JP7320396B2 - 壁繋ぎ構造 - Google Patents

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Description

この発明は、建物の壁に足場等の構造物を取り付ける際の壁繋ぎ構造に関するものである。
従来、建物の壁に足場等の構造物を取り付ける際に、撤去後の処理が容易になるように、壁の目地幅内にボルトを打ち込み、そのボルトを介して構造物を支持するように構成されることがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-179991号公報
しかしながら、前記した特許文献1のような従来の構造では、足場の重量がボルトに掛かる1点支持の構造となるため、支持強度が不足する虞があった。そのため、特に移動昇降式足場のような、重量が重く、移動による動きもあるものを取り付けるには、強度不足となる虞がより強くなるという問題が生じていた。また、強度不足を補うために取り付けや取り外しにも煩雑な作業が必要となる可能性があり、作業効率上の問題となっていた。
そこで、この発明は、構造物を充分に支持する強度を確保することができ、かつ、取り付け、取り外しを容易に行うことができる壁繋ぎ構造を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、建物の壁面に設けられ、ボルト孔突出部を有するネジ止め部材と、前記ネジ止め部材に取り付けられ、前記ネジ止め部材側の第1面から反対側の第2面まで貫通する第1貫通孔を対応する前記ボルト孔突出部分だけ有する第1板状部材と、前記第2面から離間した位置に、前記壁面と略平行に配設され、前記第1貫通孔に対応する第2貫通孔を有する第2板状部材と、前記第2貫通孔と前記第1貫通孔を貫通して前記ボルト孔突出部のボルト孔に嵌合されるボルト部材と、を有しており、前記第1板状部材と前記第2板状部材の間に所定の部材を配置し、前記ボルト部材を締め上げることで、前記所定の部材を前記第1板状部材と前記第2板状部材とで挟持すると共に、前記第1板状部材を前記壁面に固定するように構成された壁繋ぎ構造としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記第1板状部材は、前記第2面側に前記第2板状部材と略平行となるような向きで設けられる平面部を有しており、該平面部は前記第1貫通孔に対応する位置に前記ボルト部材を貫通可能な第3貫通孔を有しており、前記第1板状部材の前記平面部と前記第2板状部材とで所定の部材を挟持するように構成された壁繋ぎ構造としたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、z移動昇降式足場のガイドマストを前記建物に固定するための固定部材である前記所定の部材を、前記第1板状部材と前記第2板状部材とで挟持するように構成された壁繋ぎ構造としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1板状部材を介して建物に構造物を支持するようになっているため、ボルトで1点支持の構造に比べて、幅広の部材で力を分散して強固に支持することができ、構造物を充分な強度で支持することができる。さらに、それぞれの取り付け固定をボルト部材の1回の締め付けで行うことができ、当該ボルト部材を緩めるのみでこれらの部材を取り外すことができるため、簡単に取り付け、取り外しを行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、第1板状部材が第2板状部材と略平行となるような向きで設けられる平面部を有しており、この第1板状部材の平面部と第2板状部材とで所定の部材を挟持するようになっているため、より安定性の良い状態で所定の部材を保持することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、移動昇降式足場のガイドマストを建物に固定するときの壁繋ぎ構造として使用することで、重量があり、足場の移動による動きもあって、より強固な支持を必要とする移動昇降式足場について、確実に固定を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る壁繋ぎ構造の主要構成部品を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造によるガイドマストの取付状態を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