JP7351212B2 - 基地局、及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、基地局、及び無線通信システムに関し、特に端末から基地局へのアップリンク送信の電力制御に関する。
複数の基地局と複数の端末が通信を行う無線通信システムが存在する。ここで、端末から基地局に通信するためにアップリンク送信(UL送信)が行われる。
一般的に、端末と基地局間の伝搬路状態は変動する。ここで、伝搬路状態が悪い場合、通信品質を維持する目的で、UL送信電力制御が行われる。具体的には、UL送信電力制御では、伝搬路状態が悪い場合に、端末のUL送信電力を高くすることで、通信品質の維持を図る。一方、伝搬路状態が良好な場合は、端末のUL送信電力を低くすることで、UEで電力消費を低減できる。
一般的に、UL送信電力制御を実現するために、基地局においてUL送信電力を決定する。そして、端末はダウンリンク(DL)において通知された上記UL送信電力を用いて、UL送信を行うことになる。
以下に、背景技術のUL送信電力制御方法に関して述べる。
図5に、背景技術の、無線通信システムにおけるUL送信電力制御に関するUE(User Equipment)とBS(Base Station)の構成を示す。1例として、1つのUEと1つのBSが存在する場合を示したが、実際には複数のUEとBSが存在することも可能である。
UE300は、SRS(Sounding Reference Signal)を送信する。
BS301は、SRS受信部302、SIR(Signal-to-Interference Ratio)計算部303、ビーム切り替え制御部304、SRI(SRS Resource Indicator)生成部305、SRI送信部306、TPC Command(Transmit Power Control Command)生成部307、TPC Command送信部308から構成される。ここで、BS301は、事前にSRSに関する情報を把握しているので、SRSのパターンに応じて適切に復調することが可能である。
SRS受信部302は、UE300から伝搬路の影響を受けたSRSを受信する。受信SRSは、SIR計算部303に出力される。
SIR計算部303は、SRS受信部302からSRSが入力される。入力されたSRSに基づいて、受信レベルを示すSIRを計算する。計算したSIRは、ビーム切り替え制御部304とTPC Command生成部307に出力される。
ビーム切り替え制御部304は、SIR計算部303からSIRが入力される。入力されたSIRに基づいて、現在用いているULビームを切り替えるか(ULビーム情報)を決定する。上記ULビーム情報は、SRI生成部305に出力される。
SRI生成部305は、ビーム切り替え制御部304からULビーム情報が入力される。入力されたULビーム情報に基づいて、ULビームに対応するSRIを生成する。生成したSRIは、SRI送信部306に出力される。
SRI送信部306は、SRI生成部305から、SRIが入力される。入力されたSRIは、UE300に送信される。ここで、UE300では、通知されたSRIに基づいて、用いるべきULビームを把握することができる。
TPC Command生成部307は、SIR計算部303からSIRが入力される。入力されたSIRに基づいて、UL送信電力の調整を目的とした、TPC Commandを生成する。生成したTPC Commandは、TPC Command送信部308に出力される。
TPC Command送信部308は、TPC Command生成部307からTPC Commandが入力される。入力されたTPC Commandは、UE300に送信される。ここで、UE300は、通知されたTPC Commandに基づいて、UL送信電力を調整することになる。
特許文献1は、移動通信システムの送信電力制御に関するものであり、移動局において上り回線(アップリンク)にてデータを送信するときに用いる送信電力の制御について記載されている。特許文献1では、過剰な送信電力を要求する送信電力の制御が行われると、移動局の消費電力の増加などのおそれがあるという理解の下、基地局からの上り送信電力に関する制御命令に応じて所定の変動量を累積すること、累積した変動量が所定の抑制条件を満足したときには、小さな変動量を用いて上り送信電力を制御することが提案されている。
特許文献2は、MIMO通信システムにおけるアップリンク電力制御に関するものであり、アップリンク送信が近隣セルに対して干渉制限状態にあるか否かの判断に応答して、ユーザ機器(UE)に指示することが提案されている。
