JP7342361B2 - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7342361B2 JP7342361B2 JP2018248009A JP2018248009A JP7342361B2 JP 7342361 B2 JP7342361 B2 JP 7342361B2 JP 2018248009 A JP2018248009 A JP 2018248009A JP 2018248009 A JP2018248009 A JP 2018248009A JP 7342361 B2 JP7342361 B2 JP 7342361B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- treatment liquid
- recording medium
- mass
- ink composition
- inkjet recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J11/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
- B41J11/0015—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J11/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
- B41J11/0015—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
- B41J11/002—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J11/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
- B41J11/0015—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
- B41J11/002—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
- B41J11/0021—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J11/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
- B41J11/0015—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
- B41J11/002—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
- B41J11/0022—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using convection means, e.g. by using a fan for blowing or sucking air
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J11/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
- B41J11/0015—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form for treating before, during or after printing or for uniform coating or laminating the copy material before or after printing
- B41J11/002—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating
- B41J11/0024—Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using conduction means, e.g. by using a heated platen
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M7/00—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
- B41M7/0018—After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, after printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
凝集剤を含む処理液を記録媒体に付着させる処理液付着工程と、
水系インク組成物を記録媒体に付着させるインク付着工程と、
を備え、
前記処理液付着工程及び前記インク付着工程を、記録ヘッドが主走査方向に移動する複数回の主走査と、前記記録媒体が前記主走査方向に交差する副走査方向へ移動する複数回の副走査と、により行い、
前記記録ヘッドは、ノズルが前記副走査方向に並び前記処理液を吐出する第1吐出ノズル群と、ノズルが前記副走査方向に並び前記水系インク組成物を吐出する第2吐出ノズル群と、を有し、
前記第1吐出ノズル群は、前記主走査方向に投影した場合に、前記第2吐出ノズル群と重なる部分を有し、
前記処理液を、剛体振り子型物性試験機により、35.0℃で20.0分間試験した場合に、剛体振り子の周期の最小値が、前記剛体振り子の周期の最大値の70.0%以上である。
前記処理液が、水系処理液であり、有機溶剤を前記処理液の総質量の25.0質量%以上含んでもよい。
前記処理液が、前記凝集剤を前記処理液の総質量の4.0質量%以上20.0質量%以下含んでもよい。
前記処理液が、前記凝集剤として多価金属塩、カチオンポリマー、有機酸の一種又は二種以上を含んでもよい。
前記記録媒体において、前記処理液の付着量が、前記水系インク組成物の付着量の10.0質量%以上である領域を有してもよい。
