JP7331749B2 - 医用画像生成装置及び医用画像生成プログラム - Google Patents

医用画像生成装置及び医用画像生成プログラム Download PDF

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Description

本開示は、乳癌の検査において医療従事者が超音波併用検査を遂行する際に参照する***正面模式図を生成する医用画像生成装置及び医用画像生成プログラムに関する。
乳癌腫瘍の診断においては、癌と疑われる腫瘍を探すスクリーニング検査において、従来より、***X線検査(マンモグラフィー)に基づき、***内の乳管内石灰化や、乳管拡張、嚢胞や腫瘤等、手がかりとなる被検体組織内の構造物を検出するスクリーニング検査が行われている。
近年では、マンモグラフィーによりMLO(Medio-Lateral Oblique(内外斜位方向))
及びCC(Cranio-Caudal(頭尾方向))の***の全体像を取得して専門医により読影する
とともに、マンモグラフィー画像に基づき抽出した乳癌腫瘍の可能性がある被検体組織内の組織構造物を含む注目領域について、さらに、超音波検査を行うことにより、組織構造物の属性について両画像に基づく総合判定を行う超音波併用検査が主流となっている。その際、マンモグラフィーの読影医と超音波検査を遂行する医療従事者(以後、「超音波操作者」とする)とは通常異なることから、マンモグラフィー画像における注目領域を、超音波操作者に伝達するための手段が必要となる。
こうしたなか、マンモグラフィー画像(MLO及びCC)における注目領域の位置に基づき、超音波検査用の***正面模式図(シェーマ)中に、マンモグラフィー画像の注目領域の位置を大まかに表示する医用情報システムが提案されている(例えば、特許文献1、2、3)。これにより、超音波操作者は、マンモグラフィー画像における注目領域の位置を、超音波検査用のシェーマ画像により大まかに把握して超音波走査を行うことができる。
特開2015-104464号公報 特開2015-104465号公報 特開2015-27450号公報
しかしながら、上記した従来の医用情報システムによれば、超音波操作者は注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像から把握することは困難であった。そのため、超音波操作者は、超音波検査の際にマンモグラフィー画像(MLO及びCC)を読み出して注目領域の奥行方向の位置を直接、マンモグラフィー画像から確認する必要があり、操作が煩雑で手間を要し、操作者の作業負担が増し検査の効率化が難しかった。
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、超音波併用検査において、超音波操作者がマンモグラフィー画像における注目領域の***の奥行方向の位置を、シェーマ画像から把握することできる医用画像生成装置、及び医用画像生成プログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る医用画像生成装置は、マンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づきシェーマ画像を生成する医用画像生成装置であって、前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部と、前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成するシェーマ画像生成部と、前記シェーマ画像を表示装置に表示させる表示制御部とを備え、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成する
本開示の一態様に係る医用画像生成装置、及び医用画像生成プログラムによれば、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像から把握することができる。そのため、超音波検査の際に超音波操作者がマンモグラフィー画像を読み出して注目領域の奥行方向の位置を確認する作業を無くし、超音波操作者の作業負担を軽減して検査効率を向上することができる。
実施の形態に係る医用画像保管通信システム10を含む医用画像システムのシステム構成図である。 診断支援装置(CAD)3の機能的構成を示す機能ブロック図である。 医用画像生成装置を構成するサーバー装置4の機能的構成を示す機能ブロック図である。 サーバー装置4の制御部41の機能的構成を示す機能ブロック図である。 乳癌検査における併用検査の流れを示す工程図の一例である。 (a)~(c)は、併用検査における読影・走査位置確認の工程の詳細を示す工程図の一例である。 医用画像生成装置における医用画像生成処理のフローチャートである。 図7のステップS7における注目領域の正面情報の算出処理の詳細を示すフローチャートである。 MLO画像における注目領域及びCC画像における注目領域の情報から、正面方向のシェーマ画像における注目領域の範囲を表す正面情報の算出方法を説明するための模式図である。 図7のステップS8における注目領域の奥行方向深さに関する奥行情報の算出処理の詳細を示すフローチャートである。 (a)~(d)は、MLO画像又はCC画像における注目領域の情報から、注目領域の奥行方向深さに関する奥行情報の算出方法を説明するための模式図である。 図7のステップS9における注目領域の奥行方向厚みに関する奥行情報の算出処理の詳細を示すフローチャートである。 (a)~(c)は、MLO画像又はCC画像における注目領域の情報から、注目領域の奥行方向厚みに関する奥行情報の算出方法を説明するための模式図である。 (a)~(c)は、注目領域の奥行方向深さが異なるマンモグラフィー画像の一例である。 (a)~(c)は、図14(a)~(c)に対応する注目領域の奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の一例である。 (a)~(c)は、図14(a)~(c)に対応する注目領域の奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の一例である。 (a)~(c)の上図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なるマンモグラフィー画像(MLO、CC)の一例である。下図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の態様を示す一例である。 上図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なるマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の態様を示す別の一例である。 (a)~(c)は、注目領域の奥行方向厚みが異なるマンモグラフィー画像の一例である。 (a)~(c)は、図19(a)~(c)に対応する注目領域の奥行方向の深さと厚みが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の一例である。 MLO画像(欄内左側)及びCC画像(欄内右側)における注目領域の指定方法の分類を示す図である。 図21における注目領域の指定方法の分類に応じて奥行情報を反映の仕方を異ならせたシェーマ画像の一例である。 変形例に係る医用画像生成装置における医用画像生成処理のフローチャートである。 (a)の上図は、実施の形態2の医用画像生成装置におけるマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、シェーマ画像の態様を示す一例であり、(b)の上図は、操作者による修正が施された後の、実施の形態2の医用画像生成装置における同じくマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、同じくシェーマ画像の態様を示す一例である。 上図は、操作者による修正が施された後の、実施の形態2の医用画像生成装置における同じくマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、同じくシェーマ画像の態様を示す別の一例である。 実施の形態3の医用画像生成装置におけるサーバー装置の制御部41Aの機能的構成を示す機能ブロック図である。 (a)は、MLO画像に含まれる***画像における注目領域に基づき、CC画像に含まれる***画像における参照候補範囲を特定する方法を説明するための模式図、(b)はMLO画像に含まれる***画像における注目領域RIと、CC画像に含まれる***画像における参照候補範囲の表示態様を示す模式図である。 (a)~(c)は、MLO画像に含まれる***画像における異なる位置に存在する注目領域対し、CC画像に含まれる***画像における参照候補範囲を特定した例を示す模式図である。 (a)(b)は、MLO画像に含まれる***画像における異なる位置に存在する注目領域対し、CC画像に含まれる***画像における参照候補範囲を特定した例を示す模式図である。 (a)は、CC画像における注目領域における注目領域の情報に基づき、MLO画像における参照候補範囲を特定する方法を説明するための模式図、(b)はCC画像に含まれる***画像における注目領域RIと、MLO画像に含まれる***画像における参照候補範囲の表示態様を示す模式図である。 (a)~(c)は、CC画像に含まれる***画像における異なる位置に存在する注目領域対し、MLO画像に含まれる***画像における参照候補範囲を特定した例を示す模式図である。 (a)(b)は、CC画像に含まれる***画像における異なる位置に存在する注目領域対し、MLO画像に含まれる***画像における参照候補範囲を特定した例を示す模式図である。 (a)は、***画像に注目領域を表示したCC画像の例、(b)は、***画像に参照候補範囲を表示したMLO画像の例である。
≪実施の形態≫
<医用画像システム100の全体構成>
以下、実施の形態1に係る医用画像システム100について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、実施の形態に係る医用画像システム100のシステム構成図である。医用画像システム100は、図1に示すように、乳癌腫瘍の診断に用いられ、マンモグラフィー装置1、超音波診断装置2、診断支援装置3(CAD:Computer-Aided Diagnosis)、サーバー装置4、医用画像データベース5、表示装置6(ディスプレイ)を有する。さらに、位置推定機能を実行させるための専用端末としてゲートウェイ端末(不図示)を備えていてもよい。これらの装置は、ネットワークNTを介して相互に接続される。ネットワークNTは、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格が適用されている。
本実施形態においては、以上の構成からなる医用画像システム100は、被写体部位をマンモグラフィー装置1により撮影し、得られたマンモグラフィー画像を医用画像データベース5に保存して管理する。併せて、読影医の指定に基づくマンモグラフィー画像上の注目領域の位置指定に係る操作入力を受け、診断支援装置3により注目領域の候補に関する情報を生成し、注目領域又はその候補に関する情報に基づき、注目領域の被検体の正面方向及び奥行方向における位置を推定して、それらを反映したシェーマ画像を生成する。そして、超音波診断装置2における超音波検査を支援するために、シェーマ画像を表示装置6に表示する。
ここで、「注目領域の位置」とは、注目領域から選択される任意の基準点の位置である。また、注目領域内の複数の点を基準点とし、それぞれの点の位置を注目領域の位置としてもよい。あるいは、注目領域が所定値以上の大きさの範囲であるとき、注目領域をカバーできる複数の点を基準点とし、それぞれの点の位置を注目領域の位置としてもよい。大きさを考慮した注目領域の位置の指定が可能となり、以後の処理において、注目領域の大きさを考慮した注目領域の位置の算出が可能となる。
<医用画像システム100の各部構成>
以下、医用画像システム100の各構成要素について説明する。
マンモグラフィー装置1は、被検体の***に既定された2方向(MLO:;Medio-Lateral Oblique(内外斜位方向)、及びCC(Cranio-Caudal(頭尾方向))から板状体で***全体を挟み込み圧縮した状態で、MLO及びCCに沿ってX線を照射し、***を透過したX線を検出して、***全体をMLOから撮影したマンモグラフィー画像(以後、「MLO画像」とする)及び***全体をCCから撮影したマンモグラフィー画像(以後、「CC画像」とする)を生成するX線撮影装置である。マンモグラフィー装置1は、DICOM規格に準拠して生成したMLO画像及びCC画像にその画像に関する被験者情報、検査情報等を付記して医用画像データベース5に出力して保存させる。
超音波診断装置2は、圧電素子アレイを備えた超音波探触子より被検体内に超音波を送信し、被検体組織内の音響インピーダンスの差異から生じる超音波の反射波を超音波探触子により受信し、得られた電気信号に基づいて被検体の内部組織の形状を示す超音波断層画像を生成して表示する装置である。超音波診断装置2は、DICOM規格に準拠して生成した超音波断層画像にその画像に関する被験者情報、検査情報、臨床情報等を付記して医用画像データベース5に出力して保存させる。
診断支援装置3は、マンモグラフィー装置1から供給されるMLO画像及びCC画像の画像解析を行って乳癌腫瘍の疑いがある被検体内の組織構造物を含む注目領域の候補の検出処理を行う。注目領域の候補は、読影医がマンモグラフィー画像において注目領域を抽出するときの候補となる領域であり、診断支援装置3により乳癌腫瘍の候補となる被検体内の組織構造物が検出される領域である。
ここで、「組織構造物」とは、被検体の内部組織の特徴的な構造であり、被検体の所定部位が、***である本開示の場合、例えば、腫瘤、乳管拡張、嚢胞、石灰化、乳管等を指す。また、「注目領域」とは、被検体の***全体を表すMLO画像及びCC画像に含まれる組織構造物が示された画像領域を指す。上述のとおり、乳癌と疑われる腫瘍を探すスクリーニング検査において、これらの構造物が存在するか否かが大きな手がかりとなる。そのため、乳癌腫瘍の診断のスクリーニング検査では、MLO画像及びCC画像に含まれる注目領域の検出が行われる。
図2は、診断支援装置3の機能的構成を示す機能ブロック図である。診断支援装置3は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)31、メモリー32、表示装置33(ディスプレイ)、入出力部34(インターフェイス)を有する。入出力部34には、例えば、10GBASE-T対応のインターフェースを用いることができ、医用画像データベース5から画像や情報を取得する。CPU31は、MLO画像及びCC画像の一部または全部をメモリー32に記憶し、フィルタリング処理、テンプレートマッチング等のプログラムを実行し、乳癌腫瘍の候補となる被検体内の組織構造物を検出する。検出には、例えば、特開2000-126163号公報、特開2005-095501号公報等に記載された公知の検出アルゴリズムを用いることができる。CPU31は、検出された注目領域の候補に関する情報を参照元のMLO画像及びCC画像に重畳させて表示装置33に表示させることができる。
