JP7340390B2 - 建設重機の支持構造 - Google Patents

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本発明は、建設重機の支持構造に関する。
従来、ビルの如きコンクリート構造物を解体するための技術の一つとして、クレーンを床部に設置した状態で、クレーンを用いて壁部、柱部等を解体除去する技術が提案されている。また、このような従来の技術において、床部のうちクレーンの設置領域に対応する部分の強度が十分ではない場合には、当該部分及びその周辺部分に対してコンクリートをあらかじめ増し打ちすることにより、当該部分の必要強度を確保していた。
特開2003-253893号公報
しかしながら、上記従来の技術においては、床部に対するコンクリートの増し打ちを行う場合には、コンクリートの増し打ち作業に手間を要し、さらに床部の解体作業に手間を要することから、増し打ちされた床部の如き支持構造の設置性及び撤去性を高める観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、支持構造の設置性及び撤去性を高めることが可能となる、建設重機の支持構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の建設重機の支持構造は、既設の複数の床部を用いた工事において、建設重機を支持するための支持構造であって、前記複数の床部のうち最下方の床部以外の床部であって、前記建設重機を設置する対象となる床部である対象床部に対して取外し可能に設置される構台であって、前記建設重機を載置するための構台と、前記構台よりも下方に設けられる補強柱部であって、前記対象床部又は前記構台を補強するための補強柱部と、前記補強柱部に取付けられた振止め手段であって、当該補強柱部の振れを抑制するための振止め手段と、を備え、前記複数の床部のいずれかに、前記補強柱部を挿通する挿通孔を形成し、前記振止め手段は、前記挿通孔の近傍において相互に間隔を隔てて設けられ、且つ当該挿通孔が形成された前記床部に対して固定具で固定される一対の梁材のみを備える。
請求項2に記載の建設重機の支持構造は、請求項1に記載の建設重機の支持構造において、前記補強柱部は、第1本体部と、前記第1本体部よりも下方に設けられる第2本体部と、前記第1本体部と前記第2本体部との相互間に設けられる位置調整部であり、前記第1本体部の高さ位置を調整するための位置調整部と、を備え、前記位置調整部を、前記振止め手段と接触しないように配置した。
請求項3に記載の建設重機の支持構造は、請求項1又は2に記載の建設重機の支持構造において、前記構台を、少なくとも1つ以上の桁材を介して前記対象床部に設け、前記少なくとも1つ以上の桁材を、前記補強柱部に対応する位置に設けた。
請求項4に記載の建設重機の支持構造は、請求項1から3のいずれか一項に記載の建設重機の支持構造において、前記複数の床部、又は前記複数の床部を備える建物を構成する複数の梁部は、前記対象床部よりも下方に位置する床部又は梁部であって、前記建設重機及び前記構台を支持できない床部又は梁部である第1床部又は第1梁部と、前記第1床部又は前記第1梁部よりも下方に位置する床部又は梁部であって、前記建設重機及び前記構台を支持可能な床部又は梁部である第2床部又は第2梁部と、を含み、前記補強柱部を、前記第1梁部又は前記第1床部に形成された挿通孔を介して前記第2梁部又は前記第2床部に載置した。
請求項5に記載の建設重機の支持構造は、請求項1から4のいずれか一項に記載の建設重機の支持構造において、前記構台は、鋼製の覆工板である。
請求項1に記載の建設重機の支持構造によれば、複数の床部のうち最下方の床部以外の床部であって、建設重機を設置する対象となる床部である対象床部に対して取外し可能に設置される構台であって、建設重機を載置するための構台を備えるので、従来技術(コンクリートを増し打ちした床部にクレーンを設置する技術)に比べて、当該支持構造の設置作業及び撤去作業を簡易に行うことができ、当該支持構造の設置性及び撤去性を高めることが可能となる。
また、構台よりも下方に設けられる補強柱部であって、対象床部又は構台を補強するための補強柱部を備えるので、対象床部又は構台を補強することができ、対象床部又は構台の設置安定性を高めることができる。
また、補強柱部に取付けられた振止め手段であって、当該補強柱部の振れを抑制するための振止め手段を備えるので、補強柱部の振れを抑制でき、振止め手段を設けない場合に比べて補強柱部の設置安定性を高めやすくなる。
請求項3に記載の建設重機の支持構造によれば、少なくとも1つ以上の桁材を、補強柱部に対応する位置に設けたので、補強柱部、対象床部、及び桁材を介して構台を支持でき、補強柱部及び対象床部を介して構台を設置する場合に比べて、構台の設置作業及び撤去作業を効率的に行うことができる。
請求項4に記載の建設重機の支持構造によれば、補強柱部を、第1梁部又は第1床部に形成された挿通孔を介して第2梁部又は第2床部に載置したので、第1梁部又は第1床部の強度が比較的低い場合に、補強柱部を第2梁部又は第2床部に対して支持でき、補強柱部の設置安定性を高めることができる。
