JP7320509B2 - 移動物体を保護するためのセキュリティケーブル - Google Patents

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Description

発明の分野
本発明は、重ねて配置された繊維又はヤーン(yarn)からなる3層又は4層以上の編織物(braided fabric)、織布(woven fabric)、又は撚織物(laid fabric)を含み、チェーンを備えるセキュリティケーブル(securing cable)に関する。
発明の背景
セキュリティケーブル又はセキュリティストランドは、実際には、例えば、二輪車のケーブルロックに使用される。この場合、セキュリティストランドは通常、金属線のコアケーブルによって形成され、該コアケーブルは、天候の影響から保護するためのプラスチックシースによってさらに覆われている。互いにロックされるべきロック部品は、そのようなセキュリティストランドの2つの自由端に取り付けられる。従って、これらのセキュリティストランドは、一方で、低い製造費又は製造コストで比較的高い引張強度を有し、それにより、互いにロックされたロック部品を引き離してロックを壊して破ろうとした場合に比較的優れた盗難防止を提供するため、自転車のロックに使用される。他方、セキュリティストランドは、柔軟性があるため、様々な状況に容易に適応し得る。しかしながら、ワイヤケーブルは、常に元の曲がっていない形状に跳ね戻ろうとする。このタイプのセキュリティストランドでは、盗難防止を改善しようとする場合、例えば、コアケーブルの強度(厚さ)を増大させることが適切である。しかしながら、結果として、セキュリティストランドは、柔軟性を徐々に喪失し、最後にはほぼ曲がらなくなる。対照的に、断面積のサイズの増大を回避し、それにより柔軟性を維持するために、高品質の材料がすべてのケーブルコア又はケーブルストランドに使用されると、製造コストが大幅に増加する。最も単純なケースでは、コアケーブルは、一般に、単純なプラスチックシースによって保護されているだけであるため、弓鋸又はボルトカッターによる攻撃で比較的容易にアクセス可能である。そのような既知のセキュリティストランドは、コアケーブルが損傷又は破壊されると、盗難防止機能を一切果たさない。従って、このタイプのセキュリティストランドの盗難に対するセキュリティは限定されている。
独国実用新案第93 00 319.6 U1号明細書には、特に二輪車を保護するためのケーブル形状の可撓性セキュリティストランドが開示されており、ケーブルロックの場合には一般的である鋼ケーブルが、編組合成繊維の組み合わせで置き換えられていることを特徴とする。同様にコアに一緒に織られたいくつかのステンレス鋼線が追加された、粗く緩く織られたアラミド繊維のストランドは、コアケーブルとして機能する。このコアケーブルは、ポリエステル繊維によって覆われ、中空ケーブルを形成する。
同様に、独国実用新案第29512550 U1号明細書には、移動物体を保護するための、ケーブル又はチューブの形状である可撓性セキュリティストランドが開示されており、ケーブルロックの場合には一般的である鋼ケーブルが、金属材料と非金属材料の組み合わせと共に合成繊維の組み合わせで置き換えられている場合は、該金属材料及び該非金属材料は、これらの繊維を通過するか若しくは覆うだけであるか、又はこれらの繊維を通過して覆い、ポリマー材料及びゴム材料が、上記の材料又は材料の組み合わせの被覆又はシースとして使用される。
独国実用新案第93 00 319.6 U1号明細書及び同第29512550 U1号明細書に記載されている構造は、鋸、ボルトカッター、破壊、又はダイヤモンド工具に対する保護を改善するが、切断抵抗性は改善しない。このようなセキュリティストランドは、鋼ケーブルコアを備えた従来のケーブルロックよりも容易に鋭利なナイフによって切断され得る。
独国実用新案第20 2008 015 885 U1号明細書には、両端部にアイを備えた複数の改良片側チェーンリンクからなる可撓性自転車ロックが開示されており、該チェーンリンクは、結合工程によって互いに結合され、通常の短い両側チェーンリンクが片側チェーンリンク間にそれぞれ配置され、該両側チェーンリンクは、南京錠を掛けるための通常のチェーンリンクをチェーンの端部に備える。ロックは、プラスチック、ゴムなどで被覆することができる。このタイプの構造は、高い切断抵抗を示すが、チェーンリンクのプラスチック又はゴムでの被覆は、チェーンリンクによって引き起こされ得る、保護するべき物体の損傷又はユーザーの負傷を回避するためにしか役立たない。このタイプの構造は、例えば、鋸、ボルトカッター、破壊、又はダイヤモンド工具に対する保護を改善しない。
独国実用新案第20 2013103129 U1号明細書には、シース及びロック要素を備え、一般に金属チェーン又は金属ケーブルからなる自転車ロックが開示されている。シースは、一方では、保護されるべき物体を損傷から保護する役割を果たし、他方では、自転車の交通安全、及び任意である自転車の運転者の交通安全を向上させる役割を果たす。この目的のために、シースは、光反射及び/又は蛍光コーティングを備える。この構成は、自転車ロックに衝当する放射線が反射され、かつ/又は蛍光が生成される効果を果たし、結果として、自転車に、自転車ロックのシースによってさらなる安全機能が付与される。このシースは、盗難防止の強化には貢献しない。
発明の説明
改善された盗難防止とは、セキュリティケーブルが、十分に長い時間にわたって該セキュリティケーブルを壊して破ろうとしても耐えることを意味する。「十分に長い時間」とは、窃盗犯が盗難中にロックを破る又は破壊するためになんとか許容できると考える時間と理解されるべきである。例えば、自転車のロックなどの従来のセキュリティ装置は、原則として様々な方法で、様々な補助手段:鋸引きによる切断、ボルトカッター、切断機、若しくはダイヤモンド工具による切断によって、鋭利な刃による切断によって、破壊によって、又は(例えば、火又はガスバーナーなどによる)熱若しくは冷却の作用によって破壊することができる。冷媒(例えば、液体ヘリウム、液体窒素、又は液体酸素など)による局所的に強い過冷却は、例えば鋼などの従来の材料を脆くし、ハンマーによる数回の殴打によって破壊することができる。しかしながら、セキュリティ装置が、壊して破ろうとする試みに十分に長い時間にわたって耐えると、窃盗犯は逮捕を恐れるはずである。従って、ほとんどの場合、セキュリティケーブルは、壊して破ろうとする試みに数分間耐えれば十分であるはずである。
従って、本発明の目的は、軽量で盗難防止が改善された、十分な可撓性を有するセキュリティケーブル又はセキュリティストランドを提供することにある。
本発明の目的は、物体を保護するためのセキュリティケーブルによって達成され、
・該セキュリティケーブルは、繊維又はヤーンからなる3層又は4層以上の撚織物、編織物、又は織布を有し、
・編織物又は織布は互いに重ねて配置され、
・該セキュリティケーブルはコアとしてチェーンを有することを特徴とする。
本発明によるセキュリティケーブルのこの構造は、繊維又はヤーンからなる3層又は4層以上の編織物又は織布の存在による、鋸、ボルトカッター、破壊、又はダイヤモンド工具などの機械的作用に対する保護の向上、及びチェーンの存在による、例えばナイフなどの鋭利な刃物に対する切断抵抗性の向上の両方を保証する。撚織物、編織物、又は織布の製造に使用される材料の選択により、熱及び冷却の作用に対する効果的な保護がさらに可能になる。
