JP7309978B1 - エレベータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】群管理システムにおいて、多数の利用者が乗場にて自分の携帯端末を利用して効率的に呼び登録を行い、スムーズに行先階に移動することのできるエレベータシステムを提供する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータシステムは、利用者の携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステムにおいて、複数台の乗りかごの運転を制御する制御装置と、乗場における上記各乗りかごの到着口付近に個別に設置され、互いに通信可能に接続された複数の第1の無線信号装置とを備える。上記各第1の無線信号装置は、互いに信号受信状況を監視する監視手段と、上記各第1の無線信号装置の中で上記携帯端末とは別の携帯端末の信号を受信中の無線信号装置が存在した場合に、上記携帯端末の信号を受信可能な無線信号装置を上記携帯端末に接続させる接続制御手段と、上記乗場呼びの信号を上記制御装置に転送して、上記各乗りかごのいずれかを上記乗場呼びに応答させる乗場呼び登録手段とを具備する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、利用者の携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステムに関する。
一般に、建物の各階の乗場には、乗場呼びを登録するための乗場呼びボタンが設置されている。エレベータの利用者が乗場呼びボタンを操作すると、乗りかごが乗場呼びの登録階に応答する。利用者が乗りかごに乗り込み、かご操作盤の行先階ボタンを操作すると、行先階が登録され、乗りかごがその行先階に移動する。
ここで、近年、利用者が持つ携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステム(以下、端末呼びシステムと称す)が考えられている。これは、携帯端末に予め呼び登録のためのアプリケーションソフトをインストールしておき、利用者が任意の階の乗場に来たときに、「ビーコン」と呼ばれる無線信号装置から発信される無線電波を用いて当該アプリケーションソフトを起動して、乗場呼びとかご呼び(行先階)を自動登録するものである。
特許第6321124号公報 特開2018-111606号公報
上述した端末呼びシステムは、1台の乗りかごを想定して構成されており、複数台の乗りかごを有する群管理システムに対応していないのが現状である。群管理システムの場合には、乗場に多数の利用者が来て、それぞれに携帯端末を使って呼び登録を行うことを想定した構成が必要となる。
本発明が解決しようとする課題は、群管理システムにおいて、多数の利用者が乗場にて自分の携帯端末を利用して効率的に呼び登録を行い、スムーズに行先階に移動することのできるエレベータシステムを提供することである。
一実施形態に係るエレベータシステムは、利用者の携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステムにおいて、複数台の乗りかごの運転を制御する制御装置と、乗場における上記各乗りかごの到着口付近に個別に設置され、互いに通信可能に接続された複数の第1の無線信号装置とを備える。上記各第1の無線信号装置は、互いに信号受信状況を監視する監視手段と、上記各第1の無線信号装置の中で上記携帯端末とは別の携帯端末の信号を受信中の無線信号装置が存在した場合に、上記携帯端末の信号を受信可能な他の無線信号装置を上記携帯端末に接続させる接続制御手段と、上記乗場呼びの信号を上記制御装置に転送して、上記各乗りかごのいずれかを上記乗場呼びに応答させる乗場呼び登録手段とを具備する
図1は一実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。 図2は上記エレベータステムに備えられた群管理制御装置の構成を示すブロック図である。 図3は上記エレベータステムの中で「乗場ビーコン」として用いられる無線信号装置の構成を示すブロック図である。 図4は上記エレベータステムの中で「かご内ビーコン」として用いられる無線信号装置の構成を示すブロック図である。 図5は上記エレベータステムで用いられる携帯端末の外観構成の一例を示す図である。 図6は上記携帯端末の機能構成を示す図である。 図7は上記携帯端末に設けられた物件乗車テーブルの一例を示す図である。 図8は1台の乗りかごを想定した場合の端末呼びの基本構成を説明するための図である。 図9は群管理システムを想定した場合の一般利用者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図10は上記群管理システムを想定した場合の一般利用者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図11は上記群管理システムを想定した場合の一般利用者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図12は上記群管理システムを想定した場合の一般利用者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図13は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図14は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図15は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図16は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図17は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図18は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図19は上記群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。 