JP7312556B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、カテーテルに関する。
例えば、特許文献1には、カテーテルの全長に亘ってガイドワイヤが挿通するルーメンが形成された、いわゆる、オーバーザワイヤタイプのカテーテルが開示されている。このようなカテーテルは、カテーテルの全長に亘ってガイドワイヤとカテーテルとを同軸に配置することができるため、病変部(狭窄部又は閉塞部)にガイドワイヤを通過させる際のガイドワイヤのプッシャビリティ(押し込み性)が優れている。また、この特許文献1には、上記カテーテルを用いて腕の橈骨動脈から導入して下肢動脈の病変部を治療する方法が開示されている。
米国特許出願公開第2014/0358123号明細書
本発明は、上記のようなカテーテルに関連してなされたものであり、腕の血管に導入したカテーテルを下肢血管まで容易に導くことができるカテーテルを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、シャフトの全長に亘ってガイドワイヤが挿通するルーメンが形成され、腕の血管から下肢血管まで導入されるオーバーザワイヤタイプのカテーテルであって、前記シャフトは、前記シャフトの先端側を形成する先端シャフト部と、前記先端シャフト部の基端から前記シャフトの基端まで延在した基端シャフト部と、を有し、前記先端シャフト部の全長は、前記基端シャフト部の全長よりも長く、前記基端シャフト部の少なくとも一部には、前記基端シャフト部の軸線方向に対して交差する方向に延在するとともに前記基端シャフト部の外周面から内周面まで貫通した複数のスリットが形成され、前記複数のスリットの各々の内周面側が先端側に位置すると共に前記複数のスリットの各々の外周面側が基端側に位置するように、前記複数のスリット前記基端シャフト部の外周面から内周面に向かって前記シャフトの先端方向に傾斜することによって、前記カテーテルのルーメンをプライミングする際にプライミング液が前記スリットを介して前記ルーメンから外部に漏出することが抑えられる、カテーテルである。
本発明によれば、基端シャフト部に複数のスリットを形成しているため、腕の血管と大動脈とを繋ぐ血管の湾曲した部位に沿って基端シャフト部を容易に曲げることができる。これにより、腕の血管に導入されたカテーテルを下肢血管に容易に導くことができる。
本発明の一実施形態に係るカテーテルの概略構成図である。 図1のシャフトの一部省略縦断面図である。 図1の基端シャフト部の一部省略斜視図である。 図4Aは、図2のIVA-IVA線に沿った横断面図であり、図4Bは、図2のIVB-IVB線に沿った横断面図である。 基端シャフト部の製造方法の説明図である。 図1のカテーテルを用いた治療方法を説明するためのフローチャートである。 前記治療方法の概略説明図である。 前記治療方法の第2配置ステップの第1説明図である。 図9Aは、前記治療方法の第2配置ステップの第2説明図であり、図9Bは、前記治療方法の通過ステップの説明図である。 前記治療方法におけるガイドワイヤの交換の説明図である。 図11Aは、変形例に係るスリットを示す断面説明図であり、図11Bは、他の変形例に係るスリットを示す断面説明図であり、図11Cは、変形例に係る基端シャフト部の基端部の形状を示す断面説明図である。
以下、本発明に係るカテーテルについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示す本発明の一実施形態に係るカテーテル10は、経皮的血管形成術(PTA:Percutaneous Transluminal Angioplasty)において、血管内に生じた病変部(狭窄部又は閉塞部)にガイドワイヤGWを通過させる際に、ガイドワイヤGWをサポートするために用いられる医療器具である。具体的には、カテーテル10は、例えば、下肢の膝窩動脈の病変部の改善に用いられる。
図1に示すように、カテーテル10は、いわゆるオーバーザワイヤタイプのカテーテルとして構成されている。カテーテル10は、可撓性を有する中空状のシャフト12と、シャフト12の基端部に設けられた手元部14とを備える。シャフト12は、長尺で細径に形成されている。シャフト12の全長は、特に限定されないが、600mm以上3000mm以下に設定される。特に、カテーテル10を腕の血管から導入して下肢血管に導き、下肢血管の病変部の治療を行う場合、シャフト12の全長は、1500mm以上2500mm以下が好ましく、2300mmがより好ましい。