検出された注目領域の候補に関する情報を参照元のMLO画像及びCC画像に付加して入出力部34に出力し、注目領域の候補に関する情報は入出力部34から医用画像データベース5に出力され保存される。また、MLO画像及びCC画像から検出された関連情報も付加する構成としてもよい。MLO画像及びCC画像それぞれに付加される情報としては、注目領域の位置、ニップル位置、***基底ラインの位置、***スキンラインの位置、***スキンラインの上端及び下端(CCでは左端、右端)、ニップル軸の位置等が挙げられる。
サーバー装置4(医用画像生成装置)、医用画像データベース5、表示装置6は、医用画像保管通信システム10(PACS:Picture Archiving and Communication System、以後「PACS」とする)を構成する。PACS10は、マンモグラフィー装置1、超音波診断装置2により取得された医用画像データ及び診断支援装置3からの診断支援情報を医用画像データベース5に保管して管理する。医用画像データベース5に保管された医用画像は、被験者情報、検査情報、臨床情報等に基づいて検索可能に構成され、選択された医用画像を表示装置6に表示することができる。また、読影医からの操作入力による指示に基づきシェーマ画像を生成するとともに、シェーマ画像と読影医が作成した読影レポートとを参照元のMLO画像及びCC画像と関連付けて医用画像データベース5に保存して管理する。
医用画像データベース5は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、MO、DVD、DVD-RAM、BD、SSD、半導体メモリー等を用いることができる。マンモグラフィー装置1から出力されるMLO画像及びCC画像、及び超音波診断装置2から出力される超音波断層画像、シェーマ画像等が保存される。
表示装置6は、いわゆる画像表示用の表示装置であって、後述する表示制御部43からの画像出力に基づき、MLO画像、CC画像、医師による注目領域の指定に関する情報、超音波断層画像、シェーマ画像、その他臨床に関する各種情報等を含む表示画像を画面に表示する。表示装置6には、液晶ディスプレイ、CRT、有機ELディスプレイ等を用いることができる。表示装置6は、サーバー装置4の表示制御部43から画像を受信するためのインターフェースとして、例えば、DVI、DisplayPort等を備える。
サーバー装置4は、医用画像保管通信システム10の主要部を構成する本体装置であり、本実施の形態では、MLO画像及びCC画像、及び読影医からの操作入力に係る注目領域、又は診断支援装置3からの注目領域の候補に関する情報を入力として、シェーマ画像を生成する医用画像生成装置として機能する。図3は、医用画像生成装置を構成するサーバー装置4の機能的構成を示す機能ブロック図である。サーバー装置4は、図3に示すように、制御部41、メモリー42、表示制御部43、操作入力部44、入出力部45(インターフェイス)を有する。
制御部41は、CPUやGPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Unit)やプロセッサなどのプログラマブルデバイスとソフトウェアにより実現される。あるいは、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェア回路により実現される構成であってもよい。制御部41の詳細については後述する。
メモリー42はFPGA、ASIC、CPUやGPGPU内に構成された半導体メモリーを用いてもよい。あるいは、外部から接続された記憶装置であってもよく、医用画像データベース5の一部を用いてもよい。
表示制御部43は、シェーマ画像を含む表示画面を作成して表示装置6に出力して表示装置6に表示画面を表示させる回路である。
入出力部45は医用画像データベース5との情報の入出力を行うインターフェイスであり、例えば、10GBASE-T対応のインタフェースカードを用いることができる。表示制御部43は、制御部41と同様に、FPGA、ASIC、CPUやGPGPU内に構成することができ、制御部41と一体に構成してもよい。
これらの構成要素は一個の回路部品とすることができるし、複数の回路部品の集合体にすることもできる。また、複数の構成要素を組合せて一個の回路部品とすることができるし、複数の回路部品の集合体にすることもできる。
操作入力部44は、操作者からの各種設定・操作等の各種操作入力を受け付け制御部41に出力する。本実施の形態では、読影医がマンモグラフィー画像において注目領域として指定する領域指定に係る操作入力を受け、指定された注目領域に関する情報を制御部41に出力する。操作入力部44は、例えば、各種操作用のキーを有するキーボードや、各種操作用のボタン、レバー等を有する操作パネルやマウス等であってもよい。あるいは、操作入力部44は、例えば、表示装置6と一体に構成されたタッチパネルであってもよい。この場合、読影医が表示装置6に表示されたマンモグラフィー画像に対してタッチ操作やドラッグ操作を行うことにより注目領域の指定を行うことができるよう構成される。
制御部41が、MLO画像及びCC画像、及び注目領域又は注目領域の候補に関する情報を入力としてシェーマ画像を生成する医用画像生成処理のプロラムを実行することにより、サーバー装置4はシェーマ画像を生成する医用画像生成装置として機能する。図4は、制御部41のシェーマ画像生成に係る機能的構成を示す機能ブロック図である。制御部41は、図4に示すように、画像及び情報取得部411、正面情報算出部412、奥行情報算出部413、シェーマ画像生成部414を有する。
具体的には、画像及び情報取得部411は、医用画像データベース5から及び注目領域の情報を取得する。正面情報算出部412は、MLO画像及びCC画像の一部または全部をメモリー42に記憶し、取得されたMLO画像及びCC画像と注目領域の情報とに基づき、それぞれの画像に含まれる***画像における注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する。奥行情報算出部413は、MLO画像及びCC画像の一部または全部をメモリー42に記憶し、取得されたMLO画像及びCC画像と注目領域の情報とに基づき、それぞれの画像に含まれる***画像における注目領域の奥行方向における範囲を表す奥行情報を算出する。シェーマ画像生成部414は、正面情報と奥行情報を反映してシェーマ画像を生成する。その際、シェーマ画像における正面情報の識別部の態様を、奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成する構成としてもよい。
各構成要素における、処理の詳細については後述する。
ここで、「奥行情報の内容」とは、奥行情報が複数の種類のパラメータからなるとき、パラメータの種別、及びパラメータの値の大きさの両方を指す。本実施の形態では、パラメータの種類として、例えば、注目領域の奥行方向の位置(深さ)、及び注目領域の奥行方向の厚みを示す。パラメータの値として、注目領域の奥行方向の位置(深さ)の値、及び注目領域の奥行方向の厚みの値を示す。
制御部41は、生成されたシェーマ画像を参照元のMLO画像及びCC画像と関連付けて入出力部45に出力し、シェーマ画像は入出力部45から医用画像データベース5に出力され保存される。制御部41は、シェーマ画像と参照元のMLO画像及びCC画像を表示制御部43に出力し、表示制御部43は、シェーマ画像を含む表示画面を作成して表示装置6に出力して表示装置6に表示させる。MLO画像及び/又はCC画像と共に表示装置6に表示させてもよい。
ゲートウェイ(不図示)は、位置推定機能を実行させるための専用端末であり、診断支援装置3(CAD)から病変位置情報を取得し、医用画像保管通信システム10(PACS)から該当する検査画像を取得して位置推定を行い、その結果を医用画像保管通信システム10へ送信する。
<乳癌検査の流れ>
先ず、乳癌の検査の流れの概要を説明する。乳癌の検査では、***内に乳癌腫瘍の疑いがある被検体内の組織構造物を、マンモグラフィー装置と超音波診断装置とを用いてスクリーニングする併用検査が行われる。図5は、乳癌検査における併用検査の流れを示す工程図の一例である。
先ず、被検体の***にMLO及びCCから板状体で***全体を挟み込み圧縮した状態で、MLO及びCCに沿ってX線を照射し、***全体をMLOから撮影したマMLO画像及びCC画像を取得する。
次に、MLO画像及びCC画像を読影して組織構造物を検出し、超音波診断において超音波探触子を走査すべき位置の確認作業が行われる。図6(a)~(c)は、読影・走査位置確認の工程の態様を示す工程図の一例である。
図6(a)に示す例では、先ず、読影医によるMLO画像及びCC画像の読影が行われる。読影医はMLO画像及びCC画像それぞれについて、乳癌腫瘍の疑いがある被検体内の組織構造物が存在するか否かを検査し、当該組織構造物が存在する領域を注目領域として捜査入力部44を介してサーバー装置4に入力する。次に、サーバー装置4は係る注目領域に関する情報に基づき、注目領域の被検体の位置に対応する超音波探触子を走査すべき位置を表したシェーマ画像を生成する。
図6(b)に示す例は、診断支援装置3により読影の支援を行う場合である。この場合、読影医による読影に先立って、検査技師に操作に基づき、診断支援装置3によりMLO画像及びCC画像の画像解析を行って乳癌腫瘍の疑いがある被検体内の組織構造物を含む注目領域の候補の検出処理を行う。読影医は読影に際し、注目領域の候補に関する情報を参照してMLO画像及びCC画像を読影し候補領域を特定する。
図6(c)に示す例は、読影と超音波探触子を走査すべき位置の確認とを並行して行う場合である。この場合、診断支援装置3は図6(b)の場合と同様にMLO画像及びCC画像に基づき注目領域の候補の検出し、サーバー装置4は、診断支援装置3の出力に係る注目領域の候補に関する情報に基づき、注目領域の被検体の位置に対応する超音波探触子を走査すべき位置を表したシェーマ画像を生成する。
次に図5に戻り、超音波診断装置2により超音波検査が行われる。このとき、超音波診断装置2を操作する医師又は検査技師は、上記工程において確認された走査位置に超音波探触子を当てて走査して反射波を受信する。これにより、被検体***における注目領域に相当する部位近傍を走査することにより、当該部位からの反射波を感度良く受信して高解像度かつS/Nの高い超音波断層画像を得ることができる。
最後に、得られたMLO画像及びCC画像及び超音波断層画像に基づく総合判定が行行われ、生体検査等の精密検査を行うべき被検体内の組織構造物の有無が判定される。
<サーバー装置4(医用画像生成装置)の動作について>
以上の構成からなる医用画像生成装置4における医用画像生成処理及び表示動作について説明する。
図7は、サーバー装置4(医用画像生成装置)における医用画像生成処理のフローチャートである。
先ず、画像及び情報取得部411は、操作入力部44を介して、例えば、被験者情報、検査情報、臨床情報等、操作者からの各種設定・操作等の各種操作入力を受け付ける(ステップS1)。
情報が入力されると、画像及び情報取得部411は、入力された被験者情報、検査情報、臨床情報等に基づいてマンモグラフィー画像(MLO画像及びCC画像)を選択して医用画像データベース5から読み出して表示装置6に表示する(ステップS2)。さらに、マンモグラフィー画像に注目領域の候補に関する情報が不可されているか否かを判定し(ステップS3)、付加されている場合には、注目領域の候補に関する情報を参照元のMLO画像及びCC画像に重畳させて表示装置6にアノテーション表示し(ステップS4)、付加されていない場合にはステップS4に進む。
次に、画像及び情報取得部411は、操作入力部44を介して、読影医である操作者からの注目領域の指定に係る操作入力を受け付ける(ステップS5)。注目領域が指定されると、注目領域の指定入力を終了するか否かを確認し(ステップS6)、終了しない場合にはステップS5に戻り新たな注目領域の指定入力を受け付け、終了する場合にはステップS7に進む。
次に、正面情報算出部412は注目領域の正面情報を算出する(ステップS7)。図8は、ステップS7における注目領域の正面情報の算出処理の詳細を示すフローチャートである。図9は、MLO画像Im1における注目領域RI1及びCC画像Im2における注目領域RI2の情報から、正面方向のシェーマ画像Im3における注目領域の範囲RI3を表す正面情報の算出方法を説明するための模式図である。図9では、正面方向のシェーマ画像Im3における横方向、縦方向をX方向、Y方向、MLO画像Im1における横方向、縦方向をX方向、Z方向、CC画像Im2における横方向、縦方向をX方向、Z方向とする。また、正面情報の算出方法は、例えば、特開2015-104464号公報、特開2015-104465号公報等に記載された公知の方法を用いることができる。
先ず、正面情報算出部412は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)を画像解析して、スキンライン、ニップル位置、***基底ラインを検出する(ステップS71)。
具体的には、図9に示すように、MLO画像Im1からスキンラインSl1、ニップル位置Ni1、***基底ラインCw1を、CC画像Im2からスキンラインSl2、ニップル位置Ni2、***基底ラインCw2を検出する。ここで、本明細書では、MLO画像Im1及びCC画像Im2におけるニップル位置をニップル位置Ni、スキンラインSl、***基底ラインSwに対し、それぞれ番号(1,2)を付して表記する。両画像の区別をしない場合には番号を省略する。
ここで、「***基底ライン」とは、マンモグラフィー画像中の***画像における***の基底部分における外縁を示すラインであり、「***画像における胸壁ライン」、「***画像の上端と下端とを結ぶ直線」、又は「マンモグラフィー画像におけるX軸正方向の端点を通りY軸に平行な直線」の何れかを用いることができる。
なお、スキンライン及び胸壁ライン又は***画像の上端と下端とを結ぶ直線を抽出する方法としては公知の技術を使用することができ、例えば、画像のヒストグラム解析を行い、***領域と非***領域との境界であるスキンラインの輝度値を求め、胸壁側から乳頭側に当該輝度値を有する画素を探索する方法を用いることができる。または、例えば、Sobelフィルタを用いて2つの画素間の輝度変化に対応する輪郭データを取得し、輪郭データを2値化して2値化された輪郭データを凸包処理することで、スキンライン及び胸壁ライン又は***画像の上端と下端とを結ぶ直線を抽出する。より具体的には、Sobelフィルタによって輝度値(X線強度)が変化する領域を取り出し、2値化によって輝度値の変化度合いが閾値以上である領域のみを抽出して輪郭抽出を行う。または、特開2011-125363号公報に開示されているように、断層画像をウェーブレット変換した後高周波成分のみを逆変換し、画素値に基づいて探索を行ってスキンラインを抽出するとしてもよい。また、ニップル位置の算出方法は、例えば、特開2015-104464号公報、特開2015-104465号公報等に記載された公知の方法を用いることができる。
次に、正面情報算出部412は、シェーマ画像に対しマンモグラフィー画像(MLO,CC)を撮影角度、傾けてニップル軸を配置する(ステップS72)。
具体的には、図9に示すように、MLO画像Im1を、MLO画像Im1のニップル位置Ni1を通り***基底ラインCw1と垂直なニップル軸Nl1が、シェーマ画像Im3のニップル位置Ni3を通り、かつ、ニップル軸Nl1がシェーマ画像Im3のY方向に対し、MLO画像Im1の撮影角度θ(垂直方向を0°とする)だけ傾くように配置する。
また、CC画像Im2を、CC画像Im2のニップル位置Ni2を通り***基底ラインCw2と垂直なニップル軸Nl2が、シェーマ画像Im3のニップル位置Ni3を通り、かつ、ニップル軸Nl2がシェーマ画像Im3のY方向に対し、CC画像Im2の撮影角度0°となるように配置する。
なお、図9において、MLO画像Im1、CC画像Im2における、***基底ラインCw1、2を、それぞれMLO画像Im1、CC画像Im2のX方向として図示している。
次に、正面情報算出部412は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)を拡縮し、シェーマ画像外縁とのマンモグラフィー画像(MLO,CC)端部とを合致させる(ステップS73)。
具体的には、図9に示すように、CC画像Im2のX方向の端点Xmax2が、シェーマ画像Im3のX方向の端点Xmax3と一致するように、CC画像Im2をニップル位置Ni2を基準に拡縮する。同時に、CC画像Im2のX方向の端点Xmin2が、シェーマ画像Im3のX方向の端点Xmin3と一致するように、CC画像Im2を拡縮させてもよい。
また、MLO画像Im1のX方向の端点Xmax1が、シェーマ画像Im3のX方向の端点Xmax3を通りニップル軸Nl1と平行な直線Nl1’がシェーマ画像Im3と接するように、MLO画像Im1をニップル位置Ni1を基準に拡縮する。
次に、正面情報算出部412は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)各々の注目領域をシェーマ画像に投影、重複領域をシェーマ画像おける注目領域の範囲(正面情報)として算出し(ステップS74)、正面情報をシェーマ画像生成部414に出力する(ステップS75)。
具体的には、MLO画像Im1の注目領域RI1をシェーマ画像Im3に投影し、CC画像Im2の注目領域RI2をシェーマ画像Im3に投影し、重複する領域を正面方向のシェーマ画像Im3における注目領域の範囲RI3を表す正面情報として算出して出力する。
次に、奥行情報算出部413は、注目領域の深さに関する奥行情報を算出する(ステップS8)。図10は、ステップS8における注目領域の奥行方向深さに関する奥行情報の算出処理の詳細を示すフローチャートである。図11は、MLO画像又はCC画像における注目領域の情報から、注目領域の奥行方向深さに関する奥行情報の算出方法であって、(a)は第1の方法、(b)は第2の方法、(c)は第3の方法を説明するための模式図である。
先ず、奥行情報算出部413は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)において奥行き方向の***全厚みD1を算出する(ステップS81)。第1の方法では、図11(a)に示すように、マンモグラフィー画像(MLO,CC)において、ニップル位置Niからマンモグラフィー画像における奥行方向軸(Z方向)に沿った***基底ラインCwまでの距離を奥行き方向の***全厚みD1とする。
次に、奥行情報算出部413は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)においてニップル位置又はスキンラインから注目領域の基準位置までの距離(注目領域深さ)D2を算出する(ステップS82)。第1の方法では、図11(a)に示すように、注目領域RIにおける基準点Ptを通りマンモグラフィー画像における奥行方向軸(Z方向)に平行な直線と、ニップル位置Niを通り奥行方向軸に垂直な直線L1との交点から基準点Ptまでの距離を注目領域深さD2とする。
ここで、本例では、図11(a)に示すように、注目領域RIにおける奥行軸方向の最も浅い点を基準点Ptとしている。しかしながら、基準点Ptは注目領域RI内に存在する任意の点としてもよく、例えば、注目領域RIの中心点、奥行軸方向の最も深いい点を基準点Ptに選択してもよい。あるいは、複数の点からなる点群を基準点Ptとしてもよい。例えば、矩形形状の注目領域RIに対し、4つの頂点を基準点Ptとして選択し、それぞれに対して注目領域深さD2を算出してもよい。注目領域RIが所定値以上の大きさの範囲であるとき、注目領域RIをカバーできる複数の点を基準点Ptとして選択することにより、注目領域RIの大きさを考慮した注目領域RIの位置の算出が可能となる。
次に、奥行情報算出部413は、注目領域深さD2の***全厚みD1に対する比率D2/D1(注目領域相対深さ)を算出する(ステップS83)。
次に、奥行情報算出部413は、MLO画像、CC画像における注目領域相対深さからマンモグラフィー画像における注目領域相対深さの代表値を算出(ステップS84)して、正面情報をシェーマ画像生成部414に注目領域相対深さを奥行情報としてシェーマ画像生成部414に出力して(ステップS85)、図7に戻る。MLO画像、CC画像の注目領域相対深さが異なる場合、代表値の算出は平均、何れかを選択、最大値を選択等の方法を用いてもよい。
なお、第2の方法を採る場合には、ステップS81において、図11(b)に示すように、マンモグラフィー画像(MLO,CC)において、注目領域RIにおける基準点Ptを通りマンモグラフィー画像における奥行方向軸(Z方向)に平行な直線L2と***スキンラインSlとの交点から、直線L2と***基底ラインとの交点までの距離を奥行き方向の***全厚みD1とし、ステップS82において、直線L2と***スキンラインSlとの交点から、基準点Ptまでの距離を注目領域深さD2としてもよい。第2の方法では、図11(b)に示すように、注目領域RIにおける奥行軸方向の最も浅い点を基準点Ptとしている。しかしながら、基準点Ptは注目領域RI内に存在する任意の点としてもよい。
また、第3の方法を採る場合には、ステップS81において、図11(c)に示すように、注目領域RIにおける基準点Ptを通り、ニップル位置Niを通り***基底ラインCwへの法線であるニップル軸に平行な直線L3と***スキンラインSlとの交点から、直線L3と***基底ラインCwとの交点までの距離である距離を奥行き方向の***全厚みD1とし、ステップS82において、図11(c)に示すように、直線L3と***スキンラインSlとの交点から、基準点Ptまでの距離を注目領域深さD2としてもよい。係る構成により、シャーマ画像における奥行方向と***基底ラインの方向とが一致しない場合もおいても、注目領域の奥行方向の位置を算出できる。なお、第3の方法では、図11(c)に示すように、注目領域RIにおけるニップル軸と平行な直線と注目領域RIとの交点のうち、最も浅い点を基準点Ptとしている。しかしながら、基準点Ptは注目領域RI内に存在する任意の点としてもよい。
あるいは、第3の方法を採る場合には、図11(d)に示すように、ニップルNiの上端と下端とを通る直線L4としたとき、ニップル軸をニップル位置Niを通り直線L4と垂直な直線Nilとし、図11(c)と同様の方法を用いて***全厚みD1及び注目領域深さD2を算出してもよい。
次に、奥行情報算出部413は、注目領域の厚みに関する奥行情報を算出する(ステップS9)。図12は、ステップS9における注目領域の奥行方向厚みに関する奥行情報の算出処理の詳細を示すフローチャートである。図13は、MLO画像又はCC画像における注目領域の情報から、注目領域の奥行方向厚みに関する奥行情報の算出方法であって、(a)は第1の方法、(b)は第2の方法を説明するための模式図である。
先ず、奥行情報算出部413は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)において奥行き方向の***全厚みD3を算出する(ステップS91)。第1の方法では、図13(a)に示すように、注目領域RIにおける基準点Ptを通りマンモグラフィー画像における奥行方向軸(Z方向)に平行な直線L2と***スキンラインSlとの交点から、直線L2と***基底ラインCwとの交点までの距離を奥行き方向の***全厚みD3とする。第1の方法では、図13(a)に示すように、注目領域RIにおける奥行軸方向の最も浅い点を基準点Ptとしている。しかしながら、基準点Ptは注目領域RI内に存在する任意の点としてもよい。
次に、奥行情報算出部413は、マンモグラフィー画像(MLO,CC)において注目領域厚みD4を算出する(ステップS92)。第1の方法では、図11(a)に示すように、直線L2と注目領域の外縁との2つの交点間の距離を注目領域厚みD4とする。
次に、奥行情報算出部413は、注目領域厚みD4の***全厚みD3に対する比率D4/D3(注目領域相対厚み)を算出する(ステップS93)。
次に、奥行情報算出部413は、MLO画像、CC画像における注目領域相対厚みからマンモグラフィー画像における注目領域相対厚みの代表値を算出し(ステップS94)、注目領域相対厚みを奥行情報としてシェーマ画像生成部414に出力して(ステップS95)、図7に戻る。代表値を算出方法はステップS84と同じである。
なお、以上の処理において、第2の方法を採る場合には、ステップS91において、注目領域RIにおける基準点Ptを通り、ニップル位置Niを通り***基底ラインCwへの法線に平行な直線L3と***スキンラインSlとの交点から、直線L3と***基底ラインCwとの交点までの距離を奥行き方向の***全厚みD3としてもよく、ステップS92において、直線L3と注目領域RIの外縁との2つの交点間の距離を注目領域厚みD4としてもよい。係る構成により、シャーマ画像における奥行方向と***基底ラインの方向とが一致しない場合もおいても、注目領域の奥行方向の厚みを算出できる。なお、第2の方法では、図13(b)に示すように、注目領域RIにおけるニップル軸と平行な直線と注目領域RIとの交点のうち、最も浅い点を基準点Ptとしている。しかしながら、基準点Ptは注目領域RI内に存在する任意の点としてもよい。
あるいは、第2の方法を採る場合には、図13(c)に示すように、ニップルNiの上端と下端を通る直線L4としたとき、ニップル軸をニップル位置Niを通り直線L4と垂直な直線Nilとし、図13(b)と同様の方法を用いて、***全厚みD3及び注目領域厚みD4を算出してもよい。
次に、シェーマ画像生成部414は、正面情報と奥行情報を反映して、シェーマ画像における正面情報の識別部の態様を、奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成し(ステップS10)、表示制御部43は、シェーマ画像を含む表示画面を作成して表示装置6に出力してMLO画像及び/又はCC画像と共に表示装置6に表示させる(ステップS11)。
次に、画像及び情報取得部411は、更なる注目領域の指定入力を終了するか否かを確認し(ステップS12)、終了しない場合にはステップS5に戻り新たな注目領域の指定入力を受け付け、終了する場合には処理を終了する。
<シェーマ画像の態様>
サーバー装置4(医用画像生成装置)によって生成され表示されるシェーマ画像の例について、図面を用いて説明する。
(注目領域の奥行方向深さの反映)
図14(a)~(c)は、注目領域の奥行方向深さが異なるマンモグラフィー画像の一例である。図15(a)~(c)、図16(a)~(c)は、注目領域の奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の一例である。図15(a)~(c)は、正面方向における注目領域の位置を表す棒状のインディケータバーAt1を用いた例であり、インディケータバーAt1とシェーマ画像と直角に交わる直径との交点がマンモグラフィー画像(MLO,CC)における注目領域RIのX方向の位置に相当する。また、図16(a)~(c)は、正面方向における注目領域の位置を表すために扇型のインディケータAt2を用いた例であり、扇型がハイライトされているインディケータAt2がマンモグラフィー画像(MLO,CC)における注目領域RIの存在範囲である。
シェーマ画像生成部414は、さらに、図14(a)~(c)に示すように、深さを「浅、中、深」に分類し、図15(a)~(c)あるいは、図16(a)~(c)に示すように、分類深さに対応して、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータAt1、At2の色、濃度、輝度、透明度、テクスチャから選択される1以上の要素を異ならせることにより、奥行方向の深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像を生成しても表示してもよい。
これにより、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像からに把握することができる。超音波操作者は、被験者の対象部位と表示画面とを交互に見ながら診断を行うことが通例である。このとき、本実施の形態にかかる医用画像生成装置によれば、シェーマ画像自体の態様を異ならせて、注目領域の***の奥行方向の位置について情報伝達を行うことから、超音波操作者の視線移動の範囲が対象部位と表示画面との範囲内に抑制される。また、超音波操作者は、シェーマ画像自体のインディケータ部分の態様の変化から、視覚を通して操作者の感覚により近い状態で注目領域の***の奥行方向の位置を認識することができる。
そのため、超音波検査の際に超音波操作者がマンモグラフィー画像を読み出して注目領域の奥行方向の位置を確認する作業を無くし、超音波操作者の作業負担を軽減して検査効率を向上することができる。
(注目領域の奥行方向深さに基づく位置推定誤差の反映)
乳頭から注目領域RIまでの距離が大きくなるほど、位置推定結果の誤差が大きくなり、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータ位置の信頼性が低下する。これに対し、シェーマ画像において、注目領域RIの奥行き情報(距離)に応じて注目領域RIの存在可能性がある範囲をインディケータの範囲として表示させ、位置推定誤差を含めた表示機能を提供することができる。インディケータの大きさがマンモグラフィー画像(MLO,CC)における注目領域RIの存在可能性がある範囲となる。
