JP7344467B2 - 検出装置、給送装置、画像形成装置および連れ回り状態検出方法 - Google Patents

検出装置、給送装置、画像形成装置および連れ回り状態検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、検出装置、給送装置、画像形成装置およびれ回り状態検出方法に関するものである。
従来、駆動部材に対して従動回転する従動部材の連れ回り状態を検出する検出装置が知られている。
特許文献1には、上記検出装置として、従動部材の軸にエンコーダを設け、エンコーダにより従動部材の回転速度を検出し、従動部材の回転速度に基づいて従動部材の連れ回り状態を検出するものが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の検出装置は、部品点数が多く装置の構造が複雑化するおそれがあった。
上述した課題を解決するために、本発明は、駆動部材に対して従動回転する従動部材の連れ回り状態を検出する検出装置において、前記従動部材の軸に対向する対向電極を有し、前記軸と前記対向電極と間の静電容量に基づいて、前記従動部材の振動を計測する振動計測手段を設け、前記振動計測手段の計測結果に基づいて、前記従動部材の連れ回り状態を検出することを特徴とするものである。
本発明によれば、装置の構造を簡素化することが可能となる。
画像形成装置の概略構成図。 給送装置における給送機構の斜視図。 分離ローラ付近の拡大斜視図。 軸ホルダと取付軸とを示す概略図 給送されるシートの先端位置がばらつく理由について説明する図。 従来の給送装置の斜視図。 本実施形態の画像形成装置の制御ブロック図。 振動計測装置の一例を示す概略斜視図。 対向電極の配置例を示す図。 振動計測装置の他の例を示す概略斜視図。 センサコイルの配置例を示す図。 振動計測装置が計測した振動データの一例を示す図。 図12に示す振動データを、フィードローラの偏心による分離ローラの振動成分と、分離ローラの偏心による分離ローラの振動成分と、その他の振動成分とに分解した図。 順転率が60%のときの振動データの一例を示す図。 図14の振動データをフィードローラの偏心による分離ローラの振動成分と、分離ローラの偏心による分離ローラの振動成分と、その他の振動成分とに分解した図。 順転率が50%のときの振動データの一例を示す図。 図16の振動データをフィードローラの偏心による分離ローラの振動成分と、分離ローラの偏心による分離ローラの振動成分と、その他の振動成分とに分解した図。 本実施形態の分離ローラのメンテナンスの要否判断制御の制御フロー図。
以下、本発明を画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る給送装置が適用される画像形成装置の概略構成図である。原稿Dは、原稿搬送部10によって、図中の矢印方向に搬送(給送)されて、原稿読込部2上を通過し、原稿読込部2で画像情報が光学的に読み取られる。読み取られた画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、露光部3(書込部)から作像部4の感光体ドラム5上に照射される。作像部4において、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。
形成された画像は、給送装置から搬送され、レジストローラ対17によりタイミング合わせて搬送されてきたシートP上に転写部7で転写される。転写工程後のシートPは、定着ローラ21と加圧ローラ22とを備える定着装置20でトナー像が定着され、排紙トレイ31上に積載される。
装置本体1には複数の給送装置12、13が設けられている。これらはほぼ同様の構成となっている。給送装置13には、載置部43(昇降板)、載置部43に載置されたシートPを給送するための給送手段としての給送機構52、等が設置されている。また、装置の図中右側面には、手差しトレイ16が設置されており、手差しトレイ16に載置されたシートPを給送するための給送手段として、給送装置12,13の給送機構と同一構成の給送機構が設けられている。また、図中符号80は、ユーザーにより操作される操作部と表示部とを備えたタッチパネル等の操作表示部である。
図2は給送装置13における給送機構52の斜視図であり、図3は、分離ローラ付近の拡大斜視図である。
給送機構52は、フィードローラ53、ピックアップローラ54、分離ローラ55等で構成されたいわゆるFRR給紙方式のものである。ピックアップローラ54は、アーム58やソレノイドにより載置部43に載置されたシートP(最上方のシートP1)に対して接離可能に構成されている。フィードローラ53は、給送モータ110(図7参照)の駆動力によりシートを給送する方向に回転駆動する。分離ローラ55は、フィードローラ53との間の分離ニップ部に複数枚のシートPが挟持されたときに、その複数枚のシートPのうち最上方のシートPのみがフィードローラ53の回転に沿って給送方向に給送されるように下方のシートPを最上方のシートPに対して分離させる分離部材として機能する。符号59は給送機構52から送られたシートを搬送する搬送ローラである。
分離ローラ55は、取付軸60に回転自在に取りつけられており、この取付軸60には、トルクリミッタ62が設置されている。取付軸60は、回転自在に軸ホルダ63に取り付けられている。取付軸60に設置されたトルクリミッタ62は取付軸60を介して伝達された給送モータ110(図7参照)からの駆動を分離ローラ55に伝達したり遮断したりする。フィードローラ53と分離ローラ55との分離ニップ部に1枚のシートPが挟持されたときや、シートPが挟持されていないときは、分離ローラ55にかかる回転負荷が比較的大きく、給送モータ110から分離ローラ55への駆動伝達を遮断する。このとき、分離ローラ55はトルクリミッタ62に対して空転しフィードローラ53に連れ回る。分離ニップ部に複数枚のシートPが挟持されたときには、シートP同士のすべりで分離ローラ55にかかる回転負荷が比較的小さく給送モータ110から分離ローラ55に駆動を伝達する。これにより、分離ローラ55は、給送モータ110からの駆動力によりシートを給送する方向とは反対方向に回転駆動し、分離ニップ部に挟まれた複数枚のシートPのうち、最上方のシートP1を除く下方のシートを載置部43へ戻す。