本発明の文脈において、撚織物は、平行な細長いスレッド(thread)の1つ又は複数の積み重ねからなる布地材料であると解釈される。スレッドは通常、交点で固定される。この固定は、実質的に結合で、又は摩擦によって機械的に、かつ/又は確実なロックで行われる。撚織物は、単層又は多層として形成することができる。多層撚織物の場合、スレッドの積み重ねはすべて、異なる向きを有し、またスレッドの数及びスレッドの細さが異なり得る。織布とは対照的に、撚織物は、繊維が細長い形態で存在するため、さらなる構造ひずみが存在せず、かつスレッドの整合をそれぞれの応用例に合わせて具体的に定義できるため、繊維/プラスチック複合材料の補強構造として優れた機械的特性を有する。
本発明によるセキュリティケーブルに使用するための撚織物は、典型的には平行に整合されるか、又はストランドの形態である。
編織物は、繊維、ヤーン、金属線などの複数の規則的に織り合わせられたストランドからなる。
本発明によるセキュリティケーブルに使用するための編織物は、典型的には管状層の形態である。
織布は、直角又はほぼ直角に交差する少なくとも2つの糸系(thread system)、すなわちスレッドの交差によって接続された長手方向の縦糸及び横断方向の横糸からなる、手動又は機械で製造された布地材料である。ほとんどの織布は、単層織布であり、それぞれが、1つの縦糸系と1つの横糸系のみを有する。複数の縦糸系又は横糸系が使用されると、強化された織布が得られる。例えば、横二重織(2つの横糸系と1つの縦糸系を含む)、縦二重織(1つの横糸系と2つの縦糸系)、及び二重織布(2つの縦糸系と2つの横糸系)から選択される強化織布の使用も本発明に適している。典型的な二重織布は、ピケ、コテレ、カルマック、及びマテラッセである。二重織布は、異なる方法で織り合わせられた2つの織布からなる。
本発明によるセキュリティケーブルに使用するための織布は、典型的には管状である。
本発明によるセキュリティケーブルは、互いに重ねられた層又は積み重ねのシース又は管状の形態に配置された繊維又はヤーンからなる、好ましくは3層、4層、5層、6層、7層、8層、9層、又は10層、より好ましくは3層、4層、5層、又は6層、特に好ましくは3層、4層、又は5層の撚織物、編織物、又は織布を有し、チェーンがセキュリティケーブルのコアを形成する。
いずれの場合も、撚織物、編織物、又は織布は、管状として事前に形成してから、チェーン又はそれぞれの前の層に配置することができる。別の可能性は、後にチェーン又はそれぞれの前の層の周りに巻き付けられる、シート状の撚織物、編織物、又は織布を提供することである。ここでは、互いに重ねられた層又は積み重ねが、巻き方向が1つの積み重ねから次に続く積み重ねで異なって配置されると特に好ましい。これにより、鋸、ボルトカッター、破壊、又はダイヤモンド工具に対するケーブルの耐性が向上する。管状及び巻き付け層の形態に事前に形成された層の組み合わせも考えられる。
本発明によるセキュリティケーブルの盗難防止の向上は、特に、撚織物、編織物、又は織布に加えて、セキュリティケーブルのチェーンが、マルチフィラメント又はヤーン又は撚糸によって覆われることで達成される。マルチフィラメント又はヤーン又は撚糸は、好ましくは、チェーンの周りに直接、管状の形態に配置された撚織物、編織物、若しくは織布の下、又はそれらの中に配置される。この配置は、鋸、ボルトカッター、又はダイヤモンド工具の動作を効率的に防止し、セキュリティケーブルの耐破壊性が向上する。
当業者であれば、フィラメントが任意の所望の長さの繊維であることを理解する。マルチフィラメントは、数本から多数の隣接するフィラメント、例えば、2~1000本、10~900本、20~800本、又は30~700本、好ましくは40~600本又は50~500本の隣接するフィラメントを含む。
ヤーンは、1つ又は複数の繊維からなる線状の織物構造である。ヤーンは、例えば、撚織物、編織物、又は織布を形成するために加工することができる織物中間製品である。撚糸は、互いにより合わせられた複数のヤーン又はヤーンスレッド(yarn thread)からなるスレッド(線状織物)であることを理解されたい。撚糸は、一緒に撚られていない単一のヤーンよりも実質的に高い引裂抵抗(tear resistance)を有し得る。
本発明の好ましい一実施態様では、チェーンはマルチフィラメントによって覆われている。さらに好ましい一実施態様では、チェーンはヤーンによって覆われている。さらに好ましい一実施態様では、チェーンは撚糸によって覆われている。さらに、チェーンを覆うマルチフィラメント、ヤーン、又は撚糸がピンと張って配置されるのではなく、チェーンの周りにゆるく配置されると特に好ましい。本発明によるセキュリティケーブルのこの構造は、鋸引き又は引裂に対して特に耐性がある。鋸刃の歯が、マルチフィラメント、ヤーン、又は撚糸に絡まり、それらを切断することなくそれらを引っ張ることになる。この効果は、マルチフィラメント、ヤーン、又は撚糸からなる繊維が、引裂又は張力により荷重がかかったときに容易に破壊する脆い材料からなるのではなく、弾性材料からなる場合にさらに強まる。マルチフィラメント、ヤーン、又は撚糸は、好ましくは、人造繊維、様々な人造繊維の混合物、又は人造繊維と天然繊維の混合物からなり、これらは以下に記載される。
上述のように、本発明によるセキュリティケーブルの構造は、盗難に対するセキュリティを向上させる。これに関連して、本発明によるセキュリティケーブルはまた、増加した引裂抵抗及び増加した引張強度を有する。これにより、移動物体を盗難から守ると共に、例えば、クレーン、貨物用エレベーター、滑車装置などの機械の構成部品として、船乗り業、測量、建築構造、及び運送において、並びにスポーツ登山、綱引き、非常線張り、及び牽引などにおいてセキュリティケーブルのさらなる用途の可能性を広げる。
本発明によるセキュリティケーブルの個々の構成部品又は層の直径、円周、層の厚さなどの寸法は、意図する用途に応じて様々に構成される。
セキュリティケーブルのコアのチェーンの周りに配置されるマルチフィラメント、ヤーン、又は撚糸は、管状の層を形成し、その直径は3 mm超~50 mmの範囲である。盗難に対するセキュリティの分野、又は、例えば登山などのスポーツ分野における用途では、この層の直径は、好ましくは3 mm超~10 mm、特に好ましくは3 mm超~8 mm又は3 mm超~5 mmである。これに関連して、「3 mm超」は、この層の直径がチェーンの直径より少なくともわずかに大きいことを意味し、例えば、3.1 mm、3.2 mm、3.3 mm、3.4 mm、3.5 mmなどである。
例えば、建築構造、運送、及び牽引などの引張荷重が高い分野での用途では、本発明によるセキュリティケーブルは、相応に大きい、すなわち、より強く、また寸法がより長い。マルチフィラメント、ヤーン、又は撚糸からなる、チェーンの周りに配置される管状層の直径は、好ましくは5 mm~30 mm超、10 mm~30 mm超、15 mm~30 mm超、特に好ましくは20 mm~30 mm超又は25 mm~30 mm超の範囲である。これに関連して、「30 mm超」は、この層の直径がチェーンの直径より少なくともわずかに大きいことを意味し、例えば、31 mm、32 mm、33 mm、34 mm、35 mmなどである。
本発明の文脈において、「直径」は、シース又はチューブの形態のそれぞれの層の外径として定義される。
