JP7327746B1 - 物品落下防止装置 - Google Patents
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Abstract
Description
主な対策として、地震発生を検知次第、棚の前面に棒状のバー等を展開して物品が棚から落ちない構造にしているものが見受けられる。
また特許文献3は、地震による揺れが棚板上に設置された物品に伝わり難くいため、個々の物品の接触による損傷、棚からの物品の落下を防ぐ効果はあるが、構造的にある程度以上の揺れ、棚枠側と直角方向の揺れ以外には対処できないという難点がある。
また特許文献4は、物品を棚板へ固定するため、棚からの物品の落下だけでなく、個々の物品の接触による損傷を防ぐので他より優れるが、装置が大がかりであり地震が収まった後の装置の復旧が容易でないという難点がある。
本発明は、比較的簡単な構成で物品を固定して移動を制限できるため、棚からの物品の落下だけでなく、個々の物品の接触による損傷を防ぐことができ、地震後の復旧も容易な装置を安価に実現した点で異なる。
これにより特許文献1、2に対し、個々の物品の接触による損傷、物品の転倒による棚からの落下を防げる効果がある。
これにより特許文献3に対し、地震によるどの方向の揺れにおいても、個々の物品の接触による損傷、棚からの物品の落下の防止効果がある。
これにより特許文献4に対し、地震発生時の揺れに伴う個々の物品の接触による損傷、棚からの物品の落下を防ぎ、地震後の復旧が容易な装置を安価に実現する。
<物品固定ベルト10>
図1に示す様に、物品固定ベルト10はベルト11、ワイヤ15、衝撃緩和スプリング16、重り17で構成される。ベルト11には、地震が収まった後に本装置を容易に元に復旧できる持ち手12、ベルト11を棚板20へ固定するためのマジックテープ13、ベルト11の棚板20板面側への引き込み長さを決めるストッパー14が取り付けられている。
図2に示す様に、棚板20は前部ベルトガイド21、左右側部ベルトガイド22、ローラー24を有する。前部ベルトガイド21の左右端部には、ベルト11を棚板20に簡易固定するためのマジックテープ13が取り付けられている。ベルト11を棚板20に取り外し可能な簡易固定ができるのであれば、マジックテープ13でなくとも他の方法でも構わない。
図3に前部ベルトガイド21、左右側部ベルトガイド22へのベルト11の設置状態上面図を示す。最初にストッパー14がローラー24の背面側に当たるまでベルト11を棚板20の板面側へ引き込み、ベルト11を左右側部ベルトガイド22外側の斜め部分に沿わせた後、ベルト11の左右の持ち手12を持ってそれぞれの内側にあるマジックテープ13を棚板20のマジックテープ13に取り付ける。図3の(a)、(b)、(c)部分の断面図をそれぞれ図4(a)、(b)、(c)に示す。
図4(a)は前部ベルトガイド21中央部の断面であるが、通常時にベルト11が棚板20の板面に出難く、地震発生時にベルト11が重り17によって引かれた際には容易に前部ベルトガイド21から外れる小突起23の形状にする。
図4(b)は前部ベルトガイド21の左右端部の断面図であり、ベルト部11に取り付けられた持ち手12と前部ベルトガイド21のマジックテープ13を取り付けた状態を示している。物品落下防止装置の通常使用において、ベルト11が棚板20の板面に表出しないのであれば、マジックテープ13と小突起23の併用は必要なく、どちらか一方だけでも構わない。
図4(c)に左右側部ベルトガイド22の断面図を示す。左右側部ベルトガイド22は、物品25を設置する棚板20の板面との境界である垂直部分と、ベルト11を設置する斜め部分で構成される。
図5に通常時の物品25を設置した状態の物品落下防止装置の棚板20の正面図と上面図を示す。ベルト11を前部ベルトガイド21、左右側部ベルトガイド22に設置することで、棚板20の板面に置いた全ての物品25がベルト11の内側に設置されたところを示している。
図6に通常時の物品落下防止装置の棚板20の背面図を示す。これは棚板20を4段構成にした棚である。それぞれの棚板20において、ローラー24の背面側からベルト11の端部が出ており、ワイヤ15はプーリー26を介して、重り設置部18上に設置された重り17に繋がっている。
図8に地震発生時の物品落下防止装置の棚板20の背面図を示す。
地震の揺れによって、図8の重り17が重り設置部18から落下することでベルト11が棚板20の背面側へ引き出され、ベルト11が前部ベルトガイド21、左右側部ベルトガイド22から外れて内側にある全ての物品25を棚板20の中央にまとめて固定する。物品25をまとめて固定することで、物品25が転倒したり棚板20から落下することがなく損傷を防止する。ベルト11で効果的に物品25を固定するために、物品25の高さ、重心の位置を考慮し、ローラー24の設置高さ、左右側部ベルトガイド22の高さを最適に設定する。
