JP7348361B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置に関する。
医療分野において、放射線画像検出装置で検出された放射線画像に基づく診断が盛んに行われている。放射線画像検出装置はセンサパネルを有している。センサパネルには撮影領域が設けられている。撮影領域には複数の画素が二次元に配列されている。画素は、放射線源から照射されて被写体(患者)を透過した放射線に感応して電荷を蓄積する。放射線画像検出装置は、画素に蓄積された電荷をデジタル信号に変換し、これを放射線画像として出力する。
放射線画像検出装置には、撮影室に設置された撮影台に固定される据え置き型と、持ち運び可能な筐体にセンサパネル等が収容された可搬型とがある。可搬型の放射線画像検出装置は電子カセッテと呼ばれる。電子カセッテには、ケーブルを介して商用電源から給電されるワイヤードタイプの他に、筐体に装着されたバッテリから給電されるワイヤレスタイプがある。
電子カセッテは、その機動性を活かして、撮影室以外に持ち出されて使用される。例えば撮影室に赴くことができない患者がいる病室を巡回して撮影を行う回診撮影の際に使用される。また、電子カセッテは、自宅療養中の高齢者や、事故、災害等による急病人を撮影するため、医療施設外で使用されることもある。このように、撮影台を用いない撮影を、以降、フリー撮影という。
ところで、放射線源には照射野限定器(コリメータとも呼ばれる)が設けられている。照射野限定器は、照射野を設定する照射開口を有する。ここで照射野は、放射線が照射される領域である。放射線技師等のオペレータは、この照射野限定器の照射開口の大きさを変化させて、医師等の撮影依頼者が指示した撮影オーダに応じた照射野を設定する。
撮影オーダの内容によっては、センサパネルの撮影領域の全域が照射野とならず、撮影領域に放射線が照射されない領域(以下、非照射野)が生じる場合がある。この場合、非照射野に該当する放射線画像の部分(以下、非照射野該当部分)は、そのままでは白く表示され、黒っぽく表示される照射野に該当する部分(以下、照射野該当部分)とのコントラストが強過ぎて観察の邪魔になる。
そこで、従来は、例えば特許文献1に記載されているように、放射線画像の表示に際して、照射野の位置を検出し、検出した照射野に該当する照射野該当部分以外、すなわち非照射野該当部分を黒色で塗り潰す黒化処理や、非照射野該当部分を取り除くトリミング処理等を放射線画像に施していた。
特許文献1では、放射線画像を画像解析することで照射野の位置を検出している。例えば、放射線画像の画素値(濃度)が急激に変化している部分を、照射野と非照射野の境界(エッジ)として抽出し、抽出した境界で形成される矩形領域を照射野として検出している。あるいは、Snake法に代表される動的輪郭抽出アルゴリズムを放射線画像に適用して照射野の輪郭を抽出し、照射野として検出している。
特開2015-100592号公報
しかしながら、照射野は矩形に限らず様々な形状に設定され、かつ放射線画像は放射線の照射条件により画素値がばらつき、さらに放射線には散乱や回折といった特性がある。このため、放射線画像における照射野の輪郭がはっきりしない場合があった。したがって、特許文献1のように放射線画像を画像解析して照射野の位置を検出する方法は、検出した照射野の位置の信頼性があまり高くなかった。
本発明は、正確な照射野の位置を検出することができ、適切な画像処理を放射線画像に対して施すことが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、放射線源に取り付けられ、少なくとも被写体を撮影するカメラから出力されるカメラ画像を取得するカメラ画像取得部と、カメラ画像に基づいて、放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像のうち照射野該当部分と非照射野該当部分とを検出する検出部と、照射野該当部分と非照射野該当部分とに基づいて、放射線画像に対して画像処理を施す画像処理部と、放射線源の放射線管の焦点位置を端点にして予め設定された基準距離SID0におけるカメラ画像内の照射野の基準の大きさLIM0を取得する第1取得部と、放射線撮影時の焦点位置と、放射線画像を検出する電子カセッテに設けられた、放射線画像を検出する撮影領域との距離SID1を取得する第2取得部とを備え、照射野該当部分は、放射線が照射される領域である照射野に該当する放射線画像の部分であり、非照射野該当部分は、照射野以外の放射線が照射されない領域である非照射野に該当する放射線画像の部分であり、検出部は、カメラ画像に映る電子カセッテの位置を示すマーカーを認識し、かつ、マーカーのカメラ画像内における位置座標を、電子カセッテの位置として検出し、かつ、第1取得部で取得した基準の大きさLIM0と、基準距離SID0と、第2取得部で取得した距離SID1とから、放射線撮影時のカメラ画像内の照射野の大きさLIM1を算出し、かつ、照射野の大きさLIM1をカメラ画像内における照射野の位置座標に変換することにより、照射野の位置を出力し、画像処理部は、照射野の位置、及び、電子カセッテの位置に基づいて、放射線画像のうち照射野該当部分と非照射野該当部分を特定する。
放射線源には、照射野を設定する照射開口を有する照射野限定器が設けられており、第1取得部は、放射線撮影時の照射開口の大きさを取得し、取得した照射開口の大きさに対応する基準の大きさLIM0を取得することが好ましい。基準の大きさLIM0は、照射開口の大きさを変数とする関数である演算式を用いて取得されることが好ましい。
距離測定センサを備え、第2取得部は、距離測定センサから前記距離SID1を受信することが好ましい。第2取得部は、予め記憶されている、基準距離SID0におけるカメラ画像に映る電子カセッテの大きさを用いることにより、前記距離SID1を算出することが好ましい。
画像処理部は、照射野該当部分に、画像処理として第1画像処理を施す第1画像処理部、または/および、非照射野該当部分に、画像処理として第2画像処理を施す第2画像処理部を含むことが好ましい。
