JP7326287B2 - 光学積層体及び偏光ビームスプリッタ - Google Patents

光学積層体及び偏光ビームスプリッタ Download PDF

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Description

偏光ビームスプリッタは、隣接するプリズムの斜辺の間に配置された反射偏光子を含んでもよい。反射偏光子は、多層ポリマーフィルムであってもよい。
本明細書のいくつかの態様では、第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を含む光学積層体が提供される。垂直入射光でありかつ少なくとも400nm~600nmにわたる同じ所定の波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射する。第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約10度未満である。各反射偏光子は、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む。複数のポリマー干渉層のうちの互いに最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい。
本明細書のいくつかの態様では、第1の斜辺を含む第1のプリズムと、第1の斜辺に面する第2の斜辺を含む第2のプリズムと、第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され第1の斜辺と第2の斜辺とに接着された光学積層体と、を含む偏光ビームスプリッタ(polarizing beam splitter;PBS)が提供される。光学積層体は、第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を含む。垂直入射光でありかつ同じ所定の波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射する。第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約10度未満である。各反射偏光子は、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む。複数のポリマー干渉層のうちの別のものから最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい。
本明細書のいくつかの態様では、第1の光学素子と第2の光学素子との間に配置され、第1の光学素子と第2の光学素子とに接着された光学積層体を備える光学構造体が提供される。光学積層体は、第1の光学素子に面する第1の反射偏光子であって、第2の光学素子に面する第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を含む。各反射偏光子は、短い第1の波長から長い第2の波長にわたる同じ所定の波長範囲において、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を反射する。それぞれ第1及び第2の波長を有し、反射偏光子に面する光学素子の内部から各反射偏光子に45度で入射する一致した第1及び第2の光線がそれぞれ、反射偏光子に面する光学素子の内部で、分離距離によって互いに離隔して反射された第1及び第2の光線として、反射偏光子によって反射される。分離距離は、第1の反射偏光子についてs1であり、第2の反射偏光子についてs2であり、0<s1≦s2である。
本明細書のいくつかの態様では、偏光ビームスプリッタ(PBS)を含む光学システムが提供される。PBSは、第1及び第2のポリマー反射偏光子を含む光学積層体を含む。垂直入射光でありかつ約400nm~約650nmの波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射する。光学システムは、第2の反射偏光子に面する光源と、第1の反射偏光子に面し、光を変調するイメージャ(imager)と、を更に含む。光源によって放射され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、イメージャによって一致した経路に沿って反射され、第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線としてPBSから出射する。出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である。
多層光学フィルムの概略斜視図である。 図1Aの多層光学フィルムの一部分の概略斜視図である。 第1及び第2の反射偏光子を含む光学積層体の概略側面図である。 図2Aの光学積層体の概略上面図である。 光学積層体の層厚さプロファイルの概略図である。 光学構造体の概略断面図である。 偏光ビームスプリッタの概略側面図である。 光学システムの概略断面図である。 光学システムの概略断面図である。 光学システムの概略断面図である。 反射偏光子1300の概略断面図である。 反射偏光子の透過率の概略図である。 反射偏光子の反射率の概略図である。
以下の説明では、本明細書の一部を構成し、様々な実施形態が実例として示される、添付図面が参照される。図面は、必ずしも正確な比率の縮尺ではない。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想到され、実施可能である点を理解されたい。したがって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味では解釈されないものとする。
いくつかの実施形態では、共に接着された第1及び第2の反射偏光子を含む光学積層体が提供される。第1及び第2の反射偏光子は典型的に、同じ所定の波長範囲において遮断偏光状態を反映するように構成された多層ポリマー光学フィルムである。場合によっては、反射下で、反射偏光子の一方は遮断状態の少ない漏れを有し、反射偏光子の他方は少ない色分離を有する。例えば、厚い反射偏光子(例えば、干渉層の2つ以上のパケットを有し、各パケットが、同じ所定の波長範囲にわたって遮断状態を反映するように適合されている)を使用して、遮断状態の少ない漏れをもたらすことができ、薄い反射偏光子を使用して、例えば、一致した光路に沿って反射偏光子に斜めに入射する、青色光の光路と赤色光の光路との間の分離を小さくすることができる。本明細書の光学積層体は、偏光ビームスプリッタ及びディスプレイ用途を含む様々な用途に有用である。いくつかの実施形態では、光学構造体は、2つの光学素子の間に配置され2つの光学素子に接着された、光学積層体を含む。光学素子は、例えば、プリズム又はレンズとすることができる。いくつかの実施形態では、光学積層体を含む偏光ビームスプリッタ(PBS)が提供される。PBSは、ディスプレイ又は他の用途で使用することができる。いくつかの実施形態では、光学システムが、PBSを含み、PBSでは、厚い及び/又は遮断状態の少ない漏れを有する反射偏光子が光源に面するように、かつ薄い及び/又は小さな色収差を有する反射偏光子がイメージャに面して配置されるように、光学積層体が配置される。そのような光学システムは、例えば、ヘッドマウントディスプレイ又はピコプロジェクタに有用であることが分かっている。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される反射偏光子は、所定の波長範囲内で光を選択的に透過及び反射するように構成された、複数の光学層(例えば、干渉層)を有する多層光学フィルムとして特徴付けることができる。このようないくつかの実施形態では、光学フィルムは、異なる偏光状態の光を選択的に透過及び反射する、反射偏光子として機能する。例えば、図1Aは、中心軸に沿って位置決めされた複数の干渉層102を含み、合計(N)の干渉層102を有する光学フィルム100を形成する、多層光学フィルム100の一例の概略斜視図である。図1Bは、交互する干渉層102a、及び102bを示す、光学フィルム100のセグメントの概略斜視図である。図1A~図1Bは、x方向、y方向、及びz方向を規定する座標系を含む。
使用中、入射光110として描かれる光学フィルム100の主表面(例えば、フィルム表面104)に入射する光は、光学フィルム100の第1の層に入り、複数の干渉層102を通って伝搬することができ、入射光110の偏光状態に依存して、光干渉により選択反射又は透過を受ける。入射光110は、互いに直交する第1の偏光状態(a)及び第2の偏光状態(b)を含んでもよい。第1の偏光状態(a)は、「通過」状態と考えることができ、一方で第2の偏光状態(b)は、「反射」又は「遮断」状態と考えることができる。入射光110が複数の干渉層102を通って伝搬していくと、第2の偏光状態(b)における光の部分は隣接する干渉層によって反射され、第2の偏光状態(b)が光学フィルム100によって反射される結果となり、一方で第1の偏光状態(a)における光の一部は、光学フィルム100を全体的に通過する。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、入射光110の第1の偏光状態(a)及び第2の偏光状態(b)の反射率及び透過率の観点から特徴付けることができる。例えば、光学フィルム100を透過する所定の波長に対する入射光110の量は、第1の偏光状態(a)に対する光透過率(Ta)のパーセント、及び第2の偏光状態(b)に対する光透過率(Tb)のパーセントとして表すことができる。光学フィルム100によって反射される所定の波長範囲に対する入射光110の量は、第1の偏光状態(a)に対する光反射率(Ra)のパーセント、及び第2の偏光状態(b)に対する光反射率(Rb)の光パーセントとして表すことができる。所与の光学フィルムについて、透過率、反射率、及び損失、例えば吸収による損失の総和は、所定の波長範囲内の光に対して100%となる。いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、所定の波長範囲内の光に対して比較的低い吸光度を有してもよい。いくつかの実施形態では、光学フィルム100による入射光110の比較的低い吸光度により、光学フィルム100内で発生する熱を少なくすることができ、全体としてより効率的な反射フィルムをもたらし得る。
所定の波長範囲は、任意の好適な波長範囲であってもよく、例えば、可視光(例えば、約400nm~700nm)、ある範囲の可視光(例えば、約400nm又は約450nm~約650nm又は約700nm)、近赤外線(例えば、約800nm~1300nm)、液晶ディスプレイのバックライトなどの光源の出力に基づく範囲(例えば、425~675nm)、及び垂直入射以外で所望の帯域幅を提供することに基づく範囲(例えば、400nm又は450nm~1000nm又は~1050nm)が挙げられる。いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、2つ以上の所定の波長範囲、例えば可視光及び近赤外線の、異なる偏光状態の光を透過及び反射するように構成されてもよい。例えば、所定の波長範囲は、約430nm~約465nmの第1の範囲、約490nm~約555nmの第2の範囲、及び約600nm~約665nmの第3の範囲を含んでもよい。いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、本明細書の他の箇所で更に記載されるように、各々が複数の干渉層を含む多数のパケットを含んでよく、各パケットは、異なる所定の波長範囲に向けられてもよく、同じ所定の波長範囲に向けられてもよい。
いくつかの実施形態では、干渉層は、一連の2層単位セル又は光学繰り返し単位として特徴付けることができる。各単位セルの厚さは、所定の波長範囲内の目標波長を反射するように構成されてもよい。いくつかの例では、単位セルに対する反射率の中心波長は、2層単位セルの光学厚さの2倍に相当する。したがって、所定の波長範囲(例えば、400nm~700nm)を反射するために、パケット内の単位セルは、左帯域端から右帯域端までの波長をカバーするために異なる厚さを有するであろう。層の光学厚さは、層の物理的厚さに層の屈折率を乗じたものを指す。遮断軸に沿った偏光を反射し、直交する通過軸に沿った偏光を透過させるように構成された光学フィルムの場合、光学厚さを決定するのに使用される屈折率は、遮断軸に沿った屈折率である。光学繰り返し単位内の2つの層は、等しい又はほぼ等しい光学厚さを有してもよい。いくつかの場合では、光学繰り返し単位については、層の対における高屈折率層の光学厚さを、層の対の総光学厚さで除算しての、「f比」の観点から特徴付けることが有用である。いくつかの実施形態では、「f比」は、約0.5である。0.5のf比は、これにより干渉層の光学フィルム又はパケットの1次(一次)反射帯域の反射出力が最大化されるため、好ましい場合がある。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、約1200(N)未満の干渉層102を含み、各干渉層102は、主に光干渉によって入射光110を反射又は透過する。いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、約1000未満、又は約800未満、又は約600未満、又は約300未満の、干渉層102を含む。1200以上の干渉層102が光学フィルム100に含まれてもよく、他方、いくつかの場合では、ディスプレイアセンブリ(例えば、LCDディスプレイ)の、全体の厚さを減少させることが多くの用途において好ましいことから、フィルムの全体の厚さを減少させるために、より少ない総層を使用して所望の光学性能を得ることが望ましい場合がある。加えて、又はあるいは、干渉層102の総数が少ないことにより、製造プロセスにおける複雑性を軽減するだけでなく、ばらつき(例えば、遮断又は通過状態におけるスペクトル変動)が出る可能性を低減し、又は最終の光学フィルムにおける製造誤差(例えば、層同士の間の偏光解消による遮断状態透過率の増加、通過状態透過率の減少)を低減することができる。いくつかの実施形態では、遮断状態の漏れを少なくすることが望ましい場合、より多くの数の干渉層102を含むことが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、干渉層102の総数Nは、約50超、又は約100超、又は約150超、又は約200超である。いくつかの実施形態では、光学積層体が、第1及び第2の光学フィルム100を含む。各光学フィルムは、これらの範囲のいずれかにある総数Nの干渉層を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1の光学フィルムは、第2の光学フィルムよりも少ない総数の干渉層を有する。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、所定の波長範囲及び所定の入射角(入射光線と面法線との間の角度、例えば、0度が垂直入射に対応する)の入射光110に対して、第1の偏光状態(a)に対して約80%を超える平均光透過率(Ta)、直交する第2の偏光状態(b)に対して約90%を超える平均光反射率(Rb)、場合によっては、第2の偏光状態(b)に対して約5%未満の平均光透過率(Tb)を有する。いくつかの実施形態では、Taは、約80%超、又は約85%超、又は約87%超、又は約89%超である。いくつかの実施形態では、Rbは、約90%超、又は約95%超、又は約96%超、又は約97%超、又は約98%超である。いくつかの実施形態では、Tbは、約5%未満、又は約4%未満、又は約3%未満、又は約2%未満、又は約1%未満、又は約0.5%未満、又は約0.3%未満、又は約0.2%未満、又は約0.1%未満、又は約0.05%未満、又は約0.04%未満、又は約0.03%未満、又は約0.02%未満、又は約0.01%未満である。いくつかの実施形態では、所望のTa、Tb、及びRbは、約50超又は約100超、かつ約1200未満、又は約600未満、又は約300未満の総干渉層102を、光学フィルム100内又は光学フィルム100に含まれる光学パケット内で使用して得られる。比較的少数の層による高Rb(例えば、約90%超)及び低Tb(例えば、約5%未満)は、第2の偏光状態を有する光に対して、隣接する干渉層間の屈折率差が小さくなり(例えば0.008未満)、第1の偏光状態を有する光に対して、隣接する干渉層の間の屈折率差が大きくなる(例えば、約0.2超)ように、干渉層の材料を選択し、かつフィルムの延伸比を制御することによって得ることができる。屈折率すなわち屈折の率は、波長が指定されていない場合、550nmの波長での屈折率と見なしてもよい。
いくつかの実施形態では、第1及び第2のポリマー反射偏光子を含む光学積層体が提供され、一方又は両方の反射偏光子が光学フィルム100に対応する。第1及び第2の反射偏光子は、同じ所定の波長範囲に対して、光学フィルム100について記載された範囲のいずれかにあるTa、Tb、及びRbを有してもよい。いくつかの実施形態では、第2の反射偏光子は、第1の反射偏光子よりも高いコントラスト比(Ta/Tb)を有する。これは、第1の反射偏光子よりも大きな数Nの干渉層102を第2の反射偏光子に使用することによって得ることができる、少ない漏れ(より低いTb)を有することの結果であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の反射偏光子は、第2の反射偏光子よりも実質的に(例えば、少なくとも20%)薄い。
光学フィルムの透過率は、一般的に、透過光の強度を入射光の強度によって除算したもの(所与の波長、入射方向などの光についてのもの)を指すが、「外部透過率」又は「内部透過率」という用語で表されることもある。光学フィルムの外部透過率が光学フィルムの透過率となるのは、周囲が空気であり、かつ要素の前方の空気/要素界面のフレネル反射に対して、又は要素の後方の要素/空気界面のフレネル反射に対していかなる補正もされない場合である。光学フィルムの内部透過率がそのフィルムの透過率となるのは、その前方表面及び後方表面のフレネル反射が除かれた場合である。前方及び後方のフレネル反射を除くことは、計算によって(例えば、適切な関数を外部透過スペクトルから引き算することによって)、又は実験によってのいずれかで行うことができる。多くのタイプのポリマー及びガラス材料では、フレネル反射は、2つの外部表面の各々で約4~6%(法線入射角又はほぼ法線入射角に対して)であり、これにより、外部透過率が、内部透過率と比べ約10%下方にシフトする。本明細書で内部又は外部を指定せずに透過率に言及する場合、文脈により特に明記しない限り、透過率は、外部透過率を指すものと見なしてもよい。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100の干渉層102は、異なる屈折率の特性を示す2つの異なるポリマー材料の交互する層(例えば、図1Bに描いたA及びB)を含む。図1Bに示すように、光学フィルム100は、材料「(A)」及び材料「(B)」と呼ばれる異なる光学材料の交互する層(例えば、ABABA...)を含む。本明細書の他の箇所で更に記載されるように、2つの異なる材料の様々な層は、共に接着される多数の光学層102(ABABA...)を形成するために、層が共に押し出される押出/ラミネーションプロセスによって形成されてもよい。
いくつかの実施形態では、押出プロセス中、光学層102は、フィルムの様々な干渉特性を付与するために延伸されてもよい。例えば、A及びBの光学材料の層は、1つの軸(例えば、X軸)に沿って延伸されてもよく(例えば、5:1の比又は6:1の比で)、直交軸(例えば、Y軸)に沿ってはあまり延伸されなくてもよい。X軸、Y軸、及びZ軸に沿った屈折率は、Aの層又はBの層のいずれかについて、それぞれnx、ny、nzと表記される。また、屈折率は、X軸、Y軸、及びZ軸に沿ってそれぞれ、Aの層及びBの層についてそれぞれ、n1x,n1y,n1z、及びn2x,n2y,n2zとして表記されることもある。
Aの層及びBの層を形成するために使用される光学材料の選択は、延伸プロセスの結果としてフィルムに特定の光学特性を付与するように選択されてもよい。例えば、光学層102bを形成する(B)材料は、延伸プロセスによって実質的に変更されない公称屈折率(例えば、1.5~1.6のn2)を有してもよい。このように、x方向及びy方向(n2x及びn2y)の両方に対する「B」の層102bの屈折率は、延伸プロセス後に両方向に対して実質的に同じであってもよく、また厚さ方向に対する屈折率(n2z)と実質的に同じであってもよい。それに対して、光学層102aを形成する(A)材料は、延伸プロセスにより変化する屈折率を有してもよい。例えば、(A)材料の一軸延伸層102aは、X軸又は延伸方向120において高い屈折率を有してもよく(例えば、1.8≦n1x≦1.9)、Y軸又は非延伸軸/方向122に関連する異なる屈折率を有してもよく(例えば、1.5≦n1y≦1.6)、これは厚さ方向における屈折率(例えば1.5≦n1z≦1.6)と実質的に等しくてもよい。いくつかの実施形態では、n1yとn1zとの間の差の絶対値は0.008未満であり、n1xとn1yとの差は約0.2より大きい。延伸方向における屈折率が高くなるため、材料(A)を含む層102aは、高屈折率(HIR)層102aと考えてもよく、一方で材料(B)を含む干渉層102bは、低屈折率(LIR)層102bと考えてもよい。いくつかの実施形態では、n2yとn2zとの間の差の絶対値は、0.005未満である。いくつかの実施形態では、n2x,n2y,及びn2zの各々が、1.5~1.6である。いくつかの例では、交互するAB層の屈折率は、適切な材料選択及び加工条件によって制御されてもよい。いくつかの実施形態では、層102の光学特性は、光学フィルム100を、非延伸軸122に対して配向された所定の波長範囲内で、入射光110の第1の偏光状態(a)成分を実質的に透過させる反射偏光子として作用させ、一方で、延伸軸120は、所定の波長範囲内の第2の偏光状態(b)における入射光110の成分が、光干渉を通して実質的に反射される反射軸に対応するであろう。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、延伸軸120に沿った交互するHIR層102aとLIR層102bとの間の屈折率の差(すなわち、Δnx=n1x-n2x)により特徴付けることができる。そのようないくつかの実施形態では、非延伸軸122に沿った交互するHIR層102aとLIR層102bとの間の屈折率は、非延伸軸122における屈折率の差(すなわち、Δny=n1y-n2y)が約0.0(例えば、約0.02未満、約0.01未満、又は約0.005未満の|Δny|)であるように、実質的に同じであってもよい。いくつかの例では、HIR層102aとLIR層102bとの間のΔnxを増加させることで(例えば、材料の選択、及び/又はフィルムの一軸配向の制御によって)、同じ光学的パワーを有する、より低いΔnxを有する光学フィルムと比較して、より少ない総数の干渉層を使用して、所与の波長範囲に対する偏光が十分に透過/反射可能になる。
好ましくは、各層102のX軸が各層についてX-Y平面内の最大屈折率を得るための方向を表すように、干渉層102それぞれの延伸方向/軸は、実質的に整列される(例えば、整列されるか、又はほぼ整列される)。しかし、機械公差及び干渉層102の数によって、干渉層(例えば、層に対する最大屈折率又は最大屈折を得る方向を表す)の各々に対する延伸軸120は、約±2°の変動内に整列されてもよい。
いくつかの実施形態では、隣接する第1の層102a及び第2の層102bの各々の対に対して、層は、最大屈折率がそれぞれの層について得られる方向を表す、延伸軸を画定することができる(例えば、2つの層に対する屈折率n1x及びn2xに対応するX軸/方向120)。一次軸に対する第1の層102aと第2の層102bとの間の屈折率の差(例えば、Δnx=n1x-n2x)は、約0.2超、又は約0.24超であってもよい。
複数の干渉層102を含む光学フィルム100は、任意の好適な技術を使用して形成され得る。多層光学フィルムを形成するための一般的な技術は、米国特許第5,882,774号(Jonzaら)の「Optical Film」、米国特許第6,179,948号(Merrillら)の「Optical Film and Process for Manufacture Thereof」、米国特許第6,783,349号(Neavinら)の「Apparatus for Making Multilayer Optical Films」、及び米国特許出願公開第2011/0272849号(Neavinら)の「Feedblock for Manufacturing Multilayer Polymeric Films」に記載されている。例えば、それぞれ光学材料A及びBを含む層102a及び102bは、共押出し、キャスティング及び配向プロセスを使用して作製され、数十から数百の干渉層102のパケットを形成し、その後、押出された層を延伸又はそうでなければ配向させて、干渉層102のパケットを形成することができる。各パケットは、光学フィルム100の所望の特性に応じて約200~約1000の総干渉層を含んでもよい。本明細書で使用されるとき、「パケット」は、交互する干渉層102a、102bの連続セットを指すために使用され、これにはパケット内に形成されたスペーサ又は(例えば、連続的に配置された)非干渉層のいずれも存在しない。いくつかの実施形態では、スペーサ、非干渉層、又は他の層は、所与のパケットの外側に加えられてもよく、これにより、パケット内の干渉層102の交互するパターンを破壊することなく、フィルムの外側層を形成する。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、共押出しによって作製することができる。作製方法は、(a)完成フィルムに使用される第1のポリマー及び第2のポリマーに対応する樹脂の少なくとも第1のストリーム及び第2のストリームを提供することと、(b)好適なフィードブロックを使用して、第1のストリーム及び第2のストリームを複数の層に分割することであって、例えば、フィードブロックが、(i)第1の流れチャネル及び第2の流れチャネルを含む勾配プレートであって、第1のチャネルが流れチャネルに沿って第1の位置から第2の位置まで変化する断面積を有する、勾配プレートと、(ii)第1の流れチャネルと流体連通する第1の複数の導管、及び第2の流れチャネルと流体連通する第2の複数の導管を有する供給管プレートであって、各導管がそれ自体のそれぞれのスロットダイに供給し、各導管が第1の端部及び第2の端部を有し、導管の第1の端部が流れチャネルと流体連通し、導管の第2の端部がスロットダイと流体連通する、供給管プレートと、(iii)任意選択的に、上記導管の近位に配置された軸方向のロッドヒータと、を含む、ものである、分割することと、(c)複合ストリームを押出ダイに通過させて、多層ウェブを形成することであって、各層が、隣接する層の主表面に概ね平行である、多層ウェブを形成することと、(d)多層ウェブを、キャスティングホイール又はキャスティングドラムと呼ばれることもあるチルロール上にキャストして、キャスト多層フィルムを形成することと、を含んでもよい。このキャストフィルムは、完成フィルムと同じ数の層を有してもよいが、キャストフィルムの層は、典型的には、完成フィルムの層よりもはるかに厚い。
冷却後、多層ウェブを再加熱し、引き伸ばし、又は延伸して、完成に近い多層光学フィルムを製造することができる。引き伸ばし又は延伸して、2つの目標、すなわち、層をその所望の最終的な厚さプロファイルまで薄くすること、また層の少なくともいくつかが複屈折となるように層を配向すること、を達成する。配向又は延伸は、クロスウェブ方向に沿って(例えば、テンターを介して)、ダウンウェブ方向に沿って(例えば、長さ配向器を介して)、又はそれらの任意の組合せで、同時に又は連続的に、いずれでも達成することができる。1つの方向のみに沿って延伸される場合、延伸は「非拘束」(フィルムは延伸方向に直角な面内方向に寸法的に緩和可能である)であってもよく、又は「拘束」(フィルムが拘束され、延伸方向に直角な面内方向にて寸法的に緩和可能ではない)であってもよい。両面内方向に沿って延伸される場合、延伸は対称的、すなわち、直交する面内方向に沿って等しくてもよく、又は非対称的であってもよい。あるいは、フィルムはバッチプロセスで延伸されてもよい。いずれの場合でも、後続の又は並行的な引き伸ばしの低減、応力又は歪みの平衡、ヒートセット、及び他の処理操作もフィルムに適用することができる。
好ましくは、様々な層のポリマーは、あまり流れが乱れることなく共押出しできるように、同様のレオロジー的特性、例えば溶融粘度を有するように選択される。押出条件は、それぞれのポリマーを供給ストリーム及び溶融ストリームとして、連続的かつ安定した様式で、適切に供給、溶融、混合、及びポンプ送りするように選択されてもよい。溶融ストリームの各々を形成し、維持するために使用される温度は、温度範囲の下限で凍結、結晶化又は過度な圧力低下を回避し、温度範囲の上限で材料劣化を回避する範囲内で選択されてもよい。
光学フィルム100に好適な例示的(A)材料は、例えば、ポリエチレンナフタレート(PEN)、PEN及びポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)又は二安息香酸)を含有するコポリマー、グリコール変性ポリエチレンテレフタレートを含んでもよい。光学フィルム100に好適な例示的(B)材料は、例えば、PENをベースとするコポリエステル、PETをベースとするコポリエステル、ポリカーボネート(PC)、又はこれら3種類の材料のブレンドを含んでもよい。妥当な数の層により高反射率を達成するために、隣接するマイクロ層は、x軸に沿って偏光された光に対して、例えば、少なくとも0.2の屈折率の差(Δnx)を示すことができる。
いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、約100~約1200の総干渉層102を有してもよく、任意の非干渉層又は保護層を含む光学フィルム100の全体の厚さが約100μm未満であってもよい。いくつかの実施形態では、光学フィルム100は、光学フィルム100の層の全体にわたって約100μm未満(例えば、90μm未満、又は50μm~90μmの範囲)の総厚さを有する。いくつかの実施形態では、光学積層体は、第2の光学フィルム100に接着された第1の光学フィルム100を含み、各光学フィルムは反射偏光子である。いくつかの実施形態では、第1の反射偏光子は、約50μm未満(例えば、20μm~45μmの範囲)の厚さを有し、第2の反射偏光子は、第1の反射偏光子の厚さよりも大きく、かつ約100μm未満(例えば、55μm~95μmの範囲)の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、個々の干渉層102の厚さは、干渉層102の30%未満が約200nm超の厚さを有するように、比較的薄くてもよい(例えば、干渉層102の5%未満が、200nm超の厚さを有してもよく、又は全ての干渉層102が、約200nm未満の厚さを有してもよい)が、光学フィルム100内の位置の関数として変化してもよい。いくつかの例では、光学フィルム100は、フィルムの厚さプロファイルの観点から特徴付けることができる。例えば、個々の干渉層102の厚さは、個々の干渉層102の厚さが、最も外側の干渉層から光学フィルム100の中心近く又はその反対側近くの干渉層へと概ね増加するように(例えば、局所的な変動とは別に次第に厚くなるように)、変化してもよい。いくつかの実施形態では、干渉層102の30%未満が約45nm未満の厚さを有する(例えば、干渉層102の5%未満が、45nm未満の厚さを有してもよく、又は全ての干渉層102が、約45nm未満の厚さを有してもよい)。
