JP7330924B2 - 止血器具 - Google Patents

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Description

本発明は、止血器具に関する。
従来から、患者の手や腕等の肢体に形成した穿刺部位を介して各種の医療用長尺体(例えば、カテーテル)を血管内に導入し、病変部位に対する処置や治療を行う手技が知られている。このような手技を行った場合、術者等は、穿刺部位から医療用長尺体を抜去する際、穿刺部位を止血する。
穿刺部位の止血に使用される止血器具として、肢体に巻き付ける帯体を備える固定部材と、帯体に連結されており、流体を注入することにより拡張して、穿刺部位を圧迫するバルーン等の拡張部材と、を有するものが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2010-131296号公報
特許文献1の止血器具は、例えば、下記のような手順で使用される。
術者等は、患者の肢体に形成した穿刺部位から医療用長尺体を抜去する際、バルーンを穿刺部位に配置する。術者等は、バルーンを穿刺部位に配置した状態で患者の肢体に止血器具を固定する。術者等は、止血器具を肢体に装着した状態で、穿刺部位から医療用長尺体を抜去する。この際、術者等は、バルーンに流体を注入する前に、穿刺部位から医療用長尺体を抜去してもよいし、バルーンに流体を注入しながら、穿刺部位から医療用長尺体を抜去してもよいし、又はバルーンに少量の注入して拡張させた後、穿刺部位から医療用長尺体を抜去してもよい。術者等は、医療用長尺体を抜去した後、バルーンに流体を注入してさらに拡張させることにより、穿刺部位に対して圧迫力を付与する。
上記の使用手順では、穿刺部位にバルーンを配置した状態で穿刺部位から医療用長尺体を抜去する。そのため、穿刺部位から出血が生じた場合、出血した血液は、バルーンと穿刺部位周辺の皮膚表層との間に滞留することがある。血液がバルーンと穿刺部位周辺の体表面との間に滞留すると、穿刺部位の視認性が低下するため、術者等が穿刺部位の止血状態を確認し難くなる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、拡張部材と穿刺部位との間に血液が留まることを防止でき、術者等が穿刺部位の止血状態を容易に確認することができる利便性に優れた止血器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する止血器具は、肢体の止血すべき部位に配置するように構成された拡張部材と、前記拡張部材を前記肢体に固定するように構成された固定部材と、を備え、前記拡張部材は、前記止血すべき部位に配置する表面に、第1領域と、前記第1領域よりも親水性が高い第2領域と、を有し、前記第2領域は、前記第1領域よりも外面側に窪む溝部であり、前記溝部は、親水性コート層を備える。
上記のように構成した止血器具によれば、拡張部材を穿刺部位に配置し、止血器具を患者の肢体に装着した状態で、穿刺部位から医療用長尺体を抜去等した際に、穿刺部位から出血が生じた場合でも、親水性コート層を備える溝部に沿って血液を拡張部材の表面の周縁部へ誘導することができる。そのため、上記の止血器具は、出血した血液が拡張部材の第1領域と穿刺部位周辺の皮膚表層との間に滞留することを抑制でき、穿刺部位に配置された拡張部材の第1領域の視認性を維持することができる。それにより、術者等が止血器具を使用する際の利便性が向上する。
実施形態に係る止血器具を示す図であり、固定部材のベルト部の内面側から見た平面図である。 図1に示す矢印2A-2A線に沿う止血器具の断面図である。 図2に示す3A部分の拡大図である。 図2に示す矢印4A方向から見た拡張部材の第1表面の平面図である。 図4に示す矢印5A-5A線に沿う断面図である。 図4に示す矢印6A-6A線に沿う断面図である。 実施形態に係る止血器具を患者の肢体に装着した際の様子を示す図である。 変形例1に係る第2領域を示す平面図である。 変形例2に係る第2領域を示す平面図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明の実施形態及び変形例を説明する。なお、以下の記載は特許請求の範囲に記載される技術的範囲や用語の意義を限定するものではない。また、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1~図6は、実施形態に係る止血器具100を説明するための図、図7は、止血器具100を患者の前腕部(「肢体」に相当)Aに装着した状態を示す図である。