前記処理液付着工程及び前記インク付着工程の後、前記処理液と前記水系インク組成物とを付着させた前記記録媒体を加熱する後加熱工程を備え、
前記後加熱工程における前記記録媒体の表面温度が80.0℃以上であってもよい。
前記インク付着工程及び前記処理液付着工程において、前記記録媒体に付着した前記水系インク組成物及び前記処理液を、乾燥機構を用いて乾燥させる乾燥工程を備えてもよい。
前記乾燥機構が、送風式の乾燥機構を備えてもよい。
前記処理液付着工程における前記記録媒体の表面温度が45.0以下であってもよい。
前記処理液が、含窒素溶剤を含んでもよい。
前記処理液における標準沸点が280.0℃超の有機溶剤の含有量が、1.0質量%以下であってもよい。
前記記録媒体が低吸収性記録媒体又は非吸収性記録媒体であってもよい。
前記水系インク組成物が、ブラックインクであってもよい。
記録媒体が移動する副走査方向にノズルが並び当該ノズルのうち処理液を吐出する第1吐出ノズル群と、前記副走査方向に並び当該ノズルのうち水系インク組成物を吐出する第2吐出ノズル群と、を有する記録ヘッドを備え、
前記処理液は、剛体振り子型物性試験機により、35.0℃で20.0分間試験した場合に、剛体振り子の周期の最小値が、前記剛体振り子の周期の最大値の70.0%以上であり、
前記記録ヘッドは、記録を行う時に、前記副走査方向に交差する主走査方向に移動する複数回の主走査と、前記記録媒体が前記副走査方向へ移動する複数回の副走査と、により前記処理液及び前記水系インク組成物を前記記録媒体に付着させ、前記第2吐出ノズル群
が、前記主走査方向に投影した場合に、前記第1吐出ノズル群と重なる部分を有する。
凝集剤を含み、剛体振り子型物性試験機により、35.0℃で20.0分間試験した場合に、剛体振り子の周期の最小値が、前記剛体振り子の周期の最大値の70.0%以上である処理液であって、
前記処理液を記録媒体に付着させる処理液付着工程と、水系インク組成物を記録媒体に付着させるインク付着工程と、を備え、前記処理液付着工程及び前記インク付着工程を、記録ヘッドが主走査方向に移動する複数回の主走査と、前記記録媒体が前記主走査方向に交差する副走査方向へ移動する複数回の副走査と、により行い、前記記録ヘッドは、ノズルが前記副走査方向に並び前記処理液を吐出する第1吐出ノズル群と、ノズルが前記副走査方向に並び前記水系インク組成物を吐出する第2吐出ノズル群と、を有し、前記第1吐出ノズル群は、前記主走査方向に投影した場合に、前記第2吐出ノズル群と重なる部分を有する、インクジェット記録方法に用いるものである。
本実施形態のインクジェット記録方法は、凝集剤を含む処理液を記録媒体に付着させる処理液付着工程と、水系インク組成物を記録媒体に付着させるインク付着工程と、を備える。
本実施形態に係るインクジェット記録方法で画像を形成する記録媒体は、水系インク組成物及び処理液等の液体を吸収する記録面を有するものであっても、液体を吸収する記録面を有しないものであってもよい。したがって記録媒体としては、特に制限はなく、例えば、紙、布等の液体吸収性記録媒体、印刷本紙などの液体低吸収性記録媒体、金属、ガラス、フィルム、高分子等の液体非吸収性記録媒体などが挙げられる。しかし、本実施形態のインクジェット記録方法の優れた効果は、液体低吸収性又は液体非吸収性の記録媒体に対して画像を記録する場合により顕著となる。
/2までの水吸収量が10mL/m2以下である記録媒体」を指す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPAN TAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPAN
TAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙-液体吸収性試験方法-ブリストー法」に述べられている。これに対して、液体吸収性の記録媒体とは、液体非吸収性及び液体低吸収性に該当しない記録媒体のことを示す。なお、本明細書では、液体低吸収性及び液体非吸収性を、単に低吸収性及び非吸収性と称することがある。
本実施形態のインクジェット記録方法は、処理液付着工程を含む。処理液付着工程は、凝集剤を含む処理液を記録媒体に付着させる工程である。
本実施形態のインクジェット記録方法で使用する処理液は、凝集剤を含有する。ここで凝集剤とは、インク付着工程において使用する水系インク組成物に含まれる、色材や樹脂粒子等の成分の一部又は全部を凝集させる作用を有する。
凝集剤は、水系インク組成物に含まれる色材及び樹脂粒子等と反応することで、色材及び樹脂粒子を凝集させることができる。このような凝集により、例えば、色材の発色性を
高めること、画像の定着性を高めること、及び/又は、水系インク組成物の粘度を高めることができる。
0、DT-EH、EPA-SK01、TMHMDA-E(四日市合成社製)、ジェットフィックス36N、38A、5052(里田化工社製)が挙げられる。
処理液は、機能を損なわない限り、凝集剤の他に、水、有機溶剤、界面活性剤、樹脂粒子、ワックス、添加剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤、粘度調整剤、酸化防
止剤、防黴剤等の成分を含有してもよい。ここで説明するその他の成分は、後述の水系インク組成物にも用い得るものであり、好ましい選択や配合量等が異なる場合を含めて、本項で説明する。
本実施形態に係るインクジェット記録方法で使用する処理液及び水系インク組成物は、水を含有してもよい。処理液及び水系インク組成物は水系であることが好ましい。水系とは主要な溶媒成分の1つとして水を含有する組成物である。水は主となる溶媒成分として含んでもよく、乾燥により蒸発飛散する成分である。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水又は超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射又は過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、処理液や水系インク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を抑制できるので好適である。水の含有量は処理液又は水系インク組成物の総量に対して好ましくは45質量%以上であり、より好ましくは50質量%以上98質量%以下であり、さらに好ましくは55質量%以上95質量%以下である。
本実施形態に係るインクジェット記録方法で用いる処理液及び水系インク組成物は、有機溶剤を含有してもよい。有機溶剤は水溶性の有機溶剤であることが好ましい。有機溶剤の機能の一つは、記録媒体に対する処理液及び水系インク組成物の濡れ性を向上させることや、処理液及び水系インク組成物の保湿性を高めることが挙げられる。有機溶剤としては、エステル類、アルキレングリコールエーテル類、環状エステル類、含窒素溶剤、多価アルコール等を挙げることができる。含窒素溶剤としては環状アミド類、非環状アミド類などを挙げることができる。非環状アミド類としてはアルコキシアルキルアミド類などがあげられる。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メトキシブチルアセテート、等のグリコールモノアセテート類、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールアセテートプロピオネート、エチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールアセテートプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、プロピレングリコールアセテートプロピオネート、プロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネート、等のグリコールジエステル類が挙げられる。
ルモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチエレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル等のアルキレングリコールモノアルキルエーテル類、及び、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルブチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル等のアルキレングリコールジアルキルエーテル類が挙げられる。
1,2-オクタンジオール等のアルカンジオール類)、1,2-アルカンジオールを除く多価アルコール(ポリオール類)(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール(別名:1,3-ブチレングリコール)、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、2-エチル-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-メチル-2-プロピル-1,3-プロパンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、トリメチロールプロパン、グリセリン等)等が挙げられる。
以下である。該含有量の下限は0質量%以上であり含まないことでもよい。
処理液及び水系インク組成物は、界面活性剤を含有してもよい。界面活性剤は、処理液や水系インク組成物の表面張力を低下させ記録媒体や下地との濡れ性を向上させる機能を備える。界面活性剤の中でも、アセチレングリコール系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、及びフッ素系界面活性剤を好ましく用いることができる。
よい。処理液及び水系インク組成物に界面活性剤を含有させる場合の含有量は、全質量に対して、好ましくは0.1質量%以上2.0質量%以下、さらに好ましくは0.2質量%以上1.5質量%以下、より好ましくは、0.3質量%以上1.0質量%以下である。
処理液及び水系インク組成物は、添加剤として、尿素類、アミン類、糖類等を含有してもよい。尿素類としては、尿素、エチレン尿素、テトラメチル尿素、チオ尿素、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン等、及び、ベタイン類(トリメチルグリシン、トリエチルグリシン、トリプロピルグリシン、トリイソプロピルグリシン、N,N,N-トリメチルアラニン、N,N,N-トリエチルアラニン、N,N,N-トリイソプロピルアラニン、N,N,N-トリメチルメチルアラニン、カルニチン、アセチルカルニチン等)等が挙げられる。
本実施形態に係るインクジェット記録方法で使用する処理液及び水系インク組成物は、さらに必要に応じて、樹脂粒子、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防黴剤等の成分を含有してもよい。
本実施形態のインクジェット記録方法で使用する処理液は、剛体振り子型物性試験機により、35.0℃で20.0分間試験した場合に、剛体振り子の周期の最小値が、剛体振り子の周期の最大値の70.0%以上である。
関係を有することを見出した。また、処理液の成分の種類、各成分の濃度等の処理液の組成と白もやとの相関に比べて、振り子の振動の周期の経時的変化と白もやとの相関のほうがより強いことを見出した。振り子の周期と結晶の析出の関係については、発明者は、結晶の成長に伴う固体化の挙動を剛体振り子の周期が捉えていると考察している。
処理液は、記録媒体への濡れ拡がり性を適切なものとする観点から、25.0℃における表面張力は、40.0mN/m以下、好ましくは38.0mN/m以下、より好ましくは35.0mN/m以下、さらに好ましくは30.0mN/m以下であることが好ましい。
本実施形態のインクジェット記録方法は、水系インク組成物を記録媒体に付着させるインク付着工程を含む。
水系インク組成物は、少なくとも、水と、色材とを含む。水については、上記「 1.2.1.2.(1)水」で説明した通りであるので説明を省略する。
水系インク組成物は、色材を含む。色材としては、顔料、染料のいずれも用いることができ、カーボンブラック、チタンホワイトを含む無機顔料、有機顔料、油溶染料、酸性染料、直接染料、反応性染料、塩基性染料、分散染料、昇華型染料等を用いることができる。本実施形態のインクでは、色材が分散樹脂により分散されていてもよい。
