JP7321393B2 - 電動機、ファン、及び空気調和機 - Google Patents

電動機、ファン、及び空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP7321393B2
JP7321393B2 JP2022558741A JP2022558741A JP7321393B2 JP 7321393 B2 JP7321393 B2 JP 7321393B2 JP 2022558741 A JP2022558741 A JP 2022558741A JP 2022558741 A JP2022558741 A JP 2022558741A JP 7321393 B2 JP7321393 B2 JP 7321393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
downstream
upstream
plane
radial direction
teeth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022558741A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022091332A1 (ja
Inventor
貴也 下川
隆徳 渡邉
和慶 土田
諒伍 ▲高▼橋
直己 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2022091332A1 publication Critical patent/JPWO2022091332A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7321393B2 publication Critical patent/JP7321393B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/14Stator cores with salient poles
    • H02K1/146Stator cores with salient poles consisting of a generally annular yoke with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2213/00Specific aspects, not otherwise provided for and not covered by codes H02K2201/00 - H02K2211/00
    • H02K2213/03Machines characterised by numerical values, ranges, mathematical expressions or similar information

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Description

本開示は、電動機に関する。
一般に、10極9スロットの電動機が知られている。この電動機における巻線係数は大きいため、電動機内の磁石の磁束を有効に使用できる。しかしながら、この電動機では、騒音の原因である径方向における加振力が大きい。そのため、隣り合う3個のティースのうちの中央ティースの先端部の径方向における厚みが、隣接するティースの先端部の径方向における厚みよりも小さい電動機が提案されている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2015/029256号
しかしながら、従来の技術では、隣り合う3個のティースに流入する磁束の密度に関して、これらのティースの間でアンバランスが生じる。このアンバランスは、ロータの回転中における騒音を引き起こす。
本開示の目的は、ステータコアのティースに流入する磁束の密度のアンバランスを改善し、ロータの回転中における騒音を低減することである。
本開示の電動機は、
10×N個(Nは1以上の整数)の磁極を持つロータと、
環状のコアバックと、前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する9×N個のティースと、前記9×N個のティースに集中巻で巻かれた3相コイルとを有するステータと
を備え、
前記3相コイルは、前記9×N個のティースのうちの周方向に隣接する3個のティースに巻かれた前記3相コイルが同一の相を形成するように前記9×N個のティースに巻かれており、
前記同一の相を形成する前記3相コイルが巻かれた前記3個のティースのうちの中央に位置する中央ティースは、
前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第1の本体部と、
前記中央ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第1のティース先端部と
を有し、
前記第1のティース先端部は、前記ロータの回転方向における上流側に位置する第1の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第1の下流側部分とを有し、
前記3個のティースのうちの、前記回転方向における下流側に位置する下流側ティースは、
前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第2の本体部と、
前記下流側ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第2のティース先端部と
を有し、
前記第2のティース先端部は、前記回転方向における上流側に位置する第2の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第2の下流側部分とを有し、
軸方向と直行する平面において前記第1の本体部と前記第1の上流側部分との間の境界と前記ロータの回転中心とを通る第1の上流側直線に平行な方向を第1の上流側径方向と定義し、
前記平面において前記第2の本体部と前記第2の上流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第2の上流側直線に平行な方向を第2の上流側径方向と定義し、
前記平面において前記第1の上流側径方向における前記第1の上流側部分の最大長さをTCRとし、前記平面において前記第2の上流側径方向における前記第2の上流側部分の最大長さをTBRとしたとき、
TCR>TBRを満たす。
本開示の他の態様に係るファンは、
羽根と、
前記羽根を駆動する前記電動機と
を備える。
本開示の他の態様に係る空気調和機は、
室内機と、
前記室内機に接続された室外機と
を備え、
前記室内機、前記室外機、又は前記室内機及び前記室外機の両方は、前記電動機を有する。
本開示によれば、ステータコアのティースに流入する磁束の密度のアンバランスを改善し、ロータの回転中における騒音を低減することができる。
実施の形態1に係る電動機を概略的に示す部分断面図である。 xy平面における電動機を概略的に示す断面図である。 ロータを概略的に示す断面図である。 ステータを概略的に示す断面図である。 コイルの例を示す断面図である。 図4に示されるステータの一部を示す拡大図である。 中央ティースを示す平面図である。 下流側ティースを示す平面図である。 上流側ティースを示す平面図である。 中央ティースを示す平面図である。 下流側ティースを示す平面図である。 上流側ティースを示す平面図である。 比較例としての電動機のロータの回転中における、同一の相を形成するコイルが巻かれた周方向に隣接する3つのティースの各ティース先端部の上流側部分の磁束密度の最大値を示すグラフである。 比較例としての電動機のロータの回転中における、同一の相を形成するコイルが巻かれた周方向に隣接する3つのティースの各ティース先端部の各測定点の磁束密度の最大値を示すグラフである。 ステータコアの他の例を示す図である。 実施の形態2に係るファンを概略的に示す図である。 実施の形態3に係る空気調和機の構成を概略的に示す図である。
実施の形態1.