図2Aは、第1の反射偏光子200-1及び第2の反射偏光子200-2を含む光学積層体210の概略断面図である。第1の反射偏光子200-1は、複数のポリマー干渉層202-1を含み、第2の反射偏光子200-2は、複数のポリマー干渉層202-2を含む。例示を容易にするために、比較的少数の干渉層を示しているが、第1の反射偏光子200-1及び第2の反射偏光子200-2がそれぞれ、より多くの層を含むことができることが理解されるであろう。複数のポリマー干渉層202-1は、互いに最も遠い2つのポリマー干渉層203a及び206aを含む。2つのポリマー干渉層203a及び206aは、距離d1によって分離される。複数のポリマー干渉層202-2は、互いに最も遠い2つのポリマー干渉層203b及び206bを含む。2つのポリマー干渉層203b及び206bは、距離d2によって分離される。いくつかの実施形態では、d1は、d2よりも少なくとも20%小さい。換言すれば、d1がd2の(1-P)倍として表される場合、Pは少なくとも0.2である。いくつかの実施形態では、d1≦0.8d2、又はd1≦0.7d2、又はd1≦0.6d2である。いくつかの実施形態では、d1≧0.05d2、又はd1≧0.1d2である。いくつかの実施形態では、d1は、少なくとも500nm、少なくとも1マイクロメートル、少なくとも2マイクロメートル、少なくとも5マイクロメートル、少なくとも10マイクロメートル、又は少なくとも20マイクロメートルである。いくつかの実施形態では、d2は、250マイクロメートル以下、又は200マイクロメートル以下、又は150マイクロメートル以下、又は100マイクロメートル以下である。いくつかの実施形態では、d2は、少なくとも50マイクロメートル、少なくとも55マイクロメートル、又は少なくとも60マイクロメートルである。いくつかの実施形態では、d1は、50マイクロメートル未満、又は45マイクロメートル未満、又は40マイクロメートル未満である。例えば、いくつかの実施形態では、d1は、20マイクロメートル~40マイクロメートルの範囲にあり、d2は、50マイクロメートル~200マイクロメートルの範囲にある。
第1の反射偏光子200-1は、非干渉層205a及び205bを含み、第2の反射偏光子200-2は、非干渉層207a及び207bを含む。これらの非干渉層は、反射偏光子が形成されたときに、それに含まれるスキン層又は保護境界層であってもよい。
干渉層は、干渉層の反射率及び透過率が光干渉によって合理的に説明できるか、又は光干渉の結果として合理的に正確にモデル化できる場合、主に光干渉によって光を反射及び透過すると説明されてもよい。異なる屈折率を有する干渉層の隣接する対は、対が、光の波長の1/2の合成光学厚さ(遮断軸に沿った屈折率×物理的厚さ)を有するときに、光干渉によって光を反射する。干渉層は、典型的には、約200ナノメートル未満の物理的厚さを有する。いくつかの実施形態では、各ポリマー干渉層は、約45ナノメートル~約200ナノメートルの範囲の平均厚さ(層にわたる物理的厚さの非加重平均)を有する。非干渉層は、光学厚さが大きすぎて、干渉による可視光の反射に寄与できない。非干渉層は典型的に、少なくとも1マイクロメートル又は少なくとも5マイクロメートルの物理的厚さを有する。非干渉層205a、205b、207a、及び207bは、主に光干渉によっては光を反射又は透過しない。
光学積層体210は、反対側にある最も外側の第1の主表面204及び第2の主表面214を有し、第1の反射偏光子200-1は、第1の主表面204に近く、かつ第2の主表面214から遠くに配置され、第2の反射偏光子200-2は、第2の主表面214に近く、かつ第1の主表面204から遠くに配置される。いくつかの実施形態では、各反射偏光子及び反射偏光子に最も近い主表面について、主表面に近い各ポリマー干渉層は、より小さな光学厚さを有し、主表面から遠い各干渉層は、より大きな光学厚さを有する。例えば、干渉層203aは、干渉層206aよりも小さな光学厚さを有してもよく、干渉層203bは、干渉層206bよりも小さな光学厚さを有してもよい。
光学積層体210は、第1の反射偏光子200-1と第2の反射偏光子200-2との間に中間層209を含む。いくつかの実施形態では、中間層209は、第1の反射偏光子200-1と第2の反射偏光子200-2を共に結合する接着剤層である。いくつかの実施形態では、中間層209は、光学的に透明な接着剤層である。光学的に透明な接着剤層は、所定の波長範囲(例えば、400nm~700nm)にわたって、垂直入射で少なくとも80%又は少なくとも90%の透過率、及び5%未満又は3%未満の光学ヘイズを有してもよい。他の実施形態では、第1の反射偏光子200-1と第2の反射偏光子200-2は、一体的に形成されてもよく、中間層209は、第1の反射偏光子200-1及び第2の反射偏光子200-2と共押出しされたポリマー層である。
図2Bは、光学積層体210の概略上面図であり、第1の反射偏光子200-1及び第2の反射偏光子200-2それぞれの通過軸222及び224を示す。通過軸222と通過軸224との間の角度θが示されている。いくつかの実施形態では、角度θは、約10度未満、又は約5度未満、又は約2度未満、又は約1度未満である。
いくつかの実施形態では、光学積層体に含まれる反射偏光子の少なくとも1つは、干渉層の2つ以上のパケットを含む。図7は、非干渉層1326bによって分離された、干渉層の第1のパケット1224-1及び第2のパケット1224-2を含む反射偏光子1300の概略断面図である。反射偏光子は、外側の非干渉層1326a及び1326cを更に含む。第1のパケット1224-1及び第2のパケット1224-2は、高コントラスト比(遮断状態の透過率に対する通過状態の透過率の比)をもたらすために、重複する厚さ範囲を利用し得る。いくつかの実施形態では、厚さプロファイルは、実質的に重複する(例えば、第1のパケットの厚さ範囲の50パーセント超が、第2のパケットの厚さ範囲の50パーセント超に重複する)。他の実施形態では、厚さ範囲はほとんど又は全く重複しない。干渉層の2つ以上のパケットを含む反射偏光子は、2017年3月6日出願の米国仮特許出願第62/467712号(Haagら)に更に記載されている。
第1及び第2の反射偏光子を含む光学積層体のいくつかの用途では、第1の反射偏光子が薄く、かつ第2の反射偏光子が高コントラスト比を有することが好ましい。したがって、第1の反射偏光子が干渉層の1つのパケットを有し、第2の反射偏光子が干渉層の2つ以上のパケットを含むことが望ましい場合がある。例えば、反射偏光子1300は、光学積層体210の第2の反射偏光子200-2として使用されてもよい一方、単一パケットの干渉層を含む反射偏光子が、光学積層体210の第1の反射偏光子200-1として使用されてもよい。典型的に、第1の反射偏光子と第2の反射偏光子の両方は、多層ポリマーフィルム反射偏光子である。しかし、場合によっては、他の種類の反射偏光子(例えば、MacNeille)が使用されてもよい。
本明細書の反射偏光子は、一体的に形成されてもよい。本明細書で使用するとき、第2の要素と「一体的に形成された」第1の要素は、第1の要素及び第2の要素が、別個に製造され次いでその後接合されるのではなく、共に製造されたことを意味する。「一体的に形成された」には、第1の要素を製造し、続いて第2の要素を第1の要素上で製造することが包含される。複数の層を含む光学フィルムが、層が別個に製造された後に接合されるのではなく、層が共に製造される(例えば、溶融ストリームとして組み合わされ、次いでチルロール上にキャストされて各層を有するキャストフィルムを形成し、更にキャストフィルムを配向させる)場合には、一体的に形成される。いくつかの実施形態では、非干渉層1326a及び1326cは、干渉層の第1のパケット1224-1及び第2のパケット1224-2並びに非干渉層1326bと一体的に形成されるので、反射偏光子1300は、一体的に形成される。
図3は、2つの反射偏光子を含む、光学積層体200などの、光学積層体の層厚さプロファイルの概略図である。第1の反射偏光子は、光学積層体の最も外側の干渉層のtから、第2の反射偏光子に最も近い光学積層体の内部干渉層である、第1の反射偏光子の最も外側の干渉層のtにわたる厚さを有する、複数のポリマー干渉層302-1を含む。第2の反射偏光子は、第1の反射偏光子に最も近い光学積層体の内部干渉層である、第2の反射偏光子の最も外側の干渉層のtm+1から、光学積層体の最も外側の干渉層のtにわたる厚さを有する、複数のポリマー干渉層302-2を含む。いくつかの実施形態では、|t-t|は、約20nm未満、又は約15nm未満、又は約12nm未満、又は約10nm未満、又は約8nm未満、又は約7nm未満、又は約6nm未満である。いくつかの実施形態では、|t-tm+1|は、約40nm未満、又は約30nm未満、又は約20nm未満、又は約15nm未満、又は約12nm未満、又は約10nm未満である。
図4は、第1の光学素子446と第2の光学素子448との間に配置され第1の光学素子446と第2の光学素子448とに接着された光学積層体410を含む、光学構造体450の概略断面図である。光学積層体410は、接着剤409によって共に接着された第1の反射偏光子400-1及び第2の反射偏光子400-2を含む。第1の反射偏光子400-1は、第1の光学素子446に面し、第2の反射偏光子は、第2の光学素子448に面する。光学積層体410は、接着剤層419によって第1の光学素子446に接着され、接着材層429によって第2の光学素子448に接着される。第1の光学素子446及び第2の光学素子448は、任意の好適な形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、第1の光学素子446及び第2の光学素子448は、(例えば、第1のプリズム530及び第2のプリズム540、又は第1のプリズム630及び第2のプリズム640に対応する)第1のプリズム及び第2のプリズムである。いくつかの実施形態では、第1の光学素子446及び第2の光学素子448の一方又は両方は、光学レンズである。光学積層体は、第1の光学素子446及び第2の光学素子448の平らな面又は実質的に平らな面に配置されてもよく、又は第1及び第2の光学素子の曲面に配置されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1の反射偏光子400-1及び第2の反射偏光子400-2はそれぞれ、短い第1の波長から長い第2の波長にわたる同じ所定の波長範囲に対して、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を反射する。いくつかの実施形態では、第1の波長は、400nm、又は450nm、又は約400nm~約500nmの範囲、又は約400nm~約450nmの範囲、である。いくつかの実施形態では、第2の波長は、650nm、又は700nm、又は約600nm~約700nmの範囲、又は約650nm~約700nmの範囲、である。反射率及び透過率は、垂直入射などの所定の入射角、45度の入射角、若しくは所与の用途に適切な入射角において指定されてもよく、又は反射率及び透過率は、所与の用途で生じる入射角の分布に対して指定されてもよい。
それぞれ第1及び第2の波長を有し、第1の光学素子446の内部から第1の反射偏光子400-1に45度で入射する一致した第1の光線461a及び第2の光線462aがそれぞれ、第1の光学素子446の内部で分離距離s1によって互いに離隔して反射された第1の光線461b及び第2の光線462bとして第1の反射偏光子400-1によって反射される。それぞれ第1及び第2の波長を有し、第2の光学素子448の内部から第2の反射偏光子400-2に45度で入射する一致した第1の光線471a及び第2の光線472aがそれぞれ、第2の光学素子448の内部で分離距離s2によって互いに離隔して反射された第1の光線471b及び第2の光線472bとして第2の反射偏光子400-2によって反射される。
いくつかの実施形態では、0<s1≦s2である。いくつかの実施形態では、s1は、500nm超、又は1マイクロメートル超、又は2マイクロメートル超、又は5マイクロメートル超、又は10マイクロメートル超である。いくつかの実施形態では、s1は、50マイクロメートル未満、又は30マイクロメートル未満、又は20マイクロメートル未満、又は18マイクロメートル未満、又は16マイクロメートル未満、又は14マイクロメートル未満、又は10マイクロメートル未満、又は8マイクロメートル未満、又は6マイクロメートル未満、又は4マイクロメートル未満、又は2マイクロメートル未満である。例えば、いくつかの実施形態では、s1は、1マイクロメートル~20マイクロメートルの範囲にある。いくつかの実施形態では、s2は、s1よりも大きく、又はs1+500nmよりも大きく、又はs1+1マイクロメートルよりも大きく、又はs1+2マイクロメートルよりも大きく、又はs1+5マイクロメートルよりも大きく、又はs1+10マイクロメートルよりも大きい。いくつかの実施形態では、s2は、250マイクロメートル以下、又は200マイクロメートル以下、又は150マイクロメートル以下、又は100マイクロメートル以下である。いくつかの実施形態では、s2は、少なくとも40マイクロメートル、又は少なくとも50マイクロメートル、又は少なくとも55マイクロメートル、又は少なくとも60マイクロメートルである。
いくつかの実施形態では、各反射偏光子について、最も外側の干渉層は、第1及び第2の波長をそれぞれ反射するように構成される。そのようないくつかの実施形態では、s1は約√2 d1であり、同様に、s2は約√2 d2である。
図5は、偏光ビームスプリッタ(PBS)550の概略側面図である。偏光ビームスプリッタ(PBS)550は、第1の斜辺532を有する第1のプリズム530、及び第1の斜辺532に面する第2の斜辺542を有する第2のプリズム540、を含む。光学積層体510が、第1の光学的に透明な接着剤層534及び第2の光学的に透明な接着剤層544によって、第1の斜辺532と第2の斜辺542との間に配置され第1の斜辺532と第2の斜辺542とに接着される。光学積層体510は、光学的に透明な接着層509を介して第2の反射偏光子500-2に接着された第1の反射偏光子500-1を含む。第1の反射偏光子500-1は、第1の斜辺532に近く、第2の斜辺542から遠くにあり、第2の反射偏光子500-2は、第2の斜辺542に近く、第1の斜辺534から遠くにある。
いくつかの実施形態では、各反射偏光子及び反射偏光子に最も近い斜辺について、斜辺に近い干渉層が、所定の波長範囲内の短い波長を主に反射するように構成され、斜辺から遠い干渉層が、所定の波長範囲内の長い波長を主に反射するように構成される。例えば、光学積層体510の干渉層の厚さプロファイルは、図3のように見えることがあり、光学積層体の外面に近い薄い層(短い波長を反射する)、及び光学積層体の外面から遠い厚い層(長い波長を反射する)を有する。
いくつかの実施形態では、偏光ビームスプリッタ(PBS)550は、光軸555を有し、又は、光軸555を有する光学システムに使用される。いくつかの実施形態では、光軸555は、光学積層体510と、約30~60度、又は約35~55度、又は約40~50度、又は約45度の角度αをなす。
本明細書の偏光ビームスプリッタ(PBS)に使用されるプリズムは、任意の好適な材料から作製することができる。例えば、第1のプリズム及び第2のプリズムは、独立して、ガラス(例えば、BK7ガラス)、又はポリカーボネート若しくはポリアクリレートなどのポリマー材料から作製されてもよい。
本明細書の偏光ビームスプリッタは、様々な用途に使用することができる。例えば、偏光ビームスプリッタ(PBS)は、撮像又はディスプレイシステムに使用されてもよい。ディスプレイシステムは、バーチャルリアリティディスプレイ又はオーグメンテッドリアリティディスプレイなどのヘッドマウントディスプレイであってもよい。様々なディスプレイ用途における偏光ビームスプリッタ(PBS)の使用は、例えば、米国特許第8,382,293号(Phillips IIIら)及び同第9,535,256号(Carlsら)に記載されている。本明細書の偏光ビームスプリッタ(PBS)は、これらの参考文献に記載されている光学システムのいずれの偏光ビームスプリッタ(PBS)の代わりにも使用することができる。本明細書のPBSは、光源からの非変調光が光学積層体の一方の側から反射され、イメージャからの空間変調された光が、光学積層体の反対の側から反射される光学システムで特に有利に使用される。
図6A~図6Cは、偏光ビームスプリッタ(PBS)を含む光学システム675の概略側面図であり、光学システム675を通る光線の経路を示す。PBSは、第1のポリマー反射偏光子600-1及び第2のポリマー反射偏光子600-2を含む光学積層体610を含む。垂直入射光でありかつ約400nm~約650nmの波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射する。光学システムは、第2の反射偏光子600-2に面する光源670と、第1の反射偏光子600-1に面し、光を変調するためのイメージャ673と、を含む。図示した実施形態では、光学システム675は、反射構成要素672を更に含み、PBS650は、第1のプリズム630及び第2のプリズム640を更に含む。他の実施形態では、第1のプリズム630及び第2のプリズム640が省略されるように、ペリクル設計が利用される。いくつかの実施形態では、反射構成要素672は、偏光回転反射器(例えば、ミラーに配置された四分の一波長リターダ)である。いくつかの実施形態では、四分の一波長リターダ及びミラーが、第2のプリズム640の面に直接配置される。
図6Aは、光源670によって放射された第1の光線674a及び第2の光線674bを示す。光線674aは、第1の波長λaを有し、第2の光線674bは、第1の波長λaとは異なる第2の波長λbを有する。例えば、第1の波長λaは、400nm又は450nmとすることができ、第2の波長λbは、650nm又は700nmとすることができる。第1及び第1の光線674a及び第2の光線674bは、第2の反射偏光子600-2から、図中に単一の線として示す一致した経路をたどる光線675として反射される。第1の光線674a及び第2の光線674bは、異なる波長を有するので、それらは、第2の反射偏光子600-2の異なる位置から反射する。
光源670は、図6A~図6Cの概略図に示していない構成要素を含んでもよい。例えば、光源670は、複数の発光ダイオード(light emitting diode;LED)、米国特許出願公開第2011/0242653号(Ouderkirkら)に記載されている色合成器、米国特許第8,382,293号(Phillips IIIら)に記載されている集積光学素子、及び/又は放物面反射器を含んでもよい。光源670は、光が少なくとも部分的にコリメートされ、第2のプリズム640の面の大部分(例えば、面積の少なくとも80パーセント)にわたって入射するように、光学系を含んでもよい。例示される第1の光線674a及び第2の光線674bは、光線が第2の反射偏光子600-2から反射されると、それらが一致した経路を有する(光線は、光学積層体610と反射構成要素672との間で同じ線分に沿って伝わる)ように、第2のプリズムに入射するときに横方向分離を有する。
光線675は次いで、反射構成要素672とイメージャ673との間で一致した経路に沿って、図6Bに示すように光学積層体610を透過する光線676として、反射構成要素672から反射する。光線676は、イメージャ673から光学積層体610への一致した経路に沿った反射光線677としてイメージャから反射され、次いで、それぞれ出射する第1の光線678a及び第2の光線678bとして第1の反射偏光子600-1から反射される。出射する第1の光線678a及び第2の光線678bは、異なる波長を有するので、それらは、第1の反射偏光子600-1の異なる位置から反射され、したがって、それらの間の横方向分離を伴ってPBSから出射する。
出射する第1の光線678a及び第2の光線678bは、それらの間の横方向分離L1を有する。横方向分離L1は、出射する第1の光線が取る経路と第2の光線が取る経路との間の、光線の経路に垂直な方向の距離である。いくつかの実施形態では、第1の波長λa及び第2の波長λbはそれぞれ、400nm及び650nmであり、横方向分離L1は、約20マイクロメートル未満、又は約18マイクロメートル未満、又は約16マイクロメートル未満、又は約14マイクロメートル未満、又は約10マイクロメートル未満、又は約8マイクロメートル未満、又は約6マイクロメートル未満、又は約4マイクロメートル未満、又は約2マイクロメートル未満である。いくつかの実施形態では、第1の波長λa及び第2の波長λbはそれぞれ、400nm及び650nmであり、横方向分離L1は、約0.5マイクロメートル超、又は約1マイクロメートル超、又は約2マイクロメートル超、又は約5マイクロメートル超である。例えば、いくつかの実施形態では、第1の波長λa及び第2の波長λbはそれぞれ、400nm及び650nmであり、横方向分離L1は、約1マイクロメートル又は約5マイクロメートル~約20マイクロメートル又は約18マイクロメートルの範囲にある。
1つの実験では、第1の反射偏光子600-1の厚さが40マイクロメートルである反射偏光子を使用して、PBSを作製した。光源670を、直径25マイクロメートルのピンホールを通してPBSに向けた。この実験では、第1の反射偏光子600-1と同じ種類の反射偏光子を第2の反射偏光子600-2に使用した。しかし、横方向分離L1は、主に第1の反射偏光子600-1によって決定されるので、この実験は、厚い第2の反射偏光子600-2を有するPBSの予想される色分離を特徴付ける。出力が約27マイクロメートルの点像分布を有し、赤色と青色との間の色分離が約2.0マイクロメートルであることが分かった。比較のために、それぞれ厚さ80マイクロメートルの2つの反射偏光子を使用したPBSは、約50マイクロメートルの点像分布を有することが分かり、赤色と青色との間の色分離は約25マイクロメートルであった。
光学システム675は、単一の反射画素を使用して色を表示するために、色順次システムを使用してもよい。色順次画像システムは、例えば、米国特許出願公開第2012/0320103号(Jesmeら)に記載されている。いくつかの実施形態では、第1の光線674aと第2の光線674bは、異なる時間に(例えば、異なる色サブフレーム中に)放射される。この場合、反射光線677は、例えば、イメージャ673から光学積層体610への一致した経路に沿って異なる時間に伝搬し、出射する第1の光線678a及び第2の光線678bは、横方向に分離した経路に沿ってPBS650から異なる時間に出射する。
いくつかの実施形態では、光学積層体610は、光源670に面する第2のプリズムの面650に対して約45度の角度で配置され、第1の反射偏光子は、第1の波長を有する遮断偏光状態にある45度で入射した光を反射するように構成された、第1のプリズム630に最も近い干渉層と、第2の波長を有する遮断偏光状態にある45度で入射した光を反射するように構成された、第1のプリズム630から最も遠い干渉層と、を有する。そのようないくつかの実施形態では、横方向分離L1は、約√2 d1であり、d1は、第1の反射偏光子600-1の複数の干渉層のうちの互いに最も遠い2つの干渉層の間の分離である。
図示した実施形態では、第1のプリズム630及び第2のプリズム640は、直角二等辺三角形プリズムである。他の実施形態では、他のプリズム形状が使用される。例えば、プリズムの1つ以上の面が湾曲していてもよい。例えば、反射構成要素672に面する第2のプリズム640の面が、湾曲していてもよい。反射構成要素672は、この曲面に配置され、これに適合していてもよい。他の実施形態では、反射構成要素672は、湾曲しているが、第2のプリズム640に直接配置されない。例えば、反射構成要素672は、第2のプリズム640に近接して配置された、レンズの曲面に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のプリズム630及び第2のプリズム640の斜辺は、湾曲しており、光学積層体610は、湾曲した各斜辺に配置され、これに適合する。有用なPBSの幾何学的形状は、例えば、2017年10月26日出願の米国仮特許出願第62/577203号に記載されている。
図8は、反射偏光子に所定の角度で入射する光に対する反射偏光子の通過状態及び遮断状態の反射偏光子の透過率の概略図である。所定の入射角は、0度(垂直入射)、約45度、又は所与の用途に適切な入射角(例えば、90度から図5に示した角度αを減じた角度)であってもよい。波長にわたる透過率の平均は、(通過軸に沿って偏光された)通過偏光状態を有する垂直入射光に対して最大であり、波長にわたる透過率の平均は、(遮断軸に沿って偏光された)遮断偏光状態を有する垂直入射光に対して最小である。所定の波長範囲λ1~λ2の波長にわたる透過率の平均は、通過状態でTpであり、遮断状態でTbである。いくつかの実施形態では、λ1は約400nm又は約450nmであり、λ2は約650nm又は約700nmである。いくつかの実施形態では、第1及び第2の反射偏光子の一方又は両方のTpは、約80%超、又は約85%超、又は88%超である。いくつかの実施形態では、第1及び第2の反射偏光子の一方又は両方のTbは、約10%以下、又は約5%以下、又は約2%以下、又は約1%以下、又は約0.5%以下、又は0.2%以下、又は0.15%以下、又は0.1%以下、又は0.05%以下、又は0.04%以下、又は0.03%以下である。いくつかの実施形態では、所定の波長範囲内の各波長での透過率は、これらの範囲のうちの1つ以上にある。
図9は、反射偏光子に所定の角度で入射する光に対する反射偏光子の通過状態及び遮断状態の反射偏光子の反射率の概略図である。波長にわたる反射率の平均は、遮断偏光状態を有する垂直入射光に対して最大であり、波長にわたる反射率の平均は、通過偏光状態を有する垂直入射光に対して最小である。所定の波長範囲λ1~λ2の波長にわたる反射率の平均は、通過状態でRpであり、遮断状態でRbである。いくつかの実施形態では、第1及び第2の反射偏光子の一方又は両方のRbは、約80%超、又は約85%超、又は約90%超、又は約95%超である。いくつかの実施形態では、第1及び第2の反射偏光子の一方又は両方のRpは、約20%以下、又は約15%以下、又は約10%以下、又は約5%以下、又は4%以下である。いくつかの実施形態では、所定の波長範囲内の各波長での反射率は、これらの範囲のうちの1つ以上にある。
長波長帯域端λ3を図8及び図9に示し、短波長帯域端λ0を図9に示す。反射帯域は典型的に、反射率が急速に低下する長波長帯域端及び短波長帯域端の両方を有する。図示した実施形態では、短波長帯域端λ0はλ1未満であり、長波長帯域端λ3はλ2よりも大きい。帯域端は、所定の入射角で入射する光に対して決定される。帯域端の正確な波長は、いくつかの異なる基準を使用して定義することができる。帯域端の波長は、遮断偏光状態を有する垂直入射光の反射率が1/2Rbまで下がる波長、又は遮断偏光状態を有する垂直入射光の透過率が10%まで上がる波長としてもよい。光学積層体の第1及び第2の反射偏光子は、同じ所定の波長範囲にわたって、遮断偏光された光を反射し、通過偏光された光を透過するように適合されてもよい。すなわち、λ1及びλ2は、両方の反射偏光子について同じであってもよい。しかし、いくつかの実施形態では、反射偏光子の帯域端λ0及びλ3は、異なっていてもよい。他の実施形態では、第1及び第2の反射偏光子の帯域端λ0及びλ3は、ほぼ同じである。
以下は、本明細書の例示的な実施形態の列挙である。
実施形態1は、第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を備える光学積層体であって、垂直入射光でありかつ少なくとも400nm~600nmにわたる同じ所定の波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射し、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約10度未満であり、各反射偏光子が、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含み、複数のポリマー干渉層のうちの互いに最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい、光学積層体である。
実施形態2は、d1≦0.7 d2である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態3は、d1≦0.6 d2である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態4は、d1≧0.05 d2である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態5は、d1≧0.1 d2である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態6は、d1が、少なくとも1マイクロメートルである、実施形態1の光学積層体である。
実施形態7は、d1が、少なくとも10マイクロメートルである、実施形態1の光学積層体である。
実施形態8は、d2が、200マイクロメートル以下である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態9は、各ポリマー干渉層が、45ナノメートル~200ナノメートルの範囲の平均厚さを有する、実施形態1の光学積層体である。
実施形態10は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約5度未満である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態11は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約2度未満である、実施形態1の光学積層体である。
実施形態12は、所定の波長範囲が、少なくとも400nm~650nmにわたる、実施形態1の光学積層体である。
実施形態13は、所定の波長範囲が、少なくとも400nm~700nmにわたる、実施形態1の光学積層体である。
実施形態14は、反対側にある最も外側の第1の主表面及び第2の主表面を有し、第1の反射偏光子が、第1の主表面に近く、かつ第2の主表面から遠くに配置されており、第2の反射偏光子が、第2の主表面に近く、かつ第1の主表面から遠くに配置されており、各反射偏光子及び反射偏光子に最も近い主表面について、主表面に近い各ポリマー干渉層が、より小さな光学厚さを有し、主表面から遠い各干渉層が、より大きな光学厚さを有する、実施形態1の光学積層体である。
実施形態15は、
第1の斜辺を含む第1のプリズムと、
第1の斜辺に面する第2の斜辺を含む第2のプリズムと、
第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され第1の斜辺と第2の斜辺とに接着された、実施形態1~14のいずれか1つの光学積層体と、
を備える偏光ビームスプリッタ(PBS)である。
実施形態16は、所定の波長が、短い第1の波長から長い第2の波長にわたっており、それぞれ第1及び第2の波長を有し、反射偏光子に面するプリズムの内部から各反射偏光子に45度で入射する一致した第1及び第2の光線がそれぞれ、反射偏光子に面するプリズムの内部で分離距離によって互いに離隔して反射された第1及び第2の光線として反射偏光子によって反射され、分離距離が、第1の反射偏光子についてs1であり、第2の反射偏光子についてs2であり、0<s1≦s2である、実施形態15のPBSである。
実施形態17は、
実施形態15又は16のPBSと、
第1の反射偏光子に面する光源と、
第2の反射偏光子に面し、光を変調するためのイメージャと、
を備える光学システムである。
実施形態18は、光源によって放出され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、イメージャによって一致した経路に沿って反射され、第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線としてPBSから出射するように構成されており、出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である、実施形態17の光学システムである。