水系インク組成物は、機能を損なわない限り、水、色材の他に、分散剤、有機溶剤、界面活性剤、樹脂粒子、ワックス、添加剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防黴剤等の成分を含有してもよい。これらのうち、有機溶剤、界面活性剤、添加剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防黴剤等は、上述の処理液と同様であるので説明を省略する。
本実施形態の水系インク組成物は、顔料や分散染料等の非水溶性の物質のための分散剤を含んでもよい。分散剤は、上述の色材のうち非水溶性の色材をインク中で分散させる機能を有している。分散剤としては、特に限定されないが、アニオン系分散剤、ノニオン系分散剤、高分子分散剤(樹脂分散剤、分散樹脂等ともいうことがある。)が挙げられる。
、(メタ)アクリル酸-アクリルニトリル共重合体、(メタ)アクリル酸-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル-(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン-(メタ)アクリル酸共重合体等の(メタ)アクリル系樹脂及びその塩;スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン-(メタ)アクリル酸-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、スチレン-α-メチルスチレン-(メタ)アクリル酸-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン-マレイン酸共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体等のスチレン系樹脂及びその塩;イソシアネート基とヒドロキシル基とが反応したウレタン結合を含む高分子化合物(樹脂)であって直鎖状の及び/又は分岐状であってもよく、架橋構造の有無を問わないウレタン系樹脂及びその塩;ポリビニルアルコール類;ビニルナフタレン-マレイン酸共重合体及びその塩;酢酸ビニル-マレイン酸エステル共重合体及びその塩;並びに;酢酸ビニル-クロトン酸共重合体及びその塩等の水溶性樹脂を挙げることができる。
本実施形態に係る記録方法で使用する水系インク組成物は、樹脂粒子を含有してもよい。樹脂粒子は、記録媒体に付着させた水系インク組成物の成分の密着性を向上させる、いわゆる定着用樹脂として機能する。このような樹脂粒子としては、例えば、ウレタン系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、フルオレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ロジン変性樹脂、テルペン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、エポキシ系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニル系樹脂等からなる樹脂粒子が挙げられる。これらの樹脂粒子は、エマルジョン形態で取り扱われることが多いが、粉体の性状であってもよい。また、樹脂粒子は1種単独又は2種以上組み合わせて用いることができる。
しては、市販品を用いることができ、例えばアローベースCB-1200、CD-1200(商品名、ユニチカ株式会社製)等の中から非凝集性のものを選択して用いてもよい。
水系インク組成物は、ワックスを含有してもよい。ここで説明するワックスは、非白色インクにも用い得るものであり、好ましい選択や配合量等が異なる場合を含めて、本項で説明する。なお、ワックスは、処理液に含有されてもよいが、凝集や増粘を生じる場合があるため、処理液には含有されないことが好ましい。ワックスは、インクによる画像に滑
沢を付与する機能を備えるので、インクによる画像の剥がれ等を低減できる。
水系インク組成物は、記録媒体にインクジェット法により付着される。そのため、水系インク組成物の粘度は、20℃において、1.5mPa・s以上15.0mPa・s以下とすることが好ましく、1.5mPa・s以上7.0mPa・s以下とすることがより好ましく、1.5mPa・s以上5.5mPa・s以下とすることがより好ましい。水系インク組成物は、インクジェット法によって記録媒体に付着されるので、所定の画像を効率的に記録媒体に形成することが容易である。インクジェット法の詳細は後述する。
本実施形態のインクジェット記録方法は、処理液、水系インク組成物をそれぞれ記録媒体へ付着させる工程を有する。しかし、必要に応じさらに処理液及び水系インク組成物の1種以上を記録媒体へ付着させる工程を含んでいてもよい。この場合、これらの工程の順序及び回数に制限はなく、必要に応じて適宜に行うことができる。さらに、本実施形態のインクジェット記録方法は、記録媒体に付着した液体を乾燥させる乾燥工程、記録媒体を加熱する工程(後加熱工程)等を備えてもよい。
本実施形態のインクジェット記録方法は、乾燥工程を有してもよい。本実施形態に係るインクジェット記録方法は、処理液や水系インク組成物の付着工程の前又は付着工程の際に記録媒体を乾燥する工程を備えてもよい。乾燥工程は、記録を停止して放置する手段、の他に、乾燥機構を用いて乾燥させる手段により行うことができる。乾燥機構を用いて乾燥させる手段としては、記録媒体に対して常温の送風や温風の送風を行う手段(送風式)、記録媒体に接触し記録媒体に熱を伝導することにより記録媒体を加熱する部材(伝導式)、及び、記録媒体に熱を発生する放射線(赤外線等)を照射する手段(放射式)、並びに、これらの手段の2種以上を組み合わせが挙げられる。乾燥工程を有する場合、これらの中でも送風式で行われることがより好ましい。
本実施形態に係るインクジェット記録方法は、上記の各付着工程後に、さらに記録媒体を加熱する後加熱工程を備えてもよい。後加熱工程は、例えば、適宜の加熱手段を用いて行うことができる。後加熱工程は、例えば、アフターヒーター(後述のインクジェット記録装置の例では加熱ヒーター5が相当する。)により行われる。また、加熱手段は、インクジェット記録装置に備えられた加熱手段に限らず、他の乾燥手段を用いてもよい。これにより得られる画像を乾燥させ、より十分に定着させることができるので、例えば、記録物を早期に使用できる状態にすることができる。
本実施形態に係るインクジェット記録方法が実施されるインクジェット記録装置の一例をについて図面を参照しながら説明する。本実施形態に係るインクジェット記録方法が実施されるインクジェット記録装置は、処理液付着工程、インク付着工程を、記録ヘッドが主走査方向に移動する複数回の主走査と、記録媒体が主走査方向に交差する副走査方向へ
移動する複数回の副走査と、により行い、記録ヘッドは、ノズルが副走査方向に並び処理液を吐出する第1吐出ノズル群と、ノズルが副走査方向に並び水系インク組成物を吐出する第2吐出ノズル群と、を有し、第1吐出ノズル群及び第2吐出ノズル群は、主走査方向に投影した場合に互いに重なる部分を有する。
録媒体Mを加熱することができる。これにより、記録ヘッド2も同時に加熱されやすいが、プラテンヒーター4等の記録媒体Mの裏面から加熱される場合と比べて、記録媒体Mの厚みの影響を受けずに昇温することができる。また、温風又は環境と同じ温度の風を記録媒体Mにあてて記録媒体M上のインクや処理液を乾燥させる各種のファン(例えば通気ファン8)を備えてもよい。
ことができる。
られると、当該ノズル群から吐出される液体を、記録媒体Mに対して先に付着させることができる。例えば本実施形態のインクジェット記録方法において、副走査方向における記録媒体の搬送方向の上流側に吐出ノズル群を配置した場合、記録媒体Mに、該吐出ノズル群から吐出するインク等を、先に付着させることができる。
よい。また記録に関する情報はこれらには限られない。後者の場合は、インクジェット記録装置は、予め記録に関する情報に対応する記録モードを定めた対応情報を制御部などのインクジェット記録装置内に記録しており、対応情報を参照して記録モードを決定する。又はAI技術(人工知能技術)を利用して決定してもよい。
本実施形態のインクジェット記録方法で記録媒体に付着される処理液及び水系インク組成物の付着量及びその相対的な量関係は、特に限定されず、形成する画像に応じて適宜に設定することができる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以下、「部」「%」は、特に記載のない限り、質量基準である。
表1及び表2に示す材料組成にて、材料組成の異なる処理液R1~R23、水系インク組成物Ink1を調製した。各組成物は、表1及び表2に示す材料を容器中に入れ、マグネチックスターラーにて2時間撹拌混合した後、孔径5μmのメンブランフィルターにて濾過してゴミや粗大粒子等の不純物を除去することにより調製した。なお、表1、表2中
の数値は、全て質量%を示し、純水は組成物の全質量が100質量%となるように添加した。なお、水系インクの調整において、事前に顔料を、表中に記載しない顔料分散剤(水溶性のスチレンアクリル樹脂)を用いて、顔料:顔料分散剤を2:1の質量比で水に混合し撹拌して、顔料分散液を調製し、これをインク調製に用いた。
凝集剤(水和物を用いた例では、表中の配合量を水和水を除いた値とした。)
・硫酸Mg:硫酸マグネシウム7水和物
・塩化Mg:塩化マグネシウム6水和物
・塩化Ca:塩化カルシウム2水和物
・炭酸K:炭酸カリウム
・カチオマスター(登録商標)PDT-2:ポリアミン樹脂(エピクロルヒドリン-アミ
ン誘導体樹脂)四日市合成株式会社製
・カチオマスター(登録商標)PD-7:ポリアミン樹脂(エピクロルヒドリン-アミン誘導体樹脂)四日市合成株式会社製
界面活性剤
・BYK348:シリコーン系界面活性剤「BYK348」BYK社製
顔料
・カーボンブラック:C.I.Pigment Black 7 樹脂粒子
・樹脂粒子:スチレンアクリル樹脂:下記のように調製したもの
樹脂粒子エマルジョンを準備した。樹脂粒子エマルジョンは、いずれも固形分40質量%のエマルジョンとした。樹脂粒子は、樹脂重合時のアクリル系モノマーの種類と組成比を調整して主に樹脂全体の酸価を比較的高くすることで反応性の高い樹脂とした。
2.2.1.剛体振り子型物性試験
ISO12013-1、ISO12013-2に準拠した装置として、「株式会社エー・アンド・ディー」の剛体振り子型物性試験器「RPT-3000W」を用いて、各例の処理液を測定した。フレームとして同社製「FRB-100」、測定部形状を「RBP060」とし、フレーム上にスペーサー(2.7g)を4個配置(フレームの両端に2個づつ)し、振り幅0.40度として、振り子の自由振動の変化を測定した。
インクジェット記録装置
セイコーエプソン製 SC-S80650(セイコーエプソン株式会社製)に、図1に示すような通気ファンやIRヒーターなどの乾燥手段を設けるなどして、改造を施したものを用いた(以下、「SC-S80650改造機」という。)。SC-S80650改造機に、各例の処理液及び水系インク組成物をそれぞれ充填して用いた。
記録媒体として、ポリ塩化ビニルシート(住友スリーエム株式会社製、「IJ-40」)を用いた。プラテンヒーターを稼働させた状態で記録媒体が加熱される状態となるようプラテンヒーターを制御した。
方式1:同時打ち、ヘッドの走査中に、処理液及び水系インク組成物の吐出が同時に行われる記録方式(同一のパスで処理液及び水系インク組成物の両者が記録媒体のある領域に付着)であって、処理液のノズル列及び水系インク組成物のノズル列の全てのノズルが吐出ノズル群となる方式。具体的には、図4において、処理液を充填した第1ノズル列15aを全て吐出ノズル群とし、インク組成物を充填した第2ノズル列を全て吐出ノズル群とした。
上記記録方法により得られた記録物の記録パターンを目視で観察し、以下の評価基準により「にじみ」を評価し、結果を表3~表5に記載した。
A:パターン内部のむらやパターン縁のインクのにじみがなかった。
B:パターン内部のむらはないがパターン縁のインクのにじみが若干あった。
C:パターン内部のむらが目立った。
記録方法により得られた記録物を常温で1日放置した後、記録パターンを目視で観察し、以下の評価基準により「白もや」を評価し、結果を表3~表5に記載した。
