JP7328092B2 - 画像形成システム及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、画像形成システム及び画像形成方法に関する。
シートに画像を形成した後にステイプル処理等の後処理を行う画像形成装置がある。このような画像形成装置には、後処理を実行するための空間が設けられる。後処理実行後のシートは排紙されるため、後処理を実行するための空間は外部につながっている。したがって空間内に外部から物体が侵入した場合、後処理装置が故障する可能性があった。
特開平8-157132号公報
本発明が解決しようとする課題は、後処理装置に外部から物体が侵入した場合に故障の発生を予防することができる画像形成システム及び画像形成方法を提供することである。
実施形態の画像形成装置は、処理トレイと、後処理制御部と、検知センサとを持つ。処理トレイは、後処理の対象となるシートを支える。後処理制御部は、前記処理トレイ上に位置するシートに対して後処理を実行する。検知センサは、前記処理トレイの上方の空間を含む所定の検知範囲において物体を検知する。前記後処理制御部は、前記シートが前記検知範囲を通過することが予定されたタイミング以外のタイミングである判定タイミングに、前記検知センサが前記物体を検知した場合に、前記後処理の実行を停止する。
実施形態の画像形成システム1のハードウェア構成の一例を示す概略図。 実施形態の後処理装置3のハードウェア構成の一例を示す概略図。 実施形態における縦整合ローラ40に面する回動位置に位置するピンチローラ47の一例を示す図。 実施形態におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する説明図。 実施形態における画像形成システム1が自動後処理モードにおいて実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 実施形態における画像形成システム1がマニュアル操作モードにおいて実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。 実施形態における緊急停止の動作が実行された後処理装置3の状態の一例を示す図。 実施形態における後処理装置3がシート束SSは検知せずテストプローブP1を検知する状態の一例を示す図。 実施形態における後処理が実行された後処理装置3の状態の一例を示す図。 変形例におけるステイプルスイッチ60の一例を示す図。 変形例におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する第1の説明図。 変形例におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する第2の説明図。 変形例におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する第3の説明図。 変形例における画像形成システム1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
以下、実施形態の画像形成システム及び画像形成方法を、図面を参照して説明する。
図1、図2及び図3を参照して、実施形態の画像形成システム1における後処理装置3を説明する。
図1は、実施形態の画像形成システム1のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
図2は、実施形態の後処理装置3のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
画像形成システム1は、画像形成装置2(MFP)と後処理装置3とを有する。画像形成装置2は、用紙などのシート状の記録媒体(以下、「シートS」という)に画像を形成する。後処理装置3は、画像形成装置2から搬送されるシートSに対して後処理を実行する。後処理は、画像形成装置2による画像形成後に実行される処理であればどのような処理であってもよい。後処理は、例えば、ステイプル処理(ホッチキス止めの処理)であってもよい。以下、説明の簡単のため、後処理はステイプル処理であると仮定する。以下、複数のシートSを重ねたシートの束をシート束SSという。
画像形成装置2は、バスで接続されたプロセッサやメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。画像形成装置2は、プログラムの実行によってコントロールパネル(操作部)5、スキャナ部6、プリンタ部7、給紙部8、排紙部9を備える装置として機能する。
コントロールパネル5は、ユーザの操作を受け付ける各種キーまたはタッチパネル等を備える。コントロールパネル5は、シートSの後処理の種類に関する入力を受け付ける。ユーザがコントロールパネル5を操作することで、ユーザによるマニュアル操作を受けることなく後処理装置3によって後処理が実行される自動後処理モードとユーザによるマニュアル操作を受けながら後処理装置3によって後処理が実行されるマニュアル操作モードとのいずれか一方のモードを選択することができる。
コントロールパネル5は、マニュアル操作モードにおいて、シート束SSのホッチキス止めする位置を示す情報(以下「止位置情報」という。)の入力を受け付ける。コントロールパネル5は、マニュアル操作モードにおいて、ピンチローラ47の下降の指示を示す情報(以下「下降指示情報」という。)の入力を受け付ける。画像形成装置2は、コントロールパネル5によって入力された後処理の種類に関する情報を後処理装置3に送る。コントロールパネル5は、マニュアル操作モードにおいて、実行情報の入力を受け付ける。実行情報は、後処理の実行の指示を示す情報である。
