JP7309267B2 - 荷受台昇降装置 - Google Patents

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Description

本発明は、荷受台を昇降させて車両の荷台に対する荷役作業を支援する荷受台昇降装置に関する。
荷受台昇降装置とは、車両の荷台の床面の高さと地面の高さとの間で荷受台を昇降させ、車両の荷台に対する荷物等の積み卸し作業を支援する装置である。この種の荷受台昇降装置は、一般にヒューズを介してバッテリから供給される電力で駆動される(特許文献1等参照)。
特許第5271642号公報
荷受台昇降装置のヒューズを収容したヒューズボックスは、特許文献1に記載されているように車両の車枠(シャシフレーム)上に設置される場合がある。一般に、この種のヒューズボックスの内部には端子固定用のボルトが設けられている。ボルトは頭部がモールド樹脂で包囲された状態でヒューズボックスに固定されている。このボルトに電気配線及びヒューズの端子を重ねて掛けてナットを締め込むことで、電気配線がヒューズに接続される。
しかし、端子接続の際にナットを強く締めるとボルトの頭部を包囲しているモールド樹脂やヒューズボックスに亀裂が入ることがある。ヒューズボックスが割れた場合、車枠が濡れていると亀裂に水が侵入しショートする可能性がある。
本発明の目的は、ヒューズボックスに亀裂が入った際のショートの発生を抑制できる荷受台昇降装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、車両の荷台の床面の高さと地面の高さとの間で荷受台を昇降させる荷受台昇降装置において、電気配線の端子を固定するボルトを内部に有するヒューズボックスを備え、前記ヒューズボックスに下方に突出した脚部が備わっていて前記ヒューズボックスが前記脚部を介して前記車両の車枠に固定されており、前記ボルトの頭部が、前記ヒューズボックスの床面に固定されており、前記車枠の上面と前記ボルトの頭部との間に、前記脚部により確保された雰囲気以外の物質の存在しない隙間が介在している荷受台昇降装置を提供する。
本発明によれば、荷受台昇降装置のヒューズボックスに亀裂が入った際のショートの発生を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置を搭載した車両の全体構造を表す側面図 図1の荷受台昇降装置を拡大して表す側面図 図1の荷受台昇降装置に備わったパワーユニットの一構成例を表す油圧回路図 図1の荷受台昇降装置に備わったパワーユニットの主に電源回路を表した電気回路図 図1の荷受台昇降装置に備わったヒューズボックスの外観図 図5のヒューズボックスのカバーを開けた状態の平面図 図6中のVII-VII線による矢視断面図 図5のヒューズボックスのベースの内部構造を表す斜視図 図5のヒューズボックスのベースの底部構造を表す斜視図
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
-荷受台昇降装置-
図1は本発明の一実施形態に係る荷受台昇降装置を搭載した車両の全体構造を表す側面図、図2は図1の荷受台昇降装置を拡大して表す側面図である。本願明細書においては、図1及び図2における左右を荷受台昇降装置の前後とする。本実施形態では荷受台昇降装置を車両の後部に積載して荷受台を車両の後側に引き出す場合を例示しており、荷受台昇降装置の前後方向が車両の前後方向に一致している。但し、車両の側部に荷受台を引き出すように荷受台昇降装置を積載する場合もある。その場合には、荷受台昇降装置の前後方向は車両の前後方向に直交する。
図1に示した車両は、車枠Fと、車枠Fの前方に設けた運転室Cを備えている。車枠Fの上部には荷台Lが搭載される。荷箱も荷台の一種である。本実施形態では、車枠Fの後部下側に荷受台昇降装置1が積載されている。この荷受台昇降装置1は、例えば車両の走行時には荷受台(プラットフォーム)20を折り畳み、車枠Fの下側に引き込んで格納する。一方で荷役作業(荷台に対する荷物の積卸作業)時には、荷受台20を車枠Fの外側(本実施形態では後方)に引き出して展開し、荷台の床面高さと地面高さとの間で昇降させる(図1)。
図2に示したように、荷受台昇降装置1は、荷受台20、スライダユニット(不図示)、リフタユニット40及びパワーユニット50(図3)を備えている。スライダユニットは荷受台20等を前後方向に移動させるアクチュエータを含むユニットである。リフタユニット40は荷受台20を昇降させるアクチュエータを含むユニットである。パワーユニット50はスライダユニット及びリフタユニット40を駆動するシステムである。スライダユニット、リフタユニット40、荷受台20及びパワーユニット50について順次説明する。
-スライダユニット-
スライダユニットは、左右のガイドレール31、スライダ(不図示)及びスライドシリンダ33(図3)を備えている。左右のガイドレール31は、車枠Fの後部下側に取り付けられており、互いに平行に前後に延びている。スライダは左右のガイドレール31にスライド可能に取り付けられ、ガイドレール31に沿って前後に移動可能である。スライドシリンダ33は複動式の油圧シリンダであり、ガイドレール31及びスライダに適宜支持部材を介して両端が固定されている。スライドシリンダ33の伸縮動作によりガイドレール31に沿ってスライダが前後に移動し、リフタユニット40を介してスライダに支持された荷受台20が前後に移動する。
-リフタユニット-
リフタユニット40は、チルトアーム(不図示)、リフトアーム42、コンプレッションアーム43及びリフトシリンダ44を左右一組ずつ備えている。チルトアームはスライダに対して上部がピンを介して連結され、下部が前後に回動する。リフトアーム42は、前端部がチルトアームに、後端部が荷受台20に、左右に延びる軸を介してそれぞれ回動可能に連結されていて、スライダや車両の荷台Lに対して上下に回動する。コンプレッションアーム43は、前端部がスライダに、後端部が荷受台20に、左右に延びる軸を介してそれぞれ回動可能に連結されている。リフトシリンダ44は単動式油圧シリンダ(複動式でも良い)であり、本実施形態ではロッド側がチルトアームの下部に、ボトム側がリフトアーム42に、それぞれ回動可能に連結されている。リフトアーム42及びコンプレッションアーム43は、スライダに対して荷受台20を昇降可能に連結する平行リンクを形成する。この平行リンクがリフトシリンダ44の伸縮駆動に伴って上下に回動駆動することで、荷受台20が水平姿勢を保って昇降する(図1)。
-荷受台-
荷受台20は荷物等を受けて昇降する台であり、リフトアーム42及びコンプレッションアーム43の先端に連結された基端側荷受台21、基端側荷受台21の後部にヒンジ(不図示)を介して回動可能に連結された先端側荷受台22を備えている。先端側荷受台22は、ヒンジを支点に回動し、展開姿勢(図1の二点鎖線)から左側面視で反時計回りに反転(180度回動)して基端側荷受台21の上側に折り重ねられる(図2)。折り畳んだ状態の荷受台20の後端面はバンパを構成する。荷受台20の左右の幅は例えば荷台Lの幅と同程度であり、左右の車枠Fの外法寸法よりも広い。本実施形態の先端側荷受台22は非折り畳み式である。つまり、荷受台20は先端側荷受台22を1枚のみ含んだ2枚折れ構造である。また、荷受台20の下部には左右一対のスチフナ24が設けられている。スチフナ24は基端側荷受台21及び先端側荷受台22に設けられており、荷受台20が展開すると基端側荷受台21に設けたものと先端側荷受台22に設けたものが連なり、左右から見ると基端から先端(後方)に向かって薄くなる三角形状になる。
-パワーユニット-
