JP7331474B2 - 画像形成装置およびタイミング調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置およびタイミング調整方法に関する。
従来、画像形成部に向けて搬送される記録媒体の検出タイミングに基づいて、画像形成部における画像形成タイミングを決定する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、記録媒体の搬送経路においてセンサーを設け、センサーの検出タイミングと、センサーの位置とに基づいて画像形成タイミングが決定される。
例えば、特許文献1には、透過型のセンサーと、反射型のセンサーとの2種類のセンサーを用いて記録媒体を検出する構成が開示されている。
特開2007-290168号公報
しかしながら、反射型のセンサーは、検出できる紙種、色に限界があるので、記録媒体によっては検出できないものが存在するおそれがある。また、透過型のセンサーは、取付位置に制約があるので、当該取付位置と、画像形成位置との距離が長くなり、画像形成タイミングの精度が悪化するおそれがある。すなわち、特許文献1に記載の構成では、記録媒体を検出して画像形成タイミングを決定する構成として改善の余地があった。
本発明の目的は、搬送中の記録媒体を正確に検出し、ひいては画像形成タイミングの精度を向上させることが可能な画像形成装置およびタイミング調整方法を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、
搬送経路を搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記搬送経路における前記記録媒体の搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置され、前記記録媒体を検出するスポットのカラーセンサーと、
前記搬送経路における前記搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置され、前記記録媒体を検出する単色センサーと、
前記単色センサーの検出結果および前記カラーセンサーの検出結果に基づいて、前記画像形成部における画像形成タイミングを調整するタイミング調整部と、
を備え
前記タイミング調整部は、前記単色センサーおよび前記カラーセンサーのうち、先に前記記録媒体を検出した方の検出信号を取得し、前記検出信号を前記記録媒体の搬送時間保持する
本発明に係るタイミング調整方法は、
搬送経路を搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記搬送経路における前記記録媒体の搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置されるスポットのカラーセンサーと、前記搬送経路における前記搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置され、前記記録媒体を検出する単色センサーと、を備える画像形成装置のタイミング調整方法であって、
前記カラーセンサーにより前記記録媒体を検出するステップと
前記単色センサーの検出結果および前記カラーセンサーの検出結果に基づいて、前記画像形成部における画像形成タイミングを調整するステップと、
を有し、
前記画像形成タイミングを調整するステップは、前記単色センサーおよび前記カラーセンサーのうち、先に前記記録媒体を検出した方の検出信号を取得し、前記検出信号を前記記録媒体の搬送時間保持するステップを含む
本発明によれば、搬送中の記録媒体を正確に検出し、ひいては画像形成タイミングの精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 搬送ベルトを上から見た図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 タイミング調整部、判別部、単色センサーおよびカラーセンサーの関係を簡易的に示す図である。 単色センサーおよびカラーセンサーの検出信号を示すタイムチャートである。 センサーの出力値の範囲と検出閾値との関係を示す図である。 センサーの光量を複数段階に異ならせて出力値を測定する様子を説明するための図である。 センサーの出力値の範囲と検出閾値との関係を示す図である。 タイミング調整部における画像形成タイミングの調整制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、インクジェット方式の画像形成装置であり、ベルト搬送装置2、記録ヘッド3、単色センサー4およびカラーセンサー5等を備えている。