スキャナ部6は、複写対象物の画像情報を読み取る読取部を備える。スキャナ部6は、読み取った画像情報をプリンタ部7に送る。プリンタ部7は、スキャナ部6または外部機器から送信された画像情報に基づき、トナーなどの現像剤によって出力画像を形成する。プリンタ部7は、シートSに転写したトナー像に熱と圧力をかけて、トナー像をシートSに定着させる。
給紙部8は、プリンタ部7がトナー像を形成するタイミングに合わせて、シートSを1枚ずつプリンタ部7に供給する。排紙部9は、プリンタ部7から排紙されるシートSを後処理装置3へ搬送する。
次に、後処理装置3について説明する。
図1に示すように、後処理装置3は画像形成装置2に隣接した位置に位置する。後処理装置3は画像形成装置2から搬送されたシートSに対して、コントロールパネル5を通じて指定された後処理を実行する。
後処理装置3は、バスで接続されたプロセッサ151やメモリ152や記憶部153などを備え、プログラムを実行する。後処理装置3は、プログラムの実行によって待機部12、処理部13、排出部14、後処理制御部15、センサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2を備える装置として機能する。記憶部153は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部153は画像形成システム1に関する各種情報を記憶する。
待機部12は、画像形成装置2から搬送されるシートSを一時的に滞留(バッファ)させる。待機部12は待機トレイ17を備える。例えば、待機部12は、先行するシートSの後処理が処理部13で行われる間、後続の複数枚のシートSを待機させる。待機部12は処理部13の上方に位置する。例えば、待機部12は、予め設定された複数枚のシートSを重ねて待機させる。待機部12は、処理部13が空くと滞留させていたシートSを処理部13に向けて落下させる。より具体的には、待機部12は、滞留させていたシートSを処理部13が備える処理トレイ18に向けて落下させる。処理トレイ18は、後処理の対象となるシートを支える。
処理部13は搬送されたシートSに対して後処理を実行する。処理部13は処理トレイ18を備える。処理部13は、複数のシートSを揃えたシート束SSに後処理を実行する。処理部13が実行する後処理は、例えば、ステイプラ35による綴じ処理であるステイプル処理を行う。処理部13は、後処理を行ったシートSを排出部14へ排出する。
図1に示すように、可動トレイ14aは後処理装置3の側部に位置する。可動トレイ14aは後処理装置3の側部に沿って上下方向に移動可能である。可動トレイ14aには、待機部12および処理部13からシートSが排出される。
後処理制御部15は画像形成装置2及び後処理装置3の全体の動作を制御する。後処理制御部15は、プロセッサ151、メモリ152及び記憶部153を含む制御回路で形成される。後処理制御部15は、後処理装置3の各機能部の動作を制御する。後処理制御部15は、例えば、待機部12、処理部13および排出部14を制御する。後処理制御部15は、入口ローラ20a及び20bと出口ローラ21a及び21bとの動作を制御することで、入口ローラ20a及び20bと出口ローラ21a及び21bとにシートSを待機トレイ17まで搬送させる。後処理制御部15は、センサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の動作を制御する。後処理制御部15は、処理部13の動作を制御する。
センサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2は連動して動作することで物体を検知する。センサ送信部16-1は、LED(light emitting diode)等の電磁波の光源である発光素子を備える。センサ受信部16-2は、センサ送信部16-1が放射した電磁波を受信する受光素子を備える。センサ受信部16-2は、検知範囲内の空間に物体を検知したか否かを示す情報(以下「センサ情報」という。)を出力する。検知範囲とは、センサ送信部16-1が放射した電磁波が伝搬する空間である。すなわち、検知範囲とはセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2が連動して動作することで、物体を検知可能な空間である。
センサ受信部16-2は、センサ送信部16-1が送信した電磁波の受信状況に関する予め定められた所定の条件(以下「検知条件」という。)を満たせば、検知範囲内の空間に物体を検知したことを示すセンサ情報をどのような受信状況で出力してもよい。センサ受信部16-2が出力するセンサ情報は、例えば、センサ送信部16-1が送信した電磁波をセンサ受信部16-2が受信できない場合に、検知範囲内の空間に物体を検知したことを示してもよい。センサ受信部16-2が出力するセンサ情報は、例えば、センサ送信部16-1が送信した電磁波をセンサ受信部16-2が受信する強度が所定の強度以下である場合に、検知範囲内の空間に物体を検知したことを示してもよい。以下、一対のセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2をセンサ対16という。センサ対16は、処理トレイ18の上方の空間を含む所定の検知範囲において物体を検知するものであればどのようなものであってもよい。センサ対16は、例えば、透過型センサであってもよい。