第1画像処理部は、第1画像処理として、マルチ周波数処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理を照射野該当部分に施すことが好ましい。第2画像処理部は、第2画像処理として、非照射野該当部分を黒色で塗り潰す黒化処理、または非照射野該当部分を取り除いて、照射野該当部分のみを残すトリミング処理を施すことが好ましい。照射野該当部分、または非照射野該当部分のいずれかの情報を、放射線画像の付帯情報として放射線画像に関連付ける関連付け処理部を備えることが好ましい。
本発明によれば、正確な照射野の位置を検出することができ、適切な画像処理を放射線画像に対して施すことが可能な画像処理装置を提供することができる。
X線撮影システムを示す図である。 画像ファイルを示す図である。 電子カセッテの外観斜視図である。 X線画像を示す図である。 電子カセッテが実行する動作の流れを示す図である。 カメラ画像を示す図である。 コンソールを構成するコンピュータのブロック図である。 コンソールのCPUのブロック図である。 画像処理部のブロック図である。 コンソールのCPUの処理手順を示すフローチャートである。 画像処理部の処理手順を示すフローチャートである。 図12Aは、撮影領域に対して照射野が斜めに設定され、かつ腕が撮影部位であった場合のフリー撮影の様子、図12BはX線画像をそれぞれ示す。 別の例の画像処理部のブロック図である。 第2実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。 第2実施形態の参照図である。 第3実施形態のコンソールのCPUのブロック図である。
[第1実施形態]
図1において、放射線としてX線を用いるX線撮影システム10は、X線発生装置11とX線撮影装置12とを備えている。X線発生装置11は、放射線源に相当するX線源13と線源制御装置14とで構成される。X線撮影装置12は、電子カセッテ15と画像処理装置に相当するコンソール16とで構成される。
図1では、X線撮影システム10が設置される撮影室において、X線源13と対向するテーブル17に電子カセッテ15を載置し、電子カセッテ15上に被写体Hの撮影部位(本例では手)を置いてX線撮影を行っている様子を示している。すなわち、図1に示すX線撮影は、撮影台を用いずに行うフリー撮影である。
X線源13は、X線を発生するX線管20、X線が照射される領域である照射野IF(図3等参照)を限定する照射野限定器21、および照射野IFを示す照射野表示光LIF(図3等も参照)を発する照射野表示光源22を内蔵している。
X線管20は、熱電子を放出するフィラメントと、フィラメントから放出された熱電子が衝突してX線を放射するターゲットとを有している。照射野限定器21は、例えば、X線を遮蔽する4枚の鉛板を四角形の各辺上に配置し、X線を透過させる四角形の照射開口が中央に形成されたものである。この場合、照射野限定器21は、鉛板の位置を移動することで照射開口の大きさを変化させ、照射野IFを設定する。照射野表示光源22は、照射野限定器21の照射開口を通じて、照射野表示光LIFを照射する。このため、照射野表示光LIFは、文字通り照射野IFと同じ形状と大きさを有する。照射野表示光源22は、照明を落とした撮影室内でもオペレータが視認可能なように、特殊な色(例えば黄色)の照射野表示光LIFを発する。
X線源13には、光学式のカメラ23が取り付けられている。X線撮影のため、オペレータがX線源13、電子カセッテ15、および被写体Hの相対的な位置決めを行った後は、カメラ23は、その視野(以下、FOV(Field Of View))という)に電子カセッテ15および被写体Hを捉える。カメラ23は、これら電子カセッテ15および被写体Hを含む光学像であるカメラ画像63(図6参照)を撮影する。カメラ画像63は、例えばカラー画像であり、かつ静止画である。
ここで、請求項でいう「放射線源に取り付けられたカメラ」は、図1のようにX線源13の外周部に直接取り付けられる場合は勿論のこと、照射野表示光源22のように、X線源13に内蔵される場合も含む。X線源13の外周部に対物レンズが配され、X線源13以外(例えばX線源13を天井から吊り下げるアーム等)に撮像素子が内蔵された場合も、請求項でいう「放射線源に取り付けられたカメラ」に含まれる。
カメラ23は無線通信部およびバッテリを有し、ワイヤレスで作動する。カメラ23は、コンソール16からの撮影指示信号を無線受信し、撮影指示信号に応じてカメラ画像63を撮影する。カメラ23は、撮影したカメラ画像63をコンソール16に無線送信する。
線源制御装置14は、タッチパネル25、電圧発生部26、制御部27、および照射スイッチ28を有している。タッチパネル25は、X線管20に印加する管電圧、管電流、およびX線の照射時間からなるX線の照射条件、並びに照射野限定器21の照射開口の大きさを設定する際に操作される。ここで、管電流は、X線管20のフィラメントからターゲットに向かう熱電子の流量を決定するパラメータである。
電圧発生部26は、X線管20に印加する管電圧を発生する。制御部27は、この電圧発生部26の動作を制御して、管電圧、管電流、およびX線の照射時間を制御する。制御部27はX線管20からX線が発生されたときに計時を開始するタイマーを有し、タイマーで計時した時間が照射条件で設定された照射時間となったとき、X線管20の動作を停止させる。また、制御部27は、照射野限定器21を動作させて、その照射開口の大きさを、タッチパネル25で設定された大きさとする。
照射スイッチ28は、X線の照射を開始する際にオペレータにより操作される。照射スイッチ28は2段押下型である。照射スイッチ28が1段目まで押された(半押しされた)とき、制御部27は、X線管20にX線を発生する前の準備動作を開始させる。照射スイッチ28が2段目まで押された(全押しされた)とき、制御部27は、X線管20にX線を発生させる。これにより、被写体Hの撮影部位である手に向けてX線が照射される。
電子カセッテ15は、X線源13から照射されて被写体Hを透過したX線に基づくX線画像40(図2参照)を検出する。電子カセッテ15は、カメラ23と同様、無線通信部およびバッテリを有し、ワイヤレスで作動する。電子カセッテ15は、X線画像40をコンソール16に無線送信する。
コンソール16は、例えばノート型パーソナルコンピュータといったコンピュータをベースに、オペレーティングシステム等の制御プログラムや、各種アプリケーションプログラムをインストールして構成される。コンソール16は、ディスプレイ30およびタッチパッドやキーボード等の入力デバイス31を有する。コンソール16は、GUI(Graphical User Interface)による操作機能が備えられた各種操作画面をディスプレイ30に表示し、各種操作画面を通じて入力デバイス31からのオペレータによる各種操作指示の入力を受け付ける。
入力デバイス31を介して入力される各種操作指示には、撮影メニュー、およびこれに対応する照射条件等を含む条件設定指示がある。撮影メニューは、例えば、撮影部位、姿勢、および向きが1セットとなった撮影手技を規定する。撮影部位は、図1で例示した手に加えて、頭部、頸椎、胸部、腹部、指、肘、腕、膝等がある。姿勢は立位、臥位、座位等の被写体Hの姿勢、向きは正面、側面、背面等のX線源13に対する被写体Hの向きである。条件設定指示は、撮影オーダに応じた撮影メニューおよび照射条件を設定するための指示であり、オペレータが入力する。撮影オーダは、例えば診療科の医師等の撮影依頼者から、オペレータにX線撮影を指示するために発行される。コンソール16は、条件設定指示が入力デバイス31を介して入力された場合、設定された撮影メニューおよび照射条件を含む条件設定信号を電子カセッテ15に無線送信する。
各種操作指示には、カメラ画像63の撮影指示もある。コンソール16は、カメラ画像63の撮影指示が入力デバイス31を介して入力された場合、撮影指示信号をカメラ23に無線送信する。
コンソール16は、電子カセッテ15からのX線画像40を、例えば図2に示すようなDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠した形式の画像ファイル41とする。そして、これを医療画像保管通信システム(PACS;Picture Archiving and Communication System、図示せず)に送信する。
画像ファイル41は、X線画像40と付帯情報42とが1つの画像IDで関連付けられたものである。付帯情報42には、被写体Hの氏名、性別といった被写体情報、オーダID、撮影メニュー、照射条件等が含まれる。オーダIDは、撮影オーダを識別する記号や番号である。
図3において、電子カセッテ15は、センサパネル50と、回路部51と、これらを収容する直方体形状をした持ち運び可能な筐体52とで構成される。筐体52は、例えば、フイルムカセッテやIP(Imaging Plate)カセッテ、CR(Computed Radiography)カセッテと略同様の、国際規格ISO(International Organization for Standardization)4090:2001に準拠した大きさである。
筐体52の前面52Aには矩形状の開口が形成されており、開口にはX線透過性を有する透過板53が取り付けられている。電子カセッテ15は、前面52AがX線源13と対向する姿勢で位置決めされ、前面52AにX線が照射される。なお図示は省略するが、筐体52には、この他にも、主電源のオン/オフを切り替えるスイッチや、バッテリの残り使用時間、撮影準備完了状態といった電子カセッテ15の動作状態を報せるインジケータが設けられている。
センサパネル50は、シンチレータ55と光検出基板56とで構成される。シンチレータ55と光検出基板56は、前面52A側からみてシンチレータ55、光検出基板56の順に積層されている。シンチレータ55は、CsI:Tl(タリウム賦活ヨウ化セシウム)やGOS(GdS:Tb、テルビウム賦活ガドリニウムオキシサルファイド)等の蛍光体を有し、透過板53を介して入射したX線を可視光に変換して放出する。なお、X線が照射される前面52A側から見て光検出基板56、シンチレータ55の順に積層したセンサパネルを用いてもよい。また、アモルファスセレン等の光導電膜によりX線を直接信号電荷に変換する直接変換型のセンサパネルを用いてもよい。
光検出基板56は、シンチレータ55から放出された可視光を検出して電荷に変換する。回路部51は、光検出基板56の駆動を制御するとともに、光検出基板56から出力された電荷に基づきX線画像40を生成する。
光検出基板56には撮影領域RXが設けられている。この撮影領域RXは透過板53とほぼ同じ大きさであり、複数の画素がN行×M列の二次元マトリックス状に配列されている。画素は、シンチレータ55からの可視光に感応して電荷を蓄積する。この画素に蓄積された電荷を、回路部51でデジタル信号に変換することで、X線画像40が検出される。
N、Mは2以上の整数であり、例えばN、M≒2000である。なお、画素の行列数は、これに限定されない。また、画素の配列は正方配列でもよいし、画素を45°傾けて、かつ画素を千鳥状に配置してもよい。
撮影領域RXの4つの角には、L字状のマーカー57Aが配されている。また、撮影領域RXの一方の短辺の中央には、棒状のマーカー57Bが配されている。この棒状のマーカー57Bが配されたほうが、X線画像40において上側となる。さらに、撮影領域RXの中央には、十字状のマーカー57Cが配されている。マーカー57Aは、長辺側が短辺側よりも長く形成されている。これらのマーカー57A~57Cにより、撮影領域RXの位置および向きが分かる。
図3では、図1と同じく、電子カセッテ15上に被写体Hの手が置かれている状態を示している。そして、照射野表示光源22から照射野表示光LIF(破線のハッチングで示す)が発せられ、一点鎖線で示す照射野IFが照射野表示光LIFで照射されている様子を示している。
本例では、照射野IFは、撮影領域RXと、被写体Hの手首にあたる辺が同じで、かつその他の3辺が、撮影領域RXの対向する3辺と平行である。さらに、照射野IFは、撮影領域RXよりも一回り小さい大きさに設定されている。このため、撮影領域RXには、X線が照射されない照射野IF以外の領域、すなわち非照射野NIFが生じる。
この場合、電子カセッテ15から出力されるX線画像40は、図4に示すように、照射野IFに該当する照射野該当部分60(破線のハッチングで示す)と、非照射野NIFに該当する非照射野該当部分61(実線のハッチングで示す)とに分けられる。X線画像40では、X線の到達線量が多い部分ほど黒く表示される。このため、照射野該当部分60は、X線が照射される部分であるため、黒っぽく表示される。一方、非照射野該当部分61は、X線が照射されない部分であるため最大輝度となり、真っ白に表示される。