ベルト搬送装置2には、所定の間隔をおいて平行に配置された駆動ローラー21および従動ローラー22に亘って所定幅の無端状の搬送ベルト23が張架されている。駆動ローラー21および従動ローラー22に架け渡された搬送ベルト23の上面は、記録媒体Pを密着させて載置する載置面とされている。搬送ベルト23は、本発明の「搬送部材」に対応する。
なお、搬送ベルト23の表面には、搬送中の記録媒体Pを搬送ベルト23の上面に密着させるために、地張りと呼ばれる粘着剤が塗布されている。また、駆動ローラー21は、図示しない副走査モーターによって駆動される。
ベルト搬送装置2では、駆動ローラー21が副走査モーターの回転駆動によって、図1中の反時計方向(矢印を参照)に所定速度で回転することにより、従動ローラー22との間に架け渡された搬送ベルト23を回転移動させる。かかる動作により、搬送ベルト23の上面に載置されている記録媒体Pは、副走査方向である図中の矢印A方向の搬送方向に向けて搬送される。
記録媒体Pには、例えば、紙、布帛、プラスチックフィルム、ガラス板等、インクジェット記録に通常使用される記録媒体を使用することができる。記録媒体Pは、所定サイズに裁断されたシート状であってもよいし、ロール状に巻回された元巻から連続して繰り出される長尺状であってもよい。
なお、ベルト搬送装置2における記録媒体Pの搬送面とは反対側には、図示しないベルトクリーニング装置が設けられている。このベルトクリーニング装置によって、搬送ベルト23に付着した異物が除去される。
記録ヘッド3は、複数の記録素子(インクジェットヘッド)を有しており、搬送ベルト23上の記録媒体Pが載置される面の上方に所定の間隔をおいて配設されている。記録ヘッド3は、その下面に設けられた多数のノズルのインク吐出面からインク滴を吐出することにより、搬送ベルト23の回転移動によって搬送される記録媒体P上に所望の画像を記録する。記録ヘッド3は、本発明の「画像形成部」に対応する。
本実施の形態では、記録ヘッド3は、搬送ベルト23の幅方向に亘って固定状に架け渡され、連続的に搬送される記録媒体P上にインク滴を吐出することによって画像を記録するライン型の記録ヘッドが用いられる。この場合、記録時に、搬送ベルト23は、連続的に移動(回転動作)するように、駆動ローラー21の駆動が制御される。
なお、記録ヘッド3は、図示しないキャリッジに搭載されて、間欠的に搬送される記録媒体Pの搬送方向と直交する主査方向に往復移動するシャトル型の記録ヘッドであっても良い。この場合、記録時に、搬送ベルト23は、待機状態と駆動状態を繰り返す間欠動作を行うように、駆動ローラー21の駆動が制御される。
単色センサー4は、記録ヘッド3よりも、記録媒体Pの搬送方向において上流側における、搬送ベルト23と対向する位置に配置されている。単色センサー4は、1つの受光部を含む反射型センサーであり、単色の光を受光可能に構成されている。
カラーセンサー5は、記録媒体Pを検出するスポットの反射型センサーであり、記録ヘッド3よりも、記録媒体Pの搬送方向において上流側における、搬送ベルト23と対向する位置に配置されている。スポットのセンサーは、投光部と、受光部とを1つのセンサーヘッドに設けたセンサーである。また、カラーセンサー5は、複数の受光部を含んでおり、複数色の光を受光可能に構成されている。
そのため、カラーセンサー5では、複数の受光部による処理を行う分、1つの受光部を含む単色センサー4よりも処理時間がかかるので、カラーセンサー5の検出信号の出力タイミングは、単色センサー4の検出信号の出力タイミングよりも遅くなっている。
また、カラーセンサー5は、図2に示すように、記録ヘッド3と同一の搬送経路である搬送ベルト23において単色センサー4と並列に配置されている。具体的には、カラーセンサー5は、搬送ベルト23における搬送方向の位置が単色センサー4と同じ位置になるように配置されている。なお、カラーセンサー5の位置は、単色センサー4の位置から多少ずれていても良い。
図3は、画像形成装置1の主要な機能構成を示すブロック図である。画像形成装置1は、制御部100、記録ヘッド駆動部110、搬送駆動部120、入出力インターフェース130、タイミング調整部140、判別部150および閾値決定部160を備える。
制御部100は、CPU101(Central Processing Unit)、RAM102(Random Access Memory)、ROM103(Read Only Memory)および記憶部104を有する。