特開2013-501471号公報 特開2017-076995号公報
しかしながら、上述した背景技術の送信電力制御には以下のような課題がある。
第1の課題は、ビーム切り替えが発生する場合、UL送信電力制御においてUL送信電力が初期化されるため、UL送信電力が必要以上に低くなることが挙げられる。ここで、ビームを切り替える場合は、障害物などに起因するBlocking(遮蔽)現象によりBPL(Beam Path Link)が遮蔽されて、低SIR(Signal-to-Interference Ratio)であること推測される。
UE1001と基地局1002との間に障害物が存在している状態での、ビーム切り替えの様子を図4に示す。好ましいBPLの選択ができない場合、BPLスイッチングが発生し、UL送信電力制御についてトラッキングができなくなる。この結果、UL送信電力は初期値のままに据え置かれる。その一方で、伝搬路が悪い状態に変わりはないため、低いUL送信電力と伝搬路が悪い状態とでアップリンク送信の信頼性は向上できない。
第2の課題は、アップリンク送信の信頼性を向上させるために、ビーム切り替えにより初期化されたUL送信電力を上昇させ、増幅し過ぎると他UEへの強い干渉が発生することが挙げられる。
本発明の目的は、他ユーザ端末への強い干渉の発生を抑制しつつ、あるユーザ端末のアップリンク送信電力を制御することができる、基地局、及び無線通信システムを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る基地局は、複数のビーム伝搬路のうちの一つを経由して、ユーザ端末からのアップリンク通信にて無線通信する基地局であって、
上記ユーザ端末からSRS(Sounding Reference Signal)を受信するSRS受信部と、受信した上記SRSからSIR(Signal-to-Interference Ratio)を計算するSIR計算部と、計算された上記SIRに基づいて上記ビーム伝搬路を切り替えるビーム切り替え制御部と、SRI(SRS Resource Indicator)を生成するSRI生成部と、生成された上記SRIを送信するSRI送信部と、上記アップリンク通信の送信電力の調整を上記ユーザ端末へ指示するコマンド送信部と、ビーム切り替え制御部によるビーム切り替え回数をカウントするビーム切り替え回数カウント部と、を含み、
上記ビーム切り替え回数をカウントすることに基づいて、上記ユーザ端末へ上記アップリンク通信の送信電力の調整を指示する。
本発明の無線通信システムは、上記基地局と、上記基地局と無線通信するユーザ端末と、を含む。
本発明によれば、他ユーザ端末への強い干渉の発生を抑制しつつ、あるユーザ端末のアップリンク送信電力を制御することができる、基地局、及び無線通信システムを提供することができる。
本発明の上位概念の実施形態による基地局を説明するためのブロック図である。 本発明の第1実施形態による通信システムを説明するためのブロック図である。 図2の通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。 図2の通信システムの動作を説明するためのフローチャートである。 通信システムの、ビーム切り替えの態様を示す概念図である。 背景技術の通信システムを説明するためのブロック図である。
以下、本発明の実施形態による基地局、及び無線通信システムについて、説明する。図1は、本発明の上位概念の実施形態による基地局を説明するためのブロック図である。
本発明の上位概念の実施形態による基地局52は、複数のビーム伝搬路のうちの一つを経由して、図示しないユーザ端末からのアップリンク通信にて無線通信する基地局である。図1の基地局52は、ユーザ端末からSRS(Sounding Reference Signal)を受信するSRS受信部53と、受信した上記SRSからSIR(Signal-to-Interference Ratio)を計算するSIR計算部54と、を含む。さらに図1の基地局52は、計算された上記SIRに基づいて上記ビーム伝搬路を切り替えるビーム切り替え制御部55と、SRI(SRS Resource Indicator)を生成するSRI生成部56と、生成された上記SRIを送信するSRI送信部57と、を含む。さらに図1の基地局52は、上記アップリンク通信の送信電力の調整を上記ユーザ端末へ指示するコマンド送信部の一例としてのTPC Command送信部59と、ビーム切り替え制御部55によるビーム切り替え回数をカウントするビーム切り替え回数カウント部58と、を含む。そして図1の基地局52は、上記ビーム切り替え回数をカウントすることに基づいて、上記ユーザ端末へ上記アップリンク通信の送信電力の調整を指示する。ビーム切り替え回数が多い場合には低送信電力と判断し、ビーム切り替え回数が少ない場合には高送信電力の可能性ありと判断される。そしてビーム切り替え回数が多い場合には、送信電力を高くする傾向に補正する。