図4は、軸ホルダ63と取付軸60とを示す概略図である。
図4に示すように、軸ホルダ63の軸方向両側面の取付軸60が支持された側と反対側には、それぞれ回動支点63Aが設けられている。回動支点63Aは、装置のフレーム64に設けられたホルダ保持部64aに揺動可能に支持されている(図3参照)。また、軸ホルダ63は、付勢部材によりフィードローラ側に付勢力fで付勢されている。これにより、分離ローラ55は、回動支点63Aを支点にしてフィードローラ53に対して接離可能となり、フィードローラ53の偏芯、分離ローラ55の偏芯や、経時でのローラの磨耗による外径減少があってもそれに追従して給紙ローラに接するよう構成されている。
近年通紙される用紙の低コスト化、環境へのやさしさから用紙のパルプ含有量を減らし、代わりに炭酸カルシウムを多く配合する用紙(以下、高炭カル紙という)が使用されることが多くなってきている。しかし、高炭カル紙の使用により、紙表面から炭酸カルシウムが脱落し、表面ゴム製のフィードローラ53や分離ローラ55の表面に付着し摩擦力を低下させる。このように、フィードローラ53や分離ローラ55の摩擦力が低下すると、分離ニップに搬送されたシートPが、フィードローラ53に対してスリップしやすくなる。特に、シートPに対して分離ローラ55がスリップして分離ローラの連れ回り状態が悪化することで、分離ローラ55が搬送抵抗となり、シートPが、フィードローラ53に対してスリップしやすくなる。その結果、シートPが下流側の規定位置に所定時間までに到着せず、ジャムとなってしまうおそれがある。
従来、給送開始から下流のシート検知センサにシート先端が到達するタイミングを測定し、この平均値、ばらつき(標準偏差、分散)などがある閾値を超えた場合に、フィードローラ53や分離ローラ55への炭酸カルシウム等の汚れの付着により摩擦力が低下によるジャムが発生しやすくなったと判定して、ユーザーやサービス委託会社にローラ清掃、交換などのメンテナンスを促すような対応を行っている。しかしながら、給送されるシートPの先端位置がばらつき、精度よくフィードローラ53や分離ローラ55の摩擦力低下を判定できない。
図5は、給送されるシートPの先端位置がばらつく理由について説明する図である。
図5(a)に示すように、載置部43にシートがセットされたときは、シートはセットされた位置から搬送される。このとき、2枚のシートが、ピックアップローラ54により給送され、2枚のシートが分離ニップ部に進入すると、図5(b)に示すように、最上方のシートが、フィードローラ53の駆動力により給送され、2枚目のシートは、分離ローラ55の駆動力により戻されて分離ニップ部から載置部43へ向けて排出される。このとき、2枚目のシートは、セットされた位置まで戻らず、図5(c)に示すように、分離ニップ部の手前の位置に先端が位置する。その結果、2枚目のシートについては、セットされた位置よりも手前で給送されることになり、給送開始から下流のシート検知センサにシート先端が到達するタイミングが、1枚目のシートよりも早まってしまう。よって、給送開始から下流のシート検知センサにシート先端が到達するタイミングが、シート先端の位置によってもばらついてしまうため、給送開始から下流のシート検知センサにシート先端が到達するタイミングに基づいて、フィードローラ53や分離ローラ55の摩擦力低下を精度よく判定できないのである。
図6は、従来の給送装置の斜視図である。
図6に示すように、エンコーダ200により、分離ローラ55の連れ回り方向の回転状態を直接観察、測定することで、分離ローラ55の連れ回り状態を検出し、フィードローラ53、分離ローラ55の摩擦力低下を判定する従来例もある。エンコーダ200は、分離ローラ55に取り付けられたエンコーダディスク201と、装置のフレーム64に取り付けられたエンコーダセンサ202とを有する。このように、エンコーダ200で分離ローラ55の回転状態を直接観察、測定することで、フィードローラ53、分離ローラ55の摩擦力低下を精度よく判定することができる。
しかしながら、エンコーダ200は、分離ローラ55の横に、エンコーダディスク201とエンコーダセンサ202の2部品を配置する必要があり、構造が複雑化する。また、部品点数の増加によるコストアップのおそれもある。そこで、本実施形態では、分離ローラ55の振動から、フィードローラ53や分離ローラ55の摩擦力低下を判定するようにした。
フィードローラ53や分離ローラ55には、製造誤差などによりどうしての偏心が発生する。分離ローラ55は、上述したように、軸ホルダ63の回動支点63Aを支点にしてフィードローラ53に対して接離可能に構成され、軸ホルダ63を介して付勢部材によりフィードローラ側に付勢されている。そのため、フィードローラ53の偏心や分離ローラ55の偏心で分離ローラ55が、上記接離方向に振動する。フィードローラ53の偏心による分離ローラ55の振動は、フィードローラ53の回転周期で振動し、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動は、分離ローラ55の回転周期で振動する。フィードローラ53は、回転駆動する駆動部材であるので、フィードローラ53の偏心による分離ローラ55の振動の周期は、ほぼ一定である。これに対し、分離ローラ55は、分離ニップ部に複数枚のシートがないときは、フィードローラ53に連れ回る従動部材である。従って、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動の周期は、連れ回り状態(順転率)により変動する。具体的には、連れ回り状態が悪い(順転率が低い)ほど、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動の周期が長くなるのである。
よって、後述する振動計測装置120で計測した分離ローラ55の振動から、分離ローラ55の偏心による振動を抽出して、その振動の周期を調べることで、分離ローラ55の連れ回り状態(順転率)を把握することができる。これにより、フィードローラ53、分離ローラ55の摩擦力低下を精度よく判定することができる。以下、具体的に説明する。
図7は、本実施形態の画像形成装置の制御ブロック図である。