センサ対16は、送信部条件と受信部条件とを満たす位置に配置すれば、どのような位置に配置してもよい。送信部条件は、処理トレイ18と待機トレイ17との間の空間(以下「後処理空間」という。)に処理トレイ18に平行な電磁波を放射可能な位置にセンサ送信部16-1が配置するという条件である。受信部条件は、センサ送信部16-1が放射した電磁波を受信可能な位置にセンサ受信部16-2が配置するという条件である。 例えば、処理トレイ18から待機トレイ17までの高さをV1として、センサ送信部16-1は処理トレイ18からの高さがV1よりも低いV2の位置に配置し、センサ受信部16-2は処理トレイ18からの高さがV1よりも低いV2の位置に配置してもよい。V2は、例えば、15mmであってもよい。V2が15mmである場合、例えば子供の手の甲の平均値が20mmであるため、画像形成システム1は、後処理空間に挿入された子供の手をセンサ対16によって検知することができる。一方、V2が15mmである場合、画像形成システム1は、15mmよりも薄いシート束SSを検知しない。
以下、後処理装置3の各部構成についてより詳細に説明する。
本実施形態において「上流側」および「下流側」とは、シートSの搬送方向における上流側(画像形成装置2側)および下流側(固定トレイ14b側または可動トレイ14a側)を意味する。「先端部」および「後端部」とは、シート搬送方向における「下流側端部」および「上流側端部」をそれぞれ意味する。さらに本実施形態では、シートSの平面と略平行な方向(シート面方向)であって、シート搬送方向とは略直交する方向を、シート幅方向Wという。
図1及び図2に示すように、後処理装置3は、画像形成装置2の排紙部9に続くシートSの搬送路26を有する。搬送路26における一対の入口ローラ20a及び20bと一対の出口ローラ21a及び21bと、待機部12と、処理部13と、ピンチローラ47と、ピンチローラ駆動機構25とを備える。搬送路26は後処理装置3の内部に設けられている。
搬送路26は、入口ローラ20a及び20bを設けたシート供給口26aと出口ローラ21a及び21bを設けたシート排出口26bとを有している。シート供給口26aは画像形成装置2の排紙部9に面している。シート供給口26aには、画像形成装置2からシートSが供給される。シート排出口26bは待機部12に面している。搬送路26を通ったシートSは、シート排出口26bから待機部12に搬送される。
図1及び図2に示すように、搬送路26は、シートSを待機部12に案内する。搬送路26は、待機部12の搬送方向下流側の処理部13における縦整合ローラ40(搬送ローラ)に向けて延びる。
図1及び図2において、入口ローラ20a及び20bはシート供給口26aの近傍に設けられている。入口ローラ20a及び20bは互いに平行をなして径方向で対向している。入口ローラ20aは搬送路26の上面側に配置された駆動ローラである。入口ローラ20bは搬送路26の下面側に配置された従動ローラである。入口ローラ20a及び20bは、互いの間のニップにシートSを挟み込む。入口ローラ20a及び20bは、挟み込んだシートSを搬送方向下流側へ搬送する。
出口ローラ21a及び21bはシート排出口26bの近傍に設けられている。出口ローラ21a及び21bは互いに平行をなして径方向で対向している。出口ローラ21aは搬送路26の上面側に配置された従動ローラである。出口ローラ21bは搬送路26の下面側に配置された駆動ローラである。出口ローラ21a及び21bは、互いの間のニップにシートSを挟み込む。出口ローラ21a及び21bは、挟み込んだシートSを搬送方向下流側へ搬送する。
待機部12は、待機トレイ(バッファトレイ)17およびアシストガイド22を有している。待機トレイ17の後端部は出口ローラ21a及び21bの近傍に位置している。待機トレイ17の後端部は、搬送路26のシート排出口26bよりも下方に位置している。待機トレイ17は、シート搬送方向の下流側に進むに従い徐々に高くなるように、水平方向に対して傾いている。待機トレイ17は、処理部13で後処理が行われる間、複数のシートSを重ねて待機させる。
待機トレイ17は、シート幅方向Wで互いに接近離反可能な一対のトレイ部材を有している。一対のトレイ部材は、待機トレイ17でシートSが待機する場合には、互いに接近してシートSを支持可能とする。一対のトレイ部材は、待機トレイ17から処理部13の処理トレイ18に向けてシートSを移動させる場合には互いに離間して、支持していたシートSを処理トレイ18に向けて落下(移動)させる。
待機トレイ17の上流側と処理トレイ18の上流側との間には、パドル部30が設けられている。パドル部30は、シート幅方向Wに沿う回転軸を中心に回転することで、シートSを処理トレイ18に向けて押圧する。パドル部30は、待機トレイ17から処理トレイ18に向けてシートSが移動する際に、シートSの後端部を処理トレイ18に向けて押圧する。パドル部30は、ゴム等の弾性材で形成されたパドル30aを有しており、このパドル30aによってシートSの後端部を処理トレイ18に押圧する。
図2に示すように、処理部13は、処理トレイ18、横整合板33、後端ストッパ32、ステイプラ(綴じ処理部)35、イジェクター36、トラスター36a、束爪(押し出し部材)、束爪ベルト39、縦整合ローラ40(搬送ローラ)及びベルトプーリー43a及び43bを有している。
処理トレイ18は、待機トレイ17の下方に設けられている。処理トレイ18は、シート搬送方向の下流側に進むに従い徐々に高くなるように、水平方向に対して傾いている。処理トレイ18は、例えば待機トレイ17と略平行に傾いている。処理トレイ18は、シートSを支持する(シートSが載置される)搬送面18aを有している。
横整合板33は、処理トレイ18の搬送面18aのシート幅方向Wの両側に対向して一対設けられている。一対の横整合板33は、シート幅方向Wに互いに離れて設けられている。横整合板33は、シート幅方向Wにおいて、互いに近付く方向と、互いに離れる方向とに移動可能である。横整合板33は、シート幅方向WにおけるシートSの整合(いわゆる横整合)を行う横整合装置を構成する。
