JP7319633B2 - 計測端末の配置間距離設定装置及び配置間距離設定方法 - Google Patents

計測端末の配置間距離設定装置及び配置間距離設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、地絡点を標定するための複数の計測端末を、分岐路を含んで構成される配電系統に配置する場合において、複数の計測端末の配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定装置及び配置間距離設定方法に関する。
例えば、配電線路(例えば6kVの配電系統)に地絡事故が発生した場合に、配電線路のどの位置に地絡事故が発生したのかを標定する地絡点標定システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この地絡点標定システムは、配電線路に沿って設置される複数の計測端末と、電力会社等に設置される地絡点標定装置と、を含んで構成されている。複数の計測端末は、配電線の電流及び電圧を検出するセンサから得られる零相電流及び零相電圧を示す情報を、GPS衛星から得られる現在時刻を示す情報に対応付けて、地絡点標定装置に送信する。一方、地絡点標定装置は、複数の計測端末から得られる零相電流及び零相電圧を示す情報及び現在時刻を示す情報に基づいて、所定の演算を行うことによって地絡点を標定する。
特開2004-132762号公報
一般に、配電系統は、配電線を架設する地域の環境に応じて、様々な分岐路を含んで構成されている。このような分岐路を含む配電系統に複数の計測端末を配置する場合、地絡点標定装置による地絡点の標定誤差が許容範囲に収まるように、複数の計測端末の配置間距離を調整する必要がある。しかし、複数の計測端末は配電線が架設されている既設の支柱に配置されるため、複数の計測端末の配置状況によっては、地絡点標定装置による地絡点の標定誤差が許容範囲から外れてしまう虞があった。
そこで、本発明は、分岐路を含む配電系統に複数の計測端末を配置する場合に、地絡点の標定誤差が許容範囲に収まるように、複数の計測端末の配置間距離を設定することが可能な、計測端末の配置間距離設定装置及び配置間距離設定方法を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、配電線に地絡事故が発生したとき、前記配電線の電流及び電圧を検出するセンサから出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、前記配電線の地絡点を標定する地絡点標定装置に送信する第1乃至第3計測端末を、それぞれ、前記配電線の第1及び第2位置、前記第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する前記配電線の第3位置に配置する場合に、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定装置であって、前記第1計測端末から前記分岐点までの第1距離と、前記第2計測端末から前記分岐点までの第2距離と、前記第3計測端末から前記分岐点までの第3距離と、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が入力される入力部と、前記入力部に入力された前記値が、前記第1乃至第3距離と前記最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定部と、前記入力部に入力された前記値が前記所定の条件を満足する場合、前記第1乃至第3距離を示す値に基づいて、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離を設定する設定部と、を備える。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、分岐路を含む配電系統に複数の計測端末を配置する場合に、地絡点の標定誤差が許容範囲に収まるように、複数の計測端末の配置間距離を設定することが可能となる。
地絡点標定システムを示すブロック図である。 本実施形態に係る配置間距離設定装置の一例を示すブロック図である。 3つの計測端末がT字型の分岐路を含む配電系統に配置された場合の一例を示す模式図である。 標定xとサージ伝搬速度vとの関係を示すグラフである。 地絡点を標定したときのばらつきが最小となるサージ伝搬速度vεを示す表である。 地絡点を標定したときのばらつきが最小となるサージ伝搬速度vεを示す他の表である。 4つの計測端末が十字型の分岐路を含む配電系統に配置された場合の一例を示す模式図である。 サージ到達時刻に誤差が含まれるときの標定xとサージ伝搬速度vとの関係を示すグラフである。 本実施形態に係る配置間距離設定装置の動作の一例を示すフローチャートである。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===地絡点標定システム===