同図において、制御部100は、CPU、RAM、ROMなどから構成され、各種の機器の駆動を制御したり、各種の演算処理をしたりするものである。この制御部100には、通信部130、記憶部140、操作表示部80、給送モータ110および振動計測装置120などが接続されている。
通信部130は、インターネット通信網を介してサービス委託会社にメンテナンス情報などを送信するものである。記憶部140は、HDDなどにより構成され、後述するように、連れ回り回復度合いや、給送枚数などの給送情報を記憶するものである。操作表示部80は、タッチパネル式ディスプレイや、各種のキーを具備しており、画像をディスプレイ表示したり、操作者のキー操作によって入力された各種情報を受け付けたりする。また、給送モータ110は、フィードローラ53などを回転駆動するものであり、振動計測手段である振動計測装置120は、分離ローラ55の振動を計測するものである。
制御部100は、後述するように、振動計測装置120が計測した分離ローラ55の振動から、分離ローラ55の偏心による振動成分を抽出する。そして、抽出した分離ローラ55の偏心による振動成分から、振動の周期を求め、振動の周期から分離ローラ55の順転率を検出する。すなわち、本実施形態では、振動計測装置120と制御部100とで、従動部材である分離ローラ55の連れ回り状態を検出する検出装置が構成されている。
また、制御部100は、検出した分離ローラ55の連れ回り状態に基づいて、フィードローラ53、分離ローラ55の摩擦力低下を判定する。そして、摩擦力が規定よりも低下していると判定したときは、シートを給送することなくフィードローラ53を、シートを給送する方向に所定時間回転駆動させてフィードローラ53や分離ローラ55の表面に付着した炭酸カルシウムなどの付着物を除去する空駆動モードを実施し、フィードローラ53や分離ローラ55の表面を清掃する。
また、制御部100は、上記空駆動モードを複数回実行しても、分離ローラ55の連れ回り状態が十分に回復しないときは、通信部130によりサービス委託会社にメンテナンスやローラの交換を行うように通知したり、操作表示部80にローラの交換などのメンテナンスを行う旨を表示し、ユーザーに報知したりする。
図8は、振動計測装置120の一例を示す概略斜視図である。
図8に示す振動計測装置120は、静電容量方式であって、取付軸60に所定の距離を開けて対向する対向電極121と、静電容量検出回路122と、振動検出回路123と備えている。
静電容量検出回路122は、取付軸60と対向電極121とに電力を印加し、取付軸60と対向電極121との間の静電容量を検出する。静電容量検出回路122が検出した静電容量は、振動検出回路123に送られ、振動検出回路123は、静電容量に基づいて分離ローラ55のフィードローラ53に対して接離する方向の振動を検出する。分離ローラ55とともに取付軸60がフィードローラ53に対して接離する方向に変位すると、取付軸60と対向電極121との距離が変化し、静電容量検出回路122が検出する静電容量が変化する。よって、静電容量の変化から分離ローラ55のフィードローラ53に対して接離する方向の位置変動が検知でき、分離ローラ55の振動を検知することができる。
静電容量方式を用いることで、取付軸60(分離ローラ55)に対して非接触で分離ローラ55の振動を検知することができ、分離ローラ55の回動や、分離ローラ55のフィードローラ53に対する加圧力に影響を及ぼすことがない。これにより、良好なシートの給送や、分離を行なうことができる。
図9は、対向電極121の配置例を示す図である。
図9(a)は、対向電極121を円弧状として、取付軸60と同心円状の位置に配置するとともに、図中一点鎖線に示す分離ローラ55の接離方向(回動支点63Aを支点にした揺動方向)に対して直交するように対向電極121を配置したものである。
図9(b)は、対向電極121を平板とし、取付軸60の下方に配置するとともに、図中破線に示すフィードローラ53の回転中心O3と分離ローラ55の回転中心O2とを結んだ線に対して直交するように対向電極121を配置したものである。
図9(c)は、対向電極121を平板とし、取付軸60の上方に配置するとともに、図中破線に示すフィードローラ53の回転中心O3と分離ローラ55の回転中心O2とを結んだ線に対して直交するように対向電極121を配置したものである。
図9(a)に示す構成では、対向電極121の各位置と、取付軸60の距離を同一にでき、図9(b)や図9(c)に示す対向電極121が平板のもの比べて、シート給送方向一端側(図中左側)と他端側(図中右側)と取付軸60との距離を近づけることができ、対向電極121が平板のもの比べて感度を上げることができるというメリットがある。
一方、図9(b)、図9(c)に示す対向電極121が平板のものは、取付軸60の位置が多少シート給送方向にずれても、取付軸60と対向電極121との間距離と、静電容量との関係があまり変化しないため、対向電極121の配置をラフにできるというメリットがある。
また、図9(b)や、図9(c)は、対向電極121を、フィードローラ53の回転中心O3と分離ローラ55の回転中心O2とを結んだ線に対して直交するように対向電極121を配置し、図中一点鎖線で示す実際の分離ローラ55の変位の方向に対して直交させていない。分離ローラ55の回動支点63Aを支点にした揺動の角度は、僅かであり、シート給送方向(図中左右方向)の変位は僅かである。よって、分離ローラ55の変位の方向は、ほぼ上下方向である。従って、対向電極121を、フィードローラ53の回転中心O3と分離ローラ55の回転中心O2とを結んだ線に対して直交するように対向電極121を配置しても、問題なく分離ローラ55の位置変動(振動)を計測することができる。
また、図9(c)に示すように、取付軸60の上方に対向電極121を配置することで、対向電極121の取付軸60との対向面に紙粉などが付着するのを抑制することができる。これにより、取付軸60と対向電極121との距離と、静電容量との関係が変化するのを抑制することができ、経時に亘り、精度よく分離ローラ55の位置変動(振動)を計測することができる。
