JP7331595B2 - 色変換パラメーター生成装置、色変換パラメーター生成方法及びプログラム - Google Patents

色変換パラメーター生成装置、色変換パラメーター生成方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、色変換パラメーター生成装置、色変換パラメーター生成方法及びプログラムに関する。
一般的な印刷装置では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のプロセスカラーを用いて印刷が行われている。原稿画像データに基づいて印刷された色見本(目標出力物)の色再現を目指すために、色見本を読み取って得られた読取画像データ(RGB値)と原稿画像データ(CMYK値)との色の対応関係から、原稿画像データに対する色変換に用いる色変換テーブルを修正することで、色合わせを行うシステムが利用されている(特許文献1参照)。
特開2016-48900号公報
しかしながら、印刷会社等において、クライアントからの受注時に持ち込まれる色見本・原稿画像データに、オーバープリントや透過オブジェクト等の重なり合うオブジェクトについての再現設定が存在する場合、色見本の印刷時に、この再現設定が有効又は無効のどちらであったかがわからないという問題があった。再現設定を有効にした場合と、再現設定を無効にした場合とでは、印刷結果が異なるため、システムが色見本の読取画像データと原稿画像データとで誤った色の対応付けを行い、色変換テーブルを誤った色に修正してしまう可能性がある。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、原稿画像データに重なり合うオブジェクトが存在する場合に、意図しない色変換を防止することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、前記制御部は、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記読取画像データと前記原稿画像データとの差分を取得し、前記差分が所定値以上である場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする。
請求項2に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、前記制御部は、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、前記色変換パラメーターを生成する際に、前記読取画像データと前記原稿画像データの前記再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを選択するための選択手段を備え、前記制御部は、前記選択手段における選択結果に基づいて、前記色変換パラメーターを生成する。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の色変換パラメーター生成装置において、前記制御部は、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする。
請求項4に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、前記制御部は、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成し、前記少なくとも二つの画像を表示部に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする。
請求項5に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、前記制御部は、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成し、前記少なくとも二つの画像のそれぞれについて、前記読取画像データとの差分を取得し、前記差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、前記読取画像データとに基づいて前記色変換パラメーターを生成する。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の色変換パラメーター生成装置において、前記制御部は、前記再現設定に対応する領域の範囲に限定して、前記少なくとも二つの画像を生成する。
請求項7に記載の発明は、請求項に記載の色変換パラメーター生成装置において、前記制御部は、前記読取画像データと前記原稿画像データとの位置合わせに用いる特徴点を含む領域の範囲に限定して、前記少なくとも二つの画像を生成する。
請求項8に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記読取画像データと前記原稿画像データとの差分を取得する工程と、前記制御部により、前記差分が所定値以上である場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、を含む。
請求項9に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記制御部により、前記色変換パラメーターを生成する際に、前記読取画像データと前記原稿画像データの前記再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かの選択手段における選択結果を判断する工程と、前記制御部により、前記選択手段における選択結果に基づいて、前記色変換パラメーターを生成する工程と、を含む。
請求項10に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、前記制御部により、前記少なくとも二つの画像を表示部に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、を含む。
請求項11に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、前記制御部により、前記少なくとも二つの画像のそれぞれについて、前記読取画像データとの差分を取得する工程と、前記制御部により、前記差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、前記読取画像データとに基づいて前記色変換パラメーターを生成する工程と、を含む。
請求項12に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記読取画像データと前記原稿画像データとの差分を取得する工程と、前記差分が所定値以上である場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、を実行させるためのプログラムである。
請求項13に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記色変換パラメーターを生成する際に、前記読取画像データと前記原稿画像データの前記再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かの選択手段における選択結果を判断する工程と、前記選択手段における選択結果に基づいて、前記色変換パラメーターを生成する工程と、を実行させるためのプログラムである。
