JP7316878B2 - 締結構造、および締結構造による締結方法 - Google Patents
締結構造、および締結構造による締結方法 Download PDFInfo
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また、複数の主部材の夫々に架け渡される積層部材と、主部材の夫々と、を上述した締結構造により締結することで、複数の主部材同士を接合することも広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
主部材と、上記主部材に積層される積層部材と、上記主部材と上記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造であって、
上記主部材は、第1挿通孔と、上記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
上記積層部材は、第3挿通孔と、上記第3挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、上記第3挿通孔の他方側縁よりも一方側に距離D3だけ離れた位置に一方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
上記距離D1は、上記距離D2よりも大きく、且つ、上記距離D3も小さく形成され、
上記締結ボルトは
上記第1挿通孔および上記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
上記第2挿通孔および上記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含む。
これに対して、上記の構成によれば、積層部材が主部材に対して一方側又は他方側にずれて配置されても、第1締結ボルトおよび第2締結ボルトの少なくとも一方が主部材および積層部材に対して、初期の段階から支圧力を付与することができる。このため、上記の構成によれば、比較例にかかる締結構造よりも、主部材および積層部材の設置位置に対する要求精度を低くできるので、締結ボルトによる締結作業の効率低下を抑制することができる。
主部材と、上記主部材に積層される積層部材と、上記主部材と上記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造であって、
上記主部材は、第1挿通孔と、上記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、上記第1挿通孔の他方側縁よりも一方側に距離D4だけ離れた位置に一方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
上記積層部材は、第3挿通孔と、上記第3挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
上記距離D2は、上記距離D1よりも大きく、且つ、上記距離D4も小さく形成され、
上記締結ボルトは
上記第1挿通孔および上記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
上記第2挿通孔および上記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含む。
これに対して、上記の構成によれば、積層部材が主部材に対して一方側又は他方側にずれて配置されても、第1締結ボルトおよび第2締結ボルトの少なくとも一方が主部材および積層部材に対して、初期の段階から支圧力を付与することができる。このため、上記の構成によれば、比較例にかかる締結構造よりも、主部材および積層部材の設置位置に対する要求精度を低くできるので、締結ボルトによる締結作業の効率低下を抑制することができる。
上記(5)の構成によれば、第1主部材と積層部材とが締結ボルトにより締結されるとともに、第2主部材と積層部材とが締結ボルトにより締結される。つまり、上述した締結構造は、第1主部材と第2主部材とを連結する連結構造にも適用可能である。
主部材と、上記主部材に積層される積層部材と、上記主部材と上記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造による締結方法であって、
上記主部材は、第1挿通孔と、上記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
上記積層部材は、第3挿通孔と、上記第3挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、上記第3挿通孔の他方側縁よりも一方側に距離D3だけ離れた位置に一方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
上記距離D1は、上記距離D2よりも大きく、且つ、上記距離D3も小さく形成され、
上記締結ボルトは
上記第1挿通孔および上記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
上記第2挿通孔および上記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含み、
上記締結構造による締結方法は、
上記第1締結ボルトを上記第1挿通孔および上記第3挿通孔に挿通させる第1締結ボルト挿通ステップと、
上記第2締結ボルトを上記第2挿通孔および上記第4挿通孔に挿通させる第2締結ボルト挿通ステップと、を備える。
これに対して、上記の方法によれば、積層部材が主部材に対して一方側又は他方側にずれて配置されても、第1締結ボルトおよび第2締結ボルトの少なくとも一方が主部材および積層部材に対して、初期の段階から支圧力を付与することができる。このため、上記の方法によれば、比較例にかかる締結構造よりも、主部材および積層部材の設置位置に対する要求精度を低くできるので、締結ボルトによる締結作業の効率低下を抑制することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」および「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
幾つかの実施形態にかかる締結構造1は、図1に示されるように、主部材2と、主部材2に積層される積層部材5と、主部材2と積層部材5とを締結するための締結ボルト7と、を備えている。
第2挿通孔22は、図1に示されるように、第1挿通孔21の一方側縁211よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁222が位置する。また、第2挿通孔22は、図1に示されるように、第1挿通孔21の他方側縁212よりも一方側に距離D4だけ離れて位置に一方側縁221が位置する。
第4挿通孔52は、図1に示されるように、第3挿通孔51の一方側縁511よりも一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁522が位置する。また、第4挿通孔52は、図1に示されるように、第3挿通孔51の他方側縁512よりも一方側に距離D3だけ離れて位置に一方側縁521が位置する。
図示される実施形態では、締結ボルト7は、図2に示されるように、第1傾斜面83を有する第1軸部81および頭部82を含む頭部側締結ボルト8と、第2傾斜面93を有する第2軸部91および螺合部92を含む先端側締結ボルト9と、を含んでいる。上述した軸部71は、頭部側締結ボルト8の第1軸部81、先端側締結ボルト9の第2軸部91および螺合部92を含んでいる。つまり、締結ボルト7は、軸部71において頭部側締結ボルト8と先端側締結ボルト9の2つに分割されたような形状になっている。
先端側締結ボルト9の第2軸部91は、図2に示されるように、軸線方向において、第2先端面95が設けられた先端側(図中上側)から基端側(図中下側)に向かって徐々に外形寸法が小さくなる第2傾斜面93を有している。第2傾斜面93は、先端側締結ボルト9の軸線LA2に対して傾斜しているとともに、第1傾斜面83に対して摺動可能に構成されている。ここで、先端側締結ボルト9の外形寸法とは、図2に示されるような、第2傾斜面93に直交する側方視における、軸線LA2の延在方向に直交する方向(図2中左右方向)の長さ寸法をいう。
図3に示されるように、軸線方向視の断面において、第1傾斜面83を構成する直線状の外側輪郭831、および、第2傾斜面93を構成する直線状の外側輪郭931に直交する方向を拡径方向とする。また、図3に示されるように、拡径方向において、第1外側面86の第1傾斜面83から最も離れた反対側の部分を第1反対側部分87とし、第2外側面96の第2傾斜面93から最も離れた反対側の部分を第2反対側部分97とする。
図2に示されるような、軸線方向において、頭部側締結ボルト8および先端側締結ボルト9のうちの少なくとも一方を、他方に近づくように押すと、頭部側締結ボルト8および先端側締結ボルト9の少なくとも一方が、他方の傾斜面(第2傾斜面93、第1傾斜面83)に沿って摺動する。そして、図2、3に示されるような、拡径方向において、第1反対側部分87と第2反対側部分97との間の距離が狭まり、軸部71の見かけ上の外形寸法が小さくなる。
第1締結ボルト7Aは、第1挿通孔21および第3挿通孔51に挿通された状態で拡径可能に構成されている。また、第2締結ボルト7Bは、第2挿通孔22および第4挿通孔52に挿通された状態で拡径可能に構成されている。
図示される実施形態では、第1挿通孔21と第2挿通孔22の互いに離れた側に位置する縁同士(第1挿通孔21の他方側縁212、第2挿通孔22の一方側縁221)の間の距離D4は、距離D3よりも大きく形成されている。
図4に示されるように、比較例にかかる締結構造10は、上述した距離D1が上述した距離D2と等しく、且つ、上述した距離D4が上述した距離D3と等しい。図4に示されるような、比較例にかかる締結構造10は、積層部材5が主部材2に対して一方側又は他方側にずれて配置されると、第1締結ボルト7Aおよび第2締結ボルト7Bが拡径した状態で主部材2と積層部材5とを締結していても、初期滑りの量が大きくなる虞がある。例えば図4に示されるように、比較例にかかる締結構造10が、積層部材5が主部材2に対して一方側にずれて配置されていると、第1挿通孔21の他方側部分214と第1締結ボルト7Aとの間、および、第2挿通孔22の他方側部分224と第2締結ボルト7Bとの間、にクリアランスが形成される。上記比較例にかかる締結構造10に対して、仮に主部材2に対して上述した一方側に力Fが加えられた場合には、上述したクリアランス分だけ主部材2が初期滑りを生じる。
図示される実施形態では、第1締結ボルト7Aは、頭部側締結ボルト8の第1軸部81における他方側部分(図2中の第1反対側部分87)が、第3挿通孔51の他方側部分514に当接し、且つ、先端側締結ボルト9の第2軸部91における一方側部分(図2中の第2反対側部分97)が、第1挿通孔21の一方側部分213に当接している。また、第2締結ボルト7Bは、頭部側締結ボルト8の第1軸部81における一方側部分(図2中の第1反対側部分87)が、第4挿通孔52の一方側部分523に当接し、且つ、先端側締結ボルト9の第2軸部91における他方側部分(図2中の第2反対側部分97)が、第2挿通孔22の他方側部分224に当接している。
図示される実施形態では、上述した距離D3は、上述した距離D4よりも大きく形成されている。