請求項5に記載の建設重機の支持構造によれば、構台が、鋼製の覆工板であるので、構台を簡易に構成でき、構台の製造性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係る建物の支持構造を概念的に示す側面図である。 第1補強柱部の構成示す側面図である。 第2補強柱部の構成示す側面図である。 図3のA-A矢視断面図である。 実施の形態に係る支持構造の施工方法の解体工程を示す側面図である。 支持構造の施工方法の挿通孔形成工程を示す側面図である。 支持構造の施工方法の補強柱部設置工程を示す側面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る建設重機の支持構造の実施の形態を詳細に説明する。まず、〔I〕実施の形態の基本的概念を説明した後、〔II〕実施の形態の具体的内容について説明し、最後に、〔III〕実施の形態に対する変形例について説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔I〕実施の形態の基本的概念
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、既設の複数の床部を用いた工事において、建設重機を支持するための支持構造に関する。ここで、「既設の複数の床部」を備える「建物」は、1つ以上の数の階層を有する建物であって、既設建物の一部が解体された後に一部新設される建物である。この「建物」は、例えば、アパートやマンションの如き集合住宅、オフィスビル、商業施設、公共施設、及び工場施設等を含む概念であるが、実施の形態では、地下階を有するオフィスビルであって、地下階を施工している途中のオフィスビルとして説明する。また、「既設の複数の床部」とは、上記建物を構成する床部のうち、建物の解体後に撤去されずに残された床部を意味する。また、「工事」とは、例えば、解体工事、新築工事、改修工事等を含む概念である。また、「建設重機」とは、例えば、解体重機(一例として、掘削機、コンクリート破砕機)、タワークレーン、運搬機械(一例として、トラック等)、地盤改良機等を含む概念であるが、実施の形態では、地盤改良機として説明する。
〔II〕実施の形態の具体的内容
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
最初に、実施の形態に係る建設重機CEの支持構造の構成と、当該支持構造40が適用される建物1の構成とについて説明する。
(構成-建物)
まず、建物1の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る建物1の支持構造40を概念的に示す側面図である。以下の説明では、図1のX方向を建物1の左右方向(-X方向を建物1の左方向、+X方向を建物1の右方向)、後述の図4のY方向を建物1の前後方向(+Y方向を建物1の前方向、-Y方向を建物1の後方向)、図1のZ方向を建物1の上下方向(+Z方向を建物1の上方向、-Z方向を建物1の下方向)と称する。
建物1は、実施の形態では鉄筋コンクリート造の建物(具体的には、地上6階地下2階の建物)であり、所定の敷地内に設けられており、図1に示すように、床部10、柱部20、梁部30、及び壁部(図示省略)を備えている。
(構成-建物-床部)
床部10は、建物1の階層を構成するものであり、図1に示すように、相互に間隔を隔てて上下方向に向けて複数並設されている。また、複数の床部10は、少なくとも、地上1階側床部11、地下1階側床部12、地下2階側第1床部13a、地下2階側第2床部13b、及び基礎床部14を含んで構成されている。
このうち、地上1階側床部11は、建設重機CEを設置する対象となる対象床部であり、図1に示すように、建物1の地上1階1aに設けられている。また、地下1階側床部12は、地上1階側床部11よりも下方に位置する第1床部であって、建設重機CE及び後述する構台50を支持できない第1床部であり、図1に示すように、地下1階1bに設けられている。また、地下2階側第1床部13aは、地下1階側床部12よりも下方に位置する床部であって、建設重機CE及び後述する構台50を支持できない第1床部であり、図1に示すように、地下2階1cに設けられている。また、地下2階側第2床部13bは、地下1階側床部12よりも下方に位置する第2床部であって、建設重機CE及び後述する構台50を支持可能な第2床部であり、地下2階1cに設けられている。また、基礎床部14は、地下2階側第1床部13a及び地下2階側第2床部13bよりも下方に位置する第2床部であって、建設重機CE及び後述する構台50を支持可能であり、且つ建物1の基礎となる第2床部(いわゆる耐圧盤)であり、地下2階1cより下方位置において地盤Gの上面に載置されている。
(構成-建物-柱部)
柱部20は、床部10を支持するものであり、床部10同士の相互間(すなわち、建物1の各階層の空間)に複数設けられている。
(構成-建物-梁部)
梁部30は、床部10を支持するものであり、各床部10の下面と当接するように複数設けられたり、又は同一階の床部10同士の相互間に設けられている。また、複数の梁部30は、図1に示すように、地上1階側梁部31、地下1階側第1梁部(図示省略)、地下1階側第2梁部32、及び地下2階側梁部33を含んで構成されている。
