JP7293089B2 - 自動分析装置および試薬庫 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、自動分析装置および試薬庫に関する。
臨床検査用の自動分析装置では、血液及び尿等の生体試料(以下、試料と称する)と試薬とを一定量混合して反応させ、この混合液に光を当てて得られる透過光又は散乱光の光量を測定することで、測定対象物質の濃度、活性値、及び変化に掛かる時間等を求めている。
試薬は試薬容器に収容され、自動分析装置に設けられる試薬庫で保冷されている。また、試薬庫には試薬庫カバーが設けられ、試薬庫カバーにはプローブを進入可能なプローブ孔が設けられる。試薬庫で保冷される試薬は、測定に基づくタイミングで試薬分注プローブにより試薬容器から吸引され、反応容器へ吐出される。
ところで、試薬庫内は、夜間の試薬保管時など、プローブ孔から流入する外気により結露が発生し易くなるという問題がある。そこで、従来の自動分析装置では、例えば、プローブ孔を開閉可能な機構を試薬庫カバーに設けることにより、試薬庫内への外気の流入を抑制していた。
しかし、プローブ孔を開閉可能な機構を試薬庫カバーに設けることにより、自動分析装置の構造が複雑になるという問題がある。また、プローブ孔の内周に結露が発生した場合、プローブ孔の開閉時に、結露水が試薬容器の中に入る可能性がある。
特開2014-134484号公報
本発明が解決しようとする課題は、簡易な構造で、試薬庫内への外気流入経路を制限することである。
実施形態に係る自動分析装置は、試薬庫とプローブとを備える。試薬庫は、複数の試薬容器を格納可能であり、載置手段と、筐体と、蓋と、プローブ孔カバーとを備える。プローブは、複数の試薬容器の少なくともいずれかに収容される試薬を吸引する。載置手段は、複数の試薬容器を円環状に載置し、回転可能である。筐体は、載置手段、および載置手段に載置される複数の試薬容器を格納可能に形成される。蓋は、プローブが進入可能なプローブ孔を有し、前記筐体の開口を覆う。プローブ孔カバーは、載置手段に一部が固定され、載置手段の回転により、プローブ孔を覆う位置とプローブ孔を覆わない位置とへ移動可能であり、少なくとも一部が弾性部材で形成され、変形した場合、変形前の状態に戻る応力を生じるように構成される。
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、図1の分析機構の構成を例示する図である。 図3は、プローブ孔カバーを含む、図2の試薬庫をZ方向から見た透過図である。 図4は、プローブ孔カバーを含む、図3の試薬庫のAA線断面を-Y方向から見た断面図である。 図5は、第1の実施形態に係る自動分析装置の処理を示すフローチャートである。 図6は、プローブ孔カバーを含む、第1の実施形態の第1の応用例に係る試薬庫をZ方向から見た透過図である。 図7は、プローブ孔カバーを含む、図6の試薬庫のBB線断面を-Y方向から見た断面図である。 図8は、プローブ孔カバーの他の形状を例示する図である。 図9は、プローブ孔カバーを含む、第1の実施形態の第2の応用例に係る試薬庫をZ方向から見た透過図である。 図10は、プローブ孔カバーを含む、図9の試薬庫のCC線断面を-X方向から見た断面図である。 図11は、複数のプローブ孔カバーを含む、第2の実施形態に係る試薬庫をZ方向から見た透過図である。 図12は、複数のプローブ孔カバーを含む、図11の試薬庫のDD線断面を-Y方向から見た断面図である。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の構成例を示すブロック図である。図1に示される自動分析装置1は、分析機構2、解析回路3、駆動機構4、入力インタフェース5、出力インタフェース6、通信インタフェース7、記憶回路8、および制御回路9を備える。
分析機構2は、血液又は尿等の試料と、各検査項目で用いられる試薬とを混合する。また、分析機構2は、検査項目によっては、所定の倍率で希釈した標準液と、この検査項目で用いられる試薬とを混合する。分析機構2は、試料、又は標準液と、試薬との混合液の光学的な物性値を測定する。この測定により、例えば、透過光強度、又は吸光度、及び散乱光強度等で表される標準データ、及び被検データが生成される。
解析回路3は、分析機構2により生成される標準データ、及び被検データを解析することで、検量データ、及び分析データを生成するプロセッサである。解析回路3は、例えば、記憶回路8から解析プログラムを読み出し、読み出した解析プログラムに従って標準データ、及び被検データを解析する。なお、解析回路3は、記憶回路8で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えても構わない。
駆動機構4は、制御回路9の制御に従い、分析機構2を駆動させる。駆動機構4は、例えば、ギア、ステッピングモータ、ベルトコンベア、及びリードスクリュー等により実現される。
入力インタフェース5は、例えば、操作者から、又は病院内ネットワークNWを介して測定を依頼された試料に係る各検査項目の分析パラメータ等の設定を受け付ける。入力インタフェース5は、例えば、マウス、キーボード、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパッド等により実現される。入力インタフェース5は、制御回路9に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御回路9へ出力する。なお、本明細書において入力インタフェース5はマウス、及びキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、自動分析装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路9へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース5の例に含まれる。