請求項14に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、前記少なくとも二つの画像を表示部に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、を実行させるためのプログラムである。
請求項15に記載の発明は、色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、前記少なくとも二つの画像のそれぞれについて、前記読取画像データとの差分を取得する工程と、前記差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、前記読取画像データとに基づいて前記色変換パラメーターを生成する工程と、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、原稿画像データに重なり合うオブジェクトが存在する場合に、意図しない色変換を防止することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成システムのシステム構成を示す図である。 PCの機能的構成を示すブロック図である。 色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正の流れを示す図である。 第1の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。 (a)は、原稿画像データの例である。(b)は、プレビュー画面の例である。 第2の実施の形態における第2の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における第3の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。 再現設定を変更した二つの画像を含むプレビュー画面の例である。 第3の実施の形態の変形例1において処理対象とする領域の範囲を説明するための図である。 第3の実施の形態の変形例2において位置合わせに用いる特徴点を説明するための図である。 第4の実施の形態における第4の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係る色変換パラメーター生成装置の実施の形態について説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[第1の実施の形態]
図1に、第1の実施の形態における画像形成システム100のシステム構成を示す。図1に示すように、画像形成システム100は、色変換パラメーター生成装置としてのPC(Personal Computer)10、スキャナー20、プリンター30を備えて構成される。各装置は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介してデータ通信可能に接続されている。
PC10は、プリンター30の出力物の色を、色見本の色に合わせる際に用いるターゲットプロファイルを修正し、プリンター30に提供する。PC10は、プリンター30に、印刷対象の画像データを含む印刷指示を送信する。
スキャナー20は、色見本を読み取り、読取画像データ(RGB値)を生成する。なお、スキャナー20として、プリンター30に搭載されているスキャナーを用いてもよい。
プリンター30は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のプロセスカラーを用い、CMYKのトナーやインク等の色材を用いて、用紙上に画像を形成する画像形成装置である。プリンター30は、コントローラーと、プリンターエンジンと、から構成される。
コントローラーは、PC10から送信された印刷指示に基づいて、印刷対象の画像データに対し、色変換処理、ラスタライズ処理、スクリーニング処理等の演算処理を行い、ラスターデータ(CMYK値)を生成する。
プリンターエンジンは、コントローラーにより生成されたラスターデータ(CMYK値)に基づいて、印刷処理を行う。
図2に、PC10の機能的構成を示す。図2に示すように、PC10は、制御部11、表示部12、操作部13、通信部14、記憶部15等を備える。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113等により構成され、PC10内の各部を制御する。CPU111は、ROM112又は記憶部15に記憶されている各種プログラムを読み出してRAM113に展開し、展開されたプログラムに従って、各種処理を実行する。ROM112は、各種プログラム及び各種データを記憶する読み出し専用のメモリーである。RAM113は、作業領域として、一時的にプログラムやデータを記憶する。
表示部12は、LCD(Liquid Crystal Display)のモニターを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
操作部13は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。また、操作部13は、表示部12に積層されたタッチパネルにより構成され、操作者の指等によるタッチ操作の位置に応じた操作信号を制御部11に出力してもよい。
通信部14は、ネットワークインターフェース等により構成され、通信ネットワークNを介して接続された外部機器との間でデータの送受信を行う。
記憶部15は、各種プログラムや各種データを記憶する記憶装置である。
記憶部15には、色変換プロファイルが記憶されている。色変換プロファイルは、色変換に用いるプロファイルであり、スキャナープロファイル、プリンタープロファイル、ターゲットプロファイル等が含まれる。
スキャナープロファイルは、スキャナー20の読取値(RGB値)と色彩値(L値)との対応関係(スキャナー20の読取特性)を表すものであり、予め取得されている。
プリンタープロファイルは、プリンター30において印刷時に用いられる画像データ(CMYK値)と色彩値(L値)との対応関係(プリンター30の出力特性)を表すものであり、予め取得されている。
ターゲットプロファイルは、色見本を印刷した目標印刷機に入力される原稿画像データ(CMYK値)と、色見本から得られた色彩値(L値)との対応関係を表すものである。ターゲットプロファイルは、修正されることで更新される。
制御部11は、スキャナー20から、色見本を読み取って得られた読取画像データ(RGB値)を取得する。
制御部11は、色見本に対応する原稿画像データ(CMYK値)を取得する。原稿画像データは、色見本の印刷の元になった画像データである。原稿画像データとしては、例えば、PDFファイル等が用いられる。
制御部11は、読取画像データと原稿画像データとに基づいて、原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する。具体的には、制御部11は、ターゲットプロファイルの色変換パラメーターを生成する。
