JP7295229B2 - ペットフード組成物 - Google Patents

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Description

動物、特にコンパニオン動物(例えば、イヌおよびネコ)は、加齢とともに多種多様な健康問題に悩まされる。これらの問題に対処する以前の試みでは、太りすぎの、または極端な場合では肥満の治療に焦点を当てた。具体的には、フード組成物は、動物の体重を減少させるためにのみ、カロリー摂取量を減少させるか、または代謝に影響を与えるように特異的に調整された。しかしながら、動物の食餌の制御とは別に、これらの動物はまた、別個の加齢に関連する胃腸の健康問題にも悩まされる。したがって、動物が経時的に老化するにつれて生じる動物の胃腸の健康問題に対処するのを助けることができるフード組成物が必要である。
本発明は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させるためのフード組成物を含み、このフード組成物は、タンパク質、炭水化物、ならびに約8:1~約14:1の範囲の重量比で不溶性繊維および可溶性繊維を含み、そのことによってフード組成物の総重量に基づいて約2重量%~約10重量%の範囲の量で存在する食物繊維を含む。
他の実施形態では、本発明は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させるためのフード組成物を含み、このフード組成物は、タンパク質、炭水化物、脂肪、および繊維を含み、タンパク質の炭水化物に対する重量比は約0.5:1~約0.8:1の範囲で、脂肪はフード組成物の総重量に基づいて16重量%超の量で存在する。
他の実施形態では、本発明は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させるためのフード組成物を含み、このフード組成物は、タンパク質、炭水化物、ならびに、不溶性繊維および可溶性繊維を含む食物繊維を含み、タンパク質の炭水化物に対する重量比は約0.5:1~約0.8:1の範囲で、不溶性繊維と可溶性繊維との重量比は約8:1~約14:1の範囲である。
本発明はまた、動物における加齢に関連する胃腸生成(gastrointestinal generation)を改善する方法であって、前述のフード組成物のうちの一つ以上を動物に給餌することを含み、それによって、動物におけるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させる方法を含む。
他の実施形態では、本発明は、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させるフード組成物を製造する方法を含み、この方法は、タンパク質、炭水化物、脂肪、および繊維のブレンドを作製することを含み、タンパク質の炭水化物に対する重量比は約0.5:1~約0.8:1の範囲であり、および脂肪はブレンドの総重量に基づいて16重量%超の量で存在する。
本発明が適用可能であるさらなる領域は、以下に提供される発明を実施するための形態から明らかになるであろう。発明を実施するための形態および特定の実施例は、本発明の好ましい実施形態を示しているものの、例示の目的のみを意図しており、本発明の範囲を限定することを意図していないと理解されるべきである。
好適な実施形態の以下の説明は、性質において単に例示的であり、かつ、いかなる点においても本発明、その用途、または使用を制限することは意図されていない。
全体を通して使用されている通り、範囲は、その範囲内にある各値および全ての値を示すための省略表現として使用される。範囲内の任意の値を、その範囲の末端として選択することができる。さらに、本明細書内で引用される参照文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。本開示における定義と、引用された参照文献における定義に矛盾がある場合、本開示が支配する。
特に断らない限り、本明細書内および本明細書の他の箇所で表現される割合および量は全て、重量パーセントを指すものと理解されるべきである。与えられている量は材料の活性重量に基づく。
特に断らない限り、本明細書内および本明細書の他の箇所で表現される割合および量は全て、重量パーセントを指すものと理解されるべきである。与えられている量は材料の活性重量に基づく。本出願によれば、用語「約」は、基準値の+/-5%を意味する。本出願によれば、用語「実質的に不含」は、基準値の合計に基づいて、約0.1重量%未満である。
本明細書に記載される発明は、それらは変化し得るため、記載される特定の方法論、プロトコル、および試薬に限定されないことが企図される。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明のみを目的とするものであり、決して本発明の範囲を制限することを意図するものではないことも理解されるべきである。
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に引用または言及される全ての特許、特許出願、刊行物、およびその他の参考文献は、全ての目的のために参照により組み込まれる。
本発明で使用する場合、および添付の特許請求の範囲において、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が別様を明確に規定しない限り、複数形を含む。
本明細書で使用される場合、「有効時間量」は、動物の体重、体重減少、または除脂肪筋肉の増加を観察または測定することによって決定されてもよく、過度の実験をすることなく当業者によって決定されてもよい。
用語「食物」または「食品」または「フード組成物」は、ヒトを含む動物による摂取が意図される、および動物に栄養を提供する製品または組成物を意味する。
