JP7350423B2 - ソレノイド装置 - Google Patents

ソレノイド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7350423B2
JP7350423B2 JP2018171883A JP2018171883A JP7350423B2 JP 7350423 B2 JP7350423 B2 JP 7350423B2 JP 2018171883 A JP2018171883 A JP 2018171883A JP 2018171883 A JP2018171883 A JP 2018171883A JP 7350423 B2 JP7350423 B2 JP 7350423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
rod
shim
hole
communication hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018171883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020043313A (ja
Inventor
直己 西村
惟寛 川戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP2018171883A priority Critical patent/JP7350423B2/ja
Publication of JP2020043313A publication Critical patent/JP2020043313A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7350423B2 publication Critical patent/JP7350423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Electromagnets (AREA)

Description

本発明は、プランジャによりロッドを駆動させるソレノイド装置に関する。
従来からプランジャを電磁的に動作させることにより、ロッドを駆動させるソレノイド装置が利用されている。このようなソレノイド装置として、例えば、特許文献1に示されるように、ソレノイドを用いた駆動部により軸方向に移動可能なスプールを用いて、流体回路における制御流体の圧力や流量を制御するものがある。
特許文献1のソレノイド装置は、油浸形のソレノイドバルブであって、ステータと、ステータの外周側に配置されるコイルと、ステータの内部に往復移動自在に収納されるプランジャと、ステータの一方側に接続されたスリーブと、スリーブの内部に往復移動自在に収納されるスプール(ロッド)と、を備えている。ステータは、底に位置する壁部と側方に位置する筒部とからなる有底円筒状に形成されており、壁部に形成された孔には、スプールの端部が挿入されてプランジャに当接可能に配置されている。コイルに通電することによりステータ及びプランジャによって形成される磁気回路に磁束が流れ、プランジャをステータの壁部に向けて移動させる磁気吸引力が発生し、プランジャはステータの壁部側に移動する。このときスプールの端部にプランジャが当接した状態で、スプールは軸方向に変位し、スリーブに設けられた各種ポートの連通状態を調整できるようになっている。
また、特許文献1のソレノイド装置におけるプランジャには、軸方向に貫通する連通孔が形成されており、プランジャを挟んだステータ内部の一方側の空間と他方側の空間とが連通している。該連通孔は、プランジャ移動時の呼吸通路として機能しており、プランジャの移動方向の空間の作動油を移動方向とは反対側の空間に移動させて作動油によるプランジャの移動抵抗を軽減させている。
また、ソレノイド装置は、プランジャとステータの壁部との間に介在する非磁性プレート(シム)を備えており、残留磁束によりプランジャが壁部に吸着されることを抑制している。詳細には、この非磁性プレートは、外周縁に切欠部が形成された略Y字形状であり、プランジャの貫通孔の縁部にはめ込まれ、スプールの端部とプランジャとで挟持されており、非磁性プレートの切欠部を介して作動油を呼吸させることができるようになっている。このようにして、プランジャが円滑に動作できるようになっている。
特開2002-243057号公報(第4頁、第2図)
しかしながら、特許文献1のソレノイド装置にあっては、非磁性プレートの外周縁が切り欠かれて開放しているので、プランジャがスプール側に移動したときに、作動油が非磁性プレートの外周縁の切欠部からプランジャの外周面とステータの筒部の内周面との間に回り込むようになるため、作動油内に混入したコンタミがプランジャとステータの筒部との間に噛み込み、プランジャの動作不良が発生する虞があった。尚、本願において、「コンタミ」とはコンタミネーション(contaminatio)の略称であり、多細粒子状の導電性異物などの「粒子状異物」を意味する。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、プランジャの動作の信頼性が高いソレノイド装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のソレノイド装置は、
ステータと、前記ステータ内に電磁的に往復移動可能に配置され、移動方向に貫通する連通孔が形成されたプランジャと、前記プランジャの移動により駆動されるロッドと、前記プランジャと前記ロッドとの間に配置され、前記プランジャが前記ロッド側に移動したときに前記ステータのロッド側端部と前記プランジャとの間に狭持される非磁性体のシムと、を備えるソレノイド装置であって、
前記シムは、板状であって、前記ロッドが当接する中心部と、無端状に連続する外周部と、を備え、前記中心部と前記外周部とを残して貫通孔が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、プランジャがロッド側に移動したときに、シムの外周部がステータのロッド側端部とプランジャとの間で狭持されるので、ステータとプランジャのロッド側の空間は外径側がシムの外周部によって仕切られて、当該空間の作動油は内径側の貫通孔に誘導され、プランジャの外周面とステータの内周面との間にコンタミが回り込むことを抑制できるため、プランジャの動作信頼性が高い。また、貫通孔の外径側に外周部が無端状に連続しているため、シムの構造強度が高くなっている。
好適には、前記貫通孔は周方向に等配置されている。
これによれば、作動油を周方向にバランスよく連通孔に向けて通すことができるとともに、シムの構造強度も周方向に均一にできる。
好適には、前記貫通孔は前記中心部から前記外周側に向かうにつれて面積が大きくなっている。
これによれば、シムの外周部側の作動油を効率よく貫通孔に通過させることができる。
好適には、前記シムは円板状である。
これによれば、プランジャが移動するときにシムにかかる負荷を周方向に均一に分散できる。
好適には、前記連通孔は、前記プランジャの中心に形成されている。
これによれば、プランジャの移動を安定させることができる。
好適には、前記ロッドは前記プランジャ側の端部が先細りテーパ形状をなしている。
これによれば、プランジャの移動力がロッドに集中して伝達されるともに、貫通孔に出入する流体が流れ易くなっている。
本発明の実施例におけるソレノイドバルブの斜視図である。 ソレノイドバルブをハウジングに装着した状態を示す側断面図である。 シムの構造を示す斜視図である。 プランジャの構造を示す斜視図である。 ソレノイドバルブのオフ状態を示す要部拡大側断面図である。 ソレノイドバルブのオン状態を示す要部拡大側断面図である。 (a)はシムの変形例1を示す概略図、(b)はシムの変形例2を示す概略図、(c)はシムの変形例3を示す概略図である。 プランジャの別形態を示す要部拡大側断面図である。
本発明に係るソレノイド装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るソレノイド装置につき、図1から図6を参照して説明する。以下、図2の紙面左側をソレノイド装置の軸方向一端側とし、図2の紙面右側をソレノイド装置の軸方向他端側として説明する。
図1に示されるように、本実施例のソレノイド装置は、スプールタイプのソレノイドバルブ1であって、例えば車両の自動変速機等の油圧により制御される装置に用いられるものである。尚、ソレノイドバルブ1は、バルブハウジング8の装着穴8a(図2参照)に水平方向に取付けられ、バルブハウジング8内の作動油(液体)に浸漬される、いわゆる油浸形(液浸形)のソレノイドバルブとして使用される。尚、図2は、バルブハウジング内の作動油がソレノイドバルブ1全体を浸漬させる所定高さ位置に油面L1が維持された状態を示すものである。
図1および図2に示されるように、ソレノイドバルブ1は、流体(オイル等の制御流体)の流量を調整するバルブ部2が電磁駆動部としてのソレノイド部3に一体に取付けられて構成されている。尚、図2は、ソレノイド成形体31のコイル34に通電されていないソレノイドバルブ1のオフ状態を示すものである。
先ず、バルブ部2の構造について説明する。図1及び図2に示されるように、バルブ部2は、バルブハウジング8の装着穴8a内に設けられた流路と接続される入力ポート24、出力ポート25、排出ポート26a,26b、ドレンポート27、フィードバックポート28等の各種ポートの開口が設けられたスリーブ21と、スリーブ21の内径側において軸方向に形成される貫通孔21aに液密に収容されるスプール22と、スプール22を軸方向一端側に付勢するコイル状のスプリング29と、スプリングを保持するリテーナ23と、から構成されている。
スリーブ21には、軸方向一端側から軸方向他端側に向けて、ドレンポート27、フィードバックポート28、入力ポート24、出力ポート25、排出ポート26a,26bの順に形成されている。後述のように、スプール22は、軸方向に往復移動可能となっており、スプール22を軸方向に往復移動させることにより、各種ポートの連通状態を変化させ、作動油の圧力や流量を制御するようになっている。尚、スリーブ21、スプール22、リテーナ23は、アルミ、鉄、ステンレス、樹脂等の材料により形成されている。
次に、ソレノイド部3の構造について説明する。図2に示されるように、ソレノイド部3は、鉄等の磁性を有する金属材料から形成されるソレノイドケース30と、ソレノイドケース30に収容されるソレノイド成形体31と、ソレノイド成形体31の内側に配置されるステータ32(固定鉄心)と、被磁性体から成るシム37と、から主に構成されている。
ソレノイド成形体31は、コイル34を樹脂35によりモールド成形することにより形成され、ソレノイドケース30の径方向下方側に設けられる開口部30jから外部に延び出ているコネクタ部35aのコネクタから制御電流がコイル34へ供給されるようになっている。
ステータ32は、軸方向他端部(図2の紙面右側)に底部32f(ロッド側端部)を有する断面U字状の円筒部32aと、円筒部32aの軸方向他端部において径方向に延びるフランジ部32cと、から構成されるフランジ付き円筒状に構成されており、円筒部32aの収容部32dには、プランジャ4(可動鉄心)が配置され、円筒部32aの底部32fには、ロッド5を収容可能な貫通孔32gが形成されている。円筒部32aの軸方向一端側(図2の紙面左側)の開口端には、樹脂等から構成されるホルダ36が取付けられている。また、プランジャ4とロッド5との間には、シム37がスプリング29の付勢力により狭持されている。
また、ステータ32の円筒部32aには、外周面の軸方向略中央が内径側に周方向に亘って断面視等脚台形状に凹むことにより板厚が薄く形成される薄肉部32bが設けられている。
ステータ32のフランジ部32cには、軸方向他端側の端面の径方向の中心に軸方向一端側に凹む凹部32eが設けられ、凹部32eにスリーブ21の軸方向一端部が挿嵌された状態で該フランジ部32cにソレノイドケース30が外嵌されカシメ固定されている。尚、ソレノイド成形体31はステータ32の外径側に一体に形成されている。
次に、シム37の具体的な構造について説明する。図3に示されるように、シム37は、金属製の非磁性体(例えば、ステンレスやアルミ等)の円板から構成されており、板厚方向に貫通する貫通孔37aが複数(本実施例では4つ)形成されている。
具体的には、シム37には、その中心部37bと、無端状に連続する外周部37cと、を残して貫通孔37aが周方向に離間して等配置されるように形成されている。すなわち、隣接する貫通孔37a同士の間には、中心部37b、外周部37c、貫通孔37a以外の部位である残存部37dが中心部37bから放射状に延びており、中心部37bと外周部37cとは、残存部37dにより連結されている。また、貫通孔37aは、中心部37b側から外周部37c側に向かうにつれて該貫通孔37aの面積が大きくなっており、平面視台形形状を成している。また、中心部37bは、ロッド5の軸方向一端側の先端面に接触している(図2、図5及び図6参照)。
次に、プランジャ4の構造について説明する。図4に示されるように、プランジャ4は、円柱状に形成され、径方向の中心に軸方向に貫通する連通孔4aが設けられている。また、プランジャ4おける連通孔4aの軸方向両端部の周縁には、ザグリ部4b,4bが形成されている。ザグリ部4bは、連通孔4aが外側に向けて拡大するようにテーパ形状に形成されており、ザグリ部4bの最大径(ザグリ部4bの端部)は、シム37の径よりも小径となっている(図2、図5及び図6参照)。尚、シム37は、外周部37cがザグリ部4bの外縁に対して溶接などで固定されることで、ザグリ部4bを被覆するように配置されている。
次いで、ソレノイドバルブ1の動作について説明する。図2及び図5に示されるソレノイドバルブ1のオフ状態においては、スプリング29の付勢力によりスプール22が軸方向一端側へ移動し、スプール22の軸方向他端側の端面がステータ32の凹部32jに当接しスプール22の移動が規制され、プランジャ4およびロッド5が軸方向一端側に位置する。
また、ソレノイドバルブ1のオフ状態において、コイル34への通電によりソレノイドケース30、ステータ32、プランジャ4により磁気回路を形成し、ステータ32の底部32fとプランジャ4との間に磁力を発生させることにより、図6に示されるように、プランジャ4をステータ32の底部32f側に向けて軸方向他端側へ駆動させることができる。これにより、スプール22が軸方向他端側に移動してスリーブ21の各種ポートの連通状態を変更することができる。尚、ステータ32は、円筒部32aの一部の板厚を周方向に薄くして磁気抵抗を大きくした薄肉部32bが形成されている。
また、プランジャ4は、その外周面が円筒部32aにおける収容部32dの内周面に案内されて軸方向に移動可能となっている。尚、プランジャ4の外周面と収容部32dの内周面との間には、径方向に僅かなクリアランスが設けられており、プランジャ4は軸方向に円滑に移動できるようになっている。
また、図5及び図6に示されるように、円筒部32aの収容部32dは、プランジャ4により軸方向一端側の空間S1と軸方向他端側の空間S2とに区画されており、空間S1と空間S2とは、シム37の貫通孔37a及びプランジャ4の連通孔4aを通して連通している。これによれば、プランジャ4の駆動時には、プランジャ4の駆動方向の空間に充填されている作動油を貫通孔37a及び連通孔4aを通じて他方側の空間に移動させることができるため、作動油による抵抗を抑え、ソレノイドバルブ1のオン・オフの切換によるプランジャ4の駆動を正確かつ迅速に行うことができる。
また、図6に示されるように、ソレノイドバルブ1のオン状態にあっては、プランジャ4とステータ32の底部32fとの間にシム37が狭持される。シム37は、非磁性体であるため、ソレノイドバルブ1をオフ状態に切り換えたときに、磁気回路の残留磁束によりプランジャ4が底部32fに吸着され、スプール22が軸方向一端側へ移動できないといった事態を回避できるようになっている。
以上説明したように、本実施例のソレノイドバルブ1におけるシム37は、板状であって、ロッド5が当接する中心部37bと、無端状に連続する外周部37cと、を備え、中心部37bと外周部37cとを残して貫通孔37aが形成されており、プランジャ4がロッド5側に駆動したときに、シム37の外周部37cがステータ32の底部32fとプランジャ4との間で狭持されるようになっている。したがって、ステータ32の収容部32dにおけるプランジャ4よりも底部32f側の空間S2は、外径側がシム37の外周部37cによって仕切られることとなり、空間S2の作動油は内径側のシム37の貫通孔37a及びプランジャ4の連通孔4aに誘導され、作動油中に混入するコンタミがプランジャ4の外周面とステータ32の収容部32dの内周面との間に回り込むことを抑制できるため、プランジャ4の動作信頼性が高い。
また、シム37は、隣接する貫通孔37aの間に存在する残存部37dを有し、中心部37bと外周部37cとが残存部37dにより連結されている。言い換えれば、各残存部37dの外径側端部が外周部37cにより無端状に連結されているので、シム37の構造強度が高くなっている。これにより、ソレノイドバルブ1のオン・オフの切換時にロッド5から受けるシム37の中心部37bへの押圧力によりシム37が変形することを抑制できる。
また、シム37の貫通孔37aは周方向に等配置されているので、作動油を周方向にバランスよくプランジャ4の連通孔4aに向けて通すことができるとともに、シム37の構造強度も周方向に均一にできる。
また、シム37の貫通孔37aは中心部37bから外周側に向かうにつれて面積が大きくなっているので、シム37の外周部37c側の作動油を効率よく内側に誘導して貫通孔37aに通過させることができる。
また、シム37は円板状であり、各残存部37dの大きさが均一となるため、プランジャ4が軸方向に移動するときにシム37にかかる負荷を周方向に均一に分散できる。
また、プランジャ4の中心に連通孔4aが形成されている。これによれば、プランジャ4が連通孔4aを移動する作動油から軸方向に均等に力を受けるため、プランジャ4の移動に影響を与えず、例えば、中心よりもずれた位置に連通孔が設けられるプランジャに比べ、プランジャ4の移動を安定させることができる。
また、図5及び図6に示されるように、ロッド5はプランジャ4側の端部が先細りテーパ形状のテーパ部5aをなしている。これによれば、プランジャ4の移動力がロッド5に集中して伝達されるともに、ロッド5の移動力がプランジャ4に集中して伝達されるので、スプール22を円滑に駆動させることができる。さらに、シム37の貫通孔37aに出入する作動油がテーパ部5a及びザグリ部4bに沿って移動して円滑に流れ易くなっている。より具体的には、シム37の貫通孔37aに出入する作動油がシム37の周辺で乱流になりにくく、プランジャ4の移動に影響を与えることを抑制できる。
また、シムの変形例1として次のようなものがある。図7(a)に示されるように、変形例1のシム371は、中心部37bと外周部37cとを残して平面視略半円形状の貫通孔371aが周方向に離間して2つ設けられている。
また、シムの変形例2として次のようなものがある。図7(b)に示されるように、変形例2のシム372は、中心部372bと外周部372cとを残して平面視円形状の貫通孔372aが6つ設けられている。各貫通孔372aは、それぞれ異なる径で形成されている。
また、シムの変形例3として次のようなものがある。図7(c)に示されるように、変形例3のシム373は、多角形(本実施例では八角形)の板材から構成されており、中心部373bと外周部373cとを残して平面視矩形状の貫通孔373aが設けられている。
このように、シムに設けられる貫通孔の形状、大きさ、数量や、シムを構成する板材の形状は自由に変更することができる。また、複数の貫通孔は、周方向に等配置されることに限られず、板材に対して無作為な配列で形成されていてもよい。
また、プランジャの別形態として次のようなものがある。図8に示されるように、プランジャ40は、径方向の中心からずれた位置に軸方向に貫通する連通孔40aが設けられており、プランジャ40おける連通孔40aは、プランジャ40の軸方向両端に設けられたザグリ部40b,40bに連通している。このように、連通孔40aは、プランジャ40に対して偏心した位置に設けられていてもよい。尚、連通孔40aは、プランジャ40に対して複数設けられていてもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、シム37がプランジャ4に固定される形態を例示したが、ロッド5に固定されていてもよいし、プランジャ4とロッド5との狭持力のみによってプランジャ4とロッド5との間に保持されていてもよい。また、シム37は、溶接以外の固定手段でプランジャ4に固定されていてもよい。
また、前記実施例では、ロッド5とスプール22とが別部材により構成される形態を例示したが、ロッド5とスプール22とが一体に固定されていてもよい。
また、前記実施例では、ロッド5の先端にテーパ部5aが形成されている形態を例示したが、シム37の中心部37bとロッド5とを同径とすれば、貫通孔37aを出入りする作動油が乱流を形成しにくいため、この場合、テーパ部5aが形成されていなくてもよい。
また、前記実施例では、スプールタイプのソレノイドバルブに本発明のシムが適用される形態を例示したが、本発明のシムが適用されるソレノイド装置は、ロッドにより所定の機能を有する部材を駆動させるものであればよく、ソレノイドバルブに限定されない。
また、前記実施例では、プランジャ4がステータ32の収容部32dに収容され、収容部32dの内周面により移動がガイドされる形態を例示したが、プランジャ4がステータ32とは別のガイド部材に収容され該ガイド部材によりガイドされていてもよいし、プランジャ4とステータ32の収容部32dとの間に前記ガイド部材が配置されていてもよい。
1 ソレノイドバルブ
4 プランジャ
4a 連通孔
4b ザグリ部
5 ロッド
5a テーパ部
32 ステータ
32f 底部(ロッド側端部)
37 シム
37a 貫通孔
37b 中心部
37c 外周部
37d 残存部
40 プランジャ
40a 連通孔
371~373 シム