制御部11は、原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する。重なり合うオブジェクトについての再現設定(以下、「重ね合わせ再現設定」、又は、単に「再現設定」という。)とは、オブジェクト同士が重なっている部分の色をどのように再現するかを定めた設定である。重ね合わせ再現設定としては、オーバープリント、透過オブジェクト等の設定が挙げられる。
オーバープリントは、背面のオブジェクトに前面のオブジェクトを重ね合わせる際の設定であり、オーバープリントが有効(ON)の場合には、前面のオブジェクトの色に加え、背面のオブジェクトの色も入った状態で印刷される。オーバープリントが無効(OFF)の場合には、オブジェクト同士が重なった部分では、背面のオブジェクトの色は入らず、前面のオブジェクトの色のみが印刷される。
透過オブジェクトは、オブジェクトを重ねる際に、透過性・透明度等に基づいて、前面のオブジェクトを半透明にする設定である。
制御部11は、原稿画像データが再現設定を含む場合に、再現設定を含むことを報知する。
具体的には、制御部11は、原稿画像データが再現設定を含む場合に、原稿画像データに基づく画像を表示部12に表示させ、当該画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする。
操作部13は、色変換パラメーターを生成する際に、読取画像データと原稿画像データの再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを選択する際に用いられる。すなわち、操作部13は、選択手段として機能する。
制御部11は、操作部13(選択手段)における選択結果に基づいて、色変換パラメーターを生成する。具体的には、制御部11は、再現設定に対応する領域の情報を使用することが選択された場合には、読取画像データと原稿画像データの全領域の情報(再現設定に対応する領域の情報を含む。)に基づいて、色変換パラメーターを生成する。一方、制御部11は、再現設定に対応する領域の情報を使用しないことが選択された場合には、読取画像データと原稿画像データの再現設定に対応する領域を除外した領域の情報に基づいて、色変換パラメーターを生成する。
次に、図3を参照して、色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正の流れを説明する。
(1)原稿画像データから各画素のCMYK値を抽出する。
(2)スキャナー20で色見本を読み取って得られた読取画像データから各画素のRGB値を抽出する。
(3)修正対象となるターゲットプロファイルはCMYK-Lのルックアップテーブル(LUT)であるため、読取画像データから抽出したRGB値をスキャナープロファイル(RGB-L LUT)を用いてL値に変換する。
(4)原稿画像データと読取画像データの対応する位置同士で、CMYK値とL値とを対応付けたテーブル(CMYK-Lテーブル)を作成する。具体的には、原稿画像データと読取画像データのそれぞれからエッジ(輪郭)、角等の特徴点を抽出し、特徴点に基づいて原稿画像データと読取画像データの位置合わせを行う。そして、相互に対応する位置ごとに、原稿画像データのCMYK値と読取画像データから得られたL値の組み合わせを、CMYK-Lテーブルに格納する。
(5)CMYK-Lテーブルに基づいて、CMYKターゲットプロファイル(CMYK-L)に修正を反映する。
次に、PC10における動作について説明する。
図4は、PC10により実行される第1の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11のCPU111と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、スキャナー20において、色見本を読み取り、読取画像データ(RGB値)を生成する。
制御部11は、通信部14を介して、スキャナー20から色見本を読み取って得られた読取画像データ(RGB値)を取得する(ステップS1)。制御部11は、取得した読取画像データを記憶部15に記憶させる。
次に、制御部11は、通信部14を介して、外部装置から色見本に対応する原稿画像データ(CMYK値)を取得する(ステップS2)。制御部11は、取得した原稿画像データを記憶部15に記憶させる。
次に、制御部11は、原稿画像データを解析し(ステップS3)、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含むか否かを判断する(ステップS4)。
原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合には(ステップS4;YES)、制御部11は、原稿画像データに基づく画像を表示部12に表示させ、当該画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする(ステップS5)。制御部11は、表示部12に表示させる画像上で再現設定に対応する領域を目立たせることで、重ね合わせ再現設定があることを報知する。
例えば、図5(a)に示すように、原稿画像データ40がオーバープリント領域41を含む場合に、表示部12に表示されるプレビュー画面121の例を図5(b)に示す。プレビュー画面121には、画像表示領域50、チェックボックスC1、調整ボタンB1が含まれる。
画像表示領域50には、原稿画像データ40に基づく画像(プレビュー画像)が表示される。また、画像表示領域50では、画像の中のオーバープリント領域(再現設定に対応する領域)51が、他の領域と識別可能に表示される。例えば、制御部11は、オーバープリント領域(オブジェクト)51を点滅させたり、周囲と異なる色で表示させたりする。なお、ここでは、オーバープリント領域51の存在を報知することが目的であるため、オーバープリント領域51の色は、実際の色(原稿画像データ40における色)と違っていてもよい。また、オーバープリント領域51の境界に破線や太線を重畳表示させることで、オーバープリント領域51を強調して表示させることとしてもよい。
チェックボックスC1は、色変換パラメーターの生成に用いる情報(原稿画像データ、読取画像データ)から、再現設定に対応する領域を除外する際に、チェックが入れられる。
調整ボタンB1は、色変換パラメーターの生成を指示する際に押下される。
次に、ユーザーは、操作部13からの操作により、色変換パラメーターの生成時に、読取画像データと原稿画像データの再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを選択する。
例えば、図5(b)のプレビュー画面121において、ユーザーがチェックボックスC1にチェックを入れずに、調整ボタンB1を押下した場合には、制御部11は、色変換パラメーターの生成時に、再現設定に対応する領域の情報を使用することになる。一方、プレビュー画面121において、ユーザーがチェックボックスC1にチェックを入れた状態で、調整ボタンB1を押下した場合には、制御部11は、色変換パラメーターの生成時に、再現設定に対応する領域の情報を除外することになる。
