JP7340682B2 - 防災器具及び防災設備 - Google Patents
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Description
本発明は、防災器具であって、
柔軟性を有するシートと、
冷却剤をシートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備えたことを特徴とする。
冷却剤含浸部は、さらに、シートの表面に冷却剤の冷却剤膜(水膜)を形成する。
冷却剤含浸部は、
シートに設けられた冷却剤流通経路と、
冷却剤流通経路に設けられ、冷却剤流通経路に供給された冷却剤をシートに流下して冷却剤含浸層を形成する開口と、
を備える。
シートは、布状体を重ね合わせており、
冷却剤流通経路は、開口を有する潰し変形自在なシート配管であり、
シートは、布状体の間にシート配管を配置する。
シート配管は、シートの冷却剤の流下方向に沿って複数の段を並べた梯子形を呈するように、敷設される。
シート配管は、シートの冷却剤の流下方向に沿って波状を呈するように、屈曲して敷設される。
シートは、シート配管を挟んで布状体を重ね合わせており、
所定位置で縫合される。
シートは布状体を重ね合わせており、
冷却剤含浸部は、
冷却剤流通経路を相互に隣接して複数形成し、
冷却剤流通経路の各々に対して冷却剤を供給して流下する。
シートは、冷却剤を含浸する含浸体を挟んで布状体を重ね合わせる。
シートは、1枚の布状体であり、
冷却剤含浸部は、布状体の上端部に配置したシート配管の開口から、冷却剤を布状体の少なくとも何れか一方の表面に流下する。
シートの布状体は、防火性、耐火性、耐熱性、遮熱性、遮炎性、遮煙性又は難燃性を有する。
シートを、展開状態で防護区画の所定位置に位置するように設置する。
通常時は、防護区画の所定位置にシートを非展開状態に保持し、火災発生時に、シートの保持を解除して展開する、シート展開部を備える。
火災時に、冷却剤として、消火用水(冷却水)を供給する。
前述した防災器具を用いた防災設備であって、
防災器具へ冷却剤を供給する冷却剤配管と、
冷却剤配管へ冷却剤を供給する冷却剤供給源と、
を備え、
冷却剤配管の一端側を、防災器具の冷却剤供給口に接続し、他端側を、遠隔制御又は手動により配管流路を開閉する配管開閉部を介して、冷却剤供給源に接続し、
火災発生時に、冷却剤供給源からの冷却剤を、冷却剤供給口に供給して冷却剤含浸層を形成する。
防災設備において、配管開閉部は、
防護区画の火災発生に伴う火災検出設備からの制御信号に基づく遠隔制御により開放する遠隔開閉弁と、
遠隔開閉弁に並列接続し、手動操作により開放する手動開閉弁と、
を備える。
遠隔開閉弁を開度調整自在な制御弁とし、制御部により、制御弁の開度を制御して防災器具に対する冷却剤の供給量を変化させる。
本発明の防災器具によれば、防護区画の開口部(区画境界)、例えば部屋の出入口等に設置した状態で、火災が発生したときに、シートに冷却剤、例えば冷却水の供給による冷却剤含浸層が形成され、火災の炎や輻射熱を受けても、防護区画の閉鎖機能を維持可能とし、防護区画の外部に対する遮炎性、遮煙性、遮熱性の確保により、延焼防止や煙拡散防止の効果が期待できる。
また、冷却剤の供給によりシートに冷却剤含浸層を形成した場合には、シート表面に冷却水が滲み出して流下することで、シート表面に沿って冷却剤膜として水膜が形成され、遮炎性、遮煙性、遮熱性を更に高めることができる。
また、シートに設けられた冷却剤流通経路に冷却剤を供給すると、冷却剤流通経路の各所に設けた開口から冷却剤、例えば冷却水をシートに流下して冷却剤含浸層と水膜を形成することができる。
また、冷却剤流通経路として、潰し変形自在なシート配管を布状体で挟んで配置することで、シートを簡単且つ容易に低コストで製作可能とする。
また、シートに、シート配管を冷却剤の流下方向に沿って複数の段を並べた梯子形を呈するように敷設し、シート配管の各所に設けた複数の開口からシートに冷却剤を流下することで、シートの略全面にわたって冷却剤含浸層と水膜を略均一に形成可能とする。
また、シートに、シート配管を冷却剤の流下方向に沿って波状を呈するように屈曲して敷設し、シート配管の各所に設けた複数の開口からシートに冷却剤を流下することで、梯子形の敷設に比べシート配管の総長さを短くし、シート全域に冷却剤含浸層と水膜を略均一に形成可能とする。
また、シートは、シート配管を挟んで布状体を重ね合わせており、所定箇所で縫合することで、簡単に、シート内部にシート配管を固定配置することができる。
また、布状体を重ね合わせてシートを構成し、重ね合わせた布状体を、左右方向の所定の分割位置ごとに上下方向に縫合して、上下方向の冷却剤流通経路を相互に隣接して複数形成することで、シート配管を必要とすることなく、冷却剤流通経路の各々に対して冷却剤を供給して流下することで、簡単な構造でシートに冷却剤含浸層と水膜を形成することができる。
また、シートは、冷却剤を含侵する含浸体、例えば起毛構造を有するタオル地等を挟んで布状体を重ね合わせることで、供給した冷却剤、例えば冷却水の保水性を高め、厚みのある冷却水含浸層を形成し、シート表面の水膜の形成と併せて、シートの遮炎性、遮煙性、遮熱性をさらに高めることができる。
また、シートを1枚の布状体とし、布状体の上端辺に配置したシート配管の開口から冷却剤を、布状体の両方の表面又は何れか一方の表面に流下することで、シートが布状体一枚で済み、シート配管や縫合等による冷却剤流通経路も必要としないことから、構造を簡単にして、製作コストを低減可能とする。
また、シートに用いる布状体は、防火性、耐火性、耐熱性、遮熱性、遮炎性、遮煙性又は難燃性を有することから、火災発生時に、シートに冷却剤含浸層と水膜が形成されることと相俟って、火災による炎や輻射熱を受けても耐えることができ、防護区画を確実に閉鎖して、外部に対する遮炎、遮熱、遮煙により、延焼防止と避難経路の確保が可能になる。
また、防護区画の開口部(区画境界)、例えば、部屋等の出入口等にシートを広げた状態で固定設置し、火災発生時に、シートに冷却剤を供給して冷却剤含浸層と水膜を形成した場合にも、避難経路を妨げることなく、防護区画を確実に閉鎖して、外部に対する遮炎、遮煙、遮熱を行うことができる。
また、シート展開部により、防護区画の開口部(区画境界)、例えば、部屋の出入口の上部天井側の所定位置に、通常時は、シートを非展開状態に保持し、火災発生時に保持を解除してシートを上方から下方に展開することで、例えば、火災が発生した防護区画の開口部(区画境界)を仕切る防火戸として機能させることができる。また、防災器具の設置場所に物が置かれていても、布状体であるシートは柔軟性があるので、長めに採寸しておくと、すき間の発生を抑制することができ、消火、延焼防止等の低減度合いが抑制できる。
また、火災発生時に、冷却剤として消火用水(冷却水)を供給することで、シートに冷却剤含浸層と水膜を形成して、防護区画を確実に閉鎖して、外部に対する遮炎、遮煙、遮熱をおこなうことができる。
また、火災発生時に、遠隔制御又は手動操作により、冷却剤供給源から冷却剤を防災器具に供給してシートに冷却剤含浸層と水膜を形成し、火災が発生している防護区画を閉鎖することができる。
また、防災設備において、防護区画の火災発生に伴う火災検出設備からの制御信号に基づく遠隔制御により、遠隔開閉弁を閉状態から開状態とすることで、火災検出に連動して防災器具のシートを展開して冷却剤含浸層と水膜を形成し、また、手動開閉弁の人的な開操作によっても、防災器具のシートを展開して冷却剤含浸層と水膜を形成可能とする。
また、制御弁の開度を制御して消火器具に対する冷却剤の供給量を変化させるようにしたため、例えば、火災が発生してシートを展開した直後は、冷却剤の供給量を増加し、シート12の略全面にわたって冷却剤含浸層と水膜を速やかに形成して、遮炎性、遮煙性及び遮熱性を確保し、所定時間後に、シートに沿って形成された冷却剤含浸層と水膜を維持可能な冷却水の供給量に低下し、必要以上に冷却水がシートの表面を流下して床面に広がることを抑制し、水損被害の発生が低減可能になる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災器具及び防災設備に関するものである。
防災器具及び防災器具を設けた防災設備の実施の形態の具体的内容について、より詳細に説明する。その内容については以下のように分けて説明する。
a.防災器具
a1.構成
a2.シート
a3.シート配管
a4.防災器具の機能
b.シート配管の他の敷設形態
b1.矩形波状を呈するシート配管の敷設
b2.三角波状を呈するシート配管の敷設
c.シート配管を用いない防災器具
d.含浸体を備えた防災器具
e.シートを一枚の布状体で構成した防災器具
f.防災器具のシート展開部
f1.シート展開部の構造
f2.シート保持解除部
g.防災設備
h.シートを展開状態で固定設置した防災設備
i.冷却水供給量の制御
j.本発明の変形例
図1に示すように、本実施形態の防災設備は、防災器具10、冷却剤供給源22、配管開閉弁24を設けた冷却剤配管26を備える。以下の説明では、図1に示す防災器具10の図示の横方向を左右方向、図示の縦方向(つまり展開方向)を上下方向と称する。
防災器具10は、防護区画境界の開口部等に設置され、火災発生時に、火災の拡大や延焼を抑制して人や物を火災から防護するものであり、例えば、図1に示すように、シート12、ホルダー14、冷却剤流通経路16、縫合部18、及び冷却剤供給口20で構成される。冷却剤流通経路16はシート12の構成要素の一部となる。
防災器具10のシート12について、より詳細に説明する。このシート12の構成や構造は任意であるが、例えば、図1に示すように、シート12の内部に冷却剤流通経路16が設けられている。冷却剤流通経路16は、一例として、冷却剤の流下方向(上から下へ向かう方向)に沿って複数の段、例えば4つの段を並べた梯子形を呈するように敷設され、各段に複数の開口(不図示)を形成している。
シート12の構成要素の一部となるシート配管32について、より詳細に説明する。シート配管32は、潰し変形自在であり、冷却剤が流通することで膨らむ可撓性の配管である。このシート配管32の構造や種類は任意であるが、例えば、図3(A)に一部を取り出して示すように、例えば傘張りに使用するポリエステル等の防水性の布状体をパイプ状に形成して梯子形を呈するように接続し、梯子形の各段の下側に開口34を複数形成している。
図1に示した防災器具10の防災機能について、より詳細に説明する。防災器具10は、防護区画境界の開口部、例えば部屋の出入口等に設置されている。この状態で火災が発生したとすると、配管開閉弁24を閉状態から開状態とすることで、冷却剤供給源22から冷却剤配管26を経由して消火剤供給口20に冷却剤ここでは冷却水としての消火用水が供給される。冷却剤供給口20を介してシート12に供給された冷却水は、冷却剤流通経路16を構成するシート配管32内を流通し、シート配管32の各所に設けた開口34からシート12に冷却水を流下し、シート12に沿って冷却剤含浸層40が形成され、且つ又、シート12の表面に水膜が形成される。そして、シート12が防火性、耐火性、耐熱性又は難燃性等を有する布状体としていることと相俟って、火災による炎や輻射熱に対する耐久性を増して防護区画を確実かつ継続的に閉鎖することが可能になる。そのうえで外部に対する遮炎性、遮煙性、遮熱性を増して延焼防止、煙拡散防止性能を向上するので、より一層安全な避難行動や初期消火活動が可能になる。
シート12内に冷却剤流通経路16を形成するシート配管32の敷設形態について、他の例を、詳細に説明する。
図6に示すように、この防災器具10は、シート12内にシート配管32が冷却剤の流下方向に沿って矩形波状を呈するように敷設されている。シート配管32は、左右方向の所定の分割位置ごとに、上下方向に縫合している(シート配管32の部分を除く)。シート配管32には、隣接する分割位置の間ごとに少なくとも1つの開口34が形成され、冷却剤を流下している。
図7に示すように、この防災器具10は、シート12内にシート配管32が冷却剤の流下方向に沿って三角波状を呈するように敷設されている。シート配管32は、左右方向の所定の分割位置ごとに上下方向に縫合されている(シート配管32の部分を除く)。シート配管32には、隣接する分割位置の間ごとに少なくとも1つの開口34が形成され、冷却剤を分割位置の間に流下している。
シート配管を用いることなくシート12に冷却剤含浸層を形成する防災器具10について、詳細に説明する。この防災器具10は、シート配管を用いず、縫合部のみによりシート12内に冷却剤流通経路を構成するものであり、シート12に対する「第2の冷却剤含浸部」を成すものである。