後端ストッパ32は、処理トレイ18の上流側の端部に設けられている。処理トレイ18に載置されたシートSは、縦整合ローラ40が図中時計回りに逆転駆動することで、後端ストッパ32に向けて搬送される。縦整合ローラ40は、パドル部30と協働して、シートSの上流側端を後端ストッパ32に当接させることで、シートSの縦整合を行う。縦整合ローラ40を図中反時計回りに正転駆動することで、シートSの後端部を押えるパドル部30と協働して、薄く軽量のシートSや湾曲したシートSを引き延ばす。
ステイプラ35は、処理トレイ18の後方に配置されている。ステイプラ35は、ステイプルクリンチ351を備える。ステイプラ35は、後端ストッパ32に当接して揃ったシートSの端部をクリンチ可能である。ステイプラ35は、後端ストッパ32に当接して揃ったシート束SSの端部に対してステイプルクリンチ351によってステイプル処理を行う。
ステイプラ35は、コントロールパネルを介してユーザが指示する、シート束SS上の位置をホッチキス止めするように、移動可能である。
ステイプラ35は、針先頭センサ352を備える。針先頭センサ352は、ステイプル針の先頭部分がステイプラ35の針収納部の先頭部分に位置していることを検知する。針先頭センサ352がステイプル針を検知していない場合には、針先頭センサ352の出力値は、ステイプル針の先頭部分が針収納部の先頭部分に位置していないことを示す。針先頭センサ352がステイプル針を検知している場合には、針先頭センサ352の出力値は、ステイプル針の先頭部分が針収納部の先頭部分に位置していることを示す。ステイプル針の先頭部分は、空打ち動作が行われることによって針収納部の先頭部分に向けて進行する。このような空打ち動作をステイプル針の頭出し動作ともいう。
イジェクター36は、処理トレイ18の上流側端部の初期位置に設けられている。イジェクター36は、側面視で後端ストッパ32と重なるように設けられている。イジェクター36は、シートSを搬送方向下流側に向けて移動可能である。イジェクター36は、搬送方向下流側へ移動したとき、後処理が実行されたシート束SSを前進させる。イジェクター36は、シート束SSの端部を束爪へ受け渡し可能な位置に配置する。イジェクター36は、前述した移動前の初期位置に向けて付勢されている。
束爪ベルト39とベルトプーリー43a及び43bとによって、束爪を駆動する束爪駆動機構23が構成されている。束爪駆動機構23は、束爪(ベルトプーリー43a)、イジェクター36およびトラスター36aで共用する駆動源として、束爪駆動モータ45を備えている。束爪駆動モータ45は、ベルトプーリー43aには常時接続されているが、イジェクター36およびトラスター36aに対しては、電磁クラッチ46を介して断接可能に接続されている。
ベルトプーリー43aが図中反時計回りに正転駆動すると、束爪、イジェクター36およびトラスター36aは、処理トレイ18の搬送面18a上を搬送方向上流側から下流側(図中左側)に移動する。ベルトプーリー43aが図中時計回りに逆転駆動すると、束爪、イジェクター36およびトラスター36aは、処理トレイ18の搬送面18a上を搬送方向上流側(図中右側)に移動する。
縦整合ローラ40は、図中反時計回りに正転駆動することで、処理トレイ18に載置されたシートSを排出部14の可動トレイ14aに向けて搬送する。縦整合ローラ40は、処理トレイ18に載置されたシートSに下方から接することで、このシートSに駆動力を付与する。このとき、図2に示すように、処理トレイ18上のシートSが撓んで縦整合ローラ40から離間すると、縦整合ローラ40の駆動力をシートSに付与することができない。よって、処理トレイ18の上方(実施形態では待機トレイ17の上方)には、縦整合ローラ40との間にシートSを挟み込むピンチローラ47が押圧ローラとして設けられている。
ピンチローラ47は、駆動源を有しない従動ローラである。ピンチローラ47は、待機トレイ17よりも上方に位置する待機位置(図2参照)と、縦整合ローラ40に面する回動位置(図3参照)と、の間で移動可能である。
図3は、実施形態における縦整合ローラ40に面する回動位置に位置するピンチローラ47の一例を示す図である。ピンチローラ47は、ピンチローラ駆動機構25によって駆動されることで、待機位置と回動位置との間で移動する。ピンチローラ47は下方の回動位置に移動(下降)することで、縦整合ローラ40に押圧してその間にシートSを挟み込む。これにより、縦整合ローラ40の駆動力をシートSに安定して伝えることが可能となる。
図2及び図3に示すピンチローラ駆動機構25は、ピンチローラ47を先端部(前端部)に支持するとともに基端部(後端部)がシート幅方向Wに沿う軸回りに揺動可能な支持アーム49を有する。支持アーム49の基端部には、ソレノイド50が連結されている。図3に示すように、ソレノイド50が駆動してプランジャを突出させると、軸を中心に支持アーム49を介してピンチローラ47が上方に揺動して待機位置に移動する。図4に示すように、ソレノイド50がプランジャを没入(吸引)させると、支持アーム49を介してピンチローラ47が下方に揺動して回動位置に移動する。回動位置で、ピンチローラ47は縦整合ローラ40を押圧する。
搬送路26から搬送されるシートSは、処理トレイ18の縦整合ローラ40に至るまでに、比較的大きな段差および空間を通過する。このため、処理トレイ18は、搬送面18aに出没するスロープ状のガイド(図示せず)を備えてもよい。
図4は、実施形態におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する説明図である。センサ送信部16-1は処理トレイ18のシート幅方向の一端に設置される。センサ受信部16-2は、処理トレイ18のシート幅方向の他端に設置される。後処理装置3は、1対のセンサ対16を備えてもよいし、複数対のセンサ対16を備えてもよい。図4は、後処理装置3が2対のセンサ対16を備えることを示す。