制御部11は、操作部13からの選択操作に基づいて、色変換パラメーターの生成時に、再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを判断する(ステップS6)。
再現設定に対応する領域の情報を使用する場合には(ステップS6;YES)、制御部11は、読取画像データと原稿画像データの再現設定に対応する領域の情報を使用して、すなわち、読取画像データと原稿画像データの全領域に基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS7)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
ステップS6において、再現設定に対応する領域の情報を使用しない場合には(ステップS6;NO)、制御部11は、読取画像データと原稿画像データから再現設定に対応する領域の情報を除外して、再現設定に対応する領域以外の情報に基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS8)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
ステップS4において、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含まない場合には(ステップS4;NO)、制御部11は、読取画像データと原稿画像データとに基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS9)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
ステップS7、ステップS8又はステップS9の後、第1の色変換パラメーター生成処理が終了する。
修正されたターゲットプロファイルは、PC10からプリンター30に送信される。プリンター30で原稿画像データに係る印刷が行われる際、コントローラーにおいて、ターゲットプロファイルを用いて原稿画像データ(CMYK値)から色彩値(L値)に色変換され、プリンタープロファイルを用いて色彩値(L値)から印刷画像データ(CMYK値)に色変換される。プリンターエンジンにより、印刷画像データ(CMYK値)に基づいて印刷が行われることで、色見本を目標とした色が実現される。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、再現設定を含むことを報知するので、ユーザーに注意を喚起することができる。これにより、原稿画像データに重なり合うオブジェクトが存在する場合に、意図しない色変換を防止することができる。
具体的には、原稿画像データに基づく画像を表示させ、当該画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とすることで、再現設定に対応する領域を認識可能に表示するので、ユーザーが再現設定に対応する領域に注目しやすくなる。ユーザーが再現設定の存在を意識することで、再現設定を間違えた色を原稿画像データから取得することを防ぎ、間違って修正された色変換テーブルを用いて出力することによって発生していた再印刷や再調整がなくなる。
また、色変換パラメーターを生成する際に、読取画像データと原稿画像データの再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを選択することができるので、設定次第で意図しない色となる可能性がある領域は除外して、色変換パラメーターを生成することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
制御部11は、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、読取画像データと原稿画像データとの差分を取得する。差分としては、色差を用いることができる。
制御部11は、読取画像データと原稿画像データとの差分が所定値以上である場合に、原稿画像データに基づく画像を表示部12に表示させ、当該画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする。
次に、第2の実施の形態のPC10における動作について説明する。
図6は、PC10により実行される第2の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11のCPU111と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS11~ステップS14の処理は、第1の色変換パラメーター生成処理(図4参照)のステップS1~ステップS4の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS14において、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合には(ステップS14;YES)、制御部11は、ユーザーに再現設定の有効又は無効の選択を促す選択画面を表示部12に表示させる。ユーザーは、操作部13からの操作により、再現設定を有効にするか、無効にするかを選択する(ステップS15)。
次に、制御部11は、操作部13からの操作により選択された再現設定(有効又は無効)で原稿画像データをラスタライズし、ラスタライズ画像を生成する(ステップS16)。
次に、制御部11は、ラスタライズ画像と読取画像データの再現設定に対応する領域の色差を算出する(ステップS17)。具体的には、制御部11は、現状のターゲットプロファイル(修正前)を用いて、ラスタライズ画像の再現設定に対応する領域(CMYK値)を色彩値(L値)に変換する。また、制御部11は、スキャナープロファイルを用いて、読取画像データの再現設定に対応する領域(RGB値)を色彩値(L値)に変換する。制御部11は、再現設定に対応する領域内の各位置について、原稿画像データのラスタライズ画像から得られたL値と、読取画像データから得られたL値により、色差を算出する。
次に、制御部11は、ラスタライズ画像と読取画像データの再現設定に対応する領域における色差が閾値以上であるか否かを判断する(ステップS18)。例えば、ラスタライズ画像と読取画像データの色差ΔEabが2以上であるか否かを判断する。なお、再現設定に対応する領域における色差の最大値が閾値以上であるか否かを判断してもよいし、再現設定に対応する領域における色差の平均値が閾値以上であるか否かを判断してもよい。
再現設定に対応する領域における色差が閾値以上である場合には(ステップS18;YES)、制御部11は、ステップS15で選択された再現設定は誤っていると判断する(ステップS19)。ここで、制御部11は、選択された再現設定は誤っている可能性がある旨を表示部12に表示させてもよい。
次に、制御部11は、原稿画像データに基づく画像(選択された再現設定に基づく画像)を表示部12に表示させ、当該画像の中の再現設定に対応する領域のうち、色差が閾値以上の領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする(ステップS20)。例えば、制御部11は、再現設定に対応する領域のうち、色差が閾値以上の領域を点滅させたり、周囲と異なる色で表示させたりする。
