JP7338345B2 - 車両用照明装置、および車両用灯具 - Google Patents

車両用照明装置、および車両用灯具 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、車両用照明装置、および車両用灯具に関する。
省エネルギー化や長寿命化などの観点から、フィラメント電球を備えた車両用照明装置に代えて発光ダイオードを備えた車両用照明装置の普及が進んでいる。
ここで、発光ダイオードに電圧を印加すれば、発光ダイオードから光が放射されるが、熱も生じることになる。そのため、発生した熱により発光ダイオードの温度が上昇することになる。この場合、発光ダイオードの温度が高くなり過ぎると、発光ダイオードの機能が低下したり、発光ダイオードの寿命が短くなったりするおそれがある。
そこで、発光ダイオードが設けられた基板と、ソケットとの間に金属を用いた伝熱部を設ける技術が提案されている。伝熱部が設けられていれば、発光ダイオードにおいて発生した熱をソケットに伝え易くなる。そのため、発光ダイオードの温度上昇を抑制することができる。
伝熱部は、インサート成形法を用いて、ソケットの端部に埋め込まれる場合がある。この様にすれば、伝熱部をソケットに密着させることができるので、伝熱部とソケットとの間の熱伝達を容易とすることができる。ところが、車両用照明装置(発光ダイオード)の、点灯と消灯が繰り返し行われると、伝熱部とソケットとの間に熱応力が繰り返し発生して、経時的に、ソケットと伝熱部との間に隙間が生じる場合がある。ソケットと伝熱部との間に隙間が生じると、ソケットへの熱伝導が阻害されたり、伝熱部や基板に温度分布が生じ易くなったりして、発光ダイオードの温度上昇を抑制できなくなるおそれがある。
また、ソケットの端部に凹部を設け、伝熱部を凹部の内部に接着したり、伝熱部を凹部の内部に熱伝導グリスを介して取り付けたりする技術が提案されている。接着剤や熱伝導グリスを用いる場合には、伝熱部と凹部の内壁との間に、接着剤や熱伝導グリスを設けるための隙間が設けられる。そのため、ソケットの凹部に対する伝熱部の位置がばらつく場合がある。ソケットの凹部に対する伝熱部の位置がばらつくと、隙間の寸法、ひいては接着剤の層や熱伝導グリスの層の寸法が変動することになる。これらの層の寸法が変動すると、ソケットへの熱伝導が変動し、伝熱部や基板に温度分布が生じ易くなる。伝熱部や基板に温度分布が生じると、発光ダイオードの温度上昇を抑制できなくなるおそれがある。 そこで、ソケットの凹部に対する伝熱部の位置のばらつきを抑制することができる技術の開発が望まれていた。
特開2013-247061号公報
本発明が解決しようとする課題は、伝熱部の位置のばらつきを抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することである。
実施形態に係る車両用照明装置は、一方の端部側に凹部を有するソケットと;前記凹部の内部に設けられた伝熱部と;少なくとも1つの発光素子を有し、前記伝熱部の、前記凹部の底面側とは反対側の面に設けられた発光モジュールと;前記凹部の側面、および、前記伝熱部の側面の少なくともいずれかに設けられた複数の第1の凸部と;前記伝熱部の側面と前記凹部の側面との間に設けられた伝熱層と;を具備している。前記凹部の側面に設けられた前記第1の凸部の、前記凹部の中心側の端部は、前記凹部の開口側になるに従い前記凹部の中心側から離れる方向に傾斜している。
本発明の実施形態によれば、伝熱部の位置のばらつきを抑制することができる車両用照明装置、および車両用灯具を提供することができる。
本実施の形態に係る車両用照明装置を例示するための模式斜視図である。 図1における車両用照明装置のA-A線断面図である。 (a)は、凹部の側面に設けられた複数の凸部を例示するための模式平面図である。(b)、(c)は、(a)におけるB-B線断面図である。(d)は、B-B線断面における他の実施形態に係る凸部を例示するための模式図である。 (a)は、伝熱部の側面に設けられた複数の凸部を例示するための模式平面図である。(b)、(c)は、(a)におけるC-C線断面図である。(d)は、C-C線断面における他の実施形態に係る凸部を例示するための模式図である。 他の実施形態に係る凸部を例示するための模式平面図である。 凹部の底面に設けられた凸部を例示するための模式斜視図である。 伝熱部の面に設けられた凸部を例示するための模式斜視図である。 (a)、(b)は、伝熱部の側面の形態を例示するための模式断面図である。 車両用灯具を例示するための模式部分断面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(車両用照明装置)
本実施の形態に係る車両用照明装置1は、例えば、自動車や鉄道車両などに設けることができる。自動車に設けられる車両用照明装置1としては、例えば、フロントコンビネーションライト(例えば、デイタイムランニングランプ(DRL:Daytime Running Lamp)、ポジションランプ、ターンシグナルランプなどが適宜組み合わされたもの)や、リアコンビネーションライト(例えば、ストップランプ、テールランプ、ターンシグナルランプ、バックランプ、フォグランプなどが適宜組み合わされたもの)などに用いられるものを例示することができる。ただし、車両用照明装置1の用途は、これらに限定されるわけではない。
図1は、本実施の形態に係る車両用照明装置1を例示するための模式斜視図である。
図2は、図1における車両用照明装置1のA-A線断面図である。
図1および図2に示すように、車両用照明装置1には、ソケット10、発光モジュール20、給電部30、伝熱部40、および凸部50、50a、50b(これらは第1の凸部の一例に相当する)を設けることができる。
ソケット10は、装着部11、バヨネット12、フランジ13、および放熱フィン14を有することができる。