次に、含浸体を備えた防災器具10について、詳細に説明する。図9(A)に示すように、この防災器具10のシート12は、図2に示したと同様に、カバーシート28,30の間にシート配管32を配置すると共に、更に、含浸体として機能する吸水布46を配置したことを特徴とする。
シートを一枚の布状体で構成した防災器具10について、詳細に説明する。図10に示すように、この防災器具10は、ホルダー14、一枚の布状体で構成したシート12、冷却剤供給口20、複数の開口34を備えたシート配管32で構成される。シート12の両側のシート面に冷却剤を流下させるための構造は任意であるが、例えば、シート12の上端辺側を所定の幅Lで下向きに二つ折りにし、二つ折りした内部の左右方向にシート配管32を直線状に配置して周囲を縫合部18で縫合している。シート配管32には、シート12の両側の表面に露出して複数の開口34が形成されている。このように設けられたシート配管32と複数の開口34は、一枚の布状体で構成したシート12に対する「第3の冷却剤含浸部」を成すものである。
図1乃至図10に示した防災器具10に設けられるシート展開部について、より詳細に説明する。シート展開部は、防災器具10のシート12を、通常時は防護区画境界の所定位置に非展開状態に保持し、火災発生時に保持を解除して展開するものである。このシート展開部の構造は任意であるが、例えば、図11(A)(B)に示すように、ホルダー14、シート固定部63、シート保持部材64、シート保持解除部66で構成される。
ホルダー14は、左右方向を長手方向とする箱型の収容物であり、部屋の出入口等の天井側上部に取り付ける固定部を成すものである。シート12は、ホルダー14にその一端辺をシート固定部63で固定し、通常時、シート12はロール状に巻き回した非展開状態でホルダー14の下側にワイヤ又はロープを用いたシート保持部材64により複数箇所で吊下げ状態で保持している。
シート12の非展開状態の保持を解除して展開するシート保持解除部66について、より詳細に説明する。このシート保持解除部66の構成や構造は任意であるが、例えば、図12に示すように、ホルダー14内に、冷却剤の供給を受けて動作するアクチュエータ68を設けている。
図1乃至図12に示した防災器具10を用いた防災設備について、詳細に説明する。この防災設備の構成や構造は任意であるが、例えば、図13に示すように、防災器具10、冷却剤配管26、遠隔開閉弁24a、手動開閉弁24b及び冷却剤供給源(不図示)で構成される。
シートを展開状態で固定設置した防災設備について、詳細に説明する。防災設備の他の実施の形態として、予めシートを展開した防災器具10を使用する。この場合、展開部を省略することができる。この防災器具10の防護区画における設置の形態は任意であるが、一例として、防護を必要とする壁面等に設置される。具体的には、例えば、防災器具10のホルダー14を壁面の上部天井側に固定し、ホルダー14に上端辺を固定したシート12の下端辺を下方に引き下ろして壁面に沿って展開し、展開したシート12の所定箇所を、壁面等にビス止めする。火災発生時には、シート12に冷却剤、ここでは冷却水を供給し、シート12に冷却剤含浸層を形成し、防護区画外部への延焼及び煙拡散を防止すると共に、シート12を固定している壁面等を火災から防護する。
防災器具のシートに供給する冷却剤の供給量を時間的に変化させる防災設備の実施の形態について、詳細に説明する。図13の防災設備において、受信機54は、火災発生時に展開した防災器具10のシート12に供給する冷却剤、ここでは冷却水(水道水)の供給量を時間的に変化させる制御部としての機能を備える。このため、冷却剤配管26に設けた遠隔開閉弁24aを、開度調整可能な制御弁、例えば電動弁とする。
(シート構造)
上記の実施形態は、シート12を構成するカバーシート28,30を縫合により相互に固定する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、カバーシート28,30の固定方法及び固定構造は任意であり、例えば、縫合部18を縫合するのに代えて接着剤により接着しても良い。また上記実施形態では、それぞれ1枚のカバーシート28,30を重ね合わせる場合を説明したが、これに限らず、例えば、1枚のカバーシートを二つ折りにしても良い。
上記の実施形態は、シート配管32や縫合部18により冷却剤流通経路16を形成する場合を説明したが、これに限定されず、他の構成により冷却剤流通経路を形成して良い。例えば、合成樹脂製等のチューブを用いた冷却剤流通経路としても良い。
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12:シート
14:ホルダー
16,44:冷却剤流通経路
18:縫合部
20:冷却剤供給口
22:冷却剤供給源
24:配管開閉弁
24a:遠隔開閉弁
24b:手動開閉弁
26:冷却剤配管
28,30:カバーシート
31:水膜
32:シート配管
34,42:開口
36:冷却剤
40:冷却剤含浸層
46:吸水布
48:防護区画
50:出入口
52:火災感知器
54:受信機
63:シート固定部
64:シート保持部材
64a:止め輪
66:シート保持解除部
68:アクチュエータ
70:シリンダ
70a:シリンダ室
72:ピストン
73:自動排水弁
74:ロッド
76:リターンばね
78:冷却剤供給ポート
80:操作スティック
82:開口
Claims (20)
- 柔軟性を有するシートと、
冷却剤を前記シートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備え、
前記冷却剤含浸部は、
前記シートに設けられた冷却剤流通経路と、
前記冷却剤流通経路に設けられ、前記冷却剤流通経路に供給された冷却剤を、前記シートに流して前記冷却剤含浸層を形成する開口と、
を備え、
前記冷却剤流通経路は、前記開口を有する潰し変形自在なシート配管であり、
前記シートは、布状体の間に前記シート配管が配置されたことを特徴とする防災器具。
- 柔軟性を有するシートと、
冷却剤を前記シートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備え、
前記冷却剤含浸部は、
前記シートに設けられた冷却剤流通経路と、
前記冷却剤流通経路に設けられ、前記冷却剤流通経路に供給された冷却剤を、前記シートに流して前記冷却剤含浸層を形成する開口と、
を備え、
前記冷却剤流通経路は、前記開口を有する潰し変形自在なシート配管であり、
前記シートは、布状体の片面又は両面に前記シート配管が露出して固定されたことを特徴とする防災器具。
- 柔軟性を有するシートと、
冷却剤を前記シートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備え、
前記冷却剤含浸部は、
前記シートに設けられた冷却剤流通経路と、
前記冷却剤流通経路に設けられ、前記冷却剤流通経路に供給された冷却剤を、前記シートに流して前記冷却剤含浸層を形成する開口と、
を備え、
前記冷却剤流通経路は、前記開口を有する潰し変形自在な合成樹脂チューブであり、
前記シートは、布状体の間に前記合成樹脂チューブが配置されたことを特徴とする防災器具。
- 柔軟性を有するシートと、
冷却剤を前記シートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備え、
前記冷却剤含浸部は、
前記シートに設けられた冷却剤流通経路と、
前記冷却剤流通経路に設けられ、前記冷却剤流通経路に供給された冷却剤を、前記シートに流して前記冷却剤含浸層を形成する開口と、
を備え、
前記冷却剤流通経路は、前記開口を有する潰し変形自在な合成樹脂チューブであり、
前記シートは、布状体の片面又は両面に前記合成樹脂チューブが露出して固定されたことを特徴とする防災器具。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の防災器具に於いて、
前記冷却剤含浸部は、さらに、前記シートの表面に前記冷却剤の冷却剤膜を形成することを特徴とする防災器具。
- 請求項1又は2記載の防災器具に於いて、
前記シート配管は、前記シートの冷却剤の流下方向に沿って複数の段を並べた梯子形を呈するように、敷設されたことを特徴とする防災器具。
- 請求項1又は2記載の防災器具に於いて、
前記シート配管は、前記シートの冷却剤の流下方向に沿って波状を呈するように、屈曲して敷設されたことを特徴とする防災器具。
- 請求項1記載の防災器具に於いて、
前記シートは、前記シート配管を挟んで前記布状体を重ね合わせており、
所定箇所で縫合されたことを特徴とする防災器具。
- 請求項1記載の防災器具に於いて、
前記シートは、前記シート配管を挟んで前記布状体を重ね合わせており、
所定箇所で接着されたことを特徴とする防災器具。
- 柔軟性を有するシートと、
冷却剤を前記シートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備え、
前記シートは、布状体を重ね合わせており、
前記冷却剤含浸部は、前記シートに冷却剤流通経路を相互に隣接して複数形成し、前記冷却剤流通経路の各々に対して冷却剤を供給して流下することを特徴とする防災器具。
- 請求項1、3又は10の何れかに記載の防災器具に於いて、
前記シートは、冷却剤を含侵する含浸体を挟んで前記布状体を重ね合わせることを特徴とする防災器具。
- 請求項11記載の防災器具に於いて、
前記シートの前記含浸体は、起毛構造を有する布地であることを特徴とする防災器具。
- 柔軟性を有するシートと、
冷却剤を前記シートに供給して少なくとも冷却剤含浸層を形成する冷却剤含浸部と、
を備え、
前記シートは、1枚の布状体であり、
前記冷却剤含浸部は、前記布状体の上端部に配置したシート配管の開口から、冷却剤を前記布状体の少なくとも何れか一方の表面に流下することを特徴とする防災器具。
- 請求項1乃至4、10又は13の何れかに記載の防災器具に於いて、
前記シートの前記布状体は、防火性、耐火性、耐熱性、遮熱性、遮炎性、遮煙性又は難燃性を有することを特徴とする防災器具。
- 請求項1乃至4、10又は13の何れかに記載の防災器具に於いて、
防護区画の所定位置に、前記シートを展開状態で固定設置し、火災発生時に、前記シートに冷却剤を供給して前記冷却剤含浸層を形成することを特徴とする防災器具。
- 請求項1乃至4、10又は13の何れかに記載の防災器具に於いて、
通常時は、防護区画の所定位置に、前記シートを非展開状態に保持し、火災発生時に、前記シートの保持を解除して展開するシート展開部を備えたことを特徴とする防災器具。
- 請求項1乃至4、10又は13の何れかに記載の防災器具に於いて、
火災時に、前記冷却剤として消火用水を供給することを特徴とする防災器具。
- 請求項1乃至4、10又は13の何れかに記載の防災器具を設けた防災設備に於いて、
前記防災器具へ冷却剤を供給する冷却剤配管と、
前記冷却剤配管へ冷却剤を供給する冷却剤供給源と、
を備え、
前記冷却剤配管の一端側を、前記防災器具の冷却剤供給口に接続し、他端側を、遠隔制御又は手動により配管流路を開閉する配管開閉部を介して前記冷却剤供給源に接続し、
火災発生時に、前記冷却剤供給源からの冷却剤を、前記冷却剤供給口に供給して冷却剤含浸層を形成することを特徴とする防災設備。
- 請求項18記載の防災設備に於いて、配管開閉部は、
防護区画の火災発生に伴う火災検出設備からの制御信号に基づく遠隔制御により開放する遠隔開閉弁と、
前記遠隔開閉弁に並列接続し、手動操作により開放する手動開閉弁と、
を備えたことを特徴とする防災設備。
- 請求項19記載の防災設備に於いて、
前記遠隔開閉弁を開度調整自在な制御弁とし、制御部により、前記制御弁の開度を制御
して前記防災器具に対する冷却剤の供給量を変化させることを特徴とする防災設備。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020026421 | 2020-02-19 | ||
JP2020026421 | 2020-02-19 | ||
PCT/JP2021/005828 WO2021166929A1 (ja) | 2020-02-19 | 2021-02-17 | 防災器具及び防災設備 |
Publications (2)
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