JP4807241B2 - コイル部品の実装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル部品の実装構造に関し、更に詳しくは、挿入損失を高周波側へ伸ばすことができるコイル部品の実装構造に関するものである。
コイル部品としては、例えば巻線型コイル部品が広く用いられている。巻線型コイル部品として例えば特許文献1に記載のコイル装置がある。このコイル装置では、コの字形状に形成された基板の巻回部に巻き線ワイヤを巻回し、かつ巻き線ワイヤのリード部を基板の端部に巻き線し、端部に巻き線されたリード部をはんだディップしてコイル装置の電極部を形成している。
特許文献1のコイル装置のような巻線型コイル部品の場合には、低周波領域ではインダクタンスとして機能するが、巻き線の巻き始めと巻き終りの間に発生する浮遊容量により自己共振する。従って、この巻線型コイル部品は、自己共振を起こす周波数よりも高周波側ではキャパシタンスとして機能するため、このような自己共振による挿入損失を利用してチョーク用、共振用あるいはノイズ対策用等のコイル部品として用いられている。
特開平10−074614
しかしながら、特許文献1のコイル装置のようなコイル部品は、固有の形態や大きさ等による浮遊容量が並列に付加された自己共振が発生するため、チョーク用、共振用あるいはノイズ対策用等のコイル部品として使用する場合には固有の浮遊容量に起因する自己共振によって周波数的に使用が制限される。例えば、このコイル部品をノイズフィルタとして使用する場合には、自己共振周波数より低い周波数領域ではインダクタンスとして機能するため、コイルの挿入損失は20dB/decで増加し、自己共振周波数より高い周波数領域ではキャパシタンスとして機能するため、コイル損失は20dB/decで低下する。この関係を具体的に示すと例えば図4に破線で示した曲線になる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、LC複合型部品としての機能を付与し、挿入損失を適宜高周波数側へ伸ばすことができるコイル部品の実装構造を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載のコイル部品の実装構造は、絶縁材料を介在させた状態で形成された一対の第1、第2のコイルと、第1、第2のコイルそれぞれの両端部が個別に接続された二対の第1、第2の端子電極と、を備えたコイル部品の実装構造であって、上記第1のコイルの一対の第1の端子電極が基板に形成された信号ラインまたは電源ラインにそれぞれ接続され、上記第2のコイルの一方の第2の端子電極が上記基板に形成されたグランドラインに接続され且つ他方の第2の端子電極が開放されており、更に、上記一方の第2の端子電極は上記グランドラインを介して接地され、上記グランドラインには抵抗が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のコイル部品の実装構造は、請求項1に記載の発明において、上記コイル部品は、巻芯部及びその両端に一対の鍔部を有するコアと、上記巻芯部にバイファイラ巻きされた一対の第1、第2のコイルと、上記第1、第2のコイルの両端部がそれぞれ接続され且つ上記各鍔部にそれぞれ形成された二対の第1、第2の端子電極と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、LC複合型部品としての機能を付与し、挿入損失を適宜高周波数側へ伸ばすことができると共にエネルギー損失を抑制することができるコイル部品の実装構造を提供することができる。
以下、図1〜図4に示す実施形態に基づいて本発明について説明する
第1の実施形態
本実施形態のコイル部品の実装構造Mは、例えば図1に示すように、コイル部品10の実装基板20への実装構造に特徴がある。本実施形態に用いられるコイル部品10は、同図に示すように、巻芯部11A及びその両端に一対の鍔部11B、11Bを有するコア11と、巻芯部11Aに絶縁被膜(絶縁材料)付きの2本のワイヤがバイファイラ巻きされて形成された一対の第1、第2のコイル12、13と、第1、第2のコイル12、13の両端部がそれぞれ個別に接続され且つ各鍔部11B、11Bにそれぞれ形成された二対の第1、第2の端子電極14A、14B及び15A、15Bと、左右の鍔部11B、11Bに架設され且つ第1、第2のコイル12、13を被覆する被覆板16と、を備えている。コア11と被覆板16は例えばフェライト等の絶縁材料によって形成され、コア11と被覆板16は互いに接着剤17を介して鍔部11B、11Bの上面で接着されている。
また、図1に示すように実装基板20の上面には信号ライン21及びグランドライン22がそれぞれ形成されており、これらの信号ライン21及びグランドライン22に対してコイル部品10が後述のように電気的に接続されている。ここで、信号ライン21は電源ラインであっても良く、また、グランドライン22は信号ラインまたは電源ラインの復路を形成するラインであっても良い。
第1のコイル12の両端部が接続された一対の第1の端子電極14A、14Bは、図1に示すように左右の鍔部11B、11Bの奥に形成されている。第1のコイル12の一端部(左端部)は、第1の端子電極14Aを介して信号ライン21の端部に電気的に接続されている。第1のコイル12の他端部(右端部)は、第1の端子電極14Bを介して信号ライン21の端部に電気的に接続されている。
第2のコイル13の両端部が接続された一対の第2の端子電極15A、15Bは、図1に示すように左右の鍔部11B、11Bの手前に形成されている。第2のコイル13の左端部は、第2の端子電極15Aを介してグランドライン22に電気的に接続されている。第2のコイル13の右端部は、第2の端子電極15Bを介して独立した導体(電極)23に接続されて電気的に開放されている。
従って、図1に示すコイル部品10の実装形態では、第1のコイル12がノイズフィルタとして機能し、第2のコイル13がグランドラインとして機能するようにしてある。また、第1、第2のコイル13の表面には被覆絶縁膜が形成されているため、この被覆絶縁被膜が容量成分18(図2参照)になる。図1の実装形態を等価回路で示すと図2に示すようになり、コイル部品10に対してLC複合型部品としての機能が付与されることになる。
本実施形態におけるコイル部品10は、例えば図4に破線で示す従来のコイル部品の周波数特性曲線と比較して、同図に実線で示すように高周波側へ伸び、その高周波領域(4GHz近傍)において急峻な変化を示し、その帯域の高周波ノイズを効率良く除去することができる。
以上説明したように本実施形態のコイル部品の実装構造Mによれば、絶縁被膜付きの2本のワイヤがコア11の巻芯部11Aにバイファイラ巻きされて形成された一対の第1、第2のコイル12、13と、第1、第2のコイル12、13それぞれの両端が接続され且つコア11の鍔部11B、11Bに形成された二対の第1、第2の端子電極14A、14B及び15A、15Bと、を備えたコイル部品10が実装基板20に実装された構造であり、第1のコイル12は、両端の第1の端子電極14A、14Bがそれぞれ信号ライン21に接続され、第2のコイル13は、一端の第2の端子電極15Aがグランドライン22に接続され且つ他端の第2の端子電極15Bが電気的に開放されているため、第1のコイル12がノイズフィルタとして機能し、第2のコイル13がグランドラインとして機能する複合LCフィルタとなって従来よりも高周波(4GHz近傍)側へ挿入損失を伸ばすことができる。
第2の実施形態
本実施形態のコイル部品の実装構造Nは、第2のコイルに抵抗成分を挿入した以外は第1の実施形態のコイル部品の実装構造Mと同様に構成されている。そこで、本実施形態においても第1の実施形態と同一または相当部分には同一符号を付して本実施形態のコイル部品の実装構造Nについて図3及び図4を参照しながら説明する。
本実施形態では、例えば図3に示すように、一対の第1、第2のコイル12、13と、これらのコイル12、13それぞれの両端が接続された二対の第1、第2の端子電極14A、14B及び15A、15Bと、を備え、第1のコイル12は、両端の第1の端子電極14A、14Bがそれぞれ信号ライン21に接続され、第2のコイル13は、一端の第2の端子電極15Aがグランドライン22に接続され且つ他端の第2の端子電極15Bが電気的に開放されている。更に、本実施形態では、第2の端子電極15Aとアース22Aの間に抵抗24が挿入されている。
抵抗24は、例えば図4に一点鎖線で示すように第1のコイル12と第2のコイル(即ち、グランドライン)13との間に発生する容量成分18との並列共振した時のQを低下させる機能を有している。Qを低下させることでグランドライン22において電流を流れ難くしている。回路によっては、第1のコイル12と容量結合しているパターンに共振した電磁エネルギーがグランドライン22へ流れ込み、思わぬノイズエネルギーの流出を生じることがある。抵抗24を挿入することによって、このようなノイズエネルギーの流出を抑制することができる。抵抗24としては、例えば抵抗値が0.5〜5Ωの範囲のものが好ましい。
以上説明したように本実施形態によれば、第2のコイル13の一端の第2の端子電極15Aは、抵抗24を介してグランドライン22に接続されているため、抵抗24によってエネルギー損失を抑制することができる。
本発明は上記各実施形態に何等制限されるものではなく、必要に応じて各構成要素を適宜設計変更することができる。例えば、上記各実施形態ではコイル部品として巻線型コイルを例に挙げて説明したが、コイル導体と絶縁材料膜とを交互に積層して形成される積層タイプのコイル部品についても本発明を適用することができる。
本発明は、携帯電話等の種々の電子機器に使用されるコイル部品の実装構造として好適に利用することができる。
本発明のコイル部品の実装構造の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示すコイル部品の実装構造を示す等価回路図である。 本発明のコイル部品の実装構造の他の実施形態を示す等価回路図である。 図1〜図3に示すコイル部品の実装構造における周波数と挿入損失との関係を示すグラフである。
符号の説明
M、N コイル部品の実装構造
10 コイル部品
11 コア
11A 巻芯部
11B 鍔部
12 第1のコイル
13 第2のコイル
14A、14B 第1の端子電極
15A、15B 第2の端子電極
21 信号ライン、電源ライン
22 グランドライン、信号ラインまたは電源ラインの復路となるライン
24 抵抗

Claims (2)

  1. 絶縁材料を介在させた状態で形成された一対の第1、第2のコイルと、第1、第2のコイルそれぞれの両端部が個別に接続された二対の第1、第2の端子電極と、を備えたコイル部品の実装構造であって、上記第1のコイルの一対の第1の端子電極が基板に形成された信号ラインまたは電源ラインにそれぞれ接続され、上記第2のコイルの一方の第2の端子電極が上記基板に形成されたグランドラインに接続され且つ他方の第2の端子電極が開放されており、更に、上記一方の第2の端子電極は上記グランドラインを介して接地され、上記グランドラインには抵抗が設けられていることを特徴とするコイル部品の実装構造。
  2. 上記コイル部品は、巻芯部及びその両端に一対の鍔部を有するコアと、上記巻芯部にバイファイラ巻きされた一対の第1、第2のコイルと、上記第1、第2のコイルの両端部がそれぞれ接続され且つ上記各鍔部にそれぞれ形成された二対の第1、第2の端子電極と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品の実装構造。
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