A:白もやが全く見えない。ベンコットンで表面を拭いた際に目視で違いが確認できない。
B:軽微な白もやが見られる。ベンコットンで表面を拭いた際に目視で若干の違いが確認できる。
C:白もやがかなり見られる。ベンコットンで表面を拭いた際に大きな違いが現れる。
40℃20%RHの環境にて、初期の状態のインクのノズル群のノズルチェックパターンの印刷を行い、全ノズルが正常に吐出することを把握した。次に、処理液をベンコットンに染み込ませた状態で、水系インク組成物のヘッドノズル表面に手で軽く擦りつけた。これによりノズルの約半分が不吐出となった。次に、不吐出となったノズルは吐出させずに、記録試験の条件で記録を20分行った。次に、上記の不吐出となったノズルに対して、ノズル列から液体を1cc吸引するクリーニングを行った。その後、水系インク組成物のノズルチェックパターンを印刷し、初期の状態に対する不吐出ノズル数を確認し、以下の基準で評価して結果を表3~表5に記載した。
A:0%
B:0%超~3%以下
C:3%超~7%以下
D:7%超
上記記録方法により得られた記録物の記録パターン部分を、学振型摩擦堅牢度試験機AB-301(テスター産業社製の商品名)に白綿布(JIS L 0803準拠)を取り付けた摩擦子で、荷重330gをかけて60往復擦った。そして、記録媒体の記録パターン部分の剥がれを目視で観察し、下記評価基準により評価し、結果を表3~表5に記載した。
A:記録パターンの傷や剥がれや白綿布へのインクの移りがなかった。
B:記録パターンの目立つ傷や剥がれは見られなかったが白綿布へのインクの移りが見られた。
C:記録パターンに目立つ傷や剥がれがあった。
方式1の記録速度を100%とし、所定の記録量(記録媒体の副走査方向の長さとした)を記録するのに要する記録時間を測定した。各例を以下の基準で評価して、結果を表3~表5に記載した。なお、記録時間は、吐出ノズル群の長さに依存する。
A:100%
B:100%未満50%超
C:50%以下
凝集剤を含む処理液が、剛体振り子型物性試験機により、35.0℃で20.0分間試験した場合に、剛体振り子の周期の最小値が剛体振り子の周期の最大値の70.0%以上であり、処理液の吐出ノズル群が、主走査方向に投影した場合に、インク組成物の吐出ノズル群と重なる部分を有する実施例は、いずれもにじみ及び白もやが抑制された。これに対して、処理液がそうでない各比較例ではにじみ及び白もやの何れかが不良であった。以下詳細を記す。
なお、処理液中の有機溶剤の量が増えると白モヤが見えにくくなるメカニズムとしては、結晶成分を溶解しない溶剤の量が増えることで、有機溶剤の少ない時に比べて水分蒸発時に起こる結晶核の発生が一か所に集中せず、記録媒体の表面で分散して起こるために結晶の核が大きくなり難いことが考えられる。また、画像の表面に析出した状態の金属塩の
周りに処理液中の有機溶剤が多少残っていることで、結晶物内に有機溶剤が浸み込み、屈折率差が小さくなる。その結果、画像の表面の析出物による光の散乱が抑制されるので白モヤが見えにくくなると推定された。
実施例8~10から、凝集剤の含有量が少ないと白もや抑制が特に優れていたが、にじみ抑制がやや劣った。
実施例11~17から、他の種類の凝集剤を用いた場合でも、滲み抑制と白もや抑制の効果が得られた。凝集剤がカチオンポリマーであると、吐出信頼性が若干劣ることが分かった。
実施例18~23から、処理液の付着量が少ない方が白もや抑制や耐擦性が特に優れ、付着量が多い方が、にじみ抑制が特に優れていた。
実施例25、26から、硬化温度が高いと白もや抑制が特に優れていた。
実施例27~31から、乾燥手段として、送風式を用いる場合、特に滲み抑制が優れるが、一方、白もや抑制はやや劣っていた。実施例29は送風式を用いていないが、付着温度を比較的高くすることで滲み抑制は優れたが、白もや抑制は劣った。
Claims (14)
- 凝集剤を含む処理液を記録媒体に付着させる処理液付着工程と、
水系インク組成物を記録媒体に付着させるインク付着工程と、
前記インク付着工程及び前記処理液付着工程において、前記記録媒体に付着した前記水系インク組成物及び前記処理液を、乾燥機構を用いて乾燥させる乾燥工程と、
を備え、
前記処理液付着工程及び前記インク付着工程を、記録ヘッドが主走査方向に移動する複数回の主走査と、前記記録媒体が前記主走査方向に交差する副走査方向へ移動する複数回の副走査と、により行い、
前記記録ヘッドは、ノズルが前記副走査方向に並び前記処理液を吐出する第1吐出ノズル群と、ノズルが前記副走査方向に並び前記水系インク組成物を吐出する第2吐出ノズル群と、を有し、
前記第1吐出ノズル群は、前記主走査方向に投影した場合に、前記第2吐出ノズル群と重なる部分を有し、
前記重なる部分により、前記処理液と、前記水系インク組成物とを、同一の前記主走査で、前記記録媒体の同じ領域に付着させ、
前記処理液が、前記凝集剤を前記処理液の総質量の6.0質量%以下含み、
前記処理液における標準沸点が280.0℃以上のポリオール類の含有量が、3.0質量%以下であり、
前記処理液が、水系処理液であり、有機溶剤を前記処理液の総質量の25.0質量%以上45.0質量%以下含み、
前記乾燥機構は、記録媒体に接触し記録媒体に熱を伝導することにより記録媒体を加熱する手段と、記録媒体に対して常温の送風を行う送風式の乾燥機構と、を含み、
前記処理液を、剛体振り子型物性試験機により、35.0℃で20.0分間試験した場合に、剛体振り子の周期の最小値が、前記剛体振り子の周期の最大値の70.0%以上である、インクジェット記録方法。 - 請求項1において、
前記処理液が、水系処理液であり、有機溶剤を前記処理液の総質量の25.0質量%以上40.0質量%以下含む、インクジェット記録方法。 - 請求項1又は請求項2において、
前記処理液が、前記凝集剤を前記処理液の総質量の4.0質量%以上6.0質量%以下含む、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
前記処理液が、前記凝集剤として金属塩、カチオンポリマー、有機酸の一種又は二種以上を含む、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