各図に示されるxyz直交座標系において、z軸方向(z軸)は、電動機1の軸線Axと平行な方向を示し、x軸方向(x軸)は、z軸方向に直交する方向を示し、y軸方向(y軸)は、z軸方向及びx軸方向の両方に直交する方向を示す。軸線Axは、ロータ2の回転中心、すなわち、ロータ2の回転軸である。軸線Axと平行な方向は、「ロータ2の軸方向」又は単に「軸方向」とも称する。径方向は、ロータ2又はステータ3の半径方向であり、軸線Axと直交する方向である。xy平面は、軸方向と直交する平面である。矢印D10は、軸線Axを中心とする周方向を示す。ロータ2又はステータ3の周方向を、単に「周方向」とも称する。
図1は、実施の形態1に係る電動機1を概略的に示す部分断面図である。
図2は、xy平面における電動機1を概略的に示す断面図である。D10で示される矢印のうちの矢印D11は、ロータ2の回転方向を示す。D10で示される矢印の内の矢印D12は、ロータ2の回転方向の逆方向を示す。
電動機1は、ロータ2と、ステータ3と、回路基板4と、モールド樹脂5と、ロータ2を回転可能に保持するベアリング7a及び7bとを有する。電動機1は、例えば、永久磁石埋込型電動機などの永久磁石同期電動機(ブラシレスDCモータともいう)である。
ベアリング7a及び7bは、ロータ2を回転可能に支持する。
〈ロータ2〉
ロータ2は、ステータ3の内側に回転可能に配置されている。ロータ2とステータ3との間には、エアギャップが存在する。ロータ2は、軸線Axを中心として回転する。
図3は、ロータ2を概略的に示す断面図である。
ロータ2は、樹脂21と、メインマグネットとしての少なくとも1つの永久磁石22と、シャフト23とを有する。
永久磁石22は、軸方向においてステータコア31よりも長い。この構成により、軸方向におけるステータコアの両端にもロータ2からの磁束が流入しやすいという利点が得られる。
樹脂21の代わりにロータコアを用いてもよい。この場合、ロータコアは、複数の電磁鋼板によって形成されている。各電磁鋼板は、例えば、0.2mmから0.5mmの厚みを持つ。電磁鋼板は、軸方向に積層されている。ただし、ロータコアは、複数の電磁鋼板の代わりに、軟磁性材料及び樹脂を混ぜて形成された樹脂鉄心でもよい。ロータコアは、ロータ2におけるバックヨークとして機能する。
各永久磁石22は、例えば、ネオジムを含む希土類磁石、サマリウムを含む希土類磁石、又は鉄を含むフェライト磁石である。
図3に示される例では、ロータ2は、SPM(Surface Permanent Magnet)ロータである。すなわち、樹脂21の外周面に複数の永久磁石22が取り付けられている。各永久磁石22は、径方向に磁化されている。これにより、永久磁石22からの磁束がステータコア31に流入する。
ロータ2は、10×N個(Nは1以上の整数)の磁極を持つ。本実施の形態では、N=1である。したがって、図3に示される例では、ロータ2は、10個の磁極を持つ。図3に示される例では、ロータ2は、10個の永久磁石22を有する。
SPMロータの代わりにIPM(Interior Permanent Magnet)ロータをロータ2として用いてもよい。ロータ2がIPMロータの場合、樹脂21又はロータコアに形成された複数の磁石挿入孔に、メインマグネットとしての永久磁石22が挿入される。
シャフト23は、例えば、樹脂21の中央部に形成された孔に挿入されている。
シャフト23は、コーキング又はポリブチレンテレフタレート(PolyButyleneTerephthalate:PBT)などの樹脂で樹脂21と一体化される。圧入又は焼き嵌めでシャフト23を樹脂21に固定してもよい。
〈ステータ3〉
図4は、ステータ3を概略的に示す断面図である。
ステータ3は、ロータ2の外側に配置されている。ステータ3は、ステータコア31と、少なくとも1つのコイル32とを有する。ステータ3は、少なくとも1つのインシュレータ33を有してもよい。
ステータコア31は、コアバック31a(ヨークとも称する)と、コアバック31aからロータ2に向けて延在する9×N個のティース31bとを有する。コアバック31aは、例えば、環状のコアバックである。本実施の形態では、N=1である。したがって、図4に示される例では、ステータコア31は、9個のティース31bと、9個のスロットとを有する。
各ティース31bは、径方向に延在している。言い換えると、各ティース31bは、コアバック31aからロータ2の回転中心に向けて延在している。図4に示される例では、ステータコア31は、9個のティース31bを有する。
ステータコア31は、例えば、磁性を持つ複数の鉄の薄板で構成されている。ステータコア31は、例えば、軸方向に積層された複数の電磁鋼板である。ステータコア31は、環状のコアである。ステータコア31の各電磁鋼板の厚さは、例えば、0.2mmから0.5mmである。
図5は、コイル32の例を示す断面図である。
コイル32は、3相コイルである。すなわち、コイル32は、U相、V相、及びW相の3相を持つ。各コイル32は、集中巻で各ティース31bに巻かれている。コイル32は、直径D1の巻線で形成されている。
コイル32は、9×N個のティースのうちの周方向に隣接する3個のティース31bに巻かれたコイル32が同一の相を形成するように、9×N個のティース31bに巻かれている。
ステータ3がインシュレータ33を有する場合、コイル32は、ステータコア31に取り付けられたインシュレータ33に巻かれている。この場合、コイル32は、インシュレータ33によって絶縁されている。コイル32は、例えば、銅又はアルミニウムを含む材料で作られている。
インシュレータ33は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PolyButyleneTerephthalate:PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PolyPhenylene Sulfide:PPS)、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)、ポリエチレンテレフタレート(PolyEthylene Terephthalate:PET)といった絶縁性の樹脂で作られている。樹脂で作られたインシュレータ33は、例えば、0.035mmから0.4mmの厚さの絶縁性フィルムである。