Claims (6)

  1. ステータと、前記ステータ内に電磁的に往復移動可能に配置され、移動方向に貫通する連通孔が形成されたプランジャと、前記プランジャの移動により駆動されるロッドと、前記プランジャと前記ロッドとの間に配置され、前記プランジャが前記ロッド側に移動したときに前記ステータのロッド側端部と前記プランジャとの間に狭持される非磁性体のシムと、を備えるソレノイド装置であって、
    前記シムは、板状であって、前記ロッドが当接する中心部と、無端状に連続する外周部と、を備え、前記中心部と前記外周部とを残して貫通孔が形成されており、
    前記プランジャと前記シムとの間には空間が形成されており、
    前記空間は、前記連通孔に向けて傾斜する傾斜面により画成されており、
    前記貫通孔は、前記空間を介して前記連通孔と連通し、
    前記ロッドは、前記プランジャ側の先端が前記空間に向けて縮径するテーパ面を有し、前記傾斜面と前記ロッドのテーパ面とは、共に前記連通孔に向けて外径側から内径側に縮径する方向に傾斜しているとともに前記貫通孔を介して対向し、共に前記連通孔に向けて傾斜する前記傾斜面と前記ロッドのテーパ面との間に前記貫通孔を介して連通する流路が形成され、
    前記傾斜面が前記連通孔に向けて縮径する角度は、前記ロッドのテーパ面が前記連通孔に向けて縮径する角度よりもゆるやかであり、前記流路の軸方向の幅が外径側から前記連通孔に向けて縮小していることを特徴とするソレノイド装置。
  2. 前記貫通孔は周方向に等配置されている請求項1に記載のソレノイド装置。
  3. 前記貫通孔は前記中心部から前記外周側に向かうにつれて面積が大きくなっている請求項1または2に記載のソレノイド装置。
  4. 前記シムは円板状である請求項1ないし3のいずれかに記載のソレノイド装置。
  5. 前記連通孔は、前記プランジャの中心に形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のソレノイド装置。
  6. 前記ロッドは前記プランジャ側の端部が先細りテーパ形状をなしている請求項1ないし5のいずれかに記載のソレノイド装置。
JP2018171883A 2018-09-13 2018-09-13 ソレノイド装置 Active JP7350423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171883A JP7350423B2 (ja) 2018-09-13 2018-09-13 ソレノイド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018171883A JP7350423B2 (ja) 2018-09-13 2018-09-13 ソレノイド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020043313A JP2020043313A (ja) 2020-03-19
JP7350423B2 true JP7350423B2 (ja) 2023-09-26

Family

ID=69799442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018171883A Active JP7350423B2 (ja) 2018-09-13 2018-09-13 ソレノイド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7350423B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114537319A (zh) * 2022-03-23 2022-05-27 浙江吉利控股集团有限公司 一种汽车及其安全气囊总成

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001263524A (ja) 2000-01-12 2001-09-26 Denso Corp 電磁弁
JP2002243057A (ja) 2000-12-11 2002-08-28 Denso Corp 電磁弁装置
JP2007321822A (ja) 2006-05-30 2007-12-13 Denso Corp 電磁駆動装置及び流体制御装置
JP2008196597A (ja) 2007-02-13 2008-08-28 Denso Corp リニアソレノイド
JP2010267749A (ja) 2009-05-13 2010-11-25 Keihin Corp リニアソレノイド及びそれを用いたバルブ装置
JP2013536376A (ja) 2010-06-28 2013-09-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 残留空隙内の遅延要素によるアーマチャの閉鎖時の反跳の最小化
JP2014070727A (ja) 2012-10-02 2014-04-21 Nachi Fujikoshi Corp 電磁弁

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001263524A (ja) 2000-01-12 2001-09-26 Denso Corp 電磁弁
JP2002243057A (ja) 2000-12-11 2002-08-28 Denso Corp 電磁弁装置
JP2007321822A (ja) 2006-05-30 2007-12-13 Denso Corp 電磁駆動装置及び流体制御装置
JP2008196597A (ja) 2007-02-13 2008-08-28 Denso Corp リニアソレノイド
JP2010267749A (ja) 2009-05-13 2010-11-25 Keihin Corp リニアソレノイド及びそれを用いたバルブ装置
JP2013536376A (ja) 2010-06-28 2013-09-19 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 残留空隙内の遅延要素によるアーマチャの閉鎖時の反跳の最小化
JP2014070727A (ja) 2012-10-02 2014-04-21 Nachi Fujikoshi Corp 電磁弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020043313A (ja) 2020-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3220027B1 (en) Solenoid valve device
CN110036226B (zh) 电磁阀
JP7350423B2 (ja) ソレノイド装置
US7075394B2 (en) Electromagnetic drive flow controller
JP6276942B2 (ja) ソレノイドアクチュエータ
JP6644423B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP4058604B2 (ja) 電磁弁装置
JP5128224B2 (ja) 電磁弁
EP3715686B1 (en) Solenoid valve device
JP5351603B2 (ja) リニアソレノイド及びそれを用いたバルブ装置
JP7007218B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP2007092768A (ja) スプールバルブ
JP4237114B2 (ja) 電磁弁
JP2015055281A (ja) ソレノイドバルブ
WO2020226100A1 (ja) ソレノイドバルブ
JP2005150227A (ja) 電磁駆動装置およびそれを用いた電磁弁
JP2011009381A (ja) リニアソレノイド及びそれを用いたバルブ装置
JP7062335B2 (ja) ソレノイドバルブ
JP2005233282A (ja) ソレノイドバルブ
WO2020226101A1 (ja) ソレノイドバルブ
JP2012189091A (ja) 油圧制御弁
JP2020041685A (ja) ソレノイドバルブ
JP2022181654A (ja) 電磁弁
WO2016092663A1 (ja) ソレノイドバルブ及びプレート部材
JP2022181653A (ja) 電磁弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220706

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20220706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230502

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230622

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230703

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7350423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150