電子カセッテ15には、X線の照射開始を検出する機能が備えられている。この照射開始検出機能は、例えば、光検出基板56の撮影領域RXに照射開始検出センサを設けるものである。そして、照射開始検出センサから所定のサンプリング周期で出力される、X線の到達線量に応じた線量信号と、予め設定された照射開始検出閾値とを比較し、線量信号が照射開始検出閾値を超えた場合に、X線の照射が開始されたと判定する。照射開始検出センサは、例えば画素の一部が担う。
また、電子カセッテ15は、線源制御装置14の制御部27と同様に、X線の照射開始を検出したときに計時を開始するタイマーを有する。電子カセッテ15は、タイマーで計時した時間がコンソール16で設定された照射条件の照射時間となったとき、X線の照射が終了したと判定する。
図5に示すように、電子カセッテ15は、コンソール16からの条件設定信号を受信したときに、画素から暗電荷を読み出してリセット(破棄)する画素リセット動作を開始する。なお、電子カセッテ15は、条件設定信号を受信する前は待機動作をしている。待機動作は、条件設定信号を受信する役割を担う無線通信部等の最低限必要な部分にのみ電力が供給されている状態である。
次いで、電子カセッテ15は、照射開始検出機能でX線の照射開始を検出したときに、画素リセット動作を終えて、X線の到達線量に応じた電荷を画素に蓄積させる画素電荷蓄積動作を開始する。これにより、X線源13のX線の照射開始タイミングと、画素電荷蓄積動作の開始タイミングとを同期させることができる。
その後、電子カセッテ15は、タイマーによりX線の照射終了を検出したときに、画素電荷蓄積動作を終えて、診断に供するX線画像40を読み出すための画像読み出し動作を開始する。これにて1画面分のX線画像40を得る1回のX線撮影が終了する。画像読み出し動作終了後、電子カセッテ15は、再び待機動作に戻る。
図6は、図1および図3に示すX線撮影の様子を映したカメラ画像63である。カメラ画像63には、テーブル17と、テーブル17に載置された電子カセッテ15と、電子カセッテ15上に置かれた被写体Hの手と、照射野表示光源22からの照射野表示光LIFとが映っている。
カメラ23はX線源13に取り付けられているので、X線源13とカメラ23との位置関係は変わらない。このため、カメラ画像63には、常に同じ位置に照射野表示光LIF、ひいては照射野IFの中心が位置する。
図7において、コンソール16は、前述のディスプレイ30および入力デバイス31に加えて、ストレージデバイス65、メモリ66、CPU(Central Processing Unit)67、および通信部68を備えている。これらはデータバス69を介して相互接続されている。
ストレージデバイス65は、コンソール16に内蔵、またはケーブルあるいはネットワークを通じて接続されたハードディスクドライブ、もしくはハードディスクドライブを複数台連装したディスクアレイである。ストレージデバイス65には、オペレーティングシステム等の制御プログラム、各種アプリケーションプログラム、およびこれらのプログラムに付随する各種データ等が記憶されている。
メモリ66は、CPU67が処理を実行するためのワークメモリである。CPU67は、ストレージデバイス65に記憶されたプログラムをメモリ66へロードして、プログラムにしたがった処理を実行することにより、コンソール16の各部を統括的に制御する。通信部68は、電子カセッテ15およびカメラ23との間のX線画像40およびカメラ画像63等の各種データの通信を担う。
図8において、ストレージデバイス65には作動プログラム75が記憶されている。作動プログラム75は、コンソール16を構成するコンピュータを、画像処理装置として機能させるためのアプリケーションプログラムである。作動プログラム75が起動されると、CPU67は、メモリ66等と協働して、カメラ画像取得部80、X線画像取得部81、検出部82、画像処理部83、および表示制御部84として機能する。
カメラ画像取得部80は、カメラ23からのカメラ画像63を取得するカメラ画像取得機能を担う。カメラ画像取得部80は、取得したカメラ画像63を検出部82に出力する。X線画像取得部81は、放射線画像取得部に相当し、電子カセッテ15からのX線画像40を取得するX線画像取得機能を担う。X線画像取得部81は、取得したX線画像40を画像処理部83に出力する。
検出部82は、カメラ画像63に基づいて電子カセッテ15の位置を検出する検出機能を担う。より具体的には、検出部82は、カメラ画像63に対して、パターンマッチング等の周知の画像認識技術を適用し、電子カセッテ15の筐体52の前面52Aのマーカー57A~57Cを認識する。そして、認識したマーカー57A~57Cのカメラ画像63内における位置座標を、電子カセッテ15の位置として検出する。マーカー57A、57Bは撮影領域RXに沿って配されているので、検出部82が検出した電子カセッテ15の位置は、すなわち撮影領域RXの位置である。検出部82は、検出した電子カセッテ15の位置の情報(以下、カセッテ位置情報)を画像処理部83に出力する。
本例のマーカー57Cのように、被写体Hで覆い隠されてカメラ画像63に映っていない場合は、当然ながら検出部82で認識はされない。しかし、4つのマーカー57Aのうちの少なくとも1つを認識できれば、電子カセッテ15の位置を検出することができる。なお、マーカー57A~57Cに替えて、あるいは加えて、前面52Aの外周の輪郭を画像認識してもよい。
また、検出部82は、カメラ画像63に基づいて照射野IFの位置を検出する検出機能も担う。本実施形態では、照射野表示光源22から照射野表示光LIFが照射され、この照射野表示光LIFが図6で示したようにカメラ画像63に映っている。このため、本実施形態では、検出部82は、照射野表示光LIFに基づき、照射野IFの位置を検出する。この場合も電子カセッテ15の位置の場合と同様に、検出部82は、照射野表示光LIFの外周の輪郭を周知の画像認識技術により認識し、認識した輪郭のカメラ画像63内における位置座標を、照射野IFの位置として検出する。この際、照射野表示光LIFは特殊な色で発光しているので、検出部82は、色情報を参照して照射野表示光LIFの外周の輪郭を認識する。検出部82は、検出した照射野IFの位置の情報(以下、照射野位置情報)を、画像処理部83に出力する。
画像処理部83は、検出部82からのカセッテ位置情報と照射野位置情報とに基づく画像処理を、X線画像取得部81からのX線画像40に対して施す画像処理機能を担う。画像処理部83は、画像処理済みのX線画像を表示制御部84に出力する。
表示制御部84は、画像処理部83からの画像処理済みのX線画像40をディスプレイ30に表示する制御を行う。
図9に示すように、画像処理部83は、第1画像処理部83A、および第2画像処理部83Bを含む。第1画像処理部83Aは、検出部82からのカセッテ位置情報と照射野位置情報とに基づいて、X線画像40の照射野該当部分60を特定する。そして、照射野該当部分60に、画像処理として第1画像処理を施す。対して、第2画像処理部83Bは、X線画像40の非照射野該当部分61を特定し、非照射野該当部分61に、画像処理として第2画像処理を施す。
より具体的には、第1画像処理部83Aは、第1画像処理として、マルチ周波数処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理を照射野該当部分60に施す。また、第2画像処理部83Bは、第2画像処理として、黒化処理を非照射野該当部分61に施す。
マルチ周波数処理は、まず、画像処理前のX線画像40に対して複数の平滑化画像を作成する。そして、それぞれの平滑化画像間の差分画像を求めて、その差分画像に対し非線型変換処理を行う。次いで、非線型変換処理がなされた各差分画像の総和を用いて周波数強調を行い、骨等の構造物のエッジを強調する。ダイナミックレンジ圧縮処理は、マルチ周波数処理の機能の一部である。ダイナミックレンジ圧縮処理は、マルチ周波数処理で非線型変換処理がなされた各差分画像の総和を用いて、X線画像40の暗い部分を明るくして見やすくする、あるいは逆にX線画像40の明るい部分を暗くして見やすくする処理である。黒化処理は、非照射野該当部分61を黒色で塗り潰す処理である。
次に、上記構成による作用について、図10および図11のフローチャートを参照して説明する。まず、オペレータは、コンソール16の入力デバイス31を介して、所望の撮影メニューを設定する。これにより、設定された撮影メニュー、およびこれに対応する照射条件等を含む条件設定信号が、コンソール16から電子カセッテ15に送信される。撮影メニューの設定後、オペレータは、設定した撮影メニューに対応する照射条件と同じ照射条件を、タッチパネル25を介して線源制御装置14に設定する。その後、X線源13、電子カセッテ15、および被写体Hの相対的な位置決めを開始する。
例えば手の撮影の場合、オペレータは、図1等で示したように、テーブル17に電子カセッテ15を載置し、被写体Hの手を電子カセッテ15上に置いて、さらにX線源13を被写体Hの手の直上にセットする。また、このとき、オペレータは、タッチパネル25を介して照射野限定器21の照射開口の大きさ、すなわち照射野IFを線源制御装置14に設定する。
オペレータは、照射野表示光源22を作動させて、照射野表示光LIFを電子カセッテ15に向けて照射させる。オペレータは、この照射野表示光LIFを手掛かりにして、X線源13、電子カセッテ15、および被写体Hの位置関係が所望のものとなるよう、これらの位置を微調整する。
位置決め終了後、オペレータは、コンソール16の入力デバイス31を介して、カメラ画像63の撮影指示を入力する。これにより、カメラ画像63の撮影指示信号がコンソール16からカメラ23に無線送信される。
カメラ23では、コンソール16からの撮影指示信号に応じて、カメラ画像63が撮影される。カメラ画像63は、カメラ23からコンソール16に無線送信される。
図10のステップST100に示すように、カメラ23からのカメラ画像63は、カメラ画像取得部80で取得される(カメラ画像取得ステップ)。カメラ画像63は、カメラ画像取得部80から検出部82に出力される。
オペレータは照射スイッチ28を操作してX線源13からX線を発生させる。X線源13から照射されて被写体Hを透過したX線は、電子カセッテ15の前面52Aに照射される。これにより電子カセッテ15でX線画像40が検出される。X線画像40は電子カセッテ15からコンソール16に無線送信される。
ステップST110に示すように、電子カセッテ15からのX線画像40は、X線画像取得部81で取得される(X線画像取得ステップ、放射線画像取得ステップに相当)。X線画像40は、X線画像取得部81から画像処理部83に出力される。
ステップST120に示すように、検出部82では、カメラ画像取得部80からのカメラ画像63に基づいて、電子カセッテ15の位置と、照射野IFの位置とが検出される(検出ステップ)。検出された電子カセッテ15の位置の情報であるカセッテ位置情報と、照射野IFの位置情報である照射野位置情報とは、画像処理部83に出力される。
ステップST130に示すように、画像処理部83では、検出部82からのカセッテ位置情報と照射野位置情報とに基づく画像処理が、X線画像取得部81からのX線画像40に対して施される(画像処理ステップ)。
画像処理部83による画像処理ステップの一連の流れを図11に示す。図9で示したように、第1画像処理部83Aにより、第1画像処理として、照射野該当部分60にマルチ周波数処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理が施される(ステップST1301)。次いで、第2画像処理部83Bにより、第2画像処理として、非照射野該当部分61に黒化処理が施される(ステップST1302)。こうした画像処理が施された画像処理済みのX線画像40は、画像処理部83から表示制御部84に出力される。なお、ステップST1301の第1画像処理とステップST1302の第2画像処理は、順番を逆にしても構わない。
図10のステップST140において、画像処理済みのX線画像40は、表示制御部84によってディスプレイ30に表示される。X線画像40はさらにコンソール16で画像ファイル41とされてPACSに送信され、撮影依頼者の閲覧に供される。
コンソール16は、従来のようにX線画像40を画像解析することで照射野IFの位置を検出するのではなく、カメラ23から出力されるカメラ画像63に基づいて、照射野IFの位置を検出する。したがって、照射野IFの輪郭がはっきりしない場合があるX線画像40を元にした検出に比べて、より正確な照射野IFの位置を検出することが可能である。そして、こうして検出した照射野IFの位置の情報に基づいて、適切な画像処理をX線画像40に対して施すことが可能である。
本発明の効果について、X線画像40を画像解析する従来例と対比してさらに説明する。図12Aに示すように、照射野IFの各辺と撮影領域RXの各辺が平行とならないように、撮影領域RXに対して照射野IFが斜めに設定され、かつ腕等の比較的直線成分を多く含む撮影部位であった場合を考える。
従来のX線画像40の画像解析では、例えば、画素値が急激に変化している部分を、照射野IFと非照射野NIFの境界として抽出する。そして、抽出した境界で形成される矩形領域を照射野として検出する。このため、図12Aに示すように照射野IFが矩形でない場合は、照射野IFの位置を検出することが困難となる。
また、図12Bに示すように、撮影部位が腕の場合、腕の輪郭90や骨(尺骨および橈骨)の輪郭91といった直線成分が多くなる。これらの輪郭90、91も、画素値が急激に変化している部分であるため、照射野IFと非照射野NIFの境界と誤って抽出しやすい。また、これらの輪郭90、91は直線的であるため、同じく直線的な照射野IFと非照射野NIFの境界と誤って抽出するおそれがさらに増す。
対して、カメラ23から出力されるカメラ画像63に基づいて、照射野IFの位置を検出する本発明では、X線画像40とは無関係に照射野IFの位置を検出することができるので、図12に示すように撮影領域RXに対して照射野IFが斜めに設定され、かつ比較的直線成分を多く含む撮影部位であった場合でも、正確な照射野IFの位置を検出することが可能である。
すなわち、検出部82は、カメラ画像63に映る照射野表示光源22からの照射野表示光LIFに基づき、照射野IFの位置を検出するので、周知の画像認識技術を用いるだけで簡単に照射野IFの位置を検出することができる。照射野表示光源22は、多くのX線源に標準装備されているので、既存の装備を有効に活用することができる。
第1画像処理部83Aは、マルチ周波数処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理をX線画像40の照射野該当部分60に施すので、骨等の構造物のエッジが強調され、全体的にコントラストが整った、診断に適した画質のX線画像40を得ることができる。また、これらの第1画像処理は、照射野該当部分60に対してのみ施せばよいので、第1画像処理部83Aの処理負担を軽減することができる。
また、第2画像処理部83Bは、黒化処理を非照射野該当部分61に施すので、非照射野該当部分61が白く表示されて観察の邪魔になるということがない。
非照射野該当部分61に施す第2画像処理は、上記の黒化処理に限らない。図13に示す画像処理部95の第2画像処理部95Bのように、非照射野該当部分61を取り除いて、照射野該当部分60のみを残すトリミング処理を施してもよい。この場合も黒化処理と同じく、非照射野該当部分61自体が取り除かれるので、非照射野該当部分61が白く表示されて観察の邪魔になるということがない。
なお、第1画像処理部95Aは、便宜上符号を異ならせているが、機能は第1画像処理部83Aと同じである。
[第2実施形態]
図14および図15に示す第2実施形態では、X線撮影時のカメラ画像63内の照射野IFの大きさ(以下、画像内サイズ)を算出する。
図14において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、上記第1実施形態の図8で示した各部80、81、83、84(図14では不図示)に加えて、第1取得部100と第2取得部101が設けられる。また、検出部82の替わりに検出部102が設けられる。以下、図15も参照して、第1取得部100、第2取得部101、および検出部102の機能を説明する。
第1取得部100は、X線源13のX線管20の焦点位置FPを端点にして予め設定された基準距離SID(Source to Image receptor Distance)0における、カメラ画像63内の照射野IF0の基準の大きさ(以下、基準画像内サイズ)LIM0を取得する。
より詳細には、第1取得部100は、まず、X線撮影時の照射野限定器21の照射開口の大きさ(照射開口の縦横の長さ)x、yを取得する。そして、ストレージデバイス65に記憶された演算式103(LIM0=F(x、y))に基づき、取得した照射開口の大きさx、yに対応する基準画像内サイズLIM0を取得する。演算式103は、照射開口の大きさx、yを変数とする基準画像内サイズLIM0の関数である。第1取得部100は、取得した照射開口の大きさx、yを演算式103に代入して演算することで、基準画像内サイズLIM0を取得する。第1取得部100は、取得した基準画像内サイズLIM0と、基準距離SID0とを検出部102に出力する。
ここで、基準画像内サイズLIM0とは、焦点位置FPと、焦点位置FPから基準距離SID0離れた点CP0とを結ぶ線を法線とする平面に投影される照射野IF0の縦横の長さX0、Y0である。
第2取得部101は、X線撮影時の焦点位置FPと撮影領域RXとの距離SID1を取得する。距離SID1は、焦点位置FPから撮影領域RXに下ろした垂線の長さである、第2取得部101は、取得した距離SID1を検出部102に出力する。
検出部102は、第1取得部100からの基準画像内サイズLIM0と基準距離SID0、並びに第2取得部101からの距離SID1から、X線撮影時のカメラ画像63内の照射野IF1の画像内サイズLIM1を算出する。すなわち、画像内サイズLIM1は、下記式(1)に示す相似比SID1/SID0を用いた計算により求められる。
LIM1=(SID1/SID0)・LIM0・・・(1)
画像内サイズLIM1も、基準画像内サイズLIM0と同様に、焦点位置FPと、焦点位置FPから距離SID1離れた点CP1とを結ぶ線を法線とする平面に投影される照射野IF1の縦横の長さX1、Y1である。このため、上記式(1)は、以下の式(2)、(3)に書き換えられる。
X1=(SID1/SID0)・X0・・・(2)
Y1=(SID1/SID0)・Y0・・・(3)
例えば基準距離SID0=5m、X0=1m、Y0=50cmで、距離SID1=2.5mであった場合は、相似比SID1/SID0=2.5/5=0.5であるので、X1=50cm、Y1=25cmとなる。
検出部102は、算出した画像内サイズLIM1を、カメラ画像63内における照射野IF1の輪郭の位置座標に変換する。そして、変換した位置座標を照射野位置情報として画像処理部83に出力する。以降の処理は上記第1実施形態と同じであるため説明を省略する。