図20は上記携帯端末の処理を示すフローチャートである。 図21は上記乗場ビーコンの処理を示すフローチャートである。 図22は上記かご内ビーコンの処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は一実施形態に係るエレベータシステムの構成を示す図である。本実施形態では、エレベータシステムとして、複数台のエレベータを有する群管理システムを想定している。図中の11がエレベータシステム全体を示している。なお、図1の例では、A~C号機の3台のエレベータが群管理された構成が示されているが、エレベータ台数は3台に限らず、少なくとも2台以上であれば良い。また、ここで言う「エレベータ」とは、主として「乗りかご」のことである。
エレベータシステム11は、群管理制御装置12と、この群管理制御装置12に接続された号機制御装置13a,13b,13cとを備える。群管理制御装置12,号機制御装置13a,13b,13cは、それぞれにCPU,ROM,RAMなどを備えたコンピュータによって構成される。群管理制御装置12は、主制御装置として存在し、各号機の乗りかご14a,14b,14cの運転を群管理制御している。号機制御装置13a,13b,13cは、各号機に対応して設けられており、群管理制御装置12の制御の下で、乗りかご14a,14b,14cの運転制御を行う。具体的には、A号機制御装置13aは、乗りかご14aを昇降動作させるための図示せぬモータ(巻上機)の制御やドアの開閉制御などを行う。B号機制御装置13b、C号機制御装置13cについても同様である。
乗りかご14a,14b,14cは、それぞれに昇降路内に立設された一対のガイドレールに昇降自在に支持されており、乗場呼びまたはかご呼びに応答して各階を移動する。「乗場呼び」とは、各階の乗場で登録される呼びの信号のことであり、登録階と行先方向の情報を含む。「かご呼び」とは、かご室内で登録される呼びの信号のことであり、行先階の情報を含む。なお、「登録階」とは、乗場で利用者が乗場呼びを登録した階のことであり、当該乗場呼びに応答した乗りかごが到着する階を示している。「行先階」とは、乗りかご内で利用者がかご呼びとして登録した階のことであり、乗りかごが上記登録階から出発して向かう目的階を示している。後述するように、本システムでは、利用者の携帯端末23を利用して乗場呼びとかご呼びを登録可能であり、乗場やかご室内でのボタン操作は不要となる。なお、「かご呼びの登録」のことを「行先階の登録」とも言う。
A号機の乗りかご14a内には、かご操作盤15aが設けられている。かご操作盤15aには、建物の各階に対応した行先階ボタン16aを含み、各種操作ボタンが配設されている。B号機の乗りかご14b,C号機の乗りかご14cも同様である。乗りかご14b内には、行先階ボタン16bを含む各種操作ボタンが配設されたかご操作盤15bが設けられている。乗りかご14c内には、行先階ボタン16cを含む各種操作ボタンが配設されたかご操作盤15cが設けられている。
C号機の乗りかご14cは、専用運転対象者が来たときに、専用運転かごとして用いられる。「専用運転」とは、「VIP運転」とも呼ばれ、専用運転対象者だけを乗せて、その専用運転対象者の行先階へ直行で運転するモードのことである。専用運転対象者としては、予め重要人物として登録された特定の利用者の他、顧客なども含まれる。専用運転かごとして用いられるC号機の乗りかご14c内には、専用運転中であることを通知するためのスピーカ17cが設けられている。
各階の乗場20において、各号機の到着口の近くに乗場操作盤21a,21b,21cが設けられている。乗場操作盤21aには、乗場呼びを登録するための乗場ボタン22aが設けられている。乗場ボタン22aは、利用者の行先方向を指定するための上方向ボタンと下方向ボタンからなる(最下階では上方向ボタンのみ、最上階では下方向ボタンのみで構成される)。乗場操作盤21b,21cも同様であり、それぞれに乗場呼びを登録するための乗場ボタン22b,22cが設けられている。
ここで、本実施形態において、乗場20における各号機の到着口付近には、例えばBluetooth(登録商標)等からなる無線信号装置25a,25b,25cが個別に設置されている。無線信号装置25a,25b,25cは、「乗場ビーコン(beacon)」として用いられ、所定周波数帯の無線信号を発信する。無線信号装置25a,25b,25cの設置場所は、乗場ドア付近の壁などであるが、特に限定されるものではなく、各号機の到着口付近で利用者が持つ携帯端末23に無線信号が届く範囲内であればどこでも良い。
無線信号装置25a,25b,25cは、互いに通信可能に接続されており、それぞれが携帯端末23から発信される乗場呼びを受け付けるための無線網を構築している。なお、図1の例では、3台の無線信号装置25a,25b,25cが各号機毎に並設されているが、専用運転時に用いられる無線信号装置を含み、少なくとも2台以上の無線信号装置が設置されていれば良い。