図1の基地局52によれば、伝搬路状態の悪い場合でも、UL送信電力を高くすることにより、基地局52とユーザ端末と間の通信を維持できる。その際、ビーム切り替え回数をカウントすることに基づいて、上記ユーザ端末へ上記アップリンク通信の送信電力の調整を指示しているので、必要最小限の範囲でUL送信電力を高くすることができる。
(具体的な実施形態の概要)
MIMO(Multiple Input & Multiple Output)システムのUL(Uplink)指向性ビーム送信において、ビームが頻繁に切り替わることにより、必要以上に低UL送信電力となるユーザが存在する可能性がある。本発明の具体的な実施形態では、上記ユーザに対して、通信品質改善を目的として、UL送信電力の増加を最適化したUL送信電力制御方法となる。
本発明の実施形態の基地局は、基地局とユーザ間のBPL(Beam Path Link)を把握する機能を具備する。具体的には、基地局において、SRS(Sounding Reference Signal)のSIR(Signal-to-Interference Ratio)を測定する手段(図2のSIR計算部104)を具備する。
本発明の実施形態の基地局は、ビーム切り替え回数をカウントすることで、UL送信電力の増加量を把握する機能を具備する。具体的には、SRI(SRS(Sounding Reference Signal) Resource Indicator)に基づいて、ビーム切り替え回数をカウントする手段(図2のビーム切り替えカウント部108)を具備する。
本発明の実施形態の基地局は、基地局からユーザに通知されるTPC Command(Transmit Power Control Command)を、ユーザでの受信品質が最適化されるように調整する機能を具備する。具体的には、上記SRSのSIRとビーム切り替え回数に基づいて、TPC Commandを補正する手段(図2のビーム切り替え回数閾値設定部110、量子化前TPC Command第1補正部111)を具備する。
本発明の実施形態の基地局は、特定ユーザからの干渉を測定する機能を具備する。具体的には、基地局において、自ユーザのSRSリソースに対して、他UEのSRS referenceを用いることで、他UEからの干渉電力を測定する手段(図2の干渉計算部112、干渉検出用SIR計算部113)を具備する。
本発明の実施形態の基地局は、干渉を検出する機能を具備する。具体的には、基地局において、ユーザのSIRの時間変動に基づいて、干渉を検出する手段(図2の干渉検出閾値設定部115、干渉検出部116)を有する。
本発明の実施形態の基地局は、基地局からユーザに通知されるTPC Commandを、他UEへの干渉が低減されるように調整する機能を具備する。具体的には、上記検出した干渉に基づいて、TPC Commandを補正する手段(図2の量子化前TPC Command第2補正部117)を具備する。以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態による通信システムについて、説明する。図2は、本発明の第1実施形態による無線通信システムにおけるUL送信電力制御に関するUE(User Equipment)とBS(Base Station)の構成を示すブロック図である。
図2の無線通信システムは、1つのBSと2つのUEを有している。ここで、BS102が、UE100(UE#1)、UE101(UE#2)のUL送信電力制御を行うものとする。実際の無線通信システムでは、1つ、もしくは、複数のBS、及び、1つ、もしくは、複数のUEが存在する。
UE100は、BS102に、SRSを送信する。UE101は、BS102に、SRSを送信する。