図17(a)~(c)の上図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なるマンモグラフィー画像(MLO、CC)の一例である。図17(a)~(c)それぞれの下図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の態様を示す一例である。
図17(a)~(c)の上図に示すように、注目領域RIの深さを「浅、中、深」に分類し、それぞれの下図に示すように、分類深さに対応して、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータAt6の大きさを異ならせることにより、注目領域RIの存在可能性がある範囲を反映したシェーマ画像を生成する。例えば、図17(a)では、注目領域RIの深さは浅く、位置推定結果の誤差は小さいため、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータAt6のサイズは小さく表示する。他方、図17(c)では、注目領域RIの深さは大きく、位置推定結果の誤差は大きいため、インディケータAt6のサイズは大きく表示する。
また、図18の上図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なるマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、注目領域RIの奥行方向深さが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の態様を示す別の一例である。図18においても、注目領域RIの深さに対応して、注目領域RIの位置を表すインディケータAt7が平面視における***の中心付近にない場合でも、インディケータAt7の大きさを異ならせて、注目領域RIの存在可能性がある範囲を反映したシェーマ画像を生成する。
ここで、シェーマ画像における正面情報を反映した識別部の態様を、注目領域RI深さに対応する注目領域RIの正面方向における存在可能性がある範囲の大きさに応じて異ならせてもよい。このとき、注目領域RIの深さとインディケータAt6の大きさとの関係は、深さと位置推定結果の誤差との関係に基づいて定められる。具体的には、注目領域RI深さが深いほど、注目領域RIの正面方向における存在可能性がある範囲の大きさが大きい構成としてもよく、注目領域RI深さが深いほど、シェーマ画像における正面情報の識別部の幅、長さ又は面積から選択される何れかの要素が増加するように異ならせる構成としてもよい。本例では、注目領域RIの深さに応じて、インディケータAt6の直径が増加する構成とした。これにより、実際の位置推定結果の誤差の大きさに対応して、注目領域RIの存在可能性がある範囲を的確に表示する誤差表示機能を実現できる。
以上のとおり、位置推定誤差の反映したシェーマ画像では、奥行き情報(距離)に応じて位置推定誤差を反映して、注目領域RIの存在可能性がある範囲を示すシェーマ画像を表示することができる。これにより、注目領域RIの存在可能性がある範囲を、操作者がより感覚的に認識し易い態様のインディケータにより、シェーマ画像を表示することができる。
(注目領域の奥行方向深さと厚みの反映)
図19(a)~(c)は、注目領域の奥行方向厚みが異なるマンモグラフィー画像の一例である。図20(a)~(c)は、図19(a)~(c)に対応する注目領域の奥行方向の深さと厚みが異なる奥行情報を反映したシェーマ画像の別の一例であり、正面方向における注目領域RIの位置の表示方法は図15(a)~(c)と同じである。
シェーマ画像生成部414は、図19(a)~(c)に示すように、注目領域R1の奥行方向の厚みを「小、中、大」に分類し、図20(a)~(c)に示すように、分類深さに対応して、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータAt1、At2の色、濃度、輝度、透明度、テクスチャから選択される1以上の要素を異ならせるとともに、分類厚みに対応して、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータAt3の幅、長さ、又は面積から選択される1以上の要素を異ならせることにより、奥行方向の深さと厚みの両方が異なる奥行情報を反映したシェーマ画像を生成しても表示してもよい。
これにより、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置に加えて、注目領域の***の奥行方向の厚みを、シェーマ画像から把握することができる。ここでも、本実施の形態によれば、シェーマ画像自体の態様を異ならせて、注目領域の***の奥行方向の厚みについて情報伝達を行うことから、超音波操作者の視線移動が対象部位と表示画面との範囲内に抑制される。また、超音波操作者は、シェーマ画像自体のインディケータ部分の態様の変化から、視覚を通してより一層操作者の感覚に近い状態で注目領域の***の奥行方向の厚みを認識することができる。そのため、超音波検査の際に超音波操作者がマンモグラフィー画像を読み出して注目領域の奥行方向の厚みを確認する作業を無くし、超音波操作者の作業負担を軽減して検査効率を向上することができる。
なお、注目領域R1の正面方向の範囲の大きさに対応して、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータAt3の幅、長さ、又は面積から選択される1以上の要素を異ならせることにより、操作者の選択に応じて、奥行方向の厚みに替えて正面方向の範囲の大きさを反映させたシェーマ画像を生成しても表示してもよい。これにより操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置に加えて、注目領域の正面方向の範囲の大きさを、シェーマ画像から把握することができる。
(注目領域の指定方法が異なる場合)
図21は、読影医による、MLO画像(欄内左側)及びCC画像(欄内右側)における注目領域の指定方法の分類を示す図である。図21の上欄は、MLO画像及びCC画像について注目領域R1が両方指定された場合、中欄は、MLO画像又はCC画像の片方について注目領域R1が選択指定された場合、下欄は、MLO画像及びCC画像のそれぞれについて注目領域R1が複数個所指定された場合を表す。また、図21の左欄は、読影医が、例えば、石灰化等に対して狭い領域からなるポイント状の注目領域R1を指定した場合、右欄は、読影医が、例えば、腫瘤、乳管拡張、嚢胞、乳管等に対して所定以上の幅と高さを有する矩形形状の注目領域R1が指定した場合を表す。各画像は左右の***を横方向に背向させて表示したものである。
図22は、図21における注目領域の指定方法の分類に対応して、奥行情報を反映の仕方を異ならせたシェーマ画像の一例である。
図22の上欄に示すように、MLO画像及びCC画像について注目領域R1が両方指定された場合には、それぞれに対応するインディケータバーAt4の交点が、正面方向のシェーマ画像における注目領域の位置を表す。
左蘭は、ポイント状の注目領域R1が指定された場合のシェーマ画像であり、正面方向における注目領域の位置を表す棒状のインディケータバーAt4を表示する。この場合、インディケータバーAt4とシェーマ画像と直角に交わる直径との交点がマンモグラフィー画像(MLO,CC)における注目領域RIのX方向の位置に相当する。
右蘭は、所定以上の幅と高さを有する矩形形状の注目領域R1が指定された場合のシェーマ画像であり、正面方向における注目領域の位置を表す帯状のインディケータバンドAt5を表示する。このとき、矩形形状の注目領域R1の中心をインディケータバンドAt5の中心線と一致させてもよい。また、注目領域R1の幅と高さの内、大きい方の寸法とインディケータバンドAt5の幅とが対応する構成としてもよい。このとき、注目領域R1の幅を***画像のX方向の全幅に対し正規化し、注目領域R1の高さを***画像のZ方向の***全厚みに対して正規化して、インディケータバンドAt5の幅と対応させてもよい。
これにより、マンモグラフィー画像における注目領域の大きさと、シェーマ画像におけるインディケータバンドAt5の大きさとを、定量的に近似させた表示を行うことができ、超音波検査における走査すべき範囲の確認が容易になる。
また、図22の上欄に示すように、MLO画像又はCC画像について注目領域R1が選択指定された場合には、表示された1本のインディケータバーAt4が、正面方向のシェーマ画像における注目領域の存在可能性のある範囲を表す。
また、図22の下欄に示すように、MLO画像及びCC画像のそれぞれについて注目領域R1が複数個所指定された場合には、それぞれの注目領域に対して2本のインディケータバーAt4が表示され、その交点が、正面方向のシェーマ画像における注目領域の位置を表す。このとき、注目領域毎に、インディケータバーAt4の色、濃度、輝度、透明度、テクスチャから選択される1以上の要素を異ならせてもよい。
これにより、異なる注目領域に対応するインディケータバーAt4の区別が容易になり、同じ注目領域に対応する2本のインディケータバーAt4の交点が容易に認識できる。
また、注目領域に関する情報に、読影医により腫瘤、乳管拡張、嚢胞、石灰化、乳管等の識別に関する所見が添付されている場合には、シェーマ画像におけるインディケータバーAt4又はインディケータバンドAt5を、所見に応じて異なる態様に表示してもよい。あるいは、インディケータバーAt4又はインディケータバンドAt5内又はその近傍に所見に関する情報をスクリプト表示させてもよい。
これにより、検査者は所見情報をシェーマ画像から把握することができる。
≪実施の形態2≫
以上、実施の形態1に係る医用画像生成装置4を説明したが、本開示は、その本質的な特徴的構成要素を除き、以上の実施の形態に何ら限定を受けるものではない。例えば、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。以下では、そのような形態の一例として、上記した実施の形態2を説明する。
上記実施の形態1では、ニップル位置は、上述のとおり、例えば、特開2015-104464号公報等に記載された公知の方法により算出できることを示した。しかしながら、マンモグラフィー画像におけるニップルが突起した状態でないなどの要因により、ニップル位置、ニップル軸の検出に失敗した場合、推定結果は誤差が生じ、誤った位置を操作者に提示する可能性がある。
これに対し、実施の形態2に係る医用画像生成装置では、医用画像生成装置4において、さらに、ニップル位置、***端、ニップル軸の検出結果を操作者に提示した状態で、操作者がこれらを修正可能な構成を採る。これにより、操作者から修正された検出結果に基づいて、推定されたより精度の高い注目領域RIの位置及び厚みをシェーマ画像に反映して表示することができる。
具体的な態様として、実施の形態2に係る医用画像生成装置は、表示制御部43は、マンモグラフィー画像を表示装置6に表示させ、さらに、マンモグラフィー画像が表示装置6に表示させた状態で、マンモグラフィー画像に含まれる***画像における、マンモグラフィー画像から検出された、ニップルの位置、***端、ニップル軸の傾き選択される何れかを変更する操作入力を操作者から受け付ける操作入力部44を備え、正面情報算出部412は、マンモグラフィー画像、注目領域RIの情報及び操作入力に基づき、注目領域RIの正面方向における範囲を表す修正正面情報を算出し、奥行情報算出部413は、マンモグラフィー画像、注目領域RIの情報及び操作入力に基づき、注目領域RIの奥行方向における位置を表す修正奥行情報を算出し、シェーマ画像生成部414は、修正正面情報と修正奥行情報とを反映して修正シェーマ画像を生成し、表示制御部43は、修正シェーマ画像を表示装置6に表示させる構成を採る。
図23は、実施の形態2に係る医用画像生成装置における医用画像生成処理のフローチャートである。図23において、実施の形態2に係る医用画像生成装置における医用画像生成処理では、ステップS11におけるシェーマ画像を表示する処理を行った後に、ステップS21~ステップS23の処理を含む点で、実施の形態1と相違する。ステップS1~ステップS12における処理は、図7における実施の形態1における処理と同じであるので、同一の番号を付して説明を省略する。
以下、ステップS21~ステップS23の処理について、図面を用いて説明する。
図24(a)の上図は、実施の形態2の医用画像生成装置において、表示されるマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、シェーマ画像の態様を示す一例である。
先ず、ステップS11において、シェーマ画像を含む表示画面を作成して表示装置6に出力してMLO画像及び/又はCC画像と共に表示装置6に表示させる。
次に、ステップS21Aにおいて、シェーマ画像の修正が必要か否かの操作入力を受け付ける(ステップS21A)。否(No)である場合には、ステップS12に進み処理を継続する。
一方、修正要(Yes)である場合には、ステップS22Aに進み、MLO画像(左側の図)における、ニップル位置Ni1、***端Br1(図9におけるMLO画像Im1のX方向の端点Xmax1に相当)、ニップル基準線(ニップル軸Nl1)を表示する。また、CC画像(右側の図)における、ニップル位置Ni2、***端Br21、Br22(それぞれ、図9におけるCC画像Im2のX方向の端点Xmin2、Xmax2に相当)、ニップル基準線(ニップル軸Nl2)を表示する。
次に、ステップS23Aにおいて、ニップル基準線Nl1、Nl2の傾き、ニップル位置Ni1、Ni2、及び***端Br1、XBr21、XBr22の位置から選択される1以上の条件について、操作者からの変更入力を受ける。ニップル基準線Nl1、Nl2の傾きの変更は、ニップル位置Ni1、Ni2を変更するか、又は、ニップル基準線Nl1、Nl2上における、ニップル位置Ni1、Ni2と***基底ラインとの間の任意の点を***基底点Nl1b、Nl2bとして定義し、***基底点Nl1b、Nl2bの位置を、***基底ラインに沿って移動してもよい。本例では、図24(a)に示すように、***基底点Nl1b、Nl2bを、ニップル基準線Nl1、Nl2と***基底ラインとの交点とし、***基底点Nl1b、Nl2bの位置を***基底ラインに沿って移動する構成とした。
ここでも、***基底ラインとは、上述のとおり、「***画像における胸壁ライン」、「***画像の上端と下端とを結ぶ直線」、又は「マンモグラフィー画像におけるX軸正方向の端点を通りY軸に平行な直線」の何れかを用いることができる。
また、***基底点Nl2bは、***端Br21、Br22の中点としてもよい。
本例における修正箇所CRは、MLO画像の***基底点Nl1bである。
図24(b)は、操作者による修正が施された後の、実施の形態2の医用画像生成装置における同じくマンモグラフィー画像(MLO、CC)、下図は、同じくシェーマ画像の態様を示す一例である。図24(b)に示すように、修正が施された箇所CR´では、L(左)側の***のMLO画像おける***基底点Nl1bを上方に移動されており(MV)、この修正に伴い、シェーマ画像における、L(左)側の***のMLO画像における注目領域RIの位置を示すインディケータAt4の位置が下方に移動する(MV)。
次に、ステップS7に戻り、修正された情報に基づいて、注目領域RIの正面情報を、注目領域の深さに関する奥行情報(ステップS8)、注目領域の厚みに関する奥行情報(ステップS9)をそれぞれ算出し、修正が施された奥行情報の内容に応じて表示態様を異ならせたシェーマ画像を生成し(ステップS10)、MLO画像及び/又はCC画像と共に修正が施されたシェーマ画像を表示させる(ステップS11)。
これにより、MLO画像及びCC画像を表示させた状態で、操作者が、MLO画像及びCC画像における、ニップル基準線Nl1、Nl2、ニップル位置Ni1、Ni2、及び***端Br1、Br21、Br22の検出位置ズレを修正することができ、シェーマ画像として表示される注目領域RIの位置及び厚みの精度を向上することができる。
また、ステップS22Aにおける別の態様として、MLO画像における、ニップル位置Ni1、CC画像における、ニップル位置Ni2を表示し、ステップS23Aにおいて、ニップル位置Ni1、Ni2の条件について、操作者からの変更入力を受ける構成としてもよい。これにより、ニップル基準線Nl1、Nl2、***端Br1、Br21、Br22を非表示とすることにより、MLO画像及びCC画像の視認性を向上するとともに、ニップル位置Ni1、Ni2のみ修正可能とすることにより、操作性がよく、簡便かつ効果的な修正が可能となる。
なお、ステップS22Aにおける、さらに、別の態様として、ニップル軸Nl1、Nl2の傾きを変更する構成、あるいは、***端Br1、Br21、Br22の位置を変更する構成としてもよい。
≪実施の形態3≫
実施の形態3に係る医用画像生成装置では、実施の形態1、2に係る医用画像生成装置4において、さらに、マンモグラフィー画像におけるMLO画像Im1又はCC画像Im2のうち何れか一方の画像において指定された注目領域RIに基づき、他方の画像における参照候補範囲RLを算出し、他方の画像上に表示する点に特徴を有する。
<構 成>
以下、実施の形態3に係る医用画像生成装の構成について説明する。
実施の形態3に係る医用画像生成装は、図1に示した医用画像保管通信システム10の主要部を構成するサーバー装置4により構築され、MLO画像及びCC画像、及び読影医からの操作入力に係る注目領域RIに関する情報を入力として、参照候補範囲RLを算出する医用画像生成装置として機能する。実施の形態1と同様に、シェーマ画像を生成する医用画像生成装置として機能してもよい。
実施の形態3に係る医用画像生成装は、図3に示した実施の形態1に係るサーバー装置4と同様の構成を採り、図3における制御部41に替えて、あるいは、図3における制御部41とともに、図26に示した実施の形態3に係る制御部41Aを備えた点に特徴がある。
図26は、実施の形態3の医用画像生成装置におけるサーバー装置の制御部41Aの機能的構成を示す機能ブロック図である。制御部41Aが、MLO画像及びCC画像、及び注目領域又は注目領域の候補に関する情報を入力として、参照候補範囲を算出する医用画像生成処理のプログラムを実行する。
制御部41Aは、図26に示すように、画像及び情報取得部411、正面情報算出部412、奥行情報算出部413、参照候補範囲算出部414Aを有する。このうち、画像及び情報取得部411、正面情報算出部412、奥行情報算出部413の構成及び動作は、実施の形態1にかかる制御部41における、それぞれの要素と同じであるため、説明を省略する。
制御部41Aにおける参照候補範囲算出部414Aは、正面情報算出部412から正面情報を、奥行情報算出部413から奥行情報を取得し、MLO画像Im1又はCC画像Im2のうち何れか一方の画像において指定された注目領域RIに基づき、他方の画像における参照候補範囲RLを算出する。
具体的には、参照候補範囲算出部414Aは、MLO画像Im1に含まれる***画像、及びCC画像Im2に含まれる***画像に対応する仮想シェーマ画像Im3´を定義し、MLO画像Im1又はCC画像Im2のうち一方の画像に含まれる***画像における注目領域RIの、***画像の***基底ライン方向Cw1又はCw2の相対位置を、仮想シェーマ画像Im3´を介して他方の画像に含まれる***画像上に相対的に投影した、***画像の***基底ライン方向Cw2又はCw1の範囲として参照候補範囲RLを算出する。
<動 作>
以下、実施の形態3に係る医用画像生成装置における、参照候補範囲RLを算出するための処理について、図面を用いて説明する。
(CC画像の注目領域に基づきMLO画像に参照候補範囲を表示する動作)
図27(a)は、MLO画像に含まれる***画像における注目領域に基づき、CC画像に含まれる***画像における参照候補範囲を特定する方法を説明するための模式図である。図27(a)において、Im1はMLO画像、Im2はCC画像を、Im3´は仮想的なシェーマ画像である仮想シェーマ画像を表す。また、撮影角度θは、MLO画像Im1取得時の放射線照射方向が、垂直方向に対してなす角度(傾斜角度)である。Sl1、Sl2は***画像のスキンラインである。
MLO画像Im1中の***画像における注目領域RI基づく、CC画像Im2中の***画像における参照候補範囲RLは、以下のように算出される。
先ず、MLO画像Im1に含まれる***画像、及びCC画像Im2に含まれる***画像に対応する仮想シェーマ画像Im3´を仮想空間に設定する。図27(a)におけるMLO画像Im1、CC画像Im2、及び仮想シェーマ画像Im3´の配置方法、図9におけるMLO画像Im1、CC画像Im2、及びシェーマ画像Im3の配置方法と同じである。
次に、MLO画像Im1に含まれる***画像における注目領域RIの***基底ラインCw1方向の相対位置d1を算出する。
次に、MLO画像Im1における相対位置d1に対応して、仮想シェーマ画像Im3´における相対位置dを示す直線Nl1’と仮想シェーマ画像Im3´における***の外周線と交わる交点p1、p2を算出する。
ここで、シェーマ画像Im3における相対位置dは、撮影角度θと平行な直線Nl1’のニップル軸Nl1からの距離として定義され、MLO画像Im1に含まれる***画像におけるニップル軸Nl1から***端までの距離をdlowとしたとき、
=d1/dlow
として算出される。
次に、交点p1、p2の、仮想シェーマ画像Im3´における***基底ラインCw2方向の相対位置dp1、dp2を算出する。
ここで、相対位置dp1、dp2は、交点p1、p2からニップル軸Nl2までの距離d21、d22として定義され、CC画像Im2に含まれる***画像におけるニップル軸Nl2から***端までの距離をdin、doutとしたとき、
21=dp1/din
22=dp2/dout
として算出される。
そして、CC画像Im2における参照候補範囲RLは、***基底ラインCw2方向に規定される相対位置d21及びd22に挟まれた範囲として規定される。本例では、参照候補範囲RLは、長さd21+d22の2本の直線として表示される態様とした。
また、***基底ラインCw2に垂直な奥行方向(Im2におけるZ方向)における2本の直線の位置は、MLO画像Im1における注目領域RIの奥行方向(Im1におけるZ方向)における位置を表す奥行情報に基づき特定される構成としてもよい。具体的には、例えば、ニップル位置Ni1の***基底ラインCw1からの距離をz1、注目領域RIの奥行方向(Im1におけるZ方向)における中心の***基底ラインCw1からの距離zRI、ニップル位置Ni2の***基底ラインCw2からの距離をz2、参照候補範囲RLの奥行方向(Im2におけるZ方向)における中心の***基底ラインCw2からの距離zRLとしたとき、
RL=zRI×z2/z1
として算出してもよい。
また、zRLは、上記した算出方法に替えて、MLO画像Im1におけるニップル位置Ni1からZR1までのIm1におけるZ方向の距離(Z1-ZRI)を算出し、CC画像Im2におけるニップル位置Ni2からIm2におけるZ方向(胸壁方向)へ(Z1-ZRI)離れた位置を求め、当該位置のZ方向の高さをZRLとしてもよい。
これにより、図27(b)に示すように、MLO画像に含まれる***画像における注目領域RIと、CC画像に含まれる***画像における参照候補範囲RLが表示される。
次に、MLO画像に含まれる***画像における注目領域RIの位置が異なるときの、CC画像に含まれる***画像に表示される参照候補範囲RLの態様について説明する。
図28(a)~(c)、図29(a)(b)は、MLO画像に含まれる***画像において異なる位置に存在する注目領域に対して、特定されたCC画像に含まれる***画像における参照候補範囲の態様を示す模式図である。同図に示すように、MLO画像における注目領域RIの***基底ラインCw1方向の位置に応じて、CC画像に表示される参照候補範囲RLの***基底ラインCw2方向の幅が異なって表示される。例えば、図28(a)、(b)、(c)、あるいは、図28(a)、図29(a)、(b)に示すように、MLO画像中の***画像における注目領域RIの位置が、***基底ラインCw1方向において***端に近付くほど、CC画像に表示される参照候補範囲RLの***基底ラインCw2方向の幅が縮減する。この場合、操作者が参照すべき画像範囲を絞り込むことができ、検査効率が向上する。
(CC画像の注目領域に基づきMLO画像に参照候補範囲を表示する動作)
図30(a)は、CC画像における注目領域における注目領域の情報に基づき、MLO画像における参照候補範囲を特定する方法を説明するための模式図である。
ここでも、図27(a)と同様に、CC画像Im2の注目領域RI基づく、CC画像Im1における参照候補範囲RLが、以下のように算出される。
先ず、CC画像Im2に含まれる***画像、及びMLO画像Im1に含まれる***画像に対応する仮想シェーマ画像Im3´を定義する。図30(a)におけるMLO画像Im1、CC画像Im2、及び仮想シェーマ画像Im3´の配置方法、図9におけるMLO画像Im1、CC画像Im2、及びシェーマ画像Im3の配置方法と同じである。
次に、CC画像Im2に含まれる***画像における注目領域RIの第1の***基底ラインCw2方向の相対位置d21を算出する。
次に、CC画像Im2における相対位置d21に対応して、仮想シェーマ画像Im3´における相対位置dを示す直線Nl2’と仮想シェーマ画像Im3´における***の外周線と交わる交点p1、p2を算出する。
ここで、仮想シェーマ画像Im3´における相対位置dはニップル軸Nl2と並行な直線Nl2’までの距離として定義され、CC画像Im2に含まれる***画像におけるニップル軸Nl2から***端、までの距離をdinとしたとき、
=d21/din
として算出される。
次に、交点p1、p2の、仮想シェーマ画像Im3´における***基底ラインCw1方向の相対位置dp1、dp2を算出する。
ここで、相対位置dp1、dp2は、交点p1、p2からニップル軸Nl1までの距離d11、d12として定義され、CC画像Im1に含まれる***画像におけるニップル軸Nl1から***端までの距離をdlowとしたとき、
11=dp1/dlow
12=dp2/dlow
として算出される。
そして、CC画像Im1における参照候補範囲RLは、***基底ラインCw1方向に規定される相対位置d11及びd12に挟まれた範囲として規定される。本例では、参照候補範囲RLは、長さd11+d12の2本の直線として表示される態様とした。
また、図27(a)と同様に、***基底ラインCw1に垂直な奥行方向(Im1におけるZ方向)の2本の直線の位置は、MLO画像Im2における注目領域RIの奥行方向(Im1におけるZ方向)における位置を表す奥行情報に基づき特定される構成としてもよい。例えば、注目領域RIの奥行方向(Im2におけるZ方向)における中心の***基底ラインCw2からの距離zRI、参照候補範囲RLの奥行方向(Im1におけるZ方向)における中心の***基底ラインCw1からの距離zRLとしたとき、
RL=zRI×z1/z2
として算出してもよい。
ここでも、zRLは、上記した算出方法に替えて、CC画像Im2におけるニップル位置Ni2からZR1までのIm2におけるZ方向の距離(Z2-ZRI)を算出し、MLO画像Im1におけるニップル位置Ni1からI12におけるZ方向(胸壁方向)へ(Z2-ZRI)離れた位置を求め、当該位置のZ方向の高さをZRLとしてもよい。
さらに、***基底ラインCw2に垂直な方向の2本の直線の位置は、CC画像Im2における注目領域RIの奥行方向(Im2におけるZ方向)の存在範囲に基づき特定される構成としてもよい。
これにより、図30(b)に示すように、CC画像に含まれる***画像における注目領域RIと、MLO画像に含まれる***画像における参照候補範囲RLが表示される。
ここでも、図31(a)~(c)、図32(a)(b)に示すように、CC画像における注目領域RIの***基底ラインCw2方向の位置に応じて、MLO画像に表示される参照候補範囲RLの幅が異なる。例えば、CC画像中の***画像における注目領域RIの位置が、***基底ラインCw2方向において***端に近いほど、MLO画像に表示される参照候補範囲RLの***基底ラインCw1方向の幅が縮減する(図31(a)、(b)、(c)、あるいは、図31(a)、図32(a)、(b)参照)。
<効 果>
図33(a)は、***画像に注目領域を表示したCC画像の例、(b)は、***画像に参照候補範囲RLを表示したMLO画像の一例である。
このように、マンモグラフィー画像のCC画像Im2において、図33(a)に示すように指定された注目領域RIに基づき、図33(b)に示すように、MLO画像Im1に注目領域RIから特定される参照候補範囲RLが表示されることが見て取れる。
以上のとおり、実施の形態3に係る医用画像生成装置では、MLO画像Im1又はCC画像Im2で指定された注目領域RIから、仮想シェーマ画像Im3´を経由して算出される、他方の画像上における参照候補範囲RLを絞り込むことがで、操作者が参照すべき画像範囲を絞り込み検査効率を向上することができる。
また、参照候補範囲RLの奥行方向(Z方向)の範囲を、マンモグラフィー画像における注目領域RIの奥行方向(Z方向)の存在範囲に基づき特定することにより、さらに奥行方向(Z方向)に絞り込んだ参照候補範囲RLを提示することが可能となり、操作者が参照すべき画像範囲をより一層絞り込み検査効率をさらに向上することができる。
なお、実施の形態1、2に係る医用画像生成装置4では、シェーマ画像生成部は、正面情報と奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成し、表示制御部は、シェーマ画像を表示装置に表示させる構成とした。しかしながら、実施の形態3に係る医用画像生成装置では、マンモグラフィー画像におけるMLO画像Im1又はCC画像Im2の何れか一方の画像において指定された注目領域RIに基づき、他方の画像に参照候補範囲RLが表示される構成としたうえで、シェーマ画像については、少なくとも正面情報を反映してシェーマ画像を生成し、正面情報に基づくシェーマ画像を表示させる構成としてもよい。
また、MLO画像Im1の撮影角度は、上記に限らず、例えば、MLO画像Im1取得時の放射線照射方向が、水平方向に対してなす角度と定義してもよいことは、言うまでもない。
≪変形例≫
以上、本開示を実施の形態に基づいて説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではなく種々の変更が可能である。
(1)上記した実施の形態では、医用画像生成装置の実施の形態を例に挙げて説明した。しかしながら、例えば、医用画像生成装置をコンピュータPCに実行させる医用画像生成プログラムとしてもよい。
(2)上記した実施の形態では、サーバー装置4により生成されたシャーマ画像は、医用画像保管通信システム10(PACS)を構成する表示装置6に表示される例を示して説明を行った。しかしながら、シェーマ画像は、例えば、超音波診断装置の表示画面、あるいは診断支援装置(CAD)3の表示装置33に表示される形態としてもよい。
また、上記した実施の形態では、シェーマ画像生成処理に係るプログラムを、サーバー装置4の制御部41において実行する例を示して説明を行った。しかしながら、シェーマ画像生成処理を超音波診断装置において実行される構成としてもよい。
これにより、操作者は超音波診断装置の表示画面において超音波検査における走査位置を把握することができ、より一層操作が容易になる。
(3)上記した実施の形態では、シェーマ画像生成部414は、注目領域R1の深さを「浅、中、深」に分類し、奥行方向の厚みを「小、中、大」に分類して、分類深さや分類厚みに対応して、正面方向における注目領域の位置を表すインディケータの態様を異ならせる構成とした。しかしながら、注目領域R1の深さを「浅、深」に分類し、奥行方向の厚みを「小、大」に分類して、分類に対応して注目領域の位置を表すインディケータの態様を異ならせもよい。これにより、大まかな超音波検査における走査位置を把握することができる。あるいは、4以上の多段階に分類してもよい。より精度よく走査位置を把握することができる。
(4)上記した実施の形態では、読影医による注目領域の指定とシャーマ画像の生成及び表示とを連続する処理として行う構成を例示して説明を行った。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、読影医により指定された注目領域の情報をいったん、医用画像データベース等に保存することにより、読影医による注目領域の指定と、シャーマ画像の生成及び表示とが個別に行われる構成としてよい。
(5)上記した実施の形態では、医用画像生成の一例として、乳癌腫瘍の検査を例示して説明を行った。しかしながら、本開示はこれに限定されるものではなく、マンモグラフィーを用いた各種疾患に対するシェーマ画像の生成に適用してもよい。
(6)上記した実施の形態では、被検体のマンモグラフィー断層画像を撮影するためのモダリティとしてX線を用いたマンモグラフィーを例に挙げて説明した。断層画像情報として、陽電子断層撮影(PET:Positron Emission Tomography)を用いたマンモグラフィー等、被検体の断層画像を撮影するための各種モダリティによって取得されたマンモグラフィー断層画像情報等を用いてシェーマ画像を形成してもよい。
(7)上記実施の形態に係る医用画像生成装置では、記憶装置であるデータ格納部を医用画像保管通信システム(PACS)内に含む構成としたが、記憶装置はこれに限定されず、半導体メモリー、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、磁気記憶装置、等が、インターネットを介して医用画像保管通信システム(PACS)に外部から接続される構成であってもよい。
(8)なお、本開示を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本開示は、上記の実施の形態に限定されず、以下のような場合も本発明に含まれる。
例えば、本発明は、マイクロプロセッサとメモリーを備えたコンピュータシステムであって、上記メモリーは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、上記マイクロプロセッサは、上記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。例えば、本開示の医用画像生成方法のコンピュータプログラムを有しており、このプログラムに従って動作する(又は接続された各部位に動作を指示する)コンピュータシステムであってもよい。
また、上記医用画像生成装置の全部を、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等の記録媒体、ハードディスクユニットなどから構成されるコンピュータシステムで構成した場合も本発明に含まれる。上記RAM又はハードディスクユニットには、上記各装置と同様の動作を達成するコンピュータプログラムが記憶されている。上記マイクロプロセッサが、上記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置はその機能を達成する。
また、上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1つのシステムLSI(Large scale Integration(大規模集積回路))から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。なお、LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。上記RAMには、上記各装置と同様の動作を達成するコンピュータプログラムが記憶されている。上記マイクロプロセッサが、上記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。例えば、本発明の医用画像生成方法がLSIのプログラムとして格納されており、このLSIがコンピュータ内に挿入され、所定のプログラム(医用画像生成方法)を実施する場合も本発明に含まれる。
なお、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサー(Reconfigurable Processor)を利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
また、各実施の形態に係る、医用画像生成装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。上記医用画像生成装置の動作を実施させるプログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。プログラムや信号を記録媒体に記録して移送することにより、プログラムを独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい、また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、上記実施形態に係る医用画像生成装置の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)やプロセッサなどのプログラマブルデバイスとソフトウェアにより実現される構成であってもよい。後者の構成は、いわゆるGPGPU(General-Purpose computing on Graphics Processing Unit)である。これらの構成要素は一個の回路部品とすることができるし、複数の回路部品の集合体にすることもできる。また、複数の構成要素を組合せて一個の回路部品とすることができるし、複数の回路部品の集合体にすることもできる。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを一つの機能ブロックとして実現したり、一つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
また、上記のステップが実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
また、各実施の形態に係る医用画像生成装置、及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。更に上記で用いた数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。
さらに、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
≪まとめ≫
以上のとおり、実施の形態に係る医用画像生成装置は、マンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づきシェーマ画像を生成する医用画像生成装置であって、記憶媒体から前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部と、前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成するシェーマ画像生成部と、前記シェーマ画像を表示装置に表示させる表示制御部とを備えたことを特徴とする。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成する構成としてもよい。
係る構成により、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像から把握することができる。このとき、シェーマ画像自体の態様を異ならせることにより、注目領域の***の奥行方向の位置を表示することから、操作者の視線移動が抑制されるとともに、操作者は、シェーマ画像自体のインディケータ部分の態様の変化から、視覚を通してより操作者の感覚に近い状態で注目領域の***の奥行方向の位置を認識することができる。そのため、超音波検査の際に超音波操作者がマンモグラフィー画像を読み出して注目領域の奥行方向の位置を確認する作業を無くし、超音波操作者の作業負担を軽減して検査効率を向上することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記奥行情報算出部は、前記***画像の***全厚みと、前記***画像における前記注目領域の注目領域深さとを算出し、前記注目領域深さの前記***全厚みに対する比率を算出して、前記比率を奥行情報とする構成としてもよい。
係る構成により、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像から把握することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記奥行情報算出部は、さらに、前記***画像の***全厚みと、前記***画像における前記注目領域の注目領域厚みとを算出し、前記注目領域厚みの前記***全厚みに対する比率を算出して、前記比率を奥行情報とする構成としてもよい。
係る構成により、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置に加えて、奥行方向の厚みをシェーマ画像から把握することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の態様を、前記奥行情報を構成するパラメータの種別、及び前記パラメータの値の大小に応じて異ならせる構成としてもよい。
係る構成により、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の複数の種別のパラメータについて、シェーマ画像から把握することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の色、濃度、輝度、透明度、テクスチャ、幅、長さ、又は面積から選択される要素を、前記パラメータの種別に対応させ、対応させた要素を前記パラメータの値の大小に応じて異ならせる構成としてもよい。
係る構成により、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の複数の種別のパラメータの値の大小を、パラメータの種別毎に対応したシェーマ画像の識別部における態様の変化から把握することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域の情報が、前記マンモグラフィー画像における所定値未満の大きさの領域を示す情報であるとき、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の態様を線状にする構成としてもよい。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域の情報が、前記マンモグラフィー画像における所定値以上の大きさの領域を示す情報であるとき、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の幅、長さ、又は面積から選択される1以上の要素を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせる構成としてもよい。
係る構成により、マンモグラフィー画像における注目領域の大きさと、シェーマ画像における識別部の大きさとを、定量的に近似させた表示を行うことができ、超音波検査における走査すべき範囲の確認が容易になる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域の情報が、複数の注目領域に対応して複数存在するとき、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の色、濃度、輝度、透明度、テクスチャ、幅、長さ、又は面積から選択される1以上の要素を、前記注目領域毎に異ならせる構成としてもよい。
係る構成により、異なる注目領域に対応するシェーマ画像における識別部の区別が容易になり、同じ注目領域に対応する一対の識別部の交点の認識容易になる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記注目領域深さに対応する前記注目領域の正面方向における存在可能性がある範囲の大きさに応じて異ならせたシェーマ画像を生成する構成としてもよい。
係る構成により、実際の位置推定結果の誤差の大きさに対応して、注目領域RIの存在可能性がある範囲を的確に表示する誤差表示機能を実現でき、奥行き情報(距離)に応じて位置推定誤差を反映して、注目領域RIの存在可能性がある範囲を示すシェーマ画像を表示することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域深さが深いほど、前記注目領域の正面方向における存在可能性がある範囲の大きさが大きい構成としてもよい。また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記シェーマ画像生成部は、前記注目領域深さが深いほど、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の幅、長さ又は面積から選択される何れかの要素が増加するように異ならせる構成としてもよい。
係る構成により、注目領域RIの存在可能性がある範囲を、操作者がより感覚的に認識し易い態様のインディケータにより、シェーマ画像を表示することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記***全厚みは、前記***画像におけるニップルの位置から、ニップル位置を通り前記マンモグラフィー画像における奥行方向軸と***基底ラインとの交点までの距離であり、前記注目領域深さは、前記注目領域における基準点を通り奥行方向軸に平行な直線とニップル位置を通り奥行方向軸に垂直な直線との交点から、前記基準点までの距離である構成としてもよい。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域深さは、前記注目領域における基準点を通り前記マンモグラフィー画像における奥行方向軸に平行な直線と***スキンラインとの交点から、前記基準点までの距離であり、前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である構成としてもよい。
係る構成により、注目領域の奥行方向の位置を算出することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域深さは、前記注目領域における基準点を通り、ニップル位置を通り***基底ラインへの法線、又はニップルの上端と下端とを通る直線と垂直なニップル位置を通る直線に対し、平行な直線と、***スキンラインとの交点から、前記基準点までの距離であり、前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である構成としてもよい。
係る構成により、シャーマ画像における奥行方向と***基底ラインの方向とが一致しない場合もおいても、注目領域の奥行方向の位置を算出できる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域厚みは、前記注目領域における基準点を通り前記マンモグラフィー画像における奥行方向軸に平行な直線と前記注目領域の外縁との2つの交点間の距離であり、前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である
構成としてもよい。
係る構成により、注目領域の奥行方向の厚みを算出することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域厚みは、前記注目領域における基準点を通り、ニップル位置を通り***基底ラインへの法線、又はニップルの上端と下端とを通る直線と垂直なニップル位置を通る直線に対し、平行な直線と前記注目領域の外縁との2つの交点間の距離であり、前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である構成としてもよい。
係る構成により、シャーマ画像における奥行方向と***基底ラインの方向とが一致しない場合もおいても、注目領域の奥行方向の厚みを算出できる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記表示制御部は、前記マンモグラフィー画像を表示装置に表示させ、さらに、前記マンモグラフィー画像が前記表示装置に表示させた状態で、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における、前記マンモグラフィー画像から検出された、ニップルの位置、***端、***端の中点位置から選択される何れかを変更する操作入力を操作者から受け付ける操作入力部を備え、前記正面情報算出部は、前記マンモグラフィー画像、前記注目領域の情報及び前記操作入力に基づき、前記注目領域の正面方向における範囲を表す修正正面情報を算出し、前記奥行情報算出部は、前記マンモグラフィー画像、前記注目領域の情報及び前記操作入力に基づき、前記注目領域の奥行方向における位置を表す修正奥行情報を算出し、前記シェーマ画像生成部は、前記修正正面情報と前記修正奥行情報とを反映して修正シェーマ画像を生成し、前記表示制御部は、前記修正シェーマ画像を表示装置に表示させる構成としてもよい。
係る構成により、操作者が、MLO画像及びCC画像からにおける、ニップル基準線、ニップル位置、及び***端の位置の検出位置ズレを修正することができ、シェーマ画像として表示される注目領域RIの位置及び厚みの精度を向上することができる。これにより、操作者から修正された検出結果に基づいて、推定されたより精度の高い注目領域RIの位置及び厚みをシェーマ画像に反映して表示することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記操作入力部は、前記ニップルの位置を変更する操作入力を受け付ける構成としてもよい。
係る構成により、マンモグラフィー画像の視認性を向上するとともに、ニップル位置のみ修正可能とすることにより、操作性がよく、簡便かつ効果的な修正が可能となる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記操作入力部は、前記ニップル基準線の傾きを変更する操作入力を受け付ける構成、あるいは、前記操作入力部は、前記***端の位置を変更する操作入力を受け付ける構成としてもよい。
ここで、前記ニップル基準線は、ニップルの位置を通り***基底ラインに垂直な直線、ニップルの位置を通りニップルの上端と下端とを通る直線と垂直な直線、ニップルの位置と***端の中点を通る直線、又は、前記マンモグラフィー画像におけるニップルの位置を通る前記マンモグラフィー画像における水平線の何れかとしてもよい。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記マンモグラフィー画像は、MLO画像、CC画像を含む構成としてもよい。
係る構成により、MLO画像、CC画像と注目領域の情報とに基づき、マンモグラフィー画像における注目領域について、注目領域の正面方向における範囲を算出することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記注目領域の情報は、前記マンモグラフィー画像において読影医により指定された領域、又は、前記マンモグラフィー画像に基づきCADにより選択された領域の何れかである構成としてもよい。
係る構成により、マンモグラフィー画像とCADによる注目領域の情報とに基づき、マンモグラフィー画像における注目領域の奥行方向における位置を算出することができる。
また、別の態様では、MLO画像とCC画像を含むマンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づき参照候補範囲を算出する医用画像生成装置であって、
前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、
取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、
前記正面情報を反映して、前記MLO画像又は前記CC画像のうち何れか一方の画像において指定された前記注目領域に基づき、他方の画像における参照候補範囲を算出する参照候補範囲を算出する参照候補範囲算出部と、
前記マンモグラフィー画像と前記参照候補範囲を表示装置に表示させる表示制御部とを備えた構成としてもよい。
係る構成により、一方の画像で指定された注目領域RIに基づいて、他方の画像上における参照候補範囲RLを表示させて、操作者が参照すべき画像範囲を絞り込み検査効率を向上することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記参照候補範囲算出部は、前記一方の画像に含まれる第1の***画像、及び前記他方の画像に含まれる第2の***画像に対応する仮想シェーマ画像を設定し、
前記第1の***画像における前記注目領域の、前記第1の***画像の第1の***基底ライン方向の相対位置を、前記仮想シェーマ画像を介して前記第2の***画像上に相対的に投影した、前記第2の***画像の第2の***基底ライン方向の範囲を前記参照候補範囲とする構成としてもよい。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記参照候補範囲算出部は、前記仮想シェーマ画像における、前記相対位置に対応する位置を通る直線と前記仮想シェーマ画像における***の外周線と交わる2つの交点を算出し、
前記2つ交点の、前記仮想シェーマ画像における前記第2の***基底ライン方向の2つの相対位置を算出し、
前記第2の***画像における、第2の***基底ライン方向に規定される前記2つの相対位置に挟まれた範囲を前記参照候補範囲として算出する構成としてもよい。
係る構成により、MLO画像Im1又はCC画像Im2で指定された注目領域RIから、仮想シェーマ画像Im3´を経由して算出される、他方の画像上における参照候補範囲RLを求めることができ、他方の画像上に表示することができる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、さらに、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部を備え、
前記参照候補範囲算出部は、前記第2の***画像における前記参照候補範囲の奥行方向の範囲を、前記第1の***画像における前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報に基づき特定する構成としてもよい。
係る構成により、さらに高さ方向に絞り込んだ参照候補範囲RLを提示することが可能となり、操作者が参照すべき画像範囲をより一層絞り込み検査効率をさらに向上することができる。
実施の形態に係る医用画像生成プログラムは、マンモグラフィー画像と当該マンモグラフィー画像における注目領域の情報とに基づき、シェーマ画像を生成する医用画像生成装置が実行する、医用画像生成処理をコンピュータに実行させる医用画像生成プログラムであって、医用画像生成処理は、記憶媒体から前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得し、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出し、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出し、前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成し、前記シェーマ画像を表示装置に表示させることを特徴とする。
また、別の態様では、上記の何れかの態様において、前記シェーマ画像の生成では、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の態様を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成する構成としてもよい。
係る構成により、超音波操作者は、超音波検査の際に注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像から把握することができる医用画像生成装置を実現できる。そのため、超音波操作者の作業負担を軽減して検査効率を向上できるプログラムを実現できる。
また、別の態様では、医用画像生成プログラムにおいて、前記シェーマ画像の生成では、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記注目領域深さに対応する前記注目領域の正面方向における存在可能性がある範囲の大きさに応じて異ならせたシェーマ画像を生成する構成としてもよい。
係る構成により、実際の位置推定結果の誤差の大きさに対応して、奥行き情報(距離)に応じて位置推定誤差を反映して、注目領域RIの存在可能性がある範囲を示すシェーマ画像を表示するプログラムを実現できる。
また、別の態様では、上記の何れかの態様の医用画像生成プログラムにおいて、
さらに、前記マンモグラフィー画像から検出された、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における、ニップルの位置、***端、ニップル基準線が示された前記マンモグラフィー画像を表示装置に表示させ、
前記マンモグラフィー画像が前記表示装置に表示させた状態で、前記ニップルの位置、前記***端、前記ニップル基準線の傾きから選択される何れかを変更する操作入力を操作者から受け付け、
前記マンモグラフィー画像、前記注目領域の情報及び前記操作入力に基づき、前記注目領域の正面方向における範囲を表す修正正面情報を算出し、
前記マンモグラフィー画像、前記注目領域の情報及び前記操作入力に基づき、前記注目領域の奥行方向における位置を表す修正奥行情報を算出し、
前記修正正面情報と前記修正奥行情報とを反映して修正シェーマ画像を生成し、前記修正シェーマ画像を表示装置に表示させる構成としてもよい。
係る構成により、操作者から修正された検出結果に基づいて、推定されたより精度の高い注目領域RIの位置及び厚みをシェーマ画像に反映して表示するプログラムを実現できる。
また、別の態様では、医用画像生成プログラムにおいて、MLO画像とCC画像を含むマンモグラフィー画像と当該マンモグラフィー画像における注目領域の情報とに基づき、参照候補範囲を算出する医用画像生成処理をコンピュータに実行させる医用画像生成プログラムであって、
医用画像生成処理は、
前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得し、
取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出し、
前記正面情報を反映して、前記MLO画像又は前記CC画像のうち何れか一方の画像において指定された前記注目領域に基づき、他方の画像における参照候補範囲を算出し、
前記マンモグラフィー画像と前記参照候補範囲を表示装置に表示させる構成としてもよい。
係る構成により、一方の画像で指定された注目領域RIに基づいて、他方の画像上における参照候補範囲RLを表示させて、操作者が参照すべき画像範囲を絞り込み検査効率を向上に資するプログラムを実現できる。
また、別の態様では、医用画像生成プログラムであって、さらに、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出し、前記他方の画像における前記参照候補範囲の奥行方向の範囲を、前記一方の画像における前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報に基づき特定する構成としてもよい。係る構成により、さらに高さ方向に絞り込んだ参照候補範囲RLを提示することが可能となり、操作者が参照すべき画像範囲をより一層絞り込み検査効率をさらに向上できるプログラムを実現できる。
本開示の実施の形態に係る医用画像生成装置及び医用画像生成プログラムは、マンモグラフィー画像における注目領域の***の奥行方向の位置をシェーマ画像から把握することができることから、シェーマ画像を取り扱う医用画像管理通信システム(PACS)に広く適用可能である。
100 医用画像システム
10 医用画像保管通信システム(PACS)
1 マンモグラフィー装置
3 診断支援装置(CAD)
31CPU
32メモリー
33表示装置(ディスプレイ)
34入出力部(インターフェイス)
4 サーバー装置、(医用画像生成装置)
41、41A 制御部
411 画像及び情報取得部
412 正面情報算出部
413 奥行情報算出部
414 シェーマ画像生成部
414A 参照候補範囲算出部
42 メモリー
43 表示制御部
44 操作入力部
45入出力部(インターフェイス)
5 医用画像データベース、
6 表示装置(ディスプレイ)

Claims (21)

  1. マンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づきシェーマ画像を生成する医用画像生成装置であって、
    前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部と、
    前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成するシェーマ画像生成部と、
    前記シェーマ画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
    前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成する
    用画像生成装置。
  2. マンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づきシェーマ画像を生成する医用画像生成装置であって、
    前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部と、
    前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成するシェーマ画像生成部と、
    前記シェーマ画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
    前記奥行情報算出部は、前記***画像の***全厚みと、前記***画像における前記注目領域の注目領域深さとを算出し、前記注目領域深さの前記***全厚みに対する比率を算出して、前記比率を奥行情報とする
    用画像生成装置。
  3. 前記奥行情報算出部は、さらに、前記***画像の***全厚みと、前記***画像における前記注目領域の注目領域厚みとを算出し、前記注目領域厚みの前記***全厚みに対する比率を算出して、前記比率を奥行情報とする
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  4. 前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の態様を、前記奥行情報を構成するパラメータの種別、及び前記パラメータの値の大小に応じて異ならせる
    請求項1から3の何れか1項に記載の医用画像生成装置。
  5. 前記注目領域の情報が、前記マンモグラフィー画像における所定値未満の大きさの領域を示す情報であるとき、
    前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の態様を線状にする
    請求項1から3の何れか1項に記載の医用画像生成装置。
  6. 前記注目領域の情報が、前記マンモグラフィー画像における所定値以上の大きさの領域を示す情報であるとき、
    前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の幅、長さ、又は面積から選択される1以上の要素を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせる
    請求項1から3の何れか1項に記載の医用画像生成装置。
  7. 前記注目領域の情報が、複数の注目領域に対応して複数存在するとき、
    前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の色、濃度、輝度、透明度、テクスチャ、幅、長さ、又は面積から選択される1以上の要素を、前記注目領域毎に異ならせる
    請求項1から3の何れか1項に記載の医用画像生成装置。
  8. 前記シェーマ画像生成部は、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記注目領域深さに対応する前記注目領域の正面方向における存在可能性がある範囲の大きさに応じて異ならせたシェーマ画像を生成する
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  9. 前記注目領域深さが深いほど、前記注目領域の正面方向における存在可能性がある範囲の大きさが大きい
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  10. 前記シェーマ画像生成部は、前記注目領域深さが深いほど、前記シェーマ画像における前記正面情報の識別部の幅、長さ又は面積から選択される何れかの要素が増加するように異ならせる
    請求項8又は9に記載の医用画像生成装置。
  11. 前記***全厚みは、前記***画像におけるニップルの位置から、ニップル位置を通り前記マンモグラフィー画像における奥行方向軸と***基底ラインとの交点までの距離であり、
    前記注目領域深さは、前記注目領域における基準点を通り奥行方向軸に平行な直線とニップル位置を通り奥行方向軸に垂直な直線との交点から、前記基準点までの距離である
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  12. 前記注目領域深さは、前記注目領域における基準点を通り前記マンモグラフィー画像における奥行方向軸に平行な直線と***スキンラインとの交点から、前記基準点までの距離であり、
    前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  13. 前記注目領域深さは、前記注目領域における基準点を通り、ニップル位置を通り***基底ラインへの法線、又はニップルの上端と下端とを通る直線と垂直なニップル位置を通る直線に対し、平行な直線と、***スキンラインとの交点から、前記基準点までの距離であり、
    前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  14. 前記注目領域厚みは、前記注目領域における基準点を通り前記マンモグラフィー画像における奥行方向軸に平行な直線と前記注目領域の外縁との2つの交点間の距離であり、
    前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  15. 前記注目領域厚みは、前記注目領域における基準点を通り、ニップル位置を通り***基底ラインへの法線、又はニップルの上端と下端とを通る直線と垂直なニップル位置を通る直線に対し、平行な直線と前記注目領域の外縁との2つの交点間の距離であり、
    前記***全厚みは、前記直線と***スキンラインとの交点から、前記直線と***基底ラインとの交点までの距離である
    請求項に記載の医用画像生成装置。
  16. マンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づきシェーマ画像を生成する医用画像生成装置であって、
    前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部と、
    前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成するシェーマ画像生成部と、
    前記シェーマ画像を表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
    前記表示制御部は、前記マンモグラフィー画像から検出された、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における、ニップルの位置、***端、ニップル基準線が示された前記マンモグラフィー画像を表示装置に表示させ、
    さらに、前記マンモグラフィー画像が前記表示装置に表示させた状態で、前記ニップルの位置、前記***端、前記ニップル基準線の傾きから選択される何れかを変更する操作入力を操作者から受け付ける操作入力部を備え、
    前記正面情報算出部は、前記マンモグラフィー画像、前記注目領域の情報及び前記操作入力に基づき、前記注目領域の正面方向における範囲を表す修正正面情報を算出し、
    前記奥行情報算出部は、前記マンモグラフィー画像、前記注目領域の情報及び前記操作入力に基づき、前記注目領域の奥行方向における位置を表す修正奥行情報を算出し、
    前記シェーマ画像生成部は、前記修正正面情報と前記修正奥行情報とを反映して修正シェーマ画像を生成し、
    前記表示制御部は、前記修正シェーマ画像を表示装置に表示させる
    用画像生成装置。
  17. MLO画像とCC画像を含むマンモグラフィー画像と注目領域の情報とに基づき参照候補範囲を算出する医用画像生成装置であって、
    前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得する画像及び情報取得部と、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出する正面情報算出部と、
    前記正面情報を反映して、前記MLO画像又は前記CC画像のうち何れか一方の画像において指定された前記注目領域に基づき、他方の画像における参照候補範囲を算出する参照候補範囲を算出する参照候補範囲算出部と、
    前記マンモグラフィー画像と前記参照候補範囲を表示装置に表示させる表示制御部と、を備え、
    前記参照候補範囲算出部は、前記一方の画像に含まれる第1の***画像、及び前記他方の画像に含まれる第2の***画像に対応する仮想シェーマ画像を設定し、
    前記第1の***画像における前記注目領域の、前記第1の***画像の第1の***基底ライン方向の相対位置を、前記仮想シェーマ画像を介して前記第2の***画像上に相対的に投影した、前記第2の***画像の第2の***基底ライン方向の範囲を前記参照候補範囲とする
    用画像生成装置。
  18. 前記参照候補範囲算出部は、前記仮想シェーマ画像における、前記相対位置に対応する位置を通る直線と前記仮想シェーマ画像における***の外周線と交わる2つの交点を算出し、
    前記2つ交点の、前記仮想シェーマ画像における前記第2の***基底ライン方向の2つの相対位置を算出し、
    前記第2の***画像における、第2の***基底ライン方向に規定される前記2つの相対位置に挟まれた範囲を前記参照候補範囲として算出する
    請求項17に記載の医用画像生成装置。
  19. さらに、取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出する奥行情報算出部を備え、
    前記参照候補範囲算出部は、前記第2の***画像における前記参照候補範囲の奥行方向の範囲を、前記第1の***画像における前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報に基づき特定する
    請求項17又は18に記載の医用画像生成装置。
  20. マンモグラフィー画像と当該マンモグラフィー画像における注目領域の情報とに基づき、シェーマ画像を生成する医用画像生成装置が実行する、医用画像生成処理をコンピュータに実行させる医用画像生成プログラムであって、
    医用画像生成処理は、
    前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得し、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出し、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の奥行方向における位置を表す奥行情報を算出し、
    前記正面情報と前記奥行情報とを反映してシェーマ画像を生成し、
    前記シェーマ画像を表示装置に表示させ
    前記シェーマ画像を生成する際には、前記シェーマ画像における前記正面情報を反映した識別部の態様を、前記奥行情報の内容に応じて異ならせたシェーマ画像を生成する
    医用画像生成プログラム。
  21. MLO画像とCC画像を含むマンモグラフィー画像と当該マンモグラフィー画像における注目領域の情報とに基づき、参照候補範囲を算出する医用画像生成処理をコンピュータに実行させる医用画像生成プログラムであって、
    医用画像生成処理は、
    前記マンモグラフィー画像及び前記注目領域の情報を取得し、
    取得された前記マンモグラフィー画像と前記注目領域の情報とに基づき、前記マンモグラフィー画像に含まれる***画像における前記注目領域について、前記注目領域の正面方向における範囲を表す正面情報を算出し、
    前記正面情報を反映して、前記MLO画像又は前記CC画像のうち何れか一方の画像において指定された前記注目領域に基づき、他方の画像における参照候補範囲を算出し、
    前記マンモグラフィー画像と前記参照候補範囲を表示装置に表示させ
    前記参照候補範囲を算出する際には、前記一方の画像に含まれる第1の***画像、及び前記他方の画像に含まれる第2の***画像に対応する仮想シェーマ画像を設定し、
    前記第1の***画像における前記注目領域の、前記第1の***画像の第1の***基底ライン方向の相対位置を、前記仮想シェーマ画像を介して前記第2の***画像上に相対的に投影した、前記第2の***画像の第2の***基底ライン方向の範囲を前記参照候補範囲とする
    医用画像生成プログラム。
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