JP7294004B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダイオード素子を有する半導体装置に関するものである。
従来より、大電流でのスイッチング損失を低減できるダイオード素子が望まれており、例えば、特許文献1には、ダイオード素子のリカバリ損失を低減することでスイッチング損失を低減した半導体装置が提案されている。具体的には、この半導体装置では、N型のカソード層、P型のアノード層、アノード層と電気的に接続される第1電極、カソード層と電気的に接続される第2電極を有している。そして、アノード層には、第1電極と電気的に接続されるように、N型のピラー領域が形成されている。
これによれば、ダイオード素子に順バイアスが印加された際、アノード層内にN型のピラー領域が形成されているため、電子がピラー領域を介して第1電極に抜け易くなり、アノード領域に注入される正孔が減少される。このため、ダイオード素子に逆バイアスが印加された際、正孔の注入が抑制されているため、リカバリ電流を小さくできる。したがって、リカバリ損失を低減でき、スイッチング損失を低減できる。
特許5919121号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、上記半導体装置では、順方向電流が低電流である場合、電子がピラー領域を介して第1電極に抜け易いため、アノード層との間に構成されるPN接合に順バイアスが印加され難くなることが確認された。そして、PN接合に順バイアスが印加され難くなるため、順方向電圧が大きくなってダイオード素子の立ち上がりが遅くなることが確認された。
本発明は上記点に鑑み、大電流でのスイッチング損失を低減しつつ、低電流での順方向電圧を低減できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1は、IGBT素子として機能するIGBT領域(11)と、FWD素子として機能するFWD領域(12)を有する半導体装置であって、第1導電型のドリフト層(31)と、ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(32)と、IGBT領域において、ベース層の表層部にドリフト層から離間して形成され、ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型のエミッタ領域(36)と、IGBT領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(43)と、FWD領域において、ドリフト層のうちのベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(44)と、を有する半導体基板(30)と、エミッタ領域とドリフト層との間に位置するベース層の表面に配置されたゲート絶縁膜(34)と、ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極(35)と、ベース層およびエミッタ領域と電気的に接続される第1電極(41)と、コレクタ層およびカソード層と電気的に接続される第2電極(45)と、を備えている。そして、FWD領域は、第1領域(12a)と、第1領域と異なる第2領域(12b)とを有し、IGBT領域およびFWD領域の第1領域には、第1電極と第2電極との間にFWD素子をダイオード動作させる順バイアスが印加された際、第2領域よりも、第2電極から注入されるキャリアが抜け易くなるキャリア引抜部(32a、38、39)が形成されている。
これによれば、第1電極と第2電極との間に順バイアスが印加された際、FWD領域は、第2領域が第1領域よりも第2電極から注入されるキャリア(例えば、電子)が抜け難くなっている。このため、第2領域に第1電極からキャリア(例えば、ホール)が注入され易くなる。したがって、FWD領域が第1領域のみで構成される半導体装置と比較して、大電流でのスイッチング損失を低減しつつ、低電流での順方向電圧を低減できる。
また、請求項は、ダイオード素子が形成された半導体装置であって、第1導電型のカソード層(44)と、カソード層上に配置され、第2導電型のアノード層として機能するベース層(32)と、を有するダイオード素子が形成された半導体基板(30)と、ベース層と電気的に接続される第1電極(41)と、カソード層と電気的に接続される第2電極(45)と、を備えている。そして、ダイオード素子は、半導体基板の面方向に沿って隣接する第1領域(12a)と第2領域(12b)とを有し、第1領域には、第1電極と第2電極との間にダイオード素子をダイオード動作させる順バイアスが印加された際、第2領域よりも、第2電極から注入されるキャリアが抜け易くなるキャリア引抜部(32a、38、39)が形成されており、ベース層とカソード層との間、またはベース層内に形成され、第1導電型とされたバリア領域(38)と、ベース層に形成され、バリア領域と接続されると共に第1電極と接続される第1導電型のピラー領域(39)と、を有するキャリア引抜部が形成されている