BS102は、SRS受信部103、SIR計算部104、ビーム切り替え制御部105、SRI生成部106、SRI送信部107、ビーム切り替えカウント部108、量子化前TPC Command生成部109を含む。さらにBS102は、ビーム切り替え回数閾値設定部110、量子化前TPC Command第1補正部111、干渉計算部112、干渉検出用SIR計算部113、SIR保存部114、干渉検出閾値設定部115、干渉検出部116、TPC Command第2補正部117を含む。さらにBS102は、TPC Command量子化部118、TPC Command送信部119を含む。ここで、BS102は、事前にSRSに関する情報を把握しているので、ユーザ毎のSRSのパターンに応じて適切に復調することが可能である。
SRS受信部103は、UE100、UE101からSRSを受信する。ここでこのSRSは伝搬路の影響を受けたものであり、SRSaSRSとする。SRS受信部103が受信した各UEのSRSaSRSは、SIR計算部104と、干渉計算部112と、干渉検出用SIR計算部113とにそれぞれ出力される。
SIR計算部104は、SRS受信部103から受信SRSaSRSが入力される。入力された各UEの受信SRSaSRSに基づいてSIR計算部104は、各UEの受信レベルを示すSIRを計算する。計算したSIRは、ビーム切り替え制御部105と、量子化前TPC Command生成部109とにそれぞれ出力される。
ビーム切り替え制御部105には、SIR計算部104から計算したSIRが入力される。入力されたSIRに基づいてビーム切り替え制御部105は、現在用いているULビームを切り替えるか(ULビーム情報)を決定する。上記ULビーム情報は、SRI生成部106と、ビーム切り替えカウント部108とにそれぞれ出力される。
SRI生成部106は、ビーム切り替え制御部105から、ULビーム情報が入力される。入力されたULビーム情報に基づいてSRI生成部106は、ULビーム情報に対応するSRIを生成する。生成したSRIは、SRI送信部107に出力される。
SRI送信部107は、SRI生成部106から、SRIが入力される。入力されたSRIはBS102のアンテナから、UE100、UE101に送信される。ここで、UE100、UE101では、BS102から通知されたSRIに基づいて、用いるべきULビームを選択することができる。
ビーム切り替えカウント部108には、ビーム切り替え制御部105からULビーム情報が入力される。入力されたULビーム情報に基づいて、(過去からの)ビーム切り替え回数Nbeamをカウントする。ここで、ビームが切り替わらない場合、「ビーム切り替え回数Nbeam=0」と設定し、カウントはリセットされる。ビーム切り替え回数Nbeamは、量子化前TPC Command第1補正部111に出力される。
量子化前TPC Command生成部109は、SIR計算部104が計算したSIRが入力される。入力されたSIRに基づいて量子化前TPC Command生成部109は、UL送信電力の調整を目的とした、量子化前TPC Command Ctpcを生成する。具体的には、SIRと量子化前TPC Command Ctpcの対応関係は、表1により与えられる。ここで、Lはテーブルサイズを示す。また、量子化前TPC Command Ctpcは、Ctpc,L-1に近いほど、弱いUL送信電力を用いることになる。生成した量子化前TPC Command Ctpcは、TPC Command第1補正部111とTPC Command第2補正部117とにそれぞれ出力される。
Figure 0007351212000001

ビーム切り替え回数閾値設定部110は、TPC Command第1補正部111において、量子化前TPC Command Ctpcを補正するか否かの判定を目的とした、ビーム切り替え回数閾値Thbeamを設定する。ビーム切り替え回数閾値Thbeamは、TPC Command第1補正部111に出力される。
TPC Command第1補正部111は、ビーム切り替えカウント部108からビーム切り替え回数Nbeamが入力され、量子化前TPC Command生成部109から量子化前TPC Command Ctpcが入力され、ビーム切り替え回数閾値設定部110からビーム切り替え回数閾値Thbeamが入力される。
「ビーム切り替え回数Nbeam>ビーム切り替え回数閾値Thbeam」の場合、TPC Command第1補正部111は、ビーム切り替え回数Nbeamに対応したTPC Command補正係数Atpcを選択する。言い換えると、「ビーム切り替え回数Nbeam>ビーム切り替え回数閾値Thbeam」の場合、UL送信電力を増加させるようなTPC Command補正係数Atpcを選択する。具体的には、表2に示すように、ビーム切り替え回数Nbeamに対応させるように、TPC Command補正係数Atpcを得ることができる。表2では、基本的に、ビーム切り替え回数Nbeamが大きくなるほど、TPC Command補正係数Atpcも大きくなるものとする。ここで、Mは、TPC Command補正係数Atpcのテーブルサイズを示す。
Figure 0007351212000002

次に、以下の式1によりTPC Command第1補正部111は、補正後TPC Command-1 C’tpcを計算する。
(式1) C’tpc=Ctpc×Atpc
一方、「ビーム切り替え回数Nbeam≦ビーム切り替え回数閾値Thbeam」の場合、TPC Command第1補正部111は、補正後TPC Command-1 C’tpcを、以下の式2で与える。
(式2) C’tpc=Ctpc
上記の補正後TPC Command-1 C’tpcをTPC Command第1補正部111は、TPC Command第2補正部117に出力する。
干渉計算部112は、SRS受信部103から各UEの受信SRSaSRSが入力される。図2の通信システムにおいて、他UEにおける自UEからの干渉電力Pintは、他UEの受信SRSaSRSに対して、自UEのSRS reference brefの複素共役信号との相互相関値を計算することにより得られる。言い換えると、UE101におけるUE100からの干渉電力Pintは、UE101の受信SRSaSRSに対して、UE100のSRS reference brefの複素共役信号との相互相関値を計算することにより得られ、UE100におけるUE101からの干渉電力Pintは、UE100の受信SRSaSRSに対して、UE101のSRS reference brefの複素共役信号との相互相関値を計算することにより得られる。
具体的には、他UE101、UE100における自UE100、UE101からの干渉電力Pintは、以下のように計算される。
[数1]
Figure 0007351212000003
ここで、uは他UE番号、iは受信SRSaSRSのサンプル番号、NSRSは受信SRSaSRSサンプル数、conjは複素共役を示す。複数の他UE101/UE100が存在する場合、干渉電力Pintは複数存在することになる。計算された他UE101/UE100における自UE100/UE101からの干渉電力Pintは、干渉検出用SIR計算部113に出力される。
干渉検出用SIR計算部113は、SRS受信部103から各UEの受信SRSaSRSが入力され、干渉計算部112から他UE101/UE100における自UE100/UE101からの干渉電力Pintが入力される。受信SRSaSRSと干渉電力Pintを用いて、他UE101/UE100のSIRを計算する。計算した他UEのSIRは、SIR保存部114に出力される。
SIR保存部114は、干渉検出用SIR計算部113から他UE101/UE100のSIRが入力される。入力された他UE101/UE100のSIRは、メモリに保存される。保存された、最新の他UE101/UE100のSIR及び過去の他UE101/UE100のSIRは、干渉検出部116に出力される。
干渉検出閾値設定部115は、干渉検出閾値Thintを設定する。この干渉検出閾値Thintは、自UE100/UE101のUL送信電力増加に起因して、他UE101/UE100に与える干渉の発生を推定するために用いられる。干渉検出閾値設定部115に設定された干渉検出閾値Thintは、干渉検出部116に出力される。
干渉検出部116は、SIR保存部114から最新の他UE101/UE100のSIR及び過去の他UE101、UE100のSIRが入力され、干渉検出閾値設定部115から干渉検出閾値Thintが入力される。干渉検出部116は、「他UE101/UE100の最新のSIR<他UE101/UE100の過去のSIR」となる場合に、“他UE101/UE100の最新のSIRと過去のSIRの差分”と“干渉検出閾値Thint”とを比較することにより、自UE100/UE101の送信電力増加に伴って、他UE101/UE100に干渉が発生しているか(他UE干渉情報)を推定する。具体的には、以下の場合に、干渉が発生していると推定する。
● (他UE101/UE100の最新のSIR-他UE101/UE100の過去SIR)≧干渉検出閾値Thint
一方、以下の場合に、干渉が発生していないと推定する。
● (他UE101/UE100の最新のSIR-他UE101/UE100の過去SIR)<干渉検出閾値Thint
この推定では、他UE101/UE100が複数存在する場合、複数存在する“他UE101/UE100の最新のSIRと他UE101/UE100の過去SIRとの差分”のうちの最大値を、干渉検出閾値Thintと比較するものとする。推定された他UE干渉情報は、TPC Command第2補正部117に出力される。
TPC Command第2補正部117は、量子化前TPC Command生成部109から量子化前TPC Command Ctpcが入力され、TPC Command第1補正部111から補正後TPC Command-1 C’tpcが入力され、干渉検出部116から他UE干渉情報が入力される。入力された他UE干渉情報が他UE101/UE100に干渉が発生していることを示している場合、量子化前TPC Command-2 C’’tpcを以下で与えることで、自UE100/UE101のUL送信電力の増加に起因する、他UEへの干渉を軽減する。
● C’’tpc=C’tpc×Acomp
但し、「C’’tpc<Ctpc」となる場合、「C’’tpc=Ctpc」という保護処理を行う。ここで、Acompは、UL送信電力を低下させるような補正係数を示す。表3に、他UE101/UE100のSIRと補正係数Acompの対応関係を示す。基本的に、他UE101/UE100のSIRが低くなると、補正係数Acompも小さくなるものとする。ここで、Nは、TPC Command補正係数Acompのテーブルサイズを示す。
Figure 0007351212000004

一方、他UEに干渉が発生していることを、入力された他UE干渉情報が示していない場合、量子化前TPC Command-2 C’’tpcを以下で与える。
● C’’tpc=C’tpc
上記の量子化前TPC Command-2 C’’tpcは、TPC Command量子化部118に出力される。
TPC Command量子化部118は、TPC Command第2補正部117から量子化前TPC Command-2 C’’tpcが入力される。量子化前TPC Command-2 C’’tpcをTPC Command量子化部118は、量子化すること(rounding処理など)により、UE100/UE101でのUL送信電力の調整に用いるTPC Commandを生成する。生成したTPC Commandは、TPC Command送信部119に出力される。
TPC Command送信部119は、TPC Command量子化部118からTPC Commandが入力される。入力されたTPC CommandはBS102のアンテナから、UE100/UE101に送信される。ここで、UE100/UE101は、BS102から通知されたTPC Commandに基づいて、UL送信電力を調整することになる。
(実施形態の動作)
以下の説明では、1例として、2つのUE100、UE101と1つのBS102とが存在する無線通信システムにおけるBS102の処理を中心に述べる。
図3A及び図3Bは、本発明の実施形態におけるUE100及びUE101とBS102の動作を示すフローチャートである。以下、BS102における送受信処理について述べる。
図3Aを参照すると、UE100、UE101がSRSを、BS102へ送信する(ステップ200)。
BS102のSRS受信部103は、UE100/UE101から送信されたSRSを受信して、受信SRSaSRSを得る(ステップ201)。次にSIR計算部104は、受信SRSaSRSに基づいて、自UE100/UE101のSIRを計算する(ステップ202)。
次にビーム切り替え制御部105は、自UE100/UE101のSIRと、パラメータとして設定されるビーム切り替え閾値Thswitchとを比較することにより、現在用いているULビームを切り替えるか(ULビーム情報)を判断する(ステップ203)。具体的には、「SIR>Thswitch」の場合に、ビーム切り替えをすると決定する。一方、「SIR≦Thswitch」の場合には、ビーム切り替えをしないと決定する。
SRI生成部106は、ULビーム情報に基づいてSRIを生成する(ステップ204)。次にSRI送信部107はBS102のアンテナから、SRIをUE100/UE101に送信する(ステップ205)。
ステップ203でビーム切り替えをすると決定したときには、ビーム切り替えカウント部108は、過去からのビーム切り替え回数Nbeamをカウントする(ステップ206&ステップ207)。一方、ステップ203でビーム切り替えをしないと決定したときには、「ビーム切り替え回数Nbeam=0」として、カウントはリセットされる(ステップ206&ステップ208)。
次に、量子化前TPC Command生成部109は、自UE100/UE101のSIRに基づいて、量子化前TPC Command Ctpcを生成する(ステップ209)。次に、ビーム切り替え回数閾値設定部110は、量子化前TPC Command Ctpcを補正するか否かの判定を目的とした、ビーム切り替え回数閾値Thbeamを設定する(ステップ210)。
次に、量子化前TPC Command第1補正部111は、ビーム切り替えカウント部108から入力されるビーム切り替え回数Nbeamと、ビーム切り替え回数閾値設定部110から入力されるビーム切り替え回数閾値Thbeamとを比較する。「ビーム切り替え回数Nbeam≦ビーム切り替え回数閾値Thbeam」の場合、TPC Commandを補正しない(ステップ211&ステップ212)。即ち、「補正後TPC Command-1 C’tpc=量子化前TPC Command Ctpc」とする。一方、「ビーム切り替え回数Nbeam>ビーム切り替え回数閾値Thbeam」の場合、量子化前TPC Command Ctpcを補正する(ステップ211&ステップ213&ステップ214)。具体的には、TPC Command第1補正部111は、量子化前TPC Command Ctpcの補正の補正を目的とした、TPC Command補正係数Atpcを選択する(ステップ213)。次に、TPC Command第1補正部111は、量子化前TPC Command CtpcをTPC Command補正係数Atpcにより補正して、補正後TPC Command-1 C’tpcを得る(ステップ214)。
図3Bを参照すると、干渉計算部112は、他UE101/UE100の受信SRSaSRSと、自UE100/UE101のSRS referenceを用いて、干渉電力Pintを計算する(ステップ215)。次に干渉検出用SIR計算部113は、他UE101/UE100の受信SRSaSRSと干渉電力Pintを用いて、他UE101/UE100のSIRを計算する(ステップ216)。次にSIR保存部114は、最新の他UE101/UE100のSIR及び過去の他UE101/UE100のSIRをメモリに保存する(ステップ217)。次に干渉検出閾値設定部115は、自UE100/UE101が他UE101/UE100に与える干渉を推定するために用いられる、干渉検出閾値Thintを設定する(ステップ218)。
次に干渉検出部116は、過去のSIRと最新のSIRとの差分と干渉検出閾値Thintとを比較して、「過去の他UE101/UE100のSIR-最新の他UE101/UE100のSIR>Thint」の場合、他UE干渉情報として、他UE101/UE100において、他UE101/UE100において自UE100/UE101のUL送信電力に起因する干渉が存在すると推定する(ステップ219&ステップ220)。ここで、“過去の他UE101/UE100のSIR”は、瞬時値、又は、平均値を用いることができるものとする。一方、干渉検出部116は、過去のSIRと最新のSIRとの差分と干渉検出閾値Thintとを比較して、「過去の他UE101/UE100のSIR-最新の他UE101/UE100のSIR≦Thint」の場合、他UE干渉情報として、他UE101/UE100において自UE100/UE101のUL送信電力に起因する干渉が存在しないと推定する(ステップ219&ステップ221)。
ステップ220に続いて、他UE干渉情報が他UE101/UE100において自UE100、UE101のUL送信電力に起因する干渉が存在することを示す場合、他UE101/UE100への干渉を抑制する目的で、TPC Command第2補正部117は、「量子化前TPC Command-2 C’’tpc=補正後TPC Command-1 C’tpc×補正係数Acomp」という処理を行い、自UE100/UE101のUL送信電力を低下させる(ステップ222)。但し、「C’’tpc<Ctpc」となる場合、「C’’tpc=Ctpc」という保護処理を行う(ステップ223&ステップ224)。
一方、ステップ220に続いて、他UE干渉情報が他UE101/UE100において自UE100/UE101のUL送信電力に起因する干渉が存在することを示さない場合、「量子化前TPC Command-2 C’’tpc=補正後TPC Command-1 C’tpc」とする(ステップ225)。