ステップS21~ステップS23の処理は、第1の色変換パラメーター生成処理(図4参照)のステップS6~ステップS8の処理と同様であるため、説明を省略する。ただし、色変換パラメーターを生成する際に、原稿画像データとして、ステップS15で選択された再現設定でラスタライズしたラスタライズ画像を用いる。
ステップS18において、再現設定に対応する領域における色差が閾値未満である場合には(ステップS18;NO)、制御部11は、ステップS15で選択された再現設定は合っていると判断する(ステップS24)。ここで、制御部11は、選択された再現設定は合っていると考えられる旨を表示部12に表示させてもよい。
ステップS14において、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含まない場合(ステップS14;NO)、又は、ステップS24の後、制御部11は、読取画像データと原稿画像データとに基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS25)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
なお、ステップS24の後にステップS25に移行した場合には、色変換パラメーターを生成する際に、原稿画像データとして、ステップS15で選択された再現設定でラスタライズしたラスタライズ画像を用いる。
ステップS22、ステップS23又はステップS25の後、第2の色変換パラメーター生成処理が終了する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、原稿画像データに基づく画像の中の再現設定に対応する領域のうち、色差が閾値以上の領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とするので、ユーザーが選択した再現設定が色見本における再現設定と一致していないと考えられる場合に、ユーザーに注意を喚起することができる。これにより、原稿画像データに重なり合うオブジェクトが存在する場合に、意図しない色変換を防止することができる。
また、色変換パラメーターを生成する際に、読取画像データと原稿画像データの再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを選択することができるので、設定次第で意図しない色となる可能性がある領域は除外して、色変換パラメーターを生成することができる。
なお、読取画像データと原稿画像データとの差分としては、色差に限定されず、読取画像データと原稿画像データのいずれか一方又は両方を、色空間(表色系)を合わせるように変換し、同じ色値同士の差分を用いてもよい。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
制御部11は、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、原稿画像データについて、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する。
制御部11は、生成した少なくとも二つの画像を表示部12に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする。
第3の実施の形態では、生成された少なくとも二つの画像のうち、ユーザーが最適なもの(色見本に色がより近い方)を選択する。
次に、第3の実施の形態のPC10における動作について説明する。
図7は、PC10により実行される第3の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11のCPU111と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS31~ステップS34の処理は、第1の色変換パラメーター生成処理(図4参照)のステップS1~ステップS4の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS34において、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合には(ステップS34;YES)、制御部11は、再現設定を有効(ON)にして原稿画像データをラスタライズし、第1のラスタライズ画像を生成する(ステップS35)。
また、制御部11は、再現設定を無効(OFF)にして原稿画像データをラスタライズし、第2のラスタライズ画像を生成する(ステップS36)。
次に、制御部11は、第1のラスタライズ画像及び第2のラスタライズ画像を表示部12に表示させ、各ラスタライズ画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする(ステップS37)。
図8は、表示部12に表示されるプレビュー画面122の例である。プレビュー画面122には、第1画像表示領域60、第2画像表示領域70、調整ボタンB2が含まれる。
第1画像表示領域60には、再現設定を「有効」にして原稿画像データをラスタライズした第1のラスタライズ画像が表示される。第1のラスタライズ画像の中のオーバープリント領域61は、その境界に破線が重畳表示されることで、他の領域とは異なる表示態様となっている。
第2画像表示領域70には、再現設定を「無効」にして原稿画像データをラスタライズした第2のラスタライズ画像が表示される。第2のラスタライズ画像の中のオーバープリント領域71は、その境界に破線が重畳表示されることで、他の領域とは異なる表示態様となっている。
また、第1画像表示領域60及び第2画像表示領域70は、各領域をクリックすることで、クリックされた領域に対応するラスタライズ画像を選択可能となっている。
調整ボタンB2は、色変換パラメーターの生成を指示する際に押下される。
次に、ユーザーは、操作部13からの操作により、第1のラスタライズ画像、第2のラスタライズ画像のいずれか一方を選択する(ステップS38)。
具体的には、図8に示すプレビュー画面122において、ユーザーは、第1画像表示領域60の第1のラスタライズ画像、第2画像表示領域70の第2のラスタライズ画像と、色見本(目標出力物)とを比較し、オーバープリント領域61,71について、色見本と見た目が近い方(色差が小さい方)を選択する。
例えば、第2画像表示領域70をクリックすることで、再現設定が無効の第2のラスタライズ画像を選択することができ、第2画像表示領域70の周囲に選択状態を示す枠80が表示される。
次に、制御部11は、操作部13からの操作により選択されたラスタライズ画像(CMYK値)と、読取画像データ(RGB値)とに基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS39)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
具体的には、図8に示すプレビュー画面122において、第1画像表示領域60の第1のラスタライズ画像、又は、第2画像表示領域70の第2のラスタライズ画像のいずれかが選択された状態で、ユーザーが調整ボタンB2を押下すると、制御部11は、色変換パラメーターを生成する。
ステップS34において、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含まない場合には(ステップS34;NO)、制御部11は、読取画像データと原稿画像データとに基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS40)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
ステップS39又はステップS40の後、第3の色変換パラメーター生成処理が終了する。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成し、当該少なくとも二つの画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とすることで、再現設定を変更した少なくとも二つの画像をユーザーに提示することができる。ユーザーは、これらの画像と色見本とを比較することで、色見本における再現設定を判断できるため、原稿画像データに重なり合うオブジェクトが存在する場合に、意図しない色変換を防止することができる。
また、第2の実施の形態のように、原稿画像データと読取画像データとの色差で再現設定が合っているか否かを判断する場合には、閾値が必要となる。これに対し、第3の実施の形態では、再現設定を変更した少なくとも二つのラスタライズ画像をユーザーに提示することで、ラスタライズ画像間で相対的に色見本との近さを比較することが可能となり、再現設定の判断における精度が向上する。
[変形例1]
次に、第3の実施の形態の変形例1について説明する。
変形例1では、制御部11は、表示部12に表示させるための少なくとも二つの画像を生成する際に、再現設定に対応する領域の範囲に限定して、少なくとも二つの画像を生成する。具体的には、制御部11は、原稿画像データの再現設定に対応する領域の範囲に対して、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する。
なお、原稿画像データのラスタライズ範囲は、再現設定に対応する領域のみに限定するものではなく、再現設定に対応する領域の周囲に所定の余白領域を付加した範囲に対して、原稿画像データをラスタライズすることとしてもよい。
例えば、図9に示すように、原稿画像データ90の再現設定に対応する領域91の範囲を囲む矩形領域92に限定して、再現設定を変更してラスタライズを行う。
変形例1における動作は、基本的には第3の色変換パラメーター生成処理(図7参照)と同様であるため、第3の色変換パラメーター生成処理と異なる部分を中心に説明する。
ステップS35では、制御部11は、再現設定を有効(ON)にして原稿画像データの再現設定に対応する領域をラスタライズし、第1のラスタライズ画像を生成する。
ステップS36では、制御部11は、再現設定を無効(OFF)にして原稿画像データの再現設定に対応する領域をラスタライズし、第2のラスタライズ画像を生成する。
ステップS37では、制御部11は、第1のラスタライズ画像及び第2のラスタライズ画像を表示部12に表示させる。第1のラスタライズ画像及び第2のラスタライズ画像が再現設定に対応する領域のみから構成されている場合には、再現設定に対応する領域を識別可能に表示する必要はない。第1のラスタライズ画像及び第2のラスタライズ画像が再現設定に対応する領域と所定の余白領域から構成されている場合には、各ラスタライズ画像の中の再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とすることとしてもよい。
ステップS39では、制御部11は、ステップS38で選択されたラスタライズ画像の再現設定(有効/無効)に従って、原稿画像データの全領域をラスタライズし、全領域分のラスタライズ画像(CMYK値)と、読取画像データ(RGB値)とに基づいて、色変換パラメーターを生成する。
変形例1によれば、原稿画像データの再現設定に対応する領域の範囲に限定して、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成するので、ラスタライズ処理を高速化することができる。
[変形例2]
次に、第3の実施の形態の変形例2について説明する。
変形例2では、制御部11は、表示部12に表示させるための少なくとも二つの画像を生成する際に、再現設定に対応する領域の範囲を含み、読取画像データと原稿画像データとの位置合わせ(対応付け)に用いる特徴点を含む領域の範囲に限定して、少なくとも二つの画像を生成する。制御部11は、読取画像データと原稿画像データとの位置合わせを行う際に、画像データ上の特徴点を利用する。
図10は、原稿画像データの一部93を切り出したものである。例えば、再現設定に対応する領域94の境界線において、角として検出される位置95~98を特徴点として利用する。このような特徴点は、色変換パラメーターの生成にあたり、読取画像データから得られるL値と原稿画像データのCMYK値とを対応付ける際に必要である。
「再現設定に対応する領域の範囲」に、位置合わせに必要な特徴点が含まれている場合には、原稿画像データの「再現設定に対応する領域の範囲」に限定して、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成すればよい。
「再現設定に対応する領域の範囲」に、位置合わせに必要な特徴点が含まれていない場合には、「再現設定に対応する領域の範囲」を特徴点が含まれるまで広げた範囲を処理対象範囲とし、原稿画像データの処理対象範囲に限定して、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成すればよい。
変形例2における動作は、ラスタライズ範囲が異なるだけで、変形例1と同様である。
変形例2によれば、原稿画像データの読取画像データとの位置合わせに用いる特徴点を含む領域の範囲に限定して、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成するので、精度良く位置合わせを行いつつ、ラスタライズ処理を高速化することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明を適用した第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム100と同様の構成であるため、図1及び図2を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第4の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
制御部11は、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、原稿画像データについて、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する。
制御部11は、少なくとも二つの画像のそれぞれについて、読取画像データとの差分を取得する。
制御部11は、読取画像データとの差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、読取画像データとに基づいて色変換パラメーターを生成する。
次に、第4の実施の形態のPC10における動作について説明する。
図11は、PC10により実行される第4の色変換パラメーター生成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部11のCPU111と記憶部15に記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
ステップS41~ステップS46の処理は、第3の色変換パラメーター生成処理(図7参照)のステップS31~ステップS36の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS46の後、制御部11は、再現設定を有効にして生成された第1のラスタライズ画像と読取画像データの再現設定に対応する領域の色差を算出し、再現設定を無効にして生成された第2のラスタライズ画像と読取画像データの再現設定に対応する領域の色差を算出する(ステップS47)。色差の算出方法は、第2の色変換パラメーター生成処理(図6参照)のステップS17と同様である。
次に、制御部11は、再現設定に対応する領域における読取画像データとの色差が小さい方のラスタライズ画像の再現設定を採用する(ステップS48)。ここで、制御部11は、採用した再現設定が有効・無効のいずれであるかを表示部12に表示することとしてもよい。
次に、制御部11は、色差が小さい方のラスタライズ画像(CMYK値)と、読取画像データ(RGB値)とに基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS49)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
ステップS44において、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含まない場合には(ステップS44;NO)、制御部11は、読取画像データと原稿画像データとに基づいて、色変換パラメーターを生成する(ステップS50)。色変換テーブル(ターゲットプロファイル)の修正方法については、図3を参照して説明したとおりである。制御部11は、記憶部15のターゲットプロファイルを更新する。
ステップS49又はステップS50の後、第4の色変換パラメーター生成処理が終了する。
以上説明したように、第4の実施の形態によれば、原稿画像データが重ね合わせ再現設定を含む場合に、再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成し、読取画像データとの差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、読取画像データとに基づいて色変換パラメーターを生成するので、原稿画像データに重なり合うオブジェクトが存在する場合に、意図しない色変換を防止することができる。
また、第4の実施の形態では、再現設定を変更した少なくとも二つのラスタライズ画像と読取画像データとの色差を算出し、色差が最も小さい再現設定を採用することで、自動的に色見本の色に近い再現設定を選択することができ、精度が向上する。
第4の実施の形態においても、第3の実施の形態の変形例1、変形例2のように、原稿画像データから少なくとも二つの画像を生成する際に、領域の範囲を限定することとしてもよい。ただし、ステップS49では、制御部11は、読取画像データとの色差が小さい方のラスタライズ画像の再現設定(有効/無効)に従って、原稿画像データの全領域をラスタライズし、全領域分のラスタライズ画像(CMYK値)と、読取画像データ(RGB値)とに基づいて、色変換パラメーターを生成する。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る色変換パラメーター生成装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、各実施の形態における特徴的な処理を組み合わせることとしてもよい。
また、本発明を実施するための各機能は、複数の装置に分かれていてもよいし、一つの装置内に搭載されていてもよい。例えば、上記各実施の形態においてPC10が実行していた機能が、プリンター30に搭載されていてもよい。
また、原稿画像データの表色系(CMYK)、スキャナー20の読取画像データの表色系(RGB)、色彩値の表色系(L)、プリンター30において印刷時に用いられる画像データの表色系(CMYK)等については、上記の例に限定されない。
各処理を実行するためのプログラムを格納するコンピューター読み取り可能な媒体としては、上記の例に限定されず、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
10 PC
11 制御部
12 表示部
13 操作部
14 通信部
15 記憶部
20 スキャナー
30 プリンター
50 画像表示領域
51 オーバープリント領域
60 第1画像表示領域
61 オーバープリント領域
70 第2画像表示領域
71 オーバープリント領域
100 画像形成システム

Claims (15)

  1. 色見本の読取画像データを取得し、
    前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、
    前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、
    前記制御部は、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記読取画像データと前記原稿画像データとの差分を取得し、
    前記差分が所定値以上である場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする色変換パラメーター生成装置。
  2. 色見本の読取画像データを取得し、
    前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、
    前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、
    前記制御部は、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、
    前記色変換パラメーターを生成する際に、前記読取画像データと前記原稿画像データの前記再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かを選択するための選択手段を備え、
    前記制御部は、前記選択手段における選択結果に基づいて、前記色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置。
  3. 前記制御部は、前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする請求項2に記載の色変換パラメーター生成装置。
  4. 色見本の読取画像データを取得し、
    前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、