CPU101は、ROM103に記憶された各種制御用のプログラムや設定データを読み出してRAM102に記憶させ、当該プログラムを実行して各種の演算処理を行う。また、CPU101は、画像形成装置1の全体動作を統括的に制御する。
RAM102は、CPU101に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。なお、RAM102は、不揮発性メモリーを含んでいても良い。
ROM103は、CPU101により実行される各種制御用のプログラムや設定データ等を格納する。なお、ROM103に代えて、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリー等の書き換え可能な不揮発性メモリーが用いられても良い。
記憶部104には、入出力インターフェース130を介して外部装置6から入力されたプリントジョブ(画像記録命令)および当該プリントジョブに係る画像データが記憶される。記憶部104としては、例えばHDD(Hard Disk Drive)が用いられ、また、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等が併用されても良い。
記録ヘッド駆動部110は、制御部100の制御に基づいて記録ヘッド3に対して適切なタイミングで画像データに応じた駆動信号を供給することにより、記録ヘッド3のノズルから画像データの画素値に応じた量のインクを吐出させる。
搬送駆動部120は、制御部100の制御に基づいて駆動ローラー21の副走査モーターに駆動信号を供給することにより、搬送ベルト23を所定の速度およびタイミングで回転移動させる。
入出力インターフェース130は、外部装置6と制御部100との間におけるデータの送受信を媒介する。入出力インターフェース130は、例えば各種シリアルインターフェース、各種パラレルインターフェースの何れか、または、これらの組み合わせで構成される。
外部装置6は、例えばパーソナルコンピューターであり、入出力インターフェース130を介して画像記録命令(プリントジョブ)および画像データ等を制御部100に供給する。
タイミング調整部140は、カラーセンサー5の検出結果に基づいて記録ヘッド3における画像形成タイミングを調整する。具体的には、タイミング調整部140は、単色センサー4の検出結果およびカラーセンサー5の検出結果に基づいて、画像形成タイミングを調整する。
図4に示すように、タイミング調整部140は、単色センサー4の検出信号およびカラーセンサー5の検出信号を、OR回路7を介して取得する。そのため、タイミング調整部140は、単色センサー4およびカラーセンサー5のうち、先に記録媒体Pを検出した方の検出信号を取得して、その検出信号を記録媒体Pの搬送時間保持する。
タイミング調整部140は、検出信号を取得後、判別部150の判別結果に基づいて、当該検出信号が、単色センサー4およびカラーセンサー5の何れかであるかを判定する。
判別部150は、単色センサー4およびカラーセンサー5の検出信号を取得して、その検出信号が、単色センサー4の検出信号またはカラーセンサー5の検出信号であるか否かを判別する。判別部150は、検出信号の判別結果をタイミング調整部140に出力する。
判別部150による検出信号の判別方法は、2つの検出信号毎にインターフェースを設ける等、どのような方法でも良い。また、タイミング調整部140に出力される検出信号の判別結果は、2つの検出信号をタイミング調整部140が区別できる限り、どのようなものであっても良い。
そして、タイミング調整部140は、取得した検出信号の取得タイミングを基準に、判別部150の判別結果に基づくセンサーに対応する画像形成タイミングになるように調整する。
単色センサー4とカラーセンサー5とは、記録媒体Pからの反射光を取得してからの処理時間に差異がある。そのため、検出信号を取得した後、同じタイミングで画像形成を行うと、画像形成タイミングがずれてしまう可能性がある。
特に、図5に示すように、カラーセンサー5は、複数の色に対応する反射光を取得する都合上、単色センサー4と比較して、処理時間が遅くなる。具体的には、時間T1で記録媒体Pがセンサーの位置に到達した場合、時間T2で単色センサー4が検出信号を出力するのに対し、時間T2より遅い時間T3でカラーセンサー5が検出信号を出力する。
つまり、検出信号を出力してから、記録媒体Pが画像形成位置に到達する時間T4までの遅れ時間が、カラーセンサー5の方が短くなってしまう。そのため、タイミング調整部140が検出信号を取得してから、2つのセンサーにおいて同じ遅れ時間とした画像形成タイミングとすると、何れかのセンサーにおいて、記録媒体Pにおける所望の画像形成位置と異なる位置で画像形成が行われてしまうこととなる。