次にTPC Command量子化部118は、TPC Command第2補正部117からの量子化前TPC Command-2 C’’tpcを量子化(rounding処理など)した後に、DL送信フォーマットに則したTPC Commandを生成する(ステップ226)。次にTPC Command送信部119はBS102のアンテナから、上記TPC CommandをUE100、UE101に送信する(ステップ227)。
(実施形態の効果)
本実施形態の基地局、及び無線通信システムによれば、次の効果を奏する。
第1の効果は、伝搬路状態の悪い場合でも、UL送信電力を高くすることにより、BSとUE間の通信を維持できることである。
第2の効果は、伝搬路状態の良好なUL BPLが存在しない場合でも、ビーム切り替え回数に応じて、UL送信電力を必要最小限の範囲で高くできることである。
第3の効果は、あるUEのUL送信電力を高くすることに起因した、他UEへの干渉が発生した場合でも、他UEへの干渉を軽減するように、UL送信電力制御できることである。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
100、101 UE
102 BS
103 SRS受信部
104 SIR計算部
105 ビーム切り替え制御部
106 SRI生成部
107 SRI送信部
108 ビーム切り替えカウント部
109 量子化前TPC Command生成部
110 ビーム切り替え回数閾値設定部
111 量子化前TPC Command第1補正部
112 干渉計算部
113 干渉検出用SIR計算部
114 SIR保存部
115 干渉検出閾値設定部
116 干渉検出部
117 量子化前TPC Command第2補正部
118 TPC Command量子化部
119 TPC Command送信部

Claims (7)

  1. 複数のビーム伝搬路のうちの一つを経由して、ユーザ端末からのアップリンク通信にて無線通信する基地局であって、
    前記ユーザ端末からSRS(Sounding Reference Signal)を受信するSRS受信部と、受信した前記SRSからSIR(Signal-to-Interference Ratio)を計算するSIR計算部と、計算された前記SIRに基づいて前記ビーム伝搬路を切り替えるビーム切り替え制御部と、SRI(SRS Resource Indicator)を生成するSRI生成部と、生成された前記SRIを送信するSRI送信部と、前記アップリンク通信の送信電力の調整を前記ユーザ端末へ指示するコマンド送信部と、ビーム切り替え制御部によるビーム切り替え回数をカウントするビーム切り替え回数カウント部と、を含み、
    前記ビーム切り替え回数をカウントすることに基づいて、前記ユーザ端末へ前記アップリンク通信の送信電力の調整を指示する、
    基地局。
  2. 前記ビーム切り替え回数に基づいて、前記ユーザ端末とのBPLを把握する、
    請求項1に記載の基地局。
  3. 計算された前記SIRと、前記ビーム切り替え回数とに基づいて、前記ユーザ端末とのBPLを把握する、
    請求項1に記載の基地局。
  4. 前記受信した前記SRSと、前記ビーム切り替え回数とに基づいて、前記ユーザ端末から他のユーザ端末への干渉を検出する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基地局。
  5. 前記ビーム切り替え回数を閾値と比較して、前記ビーム切り替え回数が前記閾値を超えるときには前記ユーザ端末へ前記アップリンク通信の送信電力を高める傾向に補正するよう指示する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基地局。
  6. 計算された前記SIRを時系列に蓄積し、過去に蓄積したSIRと新たなSIRとの差分が閾値を超える場合、前記ユーザ端末へ前記アップリンク通信の送信電力を低下させるよう指示する
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の基地局。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の基地局と、前記基地局と無線通信するユーザ端末と、を含む、
    無線通信システム。
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