これによれば、第1電極と第2電極との間に順バイアスが印加された際、第2領域は、第1領域よりも第2電極から注入されるキャリア(例えば、電子)が抜け難くなっている。このため、第1電極からキャリア(例えば、ホール)が注入され易くなる。したがって、第1領域のみで構成される半導体装置と比較して、大電流でのスイッチング損失を低減しつつ、低電流での順方向電圧を低減できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における半導体装置の平面図である。 図1中のII-II線に沿った断面図である。 図1中のIII-III線に沿った断面図である。 ダイオード動作している際の電子の流れを示す模式図である。 ダイオード素子の順方向電圧と順方向電流との関係に関する実験結果を示す図である。 ダイオード動作している際の電子がIGBT領域へと流れる状態を示す模式図である。 順方向電流が低電流である場合の、時間、上部電極-下部電極間の電圧、順方向電流の関係に関する実験結果を示す図である。 順方向電流が大電流である場合の、時間、上部電極-下部電極間の電圧、順方向電流の関係に関する実験結果を示す図である。 低電流での順方向電圧、大電流でのスイッチング損失、第2領域の幅の割合に関する実験結果を示す図である。 第2領域の幅の割合と損失改善率との関係を示す図である。 第2実施形態における半導体装置の断面図である。 第3実施形態における半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の半導体装置は、例えば、インバータ、DC/DCコンバータ等の電源回路に使用されるパワースイッチング素子として利用されると好適である。
図1に示されるように、半導体装置は、セル領域10と、当該セル領域10を囲む外周領域20とを有している。本実施形態では、2つのセル領域10が配置されている。そして、各セル領域10には、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以下では、IGBTという)素子として機能するIGBT領域11と、IGBT領域11に隣接し、フリーホイールダイオード(以下では、FWDという)素子として機能するFWD領域12とが形成されている。つまり、本実施形態の半導体装置は、同じチップ内にIGBT領域11とFWD領域12とが形成されたRC(Reverse Conductingの略)-IGBTとされている。
本実施形態では、IGBT領域11およびFWD領域12は、各セル領域10内において、一方向に沿って交互に形成されている。つまり、IGBT領域11およびFWD領域12は、後述する半導体基板30の面方向における一方向に沿って交互に形成されている。具体的には、IGBT領域11およびFWD領域12は、それぞれ長手方向を有する矩形状の領域とされており、当該長手方向と交差する方向に沿って交互に形成されている。また、IGBT領域11およびFWD領域12は、配列方向における両端部にIGBT領域11が位置するように、交互に配列されている。
具体的には、IGBT領域11およびFWD領域12は、各セル領域10内において、一方向に沿って交互に形成されていると共に隣接して形成されている。より詳しくは、IGBT領域11およびFWD領域12は、それぞれ長手方向を有する矩形状の領域とされており、当該長手方向と交差する方向に沿って交互に形成されている。また、IGBT領域11およびFWD領域12は、配列方向における両端部にIGBT領域11が位置するように、交互に配列されている。
なお、図1中では、IGBT領域11およびFWD領域12は、紙面左右方向を長手方向とする矩形状とされており、紙面上下方向に沿って交互に形成されている。以下では、IGBT領域11およびFWD領域12において、IGBT領域11とFWD領域12との配列方向を幅方向ともいい、IGBT領域11とFWD領域12との配列方向に沿った長さを幅ともいう。そして、本実施形態では、IGBT領域11は、幅が800μm程度とされており、FWD領域12は、幅が250μm程度とされている。
以下、本実施形態の半導体装置の具体的な構成について説明する。
半導体装置は、図2および図3に示されるように、N型のドリフト層31を構成する半導体基板30を有している。なお、本実施形態では、半導体基板30は、シリコン基板で構成されており、一面30aと他面30bとの間の長さである厚さが120μmとされている。そして、ドリフト層31上には、P型のベース層32が形成されている。言い換えると、半導体基板30の一面30a側には、ベース層32が形成されている。