前記記録媒体において、前記処理液の付着量が、前記水系インク組成物の付着量の10.0質量%以上である領域を有する、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか一項において、
前記処理液付着工程及び前記インク付着工程の後、前記処理液と前記水系インク組成物とを付着させた前記記録媒体を加熱する後加熱工程を備え、
前記後加熱工程における前記記録媒体の表面温度が80.0℃以上である、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか一項において、
前記記録媒体に接触し記録媒体に熱を伝導することにより記録媒体を加熱する手段がプラテンヒーターを含む、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか一項において、
前記処理液と前記インク組成物とを前記記録媒体に付着させる時の前記記録媒体の表面温度は40℃以下である、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか一項において、
前記処理液付着工程における前記記録媒体の表面温度が45.0℃以下である、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項9のいずれか一項において、
前記処理液が、含窒素溶剤を含む、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項10のいずれか一項において、
前記処理液における標準沸点が280.0℃超の有機溶剤の含有量が、1.0質量%以下である、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項11のいずれか一項において、
前記記録媒体が低吸収性記録媒体又は非吸収性記録媒体である、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項12のいずれか一項において、
前記水系インク組成物が、ブラックインクである、インクジェット記録方法。 - 請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載のインクジェット記録方法で記録を行うインクジェット記録装置であって、前記処理液と、前記水系インク組成物と、前記記録ヘッドと、を備えるインクジェット記録装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018248009A JP7342361B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
US16/728,113 US10913304B2 (en) | 2018-12-28 | 2019-12-27 | Ink jet recording method, ink jet recording apparatus, and treatment liquid |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018248009A JP7342361B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020104486A JP2020104486A (ja) | 2020-07-09 |
JP7342361B2 true JP7342361B2 (ja) | 2023-09-12 |
Family
ID=71123893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018248009A Active JP7342361B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10913304B2 (ja) |
JP (1) | JP7342361B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP4331855A1 (en) | 2021-09-17 | 2024-03-06 | Kyocera Corporation | Inkjet treatment solution, and inkjet printing device |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004106297A (ja) | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Canon Inc | インクと反応液とのセット、インクジェット記録方法及び記録物 |
JP2010023266A (ja) | 2008-07-16 | 2010-02-04 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法及び記録物 |
JP2017024365A (ja) | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 画像記録方法 |
JP2018134801A (ja) | 2017-02-22 | 2018-08-30 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置の制御方法 |
JP2018154805A (ja) | 2017-03-17 | 2018-10-04 | セイコーエプソン株式会社 | 水系インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3206797B2 (ja) * | 1995-04-21 | 2001-09-10 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法 |
JP2017043701A (ja) | 2015-08-27 | 2017-03-02 | セイコーエプソン株式会社 | インクセット及び記録方法 |