実施形態19は、
第1の斜辺を含む第1のプリズムと、
第1の斜辺に面する第2の斜辺を含む第2のプリズムと、
第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され第1の斜辺と第2の斜辺とに接着された光学積層体であって、光学積層体が、第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を含み、各反射偏光子が、垂直入射光でありかつ同じ所定の波長範囲内の各波長に対して、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射し、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約10度未満であり、各反射偏光子が、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含み、複数のポリマー干渉層のうちの別のものから最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい、光学積層体と、
を備える偏光ビームスプリッタ(PBS)である。
実施形態20は、d1≦0.7 d2である、実施形態19のPBSである。
実施形態21は、d1≦0.6 d2である、実施形態19のPBSである。
実施形態22は、d1≦0.5 d2である、実施形態19のPBSである。
実施形態23は、d1≧0.1 d2である、実施形態19のPBSである。
実施形態24は、d1が、少なくとも1マイクロメートルである、実施形態19のPBSである。
実施形態25は、d1が、少なくとも10マイクロメートルである、実施形態19のPBSである。
実施形態26は、d2が、200マイクロメートル以下である、実施形態19のPBSである。
実施形態27は、各ポリマー干渉層が、約45ナノメートル~約200ナノメートルの範囲の平均厚さを有する、実施形態19のPBSである。
実施形態28は、第1の反射偏光子が、第1の斜辺に近く、かつ第2の斜辺から遠くに配置されており、第2の反射偏光子が、第2の斜辺に近く、かつ第1の斜辺から遠くに配置されており、各反射偏光子及び反射偏光子に最も近い斜辺について、斜辺に近い各ポリマー干渉層が、より小さな光学厚さを有し、斜辺から遠い各干渉層が、より大きな光学厚さを有する、実施形態19のPBSである。
実施形態29は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約5度未満である、実施形態19のPBSである。
実施形態30は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約2度未満である、実施形態19のPBSである。
実施形態31は、所定の波長が、短い第1の波長から長い第2の波長にわたっており、それぞれ第1及び第2の波長を有し、反射偏光子に面するプリズムの内部から各反射偏光子に45度で入射する一致した第1及び第2の光線がそれぞれ、反射偏光子に面するプリズムの内部で分離距離によって互いに離隔して反射された第1及び第2の光線として反射偏光子によって反射され、分離距離が、第1の反射偏光子についてs1であり、第2の反射偏光子についてs2であり、0<s1≦s2である、実施形態19~30のいずれか1つのPBSである。
実施形態32は、
実施形態19~31のいずれか1つのPBSと、
第2の反射偏光子に面する光源と、
第1の反射偏光子に面し、光を変調するためのイメージャと、を備える光学システムである。
実施形態33は、光源によって放射され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、イメージャによって一致した経路に沿って反射され、第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線としてPBSから出射するように構成されており、出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である、実施形態32の光学システムである。
実施形態34は、第1の光学素子と第2の光学素子との間に配置され第1の光学素子と第2の光学素子とに接着された光学積層体を備える光学構造体であって、光学積層体が、第1の光学素子に面する第1の反射偏光子であって、第2の光学素子に面する第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を含み、各反射偏光子が、短い第1の波長から長い第2の波長にわたる同じ所定の波長範囲に対して、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を反射し、それぞれ第1及び第2の波長を有し、反射偏光子に面する光学素子の内部から各反射偏光子に45度で入射する一致した第1及び第2の光線がそれぞれ、反射偏光子に面する光学素子の内部で分離距離によって互いに離隔して反射された第1及び第2の光線として反射偏光子によって反射され、分離距離が、第1の反射偏光子についてs1であり、第2の反射偏光子についてs2であり、0<s1≦s2である、光学構造体である。
実施形態35は、第1及び第2の反射偏光子の少なくとも1つが、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む、実施形態34の光学構造体である。
実施形態36は、各ポリマー干渉層が、約45ナノメートル~約200ナノメートルの範囲の平均厚さを有する、実施形態35の光学構造体である。
実施形態37は、第1及び第2の反射偏光子がそれぞれ、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む、実施形態34の光学構造体である。
実施形態38は、複数のポリマー干渉層のうちの互いに最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい、実施形態37の光学構造体である。
実施形態39は、各反射偏光子及び反射偏光子が面する光学素子について、光学素子に近い各ポリマー干渉層が、より小さな光学厚さを有し、光学素子から遠い各干渉層が、より大きな光学厚さを有する、実施形態37の光学構造体である。
実施形態40は、s1が500nm超である、実施形態34の光学構造体である。
実施形態41は、s2が、s1よりも大きい、実施形態34又は40の光学構造体である。
実施形態42は、s2>s1+500nmである、実施形態34又は40の光学構造体である。
実施形態43は、偏光ビームスプリッタであり、第1の光学素子が、第1の斜辺を含む第1のプリズムであり、第2の光学素子が、第1の斜辺に面する第2の斜辺を含む第2のプリズムであり、光学積層体が、第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され第1の斜辺と第2の斜辺とに接着されている、実施形態34の光学構造体である。
実施形態44は、第1の波長が、約400nm~約500nmの範囲にあり、第2の波長が、約600nm~約700nmの範囲にある、実施形態34の光学構造体である。
実施形態45は、第1の波長が、約400nm~約450nmの範囲にあり、第2の波長が、約650nm~約700nmの範囲にある、実施形態34の光学構造体である。
実施形態46は、第1の波長が400nmであり、第2の波長が650nmである、実施形態34の光学構造体である。
実施形態47は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約10度未満である、実施形態34の光学構造体である。
実施形態48は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約5度未満である、実施形態34の光学構造体である。
実施形態49は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約2度未満である、実施形態34の光学構造体である。
実施形態50は、
実施形態34~49のいずれか1つの光学構造体と、
第2の反射偏光子に面する光源と、
第1の反射偏光子に面し、光を変調するためのイメージャと、を備える光学システムである。
実施形態51は、光源によって放出され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、イメージャによって一致した経路に沿って反射され、第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線としてPBSから出射するように構成されており、出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である、実施形態50の光学システムである。
実施形態52は、
第1及び第2のポリマー反射偏光子を含む光学積層体を含む偏光ビームスプリッタ(PBS)であって、垂直入射光でありかつ約400nm~約650nmの波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射する、偏光ビームスプリッタと、
第2の反射偏光子に面する光源と、
第1の反射偏光子に面し、光を変調するためのイメージャと、を備え、
光源によって放出され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、イメージャによって一致した経路に沿って反射され、第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線としてPBSから出射するようになっており、出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である、光学システムである。
実施形態53は、出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約18マイクロメートル未満、又は約16マイクロメートル未満、又は約14マイクロメートル未満、又は約10マイクロメートル未満、又は約8マイクロメートル未満、又は約6マイクロメートル未満、又は約4マイクロメートル未満、又は約2マイクロメートル未満である、実施形態52の光学システムである。
実施形態54は、出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約0.5マイクロメートル超又は約1マイクロメートル超である、実施形態52又は53の光学システム。
