JP7292538B1 - 健全性評価装置、健全性評価方法、および健全性評価プログラム - Google Patents

健全性評価装置、健全性評価方法、および健全性評価プログラム Download PDF

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Abstract

健全性評価装置(300)は、複数のノードから構成される車両編成の健全性を評価する。機器評価部(302)は、複数のノードのうち依存する下位ノードが存在しない末端のノードについて、健全性を表す健全性評価値を算出する、編成評価部(303)は、依存関係データベース(332)から、複数のノードの各ノード同士の依存関係が設定された依存関係情報を取得する。編成評価部(303)の編成健全性推定部(331)は、評価対象ノードについて、下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定し、動的に決定される統合処理により評価対象ノードの健全性評価値(31)を算出する。

Description

本開示は、健全性評価装置、健全性評価方法、および健全性評価プログラムに関する。特に、車両編成に関する健全性を評価する健全性評価システム、健全性評価装置、健全性評価方法、および健全性評価プログラムに関する。
近年、鉄道保守の状態基準保全化による保守効率化および最適化が進められている。状態基準保全化は、CBM化ともいわれる。CBMは、Condition Based Maintenanceの略語である。保守計画の立案には、車両編成中の各構成機器に対する個別の健全性評価だけでは不十分であり、保守の単位である車両編成ごとに健全性を評価する必要がある。しかし、各構成機器の重要性を考慮した統合的な評価はできておらず、正確な保守タイミングの判断が困難である。
特許文献1には、複数のノード間の接続関係が階層構造で構成されるサービスシステムにおいて、各ノードの健全動作率と上位ノードに対するインパクト値を用いて最上位ノードの健全動作率を算出する技術が開示されている。
特開2011-180805号公報
特許文献1に対して車両編成と当該車両編成が備える複数の構成機器との関係を表した階層構造を当てはめ、最上位ノードである車両編成の健全動作率を算出することが考えられる。特許文献1の技術では、各ノードの健全動作率と上位ノードに対するインパクト値とを用いて最上位ノードの健全動作率を算出している。
しかし、特許文献1の技術では、一部のノードにおいて健全性が劣化した場合、上位ノードに健全性が情報統合されるにつれて健全性における劣化情報が丸められてしまう。よって、車両編成全体の健全性を算出する際に、一部のノードの状態が悪いことが見えにくくなってしまうという課題がある。
本開示では、健全性評価の対象となる評価対象ノードの各下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定する。これにより、本開示では、一部の下位ノードの異常あるいは劣化状態を評価対象ノードの健全性評価値に適切に反映させることで、結果的に最上位ノードである車両編成の健全性評価値に適切に反映させることを目的とする。
本開示に係る健全性評価装置は、複数のノードから構成される車両編成の健全性を評価する健全性評価装置において、
前記複数のノードのうち依存する下位ノードが存在しない末端のノードについて、健全性を表す健全性評価値を算出する機器評価部と、
前記車両編成を頂点とし、前記複数のノードの各ノード同士の依存関係が設定された依存関係情報を格納する依存関係データベースから前記依存関係情報を取得し、前記複数のノードのうち評価対象の評価対象ノードであって依存する下位ノードが存在する評価対象ノードについて、前記下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、前記下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定し、動的に決定される統合処理により前記評価対象ノードの健全性評価値を算出する編成評価部と
を備える。
本開示に係る健全性評価装置では、編成評価部が、評価対象ノードの下位ノードにおける健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定する。よって、本開示に係る健全性評価装置によれば、一部のノードの異常あるいは劣化状態を評価対象ノードの健全性評価値に適切に反映させることで、結果的に最上位ノードである車両編成の健全性評価値に適切に反映させることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る健全性評価システムの構成例を示す図。 実施の形態1に係る編成評価部における編成健全性推定部の詳細構成例を示す図。 実施の形態1に係る健全性評価システムのハードウェア構成例を示す図。 