例えば、インシュレータ33は、ステータコア31と一体的に成形される。ただし、ステータコア31とは別にインシュレータ33が成形されてもよい。この場合、インシュレータ33が成形された後に、インシュレータ33がステータコア31に嵌められる。
本実施の形態では、ステータコア31、コイル32、及びインシュレータ33は、モールド樹脂5によって覆われている。ステータコア31、コイル32、及びインシュレータ33は、例えば、鉄を含む材料で作られた円筒状シェルによって固定されてもよい。この場合、例えば、ステータ3は、ロータ2と共に、焼き嵌めによって円筒状シェルで覆われる。
回路基板4は、ステータ3に固定されている。回路基板4は、電動機1を制御するための駆動素子を有する。
モールド樹脂5は、回路基板4をステータ3と一体化させる。モールド樹脂5は、例えば、不飽和ポリエステル樹脂(BMC)、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂である。
ステータコア31を具体的に説明する。
図6は、図4に示されるステータ3の一部を示す拡大図である。
xy平面において、周方向に隣接する3個のティース31bのうちの中央に位置するティース31bを「中央ティース311」と称する。xy平面において、周方向に隣接する3個のティース31bのうちの、ロータ2の回転方向における下流側に位置するティース31bを「下流側ティース312」と称する。xy平面において、周方向に隣接する3個のティース31bのうちの、ロータ2の回転方向における上流側に位置するティース31bを「上流側ティース313」と称する。
中央ティース311、下流側ティース312、及び上流側ティース313には、同一の相を形成するコイル32が巻かれている。すなわち、コイル32に電流が流れたとき、中央ティース311に巻かれたコイル32、下流側ティース312に巻かれたコイル32、及び上流側ティース313に巻かれたコイル32は、同一の相(例えば、U相、V相、又はW相)を形成する。
〈中央ティース311〉
図7は、中央ティース311を示す平面図である。
中央ティース311は、同一の相を形成するコイル32が巻かれた周方向に隣接する3個のティース31bのうちの中央に位置するティースである。中央ティース311は、第1の本体部311a(中央本体部とも称する)と、第1のティース先端部311b(中央ティース先端部とも称する)とを有する。
第1の本体部311aは、コアバック31aからロータ2に向けて延在している。第1のティース先端部311bは、径方向における中央ティース311の端部に位置しており、周方向に延在している。第1のティース先端部311bは、ロータ2に面している。
第1のティース先端部311bは、ロータ2の回転方向における上流側に位置する第1の上流側部分321aと、ロータ2の回転方向における下流側に位置する第1の下流側部分321bとを有する。
〈下流側ティース312〉
図8は、下流側ティース312を示す平面図である。
下流側ティース312は、同一の相を形成するコイル32が巻かれた周方向に隣接する3個のティース31bのうちの、ロータ2の回転方向における下流側に位置するティースである。すなわち、下流側ティース312は、ロータ2の回転方向において中央ティース311に対して下流側に位置する。下流側ティース312は、第2の本体部312a(下流側本体部とも称する)と、第2のティース先端部312b(下流側ティース先端部とも称する)とを有する。
第2の本体部312aは、コアバック31aからロータ2に向けて延在している。第2のティース先端部312bは、径方向における下流側ティース312の端部に位置しており、周方向に延在している。第2のティース先端部312bは、ロータ2に面している。
第2のティース先端部312bは、ロータ2の回転方向における上流側に位置する第2の上流側部分322aと、ロータ2の回転方向における下流側に位置する第2の下流側部分322bとを有する。
〈上流側ティース313〉
図9は、上流側ティース313を示す平面図である。
上流側ティース313は、同一の相を形成するコイル32が巻かれた周方向に隣接する3個のティース31bのうちの、ロータ2の回転方向における上流側に位置するティースである。すなわち、上流側ティース313は、ロータ2の回転方向において中央ティース311に対して上流側に位置する。上流側ティース313は、第3の本体部313a(上流側本体部とも称する)と、第3のティース先端部313b(上流側ティース先端部とも称する)とを有する。
第3の本体部313aは、コアバック31aからロータ2に向けて延在している。第3のティース先端部313bは、径方向における上流側ティース313の端部に位置しており、周方向に延在している。第3のティース先端部313bは、ロータ2に面している。
第3のティース先端部313bは、ロータ2の回転方向における上流側に位置する第3の上流側部分323aと、ロータ2の回転方向における下流側に位置する第3の下流側部分323bとを有する。
図10は、中央ティース311を示す平面図である。
xy平面において第1の本体部311aと第1の上流側部分321aとの間の境界P11とロータ2の回転中心とを通る第1の上流側直線L11に平行な方向を「第1の上流側径方向」と定義する。xy平面において第1の本体部311aと第1の下流側部分321bとの間の境界P12とロータ2の回転中心とを通る第1の下流側直線L12に平行な方向を「第1の下流側径方向」と定義する。
図10に示されるように、長さTCRは、xy平面において第1の上流側直線L11上の第1のティース先端部311b(具体的には、第1の上流側部分321a)の長さである。本実施の形態では、長さTCRは、xy平面において第1の上流側径方向における第1のティース先端部311b(具体的には、第1の上流側部分321a)の最大長さである。図10に示されるように、長さTCLは、xy平面において第1の下流側直線L12上の第1のティース先端部311b(具体的には、第1の下流側部分321b)の長さである。本実施の形態では、長さTCLは、xy平面において第1の下流側径方向における第1のティース先端部311b(具体的には、第1の下流側部分321b)の最大長さである。
図11は、下流側ティース312を示す平面図である。
xy平面において第2の本体部312aと第2の上流側部分322aとの間の境界P21とロータ2の回転中心とを通る第2の上流側直線L21に平行な方向を「第2の上流側径方向」と定義する。xy平面において第2の本体部312aと第2の下流側部分322bとの間の境界P22とロータ2の回転中心とを通る第2の下流側直線L22に平行な方向を「第2の下流側径方向」と定義する。
図11に示されるように、長さTBRは、xy平面において第2の上流側直線L21上の第2のティース先端部312b(具体的には、第2の上流側部分322a)の長さである。本実施の形態では、長さTBRは、xy平面において第2の上流側径方向における第2のティース先端部312b(具体的には、第2の上流側部分322a)の最大長さである。図11に示されるように、長さTBLは、xy平面において第2の下流側直線L22上の第2のティース先端部312b(具体的には、第2の下流側部分322b)の長さである。本実施の形態では、長さTBLは、xy平面において第2の下流側径方向における第2のティース先端部312b(具体的には、第2の下流側部分322b)の最大長さである。
図12は、上流側ティース313を示す平面図である。
xy平面において第3の本体部313aと第3の上流側部分323aとの間の境界P31とロータ2の回転中心とを通る第3の上流側直線L31に平行な方向を「第3の上流側径方向」と定義する。xy平面において第3の本体部313aと第3の下流側部分323bとの間の境界P32とロータ2の回転中心とを通る第3の下流側直線L32に平行な方向を「第3の下流側径方向」と定義する。
図12に示されるように、長さTFRは、xy平面において第3の上流側直線L31上の第3のティース先端部313b(具体的には、第3の上流側部分323a)の長さである。本実施の形態では、長さTFRは、xy平面において第3の上流側径方向における第3のティース先端部313b(具体的には、第3の上流側部分323a)の最大長さである。図12に示されるように、長さTFLは、xy平面において第3の下流側直線L32上の第3のティース先端部313b(具体的には、第3の下流側部分323b)の長さである。本実施の形態では、長さTFLは、xy平面において第3の下流側径方向における第3のティース先端部313b(具体的には、第3の下流側部分323b)の最大長さである。
図13は、比較例としての電動機のロータの回転中における、同一の相を形成するコイルが巻かれた周方向に隣接する3つのティースの各ティース先端部の上流側部分の磁束密度の最大値を示すグラフである。この3つのティースの形状は、同一である。図13において、測定点1は、3つのティースのうちの中央ティースのティース先端部の上流側部分である。測定点1における磁束密度の最大値を1とする。測定点2は、3つのティースのうちの下流側ティースのティース先端部の上流側部分である。測定点2におけるグラフは、測定点1における磁束密度の最大値に対する比である。測定点3は、3つのティースのうちの上流側ティースのティース先端部の上流側部分である。測定点3におけるグラフは、測定点1における磁束密度の最大値に対する比である。
この場合、図13に示されるように、中央ティースのティース先端部の上流側部分における磁束密度が最も大きく、下流側ティースのティース先端部の上流側部分における磁束密度が最も小さい。
すなわち、同一の相を形成するコイルが巻かれた周方向に隣接する3つのティースに流入する磁束のうち、中央ティースに流入する磁束が最も多い。同一の相を形成するコイルが巻かれた周方向に隣接する3つのティースに流入する磁束のうち、下流側ティースに流入する磁束が最も少ない。そのため、磁束密度に関して、中央ティースと下流側ティースとの間でアンバランスが生じる。このアンバランスは、ロータの回転中における騒音を引き起こす。
図14は、比較例としての電動機のロータの回転中における、同一の相を形成するコイルが巻かれた周方向に隣接する3つのティースの各ティース先端部の各測定点の磁束密度の最大値を示すグラフである。図14において測定点1から3は、図13における測定点1~3に対応する。
図14において測定点4は、3つのティースのうちの中央ティースのティース先端部の下流側部分である。測定点4におけるグラフは、測定点1における磁束密度の最大値に対する比である。図14において測定点5は、3つのティースのうちの下流側ティースのティース先端部の下流側部分である。測定点5におけるグラフは、測定点1における磁束密度の最大値に対する比である。図14において測定点6は、3つのティースのうちの上流側ティースのティース先端部の下流側部分である。測定点6におけるグラフは、測定点1における磁束密度の最大値に対する比である。
本実施の形態では、長さTCR及び長さTBRの関係は、TCR>TBRを満たす。したがって、ロータ2の回転中における、下流側ティース312の第2の上流側部分322aの磁束密度が増加する。そのため、比較例に比べて、下流側ティース312の第2の上流側部分322aの磁束密度と中央ティース311の第1の上流側部分321aの磁束密度との差が縮まる。その結果、比較例に比べて、下流側ティース312と中央ティース311との間で磁束密度のアンバランスが改善され、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
長さTCR及び長さTBRの関係が、TCR>TBRを満たすとき、コイル32を巻くための下流側ティース312の表面積が増加する。そのため、下流側ティース312に巻かれるコイル32を増加させることができ、銅損を低減することができる。その結果、電動機1の効率を高めることができる。
図13に示されるように、上流側ティースのティース先端部の上流側部分における磁束密度は、下流側ティースのティース先端部の上流側部分における磁束密度よりも大きい。そのため、本実施の形態では、長さTFR及び長さTBRの関係は、TFR>TBRを満たす。したがって、ロータ2の回転中における、下流側ティース312の第2の上流側部分322aの磁束密度が増加する。そのため、比較例に比べて、下流側ティース312(すなわち、測定点2)の第2の上流側部分322aの磁束密度と上流側ティース313(すなわち、測定点3)の第3の上流側部分323aの磁束密度との差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
図13に示されるように、中央ティース(すなわち、測定点1)のティース先端部の上流側部分における磁束密度が最も大きく、上流側ティース(すなわち、測定点3)のティース先端部の上流側部分における磁束密度が2番目に大きく、下流側ティース(すなわち、測定点2)のティース先端部の上流側部分における磁束密度が最も小さい。そのため、本実施の形態では、長さTCR、長さTFR、及び長さTBRの関係は、TCR>TFR>TBRを満たす。したがって、比較例に比べて、3つのティース311,312,及び313において磁束密度の差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
