JP7294845B2 - 生体情報検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電波を利用した生体情報検出装置に関する。
従来、電波を利用した距離測定方法としては、例えば、FM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によるレーダ(以下「FM-CWレーダ」という。)を用いた生体状態検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された生体状態検出装置は、周波数変調した連続波による送信波を、生体を含む対象物に送信し、送信波と対象物からの反射波との周波数差に基づいて、対象物までの予め定められた距離ごとの強度を時系列的に示す距離スペクトル強度データを検出するFM-CWレーダと、FM-CWレーダの検出結果から、生体の呼吸に基づく体動信号を抽出する抽出手段と、体動信号に基づいて生体の姿勢が座位であるか臥位であるか、又は生体の呼吸を判定する判定手段とを備える。
特許第5848469号公報
寝室での生体(通常は人)の姿勢だけでなく、トイレ室や浴室等の特定の場所での生体に関する情報を取得して生体を監視したいという要請がある。
本発明の目的は、特定の場所での生体の姿勢(転倒を含む。)を検出することができる生体情報検出装置を提供することにある。
[1]周波数変調した連続波による送信波を、鉛直方向に沿って生体を含む対象物に送信し、前記送信波と前記対象物からの反射波との周波数差に基づいて、前記対象物までの距離毎の強度を時系列的に示す距離スペクトル強度データを検出する検出部と、
前記検出部から出力される距離スペクトル強度データと前記距離スペクトル強度データに予め定められた時間の遅延を与えたデータとの差を前記距離毎に求めた差分データを算出する算出部と、
前記差分データに基づいて、前記生体が転倒しているか、又は転倒以外の姿勢をとっているかを判定する判定部と、を備えた生体情報検出装置。
[2]前記算出部は、自己から同心円状の距離に応じて複数のエリアに分けて前記距離毎に求めた前記差分データを算出し、
前記判定部は、前記複数のエリアのうち特定のエリア以外の他のエリアの最大の強度が閾値以上であって前記特定のエリアの最大の強度が前記他のエリアの最大の強度以上の場合、前記特定のエリアの前記差分データを判定対象から除外する、前記[1]に記載の生体情報検出装置。
本発明によれば、特定の場所での生体の姿勢を検出することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る生体情報検出装置が配置されたトイレ室内の一例を示す側面図である。 図2は、第1の実施の形態に係る生体情報検出装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、トイレ室内の対象者の姿勢の一例を示し、(a)は立位、(b)は座位、(c)は転倒を示す図である。 図4は、エリア毎のパワーの一例を示し、(a)は立位、(b)は座位、(c)は転倒のときの図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態に係る生体情報検出装置が配置された浴室内の一例を示す側面図である。 図6は、第2の実施の形態に係る生体情報検出装置の構成例を示すブロック図である。 図7は、エリア毎のパワーの一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る生体情報検出装置が配置されたトイレ室の一例を示す側面図である。
同図に示すトイレ室100は、天井101を有し、天井101の裏面に生体情報検出装置(以下「センサ」ともいう。)1が配置されている。また、トイレ室100の床102にトイレ110が配置されている。トイレ110は、便器本体111と、便座112と、蓋113と、タンク114とを備える。トイレ室100は、特定の場所の一例である。特定の場所は、例えば、密室、個室等の通常は1人で居る場所をいう。
センサ1は、例えば、トイレ室100における対象者Pの生体情報を検出する。「生体情報」とは、生体の位置や生体の状態等の生体に関する情報をいう。生体情報には、例えば、トイレ室100における対象者Pの姿勢(立位、座位、転倒等)、呼吸数、心拍数等が含まれる。対象者Pは、生体の一例である。なお、生体は、犬、猫等の動物でもよい。また、対象者Pは複数でもよい。