半導体基板30には、一面30a側からベース層32を貫通してドリフト層31に達するように複数のトレンチ33が形成されている。これにより、ベース層32は、トレンチ33によって複数個に分離されている。本実施形態では、複数のトレンチ33は、IGBT領域11およびFWD領域12にそれぞれ形成されている。また、本実施形態では、複数のトレンチ33は、IGBT領域11およびFWD領域12の配列方向と交差する方向(すなわち、図1中の紙面左右方向)を長手方向としてストライプ状に形成されている。なお、隣合うトレンチ33同士の間隔(すなわち、ピッチ間隔)は、例えば、6μm程度とされる。
そして、各トレンチ33は、各トレンチ33の壁面を覆うように形成されたゲート絶縁膜34と、このゲート絶縁膜34の上に形成されたポリシリコン等により構成されるゲート電極35とにより埋め込まれている。これにより、トレンチゲート構造が構成されている。
なお、IGBT領域11に形成されたトレンチ33に配置されているゲート電極35は、図示しないゲート配線を介して外周領域20に形成されたゲートパッド等と接続される。ゲートパッドは、図示しない可変抵抗を介して駆動回路と接続される。そして、このゲート電極35には、所定のパルス状のゲート電圧が印加される。FWD領域12に形成されているトレンチ33に配置されたゲート電極35は、後述する上部電極41と電気的に接続され、所定電位に維持されるようになっている。
ベース層32の表層部には、ドリフト層31よりも高不純物濃度とされたN型のエミッタ領域36が形成されている。すなわち、半導体基板30の一面30a側には、エミッタ領域36が形成されている。また、ベース層32の表層部には、ベース層32よりも高不純物濃度とされたP型のコンタクト領域37が形成されている。具体的には、エミッタ領域36は、ベース層32内において終端し、かつ、トレンチ33の側面に接するように形成されている。また、コンタクト領域37は、エミッタ領域36と同様に、ベース層32内において終端するように形成されている。
より詳しくは、エミッタ領域36は、隣合うトレンチ33間の領域において、トレンチ33の長手方向に沿ってトレンチ33の側面に接するように棒状に延設され、トレンチ33の先端よりも内側で終端する構造とされている。また、コンタクト領域37は、エミッタ領域36と接するように、トレンチ33の長手方向に沿って棒状に延設されている。
なお、本実施形態では、トレンチ33の壁面のうちのエミッタ領域36とドリフト層31との間に位置する部分が、エミッタ領域とドリフト層との間に位置するベース層の表面に相当する。また、図2および図3では、コンタクト領域37は、エミッタ領域36と同じ深さまで形成されている図が示されているが、エミッタ領域36より深くまで形成されていてもよい。
さらに、本実施形態では、ベース層32には、当該ベース層32をトレンチ33の深さ方向に分割するように、ドリフト層31よりも高不純物濃度とされたN型のバリア領域38が形成されている。
そして、IGBT領域11およびFWD領域12には、ベース層32に、半導体基板30の一面30aからバリア領域38に達するようにN型のピラー領域39が形成されている。なお、ピラー領域39は、バリア領域38とほぼ同じ不純物濃度とされており、トレンチ33の延設方向に沿って延設されている。
ここで、FWD領域12のうちのIGBT領域11側の領域を第1領域12aとし、FWD領域12のうちの第1領域12aと異なる領域を第2領域12bとする。本実施形態では、上記のようにIGBT領域11およびFWD領域12が配列されているため、第2領域12bは、第1領域12aで挟まれた構成となる。
そして、IGBT領域11には、全体的にピラー領域39が形成されている。一方、FWD領域12では、第1領域12aのみにピラー領域39が形成されており、第2領域12bには、ピラー領域39が形成されていない。つまり、FWD領域12は、ピラー領域39が形成されている領域と、ピラー領域39が形成されていない領域とが混在した状態となっている。言い換えると、FWD領域12は、ピラー領域39が間引かれた構成となっている。
なお、本実施形態では、バリア領域38およびピラー領域39がキャリア引抜部に相当している。また、第1領域12aは、IGBT領域11との境界から最も離れた位置のピラー領域39における当該境界と反対側の部分までとされている。つまり、後述する第2領域12bの幅とは、IGBT領域11との境界から最も離れた位置のピラー領域39における当該境界と反対側の部分で挟まれた領域の長さのことである。
半導体基板30の一面30a上には、BPSG(Borophosphosilicate Glassの略)等で構成される層間絶縁膜40が形成されている。そして、層間絶縁膜40上には、層間絶縁膜40に形成されたコンタクトホール40aを通じて、エミッタ領域36、コンタクト領域37(すなわち、ベース層32)、およびピラー領域39と電気的に接続される上部電極41が形成されている。つまり、層間絶縁膜40上には、IGBT領域11においてエミッタ電極として機能し、FWD領域12においてアノード電極として機能する上部電極41が形成されている。なお、上部電極41は、ベース層32、コンタクト領域37、およびピラー領域39とオーミック接合されていてもよいし、ベース層32およびコンタクト領域37とオーミック接合されると共にピラー領域39とショットキー接合されていてもよい。