造によるガイドマストの取付状態を別角度から見た斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造によるガイドマストの取付状態をさらに別角度から見た斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造におけるネジ止め部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造における第1板状部材をネジ止め部材に合わせた状態を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造を用いて横向き部材を固定した状態を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造を用いて横向き部材を固定した状態の拡大斜視図である。 同実施の形態1に壁繋ぎ構造で横向き部材をコ字状部材で固定している状態を示す斜視図である。 同実施の形態1に壁繋ぎ構造で横向き部材をコ字状部材で固定している状態を別角度から見た斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造の変形例の主要構成部品を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造の変形例によるガイドマストの取付状態を示す斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造の変形例によるガイドマストの取付状態を別角度から見た斜視図である。 同実施の形態1に係る壁繋ぎ構造の変形例におけるネジ止め部材を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る壁繋ぎ構造によるガイドマストの取付状態を示す斜視図である。 同実施の形態2に係る壁繋ぎ構造におけるネジ止め部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
[発明の実施の形態1]
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1~図10には、この発明の実施の形態1を示す。なお、この実施の形態では、工場や倉庫、ビル等の建物の外壁に、外壁パネルを設置する作業を行う際に用いる移動昇降式足場のガイドマストを、壁面に固定するために使用する壁繋ぎ構造を例に説明している。
この実施の形態の壁繋ぎ構造10は、図1,図2等に示すように、ネジ止め部材20、第1板状部材30、第2板状部材40、ボルト部材50を有しており、これらを組み合わせて構成されている。また、この実施の形態の第1板状部材20には、略垂直方向に接する平面部35が備えられている。
そして、図7,図8等に示すように、ネジ止め部材20で第1板状部材30が建物の柱や間柱80に固定され、第1板状部材30(この実施の形態では第1板状部材30の平面部35)と第2板状部材40とで、所定の部材としての水平材60を挟持し、その水平材60に移動昇降式足場のガイドマスト70が固定されることで、建物に対してガイドマスト70が固定された状態を形成するように構成されたものである。以下、壁繋ぎ構造10の各部について詳細に説明する。
まず、ネジ止め部材20は、図1に示すように、後述するボルト部材50をネジ止めして固定するものであって、建物の壁面に取り付けられるものである。この実施の形態のネジ止め部材20は、壁面に設けられた柱や、外壁パネル設置のために柱間に後から設けた間柱80に、上下方向に沿って略直線状に設けられており、ネジ止めや溶接等にて固定されるようになっており、図5に示すように、平板状の部材から突出するようにボルト孔突出部21が形成されている。なお、1つのネジ止め部材20に対してボルト孔突出部21が1つだけ設けられていても良いし、複数設けられていても良い。また、この実施の形態では、上下方向に沿って3つのネジ止め部材20が配置されており、それぞれに1つずつボルト孔突出部21が形成されているが、ネジ止め部材20は1つでも複数でも良い。
また、第1板状部材30は、図6に示すように、板状の部材であり、面積の狭い面である第1面30aから反対側の第2面30bまで横方向に貫通する第1貫通孔31が複数形成されたものである。また、第1板状部材30の第1面30a側には、ネジ止め部材20のボルト孔突出部21が丁度嵌り込む凹部33が形成されている。ここでは、ボルト孔突出部21が3つ形成されているため、それに合わせて凹部33も3つ形成されている。
また、凹部33は、その形状もボルト孔突出部21に合わせて形成されていると、双方がよりピタリと嵌り込むため好ましい。例えば、ボルト孔突出部21が円柱形状であれば凹部33も円柱形状に形成され、ボルト孔突出部21が六角柱形状であれば凹部33も六角柱形状に形成される、というように略同形状に形成されるのが好ましい。但し、別形状(ボルト孔突出部21が六角柱形状で凹部33が四角柱形状である等)の場合があっても良い。
また、第1板状部材30は、面積の広い面が側方を向くようにし、かつ、第1面30aがネジ止め部材20側を向いて当該ネジ止め部材20のボルト孔突出部21の位置に丁度第1貫通孔31と凹部33が位置するように配置されるものである。
また、第1板状部材30には、その第2面30b側に板状の平面部35を有している。この平面部35は、第1板状部材30と略垂直に配置されるように溶接等にて固定されており、これらが上面視略T字状となるように構成されている。この平面部35には、第1貫通孔31に対応する位置に第3貫通孔36が設けられており、ボルト部材50が平面部35を介して第1板状部材30を貫通できるようになっている。また、この平面部35は、第1板状部材30との間に左右2つずつ上面視略直角三角形のリブ32が設けられており、これにより板状の部材同士の固定が補強されている。また、平面部35には複数の第2ボルト部材90が貫通するように配置されており、ナットNで固定されている。この第2ボルト部材90は水平材60を貫通して固定するのに用いられる。
また、第2板状部材40は、図1,図2等に示すように、平面部35より幅の小さい板状の部材であり、第1板状部材30の平面部35から所定距離離れた位置に配置されており、第1貫通孔31及び第3貫通孔36に対応する位置に第2貫通孔41が形成されている。
また、ボルト部材50は、図1,図2等に示すように、細長形状のボルトであり、この実施の形態では寸切りボルトで構成されている(他のボルトでも可)。このボルト部材50が第2貫通孔41、第3貫通孔36、第1貫通孔31を貫通して凹部33に配置されたネジ止め部材20のボルト孔突出部21のボルト孔に螺合されることで、第1板状部材30を間柱80に固定するようになっている。また同時に、第1板状部材30の平面部35と第2板状部材40とで水平材60を挟んでボルト部材50を締め上げることで、当該平面部35と第2板状部材40とで後述する水平材60を挟持して保持するようになっている。
また、この実施の形態の水平材60は、図3,図4等に示すように、断面視略コ字状の鉄骨材である上側水平材61と同じく断面視略コ字状の鉄骨材である下側水平材62とを有して構成されており、互いに背中合わせで所定の隙間を開けて上下に横長になるように配置し、水平材保持プレート63で2つの水平材61,62を把持し、その反対側に配置されたステー保持部材64と当該水平材保持プレート63とを保持ボルト65で締め上げて保持するようになっている。また、このような構成の水平材60を第1板状部材30の平面部35と第2板状部材40とで挟持してボルト部材50で締め上げることで、第1板状部材30を壁面(ここでは間柱80)に固定するように構成されている。
次に、前記した壁繋ぎ構造10を用いて移動昇降式足場のガイドマスト70を間柱80に固定する方法及び移動昇降式足場のガイドマスト70を間柱80から取り外す方法について、図6~図10を用いて説明する。
まず、図5に示すように、建物の間柱80に対して上下方向に複数(ここでは3つ)のネジ止め部材20をネジ止め等(溶接等でも可)により取り付ける。次に、図6に示すように、第1板状部材30をその凹部33がネジ止め部材20のボルト孔突出部21に丁度配置されるように設置する。さらに、図7~図10に示すように、第1板状部材30の平面部35と第2板状部材40とで、上側水平材61と下側水平材62を背中合わせにして横長に配置した水平材60を挟持して、ボルト部材50を第2貫通孔41から第3貫通孔36、第1貫通孔31に貫通させて、ボルト孔突出部21のボルト孔に螺合させる。その結果、第1板状部材30の平面部35と第2板状部材40とで水平材60を挟持して保持すると同時に、第1板状部材30を間柱80に固定することができる。
なお、ガイドマスト70を間柱80から取り外すときには、ボルト部材50をボルト孔突出部21のボルト孔から外し、第1貫通孔31、第3貫通孔36、第2貫通孔41から引き抜くことで、水平材60の挟持が解除されると同時に、第1板状部材30の間柱80への固定が解除される。そのため、壁繋ぎ構造10の取り付け、取り外しを短時間で行うことができる。