無線信号装置25a,25b,25cは、基準階を含む各階の乗場20に設置されている。無線信号装置25aは、群管理制御装置12と乗場操作盤21aに有線あるいは無線で接続されており、乗場呼びの登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。上記乗場呼びの登録に必要な情報には、「物件情報」,「現在階」などが含まれる。無線信号装置25b,25cについても同様である。無線信号装置25bは、群管理制御装置12と乗場操作盤21bに有線あるいは無線で接続されており、乗場呼びの登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。無線信号装置25cは、群管理制御装置12と乗場操作盤21cに有線あるいは無線で接続されており、乗場呼びの登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。また、これらの無線信号装置25a,25b,25cは、信号発信機能だけでなく、利用者が持つ携帯端末23から発信される無線信号(乗場呼びの信号)を受信するための信号受信機能も備えられている。
一方、各号機の乗りかご14a,14b,14c内に、無線信号装置26a,26b,26cが個別に設置されている。無線信号装置26a,26b,26cは、「かご内ビーコン(beacon)」として用いられ、かご呼び登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。無線信号装置26a,26b,26cの設置箇所は、例えばかごドア付近の壁などであるが、特に限定されるものではなく、乗りかご内に乗車した利用者が持つ携帯端末23に無線信号が届く範囲であればどこでも良い。
無線信号装置26aは、群管理制御装置12とかご操作盤15aに有線または無線で接続されており、かご呼びの登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。上記かご呼びの登録に必要な情報には、「物件情報」,「現在階」,「行先方向」などが含まれる。無線信号装置26b,26cについても同様である。無線信号装置26bは、群管理制御装置12とかご操作盤15bに有線または無線で接続されており、かご呼びの登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。無線信号装置26cは、群管理制御装置12とかご操作盤15cに有線または無線で接続されており、かご呼びの登録に必要な情報を所定周波数帯の電波で発信する機能を有する。また、これらの無線信号装置26a,26b,26cは、信号発信機能だけでなく、利用者の携帯端末23から発信される無線信号(かご呼びの信号)を受信するための信号受信機能も備えられている。
利用者が所持する携帯端末23は、一般的な携帯電話機やスマートフォンなどである。この携帯端末23には、予め呼び登録用のアプリケーションソフト24がインストールされている。この呼び登録用のアプリケーションソフト24は、エレベータの関連企業によって開発されたものであり、携帯端末23のOS(Operating System)に依存するWebサイトから自由にダウンロードできる。
このアプリケーションソフト24を用いて、複数の物件毎に利用者の乗車情報を設定しておくことができる。ここで言う「物件」とは、本システムを有するエレベータが設置された建物のことである。後述するように、利用者の乗車情報には、物件毎に乗車階,行先階,属性情報が含まれる(図7参照)。
利用者が携帯端末23を持って乗場20に来たときに、携帯端末23は、無線信号装置25a,25b,25cの中で利用者に最も近い無線信号装置から発信される無線信号を受信する。これにより、呼び登録用のアプリケーションソフト24が起動され、利用者の乗場呼びと呼びを自動登録できる。乗場呼びが登録されると、乗りかご14a,14b,14cのいずれかの乗りかごが応答する。ただし、後述するように、利用者が専用運転対象者であった場合には、専用運転かごとして設定されたC号機の乗りかご14cが応答する。乗場20におけるC号機の到着口付近には、C号機の乗りかご14cが専用運転に切り替えられたことを明示するための専用運転ランプ27が設置されている。
図2は本システムに備えられた群管理制御装置12の構成を示すブロック図である。
群管理制御装置12は、制御部31と記憶部32と通信部33とを備える。制御部31は、プログラムの起動により各号機の運転制御を実行する部分であり、本システムに関わる機能として、割当制御部31aと専用運転部31bとを有する。
割当制御部31aは、一般利用者が携帯端末23を用いて乗場呼びを登録した際に、乗りかご14a,14b,14cの中から当該乗場呼びを割り当てる乗りかご(割当かごと称す)を選出し、その割当かごを呼び登録階に向かわせるための制御を行う。なお、割当制御の方法としては、所定の評価関数式を用いて、例えば最も早く応答可能な乗りかごを割当かごとして選出する方法などがある。専用運転部31bは、専用運転対象者が携帯端末23を用いて乗場呼びを登録した際に、専用運転かごとして設定されたC号機の乗りかご14cに当該乗場呼びを割り当て、呼び登録階に向かわせるための制御を行う。
記憶部32は、制御部31の制御に必要なプログラムの他に、乗場呼びとかご呼びの情報などを記憶する。通信部33は、携帯端末23や号機制御装置13a,13b,13cとの間の通信処理を行う。
なお、号機制御装置13a,13b,13cの構成については、特に図示しないが、群管理制御装置12と同様に制御部と記憶部と通信部とを備える。これらの号機制御装置13a,13b,13cは、群管理制御装置12からの指令を受けて、それぞれに対応した乗りかご14a,14b,14cの運転制御を行う。
図3は「乗場ビーコン」として用いられる無線信号装置25a,25b,25cの構成を示すブロック図である。
無線信号装置25a,25b,25cは、基本的に同じ構成であり、制御部41と通信部42とを備える。通信部42は、予め設定された周波数帯の無線信号の送信/受信処理を行う。制御部41は、乗場呼びの登録に関わる無線信号の処理を行う。この制御部41には、本システムに関わる機能として、監視部41a、接続制御部41b、乗場呼び登録部41c、専用運転対応部41dが備えられている。
監視部41aは、無線信号装置25a,25b,25cの間で互いに信号受信状況を監視する。接続制御部41bは、利用者の携帯端末23によって乗場呼びを登録する際に、無線信号装置25a,25b,25cの中で携帯端末23とは別の他の携帯端末の信号を受信中の無線信号装置が存在した場合に、携帯端末23の信号を受信可能な無線信号装置(つまり、空いている無線信号装置)を携帯端末23に接続させる。乗場呼び登録部41cは、信号受信可能な無線信号装置によって受信された乗場呼びの信号を群管理制御装置12に転送して、乗りかご14a,14b,14cのいずれかを乗場呼びに応答させる。
専用運転対応部41dは、利用者が専用運転対象者であった場合に、無線信号装置25a,25b,25cの中で専用運転用として設定された無線信号装置25cを無線信号装置25a,25bから切り離す。「無線信号装置25cを無線信号装置25a,25bから切り離す」とは、群管理のグループから切り離して、無線信号装置25cを専用運転用として独立して使用可能な状態に切り替えることを言う。
図4は「かご内ビーコン」として用いられる無線信号装置26a,26b,26cの構成を示すブロック図である。
無線信号装置26a,26b,26cは、基本的に同じ構成であり、制御部45と通信部46とを備える。通信部46は、予め設定された周波数帯の無線信号の送信/受信処理を行う。制御部45は、かご呼びの登録に関わる無線信号の処理を行う。この制御部45には、本システムに関わる機能として、かご呼び登録部45a、誤乗車検知部45b、通知部45cが備えられている。
かご呼び登録部45aは、携帯端末23から発信されるかご呼びの信号を群管理制御装置12に転送し、上記かご呼びの信号に含まれる行先階を登録する。誤乗車検知部45bは、携帯端末23から発信されるかご呼びの信号に含まれる行先階と属性情報と、利用者が乗車中の乗りかごに割り当てられた乗場呼びの信号に含まれる行先階と属性情報とを比較して、行先階違いによる誤乗車あるいは属性違いによる誤乗車を検知する。通知部45cは、利用者が誤乗車している場合に、その利用者が持つ携帯端末23に対して誤乗車であることを通知する。
図5は携帯端末23の外観構成の一例を示す図である。
乗客の携帯端末23は、例えば携帯電話機やスマートフォンなどであり、通信機能を備えた小型の端末装置からなる。携帯端末23には、上述した呼び登録用のアプリケーションソフト24がインストールされている。図中の24aはアプリケーションソフト24がインストールされていることを示すアイコンである。上述したように、携帯端末23が無線信号装置25a,25b,25cのいずれかの無線信号を受信したときに、このアプリケーションソフト24が起動される。
図6は携帯端末23の機能構成の一例を示すブロック図である。
利用者が持つ携帯端末23には、入力部51、表示部52、制御部53、音声入出力部54、記憶部55、GPS(Global Positioning System)モジュール56、通信部57、電波強度測定部58などが備えられている。
入力部51は、各種キーやボタンなどからなり、データの入力や指示を行う。表示部52は、例えばLCDからなり、データの表示を行う。なお、入力部51として、例えば透明のタッチパネルを用い、表示部52の画面上でデータ入力・指示を行う構成でも良い。
制御部53は、CPUからなり、所定のプログラムの起動により各種機能を実行する。制御部53は、呼び登録用のアプリケーションソフト24の起動により、乗場呼びとかご呼びの登録処理を行う。音声入出力部54は、音声を入力するためのマイクと、音声を出力するためのスピーカで構成される。記憶部55は、ROMやRAM等のメモリデバイスからなり、アプリケーションソフト24を含む各種プログラムが記憶されている。また、この記憶部55には、物件乗車テーブルT1が設けられている。
図7に示すように、物件乗車テーブルT1には、予めアプリケーションソフト24を使用して、物件毎に任意に設定された利用者の乗車情報が記憶されている。乗車情報には、利用者の乗車階と行先階の情報を含む。図中の物件a,b,cは、例えば住居マンション、本社ビル、支店ビルなどであり、利用者が日常的に利用しているエレベータが設置された物件である。さらに、上記乗車情報には、利用者が「一般利用者」または「専用運転対象者(VIP)」であることを示す属性情報が含まれる。
図7の例では、物件a,cの乗車情報に、一般利用者であることを示す属性情報が含まれている。物件bの乗車情報に、専用運転対象者であることを示す属性情報が含まれている。一般利用者の場合、乗りかご14a,14b,14cのいずれかの乗りかごが乗場呼び(通常呼び)に応答し、利用者を乗せて予め登録された乗車階から行先階まで、他の利用者の乗場呼びやかご呼びに応答しながら通常運転する。これに対し、専用運転対象者の場合、乗りかご14a,14b,14cの中の専用運転かご(ここでは乗りかご14c)が乗場呼び(専用呼び)に応答し、利用者を乗せて予め登録された乗車階から行先階まで直行運転する。
GPSモジュール56は、現在位置を検出するために用いられる。通信部57は、外部との間で無線通信を行うための汎用のインタフェフェースであり、公衆回線網を利用した長距離無線通信及びBluetooth(登録商標)、Wi-Fi等の近接無線通信を可能とする。電波強度測定部58は、乗場20に設置された無線信号装置25a,25b,25cから発信される無線電波の強度(受信強度)を測定する。
以下では、乗場20に設置された無線信号装置25a,25b,25cのことを「乗場ビーコン25a,25b,25c」、乗りかご14a,14b,14c内に設置された無線信号装置26a,26b,26cのことを「かご内ビーコン26a,26b,26c」と称して説明する。また、「乗場呼びの登録」のことを「行先方向の登録」、「かご呼びの登録」のことを「行先階の登録」と言うこともある。
(a)端末呼びの基本構成
まず、理解を容易にするため、1台の乗りかごを想定した場合の端末呼びの基本構成について説明する。
図8は1台の乗りかごを想定した場合の端末呼びの基本構成を説明するための図である。図中の括弧内の数字は端末呼びの手順を示す。図中の25は乗場ビーコン、26はかご内ビーコンを示す。また、14は乗りかご、15,16は乗りかご14内に設置されたかご操作盤と行先階ボタン、21,22は乗場操作盤と乗場ボタンを示す。
任意の階の乗場20に利用者Pがきたとする(手順(1)参照)。利用者Pが乗場ビーコン25に近づくと、乗場ビーコン25から発信される無線信号により、利用者Pが持つ携帯端末23内の呼び登録用のアプリケーションソフト24が起動される。なお、利用者Pが乗場20に来る前に手動操作によりアプリケーションソフト24を起動しておくことでも良い。
アプリケーションソフト24は、「乗場呼び登録モード」と「かご呼び登録モード」を有する。初期状態では、「乗場呼び登録モード」に設定されている。「乗場呼び登録モード」のとき、携帯端末23が乗場ビーコン25の信号を受信すると、乗場ビーコン25から発信される物件情報に基づいて、図7に示した物件乗車テーブルT1から現在の物件に対応した利用者の乗車情報(乗車階,行先階)を読み出される。
「乗場呼び登録モード」において、携帯端末23は、利用者の乗車情報を乗場呼びの信号として乗場ビーコン25を介して群管理制御装置12に送る。これにより、利用者の行先方向(ここでは上方向)が乗場操作盤21に登録され、その行先方向に対応した乗場呼びボタン22が点灯する(手順(2)参照)。
乗場呼びの登録が完了し、利用者Pが乗りかご14に乗車するときに、「乗場呼び登録モード」から「かご呼び登録モード」に切り替えられる(手順(3)参照)。「かご呼び登録モード」のとき、携帯端末23は、かご内ビーコン26を通じてかご呼びの登録処理を実行する。詳しくは、携帯端末23は、利用者の行先階をかご呼びの信号としてかご内ビーコン26を介して群管理制御装置12に送る。これにより、かご操作盤15に利用者の行先階が登録され、その行先階に対応した行先階ボタン16が点灯する(手順(4)参照)。
(b)群管理システムを想定した場合の一般利用者による端末呼びの構成
図9乃至図12は群管理システムを想定した場合の一般利用者による端末呼びの構成を説明するための図である。A号機,B号機,C号機で示される3台のエレベータ(乗りかご)が群管理された構成が示されている。図中のPaは一般利用者、23aは一般利用者の携帯端末を示す。
ここでは、乗場呼びの登録に着目して説明する。
図9に示すように、乗場20に各号機に対応させて乗場ビーコン25a,25b,25cが設置されている。乗場ビーコン25a,25b,25cは、互いに通信可能に接続され、それぞれが乗場呼びを受けるための無線網を構築している。図10に示すように、一般利用者Paが持つ携帯端末23aは、乗場ビーコン25a,25b,25cのいずれかと無線により接続して、乗場呼びの信号を送信する。この乗場呼びの信号には、図7の物件乗車テーブルT1から読み出された現在の物件に対応した利用者の乗車情報(乗車階,行先階)と、一般利用者Paを示す属性情報が含まれている。
通常、乗場ビーコン25a,25b,25cの中で携帯端末23aに最も近い乗場ビーコンが接続対象となる。例えば、一般利用者PaがA号機の到着口の近くにいれば、乗場ビーコン25aが接続対象となる。ところが、多数の利用者がA号機の到着口付近に出現すると、A号機の乗場ビーコン25aに各利用者の乗場呼びの信号が集中し、乗場呼びの応答に遅れが生じる可能性がある。
このような信号集中による応答遅れを解消するため、本システムでは、乗場ビーコン25a,25b,25cが互いに信号受信状況を監視し、一般利用者Paの近くの乗場ビーコンが信号受信中であれば、他の乗場ビーコンが携帯端末23aから発せられる乗場呼びの信号を受信するように構成されている。なお、信号受信可能な乗場ビーコンが複数存在すれば、その中で携帯端末23aに対する電波強度が最も強い乗場ビーコンが接続対象となる。電波強度に差がない場合には、予め与えられた優先順位の高い乗場ビーコンが接続対象となる。
図11の例では、携帯端末23aがB号機の乗場ビーコン25bに接続して、乗場呼びの信号をB号機の乗場ビーコン25bを介して群管理制御装置12に送った状態が示されている。図12に示すように、乗場呼びが登録されると、群管理制御装置12から出力される登録完了信号によって、利用者Paが乗場ボタン22bを押下した場合と同じ状況になる。つまり、乗場ボタン22a,22b,22cのすべてが点灯して、乗場呼びが登録されたことが明示される。なお、乗場呼びが割り当てられた号機(乗りかご)の当該乗り呼びの登録階に近づくと、この号機に対応した図示せぬ到着ランプが点灯する。この到着ランプの点灯により、利用者Paは自分の乗場呼びが割り当てられた号機を知ることができる。
(c)群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成
図13乃至図19は群管理システムを想定した場合の専用運転対象者による端末呼びの構成を説明するための図である。A号機,B号機,C号機で示される3台のエレベータ(乗りかご)が群管理された構成が示されている。C号機が専用運転用として設定されているものとする。図中のPbは専用運転対象者、23bは専用運転対象者の携帯端末を示す。
ここでは、乗場呼びの登録に着目して説明する。
図13および図14に示すように、乗場20に各号機に対応させて乗場ビーコン25a,25b,25cが設置され、それぞれが互いに通信可能に接続されている。上述したように、乗場ビーコン25a,25b,25cは互いに信号受信状況を監視し、信号受中の乗場ビーコンがあれば、信号受信可能な乗場ビーコンが乗場呼びの信号を受信する。専用運転対象者Pbが持つ携帯端末23bは、乗場ビーコン25a,25b,25cのいずれかと接続して、乗場呼びの信号を送信する。この乗場呼びの信号には、図7に示した物件乗車テーブルT1から読み出された現在の物件に対応した利用者の乗車情報(乗車階,行先階)と、専用運転対象者Pbの属性情報が含まれている。
図15に示すように、乗場ビーコン25a,25b,25cのいずれかが専用運転対象者Pbの乗場呼びの信号を受信すると、専用運転用として設定されたC号機の乗場ビーコン25cが他の乗場ビーコン25a,25bから切り離される。ただし、C号機の乗場ボタン22cは、他の乗場ボタン22a,22bと接続された状態を維持している。
ここで、図16に示すように、C号機の乗場ビーコン25cが切り離された状態で、例えば一般利用者Paが同じ乗場20に来た場合、一般利用者Paが持つ携帯端末23aの接続対象は、乗場ビーコン25aまたは乗場ビーコン25bとなる。一方、専用運転対象者Pbが持つ携帯端末23bの接続対象は、乗場ビーコン25cだけとなる。このとき、乗場ビーコン25cから発信する信号を専用運転用に変えるようにしても良い。乗場ビーコン25cは、専用運転対象者PbがC号機の到着口付近に来たときに、専用運転対象者Pbの乗場呼びの信号を受信する。
図17に示すように、乗場ビーコン25aまたは乗場ビーコン25bで受信された一般利用者Paの乗場呼びの信号は、「通常呼び信号」として群管理制御装置12に与えられる。一方、乗場ビーコン25cで受信された専用運転対象者Pbの乗場呼びの信号は、「専用呼び信号」として群管理制御装置12に与えられる。これにより、図18に示すように、「通常呼び信号」に対しては、通常の割当制御によって選出されたA号機またはB号機の乗りかごが応答する。「専用呼び信号」に対しては、C号機の乗りかごが応答する。このとき、C号機の専用運転ランプ27が点灯して、専用運転に切り替えられたことが明示される。
このように、専用運転対象者Pbが乗場20に来た場合には、C号機の乗場ビーコン25cが他の乗場ビーコン25a,25bから切り離され、専用運転用として独立して使用できる状態となる。したがって、専用運転用に切り替えるための特定のボタンは不要であり、乗場ビーコン25cを通じて専用呼びを簡単に登録できるようになる。なお、携帯端末23bと乗場ビーコン25cとの接続は、携帯端末23bが乗りかご14c内に設置されたかご内ビーコン26cの信号を受信するまで継続される。
図19は、一般利用者PaがA号機またはB号機、専用運転対象者PbがC号機に乗車して出発した後の状態である。乗場ビーコン25cの切り離しが解除され、乗場ビーコン25a,25b,25cは互いに通信可能な状態に戻る。
以下に、本システムの動作について、携帯端末側の処理と、乗場ビーコン側の処理、かご内ビーコン側の処理に分けて説明する。
(携帯端末側の処理)
図20は本システムの携帯端末23の処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、携帯端末23に備えられた制御部53が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
いま、利用者が携帯端末23を持って、予め物件毎に設定された乗車階の乗場20に来たとする。携帯端末23には予め呼び登録用のアプリケーションソフト24がインストールされている。初期状態では、「乗場呼び登録モード」に設定されている(ステップS11)。
「乗場呼び登録モード」のとき、携帯端末23に備えられた制御部53は、乗場20に設置された乗場ビーコン25a,25b,25cの中で電波強度の最も高い乗場ビーコンの信号をスキャンする(ステップS12)。乗場ビーコン25a,25b,25cのいずれかの信号が受信されると(ステップS13のYes)、制御部53は、乗場呼びの登録処理を実行する(ステップS14)。
詳しくは、制御部53は、乗場ビーコン信号に含まれる物件情報に基づいて、図7の物件乗車テーブルT1から現在の物件に対応した利用者の乗車情報(乗車階,行先階)と属性情報を読み出す。制御部53は、利用者の乗車情報と属性情報を乗場呼びの信号として生成し、乗場ビーコン25a,25b,25cの中のいずれかの乗場ビーコンを介して群管理制御装置12に送る。これにより、利用者の乗車階と行先階との関係から得られる行先方向(上方向または下方向)が乗場操作盤21a,21b,21cに乗場呼びとして登録される。なお、このときの乗場ビーコン側の処理については、後に図21を参照して説明する。
乗場呼びの登録が完了すると、「乗場呼び登録モード」から「かご呼び登録モード」に切り替えられる(ステップS15)。「かご呼び登録モード」のとき、制御部53は、利用者が乗車した乗りかご内に設置されたかご内ビーコンの信号をスキャンする(ステップS16)。かご内ビーコンの信号が受信されると(ステップS17のYes)、制御部53は、そのかご内ビーコンを通じてかご呼びの登録処理を実行する(ステップS18)。
例えば、乗りかご14aに利用者が乗車したとする。この場合、制御部53は、物件乗車テーブルT1から得られる現在の物件に対応した利用者の行先階と属性情報をかご呼びの信号として生成し、かご内ビーコン26aを介して群管理制御装置12に送る。これにより、かご操作盤15aに利用者の行先階がかご呼びとして登録される。なお、このときのかご内ビーコン側の処理については、後に図22を参照して説明する。
(乗場ビーコン側の処理)
図21は本システムの乗場ビーコン25a,25b,25cの処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、乗場ビーコン25a,25b,25cのそれぞれに備えられた制御部41が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
図9で説明したように、乗場20に設置された無線ビーコン25a,25b,25cは、互いに信号受信状況を監視している(ステップS21)。利用者の携帯端末23から乗場呼びの信号が発信された際に、信号受信中の乗場ビーコンがあれば(ステップS22のYes)、制御部41は、信号受信可能な乗場ビーコンで乗場呼びの信号を受信するように通信部42を制御する(ステップS23)。
なお、信号受信可能な乗場ビーコンが複数存在する場合には、制御部41は、携帯端末23に対する電波強度が最も高い乗場ビーコンを携帯端末23に接続させ、その携帯端末23から発信される乗場呼びの信号を受信するように通信部42を制御する。電波強度が同じであれば、予め与えられた優先順位の高い乗場ビーコンを携帯端末23に接続させるものとする。
乗場ビーコン25a,25b,25cのすべてが信号受信可能な状態であれば(ステップS22のNo)、制御部41は、利用者に近い乗場ビーコン、つまり、携帯端末23に対する電波強度が最も高い乗場ビーコンが乗場呼びの信号を受信するように通信部42を制御する(ステップS24)。
ここで、乗場呼びの信号を受信した任意の乗場ビーコンに備えられた制御部41は、当該乗場呼びの信号に含まれる属性情報に基づいて、利用者が専用運転対象者であるか否かを判断する(ステップS25)。利用者が専用運転対象者であった場合(ステップS25のYes)、制御部41は、C号機の乗場ビーコン25cを他の乗場ビーコン25a,25bから切り離す(ステップS26)。これにより、C号機の乗場ビーコン25cが専用運転用として独立する。この場合、乗場ビーコン25cに備えられた制御部41が携帯端末23から乗場呼びの信号(専用信号)を取得し、これを群管理制御装置12に転送して専用運転用の呼び登録を行う(ステップS27)。このとき、図18に示したように、専用運転ランプ27が点灯して、専用運転に切り替えられたことが明示される。
一方、利用者が一般利用者であった場合(ステップS25のNo)、制御部41は、上記ステップS23またはS24で受信された乗場呼びの信号(通常呼びの信号)を群管理制御装置12に転送して通常の呼び登録を行う(ステップS28)。
(かご内ビーコン側の処理)
図22は本システムのかご内ビーコン26a,26b,26cの処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートで示される処理は、かご内ビーコン26a,26b,26cのそれぞれに備えられた制御部45が所定のプログラムを読み込むことにより実行される。
いま、乗りかご14a,14b,14cのいずれかの乗りかごに利用者が乗車した場合を想定する。例えば、乗りかご14aに利用者が乗車した場合、かご内ビーコン26aによって、利用者の携帯端末23から発信されたかご呼びが受信される(ステップS31)。
ここで、かご内ビーコン26aに備えられた制御部45は、上記かご呼びに含まれる利用者の行先階と属性情報をチェックする(ステップS32)。その結果、以下のような場合に、制御部45は、利用者が誤乗車していると判断し(ステップS33のYes)、その旨を利用者の携帯端末23に通知する(ステップS33)。
(1)かご呼びに含まれる行先階が乗車中の乗りかごに割り当てられた乗場呼びの信号に含まれる行先階と違う場合:行先階違いによる誤乗車
(2)かご呼びに含まれる属性情報が乗車中の乗りかごに割り当てられた乗場呼びの信号に含まれる属性情報と違う場合:属性違いによる誤乗車
なお、「乗車中の乗りかごに割り当てられた乗場呼びの信号」は、群管理制御装置12から当該乗りかごに対応した号機制御装置を介してかご内ビーコンに与えられる。
通知方法としては、誤乗車している旨のメッセージを携帯端末23に表示するか、携帯端末23の音機能あるいは振動機能を起動して通知することでも良い。特に、一般利用者が専用運転中の乗りかご14cに誤乗車していることを利用者の属性情報から検知した場合には、利用者が手動にて解除するまで、誤乗車の通知を継続することが好ましい。なお、専用運転中の乗りかご14cに対する誤乗車検知は、かご内ビーコン26cが携帯端末23から発信されたかご呼びの信号を受信することで行なわれる。
また、かご呼びに含まれる行先階と属性情報が乗車中の乗りかごに割り当てられた乗場呼びの信号に含まれる行先階と属性情報と一致すれば、制御部45は、利用者が誤乗車していないと判断する(ステップS33のNo)。この場合、制御部45は、かご呼びに含まれる行先階を群管理制御装置12に転送すると共に、その行先階を当該乗りかご内のかご操作盤に登録する(ステップS35)。この場合、専用運転対象者を乗せた乗りかご14cであれば、利用者の行先階に向けて直行運転する。
このように本実施形態によれば、群管理システムにおいて、多数の利用者が乗場20に設置された乗場ビーコン25a,25b,25cを通じて乗場呼びを効率的に登録して、自分の行先階にスムーズに移動することができる。また、一般利用者と専用運転対象者を区別し、専用運転対象者に対しては、専用運転用の乗場ビーコン25cを他の乗場ビーコン25a,25bから切り離すことで、専用運転用の呼びボタンを必要とせずに専用呼びを登録でき、専用運転対象者だけを専用運転かごに乗せて行先階に移動することができる。
さらに、各号機のかご内ビーコン26a,26b,26cを通じて利用者の誤乗車を検知することができる。したがって、例えば専用運転かごに一般利用者が誤乗車していた場合には、一般利用者にすぐに降車を促すことで、専用運転かごに専用運転対象者だけを乗せて移動できる。
(変形例)
C号機の乗りかご14cが専用運転を行う場合に、以下のような対策を施しておくことでも良い。
(1)C号機の乗場ビーコン25cの電波強度を他の乗場ビーコン25a,25bよりも低く調整しておき、C号機の乗場ビーコン25cに近づかないと、乗場呼び(専用呼び)を登録できないようにしておく。これにより、専用運転対象者がC号機の到着口に移動するまでの間に、C号機の乗りかご14cが乗場呼びに応答して乗場20に到着してしまうことを防ぐことができる。
(2)C号機の乗りかご14cが専用呼びに応答して乗場20で戸開したときに、乗りかご14c内のスピーカ17cを通じて専用運転中である旨をアナウンスする。これにより、一般利用者が誤って専用運転かごに乗車してしまうことを防げる。
(3)C号機の乗りかご14cが専用呼びに応答して乗場20で戸開したときに、C号機のかご内ビーコン26cが専用運転対象者以外の利用者の無線信号を受信したとき、つまり、乗場呼びの信号に含まれる属性情報によって一般利用者の誤乗車が検知された場合に、乗りかご14c内のスピーカ17cを通じて専用運転中である旨をアナウンスする。これにより、専用運転かごに誤乗車した一般利用者に対して降車を促すことができる。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、群管理システムにおいて、多数の利用者が乗場にて自分の携帯端末を利用して効率的に呼び登録を行い、スムーズに行先階に移動することのできるエレベータシステムを提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…エレベータシステム、12…群管理制御装置、13a,13b,13c…号機制御装置、14a,14b,14c…乗りかご、15a,15b,15c…かご操作盤、16a,16b,16c…行先階ボタン、17c…スピーカ、20…乗場、21a,21b,21c…乗場操作盤、22a,22b,22c…乗場ボタン、23…携帯端末、24…呼び登録用アプリケーションソフト。

Claims (10)

  1. 利用者の携帯端末を利用して呼び登録を行うエレベータシステムにおいて、
    複数台の乗りかごの運転を制御する制御装置と、
    乗場における上記各乗りかごの到着口付近に個別に設置され、互いに通信可能に接続された複数の第1の無線信号装置とを備え、
    上記各第1の無線信号装置は、
    互いに信号受信状況を監視する監視手段と、
    上記各第1の無線信号装置の中で上記携帯端末とは別の携帯端末の信号を受信中の無線信号装置が存在した場合に、上記携帯端末の信号を受信可能な他の無線信号装置を上記携帯端末に接続させる接続制御手段と、
    上記携帯端末から発信された乗場呼びの信号を上記制御装置に転送して、上記各乗りかごのいずれかを上記乗場呼びに応答させる乗場呼び登録手段と
    を具備したことを特徴とするエレベータシステム。
  2. 上記接続制御手段は、
    上記携帯端末の信号を受信可能な無線信号装置が複数存在する場合には、その中で上記携帯端末に対する電波強度が最も高い無線信号装置を上記携帯端末に接続させることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  3. 上記接続制御手段は、
    上記携帯端末の信号を受信可能な無線信号装置が複数存在し、それぞれの電波強度が同じ場合には、予め与えられた優先順位が高い無線信号装置を上記携帯端末に接続させることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  4. 上記各第1の無線信号装置は、
    上記利用者が専用運転対象者であった場合に、上記各第1の無線信号装置の中で専用運転用として設定された無線信号装置を他の無線信号装置から切り離す専用運転対応手段を具備し、
    上記乗場呼び登録手段は、
    上記専用運転用の無線信号装置によって受信された乗場呼びの信号を上記制御装置に転送し、上記各乗りかごの中で専用運転かごとして設定された乗りかごを上記乗場呼びの信号に応答させることを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  5. 上記専用運転対応手段は、
    上記乗場呼びの信号に含まれる属性情報に基づいて、上記利用者が専用運転対象者であるか否かを判断することを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  6. 上記各第1の無線信号装置の中で上記専用運転用として設定された無線信号装置の電波強度は、他の無線信号装置の電波強度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  7. 上記専用運転かごとして設定された乗りかごが専用運転中であることをアナウンスするアナウンス手段を具備したことを特徴とする請求項4記載のエレベータシステム。
  8. 上記各乗りかご内に個別に設置された複数の第2の無線信号装置を備え、
    上記各第2の無線信号装置は、
    上記携帯端末から発信されるかご呼びの信号を上記制御装置に転送して、上記かご呼びの信号に含まれる行先階を登録するかご呼び登録手段と
    上記かご呼びの信号に含まれる行先階と、上記各乗りかごの中で上記利用者が乗車中の乗りかごに割り当てられた上記乗場呼びの信号に含まれる行先階とを比較して、上記利用者の誤乗車を検知する誤乗車検知手段と、
    上記利用者の誤乗車が検知された場合に、上記携帯端末に誤乗車の旨を通知する通信手段と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載のエレベータシステム。
  9. 上記誤乗車検知手段は、
    上記かご呼びの信号に含まれる属性情報と、上記各乗りかごの中で上記利用者が乗車中の乗りかごに割り当てられた上記乗場呼びの信号に含まれる属性情報とを比較して、上記各乗りかごの中で専用運転かごとして設定された乗りかごに専用運転対象者以外の利用者が誤乗車していることを検知することを特徴とする請求項8記載のエレベータシステム。
  10. 上記専用運転対象者以外の利用者の誤乗車が検知された場合に、上記専用運転かごとして設定された乗りかごが専用運転中であることをアナウンスするアナウンス手段を具備したことを特徴とする請求項9記載のエレベータシステム。
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