図3はパワーユニット50の一構成例を表す油圧回路図である。同図に示したパワーユニット50は、電動モータM、油圧ポンプP1、オイルタンクT及び切換弁V1-V4及び制御コンピュータ60(図4)含んで構成されている。油圧ポンプP1は電動モータMによって駆動され、オイルタンクTから吸い込んだ作動油を圧油としてポンプラインPLに吐出する。油圧ポンプP1から吐出された圧油は油圧配管L1を介してリフトシリンダ44に供給される。油圧配管L1には上昇動作用の切換弁V1が設けられており、ソレノイドS1に入力される信号によって切換弁V1が開閉して油圧配管L1が開通又は遮断される。ポンプラインPLと切換弁V1の間で油圧配管L1から油圧配管L2が分岐し、タンクラインTLを介してオイルタンクTに接続している。油圧配管L2には下降動作用の切換弁V2が設けられており、ソレノイドS2に入力される信号によって切換弁V2が開閉して油圧配管L2が開通又は遮断される。油圧配管L2には切換弁V2の下流側に流量制御弁V9が設けられている。また、ポンプラインPLにはメインリリーフ弁V6が設けられており、メインリリーフ弁V6によってポンプラインPLの圧力の最大値が規定されている。電動モータMとバッテリBT(図4)との間には、コンタクタリレーCT1が備えられている。
ポンプラインPLはまた、油圧配管L3を介してスライドシリンダ33のロッドポートに接続している。油圧配管L3には絞り弁V8が設けられている。油圧配管L3からは油圧配管L4が分岐しており、油圧配管L4がスライドシリンダ33のボトムポートに接続している。油圧配管L4には引出動作用の切換弁V3が設けられており、ソレノイドS3に入力される信号によって切換弁V3が開閉して油圧配管L4が開通又は遮断される。切換弁V3の下流側で油圧配管L4から油圧配管L5が分岐し、タンクラインTLを介してオイルタンクTに接続している。油圧配管L5には引込動作用の切換弁V4が設けられており、ソレノイドS4に入力される信号によって切換弁V4が開閉して油圧配管L5が開通又は遮断される。
本実施形態においては、メインリリーフ弁V6と切換弁V3,V4との間でポンプラインPLからバイパスラインBLが分岐してタンクラインTLに接続している。このバイパスラインBLには、サブリリーフ弁V7と切換弁V5とが設けられている。切換弁V5は、そのソレノイドS5に対する指令信号によって切り換えポジションが開通位置(図中上側の位置)又は遮断位置(図中下側の位置)に切り換わる。切換弁V5の切り換えポジションによってサブリリーフ弁V7への圧油の流れが開通又は遮断される。切換弁V5はサブリリーフ弁V7の上流側に設けられているが、下流側に設けても良い。サブリリーフ弁V7のリリーフ圧(例えば6MPa程度)は、メインリリーフ弁V6のリリーフ圧(例えば20MPa程度)よりも低く設定してある。切換弁V5が開通位置に切り換わってポンプラインPLにサブリリーフ弁V7が接続した際には、ポンプラインPLの圧油の最大値がメインリリーフ弁V6のリリーフ圧よりも低い値に切り換わる。
図4はパワーユニット50の主に電源回路を表した電気回路図である。制御コンピュータ60はパワーユニット50を制御する装置であり、バッテリBTから供給される電力で駆動される。例えば上記コンタクタリレーCT1に対して制御コンピュータ60から指令信号を出力されると、電動モータMがコンタクタリレーCT1を介してバッテリBTに接続して駆動される。切換弁V1-V5のソレノイドS1-S5に対する信号出力線は図示省略してある。図4に示したように、電動モータM及び制御コンピュータ60はヒューズF1,F2を介してバッテリBTに接続している。ヒューズF1,F2はヒューズボックス70に収容され、例えば車両の車枠Fの上面に設置されている。本実施形態においては、ヒューズボックス70にコンタクタリレーCT2がヒューズF1,F2と共に収容されている。コンタクタリレーCT2はヒューズF1とコンタクタリレーCT1との間に介在しており、コンタクタリレーCT1と同じく制御コンピュータ60からの指令信号により接点を開閉する。
-ヒューズボックス-
図5はヒューズボックス70の外観図、図6はヒューズボックス70のカバーを開けた状態の平面図、図7は図6中のVII-VII線による矢視断面図である。また図8はヒューズボックス70のベースの内部構造を表す斜視図、図9はベースの底部構造を表す斜視図である。既出図面で説明済みの要素については、図5-図9において既出図面と同符号を付して説明を適宜省略する。
ヒューズボックス70は、ベース71及びカバー72からなり、ヒューズF1,F2、コンタクタリレーCT2の他、ボルト73,74やブラケット75,76を内部に収容している。
ベース71は樹脂製で器状の部材であり、上面視で矩形状である。ベース71の床面の中央部にはコンタクタリレーCT2の台座79(図8)が成形されている。台座79にはコンタクタリレーCT2の下部が嵌め込まれている(図7)。この台座79を挟んで長手方向の両側に1本ずつ計2本のボルト73,74がベース71に固定されている。またベース71の長手方向の両側の側壁にはそれぞれ切り欠き77,78が設けられている。
ボルト73,74は端子を固定して互いに接続するための部品であり、一般的な金属製のボルトである。これらボルト73,74は、本実施形態では先端を上に向けた姿勢でベース71の床面に頭部が固定されている。ボルト73,74の頭部はモールド樹脂81で覆われており、このモールド樹脂81を介してベース71の床面に固定されている(図8)。また、ブラケット75,76は両端に貫通孔82を有するコの字型の金具である。一方のボルト73には、バッテリBT(図4)に繋がる電気配線E1の端子とブラケット75の一方の貫通孔82(不図示)が重ねて被せられ、ナット83が締め込まれている。電気配線E1はバッテリBTから上記の切り欠き77を通ってヒューズボックス70の内部に連絡している。他方のボルト74には、コンタクタリレーCT1(図4)に繋がる電気配線E2の端子とブラケット76の一方の貫通孔82が重ねて被せられ、ナット84が締め込まれている。電気配線E2はコンタクタリレーCT1から上記の切り欠き78を通ってヒューズボックス70の内部に連絡している。
ブラケット75,76は一方(下部側)が上記の通りナット83,84によりボルト73,74に固定され、そこから立ち上がって他方(上部側)の貫通孔82がコンタクタリレーCT2の上部と同程度の高さに位置している。ブラケット75の他方にはヒューズF1の一方の端子が重ねられ、ボルトB1及びナットN1で連結されている。ヒューズF1の他方の端子は、電気配線E3の一方側の端子と重ねてコンタクタリレーCT1の一次側の端子T1に被せられ、ナットN3で固定されている。電気配線E3の他方の端子はヒューズF2及び電気配線E4を介して制御コンピュータ60の電源ポートに接続されている。また、ブラケット76の他方(上部側)にはコンタクタリレーCT1の二次側の端子T2がナットN4で固定されている。
そして、図7のようにコンタクタリレーCT2やヒューズF1,F2、必要な電気配線E1-E5が組み込まれたベース71に対してカバー72が取り付けられる。これにより、コンタクタリレーCT2、ヒューズF1,F2や電気配線E1-E5の端子部分がヒューズボックス70に収容される。カバー72はベース71に取り付けられても全部がベース71の下端より上側に位置する構成であり、ヒューズボックス70はベース71でのみ車枠Fに接地し、カバー72は車枠Fとの接地部を持たない。
図4と照らして整理すると、まずバッテリBTは、電気配線E1、ブラケット75、ヒューズF1、コンタクタリレーCT2、ブラケット76、電気配線E2及びコンタクタリレーCT1を介して電動モータMに接続している。バッテリBTはまた、ブラケット75、ヒューズF1、電気配線E3、ヒューズF2及び電気配線E4を介して制御コンピュータ60にも接続している。コンタクタリレーCT2は電気配線E5,E6を介して制御コンピュータ60及びアースに接続しており、コンタクタリレーCT1は電気配線E7,E8を介して制御コンピュータ60及びアースに接続している。これによりコンタクタリレーCT1,CT2が制御コンピュータ60からの電気信号で励磁されると、バッテリBTからの給電により電動モータMが駆動される。
本実施形態の大きな特徴として、ヒューズボックス70に少なくとも1つ(本実施形態では2つ)の脚部85が備わっている。脚部85はヒューズボックス70のベース71の長手方向両側に1つずつ計2つ設けられており、ベース71の底面(下面)から下方に突出して設けられている。本実施形態では枕木状に形成した脚部85を例示しているが、形状は設計変更可能である。脚部85はベース71に別部材を取り付けたものでも良いが、本実施形態ではベース71の一部であるとする。つまり脚部85を含めてベース71は樹脂で一体に成形されている。脚部85には車枠Fに対する固定用のボルト(不図示)を通す貫通孔86が上下に貫通して設けられており、ヒューズボックス70は貫通孔86に通したボルトによって脚部85を介して車両の車枠Fの上面に固定されている。このようにしてベース71を高床式構造とすることで、ヒューズボックス70と車枠Fとの間に脚部85により確保された隙間Gが介在している。上記ボルト73,74はベース71上における隙間G(2本の脚部85の間)の上方領域に設けられており、隙間Gは車枠Fの上面とボルト73,74の頭部との間に介在する。言い換えれば、ベース71は、ボルト73,74と脚部85の水平方向の位置が重ならないように(上下から見てボルト74,75と脚部85が重ならないように)構成されている。隙間Gが介在するということは、ヒューズボックス70の本体部と車枠Fとが物理的に離れた状態を包括的に意味するのではなく、ヒューズボックス70の本体部と車枠Fとの間に雰囲気以外の物質の存在しない空間が介在することを意味する。つまり、ヒューズボックス70は脚部85のみで車枠Fに接地し、ヒューズボックス70の脚部85以外の部位が車枠Fとは非接触関係にあって直接的にも何らかの構造物を介して間接的にも車枠Fに接触しない構成である。
なお、本実施形態ではボルト73,74の頭部を拘束するモールド樹脂81がヒューズボックス70の内部に存在するため、隙間Gは当然に車枠Fの上面とモールド樹脂81との間に介在する。しかし、例えばボルト73,74を通す穴を備えた形状にベース71を成形し、このベース71に対してボルト73,74を下から挿し込んで固定する構成としても良い。この場合も絶縁のためにボルト73,74の頭部をモールド樹脂81で包囲する必要があるが、ボルト73,74の頭部及びモールド樹脂81がベース71の下部側に位置することになる。このようにボルト73,74の頭部及びモールド樹脂81がベース71の下側に位置する構成を採用しても、脚部85により車枠Fの上面とモールド樹脂81との間に隙間Gが介在するように構成する。
-動作-
図3において、切換弁V1-V5はいずれもノーマルクローズタイプの切換弁であり、消磁状態では閉じている。この状態を基準として、制御コンピュータ60からの電気信号によりコンタクタリレーCT1が励磁されるとバッテリBTからの給電により電動モータM及び油圧ポンプP1が駆動される。油圧ポンプP1の駆動時に制御コンピュータ60からの電気信号によりソレノイドS3が励磁されると、切換弁V3が開いて油圧ポンプP1からスライドシリンダ33のロッドポート及びボトムポートに圧油が供給される。これにより受圧面積差でスライドシリンダ33が伸長し、荷受台20が後進する(例えば車枠Fの下部から引き出される)。
油圧ポンプP1の駆動時に制御コンピュータ60からの電気信号によりソレノイドS4が励磁されると、切換弁V4が開いて油圧ポンプP1からスライドシリンダ33のロッドポートに圧油が供給される。これによりスライドシリンダ33が収縮し、荷受台20が前進する(例えば車枠Fの下部に引き込まれる)。
油圧ポンプP1の停止時に制御コンピュータ60からの電気信号によりソレノイドS2が励磁されると、切換弁V2が開いてリフトシリンダ44のボトムポートがオイルタンクTに接続する。これにより荷受台20等の重量でリフトシリンダ44が収縮し荷受台20が下降する。
油圧ポンプP1の駆動時に制御コンピュータ60からの電気信号によりソレノイドS1が励磁されると、切換弁V1が開いて油圧ポンプP1からリフトシリンダ44のボトムポートに圧油が供給される。これによりリフトシリンダ44が伸長し荷受台20が上昇する。
-効果-
本実施形態においては、前述した通りヒューズボックス70に脚部85を設けてボルト73,74及びモールド樹脂81と車枠Fとの間に隙間Gが介在する構成とした。モールド樹脂81が車枠Fから離れているので、降雨等で車枠Fの表面を水が伝ってきてもモールド樹脂81が水に触れることがない。例えばボルト73,74に端子を固定する際にナット83,84を強く締め過ぎてモールド樹脂81やベース71に亀裂が入ったとしても、車枠F上の水が亀裂に侵入することを抑制できる。よってヒューズボックス70に亀裂が入った際のショートの発生を抑制できる。
-変形例-
上記実施形態ではボルト73,74の頭部をモールド樹脂81で覆う構成を例に挙げて説明したが、ボルト73,74をモールド樹脂で覆う必要は必ずしもない。例えばボルト73,74がねじ込み又は嵌め込みによりベース71に直接固定され、ボルト73,74の頭部が露出した構造であっても、ボルト73,74の頭部と車枠Fとの間に脚部85により隙間Gが確保されていれば良い。このような構成であれば、車枠Fの表面の水にボルト73,74が触れることによるショートの発生を抑制できる。また、ヒューズボックス70のベース71の型にボルト73,74をセットした状態で樹脂を流し込み、ベース71の成形時においてボルト73,74の頭部がベース71に埋設されてベース71とボルト73,74とが一体に構成されるようにしても良い。この場合もベース71の成形後に事後的にボルト73,74の頭部をモールド樹脂で覆う必要はない。
また、上記実施形態では、先端側荷受台22を1枚として荷受台20が1箇所で折れる構造を例示したが、先端側荷受台22を前後複数枚の荷受台で構成することで、荷受台20が2カ所以上で折れる構造としても良い。このような荷受台を採用した荷受台昇降装置にも上記構成のヒューズボックス70は適用可能である。また、荷受台を折り畳まなくてもスライドシリンダ33で引き込むだけで車枠Fの下部に格納できる場合には、荷受台20の折り畳み機構自体を省略できる。このような荷受台を採用した荷受台昇降装置にもヒューズボックス70は適用可能である。
加えて、例えば地面と荷台との間で荷受台を昇降させて荷役作業を支援する荷受台昇降装置であれば、他の種の荷受台昇降装置にも本発明は適用可能である。例えば、荷箱の内部に荷受台を収納する荷受台昇降装置(例えば特開2010-155600号公報、特開2005-289150号公報)にも本発明は適用可能である。荷受台をスライドさせずに上方に回動させて車枠の下部に格納する回転格納式荷受台昇降装置(特開2010-52569号公報参照)にも本発明は適用可能である。また、荷台の後部で荷受台を起立させて格納する各種の荷受台昇降装置(例えば特開2008-189189号公報、特開2007-331631号公報、特開2004-224082号公報)にも適用可能である。
1…荷受台昇降装置、20…荷受台、70…ヒューズボックス、73,74…ボルト、81…モールド樹脂、85…脚部、F…車枠、G…隙間、L…荷台

Claims (3)

  1. 車両の荷台の床面の高さと地面の高さとの間で荷受台を昇降させる荷受台昇降装置において、
    電気配線の端子を固定するボルトを内部に有するヒューズボックスを備え、
    前記ヒューズボックスに下方に突出した脚部が備わっていて前記ヒューズボックスが前記脚部を介して前記車両の車枠に固定されており、
    前記ボルトの頭部が、前記ヒューズボックスの床面に固定されており、
    前記車枠の上面と前記ボルトの頭部との間に、前記脚部により確保された雰囲気以外の物質の存在しない隙間が介在している荷受台昇降装置。
  2. 請求項1の荷受台昇降装置において、前記ボルトの頭部がモールド樹脂で覆われており、前記車枠の上面と前記モールド樹脂との間に前記隙間が介在している荷受台昇降装置。
  3. 請求項1の荷受台昇降装置において、前記ボルトの頭部が前記ヒューズボックスに埋設されて前記ヒューズボックスと前記ボルトとが一体に構成されている荷受台昇降装置。
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