JP7302348B2 - インダクタ及び電子回路 - Google Patents
インダクタ及び電子回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7302348B2 JP7302348B2 JP2019134820A JP2019134820A JP7302348B2 JP 7302348 B2 JP7302348 B2 JP 7302348B2 JP 2019134820 A JP2019134820 A JP 2019134820A JP 2019134820 A JP2019134820 A JP 2019134820A JP 7302348 B2 JP7302348 B2 JP 7302348B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic member
- metal
- inductor
- ferrite magnetic
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
以下、図1~図4を参照して、本開示の第1の実施形態について説明する。図1に示すように、第1の実施形態に係る電子回路1は、基板10と、電源IC20と、インダクタ30と、コンデンサ40とを備える。電源IC20、インダクタ30及びコンデンサ40は、基板10上に配置される。インダクタ30は、入力側で電源IC20に電気的に接続され、出力側でコンデンサ40に電気的に接続される。
第1の実施形態では、入力側の外部端子330と金属磁性部材310との間に配置されたフェライト磁性部材320を通過するコイル300の入力側端部301内を電流が通過する。そのため、フェライト磁性部材320による磁気損失により、入力側端部301を通過する高周波帯域及び中間周波帯域の電流のエネルギが減少する。その結果、インダクタ30から漏洩する高周波帯域及び中間周波帯域のノイズを低減することができる。
次に、図5及び図6を参照して、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。第2の実施形態では、入力側のフェライト磁性部材320に加えて、フェライト磁性部材321が、金属磁性部材310と出力側の外部端子331との間に配置される。
第2の実施形態では、フェライト磁性部材320及びフェライト磁性部材321を、それぞれ金属磁性部材310と入力側の外部端子330及び出力側の外部端子331との間に配置する。これにより、インダクタ30の入力側及び出力側の双方において、フェライト磁性部材320,321による磁気損失により、高周波帯域及び中間周波帯域のエネルギが減少する。その結果、インダクタ30から漏洩する高周波帯域及び中間周波帯域のノイズをさらに低減することができる。
次に、図7及び図8を参照して、第3の実施形態について、上述した実施形態との相違点を中心に説明する。第3の実施形態では、フェライト磁性部材322が、金属磁性部材310の3つの面に配置される。この3つの面は、基板側の面311と、基板10に垂直な4つの面のうちの対向する2つの面312,313である。
第3の実施形態では、非導電性のフェライト磁性部材322が、金属磁性部材310と基板10との間に配置される。これにより、金属磁性部材310と基板10内の導体の容量結合を減少させることができる。その結果、当該容量結合によって高周波帯域及び中間周波帯域のノイズが基板10へ伝搬することを防止することができる。
次に、図9及び図10を参照して、第4の実施形態について、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。第4の実施形態では、フェライト磁性部材323が、金属磁性部材310の全面を覆うように配置される。フェライト磁性部材323は、フェライト磁性部材320と同様に、粒子状又は粉末状等の粒度の小さい複数のフェライト磁性材料と、当該フェライト磁性材料を保持するバインダの混合物を一体成形することにより、形成することができる。フェライト磁性部材323のフェライト磁性材料及びバインダの種類は、フェライト磁性部材320と同じである。フェライト磁性部材323の形状は、図9及び図10に示すような直方体形状とすることができる。
第4の実施形態では、非導電性のフェライト磁性部材323が、金属磁性部材310の上面にも配置される。これにより、インダクタ30の上面に金属部品を配置した場合、当該金属部品と金属磁性部材310の容量結合を減少させることができる。その結果、当該容量結合によってインダクタ30の上方へ漏洩する高周波帯域及び中間周波帯域のノイズを低減することができる。
次に、図11及び図12を参照して、第5の実施形態について、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。第5の実施形態では、金属板340が、金属磁性部材310の基板側の反対側において、金属磁性部材310に接するように配置される。金属板340は、接地されないことに留意すべきである。また、金属板340は、平板形状とすることができる。さらに、金属板340は、種々の金属で形成することができる。
第5の実施形態では、金属板340は、通電によってコイル300が発生させた磁界により、この磁界を打ち消す方向の渦電流が金属板340内に生じる。金属板340は、接地されていないため、渦電流が漏洩せず、当該渦電流により、コイル300が発生させた磁界の向きと逆向きの磁界が発生する。その結果、コイル300の磁界と、金属板340の磁界が打ち消し合うため、コイル300の磁界に起因するノイズを低減できる。これにより、インダクタ30の上部から漏洩する磁界を低減でき、漏洩磁界に起因するノイズを低減することができる。
次に、図13及び図14を参照して、第6の実施形態について、第5の実施形態との相違点を中心に説明する。第6の実施形態では、金属板340に加えて、金属板341が、金属磁性部材310の基板側で金属磁性部材310とフェライト磁性部材322との間に配置される。金属板341は、接地されないことに留意すべきである。また、金属板341は、平板形状とすることができる。さらに、金属板341は、種々の金属で形成することができる。
第6の実施形態では、コイル300が発生させた磁界により、金属板340,341内で渦電流が生じる。これらの金属板340,341は、接地されていないため、渦電流が漏洩せず、当該渦電流により、コイル300が発生させた磁界の向きと逆向きの磁界が発生する。その結果、コイル300の磁界と、金属板340,341の磁界が打ち消し合うため、コイル300の磁界に起因するノイズを低減することができる。これにより、インダクタ30の上部及び下部から漏洩する磁界を低減でき、これらの漏洩磁界に起因するノイズを低減することができる。
次に、図15及び図16を参照して、第7の実施形態について、第4の実施形態との相違点を中心に説明する。第7の実施形態では、金属板340が、金属磁性部材310の基板側の反対側において、金属磁性部材310に接するように配置される。また、金属板341が、金属磁性部材310の基板側において、金属磁性部材310とフェライト磁性部材322との間に配置される。金属板340,341は、平板形状とすることができる。また、金属板340,341は、種々の金属で形成することができる。
第7の実施形態では、コイル300が発生させた磁界により、金属板340,341内で渦電流が生じる。これらの金属板340,341は、接地されていないため、渦電流が漏洩せず、当該渦電流により、コイル300が発生させた磁界の向きと逆向きの磁界が発生する。その結果、コイル300の磁界と、金属板340,341の磁界が打ち消し合うため、コイル300の磁界に起因するノイズを低減することができる。これにより、インダクタ30の上部及び下部から漏洩する磁界を低減でき、これらの漏洩磁界に起因するノイズを低減することができる。
本開示は、上述した実施形態に限定されることなく、様々に変更して実施することができる。例えば、第1の実施形態において、コイル300の入力側の代わりに、コイル300の出力側にフェライト磁性部材を配置してもよい。この場合、図6に示すように、コイル300の出力側端部302は、出力側のフェライト磁性部材321を介して、出力側の外部端子331に接続される。これにより、インダクタ30の出力側において、フェライト磁性部材320による磁気損失により、フェライト磁性部材320を通過する高周波帯域及び中間周波帯域の電流のエネルギが減少する。その結果、インダクタ30から漏洩する高周波帯域及び中間周波帯域のノイズを低減することができる。
Claims (4)
- コイル(300)と、
軟磁性金属によって前記コイルを覆うように形成されて、基板に設置されている金属磁性部材(310)と、
フェライト磁性材料で形成され、前記コイルの入力側端部(301)及び前記コイルの出力側端部(302)の少なくともいずれか一方が通過する非導電性のフェライト磁性部材(323)と、
前記金属磁性部材の基板側の反対側において前記金属磁性部材に接して、前記金属磁性部材と前記フェライト磁性部材との間に設置された、接地されていない金属板(340)と、
前記金属磁性部材の基板側において前記金属磁性部材と前記フェライト磁性部材との間に配置された、接地されていない金属板(341)と、
を備えるインダクタ(30)。 - 前記フェライト磁性部材は、前記フェライト磁性材料と当該フェライト磁性材料を保持するバインダの混合物によって形成される、請求項1に記載のインダクタ(30)。
- 前記金属磁性部材は、前記軟磁性金属と当該軟磁性金属を保持するバインダの混合物によって形成される、請求項1または2に記載のインダクタ(30)。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載のインダクタを備える、電子回路(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019134820A JP7302348B2 (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | インダクタ及び電子回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019134820A JP7302348B2 (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | インダクタ及び電子回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021019129A JP2021019129A (ja) | 2021-02-15 |
JP7302348B2 true JP7302348B2 (ja) | 2023-07-04 |
Family
ID=74564354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019134820A Active JP7302348B2 (ja) | 2019-07-22 | 2019-07-22 | インダクタ及び電子回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7302348B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004281778A (ja) | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Tokyo Coil Engineering Kk | チョークコイル及びその製造方法 |
JP2006041173A (ja) | 2003-12-10 | 2006-02-09 | Sumida Corporation | 磁性素子 |
US20160172098A1 (en) | 2014-12-10 | 2016-06-16 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Chip electronic component |
WO2019044459A1 (ja) | 2017-08-28 | 2019-03-07 | Tdk株式会社 | コイル部品及びその製造方法 |
-
2019
- 2019-07-22 JP JP2019134820A patent/JP7302348B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004281778A (ja) | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Tokyo Coil Engineering Kk | チョークコイル及びその製造方法 |
JP2006041173A (ja) | 2003-12-10 | 2006-02-09 | Sumida Corporation | 磁性素子 |
US20160172098A1 (en) | 2014-12-10 | 2016-06-16 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Chip electronic component |
JP2016115935A (ja) | 2014-12-10 | 2016-06-23 | サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. | チップ電子部品 |
WO2019044459A1 (ja) | 2017-08-28 | 2019-03-07 | Tdk株式会社 | コイル部品及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021019129A (ja) | 2021-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20230343502A1 (en) | Method of making a shielded inductor | |
TWI406306B (zh) | 高耦合電感器 | |
JP6738381B2 (ja) | Emcフィルタ | |
JP6683289B2 (ja) | 薄膜シールド層付き電子部品 | |
US7936246B2 (en) | On-chip inductor for high current applications | |
JP4446487B2 (ja) | インダクタおよびインダクタの製造方法 | |
CN104733166B (zh) | 变压器和适配器 | |
JP2017051085A (ja) | アクティブノイズ抑制装置 | |
JP2019036649A (ja) | インダクタ | |
JP7302348B2 (ja) | インダクタ及び電子回路 | |
JP6490355B2 (ja) | リアクトル部品及びリアクトル | |
US8964400B2 (en) | Circuitry arrangement for reducing a tendency towards oscillations | |
US11811383B2 (en) | Noise filter and power supply device | |
JP6558354B2 (ja) | シールド、電子回路、及び、dc−dcコンバータ | |
KR101201291B1 (ko) | 정전차폐, 서지 및 노이즈 방지를 위한 역방향 2중 권선 결합 변압기 | |
CN115955832A (zh) | 具有边缘场屏蔽装置的磁性部件 | |
US11522522B2 (en) | Low-pass filter | |
WO2019237703A1 (zh) | 变压器以及包括其的电器设备 | |
WO2020148942A1 (ja) | 静止誘導機器 | |
US20220108823A1 (en) | Inductor | |
JP2019212874A (ja) | 複合インダクタ | |
JPH03102808A (ja) | ノイズフィルタ | |
JP2004342943A (ja) | コイル内蔵圧粉コアおよびその製造方法、並びにそのコアを用いた電源用トランス、リアクトルおよびその製造方法 | |
JP2002164235A (ja) | リーケージトランス、電源装置および照明器具 | |
JP4807241B2 (ja) | コイル部品の実装構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230523 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230605 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7302348 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |