JP7299035B2 - 空気清浄器 - Google Patents

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Description

本発明は、外部から取り込んだ空気に液体を噴霧することで洗浄し、該洗浄した空気を室内空間に送出する空気清浄器に関する。
従来、執務室やオフィス、アミューズメント施設、商業施設、医療・介護施設、或いは工場等の工業施設における室内空間の空気を清浄にする空気清浄器が用いられている。その一例として、例えば、特許文献1に示されるように、汚れた空気を取り込む送風機(ファン)と、スプレー部(供給部)より噴霧された薬剤と水とからなる液体で空気を洗浄する捕捉装置と、洗浄後の空気を渦状に旋回させることで発生する遠心力によって液体を分離するサイクロンと、を備える空気清浄器が知られている。詳しくは、汚れた空気が洗浄される際に捕捉装置のケース内部では、ファンの下流側が直接接続された外ケースの下方側から当該ケースの上方側に向けて、強い圧力がかかった状態の空気と共に、噴霧された液体が巻き上げられ易くなっており、液体の微粒子と空気とが混在した状態となっている。そこで、ケースに連通するサイクロン内部へ液体の微粒子と共に洗浄された空気を送り込むことで、空気から液体を分離し、洗浄された空気を排気口より排出している。
特開2016-52653号公報(第5,6頁、第1図)
しかしながら、特許文献1の空気清浄器にあっては、吹出した空気に伴って室内の空気を過度に加湿したり周囲に液体が飛散したりすることを防止できるものの、ファンによって付勢された空気がその下流に配置されたサイクロン内にて渦流を生じながら勢いよく通過することから、空気清浄器内の空気の運動エネルギによって十分に湿度を低減できず、その湿度状況で同じ室内の温度制御に影響を与えてしまうという問題がある。また、このような空気清浄器にあっては、外気を取り込み清浄した洗浄済み空気を室内に排出するため、この洗浄済み空気の温度と湿度は、外気の影響を大きく受けるものであり、例えば冷房季においては、この空気清浄器から排出される洗浄済み空気によって、冷房対象となる室内の空気温度や湿度が上昇することで、冷房効率が著しく劣るという問題が生じる。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、室内空気を洗浄する所期機能を有するとともに、清浄済み空気の絶対湿度を下げることで、外気温に影響されることなく洗浄済み空気の温度を下げる等、温度制御できるようにした空気清浄器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の空気清浄器は、
空気を吸気口から排気口に向けて送出するファンと、前記吸気口及び、前記排気口に連通する開口を有するケースと、該ケース内に液体を供給する供給部と、を備える空気清浄器であって、
前記ファンは前記ケースよりも下流側に設けられ、前記ケース内には、該ケース内を通過する空気の通過断面に亘り前記液体を捕捉する液体捕捉部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、ケースの下流側に設けたファンの引き圧により、ケース内に比較的均一な速度の空気流を生成したうえ、この空気が、ケース内の液体捕捉部に付着した液体を通過することで、空気中の異物を液体に捕捉させて分離できるうえに、当該空気が液体と十分に熱交換できるため、この空気を洗浄にするとともに、所望の温度に近づけるように制御することができる。また例えば冷房季であれば、空気温度を下げるとともに絶対湿度を下げることが可能となる。
前記液体捕捉部は、前記供給部により供給された液体を前記通過断面の略全面に浸出させるフィルタ部であることを特徴としている。
この特徴によれば、供給部から供給された液体をフィルタ部により略全面に浸出させて液膜を生成することで、この液膜に空気を通過させて確実に熱交換することができる。また例えば冷房季であれば、空気温度を下げるとともに空気中の水分を結露させて絶対湿度を下げることができる。
前記フィルタ部は、線状、網目状若しくは板状に形成された金属材からなることを特徴としている。
この特徴によれば、線状、網目状若しくは板状に形成されたフィルタ部による表面張力を利用して容易に液膜を生成するとともに、空気と熱交換した液体の受熱を金属材からなるフィルタ部を介し効率良く熱伝導することができる。
前記フィルタ部は、略水平方向に面状に延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、フィルタ部が重力方向に直交する略水平方向に延設されているため、フィルタ部の全面に亘り液体の捕捉効果を均一にすることができる。
前記フィルタ部は、空気の通過方向に複数段に設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、液膜を複数段に生成できるため、洗浄及び熱交換の効果を高めることができる。