重り設置部18の周辺に重り17が落下できるスペースを確保することで、どの方向の揺れに対しても物品落下防止装置が作動できる。
図9に示す変形例は、より強い揺れの地震を想定した場合の構成であるが、棚板20の背面に単一方向ベルトロック27を付加し、ゴム材質又はゴムを浸透させたベルト11を用いることで、より強固に物品25同士を固定できるためより物品25の損傷防止効果が期待できる。単一方向ベルトロック27は、棚板20の背面側へのベルト11の移動はフリーだが、逆方向にはロックする仕組みであり、全ての物品25を固定した後に固定が緩くならないためのものである。地震の揺れが収まった後にロックを解除することで、棚板20の板面側へベルト11を引き込めるようになり、本装置を容易に元通りに復旧させることができる。揺れが強くなると、固定した物品25全体が動いて棚板20の背面側板面にぶつかるため、衝撃吸収シート28を背面側板面に取り付けることで物品25の損傷を防ぐ。
11ベルト
12持ち手
13マジックテープ
14ストッパー
15ワイヤ
16衝撃緩和スプリング
17重り
18重り設置部
20棚板
21前部ベルトガイド
22左右側部ベルトガイド
23小突起
24ローラー
25物品
26プーリー
27単一方向ベルトロック
28衝撃吸収シート
Claims (2)
- 前面開口から物品を出し入れできる棚であって、ベルトの両端を結合してその延長上に重りを連結し、前記ベルトをリング状に広げて棚板の前面、左右側面、背面の4辺に配置し、前記重りを前記棚板外部の設置部に定置した構成であり、地震の揺れにより前記重りが前記設置部から係脱、落下することで前記ベルトが前記棚板外部へ引き出され、前記ベルトによって前記棚板上に載置された前記物品を繋止することで、前記棚板からの前記物品の落下を防止することを特徴とする物品落下防止装置。
- 前記重りが前記設置部から落下し、前記ベルトが前記棚板外部へ引き出され、前記ベルトによって前記棚板上に載置された前記物品を繋止した時に、前記ベルトが緩まない様にベルトロック構造を付設することを特徴とする請求項1の物品落下防止装置。
Priority Applications (1)
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JP2023030430A JP7327746B1 (ja) | 2023-02-10 | 2023-02-10 | 物品落下防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2023030430A JP7327746B1 (ja) | 2023-02-10 | 2023-02-10 | 物品落下防止装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP7327746B1 true JP7327746B1 (ja) | 2023-08-16 |
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ID=87563011
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JP2023030430A Active JP7327746B1 (ja) | 2023-02-10 | 2023-02-10 | 物品落下防止装置 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS56132956U (ja) * | 1980-03-10 | 1981-10-08 | ||
JP3122492U (ja) * | 2006-04-03 | 2006-06-15 | 久一 西室 | 飛び出し自動防止装置 |
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JP3178139U (ja) * | 2012-06-21 | 2012-08-30 | 株式会社日本ホップス | 載置物落下防止装置 |
JP2020195757A (ja) * | 2019-05-28 | 2020-12-10 | 株式会社リンテック21 | 落下防止装置 |
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2023
- 2023-02-10 JP JP2023030430A patent/JP7327746B1/ja active Active
Patent Citations (5)
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