<止血器具>
止血器具100は、図7に示すように、治療や検査等を行うカテーテル等を血管(例えば、橈骨動脈)内に挿入する目的で、前腕部Aに形成された穿刺部位(「止血すべき部位」に相当)pに留置していたイントロデューサーのシースチューブを抜去する際、穿刺部位pを止血するための医療器具として構成している。
止血器具100は、図1、図2、図3を参照して概説すると、前腕部Aの穿刺部位pに配置するように構成された拡張部材110と、拡張部材110を前腕部Aに固定するように構成された固定部材170と、を備える。
<固定部材>
固定部材170は、図1、図2、図4に示すように、患者の前腕部Aに巻き付けるように構成されたベルト部171と、ベルト部171に配置された連結部172a、172bと、を備える。
図1にはベルト部171の内面171a側から見た止血器具100の平面図を示している。ベルト部171の内面171aは止血器具100を患者の前腕部Aに装着した際、患者の前腕部Aの皮膚表層に向い合うように配置される側の面である。ベルト部171の外面171b(図3を参照)は、内面171aの反対側の面である。
ベルト部171は、例えば、可撓性を備える部材で構成することができる。ベルト部171を構成する材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリエステルエラストマー等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはこれらを任意に組み合わせたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)を用いることができる。
図1に示すように、第1連結部172aは、ベルト部171の長手方向の一端部173a付近に配置している。また、第1連結部172aは、ベルト部171の内面171aに配置している。図1、図2、図4において、ベルト部171の長手方向を矢印X1-X2で示す。
第2連結部172bは、ベルト部171の長手方向の他端部173b付近に配置している。また、第2連結部172bは、ベルト部171の外面171bに配置している。
第1連結部172aと第2連結部172bは、互いに連結分離可能な構成を有する。各連結部172a、172bは、例えば、面ファスナーで構成することができる。本実施形態では、第1連結部172aを面ファスナーの雌側で構成しており、第2連結部172bを面ファスナーの雄側で構成している。
術者等は、止血器具100を患者の前腕部Aに装着する際、拡張部材110が接続されたベルト部171の内面171a側を患者の前腕部Aの皮膚表層に向かい合わせるようにして、ベルト部171を患者の前腕部Aに巻き付ける。術者等は、ベルト部171を患者の前腕部Aに巻き付けた状態で、ベルト部171に配置された各連結部172a、172b同士を接触させて連結する。術者等は、各連結部172a、172b同士を連結することにより、拡張部材110を穿刺部位pに配置した状態で止血器具100を患者の前腕部Aに固定することができる。
各連結部172a、172bの構造は、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態を維持することが可能であれば、特に限定されない。各連結部172a、172bは、例えば、面ファスナー以外で構成してもよい。また、本実施形態のように各連結部172a、172bを面ファスナーで構成する場合においても、雌側や雄側は任意に入れ替えることができる。また、ベルト部171において各連結部172a、172bを配置する位置や連結部の個数等も特に限定されない。
図2に示すように、ベルト部171には、支持部175を設けている。支持部175は、ベルト部171の長手方向の中央付近に配置された保持部材175aと、保持部材175aとベルト部171との間に保持された支持板175bと、を有する。
保持部材175aは、ベルト部171の外面171bに接続している。保持部材175aは、ベルト部171の外面171bとの間に支持板175bを保持可能にする隙間部を形成している。支持板175bは、支持板175bの長手方向(図2の上下方向)の少なくとも一部に形成された平坦な形状の部分と、ベルト部171の内面171a側に凹状に湾曲した湾曲部と、を有する。支持板175bは、例えば、ベルト部171よりも硬質な材料で構成することができる。なお、支持板175bの具体的な断面形状や材質等は特に限定されない。
支持板175bは、拡張部材110を拡張させた際、拡張部材110が患者の前腕部Aから離れる方向へ拡張することを抑制する。そのため、止血器具100は、拡張部材110が拡張した際、拡張部材110が固定された患者の前腕部Aに対して圧迫力を集中させることができる。
ベルト部171、保持部材175a、及び支持板175bは、術者等がベルト部171の外面171b側から拡張部材110を目視した際に、後述するマーカー部125(図2、図3を参照)を視認できるようにするために、透明、半透明、有色透明等で構成することが好ましい。
<拡張部材>
拡張部材110は、流体の注入により拡張されるバルーンで構成してる。拡張部材110は、図3に示すように、流体が注入可能な内部空間113を有する。
拡張部材110の第1表面111aには、後述する第1領域120及び第2領域130を設けている(図4を参照)。なお、拡張部材110の第1表面111aは、拡張部材110を患者の前腕部Aに配置した際、前腕部Aに形成した穿刺部位pに配置される面の外表面である。
図2、図3に示すように、拡張部材110の第2表面111bには、拡張部材110よりも外形が小さく、かつ、変形可能な補助部材180を接続している。補助部材180は、流体の注入により拡張されるバルーンで構成している。なお、拡張部材110の第2表面111bは、第1表面111aの反対側に位置する面の外表面である。
補助部材180は、流体が注入可能な内部空間181を有する。補助部材180の拡張部材110側に位置する第1表面181aは、拡張部材110の第2表面111bに接続している。補助部材180の第1表面181aと反対側に位置する第2表面181bは、ベルト部171の内面171aに接続している。
補助部材180は、例えば、図2に示すように、ベルト部171の長手方向の他端部173b寄りの任意の位置に配置することができる。補助部材180は、補助部材180の端部(図3の右側の端部)付近がベルト部171と接続されている。
図3に示すように、拡張部材110の内部空間113と補助部材180の内部空間183は連通部190を介して連通している。連通部190は、拡張部材110に形成された孔部と補助部材180に形成された孔部により構成している。
拡張部材110は、連通部190の周囲で補助部材180と接続している。また、補助部材180は、前述したようにベルト部171と接続している。そのため、拡張部材110は、補助部材180を介してベルト部171と接続されている。補助部材180とベルト部171及び拡張部材110と補助部材180の各々は、例えば、融着や接着剤により接続することができる。
拡張部材110及び補助部材180は、例えば、略矩形形状に形成された二つのシート状の部材の間に各内部空間113、183を形成した状態で、二つのシート状の部材の外周縁部を接合することにより形成することができる。本実施形態では、拡張部材110の第1表面111aが図4に示すような長方形を有するシート状の部材で構成している。なお、拡張部材110及び補助部材180は、流体の注入及び排出に伴って拡張及び収縮可能に構成される限り、具体的な形状や構造は特に限定されない。
拡張部材110及び補助部材180の構成材料としては、例えば、ベルト部171の材料として例示したものと同一の材料を用いることができる。
拡張部材110及び補助部材180は、例えば、平面視における外形を略矩形に形成することができる。ただし、拡張部材110及び補助部材180の具体的な外形は特に限定されない。
拡張部材110の内部空間113は、後述する注入部200(図1を参照)が備えるチューブ203の内腔と連通している。なお、チューブ203は、補助部材180の内部空間183に接続してもよい。
術者等がチューブ203を介して拡張部材110の内部空間113内へ流体(例えば、空気)を注入することにより、拡張部材110及び補助部材180を拡張させることができる。
術者等は、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態(図7を参照)で、拡張部材110を拡張させることにより、穿刺部位pに対して圧迫力を付与することができる。また、術者等が拡張部材110とともに補助部材180を拡張させると、補助部材180によって拡張部材110が付与する圧迫力の方向を、穿刺部位pに向かう方向に調整することができる。そのため、術者等は、拡張部材110から穿刺部位pに対して効果的に圧迫力を付与することができる。
