JP7292915B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和システムに関し、効率的に熱エネルギーを利用しつつ快適な室内環境を提供可能な空気調和システムに関する。
従来、還気系を介し空調対象空間に連通する還気通路と、外気系及び還気系に連通する外気通路と、還気通路及び外気通路に連通すると共に空調対象空間に連通する給気通路とを設定し、還気通路には還気冷却コイル及び加湿器を配置し、外気通路には、還気冷却コイルと連通する外気・還気冷却コイルを配置した空気調和機が知られている(特許文献1)。
特開2007-64556号公報
しかしながら、上記空気調和機では、冷媒である冷水が、直列、或いは並列に接続された還気冷却コイル及び外気・還気冷却コイルを流れるように構成されているため、外気或いは還気の冷却により提供可能な室内環境が制限されてしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、エネルギーを効率的に利用しつつ、快適な室内環境を提供可能な空気調和システムを提供することを目的とする。
この課題を解決するための空気調和システムの構成として、対象となる室内の環境を調整するための熱源となる熱媒体を供給する熱交換装置と、前記熱交換装置から供給される熱媒体の熱を利用し、室内の空気の状態を調整する空気装置と、熱交換装置及び空気装置の動作を制御する制御装置と、を備えた空気調和システムであって、前記熱交換装置は、外気と熱交換をするための前記外気用コイルと、還気と熱交換をするための前記還気用コイルと、運転状態に応じて前記外気用コイルと前記還気用コイルの両方又はいずれか一方を流通、若しくは外気用コイルや還気用コイルを経由せずに流通し、循環する熱媒体の温度を調節する熱源と、前記熱源により温度が調整された熱媒体を前記外気用コイルと前記還気用コイルの両方又はいずれか一方、若しくは外気用コイルや還気用コイルを経由せずに流通させるポンプと、前記熱源から供給される熱媒体の前記外気用コイルに流入する流量を調整する第1の弁と、前記第1の弁の下流側に設けられ、前記還気用コイルに流入する前記熱媒体の流量を調整する第2の弁と、を備え、空気装置は、室内に送出する給気を生成する空気調和機を備え、前記空気調和機は、外界と隔絶された空間を形成し、前記外気用コイルと、前記還気用コイルと、還気の熱を外気に伝達する全熱交換器と、が設けられた筐体を有し、筐体は、室内の還気が流入する流路と、外気が流入する流路と、筐体内に流入した還気を還気用コイルに通過させ、熱交換した後に給気とする1の流路と、前記1の流路を流れる還気の流量を制御する1のダンパーと、筐体内に流入した還気を全熱交換器に通過させ、全熱交換器と熱交換した後に筐体外への排出を可能とする2の流路と、前記2の流路を流れる還気の流量を制御する2のダンパーと筐体内に流入した還気を全熱交換器及び還気用コイルと熱交換することなく筐体外に排出を可能とする3の流路と、前記3の流路を開放、閉鎖する3のダンパーと、筐体内に流入した外気を全熱交換器及び外気用コイルを通過させ、熱交換した後に給気とする4の流路と、前記4の流路を流れる外気の流量を制御する4のダンパーと、筐体内に流入した外気を全熱交換器及び外気用コイルと熱交換することなく給気とする5の流路と、前記5の流路を開放、閉鎖するダンパーと、制御装置は、運転状態に応じて前記熱源、前記ポンプ、前記第1の弁、前記第2の弁及び前記1乃至5のダンパーの動作を制御する構成とした。
本構成によれば、効率的に熱エネルギーを利用しつつ快適な室内環境を提供することができる。
また、前記空気装置は、室内の還気を筐体内に吸引する還気ファンと、前記給気とされた空気を筐体から送出する給気ファンと、室内に送出する給気の風量を調整する可変風量装置と、を備え、可変風量装置の動作状態に基づいて還気ファン及び給気ファンの回転が制御される構成としても良い。
また、前記空気装置は、室内から還気を空気調和機に流す5の経路と、前記5の経路の途中で還気を大気中への放出するための6の経路と、前記6の経路を開放・閉鎖する6のダンパーと、を備え、前記制御装置が運転状態に基づいて6のダンパーの開閉動作を制御する構成としても良い。
また、前記空気装置は、空気調和機から給気を室内に送出する7の経路と、前記7の経路の途中から外気を流入させるための8の経路と、前記8の経路開放・閉鎖する8のダンパーと、を備え、前記制御装置が運転状態に基づいて8のダンパーの開閉動作を制御する構成としても良い。
また、前記空気調和機から送出された給気は、室内の床下に設けられた給気流入口から室内に流入する構成としても良い。
また、前記第1の弁は、三方弁であって、前記熱源から供給される熱媒体を前記外気用コイルに流入させる流路と前記外気用コイルを迂回させる流路とを有し、前記外気用コイルを通過した熱媒体と、前記迂回した熱媒体とが合流した熱媒体とを前記第2の弁に供給する流路を備え、前記第2の弁は、三方弁であって、
前記合流した熱媒体を前記還気用コイルに流入させる流路と、前記還気用コイルを迂回させる流路とを有し、
前記還気用コイルを通過した熱媒体と、前記還気用コイルを迂回した熱媒体とが合流した熱媒体を前記熱源に戻す流路を備えた構成としても良い。
なお、前述の発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
空気調整機のシステム構成の一例を示す図である。 熱源装置の動作を示す図である。 熱源装置の動作を示す図である。 熱交換部の構成図を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。 空気調和システムの動作を示す図である。
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る空気調和システム1の概略構成図である。空気調和システム1は、対象となる室内の環境を調整するための熱源となる熱媒体を供給する熱交換装置2と、熱媒体を介して供給される熱を利用し、室内の空気の状態を調整する空気装置5と、熱交換装置2及び空気装置5の動作を制御する制御装置100とを備える。
[熱交換装置]
図2(a)は、図1に示す熱交換装置2のみを抽出した図である。以下、図2(a)及び図1を参照しつつ熱交換装置2の構成について説明する。
図2(a)に示すように、本実施形態に係る熱交換装置2は、室内環境を調整するための熱源としての熱媒体を供給する熱源機器10と、室内Rに供給する空気(以下給気という)に熱源機器10から供給される熱媒体の熱を伝達する2つの熱交換コイル(以下、単にコイルという)12;13と熱媒体のコイル12;13への流路を形成する2つの三方弁14;15とを含んで構成される熱交換部8とを備える。
熱源機器10は、コイル12;13に供給する熱媒体を所定の温度に加熱、或いは冷却するための装置である。本実施形態では、熱媒体に水を用いるものとし、空気調和システム1の運転状態に応じて温水や冷水を供給可能に構成される。熱源機器10は、例えば、熱媒体を外部に流出させる流出部10Aと、外部に流出した熱媒体が流入する流入部10Bとを有し、流出部10Aから流出した熱媒体を、上述の2つのコイル12;13、複数の管及び2つの三方弁14;15等により形成される流路(以下、循環路という)を経て流入部10Bから流入するように構成される。なお、以下の説明では、循環路において流出部10A側を上流側、流入部10B側を下流側として説明する。
熱源機器10は、制御装置100と電気的に接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて、温水の温度や冷水の温度が設定される。また、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bには、流出部10Aから流出する熱媒体の熱量を検出する流出側センサー116Aと、流入部10Bに流入する熱媒体の熱量を検出する流入側センサー116Bとが設けられる。流出側センサー116A及び流入側センサー116Bには、例えば、温度センサー及び流量センサーを利用することができる。なお、本実施形態では、流出部10Aから流出する熱媒体の流量と流入部10Bから流入する熱媒体の流量が、同じとなるため、流出部10A及び流入部10Bのいずれか一方に流量センサーを設けるようにしても良い。また、流出側センサー116A及び流入側センサー116Bを熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bに設けるものとしたが、これに限定されない。例えば、その位置は熱源機器10の近傍であれば良い。
以下の説明では、流出部10A及び流入部10Bのそれぞれに流出側センサー116Aとして温度センサー及び流量センサー、流入側センサー116Bとして温度センサー及び流量センサーが設けられるものとして説明する。流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出された熱媒体の温度及び流量は、制御装置100に出力される。
図1に示すように、循環路には、上流側から順に、ポンプ20、三方弁14、コイル12、三方弁15、コイル13が配置される。
