JP7305817B1 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、ABSユニット及びハーネスをスペース的に効率良く配置できるようにすることを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、上記内燃機関とスイングアーム16とが一体に設けられたユニットスイングエンジンである。フロントフレーム19は、パワーユニット12の前方に位置する。リアフレーム20は、パワーユニット12の上方に位置する。
フロントフレーム19は、ヘッドパイプ18から下方に延出するダウンフレーム19aと、ダウンフレーム19aの下部から後方に延びるロアフレーム19bとを備える。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18の筒内に回動自在に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、上記ステアリングシャフトの下端部に固定されるブリッジ30と、ブリッジ30から下方に延出する左右一対のフォークチューブ31とを備える。ヘッドパイプ18は、車両側面視では、鉛直方向に対し後傾している。
ハンドル21は、上記ステアリングシャフトの上端部から上方に延びるハンドル軸部21aと、ハンドル軸部21aに対し左右の外側にそれぞれ延びるハンドル本体部21bとを備える。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11等の車体を覆う車体カバー35を備える。
また、鞍乗り型車両10は、鞍乗り型車両10の各部を電子的に制御する制御ユニット36を備える。制御ユニット36は、パワーユニット12等を制御する。制御ユニット36は、バッテリー(不図示)に接続されている。
図1~図3を参照し、鞍乗り型車両10は、前輪13を制動するブレーキ装置40と、後輪15を制動する後輪ブレーキ装置(不図示)とを備える。
また、ブレーキ装置40は、上記ブレーキ操作部とブレーキキャリパー42とを接続するブレーキ配管44と、ブレーキ配管44の途中に設けられるABS(Antilock Brake System)ユニット45と、前輪13の回転を検知するセンサー46とを備える。
ブレーキキャリパー42は、フォークチューブ31の下端部に固定される。
上記ブレーキ操作部は、例えば、ハンドル本体部21bに取り付けられるマスターシリンダー及びブレーキレバーである。ブレーキ装置40は、上記ブレーキ操作部の操作によって発生するブレーキ液の液圧でブレーキキャリパー42を作動させる液圧式である。
上記ブレーキ液の液圧は、ブレーキ配管44を介して上記ブレーキ操作部からブレーキキャリパー42に伝達される。
ブレーキ配管44は、上記ブレーキ操作部とABSユニット45とを接続する第1配管44aと、ABSユニット45とブレーキキャリパー42とを接続する第2配管44bとを備える。
センサー46は、制御ユニット36に接続されている。
ABSユニット45は、上記ブレーキ液が通る油圧装置部50と、油圧装置部50を電子的に制御する制御装置部51とを一体に備える。
制御装置部51は、電気系のハーネス48が接続されるハーネス接続部52を備える。
ハーネス48は、ABSユニット45と制御ユニット36とを接続する。センサー46からの情報及びABSユニット45を駆動する電力は、ハーネス48を介してABSユニット45に伝達される。
第1配管44a及び第2配管44bは、筐体50aの上面にそれぞれ接続される。
ケース51aは、筐体50aに対し車幅方向外側に延出する延出部54を備える。
ハーネス接続部52は、延出部54の後面54aに設けられる。ハーネス接続部52は、後面54aから後方に突出する突出部である。
ハーネス接続部52は、筐体50aと平行に後方に延びる。車両側面視では、ハーネス接続部52及び筐体50aは、後上がりに傾斜している。車両側面視で、ハーネス接続部52は、筐体50aに車幅方向外側から重なる。
ハーネス接続部52の後端52aは、筐体50aの後端50bよりも前方に位置する。
ハーネス48は、コネクター部48aがハーネス接続部52に後方から差し込まれることで、ハーネス接続部52に接続される。
ABSユニット45は、ヘッドパイプ18の上部の真正面に配置される。ABSユニット45の少なくとも一部は、ヘッドパイプ18の上部に車両前方から重なる。
ABSユニット45は、ヘッドパイプ18の前面の近傍に配置される。例えば、車両側面視で、ABSユニット45の後端である後端50bは、後傾するヘッドパイプ18の前面の下端よりも後方に位置する。
ハーネス接続部52は、ヘッドパイプ18の上部の前方において、ヘッドパイプ18に対し車幅方向外側にオフセットして配置される。このため、コネクター部48aをハーネス接続部52に後方から差し込む際に、ヘッドパイプ18が邪魔になり難い。
ハーネス接続部52が、ABSユニット45の後面である後面54aに設けられるため、ABSユニット45の後面54aとヘッドパイプ18との間のスペースを利用して、ハーネス48を効率良く配置できる。
この構成によれば、ヘッドパイプ18の前方のスペースを利用してABSユニット45を効率良く配置できるとともに、ABSユニット45の後面54aのスペースを利用してハーネス48を効率良く配置できる。
この構成によれば、ハーネス48をハーネス接続部52に後方から差し込むことで、ハーネス48を容易に接続できる。
この構成によれば、ハーネス接続部52がヘッドパイプ18に対し車幅方向外側にオフセットして配置されているため、ハーネス48をハーネス接続部52に接続する際にヘッドパイプ18が邪魔になり難い。このため、ハーネス48を容易に接続できる。
この構成によれば、油圧装置部50の車幅方向外側のスペースを利用して、ハーネス48を効率良く配置できる。
この構成によれば、油圧装置部50が車幅の中央部に配置されるため、鞍乗り型車両10の左右の重量バランスが良い。ハーネス48は、油圧装置部50に対し車幅方向外側に配置されても、左右の重量バランスへの影響が比較的小さい。油圧装置部50と、ハーネス48において油圧装置部50に車幅方向外側から重なる部分との重さを比較すると、油圧装置部50の方が重い。
この構成によれば、油圧装置部50の車幅方向外側のスペースを利用して、ハーネス48を効率良く配置できる。
上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両、及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
この構成によれば、ヘッドパイプの前方のスペースを利用してABSユニットを効率良く配置できるとともに、ABSユニットの後面のスペースを利用してハーネスを効率良く配置できる。
この構成によれば、ハーネスをハーネス接続部に後方から差し込むことで、ハーネスを容易に接続できる。
この構成によれば、ハーネス接続部がヘッドパイプに対し車幅方向外側にオフセットして配置されているため、ハーネスをハーネス接続部に接続する際にヘッドパイプが邪魔になり難い。このため、ハーネスを容易に接続できる。
この構成によれば、油圧装置部の車幅方向外側のスペースを利用して、ハーネスを効率良く配置できる。
この構成によれば、油圧装置部が車幅の中央部に配置されるため、鞍乗り型車両の左右の重量バランスが良い。ハーネスは、油圧装置部に対し車幅方向外側に配置されても、左右の重量バランスへの影響が比較的小さい。
この構成によれば、油圧装置部の車幅方向外側のスペースを利用して、ハーネスを効率良く配置できる。
14 フロントフォーク(操舵系)
18 ヘッドパイプ
45 ABSユニット
48 ハーネス
50 油圧装置部
51 制御装置部
52 ハーネス接続部
54 延出部
54a 後面(延出部の後面、ABSユニットの後面)
Claims (6)
- 操舵系(14)を左右に操舵自在に支持するヘッドパイプ(18)と、ブレーキ液の液圧を制御するABSユニット(45)とを備える鞍乗り型車両において、
前記ABSユニット(45)は、前記ヘッドパイプ(18)の前方に配置され、
前記ABSユニット(18)には電気系のハーネス(48)が接続され、
前記ハーネス(48)が接続されるハーネス接続部(52)は、前記ABSユニット(45)の後面(54a)に設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記ハーネス(48)は、前記ハーネス接続部(52)に後方から差し込まれて接続されることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
- 前記ハーネス接続部(52)は、前記ヘッドパイプ(18)の前方で、前記ヘッドパイプ(18)に対し車幅方向外側にオフセットして配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
- 前記ABSユニット(45)は、前記ブレーキ液が通る油圧装置部(50)と、前記油圧装置部(50)を電子的に制御する制御装置部(51)とを一体に備え、
前記油圧装置部(50)は、前記制御装置部(51)の後面から後方に延出し、
前記制御装置部(51)は、前記油圧装置部(50)に対し車幅方向外側に延出する延出部(54)を備え、
前記ハーネス接続部(52)は、前記延出部(54)の後面(54a)に設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。 - 前記ヘッドパイプ(18)及び前記油圧装置部(50)は、車幅の中央部に配置され、
前記ハーネス接続部(52)は、前記油圧装置部(50)に対し車幅方向外側にオフセットして配置されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。 - 前記ハーネス接続部(52)は、前記延出部(54)の前記後面(54a)から、前記油圧装置部(50)と平行に後方に突出していることを特徴とする請求項4または5記載の鞍乗り型車両。
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