また、この実施の形態のネジ止め部材と第1板状部材としては、前記した形状のネジ止め部材20と第1板状部材30に限るものではなく、例えば図11~図14に示す変形例の壁繋ぎ構造210におけるネジ止め部材220と第1板状部材230のような形状になっていても良い。
この変形例のネジ止め部材220は、図14に示すように、複数(ここでは3つ)のボルト孔突出部221を有する板状部材であり、その上下の両端部側には、間柱80に固定するための固定孔222を有している。
また、図11に示すように、この変形例の第1板状部材230は板状の部材であり、面積の狭い面である第1面230aから反対側の第2面230bまで横方向に貫通する第1貫通孔231が複数形成されたものであり、第1板状部材230の第1面230a側には、ネジ止め部材220のボルト孔突出部221が丁度嵌り込む凹部233が形成されている。また、第1板状部材230の上下の両端部側には、ネジ止め部材220の固定孔222に対応する位置に対して、上下方向に突出して横方向に孔234aが設けられた固定孔突出部234が形成されている。
そして、図12,図13に示すように、第1板状部材230の固定孔突出部234の孔234aとネジ止め部材220の固定孔222にボルト255を通して間柱80に固定することで、間柱80に対してネジ止め部材220と第1板状部材230の双方を同時に固定するようになっている。
このように第1板状部材230の上下の両端部側に固定孔突出部234を有する構成であると、より強固にネジ止め部材220と第1板状部材230とを固定することができ、さらに安定した取付状態を保持することができるものである。なお、固定孔突出部234の高さや幅等は、設置箇所の状況等によって適宜変更するものである。
また、この変形例では前記した実施の形態1と異なる箇所のみ説明し、同様の箇所については同じ符号を付して説明を省略している。
[発明の実施の形態2]
以下、この発明の実施の形態2について説明する。
図15,図16には、この発明の実施の形態2を示す。なお、本実施の形態では前記した実施の形態1と異なる箇所のみ説明し、同様の箇所については図示及び説明を省略する。
この実施の形態の壁繋ぎ構造110は、図15,図16に示すように、ネジ止め部材120、第1板状部材130、第2板状部材140、ボルト部材150を有しており、これらを組み合わせて構成されている。また、この実施の形態の第1板状部材120には、略垂直方向に接する平面部135が備えられている。
そして、図15に示すように、ネジ止め部材120で第1板状部材130が建物の梁などの水平部材180に固定され、第1板状部材130(この実施の形態では第1板状部材130の平面部135)と第2板状部材140とで、所定の部材としての水平材60を挟持し、その水平材60に移動昇降式足場のガイドマスト70が固定されることで、建物に対してガイドマスト70が固定された状態を形成するように構成されたものである。以下、壁繋ぎ構造110の各部について詳細に説明する。
まず、ネジ止め部材120は、図15,図16に示すように、後述するボルト部材150をネジ止めして固定するものであって、建物の壁面に取り付けられるものである。この実施の形態のネジ止め部材120は、壁面に設けられた梁180に、横方向に沿って略直線状に設けられており、ネジ止めや溶接等にて固定されるようになっており、図16に示すように、平板状の部材から突出するようにボルト孔突出部121が形成されている。なお、ここでは、1つのネジ止め部材120に対してボルト孔突出部121が3つ設けられている。また、ネジ止め部材120の左右の両端部側には、水平部材180に固定するための固定孔122を有している。なお、前記した実施の形態1のように1つのネジ止め部材20に1つのボルト孔突出部21が設けられるようになっていても良い。
また、第1板状部材130は、図15に示すように、板状の部材であり、面積の狭い面である第1面130aから反対側の第2面130bまで横方向に貫通する第1貫通孔131が複数形成されたものである。また、第1板状部材130の第1面130a側には、ネジ止め部材120のボルト孔突出部121が丁度嵌り込む凹部133が形成されている。ここでは、ボルト孔突出部121が3つ形成されているため、それに合わせて凹部133も3つ形成されている。また、第1板状部材130は、面積の広い面が上下方向を向くようにし、かつ、第1面130aがネジ止め部材120側を向いて当該ネジ止め部材120のボルト孔突出部121の位置に丁度第1貫通孔131と凹部133が位置するように配置されるものである。
