JP7298706B2 - 光パルス試験方法及び光パルス試験装置 - Google Patents
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Description
(目的1)上記課題1を解決すること。すなわち、上記の、測定距離と測定可能な振動周波数の上限とのトレードオフを考慮した上で、目的とする振動周波数を測定するために、非特許文献5に記載のような周波数多重の方法を実施した際に必要となる、周波数多重数の最小値の設計方法を提案すること。
異なる光周波数の光パルスを時間的に等間隔で並べた波長多重数Nの光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、及び
前記波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、
を特徴とする。
異なる光周波数の光パルスを時間的に等間隔で並べた波長多重数Nの光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射する光源と、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光する受光器と、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測する信号処理部と、
前記波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定する計算部と、
を備える。
前記光パルス列を前記被測定光ファイバの一端に入射する前に、前記光パルス列の光パルス間隔より短い間隔で異なる光周波数の前記光パルスを並べた光パルス対を並べた補正用光パルス列を前記被測定光ファイバの一端に入射すること、及び
前記散乱光の位相成分の補正値を数C2で計算すること
を特徴とする。
Pは前記補正用光パルス列に含まれる前記光パルス対の数、
pは前記光パルス対の番号(1からPまでの整数)、
tpはp番目の前記光パルス対が前記被測定光ファイバの一端に入射される時間、
zは前記被測定光ファイバの前記一端からの距離、
ri(m)(z,tp+2z/ν)及びri(m’)(z,tp+2z/ν)は距離zからの散乱光の複素ベクトル、
arg関数は引数の複素ベクトルの偏角を-πからπの範囲で計算し、実数を出力する関数、
R(*)は複素平面上で角度*だけ時計まわりに複素ベクトルrを回転させる演算子である。
(方法A)
本発明に係る光パルス試験方法は、
N×M+1個(NとMは自然数)の異なる光周波数の微小光パルスを並べた集団をM個形成すること、
M個の前記集団を並べて、先頭の前記集団からM個づつ前記微小光パルスを切り出して光パルス対をN×M+1個形成すること、
N×M+1個の前記光パルス対を時間的に等間隔で並べた光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように波長多重数Mを設定すること
を特徴とする。
本発明に係る光パルス試験方法は、
N×M個(NとMは自然数)の異なる光周波数の微小光パルスを並べた集団をN+1個形成すること、
N+1個の前記集団を並べて、先頭の前記集団からM個づつ前記微小光パルスを切り出して光パルス対をN(N+1)個形成すること、
N(N+1)個の前記光パルス対のうち、N+1毎の前記光パルス対にいずれの前記微小光パルスの光周波数とも異なる光周波数の追加微小光パルスを追加すること、
前記追加微小光パルスが追加された前記光パルス対を含むN(N+1)個の前記光パルス対を時間的に等間隔で並べた光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように波長多重数Mを設定すること
を特徴とする。
本発明に係る光パルス試験方法は、
N×M+1個(NとMは自然数)の異なる光周波数の微小光パルスを並べた集団を(N+1)M+1個形成すること、
(N+1)M+1個の前記集団を並べ、1+k(N+1)番目のパルス対にM+1個の前記微小光パルスが含まれ、他の前記パルス対にM個の前記微小光パルスが含まれるように、先頭の前記集団から前記微小光パルスを切り出して前記光パルス対を(N×M+1)(N+1)個形成すること、
(N×M+1)(N+1)個の前記光パルス対を時間的に等間隔で並べた光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように波長多重数Mを設定すること
を特徴とする。