実施形態55は、第1及び第2の反射偏光子の少なくとも1つが、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む、実施形態52の光学システムである。
実施形態56は、各ポリマー干渉層が、約45ナノメートル~約200ナノメートルの範囲の平均厚さを有する、実施形態55の光学システムである。
実施形態57は、第1及び第2の反射偏光子がそれぞれ、所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む、実施形態52の光学システムである。
実施形態58は、複数のポリマー干渉層のうちの互いに最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい、実施形態57の光学システムである。
実施形態59は、光学積層体が、反対側にある最も外側の第1の主表面及び第2の主表面を有し、第1の反射偏光子が、第1の主表面に近く、かつ第2の主表面から遠くに配置されており、第2の反射偏光子が、第2の主表面に近く、かつ第1の主表面から遠くに配置されており、各反射偏光子及び反射偏光子に最も近い主表面について、主表面に近い各ポリマー干渉層が、より小さな光学厚さを有し、主表面から遠い各干渉層が、より大きな光学厚さを有する、実施形態57の光学システムである。
実施形態60は、PBSが、第1の斜辺を含む第1のプリズムと、
第1の斜辺に面する第2の斜辺を含む第2のプリズムと、を備え、光学積層体が、第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され第1の斜辺と第2の斜辺とに接着されている、実施形態52の光学システムである。
実施形態61は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約10度未満である、実施形態52の光学システムである。
実施形態62は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約5度未満である、実施形態52の光学システムである。
実施形態63は、第1の反射偏光子の通過軸と第2の反射偏光子の通過軸との間の角度が、約2度未満である、実施形態52の光学システムである。
特徴のサイズ、量、及び物理的性質を表す量に適用されるような「約」の使用が、本明細書に使用され記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、「約」は、指定された量の10パーセント以内であるが、正に指定された量も含むことを意味すると理解されるだろう。例えば、本発明の記載に使用され記載されている文脈において、当業者にとって明らかではない場合、約1の値を有する量は、0.9~1.1の値を有するが、ちょうど1の値も含むことを意味する。
前述の参照文献、特許、又は特許出願はいずれも一貫した方法でそれらの全体を参照することにより本明細書に組み込まれる。組み込まれた参照文献の一部と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、前述の記載における情報が優先するものとする。
図中の要素の説明は、別段の指示がない限り、他の図中の対応する要素に等しく適用されるものと理解されたい。具体的な実施形態を本明細書において例示し記述したが、様々な代替及び/又は同等の実施により、図示及び記載した具体的な実施形態を、本開示の範囲を逸脱することなく置き換え可能であることが、当業者には理解されるであろう。本出願は、本明細書において説明した具体的な実施形態のあらゆる適合例又は変形例を包含することを意図する。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその同等物によってのみ限定されるものとする。

Claims (15)

  1. 第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を備える光学積層体であって、垂直入射光でありかつ少なくとも400nm~600nmにわたる同じ所定の波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、前記反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、前記反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射し、前記第1の反射偏光子の前記通過軸と前記第2の反射偏光子の前記通過軸との間の角度が、約10度未満であり、各反射偏光子が、前記所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含み、前記複数のポリマー干渉層のうちの互いに最も遠い2つのポリマー干渉層間の分離が、前記第1及び第2の反射偏光子それぞれについてd1及びd2であり、d1が、d2よりも少なくとも20%小さい、光学積層体。
  2. d1が、少なくとも1マイクロメートルである、請求項1に記載の光学積層体。
  3. 各ポリマー干渉層が、45ナノメートル~200ナノメートルの範囲の平均厚さを有する、請求項1に記載の光学積層体。
  4. 反対側にある最も外側の第1の主表面及び第2の主表面を有し、前記第1の反射偏光子が、前記第1の主表面に近く、かつ前記第2の主表面から遠くに配置されており、前記第2の反射偏光子が、前記第2の主表面に近く、かつ前記第1の主表面から遠くに配置されており、各反射偏光子及び前記反射偏光子に最も近い主表面について、前記主表面に近い各ポリマー干渉層が、より小さな光学厚さを有し、前記主表面から遠い各干渉層が、より大きな光学厚さを有する、請求項1に記載の光学積層体。
  5. 第1の斜辺を含む第1のプリズムと、
    前記第1の斜辺に面する第2の斜辺を含む第2のプリズムと、
    前記第1の斜辺と前記第2の斜辺との間に配置され前記第1の斜辺と前記第2の斜辺とに接着された、請求項1~4のいずれか一項に記載の光学積層体と、
    を備える偏光ビームスプリッタ(PBS)。
  6. 前記所定の波長が、短い第1の波長から長い第2の波長にわたっており、それぞれ前記第1及び第2の波長を有し、前記反射偏光子に面する前記プリズムの内部から各反射偏光子に45度で入射する一致した第1及び第2の光線がそれぞれ、前記反射偏光子に面する前記プリズムの内部で分離距離によって互いに離隔して反射された第1及び第2の光線として前記反射偏光子によって反射され、前記分離距離が、前記第1の反射偏光子についてs1であり、前記第2の反射偏光子についてs2であり、0<s1≦s2である、請求項5に記載のPBS。
  7. 請求項5又は6に記載のPBSと、
    前記第の反射偏光子に面する光源と、
    前記第の反射偏光子に面し、光を変調するためのイメージャと、
    を備える光学システム。
  8. 前記光源によって放射され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、前記第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、前記イメージャによって一致した経路に沿って反射され、前記第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線として前記PBSから出射するように構成されており、前記出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である、請求項7に記載の光学システム。
  9. 第1の光学素子と第2の光学素子との間に配置され第1の光学素子と第2の光学素子とに接着された光学積層体を備える光学構造体であって、前記光学積層体が、前記第1の光学素子に面する第1の反射偏光子であって、前記第2の光学素子に面する第2の反射偏光子に接着された第1の反射偏光子を含み、各反射偏光子が、短い第1の波長から長い第2の波長にわたる同じ所定の波長範囲に対して、前記反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、前記反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を反射し、それぞれ第1及び第2の波長を有し、前記反射偏光子に面する前記光学素子の内部から各反射偏光子に45度で入射する一致した第1及び第2の光線がそれぞれ、前記反射偏光子に面する前記光学素子の内部で分離距離によって互いに離隔して反射された第1及び第2の光線として前記反射偏光子によって反射され、前記分離距離が、前記第1の反射偏光子についてs1であり、前記第2の反射偏光子についてs2であり、0<s1≦s2である、光学構造体。
  10. 前記第1及び第2の反射偏光子がそれぞれ、前記所定の波長範囲において主に光干渉によって光を反射及び透過する複数のポリマー干渉層を含む、請求項9に記載の光学構造体。
  11. 各反射偏光子及び前記反射偏光子が面する前記光学素子について、前記光学素子に近い各ポリマー干渉層が、より小さな光学厚さを有し、前記光学素子から遠い各干渉層が、より大きな光学厚さを有する、請求項10に記載の光学構造体。
  12. s1が500nm超である、請求項9に記載の光学構造体。
  13. s2>s1+500nmである、請求項9に記載の光学構造体。
  14. 光学システムであって、
    第1及び第2のポリマー反射偏光子を含む光学積層体を含む偏光ビームスプリッタ(PBS)であって、垂直入射光でありかつ約400nm~約650nmの波長範囲内の各波長に対して、各反射偏光子が、前記反射偏光子の通過軸に沿って偏光された光の少なくとも80%を透過し、前記反射偏光子の直交する遮断軸に沿って偏光された光の少なくとも90%を反射する、偏光ビームスプリッタと、
    前記第2の反射偏光子に面する光源と、
    前記第1の反射偏光子に面し、光を変調するためのイメージャと、を備え、
    前記光源によって放射され、それぞれ400nm及び650nmの波長を有する第1及び第2の光線が、前記第2の反射偏光子によって少なくとも1回反射され、かつ少なくとも1回透過され、前記イメージャによって一致した経路に沿って反射され、前記第1の反射偏光子によって少なくとも1回反射された後に、それぞれ出射する第1及び第2の光線として前記PBSから出射するようになっており、前記出射する第1の光線と第2の光線との間の横方向分離が、約20マイクロメートル未満である、光学システム。
  15. 前記出射する第1の光線と第2の光線との間の前記横方向分離が、約0.5マイクロメートル超である、請求項14に記載の光学システム。
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