また、対向電極121は、図9に示す配置に限らず、軸方向から見たとき、図中一点鎖線に示す分離ローラ55の変位方向に対して、対向電極121が交差するように配置すればよい。このように配置すれば、分離ローラ55の変位に応じて、取付軸60と対向電極121との距離が変化し、取付軸60と対向電極121との間の静電容量が変化して、静電容量から分離ローラ55の位置変動(振動)を検出することができる。
図10は、振動計測装置120の他の例を示す概略斜視図である。
図10に示す振動計測装置120は、渦電流方式であって、取付軸60に所定の距離を開けて対向配置されたセンサコイル124と、発振器125と、共振回路126と、検波回路127と、振動検出回路123と備えている。
発振器125は、センサコイル124に高周波の交流電流を供給するものであり、検波回路127は、共振回路126の電圧変化を検出するものである。振動検出回路123は、検波回路127が検出した電圧変化に基づいて、分離ローラ55の位置変動(振動)を検出するものである。
発振器125からセンサコイル124に高周波(数MHz)電流が供給されると、センサコイル124は、高周波磁束を発生する。この高周波磁束により取付軸60の表面には、渦電流が発生する。渦電流の大きさは、取付軸60とセンサコイル124との距離により変化する。センサコイル124のインピーダンスが、取付軸60の表面の渦電流の大きさにより変化し、共振回路126の出力電圧が変化する。よって、この共振回路126の出力電圧の変化を、検波回路127により検出し、振動検出回路123により検出した出力電圧の変化から、分離ローラ55の振動を検出することができる。
この渦電流方式を用いることでも、取付軸60(分離ローラ55)に対して非接触で分離ローラ55の振動を検知することができ、分離ローラ55の回動や、分離ローラ55のフィードローラ53に対する加圧力に影響を及ぼすことがない。これにより、良好なシートの給送や、分離を行なうことができる。
図11は、センサコイル124の配置例を示す図である。
図11(a)に示すように、センサコイル124を、図中一点鎖線に示す分離ローラ55の接離方向上に配置してもよいし、図11(b)に示すように、図中破線に示すフィードローラ53の回転中心O3と分離ローラ55の回転中心Oとを結んだ線上に配置してもよい。上述したように、分離ローラ55の回動支点63Aを支点にした揺動の角度は僅かであり、シート給送方向(図中左右方向)の変位は僅かであるので、図11(a)に示すように配置しても、図11(b)に示すように配置しても、検出精度に大きな差はない。
図9、図11に示すように、振動計測装置120は、対向電極121やセンサコイル124など一部品を、取付軸60の周囲に配置すればよく、エンコーダディスク201と、エンコーダセンサ202とを取付軸60の周囲に配置するエンコーダ200を用いて分離ローラ55の回転速度を検出する場合に比べて、取付軸60の周囲に配置する部品点数を少なくすることができる。これにより、エンコーダ200を分離ローラ55の横に配置する場合に比べて、構造の簡素化やコスト低減を図ることができる。
次に、振動計測装置120が計測した分離ローラ55の振動から、分離ローラ55の連れ回り状態(順転率)の算出について、具体的に説明する。
図12は、振動計測装置120が計測した振動データの一例を示す図であり、図13は、図12に示す振動データを、フィードローラ53の偏心による分離ローラ55の振動成分と、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動成分と、その他の振動成分とに分解した図である。図13(a)が、フィードローラ53の偏心による分離ローラ55の振動成分であり、図13(b)が、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動成分であり、図13(c)が、その他の振動成分である。
制御部100は、振動計測装置120が計測した図12に示す振動データを、例えば、まず、ローパスフィルタに通して、図13(c)に示す高周波のその他の振動成分を除去する。次に、高速フーリエ変換により、図13(a)に示すフィードローラ53の偏心による振動成分と、図13(b)に示す分離ローラ55の偏心による振動成分とを抽出することで、分離ローラ55の偏心による振動成分を把握する。なお、図12に示す振動データから図13(b)に示す分離ローラ55の偏心による振動成分の抽出は、これに限らず、公知の方法で抽出すればよい。
次に、制御部100は、抽出した分離ローラ55の偏心による振動成分に基づいて、振動の周期を取得し、分離ローラ55の順転率Kを算出する。分離ローラ55の順転率K(%)は、分離ローラ55の回転速度をVr、フィードローラ53の回転速度をVfとすると、次の式(1)で表すことができる。
K=(Vr/Vf)×100・・・(式1)
分離ローラ55の半径をRr、分離ローラの一回転周期をTr、フィードローラ53の半径をRf、フィードローラ53の一回転周期をTfとすると、
Vr=(2π×Rr)/Tr・・・(式2)
Vf=(2π×Rf)/Tf・・・(式3)
となる。
よって、順転率K(%)は、
K=(Rr/Rf)×(Tf/Tr)×100・・・(式4)
となる。
例えば、分離ローラ55の半径Rrと、フィードローラ53の半径Rfが同径のときは、Tf=Trのとき、順転率Kが、100%となり、順転率Kが50%のときは、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の一回転周期Trは、フィードローラ53の一回転周期Tfの2倍となる。
フィードローラ53の半径Rf、分離ローラ55の半径Rrは、予めわかっている。また、フィードローラ53の回転速度Vfも予め決められているので、フィードローラ53の一回転周期Tfも予めわかっている。従って、図12に示す振動データから、図13(c)に示す分離ローラ55の偏心による振動成分を抽出して、分離ローラ55の一回転周期Trを取得することで、順転率K(%)を算出することができる。
上記図12、図13は、順転率Kが90[%]のときの振動データである。順転率Kが60%のときの振動データを図14に、図15に図14の振動データをフィードローラ53の偏心による分離ローラ55の振動成分と、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動成分と、その他の振動成分とに分解した図を示す。また、図16に順転率Kが50%のときの振動データを示し、図17に図16の振動データをフィードローラ53の偏心による分離ローラ55の振動成分と、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動成分と、その他の振動成分とに分解した図を示す。
図13(a)、図15(a),図17(a)からわかるように、フィードローラ53の周期Tfは、順転率にかかわらず同一であるに対して、分離ローラ55の周期Trは、順転率Kが低くなるほど、長くなっていることがわかる。よって、分離ローラ55の振動に基づいて、分離ローラ55の連れ回り状態を把握できることがわかる。
また、上記では、振動計測装置120が計測した振動データから、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動成分の周期を取得し、取得した周期から順転率Kを求めているが、分離ローラ55の偏心による分離ローラ55の振動成分の振動数(周波数)から、順転率Kを求めてもよい。
図18は、本実施形態の給送機構52のローラのメンテナンスの要否判断制御の制御フロー図である。
まず、制御部100は、給送枚数が規定枚数に到達したら(S1のYes)、メンテナンスフラグを立てる。そして、載置部43にシートPが無くなったときにメンテナンスフラグが立っていれば、連れ回り検出モードを実行する(S2のYes,S3)。
連れ回り検出モードが実行されると、フィードローラ53を所定時間回転駆動して、振動計測装置120により分離ローラ55の振動データが取得される。この連れ回り検出モードのときは、載置部43にシートが無いので、フィードローラ53が回転駆動しても、分離ニップにシートが搬送されることがない。また、分離ニップにシートPの先端側が挟まっていることもない。よって、シートPの影響を受けずに、分離ローラ55のフィードローラ53に対する連れ回り状態を検知することができる。
このように、振動データを取得したら、上述したように、振動データから分離ローラ55の偏心による振動成分を抽出して、分離ローラ55の一回転周期Trを取得する。そして、取得した分離ローラ55の一回転周期Trから順転率Kを求め、求めた順転率Kが閾値以下か否かを確認する。上記閾値は、例えば、予め求めたジャムが発生しやすくなる順転率である。
求めた順転率Kが閾値を超えているとき(S4のNo)は、ローラのメンテナンスを行なわずに終了する。一方、順転率Kが閾値以下のとき(S4のYes)は、順転率Kの回復(フィードローラ53、分離ローラ55の摩擦力の回復)を図るローラメンテナンスを実施する。具体的には、分離ローラ55やフィードローラ53の表面に付着した炭酸カルシウムなどの付着物を除去するローラメンテナンスである空駆動モードを実行する(S5)。
空駆動モードが実行されると、フィードローラ53が規定時間回転駆動する。フィードローラ53が回転駆動すると、分離ローラ55とフィードローラ53の表面同士が直接擦れてこれら表面に付着した紙粉や炭酸カルシウムなどの付着物がこすげ落とされるように除去され、分離ローラ55とフィードローラ53の表面が清掃される。これにより、フィードローラ53や分離ローラ55の摩擦力の回復が図られる。
フィードローラ53が規定時間回転駆動して空駆動モードが終了した後も、引き続きフィードローラ53を回転駆動させて、連れ回り検出モードを実行し、上述と同様にして順転率Kを求める(S6)。
順転率Kが閾値を超えており、順転率Kが回復している場合(S7のYES)は、ローラメンテナンスを終了する。一方、順転率Kが未だ閾値以下であり、順転率Kが回復しておらず(S7のYes)、空駆動モードが規定回数に達していないときは(S8のNo)、空駆動モードを再度実行し、順転率の回復を図る(S5)。
一方、空駆動モードが規定回数行っても、順転率Kが閾値以上回復しなかったとき(S8のYes)は、記憶部140に記憶されている給送情報から、ローラの寿命か否かを確認する(S9)。例えば、使用開始または分離ローラ55およびフィードローラ53を交換してからの給送枚数を、給送情報として記憶部140に記憶しており、給送枚数が閾値を超えているときは、分離ローラ55、フィードローラ53の寿命と判定する。また、例えば、順転率Kが閾値を超えるまでに行った空駆動モードの回数の履歴や、空駆動モード後の順転率Kの回復度合いの履歴を給送情報として記憶部140に記憶し、履歴から空駆動モードの回数が徐々に増えていたり、順転率Kの回復度合いが徐々に低下していたりしたときは、ローラ寿命と判定するようにしてもよい。なお、順転率Kの回復度合いは、空駆動モード実行前の順転率Kと、空駆動モード実行後の順転率Kとから求めることができる。また、上記は、一例であり、給送枚数が閾値を超え、かつ、順転率Kの回復度合いが閾値を下回っていたとき、ローラの寿命と判定してもよい。
制御部100は、ローラ寿命と判断したとき(S9のYes)は、操作表示部80に、分離ローラ55およびフィードローラ53の交換が必要な旨を表示する(S10)。一方、ローラ寿命ではない判断したとき(S9のNo)は、空駆動モードでは除去できないような汚れが、分離ローラ55またはフィードローラ53に付着していることが考えられる。従って、このとき(S9のNo)は、操作表示部80に、分離ローラ55やフィードローラ53の清掃が必要な旨を表示し、ユーザーの手動による分離ローラ55やフィードローラ53の清掃を行うように指示する(S11)。
なお、上述では、操作表示部80に交換が必要な旨や、ローラの清掃が必要な旨を表示しているが、パーソナルコンピュータにインストールされたプリントドライバー画面に、交換が必要な旨を表示や清掃が必要な旨の表示を行ってもよい。また、インターネット通信網を通じてサービス委託会社にローラの交換が必要な旨や、清掃が必要な旨を通知するようにしてもよい。
また、本実施形態では、装置本体1の給送装置12,13について、本発明を適用した例について説明したが、手差し給送装置にも本発明を適用できる。さらには、原稿搬送部10の原稿トレイにセットされた原稿Dの給送にも、本発明を適用することができる。