流出部10Aには、管21を介してポンプ20が接続され、熱源機器10により所定温度に調整された熱媒体が管21を通じてポンプ20に送出される。ポンプ20は、制御装置100と電気的に接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて、熱源機器10から供給される熱媒体の吐出量(流量)が制御される。ポンプ20の吐出量の制御は、例えば、図外のインバーターを介して制御され、流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出された熱媒体の温度及び流量に基づいて、制御装置100が流出部10A及び流入部10Bにおける熱媒体の熱量を算出し、流出部10A及び流入部10Bにおける熱媒体の温度差が大きくなるように制御装置100によって制御される。このようにポンプ20を制御することにより、ポンプ20への熱媒体の流量を少なくすることができる。
本実施形態では、ポンプ20を一つとして説明するが、その数は限定されない。好ましくは、必要とされる能力を複数のポンプで負担することが望ましい。一般に大型ポンプ、小型ポンプのいずれも吐出量は、モーターの回転数によって制御される。モーターの回転数は、大型ポンプ、小型ポンプのいずれも制御可能な範囲がほぼ同じである。したがって、大型ポンプと小型ポンプを制御可能な最小回転数で回転させた場合、大型ポンプよりも小型ポンプの吐出量が少ないことは明らかである。そうすると、大型ポンプの最大吐出量を賄うことができる複数の小型ポンプを用い、小型ポンプの運転台数や回転数を制御することにより、大型ポンプ1台で制御可能な吐出量の範囲よりも広い範囲で熱媒体の吐出量を制御できることになる。これにより、流出部10A及び流入部10Bにおける熱媒体の温度差を大きくするための流量の制御がより広い範囲で行うことができる。
また、本実施形態では、ポンプ20を流出部10A側に設けるものとしたが、流入部10B側に設けても良く、また、流出部10A側及び流入部10B側の双方に設けても良い。
コイル12;13は、内部を流れる熱媒体と、外部を流れる空気との熱の交換を行う熱交換器である。三方弁14;15は、例えば、電気的な信号に基づいて流路の切り替えや分流する流量を調整可能な電動弁・電磁弁等が用いられる。三方弁14;15は、制御装置100と電気的に接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて、動作が制御される。
ポンプ20には、管22を介して三方弁14が接続され、管22を通じて流入した熱媒体を三方弁14に吐出する。三方弁14には、コイル12に接続される管23と、コイル13を迂回して下流側に向けて熱媒体を流下させる管24とが接続される。
コイル12には、熱交換後の熱媒体を流出させる管25が接続される。管25は、図外の合流管を介して管24と接続され、当該管25を流れた熱媒体と、管24を流れた熱媒体とが合流可能に構成される。
合流管には、管24や管25を流れた熱媒体が流下する管26が接続され、管26を介して三方弁15が接続される。三方弁15には、コイル12に接続される管27と、コイル13を迂回して下流側に向けて熱媒体を流下させる管28とが接続される。
コイル13には、熱交換後の熱媒体を流出させる管29が接続される。管29は、図外の合流管を介して管28と接続され、当該管29を流れた熱媒体と、管28を流れた熱媒体とが合流可能に構成される。合流管には、管28や管29を流れた熱媒体が流下する管30が接続され、管30を介して流入部10Bに接続される。
前記構成の熱交換装置2によれば、流出部10Aから流入部10Bに至る循環路は、三方弁14;15の動作により複数の流路を選択的に形成することができる。図2(a)乃至図2(d)は、コイル12;13の両方に熱媒体を通過させるときの流路パターン、図3(a)乃至図3(d)は、コイル12又はコイル13の一方にのみに熱媒体を通過させるときの流路パターン、図3(e)は、コイル12及びコイル13を熱媒体を通過させないときの流路パターンを示している。
以下、図2(a)乃至図2(d)及び図3(a)乃至図3(e)に基づいて三方弁14;15の熱媒体の流路について説明する。
図2(a)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管23、管24の双方を流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、三方弁14に接続された管23を経てコイル12を経由するルートと、管24を経てコイル12を迂回するルートとに分かれて流れる。コイル12を経由した熱媒体は、管25を経て、コイル12を迂回して管24を流れた熱媒体と合流し、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管27、管28の双方を流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、三方弁15に接続された管27を経てコイル13を経由するルートと、管28を経てコイル13を迂回するルートとに分かれて流れる。コイル13を経由した熱媒体は、管29を経て、コイル13を迂回して管28を流れた熱媒体と合流し、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図2(b)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管23のみに流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、三方弁14に接続された管23を経てコイル12を経由するルートを流れる。コイル12を経由した熱媒体は、管25、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管27;28の双方を流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、三方弁15に接続された管27を経てコイル13を経由するルートと、管28を経てコイル13を迂回するルートとに分かれて流れる。コイル13を経由した熱媒体は、管29を経て、コイル13を迂回して管28を流れた熱媒体と合流し、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図2(c)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管23;24を流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、三方弁14に接続された管23を経てコイル12を経由するルートと、管24を経てコイル12を迂回するルートとに分かれて流れる。コイル12を経由した熱媒体は、管25を経て、コイル12を迂回して管24を流れた熱媒体と合流し、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管27のみを流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、三方弁15に接続された管27を経てコイル13を経由するルートを流れる。コイル13を経由した熱媒体は、管29、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図2(d)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管23のみを流れるように三方弁14を動作せることにより、熱媒体は、三方弁14に接続された管23を経てコイル12を経由するルートを流れる。コイル12を経由した熱媒体は、管25、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管27のみを流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、三方弁15に接続された管27を経てコイル13を経由するルートを流れる。コイル13を経由した熱媒体は、管29、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図3(a)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管24のみを流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、三方弁14に接続された管24を経てコイル12を迂回するルートを流れる。コイル12を迂回した熱媒体は、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管27;管28の双方を流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、三方弁15に接続された管27を経てコイル13を経由するルートと、管28を経てコイル13を迂回するルートとに分かれて流れる。コイル13を経由した熱媒体は、管29を経て、コイル13を迂回して管28を流れた熱媒体と合流し、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図3(b)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管24のみを流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、三方弁14に接続された管24を経てコイル12を迂回するルートを流れる。コイル12を迂回した熱媒体は、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管27のみを流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、管27を経てコイル13を経由するルートを流れる。コイル13を経由した熱媒体は、管29、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図3(c)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管23;管24の双方を流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、管23を経てコイル12を経由するルートと、管24を経てコイル12を迂回するルートとに分かれて流れる。コイル12を経由した熱媒体は、管25を経て、コイル12を迂回して管24を流れた熱媒体と合流し、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管28のみを流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、管28、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図3(d)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管23のみを流れるように三方弁14を動作させることにより、熱媒体は、管23を経てコイル12を経由するルートを流れる。コイル12を経由した熱媒体は、管25、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管28のみを流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、管28、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。
図3(e)に示すように、ポンプ20の動作により流出部10Aから流出し、管21;22を経て三方弁14に達した熱媒体が管24のみを流れるように三方弁14を動作させることにより、管24を経てコイル12を迂回するルートを流れる。管24を流れた熱媒体は、管26を経て三方弁15に達する。三方弁15に達した熱媒体が管28のみを流れるように三方弁15を動作させることにより、熱媒体は、管28、合流管30を経て流入部10Bへと戻る。つまり、本例では、熱交換部8において外気や還気と熱媒体との間で熱交換は行われない。
以上説明したように、本実施形態に係る熱交換装置2によれば、熱源機器10から供給される熱媒体の流通経路を9通り形成することができる。つまり、少なくとも9通りの流通経路を利用して空気装置5に熱を供給することができる。また、三方弁14;15において熱媒体を各方向へ分流するときの流量を制御することにより、より多くのパターンで空気装置5に熱を供給することができる。
[空気装置]
図1に示すように、空気装置5は、前述のコイル12;13が設けられる空気調和機50と、対象となる室内Rと空気調和機50とを接続する複数のダクト等により構成される。
室内Rには、空気調和機50において温度や湿度が調整された空気(以下、給気という)を送出するための吹出口R1と、室内Rの空気を空気調和機50に還気として送出する還気口R2とが設けられる。吹出口R1は、例えば、床FLに複数設けられる。床下Ufは、例えば、各吹出口R1に共通する空間として利用される。床下Ufには、給気が流入する給気流入口48が設けられる。給気流入口48は、ダクト42、ダクト41、可変風量装置49、ダクト40を介して空気調和機50と接続される。
還気口R2は、例えば、室内Rにおける壁面の天井側に設けられ、床FLから送出された空気が室内Rを上下方向に流れるように構成される。還気口R2は、ダクト34を介して空気調和機50と接続される。
図4は、空気調和機の構成図である。図4に示すように、空気調和機50は、外界と隔絶可能な空間を形成する筐体52を有する。筐体52には、内部の空間を複数の領域に区画する複数の仕切り壁53;54が設けられ、外気が導入される外気通路56と、還気が導入される還気通路58と、外気通路56と還気通路58とが合流し、室内Rに供給する給気が生成される給気生成部としての給気生成室60とが形成される。筐体52には、外気通路56に開口する外気取入口61と、還気通路58に開口する還気取入口62、還気排出口63及び還気直排気口64と、給気生成室60に開口する給気口65及び外気取入口66とが設けられる。
外気取入口61及び還気排出口63は、例えば、筐体52を形成する同一の壁面に設けられる。
外気取入口61及び還気排出口63の間には、この外気取入口61及び還気排出口63とが設けられた壁面から、対向する壁面に向けて達することなく延長する仕切り壁53が設けられる。
これにより、筐体52の内壁と仕切り壁53とで囲まれる外気通路56と還気通路58が形成される。外気通路56及び還気通路58は、仕切り壁53に沿って平行に延長し、外気通路56を流れた外気と、還気通路58を流れた還気とが仕切り壁53の終端部を過ぎて合流可能に構成される。この外気と還気とが合流する空間が給気生成室60である。
還気通路58には、仕切り壁53と平行に延長する還気通路仕切り壁54が設けられる。還気通路仕切り壁54は、仕切り壁53の始端側である一側壁側から一側壁に対向する他側壁まで延長して設けられる。これにより、還気通路58には、還気通路仕切り壁54と筐体52の内壁との間で区画される流入側還気通路58Aと、還気通路仕切り壁54と仕切り壁53との間で区画される給気側還気通路58Bとが形成される。
流入側還気通路58A及び給気側還気通路58Bは、還気通路仕切り壁54により互いに平行な直線状に形成される。流入側還気通路58Aの一端側には、還気取入口62が開口し、他端側には還気直排気口64が開口する。本実施形態では、還気取入口62と還気直排気口64とは、例えば、互いに対向するように設けられる。還気通路仕切り壁54には、還気取入口62から還気直排気口64に至る間において流入側還気通路58Aに流入した還気を給気側還気通路58Bへと流入させる開口部67が設けられる。
還気取入口62の外側には、還気が流れるダクト35が接続され、内側には還気を取り込むための還気ファン90が設けられる。還気ファン90は、制御装置100と接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて回転数が制御される。
還気直排気口64には、当該還気直排気口64の開口を開放、閉鎖するダンパー(以下、還気直排気ダンパーという)68が設けられる。還気直排気ダンパー68は、還気取入口62から流入した還気を流入側還気通路58Aにおいて直接的に排出可能とするように設けられる。還気直排気ダンパー68は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、制御装置100と接続される。そして、還気直排気ダンパー68は、制御装置100から出力される信号に基づいて、還気直排気口64の開口を開放、閉鎖する。
給気側還気通路58Bには、開口部67から流入した還気を還気排出口63から排出する排出量を制御するダンパー(以下、排気ダンパーという)70と、外気に混合する還気の流量を制御するダンパー(以下、還気ダンパーという)72と、コイル13とが設けられる。
排気ダンパー70は、給気側還気通路58Bにおいて開口部67よりも還気排出口63側に設けられ、還気ダンパー72は、給気側還気通路58Bにおいて開口部67よりも給気生成室60側に設けられる。コイル13は、還気ダンパー72よりも給気生成室60側に還気用コイルとして設けられる。排気ダンパー70及び還気ダンパー72は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、それぞれ制御装置100と接続される。
また、排気ダンパー70と還気排出口63との間には、全熱交換器74が設けられる。全熱交換器74は、給気側還気通路58Bと外気通路56とに跨いで設けられ、還気の有する熱を外気に伝達可能に構成される。
さらに、排気ダンパー70は、制御装置100から出力される信号に基づいて、開口部67から流入した還気を、全熱交換器74を通過させて還気排出口63から排出する流量を制御する。また、還気ダンパー72は、制御装置100から出力される信号に基づいて、開口部67から流入した還気をコイル13に通過させる流量を制御する。
外気通路56には、外気取入口61側から順に、外気取入口61から流入する外気を浄化するためのフィルター76と、上述の全熱交換器74と、外気取入口61から流入する外気の流入量を制御するダンパー(以下外気ダンパーという)78と、外気用コイルとしてのコイル12と、加湿器80とが設けられる。
外気ダンパー78は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、制御装置100と接続される。そして、外気ダンパー78は、制御装置100から出力される信号に基づいて、外気通路56における開口面積を変化させて外気取入口61から外気通路56に流入する外気の流量を制御する。
加湿器80は、例えば、水スプレー、気化式加湿器、超音波加湿器、蒸気スプレー等が用いられる。加湿器80には、配管81を介して水や蒸気等の加湿用媒体を供給する水供給源82が接続される。配管81の途中には、加湿器80への加湿用媒体の供給・停止を制御する開閉弁83が設けられる。開閉弁83は、制御装置100と接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて開閉し、加湿器80への加湿用媒体の必要量を制御する。
給気生成室60には、給気口65及び外気取入口66が開口する。給気口65の外側には、室内Rに向けて給気が流れるダクト40が接続され、内側には室内Rに給気を送出するための給気ファン92が設けられる。外気取入口66は、例えば、筐体52を形成する壁部の一部を外側に膨出するように形成された膨出部84に設けられる。膨出部84には、外気取入口66から取り込まれた外気を浄化するフィルタ88と、外気取入口66からの外気の流入を制御するダンパー(以下、給気室外気ダンパーという)86とが設けられる。給気室外気ダンパー86は、例えば、閉じた状態において膨出部84が形成された壁部の一部と一体的となるように設けられる。
給気生成室60には、室内Rへの送出前に生成された給気を浄化するフィルター94が設けられる。そして、フィルター94によって浄化された給気が給気ファン92により室内Rに向けて送出される。給気ファン92は、制御装置100と接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて回転数が制御される。
前述の還気ファン90及び給気ファン92は、例えば、インバーター制御により回転数が制御される。還気ファン90として用いられるファンの台数と、給気ファン92として用いられるファンの台数は、限定されない。好ましくは、必要とされる能力を複数のファンで負担することが望ましい。一般に大型ファン、小型ファンのいずれも吐出量は、モーターの回転数によって制御される。モーターの回転数は、大型ファン、小型ファンのいずれも制御可能な範囲がほぼ同じである。したがって、大型ファンと小型ファンを制御可能な最小回転数で回転させた場合、大型ファンよりも小型ファンの送風量が少ないことは明らかである。そうすると、大型ファンの最大送風量を賄うことができる複数の小型ファンを用い、小型ファンの運転台数や回転数を制御することにより、大型ファン1台で制御可能な送風量の範囲よりも広い範囲で還気や給気の送風量を制御できることになる。これにより、熱交換部8において、ポンプ20により流量が調整された熱媒体と、還気や外気との熱の交換効率が向上するとともに、室内Rの環境を快適にするための制御を幅広く提供することができる。
空気調和機50の給気口65と室内Rの床下Ufに開口する給気流入口48との間には、給気ファン92から送出された給気が流通する給気経路が形成される。給気経路は、給気口65に接続されたダクト40、ダクト40に接続された可変風量装置49、可変風量装置49に接続されるダクト41、ダクト41と給気流入口48とを接続するダクト42により構成される。
可変風量装置49は、制御装置100と接続され、制御装置100から出力される信号に基づいて、室内Rに送出する給気の風量を調整する。可変風量装置49から送出された給気は、ダクト41、ダクト42、給気流入口48を経て床下Ufへと送出される。
ダクト41には、給気経路を開放・閉鎖するダンパー(以下、給気経路開閉ダンパーという)43が設けられる。給気経路開閉ダンパー43は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、制御装置100と接続される。そして、制御装置100から出力される信号に基づいて給気経路を開閉する。
ダクト41とダクト42とが接続される接続部には、給気経路への外気の導入を可能にする外気導入路を形成するダクト44の一端側が接続される。ダクト44の他端側には、外気を取り入れる外気取入口45と、取り入れられた外気を浄化するフィルタ46とが一体化されたフィルタユニットが接続される。ダクト44には、該ダクト44により形成される外気導入路を開放・閉鎖するダンパー(以下、外気導入路開閉ダンパーという)47が設けられる。外気導入路開閉ダンパー47は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、制御装置100と接続される。そして、制御装置100から出力される信号に基づいて外気導入経路を開閉する。
還気取入口62と室内Rに開口する還気口R2との間には、還気ファン90により吸引される還気経路が形成される。還気経路は、還気取入口62に接続されるダクト35、ダクト35と還気口R2とを接続するダクト34により構成される。
ダクト34には、還気経路を開放・閉鎖するダンパー(以下、還気経路開閉ダンパーという)38が設けられる。還気経路開閉ダンパー38は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、制御装置100と接続される。そして、制御装置100から出力される信号に基づいて還気経路を開閉する。
ダクト34とダクト35とが接続される接続部には、還気を大気中に直接放出するためのダクト36が接続される。ダクト36は、屋外に設けられた排気塔37に接続され、ダクト34とともに還気放出路を形成する。排気塔37は、外風圧(外気の速度)によって受動的に動作し、外気の速度が所定値以上のときにダクト36を介して接続される室内Rの空気を屋外に排出する排気手段として機能する。ダクト36の途中には、該ダクト36により形成される還気放出路を開放・閉鎖するダンパー(以下、還気放出路開閉ダンパーという)39が設けられる。還気放出路開閉ダンパー39は、電気的に開閉動作が制御可能に構成され、制御装置100と接続される。そして、制御装置100から出力される信号に基づいて還気放出経路を開閉する。
[制御装置]
制御装置100は、熱源機器10と空気調和機50との間に設けられた流量計116A;116B、空気調和機50、室内R及び屋外等に設けられた複数のセンサー102;104;106;108;110;112;114A;114B;114C等により検出された情報に基づいて、熱源機器10の運転モードの切り替えやポンプ20の運転、空気調和機50の2つの三方弁14;15、複数のダンパー68;70;72;78;86、還気ファン90、給気ファン92、開閉弁83、可変風量装置49、複数のダンパー38;39;43;47等を制御対象としてその動作を制御する。
外気通路56には、該外気通路56に設けられたコイル12と加湿器80との間に、外気通路56内に取り込まれた外気に含まれる湿度(外気露点温度)を検出するための露点温度センサー102と、外気通路56内に取り込まれた外気の温度(外気温度)を検出する温度センサー104が設けられる。
給気生成室60には、室内Rに送出される給気の温度(給気温度)を検出する温度センサー106が設けられる。また、室内Rには、室内Rの空気の温度(室内温度)を検出する温度センサー108、室内Rの空気の湿度(室内湿度)を検出する湿度センサー110及び室内Rの空気に含まれる二酸化炭素量を検出するCO2センサー112が設けられる。
屋外には、大気中の温度(外気温度)を検出する温度センサー114A、大気中の湿度(外気湿度)を検出する湿度センサー114B、大気の風速(外気風速)を検出する風速センサー114Cが設けられる。
流量計116A;116B及び前記センサー102;104;106;108;110;112;114A;114B;114Cは、制御装置100と電気的に接続され、検出した情報を制御装置100に出力する。
制御装置100は、所謂コンピュータであって、空気調和システム1の運転動作を制御するためのプログラムが記憶される記憶手段、記憶手段に記憶されたプログラムを実行するCPU、前記各センサーから入力される信号や上述の制御対象に出力する信号を入出させるための入出力インターフェースと、運転環境を設定するための入力設定手段として機能する操作パネル、室内環境や運転状態を表示する表示手段としての表示パネル等を備える。制御装置100は、操作パネルから入力された情報に基づいて運転動作を制御する。
以下、本実施形態に係る空気調和システム1の運転例に基づいて制御装置100の動作について説明する。
[冷房運転]
図5は、冷房運転時の空気調和システム1の動作状態を示している図である。
制御装置100は、冷房運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を閉じ、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
(1)~(3)のようにダンパーを開閉させることにより、室内Rの還気を空気調和機50に送出する流路が形成される。空気調和機50には、流入した還気を還気排出口63から排気する流路と、給気生成室60に流す流路とが形成されるとともに、外気を給気生成室60に取り込む流路が形成される。さらに、給気生成室60において還気及び外気を混合した給気を室内Rに供給する流路が形成される。
なお、排気ダンパー70及び外気ダンパー78は、CO2センサー112により検出された室内Rの二酸化濃度に応じてその開度が制御装置100により制御され、室内Rへの給気に含まれる外気の導入量が調整される。
制御装置100は、熱源機器10に信号を出力し、熱源機器10の運転を冷水モードに設定し、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出される温度及び流量に基づいてポンプ20から吐出される熱媒体の流量を調整する。
前記熱媒体の流量は、流出部10Aから流出する熱媒体の温度と、流入部10Bに流入する熱媒体の温度との(温度)差が大きくなるように制御されることが好ましい。例えば、冷房運転では、流出部10Aにおける熱媒体の温度を6℃、流入部10Bにおける熱媒体の温度を16℃等として制御装置100に設定し、流出部10A及び流入部10Bで検出される熱媒体の温度及び流量に応じて設定された温度及び温度差が確保されるようにポンプ20の動作を制御すれば良い。
制御装置100は、露点温度センサー102により検出された外気露点温度に基づいて、外気通路56に流入した外気があらかじめ設定された露点温度となるように三方弁14を制御し、コイル12により高温多湿の外気を冷却することで除湿する。また、制御装置100は、温度センサー106により検出された温度に基づいて、給気があらかじめ設定された給気温度となるように三方弁15を制御し、コイル13により還気を冷却する。
即ち、本運転状態では、熱媒体は、図2(a)に示すように流れるように三方弁14;15が制御される。
なお、外気は、コイル12による冷却前に、全熱交換器74により還気排出口63から排出される還気を利用して冷却される。
そして、制御装置100は、温度センサー108により検出された室内温度に基づいて、室内Rの温度があらかじめ設定された温度となるように可変風量装置49を制御し、吹出口R1から適正風量を室内Rに供給する。なお、空気調和機50に設けられた還気ファン90及び給気ファン92は、この可変風量装置49の動作状態に応じて回転数が制御される。
[暖房運転]
図6は、暖房運転時の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
制御装置100は、暖房運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を閉じ、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
(1)~(3)のようにダンパーを開閉させることにより、室内Rの還気を空気調和機50に送出する流路が形成される。空気調和機50には、流入した還気を還気排出口63から排気する流路と、給気生成室60に流す流路とが形成されるとともに、外気を給気生成室60に取り込む流路が形成される。さらに、給気生成室60において還気及び外気を混合した給気を室内Rに供給する流路が形成される。
なお、排気ダンパー70及び外気ダンパー78は、CO2センサー112により検出された室内Rの二酸化濃度に応じてその開度が制御装置100により制御され、室内Rへの給気に含まれる外気の導入量が調整される。
制御装置100は、熱源機器10に信号を出力し、熱源機器10の運転を温水モードに設定し、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出された温度及び流量に基づいてポンプ20により吐出される熱媒体の流量を制御する。
前記熱媒体の流量は、流出部10Aから流出する熱媒体の温度と、流入部10Bに流入する熱媒体の温度との(温度)差が大きくなるように制御されることが好ましい。例えば、暖房運転では、流出部10Aにおける熱媒体の温度を40℃、流入部10Bにおける熱媒体の温度を30℃等として制御装置100に設定し、流出部10A及び流入部10Bで検出される熱媒体の温度に応じて設定された温度及び温度差が確保されるようにポンプ20の動作を制御すれば良い。
制御装置100は、温度センサー104により検出された外気温度に基づいて、外気通路56に流入した外気があらかじめ設定された温度となるように三方弁14を制御し、コイル12により低温の外気を加熱する。また、制御装置100は、温度センサー106により検出された温度に基づいて、給気があらかじめ設定された給気温度となるように三方弁15を制御し、コイル13により還気を加熱する。
即ち、本運転状態では、熱媒体は、図2(a)に示すように流れるように三方弁14;15が制御される。
なお、外気は、コイル12による加熱前に、全熱交換器74により還気排出口63から排出される還気を利用して加温される。
さらに、制御装置100は、湿度センサー110により検出された室内湿度に基づいて、室内Rの空気に含まれる湿度があらかじめ設定された湿度となるように開閉弁83を制御し、水供給源82から加湿器80へと加湿媒体を流通させて加熱後の外気を調湿する。
そして、温度センサー108により検出された室内温度に基づいて、室内Rの温度があらかじめ設定された温度となるように可変風量装置49を制御し、吹出口R1から適正風量を室内に供給する。なお、空気調和機50に設けられた還気ファン90及び給気ファン92は、可変風量装置49の動作状態に応じて回転数が制御される。
[外気冷却・除湿運転]
図7は、外気冷却・除湿運転時の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
外気冷却・除湿運転は、屋外に設けられた温度センサー114A及び湿度センサー114Bにより検出された外気温度及び外気湿度が、制御装置100にあらかじめ設定された室内温度より低く、室内露点温度より高く、また、室内Rにおける発熱が少なく、冷房負荷が小さいときに好適な運転である。このような運転は、例えば、梅雨時等の利用が挙げられる。
制御装置100は、外気冷却・除湿運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を閉じ、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
(1)~(3)のようにダンパーを開閉させることにより、室内Rの還気を空気調和機50に送出する流路が形成される。空気調和機50には、流入した還気を還気排出口63から排気する流路と、給気生成室60に流す流路とが形成されるとともに、外気を給気生成室60に取り込む流路が形成される。さらに、給気生成室60において還気及び外気を混合した給気を室内Rに供給する流路が形成される。
なお、排気ダンパー70及び外気ダンパー78は、CO2センサー112により検出された室内Rの二酸化濃度に応じてその開度が制御装置100により制御され、室内Rへの給気に含まれる外気の導入量が調整される。
制御装置100は、熱源機器10に信号を出力し、熱源機器10の運転を冷水モードに設定し、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出される温度及び流量に基づいてポンプ20により吐出される熱媒体の流量を調整する。
前記熱媒体の流量は、流出部10Aから流出する熱媒体の温度と、流入部10Bに流入する熱媒体の温度との(温度)差が大きくなるように調整されることが好ましい。例えば、外気冷却・除湿運転では、流出部10Aにおける熱媒体の温度を6℃、流入部10Bにおける熱媒体の温度を16℃等として制御装置100に設定し、流出部10A及び流入部10Bで検出される熱媒体の温度に応じて設定された温度及び温度差が確保されるようにポンプ20の動作を制御すれば良い。
制御装置100は、露点温度センサー102により検出された外気露点温度に基づいて、外気通路56に流入した外気が、あらかじめ設定された露点温度となるように三方弁14を制御し、コイル12により高温多湿の外気を冷却することで、外気を冷却しつつ除湿する。また、制御装置100は、三方弁15を制御し、熱媒体がコイル13を流れないようにバイパスさせる。
即ち、本運転状態では、図3(c)に示すように、熱媒体が流れるように三方弁14;15が制御される。
なお、外気は、コイル12による冷却前に、全熱交換器74により還気排出口63から排出される還気を利用して冷却される。
そして、制御装置100は、温度センサー108により検出された室内温度に基づいて、室内Rの温度があらかじめ設定された温度となるように可変風量装置49を制御し、吹出口R1から適正風量を室内に供給する。空気調和機50に設けられた還気ファン90及び給気ファン92は、可変風量装置49の動作状態に応じて回転数が制御される。
[外気加温・加湿運転]
図8は、外気加温・加湿運転時の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
外気加温・加湿運転は、屋外に設けられた温度センサー114A及び湿度センサー114Bにより検出された温度及び湿度が、制御装置100にあらかじめ設定された室内温度及び室内露点温度よりも共に低く、さらに室内Rにおける発熱量が多く、暖房負荷が小さいときに好適な運転である。
制御装置100は、外気加温・加湿運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を閉じ、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
(1)~(3)のようにダンパーを開閉させることにより、室内Rの還気を空気調和機50に送出する流路が形成される。空気調和機50には、流入した還気を還気排出口63から排気する流路と、給気生成室60に流す流路とが形成されるとともに、外気を給気生成室60に取り込む流路が形成される。さらに、給気生成室60において還気及び外気を混合した給気を室内Rに供給する流路が形成される。
なお、排気ダンパー70及び外気ダンパー78は、CO2センサー112により検出された室内Rの二酸化濃度に応じてその開度が制御装置100により制御され、室内Rへの給気に含まれる外気の導入量が調整される。
制御装置100は、熱源機器10に信号を出力し、熱源機器10の運転を温水モードに設定し、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出された温度及び流量に基づいてポンプ20から吐出される熱媒体の流量を調整する。
前記熱媒体の流量は、流出部10Aから流出する熱媒体の温度と、流入部10Bに流入する熱媒体の温度との(温度)差が大きくなるように制御されることが好ましい。例えば、外気加温・加湿運転では、流出部10Aにおける熱媒体の温度を40℃、流入部10Bにおける熱媒体の温度を30℃等として制御装置100に設定し、流出部10A及び流入部10Bで検出される熱媒体の温度に応じて設定された温度及び温度差が確保されるようにポンプ20の動作を制御すれば良い。
制御装置100は、温度センサー104により検出された外気温度に基づいて、外気通路56に流入した外気があらかじめ設定された温度となるように三方弁14を制御し、コイル12により低温の外気を加熱する。また、制御装置100は、三方弁15を制御し、熱媒体がコイル13を流れないようにバイパスさせる。
即ち、本運転状態では、図3(c)に示すように熱媒体が流れるように三方弁14;15が制御される。
なお、外気は、コイル12による加熱前に、全熱交換器74により還気排出口63から排出される還気を利用して加温される。
さらに、制御装置100は、湿度センサー110により検出された室内湿度に基づいて、開閉弁83を制御し、水供給源82から加湿器80へと加湿媒体を流通させ、室内Rの空気に含まれる湿度があらかじめ設定された湿度となるように加湿器80を動作させて加熱後の外気を調湿する。
そして、制御装置100は、温度センサー108により検出された室内温度に基づいて、室内Rの温度があらかじめ設定された温度となるように可変風量装置49を制御し、吹出口R1から適正風量を室内に供給する。空気調和機50に設けられた還気ファン90及び給気ファン92は、可変風量装置49の動作状態に応じて回転数が制御される。
[室内発熱処理運転]
図9は、室内発熱運転時の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
室内発熱処理運転は、屋外に設けられた温度センサー114A及び湿度センサー114Bにより検出された温度及び湿度が、あらかじめ設定された室内温度より低く、室内湿度より低く、室内Rにおける発熱量が多く、室内Rを冷却したいときに好適な運転である。
制御装置100は、室内発熱処理運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を閉じ、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
(1)~(3)のようにダンパーを開閉させることにより、室内Rの還気を空気調和機50に送出する流路が形成される。空気調和機50には、流入した還気を還気排出口63から排気する流路と、給気生成室60に流す流路とが形成されるとともに、外気を給気生成室60に取り込む流路が形成される。さらに、給気生成室60において還気及び外気を混合した給気を室内Rに供給する流路が形成される。
なお、排気ダンパー70及び外気ダンパー78は、CO2センサー112により検出された室内Rの二酸化濃度に応じてその開度が制御装置100により制御され、室内Rへの給気に含まれる外気の導入量が調整される。
また、空気調和システム1の稼働後の予冷または予熱運転中は、外気を取り入れる必要がないため、排気ダンパー70及び外気ダンパー78を閉じるように制御する。
制御装置100は、熱源機器10に信号を出力し、熱源機器10の運転を冷水モードに設定し、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出される温度及び流量に基づいてポンプ20により吐出される熱媒体の流量を調整する。
前記熱媒体の流量は、流出部10Aから流出する熱媒体の温度と、流入部10Bに流入する熱媒体の温度との(温度)差が大きくなるように制御されることが好ましい。例えば、室内発熱処理運転では、流出部10Aにおける熱媒体の温度を10℃、流入部10Bにおける熱媒体の温度を20℃等として制御装置100に設定し、流出部10A及び流入部10Bで検出される熱媒体の温度に応じて設定された温度及び温度差が確保されるようにポンプ20の動作を制御すれば良い。
制御装置100は、三方弁14を制御し、熱媒体がコイル12を流れないようにバイパスさせる。また、制御装置100は、温度センサー106により検出された給気温度に基づいて、給気があらかじめ設定された給気温度となるように三方弁15を制御し、コイル13により還気を冷却する。
即ち、本運転状態では、図3(a)に示すように、熱媒体が流れるように三方弁14;15が制御される。
なお、外気は、コイル12による冷却前に、全熱交換器74により還気排出口63から排出される還気を利用して冷却される。
そして、制御装置100は、温度センサー108により検出された室内温度に基づいて、室内Rの温度があらかじめ設定された温度となるように可変風量装置49を制御し、吹出口R1から適正風量を室内に供給する。空気調和機50に設けられた還気ファン90及び給気ファン92は、可変風量装置49の動作状態に応じて回転数が制御される。
[室内発熱不足運転]
図10は、室内発熱不足運転時の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
室内発熱不足運転は、屋外に設けられた温度センサー114A検出された室内温度が、制御装置100にあらかじめ設定された温度より高く、室内Rにおける発熱量が小さく、暖房負荷が大きいときに好適な運転である。このような状況は、例えば、建物が冷えた状態にある場合が挙げられる。
制御装置100は、室内発熱不足運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を閉じ、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
(1)~(3)のようにダンパーを動作させることにより、室内Rの還気を空気調和機50に送出する流路が形成される。空気調和機50には、流入した還気を還気排出口63から排気する流路と、給気生成室60に流す流路とが形成されるとともに、外気を給気生成室60に取り込む流路が形成される。さらに、給気生成室60において還気及び外気を混合した給気を室内Rに供給する流路が形成される。
なお、排気ダンパー70及び外気ダンパー78は、CO2センサー112により検出された室内Rの二酸化濃度に応じてその開度が制御装置100により制御され、室内Rへの給気に含まれる外気の導入量が調整される。
また、空気調和システム1の稼働後の予冷または予熱運転中は、外気を取り入れる必要がないため、排気ダンパー70及び外気ダンパー78を閉じるように制御する。
制御装置100は、熱源機器10に信号を出力し、熱源機器10の運転を温水モードに設定し、熱源機器10の流出部10A及び流入部10Bのそれぞれにおいて検出される温度及び流量に基づいてポンプ20から吐出される熱媒体の流量を調整する。
前記熱媒体の流量は、流出部10Aから流出する熱媒体の温度と、流入部10Bに流入する熱媒体の温度との(温度)差が大きくなるように制御されることが好ましい。例えば、室内発熱処理運転では、流出部10Aにおける熱媒体の温度を10℃、流入部10Bにおける熱媒体の温度を20℃等として制御装置100に設定し、流出部10A及び流入部10Bで検出される熱媒体の温度に応じて設定された温度及び温度差が確保されるようにポンプ20の動作を制御すれば良い。
制御装置100は、三方弁14を制御し、熱媒体がコイル12を流れないようにバイパスさせる。また、制御装置100は、温度センサー106により検出された給気温度に基づいて、給気があらかじめ設定された温度となるように三方弁15を制御し、コイル13により還気を加熱する。
即ち、本運転状態では、図3(a)に示すように、熱媒体が流れるように三方弁14;15が制御される。
なお、外気は、コイル12による冷却前に、全熱交換器74により還気排出口63から排出される還気を利用して加熱される。
さらに、制御装置100は、湿度センサー110により検出された室内湿度に基づいて、室内Rの空気に含まれる湿度があらかじめ設定された湿度となるように開閉弁83を制御し、水供給源82から加湿器80へと加湿媒体を流通させて加熱後の外気を調湿する。
そして、制御装置100は、温度センサー108により検出された室内温度に基づいて、室内Rの温度があらかじめ設定された温度となるように可変風量装置49を制御し、吹出口R1から適正風量を室内に供給する。なお、空気調和機50に設けられた還気ファン90及び給気ファン92は、可変風量装置49の動作状態に応じて回転数が制御される。
[自然換気運転]
図11は、自然換気運転時の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
自然換気運転は、屋外に設けられた温度センサー114Aにより検出された温度が、制御装置100にあらかじめ設定された設定温度範囲にあり、湿度センサー114Bにより検出された外気湿度が制御装置100にあらかじめ設定された設定湿度より低く、風速センサー114Cにより検出される風速が、排気塔37の稼働可能な設定風速以上のときに可能な運転であり、特に外気冷房、或いはナイトバージに好適である。
この場合、制御装置100は、熱源機器10、ポンプ20、可変風量装置49、還気ファン90及び給気ファン92の運転を停止させるとともに、三方弁14;15の制御を停止する。
制御装置100は、自然換気運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を開き、還気経路開閉ダンパー38を閉じる。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を閉じ、給気室外気ダンパー86を開く。
(3)給気の流通経路に設けられた外外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
前述の(1)~(3)のように各ダンパーを開閉させる。また、屋外の風(外風圧)によって排気塔37が可動されているため、室内Rの空気が強制的に排出される。
これにより、室内R内の気圧が外気圧よりも低くなり、空気調和機50において開口する外気取入口66から外気が給気生成室60に吸い込まれる。
さらに、給気生成室60、給気経路を経て吹出口R1から室内Rに流入することにより室内Rを自然換気することができる。
なお、前記説明では、給気室外気ダンパー86及び給気経路開閉ダンパー43を開き、外気導入路開閉ダンパー47を閉じて、空気調和機50の外気取入口66から外気を吸い込み、排気塔37から空気を排出するものとして説明したがこれに限定されず、給気室外気ダンパー86及び給気経路開閉ダンパー43を閉じ、外気導入路開閉ダンパー47を開いても良い。
この場合、外気は、外気取入口45から取り込まれ、フィルタ46が一体化されたフィルタユニット、外気経路を形成するダクト44、給気経路を形成するダクト42を通じて吹出口R1から室内Rに流入する。
[強制換気(第一種)運転]
図12は、強制換気(第一種)運転の空気調和システム1の動作状態を示す図である。
強制換気(第一種)運転は、還気ファン90及び給気ファン92を稼働させて強制的に室内換気を行い、かつ、風量バランスにより室内を正圧,負圧にすることができる。
強制換気(第一種)運転は、例えば、屋外に設けられた温度センサー114Aにより検出された外気温度が、制御装置100にあらかじめ設定された設定温度範囲にあるとともに、制御装置100にあらかじめ設定された室内の設定温度より低く、湿度センサー114Bにより検出された外気湿度が制御装置100にあらかじめ設定された室内の設定湿度より低く、風速センサー114Cにより検出される風速が、排気塔37の稼働可能な設定風速より小さいとき(排気塔37を利用できないとき)、に可能であり、外気冷房、或は、ナイトパージに適している。
制御装置100は、前記条件を満たすときに、熱源機器10、ポンプ20及び可変風量装置49の運転を停止させるとともに、三方弁14;15の制御を停止し、ダンパーの開閉状態の設定と、還気ファン90及び給気ファン92の運転とを制御し、還気ファン90及び給気ファン92による室内Rの強制換気を実施する。例えば、給気ファン92の風量を還気ファン90の風量よりも多くすることで室内を正圧にすることができ、還気ファン90の風量を給気ファン92の風量を多くすることで室内を負圧にすることができる。
制御装置100は、強制換気(第一種)運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を開き、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を閉じる。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
前述の(1)~(3)のように各ダンパーを開閉させる。また、還気ファン90及び給気ファン92を動作させる。
これにより、空気調和機50の外気取入口66から外気が給気生成室60に取り込まれ、給気経路を経て吹出口R1から室内Rに流入する。
さらに、室内Rに流入した外気は、還気口R2から還気経路を経て空気調和機50に取り込まれ、流入側還気通路58Aを通じて還気直排気口64から排気として排出され、室内Rを強制的に換気することができる。
尚、還気ファン90及び給気ファン92の回転数をそれぞれ制御することにより、室内R内の気圧を外気圧に対して高くすることもできるし、低くすることもできる。
[強制換気(第二種)運転]
強制換気(第二種)運転は、給気ファン92のみを稼働させて室内Rの空気を強制的に換気する運転である。即ち、強制換気(第一種)運転では、還気ファン90及び給気ファン92を稼働させて室内Rを強制的に換気をするものとして説明したが、強制換気(第二種)運転では、給気ファン92のみを稼働させて強制的に室内換気を行い、室内を正圧にすることができる。
強制換気(第二種)運転は、例えば、屋外に設けられた温度センサー114Aにより検出された外気温度が、制御装置100にあらかじめ設定された設定温度範囲にあるとともに、制御装置100にあらかじめ設定された室内の設定温度より低く、湿度センサー114Bにより検出された外気湿度が制御装置100にあらかじめ設定された室内の設定湿度より低く、風速センサー114Cにより検出される風速が、排気塔37の稼働可能な設定風速より小さいとき(排気塔37を利用できないとき)、に可能であり、外気冷房、或は、ナイトパージに適している。
制御装置100は、前記条件を満たすときに、熱源機器10、ポンプ20、可変風量装置49及び還気ファン90の運転を停止させるとともに、三方弁14;15の制御を停止し、ダンパーの開閉状態の設定と、給気ファン92の運転とを制御し、給気ファン92による室内Rの強制換気を実施する。
制御装置100は、強制換気(第二種)運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を開き、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を閉じる。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
前述の(1)~(3)のように各ダンパーを開閉させる。また、給気ファン92を動作させる。
これにより、室内R内の気圧が外気圧よりも高くなり、空気調和機50の外気取入口66から外気が給気生成室60に取り込まれ、給気経路を経て吹出口R1から室内Rに流入する。
さらに、室内Rに流入した外気は、還気口R2から還気経路を経て空気調和機50に取り込まれ、流入側還気通路58Aを通じて還気直排気口64から排気として排出され、室内Rを強制的に換気することができる。
なお、排気塔が稼働している(風速センサー114Cが検出する風速が排気塔37を稼働させることができる風速よりも大きい)場合は、効率よく強制換気(第二種)運転を行うことができる。この場合、制御装置100は、複数のダンパーを次のように動作させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を開き、還気経路開閉ダンパー38を閉じる。
(2)空気調和機50に設けられた給気室外気ダンパー86を開き、還気直排気ダンパー68、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を閉じる。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
[強制換気(第三種)運転]