前記ケースと前記ファンとの間を連通するダクトに、前記ケース内の前記通過断面よりも小さい面積の空気の通過断面を有する絞り部と、該絞り部を通過する空気中の水分を受ける水受け部と、が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、液膜を通過させた空気を、より小さい通過断面を有する絞り部に通過させることで、液体分を含む空気の流速を高め、空気中の液体を分離させることができる。
前記絞り部は、上方から下方に向けて空気の通過断面が漸次絞られていることを特徴としている。
この特徴によれば、空気よりも比重の大きい液体を自由落下により容易に空気から分離させることができる。
前記ケースと前記ファンとの間を連通するダクトに、空気の上昇流を生成する上昇通路が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、上昇する洗浄後の空気から比重の大きい液体を分離し易い。
実施例1における空気清浄器を示す斜視図である。 空気清浄器を構成する各構成要素を示す概略図である。 (a)は、フィルタ及び同水平位置におけるダクトを示す上面断面図であり、(b)は、複数の噴霧口及び同水平位置におけるダクトを示す上面断面図である。 (a)は、本実施例のフィルタ及び噴霧口が配設されたケースを示す正面断面図であり、(b)は、変形例のフィルタ及び噴霧口が配設されたケースを示す正面断面図である。 空気清浄器内の空気の流れを示した模式図である。
本発明に係る空気清浄器を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る空気清浄器につき、図1から図5を参照して説明する。尚、以下、図1の紙面手前側を空気清浄器の正面側(前方側)として説明する。また、本実施例において、空気の通過断面とは、空気清浄器内の通路を移動する空気の移動方向に直交する面のことを意味する。また、本実施例では、外気温が高く冷房による室内空調を必要とする夏季等の冷房季であることを前提に説明する。
本発明の空気清浄器10は、例えば、タバコの煙やダスト等の塵芥物質、或いはウィルス、PM2.5等の汚染物質等の異物(以下、単に「異物」という場合がある)を含む屋外60(室外環境)の外気A1、若しくは、外気A1と屋内50(屋内環境)を循環する循環空気R1との混合空気(以下、外気A1及び混合空気を総称して「外気A1等」と称する場合がある)を選択式に取込んで、薬剤を含む水からなる洗浄液32d(液体)にて洗浄した洗浄済空気A2を屋内50に送り出す、外気若しくは屋内空気循環洗浄式の空気清浄器10である。本実施例では、外気A1のみを取り込んで洗浄する態様について以下に説明する。更に本発明の空気清浄器10は、冷房季においては高温の外気A1等に洗浄液32d(液体)を噴霧することで冷却し、また乾燥した外気A1等に対しては洗浄液32d(液体)を噴霧することで加湿する熱交換作用を有する空気清浄器である。尚、屋内50とは、例えば執務室やオフィス、アミューズメント施設、商業施設、医療・介護施設、或いは工場等の工業施設の内部を意味する。
図1,図2に示されるように、空気清浄器10は、屋外60に連通する吸気口21から取入れた外気A1等中に含まれる煙やダスト、或いは汚染物質等を捕捉する洗浄装置30と、該洗浄装置30の下流側端部に連結されたダクト部40(ダクト)と、該ダクト部40の下流側端部に連結されたファンFと、から主に構成される。洗浄済空気A2はファンFの吸引圧によって吸引され、ファンFの吐出口である排気口22を通じて屋内50に送り出される。以下、空気清浄器10を構成する洗浄装置30、ダクト部40及びファンFについて説明する。
図2に示されるように、洗浄装置30は、中空構造のケース25を備える本体20と、ケース25内にて洗浄液32dを噴霧する噴霧口31eを複数備える洗浄液供給部31(供給部)と、洗浄液32d中の薬剤を補給する補給部32と、洗浄液32dを浄化するための浄化部33と、から構成されている。
先ず、本体20について説明する。図1に示されるように、本体20は、本体20の骨組みを構成する上面視略正方形のフレームE1と、該フレームE1に取付けられたケース25と、ケース25内を洗浄室Z1とダクト下部室Z2(誘導室)とに区画する複数枚(本実施例では4枚)のフィルタ37,37,37,37と、から構成されており、ケース25は、平板状の金属板からなり、底部にパネル材23fを、天井部に蓋部材23gを、それぞれ密封状に取付けることで形成されている。また、本体20の高さ寸法とケース25の高さ寸法は、ケース25の通路面の幅及び奥行寸法よりも長尺である。なお、ケース25内に設置されるフィルタ37の枚数は、必ずしも本実施例に限られず、冷房季等の季節に応じて適宜枚数を設置すると好ましい。例えばフィルタ37を1枚のみ設置して、洗浄液32dとの接触回数を少なくすることで、外気A1等に含まれる水分の捕捉作用を抑制できるため、洗浄済空気A2の湿度を高く維持することができる。特に熱交換によって洗浄済空気A2の温度が下がる場合、当該洗浄済空気A2の相対湿度を洗浄前よりも上げることも可能である。