また、第1板状部材130の左右の両端部側には、ネジ止め部材120の固定孔122に対応する位置に対して、左右方向に突出して前後方向に孔134aが設けられた固定孔突出部134が形成されている。そして、第1板状部材130の固定孔突出部134の孔134aとネジ止め部材120の固定孔122にボルト155を通して水平部材180に固定することで、水平部材180に対してネジ止め部材120と第1板状部材130の双方を同時に固定するようになっている。
このように第1板状部材130の左右の両端部側に固定孔突出部134を有する構成であると、より強固にネジ止め部材120と第1板状部材130とを固定することができ、さらに安定した取付状態を保持することができるものである。なお、固定孔突出部134の高さや幅等は、設置箇所の状況等によって適宜変更するものである。
また、第1板状部材130には、その第2面130b側に板状の平面部135を有している。この平面部135は、第1板状部材130と略垂直に配置されるように溶接等にて固定されており、これらが側面視略T字状となるように構成されている。この平面部135には、第1貫通孔131に対応する位置に第3貫通孔136が設けられており、ボルト部材150が平面部135を介して第1板状部材30を貫通できるようになっている。
また、第2板状部材140は、図15に示すように、略コ字形状の細長形状の部材であり、ここでは、3つに分かれて構成されている。3つの第2板状部材140は、それぞれ第1貫通孔131及び第3貫通孔136に対応する位置に配置され、それぞれ第1貫通孔131及び第3貫通孔136に丁度対応する位置に第2貫通孔141が設けられている。
また、ボルト部材150は、図15に示すように、細長形状のボルトであり、この実施の形態では寸切りボルト(他のボルトでも可)で構成されている。このボルト部材150が第2貫通孔141、第3貫通孔136、第1貫通孔131を貫通して凹部133に配置されたネジ止め部材120のボルト孔突出部121のボルト孔に螺合されることで、第1板状部材130を梁180に固定するようになっている。また同時に、第1板状部材130の平面部135と3つの第2板状部材140とで水平材60を挟んでボルト部材150を締め上げることで、当該平面部135と3つの第2板状部材140とで水平材60を挟持して保持するようになっている。
次に、前記した壁繋ぎ構造110を用いて移動昇降式足場のガイドマスト70を梁180に固定する方法及び移動昇降式足場のガイドマスト70を梁180から取り外す方法について、図15を用いて説明する。
まず、建物の梁などの水平部材180に対して横方向に複数(ここでは3つ)のボルト孔突出部121を有するネジ止め部材120をネジ止め等(溶接等でも可)により取り付ける。次に、第1板状部材130をその凹部133がネジ止め部材120のボルト孔突出部121に丁度配置されるように設置する。さらに、第1板状部材130の平面部135と3つの第2板状部材140とで、上側水平材61と下側水平材62を背中合わせにして横長に配置した水平材60を挟持して、3つのボルト部材150を3つの第2貫通孔141から第3貫通孔136、第1貫通孔131に貫通させて、ボルト孔突出部121のボルト孔に螺合させる。その結果、第1板状部材130の平面部135と3つの第2板状部材140とで水平材60を挟持して保持すると同時に、第1板状部材130を梁180に固定することができる。
なお、ガイドマスト70を梁180から取り外すときには、ボルト部材150をボルト孔突出部121のボルト孔から外し、第1貫通孔131、第3貫通孔136、第2貫通孔141から引き抜くことで、水平材60の挟持が解除されると同時に、第1板状部材130の梁180への固定が解除される。そのため、壁繋ぎ構造110の取り付け、取り外しを短時間で行うことができる。
なお、この実施の形態2においては、第1板状部材130の両端部側にネジ止め部材120の固定孔122に対応する孔134aが設けられた固定孔突出部134を有する構成となっているが、これに限るものではなく、前記した実施の形態1のように固定孔突出部を有しない構成であっても良い。但し、固定孔突出部を有する構成の方が、より強固にネジ止め部材120と第1板状部材130とを水平部材180に固定できるものである。