US9969182B2 (en) * | 2016-04-19 | 2018-05-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Image recording method, and treatment liquid and liquid set used therein |
JP6965030B2 (ja) * | 2017-06-15 | 2021-11-10 | キヤノン株式会社 | 記録装置および記録方法 |
-
2018
- 2018-12-28 JP JP2018248009A patent/JP7342361B2/ja active Active
-
2019
- 2019-12-27 US US16/728,113 patent/US10913304B2/en active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004106297A (ja) | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Canon Inc | インクと反応液とのセット、インクジェット記録方法及び記録物 |
JP2010023266A (ja) | 2008-07-16 | 2010-02-04 | Seiko Epson Corp | インクジェット記録方法及び記録物 |
JP2017024365A (ja) | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 富士フイルム株式会社 | 画像記録方法 |
JP2018134801A (ja) | 2017-02-22 | 2018-08-30 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置の制御方法 |
JP2018154805A (ja) | 2017-03-17 | 2018-10-04 | セイコーエプソン株式会社 | 水系インクジェットインク組成物、インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020104486A (ja) | 2020-07-09 |
US10913304B2 (en) | 2021-02-09 |
US20200207140A1 (en) | 2020-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7110873B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP7275577B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2021187095A (ja) | 白色インク組成物及び記録方法 | |
JP2019166724A (ja) | 記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP7131231B2 (ja) | 記録方法、及び記録装置 | |
JP5347623B2 (ja) | インクジェット記録方式の印刷方法 | |
CN112440592B (zh) | 喷墨记录方法、喷墨记录装置、油墨组 | |
JP2020132802A (ja) | インク処理液セット、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
US11267274B2 (en) | Ink jet recording method | |
JP7314675B2 (ja) | 記録方法および記録装置 | |
CN110871624B (zh) | 喷墨记录方法及喷墨记录装置 | |
CN115595016A (zh) | 油墨组和记录方法 | |
JP7139758B2 (ja) | インクジェット記録方法、インクジェット記録装置およびインクジェットヘッド | |
JP7400423B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP7342361B2 (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2018134853A (ja) | 記録方法及び記録装置 | |
JP2021006390A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
CN114958091B (zh) | 记录方法及喷墨记录装置 | |
JP7452070B2 (ja) | 記録方法及びインクジェット記録装置 | |
US20240010007A1 (en) | Recording Method And Recording Apparatus | |
JP2022152285A (ja) | インクセット及び記録方法 | |
JP2023013093A (ja) | インクジェットインク組成物及び記録方法 | |
JP2023069247A (ja) | 処理液及び記録方法 | |
JP2024008155A (ja) | インクセット、記録装置及び記録方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211006 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221202 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230307 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230606 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20230613 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230814 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7342361 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |