JP7307667B2 - シールドトンネルの測量システムおよびシールドトンネルの測量方法 - Google Patents

シールドトンネルの測量システムおよびシールドトンネルの測量方法 Download PDF

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Description

本発明は、シールドトンネルの測量システムおよびシールドトンネルの測量方法に関する。
レーザー測距計の水平方向の角度を変えながら複数回にわたってレーザー光を照射してトンネルの空間断面形状を計測する方法が知られている(特許文献1)。
特開2009-79953号公報
上記したトンネルの空間断面形状を計測する方法では、セグメントの空間座標(トンネルの位置や姿勢)を算出することはできない。仮に、この方法で採用されているレーザー測距計を用いてセグメントの空間座標を算出することを考えると、レーザー測距計の空間座標を測量するための複数の基準点が必要になるだけでなく、レーザー測距計によって計測可能な複数のセグメントターゲットを複数のセグメントに新たに設定しなければならない。したがって、レーザー測距計を用いてセグメントの空間座標(トンネルの位置や姿勢)を測量することは容易でなかった。
本発明は、上記課題を解決するために、シールドトンネルの位置や姿勢を容易に測量することができるシールドトンネルの測量システムおよびシールドトンネルの測量方法を提供する。
本発明は、複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量システムであって、複数の前記セグメントにレーザーを照射して複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測するレーザースキャナーと、前記シールドトンネルに設定された複数の基準点のうち1つの前記基準点に設置され、他の前記基準点に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を測量する測量機と、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出部と、を備えた。
この場合、前記空間位置情報の計測中および前記レーザースキャナーの空間座標の測量中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動部を更に備え、前記移動部が前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記レーザースキャナーは前記空間位置情報を計測し、前記測量機は前記レーザースキャナーの空間座標を測量してもよい。
また、本発明は、複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量システムであって、複数の前記セグメントにレーザーを照射して前記シールドトンネルに設定された複数の基準点および複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測するレーザースキャナーと、前記空間位置情報に含まれる複数の前記基準点の空間座標に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を算出し、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出部と、を備えた。
この場合、前記空間位置情報の計測中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動部を更に備え、前記移動部が前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記レーザースキャナーは前記空間位置情報を計測し、前記算出部は前記レーザースキャナーの空間座標を算出してもよい。
この場合、前記レーザースキャナーは、前記シールドトンネルを掘削するシールドにレーザーを照射して前記シールドに設定された複数のマシンターゲットを含む前記シールドの前記空間位置情報を計測し、前記算出部は、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記マシンターゲットの空間座標に基づいて前記シールドの位置および姿勢を算出してもよい。
この場合、複数の前記セグメントターゲットは、前記シールドトンネルの最下部に位置する下部測点と、前記シールドトンネルの軸線方向に直交する水平方向の最外部に位置する側部測点と、を含んでもよい。
本発明は、複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量方法であって、レーザースキャナーから複数の前記セグメントにレーザーを照射して複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測する計測工程と、前記シールドトンネルに設定された複数の基準点のうち1つの前記基準点に設置された測量機により他の前記基準点に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を測量する座標測定工程と、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出工程と、を備えた。
この場合、前記空間位置情報の計測中および前記レーザースキャナーの空間座標の測量中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動工程を更に備え、前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記計測工程および前記座標測定工程が実行されてもよい。
また、本発明は、複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量方法であって、レーザースキャナーから複数の前記セグメントにレーザーを照射して前記シールドトンネルに設定された複数の基準点および複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測する計測工程と、前記空間位置情報に含まれる複数の前記基準点の空間座標に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を算出する座標測定工程と、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出工程と、を備えた。
この場合、前記空間位置情報の計測中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動工程を更に備え、前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記計測工程および前記座標測定工程が実行されてもよい。
この場合、前記計測工程では、前記レーザースキャナーから前記シールドトンネルを掘削するシールドにレーザーを照射して前記シールドに設定された複数のマシンターゲットを含む前記シールドの前記空間位置情報が計測され、前記算出工程では、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記マシンターゲットの空間座標に基づいて前記シールドの位置および姿勢が算出されてもよい。
この場合、複数の前記セグメントターゲットは、前記シールドトンネルの最下部に位置する下部測点と、前記シールドトンネルの軸線方向に直交する水平方向の最外部に位置する側部測点と、を含んでもよい。
本発明によれば、シールドトンネルの位置や姿勢を容易に測量することができる。
本発明の第1実施形態に係るシールドトンネルの測量システムを示す概略図(側面図)である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシールドトンネルの測量システムを示す概略図(平面図)である。 図1のV-V断面図である。 本発明の第1実施形態に係るシールドトンネルの測量システムを示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るシールドトンネルの測量方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るシールドトンネルの測量システムを示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るシールドトンネルの測量方法を示すフローチャートである。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、図面に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。また、シールドトンネルの軸線方向が概ね前後方向であり、軸線方向に直交する水平方向が左右方向であり、前後方向と左右方向とに直交する方向が上下方向である。本明細書では方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は説明の便宜のために用いるものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[第1実施形態]
図1ないし図6を参照して、シールドトンネル5、シールド6およびシールドトンネル5の測量システム1について説明する。図1はシールドトンネル5の測量システム1を示す概略図(側面図)である。図2は、図1のII-II断面図である。図3は、図1のIII-III断面図である。図4はシールドトンネル5の測量システム1を示す概略図(平面図)である。図5は、図1のV-V断面図である。図6はシールドトンネル5の測量システム1を示すブロック図である。なお、図1および図4に示す一点鎖線がシールドトンネル5の軸線であり、この軸線に沿う方向が軸線方向である。
[シールドトンネル]
シールドトンネル5は、シールド工法によって掘削される。図1に示すように、シールド工法とは、シールド6(シールドマシン)によって地山の崩壊を防ぎながら地山を掘削し、シールド6の後方において複数のセグメント7を組み立ててシールドトンネル5を構築する工法である。一例として、シールド6は略円筒状に形成され、シールドトンネル5は略円形断面を有している。セグメント7は、シールドトンネル5の断面に合わせて円弧状に形成されたブロックである。
[シールド]
シールド6は、マシン本体60と、カッターヘッド61と、複数のシールドジャッキ62と、エレクター63と、を有している。マシン本体60は、略円筒状に形成され、シールドトンネル5の壁面が構築されるまでの間、掘削された地山を支える。カッターヘッド61は、マシン本体60の前端部に設けられ、回転しながら地山を掘削する。複数のシールドジャッキ62は、組み立てられたセグメント7を反力としてシールド6を前進させ、カッターヘッド61を地山(切羽)に押し付ける。エレクター63は、マシン本体60の内側後部に設置され、セグメント7を所定の組み立て位置に移動させる。また、マシン本体60の内側後部には、掘削した土砂を搬出するためのスクリューコンベア67やベルトコンベア68等が設置されている。なお、図2および図3では、スクリューコンベア67やベルトコンベア68の図示を省略している。
図1および図2に示すように、エレクター63は、マシン本体60の軸周りに回転可能に設けられた円環状の回転部材64と、回転部材64に固定された支持部材65と、支持部材65に対して径方向に伸縮可能に設けられた把持部材66と、を有している。把持部材66は、セグメント7を把持した状態で径方向内側に縮み、回転部材64によって所定の位置まで回転され、その後、径方向外側に伸びることでセグメント7を所定の位置に取り付ける。このような手順によって、図1および図3に示すように、複数のセグメント7が周方向に並設され、シールドトンネル5の壁面の1周分(1つのリング5R)が組み立てられる。
[シールドトンネルの測量システム]
シールドトンネル5の測量システム1は、シールドトンネル5とシールド6との位置および姿勢を測量するための仕組みである。
図1および図4に示すように、測量システム1は、レーザースキャナー12と、エレクター63と、トータルステーション13と、制御装置14と、を備えている。なお、移動部の一例としてのエレクター63は、シールド6の構成であるが、測量システム1の構成でもある。
まず、レーザースキャナー12やトータルステーション13によって測量される基準点10およびマシンターゲット11について説明する。
<基準点>
図4に示すように、複数の基準点10は、シールドトンネル5に設定されている。具体的には、複数の基準点10は、坑内や立坑(図示せず)の床面等に設けられ、経緯度および標高(空間座標(三次元座標))が既知の点である。基準点10は、トータルステーション13によって測定可能な物体または印である。基準点10は、トータルステーション13を配置する位置を指標する共に、トータルステーション13によってレーザースキャナー12の位置を測量する際に用いられる。レーザースキャナー12の位置を測量するため、少なくとも2つの基準点10が必要になる。
<マシンターゲット>
図1および図5に示すように、複数のマシンターゲット11は、シールドトンネル5を掘削するシールド6に設定されている。具体的には、2つのマシンターゲット11が、マシン本体60の前壁において左右方向に離間して設けられている。マシンターゲット11は、レーザースキャナー12によって空間位置情報を取得可能な物体または印である。マシンターゲット11は、シールド6(または切羽)の位置および姿勢を測量する際に用いられる。なお、マシンターゲット11は2つ以上設定されていればよい。また、複数のマシンターゲット11は、互いに離間して配置されていればよく、その位置は自由に設定することができる。
<レーザースキャナー>
レーザースキャナー12は、対象物にレーザーを照射して対象物の形状を読み取る装置である。詳細には、レーザースキャナー12は、照射したレーザーが対象物で反射して戻ってくるまでの時間に基づいて対象物までの距離を測定し、測定した距離およびレーザーの照射角度から空間位置情報を読み取る。なお、空間位置情報とは、レーザースキャナー12を基準とした複数の点の空間座標および角度を制御装置14によって算出するための情報である。
レーザースキャナー12は、複数のセグメント7にレーザーを照射して複数のセグメント7の空間位置情報を計測する。詳細は後述するが、複数のセグメント7には、これらの一部である複数のセグメントターゲット7T(図1参照)が設定されおり、空間位置情報には、複数のセグメントターゲット7Tの空間位置情報が含まれる。また、空間位置情報には、複数の基準点10の空間位置情報も含まれる。また、レーザースキャナー12は、シールド6にレーザーを照射して複数のマシンターゲット11を含むシールド6の空間位置情報を計測する。
(セグメントターゲット)
ここで、図1および図3に示すように、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1では、一例として、隣り合うセグメント7の境界(継目)がセグメントターゲット7Tとして利用されている。詳細には、複数のセグメントターゲット7Tは、シールドトンネル5の最下部に位置する下部測点7Dと、軸線方向に直交する水平方向の最外部(図3では最も左部(最も右部でもよい))に位置する側部測点7Sと、を含んでいる。レーザースキャナー12によって取得した空間位置情報から下部測点7Dおよび側部測点7Sが特定される。
<エレクター>
図1および図2に示すように、エレクター63には、レーザースキャナー12を固定するための設置部63Aが設けられている。設置部63Aは、把持部材66から周方向に離間した位置において支持部材65に固定されている。エレクター63は、レーザースキャナー12を軸線方向に垂直な横断面に沿って周方向に移動させる。なお、設置部63Aは、支持部材65に代えて、回転部材64に設けられていてもよい。また、設置部63Aを省略して、レーザースキャナー12が支持部材65や回転部材64に直接取り付けられていてもよい。
<トータルステーション>
測量機の一例としてのトータルステーション13は、対象物までの距離と角度を同時に計測し、対象物までの水平距離、斜距離、高さを算出する装置である。図4に示すように、トータルステーション13は、複数の基準点10のうち1つの基準点10に設置され、他の(1つの)基準点10に基づいてレーザースキャナー12の空間座標(3次元座標)を測量する。
上記したレーザースキャナー12およびトータルステーション13(以降、「レーザースキャナー12等」ともいう。)は、携帯情報端末15との間で無線通信を行うことで遠隔操作可能に構成されている。また、レーザースキャナー12等は、制御装置14(通信部22)との間でデータの送受信を行うために無線通信機能を有している。
<制御装置>
図6に示すように、算出部の一例としての制御装置14は、所謂パーソナルコンピューターであって、演算処理部20と、記憶部21と、通信部22と、を有している。
演算処理部20は、記憶部21に格納されたプログラムに従って演算処理を実行する。記憶部21は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブや半導体ドライブ等の補助記憶装置を含んでいる。記憶部21には、プログラムやデータが記憶(格納)される。通信部22は、レーザースキャナー12等との間でデータの送受信を無線で行う。無線通信の方式としては、無線LANやBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いることができる。演算処理部20、記憶部21および通信部22は互いに電気的に接続されている。なお、制御装置14には、データや演算結果等を表示する表示部(液晶ディスプレイ等)や制御装置14に指示を入力する操作部(キーボードやマウス等)が設けられている。
[シールドトンネルの測量方法]
次に、図7を参照して、シールドトンネル5の測量システム1を用いた測量方法について説明する。図7はシールドトンネル5の測量方法を示すフローチャートである。
シールドトンネル5の工事は昼夜を問わず一日を通して行われることが多く、この場合、シールドトンネル5の測量は作業員の交代時に行われることが多い。つまり、シールドトンネル5の測量は1日に2回(半日毎)行われる。また、セグメント7(シールドトンネル5の壁面)は1日で約10個のリング5Rを組み立てられるため、当該測量は約5つのリング5R毎に行われる。なお、上記した測量を実行するタイミングや実行回数は、一例であり、これらは自由に設定することができ、例えば、1つのリング5R毎に測量を行ってもよい。
シールドトンネル5の測量方法は1人の作業員で実行することができる。まず、事前準備として、作業員は、レーザースキャナー12を設置部63Aに固定し、トータルステーション13をレーザースキャナー12よりも後方に位置する基準点10に設置する。なお、測量時以外(掘削作業・トンネル構築作業中)では、レーザースキャナー12やトータルステーション13は撤去されるが、掘削作業・トンネル構築作業の邪魔にならないのであれば、レーザースキャナー12やトータルステーション13を撤去しなくてもよい(常設としてもよい)。
次に、作業員は、携帯情報端末15を用いてレーザースキャナー12を遠隔操作し、レーザースキャナー12から複数のセグメント7にレーザーを照射して複数の基準点10および複数のセグメントターゲット7T(5つの下部測点7D、5つの側部測点7S)を含む複数のセグメント7の空間位置情報を計測する(計測工程S1)。また、計測工程S1では、レーザースキャナー12からシールド6にレーザーを照射して2つのマシンターゲット11を含むシールド6の空間位置情報も計測される。レーザースキャナー12によって取得された空間位置情報は、制御装置14に送信され、記憶部21に記憶される。
続いて、作業員は、携帯情報端末15を用いてトータルステーション13を遠隔操作し、トータルステーション13により他の基準点10に基づいてレーザースキャナー12の空間座標を測量する(座標測定工程S2)。トータルステーション13によって測量されたレーザースキャナー12の空間座標は、制御装置14に送信され、記憶部21に記憶される。
ところで、シールド6内やシールドトンネル5内には、スクリューコンベア67等が設置されていたり、取り付け前のセグメント7等の多数の資材が置かれていたりする。このため、レーザースキャナー12からのレーザー照射を1箇所から行った場合、レーザーがスクリューコンベア67等の障害物に遮られ、測量対象となるセグメント7やシールド6にレーザーの当たらない部分が生じることがある。レーザーの当たらない部分が生じると、空間位置情報に欠損が発生し、測量に必要な空間位置情報を取得することができない。そこで、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量方法では、レーザースキャナー12が異なる複数箇所に配置され、レーザーを照射するようになっている。
作業員が制御装置14の記憶部21に格納された空間位置情報を確認する、または制御装置14がプログラムに従って自動で記憶部21に格納された空間位置情報を確認する等した結果、取得した空間位置情報に、測量に必要なマシンターゲット11やセグメントターゲット7T等が含まれていない場合(ステップS3で「NO」)、レーザースキャナー12を異なる複数箇所に移動する。具体的には、作業員は、エレクター63を操作して、レーザースキャナー12を横断面に沿って移動させる(移動工程S4)。移動工程S4は、空間位置情報の計測中およびレーザースキャナー12の空間座標の測量中を除く期間において実行される。エレクター63は、レーザースキャナー12が先にレーザーを照射した位置とは異なる位置にレーザースキャナー12を移動させ、レーザースキャナー12を移動させた位置に保持する。なお、レーザースキャナー12等と同様に、エレクター63が、携帯情報端末15との間で無線通信を行うことで遠隔操作可能に構成されてもよい。
エレクター63がレーザースキャナー12を異なる位置に移動させる度に、計測工程S1および座標測定工程S2が実行される。すなわち、レーザースキャナー12は、先程とは異なる位置でレーザーを照射して空間位置情報を計測する。また、トータルステーション13は、先程とは異なる位置に移動したレーザースキャナー12の空間座標を測量する。なお、エレクター63によるレーザースキャナー12の移動が停止し、レーザースキャナー12が移動後の位置で保持された状態で、計測工程S1および座標測定工程S2が実行される。
移動工程S4は1回以上行われることが好ましい。すなわち、レーザースキャナー12は、少なくとも異なる2つ以上の場所からレーザーを照射して空間位置情報を2回以上計測することが好ましい。これにより、シールドトンネル5内に障害物があっても、測量対象となるセグメント7およびシールド6の全域にレーザーを当てることができる。なお、制御装置14は、レーザースキャナー12の空間座標と空間位置情報とを対応付けて記憶部21に記憶する。すなわち、記憶部21には、複数のレーザースキャナー12の空間座標と、複数の空間位置情報とが記憶される。
作業員が制御装置14の記憶部21に格納された空間位置情報を確認する、または制御装置14が自動で記憶部21に格納された空間位置情報を確認する等した結果、測量に必要な空間位置情報が取得されたと判定された場合(ステップS3で「YES」)、制御装置14はシールドトンネル5およびシールド6の位置・姿勢を算出する。
制御装置14(演算処理部20)は、レーザースキャナー12の空間座標および空間位置情報に含まれる複数のセグメントターゲット7Tの空間座標に基づいてシールドトンネル5の位置および姿勢を算出する(算出工程S5)。具体的には、シールドトンネル5(複数のセグメント7で構築された各リング5R)の直径の設計値は既知であるため、下部測点7Dと側部測点7Sとの空間座標が算出されれば、各リング5Rの中心の空間座標、つまりシールドトンネル5(各リング5R)の位置が求められる。また、前後方向に隣り合う下部測点7Dの空間座標(側部測点7Sまたは各リング5Rの中心の空間座標でもよい。)を通る軸線の傾き(水平角、垂直角)からシールドトンネル5(各リング5R)の姿勢が求められる。なお、制御装置14が下部測点7Dと側部測点7Sとの空間座標から他の部分の空間座標を算出し、他の部分の空間座標に基づいてシールドトンネル5の位置・姿勢を算出してもよい。
また、算出工程S5では、制御装置14が、レーザースキャナー12の空間座標および空間位置情報に含まれる2つのマシンターゲット11の空間座標に基づいてシールド6の位置および姿勢を算出する。具体的には、シールド6の直径は既知であるため、2つのマシンターゲット11の空間座標が算出されれば、シールド6の中心の位置(空間座標)が求められる。また、2つのマシンターゲット11の空間座標のずれからシールド6の姿勢が求められる。また、近傍のシールドトンネル5の中心とシールド6の中心とを通る軸線の傾き(水平角、垂直角)からシールド6の姿勢を求めてもよい。なお、制御装置14が2つのマシンターゲット11の空間座標から他の部分の空間座標を算出し、他の部分の空間座標に基づいてシールド6の位置・姿勢を算出してもよい。
なお、算出工程S5では、取得した空間位置情報(下部測点7D、側部測点7S)からマシン本体60とセグメント7とのギャップ(隙間)を算出し、このギャップの値からシールドトンネル5およびシールド6の位置・姿勢を求めてもよい。
以上によって、シールドトンネル5の測量が完了する。測量の結果、シールドトンネル5の位置・姿勢が設計値からずれていた場合、例えば、テーパーが付いたセグメント7を用いて各リング5Rを組み立てることで、シールドトンネル5の位置・姿勢が設計値に戻るように修正(調整)する。また、シールド6の位置・姿勢が設計値からずれていた場合、シールド6の向きを修正(調整)する。
以上説明した第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1(測量方法)では、レーザースキャナー12が複数のセグメント7の空間位置情報を取得する構成とした。この構成によれば、隣り合うセグメント7の境界(下部測点7D、側部測点7S)等、複数のセグメント7の一部を複数のセグメントターゲット7Tとして利用することができる。これにより、セグメントターゲット7Tをセグメント7に新たに設定する必要が無くなるため、複数のシールド6で構成されるシールドトンネル5の位置や姿勢を容易に測量することができる。
また、従来、2人の作業員が、シールドトンネル5の坑内に入り、トランシットとレベルを用いてシールドトンネル5の測量を行うことが多かった。これに対し、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量方法によれば、1人の作業員がレーザースキャナー12およびトータルステーション13を設置し、これらを遠隔操作することができる。これにより、従来に比べて、人件費を削減することができ、シールドトンネル5の坑内での作業時間を短縮することができる。その結果、作業員の作業負担を軽減することができ、測量ミスを予防することができる。
また、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1(測量方法)によれば、複数のセグメント7の空間位置情報に加えて、シールド6の空間位置情報も取得することができるため、シールドトンネル5の位置等と同時にシールド6の位置等も測量することができる。
また、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1(測量方法)では、エレクター63(移動部)がレーザースキャナー12を移動させる構成とした。この構成によれば、レーザースキャナー12を様々な位置に配置してレーザーを照射することができるため、セグメント7やシールド6の全てにレーザーを当てることができ、適正な空間位置情報を取得することができる。これにより、シールドトンネル5やシールド6の位置等を正確に測量することができる。
なお、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量方法では、計測工程S1が実行された後に座標測定工程S2が実行されていたが、本発明はこれに限定されない。座標測定工程S2が実行された後に計測工程S1が実行されてもよいし、計測工程S1と座標測定工程S2とが略同時に実行されてもよい。
また、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1では、トータルステーション13が測量機の一例であったが、本発明はこれに限定されない。測量機の他の例として、距離を測る光波測距儀と角度を測るセオドライトを組み合わせて採用されてもよい(図示せず)。
[第2実施形態]
次に、図8および図9を参照して、第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム2(測量方法)について説明する。図8はシールドトンネル5の測量システム2を示すブロック図である。図9はシールドトンネル5の測量方法を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1(測量方法)と同一の構成には同一の符号を付し、同様の説明は省略する。
図8に示すように、第2実施形態に係る測量システム2では、トータルステーション13が省略され、レーザースキャナー12によって取得した空間位置情報から複数の基準点10の空間座標が特定される。
図9に示すように、シールドトンネル5の測量システム2を用いた測量方法では、計測工程S1が実行された後、制御装置14(演算処理部20)は、空間位置情報に含まれる複数の基準点10の空間座標に基づいてレーザースキャナー12の空間座標を算出する(座標測定工程S21)。
測量に必要な空間位置情報(基準点10、マシンターゲット11、セグメントターゲット7T等)を取得できていない場合(ステップS3で「NO」)、空間位置情報の計測中を除く期間において、作業員は、エレクター63を操作して、レーザースキャナー12を横断面に沿って移動させる(移動工程S4)。
エレクター63がレーザースキャナー12を異なる位置に移動させる度に、計測工程S1および座標測定工程S21が実行される。すなわち、レーザースキャナー12は、先程とは異なる位置でレーザーを照射して空間位置情報を計測する。また、制御装置14は、先程とは異なる位置に移動したレーザースキャナー12の空間座標を算出する。
次に、測量に必要な空間位置情報が取得された場合(ステップS3で「YES」)、制御装置14は、レーザースキャナー12の空間座標および空間位置情報に含まれる複数のセグメントターゲット7Tの空間座標に基づいてシールドトンネル5の位置および姿勢を算出する(算出工程S5)。また、算出工程S5では、制御装置14が、レーザースキャナー12の空間座標および2つのマシンターゲット11の空間座標に基づいてシールド6の位置および姿勢を算出する。
以上によって、シールドトンネル5の測量が完了する。
以上説明した第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム2(測量方法)によれば、複数のシールド6で構成されるシールドトンネル5の位置や姿勢を容易に測量することができる等、第1実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1(測量方法)と同様の効果を得ることができる。
なお、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2(測量方法)では、隣り合うセグメント7の境界(継目)がセグメントターゲット7Tとして利用されていたが、本発明はこれに限定されない。セグメントターゲット7Tは、セグメント7の一部であれば如何なるものでもよい。例えば、制御装置14が、取得した空間位置情報から複数のセグメント7で構築された各リング5Rの最下端と最左側端(または最右側端)との空間座標を算出し、これらの空間座標をセグメントターゲット7Tとして設定してもよい。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2(測量方法)では、下部測点7Dと側部測点7Sの2点をセグメントターゲット7Tに設定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、下部測点7Dに代えて、シールドトンネル5の最上部に位置する上部測点をセグメントターゲット7Tとして利用してもよい。また、上下左右の4点をセグメントターゲット7Tとして利用してもよい。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2では、エレクター63が移動部の一例であったが、本発明はこれに限定されない。移動部の他の例として、上下方向および左右方向に移動可能なアームスタンドやロボットアーム(いずれも図示せず)が設けられ、アームスタンド等にレーザースキャナー12が取り付けられてもよい。また、アームスタンド等は、手動で動かしてもよいし、モーター等を遠隔操作して動かしてもよい。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2では、レーザースキャナー12がエレクター63によって移動可能に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。1箇所に固定したレーザースキャナー12が測量に必要な基準点10、マシンターゲット11およびセグメントターゲット7Tの空間位置情報を計測できるのであれば、レーザースキャナー12を移動させる必要はない。つまり、移動工程S4を省略することができる。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2では、1つのレーザースキャナー12が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、測量に必要な基準点10、マシンターゲット11およびセグメントターゲット7Tの空間位置情報を計測できるように、複数のレーザースキャナー12が設けられていてもよい。この場合、レーザースキャナー12を移動させる必要はなく、移動工程S4を省略することができる。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2では、レーザースキャナー12等が携帯情報端末15によって無線で遠隔操作されていたが、本発明はこれに限定されない。レーザースキャナー12等は、携帯情報端末15と有線通信する構成としてもよい。また、携帯情報端末15が省略され、レーザースキャナー12等が、制御装置14によって遠隔操作(有線または無線)される構成としてもよい。また、レーザースキャナー12等が制御装置14との間で無線通信する構成であったが、本発明はこれに限定されない。レーザースキャナー12等は、制御装置14と有線通信する構成としてもよい。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2(測量方法)では、レーザースキャナー12が移動される度に空間位置情報が取得されるため、複数のレーザースキャナー12の空間座標と複数の空間位置情報とがそれぞれ対応付けられて記憶部21に記憶されていたが、本発明はこれに限定されない。算出工程S5において、制御装置14が、記憶部21に記憶された複数の空間位置情報から共通する空間座標を目印にして複数の空間位置情報を繋ぎ合わせ、1つの空間位置情報を生成してもよい。そして、この1つの空間位置情報に基づいて、シールドトンネル5とシールド6との位置・姿勢を算出してもよい。
なお、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2では、制御装置14が算出部の一例であったが、これに限らず、演算処理部20が算出部として捉えられてもよいし、演算処理部20と記憶部21に記憶されたプログラムとが算出部として捉えられてもよい。また、制御装置14の演算処理部20はプログラムに従って演算処理を行うプロセッサーであったが、これに限らず、制御装置14は、集積回路等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現されてもよい。
また、第1~第2実施形態に係るシールドトンネル5の測量システム1,2(測量方法)では、シールドトンネル5とシールド6との位置・姿勢を求めていたが、これに限らず、少なくともシールドトンネル5(セグメント7)の位置・姿勢を求めることができればよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係るシールドトンネルの測量システムおよびシールドトンネルの測量方法における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明は技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよく、特許請求の範囲は技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様を含んでいる。
1,2 測量システム
5 シールドトンネル
6 シールド
7 セグメント
7D 下部測点
7S 側部測点
7T セグメントターゲット
10 基準点
11 マシンターゲット
12 レーザースキャナー
13 トータルステーション(測量機)
14 制御装置(算出部)
63 エレクター(移動部)
S1 計測工程
S2,S21 座標測定工程
S3 移動工程
S4 算出工程

Claims (10)

  1. 複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量システムであって、
    複数の前記セグメントにレーザーを照射して複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測するレーザースキャナーと、
    前記シールドトンネルに設定された複数の基準点のうち1つの前記基準点に設置され、他の前記基準点に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を測量する測量機と、
    前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出部と、
    前記空間位置情報の計測中および前記レーザースキャナーの空間座標の測量中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動部と、を備え、
    前記移動部が前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記レーザースキャナーは前記空間位置情報を計測し、前記測量機は前記レーザースキャナーの空間座標を測量することを特徴とするシールドトンネルの測量システム。
  2. 複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量システムであって、
    複数の前記セグメントにレーザーを照射して前記シールドトンネルに設定された複数の基準点および複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測するレーザースキャナーと、
    前記空間位置情報に含まれる複数の前記基準点の空間座標に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を算出し、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出部と、
    前記空間位置情報の計測中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動部と、を備え、
    前記移動部が前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記レーザースキャナーは前記空間位置情報を計測し、前記算出部は前記レーザースキャナーの空間座標を算出することを特徴とするシールドトンネルの測量システム。
  3. り合う前記セグメントの継目が前記セグメントターゲットとされていることを特徴とする請求項1または2に記載のシールドトンネルの測量システム。
  4. 前記レーザースキャナーは、前記シールドトンネルを掘削するシールドにレーザーを照射して前記シールドに設定された複数のマシンターゲットを含む前記シールドの前記空間位置情報を計測し、
    前記算出部は、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記マシンターゲットの空間座標に基づいて前記シールドの位置および姿勢を算出することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシールドトンネルの測量システム。
  5. 複数の前記セグメントターゲットは、
    前記シールドトンネルの最下部に位置する下部測点と、
    前記シールドトンネルの軸線方向に直交する水平方向の最外部に位置する側部測点と、を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のシールドトンネルの測量システム。
  6. 複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量方法であって、
    レーザースキャナーから複数の前記セグメントにレーザーを照射して複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測する計測工程と、
    前記シールドトンネルに設定された複数の基準点のうち1つの前記基準点に設置された測量機により他の前記基準点に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を測量する座標測定工程と、
    前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出工程と、
    前記空間位置情報の計測中および前記レーザースキャナーの空間座標の測量中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動工程と、を備え、
    前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記計測工程および前記座標測定工程が実行されることを特徴とするシールドトンネルの測量方法。
  7. 複数のセグメントで構築されるシールドトンネルの測量方法であって、
    レーザースキャナーから複数の前記セグメントにレーザーを照射して前記シールドトンネルに設定された複数の基準点および複数の前記セグメントの一部である複数のセグメントターゲットを含む複数の前記セグメントの空間位置情報を計測する計測工程と、
    前記空間位置情報に含まれる複数の前記基準点の空間座標に基づいて前記レーザースキャナーの空間座標を算出する座標測定工程と、
    前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記セグメントターゲットの空間座標に基づいて前記シールドトンネルの位置および姿勢を算出する算出工程と、
    前記空間位置情報の計測中を除く期間において、前記レーザースキャナーを前記シールドトンネルの軸線方向に垂直な横断面に沿って移動させる移動工程と、を備え、
    前記レーザースキャナーを異なる位置に移動させる度に、前記計測工程および前記座標測定工程が実行されることを特徴とするシールドトンネルの測量方法。
  8. り合う前記セグメントの継目が前記セグメントターゲットとされていることを特徴とする請求項6または7に記載のシールドトンネルの測量方法。
  9. 前記計測工程では、前記レーザースキャナーから前記シールドトンネルを掘削するシールドにレーザーを照射して前記シールドに設定された複数のマシンターゲットを含む前記シールドの前記空間位置情報が計測され、
    前記算出工程では、前記レーザースキャナーの空間座標および前記空間位置情報に含まれる複数の前記マシンターゲットの空間座標に基づいて前記シールドの位置および姿勢が算出されることを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のシールドトンネルの測量方法。
  10. 複数の前記セグメントターゲットは、
    前記シールドトンネルの最下部に位置する下部測点と、
    前記シールドトンネルの軸線方向に直交する水平方向の最外部に位置する側部測点と、を含むことを特徴とする請求項ないしのいずれか1項に記載のシールドトンネルの測量方法。
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