しかし、本実施の形態では、タイミング調整部140が判別部150の判別結果に基づくセンサーに対応する画像形成タイミングになるように調整する。
具体的には、単色センサー4で記録媒体Pを検出できた場合、カラーセンサー5よりも先に単色センサー4が検出信号を出力する。タイミング調整部140は、当該検出信号を取得し、判別部150から、単色センサー4の検出信号であることを示す信号を取得する。
そして、タイミング調整部140は、単色センサー4に対応するタイミングに画像形成タイミングを調整する。言い換えると、タイミング調整部140は、単色センサー4によって記録媒体Pが検出された場合、単色センサー4の検出タイミングから画像形成タイミングを決定する。
また、色紙等の記録媒体Pである場合、単色センサー4では検出できずにカラーセンサー5のみで検出される。この場合、単色センサー4のタイミングより遅れてカラーセンサー5は、検出信号を出力する。タイミング調整部140は、当該検出信号を取得し、判別部150から、単色センサー4の検出信号を示す信号を取得せず、カラーセンサー5の検出信号を示す信号のみを取得する。
そして、タイミング調整部140は、カラーセンサー5に対応するタイミングに画像形成タイミングを調整する。言い換えると、タイミング調整部140は、単色センサー4によって記録媒体Pが検出されず、かつ、カラーセンサー5によって記録媒体Pが検出された場合、カラーセンサー5の検出タイミングから画像形成タイミングを決定する。
カラーセンサー5は、単色センサー4よりも処理時間が長く、カラーセンサー5が検出信号を出力してから、画像形成位置まで記録媒体Pが到達する時間は、単色センサー4よりも短くなる。
すなわち、カラーセンサー5の検出信号の検出タイミングから画像形成タイミングまでの遅れ時間は、単色センサー4の検出信号の検出タイミングから画像形成タイミングまでの遅れ時間よりも短い。言い換えると、タイミング調整部140は、カラーセンサー5に基づく検出信号を取得した場合、単色センサー4に基づく検出信号を取得した場合よりも、取得タイミングから画像形成タイミングまでの遅れ量を減らす。
このように、本実施の形態では、各センサーに対応した画像形成タイミングとすることができるので、あらゆる種類の記録媒体Pであっても確実に記録媒体Pを検出することができ、かつ、その記録媒体Pの画像形成タイミングを適切なものとすることができる。
なお、各センサーに対応する画像形成タイミングは、センサー毎に予め測定されたタイミングに基づいて決定されても良い。
また、図3に示すように、閾値決定部160は、タイミング調整部140によって検出信号が取得されない場合、記録媒体Pの搬送速度を画像形成時の速度より低速にして、単色センサー4およびカラーセンサー5の検出閾値を決定する。
単色センサー4およびカラーセンサー5のそれぞれには、検出閾値が設定されている。記録媒体Pから取得した反射光に対応する出力値が、検出閾値を超える場合、そのセンサーが記録媒体Pを検出したことを示す。当該出力値が検出閾値以下となる場合、そのセンサーが記録媒体Pを検出していないことを示す。
図6に示すように、検出閾値は、センサーによって、記録媒体Pが配置されていない搬送ベルト23からの第1反射光に対応する第1出力値よりも大きな値になるように設定されている。また、検出閾値は、センサーによって、記録媒体Pからの第2反射光に対応する第2出力値よりも小さい値になるように設定されている。
なお、第1出力値および第2出力値は、センサーの出力バラツキに起因して、所定幅の範囲をもっているため、検出閾値は、第1出力値の最大値より大きく、かつ、第2出力値の最小値よりも小さくなるように設定される。
しかし、記録媒体Pからの反射光に対応する出力値が比較的小さくなるような記録媒体Pであると、当該出力値が検出閾値を下回る場合がある。つまり、センサーによって記録媒体Pを検出できないので、タイミング調整部140が検出信号を取得しないこととなる。
この場合、閾値決定部160は、搬送ベルト23における記録媒体Pの搬送速度を低速にして、センサーの光量を複数段階に異ならせて、段階毎に反射光に対応する出力値を測定する。例えば、図7に示すように、センサーの光量を5段階にする場合、記録媒体Pを搬送方向において5つの領域に分けて、領域毎に光量を異ならせる。
閾値決定部160は、記録媒体Pの搬送方向の下流側から第1領域、第2領域、第3領域、第4領域、第5領域と反射光の測定領域を設定して、各領域において光量を異ならせる。光量は、第1領域が最も高く、搬送方向の上流側に向かうにつれ低くなるように、各領域で設定される。
第1領域での光量の設定量は、第1光量とし、第2領域での光量の設定量は、第2光量とする。第3領域での光量の設定量は、第3光量とし、第4領域での光量の設定量は、第4光量とする。第5領域での光量の設定量は、第5光量とする。
また、閾値決定部160は、搬送ベルト23からの反射光に対しても同様に、センサーの光量を複数段階に異ならせて、段階毎に反射光に対応する出力値を測定する。上記のように、センサーの光量を5段階にする場合、搬送ベルト23を、記録媒体Pの第1領域、第2領域、第3領域、第4領域および第5領域のそれぞれと同じ光量による、反射光の出力値をそれぞれ測定する。
閾値決定部160は、複数段階に設定した光量のうち、搬送ベルト23からの第1反射光に対応する第1出力値の最大値(以下、第1値)と、記録媒体Pからの第2反射光に対応する第2出力値の最小値(以下、第2値)との差分が最大となる光量を、記録媒体Pの検出に用いる光量とする。そして、閾値決定部160は、第1値と、第2値との間の値(第1値と第2値との中間値等)を検出閾値として決定する。
例えば、第1値と第2値との差分が最大となる領域が、記録媒体Pの第3領域である場合、閾値決定部160は、記録媒体Pの検出に用いる光量を、第3領域に対応する第3光量とする。そして、閾値決定部160は、第3光量の時の第1値と第2値との間の値を検出閾値として決定する。
このようにすることで、正確な検出閾値の元、記録媒体Pを検出することができるので、その記録媒体Pの画像形成タイミングを正確なものとすることができる。
また、画像形成時よりも低速にして測定を行うので、各領域における出力値をより多く取得することができるので、センサーの出力値のバラツキを考慮した検出閾値とすることができる。
ところで、光沢のない黒色の記録媒体Pであると、図8に示すように、記録媒体Pの第2反射光に対応する第2出力値が搬送ベルト23の第1反射光に対応する第1出力値よりも小さくなる場合がある。この場合、閾値決定部160は、複数段階に設定した光量のうち、搬送ベルト23からの第1反射光に対応する第1出力値の最小値(以下、第3値)と、記録媒体Pからの第2反射光に対応する第2出力値の最大値(以下、第4値)との差分が最大となる光量を、記録媒体Pの検出に用いる光量とする。そして、閾値決定部160は、第3値と、第4値との間の値(第3値と第4値との中間値等)を検出閾値とする。
なお、この場合、記録媒体Pの反射光に対応する出力値が検出閾値を下回った場合、記録媒体Pの検出を示す検出信号となる。
このようにしても、正確な検出閾値の元、記録媒体Pを検出することができるので、その記録媒体Pの画像形成タイミングを正確なものとすることができる。
なお、閾値決定部160による閾値決定制御は、タイミング調整部140によって検出信号が取得されない場合、自動で実行されても良いし、ユーザーの指令に基づいて実行されても良い。また、閾値決定部160における閾値決定制御は、単色センサー4およびカラーセンサー5の両方で別途実行される。
次に、タイミング調整部140における画像形成タイミングの調整制御を実行するときの動作例について説明する。図9は、タイミング調整部140における画像形成タイミングの調整制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図9における処理は、制御部100がプリントジョブの実行指令を受け付けた際に適宜実行される。
図9に示すように、タイミング調整部140は、センサーからの検出信号を取得する(ステップS101)。タイミング調整部140は、取得した検出信号がカラーセンサー5のものであるか否かについて判定する(ステップS102)。
判定の結果、検出信号がカラーセンサー5のものである場合(ステップS102、YES)、タイミング調整部140は、カラーセンサー5の画像形成タイミングに決定する(ステップS103)。一方、検出信号が単色センサー4のものである場合(ステップS102、NO)、タイミング調整部140は、単色センサー4の画像形成タイミングに決定する(ステップS104)。ステップS103またはステップS104の後、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態によれば、単色センサー4およびカラーセンサー5からの検出信号の有無に応じて、画像形成タイミングを調整するので、搬送中の記録媒体Pを正確に検出し、ひいては画像形成タイミングの精度を向上させることができる。
また、カラーセンサー5が単色センサー4と並列に配置されているので、それぞれが別の箇所に配置される構成と比較して、センサーの配置スペースを確保しやすくすることができ、ひいてはセンサーの取付性の向上を図ることができる。