センサ1の検出可能距離は、例えば0~2.5mである。センサ1からの距離に応じて同心円状に、第1の検出エリア(例えば、1m以下)121、第2の検出エリア(例えば、1mを超え2m以下)122及び第3の検出エリア(例えば、2mを超え2.5m以下)123が設定されている。第1の検出エリア121、第2の検出エリア122及び第3の検出エリア123によりトイレ室100の高さ方向をカバーすることができる。第1の検出エリア121は、対象者Pの姿勢が立位であることを検出するためのエリアである。第2の検出エリア122は、対象者Pの姿勢が座位であること検出するためのエリアである。第3の検出エリア123は、対象者Pが転倒していることを検出するためのエリアである。
図2は、第1の実施の形態に係るセンサ1の構成例を示すブロック図である。センサ1は、検出系2と、第1の処理系3と、第2の処理系4と、通信部5とを備える。検出系2は、検出部の一例である。
通信部5は、第1の処理系3及び第2の処理系4により得られた生体情報の検出結果を有線又は無線により外部に送信する。外部としては、例えば、対象者Pを管理する管理センタ等が考えられる。管理センタは、通信部5から送信された生体情報に基づいて警報を発する等の動作を行う。
(検出系の構成)
検出系2は、RFレーダ20と、I/Q折畳同期加算部21と、周波数変換部22とを備える。
RFレーダ20は、周波数変調した連続波による送信波を垂直方向に沿って対象物(生体等の移動体やトイレ等の固定物を含む。)に送信し、対象物からの反射波を受信し、送信波と反射波との周波数差(ビート周波数)をI信号及びQ信号(以下「IQ信号」という。)として出力する。送信波は、例えば24GHz帯を用いる。掃引周波数帯域を200MHzとした場合、RFレーダ20は、24.05GHz~24.25GHzの範囲で変調した送信波を送信する。なお、周波数帯は、24GHzに限られない。
I/Q折畳同期加算部21は、RFレーダ20から出力されたIQ信号の重ね合わせを予め定められた回数繰り返し行う。これによりIQ信号のSN比が向上する。
周波数変換部22は、I/Q折畳同期加算部21から出力されたIQ信号をフーリエ変換することにより、対象物までの距離毎の強度(以下、パワーともいう。)を時系列的に示すデータ(以下「距離スペクトル強度データ」ともいう。)を出力する。
(第1の処理系の構成)
第1の処理系3は、第1の差分データ算出部30と、スペクトラム変換部31と、フィルタ部32と、位置判定部33と、エリア毎パワー部34と、第1の動作判定部35と、ノイズフロア検出部36と、ステート判定部37とを備える。第1の差分データ算出部30は、第1の算出部の一例である。
第1の差分データ算出部30は、周波数変換部22から出力される距離スペクトル強度データに予め定められた時間(例えば、20.48ms)の遅延を与える遅延部30aと、周波数変換部22の出力データに遅延部30aの出力データを加算する加算部30bとを備える。これにより距離スペクトル強度データと時系列的にその1つ前の距離スペクトル強度データとの差を距離毎に求めた差分データが得られる。
スペクトラム変換部31は、第1の差分データ算出部30からの差分データに対し、連続する複数の周波数BIN毎にパワーを求め、それを対数に変換する。
フィルタ部32は、スペクトラム変換部31の出力データに対して連続する複数の周波数BIN毎に移動平均処理(ローパスフィルタに相当する処理)を行い、処理結果(距離毎のパワー)を第1の動き情報32aとして位置判定部33に出力する。なお、第1の動き情報32aには全ての位置のパワーが含まれている。例えば、対象者Pが立位の姿勢(位置)にある場合、後述する図4(a)に示すように、センサ1に近い位置にピークが現れる。
位置判定部33は、第1の処理系3のフィルタ部32からの第1の動き情報32aと第2の処理系4のフィルタ部42からの第2の動き情報42aのピーク位置(センサ1からピークまでの距離)に基づいて、対象者Pの高さ方向の位置(例えば、センサ1から1m以内(立位)、センサ1から1mを超え2m以内(座位)、センサ1から2mを超え2.5m以内(転倒)等)を判定し、それを位置情報33aとしてステート判定部37に出力する。
第1の処理系3のフィルタ部32から対象者Pの毎分60回以上の比較的速い第1の動きの情報(例えば、上下動等の体動)32aが得られ、第2の処理系4のフィルタ部42から対象者Pの毎分50回以下の比較的遅い第2の動きの情報(例えば、呼吸数等)42aが得られる。
第1の動き情報32a及び第2の動き情報42aには、パワーのピークが発生したときの時間及びセンサ1からの距離が含まれる。したがって、位置判定部33は、パワーのピークが発生した時間及び距離を追跡することにより、対象者Pのトイレ室100における現在の姿勢及び姿勢の変化等の位置情報33aを検出することができる。
エリア毎パワー部34は、算出に使用する距離範囲を指定することでエリア121、122、123毎のパワーを出力する。すなわち、エリア毎パワー部34は、第1の差分データ算出部30から出力された距離スペクトル強度データを、第1の検出エリア121に関する距離スペクトル強度データ(以下「第1のエリア動き情報」という。)34aと、第2の検出エリア122に関する第1のエリア動き情報34bと、第3の検出エリア123に関する第1のエリア動き情報34cとに分けて出力する。
第1の動作判定部35は、エリア毎パワー部34が出力したエリア121~123毎の第1のエリア動き情報34a~34cと、ノイズフロア検出部36が検出した最小ノイズフロア36aとに基づいて、第1の検出エリア121、第2の検出エリア122及び第3の検出エリア123における対象者Pの体動の有無を判定し、判定結果を動作情報35aとしてステート判定部37に出力する。
すなわち、第1の動作判定部35は、第1の検出エリア121、第2の検出エリア122及び第3の検出エリア123におけるパワーが最小ノイズフロア36aを超え、さらに閾値以上に変動した場合、そのエリア121~123で対象者Pに体動があったと判定する。
第1の動作判定部35は、エリア毎パワー部34が出力する第1のエリア動き情報34a~34cのいずれかにおいて予め定められた時間のパワーの平均値が体動の閾値以上の場合、そのエリア121~123で体動「有」を示す動作情報35aをステート判定部37に出力する。また、第1の動作判定部35は、エリア毎パワー部34が出力する第1のエリア動き情報34a~34cのいずれにおいても予め定められた時間のパワーの平均値が体動の閾値未満の場合、体動「無」を示す動作情報35aをステート判定部37に出力する。
ノイズフロア検出部36は、第2の検出エリア122におけるパワーの最小値を追跡することで最小ノイズフロア36aを検出する。但し、最小ノイズフロア36aは、値が極端に変化しないように変化量を制限している。
ステート判定部37は、位置判定部33からの位置情報33a、第1の動作判定部35からの動作情報35a、及び第2の動作判定部45からの在/不在情報45aに基づいて、現在の対象者Pの姿勢及び在/不在を判定し、その判定結果を姿勢情報37aとして通信部5に出力する。
すなわち、ステート判定部37は、位置判定部33から対象者Pが立位の姿勢にあるとの判定結果を受け取り、第1の動作判定部35から第1の検出エリア121で体動「有」の判定結果を受け取り、第2の動作判定部45から「存」の判定結果を受け取ると、最終的に対象者Pがトイレ室100で立位の姿勢にあると判定する。
また、ステート判定部37は、位置判定部33から対象者Pが座位の姿勢にあるとの判定結果を受け取り、第1の動作判定部35から第2の検出エリア122で体動「有」の判定結果を受け取り、第2の動作判定部45から「在」の判定結果を受け取ると、最終的に対象者Pがトイレ室100で座位の姿勢にあると判定する。
また、ステート判定部37は、位置判定部33から対象者Pが転倒の姿勢にあることの判定結果を受け取り、第1の動作判定部35から第3の検出エリア123で体動「有」の判定結果を受け取った後、予め定められた時間継続して、第1の動作判定部35から体動「無」の判定結果を受け取り、かつ、第2の動作判定部45から「存」の判定結果を受け取ると、最終的に対象者Pがトイレ室100で転倒の姿勢にあると判定する。
(第2の処理系の構成)
第2の処理系4は、第2の差分データ算出部40と、スペクトラム変換部41と、フィルタ部42と、エリア毎パワー部44と、第2の動作判定部45と、ノイズフロア検出部46とを備える。第2の差分データ算出部40は、第2の算出部の一例である。
第2の差分データ算出部40は、周波数変換部22から出力される距離スペクトル強度データに予め定められた時間(例えば、20.48ms)の遅延を与えるとともに、周波数変換部22から出力される距離スペクトル強度データに対して移動平均処理を行う移動平均部40aと、周波数変換部22の出力データに移動平均部40aの出力データを加算する加算部40bとを備える。これにより距離スペクトル強度データと時系列的にその1つ前の距離スペクトル強度データとの差を距離毎に求めた差分データが得られる。
移動平均処理では、時系列的に連続するN個の値を平均した平均値を、時間方向に1つずつ移動しながら算出する。検出したい動きの周波数に応じてNの値を定めればよい。本実施の形態では、毎分10~50回の呼吸数が検出できるようにNの値を定める。なお、移動平均処理は、単純移動平均を用いてもよく、重み付け移動平均を用いてもよい。重み付け移動平均を用いることにより、本来のデータに近いデータが得られる。重み付け移動平均は、直近ほど大きな係数を用いる。
スペクトラム変換部41と、第1の処理系3のスペクトラム変換部31と同様に、連続する複数の周波数BIN毎にパワーを求め、それを対数に変換する。
フィルタ部42は、第1の処理系3のフィルタ部32と同様に、スペクトラム変換部41の出力データに対して連続する複数の周波数BIN毎に移動平均処理(ローパスフィルタに相当する処理)を行い、処理結果(距離毎のパワー)を第2の動き情報42aとして位置判定部33に出力する。なお、第2の動き情報42aには、全ての位置のパワーが含まれている。
エリア毎パワー部44は、第1の処理系3のエリア毎パワー部34と同様に、算出に使用する距離範囲を指定することでエリア121、122、123毎のパワーを算出する。すなわち、エリア毎パワー部44は、第2の差分データ算出部40から出力された距離スペクトル強度データを、第1の検出エリア121に関する距離スペクトル強度データ(以下「第2のエリア動き情報」という。)44aと、第2の検出エリア122に関する第2のエリア動き情報44bと、第3の検出エリア123に関する第2のエリア動き情報44cとに分けて出力する。
第2の動作判定部45は、エリア毎パワー部44が算出したエリア121~123毎の第2のエリア動き情報44a~44cと、ノイズフロア検出部46が検出した最小ノイズフロア46aとに基づいて、対象者Pがトイレ室100に存在しているか否かを示す在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。
すなわち、第2の動作判定部45は、第1の検出エリア121、第2の検出エリア122及び第3の検出エリア123におけるパワーが最小ノイズフロアを超え、さらに閾値以上に変動した場合、そのエリア121~123に対象者Pが存在していると判定する。なお、第2の動作判定部45は、ノイズフロア検出部46のデータを用いずにエリア毎パワー部44の出力データのレベルと予め定めた閾値との比較によりトイレ室100の在/不在を判定してもよい。
第2の動作判定部45は、エリア毎パワー部44が出力する第2のエリア動き情報44a~44cのいずれかにおいて予め定められた時間のパワーの平均値が在/不在の閾値以上の場合、「在」の在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。また、第2の動作判定部45は、エリア毎パワー部44が出力する第2のエリア動き情報44a~44cのいずれにおいても予め定められた時間のパワーの平均値が在/不在の閾値未満の場合、「不在」の在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。
ノイズフロア検出部46は、第1の処理系3のノイズフロ検出部36と同様に、第2の検出エリア122におけるパワーの最小値を追跡することで最小ノイズフロア46aを検出する。但し、最小ノイズフロア46aは、値が極端に変化しないように変化量を制限している。
(第1の実施の形態の動作)
次に、第1の実施の形態の動作の一例を図3及び図4を参照して説明する。図3は、トイレ室100内の対象者Pの姿勢を示し、(a)は立位、(b)は座位、(c)は転倒を示す図である。図4は、フィルタ部32が出力するエリア毎のパワーの一例を示し、(a)は立位、(b)は座位、(c)は転倒のときの図である。図4の横軸はセンサ1からの距離を示し、縦軸はパワー(dB:デシベル)を示す。
対象者Pが図3(a)に示すようにトイレ室100内で立つくと、図4(a)に示すように、第1の処理系3のフィルタ部32から出力される第1の動き情報32a、及び第2の処理系4のフィルタ部42から出力される第2の動き情報42aのパワーのレベルが第1の検出エリア121で共に大きくなる。
位置判定部33は、対象者Pが立位の姿勢にあると判定し、その判定結果をステート判定部37に出力する。この間、第1の動作判定部35は、第1の検出エリア121で体動「有」を示す動作情報35aをステート判定部37に出力し、第2の動作判定部45は、対象者Pがトイレ室100に存在していることを示す在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。ステート判定部37は、対象者Pがトイレ室100で立位の姿勢にあると判定する。
次に、対象者Pが図3(b)に示すようにトイレ110の便座112に座ると、図4(b)に示すように、第1のエリア動き情報34b及び第2のエリア動き情報44bのパワーのレベルが第2の検出エリア122で共に大きくなる。
位置判定部33は、対象者Pが座位の姿勢にあると判定し、その判定結果をステート判定部37に出力する。この間、第1の動作判定部35は、第2の検出エリア122で体動「有」を示す動作情報35aをステート判定部37に出力し、第2の動作判定部45は、対象者Pがトイレ室100に存在していることを示す在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。ステート判定部37は、対象者Pがトイレ室100で座位の姿勢にあると判定する。
次に、対象者Pが図3(c)に示すようにトイレ110内で転倒した場合、図4(c)に示すように、第1のエリア動き情報34c及び第2のエリア動き情報44cのパワーが第3の検出エリア123で共に大きくなる。
位置判定部33は、対象者Pが転倒の姿勢にあると判定し、その判定結果をステート判定部37に出力する。この間、第1の動作判定部35は、第3の検出エリア123で体動「有」を示す動作情報35aをステート判定部37に出力した後、体動「無」を示す動作情報35aをステート判定部37に出力し、第2の動作判定部45は、対象者Pがトイレ室100に存在していることを示す在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。ステート判定部37は、対象者Pがトイレ室100で転倒している判定する。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)位置判定部33による高さ方向の位置の判定、第1の動作判定部35による体動の有無の判定、及び第2の動作判定部45による在/不在の判定により、トイレ室100での対象者Pの姿勢を判定することができる。
(2)対象者Pがトイレ室100で転倒して動かなくなった場合、第1の動作判定部35が第3の検出エリア123で体動「有」を判定した後、体動「無」を判定し、第2の動作判定部45が対象者Pがトイレ室100に存在していることを判定することで、ステート判定部37により対象者Pの転倒を判定することができる。
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る生体情報検出装置が配置された浴室の一例を示す側面図である。第1の実施の形態では、生体情報検出装置をトイレ室100に配置した場合について説明したが、本実施の形態に係る生体情報検出装置を浴室に配置したものである。また、本実施の形態の第1の動作判定部135及び第2の動作判定部145は、機能が追加されている。以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
同図に示す浴室200は、天井201を有し、天井201の裏面にセンサ1が配置されている。また、浴室200の床202に浴槽210が配置されている。浴槽210に湯が入っている。浴室200は、特定の場所の一例である。
センサ1は、例えば、欲室200における対象者Pの生体情報を検出する。本実施の形態における生体情報には、例えば、浴室200における対象者Pの姿勢(立位、座位、転倒等)等が含まれる。
センサ1の検出可能距離は、例えば0~2.5mである。センサ1からの距離に応じて同心円状に、第1の検出エリア(例えば、1m以下)221、第2の検出エリア(例えば、1mを超え1.7m以下)222、第3の検出エリア(例えば、1.7mを超え2m以下)223及び第4の検出エリア(例えば、2mを超え2.5m以下)224が設定されている。第3の検出エリア223は、特定のエリアの一例である。
第1の検出エリア221、第2の検出エリア222、第3の検出エリア223及び第4の検出エリア224により浴室200の高さ方向をカバーすることができる。第1の検出エリア221は、対象者Pの姿勢が立位であることを検出するためのエリアである。第2の検出エリア222は、対象者Pの姿勢が座位であることを検出するためのエリアである。第3の検出エリア223は、水面211の波立ちによるゴーストの影響を除外するためのエリアである。したがって、第3の検出エリア223は、水面211が含まれるように設定する必要がある。第4の検出エリア224は、対象者Pが転倒していることを検出するためのエリアである。
図6は、第2の実施の形態に係るセンサ1の構成例を示すブロック図である。センサ1は、第1の実施の形態と同様に、検出系2と、第1の処理系3と、第2の処理系4と、通信部5とを備える。
第1の処理系3は、第1の実施の形態と同様に、第1の差分データ算出部30と、スペクトラム変換部31と、フィルタ部32と、位置判定部33と、エリア毎パワー部34と、第1の動作判定部135と、ノイズフロア検出部36と、ステート判定部37とを備える。
エリア毎パワー部34は、算出に使用する距離範囲を指定することでエリア221~224毎のパワーを出力する。すなわち、エリア毎パワー部34は、第1の差分データ算出部30から出力された距離スペクトル強度データを、第1の検出エリア221に関する第1のエリア動き情報34aと、第2の検出エリア222に関する第1のエリア動き情報34bと、第3の検出エリア223に関する第1のエリア動き情報34cと、第4の検出エリア224に関する第1のエリア動き情報34dとに分けて出力する。
第1の動作判定部135について、図7を参照して説明する。図7は、対象者Pが立位の姿勢にある場合のフィルタ部32から出力されたエリア毎のパワーの一例を示す図である。第1の動作判定部135は、図7に示すように、第3の検出エリア223以外の他のエリア221、222、224のいずれかの第1のエリア動き情報34a、34b、34dのパワーの最大値V1が閾値Th以上であって、第3の検出エリア223のパワーの最大値V1が他のエリア221、222、224のパワーの最大値V2以上の場合、第3の検出エリア223の第1のエリア動き情報34cを判定対象から除外する。
すなわち、浴槽210の水面211が波立ったために図7の破線で示すようにゴーストが発生してパワーが異常値になる場合がある。このため、第1の動作判定部135は、異常値となったパワーの値V1を除外する。なお、第3の検出エリア223に関する第1のエリア動き情報34cのパワーが閾値Th以上になったためにその影響で第3の検出エリア223の隣の第2の検出エリア222又は第4の検出エリア224におけるパワーが上昇する場合がある。このため、第3の検出エリア223で閾値Th以上のパワーの異常値が発生した場合、第2の検出エリア222又は第4の検出エリア224におけるパワーの値を考慮しないようにしてもよい。
ステート判定部37は、位置判定部33からの位置情報33a、第1の動作判定部135からの動作情報35a、及び第2の動作判定部145からの在/不在情報45aに基づいて、現在の対象者Pの姿勢及び在/不在を判定し、その判定結果を姿勢情報37aとして通信部5に出力する。
すなわち、ステート判定部37は、位置判定部33から対象者Pが立位の姿勢にあるとの判定結果を受け取り、第1の動作判定部135から第1の検出エリア221で体動「有」の判定結果を受け取り、第2の動作判定部145から「存」の判定結果を受け取ると、最終的に対象者Pが浴室200で立位の姿勢にあると判定する。
また、ステート判定部37は、位置判定部33から対象者Pが座位の姿勢にあるとの判定結果を受け取り、第1の動作判定部135から第2の検出エリア222で体動「有」の判定結果を受け取り、第2の動作判定部145から「在」の判定結果を受け取ると、最終的に対象者Pが浴室200で座位の姿勢にあると判定する。
また、ステート判定部37は、位置判定部33から対象者Pが転倒の姿勢にあることの判定結果を受け取り、第1の動作判定部135から第4の検出エリア224で体動「有」の判定結果を受け取った後、予め定められた時間継続して、第1の動作判定部135から体動「無」の判定結果を受け取り、かつ、第2の動作判定部145から「存」の判定結果を受け取ると、最終的に対象者Pが浴室200で転倒の姿勢にあると判定する。
(第2の処理系)
第2の処理系4は、第1の実施の形態と同様に、第2の差分データ算出部40と、スペクトラム変換部41と、フィルタ部42と、エリア毎パワー部44と、第2の動作判定部145と、ノイズフロア検出部46とを備える。
エリア毎パワー部44は、第1の処理系3のエリア毎パワー部34と同様に、算出に使用する距離範囲を指定することでエリア221~224毎のパワーを算出する。すなわち、エリア毎パワー部44は、第2の差分データ算出部40から出力された距離スペクトル強度データを、第1の検出エリア221に関する第2のエリア動き情報44aと、第2の検出エリア222に関する第2のエリア動き情報44bと、第3の検出エリア223に関する第2のエリア動き情報44cと、第4の検出エリア224に関する第2のエリア動き情報44dとに分けて出力する。
第2の動作判定部145は、エリア毎パワー部44が算出したエリア221~224毎の第2のエリア動き情報44a~44dと、ノイズフロア検出部46が検出した最小ノイズフロア46aとに基づいて、対象者Pが浴室200に存在しているか否かを示す在/不在情報45aをステート判定部37に出力する。
また、第2の動作判定部145は、第1の動作判定部135と同様に、第3の検出エリア223以外の他のエリア221、222、224のいずれかの第2のエリア動き情報44a、44b、44dのパワーの最大値が閾値以上であって、第3の検出エリア223のパワーの最大値が他のエリア221、222、224のパワーの最大値以上の場合、第3の検出エリア223の第2のエリア動き情報44cを判定対象から除外する。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)位置判定部33による高さ方向の位置の判定、第1の動作判定部35による体動の有無の判定、及び第2の動作判定部45による在/不在の判定により、浴室200での対象者Pの姿勢を判定することができる。
(2)対象者Pが浴室200で転倒して動かなくなった場合、第1の動作判定部35が第4の検出エリア224で体動「有」を判定した後、体動「無」を判定し、第2の動作判定部45が対象者Pが浴室200に存在していることを判定することで、ステート判定部37により対象者Pの転倒を判定することができる。
(3)浴槽210の水面211の波立ちによりパワーが異常値を示してもそれを除外しているので、対象者Pの転倒等の姿勢の誤判定を抑制することができる。
[変形例]
なお、本発明の実施の形態は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々に変形、実施が可能である。
1…生体情報検出装置(センサ)、2…検出系、3…第1の処理系、
4…第2の処理系、5…通信部、
20…RFレーダ、21…I/Q折畳同期加算部、22…周波数変換部、
30…第1の差分データ算出部、30a…遅延部、30b…加算部、
31…スペクトラム変換部、32…フィルタ部、33…位置判定部、
33a…位置情報、34…エリア毎パワー部、
34a~34d…第1のエリア動き情報、35、135…第1の動作判定部、
36…ノイズフロア検出部、36a…最小ノイズフロア、37…ステート判定部、
37a…姿勢情報、40…第2の差分データ算出部、40a…移動平均部、
40b…加算部、41…スペクトラム変換部、42…フィルタ部、
44…エリア毎パワー部、44a~44d…第2のエリア動き情報、
45、145…第2の動作判定部、45a…在/不在情報、
46…ノイズフロア検出部、46a…最小ノイズフロア、
100…トイレ室、101…天井、102…床、
110…トイレ、111…便器本体、112…便座、113…蓋、114…タンク、
121…第1の検出エリア、122…第2の検出エリア、
123…第3の検出エリア、
200…浴室、201…天井、202…床、210…浴槽、211…水面、
221…第1の検出エリア、222…第2の検出エリア、
223…第3の検出エリア、224…第4の検出エリア、
P…対象者

Claims (2)

  1. 周波数変調した連続波による送信波を、鉛直方向に沿って生体を含む対象物に送信し、前記送信波と前記対象物からの反射波との周波数差に基づいて、前記対象物までの距離毎の強度を時系列的に示す距離スペクトル強度データを検出する検出部と、
    前記検出部から出力される距離スペクトル強度データと前記距離スペクトル強度データに予め定められた時間の遅延を与えたデータとの差を前記距離毎に求めた差分データを算出する算出部と、
    前記差分データに基づいて、前記生体が転倒しているか、又は転倒以外の姿勢をとっているかを判定する判定部と、
    を備えた生体情報検出装置。
  2. 前記算出部は、自己から同心円状の距離に応じて複数のエリアに分けて前記距離毎に求めた前記差分データを算出し、
    前記判定部は、前記複数のエリアのうち特定のエリア以外の他のエリアの最大の強度が閾値以上であって前記特定のエリアの最大の強度が前記他のエリアの最大の強度以上の場合、前記特定のエリアの前記差分データを判定対象から除外する、
    請求項1に記載の生体情報検出装置。
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