図示される実施形態では、第1締結ボルト7Aは、頭部側締結ボルト8の第1軸部81における一方側部分(図2中の第1反対側部分87)が、第3挿通孔51の一方側部分513に当接し、且つ、先端側締結ボルト9の第2軸部91における他方側部分(図2中の第2反対側部分97)が、第1挿通孔21の他方側部分214に当接している。また、第2締結ボルト7Bは、頭部側締結ボルト8の第1軸部81における他方側部分(図2中の第1反対側部分87)が、第4挿通孔52の他方側部分524に当接し、且つ、先端側締結ボルト9の第2軸部91における一方側部分(図2中の第2反対側部分97)が、第2挿通孔22の一方側部分223に当接している。
他の幾つかの実施形態では、第1締結ボルト7Aおよび第2締結ボルト7Bが挿入される側に位置する第3挿通孔および第4挿通孔52の夫々は、第1締結ボルト7Aおよび第2締結ボルト7Bが挿入される側から離れた側に位置する第1挿通孔21および第2挿通孔22の夫々に比べて、孔の径が小さい。この場合には、第1締結ボルト7Aおよび第2締結ボルト7Bが挿入される側に位置する挿通孔は、孔の径が小さくても、第1締結ボルト7Aおよび第2締結ボルト7Bが挿入される側から離れた側に位置する挿通孔の径が小さい場合に比べて、締結ボルト7の締結作業の効率が低下し難い。また、第1締結ボルト7Aおよび第2締結ボルト7Bが挿入される側に位置する挿通孔の径を小さくすることで、積層部材5と締結ボルト7の頭部82との接触面積を確保しつつ、締結ボルト7の頭部82の外形寸法を小さくすることができる。
図示される実施形態では、図6に示されるように、第1主部材3および第2主部材4の夫々は、水平方向に沿って延在する鉄骨梁(梁部材)である。第1主部材3は、延在方向における一方の端面34の近傍に複数の挿通孔311(20)を有している。複数の挿通孔311は、上述した第1挿通孔21および上述した第2挿通孔22を含んでいる。第2主部材4は、延在方向における一方の端面44の近傍に複数の挿通孔411(20)を有している。複数の挿通孔411は、上述した第1挿通孔21および上述した第2挿通孔22を含んでいる。
上記の構成によれば、第1主部材3と積層部材5とが挿通孔20および挿通孔50を挿通する締結ボルト7(7A、7B)により締結されるとともに、第2主部材4と積層部材5とが挿通孔20および挿通孔50を挿通する締結ボルト7(7A、7B)により締結される。つまり、上述した締結構造1(1A、1B)は、第1主部材3と第2主部材4とを連結する連結構造にも適用可能である。
図示される実施形態では、一対のスプライスプレート6は、図7に示されるように、積層方向において、一方側(図中左側)に配置されるスプライスプレート6Aと、他方側(図中右側)に配置されるスプライスプレート6Bと、を含んでいる。スプライスプレート6Aおよびスプライスプレート6Bの夫々は、例えば図6に示されるように、上述した第3挿通孔51である挿通孔61Aと、上述した第4挿通孔52である挿通孔62Aと、を有している。
図示される実施形態では、上述した第1主部材3は、第1ウェブ31の上端に設けられるとともに第1ウェブ31の厚さ方向(積層方向)に沿って延在する第1上フランジ33をさらに含んでいる。また、上述した第2主部材4は、第2ウェブ41の上端に設けられるとともに第2ウェブ41の厚さ方向(積層方向)に沿って延在する第2上フランジ43をさらに含んでいる。
図示される実施形態では、図6に示されるように、第1主部材3の上述した複数の挿通孔311のうち、端面34寄りに位置する挿通孔は上述した第1挿通孔21であり、第1挿通孔21よりも端面34から離れた側に位置する挿通孔は上述した第2挿通孔22である。また、図6に示されるように、上述した第2主部材4の上述した複数の挿通孔411のうち、端面44寄りに位置する挿通孔は上述した第1挿通孔21であり、第1挿通孔21よりも端面44から離れた側に位置する挿通孔は上述した第2挿通孔22である。上述したスプライスプレート6は、第1主部材3および第2主部材4に重ね合わされた際に、上述した第1挿通孔21に連通する位置に上述した挿通孔61A(第3挿通孔51)が設けられ、上述した第2挿通孔22に連通する位置に上述した挿通孔62A(第4挿通孔52)が設けられる。上述した第1締結ボルト7Aは、上述した第1挿通孔21および第3挿通孔51を挿通し、一対のスプライスプレート6と、第1主部材3又は第2主部材4の一方と、を締結する。上述した第2締結ボルト7Bは、上述した第2挿通孔22および第4挿通孔52を挿通し、一対のスプライスプレート6と、第1主部材3又は第2主部材4の一方と、を締結する。
図8に示されるように、幾つかの実施形態にかかる締結構造1(1A、1B)による締結方法100は、第1締結ボルト7Aを第2主部材4の第1挿通孔21およびスプライスプレート6の第3挿通孔51に挿通させる第1締結ボルト挿通ステップS102と、第2締結ボルト7Bを第2主部材4の第2挿通孔22およびスプライスプレート6の第4挿通孔52に挿通させる第2締結ボルト挿通ステップS104と、を少なくとも備えている。
上述した締結方法100は、上述したステップS101~S105を経ることで、例えば図9に示されるように、第2主部材4(4A、4B)にスプライスプレート6(6A、6B)が取り付けられる。また、上述した締結方法100は、図9に示されるように、第1主部材3(3A)を取り付け位置である第2主部材4Aと4Bとの間の上方に配置するステップS106と、図10に示されるように、第1主部材3(3A)を取り付け位置に降ろすステップS107と、をさらに備えている。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、例えば図6に示されるように、上述した積層部材5は、第1主部材3および第2主部材4の両方を挟み込むように配置される一対のスプライスプレート6を含んでいるが、他の幾つかの実施形態では、上述した積層部材5は、第1主部材3および第2主部材4に跨るように配置される一枚のスプライスプレート6を含むようにしてもよい。つまり、上述した締結構造1は、第1主部材3と第2主部材4とを一枚のスプライスプレート6により連結する連結構造にも適用可能である。
2 主部材
3 第1主部材
4 第2主部材
5 積層部材
6 スプライスプレート
7 締結ボルト
8 頭部側締結ボルト
9 先端側締結ボルト
10 比較例の締結構造
11 ナット部材
12 高力ボルト
13 外側スプライスプレート
14 内側スプライスプレート
21 第1挿通孔
22 第2挿通孔
31 第1ウェブ
32 第1下フランジ
33 第1上フランジ
34 端面
41 第2ウェブ
42 第2下フランジ
43 第2上フランジ
44 端面
51 第3挿通孔
52 第4挿通孔
100 締結方法
BF 支圧力
F 力
Claims (10)
- 主部材と、前記主部材に積層される積層部材と、前記主部材と前記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造であって、
前記主部材は、第1挿通孔と、前記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第1挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D4だけ離れた位置に一方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
前記積層部材は、第3挿通孔と、前記第3挿通孔の一方側縁よりも前記一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第3挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D3だけ離れた位置に一方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
前記距離D1は、前記距離D2よりも大きく、且つ、前記距離D3よりも小さく形成され、
前記距離D4は、前記距離D3よりも大きく形成され、
前記締結ボルトは
第1ボルト部材及び第2ボルト部材を含み、前記第1挿通孔および前記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
第3ボルト部材及び第4ボルト部材を含み、前記第2挿通孔および前記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含み、
前記第1ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第1ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在し、前記第1挿通孔の一方側の部分に当接する第1ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第2ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第1ボルト部材側傾斜面に当接する第2ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在し、前記第3挿通孔の他方側の部分に当接する第2ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第3ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第3ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在し、前記第2挿通孔の他方側の部分に当接する第3ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第4ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第3ボルト部材側傾斜面に当接する第4ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在し、前記第4挿通孔の一方側の部分に当接する第4ボルト部材側外側面と、を含む、
締結構造。 - 主部材と、前記主部材に積層される積層部材と、前記主部材と前記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造であって、
前記主部材は、第1挿通孔と、前記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第1挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D4だけ離れた位置に一方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
前記積層部材は、第3挿通孔と、前記第3挿通孔の一方側縁よりも前記一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第3挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D3だけ離れた位置に一方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
前記距離D2は、前記距離D1よりも大きく、且つ、前記距離D4よりも小さく形成され、
前記距離D3は、前記距離D4よりも大きく形成され、
前記締結ボルトは
第1ボルト部材及び第2ボルト部材を含み、前記第1挿通孔および前記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
第3ボルト部材及び第4ボルト部材を含み、前記第2挿通孔および前記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含み、
前記第1ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第1ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在し、前記第1挿通孔の他方側の部分に当接する第1ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第2ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第1ボルト部材側傾斜面に当接する第2ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在し、前記第3挿通孔の一方側の部分に当接する第2ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第3ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第3ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在し、前記第2挿通孔の一方側の部分に当接する第3ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第4ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第3ボルト部材側傾斜面に当接する第4ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在し、前記第4挿通孔の他方側の部分に当接する第4ボルト部材側外側面と、を含む、
締結構造。 - 前記主部材は、第1主部材と、前記積層部材を介して前記第1主部材と連結される第2主部材と、を含む
請求項1又は2に記載の締結構造。 - 前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、
前記第2主部材は、前記第2主部材の延在方向における一方の端面が前記第1主部材の延在方向における一方の端面に対向して配置され、
前記積層部材は、前記第1主部材および前記第2主部材に跨るように配置されるとともに、前記第1主部材および前記第2主部材の両方を挟み込むように配置される一対のスプライスプレートを含む
請求項3に記載の締結構造。 - 前記第1主部材は、
板状の第1ウェブと、
前記第1ウェブの下端に設けられるとともに前記第1ウェブの厚さ方向に沿って延在する第1下フランジであって、前記第2主部材と対向する側の端面が前記第1ウェブよりも前記第1主部材の前記延在方向に沿って凹んで設けられる第1下フランジと、を含み、
前記第2主部材は、
板状の第2ウェブと、
前記第2ウェブの下端に設けられるとともに前記第2ウェブの厚さ方向に沿って延在する第2下フランジであって、前記第1主部材と対向する側に、前記第2ウェブよりも前記第2主部材の前記延在方向に沿って突出して設けられる突出部であって、前記第1ウェブを上に載せることが可能に構成されている突出部、を有する第2下フランジと、を含む
請求項4に記載の締結構造。 - 前記第1ウェブは、前記第2主部材と対向する側に設けられる第3傾斜面であって、前記第1下フランジから離れた側が前記第1下フランジに近接する側よりも前記第1主部材の前記延在方向に沿って突出するように傾斜する第3傾斜面を有し、
前記第2ウェブは、前記第1主部材と対向する側に設けられる第4傾斜面であって、前記第2下フランジに近接する側が前記第2下フランジから離れた側よりも前記第2主部材の前記延在方向に沿って突出するように傾斜する第4傾斜面を有する
請求項5に記載の締結構造。 - 前記一対のスプライスプレートは、
前記第1ウェブおよび前記第2ウェブに跨るように配置されるとともに、前記第1ウェブおよび前記第2ウェブを両面から挟み込むように配置される
請求項5又は6に記載の締結構造。 - 前記一方側および前記他方側は、前記第1主部材の前記延在方向に沿った方向であり、
前記第1締結ボルトおよび前記第2締結ボルトは、前記第1主部材の前記延在方向に沿って拡径可能に構成される
請求項7に記載の締結構造。 - 主部材と、前記主部材に積層される積層部材と、前記主部材と前記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造による締結方法であって、
前記主部材は、第1挿通孔と、前記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第1挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D4だけ離れた位置に一方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
前記積層部材は、第3挿通孔と、前記第3挿通孔の一方側縁よりも前記一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第3挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D3だけ離れた位置に一方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
前記距離D1は、前記距離D2よりも大きく、且つ、前記距離D3も小さく形成され、
前記距離D4は、前記距離D3よりも大きく形成され、
前記締結ボルトは
第1ボルト部材及び第2ボルト部材を含み、前記第1挿通孔および前記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
第3ボルト部材及び第4ボルト部材を含み、前記第2挿通孔および前記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含み、
前記第1ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第1ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在する第1ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第2ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第1ボルト部材側傾斜面に当接する第2ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在する第2ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第3ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第3ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在する第3ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第4ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第3ボルト部材側傾斜面に当接する第4ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在する第4ボルト部材側外側面と、を含み、
前記締結構造による締結方法は、
前記第1締結ボルトを前記第1挿通孔および前記第3挿通孔に挿通させ、前記第1挿通孔の一方側の部分に前記第1ボルト部材側外側面を当接させるとともに前記第3挿通孔の他方側の部分に前記第2ボルト部材側外側面を当接させる第1締結ボルト挿通ステップと、
前記第2締結ボルトを前記第2挿通孔および前記第4挿通孔に挿通させ、前記第2挿通孔の他方側の部分に前記第3ボルト部材側外側面を当接させるとともに前記第4挿通孔の一方側の部分に前記第4ボルト部材側外側面を当接させる第2締結ボルト挿通ステップと、を備える
締結構造による締結方法。 - 主部材と、前記主部材に積層される積層部材と、前記主部材と前記積層部材とを締結するための締結ボルトと、を備える締結構造による締結方法であって、
前記主部材は、第1挿通孔と、前記第1挿通孔の一方側縁よりも一方側に距離D1だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第1挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D4だけ離れた位置に一方側縁が位置する第2挿通孔と、を含み、
前記積層部材は、第3挿通孔と、前記第3挿通孔の一方側縁よりも前記一方側に距離D2だけ離れた位置に他方側縁が位置し、且つ、前記第3挿通孔の他方側縁よりも前記一方側に距離D3だけ離れた位置に一方側縁が位置する第4挿通孔と、を含み、
前記距離D2は、前記距離D1よりも大きく、且つ、前記距離D4よりも小さく形成され、
前記距離D3は、前記距離D4よりも大きく形成され、
前記締結ボルトは
第1ボルト部材及び第2ボルト部材を含み、前記第1挿通孔および前記第3挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第1締結ボルトと、
第3ボルト部材及び第4ボルト部材を含み、前記第2挿通孔および前記第4挿通孔に挿通された状態で拡径可能に構成される第2締結ボルトと、を含み、
前記第1ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第1ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在する第1ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第2ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第1ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第1ボルト部材側傾斜面に当接する第2ボルト部材側傾斜面と、前記第1ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在する第2ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第3ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材の軸線方向に対して傾斜する第3ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向に沿って延在する第3ボルト部材側外側面と、を含み、
前記第4ボルト部材は、前記主部材と前記積層部材とが締結された状態において、前記第3ボルト部材側傾斜面と同方向に沿って傾斜して前記第3ボルト部材側傾斜面に当接する第4ボルト部材側傾斜面と、前記第3ボルト部材の前記軸線方向と平行な方向に沿って延在する第4ボルト部材側外側面と、を含み、
前記締結構造による締結方法は、
前記第1締結ボルトを前記第1挿通孔および前記第3挿通孔に挿通させ、前記第1挿通孔の他方側の部分に前記第1ボルト部材側外側面を当接させるとともに前記第3挿通孔の一方側の部分に前記第2ボルト部材側外側面を当接させる第1締結ボルト挿通ステップと、
前記第2締結ボルトを前記第2挿通孔および前記第4挿通孔に挿通させ、前記第2挿通孔の一方側の部分に前記第3ボルト部材側外側面を当接させるとともに前記第4挿通孔の他方側の部分に前記第4ボルト部材側外側面を当接させる第2締結ボルト挿通ステップと、を備える
締結構造による締結方法。
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