また、カラーセンサー5が単色センサー4と並列に配置されているので、センサーによる検出位置から、画像形成位置までの距離を各センサーにおいて略等しくすることができる。その結果、各センサーに対応する画像形成タイミング(遅れ時間)を調節しやすくすることができる。
また、カラーセンサー5が反射型センサーであるので、透過型センサーを有する構成と比較して、画像形成位置にセンサーをより近づけて配置することができる。その結果、画像形成タイミングを調節しやすくなり、ひいては画像形成タイミングの精度を向上させることができる。
また、透過型センサーの場合、投光部と受光部とが分離しているため、記録ヘッド3と同じ搬送経路(搬送ベルト23)に配置することが困難である。そのため、透過型センサーによって色紙等の記録媒体を検出する構成の場合、記録媒体を受け渡すときの位置ずれ量や、画像形成位置との距離が長くなることによる搬送精度による位置ずれ量等の誤差成分を持ってしまい、ひいては画像形成タイミングの精度が悪化するおそれがある。
それに対し、本実施の形態では、スポットのカラーセンサー5は、投光部と受光部とが一つのセンサーヘッドに設けられているので、記録ヘッド3と同じ搬送経路に配置することができる。その結果、透過型センサーを有する構成と比較して、取付位置の制約がないので、センサーの取付性を向上しつつ、単色センサー4では検出できない紙種、紙色の記録媒体を精度良く検出することができる。
また、記録媒体Pを検出するスポットのカラーセンサー5を用いるので、記録媒体Pにおける所定の一点(投光部によって投光された点)からの反射光を受光するのみの構成とすることができる。そのため、例えば、CIS(Contact Image Sensor)等、読み取った画像から記録媒体Pの先端を検出する構成と比較して、処理時間を短くすることができるので、画像形成位置にセンサーをより近づけて配置することができる。
また、タイミング調整部140が単色センサー4およびカラーセンサー5のうち、先に記録媒体Pを検出した方の検出信号を取得するので、各センサーの検出信号の二重検出を抑制することができる。
また、閾値決定部160によって、各センサーの検出閾値を決定するので、あらゆる種類の記録媒体Pを検出しやすくすることができる。
なお、上記実施の形態では、スポットのカラーセンサー5搬送ベルト23上の搬送経路に配置されていたが、本発明はこれに限定されず、搬送ベルト23以外の搬送経路上に配置されていても良い。ただし、検出位置から画像形成位置までの距離を近づける観点およびセンサーの配置スペースの観点から、カラーセンサー5が記録ヘッド3と同一の搬送経路上に配置されていることが好ましい。
また、上記実施の形態では、単色センサー4が反射型センサーであったが、本発明はこれに限定されず、透過型センサー等であっても良い。
また、上記実施の形態では、搬送部材として搬送ベルト23を例示したが、本発明はこれに限定されず、搬送ベルト以外の搬送部材であっても良い。
また、上記実施の形態では、画像形成装置としてインクジェット方式の画像形成装置1が例示されたが、本発明はこれに限定されず、レーザー方式の画像形成装置等、その他の画像形成装置であっても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
2 ベルト搬送装置
3 記録ヘッド
4 単色センサー
5 カラーセンサー
6 外部装置
7 OR回路
21 駆動ローラー
22 従動ローラー
23 搬送ベルト
100 制御部
110 記録ヘッド駆動部
120 搬送駆動部
130 入出力インターフェース
140 タイミング調整部
150 判別部
160 閾値決定部

Claims (11)

  1. 搬送経路を搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記搬送経路における前記記録媒体の搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置され、前記記録媒体を検出するスポットのカラーセンサーと、
    前記搬送経路における前記搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置され、前記記録媒体を検出する単色センサーと、
    前記単色センサーの検出結果および前記カラーセンサーの検出結果に基づいて、前記画像形成部における画像形成タイミングを調整するタイミング調整部と、
    を備え
    前記タイミング調整部は、前記単色センサーおよび前記カラーセンサーのうち、先に前記記録媒体を検出した方の検出信号を取得し、前記検出信号を前記記録媒体の搬送時間保持する、
    画像形成装置。
  2. 記カラーセンサーは、前記搬送経路において前記単色センサーと並列に配置されている
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記タイミング調整部は、
    前記単色センサーによって前記記録媒体が検出された場合、前記単色センサーの検出タイミングから前記画像形成タイミングを決定し、
    前記単色センサーによって前記記録媒体が検出されず、かつ、前記カラーセンサーによって前記記録媒体が検出された場合、前記カラーセンサーの検出タイミングから前記画像形成タイミングを決定する、
    請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記タイミング調整部は、前記検出信号を取得した取得タイミングを基準に前記画像形成タイミングを調整する、
    請求項1~3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記タイミング調整部は、前記カラーセンサーに基づく検出信号を取得した場合、前記単色センサーに基づく検出信号を取得した場合よりも、前記取得タイミングから前記画像形成タイミングまでの遅れ量を減らす、
    請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記タイミング調整部によって前記検出信号が取得されない場合、前記記録媒体の搬送速度を画像形成時の速度より低速にして、前記単色センサーおよび前記カラーセンサーの光量の検出閾値を決定する閾値決定部を備える、
    請求項または請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記閾値決定部は、
    前記単色センサーおよび前記カラーセンサーの前記光量を複数段階に異ならせて、前記搬送経路を構成する搬送部材からの第1反射光に対応する出力値を測定し、
    前記単色センサーおよび前記カラーセンサーの前記光量を複数段階に異ならせて、前記記録媒体からの第2反射光に対応する出力値を測定し、
    これらの測定結果に基づいて、前記単色センサーおよび前記カラーセンサーの光量および前記検出閾値を決定する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記閾値決定部は、前記第1反射光に対応する第1出力値が、前記第2反射光に対応する第2出力値よりも小さい場合、前記第1出力値と、前記第2出力値との差分が最も大きいときの光量を、前記記録媒体の検出に用いる光量に決定し、前記第1出力値と、前記第2出力値との間の値を前記検出閾値に決定する、
    請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記閾値決定部は、前記第1反射光に対応する第1出力値が、前記第2反射光に対応する第2出力値よりも大きい場合、前記第1出力値と、前記第2出力値との差分が最も大きいときの光量を、前記記録媒体の検出に用いる光量に決定し、前記第1出力値と、前記第2出力値との間の値を前記検出閾値に決定する、
    請求項または請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記カラーセンサーは、複数の受光部を含む反射型センサーである、
    請求項1~の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 搬送経路を搬送される記録媒体に画像を形成する画像形成部と、前記搬送経路における前記記録媒体の搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置されるスポットのカラーセンサーと、前記搬送経路における前記搬送方向において前記画像形成部よりも上流側に配置され、前記記録媒体を検出する単色センサーと、を備える画像形成装置のタイミング調整方法であって、
    前記カラーセンサーにより前記記録媒体を検出するステップと
    前記単色センサーの検出結果および前記カラーセンサーの検出結果に基づいて、前記画像形成部における画像形成タイミングを調整するステップと、
    を有し、
    前記画像形成タイミングを調整するステップは、前記単色センサーおよび前記カラーセンサーのうち、先に前記記録媒体を検出した方の検出信号を取得し、前記検出信号を前記記録媒体の搬送時間保持するステップを含む、
    タイミング調整方法。
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