JP7312041B2 - 調理環境形成装置及び調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、調理環境形成装置及びこれを備えた調理器に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、調理槽内が大気圧よりも低い圧力まで減圧された状態で食材を加熱調理する調理器が知られている。このような減圧加熱調理器では、調理液の沸点を下げることができるため、低温の加熱調理においても調理液を沸騰させることにより対流を発生させ、調理時間を短縮することができる。
特許文献1に記載された調理器は、食材及び調理液が収容される槽本体と、槽本体に対して開閉自在に取り付けられた蓋部と、槽本体内の空気を吸引することにより当該槽本体内を減圧するための減圧手段と、槽本体内に空気を流入させることにより当該槽本体内を大気圧まで復圧するための大気導入手段と、を備えている。減圧手段は、蓋部の上面に接続された減圧配管を有しており、また大気導入手段は、減圧配管と並んで蓋部の上面に接続された大気導入配管を有している。
特開2017-93947号公報
特許文献1のように減圧配管及び大気導入配管が蓋部に接続される場合には、以下のように、調理器の取り扱い上の不便が生じることがある。例えば、食材を出し入れする際に蓋部の取り外しや取り付けを行うにあたって蓋部を取り回しにくいことや、また蓋部の清掃を行いにくい等、である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、調理器の取り扱い性を改善することが可能な調理環境形成装置及びこれを備えた調理器を提供することである。
本発明の一局面に係る調理環境形成装置は、調理槽内の空間を密閉するための環状のパッキンと、空気又は蒸気を流通させる通気パイプと、を備え、前記パッキンは、調理器の調理槽若しくは蓋に固定され又は調理槽と蓋との間に配置されるものであって、前記調理槽に接触する調理槽側密着部と、前記蓋に接触する蓋側密着部と、前記パッキンの周方向に延び且つ前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部を繋ぐ接続部分と、を有し、前記接続部分には、前記調理槽及び前記蓋の何れにも貫通しない前記通気パイプを前記パッキンに接続する接続口が形成され、前記接続口は、前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部の何れにも貫通しないように延びている。
本発明者らは、調理器の取り扱い性を改善するために、通気パイプの接続位置について鋭意検討を行った。その結果、本発明者らは、密閉機能を有するパッキンに敢えて通気パイプの接続口を形成し、密閉機能とパイプ接続機能という互いに相反する機能をパッキンに持たせるという着想に至り、本発明に想到した。
上記調理環境形成装置では、空気又は蒸気を流通させる通気パイプを、パッキンに形成された接続口に接続することができるため、通気パイプを調理器の蓋に接続する必要がなくなる。このため、従来のように減圧配管や大気導入配管等の通気パイプが蓋に接続される場合と異なり、蓋を通気パイプから独立した状態で取り扱うことができる。したがって、蓋の取り外しや取り付けを行うにあたって蓋を取り回し易くなり、また蓋の清掃時において通気パイプやそのコネクタ等が邪魔になることもなく、調理器の取り扱い性を改善することができる。
上記調理環境形成装置において、前記接続口は、前記通気パイプが挿入される孔により構成されていてもよい。前記孔の内面には、前記孔の径方向内側に突出する突出部が設けられていてもよい。
この構成によれば、通気パイプの外面と孔の内面との間に隙間を保持しつつ、当該外面に突出部を接触させることができる。これにより、孔の内面全体が通気パイプの外面に接触する場合に比べて密閉度が向上し、さらに通気パイプを挿入する際の摩擦を低減することができる。
上記調理環境形成装置は、前記パッキンよりも硬い材料からなり、少なくとも一部が前記接続口内に配置されるパッキン補強部材をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、接続口の形成に伴うパッキンの局所的な強度低下を、パッキン補強部材により補うことができる。これにより、パッキン全体の強度の均一性を改善することが可能になる。
上記調理環境形成装置において、前記接続口は、前記通気パイプが挿入される孔であって、前記通気パイプの先端部が突き当たる底部により規定された有底孔により構成されていてもよい。
この構成によれば、調理槽内が減圧された状態において、調理槽の内外の圧力差によって通気パイプが調理槽内に入り込むのを抑制することができる。
前記調理環境形成装置において、前記パッキンには、温度センサが挿入されるセンサ挿入口が形成されていてもよい
この構成によれば、調理槽内に収容された食材や調理液の温度を直接測定する場合に、温度センサをセンサ挿入口から調理槽内に挿入することができる。このため、温度センサを蓋に取り付ける必要がなく、調理器の取り扱い性を改善することができる。
上記調理環境形成装置は、前記センサ挿入口を塞ぐ栓部材をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、温度センサがセンサ挿入口に挿入されていない状態であっても、調理槽内の密閉度を確保することができる。