また、本実施形態では、層間絶縁膜40には、FWD領域12において、ゲート電極35を露出させるコンタクトホール40bが形成されている。そして、上部電極41は、このコンタクトホール40bを通じてゲート電極35とも接続されている。これにより、FWD領域12に形成されたゲート電極35は、上部電極41と同電位に維持される。本実施形態では、上部電極41が第1電極に相当している。
ドリフト層31のうちのベース層32側と反対側(すなわち、半導体基板30の他面30b側)には、ドリフト層31よりも高不純物濃度とされたN型のバッファ層42が形成されている。
そして、IGBT領域11では、バッファ層42を挟んでドリフト層31と反対側にP型のコレクタ層43が形成され、FWD領域12では、バッファ層42を挟んでドリフト層31と反対側にN型のカソード層44が形成されている。つまり、IGBT領域11とFWD領域12とは、半導体基板30の他面30b側に形成される層がコレクタ層43であるかカソード層44であるかによって区画されている。そして、コレクタ層43上の領域がIGBT領域11とされ、カソード層44上の領域がFWD領域12とされている。
コレクタ層43およびカソード層44を挟んでドリフト層31と反対側(すなわち、半導体基板30の他面30b)には、コレクタ層43およびカソード層44と電気的に接続される下部電極45が形成されている。つまり、IGBT領域11においてはコレクタ電極として機能し、FWD領域12においてはカソード電極として機能する下部電極45が形成されている。本実施形態では、下部電極45は、コレクタ層43およびカソード層44とオーミック接合されている。また、本実施形態では、下部電極45が第2電極に相当している。
そして、上記のように構成されていることにより、FWD領域12においては、ベース層32およびコンタクト領域37をアノードとし、ドリフト層31、バッファ層42、カソード層44をカソードとしてPN接合されたFWD素子が構成されている。
以上が本実施形態における半導体装置の構成である。なお、本実施形態では、N型、N型、N型が第1導電型に相当しており、P型、P型が第2導電型に相当している。また、本実施形態では、上記のように構成されることにより、半導体基板30は、コレクタ層43、カソード層44、ドリフト層31、エミッタ領域36、コンタクト領域37、バリア領域38、ピラー領域39を含んだ構成となっている。
次に、上記半導体装置の作動について説明しつつ、さらに半導体装置の詳細な構成について説明する。
IGBT領域11に形成されたIGBT素子の作動については、従来と同様である。簡単に説明すると、IGBT素子は、ゲート電極35に印加されるゲート電圧が制御されることにより、ベース層32のうちのトレンチ33と接する部分に形成されるチャネルの有無が制御される。これにより、IGBT素子は、エミッタ-コレクタ間に電流を流したり、遮断したりするスイッチング動作を行う。
そして、FWD領域12に形成されたFWD素子は、上部電極41と下部電極45との間に順バイアスが印加されることにより、下部電極45からカソード層44に電子が注入されると共に、上部電極41からコンタクト領域37に正孔が注入されることでダイオード動作する。この際、本実施形態では、IGBT領域11およびFWD領域12の第1領域12aには、ピラー領域39が形成されている。このため、図4に示されるように、下部電極45から注入された電子は、ピラー領域39から上部電極41へと低抵抗な状態で抜ける。したがって、バリア領域38およびピラー領域39と、ベース層32との間のPN接合に順バイアスが印加され難くなり、上部電極41からの正孔の注入を低減できる。なお、図4では、電子を「e」として示している。
このため、上部電極41と下部電極45との間の電圧が順バイアスから逆バイアスに切り替わった際、正孔の注入が抑制されているため、リカバリ電流を小さくでき、リカバリ時間を短くできる。したがって、スイッチング損失を低減することができる。なお、本実施形態では、電子が第2電極から注入されるキャリアに相当する。
この場合、FWD領域12を第1領域12a(すなわち、ピラー領域39が形成された領域)のみで構成した半導体装置(以下では、単に従来の半導体装置ともいう)では、FWD領域12の全体でホールの注入が抑制される。このため、特に、順バイアスが印加されている際に流れる電流が低電流である場合には、順方向電圧が大きくなってFWD素子の立ち上がりが遅くなる。
したがって、本実施形態では、FWD領域12は、ピラー領域39が配置されている第1領域12aと、ピラー領域39が配置されていない第2領域12bを有する構成とされている。つまり、FWD領域12は、下部電極45から注入された電子の抜け易さが異なる2つの領域を有する構成とされている。
そして、第2領域12bでは、ピラー領域39が配置されていないため、第1領域12aより電子が上部電極41へと抜け難くなり、バリア領域38およびピラー領域39とベース層32との間のPN接合に順バイアスが印加され易くなる。このため、第2領域12bでは、第1領域12aより上部電極41からホールが注入され易くなる。したがって、本実施形態の半導体装置では、図5に示されるように、従来の半導体装置と比較して、順方向電圧を低減でき、FWD素子の立ち上がりを早くできる。なお、図5は、第2領域12bの幅方向における中心とFWD領域12の幅方向における中心とを一致させると共に、第2領域12bの幅をFWD領域12の幅の20%とした際の実験結果である。また、以下では、第2領域12bの幅方向における中心を単に第2領域12bの中心ともいい、FWD領域12の幅方向における中心を単にFWD領域12の中心ともいう。
以下、第1領域12aと第2領域12bとの関係についてさらに詳細に説明する。まず、図6に示されるように、ダイオード動作時において、下部電極45から注入された電子は、矢印Aに示されるように、IGBT領域11に形成されたチャネルを通じても上部電極41へと抜ける。この場合、FWD領域12では、横方向抵抗の電圧分担により、中心のPN接合に大きな順バイアスが印加された状態となり易い。このため、本実施形態では、第2領域12bは、FWD領域12の中心を含むように形成されている。より詳しくは、第2領域12bは、中心がFWD領域12の中心と一致するように形成されている。
そして、このような半導体装置において、本発明者らは、スイッチング損失(すなわち、リカバリ電流)を確認するための実験を行い、図7および図8の結果を得た。なお、図7は、FWD領域12に流れる順方向電流を低電流である30Aとし、ゲート電極35と駆動回路との間の可変抵抗を30Ωとした場合の実験結果である。図8は、FWD領域12に流れる順方向電流を大電流である200Aとし、ゲート電極35と駆動回路との間の可変抵抗を30Ωとした場合の実験結果である。また、図7および図8は、第2領域12bの幅をFWD領域12の幅の20%とした際の実験結果である。
図7および図8に示されるように、従来の半導体装置と比較すると、本実施形態の半導体装置では、順方向電流が低電流である場合にはリカバリ電流の大きさが若干大きくなるものの、順方向電流が大電流である場合にはリカバリ電流の大きさがほぼ変化しない。すなわち、本実施形態の半導体によれば、低電流での順方向電圧を低減しつつ、大電流でのスイッチング損失も低減できる。つまり、本実施形態の半導体装置によれば、大電流では、スイッチング損失を従来の半導体装置と同等にしつつ、低電流では、順方向電圧を従来の半導体装置より低減できる。
そして、本発明者らは、さらに、FWD領域12の幅に対する第2領域12bの幅の割合(以下では、単に第2領域12bの幅の割合ともいう)についても鋭意検討を行い、図9に示す実験結果を得た。なお、図9は、半導体装置を電源にコイルを介して接続して行った実験結果を示す図であり、電源電圧が650V、コイルのインダクタンスが45nHとされている。また、図9中の第2領域12bの割合(すなわち、%)は、第2領域の幅の割合を示している。そして、図9では、FWD領域12の全体にピラー領域39が形成されている場合とピラー領域39が形成されていない場合とを結ぶ仮想線を基準線Kとしている。さらに、図9における低電流とは、順方向電流を30Aとしており、大電流とは、順方向電流を200Aとしている。
図9に示されるように、第2領域12bを形成することにより、基準線Kに対し、低電流での順方向電圧を低減しつつ、大電流でのスイッチング損失を低減できることが確認される。
図10は、図9の結果に基づいた損失改善率と第2領域12bの幅の割合との関係を示す図である。なお、図10において、損失改善率は、基準線Kに対する順方向電圧の変化率と、基準線Kに対するスイッチング損失の変化率との関係から導出される値であり、基準線Kを基準(すなわち、損失改善率0%)としている。
図10に示されるように、第2領域12bは、幅を狭くし過ぎると、ホールの注入効果が小さくなるために順方向電圧が低減し難くなり、損失改善率が小さくなる。そして、第2領域12bは、幅の割合が2%から20%の範囲では、幅が広くなるほど損失改善率が急峻に低下する。このため、第2領域12bは、幅の割合が2%以上とされることが好ましい。
また、第2領域12bは、幅が広すぎるとホールの注入を低減する効果が十分に得られなくなるためにスイッチング損失が低減し難くなり、損失改善率が小さくなる。そして、第2領域12bは、幅の割合が20%から42%の範囲では、幅が狭くなるほど損失改善率が急峻に低下する。このため、第2領域12bは、幅の割合が42%以下とされることが好ましい。
したがって、本実施形態では、第2領域12bは、幅の割合が2%以上であって42%以下となるように形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、FWD領域12は、ピラー領域39が形成されている第1領域12aと、ピラー領域39が形成されていない第2領域12bとを有する構成とされている。このため、第2領域12bでは、第1領域12aより上部電極41からホールが注入され易くなる。したがって、従来の半導体装置と比較して、順方向電圧を低減することができる。
また、本実施形態では、第2領域12bは、幅の割合が2%以上であって42%以下とされている。このため、低電流での順方向電圧を低減しつつ、大電流でのスイッチング損失を低減できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、IGBT領域11を備えない半導体装置としたものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態の半導体装置は、図11に示されるように、IGBT素子が形成されておらず、ダイオード素子のみが形成された半導体装置とされている。具体的には、半導体基板30は、N型のカソード層44、N型のバッファ層42、N型のドリフト層31、アノード層として機能するP型のベース層32が順に積層されることで構成されている。そして、ベース層32には、上記第1実施形態と同様のバリア領域38が形成されている。
また、半導体装置は、第1領域12aと第2領域12bとを有している。そして、第1領域12aは、ピラー領域39が形成されており、第2領域12bは、ピラー領域39が形成されていない状態となっている。つまり、半導体装置は、ピラー領域39が形成されている領域と、ピラー領域39が形成されていない領域とが混在した状態となっている。言い換えると、半導体装置は、ピラー領域39が間引かれた構成となっている。
そして、半導体基板30の一面30a側には、ベース層32およびピラー領域39と接続される上部電極41が形成されている。半導体基板30の他面30b側には、カソード層44と接続される下部電極45が形成されている。
以上説明したように、ダイオード素子のみが形成された半導体装置としても、ピラー領域39が形成された第1領域12aとピラー領域39が形成されていない第2領域12bとが混在することにより、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。実施形態は、第1実施形態に対し、FWD領域12の構成を変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図12に示されるように、バリア領域38およびピラー領域39は形成されていない。そして、ベース層32は、第1領域12aに位置する第1ベース層32aが、第2領域12bに位置する第2ベース層32bよりも不純物濃度が低くされている。なお、特に図示しないが、IGBT領域11は、第1領域12aと同様の構成とされている。
このように、ベース層32の不純物濃度を変化させることによって上部電極41への電子の引く抜き易さを変化させた半導体装置としても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態では、第1ベース層32aがキャリア引抜部に相当する。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、第1導電型をN型とし、第2導電型をP型とした例について説明したが、第1導電型をP型とし、第2導電型をN型とすることもできる。
また、上記第1実施形態において、第2領域12bは、中心がFWD領域12の中心と一致するように形成されていなくてもよいし、FWD領域12の中心を含むように形成されていなくてもよい。
そして、上記各実施形態において、トレンチゲート型の半導体装置ではなく、半導体基板30の一面30a上にゲート電極35が配置されるプレーナ型の半導体装置としてもよい。
さらに、上記各実施形態において、セル領域10は、1つとされていてもよいし、3つ以上の複数とされていてもよい。また、FWD領域12は、1つのセル領域10内に1つのみ形成されるようにしてもよい。
そして、上記第1、第2実施形態において、特に図示しないが、バリア領域38は、ドリフト層31とベース層32との間(すなわち、ベース層32とカソード層44との間)に配置されていてもよい。また、上記第1、第2実施形態において、特に図示しないが、バリア領域38が形成されておらず、キャリア引抜部がピラー領域39のみで構成されるようにしてもよい。さらに、上記第1、第2実施形態において、ピラー領域39の不純物濃度を変化させることにより、キャリアの引き抜き易さを変化させるようにしてもよい。この場合、例えば、第1領域12aに形成されるピラー領域39は、第2領域12bに形成されるピラー領域39よりも不純物濃度が濃くなるようにするようにすればよい。