実施の形態1に係る健全性評価装置による健全性評価処理の全体フロー図。 実施の形態1に係る依存関係データベースに格納されている依存関係情報の構築例を示す図。 実施の形態1に対する比較例であり、車両編成10を頂点とした依存関係における設定例の比較例を示す図。 実施の形態1に係る機器評価部による機器健全性評価処理のフロー図。 実施の形態1に係る編成評価部による編成健全性評価処理のフロー図。 実施の形態1に係る評価対象ノードの健全性評価値を算出する処理のフロー図。 実施の形態1に係る可視化情報生成部による可視化情報生成処理のフロー図。 実施の形態1に係る健全性評価情報を可視化した可視化情報の例を示す図。 実施の形態1に係る依存関係データベースと物理構成データベースを定義する処理のフロー図。 実施の形態2に係る評価対象ノードの健全性評価値を算出する処理のフロー図。
以下、本実施の形態について、図を用いて説明する。各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。また、以下の図では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向きあるいは位置が示されている場合がある。これらの表記は、説明の便宜上の記載であり、装置、器具、あるいは部品の配置、方向および向きを限定するものではない。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1は、本実施の形態に係る健全性評価システム700の構成例を示す図である。
健全性評価システム700は、複数のノード11から構成される車両編成10の健全性を評価するシステムである。ノード11は、車両編成10を構成する構成機器、あるいは単に機器とも称される。
健全性評価システム700は、車両編成装置100、車両外観検査装置200、健全性評価装置300、計画生成装置400、および、健全性監視装置500からなる。
以下において、健全性評価システム700の各装置が備える各機能要素の機能を簡単に説明する。
車両編成装置100は、評価対象となる車両編成10に搭載される車載装置である。車両編成10は、例えば、鉄道車両編成である。車両編成装置100は、鉄道車両編成と称されることがある。
車両外観検査装置200は、評価対象の車両編成10の各部の外部状態を検査する。
健全性評価装置300は、車両編成10に対する健全性評価を行う。健全性評価装置300は、複数のノード11から構成される車両編成10の健全性を評価する装置である。
計画生成装置400は、健全性評価装置300が算出した車両編成10の健全性評価情報34を用いて保守計画および運用計画といった計画を算出する。
健全性監視装置500は、健全性評価で用いるノードの依存関係情報33あるいはノードの物理構成情報36といった各種定義情報の設定あるいは変更を行う。また、健全性監視装置500は、健全性評価装置300が算出した健全性評価情報34を確認および監視する。
車両編成装置100において、車両編成10は、N個のノード11の集合体として構成される。車両編成装置100は、稼働データ収集部101と稼働データ送信部102を備える。稼働データ収集部101は、各ノードから稼働中の状態データを機器稼働データとして取得する。稼働データ送信部102は、機器稼働データを健全性評価装置300に送信する。
車両外観検査装置200は、評価対象となる車両編成10の外観から各部の状態を検査する外観検査部201と、外観検査部201が検査した結果データである外観検査データを健全性評価装置300に送信する検査データ送信部202を備える。
健全性評価装置300は、車両データ受信部301、機器評価部302、編成評価部303、情報設定部304、評価情報送信部305、および、設定情報受信部306を備える。
車両データ受信部301は、車両編成装置100から送信される機器稼働データ、ノードの依存関係、および物理構成情報を受信する。また、車両データ受信部301は、車両外観検査装置200から送信される外観検査データを受信する。
機器評価部302は、車両編成10の各ノードについて健全性を評価する。特に、機器評価部302では、複数のノード11のうち、自ノードが依存する下位ノードが存在しない末端のノードについて、健全性を評価する。
編成評価部303は、各ノード11について、下位ノードの健全性評価値を情報統合して健全性評価値31を算出する。そして、編成評価部303は、各ノード11についての健全性評価値31を含む健全性評価情報34を用いて、車両編成10全体における健全性を評価する。
情報設定部304は、車両編成10に対する健全性評価に必要なノード11の依存関係情報33、および、ノード11の物理構成情報36といった各種定義情報を生成する。情報設定部304は、依存関係情報33を依存関係データベース332に格納し、物理構成情報36を物理構成データベース336に格納する。