出力インタフェース6は、制御回路9に接続され、制御回路9から供給される信号を出力する。出力インタフェース6は、例えば、表示回路、印刷回路、及び音声デバイス等により実現される。表示回路には、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、及びプラズマディスプレイ等が含まれる。なお、表示対象を表すデータをビデオ信号に変換し、ビデオ信号を外部へ出力する処理回路も表示回路に含まれる。印刷回路は、例えば、プリンタ等を含む。なお、印刷対象を表すデータを外部へ出力する出力回路も印刷回路に含まれる。音声デバイスは、例えば、スピーカ等を含む。なお、音声信号を外部へ出力する出力回路も音声デバイスに含まれる。
通信インタフェース7は、例えば、病院内ネットワークNWと接続する。通信インタフェース7は、病院内ネットワークNWを介してHIS(Hospital Information System)とデータ通信を行う。なお、通信インタフェース7は、病院内ネットワークNWと接続する検査部門システム(Laboratory Information System:LIS)を介してHISとデータ通信を行っても構わない。
記憶回路8は、磁気的、若しくは光学的記憶媒体、又は半導体メモリ等の、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体等を含む。なお、記憶回路8は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、記憶回路8は、複数の記憶装置により実現されても構わない。
記憶回路8は、解析回路3で実行される解析プログラム、及び制御回路9に備わる機能を実現するための制御プログラムを記憶している。記憶回路8は、解析回路3により生成される検量データを検査項目毎に記憶する。記憶回路8は、解析回路3により生成される分析データを試料毎に記憶する。記憶回路8は、操作者から入力された検査オーダ、又は通信インタフェース7が病院内ネットワークNWを介して受信した検査オーダを記憶する。
制御回路9は、自動分析装置1の中枢として機能するプロセッサである。制御回路9は、記憶回路8に記憶されているプログラムを実行することで、実行したプログラムに対応する機能を実現する。なお、制御回路9は、記憶回路8で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えても構わない。
図1に示される制御回路9は、例えば、動作プログラムを実行することで、システム制御機能91を有する。尚、本実施形態では、単一のプロセッサによってシステム制御機能91が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて制御回路を構成し、各プロセッサが動作プログラムを実行することによりシステム制御機能91を実現しても構わない。
システム制御機能91は、入力インタフェース5から入力される入力情報に基づき、自動分析装置1における各部を統括して制御する機能である。例えば、システム制御機能91において制御回路9は、検査項目に応じた測定を実施するように駆動機構4を駆動し、分析機構2で生成される標準データ、及び被検データを解析するように解析回路3を制御する。また、システム制御機能91は、更に、後述する試薬庫を使用していない場合に、後述する回転テーブルを所定の位置へ回転させる機能(待避機能)を有する。
図2は、図1に示される分析機構2の構成の一例を示す模式図である。図2に示される分析機構2は、反応ディスク201、恒温部202、ラックサンプラ203、及び試薬庫204を備える。
反応ディスク201は、複数のキュベット2011を、環状に配列させて保持する。反応ディスク201は、キュベット2011を所定の経路に沿って搬送する。具体的には、反応ディスク201は、例えば、駆動機構4により、既定の時間間隔で回動と停止とが交互に繰り返されることで、キュベット2011を搬送する。
恒温部202は、所定の温度に設定された熱媒体を貯留し、貯留する熱媒体にキュベット2011を浸漬させることで、キュベット2011に収容される混合液を昇温する。
ラックサンプラ203は、測定を依頼された試料を収容する複数の試料容器を保持可能な試料ラック2031を、移動可能に支持する。図2に示す例では、5本の試料容器を並列して保持可能な試料ラック2031が示されている。
ラックサンプラ203には、試料ラック2031が投入される投入位置から、測定が完了した試料ラック2031を回収する回収位置まで試料ラック2031を搬送する搬送領域が設けられている。搬送領域では、長手方向に整列された複数の試料ラック2031が、駆動機構4により、方向D1へ移動される。
また、ラックサンプラ203には、試料ラック2031で保持される試料容器を所定のサンプル吸引位置へ移動させるため、試料ラック2031を搬送領域から引き込む引き込み領域が設けられている。サンプル吸引位置は、例えば、サンプル分注プローブ207の回動軌道と、ラックサンプラ203で支持されて試料ラック2031で保持される試料容器の開口部の移動軌道とが交差する位置に設けられる。引き込み領域では、搬送されてきた試料ラック2031が、駆動機構4により、方向D2へ移動される。
また、ラックサンプラ203には、試料が吸引された試料容器を保持する試料ラック2031を搬送領域へ戻すための戻し領域が設けられている。戻し領域では、試料ラック2031が、駆動機構4により、方向D3へ移動される。
試薬庫204は、標準液、及び試料に対して実施される各検査項目で用いられる試薬等を収容する試薬容器100を複数保冷する。試薬庫204は、試薬庫カバー2041と、筐体2042とを備える。試薬庫204は、着脱自在な試薬庫カバー2041により覆われている。筐体2042内には、回転テーブルが回転自在に設けられている。回転テーブルは、複数の試薬容器100を円環状に載置して保持する。試薬容器100は、例えば、柱状のガラス製の容器である。より具体的には、試薬容器100は、円柱状、又は所定の円筒内に収容可能な多角柱形状のガラス製の容器である。試薬庫204は、例えば、自動分析装置1の機能が停止している場合(例えば、自動分析装置1の電源は入っているが作動していない状態(アイドル状態)や自動分析装置1の電源がオフになっている状態)であっても、常に保冷されている。尚、試薬庫204の具体的な構成は後述される。
また、図2に示される分析機構2は、サンプル分注アーム206、サンプル分注プローブ207、試薬分注アーム208、試薬分注プローブ209、及び測光ユニット211を備える。
サンプル分注アーム206は、反応ディスク201とラックサンプラ203との間に設けられている。サンプル分注アーム206は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、かつ、水平方向に回動自在に設けられている。サンプル分注アーム206は、一端にサンプル分注プローブ207を保持する。
サンプル分注プローブ207は、サンプル分注アーム206の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、ラックサンプラ203上の試料ラック2031で保持される試料容器から試料を吸引するためのサンプル吸引位置が設けられている。また、サンプル分注プローブ207の回動軌道上には、サンプル分注プローブ207が吸引した試料をキュベット2011へ吐出するためのサンプル吐出位置が設けられている。サンプル吐出位置は、例えば、サンプル分注プローブ207の回動軌道と、反応ディスク201に保持されているキュベット2011の移動軌道との交点に相当する。
サンプル分注プローブ207は、駆動機構4によって駆動され、サンプル吸引位置、又はサンプル吐出位置において上下方向に移動する。また、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、サンプル吸引位置で停止している試料容器から試料を吸引する。また、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、吸引した試料を、サンプル吐出位置で停止しているキュベット2011へ吐出する。
試薬分注アーム208は、反応ディスク201と試薬庫204との間に設けられている。試薬分注アーム208は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、かつ、水平方向に回動自在に設けられている。試薬分注アーム208は、一端に試薬分注プローブ209を保持する。
試薬分注プローブ209は、試薬分注アーム208の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、試薬吸引位置が設けられている。試薬吸引位置は、例えば、試薬分注プローブ209の回動軌道と、回転テーブルに円環状に載置される試薬容器100の開口部の移動軌道とが交差する位置に設けられる。また、試薬分注プローブ209の回動軌道上には、試薬分注プローブ209が吸引した試薬をキュベット2011へ吐出するための試薬吐出位置が設定されている。試薬吐出位置は、例えば、試薬分注プローブ209の回動軌道と、反応ディスク201に保持されているキュベット2011の移動軌道との交点に相当する。
試薬分注プローブ209は、駆動機構4によって駆動され、回動軌道上の試薬吸引位置、又は試薬吐出位置において上下方向に移動する。また、試薬分注プローブ209は、制御回路9の制御に従い、試薬吸引位置で停止している試薬容器から試薬を吸引する。また、試薬分注プローブ209は、制御回路9の制御に従い、吸引した試薬を、試薬吐出位置で停止しているキュベット2011へ吐出する。
測光ユニット211は、キュベット2011内に吐出された試料と試薬との混合液中の光学的な物性値を測定する、測光手段の一例である。図2では、1つの測光ユニット211が例示されているが、測光ユニット211は複数設けられていてもよい。例えば、測光ユニット211は、反応ディスク201で保持可能なキュベット2011と同数だけ設けられている。各々の測光ユニット211は、例えば、反応ディスク201で環状に保持されるキュベット2011の環状中心側(内周側)に光源を有し、キュベット2011の環状外側(外周側)に光検出器(透過光検出器)を有している。なお、各々の測光ユニット211は、光検出器に代えて、キュベット2011の側方に第2の光検出器(散乱光検出器)を有してもよいし、光検出器と第2の光検出器とを有してもよい。
光源は、キュベット2011が配列されている環の外側へ向けて光を照射するように設けられている。光源から出射された光は、キュベット2011の第1側壁から入射され、第1側壁と対向する第2側壁から出射される。