また、ケース25の底部は、空気清浄器10が設置される床Gから離間しており、該底部から下方のフレームE1は露出している。フレームE1の下端部は、アンカーにより床Gに固定されている。尚、フレームE1のケース25の下側もパネルで覆われていてもよく、下端部にキャスタが取付けられていてもよい。
図1に示されるように、ケース25の側部は、平板状のパネル部23a、23b、23c及び23dによって上面視略正方形に構成されており、パネル部23aには、上端部に透明な窓部23eが着脱可能に取付けられている。この窓部23eを介してケース25内部の外気A1の洗浄状況を外部から観察できるようになっている。
図1に示されるように、パネル部23dの下部には、フランジを有する下向き逆L字状の吸気系ダクト21aが該パネル部23dの板厚方向に貫通してケース25内部に固定されている。吸気系ダクト21aは、パネル部23dの外方に延設された直線部が壁Wを貫通してケース25の外側方に向けて突出して屋外60に連通するとともに、この直線部から分岐した分岐部が屋内50に連通して、且つケース25の内側方に向けて延びて更に底部を構成するパネル材23f側に向けて延びている(図2参照)。この吸気系ダクト21aの屋外60側の開口部が吸気口21であり、吸気系ダクト21aの屋内50側の開口部が吸気口29である。また吸気系ダクト21aの内部には、図示しないバルブ等の流路切換え手段が設けられ、屋外60側の吸気口21若しくは屋内50側の吸気口29から選択式に空気を取り込めるように構成されている。
また、上述したように、ケース25の底部は床Gから離間していることから、これに伴って吸気系ダクト21aの高さ位置もケース25の底部が床Gに設置されている態様と比較して上方に配置されている。これにより、屋外60にて地面から拭き上げられた粉塵等を吸気系ダクト21a内に引込みにくくすることができる。
図2に示されるように、ケース25の底部を構成する平板状のパネル材23fには、このパネル材23fよりも一段低く、且つ略中央部にケース25内外に連通する排水升27が取付けられており、排水升27には、浄化部33の浄化系パイプ33aが連結されている。尚、パネル材23fは、本実施例では略水平に形成されているが、これに限らず例えば排水升27に向けて下方に傾斜するテーパ状に形成されていてもよい。
図1,図3(a)に示されるように、ケース25の天井部には、上方に向かうほどに各側部から上面視中央部側へと傾斜するテーパ状に形成された蓋部材23gが固定されており、蓋部材23gの上面視中央部に略正方形状の開口26が形成され、更に該開口26の周部にダクト部40を接続するためのフランジ25eが形成されている。
図4に示されるように、ケース25内部側のフレームE1の上部には、前後方向に延びる側面視コ字状に形成された対向する一対のチャンネル部材28,28が上下方向に4組固定されており、各組のチャンネル部材28,28にフィルタ37を挿入可能となっており、本実施例では最大で4枚のフィルタ37,37,37,37を挿入できる。これらフィルタ37は、ケース25の窓部23eを取外すことでケース25外からアクセス可能となっており、フィルタ37の清掃や交換等のメンテナンスを行うことができる。
図3(a)に示されるように、フィルタ37は金属製、本実施例ではステンレス製の複数の線材37cで形成された複数のメッシュ部材37aが、ステンレス鋼材で形成された枠体37bに平面状に隙間なく敷き詰められ、更にこれらのメッシュ部材37aの上下を、荒目格子が形成された網部材で挟持して保持することで構成されている。このメッシュ部材37aは、ステンレス製の多数の丸棒ないし平板等で形成された線材37cを絡ませることにより、平面方向及び上下方向に膨出して立体的に構成されており、これらの多数の線材37cによって上下、左右、または斜め方向に多数の細孔Hが形成されている(図5参照)。尚、フィルタ37は、他の金属部材や樹脂材で形成されていてもよく、ステンレスに限定されるものではない。
また、図5に示されるように、ケース25内部は、フィルタ37を挿入することで、このフィルタ37を境界として、下方すなわち上流側に位置する洗浄室Z1と、上方すなわち下流側に位置するダクト下部室Z2とに区画されている。図1,図3(a)に示されるように、ダクト下部室Z2の上端部は、蓋部材23gが配設されていることから、蓋部材23gの開口26に向かって先細り状に一定角度で傾斜するテーパ状の空間となっている。尚、洗浄室Z1では、洗浄前の外気A1と洗浄済空気A2とが混在しており、最下段のフィルタ37よりも上方すなわち下流側では、洗浄済空気A2だけが移動する。
図2,図3(b),図4(a)に示されるように、洗浄室Z1には、ケース25のパネル部23dを板厚方向に貫通して該洗浄室Z1の上端部(最下段のフィルタ37よりも下方)に洗浄液供給部31の供給系吐出パイプ31dが配設されている。ケース25内の供給系吐出パイプ31dは、水平方向かつ前後方向へ複数(本実施例では5つ)のパイプがフォーク状に分岐されており、分岐された各パイプが互いに略平行かつ略等間隔に配設されている(図3(b)参照)。これら各パイプには、噴霧口31eが所定間隔置きに配設されており、洗浄室Z1内にむらなく洗浄液32dを噴霧可能となっている。これら噴霧口31e等の清掃や交換等のメンテナンスを行う際には、フィルタ37と同様に、ケース25の窓部23eを取外して行うことができる。尚、洗浄液供給部31の供給系吐出パイプ31dは、パネル部23d以外の部分を貫通してケース25内に配設されていてもよく、限定されるものではない。
次いで、浄化部33について説明する。図2に示されるように、浄化部33は、浄化系パイプ33aを通じて空気洗浄後の洗浄液32dが流入・貯水される貯水槽33b、該貯水槽33bに浄化系パイプ33cを介して連結され当該貯水槽33bから洗浄液32dを圧送する浄化系ポンプP3、該浄化系ポンプP3に浄化系パイプ33dを介して連結され当該浄化系ポンプP3から圧送された洗浄液32dから異物を除塵する洗浄液浄化用フィルタ部33e、とから主に構成され、洗浄液浄化用フィルタ部33eは、浄化系パイプ33fを介して水タンク31bに注水可能となっている。このように、貯水槽33bから洗浄液浄化用フィルタ部33eを経て洗浄液32dを水タンク31bに注水することにより、長時間に亘り洗浄液32dを高い清浄度で保つことができる。また、浄化系パイプ33cには洗浄液32dを排水するための浄化系バルブ33gが連結されている。
次いで、洗浄液供給部31について説明する。図2に示されるように、洗浄液供給部31は、複数の噴霧口31e,31e,…を備える供給系吐出パイプ31d、該供給系吐出パイプ31dに連結され洗浄液32dを噴霧口31e,31e,…へ圧送する供給系ポンプP1を主に備え、供給系ポンプP1は、吸込パイプ31aを介して水タンク31bと連結されている。これにより、水タンク31bから供給系ポンプP1によって吸い上げられた洗浄液32dが噴霧口31eに圧送されることで霧状に噴霧される。
尚、洗浄液供給部31は、必ずしも本実施例のように最下段のフィルタ37よりも下方、すなわち上流側に設けられるものに限られず、例えば変形例として図4(b)に示されるように、最上段のフィルタ37よりも上方、すなわち下流側に設けられてもよい。このようにすることで、フィルタ37よりも上方に配置した洗浄液供給部31から吐出された洗浄液32dが、下方のフィルタ37に確実に付着し、フィルタ37のメッシュ部材37aを構成する線材37cの細孔Hに液膜Dを生成し易い。
ここで、洗浄室Z1に噴霧された洗浄液32dは、霧状の無数の微粒子となることによって表面積が増している。これらにより、外気A1に対してむらなく洗浄液32dが噴霧されることとなるため、洗浄室Z1内に送り込まれた外気A1内に含まれる異物を、洗浄液32dの微粒子によって捕捉する効率が良い。また薬剤は、異物に含まれる病原菌や微生物等を殺菌する効能を有してもよい。
次いで、補給部32について説明する。補給部32は、薬剤を貯蔵する薬剤貯蔵部32a、該薬剤貯蔵部32aに補給系パイプ32bを介して連結され薬剤を溶かした液体(洗浄液32dより濃度が高い)を貯水槽33bに供給するための制御機能を有する補給系ポンプP2を主に備えている。このように、制御機能を有する補給系ポンプP2により補給部32から薬剤が補給されることで、洗浄液32d中の薬剤の濃度を適切に保つことができる。尚、薬剤は、塩素、次亜塩素酸等であり、香りを付加する香料等を付加してもよい。
ここで、洗浄液32dの交換について説明する。所定時間(例えば屋内50での営業時間)使用することで外気A1中の異物を捕捉して汚れた洗浄液32dは、浄化部33の貯水槽33bに回収された後、浄化部33の浄化系バルブ33gを介してすべて排水される。次いで、空になった貯水槽33b内に、図示しない注水管を通じて真水が注水されるとともに、補給部32より洗浄液32dより濃度が高い薬液を貯水槽33bに供給することで、真水と薬液とが混合され所定濃度の洗浄液32dを生成することができる。このようにして、新たな洗浄液32dに交換することができる。新たな洗浄液32dは、浄化系ポンプP3により水タンク31bに供給され、更に供給系ポンプP1により噴霧口31eから噴霧される。尚、貯水槽33bに貯水される洗浄液32dは、所定時間の連続運転を安定して行うために必要な量以上であることが好ましい。さらに尚、補給部32より補給される濃度が高い液体の量を調節可能とすることで、適宜洗浄液32dに含まれる薬剤の濃度を調節してもよい。
次に、ダクト部40について説明する。図1に示されるように、ダクト部40は、ケース25の開口26外周部のフランジに連結された第1ダクト41、該第1ダクト41の下流側のフランジに連結された第2ダクト42、及び該第2ダクト42の下流側のフランジに連結された第3ダクト43から構成されている。更に、第3ダクト43の下流側のフランジは、ファンFの上流側のフランジに連結されている。すなわち空気清浄器10は、吸気口21、ケース25の内部、開口26、ダクト部40の内部及び排気口22に亘って空気が移動する通路が連通されている。尚、第1ダクト41、第2ダクト42及び第3ダクト43は、本実施例において通路面の形状(断面形状)が略正方形状である所謂角ダクトであるが、丸ダクトやフレキシブルダクトであってもよい。
第1ダクト41は、ケース25の開口26から第2ダクト42の上流側のフランジに向けて、上方から側方に略90度湾曲し、更に略垂直下方に向けて略90度湾曲した形状を成している。
第2ダクト42は、第1ダクト41の下流側のフランジから略垂直下方に向けて延設された絞り部42a、更にこの絞り部42aの垂直下方に向けて延設され第3ダクト43の上流側のフランジに向けて側方に開口した水受け部42bが構成されている。絞り部42aは、上方から下方に向けて漸次、空気の通路が絞られるように傾斜した四方の内面42cを有し、水受け部42bに連なる。また、絞り部42aの外側には、第1ダクト41及び水受け部42bに略面一の外面を有するカバーケース42dが外嵌されている。更に、これら絞り部42a及びカバーケース42dは、本実施例では鋼材で構成されているが、アクリル材等の透明性を有する材料から構成されてもよく、このようにすることで、絞り部42a内の空気通路を空気清浄器10の外部から目視で確認できるようになる。
また、第3ダクト43は、第2ダクト42の下流側のフランジから側方から上方に略90度湾曲して上方に延設され、更にファンFの上流側のフランジに向けて側方に開口した形状を成している。すなわち第3ダクト43には、空気の上昇流を生成する上昇通路が設けられている。また、図1,2に示されるように、第2ダクト42の水受け部42bの下端部(底部)には、第2ダクト42内に付着した洗浄液32dや結露等を排出するための排液バルブ42fが取付けられている。
また、図3に示されるように、ダクト部40の高さ寸法(第1ダクト41及び第2ダクト42の高さ寸法)は、ダクト部40の通路面の幅及び奥行寸法、本体20の高さ寸法及びケース25の高さ寸法よりも長寸となっている。
また、図3に示されるように、ダクト部40の通路面の幅及び奥行寸法は、ケース25の通路面の幅及び奥行寸法よりも短寸であることから、ダクト部40の直線状に延びる部分における通路面積S2は、ケース25の洗浄室Z1の最大の通路面積S1(吸気系ダクト21aと最下段のフィルタ37との間の通路面積)よりも小さい。尚、フィルタ37の面積とダクト下部室Z2の最大の通路面積は、通路面積S1と略同一である。
次に、ファンFについて説明する。ファンFは、空気清浄器10の空気通路の最下流に配設されるものであり、その羽根の回転により上流側に負圧を生じさせて空気を取込むとともに、該取込んだ空気を高圧の正圧で下流側に送出するファンであり、例えばターボファン、シロッコファン、軸流ファン等が使用される。尚、ファンFは、その回転速度が可変に制御されてもよい。
また、ファンFは水受け部42bよりも高い架台49に載置されており、床Gから上方に離間していることから、これに伴って排気口22の高さ位置も床Gよりも上方に配置されている。これにより、ファンFから洗浄済空気A2の排気に伴って屋内の床G上の塵埃等を巻き上げ難くすることができる。
次に、空気清浄器10内の空気流について、上流側の吸気口21から下流側のファンFに向かって順に説明する。
先ず、空気清浄器10の下流側に配設されたファンFを回転駆動することで、このファンFよりも上流側の空気清浄器10内に負圧による空気流が発生し、この空気流によって外気A1が、吸気口21及び吸気系ダクト21aを通じてケース25内に流入する。
このように、ケース25の下流側に設けたファンFの引き圧により、吸気口21から排気口22にかけて空気を送出することができる。また、ファンFはケース25の下流側に配設されていることから、比較的小さい圧力でも吸気口21より外気A1をケース25内に取り込むことができるため、確実な空気流を生成できる。
吸気系ダクト21a内部では、その下流側の洗浄室Z1よりも外気A1の移動速度や風圧が大きいことから、洗浄液32dの微粒子が吸気系ダクト21a内を逆流しにくくなっている。
洗浄室Z1における通路面積S1の部分(吸気系ダクト21aと最下段のフィルタ37との間)では、ダクト部40の通路面積S2よりも大きいことから、第2ダクト42内の洗浄済空気A2の移動速度よりも低下している。また、ダクト下部室Z2やフィルタ37よりも上流側であることから、空気流も安定している。
ダクト下部室Z2の上流側には、4枚のフィルタ37,37,37,37が配設されており、フィルタ37によって洗浄済空気A2の通路面積が定められることで、フィルタ37の面方向に空気流が均一に分散される。ダクト下部室Z2の上部すなわち下流側に向かって移動速度が上昇するが、フィルタ37を通過する時点で熱交換されるとともに、洗浄液32dの微粒子を捕捉しているため洗浄効果は保たれている。
次に、図4(a)、図5に示されるように、空気清浄器10による空気の洗浄について、噴霧口31e,31e,…より噴霧された洗浄液32dの移動に基づいて説明する。噴霧口31e,31e,…が配設された洗浄室Z1の通路面積S1の部分は、後述する他の部分に比較して大きな面積を有していることから、外気A1及び洗浄済空気A2の移動速度が低下しており、洗浄室Z1内に噴霧された洗浄液32dの微粒子を洗浄済空気A2と共にフィルタ37の下流側(前方側)へと移動させる圧力が発生していないことに加えて、フィルタ37を通過する空気流が安定していることから、洗浄液32dの微粒子がその自重によってケース25内の底部へと落下するため、多くの洗浄液32dの微粒子を洗浄室Z1内で回収することができる。より詳しくは、洗浄室Z1内に圧力をかけて噴霧された洗浄液32dは、噴霧口31e,31e,…付近では洗浄液32dの沈降させる力が働き、重力沈降速度差による慣性衝突や、遮り効果、粒子の拡散などが支配的であり微粉塵粒子の取り込みが起こる。また、沈降させる力と抵抗する力(空気の移動速度)が均衡を保つ領域においては、拡散泳動や熱泳動による微粉塵などの取り込みが起こり、その後、微粉塵を取り込んだ洗浄液32dは洗浄室Z1内で回収することができる。特に、洗浄済空気A2の移動方向が鉛直上方向であり、これとは逆に、洗浄液32dの微粒子の落下方向が重力方向すなわち鉛直下方向であるため、鉛直上方向に移動する洗浄済空気A2から洗浄液32dの微粒子を分離し易い。
また、洗浄室Z1の通路面積S1の部分において洗浄液32dの微粒子が巻き上げられる場合、フィルタ37によって捕捉されたり、他の洗浄液32dの微粒子と合流することで粒の自重が大きくなることで落下するため、洗浄室Z1内で洗浄液32dの微粒子を回収することができる。これらのことから、洗浄室Z1内で洗浄液32dを回収できるとともに、ダクト下部室Z2において多くの洗浄液32dが回収された後の空気をダクト部40へ誘導することができる。
すなわち、洗浄室Z1内の通路面積を大きくすることで、洗浄室Z1内を移動する外気A1等や洗浄済空気A2の移動速度は引き圧によりむらなく均一に外気A1等の洗浄ができる上に、空気の動圧を低く抑えることでフィルタ37に付着している洗浄液32dと接触して熱交換を発生し、また洗浄済空気A2から洗浄液32dを除去する効率が高い。
ここで、フィルタ37は、例えばホコリや羽毛のような比重の軽い異物が巻き上げられたとしても、このフィルタ37によって捕捉されるため、洗浄済空気A2と共にフィルタ37の下流側へ移動することを防ぐことができる。更にフィルタ37には、巻き上げられた洗浄液32dが付着していることから、該洗浄液32dが該異物に染み込むことで重量が増すため、フィルタ37から離れて落下する。
また、フィルタ37は、メッシュ部材37a及び枠体37bがステンレス鋼材で形成されていることが好ましく、外気A1を洗浄後の洗浄液32dが付着しても水垢や汚れが沈着しにくく、洗浄液供給部31の複数の噴霧口31eから噴霧される洗浄液32dにより容易に洗い流すことができる。これにより、フィルタ37は、汚損され難く、メンテナンス頻度を低減することができる。
更に洗浄室Z1の下方側では、上述したように通路面積S1の部分の空気の移動速度よりも速い上に、吸気系ダクト21aを突出させていることで、乱流や渦流の発生を促進しており、落下してきた洗浄液32dの微粒子同士を互いに結合し易くしている。これにより、洗浄液32dの粒が大きくなり、自重が増すことから、洗浄液32dをケース25の底部へと落下させることができる。加えて、このように粒の大きな洗浄液32dが多いことから、吸気系ダクト21aから吹き込んできた比重の軽い異物に粒の大きい洗浄液32dが付着し易いため、空気中の洗浄液32dとともに、この異物を除去し易い。
次に、図5に示されるように、上記したように洗浄液32dによって洗浄された洗浄済空気A2が、落下し切れずにこの洗浄済空気A2に伴い洗浄室Z1内を上昇する一部の洗浄液32dとともに、フィルタ37を通過する。この通過の際に、洗浄液32dの液滴がその表面張力によりフィルタ37に順次付着して、更にフィルタ37のメッシュ部材37aを構成する線材37cの細孔Hを埋めるように液膜Dが生成される。
このように洗浄液32dの液滴が付着若しくは液膜Dが生成されたフィルタ37を、洗浄済空気A2が通過する際に、この洗浄済空気A2がフィルタ37に付着している洗浄液32dと熱交換して、温度及び湿度を下げることができる。外気A1を洗浄した後の洗浄済空気A2の空気温度は、言うまでもなく外気温に影響されるものであり、本実施例のように冷房季の場合、30℃を超えることも多いが、この洗浄済空気A2が、常温で20℃前後の洗浄液32dと熱交換することで、数℃~10℃程度冷却される効果を得ることができる。
なお、暖房季の場合、洗浄液32dの温度を一定程度加温することで、外気温に伴い低い温度の洗浄済空気A2が、このように加温された洗浄液32dと熱交換して、数℃~10℃程度加熱される効果を得ることができる。
上記したように洗浄済空気A2と熱交換された洗浄液32dは、貯水槽33bに貯水される。尚、貯水槽33bは、本実施例に係る空気清浄器10が設置された屋内50に配設されるものに限られず、この屋内50とは別の温度系の所定箇所に配設されてもよい。このようにすることで、洗浄済空気A2と熱交換され液温が上昇した洗浄液32dを、屋内50とは別の温度系に移送できるため、屋内50の空気温度が洗浄液32dの液温の影響を受けることを回避できる。
次に、フィルタ37を超えたダクト下部室Z2では、上流側に向かうほどに通路面積が拡大し、これに伴い通路面における空気の移動速度が低下する。加えて、ケース25の開口26よりも上流側の蓋部材23gが一定角度で傾斜するテーパ形状であり、吸込みの風圧が略均等にダクト下部室Z2内の空気に作用することから、ダクト下部室Z2からダクト部40内に移動する空気の移動速度を略均等に変化させることができるため、ダクト下部室Z2からダクト部40内に移動する空気の乱れを抑制することができる。これにより、ダクト下部室Z2内の空気流が安定している。
次に、ダクト下部室Z2を通過し、第1ダクト41を経た洗浄済空気A2は、略均一の移動速度を保ったまま、第2ダクト42の絞り部42aに向け下方に進行する。絞り部42a内では、空気通路の通過断面が漸次絞られていることから、絞り部42a内を下方に進行する洗浄済空気A2の移動速度が徐々に高まり、これに伴い、洗浄済空気A2中に含まれる水分及び洗浄液32d(以下、液分と称する)の移動速度も高まる。
続いて、絞り部42aの下端を通過した洗浄済空気A2は、この絞り部42aよりも大きな空気通路の通過断面を有する水受け部42b内に進行するとともに移動速度を減じる。この際、洗浄済空気A2中の液分は、洗浄済空気A2に比べ比重が大きく、且つ下方に重力加速度が作用するため、当該液分の大部分が洗浄済空気A2から分離して下方に落下し、水受け部42bの内底面に付着する。
このように、絞り部42aは、上方から下方に向けて空気の通過断面が漸次絞られていることで、空気よりも比重の大きい液分を自由落下により容易に空気から分離させることができる。
次に、第2ダクト42を通過した洗浄済空気A2は、第3ダクト43内を上方に向け絞り部42a内よりも遅い移動速度で進行する。この際、洗浄済空気A2中に残留する液分は、上記したように比重が大きく、且つ下方に重力加速度が作用するため、当該洗浄済空気A2に伴って上方に移動できず、洗浄済空気A2から分離して下方に落下し、第3ダクト43に連通する水受け部42bの内底面に付着する。このように水受け部42bの内底面に付着した液分は、間欠的に排液バルブ42fを開放することによって、空気清浄器10の外部に排出することができる。
このように、ケース25とファンFとの間を連通するダクト部40の第3ダクト43に、空気の上昇流を生成する上昇通路が設けられていることで、上昇する洗浄後の空気から比重の大きい液体を分離し易い。
上述したように、空気清浄器10によって洗浄された洗浄済空気A2は、フィルタ37にて洗浄液32dと熱交換して空気温度を一定程度下げるとともに、絞り部42b及び第3ダクト43にて液分を分離することで、湿度を高めることなく、ファンFの排気口22より屋内50に送風される。
以上説明したように、本発明の空気清浄器10によれば、ケース25の下流側に設けたファンFの引き圧により、ケース25内に比較的均一な速度の空気流を生成したうえ、この空気が、ケース25内の液体捕捉部としてのフィルタ37に付着した液体を残して通過することで、空気中の異物を液体に捕捉させて分離できるうえに、当該空気が捕捉された液体と十分に熱交換できるため、この空気を洗浄にするとともに、所望の温度に近づけるように制御することができる。また本実施例のように冷房季であれば、空気温度を下げるとともに絶対湿度を下げることが可能となる。
また、洗浄液供給部31(供給部)により供給された洗浄液32dをフィルタ37により略全面に浸出させて液膜Dを生成することで、この液膜Dに空気を通過させて確実に熱交換することができる。また本実施例のように冷房季であれば、空気温度を下げるとともに空気中の水分を結露させて絶対湿度を下げることができる。
また、線材37cで形成されたフィルタ37による毛細管現象を利用して容易に液膜Dを生成するとともに、フィルタ37に付着した洗浄液32dが、空気と接触し効率よく熱交換することで、空気の熱エネルギを蓄えるが、洗浄液32dの比熱量が大きく影響して温度の上昇に時間を要する。また、特に図示しないが、給水管等により真水を適宜注水することで、所望の温度に下げる調整を行うことができる。尚、フィルタ37は、網目状若しくは板状に形成されたメッシュ材からなるものであってもよい。
更に、フィルタ37が重力方向に直交する略水平方向に延設されているため、フィルタ37の全面に亘り洗浄液32dの捕捉効果を均一にすることができる。
また、フィルタ37は、空気の通過方向に複数段に設けられていることで、液膜Dを複数段に生成できるため、洗浄及び熱交換の効果を高めることができる。
また、ケース25とファンFとの間を連通するダクト部40に、ケース25内の通過断面よりも小さい面積の空気の通過断面を有する絞り部42aと、この絞り部42aを通過する空気中の水分を受ける水受け部42bと、が設けられていることで、液膜Dを通過させた洗浄済空気A2を、より小さい通過断面を有する絞り部42aに通過させ、液体分を含む洗浄済空気A2の流速を高め、この空気中の液体を分離させることができる。なお本実施例では、ダクト部40が空気の通過断面を漸次小さくした絞り部42aを有しているが、これに限らず例えば、絞り部42aを有さないダクト部であってもよく、すなわち空気の通過断面を一定にした直管状のダクト部であってもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、空気清浄器10は、吸気口21が屋外60に、排気口22が屋内50にそれぞれ配設されている態様として説明したが、これに限らず、吸気口21または排気口22が壁で仕切られた一方の部屋と他方の部屋とにそれぞれ配設されていてもよく、同じ室内に配置されていてもよく、その配設箇所が限定されるものではない。
また、吸気口21,29および排気口22は、一つずつ設けられた態様として説明したが、これに限らず、複数に分岐されていてもよい。この態様の吸気口であれば、一つの吸気口あたりの引き圧が下がることから、比重の大きい粉塵や紙屑等を引込みにくくすることができるとともに、一つの吸気口が閉鎖される等して外気A1を取込みにくい状態となっても、他の吸気口より外気A1を取り込むことができる。また、この態様の排気口であれば、一つの排気口あたりの送風圧が下がることから、屋内50の利用者に洗浄済空気A2の送風による不快感を与え難くすることができる。
ケース25は、金属板によって上面視正方形状の箱体である態様として説明したが、これに限らず、略円柱状等に形成されていてもよく、木材、プラスチックで形成されていてもよい。また、騒音を低減するための消音材や吸音材が配設されていてもよい。
尚、本実施例のように、薬剤を含む洗浄液32dは、ウイルス・細菌の発生を抑制することができるため好ましい。
10 空気清浄器
20 本体
21 吸気口
22 排気口
25 ケース
26 開口
30 洗浄装置
31 洗浄液供給部(供給部)
31e 噴霧口
32d 洗浄液(液体)
33 浄化部
33b 貯水槽
37 フィルタ(液体捕捉部)
37a メッシュ部材
37c 線材
40 ダクト部
41 第1ダクト
42 第2ダクト
42a 絞り部
42b 水受け部
43 第3ダクト(上昇通路)

Claims (3)

  1. 空気を吸気口から排気口に向けて送出するファンと、前記吸気口及び、前記排気口に連通する開口を有するケースと、該ケース内に液体を供給する供給部と、を備える空気清浄器であって、
    前記ファンは前記ケースよりも下流側に設けられ、前記ケース内には、該ケース内を下方から上方に向け通過する空気の通過断面に亘り設けられ、前記供給部により供給された液体を捕捉する線状、網目状若しくは板状に形成された金属材からなり、上下、左右、または斜め方向に多数の細孔を有する液体捕捉部であるフィルタ部が、上下方向に離間して複数段に設けられており、
    前記ケースと該ケースよりも下流側の前記ファンとの間を上方から下方に向け連通するダクトに、前記ケース内の前記通過断面よりも小さい面積の空気の通過断面を有する絞り部と、該絞り部を通過する空気中の水分を受ける水受け部と、該水受け部にて受けた水分を外部に排出可能な排液バルブと、が設けられていることを特徴とする空気清浄器。
  2. 前記絞り部は、上方から下方に向けて空気の通過断面が漸次絞られていることを特徴とする請求項に記載の空気清浄器。
  3. 前記ダクトに、空気の上昇流を生成する上昇通路が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気清浄器。
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