評価情報送信部305は、編成評価部303により算出された健全性評価情報34を計画生成装置400と健全性監視装置500に送信する。
設定情報受信部306は、健全性監視装置500において設定された各種定義情報を受信する。
さらに、機器評価部302は、機器健全性推定部321、機器運用期限推定部322、および、機器健全性データベース323を備える。
機器健全性推定部321は、車両編成10における末端のノード11に対する健全性を健全性評価値31として推定する。
機器運用期限推定部322は、健全性評価値31から当該ノードの運用期限32を推定する。
機器健全性データベース323は、推定した健全性評価値31と運用期限32を格納する。
編成評価部303は、編成健全性推定部331、依存関係データベース332、期限推定部333、編成健全性データベース334、可視化情報生成部335、および、物理構成データベース336を備える。
編成健全性推定部331は、車両編成10のノード11の各々について、自ノードが依存する各下位ノードの健全性評価値の情報統合を行う。編成健全性推定部331は、車両編成10のノード11における健全性評価値31を、当該ノード11の下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて算出する。このとき、編成健全性推定部331は、下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理の方式を動的に決定する。
図2は、本実施の形態に係る編成評価部303における編成健全性推定部331の詳細構成例を示す図である。
編成健全性推定部331は、閾値データベース311、判定部312、および評価値算出部313を備える。
閾値データベース311は、下位ノードの健全性評価値との大小関係を判定するための複数の閾値を格納する。例えば、閾値データベース311には、第1の閾値th1と第2の閾値th2とが格納される。
判定部312および評価値算出部313の機能については、後述する。
依存関係データベース332は、車両編成10に対する健全性の推定に必要なノード11の依存関係情報33を格納する。
期限推定部333は、車両編成10における健全性評価値31から車両編成10の運用期限32を推定する。
編成健全性データベース334は、推定した車両編成10の健全性評価値31と車両編成10の運用期限32を格納する。
健全性評価値31と運用期限32とを含む情報を、健全性評価情報34とする。
可視化情報生成部335は、車両編成10の健全性評価値31と車両編成10の運用期限32を可視化するための可視化情報35を生成する。
物理構成データベース336は、可視化情報35の生成に必要なノード、すなわち機器の物理構成情報36を格納する。
計画生成装置400は、健全性評価装置300が算出した車両編成10の健全性評価情報34を受信する健全性評価情報受信部401と、受信した健全性評価情報34をもとに車両編成10の保守計画あるいは運用計画を立案する計画部402を備える。
健全性監視装置500は、可視化情報受信部501、情報可視化部502、情報設定部503、および、設定情報送信部504を備える。
可視化情報受信部501は、健全性評価装置300が算出した車両編成10の健全性評価情報34を可視化する可視化情報35を受信する。
情報可視化部502は、受信した健全性評価情報34を可視化する。
情報設定部503は、健全性評価で用いるノードの依存関係情報33あるいはノードの物理構成情報36といった各種定義情報の設定を行う。
設定情報送信部504は、設定したノードの依存関係情報33あるいはノードの物理構成情報36といった各種定義情報を健全性評価装置300に送信する。
図3は、本実施の形態に係る健全性評価システム700のハードウェア構成例を示す図である。
健全性評価システム700のハードウェア構成は、車両編成装置100、車両外観検査装置200、健全性評価装置300、計画生成装置400、および、健全性監視装置500からなる。健全性評価システム700の各装置はネットワークを介して通信する。
健全性評価装置300と計画生成装置400は、オンプレミスなサーバでもよいしクラウド上に構成されたサーバでもよい。
車両編成装置100は、評価対象となる車両編成を構成するノード、各ノードの動作を制御する制御装置、および、各ノードの稼働状況をセンシングするセンサを備える。また、車両編成装置100は、健全性評価装置へ送信するための機器稼働データを生成する演算装置、および、機器稼働データの生成演算における中間データあるいは生成済の機器稼働データの各情報を一時記憶する主記憶装置を備える。また、車両編成装置100は、生成済の機器稼働データを健全性評価装置へ送信する通信装置を備える。
車両外観検査装置200は、車両編成の外観から各部の状態を計測するセンサを備える。また、車両外観検査装置200は、健全性評価装置へ送信するための外観検査データを生成する演算装置、および、外観検査データの生成演算における中間データあるいは生成済の外観検査データを一記憶する主記憶装置を備える。また、車両外観検査装置200は、生成済の外観検査データを健全性評価装置に送信する通信装置を備える。
