JP7341732B2 - 目地ガスケット - Google Patents
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Description
<目地ガスケットについて>
以下、図1および図2に基づき、本発明の実施の第1形態に係る目地ガスケット10について説明する。目地ガスケット10は、住宅等の建物の互いに隣り合う2つの外壁パネル1の間に形成される目地2に配置されて、屋外から外壁パネル1の屋内側に風雨が浸入することを防ぎ、かつ、建物外壁の外観の意匠性を向上させる目地材である。なお、本願の図において、紙面に対して「上側」が「屋外側」に対応し、紙面に対して「下側」が「屋内側」に対応する。
次に、図2に示すように、屋内側リップ部14bの長さL2は、シールリップ部14aの長さL1よりも短いことが好ましい。これにより、外壁パネル1の裏面SUF2への屋内側リップ部14bの端部の引っ掛かりが強くなるため、目地ガスケット10の飛び出し防止性をより向上させることができる。また、上述した、目地へ挿入する際の第3リップ部14の動作のとおり、屋内側リップ部14bの先端が外壁パネル1の裏面SUF2へ到達し、第3リップ部14が外壁パネル1の側面SUF1の間に挟まれた状態から開放されて広がる際、シールリップ部14aは側面SUF1と接触する位置、つまり屋内側リップ部14bより屋外側に位置している必要があり、この観点からも屋内側リップ部14bの長さL2は、シールリップ部14aの長さL1よりも短いことが好ましい。
図3の(a)に示すように、比較例の目地ガスケット20は、ガスケット本体21、一対の第1リップ部22、一対の第2リップ部23、および一対の第3リップ部24を備える。本比較例の目地ガスケット20は、第3リップ部24が2つのリップ部に枝分かれしていない点で、目地ガスケット10と異なっている。第3リップ部24は、目地ガスケット20が目地2に配置された状態において、外壁パネル1の裏面SUF2よりも屋内側に配置されている。
目地ガスケットの目地に対する保持力の検証を、実製品の5倍尺の模型で行った。具体的に、実製品の断面寸法を5倍に拡大した目地ガスケットの断面形状を、厚さ15mmのゴム板から切り抜き、切抜き後に得られたゴム板を、実寸法の5倍に拡大した目地構造の模型へ組み付けた。その後、図4の(a)に示すように、第1リップ部の付け根にプッシュプルゲージのフックを掛けて引張り、最大荷重を測定することで行った。プッシュプルゲージは、押したり引っ張ったりする力を測定するための器具である。プッシュプルゲージは、フォースゲージと呼ばれることもある。
次に、図6に基づき、本発明の実施の第2形態に係る目地ガスケット30について説明する。なお、説明の便宜上、本発明の実施の第1形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本発明の一態様に係る目地ガスケットは、互いに隣り合う2つの外壁パネルの間に形成される目地に配置され、ガスケット本体と、前記ガスケット本体における屋外側の端部から前記2つの外壁パネルに向けて延伸する、前記目地をシールするためのシール部と、を備えた目地ガスケットであって、前記ガスケット本体における屋内側には、前記2つの外壁パネルに向けて延伸するリップ部が設けられており、前記リップ部は、前記目地ガスケットが前記目地に配置された状態において、弾性変形して前記外壁パネルの側面に接触するシールリップ部と、前記外壁パネルの裏面よりも屋内側に配置される屋内側リップ部とを有している構成である。たとえば、前記シールリップ部と、前記屋内側リップ部とは、前記リップ部の先端付近において枝分かれする構成とすることもできる。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
2 目地
10、30 目地ガスケット
11 ガスケット本体
12 第1リップ部(シール部)
13 第2リップ部
14 第3リップ部(リップ部)
14a シールリップ部
14b 屋内側リップ部
θ1 角度
θ2 角度
d1 厚さ
d2 厚さ
L1 長さ
L2 長さ
SUF1 側面
SUF2 裏面
Claims (4)
- 互いに隣り合う2つの外壁パネルの間に形成される目地に配置され、
ガスケット本体と、
前記ガスケット本体における屋外側の端部から前記2つの外壁パネルに向けて延伸する、前記目地をシールするためのシール部と、を備えた目地ガスケットであって、
前記ガスケット本体における屋内側には、前記2つの外壁パネルに向けて延伸するリップ部が設けられており、
前記リップ部は、
前記目地ガスケットが前記目地に配置された状態において、弾性変形して前記外壁パネルの側面に接触するシールリップ部と、
前記外壁パネルの裏面よりも屋内側に配置される屋内側リップ部と、を有しており、
前記ガスケット本体における屋内側の端部の端面は、前記目地の幅方向における幅が、前記ガスケット本体における、前記シール部より屋内側であって前記シールリップ部より屋外側の部分よりも幅広であり、
前記屋内側リップ部の屋内側の側面は、前記端面から連続して形成されており、
前記シールリップ部および前記屋内側リップ部は、前記リップ部の根元付近から枝分かれして形成されており、
前記屋内側リップ部の長さが、前記シールリップ部の長さよりも短く、
前記屋内側リップ部の肉厚が、前記シールリップ部の肉厚と比較して同等であることを特徴とする目地ガスケット。 - 互いに隣り合う2つの外壁パネルの間に形成される目地に配置され、
ガスケット本体と、
前記ガスケット本体における屋外側の端部から前記2つの外壁パネルに向けて延伸する、前記目地をシールするためのシール部と、を備えた目地ガスケットであって、
前記ガスケット本体における屋内側には、前記2つの外壁パネルに向けて延伸するリップ部が設けられており、
前記リップ部は、
前記目地ガスケットが前記目地に配置された状態において、弾性変形して前記外壁パネルの側面に接触するシールリップ部と、
前記外壁パネルの裏面よりも屋内側に配置される屋内側リップ部と、を有しており、
前記ガスケット本体における屋内側の端部の端面は、前記目地の幅方向における幅が、前記ガスケット本体における、前記シール部より屋内側であって前記シールリップ部より屋外側の部分よりも幅広であり、
前記屋内側リップ部の屋内側の側面は、前記端面から連続して形成されており、
前記シールリップ部および前記屋内側リップ部は、前記リップ部の根元付近から枝分かれして形成されており、
前記ガスケット本体と、前記シールリップ部とのなす角が直角未満であり、
前記ガスケット本体と、前記屋内側リップ部とのなす角が直角未満であることを特徴とする目地ガスケット。 - 前記ガスケット本体と、前記シールリップ部とのなす角が直角未満であり、
前記ガスケット本体と、前記屋内側リップ部とのなす角が直角未満であることを特徴とする請求項1に記載の目地ガスケット。 - 前記シールリップ部と、前記屋内側リップ部とのなす角が直角以下であることを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の目地ガスケット。
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Citations (4)
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JP2003082780A (ja) | 2001-09-05 | 2003-03-19 | Hokusei Rubber Kogyo Kk | 目地部の構造 |
JP2010095897A (ja) | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Sekisui House Ltd | 外壁目地ガスケット及び外壁目地のシール構造 |
JP2015132142A (ja) | 2014-01-16 | 2015-07-23 | 西川ゴム工業株式会社 | 目地の防水構造 |
JP2017089113A (ja) | 2015-11-02 | 2017-05-25 | 西川ゴム工業株式会社 | 脱落防止クリップ、シール材、及び外壁パネルの目地構造 |
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- 2019-05-30 JP JP2019101534A patent/JP7341732B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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