図14に示されるように、中央ティースにおいて、ティース先端部の下流側部分(すなわち、測定点4)における磁束密度は、ティース先端部の上流側部分(すなわち、測定点1)における磁束密度よりも小さい。そのため、本実施の形態では、長さTCR及び長さTCLの関係は、TCR>TCLを満たす。したがって、比較例に比べて、ロータ2の回転中における、中央ティース311の第1の下流側部分321bの磁束密度が増加する。そのため、比較例に比べて、中央ティース311において、第1の下流側部分321bの磁束密度と第1の上流側部分321aの磁束密度との差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
図14に示されるように、下流側ティースにおいて、ティース先端部の下流側部分(すなわち、測定点5)における磁束密度は、ティース先端部の上流側部分(すなわち、測定点2)における磁束密度よりも小さい。そのため、本実施の形態では、長さTBR及び長さTBLの関係は、TBR>TBLを満たす。したがって、比較例に比べて、ロータ2の回転中における、下流側ティース312の第2の下流側部分322bの磁束密度が増加する。そのため、比較例に比べて、下流側ティース312において、第2の下流側部分322bの磁束密度と第2の上流側部分322aの磁束密度との差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
図14に示されるように、上流側ティースにおいて、ティース先端部の下流側部分(すなわち、測定点6)における磁束密度は、ティース先端部の上流側部分(すなわち、測定点3)における磁束密度よりも小さい。そのため、本実施の形態では、長さTFR及び長さTFLの関係は、TFR>TFLを満たす。したがって、比較例に比べて、ロータ2の回転中における、上流側ティース313の第3の下流側部分323bの磁束密度が増加する。そのため、比較例に比べて、上流側ティース313において、第3の下流側部分323bの磁束密度と第3の上流側部分323aの磁束密度との差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
図14に示されるように、ティース先端部の下流側部分に流入する磁束の密度に関して、上流側ティース(すなわち、測定点6)における磁束密度が最も大きく、下流側ティース(すなわち、測定点5)における磁束密度における磁束密度が2番目に大きく、中央ティース(すなわち、測定点4)における磁束密度が最も小さい。そのため、本実施の形態では、長さTFL、長さTBL、及び長さTCLの関係は、TFL>TBL>TCLを満たす。したがって、比較例に比べて、3つのティース311,312,及び313において磁束密度の差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
図14に示されるように、中央ティースの上流側部分(すなわち、測定点1)における磁束密度が最も大きく、続いて、上流側ティースの上流側部分(すなわち、測定点3)、下流側ティースの上流側部分(すなわち、測定点2)、上流側ティースの下流側部分(すなわち、測定点6)、下流側ティースの下流側部分(すなわち、測定点5)、中央ティースの下流側部分(すなわち、測定点4)の順に磁束密度が大きい。そのため、本実施の形態では、長さTCR、長さTFR、長さTBR、長さTFL、長さTBL、及び長さTCLの関係は、TCR>TFR>TBR>TFL>TBL>TCLを満たす。したがって、比較例に比べて、3つのティース311,312,及び313において磁束密度の差が縮まる。その結果、比較例に比べて、ロータ2の回転中における騒音を低減することができる。
コイル32が、直径D1の巻線で形成されている場合、長さTCR、長さTCL、及び直径D1の関係は、(TCR-TCL)≧D1を満たす。この場合、TCR>TCLの関係を満たし、なお且つ、巻線の巻回が可能な中央ティース311の表面積を増加させることができる。その結果、スロットにおけるコイル32の密度を増加させることができ、銅損を改善することができ、電動機1の効率を改善することができる。
長さTCR、長さTCL、及び直径D1の関係は、(TCR-TCL)=D1を満たすことがより望ましい。この場合、ステータ3のスロットのスペースを有効に使用することができる。すなわち、コイル32を効率的に中央ティース311に巻くことができる。その結果、ステータ3を小型化することができ、電動機1の効率を改善することができる。
コイル32が、直径D1の巻線で形成されている場合、長さTBR、長さTBL、及び直径D1の関係は、(TBR-TBL)≧D1を満たす。この場合、TBR>TBLの関係を満たし、なお且つ、巻線の巻回が可能な下流側ティース312の表面積を増加させることができる。その結果、スロットにおけるコイル32の密度を増加させることができ、銅損を改善することができ、電動機1の効率を改善することができる。
長さTBR、長さTBL、及び直径D1の関係は、(TBR-TBL)=D1を満たすことがより望ましい。この場合、ステータ3のスロットのスペースを有効に使用することができる。すなわち、コイル32を効率的に下流側ティース312に巻くことができる。その結果、ステータ3を小型化することができ、電動機1の効率を改善することができる。
コイル32が、直径D1の巻線で形成されている場合、長さTFR、長さTFL、及び直径D1の関係は、(TFR-TFL)≧D1を満たす。この場合、TFR>TFLの関係を満たし、なお且つ、巻線の巻回が可能な上流側ティース313の表面積を増加させることができる。その結果、スロットにおけるコイル32の密度を増加させることができ、銅損を改善することができ、電動機1の効率を改善することができる。
長さTFR、長さTFL、及び直径D1の関係は、(TFR-TFL)=D1を満たすことがより望ましい。この場合、ステータ3のスロットのスペースを有効に使用することができる。すなわち、コイル32を効率的に上流側ティース313に巻くことができる。その結果、ステータ3を小型化することができ、電動機1の効率を改善することができる。
変形例.