このように、基準距離SID0における、カメラ画像63内の照射野IF0の基準画像内サイズLIM0と、X線撮影時の焦点位置FPと撮影領域RXとの距離SID1とを取得し、基準画像内サイズLIM0と、基準距離SID0と、距離SID1とから、X線撮影時のカメラ画像63内の照射野IF1の画像内サイズLIM1を算出するので、照射野表示光源22が故障して照射野表示光LIFを照射できない場合や、X線源が照射野表示光源22自体を内蔵していない場合でも、問題なく照射野IF1の位置を検出することができる。
なお、X線撮影時の照射開口の大きさx、yは、例えば、オペレータが入力デバイス31を介して直接コンソール16に入力する。あるいは、線源制御装置14からコンソール16に、X線撮影時の照射開口の大きさx、yを送信してもよい。
X線撮影時の焦点位置FPと撮影領域RXとの距離SID1も同様に、オペレータが入力デバイス31を介して直接コンソール16に入力する。あるいは、X線源13に距離SID1を測定する距離測定センサを取り付け、距離測定センサからコンソール16に、測定した距離SID1を送信してもよい。距離測定センサは、Time of Flightカメラ、超音波センサ、レーダーセンサ等を用いることができる。
また、カメラ画像63に映る電子カセッテ15の大きさを元に距離SID1を求めてもよい。この場合、基準距離SID0における、カメラ画像63に映る電子カセッテ15の大きさを予めストレージデバイス65に記憶しておく。そして、X線撮影時のカメラ画像63内の照射野IF1の画像内サイズLIM1と同じように、相似比を用いた計算でSID1を求める。
照射開口の大きさx、yに対応する基準画像内サイズLIM0を、演算式103で演算しているが、本発明はこれに限定されない。照射開口の大きさx、yに対応する基準画像内サイズLIM0を、データテーブル化してストレージデバイス65に記憶しておいてもよい。この場合、第1取得部100は、取得した照射開口の大きさx、yに対応する基準画像内サイズLIM0を、ストレージデバイス65のデータテーブルから読み出す。
[第3実施形態]
図16に示す第3実施形態では、照射野該当部分の情報を、X線画像40の付帯情報42としてX線画像40に関連付ける。
図16において、本実施形態のコンソール16のCPU67には、上記第1実施形態の図8で示した各部80~84(検出部82のみ図示)に加えて、関連付け処理部110が設けられる。
検出部82は、カセッテ位置情報および照射野位置情報を関連付け処理部110に出力する。関連付け処理部110は、検出部82からのカセッテ位置情報および照射野位置情報に基づいて、X線画像40の照射野該当部分60を特定する。関連付け処理部110は、特定した照射野該当部分60の情報(以下、照射野該当部分情報)を、画像ファイル41の付帯情報42に含める。照射野該当部分情報は、具体的には照射野該当部分60のX線画像40内における位置座標である。
このように、照射野該当部分情報を付帯情報42としてX線画像40に関連付けるので、コンソール16以外の他の機器、例えば撮影依頼者のクライアント端末で、照射野該当部分60に対して画像処理を施す場合に、照射野該当部分情報を参照することができる。
なお、照射野該当部分情報の替わりに、非照射野該当部分61の情報である非照射野該当部分情報を付帯情報42としてX線画像40に関連付けてもよい。また、図16では上記第1実施形態の検出部82を例示しているが、上記第2実施形態の検出部102でもよい。
画像処理部には、第1画像処理部および第2画像処理部のうち、少なくともいずれか1つが含まれていればよい。
カメラ画像63を動画で撮影し、X線の照射開始直前に撮影されたカメラ画像63に基づいて、電子カセッテ15の位置と、照射野IFの位置とを検出してもよい。
上記各実施形態では、カメラ画像63を、電子カセッテ15の位置と照射野IFの位置とを検出するためだけに用いているが、カメラ画像63として動画を撮影し、オペレータがX線源13、電子カセッテ15、および被写体Hの相対的な位置決めを行っているときに、カメラ画像63をディスプレイ30に表示し、位置決めを支援してもよい。
上記各実施形態において、例えば、カメラ画像取得部80、X線画像取得部81、検出部82、102、画像処理部83、95(第1画像処理部83A、95A、第2画像処理部83B、95B)、表示制御部84、第1取得部100、第2取得部101、および関連付け処理部110といった各種の処理を実行する処理部(processing unit)のハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。
各種のプロセッサには、CPU、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)、専用電気回路等が含まれる。CPUは、周知のとおりソフトウエア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサである。PLDは、FPGA(Field Programmable Gate Array) 等の、製造後に回路構成を変更可能なプロセッサである。専用電気回路は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合せ(例えば、複数のFPGAや、CPUとFPGAの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウエアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
上記記載から、以下の付記項1に記載の画像処理装置を把握することができる。
[付記項1]
放射線源から照射されて被写体を透過した放射線に基づく放射線画像であり、電子カセッテで検出された放射線画像を取得する放射線画像取得プロセッサと、
前記放射線源に取り付けられ、少なくとも前記電子カセッテを撮影するカメラから出力されるカメラ画像を取得するカメラ画像取得プロセッサと、
前記カメラ画像に基づいて、前記電子カセッテの位置と、前記放射線が照射される領域である照射野の位置とを検出する検出プロセッサと、
前記電子カセッテの位置の情報と、前記照射野の位置の情報とに基づく画像処理を前記放射線画像に対して施す画像処理プロセッサとを備える画像処理装置。
上記各実施形態では、撮影室に備え付けのX線撮影システム10を用いてフリー撮影を行う場合を例示したが、可搬型のX線発生装置である回診車を用いて、被写体Hのベッドがある病室でフリー撮影を行う場合も、本発明は適用可能である。
本発明は、X線に限らず、γ線等の他の放射線を使用する場合にも適用することができる。
本発明は、上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の構成を採用し得ることはもちろんである。さらに、本発明は、プログラムに加えて、プログラムを記憶する記憶媒体にもおよぶ。
10 X線撮影システム
11 X線発生装置
12 X線撮影装置
13 X線源(放射線源)
14 線源制御装置
15 電子カセッテ
16 コンソール(画像処理装置)
20 X線管
21 照射野限定器
22 照射野表示光源
23 カメラ
25 タッチパネル
26 電圧発生部
27 制御部
28 照射スイッチ
30 ディスプレイ
31入力デバイス
40 X線画像(放射線画像)
41 画像ファイル
42 付帯情報
50 センサパネル
51 回路部
52 筐体
52A 前面
53 透過板
55 シンチレータ
56 光検出基板
57A~57C マーカー
60 照射野該当部分
61 非照射野該当部分
63 カメラ画像
65 ストレージデバイス
66 メモリ
67 CPU
68 通信部
69 データバス
75 作動プログラム
80 カメラ画像取得部
81 X線画像取得部(放射線画像取得部)
82、102 検出部
83、95 画像処理部
83A、95A 第1画像処理部
83B、95B 第2画像処理部
84 表示制御部
90 腕の輪郭
91 骨の輪郭
100 第1取得部
101 第2取得部
103 演算式
110 関連付け処理部
H 被写体
LIF 照射野表示光
FOV カメラの視野
IF、IF0、IF1 照射野
NIF 非照射野
RX 撮影領域
ST100~ST140、ST1301、ST1302 ステップ
FP X線管の焦点位置
x、y X線撮影時の照射開口の大きさ
SID0 基準距離
SID1 X線撮影時の焦点位置と撮影領域との距離
LIM0 基準画像内サイズ
LIM1 X線撮影時のカメラ画像内の照射野の画像内サイズ
CP0、CP1 点
X0、Y0、X1、Y1 照射野の縦横の長さ

Claims (9)

  1. 放射線源に取り付けられ、少なくとも被写体を撮影する光学式のカメラから出力されるカメラ画像を取得するカメラ画像取得部と、
    前記放射線源から照射されて前記被写体を透過した放射線に基づく放射線画像のうち照射野該当部分と非照射野該当部分とを検出する検出部と、
    前記照射野該当部分と前記非照射野該当部分とに基づいて、前記放射線画像に対して画像処理を施す画像処理部と、
    前記放射線源の放射線管の焦点位置を端点にして予め設定された基準距離SID0における前記カメラ画像内の前記照射野の基準の大きさLIM0を取得する第1取得部と、
    放射線撮影時の前記焦点位置と、前記放射線画像を検出する電子カセッテに設けられた、前記放射線画像を検出する撮影領域との距離SID1を取得する第2取得部とを備え、
    前記照射野該当部分は、前記放射線が照射される領域である照射野に該当する前記放射線画像の部分であり、
    前記非照射野該当部分は、前記照射野以外の前記放射線が照射されない領域である非照射野に該当する前記放射線画像の部分であり、
    前記検出部は、前記カメラ画像に映る電子カセッテの位置を示すマーカーを認識し、かつ、前記マーカーのカメラ画像内における位置座標を、前記電子カセッテの位置として検出し、かつ、前記第1取得部で取得した前記基準の大きさLIM0と、前記基準距離SID0と、前記第2取得部で取得した前記距離SID1とから、放射線撮影時の前記カメラ画像内の前記照射野の大きさLIM1を算出し、かつ、前記照射野の大きさLIM1をカメラ画像内における照射野の位置座標に変換することにより、照射野の位置を出力し、
    前記画像処理部は、前記照射野の位置、及び、前記電子カセッテの位置に基づいて、前記放射線画像のうち前記照射野該当部分と前記非照射野該当部分を特定する画像処理装置。
  2. 前記放射線源には、前記照射野を設定する照射開口を有する照射野限定器が設けられており、
    前記第1取得部は、放射線撮影時の前記照射開口の大きさを取得し、取得した前記照射開口の大きさに対応する前記基準の大きさLIM0を取得する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記基準の大きさLIM0は、前記照射開口の大きさを変数とする関数である演算式を用いて取得される請求項に記載の画像処理装置。
  4. 距離測定センサを備え、
    前記第2取得部は、前記距離測定センサから前記距離SID1を受信する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2取得部は、予め記憶されている、基準距離SID0におけるカメラ画像に映る電子カセッテの大きさを用いることにより、前記距離SID1を算出する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像処理部は、前記照射野該当部分に、前記画像処理として第1画像処理を施す第1画像処理部、または/および、前記非照射野該当部分に、前記画像処理として第2画像処理を施す第2画像処理部を含む請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1画像処理部は、前記第1画像処理として、マルチ周波数処理、およびダイナミックレンジ圧縮処理を前記照射野該当部分に施す請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記第2画像処理部は、前記第2画像処理として、前記非照射野該当部分を黒色で塗り潰す黒化処理、または前記非照射野該当部分を取り除いて、前記照射野該当部分のみを残すトリミング処理を施す請求項6または7に記載の画像処理装置。
  9. 前記照射野該当部分、または前記非照射野該当部分のいずれかの情報を、前記放射線画像の付帯情報として前記放射線画像に関連付ける関連付け処理部を備える請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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