図1から図3の説明に戻る。後処理制御部15は画像形成システム1の動作モードを判定する。具体的には、後処理制御部15は、コントロールパネル5において自動後処理モードが選択された場合に、後処理装置3の動作モードを自動後処理モードであると判定する。後処理制御部15は、コントロールパネル5においてマニュアル操作モードが選択された場合に、後処理装置3の動作モードをマニュアル操作モードであると判定する。後処理制御部15はセンサ受信部16-2が取得したセンサ情報を取得する。
後処理制御部15は画像形成装置2に画像形成処理の実行を指示する。
画像形成処理の実行が指示された画像形成装置2は、シートSに画像を形成する。
後処理制御部15は、入口ローラ20a、入口ローラ20b、シート供給口26a、出口ローラ21a及び出口ローラ21bの動作を制御して、シートSを待機部12の待機トレイ17に堆積させる。待機トレイ17に堆積した複数枚のシートSの束はシート束SSである。
後処理制御部15は落下処理を実行する。後処理制御部15による落下処理の実行に応じて、待機トレイ17はシート束SSを待機トレイ17から処理トレイ18まで移動させる。待機トレイ17は、例えば、接近離反可能な一対のトレイ部材を互いに離間させることでシート束SSを処理トレイ18まで移動させる。落下処理の実行によって、待機トレイ17に位置するシート束は処理トレイ18に落ちる。
後処理制御部15は、ピンチローラ47の上昇又は下降をピンチローラ47に指示する。ピンチローラ47の上昇の指示を受けたピンチローラ47は上昇する。ピンチローラ47が上昇すると後処理空間と外部の空間との接する面積が広がる。ピンチローラ47が最も上昇した位置に位置する場合、後処理空間と外部の空間との接する面積は、例えば、後処理空間に人の甲が入ることができる面積である。ピンチローラ47の下降の指示を受けたピンチローラ47は下降する。ピンチローラ47が下降すると、後処理空間と外部の空間との接する面積が狭まる。ピンチローラ47が最も下降した位置に位置する場合、例えば、後処理空間と外部の空間とは連通しない。
後処理制御部15は処理部13に整合処理の実行を指示する。整合処理は、複数のシートSの幅方向及び長さ方向の端部の位置を揃える処理である。処理部13が整合処理を実行すると、横整合板33又は縦整合ローラ40が動作して、複数のシートSの幅方向及び長さ方向の端部の位置が揃う。なお、シートSの長さ方向とは、シート幅方向に垂直な方向である。
後処理制御部15はステイプラ35に後処理の実行を指示する。後処理の実行の指示を受けたステイプラ35は、シート束SSに対して後処理を実行する。後処理制御部15はイジェクター36に排紙処理の実行を指示する。排紙処理の実行の指示を受けたイジェクター36は、後処理が実行されたシート束を後処理装置3の外部に排紙する。後処理制御部15は、マニュアル操作モードにおいて、ステイプラ35にステイプラ移動処理の実行を指示する。ステイプラ移動処理の実行の指示を受けたステイプラ35は、止位置情報が示す位置まで移動する。後処理制御部15はコントロールパネル5の表示を制御する。
後処理制御部15はセンサ情報に基づいて所定のタイミング(以下「判定タイミング」という。)にセンサ対16が物体を検知したか否かを判定する。後処理制御部15は、センサ情報に基づいて判定タイミングにセンサ対16が物体を検知したか否かを判定可能であれば、判定タイミングにセンサ対16が物体を検知したか否かをセンサ情報に基づいてどのように判定してもよい。判定タイミングは、後処理の実行前であってセンサ対16がシート束SSを検知する可能性が所定の値よりも低いタイミングであればどのようなタイミングであってもよい。すなわち、判定タイミングは、センサ送信部16-1が放射する電磁波の伝搬する経路上をシート束SSが通過しないことが予定されているタイミング以外のタイミングであればどのようなタイミングであってもよい。判定タイミングは、例えば、ピンチローラ47が下降した後であってもよい。判定タイミングは、例えば、整合処理が終了した後であってもよい。判定タイミングは、例えば、落下処理が終了した後であってもよい。判定タイミングは、例えば、シート束SSが処理トレイ18へ搬送されてくるタイミングであってもよい。判定タイミングが落下処理が終了した後である場合や、整合処理が終了した後である場合、落下処理によってシートが落下する際にセンサ対16がシートSを検知する確率が減少する。
後処理制御部15は、例えば、第1検知判定処理及び第2検知判定処理を実行することで、判定タイミングにセンサ対16が物体を検知したか否かを判定する。第1検知判定処理は、センサ情報が物体を検知したことを示すか否かを判定する処理である。第2検知判定処理は、センサ情報が物体を検知したことを示す場合に実行される処理であって、センサ情報が物体を検知したタイミングが判定タイミングであるか否かを判定する処理である。
後処理制御部15は、例えば、センサ対16を判定タイミングだけ動作させ、センサ対16が取得したセンサ情報が物体を検知したか否かを判定することで、判定タイミングにセンサ対16が物体を検知したか否かを判定してもよい。
後処理制御部15は、コントロールパネル5においてマニュアル操作モードが選択された場合において、実行情報が入力されたか否かを判定する。
図5は、実施形態における画像形成システム1が自動後処理モードにおいて実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
シートSが画像形成装置2から待機トレイ17まで搬送される(ACT101)。シートSが待機トレイ17に滞留する(ACT102)。落下処理の実行によって待機トレイ17に滞留するシートSが処理トレイ18まで搬送される(ACT103)。
ACT103の次に、後処理制御部15の制御によってピンチローラ47が下降する(ACT104)。ACT104の次に、後処理制御部15の制御によって処理部13が整合処理を実行する(ACT105)。ACT105の次に、後処理制御部15が、センサ情報に基づいて判定タイミングにセンサ対16が物体を検知したか否かを判定する(ACT106)。