前記調理環境形成装置において、前記パッキンは、前記接続口が形成された前記接続部分を含むパッキン本体を含んでもよく前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部は、前記パッキン本体に繋がると共にその繋がり部を中心に可動する部分であって、調理器のシール部に密着可能な密着部であってもよい
この構成によれば、通気パイプの接続時にパッキンの変形が生じても、密着部によりこれを吸収することができるため、調理器のシール部に対するパッキンの良好な密着性を確保することができる。
前記調理環境形成装置において、前記接続口は、前記接続部分の外周面に開口する外側円筒孔と、前記接続部分の内周面に開口すると共に前記外側円筒孔と連通する内側円筒孔と、を有し、前記通気パイプは、前記パッキンが前記調理槽と前記蓋との間に配置された状態において、前記外側円筒孔から前記パッキンの径方向外側に延出されてもよい。
本発明の他の局面に係る調理器は、調理槽と、前記調理槽を開閉する蓋と、前記調理槽内の空間を密閉するための環状のパッキンと、空気又は蒸気を流通させる通気パイプと、を備えた調理環境形成装置と、を備えている。前記調理環境形成装置の前記パッキンは、前記調理槽に接触する調理槽側密着部と、前記蓋に接触する蓋側密着部と、前記パッキンの周方向に延び且つ前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部を繋ぐ接続部分と、を有し、前記調理槽若しくは前記蓋に固定され又は前記調理槽と前記蓋との間に配置され、前記接続部分には、前記調理槽及び前記蓋の何れにも貫通しない前記通気パイプを前記パッキンに接続する接続口が形成され、前記接続口は、前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部の何れにも貫通しないように延びている
上記調理器では、パッキンに形成された接続口に通気パイプを接続可能であるため、従来のように減圧配管や大気導入配管等の通気パイプが蓋に接続される場合と異なり、蓋を通気パイプから独立した状態で取り扱うことができる。これにより、調理器の取り扱い性を改善することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、調理器の取り扱い性を改善することが可能な調理環境形成装置及びこれを備えた調理器を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る調理環境形成装置の構成を模式的に示す図である。 図1中の線分II-IIに沿った断面図である。 図1中の線分III-IIIに沿った断面図である。 図1中の線分IV-IVに沿った断面図である。 本発明の実施形態2に係る調理器の構成を模式的に示す図である。 槽内用温度センサの高さ調整を説明するための模式図である。 本発明の実施形態3に係る調理環境形成装置の構成を説明するための断面図である。 本発明の実施形態3の第1変形例に係る調理環境形成装置の構成を説明するための断面図である。 本発明の実施形態3の第2変形例に係る調理環境形成装置の構成を説明するための断面図である。 本発明の実施形態4に係る調理環境形成装置の構成を説明するための断面図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る調理環境形成装置及び調理器を詳細に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る調理環境形成装置1の構成を、図1~図4を参照して説明する。なお、図1~図4は、本実施形態に係る調理環境形成装置1の主要な構成要素のみを示しており、調理環境形成装置1は、図1~図4に現れていない他の構成要素もさらに備え得るものである。
本実施形態に係る調理環境形成装置1は、減圧加熱調理器において、調理槽内の空間を密閉すると共に調理槽内の減圧及び復圧を行うためのものである。図1に示すように、調理環境形成装置1は、パッキン10と、減圧用パイプ11(通気パイプ)と、大気導入用パイプ12(通気パイプ)と、槽内用温度センサ13と、減圧用ポンプ14と、を主に備えている。
パッキン10は、調理槽内の空間を密閉するための部材である。パッキン10は、例えばシリコーン樹脂等の弾性材料からなる成型品であり、図1に示すリング形状を有している。パッキン10には、減圧用パイプ11が接続される減圧用接続口20(接続口)と、大気導入用パイプ12が接続される大気導入用接続口21(接続口)と、槽内用温度センサ13が挿入されるセンサ挿入口22と、が形成されている。
パッキン10の形状及び大きさは、調理槽や蓋の形状及び大きさに応じて適宜設計可能であり、特に限定されない。すなわち、ユーザが調理槽や蓋の種類を適宜選択し、その調理槽や蓋の形状及び大きさに適合するパッキン10を採用することができる。またパッキン10の材質も、密閉機能を有するものであれば特に限定されない。
減圧用パイプ11は、空気を流通させる通気パイプであり、調理槽内の空間から空気を吸引するために用いられる。減圧用パイプ11は、空気が流通可能な通気路が内部に形成された中空円筒形状のものであり、一端部11Aがパッキン10の減圧用接続口20に接続される(挿入される)と共に、他端部11Bが減圧用ポンプ14の吸引口に接続されている。また減圧用パイプ11には、空気の流通及び遮断を切り替える切替弁が設けられている。
減圧用パイプ11は、パッキン10に対して着脱可能(減圧用接続口20に対して挿抜可能)となっており、例えば清掃時にパッキン10から取り外される。減圧用パイプ11は、例えばシリコーン樹脂等の弾性材料からなるものであるが、材質は特に限定されない。
大気導入用パイプ12は、減圧用パイプ11と同様に空気を流通させる通気パイプであり、減圧された調理槽内の空間を大気圧まで復圧するために用いられる。大気導入用パイプ12は、空気が流通可能な通気路が内部に形成された中空円筒形状のものであり、一端部12Aがパッキン10の大気導入用接続口21に接続される(挿入される)と共に、他端部(図示しない)が大気開放されている。また大気導入用パイプ12には、空気の流通及び遮断を切り替える切替弁が設けられている。
大気導入用パイプ12は、パッキン10に対して着脱可能(大気導入用接続口21に対して挿抜可能)となっており、例えば清掃時にパッキン10から取り外される。大気導入用パイプ12は、例えばシリコーン樹脂等の弾性材料からなるものであるが、材質は特に限定されない。
槽内用温度センサ13は、調理槽内の食材や調理液(例えば、水や調味液等)の温度を直接測定するためのセンサである。槽内用温度センサ13は、例えばシース熱電対により構成されており、パッキン10のセンサ挿入口22に挿入されている。また食材や調理液の温度を直接測定する必要がない場合には、槽内用温度センサ13を、センサ挿入口22から引き抜くことも可能である。なお、槽内用温度センサ13は、シース熱電対に限定されるものではなく、任意の温度センサを用いることが可能である。
図2は、減圧用接続口20が形成された部分において、パッキン10を厚さ方向に切断した時の断面図(図1中の線分II-IIに沿った断面図)である。図2に示すように、パッキン10は、減圧用接続口20が形成されると共に矩形断面を有するリング状のパッキン本体15と、パッキン本体15の上面15Aに繋がると共にその繋がり部を中心に可動する上側密着部16と、パッキン本体15の下面15Bに繋がると共にその繋がり部を中心に可動する下側密着部17と、を有している。
より具体的には、上側密着部16は、上面15Aにおける径方向内側の部分に繋がっており、その繋がり部から径方向外側に向かって上面15Aから離れるように広がる形状を有している。また下側密着部17は、下面15Bにおける径方向内側の部分に繋がっており、その繋がり部から径方向外側に向かって下面15Bから離れるように広がる形状を有している。上側密着部16及び下側密着部17は、いずれも、パッキン本体15の周方向全体に亘ってリング状に設けられている。
減圧用接続口20は、減圧用パイプ11が挿入される孔により構成されており、パッキン10の周方向における任意の部分を径方向に貫通するように形成されている。より具体的には、減圧用接続口20は、パッキン10の外周面10Aから径方向内側に向かって挿入される減圧用パイプ11の先端部(先端面)が突き当たる底部18により規定された有底孔により構成されている。
図2に示すように、減圧用接続口20は、パッキン10の外周面10A側に開口すると共に減圧用パイプ11が挿入される外側円筒孔20Aと、パッキン10の内周面10B側に開口すると共に外側円筒孔20Aに連通する内側円筒孔20Bと、を含む。内側円筒孔20Bは、外側円筒孔20Aよりも径が小さく、底部18の中央を貫通するように形成されている。
図2に示すように、外側円筒孔20Aの内面には、当該外側円筒孔20Aの径方向内側に突出する突出部19が複数設けられている。突出部19は、減圧用パイプ11を取り囲むように外側円筒孔20Aの内面に沿って円環状に形成されている。また本実施形態では、突出部19は、パッキン10の径方向(減圧用パイプ11の挿入方向)に間隔を空けて複数(図2では2つ)設けられているが、1つのみ設けられていてもよい。
突出部19の内径は、減圧用パイプ11の外径よりも小さく設計されている。これにより、減圧用パイプ11を減圧用接続口20(外側円筒孔20A)に挿入した時に、減圧用パイプ11の外面と外側円筒孔20Aの内面との間に隙間が空いた状態で突出部19の先端が減圧用パイプ11の外面に接触し、径方向外側へ押し潰された(圧縮された)状態になる。これにより、パッキン10と減圧用パイプ11との接続部における密閉度が確保される。なお、突出部19の内径は、減圧用パイプ11の外径と同じであってもよい。
図3は、大気導入用接続口21が形成された部分において、パッキン10を厚さ方向に切断した時の断面図(図1中の線分III-IIIに沿った断面図)である。大気導入用接続口21は、基本的に減圧用接続口20と同様に形成されている。すなわち、図3に示すように、大気導入用接続口21は、大気導入用パイプ12が挿入される孔であって、大気導入用パイプ12の先端部(先端面)が突き当たる底部32により規定された有底孔により構成されており、外側円筒孔21Aと内側円筒孔21Bとを含む。また外側円筒孔21Aの内面には、当該外側円筒孔21Aの径方向内側に突出する突出部31が複数設けられている。
図4は、センサ挿入口22が形成された部分において、パッキン10を厚さ方向に切断した時の断面図(図1中の線分IV-IVに沿った断面図)である。図4に示すように、センサ挿入口22は、槽内用温度センサ13が挿入される孔であり、一定の内径を有すると共にパッキン10を径方向に貫通するように形成されている。
センサ挿入口22を規定する内面には、径方向内側に突出する突出部23が複数設けられている。突出部23は、槽内用温度センサ13を取り囲むようにセンサ挿入口22の内面に沿って円環状に形成されている。本実施形態では、突出部23は、パッキン10の径方向(槽内用温度センサ13の挿入方向)に間隔を空けて複数(図4では2つ)設けられているが、1つのみ設けられていてもよい。槽内用温度センサ13は、センサ挿入口22に挿入された状態で径方向に移動可能となっている。
突出部23の内径は、槽内用温度センサ13の外径よりも小さくなっている。これにより、槽内用温度センサ13をセンサ挿入口22に挿入した時に、槽内用温度センサ13の外面とセンサ挿入口22の内面との間に隙間が空いた状態で突出部23の先端が槽内用温度センサ13の外面に接触し、径方向外側へ押し潰された(圧縮された)状態になる。これにより、パッキン10と槽内用温度センサ13との接続部における密閉度が確保される。なお、突出部23の内径は、槽内用温度センサ13の外径と同じであってもよい。
図1に示すように、本実施形態では、減圧用接続口20と大気導入用接続口21とセンサ挿入口22とが、パッキン10の周方向において互いに近接した部分に形成されている。具体的には、減圧用接続口20と大気導入用接続口21とは、パッキン10の周方向において90°以下だけずれた位置に形成されていることが好ましく、45°以下だけずれた位置に形成されていることがより好ましく、30°以下だけずれた位置に形成されていることがさらに好ましい。また図1に示すように、センサ挿入口22は、減圧用接続口20と大気導入用接続口21との間の部分であって周方向の距離が短い部分に形成されている。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る調理器2の構成を、図5を主に参照して説明する。本実施形態に係る調理器2は、調理槽40内の空間S1が大気圧よりも低い所定の圧力まで減圧された状態で食材100を加熱調理する減圧加熱調理器である。図5に示すように、調理器2は、調理槽40と、蓋50と、加熱部60と、槽外用温度センサ61と、制御部70と、上記実施形態1で説明した調理環境形成装置1と、を主に備えている。
調理槽40は、食材100及び調理液101が収容される空間S1が内部に形成された鍋である。図5に示すように、調理槽40は、上側に開口部が形成された有底円筒形状からなり、底壁41と、空間S1を取り囲むように底壁41から立ち上がった側壁42と、を有している。調理槽40は、例えばアルミニウム、銅又はフェライト系ステンレス等の金属材料からなるものであるが、調理槽40の材質はこれらに限定されない。また調理槽40の形状及び大きさも特に限定されず、例えば直方体形状のトレー等であってもよい。
蓋50は、調理槽40の開口部を開閉するものであり、例えばガラスやポリカーボネート等の耐熱材料からなる。図5に示すように、蓋50は、調理槽40の上側開口部全体を覆う大きさの円板状部材であり、その上面中央部に取っ手51が設けられている。
パッキン10は、調理槽40の開口縁部43に沿ったリング形状を有している。パッキン10は、内周面10Bが空間S1に臨むように調理槽40と蓋50との間に配置されており、調理槽40内の空間S1を密閉する。具体的には、図5に示すように、パッキン10は、調理槽40の開口縁部43と蓋50の下面52の周縁部とにより挟まれており、上側密着部16が下面52の周縁部(シール部)に密着すると共に、下側密着部17が調理槽40の開口縁部43(シール部)に密着している。減圧用接続口20、大気導入用接続口21及びセンサ挿入口22は、パッキン10の密着方向(パッキン10が挟まれる方向であって、開口縁部43と下面52の周縁部とが対向する方向)に交差(直交)する方向にパッキン10を貫通している。なお、パッキン10は、調理槽40の開口縁部43に固定されていてもよいし、下面52の周縁部に固定されていてもよいし、いずれにも固定されていなくてもよい。
減圧用パイプ11は調理槽40内の空間S1から空気を吸引して減圧するために用いられ、大気導入用パイプ12は調理槽40内の空間S1に空気を導入して復圧するために用いられる。より具体的には、図2中の破線矢印で示すように、調理槽40内の空気は、内側円筒孔20B及び減圧用パイプ11の通気路11Dを順に通過した後、減圧用ポンプ14に吸引される。また図3中の破線矢印で示すように、大気導入用パイプ12の通気路12D及び内側円筒孔21Bを順に通過した空気が、調理槽40内の空間S1に導入される。
また図5に示すように、槽内用温度センサ13は、L字状に屈曲しており、パッキン10を径方向に貫通することにより、調理槽40内の空間S1まで挿入されている。槽内用温度センサ13は、食材100や調理液101の温度を直接測定するために用いられる。図5中破線で示すように、槽内用温度センサ13は、調理槽40の中央に対して進退移動可能となっている。また槽内用温度センサ13をパッキン10に挿入された状態で回転させることにより、図6に示すように、槽内用温度センサ13の先端部13A(感温部)の高さ位置を調整することも可能である。
加熱部60は、調理槽40を加熱するためのものであり、調理槽40が載置される載置面40Aの下側に配置されている。具体的には、加熱部60は、電磁誘導加熱方式により調理槽40を加熱するためのコイルであり、制御部70によって加熱部60への電流の供給が制御される。
槽外用温度センサ61は、調理槽40の加熱制御に用いられるセンサであり、載置面40Aの下側に配置されている。槽外用温度センサ61は、例えばサーミスタ等であり、調理槽40の底部近傍の温度を測定し、その測定結果を制御部70に送信する。そして、槽外用温度センサ61による測定温度が所定の設定温度に近づくように、制御部70により加熱部60への電流の供給が制御される。
制御部70は、調理器2における各種動作(調理槽40の加熱、調理槽40内の減圧及び調理槽40内の復圧等)を制御するコントローラである。具体的には、制御部70は、加熱部60への電流の供給を制御し、減圧用ポンプ14の動作のオン/オフを制御し、また減圧用パイプ11に設けられた減圧用弁11C(上記実施形態1で説明した切替弁)及び大気導入用パイプ12に設けられた大気導入用弁12C(上記実施形態1で説明した切替弁)の開閉を制御する。
次に、調理器2の使用方法の例を説明する。
はじめに、加熱モードによる食材100の調理について説明する。加熱モードでは、まず、加熱部60への電流の供給を開始すると共に、大気導入用弁12Cを閉じた状態で減圧用弁11Cを開き且つ減圧用ポンプ14の動作をオンにする。これにより、調理槽40の温度が予め定められた設定温度(例えば、60℃)に向かって上昇すると共に、調理槽40内の空気が減圧用パイプ11を通じて吸引されることにより、調理槽40内が減圧される。そして、調理槽40内の圧力が大気圧よりも低い所定の圧力、具体的には設定温度の飽和蒸気圧力以下に到達すると、減圧用弁11Cを閉じると共に減圧用ポンプ14の動作をオフにする。
そして、調理槽40の温度が設定温度に到達した後、加熱部60への電流の供給を制御して調理槽40の温度を設定温度に維持すると共に、調理槽40内の圧力を当該飽和蒸気圧力に維持した状態で、食材100の加熱調理を所定時間行う。このように、調理槽40内を減圧することにより、100℃未満の低温調理においても調理液101が沸騰して調理槽40内で対流が発生するため、調理時間を短縮することができる。
次に、含浸モードによる食材100の調理について説明する。含浸モードでは、まず、食材100の加熱温度、調理槽40内を減圧する時間、調理槽40内を大気開放する時間及び減圧と大気開放の繰り返し回数をそれぞれ設定する。そして、上記設定条件に基づいて、調理槽40内の減圧と大気開放を繰り返すことにより、食材100の内部へ調味液等を素早く浸透させる。減圧中は大気導入用弁12Cを閉じた状態で減圧用弁11Cを開くと共に減圧用ポンプ14の動作をオンとし、大気開放中は大気導入用弁12Cを開く。なお、食材100を加熱しつつ減圧と復圧を繰り返す場合に限定されず、常温下で減圧と復圧を繰り返してもよい。
以上の通り、減圧用パイプ11及び大気導入用パイプ12をパッキン10に形成された接続口(減圧用接続口20及び大気導入用接続口21)にそれぞれ接続することができるため、これらのパイプを調理器2の蓋50に接続する必要がなくなる。このため、減圧用パイプ11や大気導入用パイプ12が蓋50に接続される場合と異なり、蓋50をこれらのパイプから独立した状態で取り扱うことができる。これにより、食材100の出し入れにおいて蓋50の取り外しや取り付けを行うにあたり蓋50の取り回しが容易になり、また蓋50の清掃時において上記パイプやそのコネクタ等が邪魔になることもなく、調理器2の取り扱い性を改善することができる。またパイプ接続用のコネクタが不要になることで、調理器2の故障要因を減らし、且つコストダウンを図ることができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3に係る調理環境形成装置を、図7~図9を参照して説明する。実施形態3に係る調理環境形成装置は、基本的に上記実施形態1に係る調理環境形成装置1と同様の構成を備え且つ同様の効果を奏するものであるが、パッキン補強部材をさらに備えている点で上記実施形態1と異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図7は、減圧用接続口20が形成された部分において、パッキン10を厚さ方向に切断した時の断面図(上記実施形態1の図2に対応する断面図)である。図7に示すように、実施形態3に係る調理環境形成装置は、パッキン10の減圧用接続口20内に配置されるパッキン補強部材80を備えている。パッキン補強部材80は、パッキン10よりも硬い材料からなり、例えばパッキン10よりも硬いシリコーン樹脂からなる成型品である。
より具体的には、本実施形態におけるパッキン補強部材80は、減圧用接続口20の外側円筒孔20Aに挿入される有底円筒形状のものであり、パッキン10の外周面10A側に開口すると共に、底部80Bの中央に底孔80Aが形成されている。底孔80Aは、底部80Bを貫通しており、パッキン10の内側円筒孔20Bと重なっている。図7に示すように、減圧用パイプ11は、径方向の外側から内側に向かってパッキン補強部材80内に挿入されており、その先端部(先端面)が底部80Bに突き当たっている。
パッキン補強部材80の内周面81には、径方向内側に突出する突出部82が複数設けられている。突出部82は、減圧用パイプ11を取り囲むように、内周面81に沿って円環状に形成されている。本実施形態では、突出部82は、パッキン10の径方向(減圧用パイプ11の挿入方向)に間隔を空けて複数(図7では2つ)設けられているが、1つのみ設けられていてもよい。
突出部82の内径は、減圧用パイプ11の外径よりも小さく設計されている。これにより、減圧用パイプ11をパッキン補強部材80内に挿入した時に、減圧用パイプ11の外面と内周面81との間に隙間が空いた状態で突出部82の先端が減圧用パイプ11の外面に接触し、径方向外側へ押し潰された(圧縮された)状態になる。これにより、減圧用パイプ11の接続部における密閉度が確保される。
このように、本実施形態では、減圧用接続口20の形成に伴うパッキン10の強度低下を、硬質なパッキン補強部材80を減圧用接続口20に挿入することによって補うことができる。これにより、パッキン10の周方向全体における強度のばらつきを抑制し、密閉機能の低下を抑制することができる。なお、パッキン補強部材80は、減圧用接続口20内だけでなく大気導入用接続口21内にも配置されていてもよいし、大気導入用接続口21内にのみ配置されていてもよい。
図8及び図9は、本実施形態の変形例に係るパッキン補強部材83,88の構成をそれぞれ示している。図8に示すように、第1変形例に係るパッキン補強部材83は、減圧用接続口20に挿入される補強部85と、減圧用パイプ11内に挿入される(減圧用パイプ11が外嵌される)パイプ接続部87と、減圧用パイプ11の先端部(先端面)が突き当たるフランジ部86と、を有している。パッキン補強部材83には、長さ方向全体に亘って貫通孔83Aが形成されており、当該貫通孔83A内を空気が流通可能となっている。
補強部85は、減圧用接続口20内に挿入される柱状の部分であり、その外周面に複数の突出部85Aが設けられている。突出部85Aは、補強部85の外周面に沿って環状に形成され、減圧用接続口20の内面に接触している。突出部85Aは、補強部85の長さ方向に間隔を空けて複数(図8では2つ)設けられているが、1つのみ設けられていてもよい。
パイプ接続部87は、補強部85と同様に柱状の部分であり、その外周面に複数の突出部87Aが設けられている。突出部87Aは、パイプ接続部87の外周面に沿って環状に形成され、減圧用パイプ11の内周面に接触している。突出部87Aは、パイプ接続部87の長さ方向に間隔を空けて複数(図8では2つ)設けられているが、1つのみ設けられていてもよい。
フランジ部86は、減圧用接続口20の径方向外側に位置すると共に補強部85の基端部とパイプ接続部87の基端部とを接続する円板状の部分であり、減圧用接続口20の径方向に広がる形状を有している。フランジ部86の外径は、補強部85及びパイプ接続部87の外径よりも大きい。図8に示すように、フランジ部86の一方のフランジ面86A(パッキン10の径方向内側を向くフランジ面)がパッキン10の外周面10Aに当接し、他方のフランジ面86B(パッキン10の径方向外側を向くフランジ面)に対して減圧用パイプ11の先端面が突き当たっている。
このように、パッキン補強部材83は、パッキン10の強度低下を補う部材であると共に、パッキン10と減圧用パイプ11とを接続する継手(コネクタ)部材としても機能する。第1変形例によれば、減圧用接続口20を有底孔にする必要がないため、パッキン10の成型がより容易になる。なお、第1変形例に係るパッキン補強部材83も、減圧用接続口20だけでなく大気導入用接続口21内にも配置されていてもよいし、大気導入用接続口21内にのみ配置されていてもよい。
図9は、第2変形例に係るパッキン補強部材88の構成を示している。図9に示すように、第2変形例に係るパッキン補強部材88は、基本的に第1変形例に係るパッキン補強部材83(図8)と同様の構成を備えるものであるが、補強部89の外周面に突出部が設けられておらず、当該外周面がパッキン10の減圧用接続口20の内面に密着しているものである。この構成においては、パッキン10と補強部材88とを一体的に成型するのが望ましい。この第2変形例に係るパッキン補強部材88も、減圧用接続口20だけでなく大気導入用接続口21内にも配置されていてもよいし、大気導入用接続口21内にのみ配置されていてもよい。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4に係る調理環境形成装置を、図10を参照して説明する。実施形態4に係る調理環境形成装置は、基本的に上記実施形態1に係る調理環境形成装置1と同様の構成を備え且つ同様の効果を奏するものであるが、センサ挿入口22を塞ぐ栓部材90をさらに備えている点で上記実施形態1と異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
図10は、センサ挿入口22が形成された部分において、パッキン10を厚さ方向に切断した時の断面図(上記実施形態1の図4に対応する断面図)であり、槽内用温度センサ13がセンサ挿入口22から引き抜かれた状態を示している。図10に示すように、本実施形態に係る調理環境形成装置は、センサ挿入口22を塞ぐ栓部材90を備えている。栓部材90は、突出部23の内径よりも大きい外径を有する円柱形状からなり、センサ挿入口22内に挿入されている。突出部23は、径方向外側へ押し潰された(圧縮された)状態で栓部材90の外周面に接触しており、これにより密閉度が確保される。なお、栓部材90の外径は、突出部23の内径と同じであってもよい。
また図示は省略するが、栓部材90には、パッキン10の外周面10Aに接触するようにセンサ挿入口22の径方向に広がるフランジ部が設けられていてもよい。これにより、調理槽40内の減圧中に、調理槽40の内外の圧力差によって栓部材90が調理槽40内に入り込むのを抑制することができる。
本実施形態に係る調理環境形成装置によれば、食材100や調理液101の温度を直接測定する必要がない場合に、槽内用温度センサ13をセンサ挿入口22から引き抜いた状態でも、調理槽40内の密閉度を確保することができる。具体的には、食材100や調理液101の温度と調理槽40の温度との間には差が生じるため、はじめに槽内用温度センサ13を用いて食材100や調理液101の温度を直接測定する場合がある。そして、両温度の差が明らかになった後に、槽内用温度センサ13を使用せずに槽外用温度センサ61のみを用いた加熱制御で食材100を目的の加熱温度で調理することがある。このような場合に、槽内用温度センサ13をセンサ挿入口22から引き抜き、栓部材90を代わりに挿入することにより、調理中に槽内用温度センサ13が邪魔になることがなくなる。
上記の通り開示された各実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。したがって、本発明の範囲には、以下のような変形例も含まれる。
上記実施形態1,3,4のパッキンにおいて、それぞれ複数設けられた突出部19,23,31,82,85A,87Aのいずれか一方又は両方が省略されてもよい。
上記実施形態1,3,4のパッキンにおいて、減圧用接続口20及び大気導入用接続口21は、有底孔に限定されるものではなく、底部18,32のいずれか一方又は両方が省略されてもよい。
上記実施形態1,3のパッキンにおいて、センサ挿入口22が省略されてもよい。また上記実施形態1,3,4のパッキンにおいて、減圧用接続口20及び大気導入用接続口21のいずれか一方が省略されてもよい。
上記実施形態1,3,4のパッキンにおいて、上側密着部16及び下側密着部17のいずれか一方又は両方が省略されてもよい。
上記実施形態1,3,4のパッキンにおいて、減圧用接続口20と大気導入用接続口21とがパッキン10の周方向において90°を超える角度だけずれた位置に形成されていてもよい。
上記実施形態1では、減圧用パイプ11及び大気導入用パイプ12が減圧用接続口20及び大気導入用接続口21に接続されてパッキン10と一体になったものを説明したが、減圧用パイプ11及び大気導入用パイプ12がパッキン10から分離されていてもよい。
上記実施形態2では、電磁誘導加熱方式を採用した調理器2を説明したが、調理槽40の加熱方式はこれに限定されず、例えばガスコンロ方式であってもよい。
上記実施形態2では、調理器2が電磁誘導加熱用コイルである加熱部60を備え、当該加熱部60により調理槽40を加熱しつつ調理する場合を説明したが、加熱部60による調理槽40の加熱を行わずに調理を行ってもよい。また本発明の調理器は、調理槽の加熱及び減圧の両機能を備えたもの(減圧加熱調理器)に限定されるものではなく、加熱部60の構成が省略された減圧調理器であってもよい。この場合には、常温下における調理槽40内の減圧と大気開放の繰り返しによる含浸モードのみを実行することができる。さらに、減圧調理器を別途準備された各種加熱器(例えば、ガスコンロやIHヒータ等であって、当該減圧調理器の構成要素ではないもの)上に載置し、減圧調理器と当該加熱器とを組み合わせて使用することにより、常温下の含浸調理だけでなく、加熱調理を行うことも可能になる。
上記実施形態2では、食材100が調理槽40内に直接配置される場合を説明したが、例えばトレー等の容器が調理槽40内に配置され、その容器内に食材100が配置されてもよい。
上記実施形態3では、減圧用接続口20と大気導入用接続口21の内部にパッキン補強部材が設けられるものを説明したが、センサ挿入口22の内部にパッキン補強部材が設けられてもよい。
上記実施形態2では、槽外用温度センサ61により検知された温度に基づいて調理槽40の加熱制御を行う場合を説明したが、槽内用温度センサ13により検知された温度に基づいて当該加熱制御を行ってもよい。また、槽外用温度センサ61を有しない調理器としてもよいし、槽内用温度センサ13を有しない調理器としてもよい。
上記実施形態3では、パッキン補強部材を用いてパッキン全体の強度の均一性を改善する場合を説明したが、他の手段を採用することも可能である。例えば、図1のように減圧用接続口20、大気導入用接続口21及びセンサ挿入口22を周方向に近接した部分に形成した上で、これらに対して径方向の反対側に位置する部分の厚みを小さくすることにより、強度のバランスをとってもよい。また減圧用接続口20、大気導入用接続口21及びセンサ挿入口22が形成された部分において、パッキン10の厚みを大きくしてもよい。
上記実施形態1,2,3では、空気を流通させる通気パイプとして減圧用パイプ11及び大気導入用パイプ12を説明したが、通気パイプは蒸気を流通させるものでもよい。すなわち、通気パイプが蒸気源(図示しない)に接続され、蒸気源から通気パイプを介して調理槽内に蒸気を供給してもよい。これにより、調理槽内を加湿しつつ食材を加熱調理することが可能である。
またパッキン10に接続口が1つのみ形成され、パッキン10に通気パイプが1本のみ接続されてもよい。この場合、1本の通気パイプが途中で2つに分岐し、一方の分岐パイプが減圧用に用いられると共に、他方の分岐パイプが大気導入用に用いられてもよい。そして、例えば弁等の切替機構が通気パイプの分岐部に設けられ、減圧と大気導入とが切替可能になっていてもよい。また、通気パイプの分岐部に設けられた切替機構により、空気の流通(減圧又は大気導入)と蒸気の供給とが切替可能になっていてもよい。
1 調理環境形成装置
2 調理器
10 パッキン
11 減圧用パイプ(通気パイプ)
12 大気導入用パイプ(通気パイプ)
13 槽内用温度センサ(温度センサ)
15 パッキン本体
16 上側密着部(密着部)
17 下側密着部(密着部)
19,31 突出部
20 減圧用接続口(接続口)
21 大気導入用接続口(接続口)
22 センサ挿入口
40 調理槽
43 開口縁部(シール部)
50 蓋
52 下面(シール部)
80,83,88 パッキン補強部材
85,89 補強部
86 フランジ部
90 栓部材
S1 空間

Claims (10)

  1. 調理槽内の空間を密閉するための環状のパッキンと、
    空気又は蒸気を流通させる通気パイプと、を備え、
    前記パッキンは、調理器の調理槽若しくは蓋に固定され又は調理槽と蓋との間に配置されるものであって、前記調理槽に接触する調理槽側密着部と、前記蓋に接触する蓋側密着部と、前記パッキンの周方向に延び且つ前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部を繋ぐ接続部分と、を有し、
    前記接続部分には、前記調理槽及び前記蓋の何れにも貫通しない前記通気パイプを前記パッキンに接続する接続口が形成され、
    前記接続口は、前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部の何れにも貫通しないように延びている、調理環境形成装置。
  2. 記パッキンには、温度センサが挿入されるセンサ挿入口が形成されている、請求項1に記載の調理環境形成装置。
  3. 記パッキンは、
    前記接続口が形成された前記接続部分を含むパッキン本体を含み
    前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部は、前記パッキン本体に繋がると共にその繋がり部を中心に可動する部分であって、調理器のシール部に密着可能な密着部である請求項1又は2に記載の調理環境形成装置。
  4. 前記接続口は、前記接続部分の外周面に開口する外側円筒孔と、前記接続部分の内周面に開口すると共に前記外側円筒孔と連通する内側円筒孔と、を有し、
    前記通気パイプは、前記パッキンが前記調理槽と前記蓋との間に配置された状態において、前記外側円筒孔から前記パッキンの径方向外側に延出される、請求項1~3のいずれか1項に記載の調理環境形成装置。
  5. 前記接続口は、前記通気パイプが挿入される孔により構成されており、
    前記孔の内面には、前記孔の径方向内側に突出する突出部が設けられている、請求項1~のいずれか1項に記載の調理環境形成装置。
  6. 前記パッキンよりも硬い材料からなり、少なくとも一部が前記接続口内に配置されるパッキン補強部材をさらに備えた、請求項1~のいずれか1項に記載の調理環境形成装置。
  7. 前記接続口は、前記通気パイプが挿入される孔であって、前記通気パイプの先端部が突き当たる底部により規定された有底孔により構成されている、請求項1~のいずれか1項に記載の調理環境形成装置。
  8. 前記センサ挿入口を塞ぐ栓部材をさらに備えた、請求項2に記載の調理環境形成装置。
  9. 調理槽と、
    前記調理槽を開閉する蓋と、
    請求項のいずれか1項に記載の調理環境形成装置と、を備え、
    前記調理環境形成装置の前記パッキンは、前記調理槽内の空間を密閉する、調理器。
  10. 調理槽と、
    前記調理槽を開閉する蓋と、
    前記調理槽内の空間を密閉するための環状のパッキンと、空気又は蒸気を流通させる通気パイプと、を備えた調理環境形成装置と、を備え、
    前記調理環境形成装置の前記パッキンは、前記調理槽に接触する調理槽側密着部と、前記蓋に接触する蓋側密着部と、前記パッキンの周方向に延び且つ前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部を繋ぐ接続部分と、を有し、前記調理槽若しくは前記蓋に固定され又は前記調理槽と前記蓋との間に配置され
    前記接続部分には、前記調理槽及び前記蓋の何れにも貫通しない前記通気パイプを前記パッキンに接続する接続口が形成され、
    前記接続口は、前記調理槽側密着部及び前記蓋側密着部の何れにも貫通しないように延びている、調理器。
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