光検出器は、キュベット2011から出射された光を検出する。具体的には、例えば、光検出器は、キュベット2011内の標準液と試薬との混合液を透過した光を検出する。光検出器は、検出した光を所定の時間間隔でサンプリングし、透過光強度、又は吸光度等で表される標準データを生成する。また、光検出器は、キュベット2011内の試料と試薬との混合液を透過した光を検出する。光検出器は、検出した光を所定の時間間隔でサンプリングし、透過光強度、又は吸光度等により表される被検データを生成する。光検出器は、生成した標準データ、及び被検データを解析回路3へ出力する。
なお、光検出器は、検出した光の強度を検出信号として解析回路3へ出力しても構わない。このとき、解析回路3が、所定の時間間隔で検出信号をサンプリングし、標準データ、及び被検データを生成する。
次に、図3および図4を参照し、試薬容器100が保冷される試薬庫204について詳細に説明する。図3は、プローブ孔カバーを含む、図2の試薬庫をZ方向から見た透過図である。図4は、プローブ孔カバーを含む、図3の試薬庫のAA線断面を-Y方向から見た断面図である。尚、プローブ孔カバーについては、後述される。
図3および図4に示される試薬庫204は、試薬庫カバー2041と、筐体2042と、回転テーブル2043と、プローブ孔カバー300と、テーブル回転機構2044とを備える。
試薬庫カバー2041は、筐体2042の開口を覆う蓋である。試薬庫カバー2041には、試薬吸引孔H1が設けられている。試薬吸引孔H1は、試薬庫カバー2041を貫通する孔であり、試薬分注プローブ209の回動軌道と、試薬容器100の開口部の移動軌道とが交差する位置に設けられる。試薬吸引孔H1の内径は、例えば、10mmである。尚、試薬吸引孔は、プローブ孔とも称する。
筐体2042は、上端に開口部を有し、内部にテーブル回転機構2044が備える回転テーブル2043を収容可能に形成されている。筐体2042は、開口部が試薬庫カバー2041により覆われている。筐体2042は、内面部が熱伝導性に優れたアルミニウム等の材料により形成されている。また、筐体2042は、内面部を覆うように形成される、断熱材から成る断熱部を有する。筐体2042の底部には、筐体2042内の液体を排出する排出孔H3が設けられている。また、筐体2042の底部は、側面部から中心部へ下降するように傾斜していてもよく、当該中心部に排出孔が設けられてもよい。
テーブル回転機構2044は、制御回路9の制御に従い、回転テーブル2043を回転させ、試薬容器100を試薬吸引位置へ搬送する。また、テーブル回転機構2044は、制御回路9の制御に従い、回転テーブル2043を回転させ、回転テーブル2043に固定されたプローブ孔カバー300を試薬吸引位置へ搬送する。
回転テーブル2043は、試薬容器100が載置される台である。即ち、回転テーブル2043は、載置手段の一例である。回転テーブル2043において、試薬容器100が載置される位置は予め設定されている。試薬容器100が載置される位置には、例えば、試薬容器100を載置可能な筒部、或いは溝部が設けられる。図3では、複数の試薬容器100が一重の円環状に載置される場合を例に示している。尚、試薬容器100は、一重の円環状に載置されることに限定されず、二重、又は三重などの円環状に載置されてもよい。
回転テーブル2043に直接載置される試薬容器100の形状は、予め設定されている。例えば、図3では、円柱形状の試薬容器100が回転テーブル2043に直接載置されるように設定されている。なお、回転テーブル2043に直接載置可能な試薬容器100の形状は、円柱形状に限定されず、多角柱形状であっても構わない。
回転テーブル2043には、プローブ孔カバー300の一部を固定する貫通孔が形成されている。例えば、回転テーブル2043には、図4に示されるように、貫通孔H2が形成されている。貫通孔H2は、隣接する試薬容器100を載置する位置と位置との間に形成され、プローブ孔カバー300を固定する。尚、貫通孔H2は、プローブ孔カバー300を固定可能であれば、回転テーブル2043の外周に孔の一部を欠くように形成される形状も含む。
なお、貫通孔H2は、プローブ孔カバー300を必ずしも固定しなくてよい。例えば、貫通孔H2は、回転テーブル2043上に設けられた他の固定部によって固定されたプローブ孔カバー300を貫通させてもよい。このとき、プローブ孔カバー300は、貫通孔H2に接触していてもよいし、非接触であってもよい。
プローブ孔カバー300は、回転テーブル2043に一部が固定される中空部材である。例えば、プローブ孔カバー300は、貫通孔H2に固定される。プローブ孔カバー300は、回転テーブル2043の回転により、試薬吸引孔H1を覆う位置と試薬吸引孔H1を覆わない位置とへ移動可能である。
具体的には、プローブ孔カバー300の一端は、筐体2042の底側に位置し、プローブ孔カバー300の他端は、試薬庫カバー2041の底面側(裏側)に位置している。例えば、回転テーブル2043の停止中において、プローブ孔カバー300の他端は、試薬吸引孔H1を覆うように形成される。
また、プローブ孔カバー300は、中空形状である。具体的には、例えば、プローブ孔カバー300の他端の内径は、一端の内径よりも大きい。また例えば、プローブ孔カバー300の他端の内径は、試薬吸引孔H1の内径よりも大きい。プローブ孔カバー300の他端の内径が試薬吸引孔H1の内径よりも大きいことにより、例えば、試薬吸引孔H1から流入しうる外気を制限し、且つ試薬吸引孔H1の内周面に発生しうる結露水をプローブ孔カバー300内へ導くことができる。
また、プローブ孔カバー300は、回転テーブル2043に固定された状態で、筐体2042の底部および試薬庫カバー2041の底面に接触しない長さの形状である。プローブ孔カバー300の他端と試薬庫カバー2041の底面との間の距離は、例えば、回転テーブル2043の制動によりプローブ孔カバー300が変形したとしても、接触しないように設計される。また、試薬吸引孔H1からの外気の流入を制限するため、この距離が短いほど、プローブ孔カバー300と試薬庫カバー2041との隙間から試薬庫内へ流入する外気を少なくすることができる。
より具体的には、プローブ孔カバー300は、例えば、漏斗部301と、チューブ部302とを備える。漏斗部301は、例えば、中空の逆円錐形の形状を有し、円錐の先端にはチューブ部302の一端が接続されている。チューブ部302は、例えば、中空の円柱形状を有する。チューブ部302の他端は、例えば、貫通孔H2に固定される。漏斗部301の内径の大きい口部側は、プローブ孔カバー300の他端に相当する。チューブ部302の他端は、プローブ孔カバー300の一端に相当する。よって、漏斗部301の口部側(即ち、プローブ孔カバー300の他端)の内径は、チューブ部302の他端(即ち、プローブ孔カバー300の一端)の内径よりも大きい。尚、プローブ孔カバー300は、漏斗部301を設けず、チューブ部302だけで構成されてもよい。この場合、プローブ孔カバー300は、例えば、中空の円柱形状を有する。また、漏斗部301の内面は、直線でも良いし曲線でもよい。また、漏斗部301はカバー部と呼ばれてもよく、チューブ部302は支持部と呼ばれてもよい。
プローブ孔カバー300は、少なくとも一部が弾性部材で形成される。ここで弾性部材は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂(例えば、熱硬化性エラストマー)、およびゴムなどの材料である。尚、プローブ孔カバー300は、上記素材に限らず、例えば、回転テーブル2043の回転動作により、その形状が変形した場合、回転テーブル2043の回転停止後に回転動作前の形状に戻ることのできる素材であればよい。換言すると、プローブ孔カバー300は、外力が加わって変形した場合、変形前の状態に戻る応力を生じるように構成されている。
例えば、プローブ孔カバー300の全体が熱硬化性エラストマー(以降、エラストマーと呼ぶ)で形成される場合、漏斗部301およびチューブ部302は一体成形されてもよい。また、プローブ孔カバー300は、複数の素材で形成されてもよく、例えば、漏斗部301およびチューブ部302の素材が異なっていてもよい。この場合、漏斗部301およびチューブ部302は、分離可能であってよい。具体的には、チューブ部302の他端には、漏斗部301の一端が接続される。尚、プローブ孔カバー300は交換可能である。
図5は、第1の実施形態に係る自動分析装置の処理を示すフローチャートである。制御回路9は、例えば、自動分析装置1の起動時において、記憶回路8に記憶されている制御プログラムを読み出し、システム制御機能91を実施する。システム制御機能91において制御回路9は、自動分析装置1の起動中において待避機能に関する処理を実行する。
(ステップST101)
制御回路9は、プローブによる試薬庫からの試薬の吸引を行っていないか否かを判定する。この判定は、例えば、自動分析装置の終了動作、試薬庫の休止時間、および自動分析装置のシステムエラーのうちの少なくとも一つに関する。具体的には、自動分析装置1の終了動作において試薬庫204の終了動作が完了しているか、自動分析装置1の起動時において試薬庫204内の試薬容器100へのアクセスが一定時間以上空くか、或いはプローブの検出エラーなどのシステムエラーが発生しているかなどを含む。
プローブによる試薬庫からの試薬の吸引を行っている(ステップST101:NO)と判定された場合、処理はステップST101へ戻り、待避機能に関する処理を継続する。プローブによる試薬庫からの試薬の吸引を行っていない(ステップST101:YES)と判定された場合、処理はステップST102へと進む。
(ステップST102)
プローブによる試薬庫からの試薬の吸引を行っていないと判定された後、制御回路9は、回転テーブルを所定の位置へ回転させる。具体的には、制御回路9は、テーブル回転機構2044を制御することにより、回転テーブル2043を所定の位置へ回転させる。所定の位置は、例えば、プローブ孔カバー300が試薬吸引孔H1を覆う位置である。具体的には、所定の位置は、例えば、試薬庫カバー2041に設けられた試薬吸引孔H1の直下に、プローブ孔カバー300の他端、即ち漏斗部301の口部を停止させる位置である。本実施形態では、プローブ孔カバー300は、隣接する試薬容器の間に設けられるため、所定の位置は、通常の回転テーブル2043の停止位置とは異なる。ステップST102の後、処理は終了する。尚、制御回路9は、プローブによる試薬庫204からの試薬の吸引動作が確認されたことを契機として、上記の待避機能に関する処理を都度実行させてもよい。
以上説明したように、第1の実施形態に係る自動分析装置は、試薬庫とプローブとを備える。試薬庫は、複数の試薬容器を格納可能であり、載置手段と、筐体と、蓋と、プローブ孔カバーとを備える。プローブは、複数の試薬容器の少なくともいずれかに収容される試薬を吸引する。載置手段は、複数の試薬容器を円環状に載置し、回転可能である。筐体は、載置手段、および載置手段に載置される複数の試薬容器を格納可能に形成される。蓋は、プローブが進入可能なプローブ孔を有し、前記筐体の開口を覆う。プローブ孔カバーは、載置手段に一部が固定され、載置手段の回転により、プローブ孔を覆う位置とプローブ孔を覆わない位置とへ経移動可能であり、載置手段の回転停止後に載置手段の回転動作前の形状に戻る。