判定タイミングにセンサ対16が物体を検知しなかった場合(ACT106:NO)、後処理制御部15の制御によって後処理が実行される(ACT107)。ACT108の次に、後処理が実行されたシート束SSが排紙される(ACT108)。
一方、判定タイミングにセンサ対16が物体を検知した場合(ACT106:YES)、後処理装置3は緊急停止する(ACT109)。緊急停止は、後処理が実行されることなく後処理装置3の動作が停止する動作である。後処理装置3の動作が停止するとは、具体的には、後処理制御部15の動作が停止することである。緊急停止は、後処理装置3がピンチローラ47が上昇した後に後処理が実行されることなく停止する動作であってもよい。なお、ACT109においては、後処理が実行されなければ、必ずしも後処理装置3の動作が停止する必要は無い。
なお、ACT105の処理は必ずしも実行されなくてもよい。
図6は、実施形態における画像形成システム1がマニュアル操作モードにおいて実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
コントロールパネル5を介して止位置情報が入力される(ACT201)。止位置情報が入力されると、後処理制御部15の制御によってステイプラ35は、止位置情報が示す位置まで移動する(ACT202)。ACT203の次に、画像形成システム1の外部から後処理空間にシートSが挿入される。具体的には、外部からシートSが搬送され処理トレイ18の上に堆積される(ACT203)。ACT203の次に、コントロールパネル5を介して画像形成システム1に下降指示情報が入力される(ACT204)。下降指示情報が入力されると、後処理制御部15の制御によってピンチローラ47が下降する(ACT205)。ACT205の次に、後処理制御部15の制御によって処理部13が整合処理を実行する(ACT206)。
ACT206の次に、後処理制御部15がセンサ情報に基づいて判定タイミングにセンサ対16が物体を検知したか否かを判定する(ACT207)。
判定タイミングにセンサ対16が物体を検知しなかった場合(ACT207:NO)、後処理制御部15の制御によって後処理が実行される(ACT208)。ACT208の次に、後処理制御部15の制御によってピンチローラ47が上昇する(ACT209)。
一方、判定タイミングにセンサ対16が物体を検知した場合(ACT207:YES)、後処理制御部15の制御によってピンチローラ47が上昇する(ACT210)。ACT210の次に、後処理制御部15が、後処理を実行するか否かの確認を促す情報(以下「確認情報」という。)をコントロールパネル5に表示する(ACT211)。なお、確認情報はユーザが認識可能であれば、必ずしもコントロールパネル5に出力される必要はなく、例えば、音が出力されてもよい。
ACT211の処理の次に、ユーザによって実行情報が入力されると(ACT212)、ACT208の処理が実行される。
一方、ACT211の処理の次に、ユーザによって実行情報が入力されないと(ACT212:NO)、後処理装置3は、処理を実行しない。後処理装置3は、処理を実行せずに一定時間が経過した場合、例えば、動作を停止する。
図7は、実施形態における緊急停止の動作が実行された後処理装置3の状態の一例を示す図である。
後処理装置3は、後処理空間に物体がある場合に停止する。物体は、例えば、手や指などの人体F1である。後処理空間に人体F1が有る場合、センサ対16が人体F1を検知するため、後処理装置3は緊急停止する。緊急停止の動作が実行された場合、ステイプルクリンチ351は動作を停止する。図7は、緊急停止の動作が実行された場合、ピンチローラ47が上昇することを示す。緊急停止の動作が実行された場合、ソレノイド50は動作を停止する。
図8は、実施形態における後処理装置3がシート束SSは検知せずテストプローブP1を検知する状態の一例を示す図である。テストプローブP1は、人の手を模した形に形成されたプローブである。
図8は、最大まで膨らんだシート束SSと、テストプローブP1と、センサ対16との位置関係の一例を示す。最大まで膨らんだとは、複数のシートSの堆積方向の密度が所定の密度よりも薄い状態のシート束SSである。以下、最大まで膨らんだシート束SSの厚さを、最大シート厚という。図8において、センサ送信部16-1が放射した電磁波は、紙面に垂直な方向に伝搬し、センサ受信部16-2によって受信される。センサ対16は、センサ送信部16-1が放射した電磁波がセンサ受信部16-2に受信されるまでに、テストプローブP1を検知し、最大まで膨らんだシート束SSを検知しない位置に位置する。図8において、センサ送信部16-1が放射する電磁波は、最大まで膨らんだシート束SSの上側を伝搬する。そのため、図8において、後処理装置3は、シート束SSを検知しない。一方、図8において、センサ送信部16-1が放射する電磁波は、テストプローブP1に入射する。そのため、図8において、後処理装置3は、テストプローブP1を検知する。その結果、図8が判定タイミングの図であれば、後処理装置3は、後処理空間に物体があると判定し緊急停止する。
このように、後処理装置3は、予め定められた所定の厚み(以下「基準厚み」という。)よりも厚い物体が後処理空間に位置する場合に、緊急停止する。厚みは、処理トレイ上のシートの堆積方向の長さである。予め定められた所定の厚みは、センサ送信部16-1が放射する電磁波が伝搬する位置(すなわち検知範囲の位置)に応じた長さであって、処理トレイ18から電磁波が通過する位置までの距離である。例えば、センサ送信部16-1が放射する電磁波が、処理トレイ18からの高さがV2の位置を伝搬する場合、所定の厚みは、V2である。すなわち、センサ対16の検知範囲は、処理トレイ18との距離が所定の距離V2以上離れた位置に位置する空間である。
図9は、実施形態における後処理が実行された後処理装置3の状態の一例を示す図である。
図9において、後処理空間には、シート束SSが位置し、人体F1は位置しない。シート束SSは、センサ送信部16-1が送信する電磁波が入射しない位置に位置する。そのため、後処理装置3は、後処理を実行可能である。図9は、後処理が実行される前に、ピンチローラ47が下降することを示す。図9は、後処理が実行される前に、横整合板33及び縦整合ローラ40によって整合処理が実行されることを示す。図9は、パドル部30によってシート束SSの後端部が処理トレイ18に押圧されることを示す。図9は、ステイプルクリンチ351によってステイプル処理が実行されることを示す。ソレノイド50は緊急停止の動作の場合と異なり、動作する。
このように構成された実施形態の画像形成システム1は、画像形成システム1は、センサ対16が物体を検知したか否かを判定する。画像形成システム1は、後処理空間に基準厚みよりも厚い物体がある場合に、後処理の実行を停止する。そのため、このように構成された実施形態の画像形成システム1は、後処理装置3に外部から物体が侵入した場合に故障の発生を予防することができる。また、このように構成された実施形態の画像形成システム1は、画像形成後の後処理におけるユーザの安全性を高めることができる。また、このように構成された実施形態の画像形成システム1は、センサ対16が送信部条件と受信部条件とを満たす位置に位置するため、シートSを検出して画像形成システム1が緊急停止する頻度が抑制される。
(変形例1)
後処理装置3は、ステイプルスイッチ60を備えてもよい。ステイプルスイッチ60は、マニュアル操作モードにおいて、止位置情報、下降指示情報又は実行情報の入力を受け付ける。
図10は、変形例におけるステイプルスイッチ60の一例を示す図である。
ステイプルスイッチ60は、例えば、後処理装置3の上面の縁に位置する。
(変形例2)
センサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2は、両端が反り返ったシート束SSの両端をセンサ送信部16-1が放射した電磁波が伝搬しない位置に位置することが望ましい。
図11は、変形例におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する第1の説明図である。
図11(A)は、両端が反り返ったシートS1の一例を示す図である。図11(A)に示すシートS1は、両端が同じ向きに反り返っている。図11(A)に示すシートS1は、中央部は、平坦である。
図11(B)は、図11(A)に示すシートS1の後処理装置3における位置を説明する説明図である。シートS1は、両端が反り返っているため後処理装置3において、シートS1の位置する高さが、シートの幅方向の位置に応じて異なる。例えば、図4に示す位置にセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2が位置する場合、後処理装置3は、シートS1が反り返っていなければシートS1を検知しない。一方、シートS1が反り返っているために、後処理装置3はシートS1を検知してしまう場合がある。
そのため、例えば、センサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2は、後処理空間内のシート幅方向の中央部に位置することが望ましい。
(変形例3)
センサ送信部16-1が放射する電磁波がセンサ受信部16-2まで伝搬する経路が後処理空間内の下流側に位置することが望ましい。このような位置にセンサ対16が位置する場合、人の手は、指先よりも腕の方が厚みがあるため、センサ対16がシートSを検知する確率を減らし人体を検知する確率が増大する。
図12は、変形例におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する第2の説明図である。
図12において、センサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2は、後処理空間内の下流側に位置する。
(変形例4)
後処理装置3は、センサ送信部16-1よりもセンサ受信部16-2を多く備えてもよい。センサ送信部16-1がセンサ受信部16-2よりも多い場合、センサ受信部16-2が故障しても、後処理装置3は物体の検知が可能である。センサ受信部16-2が故障した場合、電磁波が物体に遮蔽されているためにセンサ受信部16-2が受光しないのか、センサ受信部16-2が故障したためにセンサ受信部16-2が電磁波を受信しないのかユーザには判別がつきにくい。一方、センサ送信部16-1が故障した場合、物体が無い場合にもセンサ受信部16-2が電磁波を受光しないので、センサ送信部16-1の故障はユーザにとって明らかである。そのため、センサ受信部16-2の数がセンサ送信部16-1の数よりも多い方が、ユーザにとって、後処理装置3の管理が容易である。
図13は、変形例におけるセンサ送信部16-1及びセンサ受信部16-2の位置を説明する第3の説明図である。
図13において、後処理装置3は、1つのセンサ送信部16-1と2つのセンサ受信部16-2とを備える。1つのセンサ送信部16-1が放射した電磁波は、2つのセンサ受信部16-2が受信する。
なお、センサ対16は検知センサの一例である。
(変形例5)
後処理装置3は、センサ対16が物体を検知した場合に、ステイプル針に係る動作の実行を停止するように構成されてもよい。図14は、変形例における画像形成システム1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。後処理制御部15は、イニシャルコマンドを取得すると(ACT301)、センサ対16の検知結果を参照する。イニシャルコマンドとは、イニシャル動作の実行指示である。イニシャルコマンドの取得に応じてイニシャル動作が実行される。イニシャル動作とは、各デバイスが正常に動作するか否かを判定するための予備動作である。
センサ対16が物体を検知した場合(ACT302:YES)、後処理制御部15が、注意喚起や手や指が挿入されていないか確認することを促す情報(以下「危険確認情報」という。)をコントロールパネル5に表示する(ACT303)。なお、危険確認情報はユーザが認識可能であれば、必ずしもコントロールパネル5に出力される必要はなく、例えば、音が出力されてもよい。
センサ対16が物体を検知しなかった場合(ACT302:NO)、後処理制御部15は、針先頭センサ352の検知結果を参照する。針先頭センサ352がステイプル針を検知している場合(ACT304:YES)、後処理制御部15は、イニシャル動作を実行し(ACT305)、その後の処理を続行する。針先頭センサ352がステイプル針を検知していない場合(ACT304:NO)、後処理制御部15は、頭出し動作を実行する(ACT306)。後処理制御部15は、針先頭センサ352がステイプル針を検知するまで、頭出し動作を繰り返し実行する。そして、針先頭センサ352がステイプル針を検知すると、後処理制御部15は頭出し動作の実行をやめ、イニシャル動作を実行し(ACT307)、その後の処理を続行する。
このような変形例の画像形成システム1では、ステイプルの動作や頭出し動作が行われる際にも、後処理装置3に外部から物体が侵入したことに起因する故障の発生を予防できる。また、このような変形例の画像形成システム1では、ステイプルの動作や頭出し動作が行われる際にも、ユーザの安全性を高めることができる。
なお、画像形成装置2及び後処理装置3の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、画像形成システム1は、センサ対16とセンサ対16が物体を検知したか否かを判定する。画像形成システム1は、後処理空間に基準厚みよりも厚い物体がある場合に、後処理の実行を停止する。そのため、このように構成された実施形態の画像形成システム1は、画像形成後の後処理におけるユーザの安全性を高めることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…後処理装置、15…後処理制御部、16-1…センサ送信部、16-2…センサ受信部

Claims (6)

  1. 後処理の対象となるシートを支える処理トレイと、
    前記処理トレイ上に位置するシートに対して後処理を実行する後処理制御部と、
    前記処理トレイの上方の空間を含む所定の検知範囲において物体を検知する検知センサと、
    を備え、
    前記後処理制御部は、前記シートが前記検知範囲を通過することが予定されたタイミング以外のタイミングである判定タイミングに、前記検知センサが前記物体を検知した場合に、前記後処理の実行を停止し、
    前記判定タイミングは、シートの端部の位置を揃える処理である整合処理が終了した後のタイミングを含む
    画像形成システム。
  2. 前記検知センサの検知範囲は、前記処理トレイとの距離が所定の距離以上離れた位置に位置する空間である、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記判定タイミングは、シートが前記処理トレイへ搬送されてくるタイミングである、 請求項1または2に記載の画像形成システム。
  4. 後処理の対象となるシートを支える処理トレイと、
    前記処理トレイ上に位置するシートに対して後処理を実行する後処理制御部と、
    前記処理トレイの上方の空間を含む所定の検知範囲において物体を検知する検知センサと、
    を備え、
    前記後処理制御部は、前記シートが前記検知範囲を通過することが予定されたタイミング以外のタイミングである判定タイミングに、前記検知センサが前記物体を検知した場合に、前記後処理の実行を停止し、
    前記検知センサとして、発光素子を有するセンサ送信部と受光素子を有するセンサ受信部とを備え、
    前記センサ送信部の数は前記センサ受信部の数よりも少ない、
    像形成システム。
  5. 後処理の対象となるシートを支える処理トレイと、
    前記処理トレイ上に位置するシートに対して後処理を実行する後処理制御部と、
    前記処理トレイの上方の空間を含む所定の検知範囲において物体を検知する検知センサと、
    を備え、
    前記後処理制御部は、前記シートが前記検知範囲を通過することが予定されたタイミング以外のタイミングである判定タイミングに、前記検知センサが前記物体を検知した場合に、前記後処理の実行を停止し、
    前記後処理制御部は、イニシャル動作の実行指示を取得したタイミングに、前記検知センサが前記物体を検知した場合に、ステイプル針に係る動作の実行を停止する、
    像形成システム。
  6. 後処理の対象となるシートを支える処理トレイと、前記処理トレイ上に位置するシートに対して後処理を実行する後処理制御部と、物体を検知可能な空間である検知範囲が前記後処理が実行される空間内の所定の範囲内である検知センサと、を備える画像形成システムが行う画像形成方法であって、
    前記後処理制御部は、前記シートが前記検知範囲を通過することが予定されたタイミング以外のタイミングである判定タイミングに前記検知センサが前記物体を検知した場合に、前記後処理の実行を停止し、
    前記判定タイミングは、シートの端部の位置を揃える処理である整合処理が終了した後のタイミングを含む
    画像形成方法。
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