JP7306418B2 - 角度検出装置、角度検出システム、パークロックシステム、およびペダルシステム - Google Patents
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Description
1. 一実施の形態
2. 実験例
3. 適用例
4. その他の変形例
[角度検出システム100の構成]
最初に、図1Aから図3を参照して、本発明における一実施の形態としての角度検出システム100の構成について説明する。
センサモジュール1は、例えばセンサチップ11と、磁気シールド12と、端子部13と、ホルダ14と、回路基板15とを有している。センサチップ11は、例えば回転軸J1の上に配置されている。センサチップ11の、回転軸J1と直交する面内の中心位置CPは、回転軸J1と一致しているとよい。センサチップ11は、図2に示したように、上記磁気検出素子として例えば磁気検出素子41を有している。磁気検出素子41は、例えば磁場発生部材の形成する検出対象磁場の強度を検出する。磁気検出素子41は、例えばホール素子などの、磁場の強度を検出可能な素子である。磁気検出素子41は、例えば回転軸J1と直交する面に沿った感度軸を有している。すなわち、磁気検出素子41がホール素子である場合、磁気検出素子41は回転軸J1と直交する面に沿った磁場強度を検出できる。なお、磁気検出素子41は、回転軸J1と直交する面内において、中心位置CPにあるとよい。
磁場発生部20は、例えば磁場発生部材としての磁石21および磁石22を有している。磁石21および磁石22は、いずれも、略立方体形状または略直方体形状などの、基本的に平面のみを有する形状を有しているとよい。磁石21および磁石22は、回転軸J1の周囲に互いに離間して配置されている。例えば、磁石21と回転軸J1との距離が磁石22と回転軸J1との距離と等しくなっているとよい。ここでいう磁石21と回転軸J1との距離、および磁石22と回転軸J1との距離とは、例えば図2に示したように、例えば回転軸J1と直交する面における、磁石21の幾何学的な中心位置P21と回転軸J1との距離21D、および磁石22の幾何学的な中心位置P22と回転軸J1との距離22Dである。磁気検出素子41は、回転軸J1と直交する面に沿った面内方向において、回転軸J1の位置と一致する位置に配置されているとよい。また、磁石21および磁石22における各々の材料、形状および大きさは、互いに実質的に同じであるとよい。磁石21および磁石22は、例えば回転軸J1を挟んで対向するように、回転軸J1に対して回転対称の位置に設けられているとよい。また、図3に示したように、磁石21および磁石22は、いずれも回転軸方向に着磁されている。磁石21および磁石22の各々の構成材料としては、例えばNdFeBなどのネオジム系磁石材料のほか、SmCoなどの希土類磁石材料が挙げられる。
ヨーク部30は、例えば回転軸J1の周囲において互いに離間して配置されたヨーク31およびヨーク32を有している。ヨーク31およびヨーク32は、例えば、回転軸J1と直交する断面において、回転軸J1を中心として回転する方向、すなわち回転方向R1に沿って円弧状に湾曲した平面形状をそれぞれ有する。回転軸J1からみた円弧状のヨーク31,32の中心角は、例えば磁気検出素子41の位置と、磁石21の位置と、磁石22の位置と、磁気シールド12の位置との組み合わせなどにより決定される。
支持体4は、磁石21および磁石22を支持するための部材であり、例えば円板状の形状を有している。支持体4は、例えばその中央に取付穴4Kを有しており、ねじなどによって回転体に取り付け可能に構成されている。角度検出システム100が、上述したスロットル開度センサとして適用される場合、支持体4は例えば回転体であるスロットルバルブの回転シャフトに連結され、支持体3は例えば内燃機関のフレーム等に固定されることとなる。ヨーク31およびヨーク32は、例えば磁石21および磁石22に固定される。ただし、ヨーク31およびヨーク32は、支持体4に直接固定されずに間接的に固定されるようになっていてもよい。いずれにせよ、磁場発生部20およびヨーク部30は支持体4と一体となって回転方向R1に回転可能に設けられている。
角度検出システム100では、支持体4が取り付けられた回転体(例えばスロットルバルブの回転シャフト)が回転すると、支持体4、磁場発生部20およびヨーク部30は一体となって回転方向R1に回転する。これに伴い、センサモジュール1のセンサチップ11を通過する検出対象磁場(磁束)の向きが周期的に変化することとなる。その結果、センサチップ11における磁気検出素子41では、磁場発生モジュール2の回転角度に応じて正弦曲線を描くように変化する強度の磁場(磁束)が検出される。したがって、磁気検出素子41において検出される磁場(磁束)の値から磁場発生モジュール2が固定された回転体の回転角度を求めることができる。
上記実施の形態の角度検出システム100の角度検出装置10は、センサモジュール1と、磁場発生モジュール2とを備えている。センサモジュール1は、センサチップ11と磁気シールド12とを有する。センサチップ11は、磁気検出素子41を含む。磁気シールド12は、磁気検出素子41を取り囲むように設けられている。磁場発生モジュール2は、磁場発生部20とヨーク部30とを有する。磁場発生部20は、磁石21,22を含む。ヨーク部30は、ヨーク31,32を含む。磁石21,22は、磁気検出素子41に印加される磁場を形成するようになっている。ヨーク31,32は、回転軸方向において磁気検出素子41と磁石21,22との間に配置されている。
次に、図1に示した上記実施の形態の角度検出装置10について、ヨーク31,32の形状と、検出角度誤差との関係について調べた。
上記実施の形態の角度検出装置10について、回転軸J1と直交する面内での磁気検出素子41の中心位置CPが、回転軸J1の位置から0mm~1.0mmの範囲でずれたときの検出角度誤差を調べた。その結果を図7に曲線C1-1で示す。ここでは、磁石21,22が形成する磁場以外の外部磁場を印加しないようにして磁場発生モジュール2の回転動作を行った際のセンサモジュール1が検出する磁場発生モジュール2の回転角度の誤差をシミュレーションにより求めた。また、磁石21および磁石22はネオジム磁石(ネオジム、 鉄、 ホウ素を主成分とする希土類磁石)とし、磁石21および磁石22の各々の寸法は6.0mm×2.5mm×5.0mmとし、距離21Dおよび距離22Dは4.75mmとした。また、円弧状のヨーク31,32の各々の材質はSPCC(普通鋼)とし、ヨーク31,32の中心角はそれぞれ90°とし、ヨーク31,32の高さ寸法31H1,32H1は0.5mmとし、ヨーク31,32の高さ寸法31H2,32H2はそれぞれ2.5mmとした。さらに、回転軸方向におけるヨーク31,32と磁気検出素子41との距離は1mmとした。
ヨーク31,32を含むヨーク部30の代わりに、図8Aに示したヨーク31A,32Aを含むヨーク部30Aを用いるようにしたことを除き、他は実験例1-1と同様にして回転角度の誤差をシミュレーションにより求めた。その結果を図7に曲線C1-2で示す。ヨーク31A,32Aは、円環状部材の一部分をなすような平面形状を有するものの、回転軸方向において実質的に一定の高さ寸法を有する軟質強磁性体である。なお、ヨーク31A,32Aの組成および体積は、ヨーク31,32の組成および体積と同じとした。
ヨーク31,32を含むヨーク部30の代わりに、図8Bに示したヨーク31B,32Bを含むヨーク部30Bを用いるようにしたことを除き、他は実験例1-1と同様にして回転角度の誤差をシミュレーションにより求めた。その結果を図7に曲線C1-3で示す。ヨーク31B,32Bは、傾斜面S31B,S32Bを有するものの、回転軸J1と直交する面内方向において湾曲せずに直線状に延在する、略三角柱状の軟質強磁性体である。なお、ヨーク31B,32Bの組成および体積は、ヨーク31,32の組成および体積と同じとした。
ヨーク31,32を用いないようにしたことを除き、他は実験例1-1と同様にして回転角度の誤差をシミュレーションにより求めた。その結果を図7に曲線C1-4で示す。
図6Aに示したように回転軸J1と直交する面内方向に着磁された環状磁石200を用いるようにしたこと、およびヨーク31,32を用いないようにしたこと、を除き、他は実験例1-1と同様にして回転角度の誤差をシミュレーションにより求めた。その結果を図7に曲線C1-5で示す。
続いて、上記実施の形態で説明した図3の角度検出装置10について、磁石21,22が生成する磁場のうち、図3の紙面左右方向、すなわち磁石21と磁石22とが対向する方向の磁場成分の磁束密度分布をシミュレーションによって求めた。なお、磁気検出素子41は、磁石21と磁石22とが対向する方向の磁場の強度を検出するようになっている。図9Aは、実験例2-1としての角度検出装置10の、磁石21と磁石22との対向方向の磁場成分の磁束密度分布を模式的に表すコンター図である。なお、図9Aでは、磁石21およびヨーク31と磁石22およびヨーク32との間の空間領域についての磁束密度分布を示しており、他の空間領域についての磁束密度分布は記載を省略している。また、図9Bは、実験例2-1としての角度検出装置10についての、回転軸J1と直交する平面に沿ったセンサチップ11の近傍での磁束密度のベクトルを模式的に表す説明図である。なお、図9Aおよび図9Bでは、磁石21およびヨーク31と磁石22およびヨーク32とが対向する方向をX軸方向とし、回転軸J1の方向をZ軸方向とし、X軸方向およびZ軸方向と直交する方向をY軸方向としている。
次に、ヨーク部30を図8Aに示したヨーク部30Aに代替したことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10Aについて、上記実験例2-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。図10Aは、実験例2-2としての角度検出装置10Aの、磁石21と磁石22との対向方向の磁場成分の磁束密度分布を模式的に表すコンター図である。なお、図10Aでは、磁石21およびヨーク31Aと磁石22およびヨーク32Aとの間の空間領域についての磁束密度分布を示しており、他の空間領域についての磁束密度分布は記載を省略している。また、図10Bは、実験例2-2としての角度検出装置10Aについての、回転軸J1と直交する平面に沿ったセンサチップ11の近傍での磁束密度のベクトルを模式的に表す説明図である。なお、図10Aおよび図10Bでは、磁石21およびヨーク31Aと磁石22およびヨーク32Aとが対向する方向をX軸方向とし、回転軸J1の方向をZ軸方向とし、X軸方向およびZ軸方向と直交する方向をY軸方向としている。
次に、ヨーク部30を図8Bに示したヨーク部30Bに代替したことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10Bについて、上記実験例2-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。図11Aは、実験例2-3としての角度検出装置10Bの、磁石21と磁石22との対向方向の磁場成分の磁束密度分布を模式的に表すコンター図である。なお、図11Aでは、磁石21およびヨーク31Bと磁石22およびヨーク32Bとの間の空間領域についての磁束密度分布を示しており、他の空間領域についての磁束密度分布は記載を省略している。また、図11Bは、実験例2-3としての角度検出装置10Bについての、回転軸J1と直交する平面に沿ったセンサチップ11の近傍での磁束密度のベクトルを模式的に表す説明図である。なお、図11Aおよび図11Bでは、磁石21およびヨーク31Bと磁石22およびヨーク32Bとが対向する方向をX軸方向とし、回転軸J1の方向をZ軸方向とし、X軸方向およびZ軸方向と直交する方向をY軸方向としている。
次に、ヨーク31,32を有しないことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10Cについて、上記実験例2-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。図12Aは、実験例2-4としての角度検出装置10Cの、磁石21と磁石22との対向方向の磁場成分の磁束密度分布を模式的に表すコンター図である。なお、図12Aでは、磁石21と磁石22との間の空間領域についての磁束密度分布を示しており、他の空間領域についての磁束密度分布は記載を省略している。また、図12Bは、実験例2-4としての角度検出装置10Cについての、回転軸J1と直交する平面に沿ったセンサチップ11の近傍での磁束密度のベクトルを模式的に表す説明図である。なお、図12Aおよび図12Bでは、磁石21と磁石22とが対向する方向をX軸方向とし、回転軸J1の方向をZ軸方向とし、X軸方向およびZ軸方向と直交する方向をY軸方向としている。
次に、図6Bに示した環状磁石200を用いるようにしたこと、およびヨーク31,32を有しないこと、を除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置110Bについて、上記実験例2-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。図13Aは、実験例2-5としての角度検出装置110Bの、環状磁石200の径方向の磁場成分の磁束密度分布を模式的に表すコンター図である。なお、図13Aでは、環状磁石200の開口200Kの近傍の空間領域についての磁束密度分布を示しており、他の空間領域についての磁束密度分布は記載を省略している。また、図13Bは、実験例2-5としての角度検出装置110Bについての、回転軸J1と直交する平面に沿ったセンサチップ11の近傍での磁束密度のベクトルを模式的に表す説明図である。なお、図13Aおよび図13Bでは、環状磁石200の径方向をX軸方向とし、回転軸J1の方向をZ軸方向とし、X軸方向およびZ軸方向と直交する方向をY軸方向としている。
続いて、上記実施の形態で説明した図3の角度検出装置10について、磁石21,22が生成する磁場とは別に、図3に紙面奥行き、すなわち磁石21と磁石22との対向方向と直交する方向に25mTの外乱磁場を付与し、その影響を調べた。具体的には、その外乱磁場を印加しない場合を基準としたときの、センサチップ11に印加される外乱磁場の方向の磁場の増分ΔBy[mT]、および検出角度誤差ΔAE[deg.]を調べた。その結果を表1に示す。
ヨーク部30を図8Aに示したヨーク部30Aに代替したことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10A(図10A)について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
ヨーク部30を図8Bに示したヨーク部30Bに代替したことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10B(図11A)について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
ヨーク31,32を有しないことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10C(図12A)について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
磁気シールド12が第1シールド部分121のみからなることを除き、すなわち、円筒状の磁気シールド12Aを有することを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置10D(図14)について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
磁気シールド12を有しないことを除き、他は角度検出装置10(図9A)の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
磁気シールド12を有しないことを除き、他は角度検出装置10A(図10A)の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
磁気シールド12を有しないことを除き、他は角度検出装置10B(図11A)の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
ヨーク31,32および磁気シールド12を有しないことを除き、他は図3などに示した角度検出装置10の構成と実質的に同じ構成を有する角度検出装置について、上記実験例3-1と同様の条件下で同様の評価を実施した。その結果を表1に併せて示す。
(第1の適用例)
図15Aおよび図15Bは、上記実施の形態で説明した角度検出システム100を有するパークロックシステム210を表す模式図である。パークロックシステム210は、例えば自動車等の車両に搭載され、運転者が車両を駐車場などに駐車する際にシフトレバーをパーキングモードにすることで車両の移動を抑止する機構である。図15Aはロックされていないロック解除状態を表し、図15Bは、ロック状態を表す。パークロックシステム210は、例えば筐体201の内部に設けられたモータ202と、シャフト203と、レバー204と、ロッド205と、係合部206と、ギヤ歯207を有するパーキングギヤ208とを備える。シャフト203は例えば紙面に垂直の方向に延在しており、モータ202により回転可能に設けられている。シャフト203の端部には上記実施の形態の角度検出システム100が設けられており、シャフト203の回転角度を検出するようになっている。紙面に平行に延びるレバー204の基端はシャフト203に固定され、モータ202の駆動により紙面に沿って旋回するようになっている。レバー204の先端にはロッド205の基端が取り付けられており、レバー204の旋回により、紙面左右方向にロッド205が移動するようになっている。ロッド205の先端に設けられた係合部206は、ギヤ歯207と係合および離脱可能になっている。このパークロックシステム210では、図15Aに示したロック解除状態から図15Bに示したロック状態に移行することにより、パーキングギヤ208の回転が制限される。具体的には、モータ202の回転によりシャフト203およびレバー204が紙面において右回転すると、ロッド205が紙面右方向へスライドし、係合部206がギヤ歯207と係合し、パーキングギヤ208がロックされる。反対に、図15Bに示したロック状態から図15Aに示したロック解除状態に移行することにより、パーキングギヤ208の回転の制限が解除される。具体的には、モータ202の回転によりシャフト203およびレバー204が紙面において左回転すると、ロッド205が紙面左方向へスライドし、係合部206がギヤ歯207から離間し、パーキングギヤ208のロックが解除される。ここで、上記実施の形態の角度検出システム100によりシャフト203の回転角度を検出することで、パーキングギヤ208がロック状態にあるか、ロック解除状態にあるかを高い精度で判別することができるようになっている。
図16Aおよび図16Bは、上記実施の形態で説明した角度検出システム100を有するペダルシステム300を表す模式図である。図16Aはペダル303のパッド303B(後述)が操作されていない初期状態を表し、図16Bは、パッド303Bが操作されている踏み込み状態を表す。
以上、実施の形態およびいくつかの変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態等では、磁気検出素子として垂直ホール素子を例示して説明したが、本発明の磁気検出素子は、磁場を検出する機能を有する素子であればよく、例えば異方性磁気抵抗効果素子(AMR素子)やスピンバルブ型の巨大磁気抵抗効果(GMR)素子、トンネル磁気抵抗効果(TMR)素子等の磁気抵抗効果素子(MR素子)等をも含む概念である。GMR素子やTMR素子などのMR素子を用いる場合、回転軸J1と直交する面内における磁場の向きや強度の変化を検出することとなる。本発明では、回転軸方向における磁場強度分布(磁束密度分布)のばらつきを低減できるだけでなく、回転軸と直交する面内における磁場強度分布(磁束密度分布)のばらつきをも低減できるので、MR素子等の、回転軸J1と直交する面内における磁場の向きや強度の変化を検出する磁気検出素子の適用も可能であると考えられる。また、各構成要素の寸法や各構成要素のレイアウトなどは例示であってこれに限定されるものではない。
Claims (24)
- 磁気検出素子と、
前記磁気検出素子に印加される磁場を形成する磁場発生部材と、
第1の方向において前記磁気検出素子と前記磁場発生部材との間に配置されたヨークと、
を備え、
前記磁場発生部材および前記ヨークと、前記磁気検出素子とは、前記第1の方向に沿った回転軸を中心として相対的に回転可能に設けられており、
前記ヨークは、前記回転軸と直交する面において、前記回転軸を中心とする円の円周方向に沿って円弧状に湾曲した平面形状を有し、
前記ヨークは、前記回転軸と直交する面に沿って前記回転軸から遠ざかるほど前記第1の方向の寸法が増大する部分を含み、
前記第1の方向の寸法が増大する部分は、前記回転軸に対して傾斜すると共に前記回転軸と直交する面に対しても傾斜する傾斜面を含み、
前記傾斜面は、前記磁気検出素子と対向している
角度検出装置。 - 前記ヨークは、前記第1の方向において前記磁場発生部材と重なり合う位置にある
請求項1に記載の角度検出装置。 - 前記ヨークは、前記磁場発生部材と接するように設けられている
請求項1または請求項2に記載の角度検出装置。 - 前記第1の方向の前記磁場発生部材の寸法は、前記第1の方向の前記ヨークの寸法よりも大きい
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記回転軸の周囲において互いに離間して配置された複数の前記ヨークを備える
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記複数のヨークの各々の材料、形状および大きさは、互いに実質的に同じである
請求項5記載の角度検出装置。 - 前記複数のヨークと前記回転軸との各々の距離は、互いに実質的に等しい
請求項5または請求項6記載の角度検出装置。 - 前記複数のヨークとして、前記回転軸を挟んで対向するように配置された第1のヨークおよび第2のヨークを有する
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記第1の方向と直交する面に沿って前記磁気検出素子を取り囲むように設けられた第1の磁気シールドと
をさらに備える
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記磁気検出素子から見て前記磁場発生部材と反対側に設けられた第2の磁気シールドをさらに備える
請求項9記載の角度検出装置。 - 前記第1の磁気シールドおよび前記第2の磁気シールドは一体化されている
請求項10記載の角度検出装置。 - 前記第1の磁気シールドと前記回転軸との第1の距離は、
前記磁場発生部材と前記回転軸との第2の距離よりも長い
請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記磁場発生部材の少なくとも一部は、前記第1の方向と直交する面に沿った面内方向において前記第1の磁気シールドと重なり合うように設けられている
請求項12に記載の角度検出装置。 - 前記磁場発生部材は、前記第1の方向と平行に着磁されている
請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記磁場発生部材は、前記回転軸の周囲に設けられている
請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記回転軸の周囲に互いに離間して配置される複数の前記磁場発生部材を備える
請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記複数の磁場発生部材の各々の材料、形状および大きさは、互いに実質的に同じである
請求項16記載の角度検出装置。 - 前記複数の磁場発生部材と前記回転軸との各々の距離は、互いに実質的に等しい
請求項16または請求項17記載の角度検出装置。 - 前記磁気検出素子は、前記第1の方向と直交する面に沿った感度軸を有する
請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記磁気検出素子を複数備える
請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の角度検出装置。 - 前記複数の磁気検出素子は、前記第1の方向と直交する面に沿って互いに異なる位置に設けられている
請求項20記載の角度検出装置。 - 請求項1から請求項21のいずれか1項に記載の角度検出装置と、
前記磁場発生部材を支持する支持体をさらに備え、
前記支持体は、取付穴を有しており、
前記ヨークは、前記磁場発生部材または前記支持体に設けられている
角度検出システム。 - 請求項22に記載の前記角度検出システムを有する
パークロックシステム。 - 請求項22に記載の前記角度検出システムを有する
ペダルシステム。
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