装着部11は、フランジ13の、放熱フィン14が設けられる側とは反対側の面に設けることができる。装着部11の外形形状は、柱状とすることができる。装着部11の外形形状は、例えば、円柱状である。装着部11は、フランジ13側とは反対側の端部に開口する凹部11aを有することができる。
装着部11には、少なくとも1つのスリット11bを設けることができる。スリット11bの内部には、基板21の角部を設けることができる。装着部11の周方向におけるスリット11bの寸法(幅)は、基板21の角部の寸法よりも僅かに大きくすることができる。この様にすれば、スリット11bの内部に基板21の角部を挿入することで、基板21の位置決めを行うことができる。
また、スリット11bを設けるようにすれば、基板21の平面形状を大きくすることができる。そのため、基板21上に実装する素子の数を増加させることができる。あるいは、装着部11の外形寸法を小さくすることができるので、装着部11の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
また、凹部11aの底面11a1に開口する凹部11cを設けることができる。すなわち、ソケット10は、一方の端部側に凹部11cを有することができる。凹部11cの内部には、伝熱部40を設けることができる。
バヨネット12は、装着部11の外側面に設けることができる。例えば、バヨネット12は、車両用照明装置1の外側に向けて突出している。バヨネット12は、フランジ13と対峙させることができる。バヨネット12は、複数設けることができる。バヨネット12は、車両用照明装置1を車両用灯具100の筐体101に装着する際に用いることができる。バヨネット12は、ツイストロックに用いることができる。
フランジ13は、板状を呈したものとすることができる。例えば、フランジ13は、円板状を呈したものとすることができる。フランジ13の外側面は、バヨネット12の外側面よりも車両用照明装置1の外方に位置することができる。
放熱フィン14は、フランジ13の、装着部11側とは反対側に設けることができる。放熱フィン14は、少なくとも1つ設けることができる。例えば、図1および図2に例示をしたソケット10には複数の放熱フィンが設けられている。複数の放熱フィン14は、所定の方向に並べて設けることができる。放熱フィン14は、板状を呈したものとすることができる。
また、ソケット10には、コネクタ105を挿入する孔10bを設けることができる。孔10bには、シール部材105aを有するコネクタ105を挿入することができる。そのため、孔10bの断面形状は、シール部材105aを有するコネクタ105の断面形状に適合したものとすることができる。
ソケット10は、発光モジュール20と給電部30を保持する機能と、発光モジュール20において発生した熱を外部に伝える機能を有することができる。そのため、ソケット10は、熱伝導率の高い材料から形成するのが好ましい。
また、近年においては、ソケット10は、発光モジュール20において発生した熱を効率よく放熱することができ、且つ、軽量であることが望まれている。そのため、ソケット10は、高熱伝導性樹脂から形成することがさらに好ましい。高熱伝導性樹脂は、例えば、樹脂と無機材料を用いたフィラーを含む。高熱伝導性樹脂は、例えば、PET(Polyethylene terephthalate)やナイロン等の樹脂に、炭素や酸化アルミニウムなどを用いたフィラーを混合させたものとすることができる。
高熱伝導性樹脂を含み、装着部11、バヨネット12、フランジ13、および放熱フィン14が一体に成形されたソケット10とすれば、発光モジュール20において発生した熱を効率よく放熱することができる。また、ソケット10の重量を軽くすることができる。この場合、装着部11、バヨネット12、フランジ13、および放熱フィン14は、射出成形法などを用いて、一体成形することができる。また、インサート成形法などを用いて、ソケット10と給電部30を一体成形することもできる。
発光モジュール20は、伝熱部40の、凹部11cの底面側とは反対側の面に設けることができる。
発光モジュール20は、基板21、発光素子22、抵抗23、制御素子24、枠部25、封止部26、およびワイヤー配線27を有することができる。
基板21は、例えば、伝熱部40の上に接着することができる。なお、基板21を伝熱部40に接着する接着剤は、後述する、伝熱部40を凹部11cの内部に接着する接着剤と同じとすることができる。基板21は、板状を呈したものとすることができる。基板21の平面形状は、例えば、四角形とすることができる。基板21は、例えば、セラミックス(例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなど)などの無機材料、紙フェノールやガラスエポキシなどの有機材料などから形成することができる。また、基板21は、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものであってもよい。なお、金属板の表面を絶縁性材料で被覆する場合には、絶縁性材料は、有機材料を含むものであってもよいし、無機材料を含むものであってもよい。発光素子22の発熱量が多い場合には、放熱の観点から熱伝導率の高い材料を用いて基板21を形成することが好ましい。熱伝導率の高い材料としては、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムなどのセラミックス、高熱伝導性樹脂、金属板の表面を絶縁性材料で被覆したものなどを例示することができる。また、基板21は、単層構造を有するものであってもよいし、多層構造を有するものであってもよい。
また、基板21の表面には、配線パターン21aを設けることができる。配線パターン21aは、例えば、銀を主成分とする材料から形成することもできるし、銅を主成分とする材料などから形成することもできる。
