JP7351229B2 - 画像形成装置、印刷制御装置、画像形成方法、印刷制御方法及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、印刷制御装置、画像形成方法、印刷制御方法及び画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、複数色の現像剤を用いて印刷を行う画像形成装置に関するものである。
近年、カラー電子写真プリンタ等の画像形成装置において、現像剤としてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)のプロセスカラートナーに加え、ホワイト(W)又はクリアーなどの特色トナーを使用する画像形成装置が提案されている。
この画像形成装置では、特色トナーによるW層を形成し白色度を高め、W層に重畳させてプロセスカラートナーを転写し色再現性を向上させる。この場合、特色トナーによるW層のトナー量を多くし過ぎるとトナー量過多により転写不良及び定着不良が発生し印刷品質の劣化が発生するために、W層のトナー量は一定量に制限される。
それ故、CMYK層及びW層を一回で転写及び定着する1回定着モードで印刷する場合と、CMYK層とW層を2回に分けて転写及び定着する2回定着モードで印刷する場合とでW層のトナー量を調整する技術が採用されている。即ち、1回定着モードの場合はW層のトナー量を少なくし、2回定着モードの場合はW層のトナー量を多くする。このように、画像形成装置はW層のトナー量を調整することにより、トナー量過多により発生する転写不良及び定着不良による印刷品質の劣化を抑制しつつ、W層による白色度を高めて色再現性を向上させている(例えば、特開2015-18120号公報(特許文献1)参照)。
特開2015-18120号公報
しかしながら、上記従来の画像形成装置では、2回定着モードで印刷した場合、1回目に形成した転写像の上に2回目に形成した転写像が形成されるので、2回目の転写像の位置が1回目の転写像に対してずれると、1回目の転写像の一部が隙間等に現れ、印刷結果としてすじ等が発生するという問題があった。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、2回定着モードで印刷した場合、2回目に形成した転写像の位置が1回目に形成した転写像とずれても、印刷結果としてすじ等を目立たなくし、印刷品質を向上させる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明に関する画像形成装置は、印刷データに基づいて複数色の現像剤を1回の転写回数又は複数回に分けた転写回数によって印刷媒体に転写及び定着させて印刷する画像形成装置であって、前記印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報を含んだ前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記印刷データ受信手段により受信する前記印刷データの前記印刷媒体色情報に基づいて前記転写回数及び使用する前記現像剤の色を決定する転写回数転写色判定手段とを備え、前記転写回数転写色判定手段は前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色が暗色系であるときは、前記転写回数を複数回とし、最後の回の前記転写の前記現像剤の色を前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色に近い色に決定することを特徴とする。
本発明によれば、上記構成とし、複数回の転写のうち最後に転写する転写色を印刷媒体色に近い転写色にするので、複数回に分けて転写及び定着させて印刷した場合に転写像の位置が所望の位置からずれても、転写像の位置ずれにより発生するすじ等を目立たなくし、印刷品質を向上させる画像形成装置を提供することができる。
第1の実施の形態に関する画像形成装置の内部説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成ユニット及び転写部の説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成システムのブロック図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置及び汎用端末の要部機能ブロックである。 第1の実施の形態に関する画像形成システムのフローチャート図である。 第1の実施の形態に関するアプリケーション設定の画面図である。 第1の実施の形態に関する印刷用紙色情報Cpを設定する画面図である。 第1の実施の形態に関する白トナー使用範囲情報Rwtを設定する画面図である。 第1の実施の形態に関する転写回数転写色判定テーブルの説明図である。 第1の実施の形態に関する転写回数及び転写色を決定するフローチャート図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置より形成される転写像の説明図である。 第1の実施の形態に関する画像形成装置より形成される転写像の上面図である。
(第1の実施の形態)
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態の構成を説明する。図面において各図に共通な要素には同一の符号を付す。図1は、第1の実施の形態に関する画像形成装置の内部説明図である。画像形成装置1は、印刷データに基づいて複数色の現像剤としてのトナーTn(図2参照)を1回の転写回数又は2回に分けた転写回数によって印刷媒体としての印刷用紙Pに転写及び定着させて印刷するものである。
図1に示すように、画像形成装置1は、破線で囲った給紙部7、画像形成部8及び排出部12を備える。また、画像形成装置1は、給紙トレイ6、転写部10を有する転写ユニット9、定着器11及び操作表示部14を備える。以下、図1において紙面右側を「装置正面側」といい、紙面左側を「装置背面側」という。
装置下部に配設する給紙トレイ6は、印刷用紙Pを積層させて収容するトレイである。給紙トレイ6に積層された印刷用紙Pは、印刷を開始するときに上側から1枚ずつ給紙部7の給紙ローラ15によって矢印Aに示す方向に給紙され、更に矢印Dに示す方向に転写部10へと搬送される。
この給紙後の印刷用紙Pの搬送を制御するために、給紙部7は、給紙ローラ15から画像形成部8までの搬送路に、給紙搬送ローラ対16及び17、給紙検出センサ19及びタイミング検出センサ20を配設する。給紙検出センサ19は、印刷用紙Pの搬送状態を検出するセンサであり、タイミング検出センサ20は、印刷タイミングを調整するためのセンサである。
画像形成部8は、5つの画像形成ユニット18W、18C、18M、18Y及び18Kを装置正面側から装置背面側に向かって順に配設する。複数の画像形成ユニット18W、18C、18M、18Y及び18Kは、それぞれホワイト(W)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の現像剤としてのトナーTnによりトナー像を形成する。以下、画像形成ユニット18W、18C、18M、18Y及び18Kを総称するときは「画像形成ユニット18」という。
画像形成装置1は、画像形成部8に対向してその下部に転写ユニット9を配設する。転写ユニット9は、転写部10、画像形成ユニット18ごとの一次転写ローラ37、中間転写ベルト38及びベルト駆動ローラ22並びに従動ローラ23及び24から構成される。転写部10は、従動ローラ25及び二次転写を行う転写ローラ26から構成される。中間転写ベルト38は、ベルト駆動ローラ22と従動ローラ23乃至25によって張架され、ベルト駆動ローラ22の駆動により矢印Eに示す方向(紙面時計方向)に周回する。
画像形成部8により形成されたトナー像は、一次転写ローラ37により、周回する中間転写ベルト38上に一次転写され、後に図2に示す一次転写像Tsが形成される。中間転写ベルト38上に形成された一次転写像Tsは、転写部10により、矢印Dに示す方向に搬送されてくる印刷用紙Pに二次転写し、後に図2に示する転写像Tzを形成する。
定着器11は、加圧ローラ11a及び内部に加熱部を備えた加熱ローラ11bから構成される。定着器11は、転写像Tzが形成された印刷用紙Pを加圧ローラ11aによって押圧し、加熱ローラ11bによって加熱して印刷用紙Pに定着させる。
画像形成装置1は、定着器11の下部に、戻し搬送機構28及び表裏反転機構29を備える。戻し搬送機構28は、戻し搬送ローラ対27、71及び72を備え、1回目の転写及び定着に続いて2回目の転写及び定着を行うときに印刷用紙Pを搬送する。表裏反転機構29は、表裏反転搬送ローラ対73を備え、両面印刷を行うときに表面の印刷に続いて裏面に印刷するときに印刷用紙Pを搬送する。
排出部12は、転写及び定着が行われた印刷用紙Pを矢印Fに示す方向に搬送し、装置上部の排出スタッカ13に排出し、印刷用紙Pを順に積載する。このために、排出部12は、定着器11から排出スタッカ13までの搬送路に排出搬送ローラ対75乃至77を配設する。排出部12は、更に、印刷用紙Pの排出状態等を検出する排出検出センサ21を配設する。