なお、止血器具100は、補助部材180を備えていなくてもよい。また、止血器具100が補助部材180を備える場合においても、補助部材180は、例えば、拡張変形可能なバルーン以外の部材で構成することが可能である。
<注入部>
図1に示すように、止血器具100は、拡張部材110に流体を注入するための注入部200を有する。
注入部200は、逆止弁(図示せず)を内蔵するコネクタ201と、内部に空間が形成された可撓性を備える袋部202と、袋部202と拡張部材110の内部空間113を連通するチューブ203と、を有する。
コネクタ201の逆止弁が閉じている間は、コネクタ201の内部と袋部202の内部との連通が遮断される。術者等は、拡張部材110を拡張させる際、コネクタ201にシリンジ(図示せず)の先筒部を挿入して逆止弁を開く。術者等は、コネクタ201の逆止弁を開いた状態で、シリンジの押し子を押すことにより、シリンジ内の空気を拡張部材110の内部空間113内に注入することができる。
術者等は、拡張部材110の内部空間113内に空気を注入することにより、拡張部材110を拡張させることができる。また、術者等が拡張部材110の内部空間113内に空気を注入すると、空気が連通部190を介して、補助部材180の内部空間183内に流入する。これにより、術者等は、補助部材180を拡張させることができる。術者等が拡張部材110及び補助部材180を拡張させると、チューブ203を介して拡張部材110と連通している袋部202が膨張する。術者等は、袋部202が膨張することを目視により確認することにより、拡張部材110及び補助部材180が拡張したことを確認することできる。
術者等は、拡張部材110及び補助部材180を収縮させる際、コネクタ201にシリンジの先筒部を挿入して、シリンジの押し子を引く。術者等は、上記の操作を行うことにより、拡張部材110及び補助部材180からシリンジへ空気を移動させることができる。術者等が拡張部材110及び補助部材180からシリンジへ空気を移動させると、袋部202が収縮する。
袋部202には、例えば、コネクタ201へのシリンジの挿入方向を示す矢印状のマーカーを設けることができる。
<拡張部材の第1領域及び第2領域>
図3、図4に示すように、拡張部材110は、第1領域120と、第1領域120よりも親水性が高い第2領域130と、を有する。図4は、図2の矢印4A方向から見た拡張部材110の第1表面111a及びベルト部171の内面171aの平面図である。
第1領域120及び第2領域130は、拡張部材110の第1表面111aに設けている。
第2領域130は、図5、図6に示すように、第1領域120よりも外面側(穿刺部位pから離れる方向であり、図5及び図6の下方側)に窪む溝部140で構成している。なお、図5は図4に示す矢印5A-5A線に沿う断面図であり、図6は図4に示す矢印6A-6A線に沿う断面図である。
溝部140は、溝部140の表面に設けられた親水性コート層163を備える。
溝部140は、例えば、図5、図6に示すように、凹状に湾曲した断面形状で形成することができる。溝部140の断面形状は、図5、図6に示すような半円形状及びU字形状であることが好ましい。これにより、溝部140は、溝部140内での血液の滞留を軽減することができる。ただし、溝部140の断面形状(例えば、深さや幅)について特に制限はない。例えば、後述する溝部140の誘導部143は、同一の断面形状が第1表面111aの周縁部115まで連続して形成されていなくてもよい。一例として、誘導部143は、囲み部141から第1表面111aの周縁部115に近付くにしたがって、深さが小さくなったり、幅が狭くなったりしていてもよい。
図5、図6に示すように、第1領域120には、撥水性コート層162を配置している。なお、図2、図3に示す断面では、親水性コート層163及び撥水性コート層162の図示を省略している。
図4に示すように、溝部140は、第1領域120の少なくとも一部を囲む囲み部141と、囲み部141から穿刺部位pに配置する第1表面111aの周縁部115に向かって延在する誘導部143と、を有する。