以上のように、前記した実施の形態1,1の変形例,2の壁繋ぎ構造10,110,210によれば、第1板状部材30,130,230を介して建物に水平材60を支持するようになっているため、ボルトで1点支持の構造に比べて、幅広の部材である第1板状部材30,130,230で力を分散して強固に支持することができ、水平材60を充分な強度で支持することができる。さらに、それぞれの取り付け固定をボルト部材50,150の1回の締め付けで行うことができ、当該ボルト部材50,150を緩めるのみでこれらの部材を取り外すことができるため、簡単に取り付け、取り外しを行うことができる。
また、前記した実施の形態1,1の変形例,2の壁繋ぎ構造10,110,210によれば、第1板状部材30,130,230が第2板状部材40,140と略平行となるような向きで設けられる平面部35,135を有しており、この第1板状部材30,130の平面部35,135と第2板状部材40,140とで水平材60を挟持するようになっているため、より安定性の良い状態で水平材60を保持することができる。
また、前記した実施の形態1,1の変形例,2の壁繋ぎ構造10,110,210によれば、移動昇降式足場のガイドマスト70を建物に固定するときの壁繋ぎ構造10,110,210として使用することで、重量があり、足場の移動による動きもあって、より強固な支持を必要とする移動昇降式足場について、確実に固定を行うことができる。
なお、本発明は、前記した各実施の形態のようなものに限らず、他の構成、他の使用状況にも適用できる。
例えば、前記した各実施の形態によれば、本発明は、種々の建物についての外壁周りの作業に用いることができ、さらに作業としては外壁パネルを取り付ける作業に限らず他の作業を行う際に用いることもでき、またさらに建物の外壁周りの施工作業や補修作業や解体作業等に用いることもできる。
また、前記した各実施の形態では、移動昇降式足場を用いて作業を行う際に、そのガイドマストを建物に固定するために、本発明の壁繋ぎ構造10,110,210を用いていたが、これに限るものではなく、例えば作業エレベータの設置等、種々の重量物の設置に当たっての建物への固定にこの壁繋ぎ構造を用いることができる。
10,110,210 壁繋ぎ構造
20,120,220 ネジ止め部材
21,121,221 ボルト孔突出部
30,130,230 第1板状部材
30a,130a,230a 第1面
30b,130b,230b 第2面
31,131,231 第1貫通孔
32 リブ
33,133,233 凹部
35,135 平面部
36,136 第3貫通孔
40,140 第2板状部材
41,141 第2貫通孔
50,150 ボルト部材
60 水平材(固定部材、所定の部材)
61 上側水平材
62 下側水平材
63 水平材保持プレート
64 ステー保持部材
65 保持ボルト
70 ガイドマスト
71 ステー
80 間柱
90 第2ボルト部材
122,222 固定孔
134,234 固定孔突出部
134a,234a 孔
155,255 ボルト
180 水平部材(梁)
N ナット

Claims (3)

  1. 建物の壁面に設けられ、ボルト孔突出部を有するネジ止め部材と、
    前記ネジ止め部材に取り付けられ、前記ネジ止め部材側の第1面から反対側の第2面まで貫通する第1貫通孔を対応する前記ボルト孔突出部分だけ有する第1板状部材と、
    前記第2面から離間した位置に、前記壁面と略平行に配設され、前記第1貫通孔に対応する第2貫通孔を有する第2板状部材と、
    前記第2貫通孔と前記第1貫通孔を貫通して前記ボルト孔突出部のボルト孔に嵌合されるボルト部材と、
    を有しており、
    前記第1板状部材と前記第2板状部材の間に所定の部材を配置し、前記ボルト部材を締め上げることで、前記所定の部材を前記第1板状部材と前記第2板状部材とで挟持すると共に、前記第1板状部材を前記壁面に固定するように構成されたことを特徴とする壁繋ぎ構造。
  2. 前記第1板状部材は、前記第2面側に前記第2板状部材と略平行となるような向きで設けられる平面部を有しており、該平面部は前記第1貫通孔に対応する位置に前記ボルト部材を貫通可能な第3貫通孔を有しており、前記第1板状部材の前記平面部と前記第2板状部材とで所定の部材を挟持するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の影繋ぎ構造。
  3. 移動昇降式足場のガイドマストを前記建物に固定するための固定部材である前記所定の部材を、前記第1板状部材と前記第2板状部材とで挟持するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の壁繋ぎ構造。
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