図15は、ステータコア31の他の例を示す図である。
変形例では、xy平面において、中央ティース311、下流側ティース312、及び上流側ティース313は、中央ティース311の真ん中を径方向に通る中央線L41に対して線対称である。したがって、長さTCRは長さTCLと等しく、長さTBRは長さTFLと等しく、長さTBLは長さTFRと等しい。
この場合、ステータコア31の表側の構造とステータコア31の裏側の構造とが同じである。したがって、電動機の製造工程において、ステータコア31の向きを気にすることなく電動機を製造することができる。例えば、ステータコア31を金型に配置するとき、ステータコア31の向きを気にすることなく、ステータコア31を金型に配置することができる。その結果、作業効率を向上させることができる。
実施の形態2.
図16は、実施の形態2に係るファン60を概略的に示す図である。
ファン60は、羽根61と、電動機62とを有する。ファン60は、送風機とも称する。羽根61は、例えば、ガラス繊維を含むポリプロピレン(polypropylene:PP)で形成されている。
電動機62は、実施の形態1に係る電動機1である。羽根61は、電動機62のシャフトに固定されている。電動機62は、羽根61を駆動する。具体的には、電動機62は、羽根61を回転させる。電動機62が駆動すると、羽根61が回転し、気流が生成される。これにより、ファン60は送風することができる。
実施の形態2に係るファン60では、電動機62に実施の形態1で説明した電動機1が適用されるので、実施の形態1で説明した利点と同じ利点を得ることができる。さらに、ファン60の効率を高めることができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る空気調和機50(冷凍空調装置又は冷凍サイクル装置とも称する)について説明する。
図17は、実施の形態3に係る空気調和機50の構成を概略的に示す図である。
実施の形態3に係る空気調和機50は、送風機(第1の送風機)としての室内機51と、冷媒配管52と、室内機51に接続された送風機(第2の送風機)としての室外機53とを備える。例えば、室外機53は、冷媒配管52を通して室内機51に接続されている。
室内機51は、電動機51a(例えば、実施の形態1に係る電動機1)と、電動機51aによって駆動されることにより、送風する送風部51bと、電動機51a及び送風部51bを覆うハウジング51cとを有する。送風部51bは、例えば、電動機51aによって駆動される羽根51dを有する。例えば、羽根51dは、電動機51aのシャフトに固定されており、気流を生成する。
室外機53は、電動機53a(例えば、実施の形態1に係る電動機1)と、送風部53bと、圧縮機54と、熱交換器(図示しない)と、送風部53b、圧縮機54、及び熱交換器を覆うハウジング53cとを有する。送風部53bは、電動機53aによって駆動されることにより、送風する。送風部53bは、例えば、電動機53aによって駆動される羽根53dを有する。例えば、羽根53dは、電動機53aのシャフトに固定されており、気流を生成する。圧縮機54は、電動機54a(例えば、実施の形態1に係る電動機1)と、電動機54aによって駆動される圧縮機構54b(例えば、冷媒回路)と、電動機54a及び圧縮機構54bを覆うハウジング54cとを有する。
空気調和機50において、室内機51及び室外機53の少なくとも1つは、実施の形態1で説明した電動機1を有する。すなわち、室内機51、室外機53、又はこれらの両方は、実施の形態1で説明した電動機1を有する。具体的には、送風部の駆動源として、電動機51a及び53aの少なくとも一方に、実施の形態1で説明した電動機1が適用される。すなわち、室内機51、室外機53、又はこれらの両方に、実施の形態1で説明した電動機1が適用される。圧縮機54の電動機54aに、実施の形態1で説明した電動機1を適用してもよい。
空気調和機50は、例えば、室内機51から冷たい空気を送風する冷房運転、温かい空気を送風する暖房運転等の空調を行うことができる。室内機51において、電動機51aは、送風部51bを駆動するための駆動源である。送風部51bは、調整された空気を送風することができる。
室内機51において、電動機51aは、例えば、ねじによって室内機51のハウジング51cに固定されている。室外機53において、電動機53aは、例えば、ねじによって室外機53のハウジング53cに固定されている。
実施の形態3に係る空気調和機50では、電動機51a及び53aの少なくとも一方に、実施の形態1で説明した電動機1が適用されるので、実施の形態1で説明した利点と同じ利点を得ることができる。その結果、空気調和機50の効率を高めることができる。
さらに、送風機(例えば、室内機51)の駆動源として、実施の形態1に係る電動機1が用いられる場合、実施の形態1で説明した利点と同じ利点を得ることができる。その結果、送風機の効率の低下を防ぐことができる。実施の形態1に係る電動機1と電動機1によって駆動される羽根(例えば、羽根51d又は53d)とを有する送風機は、送風する装置として単独で用いることができる。この送風機は、空気調和機50以外の機器にも適用可能である。
さらに、圧縮機54の駆動源として、実施の形態1に係る電動機1が用いられる場合、実施の形態1で説明した利点と同じ利点を得ることができる。その結果、圧縮機54の効率を高めることができる。
実施の形態1で説明した電動機1は、空気調和機50以外に、換気扇、家電機器、又は工作機など、駆動源を有する機器に搭載できる。
以上に説明した各実施の形態における特徴及び各変形例における特徴は、互いに組み合わせることができる。
1,51a,53a,54a,62 電動機、 2 ロータ、 3 ステータ、 21 樹脂、 22 永久磁石、 31 ステータコア、 31a コアバック、 31b ティース、 32 コイル、 311 中央ティース、 311a 第1の本体部、 311b 第1のティース先端部、 312 下流側ティース、 312a 第2の本体部、 312b 第2のティース先端部、 313 上流側ティース、 313a 第3の本体部、313b 第3のティース先端部、 321a 第1の上流側部分、 321b 第1の下流側部分、 322a 第2の上流側部分、 322b 第2の下流側部分、 323a 第3の上流側部分、 323b 第3の下流側部分。

Claims (14)

  1. 10×N個(Nは1以上の整数)の磁極を持つロータと、
    環状のコアバックと、前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する9×N個のティースと、前記9×N個のティースに集中巻で巻かれた3相コイルとを有するステータと
    を備え、
    前記3相コイルは、前記9×N個のティースのうちの周方向に隣接する3個のティースに巻かれた前記3相コイルが同一の相を形成するように前記9×N個のティースに巻かれており、
    前記同一の相を形成する前記3相コイルが巻かれた前記3個のティースのうちの中央に位置する中央ティースは、
    前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第1の本体部と、
    前記中央ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第1のティース先端部と
    を有し、
    前記第1のティース先端部は、前記ロータの回転方向における上流側に位置する第1の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第1の下流側部分とを有し、
    前記3個のティースのうちの、前記回転方向における下流側に位置する下流側ティースは、
    前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第2の本体部と、
    前記下流側ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第2のティース先端部と
    を有し、
    前記第2のティース先端部は、前記回転方向における上流側に位置する第2の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第2の下流側部分とを有し、
    軸方向と直行する平面において前記第1の本体部と前記第1の上流側部分との間の境界と前記ロータの回転中心とを通る第1の上流側直線に平行な方向を第1の上流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第2の本体部と前記第2の上流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第2の上流側直線に平行な方向を第2の上流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第1の上流側径方向における前記第1の上流側部分の最大長さをTCRとし、前記平面において前記第2の上流側径方向における前記第2の上流側部分の最大長さをTBRとしたとき、
    TCR>TBRを満たす
    電動機。
  2. 前記3個のティースのうちの、前記回転方向における上流側に位置する上流側ティースは、
    前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第3の本体部と、
    前記上流側ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第3のティース先端部と
    を有し、
    前記第3のティース先端部は、前記回転方向における上流側に位置する第3の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第3の下流側部分とを有し、
    前記平面において前記第3の本体部と前記第3の上流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第3の上流側直線に平行な方向を第3の上流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第3の上流側径方向における前記第3の上流側部分の最大長さをTFRとしたとき、
    TFR>TBRを満たす
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記3個のティースのうちの、前記回転方向における上流側に位置する上流側ティースは、
    前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第3の本体部と、
    前記上流側ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第3のティース先端部と
    を有し、
    前記第3のティース先端部は、前記回転方向における上流側に位置する第3の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第3の下流側部分とを有し、
    前記平面において前記第3の本体部と前記第3の上流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第3の上流側直線に平行な方向を第3の上流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第3の上流側径方向における前記第3の上流側部分の最大長さをTFRとしたとき、
    TCR>TFR>TBRを満たす
    請求項1に記載の電動機。
  4. 前記平面において前記第1の本体部と前記第1の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第1の下流側直線に平行な方向を第1の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第1の下流側径方向における前記第1の下流側部分の最大長さをTCLとしたとき、
    TCR>TCLを満たす
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機。
  5. 前記平面において前記第2の本体部と前記第2の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第2の下流側直線に平行な方向を第2の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第2の下流側径方向における前記第2の下流側部分の最大長さをTBLとしたとき、
    TBR>TBLを満たす
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記平面において前記第3の本体部と前記第3の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第3の下流側直線に平行な方向を第3の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第3の下流側径方向における前記第3の下流側部分の最大長さをTFLとしたとき、
    TFR>TFLを満たす
    請求項2又は3に記載の電動機。
  7. 前記3相コイルは、直径D1の巻線で形成されており、
    前記平面において前記第1の本体部と前記第1の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第1の下流側直線に平行な方向を第1の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第1の下流側径方向における前記第1の下流側部分の最大長さをTCLとしたとき、
    (TCR-TCL)≧D1を満たす
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動機。
  8. 前記3相コイルは、直径D1の巻線で形成されており、
    前記平面において前記第2の本体部と前記第2の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第2の下流側直線に平行な方向を第2の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第2の下流側径方向における前記第2の下流側部分の最大長さをTBLとしたとき、
    (TBR-TBL)≧D1を満たす
    請求項1から7のいずれか1項に記載の電動機。
  9. 前記3相コイルは、直径D1の巻線で形成されており、
    前記平面において前記第3の本体部と前記第3の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第3の下流側直線に平行な方向を第3の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第3の下流側径方向における前記第3の下流側部分の最大長さをTFLとしたとき、