図1は、地絡点標定システムを示すブロック図である。尚、図1では、地絡点標定システムの基本的な構成及び動作を説明するため、配電系統には分岐路は含まれていないこととする。
地絡点標定システム100は、配電線路200に地絡事故が発生した場合に、配電線路200のどの位置に地絡事故が発生したのかを標定するシステムである。
地絡点標定システム100は、地絡点を標定するための手段として、複数のセンサ300、複数の計測端末400、地絡点標定装置500、及び、配置間距離設定装置800を含んで構成されている。
複数のセンサ300は、それぞれ支柱600ごとに設置されている。そして、センサ300は、配電線路200に地絡事故が発生した場合に、支柱600上における配電線路200の零相電流及び零相電圧を検出する。尚、センサ300は、センサ300を保護するために、配電線路200を接続又は遮断する開閉器が収納される収納箱(不図示)内に収納されていてもよい。
複数の計測端末400は、それぞれ支柱600ごとに設置され、例えば無線通信を介して地絡点標定装置500と接続されている。そして、計測端末400は、センサ300から得られる零相電流及び零相電圧を示す情報を、GPS衛星700から得られる現在時刻を示す情報に対応付けて、地絡点標定装置500に送信する。尚、計測端末400は、有線の通信線を介して地絡点標定装置500と接続されていてもよい。
地絡点標定装置500は、地絡点を標定することができるように、無線通信を介して複数の計測端末400を統括的に管理している。地絡点標定装置500は、地絡点を挟む2つの計測端末400のn通りの組合せのうち、i番目の組合せ(例えば設置間距離が最短となる2つの計測端末400の組合せ)から得られる零相電流及び零相電圧を示す情報と現在時刻を示す情報とに基づいて、所定の演算を行うことによって地絡点を標定する。
地絡点標定装置500は、以下の式(1)に従って地絡点を標定する。
Figure 0007319633000001
但し、地絡点を挟む2つの計測端末400のi番目の組合せにおいて、
:地絡点から一方の計測端末400までの距離(以下、標定とも言う)
:2つの計測端末400間の配電線路200上の距離
Δt:地絡点から2つの計測端末400までのサージ到達時刻の差
v:サージ伝搬速度
である。
ここで、地絡点から一方の計測端末400までのサージ到達時刻をtとし、地絡点から他方の計測端末400までのサージ到達時刻をtとした場合、上記のサージ到達時刻の差Δtは、Δt=t-tとなる。
尚、地絡点の標定手法については例えば特許文献1に開示されているため、その詳細については説明を省略する。
又、地絡点標定装置500は、地絡点を挟む2つの計測端末400のn通りの組合せから出力される情報に基づいて算出されるn個の地絡点の標定のばらつき(標準偏差)が最小となるように、以下の式(2)に従って、地絡点を算出する際に用いるサージ伝搬速度vを算出する。
Figure 0007319633000002
図2は、本実施形態に係る配置間距離設定装置の一例を示すブロック図である。
配置間距離設定装置800は、T字分岐の配電線路200において、地絡点の標定精度が良好となるように、計測端末400A~400Cを配置するべき第1~第3位置(図3)を設定する装置である。又、配置間距離設定装置800は、十字分岐の配電線路200において、地絡点の標定精度が良好となるように、計測端末400A~400Dを配置するべき第1~第4位置(図7)を設定する装置でもある。配置間距離設定装置800は、上記の機能を実現するための手段として、入力部810、距離判定部820、設定部830を含んで構成されている。尚、配置間距離設定装置800はマイクロコンピュータを含んで構成され、入力部810、距離判定部820、設定部830の機能は、マイクロコンピュータがプログラムを実行するソフトウエア処理によって実現される。尚、配置間距離設定装置800が実行する機能は、地絡点標定装置500に実装されていてもよい。
===計測端末の配置間距離の設定===
<<T字分岐>>
図3は、3つの計測端末がT字型の分岐路を含む配電系統に配置された場合の一例を示す模式図である。
図3において、配電線路200は、第1配電線210及び第2配電線220を含んで構成されている。第1配電線210は、変電所から負荷(需要家)に向かって延びるように支柱600に架設される主線である。第2配電線220は、第1配電線210の後述する第1及び第2位置の間の所定位置から分岐し、分岐点から他の負荷(需要家)に向かって延びるように支柱600に架設される分岐線である。計測端末400A(第1計測端末)は、第1配電線210の上流側(変電所側)の第1位置に配置されている。計測端末400B(第2計測端末)は、第1配電線210の下流側(負荷側)の第2位置に配置されている。計測端末400C(第3計測端末)は、第2配電線220の分岐点よりも下流側(他の負荷側)の第3位置に設置されている。例えば、第1配電線210における第1位置と分岐点との間の所定位置に地絡点が存在する場合、地絡点を挟む2つの計測端末400の組合せは、計測端末400A、400B及び計測端末400A、400Cの2通り(n=2)となる。
