JP7341469B2 - 継手構造及び継手構造の組み付け方法 - Google Patents

継手構造及び継手構造の組み付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、継手構造及び継手構造の組み付け方法に関する。
特許文献1には、外周に雄ねじが形成される第1継手部材と、雄ねじに螺合するナット部材と、ナット部材に挿入される第2継手部材と、第1継手部材と第2継手部材との間に設けられるガスケットと、ガスケットを保持するリテーナと、を備える継手構造が開示されている。
特開2018-17381号公報
しかしながら、特許文献1に記載の継手構造では、第1継手部材の突き合わせ端面及び第2継手部材の突き合わせ端面に過剰締め付け防止用環状突起が設けられるため、第1継手部材及び第2継手部材の構造が複雑になってしまう。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、継手部材の簡素化を図りながらガスケットへの過剰締め付けを防止することができる継手構造及び継手構造の組み付け方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、内周に第1流体流路が形成されるとともに外周に雄ねじが形成される第1継手部材と、前記雄ねじに螺合する雌ねじを有するナット部材と、内周に第2流体流路が形成され、端部が前記ナット部材内に係止される第2継手部材と、前記第1継手部材の突き合わせ端面と前記第2継手部材の突き合わせ端面との間に介装されるガスケットと、前記第1継手部材又は前記第2継手部材の外周面に取り付けられる第1リテーナと、着脱可能に前記第1リテーナに取り付けられる第2リテーナと、を有し、前記ガスケットを前記第1リテーナ及び前記第2リテーナにより保持する保持手段と、を備え、前記第1継手部材の突き合わせ端面には、前記第1リテーナ及び前記第2リテーナのうちのいずれか一方が当接する第1当接領域と、前記第1当接領域よりも内側に位置するとともに前記ガスケットの一方の端面に押し付けられる第1突起と、が設けられ、前記第2継手部材の突き合わせ端面には、前記第1リテーナ及び前記第2リテーナのうちのいずれか他方が当接する第2当接領域と、前記第2当接領域よりも内側に位置するとともに前記ガスケットの他方の端面に押し付けられる第2突起と、が設けられ、前記保持手段は、前記第1当接領域と前記第2当接領域との間に挟持される継手構造が提供される。
本発明の態様によれば、継手部材の簡素化を図りながらガスケットへの過剰締め付けを防止することができる。
本発明の実施形態に係る継手構造を示す断面図である。 リテーナを示す正面斜視図である。 リテーナを示す背面斜視図である。 リテーナを示す正面図である。 リテーナを示す背面図である。 継手構造を組み付ける継手構造の組み付け方法を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態(以下、本実施形態と称する。)について説明する。本明細書においては、全体を通じて、同一の要素には同一の符号を付する。
まず、図1から図2Dを参照しながら本実施形態に係る継手構造1について説明する。
図1は、本実施形態に係る継手構造1を示す断面図である。なお、図1では、第1継手部材2及び第2継手部材4の一部を省略している。図2Aは、リテーナ7を示す正面斜視図である。図2Bは、リテーナ7を示す背面斜視図である。図2Cは、リテーナ7を示す正面図である。図2Dは、リテーナ7を示す背面図である。また、図中において、継手構造1の軸方向を単に軸方向、継手構造1の径方向を単に径方向と称する。
本実施形態に係る継手構造1は、例えば、流体としてのプロセスガス又はパージガスを供給するために流体供給ユニットに用いられる。流体供給ユニット(図示しない)は、半導体製造装置(CVD装置、スパッタリング装置、エッチング装置等)におけるプロセスガス及びパージガスの供給手段に用いられる。
図1に示すように、継手構造1は、第1継手部材2、ナット部材3、第2継手部材4、ベアリング5、ガスケット6及び保持手段としてのリテーナ7を備える。
第1継手部材2は、プロセスガス又はパージガスを半導体製造装置へ供給するための金属製の管部材であり、略筒状(具体的には、略円筒状)に形成される。第1継手部材2は、内周に形成される第1流体流路21と、外周の一部に形成される保持部としての段差部22と、外周の他の一部に形成される雄ねじ23と、を有する。
第1流体流路21は、その一端が第1継手部材2の突き合わせ端面24で開口する。第1流体流路21を通じてプロセスガス又はパージガスが半導体製造装置へ供給される。
段差部22は、筒状(具体的には、円筒状)に形成され、リテーナ7の後述する第1リテーナ71における第1被保持部711を保持するための保持部である。段差部22は、第1継手部材2の外周において突き合わせ端面24から軸方向に延在する。雄ねじ23は、ナット部材3の後述する雌ねじ33に螺合するための雄ねじである。雄ねじ23は、段差部22と干渉しないように形成される。
ガスケット6の一方の端面に対向する第1継手部材2の環状(具体的には円環状)の突き合わせ端面24には、第1当接領域25及び第1突起26が設けられる。第1突起26は、第1当接領域25よりも径方向の内側に位置する。
第1当接領域25は、リテーナ7の後述する第1リテーナ71における第1挟持部712に当接するための平坦面である。第1当接領域25は、突き合わせ端面24の外周縁に環状(具体的には、円環状)に形成される。
第1突起26は、ガスケット6の一方の端面に押し付けられる。第1突起26は、突き合わせ端面24から突出するように環状(具体的には、円環状)に形成される。また、第1突起26は、その先端に向かうに従って先細りに形成される。
ナット部材3は、第1継手部材2の端部及び第2継手部材4の端部を収容するための金属製の袋ナットである。ナット部材3は、略有底筒状(具体的には、略有底円筒状)に形成される。ナット部材3の底面部31には、底面部31を貫通する貫通孔32が形成される。貫通孔32には第2継手部材4が挿通される。ナット部材3の先端側の内周には、第1継手部材2の雄ねじ23に螺合する雌ねじ33が形成される。
第2継手部材4は、第1継手部材2と同様に、プロセスガス又はパージガスを半導体製造装置へ供給するための金属製の管部材であり、略筒状(具体的には、略円筒状)に形成される。第2継手部材4は、その端部がナット部材3に係止される。なお、第1継手部材2と第2継手部材4とは、同軸に配置される。第2継手部材4は、内周に形成される第2流体流路41と、端部の外周に設けられるフランジ42と、を有する。
第2流体流路41は、その一端が第2継手部材4の突き合わせ端面43で開口する。第2流体流路41を通じてプロセスガス又はパージガスが半導体製造装置へ供給される。なお、第1流体流路21と第2流体流路41とを同径に形成することが好ましい。
本実施形態では、フランジ42とナット部材3の底面部31との間には、共回り防止用のベアリング5が設けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、ベアリング5を設けなくてもよい。
第1継手部材2と同様に、ガスケット6の他方の端面に対向する第2継手部材4の環状(具体的には円環状)の突き合わせ端面43には、第2当接領域44及び第2突起45が設けられる。第2突起45は、第2当接領域44よりも径方向の内側に位置する。
第2当接領域44は、リテーナ7の第2リテーナ72における第2挟持部722に当接するための平坦面である。第2当接領域44は、第1当接領域25と同様に、突き合わせ端面43の外周縁に環状(具体的には、円環状)に形成される。
第2突起45は、ガスケット6の一方の端面に押し付けられる。第2突起45は、第1突起26と同様に、突き合わせ端面43から突出するように環状(具体的には、円環状)に形成される。また、第2突起45は、その先端に向かうに従って先細りに形成される。
第1突起26は、その突出量(すなわち、第1当接領域25から第1突起26の先端までの距離)が第2突起45の突出量(すなわち、第2当接領域44から第2突起45の先端までの距離)と一致する。また、第1突起26の先端と第2突起45の先端とは、同一円周上に形成される。
ガスケット6は、第1継手部材2の突き合わせ端面24と第2継手部材4の突き合わせ端面43との間に介装される環状(具体的には円環状)のシール材である。ガスケット6は、複数の外径を有することなく単一の外径を有する。これにより、ガスケット6の簡素化を図ることができる。
また、ガスケット6は、形状記憶合金から構成される。これにより、継手構造1のガスケット6として使用されたガスケット6に対し加熱等の工程を行うことにより、このガスケット6の形状を元に戻すことができるので、ガスケット6を使い捨てることなく、繰り返して再利用することができる。このため、ガスケット6の再利用による継手構造1の低コスト化を図ることができる。
リテーナ7は、ガスケット6を保持するための保持手段である。リテーナ7は、第1継手部材2の外周面(具体的には、段差部22)に取り付けられる第1リテーナ71と、着脱可能に第1リテーナ71に取り付けられる第2リテーナ72と、を有する。
第1リテーナ71及び第2リテーナ72は、それぞれ第1継手部材2における第1当接領域25及び第2継手部材4における第2当接領域44に当接する。そして、ナット部材3が第1継手部材2に締め付けられた状態において、ガスケット6を保持した第1リテーナ71及び第2リテーナ72は、第1当接領域25と第2当接領域44との間に挟持される。これにより、ナット部材3が第1継手部材2に締め付けられた状態において、第1当接領域25と第2当接領域44との間のクリアランス(すなわち、第1継手部材2の突き合わせ端面24と第2継手部材4の突き合わせ端面43との間のクリアランス)は、ガスケット6、第1リテーナ71及び第2リテーナ72の存在により保たれるので、ガスケット6への過剰締め付けを防止することができる。
なお、第1リテーナ71、第2リテーナ72、第1継手部材2及び第2継手部材4は、同じ金属製の材質から構成される。さらに、第1リテーナ71、第2リテーナ72、第1継手部材2及び第2継手部材4の硬度は、ガスケット6の硬度よりも高い。
図1から図2Dに示すように、第1リテーナ71は、第1継手部材2の外周面(具体的には、段差部22)に保持される第1被保持部711と、第1当接領域25とガスケット6の一方の端面における外縁とに当接するように第1被保持部711に接続される第1挟持部712と、を有する。
第1被保持部711は、同一円周上に所定の間隔を空けて形成される複数(ここでは、三つ)の第1被保持爪711aから構成される。そして、第1被保持部711は、段差部22を摺動することができる。複数の第1被保持爪711aは、軸方向に延在して形成される。複数の第1被保持爪711aの基端は、第1挟持部712に接続される。
第1挟持部712は、第1被保持部711に接続される第1接続部713と、第1接続部713と径方向に重なるように第1接続部713に接続される第1増厚部714と、を有する。なお、第1挟持部712は、その厚み(すなわち、第1接続部713及び第1増厚部714の厚みの合計)が第1突起26の突出量よりも僅かに小さい。
第1接続部713は、環状(具体的には、円環状)板から構成され、第1継手部材2の第1当接領域25に当接する。第1接続部713の一方の端面における外周縁には、複数の第1被保持爪711aが接続される。一方、第1接続部713の他方の端面における内周縁には、複数の第1増厚片714aが接続される。
第1増厚部714は、ガスケット6の一方の端面における外縁に当接する。また、第1増厚部714は、同一円周上に所定の間隔を空けて形成される複数(ここでは、三つ)の第1増厚片714aをそれぞれ径方向に折り曲げて構成される。なお、複数の第1増厚片714aは、それぞれ複数の第1被保持爪711aの位置に対応して設けられる。
また、本実施形態では、第1挟持部712は、第1接続部713及び第1増厚部714の両方から構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第1増厚部714を有することなく、第1接続部713のみから構成されてもよい。この場合、第1接続部713は、その厚みが本実施形態の第1接続部713及び第1増厚部714の厚みの合計となるように形成される。
第2リテーナ72は、第1リテーナ71と別体に形成される。これにより、メンテナンス又は部品の交換時に第1リテーナ71と第2リテーナ72とを分離させることで、ガスケット6を容易に取り外すことができる。
図1から図2Dに示すように、第2リテーナ72は、第1被保持部711に保持されガスケット6を収容する第2被保持部721と、第2当接領域44とガスケット6の他方の端面における外縁とに当接するように第2被保持部721に接続される第2挟持部722と、を有する。
第2被保持部721は、同一円周上に所定の間隔を空けて形成される複数(ここでは、三つ)の第2被保持爪721aから構成される。そして、第2被保持部721は、第1被保持部711上を摺動することができる。また、ガスケット6は、複数の第2被保持爪721a内で摺動することができる。第2被保持爪721aは、第1被保持爪711aと同様に、軸方向に延在して形成される。
また、第2被保持部721は、ナット部材3の雌ねじ33と接触しないように第1被保持部711と雌ねじ33との間に配置される。これにより、第2被保持部721の熱膨張による雌ねじ33への食い込みを防止することができる。
第2挟持部722は、第2被保持部721に接続される第2接続部723と、第2接続部723と径方向に重なるように第2接続部723に接続される第2増厚部724と、を有する。なお、第2挟持部722は、その厚み(すなわち、第2接続部723及び第2増厚部724の厚みの合計)が第1挟持部712の厚みと一致し、第2突起45の突出量よりも僅かに小さい。
これにより、ナット部材3が第1継手部材2に締め付けられた状態において、第1当接領域25からガスケット6の一方の端面までの距離と、第2当接領域44からガスケット6の他方の端面までの距離とを同一にすることができる。さらに、上述したように、第1突起26の突出量と第2突起45の突出量とが一致するので、ガスケット6の一方の端面への第1突起26の食い込み量(すなわち、第1突起26の突出量と第1挟持部712の厚みとの差分)と、ガスケット6の他方の端面への第2突起45の食い込み量(すなわち、第2突起45の突出量と第2挟持部722の厚みとの差分)とを同一にすることができる。
第2接続部723は、環状(具体的には、円環状)板から構成され、第2継手部材4の第2当接領域44に当接する。第2接続部723の一方の端面における外周縁には、複数の第2被保持爪721aが接続される。一方、第2接続部723の他方の端面における内周縁には、複数の第2増厚片724aが接続される。
第2増厚部724は、ガスケット6の他方の端面における外縁に当接する。また、第2増厚部724は、同一円周上に所定の間隔を空けて形成される複数(ここでは、三つ)の第2増厚片724aをそれぞれ径方向に折り曲げて構成される。なお、複数の第2増厚片724aは、それぞれ複数の第2被保持爪721aの位置に対応して設けられる。
また、本実施形態では、第2挟持部722は、第2接続部723及び第2増厚部724の両方から構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、第2増厚部724を有することなく、第2接続部723のみから構成されてもよい。この場合、第2接続部723は、その厚みが本実施形態の第2接続部723及び第2増厚部724の厚みの合計となるように形成される。
ガスケット6は、第1挟持部712と第2挟持部722との間に挟持されるように第1リテーナ71及び第2リテーナ72により保持される。これにより、ナット部材3が第1継手部材2に締め付けられた状態において、第1当接領域25と第2当接領域44との間のクリアランスは、ガスケット6、第1リテーナ71の第1挟持部712及び第2リテーナ72の第2挟持部722により保たれるので、ガスケット6への過剰締め付けを防止することができる。
次に、図3を参照しながら継手構造1を組み付ける継手構造1の組み付け方法について説明する。
図3は、継手構造1を組み付ける継手構造1の組み付け方法を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、工程S1において、第1リテーナ71と第2リテーナ72との間に位置するようにガスケット6をリテーナ7に保持させる。具体的には、工程S1において、ガスケット6を第2リテーナ72に収容させ、ガスケット6が収容された第2リテーナ72を第1リテーナ71に取り付ける。なお、このとき、ガスケット6は、第1リテーナ71の第1挟持部712と第2リテーナ72の第2挟持部722との間に位置する。
次に、工程S2において、ガスケット6が保持されたリテーナ7を第1継手部材2の外周面(具体的には、段差部22)に取り付ける。具体的には、工程S2において、第2リテーナ72が取り付けられた第1リテーナ71を第1継手部材2の段差部22に対し摺動させて外嵌する。
次に、工程S3において、第2継手部材4をナット部材3に挿入する。具体的には、工程S3において、ベアリング5を第2継手部材4の外周面に取り付けた状態で、第2継手部材4をナット部材3の貫通孔32に貫通させるようにナット部材3に挿入する。このとき、ベアリング5は、ナット部材3の底面部31と第2継手部材4のフランジ42との間に位置する。
次に、工程S4において、リテーナ7が第1当接領域25と第2当接領域44との間に挟持されるとともにナット部材3に挿入された第2継手部材4の端部が係止されるようにリテーナ7が取り付けられた第1継手部材2にナット部材3をねじ込む。
具体的には、工程S4において、第1継手部材2にナット部材3をねじ込むと、第1継手部材2の第1当接領域25と第2継手部材4の第2当接領域44との間のクリアランスが小さくなる。そして、第1リテーナ71の第1挟持部712が第1当接領域25とガスケット6の一方の端面における外縁とに当接するとともに第2リテーナ72の第2挟持部722が第2当接領域44とガスケット6の他方の端面における外縁とに当接すると、第1当接領域25と第2当接領域44との間のクリアランスが保たれる。したがって、ガスケット6への過剰締め付けを防止することができる。
本実施形態では、継手構造1の組み付け方法は、工程S1、工程S2及び工程S3の順に行われているが、これに限定されるものではなく、例えば、工程S1、工程S3及び工程S2の順に行われてもよい。又は工程S3、工程S1及び工程S2の順に行われてもよい。
次に、本実施形態による作用効果について説明する。
本実施形態に係る継手構造1は、内周に第1流体流路21が形成されるとともに外周に雄ねじ23が形成される第1継手部材2と、雄ねじ23に螺合する雌ねじ33を有するナット部材3と、内周に第2流体流路41が形成され、端部がナット部材3内に係止される第2継手部材4と、第1継手部材2の突き合わせ端面24と第2継手部材4の突き合わせ端面43との間に介装されるガスケット6と、第1継手部材2の外周面に取り付けられる第1リテーナ71と、着脱可能に第1リテーナ71に取り付けられる第2リテーナ72と、を有し、ガスケット6を第1リテーナ71及び第2リテーナ72により保持するリテーナ7と、を備える。第1継手部材2の突き合わせ端面24には、第1リテーナ71が当接する第1当接領域25と、第1当接領域25よりも内側に位置するとともにガスケット6の一方の端面に押し付けられる第1突起26と、が設けられ、第2継手部材4の突き合わせ端面43には、第2リテーナ72が当接する第2当接領域44と、第2当接領域44よりも内側に位置するとともにガスケット6の他方の端面に押し付けられる第2突起45と、が設けられ、リテーナ7は、第1当接領域25と第2当接領域44との間に挟持される。
本実施形態に係る継手構造1の組み付け方法は、第1リテーナ71と第2リテーナ72との間に位置するようにガスケット6をリテーナ7に保持させる工程S1と、ガスケット6が保持されたリテーナ7を第1継手部材2の外周面に取り付ける工程S2と、第2継手部材4をナット部材3に挿入する工程S3と、リテーナ7が第1当接領域25と第2当接領域44との間に挟持されるとともにナット部材3に挿入された第2継手部材4の端部が係止されるようにリテーナ7が取り付けられた第1継手部材2にナット部材3をねじ込む工程S4と、を備える。
これらの構成によれば、ナット部材3が第1継手部材2に締め付けられた状態において、第1当接領域25と第2当接領域44との間のクリアランスは、ガスケット6、第1リテーナ71及び第2リテーナ72の存在により保たれるので、ガスケット6への過剰締め付けを防止することができる。
また、第1リテーナ71及び第2リテーナ72は、それぞれ第1当接領域25及び第2当接領域44に当接するので、第1継手部材2の突き合わせ端面24及び第2継手部材4の突き合わせ端面43に過剰締め付け防止用の突起を別途設ける必要がない。このため、第1継手部材2及び第2継手部材4の簡素化を図ることができる。
さらに、第2リテーナ72は、着脱可能に第1リテーナ71に取り付けられるので、メンテナンス又は部品の交換時に第1リテーナ71と第2リテーナ72とを分離させることで、ガスケット6を容易に取り外すことができる。
また、本実施形態では、第1リテーナ71は、第1継手部材2の外周面に保持される第1被保持部711と、第1当接領域25とガスケット6の一方の端面における外縁とに当接するように第1被保持部711に接続される第1挟持部712と、を有し、第2リテーナ72は、第1被保持部711に保持されガスケット6を収容する第2被保持部721と、第2当接領域44とガスケット6の他方の端面における外縁とに当接するように第2被保持部721に接続される第2挟持部722と、を有する。ガスケット6は、第1挟持部712と第2挟持部722との間に挟持される。
この構成によれば、ナット部材3が第1継手部材2に締め付けられた状態において、第1当接領域25と第2当接領域44との間のクリアランスは、ガスケット6、第1リテーナ71の第1挟持部712及び第2リテーナ72の第2挟持部722により保たれるので、ガスケット6への過剰締め付けを防止することができる。
また、本実施形態では、第1挟持部712は、第1被保持部711に接続される第1接続部713と、第1接続部713と重なるように第1接続部713に接続される第1増厚部714と、を有し、第2挟持部722は、第2被保持部721に接続される第2接続部723と、第2接続部723と重なるように第2接続部723に接続される第2増厚部724と、を有する。
この構成によれば、第1挟持部712及び第2挟持部722を容易に形成することができる。
また、本実施形態では、第2被保持部721は、ナット部材3の雌ねじ33と接触しないように第1被保持部711と雌ねじ33との間に配置される。
この構成によれば、第2被保持部721の熱膨張による雌ねじ33への食い込みを防止することができる。
また、本実施形態では、ガスケット6は、形状記憶合金から構成される。
この構成によれば、ガスケット6への過剰締め付けによるガスケット6の潰れ(破壊)を防止することができるので、ガスケット6の形状記憶機能を維持することができる。
以上、本実施形態について説明したが、上述した実施形態は、本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上述した実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
(変形例)
上述した実施形態では、第1リテーナ71の第1被保持部711は、第1継手部材2の外周面に取り付けられているが、これに限定されるものではなく、例えば、第2継手部材4の外周面に取り付けられてもよい。この場合、ナット部材3の雌ねじ33は、上述した実施形態よりもナット部材3の底面部31側に形成される。
また、上述した実施形態では、第1リテーナ71における第1被保持部711及び第1挟持部712の第1接続部713は、それぞれ複数の第1被保持爪711a及び環状板から構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、それぞれ筒状(具体的には、円筒状)部及び筒状部に所定の間隔を空けて形成される複数の爪部から構成されてもよい。この場合、第1接続部713としての複数の爪部には、それぞれ複数の第1増厚部714が接続される。これにより、第2リテーナ72の第2被保持部721が第1リテーナ71の第1被保持部711に対し相対的に回転して第1被保持部711から脱落してしまうことを無くすことができるので、第2被保持部721を第1被保持部711により確実に保持することができる。
また、上述した実施形態では、第2リテーナ72における第2被保持部721及び第2挟持部722の第2接続部723は、それぞれ複数の第2被保持爪721a及び環状板から構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、それぞれ筒状(具体的には、円筒状)部及び筒状部に所定の間隔を空けて形成される複数の爪部から構成されてもよい。この場合、第2接続部723としての複数の爪部には、それぞれ複数の第2増厚部724が接続される。これにより、第2リテーナ72の第2被保持部721が第1リテーナ71の第1被保持部711に対し相対的に回転して第1被保持部711から脱落してしまうことを無くすことができるので、第2被保持部721を第1被保持部711により確実に保持することができる。
また、上述した実施形態では、第1突起26の突出量及び第1挟持部712の厚みは、それぞれ第2突起45の突出量及び第2挟持部722の厚みと一致しているが、これに限定されるものではなく、例えば、それぞれ第2突起45の突出量及び第2挟持部722の厚みと異なってもよい。この場合、ガスケット6の一方の端面への第1突起26の食い込み量(すなわち、第1突起26の突出量と第1挟持部712の厚みとの差分)と、ガスケット6の他方の端面への第2突起45の食い込み量(すなわち、第2突起45の突出量と第2挟持部722の厚みとの差分)とが一致すれば足りる。
1 継手構造
2 第1継手部材
3 ナット部材
4 第2継手部材
6 ガスケット
7 リテーナ(保持手段)
21 第1流体流路
22 凹部(保持部)
23 雄ねじ
24 突き合わせ端面(第1継手部材側)
25 第1当接領域
26 第1突起
33 雌ねじ
41 第2流体流路
43 突き合わせ端面(第2継手部材側)
44 第2当接領域
45 第2突起
71 第1リテーナ
72 第2リテーナ
711 第1被保持部
712 第1挟持部
713 第1接続部
714 第1増厚部
722 第2挟持部
723 第2接続部
724 第2増厚部

Claims (5)

  1. 内周に第1流体流路が形成されるとともに外周に雄ねじが形成される第1継手部材と、
    前記雄ねじに螺合する雌ねじを有するナット部材と、
    内周に第2流体流路が形成され、端部が前記ナット部材内に係止される第2継手部材と、
    前記第1継手部材の突き合わせ端面と前記第2継手部材の突き合わせ端面との間に介装されるガスケットと、
    前記第1継手部材又は前記第2継手部材の外周面に取り付けられる第1リテーナと、着脱可能に前記第1リテーナに取り付けられる第2リテーナと、を有し、前記ガスケットを前記第1リテーナ及び前記第2リテーナにより保持する保持手段と、を備え、
    前記第1継手部材の突き合わせ端面には、前記第1リテーナ及び前記第2リテーナのうちのいずれか一方が当接する第1当接領域と、前記第1当接領域よりも内側に位置するとともに前記ガスケットの一方の端面に押し付けられる第1突起と、が設けられ、
    前記第2継手部材の突き合わせ端面には、前記第1リテーナ及び前記第2リテーナのうちのいずれか他方が当接する第2当接領域と、前記第2当接領域よりも内側に位置するとともに前記ガスケットの他方の端面に押し付けられる第2突起と、が設けられ、
    前記保持手段は、前記第1当接領域と前記第2当接領域との間に挟持され
    前記第1リテーナは、
    前記第1継手部材又は前記第2継手部材の外周面に保持される第1被保持部と、
    前記第1当接領域及び前記第2当接領域のうちのいずれか一方と前記ガスケットに当接するように前記第1被保持部に接続される第1挟持部と、を有し、
    前記第2リテーナは、
    前記第1被保持部に保持され前記ガスケットを収容する第2被保持部と、
    前記第1当接領域及び前記第2当接領域のうちのいずれか他方と前記ガスケットに当接するように前記第2被保持部に接続される第2挟持部と、を有し、
    前記ガスケットは、前記第1挟持部と前記第2挟持部との間に挟持される、
    継手構造。
  2. 前記第1挟持部は、
    前記第1被保持部に接続される第1接続部と、
    前記第1接続部と重なるように前記第1接続部に接続される第1増厚部と、を有し、
    前記第2挟持部は、
    前記第2被保持部に接続される第2接続部と、
    前記第2接続部と重なるように前記第2接続部に接続される第2増厚部と、を有する、
    請求項に記載の継手構造。
  3. 前記第2被保持部は、前記ナット部材の前記雌ねじと接触しないように前記第1被保持部と前記雌ねじとの間に配置される、
    請求項又はに記載の継手構造。
  4. 前記ガスケットは、形状記憶合金から構成される、
    請求項1からのいずれか1項に記載の継手構造。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の継手構造を組み付ける継手構造の組み付け方法であって、
    前記第1リテーナと前記第2リテーナとの間に位置するように前記ガスケットを前記保持手段に保持させる工程と、
    前記ガスケットが保持された前記保持手段を前記第1継手部材又は前記第2継手部材の外周面に取り付ける工程と、
    前記第2継手部材を前記ナット部材に挿入する工程と、
    前記保持手段が前記第1当接領域と前記第2当接領域との間に挟持されるとともに前記ナット部材に挿入された前記第2継手部材の端部が係止されるように前記第1継手部材に前記ナット部材をねじ込む工程と、を備える、
    継手構造の組み付け方法。
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