    (TFR-TFL)≧D1を満たす
    請求項2又は3に記載の電動機。
  10. 前記3個のティースのうちの、前記回転方向における上流側に位置する上流側ティースは、
    前記環状のコアバックから前記ロータに向けて延在する第3の本体部と、
    前記上流側ティースの端部に位置しており、前記周方向に延在する第3のティース先端部と
    を有し、
    前記第3のティース先端部は、前記回転方向における上流側に位置する第3の上流側部分と、前記回転方向における下流側に位置する第3の下流側部分とを有し、
    前記平面において前記第1の本体部と前記第1の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第1の下流側直線に平行な方向を第1の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第2の本体部と前記第2の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第2の下流側直線に平行な方向を第2の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第3の本体部と前記第3の下流側部分との間の境界と前記回転中心とを通る第3の下流側直線に平行な方向を第3の下流側径方向と定義し、
    前記平面において前記第1の下流側径方向における前記第1の下流側部分の最大長さをTCLとし、前記平面において前記第2の下流側径方向における前記第2の下流側部分の最大長さをTBLとし、前記平面において前記第3の下流側径方向における前記第3の下流側部分の最大長さをTFLとしたとき、
    TFL>TBL>TCLを満たす
    請求項1に記載の電動機。
  11. TCR>TFR>TBR>TFL>TBL>TCLを満たす
    請求項10に記載の電動機。
  12. 前記平面において、前記3個のティースは、前記中央ティースの真ん中を径方向に通る中央線に対して線対称である請求項1に記載の電動機。
  13. 羽根と、
    前記羽根を駆動する請求項1から12のいずれか1項に記載の電動機と
    を備えたファン。
  14. 室内機と、
    前記室内機に接続された室外機と
    を備え、
    前記室内機、前記室外機、又は前記室内機及び前記室外機の両方は、請求項1から12のいずれか1項に記載の電動機を有する
    空気調和機。
JP2022558741A 2020-10-30 2020-10-30 電動機、ファン、及び空気調和機 Active JP7321393B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/040788 WO2022091332A1 (ja) 2020-10-30 2020-10-30 電動機、ファン、及び空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2022091332A1 JPWO2022091332A1 (ja) 2022-05-05
JP7321393B2 true JP7321393B2 (ja) 2023-08-04

Family

ID=81382057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022558741A Active JP7321393B2 (ja) 2020-10-30 2020-10-30 電動機、ファン、及び空気調和機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20240030756A1 (ja)
JP (1) JP7321393B2 (ja)
CN (1) CN116349116A (ja)
WO (1) WO2022091332A1 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102868240A (zh) 2011-07-08 2013-01-09 德昌电机(深圳)有限公司 无刷电机及其定子铁芯
WO2015029256A1 (ja) 2013-09-02 2015-03-05 三菱電機株式会社 同期電動機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102868240A (zh) 2011-07-08 2013-01-09 德昌电机(深圳)有限公司 无刷电机及其定子铁芯
WO2015029256A1 (ja) 2013-09-02 2015-03-05 三菱電機株式会社 同期電動機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022091332A1 (ja) 2022-05-05
JPWO2022091332A1 (ja) 2022-05-05
US20240030756A1 (en) 2024-01-25
CN116349116A (zh) 2023-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6873250B2 (ja) コンシクエントポール型ロータ、電動機、圧縮機、送風機、及び空気調和機
JP6964672B2 (ja) ロータ、電動機、送風機および空気調和装置
JP5816822B2 (ja) モータおよびそれを搭載した電気機器
CN109478837B (zh) 电动机、送风机以及空气调节机
JP7191121B2 (ja) 回転子、電動機、送風機、及び空気調和機、並びに回転子の製造方法
JP7072726B2 (ja) 回転子、電動機、送風機、空気調和機、及び回転子の製造方法
JP7321393B2 (ja) 電動機、ファン、及び空気調和機
WO2021171476A1 (ja) 電動機、ファン、及び空気調和機
JP7026805B2 (ja) ステータ、モータ、ファン、及び空気調和機並びにステータの製造方法
JP5484586B2 (ja) ファンモータ及びこれを備えた空気調和機
JP7098047B2 (ja) モータ、ファン、および空気調和機
WO2022201481A1 (ja) 電動機、ファン、及び空気調和機
JP7239738B2 (ja) ロータ、電動機、ファン、及び空気調和機
JP7259128B2 (ja) コンシクエントポール型ロータ、電動機、ファン、及び空気調和機
WO2020026408A1 (ja) モータ、ファン、空気調和装置、及びモータの製造方法
JP2008011613A (ja) ブラシレスdcモータ及びこれを用いた空気調和機
WO2022180708A1 (ja) ステータ、電動機、及び空気調和機
WO2023073757A1 (ja) ロータ、電動機、送風機および空気調和装置
WO2020026406A1 (ja) ロータ、モータ、ファン、空気調和装置、及びロータの製造方法
WO2020026403A1 (ja) ロータ、モータ、ファン、空気調和装置、及びロータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7321393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150