強制換気(第三種)運転は、還気ファン90のみを稼働させて室内Rの空気を強制的に換気する運転方法である。即ち、強制換気(第一種)運転では還気ファン90及び給気ファン92を稼働させ、強制換気(第二種)運転では給気ファン92のみを稼動させて、室内Rを強制的に換気をするものとして説明したが、強制換気(第三種)運転では、還気ファン90のみを稼働させて強制的に室内換気を行い、室内を負圧にすることができる。
強制換気(第三種)運転は、例えば、屋外に設けられた温度センサー114Aにより検出された外気温度が、制御装置100にあらかじめ設定された設定温度範囲にあるとともに、制御装置100にあらかじめ設定された室内の設定温度より低く、湿度センサー114Bにより検出された外気湿度が制御装置100にあらかじめ設定された室内の設定湿度より低く、風速センサー114Cにより検出される風速が、排気塔37の稼働可能な設定風速より小さいとき(排気塔37を利用できないとき)、に可能であり、外気冷房、或は、ナイトパージに適している。
制御装置100は、前記条件を満たすときに、熱源機器10及びポンプ20の運転を停止するとともに、三方弁14;15の制御、給気ファン92の制御を停止し、ダンパーの開閉状態の設定と、還気ファン90の運転とを制御し、還気ファン90による室内Rの強制換気を実施する。
制御装置100は、強制換気(第三種)運転において、還気、外気及び給気の流通経路に設けられた複数のダンパーを次のように開閉させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68及び給気室外気ダンパー86を開き、排気ダンパー70、還気ダンパー72及び外気ダンパー78を閉じる。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を閉じ、給気経路開閉ダンパー43を開く。
前述の(1)~(3)のように各ダンパーを開閉させる。また、還気ファン90を動作させる。
これにより、室内Rの圧力が外気圧よりも低くなり、空気調和機50の外気取入口66から外気が取り込まれ、給気経路を経て吹出口R1から室内Rに流入する。
さらに、室内Rに流入した外気は、還気口R2から還気経路を経て空気調和機50に取り込まれ、流入側還気通路58Aを通じて還気直排気口64から排出され、室内Rを強制的に換気することができる。
なお、外気の取り込みは、空気調和機50の外気取入口66に換えて、給気経路に直接を導入可能に設けられた外気取入口45から行うようにしても良い。この場合、制御装置100は、複数のダンパーを次のように動作させる。
(1)還気の流通経路に設けられた還気放出路開閉ダンパー39を閉じ、還気経路開閉ダンパー38を開く。
(2)空気調和機50に設けられた還気直排気ダンパー68を開き、排気ダンパー70、還気ダンパー72、外気ダンパー78及び給気室外気ダンパー86を閉じる。
(3)給気の流通経路に設けられた外気導入路開閉ダンパー47を開き、給気経路開閉ダンパー43を閉じる。
以上説明したように、本実施形態に係る空気調和システム1によれば、前述のように複数の運転方法からエネルギー効率を最も良くする運転方法を選択しつつ、快適な室内環境を提供することができる。
なお、空気調和システム1の動作については、上述した運転例に限定されず適宜、三方弁14;15の開閉量や各ダンパーの開閉等を制御すれば良い。
1 空気調和システム、2 熱交換装置、5 空気装置、8 熱交換部、
10 熱源機器、12;13 コイル(熱交換コイル)、14;15 三方弁、
20 ポンプ、37 排気塔、49 可変風量装置、50 空気調和機、
56 外気通路、58 還気通路、58A 流入側還気通路、
58B 給気側還気通路、60 給気生成室、74 全熱交換器、80 加湿器、
90 還気ファン、92 給気ファン、100 制御装置、
102 露点温度センサー、104;106;108 温度センサー、
110 湿度センサー、114A 温度センサー、114B 湿度センサー、
114C 風速センサー

Claims (6)

  1. 対象となる室内の環境を調整するための熱源となる熱媒体を供給する熱交換装置と、前記熱交換装置から供給される熱媒体の熱を利用し、室内の空気の状態を調整する空気装置と、熱交換装置及び空気装置の動作を制御する制御装置と、を備えた空気調和システムであって、
    前記熱交換装置は、
    外気と熱交換をするための前記外気用コイルと、
    還気と熱交換をするための前記還気用コイルと、
    運転状態に応じて前記外気用コイルと前記還気用コイルの両方又はいずれか一方を流通、若しくは外気用コイルや還気用コイルを経由せずに流通し、循環する熱媒体の温度を調節する熱源と、
    前記熱源により温度が調整された熱媒体を前記外気用コイルと前記還気用コイルの両方又はいずれか一方、若しくは外気用コイルや還気用コイルを経由せずに流通させるポンプと、
    前記熱源から供給される熱媒体の前記外気用コイルに流入する流量を調整する第1の弁と、
    前記第1の弁の下流側に設けられ、前記還気用コイルに流入する前記熱媒体の流量を調整する第2の弁と、を備え、
    空気装置は、
    室内に送出する給気を生成する空気調和機を備え、
    前記空気調和機は、
    外界と隔絶された空間を形成し、前記外気用コイルと、前記還気用コイルと、還気の熱を外気に伝達する全熱交換器と、が設けられた筐体を有し、
    筐体は、
    室内の還気が流入する流路と、
    外気が流入する流路と、
    筐体内に流入した還気を還気用コイルに通過させ、熱交換した後に給気とする1の流路と、
    前記1の流路を流れる還気の流量を制御する1のダンパーと、
    筐体内に流入した還気を全熱交換器に通過させ、全熱交換器と熱交換した後に筐体外への排出を可能とする2の流路と、
    前記2の流路を流れる還気の流量を制御する2のダンパーと
    筐体内に流入した還気を全熱交換器及び還気用コイルと熱交換することなく筐体外に排出を可能とする3の流路と、
    前記3の流路を開放、閉鎖する3のダンパーと、
    筐体内に流入した外気を全熱交換器及び外気用コイルを通過させ、熱交換した後に給気とする4の流路と、
    前記4の流路を流れる外気の流量を制御する4のダンパーと、
    筐体内に流入した外気を全熱交換器及び外気用コイルと熱交換することなく給気とする5の流路と、
    前記5の流路を開放、閉鎖するダンパーと、を備え、
    制御装置は、
    運転状態に応じて前記熱源、前記ポンプ、前記第1の弁、前記第2の弁及び前記1乃至5のダンパーの動作を制御することを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記空気装置は、
    室内の還気を筐体内に吸引する還気ファンと、
    前記給気とされた空気を筐体から送出する給気ファンと、
    室内に送出する給気の風量を調整する可変風量装置と、を備え、
    可変風量装置の動作状態に基づいて還気ファン及び給気ファンの回転が制御されることを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記空気装置は、
    室内から還気を空気調和機に流す5の経路と、
    前記5の経路の途中で還気を大気中への放出するための6の経路と、
    前記6の経路を開放・閉鎖する6のダンパーと、
    を備え、
    前記制御装置が運転状態に基づいて6のダンパーの開閉動作を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記空気装置は、
    空気調和機から給気を室内に送出する7の経路と、
    前記7の経路の途中から外気を流入させるための8の経路と、
    前記8の経路開放・閉鎖する8のダンパーと、
    を備え、
    前記制御装置が運転状態に基づいて8のダンパーの開閉動作を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の空気調和システム。
  5. 前記空気調和機から送出された給気は、室内の床下に設けられた給気流入口から室内に流入することを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の空気調和システム。
  6. 前記第1の弁は、三方弁であって、前記熱源から供給される熱媒体を前記外気用コイルに流入させる流路と前記外気用コイルを迂回させる流路とを有し、
    前記外気用コイルを通過した熱媒体と、前記迂回した熱媒体とが合流した熱媒体とを前記第2の弁に供給する流路を備え、
    前記第2の弁は、三方弁であって、
    前記合流した熱媒体を前記還気用コイルに流入させる流路と、
    前記還気用コイルを迂回させる流路とを有し、
    前記還気用コイルを通過した熱媒体と、前記還気用コイルを迂回した熱媒体とが合流した熱媒体を前記熱源に戻す流路を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記載の空気調和システム。
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