また、上述では、FRR給紙方式に適用した例について説明したが、分離ローラ55にトルクリミッタ62を介して駆動力が伝達されないRF給紙方式の給送装置にも本発明を適用することができる。このRF給紙方式は、分離ニップにシートPが進入していないときや分離ニップに一枚だけシートPが進入したときは、分離ローラ55に比較的強いフィードローラ53の駆動力が付与される。これにより、分離ローラ55の従動回転のトルクが所定の閾値を上回ることで、トルクリミッタ62が分離ローラ55の従動回転を許容する。つまり、分離ニップにシートPが進入していないときや分離ニップに一枚だけシートPが進入したときは、分離ローラ55がフィードローラ53に連れ回る。
一方、複数枚のシートPが重なり合った状態で分離ニップに進入した場合は、分離ニップでフィードローラ53に直接接触する最上方のシートPに対しては、フィードローラ53によって比較的強い搬送力が付与されることから、最上方のシートPはシート送り方向に搬送される。また、最上方のシートPを除く残りのシートPは、分離ニップで加圧されることで搬送抵抗を付与される。この搬送抵抗が、最上方のシートPと2番目のシートPとの摩擦抵抗を上回ることで、それらシート間でスリップが発生する。そして、このスリップにより、分離ローラ55の従動回転のトルクが所定の閾値以下になることで、トルクリミッタ62が分離ローラ55の従動回転を許容しなくなる。すると、2番目以降のシートPに対する搬送抵抗がより増加して、2番目以降のシートPの移動が停止する。このようにして、分離ローラ55は、複数のシートPに搬送抵抗を付与しながらそれら最上方のシートPから他のシートを分離する。
また、本実施形態では、電子写真方式の画像形成装置に本発明を適用した例について、説明したが、インクジェット方式の画像形成装置にも本発明を適用することができる。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様1)
フィードローラ53などの駆動部材に対して従動回転する分離ローラ55などの従動部材の連れ回り状態を検出する検出装置において、従動部材の振動を計測する振動計測装置120などの振動計測手段を設け、振動計測手段の計測結果に基づいて、従動部材の連れ回り状態を検出する。
分離ローラ55などの従動部材の偏心などにより、従動部材はフィードローラ53などの駆動部材に対して連れ回りすると、従動部材の回転周期で従動部材が振動する。従って、従動部材の振動の周期から、従動部材が一回転するのにかかった時間がわかり、その時間から従動部材の連れ回り状態を検出することができる。よって、振動計測装置120などの振動計測手段の計測結果に基づいて、従動部材の連れ回り状態を検出することができる。
振動計測手段として、静電容量方式や渦電流方式を用いることができる。静電容量方式においては、従動部材の軸に対向するように対向電極121を配置すればよく、渦電流方式では、従動部材の軸に対向するようにセンサコイル124などのコイルを配置すればよい。このように、従動部材の振動に基づいて、従動部材の連れ回り状態を検出するようにすることで、従動部材の周囲の配置部品を、一部品にすることが可能となる。これにより、エンコーダディスク201と、エンコーダディスク201の被検知部を検知するためのエンコーダセンサ202との2部品を従動部材の周囲に配置する必要があるエンコーダ200を用いて従動部材の回転速度を測定し、従動部材の回転速度から従動部材の連れ回り状態を検出するものに比べて、従動部材の周囲に配置する部品点数を削減することが可能となり、装置の構造を簡素化することができる。
(態様2)
態様1において、振動計測装置120などの振動計測手段の振動データなどの計測結果から、分離ローラ55などの従動部材の振動数または従動部材の振動の周期を求め、従動部材の連れ回り状態(本実施形態では、順転率K)を検出する。
実施形態で説明したように、分離ローラ55などの従動部材の偏心による従動部材の振動は、従動部材一回転周期の振動である。従動部材がフィードローラ53などの駆動部材に対してスリップして、一回転する時間が長くなれば、従動部材の偏心による従動部材の振動の周期が長くなる。従って、従動部材の偏心による従動部材の振動により、従動部材の連れ回り状態を検出することができる。また、振動数は、周期の逆数であるため、振動数からでも、従動部材の連れ回り状態を検出することができる。
(態様3)
態様1または2において、振動計測装置120などの振動計測手段は、分離ローラ55などの従動部材の取付軸60などの軸に対向する対向電極121を有し、軸と対向電極121との間の静電容量に基づいて、従動部材の振動を測定する。
これによれば、実施形態で説明したように、軸と対向電極121との距離が変化することで、静電容量が変化するので、静電容量から、従動部材の振動を検出することができる。
また、従動部材の周囲に対向電極121の一部品配置すれば、従動部材の振動を検出して、従動部材の連れ回り状態を検出することができる。これにより、エンコーダにより従動部材の回転速度を検出し、従動部材の回転速度から連れ回り状態を検出するものに比べて、従動部材の周囲に配置する部品点数を削減することができ、装置構造の簡素化や、装置のコストダウンを図ることができる。
さらに、非接触で従動部材の振動を検知することで、従動部材の回転などが阻害されることもない。
(態様4)
態様3において、対向電極121は、分離ローラ55などの従動部材の軸方向から見たとき、従動部材の変位の方向に対して交差するように配置した。
これによれば、実施形態で説明したように、従動部材の振動により対向電極121と軸との距離が変化し、静電容量から、従動部材の振動を検出することができる。
(態様5)
態様3または4において、対向電極121の少なくとも取付軸60などの軸との対向面を円弧状とし、対向電極121を、軸と同心円状に配置した。
これによれば、実施形態で説明したように、対向電極121が平板のもの比べて、対向電極121のシート給送方向両端側と軸との距離を近づけることができ、対向電極121が平板のもの比べて感度を上げることができる。
(態様6)
態様1または2において、振動計測装置120などの振動計測手段は、分離ローラ55などの従動部材の取付軸60などの軸に対向するセンサコイル124などのコイルを有し、軸に渦電流を発生させ、軸とコイルとの距離に応じたコイルのインピーダンスの変化に基づいて、従動部材の振動を計測する。