用語「定期的」は、少なくとも毎月の投与、および一態様では、少なくとも毎週の投与を意味する。週に二回または三回などの、より頻繁な投与または消費が、特定の実施形態では実施され得る。一態様では、投与レジメンは、少なくとも一日一回の消費を含み得る。
「単一パッケージ」という用語は、キットの構成要素が、一つ以上の容器と物理的に関連し、製造、流通、販売、または使用のためのユニットとみなされることを意味する。容器は、袋、箱、カートン、ボトル、シュリンクラップパッケージなどのパッケージ、ステープル留めされた、もしくは他の方法で貼り付けられた構成要素、またはこれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。単一パッケージは、製造、流通、販売、または使用のためのユニットとみなされるように物理的に結合された、フード組成物、またはその構成要素の容器であってもよい。
本発明は、任意の動物、好ましくは哺乳類、より好ましくはコンパニオン動物に関する。用語「コンパニオン動物」は、ヒトと密接な関係で生存する任意の動物を指し、限定されないが、任意の種のイヌ科動物およびネコ科動物を含む。例えば、この用語は、その食餌がヒトによって制御される場合があり、本明細書に開示された処方を与えられることから利益を得る場合がある任意の動物も包含することが、本明細書では意図される。これらの動物としては、例えば、家畜(例えば、ウシ、ウマ、ブタなど)だけでなく、例えば動物園などに捕われている家畜化されていない動物も挙げられ得る。好ましくは、コンパニオン動物は、ネコおよびイヌである。
別途特に明記しない限り、本明細書内で表現される割合は全て、乾燥物質基準の重量である。
本発明は、動物における加齢に関連する胃腸生成(gastrointestinal generation)を改善するために処方されたフード組成物を対象とする。本発明は、動物にフード組成物を提供する方法を含み、それによって、驚くべきことに、フード組成物が、動物においてニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(本明細書では「NAD」と称される)代謝を強化し、かつ酸化ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(本明細書では「NAD+」と称される)のレベルを増加させる効果を有し、それによって全体的な胃腸の健康を改善することが見出されてきた。
本明細書で使用される場合、「有効な量」、「有効量」、および同様の用語は、特定の生物学的結果を達成するために有効であり得る、本明細書に記載される化合物、材料、または組成物のその量を指す。こうした結果には、限定されないが、動物におけるNADおよびNAD+のレベルの、加齢に関連する胃腸変性を改善するレベルまでの増加を含むことができる。有効量は、動物の理想的重量、組成物の代謝可能なエネルギー、本発明の組成物を動物に与える頻度、例えば、一日一回、二回、または三回、および動物に与えられる他の組成物を含む、いくつかの因子に基づいてもよい。
本発明によるフード組成物は、限定されるものではないが、繊維、タンパク質、炭水化物、および脂肪を含む様々な成分を含み得る。
植物源、動物源、または両方を含む、当業者に公知の任意の種々の供給源により、タンパク質を供給してもよい。動物源としては、例えば、肉、食肉処理副産物、海産物、乳製品、卵などが挙げられる。肉には、例えば、家禽、魚および哺乳類(例えば、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ等)の肉が含まれる。食肉処理副産物としては、例えば、肺、腎臓、脳、肝臓、および胃腸(全てまたは本質的に全てのそれらの内容物を除いた)が挙げられる。タンパク質はインタクトであり、殆ど完全に加水分解されているか、部分的に加水分解されていることができる。
タンパク質は粗タンパク質材料であってもよく、大豆ミール、大豆タンパク質濃縮物、コーングルテンミール、小麦グルテン、綿実、およびピーナッツミールなどの植物性タンパク質、またはカゼイン、アルブミン、および食肉タンパク質などの動物タンパク質を含んでもよい。本明細書で有用な食肉タンパク質の例としては、牛肉、豚肉、子羊肉、馬肉、鶏肉、魚肉、およびこれらの混合物が挙げられる。
タンパク質は、フード組成物の総重量に基づいて、約20重量%~約40重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、タンパク質は、フード組成物の総重量に基づいて、約25重量%~約45重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましくは、タンパク質は、フード組成物の総重量に基づいて、約25重量%~約30重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、タンパク質は、フード組成物の総重量に基づいて、約27.5重量%の量で存在し得る。
肉、食肉処理副産物、魚油、および植物を含む、当業者に既知の任意の種々の供給源により、脂肪を供給してよい。植物性脂肪源としては、小麦、亜麻仁、ライ麦、大麦、米、モロコシ、トウモロコシ、オート麦、アワ、コムギ胚芽、トウモロコシ胚芽、大豆、ピーナッツ、および綿実、並びにこれらおよび他の植物性脂肪源由来の油が挙げられる。肉脂肪源には、牛、豚肉、および鶏肉脂肪が含まれる。脂肪は粗脂肪であってもよい。
脂肪の非限定的な例としては、動物性脂肪および植物性脂肪が挙げられる。一態様では、脂肪源は、動物脂肪源、例えば、獣脂または鶏肉脂肪であってもよい。コーン油、ヒマワリ油、ベニバナ油、グレープシードオイル、大豆油、オリーブ油、ならびに一価不飽和脂肪酸および多価不飽和脂肪酸を豊富に含むその他の油などの植物油も使用してもよい。