図2において、シャフト12の外周面の少なくとも一部には、親水性材料(親水性ポリマー)等がコーティングされることにより潤滑層16が設けられていることが好ましい。親水性材料としては、特に限定されないが、例えば、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸との共重合体、ジメチルアクリルアミドとグリシジルメタクリレートとの共重合体等が挙げられる。これにより、シャフト12を他のカテーテル(ガイディングカテーテル)の内孔又は血管(生体管腔)内に円滑且つ容易に挿入することができる。
シャフト12には、その全長に亘って延在してガイドワイヤGWが挿通するルーメン12aが形成されている。ルーメン12aは、シャフト12の先端から基端まで略一定の直径で延在している。ルーメン12aの直径(シャフト12の内径)は、特に限定されないが、0.4mm以上1mm以下に設定される。
図1に示すように、シャフト12は、シャフト12の先端側を形成する先端シャフト部18と、先端シャフト部18の基端部からシャフト12の基端(手元部14)まで延在した基端シャフト部20とを有する。
先端シャフト部18の全長L1は、基端シャフト部20の全長L2よりも長い。なお、カテーテル10の有効長であるシャフト12の全長は、先端シャフト部18の全長L1と基端シャフト部20の全長L2との合計である。具体的には、先端シャフト部18の全長L1は、450mm以上である。特に、カテーテル10を腕の血管から導入して下肢血管に導き、下肢血管の病変部の治療を行う場合(シャフト12の全長が1500mm以上の場合)、先端シャフト部18の全長L1は、1350mm以上に設定されるのが好ましい。シャフト12の全長が2300mmの場合、先端シャフト部18の全長L1は、1700mmであるのが好ましい。
先端シャフト部18の構成材料としては、例えば、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等)、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリウレタン、ポリウレタンエラストマー、ポリイミド、フッ素樹脂等の高分子材料あるいはこれらの混合物、あるいは上記二種以上の高分子材料が挙げられる。
先端シャフト部18の先端部の外周面には、先端に向かって縮径したテーパ面19(図2参照)が形成されている。先端シャフト部18の壁部内には、図示しない補強体が埋設されていてもよい。補強体としては、特に限定されないが、タングステン、ステンレス鋼等により螺旋コイル状又は棒状に形成したものが好適に用いられる。先端シャフト部18には、X線(放射線)不透過性を有する物質によって構成された図示しない造影マーカが設けられていてもよい。また、先端シャフト部18の内面にはPTFE等の潤滑層を設けてもよい。
基端シャフト部20は、管状(チューブ状)に形成されている。基端シャフト部20は、先端シャフト部18よりも剛性が高い。具体的には、基端シャフト部20は、先端シャフト部18よりも硬い材料によって構成されることにより、先端シャフト部18よりも剛性が高い。ここで、剛性とは材料自体の硬さでもよく、あるいは3点曲げによりシャフト12を一定距離曲げたときの荷重いわゆる曲げ剛性としてもよい。
基端シャフト部20の構成材料としては、例えば、ステンレス鋼、Ni-Ti合金等の金属材料、あるいはPEEK等の先端シャフト部18よりも剛性の高い(材料硬度の高い)樹脂材料が挙げられる。基端シャフト部20は、先端シャフト部18と同軸に配置された状態で先端シャフト部18の基端に接合されている。
図2において、基端シャフト部20の内周面には、親水性材料(親水性ポリマー)等がコーティングされることで形成された潤滑層22が設けられていることが好ましい。親水性材料としては、上述した潤滑層16と同じものが挙げられる。あるいは、基端シャフト部20の内周面には潤滑層22を設けなくともよい。
図1~図3に示すように、基端シャフト部20には、複数の第1スリット部24aと、複数の第2スリット部24bとが形成されている。第1スリット部24aと第2スリット部24bとは、基端シャフト部20の軸線方向に沿って交互に配置されている。第1スリット部24aと第2スリット部24bとは、基端シャフト部20に沿って互いに離間して配置されている。
基端シャフト部20の基端部における互いに隣り合う第1スリット部24aと第2スリット部24bとの間隔L3は、基端シャフト部20の先端部における互いに隣り合う第1スリット部24aと第2スリット部24bとの間隔L4よりも大きい。換言すれば、互いに隣り合う第1スリット部24aと第2スリット部24bとの間隔は、基端シャフト部20の先端方向に向かうに従って小さくなっている。つまり、基端シャフト部20の剛性(曲げ剛性)は、先端方向に向かって小さくなっている。
第1スリット部24aは、基端シャフト部20の軸線方向に対して交差する方向に延在するとともに基端シャフト部20の外周面から内周面まで貫通した2つの第1スリット26aを含む。図2~図4Aにおいて、2つの第1スリット26aは、ルーメン12aを挟んで互いに対向するように配置されている。換言すれば、2つの第1スリット26aは、第1スリット26aの延在方向に沿って互いに離間して配置されている。これら第1スリット26aは、基端シャフト部20の第1壁部28aによって互いに離間している。2つの第1スリット26aの離間間隔(第1壁部28aの長さ)は、各第1スリット26aの全長よりも短い(図4A参照)。
第1スリット26aは、基端シャフト部20の軸線方向と径方向(軸線方向に直交する方向)とに対して傾斜するように延在している。第1スリット26aの全長は、第1スリット26aの延在方向に沿った基端シャフト部20の外周長の半分未満である。具体的には、第1スリット26aの全長は、第1スリット26aの延在方向に沿った基端シャフト部20の外周長の85%以上95%以下の範囲に設定するのが好ましい。
図1に示すように、基端シャフト部20の基端部に位置する第1スリット26aの傾斜角度θ1は、基端シャフト部20の先端部に位置する第1スリット26aの傾斜角度θ2より大きい。第1スリット26aの傾斜角度θ1、θ2は、基端シャフト部20の軸線方向に沿った線分に対する第1スリット26aの傾きをいう。
第1スリット26aの幅寸法は、基端シャフト部20の壁部の厚さ寸法の0%を超え50%以下、好ましくは10%以上40%以下に設定するのが好ましい。換言すれば、第1スリット26aの幅寸法は、20μm以上30μm以下に設定するのが好ましい。この場合、カテーテル10のルーメン12aをプライミングする際にプライミング液(生理食塩水)が第1スリット26aを介しルーメン12aから外部に漏出することが抑えられる。
第2スリット部24bは、基端シャフト部20の軸線方向に対して交差する方向に延在するとともに基端シャフト部20の外周面から内周面まで貫通した2つの第2スリット26bを含む。図2、図3及び図4Bにおいて、2つの第2スリット26bは、ルーメン12aを挟んで互いに対向するように配置されている。換言すれば、2つの第2スリット26bは、第2スリット26bの延在方向に沿って互いに離間して配置されている。これら第2スリット26bは、基端シャフト部20の第2壁部28bによって互いに離間している。2つの第2スリット26bの離間間隔(第2壁部28bの長さ)は、各第2スリット26bの全長よりも短い(図4B参照)。
第2スリット26bは、基本的に上述した第1スリット26aと同様に構成される。そのため、第2スリット26bの詳細な説明については省略する。以下、第1スリット部24a及び第2スリット部24bを区別しない場合にこれらを「スリット部24」といい、第1スリット26a及び第2スリット26bを区別しない場合にこれらを「スリット26」ということがある。
このような基端シャフト部20は、図5に示すように、例えば、チューブ部材40をレーザ加工することによって製造される。具体的には、チューブ部材40をその軸線周りに回転させるとともにレーザ光42に対して矢印A方向に移動させながら、チューブ部材40の径方向外方からチューブ部材40の外周面にレーザ光42を照射する。これにより、チューブ部材40の外周面にスリット26を容易に形成することができる。
基端シャフト部20の製造方法は、図5の例に限定されない。基端シャフト部20の製造方法では、チューブ部材40に対してレーザ光42を移動させることによりスリット26を形成してもよい。また、基端シャフト部20の製造方法では、チューブ部材40の壁部を機械加工することによりスリット26を形成してもよい。
図1に示すように、手元部14は、シャフト12を操作するためのものであって、ルーメン12aに連通する内孔30aを有する中空状のハブ30を有する。ハブ30は、人手によって操作し易い大きさに形成されている。ハブ30は、シャフト12よりも高い剛性を有している。ハブ30には、ハブ30の基端から先端方向に向かって延在するとともにガイドワイヤGWをルーメン12aに案内するための溝部32が形成されている。あるいは、溝部32のないハブを用いてもよい。
このようなカテーテル10では、基端シャフト部20の剛性が先端シャフト部18の剛性よりも高い。そのため、腕の血管から下肢血管まで挿入する長尺なシャフト12であっても、手元部14に入力されたトルクをシャフト12の先端部に確実に伝達させることができる。さらに、基端シャフト部20に複数のスリット26を形成しているため、腕の血管と大動脈との間の湾曲した血管(曲率半径の比較的小さい血管)に沿って基端シャフト部20を容易に曲げることができる。従って、シャフト12の先端部を下肢血管に効率的に導くことができる。
このようなカテーテル10と一緒に用いられるガイドワイヤGWは、図2に示すように、適度な剛性と適度な可撓性とを有する線状部材であって、ルーメン12aの直径よりも若干小さい外径を有する。ガイドワイヤGWの全長は、カテーテル10の全長よりも長い。ガイドワイヤGWの先端部は、ガイドワイヤGWの軸線方向に対して屈曲するように形状付けられている。ガイドワイヤGWの最先端部は、カテーテル10や生体組織の損傷を防止するためにR形状(例えば、半球状)に形成されている。ただし、ガイドワイヤGWは、任意の形状のものを用いることができる。
次に、上記のカテーテル10を用いた治療方法について説明する。ここでは、図6及び図7に示すように、患者100の腕102から橈骨動脈200に導入したカテーテル10を脚104の膝窩動脈220に導き、膝窩動脈220に生じた病変部300を治療する方法について述べる。
このカテーテル10を用いた治療方法は、図6に示すように、第1配置ステップ(ステップS1)、カテーテル準備ステップ(ステップS2)、プライミングステップ(ステップS3)、第2配置ステップ(ステップS4)、通過ステップ(ステップS5)及び抜去ステップ(ステップS6)を含む。
まず、第1配置ステップ(ステップS1)において、術者は、セルジンガー法により図示しないシースイントロデューサを橈骨動脈200に穿刺し、図7に示すように、ガイドワイヤGWを先行してガイディングカテーテル50を患者100の橈骨動脈200に挿入する。そして、ガイディングカテーテル50を、橈骨動脈200、上腕動脈202、鎖骨下動脈204、腕頭動脈206、大動脈(大動脈弓208、胸部大動脈210、腹部大動脈212)、総腸骨動脈214、外腸骨動脈216を介して大腿動脈218にガイディングカテーテル50を送達する。
また、カテーテル準備ステップ(ステップS2)において、術者は、上述したカテーテル10を準備する。そして、プライミングステップ(ステップS3)において、術者は、カテーテル10のルーメン12aをプライミング液(生理食塩水)で満たす。この際、基端シャフト部20の内周面に潤滑層22を設けているため、プライミング時に発生する泡(気泡)を効率的に排出することができる。
その後、第2配置ステップ(ステップS4)において、術者は、カテーテル10のルーメン12aにガイドワイヤGWを通した状態でカテーテル10をガイディングカテーテル50の内孔50aに挿入し、カテーテル10の先端部がガイディングカテーテル50の先端から突出するようにカテーテル10を配置する(図9A参照)。
具体的には、術者は、ガイドワイヤGWの基端側からカテーテル10を挿通させる。つまり、カテーテル10の先端側からシャフト12のルーメン12a及びハブ30の内孔30aにガイドワイヤGWを通し、カテーテル10の基端から外側にガイドワイヤGWを導出させる。これにより、カテーテル10の全長にガイドワイヤGWが挿通された状態となる。この際、基端シャフト部20の内周面に潤滑層22が形成されているため、カテーテル10に対してガイドワイヤGWを円滑に挿通させることができる。
そして、術者は、カテーテル10をガイディングカテーテル50の内孔50aを介して前進させ、その先端をガイドワイヤGWの先端よりも若干基端側に位置させる(図9A参照)。この際、図8に示すように、基端シャフト部20は、腕の血管と大動脈とを繋ぐ血管の湾曲した部位(曲率半径が比較的小さい部位)に位置する。具体的には、基端シャフト部20は、橈骨動脈200、上腕動脈202、鎖骨下動脈204及び腕頭動脈206に位置する(図7及び図8参照)。
第2配置ステップにおいて、基端シャフト部20は、鎖骨下動脈204の少なくとも一部に位置するのが好ましい。ただし、患者100の血管の長さ及び形状等は個人差がある。そのため、第2配置ステップにおいて、基端シャフト部20は、腕の血管と大動脈とを繋ぐ血管の湾曲した部位の少なくとも一部に位置していればよい。すなわち、第2配置ステップにおいて、基端シャフト部20は、橈骨動脈200及び上腕動脈202に位置し、鎖骨下動脈204及び腕頭動脈206に位置していなくてもよい。
そして、通過ステップ(ステップS5)において、術者は、ガイディングカテーテル50の先端からカテーテル10を突出させた状態で、ガイドワイヤGWの基端側を保持して先端方向に押し込むことにより、ガイドワイヤGWの先端部を病変部300に通過させる(図9B参照)。
この際、ガイドワイヤGWには病変部300からの反力が作用するが、基端シャフト部20よりも長い先端シャフト部18の内面がガイドワイヤGWに接触して支持しているため、ガイドワイヤGWがその軸線と直交する方向に撓むことを抑えることができる。これにより、術者の押し込み力をガイドワイヤGWの先端部に効率的に伝達することができる。従って、病変部300にガイドワイヤGWを容易に通過させることができる。
次に、抜去ステップ(ステップS6)において、術者は、病変部300にガイドワイヤGWを通過させたままカテーテル10を体外に抜去する。
その後、ガイドワイヤGWに沿って各種治療用カテーテル、例えば、アテレクトミーカテーテル、バルーンカテーテル、ステントデリバリーカテーテル、薬剤コーテッドバルーンカテーテル、薬剤コーティングステントデリバリーカテーテル等を挿入して病変部300の石灰化病変の除去、拡張、薬剤塗布、ステント留置等を行う。治療用カテーテルは2以上用いてもよい。治療の完了後、術者は、治療用カテーテル及びガイディングカテーテル50を体外に抜去する。
ところで、上述したカテーテル10を用いた治療方法では、カテーテル10のシャフト12を血管内(ガイディングカテーテル50の内孔50a内)に留置した状態でガイドワイヤGWを交換することがある。この場合、カテーテル10を血管内に留置した状態でガイドワイヤGWを抜去し、図10に示すように、別のガイドワイヤGW1をカテーテル10の基端側から先端方向に挿入する。この際、第1スリット26a及び第2スリット26bの幅寸法は、挿入されるガイドワイヤGW1の先端部の曲率半径の0%を超え、20%以下に設定しておけば、ガイドワイヤGW1の先端部がスリット26に引っ掛かることを抑えることができる。
ガイドワイヤGW及びカテーテル10は、病変部の硬さ、治療用カテーテルのガイドワイヤルーメンのサイズあるいは病変部までの血管の蛇行等の必要に応じて、硬さや太さの異なるものと代えてもよい。
カテーテル10を用いた治療方法は、上述した例に限定されない。本発明は、患者100の腕102から橈骨動脈200に導入したカテーテル10を用いて、脚104の前脛骨動脈222、後脛骨動脈224、末梢血管226等に生じた病変部を治療する方法であってもよい(図7参照)。あるいは、本発明は、患者100の腕102から橈骨動脈200に導入したカテーテル10を用いて、総腸骨動脈214、外腸骨動脈216、内腸骨動脈、総大腿動脈、浅大腿動脈、深大腿動脈とこれらの末梢血管及び側副血行路等に生じた病変部を治療する方法であってもよい。
この場合、本実施形態に係るカテーテル10及びカテーテル10を用いた治療方法は、以下の効果を奏する。
カテーテル10において、シャフト12は、シャフト12の先端側を形成する先端シャフト部18と、先端シャフト部18の基端からシャフト12の基端まで延在した基端シャフト部20と、を有する。先端シャフト部18の全長L1は、基端シャフト部20の全長L2よりも長い。基端シャフト部20の少なくとも一部には、基端シャフト部20の軸線方向に対して交差する方向に延在するとともに基端シャフト部20の外周面から内周面まで貫通した複数のスリット26が形成されている。
また、カテーテル10を用いた治療方法は、ガイディングカテーテル50を腕の血管から導入し、下肢血管内にガイディングカテーテル50の先端部を配置する第1配置ステップと、カテーテル10を準備するカテーテル準備ステップと、シャフト12のルーメン12aにガイドワイヤGWを通した状態でカテーテル10をガイディングカテーテル50の内孔50aに挿入し、カテーテル10の先端部がガイディングカテーテル50の先端から突出するようにカテーテル10を配置する第2配置ステップと、第2配置ステップの後で、ガイドワイヤGWを下肢血管の病変部300に通過させる通過ステップと、病変部300にガイドワイヤGWを通過させたままカテーテル10を体外に抜去する抜去ステップと、を含む。第2配置ステップでは、基端シャフト部20を腕の血管と大動脈とを繋ぐ血管の湾曲した部位の少なくとも一部に位置させる。
本発明によれば、基端シャフト部20に複数のスリット26を形成しているため、腕の血管と大動脈とを繋ぐ血管の湾曲した部位に沿って基端シャフト部20を容易に曲げることができる。これにより、腕の血管に導入されたカテーテル10を下肢血管まで容易に導くことができる。
基端シャフト部20の剛性は、先端シャフト部18の剛性よりも高い。
このような構成によれば、カテーテル10の基端部に入力されたトルクを先端シャフト部18に効率的に伝達することができる。そのため、腕の血管に導入されたカテーテル10を下肢血管に効率的に導くことができる。
複数のスリット26は、シャフト12の軸線方向に沿って互いに離間して配置されている。
このような構成によれば、基端シャフト部20を一層曲げ易くすることができる。
基端シャフト部20の基端部における基端シャフト部20の軸線方向に隣り合うスリット26の間隔L3は、基端シャフト部20の先端部における基端シャフト部20の軸線方向に隣り合うスリット26の間隔L4よりも大きい。
腕の血管と大動脈とを繋ぐ血管の湾曲した部位に位置し易い基端シャフト部20の先端側を基端側よりも曲げ易くすることができる。
基端シャフト部20の軸線方向に沿って隣り合うスリット26は、基端シャフト部20の周方向に位相がずれている。
このような構成によれば、基端シャフト部20に適度な剛性を持たせることができる。
複数のスリット26は、複数のスリット26のそれぞれの延在方向に沿って互いに離間して配置されている。
このような構成によれば、基端シャフト部20を一層曲げ易くすることができる。
基端シャフト部20の内周面には、潤滑層22が設けられている。
このような構成によれば、カテーテル10をプライミングする際に基端シャフト部20内から気泡を効率的に抜くことができる。
基端シャフト部20の基端部には、シャフト12を操作するための手元部14が設けられている。
このような構成によれば、手元部14を操作することによってシャフト12の先端部にトルクを効率的に伝達することができる。
手元部14は、ルーメン12aに連通する内孔30aを有する中空状のハブ30を含む。
このような構成によれば、手元部14がハブ30であるため、構成を簡素化することができる。
ハブ30には、ハブ30の基端から先端方向に向かって延在するとともにガイドワイヤGWをルーメン12aに案内するための溝部32が形成されている。
このような構成によれば、ガイドワイヤGWを溝部32に沿わせながらカテーテル10のルーメン12aに挿入することができる。
スリット26の形状は、任意に設定することができる。図11Aに示すスリット34は、基端シャフト部20の壁部の厚さ方向に幅寸法が変化している。具体的には、スリット34は、基端シャフト部20の厚さ方向の中央部分の幅寸法が、基端シャフト部20の周面(内周面及び外周面)側の幅寸法よりも狭くなっている。換言すれば、スリット34を形成する壁面は、凸状の湾曲面に形成されている。
この場合、上述したスリット26と同様の効果を奏する。また、カテーテル10のプライミング時にプライミング液がスリット34から漏出することを抑えることができる。さらに、カテーテル10のシャフト12を血管内に留置した状態でガイドワイヤGWを交換する際に、カテーテル10の基端側からルーメン12aに挿入されるガイドワイヤGW1の先端部がスリット34に引っ掛かることを効果的に抑えることができる。
図11Bに示すスリット36は、基端シャフト部20の外周面から内周面に向かって基端シャフト部20の先端方向に傾斜するように直線状に延びている。この場合、上述したスリット26と同様の効果を奏する。また、カテーテル10のプライミング時にプライミング液を基端側からルーメン12aに導入した場合、プライミング液がスリット36から漏出することを抑えることができる。さらに、カテーテル10のシャフト12を血管内に留置した状態でガイドワイヤGWを交換する際に、カテーテル10の基端側からルーメン12aに挿入されるガイドワイヤGW1の先端部がスリット36に引っ掛かることを効果的に抑えることができる。
カテーテル10は、手元部14が設けられていなくてもよい。この場合、図11Cに示すように、基端シャフト部20の基端部の内径は、基端シャフト部20の基端方向に向かって拡径していてもよい。つまり、基端シャフト部20の基端部には、フレア加工が施されていてもよい。この場合、ガイドワイヤGWを基端シャフト部20の基端側からルーメン12aに容易に挿入することができる。
スリット部24は、1つのスリット26又は3つ以上のスリット26を含んでいてもよい。スリット26は、基端シャフト部20の周方向に沿って延びていてもよい。互いに隣り合うスリット部24の間隔は、基端シャフト部20の全長に亘って同じであってもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
10…カテーテル 12…シャフト
12a…ルーメン 14…手元部
16、22…潤滑層 18…先端シャフト部
20…基端シャフト部 24…スリット部
26、34、36…スリット 30…ハブ
GW…ガイドワイヤ

Claims (11)

  1. シャフトの全長に亘ってガイドワイヤが挿通するルーメンが形成され、腕の血管から下肢血管まで導入されるオーバーザワイヤタイプのカテーテルであって、
    前記シャフトは、
    前記シャフトの先端側を形成する先端シャフト部と、
    前記先端シャフト部の基端から前記シャフトの基端まで延在した基端シャフト部と、を有し、
    前記先端シャフト部の全長は、前記基端シャフト部の全長よりも長く、
    前記基端シャフト部の少なくとも一部には、前記基端シャフト部の軸線方向に対して交差する方向に延在するとともに前記基端シャフト部の外周面から内周面まで貫通した複数のスリットが形成され、
    前記複数のスリットの各々の内周面側が先端側に位置すると共に前記複数のスリットの各々の外周面側が基端側に位置するように、前記複数のスリット前記基端シャフト部の外周面から内周面に向かって前記シャフトの先端方向に傾斜することによって、前記カテーテルのルーメンをプライミングする際にプライミング液が前記スリットを介して前記ルーメンから外部に漏出することが抑えられる、カテーテル。
  2. 請求項1記載のカテーテルであって、
    前記基端シャフト部の剛性は、前記先端シャフト部の剛性よりも高い、カテーテル。
  3. 請求項1又は2に記載のカテーテルであって、
    前記複数のスリットは、前記シャフトの軸線方向に沿って互いに離間して配置されている、カテーテル。
  4. 請求項3記載のカテーテルであって、
    前記基端シャフト部の基端部における前記基端シャフト部の軸線方向に隣り合うスリットの間隔は、前記基端シャフト部の先端部における前記基端シャフト部の軸線方向に隣り合うスリットの間隔よりも大きい、カテーテル。
  5. 請求項3又は4に記載のカテーテルであって、
    前記基端シャフト部の軸線方向に沿って隣り合うスリットは、前記基端シャフト部の周方向に位相がずれている、カテーテル。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のカテーテルであって、
    前記複数のスリットは、前記複数のスリットのそれぞれの延在方向に沿って互いに離間して配置されている、カテーテル。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載のカテーテルであって、
    前記基端シャフト部の内周面には、潤滑層が設けられている、カテーテル。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のカテーテルであって、
    前記基端シャフト部の基端部には、前記シャフトを操作するための手元部が設けられている、カテーテル。
  9. 請求項8記載のカテーテルであって、
    前記手元部は、前記ルーメンに連通する内孔を有する中空状のハブを含む、カテーテル。
  10. 請求項9記載のカテーテルであって、
    前記ハブには、前記ハブの基端から先端方向に向かって延在するとともに前記ガイドワイヤを前記ルーメンに案内するための溝部が形成されている、カテーテル。
  11. 請求項1~7のいずれか1項に記載のカテーテルであって、
    前記基端シャフト部の基端部の内径は、前記基端シャフト部の基端方向に向かって拡径している、カテーテル。
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