(1)測定距離と測定可能な振動周波数の上限とのトレードオフを考慮した上で、目的とする振動周波数を測定するために、非特許文献5に記載のような周波数多重の方法を実施した際に必要となる、周波数多重数の最小値を設計できる。
(2)非特許文献5に記載のような周波数多重の方法を行う際に、各光周波数間の角度差を補正することができる。
(3)測定距離と測定可能な振動周波数の上限とのトレードオフを解決するための非特許文献5に記載のような周波数多重の方法と、フェーディング対策のための非特許文献4に記載した周波数多重の方法を、同時に実施することができる。
図1は、本実施形態のDAS-Pで振動検出を行う振動検出装置を説明する図である。
本振動検出装置は、光パルス試験装置であって、
異なる光周波数の光パルスを時間的に等間隔で並べた波長多重数Nの光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射する光源と、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光する受光器と、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測する信号処理部と、
前記波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定する計算部18と、
を備える。
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること(ステップS21)、
異なる光周波数の光パルスを時間的に等間隔で並べた波長多重数Nの光パルス列を被測定光ファイバ6の一端に入射すること(ステップS22)、
被測定光ファイバ6の前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること(ステップS23)、及び
被測定光ファイバ6の振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること(ステップS24)
を行う。
ri (z,iTN+nNTN+2z/ν)
と記述する。
実施形態1の方法では、入射端から距離zの地点から散乱された散乱光ベクトルの、測定時刻mTN+2z/νでの位相値θ(z,mTN+2z/ν)を、mTN+2z/ν=iTN+nNTN+2z/νを満たすiとnを用いて式(1-3)のように計算した。式(1-3)の右辺において、m=i+nNであるため、iとnを、mに依存することが分かるように、i(m)とn(m)と以降では記述する。時刻mTN+2z/νから時刻m’TN+2z/νでの位相変化量は、式(1-3)を用いれば、
異なる光周波数の角度差は、異なる光周波数を振動による光ファイバの状態変化が無視できる時間間隔で並べて被測定光ファイバに入射し、その信号を処理することにより計算することが可能である。光ファイバの状態変化が無視できる微小パルス間の時間間隔は、振動周波数fνと振動の大きさに依存するが、通常は数ns程度としておけば十分である。そのため、図4に示すように、実施形態1で記載した測定用のメインパルス列(20など)とは異なる、使用する全ての光周波数のパルスを振動によるファイバの状態変化が無視できる時間間隔で並べた光周波数多重パルスを、NTNの繰り返し間隔で並べた異なる光周波数の角度差補正用のパルス列21を入射する。パルス列21で繰り返し間隔をNTNとしているのは、同じ光周波数のパルスの時間間隔は2z/ν以上でなければならないためである。
実施形態1と実施形態2は、周波数多重によりサンプリング点数を向上させることで、測定距離と測定可能な振動周波数の上限とのトレードオフを解決する方法に関する。本実施形態は、測定距離と測定可能な振動周波数の上限とのトレードオフの解決と、フェーディングによる位相検出ができない地点の発生の解決を同時に行うための、周波数多重の方法について記載する。具体的には、周波数多重のパルス列の構成方法と、信号処理の方法に関する。
実施形態3は、実施形態1でフェーディング対策を実施する場合への一般化となっている。実施形態3でM=1とすると実施形態1となる。そのため、実施形態1で異なる光周波数の角度差φ(i(m’),i(m))が補正されておらず波形が歪んでしまう問題は、実施形態3でも同様に生じる。本実施形態では、実施形態2に記載した異なる光周波数の角度差補正の方法を一般化することで、実施形態3で生じる波形歪みを補正する。具体的には、周波数多重のパルス列の構成方法と、信号処理の方法に関する。
実施形態4では、異なる光周波数の角度差補正用のパルス列44やパルス列47を入射している時間帯は、位相の時間変化を測定する時間間隔がNTNとなってしまう。本実施形態では、使用する光周波数を実施形態4の場合より、多重数NやMの値にかかわらず、1つだけ増やすことにより、全ての時間帯で位相の時間変化を時間間隔TNで測定する方法を述べる。具体的には、周波数多重のパルス列の構成方法と、信号処理の方法に関する。
まず、最も簡単な構成方法Aについて、信号処理の方法と合わせて述べる。
次に構成方法Bについて、信号処理方法と合わせて記述する。
最後に構成法Cについて、信号処理方法と合わせて記述する。
(例1)
図11は、本実施形態のDAS-Pで振動検出を行う振動検出装置を説明する図である。本振動検出装置は、受信系に90度光ハイブリッドを用いてコヒーレント検波を行う測定器31と、信号処理装置17とを備える。
測定器31で測定された、被測定光ファイバ6に入射した波長多重の光パルス4で発生した散乱光の同相成分と直交成分が入力される入力部21と、
入力部21に入力された前記散乱光の同相成分と直交成分のうち、任意の時刻且つ被測定光ファイバ6の任意位置における同相成分と直交成分により構成される2次元ベクトルを、光パルス4に多重される波長毎に取得するベクトル取得回路22、
ベクトル取得回路22が取得した前記2次元ベクトルのうち、基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、該2次元ベクトルそれぞれが基準方向を向くように波長毎の基準回転量だけ回転し、ベクトル取得回路22が取得した前記2次元ベクトルのうち、前記基準時刻と異なる他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、前記波長毎の基準回転量だけそれぞれ回転するベクトル回転回路23、
ベクトル回転回路23が回転した前記基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して合成基準ベクトルを計算し、ベクトル回転回路23が回転した前記他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して合成ベクトルを計算し、前記合成基準ベクトルと前記合成ベクトルとが成す角度から前記散乱光の位相変化量を計算する演算回路24と、
を備える。
被測定光ファイバ6に入射した波長多重の光パルス4で発生した散乱光の同相成分と直交成分を測定する測定手順S01と、
測定手順S01で測定した前記散乱光の同相成分と直交成分のうち、任意の時刻且つ被測定光ファイバ6の任意位置における同相成分と直交成分により構成される2次元ベクトルを、光パルス4に多重される波長毎に取得するベクトル取得手順S02と、
ベクトル取得手順S02で取得した前記2次元ベクトルのうち、基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、該2次元ベクトルそれぞれが基準方向を向くように波長毎の基準回転量だけ回転し、ベクトル取得手順S02で取得した前記2次元ベクトルのうち、前記基準時刻と異なる他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、前記波長毎の基準回転量だけそれぞれ回転するベクトル回転手順S03と、
ベクトル回転手順S03で回転した前記基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して合成基準ベクトルを計算し、ベクトル回転手順S03で回転した前記他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して合成ベクトルを計算し、前記合成基準ベクトルと前記合成ベクトルとが成す角度から前記散乱光の位相変化量を計算する演算手順S04と、
を行う。
雑音がない時の同相成分Ii(l,nT)に雑音が加わった測定値がIi measure(l,nT)であり、雑音がない時の直交成分Qi(l,nT)に雑音が加わった測定値がQi measure(l,nT)である。つまり、同相成分と直交成分のそれぞれに重ね合わさる雑音を、NIとNQとすれば、それらは次式で表せる。
(x、y)=(Ii measure(l,nT),Qi measure(l,nT))
の指す位置に不確かさが生じ、ベクトルの指す向きである位相にも不確かさが生じる。例えば、雑音がない場合には、光ファイバに振動が加わっていない状態で、位相の計算値θi cal(l,nT)は、各lについて時間変化せず一定値をとる。ところが、雑音があると、光ファイバに振動が加わっていない状態でも、位相の計算値θi cal(l,nT)は、各lについて時間変化する。
(Ii measure(l0,nT),Qi measure(l0,nT))
をxy平面にプロットすると、雑音がない場合には、ベクトル201で示した
(x,y)=(Ii(l,nT),Qi(l,nT))
で常に一定であり、その角度202も時間変化しない。しかし、実際には雑音が存在するため、各時刻での同相成分と直交成分から構成されるベクトルは、ベクトル203のように、ベクトル201とは異なり、その角度204も角度202とは異なる。そのため、実際の測定値から構成されるベクトルは、ベクトル201を中心としてばらつく。ばらつきの程度は、各軸方向での測定値の標準偏差を用いて評価できる。例えば、x軸方向については、測定値のx成分のばらつきから、205で表した雑音NIの標準偏差σ(NI)だけ不確かさがある。
図11で説明した測定系を利用して被測定光ファイバ6に入射した波長多重の光パルス4で発生した散乱光の同相成分と直交成分を測定する。
測定手順S01で測定した前記散乱光の同相成分と直交成分のうち、任意の時刻且つ被測定光ファイバ6の任意位置における同相成分と直交成分により構成される2次元ベクトルを、光パルス4に多重される波長毎に取得する。
まず、時刻ゼロの時の測定値のベクトル
(Ii measure(l,0),Qi measure(l,0))
から位相θi cal(l,0)を計算する。続いて、計算した位相値θi cal(l,0)とは逆向きの回転量で、各時刻のベクトル
(Ii measure(l,nT),Qi measure(l,nT))
を回転させることで、各時刻及び各地点における新しいベクトルを式(F8)のように計算する。
そして、各波長に関する新しく計算したベクトルを式(F9)のように加算平均して、位相計算に直接用いるベクトルを計算する。
例1では、式(F8)のベクトル回転の回転角度を時刻ゼロでのθi cal(l,0)とした場合の例を説明した。θi cal(l,0)を算出する際に使用する同相成分と直交成分は、(Ii measure(l,0),Qi measure(l,0))であり雑音の影響を含んだベクトルとなっている。このため、θi cal(l,0)も雑音の影響を受けている。もし、時刻ゼロにおいて、θi cal(l,0)の値が雑音がない場合のθi(l,0)の値とが大きく異なっている場合、式(F8)でのベクトル回転の効果が得られなくなることがある。
図19は、本実施形態の振動検出装置の信号処理部17dの構造を説明する図である。本実施形態の信号処理部17dは、
測定器で測定された、被測定光ファイバに入射した波長多重の光パルスで発生した散乱光の同相成分と直交成分が入力される入力部21と、
入力部21に入力された前記散乱光の同相成分と直交成分のうち、任意の時刻且つ被測定光ファイバ6の任意位置における同相成分と直交成分により構成される2次元ベクトルを、前記光パルスに多重される波長毎に取得するベクトル取得回路22と、
ベクトル取得回路22が取得した前記2次元ベクトルのうち、基準波長の各時刻の前記2次元ベクトルを、該2次元ベクトルそれぞれが基準方向を向くように時刻毎の基準回転量だけ回転し、ベクトル取得回路22が取得した前記2次元ベクトルのうち、前記基準波長と異なる他波長の各時刻の前記2次元ベクトルを、前記時刻毎の基準回転量だけそれぞれ回転する第1ベクトル回転回路23-1と、
第1ベクトル回転回路23-1が回転した前記基準波長の各時刻の前記2次元ベクトルを加算平均して第1合成基準ベクトルを計算し、第1ベクトル回転回路23-1が回転した前記他波長の各時刻の前記2次元ベクトルを加算平均して波長毎の第1合成ベクトルを計算し、前記第1合成基準ベクトルと前記第1合成ベクトルとが成す角度から波長毎の基準回転量を計算する第1演算回路24-1と、
ベクトル取得回路22が取得した前記2次元ベクトルのうち、基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、第1演算回路24-1が計算した前記波長毎の基準回転量だけ回転し、ベクトル取得回路22が取得した前記2次元ベクトルのうち、前記基準時刻と異なる他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、第1演算回路24-1が計算した前記波長毎の基準回転量だけそれぞれ回転する第2ベクトル回転回路23-2と、
第2ベクトル回転回路23-2が回転した前記基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して第2合成基準ベクトルを計算し、第2ベクトル回転回路23-2が回転した前記他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して第2合成ベクトルを計算し、前記第2合成基準ベクトルと前記第2合成ベクトルとが成す角度から前記散乱光の位相変化量を計算する第2演算回路24-2と、
を備える。
被測定光ファイバに入射した波長多重の光パルスで発生した散乱光の同相成分と直交成分を測定する測定手順S01と、
測定手順S01で測定した前記散乱光の同相成分と直交成分のうち、任意の時刻且つ前記被測定光ファイバの任意位置における同相成分と直交成分により構成される2次元ベクトルを、前記光パルスに多重される波長毎に取得するベクトル取得手順S02と、
ベクトル取得手順S02で取得した前記2次元ベクトルのうち、基準波長の各時刻の前記2次元ベクトルを、該2次元ベクトルそれぞれが基準方向を向くように時刻毎の基準回転量だけ回転し、ベクトル取得手順S02で取得した前記2次元ベクトルのうち、前記基準波長と異なる他波長の各時刻の前記2次元ベクトルを、前記時刻毎の基準回転量だけそれぞれ回転する第1ベクトル回転手順S13と、
第1ベクトル回転手順S13で回転した前記基準波長の各時刻の前記2次元ベクトルを加算平均して第1合成基準ベクトルを計算し、第1ベクトル回転手順S13で回転した前記他波長の各時刻の前記2次元ベクトルを加算平均して波長毎の第1合成ベクトルを計算し、前記第1合成基準ベクトルと前記第1合成ベクトルとが成す角度から波長毎の基準回転量を計算する第1演算手順S14と、
ベクトル取得手順S02で取得した前記2次元ベクトルのうち、基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、第1演算手順S14で計算した前記波長毎の基準回転量だけ回転し、ベクトル取得手順S02で取得した前記2次元ベクトルのうち、前記基準時刻と異なる他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを、第1演算手順S14で計算した前記波長毎の基準回転量だけそれぞれ回転する第2ベクトル回転手順S15と、
第2ベクトル回転手順S15で回転した前記基準時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して第2合成基準ベクトルを計算し、第2ベクトル回転手順S15で回転した前記他時刻の各波長の前記2次元ベクトルを加算平均して第2合成ベクトルを計算し、前記第2合成基準ベクトルと前記第2合成ベクトルとが成す角度から前記散乱光の位相変化量を計算する第2演算手順S16と、
を行う。
まず、第1ベクトル回転回路23-1は次の第1ベクトル回転手順S13を行う。
i=1を基準(基準波長)にして、全てのiについて下式を計算する。
式(F11)で得られたr’(l,nT)の全ての時刻について加算平均を下式で計算する。
まず、基準波長i=1について、各時刻でのベクトルがI軸を向くように回転させる。この回転角をθi=1(t)とする。θi=1(t)は時刻で変化する。また、回転後のベクトルをAtとする。
次に、他の波長について、各時刻でのベクトルをθi=1(t)で回転する。回転後の波長毎のベクトルをBtiとする。
続いて、波長毎に回転後のベクトルを時間平均する。基準波長についての時間平均後のベクトルをΣAtとする。他の波長についての時間平均後のベクトルをΣBtiとする。
そして、ΣAtとΣBtiとの成す角度を求める。この角度が式(F13)式のθi’(l)である。θi’(l)は他の波長毎に存在する。
2:カプラ
3:光変調器
4:光パルス
4a:微小パルス
5:サーキュレータ
6:被測定光ファイバ
7:90度光ハイブリッド
8、9:カプラ
10:位相シフタ
11、12:カプラ
13、14:バランス検出器
15:アナログの同相成分の電気信号
16:アナログの直交成分の電気信号
17:信号処理装置
17a、17b:AD変換素子
17c、17d:信号処理部
18:計算部
21:入力部
22:ベクトル取得回路
23:ベクトル回転回路
24:演算回路
23-1:第1ベクトル回転回路
23-2:第2ベクトル回転回路
24-1:第1演算回路
24-2:第2演算回路
31:測定器
Claims (8)
- 前記光パルスを、前記光パルス列の光パルス間隔より短い間隔で異なる光周波数の微小光パルスをM個並べて形成すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように前記微小光パルスの数Mを設定すること
を特徴とする請求項1に記載の光パルス試験方法。 - 光パルス試験方法であって、
N×M+1個(NとMは自然数)の異なる光周波数の微小光パルスを並べた集団をM個形成すること、
M個の前記集団を並べて、先頭の前記集団からM個づつ前記微小光パルスを切り出して光パルス対をN×M+1個形成すること、
N×M+1個の前記光パルス対を時間的に等間隔で並べた光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように波長多重数Mを設定すること
を特徴とする光パルス試験方法。
- 光パルス試験方法であって、
N×M個(NとMは自然数)の異なる光周波数の微小光パルスを並べた集団をN+1個形成すること、
N+1個の前記集団を並べて、先頭の前記集団からM個づつ前記微小光パルスを切り出して光パルス対をN(N+1)個形成すること、
N(N+1)個の前記光パルス対のうち、N+1毎の前記光パルス対にいずれの前記微小光パルスの光周波数とも異なる光周波数の追加微小光パルスを追加すること、
前記追加微小光パルスが追加された前記光パルス対を含むN(N+1)個の前記光パルス対を時間的に等間隔で並べた光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように波長多重数Mを設定すること
を特徴とする光パルス試験方法。
- 光パルス試験方法であって、
N×M+1個(NとMは自然数)の異なる光周波数の微小光パルスを並べた集団を(N+1)M+1個形成すること、
(N+1)M+1個の前記集団を並べ、1+k(N+1)番目のパルス対にM+1個の前記微小光パルスが含まれ、他の前記パルス対にM個の前記微小光パルスが含まれるように、先頭の前記集団から前記微小光パルスを切り出して前記光パルス対を(N×M+1)(N+1)個形成すること、
(N×M+1)(N+1)個の前記光パルス対を時間的に等間隔で並べた光パルス列を被測定光ファイバの一端に入射すること、
前記被測定光ファイバの前記一端に戻ってきた各波長の散乱光を受光すること、
前記被測定光ファイバの振動を前記散乱光の位相成分の時間変化として観測すること、
波長多重数Nを数C1を満たす最小値に決定すること、及び
雑音レベルの1/√M倍が所定値以下となるように波長多重数Mを設定すること
を特徴とする光パルス試験方法。
- 前記光パルス列を前記被測定光ファイバの一端に入射する前に、前記光パルス列の光パルス間隔より短い間隔で異なる光周波数の前記光パルスを並べた光パルス対を並べた補正用光パルス列を前記被測定光ファイバの一端に入射すること、及び
前記散乱光の位相成分の補正値を数C2で計算すること
を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載する光パルス試験方法。
Pは前記補正用光パルス列に含まれる前記光パルス対の数、
pは前記光パルス対の番号(1からPまでの整数)、
tpはp番目の前記光パルス対が前記被測定光ファイバの一端に入射される時間、
zは前記被測定光ファイバの前記一端からの距離、
ri(m)(z,tp+2z/ν)及びri(m’)(z,tp+2z/ν)は距離zからの散乱光の複素ベクトル、
arg関数は引数の複素ベクトルの偏角を-πからπの範囲で計算し、実数を出力する関数、
R(*)は複素平面上で角度*だけ時計まわりに複素ベクトルrを回転させる演算子である。 - 前記光源は、前記光パルス列を前記被測定光ファイバの一端に入射する前に、前記光パルス列の光パルス間隔より短い間隔で異なる光周波数の前記光パルスを並べた光パルス対を並べた補正用光パルス列を前記被測定光ファイバの一端に入射し、
前記信号処理部は、前記散乱光の位相成分の補正値を数C2で計算すること
を特徴とする請求項7に記載する光パルス試験装置。
Pは前記補正用光パルス列に含まれる前記光パルス対の数、
pは前記光パルス対の番号(1からPまでの整数)、
tpはp番目の前記光パルス対が前記被測定光ファイバの一端に入射される時間、
zは前記被測定光ファイバの前記一端からの距離、
ri(m)(z,tp+2z/ν)及びri(m’)(z,tp+2z/ν)は距離zからの散乱光の複素ベクトル、
arg関数は引数の複素ベクトルの偏角を-πからπの範囲で計算し、実数を出力する関数、
R(*)は複素平面上で角度*だけ時計まわりに複素ベクトルrを回転させる演算子である。
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