JP7311456B2 - 地下構造物の構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリート製のボックスカルバート状の地下構造物を構築する方法に関する。
特許文献1は、道路や水路などとして利用されるボックスカルバートを開示している。このボックスカルバートは箱型の埋設構造物であり、底版と左右の側壁と頂版とを備えてなる。特許文献1では、ボックスカルバートを構築する際に、まず、底版と左右の側壁とを構築し、次に、頂版を構築する。特許文献1では、頂版は、埋設型枠と主体部とにより構成される。この主体部は、埋設型枠の上に打ち込まれる現場打ちコンクリートによって形成される。特許文献1では、埋設型枠を左右の側壁間に架設した後に、埋設型枠上に各種の鉄筋を配して、その後に、埋設型枠の上方に現場打ちコンクリートを打設することで、頂版を構築している(特許文献1の段落0020,0021参照)。
特許第6395465号公報
しかしながら、ボックスカルバートの構築予定場所の直上に既設構造物が存在するなどの上空制限下では、前述の埋設型枠上での配筋作業ができないので、特許文献1に開示の技術を用いてボックスカルバートを構築することができなかった。
本発明は、このような実状に鑑み、前述のような上空制限下でも施工可能なボックスカルバート状の地下構造物の構築方法を提供することを目的とする。
そのため本発明に係る地下構造物の構築方法は、鉄筋コンクリート製のボックスカルバート状の地下構造物を構築する方法である。この方法は、地盤を掘削することで地中に横坑を形成する第1工程と、横坑内にて地下構造物の底版及び側壁を構築する第2工程と、横坑内にて地下構造物の頂版を構築する第3工程と、を含む。第3工程は、底版上にて頂版構築用型枠を組み立てる型枠組立工程と、組み立てられた頂版構築用型枠上にて頂版用鉄筋を組み立てる鉄筋組立工程と、頂版用鉄筋が載置された頂版構築用型枠を、底版上から所定の高さ位置まで上昇させる型枠上昇工程と、所定の高さ位置に位置する頂版構築用型枠の上面と横坑の天端面との間の空間内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、を含む。コンクリート打設工程では、前記空間内に頂版用鉄筋が配置された状態で、前記空間内にコンクリートを打設する。
本発明によれば、頂版用鉄筋が載置された頂版構築用型枠を、底版上から所定の高さ位置まで上昇させた後に、頂版構築用型枠の上面と横坑の天端面との間の空間内に頂版用鉄筋が配置された状態で、この空間内にコンクリートを打設する。従って、前述のような上空制限下でも、頂版を簡易に構築することができ、ひいては、ボックスカルバート状の地下構造物を構築することができる。
本発明の一実施形態におけるトンネルの概略構成を示す図 前記一実施形態におけるトンネルの構築方法のフローチャート 前記一実施形態における頂版の構築方法のフローチャート 前記一実施形態における横坑形成工程にて形成された横坑を示す図 前記一実施形態における底版・側壁構築工程にて構築された底版及び側壁を示す図 前記一実施形態における頂版の構築方法を示す図 前記一実施形態における頂版の構築方法を示す図 前記一実施形態における頂版の構築方法を示す図 前記一実施形態における上昇手段による頂版構築用型枠の上昇方法を示す図 前記一実施形態における箱抜き部材の斜視図 前記一実施形態における頂版構築用型枠の所定の高さ位置での固定方法を示す図 前記一実施形態におけるコンクリート打設工程を示す図 前記一実施形態における箱抜きの後処理方法を示す図 前記一実施形態における複数の頂版構築用型枠を用いる頂版の構築方法を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1(ア)は、本発明の一実施形態におけるトンネル1の概略構成を示す図である。図1(イ)は、図1(ア)のA-A断面図である。
トンネル1は、本発明の「地下構造物」の一例であり、鉄筋コンクリート製のボックスカルバート状である。トンネル1の上方に位置するトンネル50は、本発明の「既設構造物」の一例であり、トンネル1の構築に先立って構築されたものである。
トンネル50は、例えば、地下鉄などの鉄道トンネル又は道路トンネルであり、地面GL下の地盤G中(地中)に構築されている。
トンネル1は、既設のトンネル50の直下にその横断方向に延びるように地中に構築されるものであり、例えば、歩行者が通行可能な通路(トンネル50のアンダーパス)として使用され得る。
トンネル1は、矩形断面を有しており、左右一対の側壁2L,2Rと、側壁2L,2Rの上端同士を接続する頂版3と、側壁2L,2Rの下端同士を接続する底版4とにより構成されている。ここで、側壁2L,2R、頂版3、及び底版4は鉄筋コンクリート製である。