ここで、
:計測端末400A、400B間の配電線路200上の距離
:計測端末400A、400C間の配電線路200上の距離
:地絡点から計測端末400Aまでのサージ到達時刻
:地絡点から計測端末400Bまでのサージ到達時刻
:地絡点から計測端末400Cまでのサージ到達時刻
Δt:サージ到達時刻t、tの差t-t
Δt:サージ到達時刻t、tの差t-t
とした場合、サージ伝搬速度vは、式(2)を用いて式(3)のように示される。
Figure 0007319633000003
更に、サージ伝搬速度vは、式(3)を整理して式(4)のように示される。
Figure 0007319633000004
=Lの場合、式(4)の分子が0となるため、サージ伝搬速度vは0となる。このとき、計測端末400A、400B間及び計測端末400A、400C間に存在する配電線路200のインピーダンスが等しいものとすると、t=tとなって、式(4)の分子及び分母がともに0となるため、サージ伝搬速度vは発散してしまい、地絡点を標定することはできなくなる。
式(1)は、標定x及びサージ伝搬速度vを変数とする1次関数である。そこで、計測端末400A、400B及び計測端末400A、400Cからの情報に基づいて式(1)から算出される2つの標定をそれぞれx、xとした場合、2つの標定x、xのばらつきが最小となるときのサージ伝搬速度vは、L≠L、x=xとなるときの値に決定される。このように、計測端末400A~400Cの配置間距離を設定するに際して、L≠Lの条件を満足すればよいこととなるが、実際にはサージ到達時刻t、tに含まれる誤差を考慮する必要がある。
図4(A)及び図4(B)は、標定xとサージ伝搬速度vとの関係を示すグラフである。
図4(A)及び図4(B)において、縦軸は標定xを示し、横軸はサージ伝搬速度vを示し、標定x、xを示す実線の勾配は、サージ到達時刻の差Δt、Δtに応じた傾きを有するが、サージ到達時刻t、t、tの誤差を含んでいないことを前提とする。
図4(A)は、|L-L|が大きいとき、つまり|Δt-Δt|が大きいとき、例えばt<t<tとなるときの標定xとサージ伝搬速度vとの関係を示すグラフの一例であり、標定xを示す実線は正の勾配(Δt(=t-t)<0))を有するとともに、標定xを示す実線は負の勾配(Δt(=t-t)>0))を有する。例えば、この場合、サージ到達時刻tの誤差を含むことになると、標定xを示す実線は、Δtの値の変化に伴って、一点鎖線に示す位置までずれる。しかし、|L-L|(|Δt-Δt|)が大きいため、x=xとなるときのサージ伝搬速度vへの影響は小さくなる。
図4(B)は、|L-L|が小さいとき、つまり|Δt-Δt|が小さいとき、例えばt<t<tとなるときの標定xとサージ伝搬速度vとの関係を示すグラフの一例であり、標定xを示す実線は正の勾配(Δt(=t-t)<0))を有するとともに、標定xを示す実線は標定xを示す実線よりも緩やかな正の勾配(Δt(=t-t)<0))を有する。例えば、この場合、サージ到達時刻tの誤差を含むことになると、標定xを示す実線は、Δtの値の変化に伴って、一点鎖線に示す位置までずれる。そして、|L-L|(|Δt-Δt|)が小さいため、x=xとなるときのサージ伝搬速度vへの影響が大きくなって標定精度が低下する。
このように、|L-L|の大きさに応じて、x=xとなるときのサージ伝搬速度vへの影響が変わるため、|L-L|としてどの程度の値が妥当であるのかを、サージ到達時刻t、tの誤差を考慮して検討する。例えば、サージ到達時刻t、tの誤差要因として、GPS衛星700から得られる現在時刻を示す情報に含まれる誤差(例えば、±350[ns])を考慮することとする。
サージ到達時刻の差t-tに含まれる誤差をtεとしたときのサージ伝搬速度vεは、式(4)を変形して式(5)のように示される。
Figure 0007319633000005
誤差tεはサージ到達時刻t、tの各誤差を含むため、誤差tεの範囲は、
-700[ns]≦tε≦+700[ns]
と考えることができる。
そこで、誤差tεが-700[ns](最大の遅れ誤差)、+700[ns](最大の進み誤差)のそれぞれの場合において、L-Lとして予め用意された複数の値と、サージ伝搬速度v(誤差tεが考慮されていない第1サージ伝搬速度)として予め用意された複数の値とを用いて、式(5)からサージ伝搬速度vε(誤差tεが考慮された第2サージ伝搬速度)を算出する。尚、L-Lの値は、50[m]~400[m]の範囲に含まれる複数の値であることとし、サージ伝搬速度vの値は、地絡点の標定が可能とされる50[m/μs]~350[m/μs]の範囲に含まれる、300[m/μs]を最大値とする複数の値であることとする。