脂肪は、フード組成物の総重量に基づいて、約10重量%~約30重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。脂肪は、フード組成物の総重量に基づいて、約16重量%~約30重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、タンパク質は、フード組成物の総重量に基づいて、約16重量%~約26重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、脂肪は、フード組成物の総重量に基づいて、16重量%超の量で存在する。好ましくは、タンパク質は、フード組成物の総重量に基づいて、約18重量%~約24重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、脂肪は、フード組成物の総重量に基づいて、約20.5重量%の量で存在し得る。
オート麦繊維、セルロース、落花生殻、ビートパルプ、パーボイルド米(白米および/または玄米)、コーンスターチ、コーングルテンミール、およびこれらの供給源の任意の組み合わせを含む、当業者に既知の、任意の種々の供給源により、炭水化物を供給してよい。炭水化物を供給する穀物としては、小麦、トウモロコシ、大麦、および米が挙げられるが、これらに限定されない。食物における炭水化物の含有量は、当業者に既知の任意の多数の方法により判定してよい。
炭水化物の非限定的な例としては、米、トウモロコシ、アワ、モロコシ、アルファルファ、大麦、大豆、キャノーラ、オート麦、小麦、ライ麦、ライ小麦、およびこれらの混合物などの穀物または穀類が挙げられる。組成物はまた、乾燥乳清およびその他の乳製品副産物などのその他の材料を随意に含んでもよい。
炭水化物は、フード組成物の総重量に基づいて約25重量%~約55重量%の範囲のタンパク質の量より多い量で、フード組成物中に存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、炭水化物は、フード組成物の総重量に基づいて、約30重量%~約50重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、炭水化物は、フード組成物の総重量に基づいて、約35重量%~約45重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましくは、炭水化物は、フード組成物の総重量に基づいて、約37重量%~約43重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、脂肪は、フード組成物の総重量に基づいて、約40.5重量%の量で存在し得る。
本発明によれば、炭水化物は、タンパク質よりも多い量でフード組成物中に存在し得る。タンパク質および炭水化物は、フード組成物中に、約0.4:1~約0.9:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、タンパク質および炭水化物は、フード組成物中に、約0.5:1~約0.8:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、タンパク質および炭水化物は、約0.55:1~約0.75:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、タンパク質および炭水化物は、約0.6:1~約0.75:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、タンパク質および炭水化物は、約0.7:1からの範囲の重量比で存在し得る。
フード組成物はまた、一つ以上の繊維供給源を含んでもよい。本発明の繊維は、食物繊維、発酵性繊維、非発酵性繊維、粗繊維、および中性洗剤繊維から選択される一つ以上の繊維であってもよい。消化性または難消化性、可溶性または不溶性のいずれであっても、繊維はフード組成物中にバルクを提供し得る。
繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約3重量%~約20重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約5重量%~約15重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約7重量%~約12重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。
食物繊維とは、動物の消化酵素による消化に耐性を有する植物の構成要素を意味する。繊維の非限定的な例としては、海洋植物などの植物源からの繊維が挙げられるが、繊維の微生物源も使用され得る。当業者には公知であるように、様々な可溶性繊維または不溶性繊維が利用され得る。繊維供給源は、ビートパルプ(糖ビートから)、アラビアガム、タルハガム、オオバコ、米ぬか、カロブビーンガム、柑橘類パルプ、ペクチン、フラクトオリゴ糖、短鎖フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴフルクトース(mannanoligofructose)、大豆繊維、アラビノガラクタン、ガラクトオリゴ糖、アラビノキシラン、またはこれらの混合物とすることができる。
食物繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約2重量%~約10重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、食物繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約3重量%~約8重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。食物繊維は、フード組成物の総重量に基づいて約5.1重量%の量でフード組成物中に存在し得る。
可溶性繊維は、小腸での消化および吸収に対して耐性があり、かつ、大腸で完全にまたは部分的に発酵されるものであり、例えばビートパルプ、グアーガム、チコリーの根、オオバコ、ペクチン、ブルーベリー、クランベリー、カボチャ、リンゴ、オート麦、マメ、柑橘類、大麦、またはエンドウである。
可溶性繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約0.1重量%~約3.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、食物繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約0.2重量%~約2.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、食物繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約0.3重量%~約1.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。食物繊維は、フード組成物の総重量に基づいて約0.4重量%の量でフード組成物中に存在し得る。
セルロース、全麦製品、小麦オート麦(wheat oat)、コーンブラン、亜麻仁、ブドウ、セロリ、インゲン豆、カリフラワー、ジャガイモの皮、果物の皮、野菜の皮、落花生殻、および大豆繊維を含む任意の種々の供給源により、不溶性繊維を供給してよい。
不溶性繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約2.0重量%~約8.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、食物繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約3.0重量%~約7.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、食物繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約4.0重量%~約6.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。食物繊維は、フード組成物の総重量に基づいて約4.7重量%の量でフード組成物中に存在し得る。
本発明によれば、不溶性繊維は、可溶性繊維よりも多い量でフード組成物中に存在する。本発明の一部の実施形態によれば、不溶性繊維および可溶性繊維は、約8:1~約14:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、不溶性繊維および可溶性繊維は、約10:1~約13:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、不溶性繊維および可溶性繊維は、約11:1~約12:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、不溶性繊維および可溶性繊維は、約11.7:1の重量比で存在し得る。
粗繊維としては、例えば、米、トウモロコシ、およびマメ等の穀物の殻のような、穀物等の植物の細胞壁および細胞含有物に含有される難消化性構成要素が挙げられる。
粗繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%~約3.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、粗繊維は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約0.5重量%~約1.5重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての割合および部分範囲を含む)。粗繊維は、フード組成物の総重量に基づいて約1.1重量%の量でフード組成物中に存在し得る。
本発明によれば、粗繊維は、食物繊維よりも少ない量でフード組成物中に存在し得る。本発明によれば、粗繊維は、不溶性繊維よりも少ない量でフード組成物中に存在し得る。本発明の一部の実施形態によれば、食物繊維および粗繊維は、約3:1~約7:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、食物繊維および粗繊維は、約4:1~約6:1の範囲の重量比で存在し得る(その範囲間の全ての比および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、食物繊維および粗繊維は、約4.6:1の重量比で存在し得る。
代替的に、繊維供給源は発酵性繊維とすることができる。発酵性繊維は、コンパニオン動物の免疫系に対して利益を提供するために以前に説明されてきた。腸内のプロバイオティクスの増殖を促進するプレバイオティックを提供する、当業者に公知の発酵性繊維またはその他の組成物も、動物の免疫系に対する本発明によって提供される有益性の強化を助けるために組成物に組み込まれ得る。
フード組成物は、灰分をさらに含み得る。本明細書に記載されるように、灰分は、有機でも水でもない化合物からなり、一般的に生物学的材料の燃焼によって生成される。
灰分は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約1.0重量%~約10.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。好ましい実施形態では、灰分は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約2.5重量%~約7.5重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。一部の実施形態では、灰分は、フード組成物の総重量に基づいて、約4.5重量%の量でフード組成物中に存在し得る。
本発明のフード組成物は、一種以上のアミノ酸をさらに含み得る。必須アミノ酸は、生命体の代謝に依存し、種間において異なる。例えば、イヌおよびネコ(並びにヒト)の必須アミノ酸はフェニルアラニン、ロイシン、メチオニン、リジン、イソロイシン、バリン、トレオニン、トリプトファン、アラニン、ヒスチジン、およびアルギニンであることと通常理解されている。また、アミノ酸であるが、タンパク質を生成するために使用されないタウリン(システインの誘導体)は、ネコの必須栄養素である。バランスのとれた食餌は、全ての必須アミノ酸を提供することができるが、より重要な特定の必須アミノ酸があり、必須アミノ酸の欠乏はタンパク質を産生する能力を停止する。しかしながら、いくつかの必須アミノ酸は、ペットの生理機能および正常な成分濃度のため、特に重要である。一般的に、これらのアミノ酸はメチオニン、システイン、トリプトファン、リジン、およびトレオニンである。
アミノ酸(遊離または結合のいずれか)は、フード組成物の総重量に基づいて、約24重量%~約40重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。
本発明のフード組成物は、一種以上のミネラルおよび/または微量元素、例えばカルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、銅、亜鉛、コリン、または鉄塩をさらに含み得る。一つの好ましい微量元素は、マンガンである。マンガンは、タンパク質、脂肪、および炭水化物を含む食物の代謝を調節することができる補因子として酵素の宿主に不可欠である。かかる酵素には、オキシドレダクターゼ、トランスフェラーゼ、ヒドロラーゼ、リアーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ、レクチン、およびインテグリンが含まれ得る。マンガンはまた、骨の発達および神経学的機能にも影響する。マンガンは、組成物の構成要素中に天然に存在し得るか、または組成物に添加され得る。
ミネラルおよび/または微量元素は、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約2.1重量%~約6.5重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。
一部の実施形態では、フード組成物は、欠乏を回避し、健康を維持するために必要とされる量でビタミンおよびミネラルをさらに含みうる。これらの量、および測定方法は当業者に公知である。例えば、AAFCOは、イヌおよびネコに対するこうした成分の推奨量を提供する。本明細書で想到される通り、有用なビタミンとしては、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンK、葉酸、イノシトール、ナイアシン、およびパントテン酸が挙げることができるが、これらに限定されない。
ビタミンは、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約0.01重量%~約0.15重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。
本発明のフード組成物は、当業者に周知の量および組み合わせで、添加剤、安定剤、充填剤、増粘剤、風味剤、嗜好性エンハンサー、および着色剤をさらに含み得、それによって、こうした構成要素がフード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて約0.2重量%~約10.0重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。
様々な実施形態において、フード組成物は、(1)一つ以上のプロバイオティクス、(2)一つ以上の不活性化プロバイオティクス、(3)例えば、タンパク質、脂質、糖タンパク質などのプロバイオティクスと類似した、またはこれと同じの、健康への恩恵を促進する不活性化プロバイオティクスの一つ以上の構成要素、(4)一つ以上のプレバイオティクス、および(5)これらの組み合わせのうちの少なくとも一つを含有してもよい。プロバイオティクスもしくはこれらの構成要素は、フード組成物の中へと統合するか(例えば、組成物中に均一にもしくは不均一に配分される)、またはフード組成物に適用する(例えば、担体ありで、もしくは担体なしで局所的に適用する)ことができる。こうした方法は、当業者には公知であり、例えば、米国特許第5,968,569号および関連特許に記載される。
典型的なプロバイオティクスとしては、乳酸菌、ビフィズス菌、または腸球菌、例えばラクトバチルス・ロイテリ、ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus)、ラクトバチルス・アニマリス(Lactobacillus animalis)、ラクトバチルス・ルミニス(Lactobacillus ruminis)、ラクトバチルス・ジョンソニー(Lactobacillus johnsonii)、ラクトバチルス・カゼイ、ラクトバチルス・パラカゼイ(Lactobacillus paracasei)、ラクトバチルス・ラムノサス、ラクトバチルス・ファーメンタム、およびビフィドバクテリウム属、エンテロコッカス・フェシウムおよびエンテロコッカス属、から選択されるプロバイオティック株が含まれ得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、プロバイオティック株は、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2581;CNCM 1-2448)、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2592;CNCM 1-2450)、ラクトバチルス・ラムノサス(NCC2583;CNCM 1-2449)、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2603;CNCM 1-2451)、ラクトバチルス・ロイテリ(NCC2613;CNCM 1-2452)、ラクトバチルス・アシドフィルス(NCC2628;CNCM 1-2453)、ビフィドバクテリウム・アドレッセンティス(例えば、NCC2627)、ビフィドバクテリウム属NCC2657またはエンテロコッカス・フェシウムSF68(NCIMB 10415)からなる群から選択され得る。そのようなプロバイオティクスの多くおよびその利益は当業者に公知である、例えば、欧州登録特許第1213970号、欧州登録特許第1143806号、米国特許第7,189,390号、欧州登録特許第1482811号、欧州登録特許第1296565号、および米国特許第6,929,793号。
述べた通り、フード組成物は、一つ以上のプレバイオティクス、例えばフラクトオリゴ糖類、グルコオリゴ糖類、ガラクトオリゴ糖類、イソマルトオリゴ糖類、キシロオリゴ糖、大豆オリゴ糖類、ラクトスクロース、ラクツロース、およびイソマルツロースを含有してもよい。一実施形態では、プレバイオティックはチコリーの根、チコリーの根の抽出物、イヌリン、またはこれらの組み合わせであり得る。一般的に、プレバイオティクスは腸内の健康なマイクロフローラを積極的に刺激し、これらの「善玉」菌を再生させるために十分な量で投与され得る。典型的な量は、一食あたり約1~約10グラム、または動物に推奨される一日の食物繊維の約5%~約40%である。プロバイオティクスおよびプレバイオティクスは、任意の好適な手段によって組成物の一部とすることができる。一般的に、薬剤は組成物と混合されるか、または例えばふりかける、もしくはスプレーすることによって、組成物の表面に施され得る。薬剤がキットの一部である場合、薬剤は、他の材料と混合され得るか、またはそれら自身のパッケージとされ得る。
プロバイオティクスおよび/またはプレバイオティクスは、、フード組成物中に、フード組成物の総重量に基づいて、約35重量%~約45重量%の範囲の量で存在し得る(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。
一部の実施形態では、本発明のフード組成物は、ペットフードの形態であってもよい。別の実施形態では、フード組成物はおやつであってもよい。おやつは当業者に公知であり、例えば、ドッグビスケットなどの、食餌の時間ではない間に食べるために動物に与えられる組成物を含み得る。
任意の堅さまたは含水量のフードが想到される一方で、好ましくは、本発明の組成物は例えば、湿性の、または乾燥した動物フード組成物とすることができる。「湿性」フードは、約70~約90%の含水量を有するフードを指す。「乾燥」フードは、約5~約15%の含水量を有する組成物を指し、多くの場合小片またはキブル(kibble)形態で製造される。また本明細書では、様々な堅さの構成要素、ならびに例えば、柔らかい、噛み応えのある肉様粒子、および例えば、米国特許第6,517,877号に記載される外側の穀物成分と内側のクリーム成分とを有するキブルのような複数の堅さを含み得る構成要素を含み得る組成物が、想到される。次に、キブルを乾燥させて、任意に、例えば香料、脂肪、油類、粉末等の、当業者に公知の一つ以上の局所コーティング材でコーティングしてもよい。
投与は、必要に応じて、望ましい頻度で、定期的に、または断続的に実施することができる。一態様では、フード組成物は、定期的に動物に投与することができる。一態様では、少なくとも毎週の投与を実施することができる。週に二回または三回、または四回、または五回、または六回、または七回などの、より頻繁な投与または消費が、特定の実施形態では実施され得る。一態様では、投与レジメンは、少なくとも一日一回の消費を含み得る。一態様では、投与レジメンは、隔週、または二週間おき、または三週間おき、または隔月、または二か月おき、三か月おき、四半期に一度、四半期おき、半年おき、三四半期おきなどの、定期的な投与を含むことができる。
本発明の特定の態様によれば、毎日のフード組成物における本発明の好ましい一日の用量範囲は、約18g/日~約35g/日の範囲とすることができる(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。好ましくは、フード組成物の一日用量は、約22g/日~約31g/日、より好ましくは約24g/日~約28g/日の範囲とすることができる(その範囲間の全ての量および部分範囲を含む)。
本発明の方法によると、食餌レジメンの一部としての投与を含む投与の期間は、動物の出生から成体までの範囲に及ぶことができる。様々な実施形態において、動物は、ヒト、またはイヌもしくはネコなどのコンパニオン動物であり得る。特定の実施形態において、動物は、若い動物、または成長期の動物であり得る。他の実施形態において、投与は、例えば動物が推定寿命または予想寿命の約10%、20%、30%、40%、または50%超に達した時に、定期的な周期で、または期間の長い定期的な周期で開始され得る。一部の実施形態において、動物は、その予想寿命の40、45、または50%を達成していてもよい。さらに他の実施形態において、動物はより高齢で、その期待寿命の60、66、70、75、または80%に達していてもよい。寿命の判定は、実際の表、計算、推定値、またはこれに類するものなどに基づいてもよく、また寿命にプラスもしくはマイナスの影響を与えることが知られている、過去、現在、および未来の影響または因子を考慮してもよい。種、性別、サイズ、遺伝子因子、環境因子、ならびにストレス要因、現在および過去の健康状態、過去および現在の栄養状態、ストレス要因などを考えることも、寿命を判定するときに影響を与える、または考慮に入れることができる。
こうした投与は、本発明の一つ以上の目的、例えば、加齢に関連する胃腸変性の改善、除脂肪体重の促進、体脂肪の増加の最小化、および/または動物の体重の管理、生活の質の改善、ならびに動物の健康状態と健康の促進、を達成するために必要な時間、実施することができる。
さらなる態様では、本発明は、フード組成物を動物に投与するのに適したキットを提供する。キットは、(1)動物による消費に適した一つ以上の成分、(2)成分およびその他のキット構成要素を組み合わせて、除脂肪体重の促進および/または体重管理に有用な組成物を生成する方法の指示書、(3)体脂肪の増加を最小限にして、および/または体重を管理して除脂肪体重を促進するためのフード組成物の使用方法の指示書、(4)一つ以上のプロバイオティクス、(5)一つ以上の不活化プロバイオティクス、(6)例えば、タンパク質、脂質、糖タンパク質などのプロバイオティクスと類似した、またはこれと同じの、健康への恩恵を促進する不活性化プロバイオティクスの一つ以上の構成成分、(7)一つ以上のプレバイオティクス、(8)キット構成要素を調製または組み合わせて、動物への投与に適した組成物を生成するための装置、および(9)動物に、組み合わされた、または調製されたキット構成要素を投与するための装置、のうちの一つ以上を、キット構成要素にとって適切に、単一パッケージの別個の容器に、またはバーチャルパッケージの別個の容器に含む。一実施形態では、キットは、動物による消費に適した一つ以上の成分を含む。別の実施形態では、キットは、成分を組み合わせて、除脂肪体重を促進し体重を管理するのに有用な組成物を生成する方法の指示書を含む。
キットがバーチャルパッケージを含む場合、キットは、一つ以上の物理的なキット構成要素を組み合わせるバーチャル環境内の指示に限定される。キットには、除脂肪体重の促進、体脂肪の増加の最小化、および/または体重の管理に十分な量の構成要素が含有される。典型的には、キット構成要素は、動物が消費する直前に混合され得る。キットは、任意の様々な組み合わせおよび/または混合物に、キット構成要素を含有してもよい。一実施形態では、キットは、動物が消費するための食物の容器を含む。キットには、成分を混合するための装置、または混合物を含有する装置、例えば食物用ボウルなど、の追加の品目が含まれ得る。別の実施形態では、フード組成物は、動物の健康を促進するビタミンおよびミネラルなどの追加の栄養補助食品と混合することができる。構成要素は、それぞれ、単一パッケージ内の別個の容器で、または異なるパッケージ内の様々な構成要素の混合物で提供され得る。一部の実施形態において、キットは、動物による消費に適した一つ以上の他の成分を含む。一態様では、こうしたキットは、一般的に、成分を混合することによって、または、例えばフード組成物上に栄養補助食品をふりかけるなどして、任意の添加剤を他の成分に適用することによって、成分を組み合わせて動物が消費するためのフード組成物を形成する方法を、説明する指示書を含むことができる。
別の態様では、本発明は、動物による消費に適した一つ以上の他の成分、例えば、タンパク質、脂肪、炭水化物、繊維、ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、プレバイオティクス、および類似のもののうちの一つ以上、を含むフード組成物を製造する方法を提供する。方法は、動物による消費に適した一つ以上の成分を混合することを含む。組成物は、当技術分野で好適な任意の方法に従って作製することができる。
本明細書に記載のフード組成物は、様々な成分を一緒に混合してブレンドを形成することによって形成されてもよく、それによってブレンドは、適切な機械で加工されて食用ペレットを形成する(本明細書では、「キブル」と称する)。キブルは、一つ以上の美味剤のコーティングを施すことによって後処理されてもよい。
別の態様では、本発明は、本発明の組成物を含有するのに有用なパッケージを提供する。パッケージは、フード組成物を含有するのに適切な少なくとも一つの材料、およびパッケージに貼り付けられた、パッケージの内容物がフード組成物を含有することを示す、単語もしくは言葉、絵、デザイン、頭字語、スローガン、語句、またはその他の意匠、あるいはそれらの組み合わせを含むラベルを含む。一部の実施形態において、パッケージに貼り付けられたラベルは、パッケージの内容物が、加齢に関連した胃腸の健康の強化に関する有益な特性を有するフード組成物を含有することを示す、単語もしくは言葉、絵、デザイン、頭字語、スローガン、語句、またはその他の意匠、あるいはそれらの組み合わせを含む。典型的には、こうした意匠は、パッケージ上に印刷された言葉「胃腸の健康を促進する」または同等の表現を含む。
組成物を含有するのに適した任意のパッケージ構成およびパッケージング材料は、本発明において有用である、例えば、紙、プラスチック、ホイル、金属などから製造された袋、箱、ボトル、缶、パウチなど。一実施形態では、一態様におけるイヌまたはネコのためのコンパニオン動物フード組成物というラベルに適切な、ヒト、イヌ科動物、またはネコ科動物などの特定の動物に適合したフード組成物を、パッケージが含有する。一実施形態では、パッケージは、本発明のフード組成物を含む缶またはパウチとすることができる。様々な実施形態において、パッケージは、パッケージを開けずにパッケージの内容物を見ることを可能にする少なくとも一つの窓をさらに含む。一部の実施形態において、窓は、パッケージング材料の透明部分とすることができる。その他の場合、窓は、パッケージング材料の欠落部分であってもよい。
第一の実験は、加齢に関連する胃腸変性を改善するための本発明のフード組成物の影響を測定するために準備された。実験は、以下の表1に記載される複数のフード組成物処方を含んだ。
Figure 0007295229000001

各組成物を、押出成形により生成されたキブルに仕上げ、乾燥し、美味剤でコーティングした。次いで、各組成物を、2.1歳~14.2歳の年齢範囲の合計60匹の健康なネコに与えた。体重は3.00~8.2kgの範囲であった。全ての動物は、去勢したオスおよび卵巣除去したメスの混合であった。この試験設計は、二つの試験食餌と一つの対照食餌とを含む三つの食餌という選択肢から構成された。この給餌試験は、以下の並列実験設計によって実施された。60匹全てのネコに、14日間のベースライン対照食餌を予備給餌し、年齢パラメータと性別パラメータを一致させることによって三群(各群は20匹のネコを有した)に分けた。
一つの群に例1からなる食餌を、別の群には比較例1からなる食餌を、次の14日間、ウォッシュアウト期間を設けずに与えた。第三の群には、対照組成物からなる食餌をさらに14日間与え、とりわけ、給餌時間効果を評価した。糞便試料を、予備給餌期間の終了時(14日目)に、および28日目の処置期間終了時に収集した。糞便試料は、排便後30分以内に収集され、様々なアッセイのために極低温冷凍される前に均質化された。
非標的メタボロミクス分析を、対照食餌を、続いて二つの試験食餌を給餌されたネコの各々から収集された冷凍糞便試料で実施した。分析により、各糞便試料中のNAD、NAD+、およびNMNのレベルが判定された。
結果は、以下の表2に記載され、その結果は、例1、比較例1、および対照組成物を用いた給餌期間後に測定されたNAD、NAD+、およびNMNレベルと比較した、ベースライン対照食餌のNAD、NAD+、およびNMNレベルの変化を示す。
Figure 0007295229000002

表2に記載されるデータによって実証されるように、例1のフード組成物は、それぞれの対照と比較して、糞便試料中のNAD+レベルを大幅に(≦p0.05)増加させることにより、NAD代謝を強化する。しかしながら、比較例1および対照食餌を与えられた他の群は、それぞれの対照と比較して、NAD+レベルに有意差を示さない。予備給餌段階および処置段階の両方で、対照食餌を与えられた対照群のネコにおいて有意差は観察されず、例1の組成物を与えられた群のNAD+レベルにおいて観察された差異は、食餌の影響によるものであり、給餌時間効果によるものではないことを確認した。
驚くべきことに、例1の組成物は、糞便中のNAD+代謝物レベルを増加させることによってNAD代謝を強化した。糞便中のNAD+レベルは、腸内(結腸)のNAD+レベルの代用としての役目を果たすため、表2(上記)に記載される結果は、本発明の組成物が、コンパニオン動物における加齢に関連した胃腸変性を改善できることを示す。このデータは、例1の組成物中の食事性ナイアシンレベルが、対照組成物および比較例1中のナイアシンレベルよりも低かったことを考慮すると、さらに注目に値する。

Claims (14)

  1. ペットフード組成物であって、
    タンパク質と、
    炭水化物と、
    約10:1~約13:1の範囲の重量比で不溶性繊維および可溶性繊維を含み、そのことによって前記フード組成物の総重量に基づいて約2重量%~約10重量%の範囲の量で存在する食物繊維と、を含み、
    タンパク質の炭水化物に対する重量比が約0.5:1~約0.8:1である、ペットフード組成物。
  2. 前記不溶性繊維の可溶性繊維に対する重量比が、約11:1~約12:1の範囲である、請求項1に記載のペットフード組成物。
  3. 食物繊維が、約3重量%~約8重量%の範囲の量、または約5.1重量%の量で存在する、請求項1または2に記載のペットフード組成物。
  4. 前記タンパク質が粗タンパク質を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のペットフード組成物。
  5. 前記フード組成物が、粗繊維および中性洗剤繊維をさらに含み、任意選択で、前記粗繊維が、前記食物繊維よりも少ない量で存在し、任意選択で、前記粗繊維が、約0.5重量%~約1.5重量%の範囲の量で存在する、請求項1~4のいずれか一項に記載のペットフード組成物。
  6. 前記炭水化物が、前記フード組成物の総重量に基づいて、約25重量%~約55重量%の範囲の量で存在する、請求項1~5のいずれか一項に記載のペットフード組成物。
  7. ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、かつニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させる、請求項1~6のいずれかに記載のペットフード組成物。
  8. 脂肪と、繊維と、をさらに含み、
    タンパク質の炭水化物に対する重量比が約0.55:1~約0.75:1、または約0.6:1~約0.75:1の範囲であり、および前記脂肪が、前記フード組成物の総重量に基づいて、16重量%超、約16重量%~約30重量%、または約18重量%~約24重量%の範囲の量で存在する、請求項1に記載のペットフード組成物。
  9. 前記フード組成物が灰分をさらに含む、請求項8に記載のペットフード組成物。
  10. 前記繊維が、粗繊維、食物繊維、および中性洗剤繊維のうちの少なくとも一つを含み、任意選択で、前記粗繊維が、前記食物繊維よりも少ない量で存在し、任意選択で、前記繊維が、約5重量%~約15重量%、または約7重量%~12重量%の範囲の量で存在する、請求項8または9に記載のペットフード組成物。
  11. ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、かつニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させる、請求項8~10のいずれか一項に記載のペットフード組成物。
  12. タンパク質の炭水化物に対する重量比が約0.55:1~約0.75:1、または約0.6:1~約0.75:1の範囲であり、および不溶性繊維と可溶性繊維との重量比が約11:1~約1:1の範囲である、請求項1に記載のペットフード組成物。
  13. 動物における加齢に関連する胃腸変性を改善する方法であって、請求項1~12のいずれかに記載のペットフード組成物を、それを必要とするコンパニオン動物に給餌することを含み、任意選択で、前記コンパニオン動物がネコまたはイヌである、方法。
  14. ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド代謝を強化し、かつニコチンアミドアデニンジヌクレオチド酸化型のレベルを増加させる、請求項8に記載のペットフード組成物を製造する方法であって、前記方法が、
    タンパク質と、
    炭水化物と、
    脂肪と、
    繊維と、のブレンドを作製することを含む、方法。
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