    前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、
    前記制御部は、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成し、
    前記少なくとも二つの画像を表示部に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする色変換パラメーター生成装置。
  5. 色見本の読取画像データを取得し、
    前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、
    前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置であって、
    前記制御部は、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知し、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成し、
    前記少なくとも二つの画像のそれぞれについて、前記読取画像データとの差分を取得し、
    前記差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、前記読取画像データとに基づいて前記色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置。
  6. 前記制御部は、前記再現設定に対応する領域の範囲に限定して、前記少なくとも二つの画像を生成する請求項4又は5に記載の色変換パラメーター生成装置。
  7. 前記制御部は、前記読取画像データと前記原稿画像データとの位置合わせに用いる特徴点を含む領域の範囲に限定して、前記少なくとも二つの画像を生成する請求項に記載の色変換パラメーター生成装置。
  8. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、
    前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記読取画像データと前記原稿画像データとの差分を取得する工程と、
    前記制御部により、前記差分が所定値以上である場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、
    を含む色変換パラメーター生成方法。
  9. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、
    前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記制御部により、前記色変換パラメーターを生成する際に、前記読取画像データと前記原稿画像データの前記再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かの選択手段における選択結果を判断する工程と、
    前記制御部により、前記選択手段における選択結果に基づいて、前記色変換パラメーターを生成する工程と、
    を含む色変換パラメーター生成方法。
  10. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、
    前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、
    前記制御部により、前記少なくとも二つの画像を表示部に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、
    を含む色変換パラメーター生成方法。
  11. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する制御部を備える色変換パラメーター生成装置における色変換パラメーター生成方法であって、
    前記制御部により、前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記制御部により、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、
    前記制御部により、前記少なくとも二つの画像のそれぞれについて、前記読取画像データとの差分を取得する工程と、
    前記制御部により、前記差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、前記読取画像データとに基づいて前記色変換パラメーターを生成する工程と、
    を含む色変換パラメーター生成方法。
  12. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記読取画像データと前記原稿画像データとの差分を取得する工程と、
    前記差分が所定値以上である場合に、前記原稿画像データに基づく画像を表示部に表示させ、当該画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、
    を実行させるためのプログラム。
  13. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記色変換パラメーターを生成する際に、前記読取画像データと前記原稿画像データの前記再現設定に対応する領域の情報を使用するか否かの選択手段における選択結果を判断する工程と、
    前記選択手段における選択結果に基づいて、前記色変換パラメーターを生成する工程と、
    を実行させるためのプログラム。
  14. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、
    前記少なくとも二つの画像を表示部に表示させ、当該少なくとも二つの画像の中の前記再現設定に対応する領域の表示態様を、他の領域とは異なる表示態様とする工程と、
    を実行させるためのプログラム。
  15. 色見本の読取画像データを取得し、前記色見本に対応する原稿画像データを取得し、前記読取画像データと前記原稿画像データとに基づいて、前記原稿画像データに対する色変換に係る色変換パラメーターを生成する色変換パラメーター生成装置のコンピューターに、
    前記原稿画像データが重なり合うオブジェクトについての再現設定を含むか否かを判断する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記再現設定を含むことを報知する工程と、
    前記原稿画像データが前記再現設定を含む場合に、前記原稿画像データについて、前記再現設定を変更した少なくとも二つの画像を生成する工程と、
    前記少なくとも二つの画像のそれぞれについて、前記読取画像データとの差分を取得する工程と、
    前記差分が最も小さい再現設定に対応する画像と、前記読取画像データとに基づいて前記色変換パラメーターを生成する工程と、
    を実行させるためのプログラム。
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