発光素子22は、基板21の、伝熱部40側とは反対側に設けることができる。発光素子22は、少なくとも1つ設けることができる。図1および図2に例示をした車両用照明装置1の場合には、複数の発光素子22が設けられている。なお、複数の発光素子22が設けられる場合には、複数の発光素子22を直列接続することができる。また、発光素子22は、抵抗23と直列接続することができる。
発光素子22は、例えば、発光ダイオード、有機発光ダイオード、レーザダイオードなどとすることができる。
発光素子22は、チップ状の発光素子とすることが好ましい。チップ状の発光素子22とすれば、発光素子22が設けられる領域を小さくすることができるので、基板21の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。チップ状の発光素子22は、COB(Chip On Board)により実装することができる。発光素子22は、上下電極型の発光素子、上部電極型の発光素子、あるいはフリップチップ型の発光素子とすることができる。図1および図2に例示をした発光素子22は、上下電極型の発光素子である。上下電極型の発光素子、あるいは上部電極型の発光素子の場合には、発光素子22は、ワイヤー配線27を介して配線パターン21aと電気的に接続することができる。発光素子22は、例えば、ワイヤーボンディング法を用いて配線パターン21aと電気的に接続することができる。フリップチップ型の発光素子の場合には、発光素子22は、配線パターン21aに直接実装することができる。
発光素子22の光の出射面は、車両用照明装置1の正面側に向けられている。発光素子22は、主に、車両用照明装置1の正面側に向けて光を出射する。発光素子22の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、車両用照明装置1の大きさや用途などに応じて適宜変更することができる。
抵抗23は、基板21の、伝熱部40側とは反対側に設けることができる。抵抗23は、配線パターン21aと電気的に接続することができる。抵抗23は、例えば、表面実装型の抵抗器、リード線を有する抵抗器(酸化金属皮膜抵抗器)、スクリーン印刷法などを用いて形成された膜状の抵抗器などとすることができる。なお、図1に例示をした抵抗23は、膜状の抵抗器である。
膜状の抵抗器の材料は、例えば、酸化ルテニウム(RuO)とすることができる。膜状の抵抗器は、例えば、スクリーン印刷法および焼成法を用いて形成することができる。抵抗23が膜状の抵抗器であれば、抵抗23と基板21との接触面積を大きくすることができるので、放熱性を向上させることができる。また、複数の抵抗23を一度に形成することができる。そのため、生産性を向上させることができる。また、複数の抵抗23における抵抗値のばらつきを抑制することができる。
ここで、発光素子22の順方向電圧特性には、ばらつきがあるので、アノード端子とグランド端子との間の印加電圧を一定にすると、発光素子22から照射される光の明るさ(光束、輝度、光度、照度)にばらつきが生じる。そのため、発光素子22から照射される光の明るさが所定の範囲内に収まるように、抵抗23により、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにすることができる。この場合、抵抗23の抵抗値を変化させることで、発光素子22に流れる電流の値が所定の範囲内となるようにすることができる。
抵抗23が表面実装型の抵抗器やリード線を有する抵抗器などの場合には、発光素子22の順方向電圧特性に応じて適切な抵抗値を有する抵抗23を選択することができる。抵抗23が膜状の抵抗器の場合には、抵抗23の一部を除去すれば、抵抗値を増加させることができる。抵抗23の数、大きさ、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく、発光素子22の数や仕様などに応じて適宜変更することができる。
制御素子24は、基板21の、伝熱部40側とは反対側に設けることができる。制御素子24は、配線パターン21aと電気的に接続することができる。制御素子24は、逆方向電圧が発光素子22に印加されないようにするため、および、逆方向からのパルスノイズが発光素子22に印加されないようにするために設けることができる。制御素子24は、例えば、ダイオードとすることができる。制御素子24は、例えば、表面実装型のダイオードや、リード線を有するダイオードなどとすることができる。図1に例示をした制御素子24は、表面実装型のダイオードである。
その他、発光素子22に関する導通の検出や、誤点灯防止などのために、プルダウン抵抗を設けることもできる。また、配線パターン21aや膜状の抵抗器などを覆う被覆部を設けることもできる。被覆部は、例えば、ガラス材料を含むものとすることができる。
枠部25は、基板21の、伝熱部40側とは反対側に設けることができる。枠部25は、基板21の上に接着することができる。枠部25は、枠状を呈するものとすることができる。枠部25に囲まれた領域には、少なくとも1つの発光素子22を設けることができる。例えば、枠部25は、複数の発光素子22を囲むことができる。
なお、射出成形法などを用いて枠部25を成形し、成形した枠部25を基板21に接着する場合を例示したがこれに限定されるわけではない。枠部25は、例えば、溶解した樹脂を、ディスペンサなどを用いて基板21の上に枠状に塗布し、これを硬化させることで形成することもできる。
また、枠部25は、発光素子22から出射した光を反射するリフレクタの機能を有することもできる。
なお、枠部25は、省くこともできる。枠部25が省かれる場合には、基板21の上にドーム状の封止部26が形成される。ただし、枠部25が設けられていれば、封止部26の形成範囲を規定することができる。そのため、封止部26の平面寸法が大きくなるのを抑制することができるので、基板21の小型化、ひいては車両用照明装置1の小型化を図ることができる。
封止部26は、枠部25の内側に設けることができる。封止部26は、枠部25により囲まれた領域を覆うように設けることができる。封止部26は、発光素子22およびワイヤー配線27を覆うように設けることができる。封止部26は、透光性を有する材料から形成することができる。封止部26は、例えば、枠部25により囲まれた領域に樹脂を充填することで形成することができる。樹脂の充填は、例えば、ディスペンサなどの液体定量吐出装置を用いて行うことができる。充填する樹脂は、例えば、シリコーン樹脂などとすることができる。また、封止部26には、蛍光体を含めることができる。蛍光体は、例えば、YAG系蛍光体(イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体)とすることができる。ただし、蛍光体の種類は、車両用照明装置1の用途などに応じて所定の発光色が得られるように適宜変更することができる。
なお、チップ状の発光素子22に代えて、表面実装型の発光素子や、砲弾型などのリード線を有する発光素子を用いることができる。表面実装型の発光素子や、砲弾型などのリード線を有する発光素子を用いる場合には、枠部25および封止部26を省くことができる。ただし、前述したように、基板21の小型化を考慮すると、発光素子22をチップ状の発光素子とし、枠部25および封止部26を設けることが好ましい。
給電部30は、給電端子31および保持部32を有することができる。
給電端子31は、棒状体とすることができる。給電端子31は、凹部11aの底面11a1から突出することができる。給電端子31は、複数設けることができる。複数の給電端子31は、所定の方向に並べて設けることができる。複数の給電端子31は、保持部32の内部を延びている。複数の給電端子31の、発光モジュール20側の端部は、基板21に設けられた配線パターン21aと半田付けすることができる。複数の給電端子31の放熱フィン14側の端部は、孔10bの内部に露出することができる。孔10bの内部に露出する複数の給電端子31には、コネクタ105を嵌め合わせることができる。給電端子31は、例えば、銅合金などの金属から形成することができる。なお、給電端子31の数、形状、配置、材料などは例示をしたものに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
前述したように、ソケット10は熱伝導率の高い材料から形成することが好ましい。ところが、熱伝導率の高い材料は導電性を有している場合がある。例えば、炭素を含むフィラーを用いた高熱伝導性樹脂などは、導電性を有している。そのため、保持部32は、給電端子31と、導電性を有するソケット10との間を絶縁するために設けることができる。また、保持部32は、複数の給電端子31を保持する機能をも有することができる。なお、ソケット10が絶縁性を有する高熱伝導性樹脂(例えば、酸化アルミニウムを含むフィラーを含む高熱伝導性樹脂など)から形成される場合には、保持部32を省くことができる。この場合、ソケット10が複数の給電端子31を保持することができる。
保持部32は、絶縁性を有する樹脂から形成することができる。保持部32は、例えば、ソケット10に設けられた孔10aに圧入したり、孔10aの内壁に接着したりすることができる。
伝熱部40は、ソケット10の一方の端部に設けられた凹部11cの内部に設けることができる。例えば、伝熱部40は、凹部11cの内部に接着することができる。伝熱部40を接着する接着剤は、熱伝導率の高い接着剤とすることが好ましい。例えば、接着剤は、無機材料を用いたフィラーが混合された接着剤とすることができる。接着剤の熱伝導率は、例えば、0.5W/(m・K)以上、10W/(m・K)以下とすることができる。この場合、接着剤が硬化することで形成された層が、後述する伝熱層41となる。
また、伝熱部40は、熱伝導グリス(放熱グリス)を含む層を介して、凹部11cの内部に設けることもできる。熱伝導グリスは、例えば、変性シリコーンに、無機材料を用いたフィラーが混合されたものとすることができる。熱伝導グリスの熱伝導率は、例えば、1W/(m・K)以上、5W/(m・K)以下とすることができる。この場合、伝熱部40と凹部11cの内壁との間に設けられた熱伝導グリスを含む層が、後述する伝熱層41となる。
伝熱部40は、例えば、発光モジュール20において発生した熱が、ソケット10に伝わりやすくするために設けられる。そのため、伝熱部40は、熱伝導率の高い材料から形成することが好ましい。伝熱部40は、板状を呈し、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金などの金属から形成することができる。伝熱部40の平面形状は、例えば、基板11の平面形状と略同じとすることができる。ただし、伝熱部40には、複数の給電端子31との短絡を防ぐための切り欠きや孔を設けることができる。伝熱部40の平面寸法は、例えば、基板11の平面寸法と略同じとすることができる。
ここで、伝熱部40は、インサート成形法を用いて、ソケット10の凹部11aの底面11a1に埋め込むこともできる。インサート成形法を用いて、伝熱部40を凹部11aの底面11a1に埋め込めば、伝熱部40をソケット10に密着させることができるので、伝熱部40とソケット10との間の熱伝達を容易とすることができる。ところが、車両用照明装置1(発光素子22)の、点灯と消灯が繰り返し行われると、ソケット10と伝熱部40の、加熱と冷却が繰り返し生じることになる。材料が異なるため、ソケット10の熱膨張量と伝熱部40の熱膨張量は異なるものとなるので、加熱と冷却が繰り返し生じると、熱応力が繰り返し生じることになる。そのため、繰り返し生じた熱応力により、経時的に、ソケット10と伝熱部40との間に隙間が生じる場合がある。ソケット10と伝熱部40との間に隙間が生じると、ソケット10への熱伝導が阻害されたり、伝熱部40や基板11に温度分布が生じ易くなったりするおそれがある。熱伝導が阻害されたり、伝熱部40や基板11に温度分布が生じたりすると、発光素子22の温度上昇を抑制できなくなるおそれがある。
本実施の形態に係る車両用照明装置1においては、伝熱部40は、凹部11cの内部に接着、あるいは、熱伝導グリスを含む層を介して設けられている。この場合、接着剤から形成された層や熱伝導グリスを含む層が、熱応力に対する緩衝材となるので、経時的に隙間が発生するのを抑制することができる。
ここで、接着剤や熱伝導グリスを用いる場合には、伝熱部40と凹部11cの内壁との間に、接着剤や熱伝導グリスを設けるための隙間が設けられる。そのため、凹部11cの内部において伝熱部40の位置がばらつくおそれがある。伝熱部40の位置がばらつくと、隙間の寸法、ひいては、伝熱層41(接着剤の層または熱伝導グリスの層)の寸法が変動することになる。伝熱層41の寸法が変動すると、ソケット10への熱伝導に分布が生じて、伝熱部40や基板11に温度分布が生じ易くなる。伝熱部40や基板11に温度分布が生じると、発光素子22の温度上昇を抑制できなくなるおそれがある。
そこで、伝熱部40の側面40bと凹部11cの側面11c2との間には、複数の凸部が設けられている。例えば、複数の凸部は、凹部11cの側面11c2、および伝熱部40の側面40bの少なくともいずれかに設けることができる。
図3(a)は、凹部11cの側面11c2に設けられた複数の凸部50を例示するための模式平面図である。
図3(b)、(c)は、図3(a)におけるB-B線断面図である。
図3(d)は、B-B線断面における他の実施形態に係る凸部50を例示するための模式図である。
図3(a)に示すように、複数の凸部50は、凹部11cの側面11c2から、凹部11cの内側に向けて突出させることができる。平面視において、複数の凸部50は、凹部11cの側面11c2に沿って、互いに離隔した位置に設けることができる。複数の凸部50の数や配置には特に限定はないが、伝熱部40の平面形が四角形の場合には、伝熱部40の1つの側面に対して、少なくとも1つの凸部50が設けられるようにすることができる。図3(a)に例示をした凸部50は、伝熱部40の1つの側面に対して2つ設けられている。
複数の凸部50の高さH1は、略同一とすることができる。この様にすれば、伝熱層41の厚みを略同一とすることができるので、伝熱部40の側面40b側の熱伝導に分布が生じるのを抑制することができる。
例えば、複数の凸部50は、射出成形法などにより、装着部11と一体に形成することができる。
複数の凸部50の少なくともいずれかの先端(凸部50の、凹部11cの中心側の端部)は、伝熱部40の側面40bと接触している。凸部50の先端が伝熱部40の側面40bと接触していれば、車両用照明装置1の中心軸1aに直交する方向における伝熱部40の位置のばらつきを抑制することができる。この場合、なるべく多くの凸部50の先端が伝熱部40の側面40bと接触するようにすることが好ましい。全ての凸部50の先端が伝熱部40の側面40bと接触するようにすることがより好ましい。伝熱部40の側面40bと接触する凸部50の数が多くなれば、伝熱部40の位置のばらつきを抑制するのが容易となる。
複数の凸部50が凹部11cの側面11c2に設けられる場合には、複数の凸部50と凹部11cの側面11c2とを一体に形成することができるので、複数の凸部50が高熱伝導性樹脂を含むものとすることができる。そのため、伝熱部40を凹部11cの内部に挿入した際に、伝熱部40の側面40bと接触した凸部50の先端が変形、あるいは切除され易くなる。凸部50の先端と伝熱部40の側面40bとの接触面積が小さくなるようにすれば、凸部50の先端の変形や切除が容易となる。そのため、伝熱部40の挿入抵抗を低減させることができるので、中心軸1aの方向における所望の位置に伝熱部40を設けるのが容易となる。すなわち、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度を向上させることができる。
例えば、凸部50は、凹部11cの側面11c2に平行な方向における断面積が、凸部50の先端になるに従い漸減、あるいは段階的に減少する形態を有することができる。凸部50の断面形状は、例えば、台形、三角形、半円などの円の一部を含む形状などとすることができる。
また、図3(b)に示すように、凸部50は、凹部11cの開口側から底面側に向かって延びる形状を有していてもよいし、図3(c)に示すように凹部11cの開口側と底面側との間に部分的(例えば、点状)に設けられていてもよい。
また、図3(d)に示すように、凸部50の先端501は傾斜させることができる。先端501は、凹部11cの開口側になるに従い凹部11cの中心側から離れる方向に傾斜させることができる。この様にすれば、凹部11cの内部への伝熱部40の挿入が容易となる。また、伝熱部40の挿入抵抗を低減させることができるので、中心軸1aの方向における所望の位置に伝熱部40を設けるのがさらに容易となる。すなわち、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度をさらに向上させることができる。
図4(a)は、伝熱部40の側面40bに設けられた複数の凸部50aを例示するための模式平面図である。
図4(b)、(c)は、図4(a)におけるC-C線断面図である。
図4(d)は、C-C線断面における他の実施形態に係る凸部50aを例示するための模式図である。
図4(a)に示すように、複数の凸部50aは、伝熱部40の側面40bから、凹部11cの側面11c2に向けて突出させることができる。平面視において、複数の凸部50aは、伝熱部40の側面40bに沿って、互いに離隔した位置に設けることができる。複数の凸部50aの数や配置には特に限定はないが、伝熱部40の平面形が四角形の場合には、伝熱部40の1つの側面に少なくとも1つの凸部50aが設けられるようにすることができる。図4(a)に例示をした凸部50aは、伝熱部40の1つの側面に2つ設けられている。
複数の凸部50aの高さH2は、略同一とすることができる。この様にすれば、伝熱層41の厚みを略同一とすることができるので、伝熱部40の側面40b側の熱伝導に分布が生じるのを抑制することができる。
例えば、複数の凸部50aは、プレス成形法などにより、伝熱部40と一体に形成することができる。
複数の凸部50aの少なくともいずれかの先端は、凹部11cの側面11c2と接触している。凸部50aの先端が凹部11cの側面11c2と接触していれば、車両用照明装置1の中心軸1aに直交する方向における伝熱部40の位置のばらつきを抑制することができる。この場合、なるべく多くの凸部50aの先端が凹部11cの側面11c2と接触するようにすることが好ましい。全ての凸部50aの先端が凹部11cの側面11c2と接触するようにすることがより好ましい。凹部11cの側面11c2と接触する凸部50aの数が多くなれば、伝熱部40の位置のばらつきを抑制するのが容易となる。
複数の凸部50aが伝熱部40の側面40bに設けられる場合には、複数の凸部50aと伝熱部40とを一体に形成することができるので、複数の凸部50aが金属を含むものとすることができる。そのため、伝熱部40を凹部11cの内部に挿入した際に、凸部50aの先端と接触した凹部11cの側面11c2が変形、あるいは切除され易くなる。凸部50aの先端と凹部11cの側面11c2との接触面積が小さくなるようにすれば、凹部11cの側面11c2の変形や切除が容易となる。そのため、伝熱部40の挿入抵抗を低減させることができるので、中心軸1aの方向における所望の位置に伝熱部40を設けるのが容易となる。すなわち、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度を向上させることができる。
例えば、凸部50aは、伝熱部40の側面40bに平行な方向における断面積が、凸部50aの先端になるに従い漸減、あるいは段階的に減少する形態を有することができる。凸部50aの断面形状は、例えば、台形、三角形、半円などの円の一部を含む形状などとすることができる。
また、図4(b)に示すように、凸部50aは、伝熱部40の厚み方向に延びる形状を有していてもよいし、図4(c)に示すように伝熱部40の側面40bに部分的(例えば、点状)に設けられていてもよい。
また、図4(d)に示すように、凸部50aの先端50a1は傾斜させることができる。先端50a1は、凹部11cの底面側になるに従い凹部11cの中心側に近づく方向に傾斜させることができる。この様にすれば、凹部11cの内部への伝熱部40の挿入が容易となる。また、伝熱部40の挿入抵抗を低減させることができるので、中心軸1aの方向における所望の位置に伝熱部40を設けるのがさらに容易となる。すなわち、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度をさらに向上させることができる。
また、前述した凹部11cの側面11c2に設けられた凸部50と、伝熱部40の側面40bに設けられた凸部50aを設けるようにしてもよい。
図5は、他の実施形態に係る凸部50bを例示するための模式平面図である。
図5に示すように、複数の凸部50bは、凹部11cの側面11c2から、凹部11cの内側に向けて突出させることができる。平面視において、複数の凸部50bは、凹部11cの側面11c2の、伝熱部40の角部に対峙する位置に設けることができる。この場合、凸部50bの先端面に開口する凹部50b1を設けることができる。凹部50b1の内部には、伝熱部40の角部を収納することができる。凹部50b1が設けられていれば、伝熱部40の挿入抵抗を低減させることができるので、中心軸1aの方向における所望の位置に伝熱部40を設けるのが容易となる。すなわち、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度を向上させることができる。伝熱部40の平面形状が四角形の場合には、少なくとも対角方向に一対の凸部50bを設けることができる。図5に例示をした凸部50bは、伝熱部40の4つの角部に対峙する位置のそれぞれに設けられている。
複数の凸部50bの高さH3は、略同一とすることができる。この様にすれば、伝熱層41の厚みを略同一とすることができるので、伝熱部40の側面40b側の熱伝導に分布が生じるのを抑制することができる。
凸部50bの形状、材料、作用、効果は、前述した凸部50と同様とすることができる。
図6は、凹部11cの底面11c1に設けられた凸部50c(第2の凸部の一例に相当する)を例示するための模式斜視図である。
図6に示すように、底面11c1には少なくとも1つの凸部50cを設けることができる。図6に例示をした凸部50cは、5つ設けられているが、凸部50cの数や配置は適宜変更することができる。複数の凸部50cが設けられる場合には、凸部50cの高さH4を略同一とすることができる。凸部50cの形状には特に限定はない。例えば、凸部50cの形状は、円錐台、角錐台、円柱、角柱、半球などとすることができる。また、凸部50cは、一方向に延びる形状やマトリックス状の形状などを有していてもよい。例えば、複数の凸部50cは、射出成形法などにより、装着部11と一体に形成することができる。
図7は、伝熱部40の面40aに設けられた凸部50d(第2の凸部の一例に相当する)を例示するための模式斜視図である。
図7に示すように、伝熱部40の、凹部11cの底面11c1側の面40aには少なくとも1つの凸部50dを設けることができる。図7に例示をした凸部50dは、5つ設けられているが、凸部50dの数や配置は適宜変更することができる。複数の凸部50dが設けられる場合には、凸部50dの高さH5を略同一とすることができる。凸部50dの形状には特に限定はない。例えば、凸部50dの形状は、円錐台、角錐台、円柱、角柱、半球などとすることができる。また、凸部50dは、一方向に延びる形状やマトリックス状の形状などを有していてもよい。例えば、複数の凸部50dは、プレス成形法などにより、伝熱部40と一体に形成することができる。
また、前述した凹部11cの底面11c1に設けられた凸部50cと、伝熱部40の面40aに設けられた凸部50dを設けるようにしてもよい。
前述したように、伝熱部40を凹部11cの内部に挿入した際に、凸部50の先端あるいは凹部11cの側面11c2が切除される場合がある。切除された際に発生した屑は、凹部11cの底面11c1に堆積する場合がある。屑の堆積量が多くなったり、屑が一部の領域に偏って堆積したりすると、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度が悪くなったり、伝熱部40が傾いたりするおそれがある。
この場合、凸部50cおよび凸部50dの少なくともいずれかが設けられていれば、伝熱部40と凹部11cの底面11c1との間に隙間を設けることができるので、隙間に屑を収納することができる。そのため、中心軸1aの方向における伝熱部40の位置精度が悪くなったり、伝熱部40が傾いたりするのを抑制することができる。
なお、伝熱部40の面40aと、凹部11cの底面11c1との間の隙間には、前述した伝熱層41を設けることができる。この場合、凸部50cの高さH4が略同一となっていたり、凸部50dの高さH5が略同一となっていたりすれば、伝熱層41の厚みを略同一とすることができるので、伝熱部40の、底面11c1の側の熱伝導に分布が生じるのを抑制することができる。また、前述した凸部50、50a、50bと、凸部50c、50dの高さを略同一とすることもできる。この様にすれば、伝熱部40と、凹部11cの内壁との間に形成される伝熱層41の厚みを略同一とすることができるので、伝熱部40の周囲の熱伝導に分布が生じるのを抑制することができる。
図2などに例示をしたように、伝熱部40の側面40bは、伝熱部40の面40aに略垂直な面とすることができる。
ただし、伝熱部40の側面40bは、面40aに垂直な方向に対して傾斜する傾斜面としてもよい。
図8(a)、(b)は、伝熱部40の側面40bの他の実施形態を例示するための模式断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、伝熱部40の側面40bは、面40aに垂直な方向に対して傾斜する傾斜面とすることができる。側面40bは、凹部11cの開口側になるに従い、凹部11cの側面11c2に近づく方向に傾斜する傾斜面とすることができる。この様にすれば、凹部11cの底面側から開口側に向かうに従い、伝熱部40の側面40bと凹部11cの側面11c2との間の寸法が漸減する。
前述したように、伝熱部40は、凹部11cの内部に接着することができる。伝熱部40を凹部11cの内部に接着する際には、まず、凹部11cの内部に接着剤が供給される。次に、伝熱部40を凹部11cの内部に押し入れる。凹部11cの内部にある接着剤は、伝熱部40により押される。そのため、接着剤は、伝熱部40の側面40bと凹部11cの側面11c2との間を開口側に向けて広がる。この場合、凹部11cの底面側から開口側に向かうに従い、伝熱部40の側面40bと凹部11cの側面11c2との間の寸法が漸減していれば、接着剤を隙間なく広げることができる。そのため、接着強度のばらつきを抑制したり、ボイドなどの欠陥が発生するのを抑制したりすることができる。
前述したように、伝熱部40は、凹部11cの内部に熱伝導グリスを介して取り付けることができる。伝熱部40を凹部11cの内部に熱伝導グリスを介して取り付ける際には、まず、凹部11cの内部に熱伝導グリスが供給される。次に、伝熱部40を凹部11cの内部に押し入れる。凹部11cの内部にある熱伝導グリスは、伝熱部40により押される。そのため、熱伝導グリスは、伝熱部40の側面40bと凹部11cの側面11c2との間を開口側に向けて広がる。この場合、凹部11cの底面側から開口側に向かうに従い、伝熱部40の側面40bと凹部11cの側面11c2との間の寸法が漸減していれば、熱伝導グリスを隙間なく広げることができる。そのため、熱伝導のばらつきを抑制したり、ボイドなどの欠陥が発生するのを抑制したりすることができる。
なお、図8(a)、(b)においては、凹部11cに凸部50などが設けられる場合を例示したが、伝熱部40に凸部50aなどが設けられる場合も同様とすることができる。
(車両用灯具)
次に、車両用灯具100について例示する。
なお、以下においては、一例として、車両用灯具100が自動車に設けられるフロントコンビネーションライトである場合を説明する。ただし、車両用灯具100は、自動車に設けられるフロントコンビネーションライトに限定されるわけではない。車両用灯具100は、自動車や鉄道車両などに設けられる車両用灯具であればよい。
図9は、車両用灯具100を例示するための模式部分断面図である。
図9に示すように、車両用灯具100には、車両用照明装置1、筐体101、カバー102、光学要素部103、シール部材104、およびコネクタ105を設けることができる。
筐体101には車両用照明装置1を取り付けることができる。筐体101は、装着部11を保持することができる。筐体101は、一方の端部側が開口した箱状を呈したものとすることができる。筐体101は、例えば、光を透過しない樹脂などから形成することができる。筐体101の底面には、装着部11の、バヨネット12が設けられた部分が挿入される取付孔101aを設けることができる。取付孔101aの周縁には、装着部11に設けられたバヨネット12が挿入される凹部を設けることができる。なお、筐体101に取付孔101aが直接設けられる場合を例示したが、取付孔101aを有する取付部材が筐体101に設けられていてもよい。
車両用照明装置1を車両用灯具100に取り付ける際には、装着部11のバヨネット12が設けられた部分を取付孔101aに挿入し、車両用照明装置1を回転させる。すると、例えば、取付孔101aの周縁に設けられた嵌合部にバヨネット12が保持される。この様な取り付け方法は、ツイストロックと呼ばれている。
カバー102は、筐体101の開口を塞ぐように設けることができる。カバー102は、透光性を有する樹脂などから形成することができる。カバー102は、レンズなどの機能を有するものとすることもできる。
光学要素部103には、車両用照明装置1から出射した光が入射する。光学要素部103は、車両用照明装置1から出射した光の反射、拡散、導光、集光、所定の配光パターンの形成などを行うことができる。例えば、図9に例示をした光学要素部103はリフレクタである。この場合、光学要素部103は、車両用照明装置1から出射した光を反射して、所定の配光パターンを形成することができる。
シール部材104は、フランジ13と筐体101の間に設けることができる。シール部材104は、環状を呈するものとすることができる。シール部材104は、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。
車両用照明装置1が車両用灯具100に取り付けられた際には、シール部材104は、フランジ13と筐体101との間に挟まれる。そのため、シール部材104により、筐体101の内部空間を密閉することができる。また、シール部材104の弾性力により、バヨネット12が筐体101に押し付けられる。そのため、車両用照明装置1が、筐体101から脱離するのを抑制することができる。
コネクタ105は、孔10bの内部に露出している複数の給電端子31の端部に嵌め合わせることができる。コネクタ105には、図示しない電源などを電気的に接続することができる。そのため、コネクタ105を複数の給電端子31の端部に嵌め合わせることで、図示しない電源などと、発光素子22とを電気的に接続することができる。
また、コネクタ105には、シール部材105aを設けることができる。シール部材105aを有するコネクタ105が孔10bに挿入された際には、孔10bが水密となるように密閉される。シール部材105aは、環状を呈し、ゴムやシリコーン樹脂などの弾性を有する材料から形成することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 車両用照明装置、10 ソケット、11 装着部、11c 凹部、11c1 底面、11c2 側面、20 発光モジュール、21 基板、22 発光素子、40 伝熱部、40b 側面、41 伝熱層、50 凸部、50a 凸部、50b 凸部、50c 凸部、50d 凸部、100 車両用灯具、101 筐体

Claims (7)

  1. 一方の端部側に凹部を有するソケットと;
    前記凹部の内部に設けられた伝熱部と;
    少なくとも1つの発光素子を有し、前記伝熱部の、前記凹部の底面側とは反対側の面に設けられた発光モジュールと;
    前記凹部の側面、および、前記伝熱部の側面の少なくともいずれかに設けられた複数の第1の凸部と;
    前記伝熱部の側面と前記凹部の側面との間に設けられた伝熱層と;
    を具備し
    前記凹部の側面に設けられた前記第1の凸部の、前記凹部の中心側の端部は、前記凹部の開口側になるに従い前記凹部の中心側から離れる方向に傾斜している車両用照明装置。
  2. 一方の端部側に凹部を有するソケットと;
    前記凹部の内部に設けられた伝熱部と;
    少なくとも1つの発光素子を有し、前記伝熱部の、前記凹部の底面側とは反対側の面に設けられた発光モジュールと;
    前記凹部の側面、および、前記伝熱部の側面の少なくともいずれかに設けられた複数の第1の凸部と;
    前記伝熱部の側面と前記凹部の側面との間に設けられた伝熱層と;
    を具備し
    前記凹部の側面に設けられた前記第1の凸部は、高熱伝導性樹脂を含み、
    前記伝熱部は、金属を含んでいる車両用照明装置。
  3. 一方の端部側に凹部を有するソケットと;
    前記凹部の内部に設けられた伝熱部と;
    少なくとも1つの発光素子を有し、前記伝熱部の、前記凹部の底面側とは反対側の面に設けられた発光モジュールと;
    前記凹部の側面、および、前記伝熱部の側面の少なくともいずれかに設けられた複数の第1の凸部と;
    前記伝熱部の側面と前記凹部の側面との間に設けられた伝熱層と;
    を具備し
    前記伝熱部の側面に設けられた前記第1の凸部の、前記凹部の側面側の端部は、前記凹部の底面側になるに従い前記凹部の中心側に近づく方向に傾斜している車両用照明装置。
  4. 一方の端部側に凹部を有するソケットと;
    前記凹部の内部に設けられた伝熱部と;
    少なくとも1つの発光素子を有し、前記伝熱部の、前記凹部の底面側とは反対側の面に設けられた発光モジュールと;
    前記凹部の側面、および、前記伝熱部の側面の少なくともいずれかに設けられた複数の第1の凸部と;
    前記伝熱部の側面と前記凹部の側面との間に設けられた伝熱層と;
    を具備し
    前記伝熱部の側面は、前記凹部の開口側になるに従い、前記凹部の側面に近づく方向に傾斜している車両用照明装置。
  5. 前記伝熱部の側面に設けられた前記第1の凸部は金属を含み、
    前記凹部の側面は、高熱伝導性樹脂を含んでいる請求項1~4のいずれか1つに記載の車両用照明装置。
  6. 前記凹部の底面、および、前記伝熱部の、前記凹部の底面側の面の少なくともいずれかに設けられた少なくとも1つの第2の凸部をさらに具備し、
    前記伝熱層は、前記凹部の底面と、前記伝熱部の、前記凹部の底面側の面との間にも設けられている請求項1~5のいずれか1つに記載の車両用照明装置。
  7. 請求項1~のいずれか1つに記載の車両用照明装置と;
    前記車両用照明装置が取り付けられる筐体と;
    を具備した車両用灯具。
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