囲み部141は、図4、図5に示すように、拡張部材110の第1表面111aにおいて、拡張部材110の中央に位置する第1領域120の一部121(以下、「中央部」とする)を囲む。なお、拡張部材110の中央は、図4に示す平面視上における中央である。
第1領域120は、図4、図5に示すように、囲み部141に囲まれた中央部121に、拡張部材110を穿刺部位pに位置合わせするためのマーカー部125を備える。本実施形態では、マーカー部125は、中央部121に配置した撥水性コート層162に色を付すことで構成している。
マーカー部125は、例えば、マーカー部125全体が有色で形成された矩形形状のマーカーで形成することができる。ただし、マーカー部125は、例えば、透明な中心部と、その中心部を囲む有色の線状の枠部とから構成されてもよい。なお、マーカー部125の具体的な形状、色、形成方法等は特に限定されない。例えば、マーカー部125は、中央部121に直接色を付して構成してもよい。
誘導部143は、囲み部141からベルト部171の長手方向に対して交差する方向へ延びる複数の誘導部(第1誘導部143a及び第2誘導部143b)を有する。また、第2誘導部143bは、第1誘導部143aと異なる方向に延びる。これにより、止血器具100は、ベルト部171の外側方向に向かう複数の誘導部143a、143bを有するため、ベルト部171の外側方向へ向けて誘導部143に流入した血液を効率的に誘導することができる。図4で示すように、誘導部143は、囲み部141から拡張部材110の隅部117側へ延びる複数の第1誘導部143aと、囲み部141からベルト部171の長手方向に対して直交する方向(第1表面111aの短辺方向)へ延びる複数の第2誘導部143bと、を有する。上記の隅部117は、図4に示す第1表面111aが長方形の平面形状を有する場合、長方形の各頂点である。
本実施形態では、誘導部143は、囲み部141から拡張部材110の第1表面111aの四隅に向けて連続的かつ直線状に延在する4つの第1誘導部143aを有する。また、誘導部143は、ベルト部171の長手方向と直交する方向に沿って連続的かつ直線状に延在する2つの第2誘導部143bを有する。なお、各誘導部143a、143bの個数、延在方向、延在パターン(直線や曲線などの形状)について特に制限はない。
親水性コート層163は公知の材料及び公知の方法で形成することができる。一例として、親水性コート層163は、アクリルアミド系高分子物質(例えば、ポリアクリルアミド、ポリグリシジルメタクリレート-ジメチルアクリルアミド(PGMA-DMAA)のブロック共重合体)、ポリビニルピロリドン、ヒアルロン酸などにより形成することができる。なお、親水性コート層163は、第2領域130(溝部140)の少なくとも一部に設けられていればよい。また、親水性コート層163の厚さについて特に制限はない。
撥水性コート層162は公知の材料及び公知の方法で形成することができる。一例として、撥水性コート層162は、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などにより形成することができる。なお、撥水性コート層162は、第1領域120の少なくとも一部に設けられていればよい。また、撥水性コート層162の厚さについて特に制限はない。
図7には、穿刺部位pを形成した患者の前腕部Aに止血器具100を装着した状態を示す。
図7では、イントロデューサーの図示を省略しているが、術者等は、穿刺部位pにイントロデューサーのシースチューブを挿入した状態で拡張部材110を穿刺部位pに配置することができる。また、術者等は、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態で穿刺部位pからシースチューブを抜去することができる。
術者等は、拡張部材110を穿刺部位pに配置する際、第1領域120の中央部121に配置したマーカー部125を目安にして、中央部121を穿刺部位pに位置合わせする。それにより、術者等は、溝部140が形成されていない第1領域120の中央部121を穿刺部位pに容易に配置することができる。
術者等は、拡張部材110を穿刺部位pに配置した状態で、穿刺部位pからシースチューブを抜去する。この際、患者の穿刺部位pの状態により、穿刺部位pから出血する場合がある。そのような場合、拡張部材110の第1表面111aが穿刺部位pに接触した状態で出血が生じるため、血液が第2領域130の溝部140を伝わって拡張部材110の周縁部115へ移動する。止血器具100は、溝部140に親水性コート層163を配置しているため、溝部140に流れ込んだ血液を第1表面111aの周縁部115へ向けて円滑に誘導させることができる。
本実施形態では、第1誘導部143aが囲み部141から拡張部材110の隅部117に向けて延在しており、かつ、第2誘導部143bが囲み部141からベルト部171の長手方向に対して直交する方向へ向けて延在している。そのため、本実施形態は、拡張部材110の第1表面111aに接触した血液が、ベルト部171の長手方向で拡張部材110と隣接する位置(第1表面111aの平面視上における短辺)へ誘導されることを防止できる。そのため、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態で穿刺部位pから出血した場合においても、患者の前腕部Aに巻き付けたベルト部171に沿って血液が流れて、患者の身体等が汚染されることを防止できる。なお、止血器具100は、拡張部材110の拡張により、拡張部材110が患者の前腕部Aから離れる方向へ膨らむため、血液は、第1誘導部143aの端部及び第2誘導部bの端部を介し、拡張部材110の外側へ効率的に誘導される。
また、本実施形態では、第1領域120に撥水性コート層162が設けられているため、第1領域120に接触した血液を、第1領域120から第2領域130へ容易に移動させることができる。したがって、拡張部材110の第1領域120の視認性が低下することを防止できる。特に、本実施形態では、穿刺部位pに拡張部材110を位置合わせするためのマーカー部125が設けれられた部分(中央部121)が第1領域120で形成されているため、中央部121の視認性が低下して、術者等がマーカー部125を目視し難くなることを防止できる。
以上のように、本実施形態に係る止血器具100は、患者の前腕部Aに配置するように構成された拡張部材110と、拡張部材110を患者の前腕部Aに固定するように構成された固定部材170と、を備える。拡張部材110は、穿刺部位pに配置する第1表面111aに、第1領域120と、第1領域120よりも親水性が高い第2領域130と、を有する。第2領域130は、第1領域120よりも外面側に窪む溝部140である。
上記のように構成した止血器具100によれば、拡張部材110を穿刺部位pに配置し、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態で、穿刺部位pから医療用長尺体(例えば、イントロデューサーのシースチューブ)を抜去等した際に、穿刺部位pから出血が生じた場合でも、親水性コート層163を備える溝部140に沿って血液を第1表面111aの周縁部115へ誘導することができる。そのため、止血器具100は、出血した血液が拡張部材110の第1領域120と穿刺部位p周辺の皮膚表面との間に滞留することを抑制でき、穿刺部位pに配置された拡張部材110の第1領域120の視認性を維持することができる。それにより、止血器具は、術者等が使用する際の利便性が向上する。
また、第1領域120は、撥水性コート層162を備える。
上記のように構成した止血器具100によれば、第1領域120に配置した撥水性コート層162により、第1領域120に接触した血液を、第1領域120から第2領域130へ円滑に移動させることができる。そのため、止血器具100は、出血した血液が拡張部材110の第1領域120と穿刺部位p周辺の皮膚表面との間に滞留し、第1領域120の視認性が低下することを効果的に防止することができる。
また、溝部140は、第1領域120の少なくとも一部(例えば、中央部121)を囲む囲み部141と、囲み部141から穿刺部位pに配置する第1表面111aの周縁部115に向かって延在する誘導部143と、を有する。
上記のように構成した止血器具100は、第1領域120の一部が囲み部141により囲まれるように構成される。そのため、止血器具100は、囲み部141及び誘導部143を介して、囲み部141に囲まれた第1領域120に接触した血液を第1表面111aの周縁部115へ円滑に移動させることができる。
また、囲み部141は、穿刺部位pに配置する第1表面111aにおいて、拡張部材110の中央に位置する第1領域120の中央部121を囲む。
上記のように構成した止血器具100によれば、拡張部材110の中央に位置する第1領域120の中央部121に接触した血液を、囲み部141及び誘導部143を介して、第1表面111aの周縁部115へ円滑に移動させることができる。そのため、第1領域120の中央部121の視認性が低下することを効果的に防止することができる。
また、第1領域120は、囲み部141に囲まれた中央部121に、穿刺部位pに位置合わせするためのマーカー部125を備える。
上記のように構成した止血器具100は、囲み部141がマーカー部125を持つ中央部121を囲むため、出血した血液がマーカー部125周辺に滞留し、穿刺部位周辺の視認性が低下することを防止する。そのため、止血器具100の利便性がより一層向上する。
また、固定部材170は、患者の前腕部Aに巻き付けるように構成されるベルト部171を有する。誘導部143は、囲み部141からベルト部171の長手方向に対して交差する方向へ延びる第1誘導部143a及び第2誘導部143bを有する。第2誘導部143bは、第1誘導部143aと異なる方向に延びる。
上記のように構成した止血器具100は、拡張部材110の第1表面111aに接触した血液が、複数の誘導部(第1誘導部143a及び第2誘導部143b)を介して、ベルト部171の外側方向(患者の前腕部Aの延在する方向)へ効率的に誘導されるように構成される。そのため、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態で穿刺部位pから血液が漏出した場合においても、患者の前腕部Aに巻き付けたベルト部171に沿って血液が流れて、患者の身体等が汚染されることを防止できる。
また、誘導部143は、囲み部141から第1表面111aの隅部117へ向けて延びる第1誘導部143aと、囲み部141からベルト部171の長手方向に対して直交する方向へ延びる第2誘導部143bと、を有する。
上記のように構成した止血器具100によれば、拡張部材110の第1表面111aにおいて、第1誘導部143aと第2誘導部143bが互いに交差しないように構成できる。これにより、止血器具100は、拡張部材110の第1表面111aに接触した血液が、第1誘導部143a及び第2誘導部143bを介して、ベルト部171の外側方向(患者の前腕部Aの延在する方向)へさらに効率的に誘導されるように構成される。そのため、止血器具100は、拡張部材110の第1表面111aに接触した血液が、ベルト部171の長手方向で拡張部材110と隣接する位置へ誘導されることを防止できる。したがって、止血器具100を患者の前腕部Aに装着した状態で穿刺部位pから血液が漏出した場合においても、患者の前腕部Aに巻き付けたベルト部171に沿って血液が流れて、患者の身体等が汚染されることを防止できる。
次に、上述した実施形態の各変形例を説明する。変形例の説明では、上述した実施形態で既に説明した内容と重複する内容の説明は省略する。また、変形例の説明において特に説明の無い内容は前述した実施形態と同一のものとすることができる。
(第2領域(溝部)の変形例1)
図8に示す変形例1に係る第2領域130Aは、誘導部143が、第1誘導部143a及び第2誘導部143bに加えてベルト部171の長手方向に略平行に延在する第3誘導部143cを備える。このように構成した第2領域130Aは、前述した実施形態に係る第2領域130と同様に、第1領域120に接触した血液を第2領域130の溝部140を介して、第1表面111aの周縁部115へ好適に誘導できる。
(第2領域(溝部)の変形例2)
図9に示す変形例2に係る第2領域130Bは、誘導部143が、第1表面111a上で互いに直交するように延在する複数の第4誘導部143d、145eを有する。
本変形例で示すように、第2領域130Bの溝部140は、第1表面111aに格子状のパターンで配置することも可能である。変形例2は、溝部140を第1表面111aに格子状のパターンで配置することにより、変形例1と比較し、第1表面111aにおける第2領域130の面積割合が大きくなるように構成される。そのため、第1表面111aの周縁部115へより一層効果的に血液を誘導することができる。なお、第1表面における第1領域の面積は、拡張部材の視認性を十分に確保するという観点で、第1表面における第2領域の面積よりも大きい方が好ましい。
なお、図9に示すように、囲み部141を中心にして直交する各誘導部143d、143eは、例えば、他の誘導部よりも幅や深さを大きく形成することができる。このように構成することにより、囲み部141に流入した血液を第1表面111aの周縁部115へ向けて効率良く移動させることができる。
変形例1、2で説明したように、第2領域130(溝部140)を拡張部材110の第1表面111aに形成するパターンは、第1表面111aに接触した血液を、第2領域130を介して第1表面111aの周縁部115へ移動させることが可能な限り、特に限定されない。
以上、実施形態および変形例を通じて本発明に係る止血器具を説明したが、本発明は明細書において説明した内容のみに限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載に基づいて適宜変更することが可能である。
止血器具は、第1領域及び第2領域を備える拡張部材(例えば、バルーン)を備えた構成を有する限り、止血対象となる肢体や具体的な止血方法等は特に限定されない。実施形態の説明では、患者の右前腕部に形成した穿刺部位を止血するための止血器具を例示したが、止血器具は、左前腕部に形成した穿刺部位を止血可能に構成することも可能である。また、止血器具は、患者の前腕部よりも手指側に位置する手の甲や手の掌側を走行する手掌動脈(深掌動脈)の橈骨動脈側(例えば、解剖学上のスナッフボックス周辺の動脈、又は、スナッフボックスよりも指先側を走行する遠位橈骨動脈)に形成された穿刺部位を止血可能に構成してもよい。
また、止血器具の各部の形状、寸法、構造等は、前腕部や手を含む肢体の少なくとも一部に対して止血器具を装着した状態で、拡張部材により穿刺部位に圧迫力を付与することが可能な限り、特に限定されない。
100 止血器具
110 拡張部材
111a 拡張部材の第1表面
111b 拡張部材の第2表面
113 拡張部材の内部空間
115 第1表面の周縁部
117 第1表面の隅部
120 第1領域
121 第1領域の中央部(第1領域の一部)
125 マーカー部
130、130A、130B 第2領域
140 溝部
141 囲み部
143 誘導部
143a 第1誘導部
143b 第2誘導部
143c 第3誘導部
143d、143e 第4誘導部
162 撥水性コート層
163 親水性コート層
170 固定部材
171 ベルト部
180 補助部材
200 注入部
A 前腕部(肢体)
p 穿刺部位(止血すべき部位)

Claims (8)

  1. 肢体の止血すべき部位に配置するように構成された拡張部材と、
    前記拡張部材を前記肢体に固定するように構成された固定部材と、を備え、
    前記拡張部材は、前記止血すべき部位に配置する表面に、第1領域と、前記第1領域よりも親水性が高い第2領域と、を有し、
    前記第2領域は、前記第1領域よりも外面側に窪む溝部であり、
    前記溝部は、親水性コート層を備える、止血器具。
  2. 前記第1領域は、撥水性コート層を備える、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記溝部は、前記第1領域の少なくとも一部を囲む囲み部と、前記囲み部から前記止血すべき部位に配置する前記表面の周縁部に向かって延在する誘導部と、を有する、請求項1又は請求項2に記載の止血器具。
  4. 前記囲み部は、前記止血すべき部位に配置する前記表面において、前記拡張部材の中央に位置する前記第1領域の一部を囲む、請求項3に記載の止血器具。
  5. 前記第1領域は、前記囲み部に囲まれた部分に、前記止血すべき部位に位置合わせするためのマーカー部を備える、請求項4に記載の止血器具。
  6. 前記固定部材は、前記肢体に巻き付けるように構成されたベルト部を有し、
    前記誘導部は、前記囲み部から前記ベルト部の長手方向に対して交差する方向へ延びる第1誘導部及び第2誘導部を有し、
    前記第2誘導部は、前記第1誘導部と異なる方向に延びる、請求項3~5のいずれか1項に記載の止血器具。
  7. 前記誘導部は、前記囲み部から前記止血すべき部位に配置する前記表面の隅部に向かって延びる前記第1誘導部と、前記囲み部から前記ベルト部の長手方向に対して直交する方向へ延びる前記第2誘導部と、を有する、請求項6に記載の止血器具。
  8. 前記誘導部は、前記止血すべき部位に配置する前記表面において格子状のパターンで延在している、請求項3~5のいずれか1項に記載の止血器具。
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