このうち、地上1階側梁部31は、地上1階側床部11に取付けられたものであり、図1に示すように、建物1の地上1階1aに設けられている。また、地下1階側第1梁部は、地上1階側床部11よりも下方に位置する第1梁部であって、建設重機CE及び後述する構台50を支持できない第1梁部であり、地下1階側床部12に設けられている。また、地下1階側第2梁部32は、地上1階側床部11よりも下方に位置するものであって、建設重機CE及び後述する構台50を支持可能なものであり、図1に示すように、地下1階側床部12に設けられている。また、地下2階側梁部33は、地下1階側第1梁部及び地下1階側第2梁部32よりも下方に位置する第2梁部であって、建設重機CE及び構台50を支持可能な第2梁部であり、図1に示すように、地下2階側第1床部13a又は地下2階側第2床部13bに設けられている。
(構成-建物-壁部)
壁部は、床部10同士の相互間を仕切るためのものであり、床部10同士の相互間に複数設けられている。
なお、実施の形態では、図1に示すように、これら床部10、柱部20、梁部30、及び壁部の各々の一部は、後述する重機HEによって解体されて撤去されているものとする。
(構成-建設重機の支持構造)
次に、建設重機CEの支持構造40について説明する。建設重機CEの支持構造40は、建物1における既設の複数の床部10を用いた工事において、建設重機CEを支持するための構造である。この支持構造40は、図1に示すように、地上1階1aから地下2階1cに至る範囲にわたって設けられており、構台50と、桁材60と、補強柱部70と、振止め部100とを備えている。
(構成-建設重機の支持構造-構台)
構台50は、建設重機CEを載置するためのものである。この構台50は、複数の床部10のうち最下方の床部10(具体的には、基礎床部14)以外の床部10に設けられている。具体的には、図1に示すように、構台50は、地上1階側床部11に対して取外し可能に設置されており、より具体的には、少なくとも1つ以上の桁材60を介して地上1階側床部11に設けられている(すなわち、少なくとも1つ以上の桁材60の上面に載置されている)。
また、この構台50の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、公知の鋼製(例えば、スチール製又はステンレス製等)の覆工板(一例として、上面板と、上面板よりも下方に位置する下面板と、上面板と下面板との相互間に複数設けられた桁材60とを備える覆工板)等を用いて構成されている。具体的には、地上1階側床部11において、鋼製の覆工板を、相互に間隔を隔てることなく、左右方向及び前後方向に沿って複数並設することにより形成されている。これにより、構台50を簡易に構成でき、構台50の製造性を高めることができる。
また、この構台50の具体的な形状及び大きさについては、建物1における既設の複数の床部10を用いた工事において建設重機CEを用いた所定の作業を適切に実施することができる限り任意に設定できるが、実施の形態では、以下の通りとなる。すなわち、構台50の平面形状については、地上1階側床部11の平面形状と略同一の形状に設定している(ただし、これに限らず、地上1階側床部11の平面形状と異なる形状に設定してもよい)。また、構台50の左右方向の長さについては、地上1階側床部11の左右方向の長さよりも短い形状に設定している(ただし、これに限らず、地上1階側床部11の左右方向の長さと略同一の長さに設定してもよい)。また、構台50の前後方向の長さについては、地上1階側床部11の前後方向の長さよりも短い形状に設定している(ただし、これに限らず、地上1階側床部11の前後方向の長さと略同一の長さに設定してもよい)。また、構台50の上下方向の長さについては、地上1階側床部11の上下方向の長さと略同一に設定している(ただし、これに限らず、地上1階側床部11の上下方向の長さとは異なる長さに設定してもよい)。なお、上述した「所定の作業」とは、例えば、まず、地上1階側床部11の縁端部分を解体し、次に、基礎床部14に障害削孔を形成し、その後図示しない地盤改良体を設置すること等が該当する。
(構成-建設重機の支持構造-桁材)
桁材60は、構台50及び建設重機CEの荷重を地上1階側床部11に伝達するためのものである。この桁材60は、例えば公知の鋼製の桁材(一例として、長尺なH形鋼)を用いて構成されており、図1に示すように、構台50と地上1階側床部11との相互間に少なくとも1つ以上設けられ、地上1階側床部11に対して固定具(例えば、アンカーボルト。なお、他の固定具についても同様とする)によって固定されている。
また、桁材60の設置方法については任意であるが、実施の形態では、少なくとも1つ以上の桁材60を、補強柱部70に対応する位置に設けている。具体的には、図1に示すように、複数の桁材60は、複数の第1桁材61及び複数の第2桁材62を備えている。そして、複数の第1桁材61の下面が地上1階側床部11の上面における補強柱部70との重複部分と当接する位置に、複数の第1桁材61を相互に間隔を隔てて左右方向に沿って並設すると共に、複数の第2桁材62を、複数の第1桁材61の上面に載置し、且つ前後方向及び左右方向に沿って並設している(より具体的には、前後方向について相互に間隔を隔てて配置されている)。このような設置により、補強柱部70、地上1階側床部11、及び桁材60を介して構台50を支持でき、補強柱部70及び地上1階側床部11を介して構台50を設置する場合に比べて、構台50の設置作業及び撤去作業を効率的に行うことができる(特に、図1では、第1桁材61は、いわゆる大引き材として機能し、第2桁材62は、いわゆる根太材として機能することになる)。ただし、これに限らず、例えば、複数の第1桁材61のみを左右方向又は前後方向に沿って並設してもよい。