これによれば、従動部材の周囲にセンサコイル124などのコイルの一部品配置すれば、従動部材の振動を検出して、従動部材の連れ回り状態を検出することができる。これにより、エンコーダにより従動部材の回転速度を検出し、従動部材の回転速度から連れ回り状態を検出するものに比べて、従動部材の周囲に配置する部品点数を削減することができ、装置構造の簡素化や、装置のコストダウンを図ることができる。
さらに、非接触で従動部材の振動を検知することで、従動部材の回転などが阻害されることもない。
(態様7)
態様1乃至6いずれかにおいて、従動部材が、シートを送り出す方向に回転駆動されるフィードローラ53に当接して分離ニップを形成し、分離ニップに複数のシートが給送されたときはトルクリミッタ62の作用により連れ回りが停止、または、連れ回り方向とは逆方向に回転駆動する分離ローラ55である。
これによれば、シートPに含まれる炭酸カルシウムの付着による摩擦力低下による連れ回り状態の悪化を良好に検知することができる。
(態様8)
シートを送り出す方向に回転駆動されるフィードローラ53と、フィードローラ53に当接して分離ニップを形成し、分離ニップに複数のシートが給送されたときにトルクリミッタ62の作用により連れ回りが停止、または、連れ回り方向とは逆方向に回転駆動する分離ローラ55と、分離ローラ55のフィードローラ53との連れ回り状態を検出する検出装置とを備えた給送装置において、検出装置として態様1乃至7いずれかの検出装置を用いた。
これによれば、実施形態で説明したように、装置の構造を簡素化を図れ、かつ、精度よく分離ローラ55の連れ回り状態を検出することができる。
(態様9)
態様8において、分離ローラ55の連れ回り状態の検出は、分離ニップにシートが狭持されない状態のとき(本実施形態では、載置部43にシートがないとき)に行う。
これによれば、実施形態で説明したように、シート分離の影響を受けずに、分離ローラ55の連れ回り状態を検出することができ、精度よく分離ローラ55の連れ回り状態を検出することができる。
(態様10)
態様8または9において、検出装置の検出結果に基づいて、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面を清掃する。
これによれば、実施形態で説明したように、検出装置の検出結果に基づいて、分離ローラ55の連れ回り状態が悪くなる前などの最適なタイミングで、分離ローラ55やフィードローラ53に付着した炭酸カルシウムや紙粉などの付着物を除去して、分離ローラ55の連れ回り状態の改善を図ることができる。これにより、ジャムの発生を良好に抑制することができる。
(態様11)
態様10において、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃を清掃後、検出装置により分離ローラ55の連れ回り状態を検出し、その検出結果に基づいて、再度、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃をするか否かを決定する。
これによれば、実施形態で説明したように、清掃により十分に分離ローラ55の連れ回り状態が回復していないときは、再度、空駆動モードを実行してフィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃をすることができる。これにより、確実に、分離ローラ55の連れ回り状態の回復を図ることができ、より一層、ジャムの発生を抑制することができる。
(態様12)
態様11において、複数回、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃を行っても、分離ローラ55の連れ回り状態が所定の状態まで回復しないときは、ユーザーに分離ローラ55のメンテナンスが必要な旨を報知する。
これによれば、実施形態で説明したように、空駆動モードを複数回実行して、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃を行っても、分離ローラ55の連れ回り状態が所定の状態まで回復しないときは、分離ローラ55などの寿命や、手動の清掃でないと、とれない汚れが分離ローラ55の表面やフィードローラ53の表面に付着しているおそれがある。
よって、複数回、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃を行っても、分離ローラ55の連れ回り状態が所定の状態まで回復しないときは、ユーザーに分離ローラ55およびフィードローラ53のメンテナンスが必要な旨を報知することで、ローラの交換や手動による清掃などの適切なメンテナンスを行うことができる。
(態様13)
態様11または12において、複数回、フィードローラ53および分離ローラ55の少なくとも一方の表面の清掃を行っても、分離ローラ55の連れ回り状態が所定の状態まで回復しないときは、累計給送枚数などの給送情報に基づいて、分離ローラ55およびフィードローラ53の寿命を判定し、寿命と判定したときは、ユーザーに少なくとも分離ローラ55およびフィードローラ53の交換が必要な旨を報知する。
これによれば、実施形態で説明したように、ユーザーに対して、適切なメンテナンスを指示することができる。
(態様14)
シートを給送する給送装置を備え、給送装置により給送されたシートに画像を形成する画像形成装置において、給送装置として、態様8乃至13いずれかの給送装置を用いた。
これによれば、ジャムの発生の抑制を図ることができる。
12 :給送装置
13 :給送装置
16 :手差しトレイ
43 :載置部
52 :給送機構
53 :フィードローラ
54 :ピックアップローラ
55 :分離ローラ
58 :アーム
60 :取付軸
62 :トルクリミッタ
63 :軸ホルダ
63A :回動支点
64 :フレーム
64a :ホルダ保持部
80 :操作表示部
100 :制御部
110 :給送モータ
120 :振動計測装置
121 :対向電極
122 :静電容量検出回路
123 :振動検出回路
124 :センサコイル
125 :発振器
126 :共振回路
127 :検波回路
130 :通信部
140 :記憶部
K :順転率
L :露光光
P :シート