従って、本実施形態に係る自動分析装置1は、プローブ孔カバー300を用いることにより、試薬庫204内へ流入する外気の経路を制限することができる。外気の流入経路が制限されることにより、例えば、試薬庫内での対流が起きにくくなり、筐体2042の内壁に発生しうる結露を抑制することができる。
さらに、本実施形態に係る自動分析装置1は、中空形状のプローブ孔カバー300を用いることにより、試薬吸引孔H1の内周面に発生しうる結露水を安全に筐体2042の底部へ逃がすことができ、試薬容器100への混入を防ぐことができる。また、プローブ孔カバー300が試薬吸引孔H1を覆うことにより、試薬吸引孔H1から異物が混入したとしても直接的に試薬容器100へ混入することを防ぐことができる。
(第1の実施形態の第1の応用例)
第1の実施形態では、回転テーブル上の隣接する試薬容器を載置する位置と位置との間にプローブ孔カバーを固定する構成について説明した。当該構成は、例えば、試薬庫内にスペースがある場合に有効である。他方、第1の実施形態の第1の応用例(以降、第1の応用例)では、回転テーブル上の試薬容器を載置する位置にプローブ孔カバーを固定する構成について説明する。
図6および図7を参照し、第1の応用例に係る試薬庫204aについて詳細に説明する。図6は、プローブ孔カバーを含む、第1の実施形態の第1の応用例に係る試薬庫をZ方向から見た透過図である。図7は、プローブ孔カバーを含む、図6の試薬庫のBB線断面を-Y方向から見た断面図である。
図6および図7に示される試薬庫204aは、試薬庫カバー2041と、筐体2042と、回転テーブル2043aと、プローブ孔カバー300と、テーブル回転機構2044とを備える。
回転テーブル2043aには、試薬容器100を載置する位置において、プローブ孔カバー300の一部を固定する孔が形成されている。例えば、回転テーブル2043aには、図7に示されるように、貫通孔H2aが形成されている。貫通孔H2aは、試薬容器100を載置する位置に形成され、プローブ孔カバー300を固定する。
以上説明したように、第1の応用例に係る自動分析装置は、試薬容器を載置する回転テーブルにおいて、試薬容器を載置する位置にプローブ孔カバーを固定する貫通孔が形成される。試薬容器が載置される位置にプローブ孔カバーを固定することにより、試薬庫内のスペースが無い場合であっても、プローブ孔カバーを用いることができるため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、プローブ孔カバーの構成、特にチューブ部は、前述した円柱形状に限らない。例えば、プローブ孔カバーのチューブ部は、S字に湾曲していてもよい。
図8は、プローブ孔カバーの他の形状を例示する図である。図8に示される試薬庫204bは、試薬庫カバー2041と、筐体2042と、回転テーブル2043bと、プローブ孔カバー300aと、テーブル回転機構2044とを備える。
プローブ孔カバー300aは、漏斗部301aと、チューブ部302aとを備える。漏斗部301aは、例えば、中空の逆円錐形の形状(逆円錐形状)を有し、円錐の先端にはチューブ部302aの一端が接続されている。チューブ部302aは、例えば、中空のS字形状を有する。チューブ部302aの他端は、例えば、貫通孔H2bに固定される。貫通孔H2bは、回転テーブル2043b上の試薬容器が載置される位置とは異なる位置に形成される。図8では、貫通孔H2bの直下に排出孔H3を位置させているため、プローブ孔カバー300a内に外気が流入したとしても、排出孔H3から外気が流出するため、試薬庫204b内への外気の流入を低減させることができる。
以上説明したように、プローブ孔カバーの形状は、全体的に直線となる形状に限らない。よって、例えば、回転テーブル上に設けられる貫通孔の位置を自由に設定することができるため、設計レイアウトの自由度を広げることができる。設計レイアウトの自由度が広がることにより、限られた試薬庫内のスペースに貫通孔を設けられたり、プローブ孔カバーを用いることによる効果がより効率的な位置に貫通孔を設けたりすることができる。効率的な位置とは、例えば、排出孔の直上に貫通孔を設ける位置である。
(第1の実施形態の第2の応用例)
第1の応用例では、回転テーブル上の試薬容器を載置する位置にプローブ孔カバーを固定する構成について説明した。当該構成は、例えば、試薬庫内にスペースが無い場合に有効である。他方、第1の実施形態の第2の応用例(以降、第2の応用例)では、試薬庫内にスペースが無い場合であっても、回転テーブル上の隣接する試薬容器を載置する位置と位置との間にプローブ孔カバーを固定する構成について説明する。
図9および図10を参照し、第2の応用例に係る試薬庫204cについて詳細に説明する。図9は、プローブ孔カバーを含む、第1の実施形態の第2の応用例に係る試薬庫をZ方向から見た透過図である。図10は、プローブ孔カバーを含む、図9の試薬庫のCC線断面を-X方向から見た断面図である。
図9および図10に示される試薬庫204cは、試薬庫カバー2041と、筐体2042と、回転テーブル2043cと、プローブ孔カバー300と、図示しないテーブル回転機構2044とを備える。
図9では、試薬容器100-1および試薬容器100-2がほぼ隙間無く載置されている。例えば、Z方向から見ると、プローブ孔カバー300と、試薬容器100-1および試薬容器100-2とが重なっているように見える。
図10では、試薬容器100-1および試薬容器100-2の間の位置に、プローブ孔カバー300が固定されている。試薬容器の形状によっては、試薬容器内の試薬を吸引するための吸引口の内径が、試薬容器自体の内径よりも小さい場合がある。この場合、プローブ孔カバー300の漏斗部301を試薬容器の形状に合わせて形成することにより、試薬容器が密集する試薬庫内であってもプローブ孔カバー300を回転テーブル2043cに固定することができる。また、回転テーブル2043c上においては、プローブ孔カバー300のチューブ部302の外径程度の隙間があればよい。
以上説明したように、プローブ孔カバーの形状は、試薬容器の形状や、試薬庫内のレイアウトに合わせて設計されてよい。これにより、試薬庫内の限られたスペースであっても、プローブ孔カバーを備えることが可能である。尚、プローブ孔カバーが直線形状に限らないことについては、第1の応用例にて説明した通りである。
(第2の実施形態)
第1の実施形態、第1の応用例、および第2の応用例では、回転テーブル上の複数の試薬容器が一重の円環状に載置される場合について説明した。他方、第2の実施形態では、回転テーブル上の複数の試薬容器が二重の円環状に載置される場合について説明する。
図11および図12を参照し、第2の実施形態に係る試薬庫204dについて詳細に説明する。図11は、複数のプローブ孔カバーを含む、第2の実施形態に係る試薬庫をZ方向から見た透過図である。図12は、複数のプローブ孔カバーを含む、図11の試薬庫のDD線断面を-Y方向から見た断面図である。
図11および図12に示される試薬庫204dは、試薬庫カバー2041aと、筐体2042と、回転テーブル2043dと、第1のプローブ孔カバー300-1と、第2のプローブ孔カバー300-2と、テーブル回転機構2044とを備える。
試薬庫カバー2041aは、筐体2042の開口を覆う蓋である。試薬庫カバー2041aには、第1の試薬吸引孔H1-1と、第2の試薬吸引孔H1-2とが設けられている。第1の試薬吸引孔H1-1および第2の試薬吸引孔H1-2は、試薬庫カバー2041aを貫通する孔であり、試薬分注プローブ209の回動軌道と、試薬容器100の開口部の移動軌道とが交差する位置に設けられる第1の試薬吸引孔H1-1および第2の試薬吸引孔H1-2の内径は、例えば、10mmである。
回転テーブル2043dは、試薬容器100が載置される台である。図11では、複数の試薬容器100が二重の円環状に載置される場合を例にしている。二重の円環のうち、外側を外周、内側を内周と呼ぶ。
回転テーブル2043dには、第1のプローブ孔カバー300-1の一部および第2のプローブ孔カバー300-2の一部をそれぞれ固定する二つの孔が形成されている。例えば、回転テーブル2043dには、図12に示されるように、第1の貫通孔H2-1および第2の貫通孔H2-2がそれぞれ形成されている。第1の貫通孔H2-1は、外周において、隣接する試薬容器100を載置する位置と位置との間に形成され、第1のプローブ孔カバー300-1を固定する。第2の貫通孔H2-2は、内周において、試薬容器100を載置する位置に形成され、第2のプローブ孔カバー300-2を固定する。尚、回転テーブル2043dに設けられる貫通孔の位置は、上記に限定されない。
第1のプローブ孔カバー300-1は、回転テーブル2043dに一部が固定される中空部材である。第1のプローブ孔カバー300-1の一端は、筐体2042の底側に位置し、第1のプローブ孔カバー300-1の他端は、試薬庫カバー2041aの底面側に位置している。
具体的には、第1のプローブ孔カバー300-1は、例えば、漏斗部301-1と、チューブ部302-1とを備える。第1のプローブ孔カバー300-1は、プローブ孔カバー300と同様の形状でもよい。漏斗部301-1の口部側は、第1のプローブ孔カバー300-1の他端に相当する。チューブ部302-1の他端は、第1のプローブ孔カバー300-1の一端に相当する。
第2のプローブ孔カバー300-2は、回転テーブル2043dに一部が固定される中空部材である。第2のプローブ孔カバー300-2の一端は、筐体2042の底側に位置し、第2のプローブ孔カバー300-2の他端は、試薬庫カバー2041aの底面側に位置している。尚、第2のプローブ孔カバー300-2は、プローブ孔カバー300と同様の形状でもよい。
具体的には、第2のプローブ孔カバー300-2は、例えば、漏斗部301-2と、チューブ部302-2とを備える。第2のプローブ孔カバー300-2は、プローブ孔カバー300と同様の形状でもよい。漏斗部301-2の口部側は、第2のプローブ孔カバー300-2の他端に相当する。チューブ部302-2の他端は、第2のプローブ孔カバー300-2の一端に相当する。
以上説明したように、プローブ孔カバーの数は、試薬庫カバーに設けられた試薬吸引孔の数に応じて増やしてもよい。これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、複数のプローブ孔カバーがある場合に、複数のプローブ孔カバーのそれぞれの一端、およびそれぞれの他端が共通の部材で形成されていてもよい。例えば、漏斗部301-1および漏斗部301-2を一体化させて共通の漏斗部としてもよいし、チューブ部302-1およびチューブ部302-2をどちらかに一本化してもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、簡易な構造で、試薬庫内への外気流入経路を制限することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 自動分析装置
2 分析機構
3 解析回路
4 駆動機構
5 入力インタフェース
6 出力インタフェース
7 通信インタフェース
8 記憶回路
9 制御回路
91 システム制御機能
100-1,100-2 試薬容器
201 反応ディスク
202 恒温部
203 ラックサンプラ
204,204a,204b,204c,204d 試薬庫
206 サンプル分注アーム
207 サンプル分注プローブ
208 試薬分注アーム
209 試薬分注プローブ
211 測光ユニット
300,300a プローブ孔カバー
300-1 第1のプローブ孔カバー
300-2 第2のプローブ孔カバー
301,301-1,301-2,301a 漏斗部
302,302-1,302-2,302a チューブ部
2011 キュベット
2031 試料ラック
2041,2041a 試薬庫カバー
2042 筐体
2043,2043a,2043b,2043c,2043d 回転テーブル
2044 テーブル回転機構
D1 方向
D2 方向
D3 方向
H1 試薬吸引孔
H1-1 第1の試薬吸引孔
H1-2 第2の試薬吸引孔
H2,H2a,H2b 貫通孔
H2-1 第1の貫通孔
H2-2 第2の貫通孔
H3 排出孔

Claims (13)

  1. 複数の試薬容器を格納可能な試薬庫と、
    前記複数の試薬容器の少なくともいずれかに収容される試薬を吸引するプローブと
    を具備し、
    前記試薬庫は、
    前記複数の試薬容器を円環状に載置し、回転可能な載置手段と、
    前記載置手段、および前記載置手段に載置される前記複数の試薬容器を格納可能に形成される筐体と、
    前記プローブが進入可能なプローブ孔を有し、前記筐体の開口を覆う蓋と、
    前記載置手段に一部が固定され、前記載置手段の回転により、前記プローブ孔を覆う位置と前記プローブ孔を覆わない位置とへ移動可能であり、少なくとも一部が弾性部材で形成され、変形した場合、変形前の状態に戻る応力を生じるように構成された
    プローブ孔カバーと
    を備える、自動分析装置。
  2. 前記プローブ孔カバーは、中空形状である、
    請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記プローブ孔カバーは、一端に前記筐体の底が位置し、他端に前記蓋の裏側が位置し、
    前記他端の内径は、前記一端の内径よりも大きい、
    請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記他端の内径は、前記プローブ孔の内径よりも大きい、
    請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 前記プローブ孔カバーは、支持部とカバー部とで構成され、
    前記支持部は、中空の円柱形状であり、
    前記カバー部は、中空の逆円錐形状である、
    請求項1に記載の自動分析装置。
  6. 前記支持部および前記カバー部は、分離可能であり、
    前記支持部は、一端に前記筐体の底が位置し、他端に前記カバー部の一端が接続され、
    前記カバー部は、一端に前記支持部の他端が接続され、他端に前記蓋の裏側が位置し、
    前記カバー部の他端の内径は、前記カバー部の一端の内径よりも大きい、
    請求項5に記載の自動分析装置。
  7. 前記カバー部の他端の内径は、前記プローブ孔の内径よりも大きい、
    請求項6に記載の自動分析装置。
  8. 前記載置手段は、前記プローブ孔カバーの前記一部を固定するための貫通孔を有する、
    請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の自動分析装置。
  9. 前記試薬庫は、
    前記載置手段を回転させる回転機構
    を更に備え、
    前記回転機構は、前記プローブ孔カバーが前記プローブ孔を覆う位置に前記載置手段を回転させる、
    請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の自動分析装置。
  10. 前記プローブによる前記試薬庫からの試薬の吸引を行っていないか否かを判定する判定部、
    を更に具備し、
    前記プローブによる前記試薬庫からの試薬の吸引を行っていないと判定された場合に、
    前記回転機構は、前記プローブ孔カバーが前記プローブ孔を覆う位置に前記載置手段を回転させる、
    請求項9に記載の自動分析装置。
  11. 前記判定は、自動分析装置の終了動作、試薬庫の休止時間、および自動分析装置のシステムエラーのうちの少なくとも一つに関する、
    請求項10に記載の自動分析装置。
  12. 前記プローブ孔カバーは、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、およびゴムのうちの少なくとも一つの素材で形成される、
    請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の自動分析装置。
  13. 複数の試薬容器を円環状に載置し、回転可能な載置手段と、
    前記載置手段、および前記載置手段に載置される前記複数の試薬容器を格納可能に形成される筐体と、
    前記複数の試薬容器の少なくともいずれかに収容される試薬を吸引するプローブが進入可能なプローブ孔を有し、前記筐体の開口を覆う蓋と、
    前記載置手段に一部が固定され、前記載置手段の回転により、前記プローブ孔を覆う位置と前記プローブ孔を覆わない位置とへ移動可能であり、少なくとも一部が弾性部材で形成され、変形した場合、変形前の状態に戻る応力を生じるように構成されたプローブ孔カバーと
    を具備する、試薬庫。
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