(構成-建設重機の支持構造-補強柱部)
補強柱部70は、地上1階側床部11又は構台50を補強するためのものである。この補強柱部70は、例えば鋼製の柱材を用いて構成され、図1に示すように、構台50よりも下方に設けられており、地下1階側第1補強柱部80a、地下2階側第1補強柱部80b、及び第2補強柱部90を備えている。
(構成-建設重機の支持構造-補強柱部-地下1階側第1補強柱部)
図2は、地下1階側第1補強柱部80a及び地下2階側第1補強柱部80bの構成を示す側面図である。地下1階側第1補強柱部80aは、地下1階1bに設けられるものである。この地下1階側第1補強柱部80aは、図2に示すように、地上1階側第1梁部と地下1階側第2梁部32との相互間に設けられており、本体部81及び位置調整部82を備えている。
本体部81は、地下1階側第1補強柱部80aの基本構造体である。この本体部81は、例えば公知の鋼製の支柱材(一例として、長尺なH形鋼)を用いて構成されており(なお、他の本体部についても同様とする)、図2に示すように、地上1階側第1梁部と地下1階側第2梁部32との相互間において、本体部81の長手方向が上下方向に沿うように配置され、地上1階側第1梁部に対して固定具によって固定されている。
位置調整部82は、本体部81の高さ位置を調整するためのものである。この位置調整部82は、例えば公知の位置調整器具(一例として、キリンジャッキ)等を用いて構成されており(なお、他の位置調整部についても同様とする)、図2に示すように、本体部81と地下1階側第2梁部32との相互間に配置され、本体部81及び地下1階側第2梁部32の各々に対して固定具によって固定されている。
(構成-建設重機の支持構造-補強柱部-地下2階側第1補強柱部)
地下2階側第1補強柱部80bは、地下2階1cに設けられるものである。この地下2階側第1補強柱部80bは、地下1階側第1補強柱部80aの構成と略同一に構成されており、図2に示すように、地下1階側第2梁部32と地下2階側梁部33との相互間に設けられており、本体部81及び位置調整部82を備えている。
(構成-建設重機の支持構造-補強柱部-第2補強柱部)
図3は、第2補強柱部90の構成を示す側面図である。第2補強柱部90は、地下1階1bから地下2階1cにわたって設けられるものである。この第2補強柱部90は、図3に示すように、地上1階側床部11と地下2階側第1床部13a(又は基礎床部14)との相互間に設けられており(具体的には、地下2階側第1床部13a(又は基礎床部14)に載置されており)、第1本体部91、第1位置調整部92、第2本体部93、及び第2位置調整部94を備えている。なお、実施の形態では、第2補強柱部90のうち、地上1階側床部11と基礎床部14との相互間に設けられる第2補強柱部90は、地上1階側床部11と地下2階側第1床部13aとの相互間に設けられる第2補強柱部90と略同様に構成されているが、前者の第2補強柱部90の上下方向の長さは、後者の第2補強柱部90の上下方向の長さよりも短く設定されている。
第1本体部91は、第2補強柱部90の基本構造体の一部であり、図3に示すように、地上1階側床部11と地下1階側床部12との相互間において、第1本体部91の長手方向が上下方向に沿うように配置され、地上1階側床部11に形成された挿通孔H1(以下、「第1挿通孔H1」と称する)に挿通された状態で桁材60に対して固定具によって固定されている。
第1位置調整部92は、第1本体部91の高さ位置を調整するためのものであり、図3に示すように、第1本体部91と地上1階側床部11との相互間に配置され、第1本体部91に対して固定具によって固定されている。
第2本体部93は、第2補強柱部90の基本構造体の他の一部であり、図3に示すように、第1位置調整部92と地下2階側第1床部13a(又は基礎床部14)との相互間において、第2本体部93の長手方向が上下方向に沿うように配置され(具体的には、第2本体部93の上端部が地下2階側第1床部13aよりも上方に位置するように配置されている)、地下1階側床部12に形成された挿通孔H2(以下、「第2挿通孔H2」と称する)又は地下2階側第1床部13aに形成された挿通孔H3(以下、「第3挿通孔H3」と称する)に挿通された状態で第1位置調整部92に対して固定具によって固定されている。なお、第1挿通孔H1、第2挿通孔H2、及び第3挿通孔H3の径の大きさについては任意であるが、実施の形態では、それぞれ略同一の大きさに設定しているが、これに限らず、例えば、それぞれ異なる大きさに設定してもよい。
第2位置調整部94は、第2本体部93の高さ位置を調整するためのものであり、図3に示すように、第2本体部93と地下2階側第1床部13a(又は基礎床部14)との相互間に配置され、第2本体部93及び地下2階側第1床部13a(又は基礎床部14)の各々に対して固定具によって固定されている。