繊維又はヤーンの材料の種類に関しては、同じことが、本発明によるセキュリティケーブルのシース又はチューブの形態の層を構成する撚織物、編織物、又は織布にも当てはまる。
撚織物、編織物、及び/又は織布を形成するための繊維又はヤーンは、好ましくは、それらを構成する人造繊維及び天然繊維又はヤーンから選択される。
本発明によるセキュリティケーブルの個々の層に使用するのに好ましい人造繊維は、天然ポリマーの繊維、合成ポリマーの繊維、無機物質の繊維、及び金属繊維から選択される。
本発明の一実施態様では、天然ポリマーの繊維は、再生セルロースの繊維、例えば、ビスコース、モーダル、リヨセル、及びキュプラ;セルロースエステルの繊維、例えば、アセテート繊維及びトリアセテート繊維;タンパク質繊維、例えば、再生タンパク質繊維、改変大豆タンパク質繊維、トウモロコシタンパク質繊維、カゼイン繊維、及び化学紡糸繊維;ポリラクチド繊維、アルギン酸繊維、キチン繊維、エラストジエン(elastodiene)繊維、及びバイオベースのポリアミド繊維から選択される。
本発明のさらなる実施態様では、合成ポリマーの繊維は、ポリエステルの繊維、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、及びポリブチレンテレフタレート(PBT)など;ポリアミド(PA)、ポリイミド、ポリアミド-イミド、アラミド、ポリアクリル、モダクリル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化物、エラスタン、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾイミダゾール、ポリ尿素、メラミン、ポリフェニレンサルファイド、トリビニル、エラストオレフィン、エラストマルチエステル、ポリビニルアルコール、ビニラール(vinylal)、ポリカーボネート;及びポリスチレンから選択される。
本発明のさらなる一実施態様では、無機物質の繊維は、セラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、玄武岩繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、結晶繊維、スラグ繊維、及びナノチューブ繊維から選択される。
本発明のさらなる一実施態様では、繊維又はヤーンは、ポリエステル繊維(PES)、アラミド繊維、ガラス繊維、及び高弾性ポリエチレン(HMPE)の繊維から選択される。
撚織物、編織物、及び/又は織布が、上記の繊維又はヤーンの混合物又は組み合わせを含むと特に好ましい。
PES繊維は、本発明によるセキュリティケーブルに関連していくつかの利点を有する。PES繊維は、特に耐光性かつ耐候性であるため、気候の影響に耐性がある。ポリエステル繊維はまた、軽さ及び細さが重要な場合にも使用することができる。ポリエステル繊維は、天然繊維との混合に非常に適している。ポリエステル繊維又は相応に高い比率の混合物の織布は、折り目が付きにくく、たとえ湿気の作用を受けても寸法安定性を維持する傾向がある。ポリエステル繊維は、優れた水分輸送能力を有し、すぐに乾く。ポリエステル繊維は、手入れが容易である。ポリエステル繊維は、高い強度を有し、これにより優れた耐久性を発揮する。
PESの他に、ポリアミド、ポリウレタン、及びエラスタンも、繊維混合物に適した人造繊維である。
ポリアミドは、非常に伸縮性があり、しわになりにくい。
ポリアクリル繊維は、非常にかさばり、羊毛のような性質を有する。この材料は、ほとんどしわにならず、製造時に(ポリエステルでできるように)しっかりと着色することができ、伸縮性があり、柔軟である。主にその伸縮性と羊毛のような性質のために、ポリアクリル繊維が含まれる繊維混合物を含む撚織物、編織物、及び/又は織布は、鋸又はボルトカッターの動作に対して高い保護を提供する。それらの伸縮性のために、これらの繊維混合物は、特に引裂抵抗性である、又はボルトカッターの切断をある程度まで「回避」する。
ポリウレタンも同様に、伸縮性の高い繊維である。ポリウレタンは通常、純粋な状態で使用されることはなく、むしろ伸縮性を得るために他の繊維と混合される。ポリウレタンは、エラスタン及びスパンデックス(登録商標)の主成分である。ポリウレタンはまた、発泡させることができ、この形態で、本発明によるセキュリティケーブルに、例えば、撥水性の外側シースとして利用される。ポリウレタンはまた、例えば、繊維基材に適用することができる。この場合、美観のために役立つ構造を押し込むこともできる。
エラスタンは、主にポリウレタンからなり、伸縮性の高い合成繊維である。エラスタンは通常、純粋な状態で使用されることはなく、むしろ伸縮性を得るために他の繊維と混合される。エラスタンは、製造時に(ポリエステルでできるように)しっかりと着色することができる。
ポリウレタン繊維又はエラスタン繊維の繊維混合物を含む撚織物、編織物、及び/又は織布は、その弾性により、鋸又はボルトカッターの動作に対して高い保護を提供する。
本発明によるセキュリティケーブルのさらなる要件は、例えば、ナイフの刃などの鋭利な刃に対する切断抵抗を高めることである。セキュリティケーブルの切断抵抗は、例えば、アラミド繊維を含む撚織物、編織物、及び/又は織布を使用することによって高められる。アラミド繊維には様々な種類がある。パラアラミドの合成繊維は、ケブラー(登録商標)などの商品名で知られている。それらの優れた特性により、機器やアクセサリーは保護され、切断抵抗性である。パラアラミド繊維は、軽量であるにもかかわらず、耐衝撃性、引っ張られたときの強さ、引裂抵抗、耐熱性が鋼よりも優れている。本発明の一実施態様では、パラアラミド繊維は、例えばエラスタンを混合することにより、他の工業用繊維と混合される。また、熱安定性酸化ポリアクリル繊維である不燃性織物繊維PANOX(登録商標)と結合することが好ましい。本発明のさらなる一実施態様では、パラアラミドの追加のアルミニウム被覆が表面に施され、その結果、その耐熱性及び絶縁作用が高まる。パラアラミドは、難燃性であり、溶融せず、高温耐性であり、平均を上回る切断抵抗を有し、引っ張られたときに非常に強く、かつ化学物質に対して良好な耐性を示すため、パラアミドの使用は、本発明によるセキュリティケーブルに有利な効果をもたらす。
例えば、Nomex(登録商標)などのメタアラミド繊維は非常に熱に強い。難燃性繊維は、火源が取り除かれると自己消火する。温度が370℃を超えると、Nomex(登録商標)は炭化し始める。この吸熱反応の結果として、この材料は、保護シールドを構築し、熱はゆっくりとしか浸透できないため、有用な時間が確保される。メタアラミドはさらに、多くの溶媒、酸、塩基に対しても安定である。メタアラミドの静電荷は、炭素又は金属繊維と混合することによって回避することができる。パラアラミドは、永久的な耐火性を提供し、耐用年数が長く、炎の作用を受けても壊されて破られず、酸、塩基、及びガスに耐性があり、かつ帯電防止特性を有するため、パラアラミドの使用は、本発明によるセキュリティケーブルに有利な効果をもたらす。
ポリエチレン、特にHPPE、HMPE、又はUHMW-PEの繊維も、撚織物、編織物、織布、マルチフィラメント、及びヤーンでの使用に特に適している。HPPE、HMPE、及びUHMW-PEの略語はそれぞれ、「高性能ポリエチレン繊維」及び「超高分子量ポリエチレン」を表す。どちらも、Dyneema(登録商標)又はSpectra(登録商標)などの商品名で知られているポリエチレン繊維を指す。HPPEの分子量は、通常のポリエチレン(PE)の分子量の10~100倍である。HPPEは、アラミドの相対密度よりもさらに約30%も低い相対密度を有し、しかも極めて耐疲労性が高い。さらなる利点は、高いUV耐性、破断時の低い伸長、並びに切断抵抗性及び耐摩耗性が高いことである。化学的に単純な構造により、この繊維は、特に化学物質に対して反応しない。HPPE繊維の一例として、Dyneema(登録商標)繊維が挙げられる。これは、3~4 GPa(3000~4000 N/ mm2)の引張強度値を有する。Dyneemaの裂断長は、400kmにわずかに届かない。0.95~0.97 g/cm3密度では、Dyneemaは、水よりわずかに軽く、浮く。この繊維は、非常に長持ちし、摩耗、湿気、紫外線、化学物質に対して高い耐性を有する。室温での強度は、非常に高く、温度が低下すると増加する。-30°Cで、強度の増加は、室温と比較してすでに30%である。
従って、好ましい実施態様ではアラミド繊維及び/若しくはHMPE繊維を含む撚織物、編織物、並びに/又は織布を含む本発明によるセキュリティケーブルは、特に耐熱性、耐寒性、及び特に切断の動作に対する耐性がある。
本発明によると、セキュリティケーブルは、セラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、玄武岩繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、結晶繊維、スラグ繊維、及び/若しくはナノチューブ繊維、又はそれらのヤーンから選択される少なくとも1本のさらなる繊維又は1本のさらなるヤーンを含む繊維混合物を含有する撚織物、編織物、及び/又は織布を含むため、耐熱性及び切断抵抗性がさらに高められる。
本発明によると、セキュリティケーブルは、コアとしてチェーンを有することで、例えばナイフの刃などの鋭利な物体に対する切断抵抗性が特に効果的に高められる。本発明の文脈において、チェーンは、連結された、又は接合部によって接続された多数の可動チェーンリンクを備えたチェーンストランドであることを理解されたい。チェーンは、例えばカーブチェーン又はアンカーチェーンとして形成されるか、又は接合工程によって1つに接合されたアイを両端に有する複数の修正片側チェーンリンク、及び片側チェーンリンク間に配置された通常の両側チェーンリンクからなる。
チェーンは、様々な材料、例えば金属又はプラスチックからなり得る。
好ましい一実施態様では、チェーンは、例えば、鋼、硬化鋼、亜鉛メッキ鋼、ステンレス鋼、チタン、アルミニウム、又は金属合金などの金属からなる。
本発明の同様に好ましい一実施態様では、チェーンは、プラスチック又は複合材料からなる。適切な複合材料としては、例えば、金属/プラスチック複合材料、繊維強化複合材料、又はガラス含有複合材料が挙げられる。
特に好ましい一実施態様では、チェーンは、ガラス繊維強化ガラス、金属マトリックス複合材料、例えば、ボロン強化アルミニウム、セラミック繊維複合材料(例えば、炭素繊維強化炭化ケイ素)、自己強化熱可塑性プラスチック(同じ組成のプラスチックマトリックス中のプラスチック繊維)、繊維/プラスチック複合材料、例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFP)、ガラス繊維強化プラスチック(GFP)、アラミド繊維強化プラスチック(AFP)、天然繊維強化プラスチック(NFP)、TiGr複合材料(チタン、炭素繊維、及びエポキシ樹脂の材料)、及びガラス繊維強化アルミニウム(ガラス繊維強化プラスチック及びアルミニウムの材料)から選択される複合材料からなる。
本発明によると、コアとして金属チェーンを有するセキュリティケーブルが特に好ましい。
さらなる一実施態様では、チェーンの材料は、表面処理又は表面仕上げが施され、対応するコーティングを有する。これらには、亜鉛メッキ、粉体塗装などの工程が含まれる。表面処理によるさらなる機能を果たすために、チェーンの表面特性が最適化される。鋼チェーンの亜鉛メッキは、例えば、腐食保護を高める、或いは代替として、この目的のために鋼チェーンにPVCコーティングを施すこともできる。
応用分野に応じて、チェーンのサイズ、特にその太さ又は直径は様々に構成される。移動物体の盗難防止には、直径8 mm以下、好ましくは5 mm以下、特に好ましくは4 mm又は3 mmのチェーンで十分である。盗難防止の分野では、チェーンの寸法は、好ましくは、セキュリティケーブルの重量が大幅に増加しないように選択される。
産業用途では、より太いチェーンが、本発明によるセキュリティケーブルにコアとして含められる。この実施態様のチェーンは、好ましくは、最大30 mm、例えば10 mm以上、特に好ましくは15 mm以上又は20 mm以上、とりわけ好ましくは25 mm以上の厚さ又は直径を有する。
環境の影響から保護するため、及び審美的理由から、セキュリティケーブルは、特に外層をさらに備えることができる。
一実施態様では、本発明によるセキュリティケーブルは、好ましくは紫外線不透過性として形成されたケーシングをさらに有する。ケーシングはまた、プラスチック材料、特にテフロン、アクリル、及び/又はシリコーンも含み得る。結果として、織物繊維は、天候の影響から効果的に保護される。さらに、このケーシングは、繊維複合材から突き出た織物繊維も一緒に保持する。必ずしもセキュリティ面を満たすものではないが、特定の方法でストランドのロックをグラフィックに設計するために印刷できる追加の織物繊維、撚織物、編織物、又は織布をケーシング上に配置することができる。代替として、ケーシングはまた、所望のデザインを達成するためにカラーで印刷する、又は色を適用することができる。
本発明のさらなる一実施態様では、耐候性ケーシング又はその上に位置する織物繊維、撚織物、編織物、又は織布を、セキュリティ面、例えば改善された交通安全がさらに保障されるように設計することができる。この目的のために、ケーシングは、反射光学素子を備えることができる。適切な光学素子は、それ自体が公知であり、ケーシングに埋め込まれたレンズ若しくはプリズム若しくは球体又はそれらの組み合わせから選択することができる。代替として、そのような光学素子を含むプラスチック層を、ケーシング上に位置する織物繊維、撚織物、編織物、又は織布上に配置することができる。
セキュリティケーブルのさらに有利な構成は、それぞれの撚織物層と編織物層と織布層との間に金属層を配置できることである。金属層は、好ましくは、金属線又は金属箔を含む。代替として、織物繊維に金属コーティングを施すこともでき、金属層は、特に密閉形態である。金属層のこの配置は、特に有利であり、セキュリティケーブルの難燃性を高める。しかしながら、特に、らせん状の形態に有利に配置された単一のワイヤを有する非密閉層が存在してもよい。この配置はまた、難燃性の向上に寄与し、その一方、結果として、特にセキュリティケーブルの引張強度、切断抵抗、及び引裂抵抗を高める。
さらに好ましい一実施態様では、本発明によるセキュリティケーブルのケーシングは、摩耗物質を含み得る。適切な摩耗物質は、例えば、酸化アルミニウム、コランダム、炭化ホウ素、二酸化ケイ素、炭化ケイ素、砂、及びガラス粒子を含む群から好ましくは選択される粒子である。ケーシングの代わりに、又はケーシングに加えて、摩耗物質は、個々の撚織物層と編織物層と織布層との間にさらに配置される層に含めることができる。これらの研磨物質は、盗難が試みられた場合に鋭利な工具の切れ味を悪くする。
個々の撚織物層と編織物層と織布層との間に配置されたケーシング又は中間層は、さらなる添加剤を含み得る。導電性物質、難燃剤、発光物質、及び金属を添加剤として含めることができる。ここで、導電性物質は、カーボンブラック、炭素繊維、金属粉末、及びナノ粒子、特にカーボンナノチューブを含む群から選択することができる。これらの物質の組み合わせを使用することもできる。導電性物質は、セキュリティケーブルにスマート機能又は電子盗難防止手段を提供するために使用することができる。リン酸塩、ホウ酸塩、特にポリリン酸アンモニウム、リン酸トリス(トリブロモ-ネオペンチル)、ホウ酸亜鉛、又は多価アルコールのホウ酸錯体が、好ましくは難燃剤として使用される。これらの添加剤は、熱及び火の作用に対するセキュリティケーブルの保護の強化に寄与する。発光物質としては、無機ベース又は有機ベースの蛍光物質及び/又はリン光物質、特に硫化亜鉛及びアルカリ土類アルミン酸塩が好ましい。これらの添加剤は、交通安全の向上に寄与し得る(暗闇でも見える)。
さらなる有利な一実施態様では、セキュリティケーブルには、撥水性物質を含浸させることができる。撥水性物質の含浸は、好ましくは外側ケーシングに適用される。しかしながら、1つ又は複数の撚織物層、編織物層、又は織布層に撥水性物質を含浸させることも可能である。
少なくとも1つの導電体がセキュリティケーブルに配置され、該導電体が切断されたときに警報を発する警報手段が設けられている場合は、ストランドロックのインテリジェントセキュリティが可能である。次いで、この警報を、適切な送信手段によってモバイルコンピュータデバイス、携帯電話、スマートフォン、又はタブレットPCのアプリケーションに直接送信することができる。
この少なくとも1つの導電体は、互いに組み合わせることもでき、様々な方法で存在させることができる。従って、セキュリティケーブルのコアのチェーンは、導電性材料からなる場合は導電体として機能し得る。上記の導電性材料の添加剤を同様に使用して導電体を形成することができる。導電体は、金属層内に存在させることもできるし、又は、例えば少なくとも1つの織られた撚織物、編織物、又は織布に包含される織物層に、例えば単一のワイヤとして又はワイヤメッシュとして組み込むことができる。
盗難防止を確実にするためには、セキュリティケーブルは、その両端で適切なロック装置又はセキュリティ装置に接続できなければならない。移動物体の盗難防止に使用される、又は使用できるすべての従来のロック装置が、原則として適している。ロック装置がセキュリティケーブルに直接取り付けられていない場合、該セキュリティケーブルは、好ましくは、例えば南京錠などのロック装置を接続することができる両端部に装置を備える。従って、一実施態様では、セキュリティケーブルは、両端部にアイ若しくはループを有するか、又は一方の端部にアイを有し、かつ他方の端部にループを有する。そのようなループ又はアイは、例えば、金属又はプラスチックのクランプによってセキュリティケーブルの曲がった端部を該セキュリティケーブルにクランプすることによって形成することができ、該ループ又はアイは、接続点が覆われる、特に封入されると好ましい。このためには、プラスチックが特に適している。ループはまた、縫い合わせによって形成してから、プラスチックで封入することもできる。アイは、様々な形態を有することができ、例えば、円形又はO型にすることができる。アイは、セキュリティケーブルのそれぞれの端部に適切な方法で固着できる、例えば、金属、又はチェーンについて上述したような複合材料の別個の構成要素によって形成することができる。鋼のアイを使用することが好ましい。盗難防止を強化するためには、硬化鋼のアイが特に好ましい。腐食保護を改善するために、アイに、例えば、PVCコーティングなどの腐食防止コーティングを施すことができる。代替として、アイに亜鉛メッキすることもできる。アイのサイズ、特に直径は異なり得る。移動物体の盗難防止の分野で使用されるセキュリティケーブルのアイは、好ましくは、8 mm~200 mm、好ましくは8~150 mm又は8~100 mm、より好ましくは8~90 mm、8~80 mm、8~70 mm、又は8~60 mm、特に好ましくは8~50 mm、8~40 mm、8~30 mm、又は8~20 mmの範囲の内径を有する。
セキュリティケーブルの端部を、移動物体に固着されているロック装置又はセキュリティ装置に接続することが適切であり得る。従って、さらなる一実施態様では、セキュリティケーブルは、一方の端部にアイ又はループ、他方の端部に適切なセキュリティ要素を備えることができ、該セキュリティ要素は、移動物体に固着されるロック装置又はセキュリティ装置にロックすることができる。従って、この物体は、その周りに巻き付けられるセキュリティケーブルによって保護することができ、この巻き付けのときに、該セキュリティケーブルの自由端がアイ又はループに通されてから、該自由端がロックされる。そのような固着されたロック装置又はセキュリティ装置は、例えば、フレームロックである。適切なセキュリティ要素は、例えば、ボルト又はブラケットから選択される。
さらに、好ましくは、セキュリティケーブルは、互いに相互作用するロック装置又はセキュリティ装置の部品をその端部に備える。そのようなロック装置は、自転車のロックの分野の当業者には公知である。本発明の一実施態様では、ロック装置又はセキュリティ装置はロックとして構成される。好ましい一実施態様では、ロック装置又はセキュリティ装置は、キーでロックできるロックとして構成される。ロック装置として、ダイヤル錠も考えられる。
本発明のセキュリティケーブルの長さは、所望の使用目的に応じて様々に選択することができる。自転車のセキュリティの分野では、50 cm~200 cmの長さが適切である。50 cm~160 cm、特に50 cm~100 cmの長さが特に適している。例えばボートなどの他の移動物体が保護されるべき場合は、対応するより長いセキュリティケーブルが選択される。同じことが、産業用途の分野における本発明によるセキュリティケーブルにも当てはまる。
本発明によるセキュリティケーブルの以下の実施態様が特に好ましい:
i.セキュリティケーブルは、コアとして金属チェーンを有する。その上に、3層の撚織物、編織物、及び/又は織布が配置される。
ii.セキュリティケーブルは、コアとして複合材料のチェーンを有する。その上に、3層の撚織物、編織物、及び/又は織布が配置される。
iii.セキュリティケーブルは、コアとして複合材料のチェーンを有する。その上に、4層の撚織物、編織物、及び/又は織布が配置される。
iv.セキュリティケーブルは、コアとして金属のチェーンを有する。その上に、4層の撚織物、編織物、及び/又は織布が配置される。
v.セキュリティケーブルは、コアとして金属のチェーンを有する。その上に、5層の撚織物、編織物、及び/又は織布が配置される。
vi. セキュリティケーブルは、コアとして複合材料のチェーンを有する。その上に、5層の撚織物、編織物、及び/又は織布が配置される。
vii.実施態様i.~vi.のセキュリティケーブルの撚織物層、編織物層、又は織布層は、異なる材料の繊維及び/若しくはヤーンからなるか、又はそれを含む。
viii.実施態様i.~vi.のセキュリティケーブルの撚織物層、編織物層、又は織布層は、同じ材料の繊維及び/若しくはヤーンからなるか、又はそれを含む。
ix.実施態様i.~vii.のセキュリティケーブルの撚織物層、編織物層、又は織布層のうちの少なくとも1つは、HPMEヤーン及びPESヤーンの編織物を含むか、又はそれからなる。
x.実施態様i.~vii.のセキュリティケーブルの撚織物層、編織物層、又は織布層のうちの少なくとも1つは、ガラス繊維ヤーンの編織物を含むか、又はそれからなる。
xi.実施態様i.~vii.のセキュリティケーブルの撚織物層、編織物層、又は織布層のうちの少なくとも1つは、アラミドヤーンの編織物を含むか、又はそれからなる。
xii.実施態様i.~x.によるセキュリティケーブルのコアのチェーンは、好ましくはHMPEからなるマルチフィラメントによって覆われる。
xiii.実施態様i.~xii.によるセキュリティケーブルは、撚織物層、編織物層、又は織布層の間に少なくとも1つの金属層を備える。
xiv.実施態様i.~xiii.によるセキュリティケーブルは、装飾的な編織物、例えばPES撚糸から形成された外側シースを有する。
xv.実施態様i.~xiv.によるセキュリティケーブルは導電体を有する。
xvi.実施態様i.~xv.によるセキュリティケーブルは各端部にアイを備える。
xvii.実施態様i.~xv.によるセキュリティケーブルは各端部にループを備える。
xviii.実施態様i.~xv.によるセキュリティケーブルは、一方の端部にアイ、他方の端部にループを備える。
xix.実施態様i.~xv.によるセキュリティケーブルは、一方の端部にアイ又はループ、他方の端部にボルト又はブラケットを備える。
撚織物、編織物、及び/又は織布の個々の層が、異なる材料の繊維及び/又はヤーンからなるか、又はそれらを含むと特に好ましい。結果として、セキュリティケーブルの最適な特性を得ることができる。例えば、より内側の層が高い引張強度を有し得、より外側の層が高い切断抵抗性、耐熱性、又は耐寒性を有し得る。
本発明を、9つの図面を参照して以下により詳細に説明する。
図面中:
図1、2及び3は、様々なタイプのアイを備えた本発明によるセキュリティケーブルを示す。 図4は、アイ及びボルトを備えた本発明によるセキュリティケーブルを示す。 図5は、フレームロックに接続するための本発明によるセキュリティケーブルを示す。 図6は、様々な実施態様におけるキー付きロックとして構成されたロック装置を備えた本発明によるセキュリティケーブルを示す。 図7は、4つの外層を備えた本発明によるセキュリティケーブルの一実施態様の層構造を示す。 図8は、3つの外層を備えた本発明によるセキュリティケーブルの一実施態様の層構造を示す。 図9は、5つの外層を備えた本発明によるセキュリティケーブルの一実施態様の層構造を示す。
図1は、本発明によるセキュリティケーブル11を備えたセキュリティ装置10を示す。セキュリティケーブル11は、一方の端部に円形アイ12を備え、他方の端部に楕円形アイ12’を備える。2つのアイ12及び12’は、異なるサイズを有し得る。例えば、セキュリティケーブルの長さを長くするために、小さいアイを大きいアイに通して引っ張ることができる。さらに、大きいアイの内径により、ケーブルを他のシャックル錠に接続することも可能である。アイを使用して、セキュリティケーブルを、例えば南京錠に接続することができる。
図2は、本発明によるセキュリティケーブル11を備えたセキュリティ装置10を示す。この実施態様のセキュリティケーブル11は、直径が異なる円形アイ12、12’を端部に備える。
図3は、本発明によるセキュリティケーブル11を備えたセキュリティ装置10を示す。この実施態様のセキュリティケーブル11は、直径が同じ円形アイ12、12’を端部に備える。
図4は、本発明によるセキュリティケーブル11を備えたセキュリティ装置10を示す。この実施態様のセキュリティケーブル11は、一方の端部にアイ12を有し、他方の端部にボルト24を有する。
図5は、接続要素14を介して自転車のフレームロック15に接続されているセキュリティケーブル11の一実施態様を示す。自転車が乗り逃げされたり、押しのけられたりするのを防止するフレームロックに加えて、自転車は、持ち去られないようにセキュリティケーブル11によってさらに保護することができる。セキュリティケーブル11は、例えば、街灯の周り、又は位置が固定されて設置された自転車スタンドの一部の周りに回すことができ、接続要素14を備えた端部をアイ12の中に通して引っ張り、次いで該セキュリティケーブル11を、フレームロック15の接続要素14によってロックする。
図6は、セキュリティケーブル11のいくつかの実施態様を示し、該セキュリティケーブル11は、一方の端部にキー26を備えたロック25を備え、他方の端部にボルト24を備える。セキュリティケーブル11は、図6A~図6Cには完全には示されていない。図6(A)は、2つの視点からのキー26を備えるロック25の構成を示す。この構成では、ロック25はL字形である。図6(C)は、キー26を備えたロック25のさらなる構成を示す。この構成では、ロック25は、T字様の形状であり、この構成も2つの視点から描かれている。図6(B)は、ボルト24を備えたセキュリティケーブル11の他方の端部を示す。例えば、自転車などの物体を保護するために、ボルト24がロック25でロックされ、ロック25はキー26によって締めることができる。従って、保護されるべき物体を、持ち去られたり、押しのけられたりしないように保護することができる。ロック25はまた、その他の考えられる方法で設計することができる。
図7は、本発明によるセキュリティケーブル11の一実施態様の層状構造を示す。コアは、金属のチェーン21で形成され、該チェーン21は、ここで示される例ではカーブチェーンとして設計されている。チェーン21は、切断抵抗性である繊維材料からなるマルチフィラメント20によって覆われている。マルチフィラメント20は、例えば、HMPEヤーン及びPESヤーンの混合物からなる、切断抵抗性である編織物によって覆われている。その上には、例えばガラス繊維ヤーンからなる耐火性編織物18が配置されている。編織物18の上には、別の編織物17が位置し、該編織物17は、耐火性かつ切断抵抗性であり、例えばアラミドヤーンからなる。最も外側は、装飾的な織られた編織物16によって形成され、該編織物16には、撥水性かつ防汚性の物質を任意に含浸させることができる。
アイ22、22’は、例えば金属スリーブ13によってセキュリティケーブル11の端部に固定することができる。ここに示される実施態様では、アイ22、22’は鋼からなる。実施態様として示されるアイ22’は、腐食保護のため、及び保護されるべき移動物体の損傷保護のためにPVCでコーティングされる。
図8は、3つの外層を備えた本発明によるセキュリティケーブル11の一実施態様の層状構造を示す。コアは、金属のチェーン21で形成され、該チェーン21は、ここで示される例ではカーブチェーンとして構成されている。チェーン21は、切断抵抗性である繊維材料からなるマルチフィラメント20によって覆われている。マルチフィラメント20は、例えば、HMPEヤーン及びPESヤーンの混合物からなる、切断抵抗性である編織物によって覆われている。その上には、例えばガラス繊維糸からなる耐火性編織物18が配置されている。最も外側は、装飾的な織られた編織物16によって形成され、該編織物16には、撥水性かつ防汚性の物質を任意に含浸させることができる。
セキュリティケーブルの端部は、図7のように設計されている。
図9は、5つの外層を有する本発明によるセキュリティケーブル11の一実施態様の層状構造を示す。コアは、金属のチェーン21で形成され、該チェーン21は、ここで示される例ではカーブチェーンとして構成されている。チェーン21は、切断抵抗性である繊維材料からなるマルチフィラメント20によって覆われている。マルチフィラメント20は、例えば、HMPEヤーン及びPESヤーンの混合物からなる、切断抵抗性である編織物によって覆われている。その上には、例えばガラス繊維糸からなる耐火性編織物18が配置されている。耐火性編織物18の上には、例えばアラミドヤーンからなる、耐火性かつ切断抵抗性である別の編織物17が位置する。ここに示されている実施態様では、金属層が、層17と18の間に配置されている。この例では、金属層は、アルミホイルから形成されている。金属層は、特に有利であり、セキュリティケーブルの難燃性を向上させ、同時に警報手段の導電体として機能する。最も外側は、装飾的な織られた編織物16によって形成され、該編織物16には、撥水性かつ防汚性の物質を任意に含浸させることができる。
セキュリティケーブルの端部は、図7のように設計されている。
図7~図9に示されているセキュリティケーブル11の実施態様は、本発明のすべての利点を組み合わせたものである。層16~20の材料の選択により、鋸、ボルトカッター、破壊、又はダイヤモンド工具などの機械的作用に対する保護が向上し、さらに、例えばナイフなどの鋭利な刃物に対する切断抵抗も向上したキュリティケーブル11が提供される。セキュリティケーブル11の内部のチェーン21は、さらなる切断抵抗を付与する。撚織物、編織物、又は織布の製造に使用される材料の選択により、熱、火、及び冷却の作用に対する効果的な保護がさらに可能になる。
参照符号のリスト
10 セキュリティ要素
11 セキュリティケーブル
12、12’ アイ
13 金属スリーブ
14 接続要素
15 フレームロック
16 装飾的な編織物
17 耐火性かつ切断抵抗性の編織物
18 耐火性編織物
19 切断抵抗性編織物
20 マルチフィラメント
21 チェーン
22、22’ アイ
23 金属層
24 ボルト
25 ロック
26 キー
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
物体を保護するためのセキュリティケーブルであって、
・繊維又はヤーンからなる3層又は4層以上の撚織物、編織物、又は織布を備え、
・該編織物又は該織布が重ねて配置され、
・コアとしてチェーンを備えることを特徴とする、前記セキュリティケーブル。
(態様2)
前記チェーンが、マルチフィラメント又はヤーン又は撚糸によって覆われていることを特徴とする、態様1記載のセキュリティケーブル。
(態様3)
前記撚織物、前記編織物、及び/又は前記織布を形成するための繊維又はヤーンが、人造繊維及び/又は該人造繊維からなる天然繊維若しくはヤーンから選択されることを特徴とする、態様1又は2記載のセキュリティケーブル。
(態様4)
前記人造繊維が、天然ポリマーの繊維、合成ポリマーの繊維、無機物質の繊維、及び金属繊維から選択されることを特徴とする、態様3記載のセキュリティケーブル。
(態様5)
前記天然ポリマーの繊維が、再生セルロースの繊維、例えば、ビスコース、モーダル、リヨセル、及びキュプラ;セルロースエステルの繊維、例えば、アセテート繊維及びトリアセテート繊維;タンパク質繊維、例えば、再生タンパク質繊維、改変大豆タンパク質繊維、トウモロコシタンパク質繊維、カゼイン繊維、及び化学紡糸繊維;ポリラクチド繊維、アルギン酸繊維、キチン繊維、エラストジエン繊維、及びバイオベースのポリアミド繊維から選択されることを特徴とする、態様4記載のセキュリティケーブル。
(態様6)
前記合成ポリマーの繊維が、ポリエステルの繊維、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、及びポリブチレンテレフタレート(PBT)など;ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド-イミド、アラミド、ポリアクリル、モダクリル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化物、エラスタン、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾイミダゾール、ポリ尿素、メラミン、ポリフェニレンサルファイド、トリビニル、エラストオレフィン、エラストマルチエステル、ポリビニルアルコール、ビニラール、ポリカーボネート;及びポリスチレンから選択されることを特徴とする、態様4記載のセキュリティケーブル。
(態様7)
前記無機物質の繊維が、セラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、玄武岩繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、結晶繊維、スラグ繊維、及びナノチューブ繊維から選択されることを特徴とする、態様4記載のセキュリティケーブル。
(態様8)
前記撚織物、前記編織物、及び/又は前記織布が、態様3~7記載の繊維又はヤーンの混合物又は組み合わせを含むことを特徴とする、態様1~7のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様9)
前記チェーンが、金属又は複合材料からなることを特徴とする、態様1~8のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様10)
前記チェーンが、カーブチェーン又はアンカーチェーンとして設計されていることを特徴とする、態様1~9のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様11)
前記チェーンが、盗難防止の分野での用途では8 mm以下の厚さを有し、産業用途では最大30 mmの厚さを有することを特徴とする、態様1~10のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様12)
好ましくは紫外線不透過性として形成されたケーシングも備え得ることを特徴とする、態様1~11のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様13)
印刷可能な繊維又はヤーンからなり、その表面に印刷できるさらなる編織物又は織布を外側シースとして備えることを特徴とする、態様1~12のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様14)
金属層を、それぞれの編織物層と織布層との間に配置できることを特徴とする、態様1~13のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様15)
前記金属層が、金属線、金属箔、又は織物繊維の金属コーティングを含み、該金属層が特に密閉形態であることを特徴とする、態様14記載のセキュリティケーブル。
(態様16)
前記ケーシングが摩耗物質を含むこと、及び/又は該ケーシングが、プラスチック材料、特にテフロン、アクリル、及び/又はシリコーンを含むことを特徴とする、態様1~15のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様17)
撥水性物質が含浸され、該撥水性物質が、好ましくは外側ケーシングに適用されることを特徴とする、態様1~16のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様18)
少なくとも1つの導電体が、前記セキュリティケーブル内に配置され、該導電体が切断されたときに警報を発する警報手段が設けられることを特徴とする、態様1~17のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様19)
両端部にアイ及び/又はループを備えることを特徴とする、態様1~18のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様20)
一方の端部にアイ又はループを備え、他方の端部に、ロック装置又はセキュリティ装置でロックできる適切なセキュリティ要素を備えることを特徴とする、態様1~18のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
(態様21)
互いに相互作用するロック装置又はセキュリティ装置の部品を端部に備えることを特徴とする、態様1~18のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。

Claims (22)

  1. 物体を保護するためのセキュリティケーブルであって、
    ・繊維又はヤーンからなる3層又は4層以上の撚織物、編織物、又は織布を備え、
    ・該撚織物、該編織物又は該織布が重ねて配置され、
    ・コアとしてチェーンを備えることを特徴とする、前記セキュリティケーブル。
  2. 前記チェーンが、マルチフィラメント又はヤーン又は撚糸によって覆われていることを特徴とする、請求項1記載のセキュリティケーブル。
  3. 前記撚織物、前記編織物、及び/又は前記織布を形成するための繊維又はヤーンが、人造繊維及び/又は天然繊維若しくはこれらからなるヤーンから選択されることを特徴とする、請求項1又は2記載のセキュリティケーブル。
  4. 前記人造繊維が、天然ポリマーの繊維、合成ポリマーの繊維、無機物質の繊維、及び金属繊維から選択されることを特徴とする、請求項3記載のセキュリティケーブル。
  5. 前記天然ポリマーの繊維が、再生セルロースの繊維、例えば、ビスコース、モーダル、リヨセル、及びキュプラ;セルロースエステルの繊維、例えば、アセテート繊維及びトリアセテート繊維;タンパク質繊維、例えば、再生タンパク質繊維、改変大豆タンパク質繊維、トウモロコシタンパク質繊維、カゼイン繊維、及び化学紡糸繊維;ポリラクチド繊維、アルギン酸繊維、キチン繊維、エラストジエン繊維、及びバイオベースのポリアミド繊維から選択されることを特徴とする、請求項4記載のセキュリティケーブル。
  6. 前記合成ポリマーの繊維が、ポリエステルの繊維、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、及びポリブチレンテレフタレート(PBT)など;ポリアミド、ポリイミド、ポリアミド-イミド、アラミド、ポリアクリル、モダクリル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化物、エラスタン、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾイミダゾール、ポリ尿素、メラミン、ポリフェニレンサルファイド、トリビニル、エラストオレフィン、エラストマルチエステル、ポリビニルアルコール、ビニラール、ポリカーボネート;及びポリスチレンから選択されることを特徴とする、請求項4記載のセキュリティケーブル。
  7. 前記無機物質の繊維が、セラミック繊維、石英繊維、ガラス繊維、玄武岩繊維、炭素繊維、ホウ素繊維、結晶繊維、スラグ繊維、及びナノチューブ繊維から選択されることを特徴とする、請求項4記載のセキュリティケーブル。
  8. 前記撚織物、前記編織物、及び/又は前記織布が、請求項3~7記載の繊維又はヤーンの混合物又は組み合わせを含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  9. 前記チェーンが、金属又は複合材料からなることを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  10. 前記チェーンが、カーブチェーン又はアンカーチェーンとして設計されていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  11. 前記チェーンが、盗難防止の分野での用途では8 mm以下の厚さを有し、産業用途では最大30 mmの厚さを有することを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  12. ケーシングを備え得ることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  13. 前記ケーシングが紫外線不透過性として形成されている、請求項12記載のセキュリティケーブル。
  14. 印刷可能な繊維又はヤーンからなり、その表面に印刷できるさらなる編織物又は織布を外側シースとして備えることを特徴とする、請求項1~13のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  15. 金属層を、それぞれの編織物層と織布層との間に配置できることを特徴とする、請求項1~14のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  16. 前記金属層が、金属線、金属箔、又は織物繊維の金属コーティングを含み、該金属層が特に密閉形態であることを特徴とする、請求項15記載のセキュリティケーブル。
  17. 前記ケーシングが摩耗物質を含むこと、及び/又は該ケーシングが、プラスチック材料、特にテフロン、アクリル、及び/又はシリコーンを含むことを特徴とする、請求項12又は13記載のセキュリティケーブル。
  18. 撥水性物質が含浸され、該撥水性物質が、好ましくは外側ケーシングに適用されることを特徴とする、請求項1~17のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  19. 少なくとも1つの導電体が、前記セキュリティケーブル内に配置され、該導電体が切断されたときに警報を発する警報手段が設けられることを特徴とする、請求項1~18のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  20. 両端部にアイ及び/又はループを備えることを特徴とする、請求項1~19のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  21. 一方の端部にアイ又はループを備え、他方の端部に、ロック装置又はセキュリティ装置でロックできる適切なセキュリティ要素を備えることを特徴とする、請求項1~19のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
  22. 互いに相互作用するロック装置又はセキュリティ装置の部品を端部に備えることを特徴とする、請求項1~19のいずれか一項記載のセキュリティケーブル。
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