操作表示部14は、ユーザーが操作し易いように装置正面側上部に備える。操作表示部14は、例えば、表示部として機能するLCD(Liquid Crystal Display)上に操作部として機能する透明タッチパネルを積載して構成される。ユーザーは、操作表示部14により、操作ガイダンスの確認及び印刷開始等の印刷指示等を行うことができる。
(画像形成ユニットの構成)
次に、第1の実施の形態に関する画像形成ユニット18及び転写部10の構成を説明する。図2は、第1の実施の形態に関する画像形成ユニット及び転写部の説明図である。なお、図2(a)は、画像形成ユニット18の内部構成を示し、図2(b)は、転写部10の構成を示す。画像形成ユニット18W、18C、18M、18Y及び18Kは、図2(a)に示す構成と同様の構成となっている。
図2(a)に示すように、画像形成ユニット18は、感光体ドラム30と対向させてLEDヘッド31を配設し、LEDヘッド31により感光体ドラム30上に静電潜像を形成させる。また、画像形成ユニット18は、画像形成ユニット18に対して着脱自在に配設されたトナーカートリッジ39を備え、各トナーカートリッジ39内に各色のトナーTnを収容する。
更に、画像形成ユニット18は、現像ローラ34、供給ローラ35及び現像ブレード36を具備する。現像ローラ34は、感光体ドラム30に隣接して配設され、感光体ドラム30上にトナー像を形成させる。
即ち、現像ローラ34は、感光体ドラム30と連れ回りして矢印Uに示す方向に回転し、感光体ドラム30上に形成された静電潜像にトナーTnを付着させて現像を行う。感光体ドラム30は帯電部材からなり、後に図3に示すモータ駆動部54から伝達される駆動力により、矢印Vに示す方向に回転する。
供給ローラ35は、現像ローラ34にトナーTnを供給する。供給ローラ35は、現像ローラ34に当接させて配設され、現像ローラ34と同方向且つ所定の速度分異なった周速度で回転する。供給ローラ35は、後に図3に示すモータ駆動部54から伝達される駆動力により矢印Tに示す方向に回転する。現像ブレード36は、その先端を現像ローラ34に当接させて配設され、現像ローラ34上のトナー量を規制する。
更に、画像形成ユニット18は、帯電ローラ32及びクリーニングブレード33を具備する。帯電ローラ32は、感光体ドラム30の表面を均一に所定の帯電電圧に帯電させるローラである。帯電ローラ32は、感光体ドラム30と矢印Wに示す方向に連れ回りするように回転可能に支持される。また、クリーニングブレード33は、先端を感光体ドラム30に所定の圧力で当接させて配設され、中間転写ベルト38への一次転写の後に感光体ドラム30の表面に残留するトナーTnを掻き取る。
図1に示す画像形成部8は、以上の構成の画像形成ユニット18W、18C、18M、18Y及び18Kから構成される。画像形成部8は、各画像形成ユニット18により形成したトナー像を、それぞれの一次転写ローラ37により矢印Eに示す方向(紙面時計方向)に周回する中間転写ベルト38に順に重畳させて一次転写し、一次転写像Tsを形成する。
一方、図2(b)に示すように、転写部10は、矢印Nに示す方向に回転する従動ローラ25及び矢印Qに示す方向に回転する転写ローラ26から構成される。
転写部10は、後に図3に示す電源供給部55により所定の転写電圧が印加される転写ローラ26及び従動ローラ25によって、矢印Dに示す方向に搬送されてくる印刷用紙Pを挟持し、更に装置背面側の定着器11へと搬送する。
こうして、転写部10は、画像形成ユニット18によって中間転写ベルト38上に形成された一次転写像Tsを印刷用紙P上に二次転写させ、転写像Tzを形成させる。
(画像形成システムの構成)
次に、画像形成システム2の構成を説明する。図3は、第1の実施の形態に関する画像形成システムのブロック図である。画像形成システム2は、画像形成装置1及び上位装置としての汎用端末3を備え、汎用端末3から送信される印刷データに基づいて画像形成装置1により印刷するものである。
図3に示すように、画像形成システム2は、ネットワーク4により汎用端末3と画像形成装置1を接続する構成となっている。ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)による有線インタフェースで構成される。ネットワーク4は、無線LANによる無線インタフェースであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)による有線インタフェースであってもよい。
汎用端末3は、例えばPC(Personal Computer)で構成し、ユーザーにより表示、作成又は編集された画像データの印刷データを生成し、画像形成装置1に送信する。このために汎用端末3は、端末制御部40、表示装置41、入力装置42、端末通信部43及び端末記憶部44を有する。端末制御部40は、マイクロプロセッサ等で構成され、上記各部を制御する。表示装置41は、LCD(Liquid Crystal Display)等で構成される。入力装置42は、LCD上に操作部として機能する透明タッチパネルを積載して構成する。入力装置42は、キーボード及びマウス等を併用できる構成としてもよい。端末通信部43は、ネットワーク4を経由して画像形成装置1の通信部53と接続するインタフェースを制御する。端末記憶部44は、ユーザーにより作成された画像データなどを記憶する。
画像形成装置1は、汎用端末3から送信される印刷データに基づいて印刷用紙Pに印刷を行う。このために画像形成装置1は、制御部50、操作表示部14、記憶部51、印刷制御部52、通信部53、モータ駆動部54及び電源供給部55を有する。制御部50は、マイクロプロセッサ等で構成され、各部を制御する。操作表示部14は、図1に示す画像形成装置1の装置正面側の上部に配設される操作表示部14で構成する。記憶部51は、後に図9に示す転写回数転写色判定テーブル68などを記憶する。
印刷制御部52は、モータ駆動部54により図示しないモータ等の駆動を制御し、供給ローラ35及び感光体ドラム30等の回転駆動を制御する。更に、印刷制御部52はモータ駆動部54により、給紙ローラ15、給紙搬送ローラ対16、17及びベルト駆動ローラ22等の回転駆動を制御する。加えて、印刷制御部52は電源供給部55により、帯電ローラ32の帯電電圧、現像ローラ34の現像電圧、一次転写ローラ37の一次転写電圧及び転写ローラ26の転写電圧を制御する。通信部53は、ネットワーク4を経由して汎用端末3と接続するインタフェースを制御する。
次に、画像形成装置1及び汎用端末3の要部機能ブロックを説明する。図4は、第1の実施の形態に関する画像形成装置及び汎用端末の要部機能ブロックである。最初に、汎用端末3の要部機能ブロックを説明する。図4に示すように、汎用端末3の要部は、アプリケーション46及び印刷制御装置としてのプリンタドライバ47から構成される。これら各部は、図4に示すように端末制御部40により機能する構成としてもよいし、端末制御部40とは別に機能する構成としてもよい。
アプリケーション46は、ユーザーにより印刷する画像データを作成し、表示し又は編集する。更に、アプリケーション46は、ユーザーにより印刷する画像形成装置1のプリンタドライバ47を選択する。加えて、アプリケーション46は、ユーザーにより表示等された画像データをプリンタドライバ47に出力する。
プリンタドライバ47は、アプリケーション46から入力された画像データに、図9において後述するところの印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報としての印刷用紙色情報Cp及び特色現像剤を使用する印刷用紙上の範囲を特定する特色現像剤使用範囲情報としての白トナー使用範囲情報Rwtの各情報を付加して印刷データを生成する。このために、プリンタドライバ47は、上記各情報を設定する印刷媒体色設定手段としての印刷用紙色設定部48及び特色現像剤使用範囲設定手段としての白トナー使用範囲設定部49を備える。なお、アプリケーション46から入力された画像データは、プリンタ記述言語形式の画像データに変換するようにしてもよい。
更に、プリンタドライバ47は、生成した印刷データをネットワーク4を経由してユーザーにより選択された画像形成装置1に送信する。
印刷用紙色設定部48は、印刷用紙色を特定する印刷用紙色情報Cpを設定するものである。印刷用紙色設定部48は、印刷用紙色を後に図7に示す印刷用紙色設定画面G10によりユーザーの選択に基づいて設定する。
白トナー使用範囲設定部49は、特色現像剤としての白トナーを使用する印刷用紙上の範囲を特定する白トナー使用範囲情報Rwtを設定するものである。白トナー使用範囲設定部49は、白トナーを使用する範囲を後に図8に示す白トナー使用範囲設定画面G20によりユーザーの選択に基づいて設定する。
次に、画像形成装置1の要部機能ブロックを説明する。図4に示すように、画像形成装置1の要部は、印刷データ受信部61、色変換部62、転写回数転写色判定部63、白量調整処理部64、画像領域拡大部65、ハーフトーン処理部66及び印刷部67から構成される。これら各部は、図4に示すように制御部50により機能する構成としてもよいし、制御部50とは別に機能する構成としてもよい。
印刷データ受信手段としての印刷データ受信部61は、印刷用紙色を特定する印刷用紙色情報Cpと、白トナーを使用する範囲を特定する白トナー使用範囲情報Rwtとを含んだ印刷データを受信するものである。
即ち、印刷データ受信部61は、汎用端末3のプリンタドライバ47から印刷データを受信し、画像データ及び白トナー使用範囲情報Rwtを色変換部62に出力する。画像データは、例えば、RGB各色256階調の画像データとする。また、印刷データ受信部61は、印刷用紙色情報Cp及び白トナー使用範囲情報Rwtを転写回数転写色判定部63に出力する。
色変換部62は、印刷データ受信部61から入力された画像データを画像形成装置1の色空間であるWCMYK各色256階調のWCMYK画像データに変換する。この色変換は、例えば、公知技術である色変換テーブルを用いた変換方法によりRGB各色256階調の画像データをWCMYK各色256階調のWCMYK画像データに変換する。色変換テーブルは、例えば、RGB色空間とWCMYK色空間の関係を画像形成装置1の色再現特性を考慮して記述した3次元表示によるルックアップテーブルとする。色変換部62は、色変換テーブルにより変換したWCMYK画像データを白量調整処理部64に出力する。
転写回数転写色判定手段としての転写回数転写色判定部63は、印刷データ受信部61から入力された印刷用紙色情報Cp及び白トナー使用範囲情報Rwtに基づいて、転写回数及び転写色を決定する。
即ち、転写回数転写色判定部63は、1回定着モードで印刷するか、2回定着モードで印刷するかを示す転写及び定着する回数(以下、「転写回数」という)を決定する。ここで、転写回数が1回の場合の1回定着モードは、ホワイト(W)などの特色現像剤のW層及びシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)のプロセスカラートナーのCMYK層を一回で転写及び定着するモードである。また、転写回数が2回の場合の2回定着モードは、W層とCMYK層を2回に分けて転写及び定着するモードである。
更に、転写回数転写色判定部63は、転写回数が2回の場合は、複数トナーのうち1回目の転写及び定着のときに使用する転写色としてのトナー色並びに最後としての2回目の転写及び定着のときに使用する転写色としてのトナー色を決定する。一方、転写回数が1回の場合は、転写色はWCMYK全色を転写色とする。
具体的には、例えば、転写回数転写色判定部63は、後に図10に示すステップS37のように、白トナー使用範囲情報Rwtが白トナーを画像が形成される部分のみに使用する場合であって印刷用紙色情報Cpが明色(Light)でないとき、即ち暗色系のときは、転写回数を2回とする。更に、転写回数転写色判定部63は、最初の転写としての1回目の転写における転写色を2回目の転写色以外の色とし、最後の転写としての2回目の転写における転写色を印刷用紙色に近い色とする。
転写回数転写色判定部63は、決定した転写回数及び転写色を白量調整処理部64及び画像領域拡大部65並びに印刷部67へ出力する。
白量調整処理部64は、色変換部62から入力されたWCMYK画像データと、転写回数転写色判定部63から入力された転写回数に基づいて、WCMYKトナー総厚を決定する。ここで、トナー総厚とは、WCMYKトナーを使用して色を再現するために必要な総厚であって、電子写真方式による印刷により一度に定着させることが可能なトナー総厚をいう。トナー総厚は、印刷用紙色を遮蔽するために必要な白トナー量、即ちW層厚を基準(100%)として百分率で表す。
白量調整処理部64は、決定したWCMYK総厚に基づいて白トナー量を調整した白量調整WCMYK画像データを生成する。WCMYKトナー総厚は、1回定着モードよりも2回定着モードの方が大きくなるようにする。例えば、1回定着モードの場合は、WCMYKトナー総厚が300%とし、2回定着モードの場合は340%とする。
上記WCMYKトナー総厚は、以下のように決定する。即ち、第1の条件は、一度に転写及び定着することが可能な総厚を300%とする。第2の条件は、CMYKトナーを使用して色を再現するために必要なCMYK総厚を240%とする。また、更に、第3の条件は、印刷用紙Pの色を遮蔽するために必要な白トナー量を100%とする。その上で、優位順は、第1の条件>第2の条件>第3の順とする。
上記条件において、1回定着モードの場合は、第1の条件からWCMYKトナー総厚は、300%となる。また、第2の条件からCMYK総厚を240%とする必要があるので、第3の条件は満足しないが、白トナー量は300%-240%=60%とする。
一方、2回定着モードの場合は、第2の条件からCMYK総厚を240%とし、第3の条件から白トナー量を100%としても、第1の条件を満足するので、WCMYKトナー総厚は、240%+100%=340%とする。
白量調整処理部64は、色変換部62から入力されたWCMYK画像データのWCMYKトナー総厚が、転写回数に基づいて決定したWCMYKトナー総厚以下になるように白トナー量を調整する。即ち、白量調整処理部64は、WCMYKトナー総厚が、転写回数に基づいて決定したWCMYKトナー総厚を超えた場合は、超えた分を白トナー量から減らし、WCMYKトナー総厚以下になるように白トナー量を調整する。
白量調整処理部64は、上記のように転写回数に基づいて決定するWCMYK総厚に基づいて白トナー量を調整して、生成した白量調整WCMYK画像データを画像領域拡大部65へ出力する。なお、トナー量は、ハーフトーン処理部66でドットを間引くことで制御する。
画像領域拡大手段としての画像領域拡大部65は、複数回の転写のうち最後の転写としての2回目の転写色の画像領域を所定の長さ分(後に図11(b)及び図12(c)に示すΔLα)拡大するものである。即ち、画像領域拡大部65は、白量調整処理部64から入力された白量調整WCMYK画像データにおいて、転写回数転写色判定部63から入力された2回目の転写色の画像領域を拡大した拡大WCMYK画像データを生成する。画像領域の拡大は、公知技術である画像エッジ検出技術を用い、2回目の転写色の画像領域のエッジ検出を行い、検出したエッジ部分を所定の長さ分(ΔLα)拡大する。
画像領域拡大部65は、転写回数が2回のときは上記のように生成した拡大WCMYK画像データをWCMYK画像データとし、転写回数が1回のときはWCMYK画像データをそのままハーフトーン処理部66に出力する。
ハーフトーン処理部66は、画像領域拡大部65から入力されたWCMYK画像データをハーフトーン処理により2値化し、WCMYK各色2階調のWCMYK2値化画像データを生成する。ハーフトーン処理部66は、生成したWCMYK2値化画像データを印刷部67へ出力する。2値化処理は、例えば、公知技術であるディザ法により行う。
印刷手段としての印刷部67は、ハーフトーン処理部66から入力されたWCMYK2値化画像データを、転写回数転写色判定部63から入力された転写回数及び転写色に基づいて印刷用紙Pに印刷する。
(画像形成システムの動作)
以上の構成により第1の実施の形態に関する画像形成システム2は以下のように動作する。図5は、第1の実施の形態に関する画像形成システムのフローチャート図である。
先ず、ユーザーは、汎用端末3を起動し、図4に示す汎用端末3のアプリケーション46を起動する。その後、ユーザーは、起動したアプリケーション46において、印刷する画像データを選択し、印刷を開始する。なお、以下の汎用端末3における表示は、図3に示す表示装置41により行い、ユーザーによる汎用端末3における設定操作は、図3に示す入力装置42により行われる。
ステップS11:ユーザーによって印刷が開始されると、汎用端末3の端末制御部40(図3参照)は、アプリケーション46により、下記図6に示すアプリケーション設定画面G01を表示し、印刷に関するアプリケーション設定を受け付ける。例えば、汎用端末3の端末制御部40は、アプリケーション46により、印刷に使用する画像形成装置1のプリンタドライバ47の選択並びに印刷範囲及び印刷部数等の印刷に関する印刷設定等をアプリケーション設定として受け付ける。アプリケーション設定は、各プリンタドライバ47に共通の設定内容から構成される。
図6は、第1の実施の形態に関するアプリケーション設定の画面図である。図6に示すように、汎用端末3の端末制御部40は、アプリケーション設定画面G01として、プリンタ名設定欄102、印刷範囲設定欄103及び印刷部数設定欄104を表示する。加えて、汎用端末3の端末制御部40は、ユーザーに対し印刷方法の指定を促す操作ガイダンス101、OKボタン105及びキャンセルボタン106を表示する。
プリンタ名設定欄102は、印刷に使用する画像形成装置1のプリンタドライバ47を選択する欄であり、プルダウンメニューによって、選択可能なプリンタドライバ47をプリンタ名等で表示する。印刷範囲設定欄103は、複数ページの画像データのいずれのページの画像データを印刷するかを設定する欄である。印刷部数設定欄104は、印刷する部数を設定する欄である。
OKボタン105は、設定内容を維持して次のプリンタドライバ設定に進むときに押下するボタンである。キャンセルボタン106は、設定内容を破棄して印刷を終了するときに押下するボタンである。ユーザーは、アプリケーション設定画面G01において、プリンタドライバ47の選択、印刷範囲等の設定を行い、OKボタン105を押下する。
図5に戻って、汎用端末3の端末制御部40は、ユーザーによりOKボタン105が押下されると、アプリケーション設定として受け付けた内容を端末記憶部44(図3参照)に記憶し、次のプリンタドライバ設定へと進む。次のプリンタドライバ設定は、プリンタドライバ47ごとの固有の設定内容から構成される。
ステップS12(印刷媒体色設定工程):汎用端末3の端末制御部40は、プリンタドライバ47の印刷用紙色設定部48(図4参照)により、プリンタドライバ設定の一つとして、ユーザーによる印刷用紙色を特定する印刷用紙色情報Cpの設定を行う。
図7は、第1の実施の形態に関する印刷用紙色情報Cpを設定する画面図である。図7に示すように、汎用端末3の端末制御部40は、印刷用紙色設定画面G10として、6色相の赤(R)、イエロー(Y)、緑(G)、シアン(C)、青(B)及びマゼンタ(M)の選択ボタンを、例えば3段階の明るさごとに表示する。即ち、選択ボタンは、暗色(Dark)の選択ボタン列112、中間色(Middle)の選択ボタン列113、明色(Light)の選択ボタン列114として表示する。
更に、汎用端末3の端末制御部40は、白色ボタン115及び黒色ボタン116を表示する。これらの選択ボタンは、カラー表示とする。このように、印刷用紙色設定画面G10は、暗色/中間色(Dark/Middle)及び黒色の暗色系並びに明色(Light)及び白色の明色系に分けて選択し設定できるように表示する。
加えて、汎用端末3の端末制御部40は、ユーザーに対し印刷用紙Pの色に最も近い色の選択を促す操作ガイダンス111、設定内容を維持して次の設定に進むときに押下するOKボタン117及び設定内容を破棄してアプリケーション設定画面G01に戻るときに押下する戻るボタン118を表示する。
図5のステップS12に戻って、印刷用紙色設定画面G10において、ユーザーにより印刷用紙Pの色に最も近い色の選択ボタンが押下され、OKボタン117が押下されると、汎用端末3の端末制御部40は、押下された選択ボタンの色を印刷用紙色とする。汎用端末3の端末制御部40は、プリンタドライバ47により、該印刷用紙色を印刷用紙色情報Cpとして設定し端末記憶部44(図3参照)に記憶する。
印刷用紙色は、6色相の赤(R)、イエロー(Y)、緑(G)、シアン(C)、青(B)及びマゼンタ(M)、並びに3段階の明るさの暗色(Dark)、中間色(Middle)及び明色(Light)によって表し、印刷用紙色情報Cpとする。或は、印刷用紙色は、各選択ボタンを識別するボタン番号などで表し、印刷用紙色情報Cpとしてもよい。
ステップS13(特色現像剤使用範囲設定工程):次に、汎用端末3の端末制御部40は、プリンタドライバ47の白トナー使用範囲設定部49(図4参照)により、もう一つのプリンタドライバ設定として、ユーザーによる白トナーを使用する範囲を特定する白トナー使用範囲情報Rwtの設定を行う。
図8は、第1の実施の形態に関する白トナー使用範囲情報Rwtを設定する画面図である。図8に示すように、汎用端末3の端末制御部40は、白トナー使用範囲設定画面G20として、ユーザーに対し白トナーの使用範囲の設定を促す操作ガイダンス121及びラジオボタン122乃至ラジオボタン124を表示する。
ラジオボタン122は、白トナーを使用しない場合にユーザーが選択するボタンである。普通紙のように白い印刷用紙Pに印刷を行うときは、通常は白トナーを使用しないので、ユーザーはこのラジオボタン122を選択する。
ラジオボタン123は、印刷用紙全体に白トナーを使用する場合にユーザーが選択するボタンである。ラジオボタン124は、画像が形成される部分のみに白トナーを使用する(以下、「画像部分のみ」という)場合に選択するボタンである。暗色/中間色(Dark/Middle)及び黒色の暗色系の印刷用紙Pに印刷を行うときは、印刷用紙色を遮蔽するために通常は白トナーを使用するので、ユーザーは、ラジオボタン123又はラジオボタン124を選択する。なお、ラジオボタン122乃至ラジオボタン124は、いずれか一つが選択されるように表示する。
また、汎用端末3の端末制御部40は、設定内容を維持して印刷を継続するときに押下するOKボタン125及び設定内容を破棄してアプリケーション設定画面G01に戻るときに押下する戻るボタン126を表示する。白トナー使用範囲設定画面G20において、ユーザーは、ラジオボタン122乃至ラジオボタン124のいずれかを選択し、OKボタン125を押下することにより、白トナー使用範囲を入力する。
図5のステップS13に戻って、ユーザーによりOKボタン125が押下されると、汎用端末3の端末制御部40は、プリンタドライバ47により、ユーザーによって入力された白トナー使用範囲を白トナー使用範囲情報Rwtとして設定し、端末記憶部44(図3参照)に記憶する。
なお、印刷用紙色設定画面G10及び白トナー使用範囲設定画面G20は、アプリケーション設定画面G01に図示しないプロパティボタンを表示し、ユーザーによりプロパティボタンが押下されたときに、順に表示するようにしてもよい。
ステップS14(印刷データ生成工程):汎用端末3の端末制御部40は、プリンタドライバ47により、アプリケーション46においてユーザーによって選択された画像データを、画像形成装置1によって解釈可能なプリンタ記述言語形式に変換し、印刷データを生成する。このとき、汎用端末3の端末制御部40は、プリンタドライバ47により、ステップS12及びステップS13において設定され端末記憶部44に記憶した印刷用紙色情報Cp及び白トナー使用範囲情報Rwtを読み出し、印刷データに付加する。
ステップS15(印刷データ送信工程):プリンタドライバ47は、汎用端末3の端末制御部40の制御のもとに、端末通信部43(図3参照)により、ステップS14において生成した印刷データをネットワーク4を経由して画像形成装置1へ送信する。
ステップS21(印刷データ受信工程):画像形成装置1の制御部50(図3参照)は、印刷データ受信部61(図4参照)により、汎用端末3のプリンタドライバ47からネットワーク4を経由して印刷データを受信する。即ち、画像形成装置1の制御部50は、印刷用紙色を特定する印刷用紙色情報Cp及び白色トナーを使用する範囲を特定する白トナー使用範囲情報Rwtを含んだ印刷データを受信する。
画像形成装置1の制御部50は、印刷データ受信部61により、受信した印刷データに含まれる画像データ及び白トナー使用範囲情報Rwtを色変換部62に出力する。同時に、画像形成装置1の制御部50は、受信した印刷データに含まれる印刷用紙色情報Cp及び白トナー使用範囲情報Rwtを転写回数転写色判定部63に出力する。
ステップS22:画像形成装置1の制御部50は、色変換部62(図4参照)によって、印刷データ受信部61から入力された画像データをWCMYK画像データに変換する。このとき、画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtに基づいてWCMYKトナー総厚を決定する。即ち、画像形成装置1の制御部50は、色変換部62によって、CMYKトナー総厚を最大240%とする。また、画像形成装置1の制御部50は、色変換部62によって、白トナー量を白トナー使用範囲情報Rwtに基づいて決定する。即ち、画像形成装置1の制御部50は、白トナーを使用する領域は白トナー量を100%とし、白トナーを使用しない領域は白トナー量を0%とする。
ステップS23(転写回数転写色判定工程):画像形成装置1の制御部50は、転写回数転写色判定部63(図4参照)により、印刷データ受信部61から入力された白トナー使用範囲情報Rwt及び印刷用紙色情報Cpに基づいて転写回数を決定する。更に、画像形成装置1の制御部50は、転写回数転写色判定部63により、白トナー使用範囲情報Rwt及び印刷用紙色情報Cpに基づいて転写色を決定する。なお、転写回数及び転写色は、後に図9に示す転写回数転写色判定テーブル68を用い、後に図10に示す転写回数及び転写色決定動作により決定される。
ステップS24:次に、画像形成装置1の制御部50は、白量調整処理部64(図4参照)により、転写回数転写色判定部63から入力された転写回数に基づいてWCMYK総厚を決定する。更に、画像形成装置1の制御部50は、白量調整処理部64により、決定されたWCMYK総厚に基づいて白トナー量を調整した白量調整WCMYK画像データを生成する。
例えば、画像形成装置1の制御部50は、白量調整処理部64により、転写回数が2回のときは、WCMYK総厚を340%とし、WCMYK総厚以下となるように白トナー量を調整した白量調整WCMYK画像を生成する。
一方、転写回数が1回のときは、画像形成装置1の制御部50は、白量調整処理部64により、WCMYK総厚を300%とし、WCMYK総厚となるように白トナー量を調整した白量調整WCMYK画像を生成する。
その後、画像形成装置1の制御部50は、白量調整処理部64により、生成した白量調整WCMYK画像データを画像領域拡大部65へ出力する。
ステップS25(画像領域拡大工程):転写回数が2回のときは、画像形成装置1の制御部50は、画像領域拡大部65(図4参照)により、2回目の転写色の画像領域を所定の長さ分ΔLα(図11(b)参照)拡大した拡大WCMYK画像データを生成する。一方、転写回数が1回のときは、画像形成装置1の制御部50は、大きな位置ずれは発生しないので画像領域拡大部65による画像領域の拡大は行わない。
このように、拡大WCMYK画像データは、白量調整処理部64から入力された白量調整WCMYK画像データ並びに転写回数転写色判定部63から入力された転写回数及び転写色に基づいて生成する。
例えば、転写回数が2回で2回目の転写色がブラック(K)の場合は、画像形成装置1の制御部50は、画像領域拡大部65により、白量調整WCMYK画像データのブラック(K)の画像領域を所定の長さ分ΔLα拡大した拡大WCMYK画像データを生成する。一方、転写回数が1回のときは、画像形成装置1の制御部50は、画像領域拡大部65によるブラック(K)の画像領域の拡大は行わない。
画像形成装置1の制御部50は、画像領域拡大部65により、転写回数が2回のときは上記のように生成した拡大WCMYK画像データをハーフトーン処理部66に出力し、転写回数が1回のときはWCMYK画像データをハーフトーン処理部66に出力する。ハーフトーン処理部66に出力する拡大WCMYK画像データ及びWCMYK画像データは、例えば、WCMYK各色256階調とする。
ステップS26:画像形成装置1の制御部50は、ハーフトーン処理部66(図4参照)により、画像領域拡大部65から入力された拡大WCMYK画像データ又はWCMYK画像データを2値化し、WCMYK各色2階調のWCMYK2値化画像データを生成する。画像形成装置1の制御部50は、ハーフトーン処理部66により、生成したWCMYK2値化画像データを印刷部67に出力する。
ステップS27(印刷工程):画像形成装置1の制御部50は、印刷部67により、転写回数転写色判定部63から入力された転写回数及び転写色に基づいて、ハーフトーン処理部66から入力されたWCMYK2値化画像データを印刷用紙Pに印刷する。
例えば、転写回数が「2回」の場合で2回目の転写色が「ブラック(K)」の場合は、画像形成装置1の制御部50は、印刷部67により、WCMY層を1回目に転写及び定着し、2回目にブラック(K)を転写及び定着して、印刷用紙Pに印刷する。一方、転写回数が「1回」の場合は、画像形成装置1の制御部50は、印刷部67により、WCMYK層を一回で転写及び定着して印刷用紙Pに印刷する。
次に、前述の図5に示すステップS23における第1の実施の形態に関する転写回数及び転写色を決定する動作を説明する。最初に、画像形成装置1の制御部50が転写回数及び転写色を決定するときに参照するための転写回数転写色判定テーブル68について説明する。
図9は、第1の実施の形態に関する転写回数転写色判定テーブルの説明図である。転写回数転写色判定テーブル68は、白トナー使用範囲情報Rwt及び印刷用紙色情報Cpから転写回数及び転写色を決定するときに参照するためのテーブルであり、図3に示す記憶部51に予め記憶する。図9において、転写色は、ホワイトを「W」、シアンを「C」、マゼンタを「M」、イエローを「Y」及びブラックを「K」で表す。
図9に示すように、転写回数転写色判定テーブル68は、白トナー使用範囲情報Rwtにより、「使用しない」欄131、「印刷用紙全体」欄132及び「画像部分のみ」欄133に分けて記述される。これらは、図8に示す白トナー使用範囲設定画面G20より、ユーザーが白トナーの使用範囲を設定するためのラジオボタン122、ラジオボタン123及びラジオボタン124に対応する。
「使用しない」欄131は、白トナー使用範囲情報Rwtが「使用しない」であるとき、即ちユーザーが白トナーを使用しないと設定した場合に参照する転写回数及び転写色が記述される。「使用しない」欄131は、印刷用紙色情報Cpにより特定される印刷用紙色に拘わらず、転写回数を1回とし、転写色を「CMYK」と記述される。
「印刷用紙全体」欄132は、白トナー使用範囲情報Rwtが「印刷用紙全体」であるとき、即ちユーザーが印刷用紙全体に白トナーを使用すると設定した場合に参照する転写回数及び転写色が記述される。「印刷用紙全体」欄132は、印刷用紙色情報Cpにより特定される印刷用紙色に拘わらず、転写回数を2回とし、1回目の転写色を「W」とし、2回目の転写色を「CMYK」と記述される。
「画像部分のみ」欄133は、白トナー使用範囲情報Rwtが「画像部分のみ」であるとき、即ちユーザーが画像が形成される部分のみに白トナーを使用すると設定した場合に参照する転写回数及び転写色が記述される。
「画像部分のみ」欄133においては、ユーザーが設定する図7に示す印刷用紙色設定画面G10において表示する選択ボタンの色に対応させて記述される。即ち、「画像部分のみ」欄133は、暗色/中間色(Dark/Middle)欄141、ブラック(K)欄142、明色(Light)欄143及びホワイト(W)欄144に分けて転写色が記述される。言い換えれば、「画像部分のみ」欄133は、暗色/中間色(Dark/Middle)及びブラック(K)の暗色系と、明色(Light)及びホワイト(W)の明色系に分けて記述される。
暗色系の暗色/中間色(Dark/Middle)欄141は、その具体的な色として赤(R)、イエロー(Y)、緑(G)、シアン(C)、青(B)又はマゼンタ(M)に分けて転写色が記述される。即ち、暗色/中間色(Dark/Middle)欄141は、転写回数を2回とし、1回目転写色を2回目の転写色以外とし2回目の転写色を印刷用紙色に近い色が記述される。
例えば、印刷用紙色が赤(R)の場合は、1回目の転写色が2回目の転写色「MY」以外の「WCK」と記述され、2回目の転写色が重畳することにより印刷用紙色に近い色となる「MY」と記述される。また、印刷用紙色がイエロー(Y)の場合は、1回目の転写色が2回目の転写色「Y」以外の「WCMK」と記述され、2回目の転写色が印刷用紙色に近い色となる「Y」と記述される。同様に、印刷用紙色が緑(G)、シアン(C)、青(B)又はマゼンタ(M)の場合についても、1回目の転写色とすべき色(2回目の転写色以外)及び2回目の転写色とすべき色(印刷用紙色に近い色)が記述される。
暗色系のブラック(K)欄142は、転写回数を2回とし、1回目の転写色が「WCMY」とし、2回目の転写色が「K」と記述される。即ち、ブラック(K)欄142は、暗色/中間色(Dark/Middle)欄141と同様に転写回数を2回とし、1回目転写色を2回目の転写色以外とし、2回目の転写色が印刷用紙色に近い色と記述される。なお、ブラック(K)欄142は、暗色/中間色(Dark/Middle)欄141に含めるようにしてもよい。
一方、明色系の明色(Light)欄143は、印刷用紙色が赤(R)、イエロー(Y)、緑(G)、シアン(C)、青(B)及びマゼンタ(M)のいずれの場合も転写回数を1回とし、その転写色を「WCMYK」の全色と記述される。
また、明色系のホワイト(W)欄144は、明色(Light)欄143の場合と同様に転写回数を1回とし、その転写色が「WCMYK」の全色と記述される。なお、ホワイト(W)欄144は、明色(Light)欄143に含めるようにしてもよい。
次に、図5に示すステップS23における転写回数及び転写色を決定する動作を説明する。図10は、第1の実施の形態に関する転写回数及び転写色を決定するフローチャート図である。
ステップS31:先ず、画像形成装置1の制御部50は、印刷データ受信部61から入力された白トナー使用範囲情報Rwtが「使用しない」場合であるか否かを判定する。画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtが「使用しない」場合であると判定するときは、ステップS32に進む。一方、画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtが「使用しない」場合ではないと判定するときはステップS33に進む。
ステップS32:画像形成装置1の制御部50は、転写回数転写色判定テーブル68を参照し、「使用しない」欄131の記述に従い、印刷用紙色情報Cpがいずれの色であっても転写回数を1回とし転写色を「CMYK」とし、本処理を終了する。即ち、画像形成装置1の制御部50は、図5に示すステップS23に戻り、決定された転写回数及び転写色に基づいてステップS24以降の動作により印刷用紙Pに印刷する。
ステップS33:一方、画像形成装置1の制御部50は、印刷データ受信部61から入力された白トナー使用範囲情報Rwtが「使用しない」場合ではないと判定するときは、印刷用紙色情報Cpが「明色(Light)」であるか否かを判定する。なお、この判定は、図7に示す選択ボタン列114のいずれかのボタンが押下されたか否かをボタン番号などによって判定するようにしてもよい。
画像形成装置1の制御部50は、印刷用紙色情報Cpが「明色(Light)」であると判定するときは、1回定着モードの転写色を決定するステップS34へ進む。
また、画像形成装置1の制御部50は、印刷用紙色情報Cpが「明色(Light)」ではなく、暗色系の「暗色/中間色(Dark/Middle)」又は「黒色」であると判定するときは、2回定着モードの転写色を決定するステップS35へ進む。
ステップS34:画像形成装置1の制御部50は、図9に示す転写回数転写色判定テーブル68を参照し、明色(Light)欄143に従い、印刷用紙色情報Cpがいずれの色であっても転写回数を1回とし転写色を「WCMYK」とする。
ステップS35:画像形成装置1の制御部50は、印刷用紙色情報Cpが「明色(Light)」でない場合、即ち、暗色系の「暗色/中間色(Dark/Middle)」又は「黒色」の場合は、白トナー使用範囲情報Rwtが「印刷用紙全体」であるか否かの判定を行う。
画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtが「印刷用紙全体」であると判定するときは、ステップS36へ進む。一方、画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtが「画像部分のみ」であると判定するときは、ステップS37へ進む。
ステップS36:画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtが「印刷用紙全体」であると判定するときは、図9に示す転写回数転写色判定テーブル68を参照し、「印刷用紙全体」欄132の記述に従い、転写回数を2回とする。更に、画像形成装置1の制御部50は、1回目の転写色を「W」とし2回目の転写色を「CMYK」とする。
ステップS37:一方、画像形成装置1の制御部50は、白トナー使用範囲情報Rwtが「画像部分のみ」であると判定するときは、図9に示す暗色/中間色(Dark/Middle)欄141又はブラック(K)欄142に従い、転写回数を2回とする。更に、画像形成装置1の制御部50は、1回目の転写色を2回目の転写色以外とし、2回目の転写色を印刷用紙色に近い色とする。
例えば、印刷用紙色情報Cpが「黒色」の場合、画像形成装置1の制御部50は、転写回数を2回とする。更に、画像形成装置1の制御部50は、1回目の転写色を2回目の転写色のブラック(K)以外の「WCMY」とし、2回目の転写色を印刷用紙色に近い「ブラック(K)」とする。
このように、画像形成装置1の制御部50は、転写回数転写色判定部63により、印刷用紙色情報Cp及び白トナー使用範囲情報Rwtに基づいて転写回数及び転写色を決定する。その後、画像形成装置1の制御部50は、図5に示すステップS23に戻り、決定した転写回数及び転写色に基づいてステップS24以降の動作により印刷用紙Pに印刷する。
(印刷動作)
次に、図5に示すステップS27において第1の実施の形態に関する画像形成装置1により実行する印刷動作を説明する。この印刷動作を図1乃至図4を用いて説明する。
図1に示す画像形成装置1は、印刷部67(図4参照)により、ハーフトーン処理部66からのWCMYK2値化画像データを受信し、転写回数転写色判定部63からの転写回数及び転写色を受信すると、以下のように印刷動作を開始する。
最初に、印刷制御部52(図3参照)は、モータ駆動部54(図3参照)によって図1に示す給紙部7の給紙ローラ15並びに給紙搬送ローラ対16及び17を駆動させ、給紙トレイ6から印刷用紙Pを給紙する。更に、印刷制御部52は、タイミング検出センサ20により印刷タイミングを調整して印刷用紙Pを転写部10へと搬送させる。このとき、印刷制御部52は、給紙検出センサ19により印刷用紙Pの搬送状態が正常であることを確認する。
一方、印刷制御部52は、モータ駆動部54の駆動力を図示しない連結ギヤ等により、画像形成ユニット18の感光体ドラム30の回転軸に伝達し図2(a)の矢印Vに示す方向に感光体ドラム30を回転させる。同様に、印刷制御部52は、モータ駆動部54の駆動を供給ローラ35の回転軸に伝達し、図2(a)の矢印Tに示す方向に供給ローラ35を回転させる。トナーTnは、この供給ローラ35の回転により供給ローラ35から現像ローラ34に供給される。現像ローラ34に供給されたトナーTnは、現像ブレード36によってトナーTnの厚さが規制され、現像ローラ34上に一定の厚さのトナーTnが形成される。このとき、現像ローラ34及び帯電ローラ32は、感光体ドラム30の回転に連れ回りし、図2(a)の矢印U及び矢印Wに示す方向に回転する。
また、印刷制御部52は、電源供給部55(図3参照)により帯電ローラ32に所定の帯電電圧を印加させ、感光体ドラム30の表面を一様に帯電させる。その後、印刷制御部52は、LEDヘッド31を発光させ、感光体ドラム30の表面に印刷データに基づいた静電潜像パターンを形成する。
また、印刷制御部52は、電源供給部55により、供給ローラ35に所定の供給電圧を印加し、現像ローラ34に所定の現像電圧を印加する。現像ローラ34上のトナーTnは、この供給電圧及び現像電圧によって所定の帯電量に帯電する。その後、現像ローラ34上のトナーTnは、感光体ドラム30上に形成された静電潜像パターンに付着し、感光体ドラム30上にトナー像を形成する。
一方、印刷制御部52は、モータ駆動部54によりベルト駆動ローラ22(図1参照)を駆動し同時に従動ローラ23乃至25を駆動させ、中間転写ベルト38を図1の矢印Eに示す方向(紙面時計方向)に周回させる。この周回により、感光体ドラム30上に形成されたトナー像は、図2(a)の矢印Yに示す方向に回転する一次転写ローラ37によって中間転写ベルト38に一次転写する。
このように、WCMYK各色の画像形成ユニット18の感光体ドラム30上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト38に順に重畳して一次転写され、図2(a)に示す一次転写像Tsが形成される。
更に、印刷制御部52は、中間転写ベルト38を図2(b)の矢印Eに示す方向に転写部10へと移動させ、中間転写ベルト38上の一次転写像Tsを矢印Dに示す方向に搬送されてくる印刷用紙Pに二次転写し、転写像Tzを形成させる。このとき、印刷制御部52は、電源供給部55により、転写ローラ26に所定の転写電圧を印加し二次転写を制御する。その後、印刷制御部52は、モータ駆動部54により、転写像Tzが転写された印刷用紙Pを定着器11へと搬送し、転写像Tzを印刷用紙Pに定着させる。即ち、印刷制御部52は、電源供給部55により定着器11の加熱ローラ11bを加熱し、加圧ローラ11aによって転写像Tzが形成された印刷用紙Pを押圧し、転写像Tzを印刷用紙Pに定着させる。
その後、印刷制御部52は、転写回数が「1回」である1回定着モードのときは、印刷用紙Pを図1に示す排出搬送ローラ対75乃至77により搬送し、排出スタッカ13に排出する。このとき、印刷制御部52は、排出検出センサ21により、排出スタッカ13への印刷用紙Pの搬送状態が正常であることを確認する。
一方、印刷制御部52は、転写回数が「2回」である2回定着モードのときは、1回目の転写像Tzを転写及び定着させた印刷用紙Pを排出せずに、戻し搬送機構28へと搬送する。即ち、印刷制御部52は、図示しない搬送路切替えガイドにより搬送路を切り替え、戻し搬送ローラ対27により図1の矢印Hに示す方向に印刷用紙Pを搬送し、更に、戻し搬送ローラ対71及び72により図1の矢印J及び矢印Lに示す方向に搬送する。
印刷制御部52は、上記戻し搬送した印刷用紙Pを、1回目と同様にタイミング検出センサ20により印刷タイミングを調整しながら、残りの色の一次転写像Tsを中間転写ベルト38に一次転写させる。即ち、印刷制御部52は、残りの色の画像形成ユニット18によってトナー像を形成させ、該トナー像を中間転写ベルト38に転写し一次転写像Tsを形成させる。その後、印刷制御部52は、転写部10によって、1回目の定着が行われ図1の矢印Dに示す方向に搬送されてくる印刷用紙P上の転写像Tzに、残りの色の一次転写像Tsを重畳させ、二次転写する。更に、印刷制御部52は、定着器11によって、残りの色の転写像Tzを定着させ、排出部12により排出スタッカ13へと印刷用紙Pを排出する。なお、両面印刷を行うときは、表裏反転機構29を用いて、同様に、印刷用紙Pの両面に印刷を行う。
このように、印刷部67(図4参照)は、印刷制御部52によって印刷を制御し印刷用紙Pへの印刷を行う。
(転写像の説明)
次に、第1の実施の形態に関する画像形成装置1より形成される転写像Tzを説明する。図11は、第1の実施の形態に関する画像形成装置より形成される転写像の説明図である。図11は、白トナー使用範囲情報Rwtが「画像部分のみ」である場合の転写像Tzであり、印刷用紙Pを搬送方向に対して側面方向から見た図である。なお、図11(a)は、黒色の印刷用紙P上に1回目の転写によりW層81、C層82、M層83及びY層84(以下、「W層81等」という)を形成し、2回目の転写によりK層85を形成させた転写像Tzの模式図である。図11(b)は、黒色の印刷用紙P上に1回目の転写によりW層81等を形成し、2回目の転写では画像領域拡大部65によりK層85の画像領域を拡大した転写像Tzの模式図である。
図11に示すように、印刷用紙色情報Cpが黒色のときは、画像形成装置1は、1回目の転写において、色再現性を向上させるために白トナーによるW層81を下地として形成する。画像形成装置1は、その上にシアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)のトナーTnによるC層82、M層83及びY層84を順に重畳させて形成する。その後、画像形成装置1は、2回目の転写において、ブラック(K)のK層85を更に重畳させて形成する。
このように、2回に分けて転写を行った場合は、図11(a)に示すように、K層85が、所望の位置としてのW層81等の位置から例えば矢印Zに示す方向にずれる。この位置ずれは、1回目の転写と2回目の転写における図1に示すタイミング検出センサ20の検出誤差、及び印刷用紙Pのスキュー量のバラツキなどにより発生する。その結果、1回目の転写によるW層81等及び2回目の転写によるK層85の間に位置ずれが発生し、W層81等に覆い被さる庇(ひさし;Overhang)領域88と、隙間となる隙間(Crevasse)領域89がすじとして発生する。位置ずれは、印刷用紙Pの搬送方向に対して前後左右のいずれかの方向に発生し得るものであり、発生する方向は発生原因により異なる。
第1の実施の形態に関する画像形成装置1は、転写回数転写色判定部63により、2回目の転写色を印刷用紙色の黒色に近い色、即ちブラック(K)としK層85として形成させる。それ故、このような位置ずれが発生しても、印刷用紙Pの上面から見たときに、庇領域88により発生するすじ等は目立たない。
更に、第1の実施の形態に関する画像形成装置1は、画像領域拡大部65により、図11(b)に示すK層85の左右の斜線部分のように、K層85の画像領域を所定の長さΔLα分拡大させる。その結果、K層85は、隙間領域89にブラック(K)の長さΔLαの第1の拡大領域91が付加される。それ故、画像形成装置1は、隙間領域89により発生するすじ等を目立たなくすることができる。なお、拡大する所定の長さΔLαは、上記位置ずれの長さを実験等により計測して求め、例えば0.2mm~0.3mm程度とすればよい。
この場合、図11(b)に示すK層85は、同時に、庇領域88にも長さΔLαの第2の拡大領域92が付加されるが、第2の拡大領域92も印刷用紙色の黒色に近い色のブラック(K)により形成するので、第2の拡大領域92も目立たない。
更に上面図を用いて、第1の実施の形態に関する画像形成装置1より形成される転写像Tzを説明する。図12は、第1の実施の形態に関する画像形成装置より形成される転写像の上面図である。図12は、図11と同様に、白トナー使用範囲情報Rwtが「画像部分のみ」であるときの転写像Tzである。図12は、黒色の印刷用紙PにW層81の円形の下地を有し、最上層を黒色の環状(リング状)図形のK層85を有し、K層85の環状図形の外径はW層81の円形の直径より若干短いことを示す。更に、下地のW層81と最上層のK層85の間には、環状図形の外径と同径とした円形のCMY層82~84による淡い灰色で印刷するものであり、従って上面図としては環状図形の内径にCMY層82~84が表れる転写像Tzの模式図となる。
図12(a)は、2回定着モードにより形成し、2回目のK層85にずれのない理想的な転写像Tzであることを示す。図12(b)は、2回定着モードにより形成し、2回目のK層85にずれが発生した転写像Tzである。なお、同図において、隙間領域89は誇張して示してある。図12(c)は、本実施の形態に係る画像領域拡大部65により2回目のK層85の画像領域を形成した転写像Tzであり、破線で囲った部分Xは、第1の拡大領域91及び第2の拡大領域92の周辺の拡大図である。なお、同図において、第1の拡大領域91及び第2の拡大領域92は誇張して示してある。
2回定着モードでは、図12(b)に示すように、2回目のK層85が1回目のW層等に対して例えば矢印Z方向にずれることにより、位置ずれが発生する。その結果、隙間領域89が発生し、すじ等がK層85の環状図形の矢印Z方向の反対側に発生する。一方、K層85の環状図形の矢印Z方向においては、K層85は、W層81等に覆い被さるように庇領域88が発生するが、印刷用紙Pが黒色であるので目立たない。
第1の実施の形態に関する画像形成装置1は、画像領域拡大部65により、図12(c)に示すように、K層85の画像領域を所定の長さΔLα分拡大させる。それ故、K層85の環状図形の矢印Z方向の反対側に発生する隙間領域89は第1の拡大領域91によって消失し、すじ等が目立たなくなる。
一方、K層85の環状図形の矢印Z方向においては、K層85の画像領域は、第2の拡大領域92が付加され庇領域88が広がるが、印刷用紙Pが黒色であるので目立たない。
加えて、K層85の画像領域の拡大は、図12(c)の破線で囲った部分Xに示すように、K層85の画像領域の外側領域R2に長さΔLα分の第2の拡大領域92を付加させるとともに、K層85の画像領域の内側領域R1にも第1の拡大領域91を付加させる。それ故、K層85の画像領域の内側領域R1において、位置ずれによりすじ等が発生する場合であっても、第2の拡大領域92によりすじ等を目立たなくすることができる。
なお、以上の説明では、K層85の位置ずれの方向を矢印Z方向として説明したが、位置ずれの方向は、矢印Z方向側とは逆方向に又は紙面上下方向としての矢印Z方向の左右方向にずれる場合であっても、位置ずれにより発生するすじ等を目立たなくすることができる。
以上のように、第1の実施の形態に関する画像形成装置1によれば、2回目の転写色を印刷用紙色に近い色にするので、1回目と2回目の転写像Tzの位置ずれにより発生する庇領域88を目立たなくすることができる。更に、第1の実施の形態に関する画像形成装置1によれば、2回目の転写色の画像領域を周囲全ての方向へ所定の長さΔLα分拡大するようにしたので、1回目と2回目の転写像Tzの位置ずれにより発生する隙間領域89も目立たないようにすることができる。
(変形例1)
本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものでもない。例えば、以上の実施の形態の説明では、画像形成装置1としてプリンタを一例として説明したが、画像形成装置1は、複写機、ファクシミリ及び複合機であってもよい。また、以上の実施の形態の説明では、電子写真方式の画像形成装置1を一例として説明したが、印刷方式は、静電記録方式、静電印刷方式及びトナージェット方式等であってもよい。また、以上の実施の形態の説明では、印刷方式を中間転写方式として説明したが、印刷方式は、直接転写方式であってもよい。
(変形例2)
また、以上の実施の形態の説明では、現像剤としてトナーを一例として説明したが、現像剤は、その他のインクなどの現像剤であってもよい。また、以上の実施の形態の説明では、印刷媒体として印刷用紙Pを例として説明したが、印刷媒体は、カード状の印刷媒体であってもよいし、冊子状の印刷媒体であってもよい。また、以上の実施の形態の説明では、色再現性を向上させる特色現像剤を白トナーとして説明したが、特色現像剤は、その他のトナーであってもよい。
(変形例3)
また、以上の実施の形態の説明では、画像形成装置1は、CMYK色にW色を加えた5色の画像形成ユニット18によって印刷を行う例を説明したが、下記のようにしてもよい。即ち、画像形成装置1は、WCMYK色とは別の色の画像形成ユニット18による構成としてもよいし、6色以上の画像形成ユニット18による構成としてもよい。
(変形例4)
また、以上の実施の形態の説明では、2回に分けて転写及び定着する画像形成装置1の例を説明したが、画像形成装置1は、3回以上の複数回に分けて転写及び定着する場合にも本発明を適用することができる。この場合、以上の実施の形態の説明における2回目の転写色は、複数回の転写のうち最後に転写及び定着させる転写色とし、該最後の転写色を印刷用紙色に近い色とし、更に該最後の転写色の画像領域を所定の長さΔLα分拡大する。
(変形例5)
また、以上の実施の形態の説明では、印刷用紙色の設定は、汎用端末3においてユーザーによって設定するように説明したが、下記のようにしてもよい。即ち、画像形成装置1は、印刷用紙Pを搬送する搬送路近傍に光学的センサ等を配設し、印刷用紙色を光学的に検出して、印刷用紙色として設定するようにしてもよい。この場合、図4に示す汎用端末3のプリンタドライバ47に備える印刷用紙色設定手段としての印刷用紙色設定部48は備えなくてもよい。
(変形例6)
また、以上の実施の形態の説明では、汎用端末3においてユーザーが印刷用紙色の設定及び白トナー使用範囲の設定を行うように説明したが、画像形成装置1においてユーザーがこれらの設定を行えるようにしてもよい。この場合、画像形成装置1は、印刷用紙色設定部48及び白トナー使用範囲設定部49を設け、ユーザーが画像形成装置1の操作表示部14を用いて印刷用紙色の設定及び白トナー使用範囲の設定を行えるようにする。
(変形例7)
また、以上の実施の形態の説明では、画像形成装置1は、画像領域拡大部65により、2回目の転写色の画像領域を予め決めた所定の長さ分拡大するように説明したが下記のようにしてもよい。即ち、画像形成装置1又は汎用端末3のプリンタドライバ47は、拡大する長さを任意に設定できる設定画面を操作表示部14又は表示装置41に表示し、ユーザーが拡大する長さΔLαを任意に設定できるようにしてもよい。
1 画像形成装置 2 画像形成システム 3 汎用端末
4 ネットワーク 8 画像形成部 9 転写ユニット
10 転写部 11 定着器 18 画像形成ユニット
37 一次転写ローラ 38 中間転写ベルト 40 端末制御部