このような補強柱部70により、地上1階側床部11及び構台50を補強することができ、地上1階側床部11及び構台50の設置安定性を高めることができる。また、補強柱部70が、地下1階側第1補強柱部80a、地下2階側第1補強柱部80b、及び第2補強柱部90を備えるので、床部10、梁部30、及び桁材60の設置状況に応じた補強柱部70を用いることができ、補強柱部70の設置性を高めることができる。さらに、第2補強柱部90は、地下1階側床部12に形成された第2挿通孔H2を介して地下2階側第1床部13aに載置されたり、又は第2挿通孔H2及び地下2階側第1床部13aに形成された第3挿通孔H3を介して基礎床部14に載置されているので、地下1階側床部12又は地下2階側第1床部13aの強度が比較的低い場合に、第2補強柱部90を地下2階側第1床部13a(又は基礎床部14)に対して支持でき、第2補強柱部90の設置安定性を高めることができる。
(構成-建設重機の支持構造-振止め部)
図4は、図3のA-A矢視断面図である。振止め部100は、第2補強柱部90の振れを抑制するための振止め手段である。この振止め部100は、図3、図4に示すように、溶接又は固定具(例えば、ネジ)等を介して第2補強柱部90に取付けられている。
また、振止め部100の具体的な構成については任意であるが、実施の形態では、一対の梁材101を備えて構成されている。これら一対の梁材101は、例えば公知の鋼製の梁材等を用いて構成されており、具体的には、一対の梁材101の各々の長手方向の長さが第2挿通孔H2の径よりも長くなるように構成されている。また、図4に示すように、一対の梁材101は、第2挿通孔H2の近傍位置に設けられており、具体的には、地下1階側床部12の上面に当接するように配置され、地下1階側床部12に対して固定具等によって固定されている。
このような振止め部100により、第2補強柱部90の振れを抑制でき、振止め部100を設けない場合に比べて第2補強柱部90の設置安定性を高めやすくなる。
以上のような建設重機CEの支持構造40により、従来技術(コンクリートを増し打ちした床部にクレーンを設置する技術)に比べて、当該支持構造40の設置作業及び撤去作業を簡易に行うことができ、当該支持構造40の設置性及び撤去性を高めることが可能となる。
(建設重機の支持構造の施工方法)
続いて、実施の形態に係る建設重機CEの支持構造40の施工方法について説明する。図5は、実施の形態に係る支持構造40の施工方法の解体工程を示す側面図である。図6は、支持構造40の施工方法の挿通孔形成工程を示す側面図である。図7は、支持構造40の施工方法の補強柱部設置工程を示す側面図である。この施工方法は、解体工程、挿通孔形成工程、補強柱部設置工程、構台設置工程、及び撤去工程を含んでいる。
(建設重機の支持構造の施工方法-解体工程)
最初に、解体工程について説明する。解体工程は、建物1の床部10、柱部20、梁部30、又は壁部を解体する工程である。
具体的には、まず、公知の搬送機DEを用いて、重機HE(例えば、油圧ショベル等)を建物1の外部から地下1階1b及び地下2階1cまで搬送する。次に、図5に示すように、地下1階1b及び地下2階1cの各々において、上記重機HEを用いて建物1の床部10、柱部20、梁部30、又は壁部を解体する。特に、実施の形態では、後述する障害削孔の数量が削減可能になるように、地下1階側床部12、地下2階側第1床部13a、及び地下2階側第2床部13bの各々の縁端部分を先行して解体した後に、柱部20、梁部30、又は壁部を解体することが望ましい。続いて、所定方法により、上記解体した床部10、柱部20、梁部30、又は壁部を建物1の外部へ搬送する。
(建設重機の支持構造の施工方法-挿通孔形成工程)
次に、挿通孔形成工程について説明する。挿通孔形成工程は、解体工程の後に、第1挿通孔H1、第2挿通孔H2、及び第3挿通孔H3を床部10に形成する工程である。
具体的には、図6に示すように、地上1階側床部11において、公知の貫通孔形成器具HF(例えば、コア抜き機)等を用いて第1挿通孔H1を形成する。これと同様に、地下1階側床部12において第2挿通孔H2を形成し、地下2階側第1床部13aにおいて第3挿通孔H3を形成する。
(建設重機の支持構造の施工方法-補強柱部設置工程)
次に、補強柱部設置工程について説明する。補強柱部設置工程は、挿通孔形成工程の後に、補強柱部70を設置する工程である。
具体的には、図7に示すように、まず、図示しないクレーン等を用いて、第1挿通孔H1を介して地下1階側第1補強柱部80aを地下1階に搬送した後に、当該地下1階側第1補強柱部80aを地上1階側第1梁部と地下1階側第2梁部32との相互間に設置する。次に、上記クレーン等を用いて、第1挿通孔H1及び第2挿通孔H2を介して地下2階側第1補強柱部80bを地下2階1cに搬送した後に、当該地下2階側第1補強柱部80bを地下1階側第2梁部32と地下2階側梁部33との相互間に設置する(あるいは、地下2階側第1補強柱部80bを地下1階側第1補強柱部80aよりも先に設置してもよい)。続いて、上記クレーン等を用いて、第1挿通孔H1及び第2挿通孔H2(あるいは、第1挿通孔H1、第2挿通孔H2、及び第3挿通孔H3)を介して第2補強柱部90を地上1階1aよりも下方に搬送した後に、当該第2補強柱部90を地上1階側床部11から地下2階側第2床部13b(又は基礎床部14)との相互間に設置する。
(建設重機の支持構造の施工方法-構台設置工程)
次いで、構台設置工程について説明する。構台設置工程は、補強柱部設置工程の後に、構台50を設置する工程である。
具体的には、上記クレーン等を用いて、桁材60(具体的には、第1桁材61、第2桁材62)を地上1階側床部11の上面に複数設置する。次に、上記クレーン等を用いて、構台50を複数の桁材60の上面に載置する。その後、図1に示すように、上記クレーン等を用いて建設重機CEを構台50の上面に載置し、当該建設重機CEを用いて上述した所定の作業を行う。
(建設重機の支持構造の施工方法-撤去工程)
続いて、撤去工程について説明する。撤去工程は、構台設置工程の後に、支持構造40を撤去する。
具体的には、まず、上記クレーン等を用いて、建設重機CEを図示しない撤去位置(例えば、建物1の近傍に位置する撤去場所等)まで搬送する。次に、上記クレーン等を用いて、構台50を所定の撤去位置まで搬送する。次いで、上記クレーン等を用いて、桁材60を所定の撤去位置まで搬送する。続いて、上記クレーン等を用いて、第1挿通孔H1又は第2挿通孔H2を介して地下1階側第1補強柱部80a、地下2階側第1補強柱部80b、及び第2補強柱部90を地上1階1aまで搬送し、その後所定の撤去位置まで搬送する。これにより、地上1階側床部11から地下2階側第1床部13aにわたる状態が図6に示す状態になる(ただし、貫通孔形成器具HFは除かれる)。
以上のような施工方法により、実施の形態に係る支持構造40の設置作業及び撤去作業を簡易に行うことができ、当該支持構造40の設置性及び撤去性を高めることができる。
(実施の形態の効果)
このように実施の形態によれば、複数の床部10のうち最下方の床部10以外の床部10であって、建設重機CEを設置する対象となる床部10である対象床部に対して取外し可能に設置される構台50であって、建設重機CEを載置するための構台50を備えるので、従来技術(コンクリートを増し打ちした床部にクレーンを設置する技術)に比べて、当該支持構造40の設置作業及び撤去作業を簡易に行うことができ、当該支持構造40の設置性及び撤去性を高めることが可能となる。
また、構台50よりも下方に設けられる補強柱部70であって、対象床部又は構台50を補強するための補強柱部70を備えるので、対象床部又は構台50を補強することができ、対象床部又は構台50の設置安定性を高めることができる。
また、少なくとも1つ以上の桁材60を、補強柱部70に対応する位置に設けたので、補強柱部70、対象床部、及び桁材60を介して構台50を支持でき、補強柱部70及び対象床部を介して構台50を設置する場合に比べて、構台50の設置作業及び撤去作業を効率的に行うことができる。
また、第2補強柱部90を、第1床部に形成された挿通孔を介して第2床部に載置したので、第1床部の強度が比較的低い場合に、第2補強柱部90を第2床部に対して支持でき、第2補強柱部90の設置安定性を高めることができる。
また、第2補強柱部90に取付けられた振止め部100であって、当該第2補強柱部90の振れを抑制するための振止め部100を備えるので、第2補強柱部90の振れを抑制でき、振止め部100を設けない場合に比べて第2補強柱部90の設置安定性を高めやすくなる。
また、構台50が、鋼製の覆工板であるので、構台50を簡易に構成でき、構台50の製造性を高めることができる。
〔III〕実施の形態に対する変形例
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(建物について)
上記実施の形態では、建物1が、地下2階側第1床部13a及び地下2階側第2床部13bを備えていると説明したが、これに限らず、例えば、地下2階側第1床部13a又は地下2階側第2床部13bのいずれか一方を省略してもよい。また、上記実施の形態では、建物1が、地下1階側第1梁部及び地下1階側第2梁部32を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、地下1階側第1梁部又は地下1階側第2梁部32のいずれか一方を省略してもよい
(支持構造について)
上記実施の形態では、建設重機CEの支持構造40が、地上1階1aから地下2階1cに至る範囲に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、上記範囲以外の範囲に設けられてもよい。一例として、図示しない地上2階から地下2階1cに至る範囲に設けられてもよく、あるいは、図示しない地上2階から地下1階1bに至る範囲に設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、建設重機CEの支持構造40が、桁材60、補強柱部70、及び振止め部100を備えていると説明したが、例えば、桁材60、補強柱部70、又は振止め部100の少なくともいずれか一方を省略してもよい。ここで、桁材60を省略する場合には、構台50が地上1階側床部11と当接するように配置されてもよい。また、第2補強柱部90の第1本体部91は、第1挿通孔H1に挿通された状態で構台50に対して固定具によって固定されてもよい。あるいは、桁材60、補強柱部70、及び振止め部100を省略する場合(すなわち、支持構造40が構台50のみを備える場合)には、支持構造40の施工方法において解体工程、挿通孔形成工程、及び補強柱部設置工程を省略してもよい。
(構台について)
上記実施の形態では、構台50が、鋼製の覆工板であると説明したが、これに限らず、例えば、コンクリート製又は木製の覆工板であってもよい。
(補強柱部について)
上記実施の形態では、補強柱部70が、地下1階側第1補強柱部80a、地下2階側第1補強柱部80b、及び第2補強柱部90を備えていると説明したが、これに限らない。例えば、地下1階側第1補強柱部80a及び地下2階側第1補強柱部80bのみを備えてもよく、又は第2補強柱部90のみを備えてもよい。
また、上記実施の形態では、地下1階側第1補強柱部80a、地下2階側第1補強柱部80b、及び第2補強柱部90の各々が、位置調整部を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、位置調整部を省略してもよい。
また、上記実施の形態では、第2補強柱部90が、2つの位置調整部(第1位置調整部92、第2位置調整部94)を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、1つの位置調整部のみを備えてもよい。
また、上記実施の形態では、第2補強柱部90が、地下1階側床部12に形成された第2挿通孔H2を介して地下2階側第1床部13aに載置されたり、又は当該第2挿通孔H2及び地下2階側第1床部13aに形成された第3挿通孔H3を介して基礎床部14に載置されていると説明したが、これに限らない。例えば、第2補強柱部90は、地下1階側床部12に形成された第2挿通孔H2を介して地下2階側梁部33に載置されてもよい。また、第2補強柱部90は、地下1階側第1梁部に形成された第2挿通孔H2を介して地下2階側第1床部13a又は地下2階側梁部33に載置されたり、又は当該第2挿通孔H2及び地下2階側第1床部13aに形成された第3挿通孔H3を介して基礎床部14に載置されてもよい。
また、上記実施の形態では、第2補強柱部90の第1本体部91が、第1挿通孔H1に挿通された状態で枠材に対して固定具によって固定されていると説明したが、これに限らない。例えば、この第1本体部91及び桁材60が床部10に対して固定することが可能な場合には、第1挿通孔H1を設けることなく、これら第1本体部91及び桁材60を床部10に対して固定してもよい。
(桁材について)
上記実施の形態では、桁材60が、補強柱部70に対応する位置に設けられていると説明したが、これに限らず、例えば、当該対応する位置に加えて、補強柱部70に対応しない位置に設けられてもよい。
(振止め部について)
上記実施の形態では、振止め部100が、第2挿通孔H2の近傍位置に設けられていると説明したが、これに限らない。例えば、第2補強柱部90が、第2挿通孔H2及び第3挿通孔H3を介して基礎床部14に載置される場合には、第2挿通孔H2及び第3挿通孔H3にそれぞれ設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、振止め部100の梁材101の設置数が2つであると説明したが、これに限らない。例えば1つのみであってもよい。あるいは、3つ以上であってもよい。この場合に、振止め部100の梁材101の設置方法については、一部の梁材101が他の一部の梁材101に対して非平行となるように、3つ以上の梁材101を設置してもよい。
(建設重機の支持構造の施工方法について)
上記実施の形態では、支持構造40の施工方法が、解体工程及び撤去工程を含むと説明したが、これに限らない。例えば、建物1の床部10、柱部20、梁部30、又は壁部を解体する必要がない場合には、解体工程を省略してもよい。また、構台設置工程の後に、設置した支持構造40を撤去する必要がない場合には、撤去工程を省略してもよい。
(付記)
付記1の建設重機の支持構造は、既設の複数の床部を用いた工事において、建設重機を支持するための支持構造であって、前記複数の床部のうち最下方の床部以外の床部であって、前記建設重機を設置する対象となる床部である対象床部に対して取外し可能に設置される構台であって、前記建設重機を載置するための構台を備える。
付記2の建設重機の支持構造は、付記1に記載の建設重機の支持構造において、前記構台よりも下方に設けられる補強柱部であって、前記対象床部又は前記構台を補強するための補強柱部を備える。
付記3の建設重機の支持構造は、付記2に記載の建設重機の支持構造において、前記構台を、少なくとも1つ以上の桁材を介して前記対象床部に設け、前記少なくとも1つ以上の桁材を、前記補強柱部に対応する位置に設けた。
付記4の建設重機の支持構造は、付記2又は3に記載の建設重機の支持構造において、前記複数の床部、又は前記複数の床部を備える建物を構成する複数の梁部は、前記対象床部よりも下方に位置する床部又は梁部であって、前記建設重機及び前記構台を支持できない床部又は梁部である第1床部又は第1梁部と、前記第1床部又は前記第1梁部よりも下方に位置する床部又は梁部であって、前記建設重機及び前記構台を支持可能な床部又は梁部である第2床部又は第2梁部と、を含み、前記補強柱部を、前記第1梁部又は前記第1床部に形成された挿通孔を介して前記第2梁部又は前記第2床部に載置した。
付記5の建設重機の支持構造は、付記2から4のいずれか一項に記載の建設重機の支持構造において、前記補強柱部に取付けられた振止め手段であって、当該補強柱部の振れを抑制するための振止め手段を備えた。
付記6の建設重機の支持構造は、付記1から5のいずれか一項に記載の建設重機の支持構造において、前記構台は、鋼製の覆工板である。
(付記の効果)
付記1に記載の建設重機の支持構造によれば、複数の床部のうち最下方の床部以外の床部であって、建設重機を設置する対象となる床部である対象床部に対して取外し可能に設置される構台であって、建設重機を載置するための構台を備えるので、従来技術(コンクリートを増し打ちした床部にクレーンを設置する技術)に比べて、当該支持構造の設置作業及び撤去作業を簡易に行うことができ、当該支持構造の設置性及び撤去性を高めることが可能となる。
付記2に記載の建設重機の支持構造によれば、構台よりも下方に設けられる補強柱部であって、対象床部又は構台を補強するための補強柱部を備えるので、対象床部又は構台を補強することができ、対象床部又は構台の設置安定性を高めることができる。
付記3に記載の建設重機の支持構造によれば、少なくとも1つ以上の桁材を、補強柱部に対応する位置に設けたので、補強柱部、対象床部、及び桁材を介して構台を支持でき、補強柱部及び対象床部を介して構台を設置する場合に比べて、構台の設置作業及び撤去作業を効率的に行うことができる。
付記4に記載の建設重機の支持構造によれば、補強柱部を、第1梁部又は第1床部に形成された挿通孔を介して第2梁部又は第2床部に載置したので、第1梁部又は第1床部の強度が比較的低い場合に、補強柱部を第2梁部又は第2床部に対して支持でき、補強柱部の設置安定性を高めることができる。
付記5に記載の建設重機の支持構造によれば、補強柱部に取付けられた振止め手段であって、当該補強柱部の振れを抑制するための振止め手段を備えるので、補強柱部の振れを抑制でき、振止め手段を設けない場合に比べて補強柱部の設置安定性を高めやすくなる。
付記6に記載の建設重機の支持構造によれば、構台が、鋼製の覆工板であるので、構台を簡易に構成でき、構台の製造性を高めることができる。
1 建物
1a 地上1階
1b 地下1階
1c 地下2階
10 床部
11 地上1階側床部
12 地下1階側床部
13a 地下2階側第1床部
13b 地下2階側第2床部
14 基礎床部
20 柱部
30 梁部
31 地上1階側梁部
32 地下1階側第2梁部
33 地下2階側梁部
40 支持構造
50 構台
60 桁材
61 第1桁材
62 第2桁材
70 補強柱部
80a 地下1階側第1補強柱部
80b 地下2階側第1補強柱部
81 本体部
82 位置調整部
90 第2補強柱部
91 第1本体部
92 第1位置調整部
93 第2本体部
94 第2位置調整部
100 振止め部
101 梁材
CE 建設重機
DE 搬送機
G 地盤
H1 第1挿通孔
H2 第2挿通孔
H3 第3挿通孔
HE 重機
HF 貫通孔形成器具

Claims (5)

  1. 既設の複数の床部を用いた工事において、建設重機を支持するための支持構造であって、
    前記複数の床部のうち最下方の床部以外の床部であって、前記建設重機を設置する対象となる床部である対象床部に対して取外し可能に設置される構台であって、前記建設重機を載置するための構台と、
    前記構台よりも下方に設けられる補強柱部であって、前記対象床部又は前記構台を補強するための補強柱部と、
    前記補強柱部に取付けられた振止め手段であって、当該補強柱部の振れを抑制するための振止め手段と、を備え、
    前記複数の床部のいずれかに、前記補強柱部を挿通する挿通孔を形成し、
    前記振止め手段は、前記挿通孔の近傍において相互に間隔を隔てて設けられ、且つ当該挿通孔が形成された前記床部に対して固定具で固定される一対の梁材のみを備える、
    建設重機の支持構造。
  2. 前記補強柱部は、
    第1本体部と、
    前記第1本体部よりも下方に設けられる第2本体部と、
    前記第1本体部と前記第2本体部との相互間に設けられる位置調整部であり、前記第1本体部の高さ位置を調整するための位置調整部と、を備え、
    前記位置調整部を、前記振止め手段と接触しないように配置した、
    請求項1に記載の建設重機の支持構造。
  3. 前記構台を、少なくとも1つ以上の桁材を介して前記対象床部に設け、
    前記少なくとも1つ以上の桁材を、前記補強柱部に対応する位置に設けた、
    請求項1又は2に記載の建設重機の支持構造。
  4. 前記複数の床部、又は前記複数の床部を備える建物を構成する複数の梁部は、
    前記対象床部よりも下方に位置する床部又は梁部であって、前記建設重機及び前記構台を支持できない床部又は梁部である第1床部又は第1梁部と、
    前記第1床部又は前記第1梁部よりも下方に位置する床部又は梁部であって、前記建設重機及び前記構台を支持可能な床部又は梁部である第2床部又は第2梁部と、を含み、
    前記補強柱部を、前記第1梁部又は前記第1床部に形成された挿通孔を介して前記第2梁部又は前記第2床部に載置した、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の建設重機の支持構造。
  5. 前記構台は、鋼製の覆工板である、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の建設重機の支持構造。
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