図5は、誤差tεが-700[ns]であるときに算出されたサージ伝搬速度vεを示す表である。図6は、誤差tεが+700[ns]であるときに算出されたサージ伝搬速度vεを示す表である。尚、地絡点の標定が可能とされる50[m/μs]~350[m/μs]の範囲に含まれるサージ伝搬速度vεを太枠で囲っている。サージ伝搬速度vとして例えば150[m/μs]を選択すると、図5に示すように、誤差tεが-700[ns]であるときに、L-Lを最小とすべき値は190[m]であり、図6に示すように、誤差tεが+700[ns]であるときに、L-Lを最小とすべき値は100[m]である。この場合において、L-Lを最小とすべき値は190[m]となるが、本実施形態において、設定部830は、L-Lを最小とすべき値を、マージンをとって200[m]に設定する。つまり、計測端末400A、400Bと計測端末400A、400Cとの配置間距離の差は200m以上必要であることが分かる。
配電線路200の分岐点から計測端末400A~400Cまでのそれぞれの距離をL、L、L(但し、L>L>L)とした場合、良好な標定精度を得ることができるように計測端末400A~400Cを配置する際に、Lを基準として、
≧L+200[m]・・・(6)
≧L+200[m]・・・(7)
の2式を同時に満足することが条件となる。従って、上記の条件を満足するように、配電線路200上における第1~第3位置を決定し、計測端末400A~400Cを第1~第3位置に配置すればよい。但し、上記の条件における配置間距離の差200mは、GPS衛星700の誤差を±350[ns]とした場合の例であり、その他の誤差要因も考慮に入れ、実際の計測端末400A、400B、計測端末400A、400Cの配置間距離の差として設定すべき距離をY[m]とすると、良好な標定精度を得ることができるように計測端末400A~400Cを配置する際には、以下の2式を同時に満足することが条件となる。
≧L+Y[m]・・・(8)
≧L+Y[m]・・・(9)
尚、第1~第3位置としては、配電線路200が架設される支柱600のうち、上記の条件を満足する支柱600の位置とすることができる。
<<十字分岐>>
図7は、4つの計測端末が十字型の分岐路を含む配電系統に配置された場合の一例を示す模式図である。尚、図7に示される構成のうち、図3に示される構成と同一の構成については、同一の番号を記すとともにその説明を省略する。
図7において、配電線路200は、第1配電線210、第2配電線220、第3配電線230を含んで構成されている。第3配電線230は、第1配電線210の第1及び第2位置の間の所定位置から分岐し、分岐点からもう1つの他の負荷(需要家)に向かって延びるように支柱600に架設される分岐線である。尚、本実施形態において、第2配電線220及び第3配電線230の分岐点は、説明の便宜上、同一であることとする。計測端末400D(第4計測端末)は、第3配電線230の分岐点よりも下流側(もう1つの他の負荷側)の第4位置に設置されている。例えば、第1配電線210における第1位置と分岐点との間の所定位置に地絡点が存在する場合、地絡点を挟む2つの計測端末400の組合せは、計測端末400A、400B、計測端末400A、400C、計測端末400A、400Dの3通り(n=3)となる。
ここで、
:計測端末400A、400D間の配電線路200上の距離
:地絡点から計測端末400Dまでのサージ到達時刻
Δt:サージ到達時刻t、tの差t-t
とした場合、サージ伝搬速度vは、式(2)を用いて式(10)のように示される。
Figure 0007319633000006
計測端末400A、400B、計測端末400A、400C、計測端末400A、400Dからの情報に基づいて式(1)から算出される標定をそれぞれx、x、xとした場合、サージ伝搬速度vは、式(10)に従って、標定x、x、xが等しくなるときの値(標定x、x、xの交点の値)として算出される。しかし、実際には、サージ到達時刻t、t、t、tに誤差tεが含まれているため、サージ伝搬速度vは、標定x、x、xのばらつきが最小となるときの値として算出される。
図8は、サージ到達時刻t、t、t、tに誤差tεが含まれるときの標定xとサージ伝搬速度vとの関係を示すグラフである。図8において、縦軸は標定xを示し、横軸はサージ伝搬速度vを示している。サージ到達時刻t、t、t、tに誤差tεが含まれている場合、標定x、x、xの交点が存在しなくなるため、サージ伝搬速度vは、標定x、x、xのばらつきの範囲を最小化する値(破線の位置の値)として算出される。
=L=Lの場合、標定x、x、xが等しくなるため、サージ伝搬速度vは発散する。しかし、実際には、サージ到達時刻t、t、t、tに誤差tεが含まれているため、サージ伝搬速度vは、0[m/μs]となってサージ伝搬速度vの最小条件である50[m/μs]を逸脱してしまい、地絡点を標定することはできなくなる。
例えば、L≠L=Lの場合、サージ伝搬速度vは、T字分岐の場合と同様に、標定x、x(=x)が等しくなるときの値として算出され、地絡点を標定することが可能となる。しかし、実際には、サージ到達時刻t、t、t、tに誤差tεが含まれているため、サージ伝搬速度vは、標定x、x、xのばらつきの範囲を最小化する値として算出される。ところで、L≠L=Lの場合、標定x、x(又はx)に係る2つの情報を用いるのに対して、L≠L≠Lの場合、標定x、x、xに係る3つの情報を用いるため、L≠L≠Lの方が標定精度は向上する。よって、十字分岐の配電線路200において、計測端末400A~400Dを配置するべき第1~第4位置を設定する場合、L≠L≠Lである方が望ましい。
図7において、第1、第2配電線210、220及び計測端末400A、400B、400Cは、図3に示すT字分岐の配電線路200であり、第1、第3配電線210、230及び計測端末400A、400B、400Dは、図3に示すT字分岐の配電線路200に相当する。つまり、図7に示す十字分岐の配電線路200は、図3に示すT字分岐の配電線路200を2つ組み合わせて構成されている。よって、計測端末400A、400B、計測端末400A、400C、計測端末400A、400Dの配置間距離の差は、T字分岐の配電線路200の場合と同様に、200m以上必要であることとなる。
配電線路200の分岐点から計測端末400A~400Dまでのそれぞれの距離をL、L、L、L(但し、L>L>L>L)とした場合、良好な標定精度を得ることができるように計測端末400A~400Dを配置する際に、Lを基準として、
≧L+200[m]・・・(11)
≧L+200[m]・・・(12)
≦L-200[m]・・・(13)
の3式を同時に満足することが条件となる。従って、上記の条件を満足するように、配電線路200上における第1~第4位置を決定し、計測端末400A~400Dを第1~第4位置に配置すればよい。但し、上記の条件における配置間距離の差200mは、GPS衛星700の誤差を±350[ns]とした場合の例であり、その他の誤差要因も考慮に入れ、実際の計測端末400A、400B、計測端末400A、400C、計測端末400A、400Dの配置間距離の差として設定すべき距離をY[m]とすると、良好な標定精度を得ることができるように計測端末400A~400Dを配置する際には、Lを基準として以下の3式を同時に満足することが条件となる。
≧L+Y[m]・・・(14)
≧L+Y[m]・・・(15)
≦L-Y[m]・・・(16)
尚、第1~第4位置としては、配電線路200が架設される支柱600のうち、上記の条件を満足する支柱600の位置とすることができる。
===配置間距離設定方法===
先ず、T字分岐の配電線路200に計測端末400A~400Cを配置する場合について説明する。
入力部810には、計測端末400Aから分岐点までの距離L、計測端末400Bから分岐点までの距離L、計測端末400Cから分岐点までの距離Lを示す値が入力される。又、上記3つの値に加え、各計測端末400A~400Cの配置間距離の差として設定可能な最小値を示す値Yが入力される。これら4つの値L、L、L、Yは、キーボード(不図示)から入力される情報であってもよいし、記録媒体(不図示)から読み出される情報であってもよい。
距離判定部820は、入力部810を介してL、L、L、Yが入力されると、入力された値が式(8)、(9)の条件を満たす値であるか判定を行う。L、L、Lが距離判定部820にて上記の条件を満たした場合には設定部830の処理に移行する。L、L、Lが距離判定部820にて上記の条件を満たさない場合、入力部810にて再度L、L、L、Yの値を入力する。
設定部830では、距離判定部820にて式(8)、(9)の条件を満たしたL、L、Lをもとに、計測端末400A、400B、400C間の距離が設定される。
これによって、T字分岐の配電線路200において、地絡点の標定精度が良好となるように、計測端末400A~400Cを配置するべき第1~第3位置を設定することが可能となる。
次に、十字分岐の配電線路200に計測端末400A~400Dを配置する場合について説明する。
この場合、入力部810には、計測端末400Aから分岐点までの距離L、計測端末400Bから分岐点までの距離L、計測端末400Cから分岐点までの距離L、計測端末400Dから分岐点までの距離Lを示す値が入力される。
距離判定部820は、T字分岐の配電線路200の場合と同様に、入力部810に入力されたL、L、L、L、Yが、式(14)、(15)、(16)の条件を満たす値であるか判定を行う。距離判定部820にて条件を満たした場合、設定部830の処理に移行し、満たさなかった場合は入力部810に戻りL、L、L、L、Yの再入力を行う。
設定部830では、距離判定部820にて式(14)、(15)、(16)の条件を満たしたL、L、L、Lをもとに、計測端末400A、400B、400C、400D間の距離が設定される。
これによって、十字分岐の配電線路200において、地絡点の標定精度が良好となるように、計測端末400A~400Dを配置するべき第1~第4位置を設定することが可能となる。
図9は、本実施形態に係る配置間距離設定装置の動作(配置間距離設定方法)の一例を示すフローチャートである。
先ず、配電線路200が分岐系統ではなく直線系統である場合(ステップS1:NO)、処理を終了する。一方、配電線路200が分岐系統である場合(ステップS1:YES)、その分岐系統がT字分岐であるのか、或いは、十字分岐であるのかを判定する(ステップS2)。
次に、配電線路200がT字分岐の分岐系統であって、T字分岐の配電線路200に計測端末400A~400Cを配置する場合(ステップS2:YES)、入力部810にL、L、L、Yを示す値が入力される(ステップS3)。
次に、距離判定部820は、L、L、L、Yが式(8)、(9)の条件を満たすか判定を行う(ステップS4)。判定を満たした場合は設定部830の処理に移行し(ステップS4:YES)、満たさなかった場合は入力部810にて再度L、L、L、Yを入力する(ステップS4:NO)。
次に、設定部830は、距離判定部820で条件を満たしたL、L、Lをもとに、計測端末400A、400B、400C間の距離を設定する(ステップS5)。
一方、十字分岐の配電線路200に計測端末400A~400Dを配置する場合(ステップS1:NO)、入力部810にL、L、L、L、Yを示す値が入力される(ステップS6)。
次に、距離判定部820は、L、L、L、L、Yが式(14)、(15)、(16)の条件を満たす値であるか判定を行う(ステップS7)。判定を満たした場合は設定部830の処理に移行し(ステップS7:YES)、満たさなかった場合は入力部810にて再度L、L、L、L、Yを入力する(ステップS7:NO)。
次に、設定部830は、距離判定部820で条件を満たしたL、L、L、Lをもとに、計測端末400A、400B、400C、400D間の距離を設定する(ステップS8)。
===まとめ===
以上説明したように、配電線路200に地絡事故が発生したとき、配電線路200の電流及び電圧を検出するセンサ300から出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、配電線路200の地絡点を標定する地絡点標定装置500に送信する第1乃至第3計測端末400A~400Cを、それぞれ、配電線路200(第1配電線210)の第1及び第2位置、第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する配電線路200(第2配電線220)の第3位置に配置する場合に、第1乃至第3計測端末400A~400Cの配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定装置800であって、第1計測端末400Aから分岐点までの第1距離と、第2計測端末400Bから分岐点までの第2距離と、第3計測端末400Cから分岐点までの第3距離と、第1乃至第3計測端末400A~400Cの配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が入力される入力部810と、入力部810に入力された上記の値が、第1乃至第3距離と上記の最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定部820と、入力部810に入力された上記の値が上記の所定の条件を満足する場合、第1乃至第3距離を示す値に基づいて、第1乃至第3計測端末400A~400Cの配置間距離を設定する設定部830と、を備えている。ここで、第1乃至第3距離をそれぞれL、L、L、上記の最小値をYとした場合、上記の所定の条件は、L≧L+Y[m]、L≧L+Y[m]で示される2つの条件式を含む。
又、配電線路200に地絡事故が発生したとき、配電線路200の電流及び電圧を検出するセンサ300から出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、配電線路200の地絡点を標定する地絡点標定装置500に送信する第1乃至第4計測端末400A~400Dを、それぞれ、配電線路200(第1配電線210)の第1及び第2位置、第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する配電線路200(第2配電線220)の第3位置、分岐点から第3位置とは反対側に分岐する配電線路200(第3配電線230)の第4位置に配置する場合に、第1乃至第4計測端末400A~400Dの配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定装置800であって、第1計測端末400Aから分岐点までの第1距離と、第2計測端末400Bから分岐点までの第2距離と、第3計測端末400Cから分岐点までの第3距離と、第4計測端末400Dから分岐点までの第4距離と、第1乃至第4計測端末400A~400Dの配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が入力される入力部810と、入力部810に入力された上記の値が、第1乃至第4距離と上記の最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定部820と、入力部810に入力された上記の値が上記の所定の条件を満足する場合、第1乃至第4距離を示す値に基づいて、第1乃至第4計測端末400A~400Dの配置間距離を設定する設定部830と、を備えている。ここで、第1乃至第4距離をそれぞれL、L、L、L、上記の最小値をYとした場合、上記の所定の条件は、L≧L+Y[m]、L≧L+Y[m]、L≦L-Y[m]で示される3つの条件式を含む。
又、上記の現在時刻を示す情報は、GPS衛星700から取得する情報であり、上記の最小値Yは、GPS衛星の現在時刻に係る誤差を考慮した値である。
そして、上記のような配置間距離設定装置800を採用することによって、T字分岐や十字分岐等の分岐路を含む配電線路200に複数の計測端末を配置する場合に、地絡点の標定誤差が許容範囲に確実に収まるように、複数の計測端末の配置間距離を設定することが可能となる。
尚、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
100 地絡点標定システム
200 配電線路
210 第1配電線
220 第2配電線
230 第3配電線
300 センサ
400(400A~400D) 計測端末
500 地絡点標定装置
600 支柱
700 GPS衛星
800 配置間距離設定装置
810 入力部
820 距離判定部
830 設定部

Claims (10)

  1. 配電線に地絡事故が発生したとき、前記配電線の電流及び電圧を検出するセンサから出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、前記配電線の地絡点を標定する地絡点標定装置に送信する第1乃至第3計測端末を、それぞれ、前記配電線の第1及び第2位置、前記第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する前記配電線の第3位置に配置する場合に、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定装置であって、
    前記第1計測端末から前記分岐点までの第1距離と、前記第2計測端末から前記分岐点までの第2距離と、前記第3計測端末から前記分岐点までの第3距離と、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が入力される入力部と、
    前記入力部に入力された前記値が、前記第1乃至第3距離と前記最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定部と、
    前記入力部に入力された前記値が前記所定の条件を満足する場合、前記第1乃至第3距離を示す値に基づいて、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離を設定する設定部と、
    を備えたことを特徴とする計測端末の配置間距離設定装置。
  2. 前記所定の条件は、前記第1乃至第3距離をそれぞれL、L、L、前記最小値をYとした場合、
    ≧L+Y[m]
    ≧L+Y[m]
    で示される2つの条件式を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の計測端末の配置間距離設定装置。
  3. 配電線に地絡事故が発生したとき、前記配電線の電流及び電圧を検出するセンサから出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、前記配電線の地絡点を標定する地絡点標定装置に送信する第1乃至第4計測端末を、それぞれ、前記配電線の第1及び第2位置、前記第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する前記配電線の第3位置、前記分岐点から前記第3位置とは反対側に分岐する前記配電線の第4位置に配置する場合に、前記第1乃至第4計測端末の配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定装置であって、
    前記第1計測端末から前記分岐点までの第1距離と、前記第2計測端末から前記分岐点までの第2距離と、前記第3計測端末から前記分岐点までの第3距離と、前記第4計測端末から前記分岐点までの第4距離と、前記第1乃至第4計測端末の配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が入力される入力部と、
    前記入力部に入力された前記値が、前記第1乃至第4距離と前記最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定部と、
    前記入力部に入力された前記値が前記所定の条件を満足する場合、前記第1乃至第4距離を示す値に基づいて、前記第1乃至第4計測端末の配置間距離を設定する設定部と、
    を備えたことを特徴とする計測端末の配置間距離設定装置。
  4. 前記所定の条件は、前記第1乃至第4距離をそれぞれL、L、L、L、前記最小値をYとした場合、
    ≧L+Y[m]
    ≧L+Y[m]
    ≦L-Y[m]
    で示される3つの条件式を含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の計測端末の配置間距離設定装置。
  5. 前記現在時刻を示す情報は、GPS衛星から取得する情報であり、
    前記最小値は、GPS衛星の現在時刻に係る誤差を考慮した値である
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の計測端末の配置間距離設定装置。
  6. 配電線に地絡事故が発生したとき、前記配電線の電流及び電圧を検出するセンサから出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、前記配電線の地絡点を標定する地絡点標定装置に送信する第1乃至第3計測端末を、それぞれ、前記配電線の第1及び第2位置、前記第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する前記配電線の第3位置に配置する場合に、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定方法であって、
    前記第1計測端末から前記分岐点までの第1距離と、前記第2計測端末から前記分岐点までの第2距離と、前記第3計測端末から前記分岐点までの第3距離と、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が、前記第1乃至第3距離と前記最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定ステップと、
    前記値が前記所定の条件を満足する場合、前記第1乃至第3距離を示す値に基づいて、前記第1乃至第3計測端末の配置間距離を設定する設定ステップと、
    を含むことを特徴とする計測端末の配置間距離設定方法。
  7. 前記所定の条件は、前記第1乃至第3距離をそれぞれL、L、L、前記最小値をYとした場合、
    ≧L+Y[m]
    ≧L+Y[m]
    で示される2つの条件式を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の計測端末の配置間距離設定方法。
  8. 配電線に地絡事故が発生したとき、前記配電線の電流及び電圧を検出するセンサから出力される零相電流及び零相電圧を示す情報を、現在時刻を示す情報に対応付けて、前記配電線の地絡点を標定する地絡点標定装置に送信する第1乃至第4計測端末を、それぞれ、前記配電線の第1及び第2位置、前記第1及び第2位置の間の分岐点から分岐する前記配電線の第3位置、前記分岐点から前記第3位置とは反対側に分岐する前記配電線の第4位置に配置する場合に、前記第1乃至第4計測端末の配置間距離を設定する、計測端末の配置間距離設定方法であって、
    前記第1計測端末から前記分岐点までの第1距離と、前記第2計測端末から前記分岐点までの第2距離と、前記第3計測端末から前記分岐点までの第3距離と、前記第4計測端末から前記分岐点までの第4距離と、前記第1乃至第4計測端末の配置間距離の差として設定可能な最小値と、を示す値が、前記第1乃至第4距離と前記最小値との間に予め設定された所定の条件を満足する値であるか否かを判定する距離判定ステップと、
    前記値が前記所定の条件を満足する場合、前記第1乃至第4距離を示す値に基づいて、前記第1乃至第4計測端末の配置間距離を設定する設定ステップと、
    を含むことを特徴とする計測端末の配置間距離設定方法。
  9. 前記所定の条件は、前記第1乃至第4距離をそれぞれL、L、L、L、前記最小値をYとした場合、
    ≧L+Y[m]
    ≧L+Y[m]
    ≦L-Y[m]
    で示される3つの条件式を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の計測端末の配置間距離設定方法。
  10. 前記現在時刻を示す情報は、GPS衛星から取得する情報であり、
    前記最小値は、GPS衛星の現在時刻に係る誤差を考慮した値である
    ことを特徴とする請求項6~9の何れか一項に記載の計測端末の配置間距離設定方法。
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