Rf :フィードローラの半径
Rr :分離ローラの半径
Tf :フィードローラの一回転周期
Tr :分離ローラの一回転周期
特開2018-131282号公報

Claims (15)

  1. 駆動部材に対して従動回転する従動部材の連れ回り状態を検出する検出装置において、
    前記従動部材の軸に対向する対向電極を有し、前記軸と前記対向電極と間の静電容量に基づいて、前記従動部材の振動を計測する振動計測手段を設け、
    前記振動計測手段の計測結果に基づいて、前記従動部材の連れ回り状態を検出することを特徴とする検出装置。
  2. 請求項1に記載の検出装置において、
    前記対向電極は、前記従動部材の軸方向から見たとき、前記従動部材の変位の方向に対して交差するように、配置したことを特徴とする検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の検出装置において、
    前記対向電極の前記軸との対向面を円弧状とし、
    前記対向電極を、前記軸と同心円状に配置したことを特徴とする検出装置。
  4. 駆動部材に対して従動回転する従動部材の連れ回り状態を検出する検出装置において、
    記従動部材の軸に対向するコイルを有し、前記軸に渦電流を発生させ、前記軸と前記コイルとの距離に応じた前記コイルのインピーダンスの変化に基づいて、前記従動部材の振動を計測する振動計測手段を設け、
    前記振動計測手段の計測結果に基づいて、前記従動部材の連れ回り状態を検出することを特徴とする検出装置。
  5. 請求項1乃至4いずれか一項に記載の検出装置において、
    前記振動計測手段の計測結果から、前記従動部材の振動の周期を求め、前記従動部材の連れ回り状態を検出することを特徴とする検出装置。
  6. 請求項1乃至5いずれか一項に記載の検出装置において、
    前記従動部材が、シートを送り出す方向に回転駆動されるフィードローラに当接して分離ニップを形成し、前記分離ニップに複数のシートが給送されたときにトルクリミッタの作用により連れ回りが停止、または、連れ回り方向とは逆方向に回転駆動する分離ローラであることを特徴とする検出装置。
  7. シートを送り出す方向に回転駆動されるフィードローラと、
    前記フィードローラに当接して分離ニップを形成し、前記分離ニップに複数のシートが給送されたときはトルクリミッタの作用により連れ回りが停止、または、連れ回り方向とは逆方向に回転駆動する分離ローラと、
    前記分離ローラの前記フィードローラとの連れ回り状態を検出する検出装置とを備えた給送装置において、
    前記検出装置として請求項1乃至6いずれか一項に記載の検出装置を用いたことを特徴とする給送装置。
  8. 請求項7に記載の給送装置において、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、前記フィードローラおよび前記分離ローラの少なくとも一方の表面を清掃することを特徴とする給送装置。
  9. シートを送り出す方向に回転駆動されるフィードローラと、
    前記フィードローラに当接して分離ニップを形成し、前記分離ニップに複数のシートが給送されたときはトルクリミッタの作用により連れ回りが停止、または、連れ回り方向とは逆方向に回転駆動する分離ローラと、
    前記分離ローラの前記フィードローラとの連れ回り状態を検出する検出装置とを備えた給送装置において、
    前記分離ローラの振動を計測する振動計測手段を有し、前記振動計測手段の計測結果に基づいて、前記分離ローラの連れ回り状態を検出する検出装置を備え、
    前記検出装置の検出結果に基づいて、前記フィードローラおよび前記分離ローラの少なくとも一方の表面を清掃することを特徴とする給送装置。
  10. 請求項8または9に記載の給送装置において、
    前記フィードローラおよび前記分離ローラの少なくとも一方の表面の清掃を清掃後、前記検出装置により前記分離ローラの連れ回り状態を検出し、その検出結果に基づいて、再度、前記フィードローラおよび前記分離ローラの少なくとも一方の表面の清掃をするか否かを決定することを特徴とする給送装置。
  11. 請求項10に記載の給送装置において、
    複数回、前記フィードローラおよび前記分離ローラの少なくとも一方の表面の清掃を行っても、前記分離ローラの連れ回り状態が所定の状態まで回復しないときは、ユーザーに前記分離ローラおよび前記フィードローラのメンテナンスが必要な旨を報知することを特徴とする給送装置。
  12. 請求項10または11に記載の給送装置において、
    複数回、前記フィードローラおよび前記分離ローラの少なくとも一方の表面の清掃を行っても、前記分離ローラの連れ回り状態が所定の状態まで回復しないときは、給送情報に基づいて、前記分離ローラおよび前記フィードローラの寿命を判定し、寿命と判定したときは、ユーザーに前記分離ローラおよび前記フィードローラの交換が必要な旨を報知することを特徴とする給送装置。
  13. 請求項7乃至12いずれか一項に記載の給送装置において、
    前記分離ローラの連れ回り状態の検出は、前記分離ニップに前記シートが狭持されない状態のときに行うことを特徴とする給送装置。
  14. シートを給送する給送装置を備え、
    前記給送装置により給送された前記シートに画像を形成する画像形成装置において、
    前記給送装置として、請求項7乃至13いずれか一項に記載の給送装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
  15. 駆動部材に対して従動回転する従動部材の連れ回り状態を検出する連れ回り状態検出方法において、
    振動計測手段により前記従動部材の振動を計測する工程と、
    前記振動計測手段が計測した前記従動部材の振動から、前記従動部材の偏心による振動成分を抽出する工程と、
    抽出した前記従動部材の偏心による振動成分の周期を求める工程と、
    求めた前記振動成分の周期から前記連れ回り状態を示す順転率を算出する工程とを有することを特徴とする連れ回り状態検出方法。
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