さらに、上記第1実施形態において、コンタクト領域37は、形成されていなくてもよいし、ピラー領域39と離れて形成されていてもよい。つまり、半導体装置は、ベース層32が半導体基板30の一面30aから露出する構成とされていてもよい。
また、上記第1、第3実施形態において、IGBT領域11とFWD領域12とは、隣接して配置されていなくてもよい。例えば、IGBT領域11とFWD領域12の間に、繋ぎ領域等の領域が配置されていてもよい。
12 FWD領域
12a 第1領域
12b 第2領域
32 ベース層
38 バリア領域
39 ピラー領域
41 上部電極(第1電極)
44 カソード層
45 下部電極(第2電極)

Claims (5)

  1. IGBT素子として機能するIGBT領域(11)と、FWD素子として機能するFWD領域(12)とを有する半導体装置であって、
    第1導電型のドリフト層(31)と、前記ドリフト層の表層部に形成された第2導電型のベース層(32)と、前記IGBT領域において、前記ベース層の表層部に前記ドリフト層から離間して形成され、前記ドリフト層よりも高不純物濃度とされた第1導電型のエミッタ領域(36)と、前記IGBT領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第2導電型のコレクタ層(43)と、前記FWD領域において、前記ドリフト層のうちの前記ベース層側と反対側に形成された第1導電型のカソード層(44)と、を有する半導体基板(30)と、
    前記エミッタ領域と前記ドリフト層との間に位置する前記ベース層の表面に配置されたゲート絶縁膜(34)と、
    前記ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極(35)と、
    前記ベース層および前記エミッタ領域と電気的に接続される第1電極(41)と、
    前記コレクタ層および前記カソード層と電気的に接続される第2電極(45)と、を備え、
    前記FWD領域は、第1領域(12a)と、前記第1領域と異なる第2領域(12b)とを有し、
    前記IGBT領域および前記FWD領域の第1領域には、前記第1電極と前記第2電極との間に前記FWD素子をダイオード動作させる順バイアスが印加された際、前記第2領域よりも、前記第2電極から注入されるキャリアが抜け易くなるキャリア引抜部(32a、38、39)が形成されている半導体装置。
  2. 前記IGBT領域と前記FWD領域は、前記半導体基板の面方向における一方向に沿って配置されており、
    前記第2領域は、前記IGBT領域と前記FWD領域との配列方向における前記FWD領域の中心を含んで配置されている請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記IGBT領域と前記FWD領域との配列方向を幅方向とすると、前記FWD領域の幅に対する前記第2領域の幅の割合は、2~42%とされている請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記ベース層と前記カソード層との間、または前記ベース層内に形成され、第1導電型とされたバリア領域(38)と、
    前記ベース層に形成され、前記バリア領域と接続されると共に前記第1電極と接続される第1導電型のピラー領域(39)と、を有する前記キャリア引抜部が形成された請求項1ないしのいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. ダイオード素子が形成された半導体装置であって、
    第1導電型のカソード層(44)と、前記カソード層上に配置され、第2導電型のアノード層として機能するベース層(32)と、を有する前記ダイオード素子が形成された半導体基板(30)と、
    前記ベース層と電気的に接続される第1電極(41)と、
    前記カソード層と電気的に接続される第2電極(45)と、を備え、
    前記ダイオード素子は、前記半導体基板の面方向に沿って隣接する第1領域(12a)と第2領域(12b)とを有し、
    前記第1領域には、前記第1電極と前記第2電極との間に前記ダイオード素子をダイオード動作させる順バイアスが印加された際、前記第2領域よりも、前記第2電極から注入されるキャリアが抜け易くなるキャリア引抜部(32a、38、39)が形成されており、
    前記ベース層と前記カソード層との間、または前記ベース層内に形成され、第1導電型とされたバリア領域(38)と、
    前記ベース層に形成され、前記バリア領域と接続されると共に前記第1電極と接続される第1導電型のピラー領域(39)と、を有する前記キャリア引抜部が形成された半導体装置。
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