46 アプリケーション 47 プリンタドライバ 48 印刷用紙色設定部
49 白トナー使用範囲設定部 50 制御部
52 印刷制御部 61 印刷データ受信部 63 転写回数転写色判定部 64 白量調整処理部 65 画像領域拡大部 67 印刷部
68 転写回数転写色判定テーブル P 印刷用紙
Tz 転写像 Cp 印刷用紙色情報 Rwt白トナー使用範囲情報

Claims (15)

  1. 印刷データに基づいて複数色の現像剤を1回の転写回数又は複数回に分けた前記転写回数によって印刷媒体に転写及び定着させて印刷する画像形成装置であって、
    前記印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報を含んだ前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    前記印刷データ受信手段により受信する前記印刷データの前記印刷媒体色情報に基づいて前記転写回数及び使用する前記現像剤の色を決定する転写回数転写色判定手段とを備え、
    前記転写回数転写色判定手段は前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色が暗色系であるときは、前記転写回数を前記複数回とし、最後の回の前記転写の前記現像剤の色を前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色に近い色に決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印刷データは、更に、特色現像剤を使用する前記印刷媒体上の範囲を特定する特色現像剤使用範囲情報を含み、
    前記転写回数転写色判定手段は、前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報に基づいて前記転写回数及び使用する前記現像剤の色を決定し、前記特色現像剤使用範囲情報が前記特色現像剤を画像が形成される部分のみに使用する場合であって前記印刷媒体の色が前記暗色系であるときは、前記転写回数を前記複数回とし、前記最後の回の前記転写の前記現像剤の色を前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色に近い色に前記決定をすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記最後の回の前記転写における前記現像剤の色の前記印刷媒体における画像領域を所定の長さ分拡大する画像領域拡大手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記特色現像剤は、白トナーであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記特色現像剤使用範囲情報及び前記印刷媒体色情報から前記転写回数及び前記現像剤の色を決定するときに参照する転写回数転写色判定テーブルを記憶する記憶部を備えることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 印刷データに基づいて複数色の現像剤を1回の転写回数又は複数回に分けた前記転写回数によって印刷媒体に転写及び定着させて印刷させるための前記印刷データを画像形成装置に送信する印刷制御装置であって、
    前記印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報を設定する印刷媒体色設定手段と、
    特色現像剤を使用する印刷媒体上の範囲を特定する特色現像剤使用範囲情報を設定する特色現像剤使用範囲設定手段とを備え、
    前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報に基づいて前記画像形成装置により前記転写回数及び前記現像剤の色を決定させるために、前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報を付加した前記印刷データを生成することを特徴とする印刷制御装置。
  7. 前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色を暗色系と明色系のいずれかに選択可能に表示する操作表示部を備えたことを特徴とする請求項6記載の印刷制御装置。
  8. 更に、前記操作表示部は、前記特色現像剤使用範囲情報として、前記特色現像剤を前記印刷媒体の全体に使用するか、前記特色現像剤を前記印刷媒体の画像が形成される部分に使用するか、又は前記特色現像剤を使用しないか、のいずれか一を選択可能に表示することを特徴とする請求項7記載の印刷制御装置。
  9. 印刷データに基づいて複数色の現像剤を1回の転写回数又は複数回に分けた前記転写回数によって印刷媒体に転写及び定着させて印刷する印刷工程と、
    印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報と、特色現像剤を使用する印刷媒体上の範囲を特定する特色現像剤使用範囲情報とを含んだ前記印刷データを受信する印刷データ受信工程と、
    前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報に基づいて、前記転写回数及び前記現像剤の色を決定する転写回数転写色判定工程とを含むことを特徴とする画像形成方法。
  10. 前記転写回数転写色判定工程は、前記特色現像剤使用範囲情報が、前記特色現像剤を画像が形成される部分のみに使用する場合であって前記印刷媒体色情報が暗色系であるときは、前記転写回数を前記複数回とし、最後の回の前記転写における前記現像剤の色を前記印刷媒体色情報の前記印刷媒体の色に近い色とすることを特徴とする請求項9記載の画像形成方法。
  11. 更に、前記最後の回の前記転写における前記現像剤の色の前記印刷媒体における画像領域を所定の長さ分拡大する画像領域拡大工程を含むことを特徴とする請求項10記載の画像形成方法。
  12. 印刷データに基づいて複数色の現像剤を1回の転写回数又は複数回に分けた前記転写回数によって印刷媒体に転写及び定着させて印刷させるための印刷データを画像形成装置に送信する印刷データ送信工程と、
    前記印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報の設定を受け付ける印刷媒体色設定工程と、
    特色現像剤を使用する前記印刷媒体上の範囲を特定する特色現像剤使用範囲情報の設定を受け付ける特色現像剤使用範囲設定工程と、
    前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報に基づいて前記画像形成装置により前記転写回数及び前記現像剤の色を決定させるために、前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報を付加した印刷データを生成する印刷データ生成工程とを含むことを特徴とする印刷制御方法。
  13. 前記印刷媒体色設定工程は、
    前記印刷媒体色情報を暗色系と明色系に分けて、設定を受け付けることを特徴とする請求項12記載の印刷制御方法。
  14. 前記特色現像剤使用範囲設定工程は、前記特色現像剤を前記印刷媒体全体に使用するか、前記特色現像剤を画像が形成される部分に使用するか、又は前記特色現像剤を使用しないか、のいずれかの設定を受け付けることを特徴とする請求項12記載の印刷制御方法。
  15. 印刷データに基づいて複数色の現像剤を1回の転写回数又は複数回に分けた前記転写回数によって印刷媒体に転写及び定着させて印刷する画像形成装置と、前記画像形成装置に前記印刷データを送信する印刷制御装置からなる画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、
    前記印刷媒体の色を特定する印刷媒体色情報と、特色現像剤を使用する前記印刷媒体上の範囲を特定する特色現像剤使用範囲情報とを含んだ前記印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    前記印刷データ受信手段により受信する前記印刷データの前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報に基づいて前記転写回数及び使用する前記現像剤の色を決定する転写回数転写色判定手段とを備え、
    前記印刷制御装置は、
    前記印刷媒体色情報を設定する印刷媒体色設定手段と、
    前記特色現像剤使用範囲情報を設定する特色現像剤使用範囲設定手段とを備え、
    前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報に基づいて前記画像形成装置により前記転写回数及び前記現像剤の色を決定させるために、前記印刷媒体色情報及び前記特色現像剤使用範囲情報を付加した前記印刷データを生成することにより、
    前記印刷データに基づいて前記画像形成装置により印刷することを特徴とする画像形成システム。
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