トンネル1の頂版3の上面3aは、トンネル50の下面50aに接触している。ここで、下面50aは、例えば、地下鉄の軌道下床版下面、あるいは、道路トンネルの下床版下面であり得る。
図2は、トンネル1の構築方法のフローチャートである。本実施形態では、既設のトンネル50が存在する状態で、その下方にてトンネル1の構築が行われる。
トンネル1の構築方法では、まず、ステップS1にて、作業空間形成工程として、地中に作業空間5,6(図1(ア)参照)を形成する。この作業空間形成工程は、本発明の「第4工程」に対応するものである。ここにおける「作業空間の形成」とは、後述するステップS2~S4(ステップS11~S16)を実施するための作業空間を形成することである。この「作業空間の形成」には、地中に立坑を構築すること、あるいは、他の工事現場の空間を利用することなどが含まれ得る。この点、図1(ア)は、地中に立坑5aを構築することで作業空間5を形成することを示しており、また、他の工事現場の空間を作業空間6として利用していることを示している。ここで、作業空間5,6の形成については、図1(ア)に図示のものに限らない。
作業空間5,6は、トンネル50を挟んで両側に形成され得る。
次に、ステップS2にて、横坑形成工程として、作業空間5内、及び/又は作業空間6内から略水平に地盤Gの掘削を開始して、トンネル50の直下を掘削することで、地中に横坑7を形成する。この横坑形成工程は、本発明の「第1工程」に対応するものである。
図4は、横坑形成工程にて形成された、矩形断面を有する横坑7を示している。図4に示すように、横坑形成工程は、横坑7の内周面に沿って鋼製の支保工8を建て込むことを含む。支保工8は、左右一対の側部支保工9L,9Rと、側部支保工9L,9Rの上端同士を接続する上部支保工10と、側部支保工9L,9Rの下端同士を接続する下部支保工11とを矩形状に組み立てることで形成され得る。側部支保工9L,9R、上部支保工10、及び下部支保工11は例えばH形鋼からなる。
横坑形成工程では、例えば1m程度の間隔で地盤Gの掘削と支保工8の設置とを繰り返すことで、作業空間5,6に連通する横坑7を形成する。ここで、横坑7の延在方向に間隔を空けて設置された複数の上部支保工10の各々の上フランジがトンネル50の下面50aに接触するようになっており、このことで、トンネル1の構築途中でのトンネル50の沈下を抑制している。ここにおいて、前述のトンネル50の下面50aが、横坑7の天端面の少なくとも一部として機能し得る。また、上部支保工10は、支保工8における横坑7の天端面に相対する部分である。
尚、横坑形成工程に先立って、地中における横坑7の形成予定領域の左右両側方、及び下方に例えば2~3m厚の地盤改良を行うことで、図4に示す地盤改良領域12を形成してもよい(地盤改良工程)。つまり、この地盤改良工程は、前述の横坑形成工程に先立って実施され得る。また、この地盤改良工程は、前述の作業空間形成工程の前又は後に実施されてもよく、あるいは、前述の作業空間形成工程に並行して実施されてもよい。
次に、ステップS3にて、底版・側壁構築工程として、横坑7内にて、その内周面に沿うように、底版4及び側壁2L,2Rを構築する。この底版・側壁構築工程は、本発明の「第2工程」に対応するものである。
図5は、底版・側壁構築工程にて構築された底版4及び側壁2L,2Rを示している。
本実施形態では、底版・側壁構築工程にて、底版4の全部と側壁2L,2Rの本体部2La,2Raとを構築する。
側壁2L,2Rの本体部2La,2Raは、底版4の左右両端から立ち上がっている。本体部2La,2Raの上面2Lb,2Rbは、後述する頂版構築工程にて構築される頂版3の下面3b(図1参照)より50~80cm程度低位に位置している。側部支保工9L,9Rのうち、本体部2La,2Raの上面2Lb,2Rbより下側の部分は、本体部2La,2Raを構成するコンクリートによって巻き込まれている。ここで、下部支保工11についても、底版4を構成するコンクリートによって巻き込まれている。
側壁2L,2Rの本体部2La,2Raが構築された時点において、側部支保工9L,9Rのうち、本体部2La,2Raの上面2Lb,2Rbより上側の部分は、横坑7内にて露出している。また、側壁2L,2Rを構成する外側鉛直鉄筋2Lc,2Rc及び内側鉛直鉄筋2Ld,2Rdのうち、本体部2La,2Raの上面2Lb,2Rbより上側の部分についても、横坑7内にて露出している。ここで、外側鉛直鉄筋2Lc,2Rcの上端は、内側鉛直鉄筋2Ld,2Rdの上端よりも高位に位置する。尚、側壁2L,2Rについては、複数の外側鉛直鉄筋2Lc,2Rcが、トンネル1の軸方向(横坑7の延在方向)に間隔を空けて並んでおり、また、複数の内側鉛直鉄筋2Ld,2Rdが、トンネル1の軸方向に間隔を空けて並んでいる。
外側鉛直鉄筋2Lc,2Rcの上端には、それぞれ、上側鉄筋3La,3Raの一端部が連結されている。上側鉄筋3La,3Raは、各々が略水平に延び、各々の他端部同士が間隔P1を空けて相対している。この間隔P1は、後述する頂版用鉄筋20を構成する上側主筋24の長さよりも重ね継手長の2倍分小さい。
内側鉛直鉄筋2Ld,2Rdの上端には、それぞれ、下側鉄筋3Lb,3Rbの一端部が連結されている。下側鉄筋3Lb,3Rbは、各々が略水平に延び、各々の他端部同士が間隔P2を空けて相対している。この間隔P2は、後述する頂版用鉄筋20を構成する上側主筋24の長さよりも大きく、かつ、下側主筋23の長さよりも重ね継手長の2倍分小さい。
次に、ステップS4にて、頂版構築工程として、横坑7内にて、その内周面に沿うように、頂版3を構築する。この頂版構築工程は、本発明の「第3工程」に対応するものである。
本実施形態では、頂版構築工程にて、頂版3の全部と側壁2L,2Rの残部2Le,2Re(前述の本体部2La,2Ra以外の部分)とをまとめて構築する(後述する図8(カ)参照)。
図3は、前述の頂版構築工程にて実施される、頂版3の構築方法のフローチャートであり、また、図6(ア)~図8(カ)は、頂版3の構築方法を示す図である。
頂版3の構築方法では、まず、ステップS11にて、支保材配置工程として、頂版構築用型枠15を下方から支持するための支保材16を底版4上に配置する(図6(ア)参照)。支保材16の高さ(鉛直方向の長さ)は、頂版構築用型枠15の下に作業員が入ることができる程度の高さであり、例えば1.0~1.5m程度である。この工程では、底版4上に複数の支保材16が並べられ得る。
次に、ステップS12にて、型枠組立工程として、底版4上の支保材16上にて頂版構築用型枠15を組み立てる(図6(ア)参照)。この工程では、例えば、支保材16上に、角パイプなどからなる端太材17(図9及び図11参照)を流し、その上にメタルフォーム18を組み立てる。このメタルフォーム18は、頂版構築用型枠15を構成するものである。
ここにおいて、メタルフォーム18の左右両端には、そこから下方に延びる延長部18aが設けられている。この延長部18aは、側壁2L,2Rの残部2Le,2Re(前述の本体部2La,2Ra以外の部分)の構築用型枠として機能する。すなわち、頂版構築用型枠15は、側壁2L,2Rの残部2Le,2Re(前述の本体部2La,2Ra以外の部分)の構築用型枠を備え、メタルフォーム18及び延長部18aにより、コ字状の断面形状を呈している。
次に、ステップS13にて、鉄筋組立工程として、頂版構築用型枠15上にて頂版用鉄筋20を組み立てて、鉄筋籠とする(図6(イ)参照)。この工程では、例えば、まず、頂版構築用型枠15上に複数のスペーサ21を互いに間隔を空けて載置し、次に、スペーサ21上にて頂版用鉄筋20を組み立てて鉄筋籠とする。ここで、頂版用鉄筋20は、例えば、下側主筋23、図示しない馬筋(組み立て筋)、上側主筋24、及びせん断補強鉄筋25などを含み得る。
次に、ステップS14にて、型枠上昇工程として、まず、頂版構築用型枠15を上昇させる上昇手段30と、型枠案内・固定手段40とを横坑7内に設置する(図7(ウ)参照)。そして、頂版用鉄筋20がスペーサ21を介して載置された頂版構築用型枠15を、上昇手段30及び型枠案内・固定手段40を用いて、底版4上の支保材16上から所定の高さ位置まで上昇させる(図7(エ)参照)。ここで、所定の高さ位置とは、後述するコンクリート打設工程でのコンクリート打設のために頂版構築用型枠15が設置される高さ位置であり、予め設定されている。頂版構築用型枠15がこの所定の高さ位置に位置している状態では、メタルフォーム18の上面の高さが、構築される頂版3の下面3bの高さに略一致している。
ここで、上昇手段30及び型枠案内・固定手段40を用いる型枠上昇工程について、図7(ウ)及び(エ)に加えて、図9~図11を用いて更に説明する。
図9は、上昇手段30による頂版構築用型枠15の上昇方法を示す図である。図10は、箱抜き部材39の斜視図である。図11は、頂版構築用型枠15の所定の高さ位置での固定方法を示す図である。
上昇手段30は、複数の線状部材31と、各線状部材31に設けられるセンターホールジャッキ32と、センターホールジャッキ32の上側に位置する固定装置33と、センターホールジャッキ32の下側に位置する反力受け装置34と、を含んで構成される。
複数の線状部材31は例えば平面視でマトリクス状に互いに平行に配置されている。線状部材31は上下方向に延びており、上端部が上部支保工10に固定されており、上部支保工10から横坑7内で垂れ下がっている。本実施形態では、線状部材31は、例えば、PC鋼線、ねじ鉄筋、ゲビンデスターブ(登録商標)などの総ねじPC鋼棒、及び、テンションロッドのいずれかであり得る。
尚、本実施形態では、線状部材31の上端部が上部支保工10に固定されているが、これに代えて、線状部材31の上端部が、トンネル50の下面50aに固定されてもよい。
メタルフォーム18には、平面視で線状部材31の設置位置に重なるように第1貫通孔(図示せず)が形成されており、この第1貫通孔に線状部材31が挿通されている。この第1貫通孔は、隣り合う端太材17,17間に形成されている。
センターホールジャッキ32については、その中央貫通孔(図示せず)に線状部材31が挿通される。センターホールジャッキ32は、例えば、1つ以上の伸縮ジャッキ36と、伸縮ジャッキ36の下端に取り付けられて線状部材31を把持可能な下クランプ37と、伸縮ジャッキ36の上端に取り付けられて線状部材31を把持可能な上クランプ38と、を含んで構成される。伸縮ジャッキ36は上下方向に延びており、上下方向に伸縮自在に構成されている。
センターホールジャッキ32は、メタルフォーム18の前述の第1貫通孔及び端太材17の下方に位置する。センターホールジャッキ32と端太材17との間には固定装置33が配置されている。固定装置33は線状部材31に固定可能である。固定装置33は、頂版構築用型枠15を線状部材31に一時的に固定するためのものである。固定装置33は、例えば、線状部材31に打ち込まれる楔部材を含んで構成される。尚、固定装置33は、楔部材を含んで構成されるものに限らない。
センターホールジャッキ32の下方には反力受け装置34が配置されている。反力受け装置34は線状部材31に固定可能である。反力受け装置34は、センターホールジャッキ32の伸縮ジャッキ36の伸長作動時(頂版構築用型枠15の線状部材31に対する上昇時)にその反力受けとして機能するものである。反力受け装置34は、例えば、線状部材31に打ち込まれる楔部材を含んで構成される。尚、反力受け装置34は、楔部材を含んで構成されるものに限らない。
メタルフォーム18における前述の第1貫通孔より上側には箱抜き部材39が設けられている。箱抜き部材39は、例えば、発砲スチロール製の半割り円柱状であり、その中央貫通孔39aに線状部材31が挿通されている。この箱抜き部材39は、後述するコンクリート打設工程にてメタルフォーム18の上面に箱抜きを行うためのものである。
型枠案内・固定手段40は、各々が上下方向に延びる複数の第1線状部材41と、第1線状部材41の下端部から下方に延びる第2線状部材42と、第1線状部材41に固定可能な固定装置43と、を含んで構成される。
複数の第1線状部材41は例えば平面視でマトリクス状に互いに平行に配置されている。第1線状部材41は、その上端部が上部支保工10に固定されており、上部支保工10から横坑7内で垂れ下がっている。本実施形態では、第1線状部材41は、例えば、PC鋼線、ねじ鉄筋、ゲビンデスターブ(登録商標)などの総ねじPC鋼棒、及び、テンションロッドのいずれかであり得る。
尚、本実施形態では、第1線状部材41の上端部が上部支保工10に固定されているが、これに代えて、第1線状部材41の上端が、トンネル50の下面50aに固定されてもよい。
第2線状部材42は、第1線状部材41の下端部から横坑7内で垂れ下がっている。本実施形態では、第2線状部材42は、例えば、PC鋼線、ねじ鉄筋、ゲビンデスターブ(登録商標)などの総ねじPC鋼棒、及び、テンションロッドのいずれかであり得る。
本実施形態では、1本のねじ鉄筋45の上側部分が第1線状部材41として機能し、この上側部分以外の部分(残部)が第2線状部材42として機能する例を挙げて以下説明する。しかしながら、第1線状部材41及び第2線状部材42は一体物に限らず、別体であって相互に分離可能に連結されているものであってもよい。
メタルフォーム18には、平面視でねじ鉄筋45(第1線状部材41及び第2線状部材42)の設置位置に重なるように第2貫通孔(図示せず)が形成されており、この第2貫通孔にはねじ鉄筋45が挿通可能である。この第2貫通孔は、隣り合う端太材17,17間に形成されている。
ねじ鉄筋45についても、前述の線状部材31と同様に、後述するコンクリート打設工程にてメタルフォーム18の上面に箱抜きを行うための箱抜き部材39が設けられている。
固定装置43は、ねじ鉄筋45(特に第1線状部材41)に固定可能である。固定装置43は、頂版構築用型枠15をねじ鉄筋45(特に第1線状部材41)に一時的に固定するためのものである。固定装置43は、例えば、ねじ鉄筋45(特に第1線状部材41)に螺合可能なナットにより構成される。尚、固定装置43は、ナットにより構成されるものに限らない。
型枠上昇工程では、図7(ウ)に示すように、底版4上の支保材16に載置された頂版構築用型枠15のメタルフォーム18下に作業員が入って、センターホールジャッキ32と固定装置33と反力受け装置34とを線状部材31の下端部に設置する。そして、図9(ア)~(エ)に示すステップからなる上昇サイクルを繰り返すことで、頂版構築用型枠15と頂版用鉄筋20とを一体的にジャッキアップする。
前述の上昇サイクルでは、まず、図9(ア)に示すステップにおいて、反力受け装置34を固定状態(反力受け装置34が線状部材31に固定されている状態)とし、センターホールジャッキ32の下クランプ37を締付状態(下クランプ37が線状部材31を把持している状態)とし、上クランプ38を開放状態(上クランプ38が線状部材31を把持していない状態)とし、伸縮ジャッキ36を短縮状態とし、固定装置33を非固定状態(固定装置33が線状部材31に固定されておらず、線状部材31に沿って上下に摺動可能な状態)とする。
次に、図9(イ)に示すステップにおいて、反力受け装置34の固定状態、センターホールジャッキ32の下クランプ37の締付状態、上クランプ38の開放状態、及び、固定装置33の非固定状態を維持しつつ、センターホールジャッキ32の伸縮ジャッキ36を伸長作動させる。この伸長作動により、センターホールジャッキ32の上クランプ38、固定装置33、及び頂版構築用型枠15が上昇する。つまり、センターホールジャッキ32は、反力受け装置34を介して、線状部材31から反力を取って頂版構築用型枠15を押し上げることが可能である。
次に、図9(ウ)に示すステップにおいて、反力受け装置34の固定状態、及び、固定装置33の非固定状態を維持しつつ、センターホールジャッキ32の上クランプ38を締付状態(上クランプ38が線状部材31を把持している状態)とし、下クランプ37を開放状態(下クランプ37が線状部材31を把持していない状態)として、伸縮ジャッキ36を短縮作動させる。この短縮作動により、下クランプ37が上方に引き上げられる。
次に、図9(エ)に示すステップにおいて、固定装置33の非固定状態、センターホールジャッキ32の上クランプ38の締付状態、及び、伸縮ジャッキ36の短縮状態を維持しつつ、下クランプ37を締付状態とし、更に、反力受け装置34を上方に引き上げてセンターホールジャッキ32の下クランプ37の下面に当接させて固定状態とする。
図9(ア)~(エ)に示すステップからなる上昇サイクルを繰り返して、頂版用鉄筋20が載置された頂版構築用型枠15を前述の所定の高さ位置まで上昇させた後、固定装置33を固定状態(固定装置33が線状部材31に固定されている状態)とする。
尚、センターホールジャッキ32の上クランプ38及び下クランプ37による締付力(上クランプ38及び下クランプ37が線状部材31を把持する力)が十分大きい場合には、固定装置33及び反力受け装置34を省略してもよい。
図7(ウ)に示す状態において、ねじ鉄筋45の下端部(特に第2線状部材42の下端部)がメタルフォーム18の前述の第2貫通孔に挿通されている。そして、図9(ア)~(エ)に示すステップからなる上昇サイクルを繰り返して、頂版用鉄筋20が載置された頂版構築用型枠15を前述の所定の高さ位置まで上昇させる間には、第2線状部材42は、メタルフォーム18の前述の第2貫通孔を第1線状部材41に案内するガイド装置として機能する(図7(エ)参照)。
図11(ア)は、頂版用鉄筋20が載置された頂版構築用型枠15を前述の所定の高さ位置まで上昇させた状態を示しており、このときには、メタルフォーム18の前述の第2貫通孔に挿通された第1線状部材41の下端部が、端太材17より下方に突出している。この後、図11(イ)に示すように、前述のガイド装置としての役目を果たした第2線状部材42を第1線状部材41から分離する(本実施形態では、ねじ鉄筋45のうち第1線状部材41に相当する部分を残すようにねじ鉄筋45を切断して、それより下側の第2線状部材42に相当する部分を撤去する)。そして、図11(ウ)に示すように、メタルフォーム18の前述の第2貫通孔及び端太材17の下方にて固定装置43を第1線状部材41の下端部に固定する(図8(オ)参照)。
1つの頂版構築用型枠15に関して、例えば、線状部材31を6箇所に配置し、頂版構築用型枠15をサポートするための複数の第1線状部材41(ねじ鉄筋45)を1m×1m間隔で配置するとすれば、6つのセンターホールジャッキ32でジャッキアップし、前述の所定の高さ位置に達した時点で、固定装置43を第1線状部材41の下端部に固定する。
ここで、頂版3用の既設置鉄筋(先行設置された鉄筋)である上側鉄筋3La,3Raは下側鉄筋3Lb,3Rbに比べて長くなっている。頂版構築用型枠15上で組まれた頂版用鉄筋20については、上側主筋24が下側主筋23に比べて短くなっている。相対する上側鉄筋3La,3Raの他端部同士の間の間隔P1は、上側主筋24の長さよりも重ね継手長の2倍分小さい。相対する下側鉄筋3Lb,3Rbの他端部同士の間の間隔P2は、上側主筋24の長さよりも大きく、かつ、下側主筋23の長さよりも重ね継手長の2倍分小さい。ゆえに、頂版構築用型枠15と頂版用鉄筋20とを一体的に、かつ、垂直にジャッキアップすることで、上側鉄筋3La,3Raと上側主筋24とが必要な重ね継手長を確保しつつ、かつ、下側鉄筋3Lb,3Rbと下側主筋23とが必要な重ね継手長を確保しつつ、頂版用鉄筋20が頂版3用の既設置鉄筋(上側鉄筋3La,3Ra及び下側鉄筋3Lb,3Rb)間に精度よくはまり込んでいくことができる。
型枠上昇工程が完了すると、ステップS15に進み、コンクリート打設工程として、前述の所定の高さ位置に位置する頂版構築用型枠15の上面(メタルフォーム18の上面)及び側面(延長部18aの外面)と横坑7の天端面(トンネル50の下面50aを含む)及び側面との間の空間S内にコンクリートを打設する(図8(オ)及び(カ)参照)。これにより、頂版3の全部と側壁2L,2Rの残部2Le,2Re(前述の本体部2La,2Ra以外の部分)とがまとめて構築される。尚、このコンクリート打設工程では、空間S内に頂版用鉄筋20が配置された状態で、空間S内にコンクリートが打設される。
このコンクリート打設工程にて打設されるコンクリートの荷重に対して、頂版構築用型枠15の剛性が十分にないこともあり得るので、その分を、第1線状部材41及び固定装置43がサポートすることができる(図12参照)。
また、頂版用鉄筋20を組み立ててなる鉄筋籠の下にスペーサ21が配置されているので、かぶりを確実に確保することができる。
コンクリート打設工程で打設されたコンクリートが硬化した後、ステップS16に進み、脱型工程として、固定装置43を第1線状部材41から取り外し、また、前述の上昇スサイクルとは逆の下降サイクルを実施して段階的に頂版構築用型枠15を前述の支保材16上まで下降させる。そして、頂版構築用型枠15の解体を行う。
図13は、脱型工程後に実施される箱抜きの後処理方法を示す図である。
前述のコンクリート打設工程では、第1線状部材41の下端部、及び、メタルフォーム18の上面において、前述の箱抜き部材39を用いて箱抜きが行われる。図13(ア)は、メタルフォーム18及び箱抜き部材39が撤去されて形成された箱抜き箇所Hを示している。箱抜きの後処理では、第1線状部材41の下端部のうち、この箱抜き箇所Hにて余分に露出している部分を除去し(図13(イ)参照)、その後、箱抜き箇所Hに樹脂モルタルなどの充填材48を充填する(図13(ウ)参照)。
図14は、トンネル1の軸方向において複数の頂版構築用型枠15を用いる頂版3の構築方法を示す図である。
トンネル1の軸方向での長さが短い場合には、1つの頂版構築用型枠15で頂版3を構築することができる。しかしながら、トンネル1の軸方向での長さが長い場合には、1つの頂版構築用型枠15で頂版3を構築することが難しい。このため、例えば、図14に示すように、トンネル1の軸方向で複数のブロックに分けて、各ブロックごとに頂版構築用型枠15を準備し、各ブロックごとに前述のステップS11~S13(支保材配置工程、型枠組立工程、及び鉄筋組立工程)を実施する。そして、トンネル1の軸方向一側から他側に向かって順に各ブロックごとに前述のステップS14(型枠上昇工程)を実施することで、前述の所定の高さ位置に複数の頂版構築用型枠15を配置する。その後、複数のブロック分を一括して前述のステップS15(コンクリート打設工程)を実施する。そして、各ブロックごとにステップS16(脱型工程)を実施する。
尚、図14に示す例では、トンネル1の軸方向における上側主筋24’及び下側主筋23’の継手箇所を重ね継手としているが、この継手箇所は重ね継手としない場合もあり得る。その場合には、トンネル1の軸方向における頂版構築用型枠15の長さと、上側主筋24’の長さと、下側主筋23’の長さとを略同一として、頂版構築用型枠15の端部の直上に上側主筋24’の端部と下側主筋23’の端部とが位置するようにしてもよい。
また、トンネル1の軸方向において複数の頂版構築用型枠15を用いる頂版3の構築方法は、前述のものに限らない。
以上のようにして、トンネル1が構築される。
ところで、頂版3の構築時の配筋作業は、従来、ほとんどが上向きの人力作業であり、効率が悪く、また、精度の確保が難しかった。この点、本実施形態によれば、頂版構築用型枠15の組立作業と頂版用鉄筋20の組立作業(鉄筋籠の組立作業)とを作業員が下向きで行った後、センターホールジャッキ32でジャッキアップして設置するだけであるので、上向きの人力作業がほとんどない。従って、作業効率が向上すると共に、配筋の精度が向上する。
本実施形態によれば、地下構造物の構築方法は、鉄筋コンクリート製のボックスカルバート状の地下構造物(例えばトンネル1)を構築する方法である。この方法は、地盤Gを掘削することで地中に横坑7を形成する第1工程(横坑形成工程:S2)と、横坑7内にて地下構造物(例えばトンネル1)の底版4及び側壁2L,2Rを構築する第2工程(底版・側壁構築工程:S3)と、横坑7内にて地下構造物(例えばトンネル1)の頂版3を構築する第3工程(頂版構築工程:S4)と、を含む。第3工程(頂版構築工程:S4)は、底版4上にて頂版構築用型枠15を組み立てる型枠組立工程(S12)と、組み立てられた頂版構築用型枠15上にて頂版用鉄筋20を組み立てる鉄筋組立工程(S13)と、頂版用鉄筋20が載置された頂版構築用型枠15を、底版4上から所定の高さ位置まで上昇させる型枠上昇工程(S14)と、前記所定の高さ位置に位置する頂版構築用型枠15の上面と横坑7の天端面との間の空間S内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程(S15)と、を含む。コンクリート打設工程(S15)では、空間S内に頂版用鉄筋20が配置された状態で、空間S内にコンクリートを打設する。従って、既設のトンネル50などによる上空制限下でも、頂版3を簡易に構築することができる。
また本実施形態によれば、地下構造物の構築方法は、第1工程(横坑形成工程:S2)に先立って地中に作業空間5,6を形成する第4工程(作業空間形成工程:S1)を更に含む。第1工程(横坑形成工程:S2)では、作業空間5,6内から略水平に地盤Gの掘削を開始して横坑7を形成する。従って、作業空間5,6を横坑7の形成作業に用いることができる。
また本実施形態によれば、第3工程(頂版構築工程:S4)は、型枠組立工程(S12)に先立って、頂版構築用型枠15を下方から支持するための支保材16を底版4上に配置する支保材配置工程(S11)を更に含む。これにより、頂版構築用型枠15の下方にセンターホールジャッキ32などを設置する作業を行うためのスペースを確保することができる。
また本実施形態によれば、地下構造物(例えばトンネル1)を既設構造物(例えばトンネル50)の下方に構築する。ゆえに、既設構造物による上空制限下でも、頂版3を簡易に構築することができる。
また本実施形態によれば、地下構造物(例えばトンネル1)の上面3aと既設構造物(例えばトンネル50)の下面50aとが接触する。ゆえに、地下構造物(例えばトンネル1)が既設構造物(例えばトンネル50)をその下方から支持することができ、ひいては、トンネル50の沈下を抑制することができる。
また本実施形態によれば、第1工程(横坑形成工程:S2)は、横坑7の内周面に沿って支保工8を建て込むことを含む。型枠上昇工程(S14)にて頂版構築用型枠15を上昇させる上昇手段30は、上下方向に延びる線状部材31と、線状部材31が中央貫通孔に挿通されるセンターホールジャッキ32と、を含む。線状部材31は、その上端部が既設構造物(例えばトンネル50)に固定されるか、又は支保工8における横坑7の天端面に相対する部分(例えば上部支保工10)に固定されて、横坑7内で垂れ下がり、かつ、頂版構築用型枠15の貫通孔(前述の第1貫通孔)に挿通される。頂版構築用型枠15の貫通孔(前述の第1貫通孔)の下方にセンターホールジャッキ32が位置する。センターホールジャッキ32が線状部材31から反力を取って頂版構築用型枠15を押し上げることが可能である。ゆえに、上昇手段30を簡素な構成とすることができる。
尚、複数のセンターホールジャッキ32による頂版構築用型枠15のジャッキアップについては、各センターホールジャッキ32の上昇量(変位量)を適宜の測定手段で測定しながら複数のセンターホールジャッキ32の伸縮作動制御を行うようにしてもよい。
頂版用鉄筋20の上側主筋24及び下側主筋23と上側鉄筋3La,3Ra及び下側鉄筋3Lb,3Rbとの重ね継手部に結束線による結束が必要な場合がある。この場合には、頂版用鉄筋20を組み立ててなる鉄筋籠のみを設定位置まで吊り上げ、頂版構築用型枠15も鉄筋籠の下1.5m付近まで吊り上げ、頂版構築用型枠15を作業床として重ね継手部の鉄筋を結束した後、作業床(頂版構築用型枠15)を前述の所定の高さ位置まで引き上げ、設置することも可能である。
本実施形態では、上昇手段30として線状部材31及びセンターホールジャッキ32を用いるジャッキアップ工法を説明したが、型枠上昇工程にて頂版構築用型枠15を上昇させる上昇手段30の構成はこれに限らない。例えば、底版4上にサンドルを設置し、サンドル上にジャッキを挟んで頂版構築用型枠15を押し上げ、設置することも可能である。
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1…トンネル、2L,2R…側壁、2La,2Ra…本体部、2Lb,2Rb…上面、2Lc,2Rc…外側鉛直鉄筋、2Ld,2Rd…内側鉛直鉄筋、2Le,2Re…残部、3…頂版、3a…上面、3b…下面、3La,3Ra…上側鉄筋、3Lb,3Rb…下側鉄筋、4…底版、5,6…作業空間、5a…立坑、7…横坑、8…支保工、9L,9R…側部支保工、10…上部支保工、11…下部支保工、12…地盤改良領域、15…頂版構築用型枠、16…支保材、17…端太材、18…メタルフォーム、18a…延長部、20…頂版用鉄筋、21…スペーサ、23,23’…下側主筋、24,24’…上側主筋、25…せん断補強鉄筋、30…上昇手段、31…線状部材、32…センターホールジャッキ、33…固定装置、34…反力受け装置、36…伸縮ジャッキ、37…下クランプ、38…上クランプ、39…箱抜き部材、39a…中央貫通孔、40…型枠案内・固定手段、41…第1線状部材、42…第2線状部材、43…固定装置、45…ねじ鉄筋、48…充填材、50…トンネル、50a…下面、G…地盤、GL…地面、H…箱抜き箇所、P1,P2…間隔、S…空間

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリート製のボックスカルバート状の地下構造物を構築する方法であって、
    地盤を掘削することで地中に横坑を形成する第1工程と、
    前記横坑内にて前記地下構造物の底版及び側壁を構築する第2工程と、
    前記横坑内にて前記地下構造物の頂版を構築する第3工程と、
    を含み、
    前記第3工程は、
    前記底版上にて頂版構築用型枠を組み立てる型枠組立工程と、
    前記組み立てられた前記頂版構築用型枠上にて頂版用鉄筋を組み立てる鉄筋組立工程と、
    前記頂版用鉄筋が載置された前記頂版構築用型枠を、前記底版上から所定の高さ位置まで上昇させる型枠上昇工程と、
    前記所定の高さ位置に位置する前記頂版構築用型枠の上面と前記横坑の天端面との間の空間内にコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
    を含み、
    前記コンクリート打設工程では、前記空間内に前記頂版用鉄筋が配置された状態で、前記空間内にコンクリートを打設する、地下構造物の構築方法。
  2. 前記第1工程に先立って地中に作業空間を形成する第4工程を更に含み、
    前記第1工程では、前記作業空間内から略水平に地盤の掘削を開始して前記横坑を形成する、請求項1に記載の地下構造物の構築方法。
  3. 前記第3工程は、前記型枠組立工程に先立って、前記頂版構築用型枠を下方から支持するための支保材を前記底版上に配置する支保材配置工程を更に含む、請求項1又は請求項2に記載の地下構造物の構築方法。
  4. 前記地下構造物を既設構造物の下方に構築する、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の地下構造物の構築方法。
  5. 前記地下構造物の上面と前記既設構造物の下面とが接触する、請求項4に記載の地下構造物の構築方法。
  6. 前記第1工程は、前記横坑の内周面に沿って支保工を建て込むことを含む、請求項4又は請求項5に記載の地下構造物の構築方法。
  7. 前記型枠上昇工程にて前記頂版構築用型枠を上昇させる上昇手段は、上下方向に延びる線状部材と、前記線状部材が中央貫通孔に挿通されるセンターホールジャッキと、を含み、
    前記線状部材は、その上端部が前記既設構造物に固定されるか、又は前記支保工における前記横坑の天端面に相対する部分に固定されて、前記横坑内で垂れ下がり、かつ、前記頂版構築用型枠の貫通孔に挿通され、
    前記頂版構築用型枠の貫通孔の下方に前記センターホールジャッキが位置し、
    前記センターホールジャッキが前記線状部材から反力を取って前記頂版構築用型枠を押し上げることが可能である、請求項6に記載の地下構造物の構築方法。
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