健全性評価装置300は、ノードの健全性評価、車両編成の健全性評価、車両編成健全性の可視化情報生成、および各種情報設定の各種処理を行う演算装置を備える。また、健全性評価装置300は、演算装置における各種中間データあるいは生成済のノードの健全性評価情報、車両編成の健全性評価情報、および可視化情報の各情報を一時記憶する主記憶装置を備える。また、健全性評価装置300は、生成済のノードの健全性評価情報、および、車両編成の健全性評価情報、ノードの依存関係情報およびノードの物理構成情報を格納する外部記憶装置を備える。また、健全性評価装置300は、機器稼働データ、外観検査データ、ノードの依存関係あるいはノードの物理構成に関する各種設定情報データを受信、また、車両編成の健全性評価情報を送信する通信装置を備える。
計画生成装置400は、受信した車両編成の健全性評価情報から車両編成の保守計画あるいは運用計画を生成する演算装置、および、保守計画あるいは運用計画の生成演算における中間データを一時保存する主記憶装置を備える。また、計画生成装置400は、生成済の保守計画情報データあるいは運用計画情報データを格納する外部記憶装置、および、車両編成の健全性評価情報を受信する通信装置を備える。
健全性監視装置500は、受信した可視化のための車両編成の健全性評価情報の可視化処理、およびノードの依存関係あるいはノードの物理構成といった各種定義情報の生成処理を行う演算装置を備える。また、健全性監視装置500は、各演算における中間データを一時記憶する主記憶装置を備える。また、健全性監視装置500は、車両編成健全性評価に関する可視化情報データの受信、およびノードの依存関係あるいはノードの物理構成といった各種定義情報の送信を行う通信装置を備える。また、健全性監視装置500は、車両編成の健全性評価の可視化情報を表示する表示装置、ノードの依存関係あるいはノードの物理構成といった各種定義情報を入力するための入力装置を備える。
車両編成装置100、車両外観検査装置200、健全性評価装置300、計画生成装置400、および、健全性監視装置500の各装置を、健全性評価システム700の各装置と呼ぶ場合がある。
健全性評価システム700の各装置は、コンピュータである。
以下では、健全性評価システム700の各装置が備える、演算装置、主記憶装置、外部記憶装置、通信装置、入力インタフェース、出力インタフェース、および通信装置について説明する。入力インタフェースは入力装置に接続される。出力インタフェースは表示装置に接続される。
コンピュータである健全性評価システム700の各装置は、演算装置を備えるとともに、主記憶装置、外部記憶装置、入力インタフェース、出力インタフェース、および通信装置といった他のハードウェアを備える。演算装置は、プロセッサともいう。主記憶装置は、メモリともいう。演算装置は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
車両編成装置100は、機能要素として、稼働データ収集部101と稼働データ送信部102を備える。
車両外観検査装置200は、機能要素として、外観検査部201と検査データ送信部202を備える。
健全性評価装置300は、機能要素として、車両データ受信部301と機器評価部302と編成評価部303と情報設定部304と評価情報送信部305と設定情報受信部306を備える。
計画生成装置400は、機能要素として、健全性評価情報受信部401と計画部402を備える。
健全性監視装置500は、機能要素として、可視化情報受信部501と情報可視化部502と情報設定部503と設定情報送信部504を備える。
以下では、主に、健全性評価装置300を例としてハードウェアを説明するが、他の装置においても以下の説明を適用することができる。
例えば、コンピュータの機能要素は、ソフトウェアにより実現される。
演算装置は、健全性評価プログラムを実行する装置である。例えば、健全性評価装置300では、健全性評価プログラムは、車両データ受信部301と機器評価部302と編成評価部303と情報設定部304と評価情報送信部305と設定情報受信部306の機能を実現するプログラムである。
演算装置は、演算処理を行うICである。演算装置の具体例は、CPU、DSP、GPUである。ICは、Integrated Circuitの略語である。CPUは、Central Processing Unitの略語である。DSPは、Digital Signal Processorの略語である。GPUは、Graphics Processing Unitの略語である。
主記憶装置は、データを一時的に記憶する記憶装置である。主記憶装置の具体例は、SRAM、あるいはDRAMである。SRAMは、Static Random Access Memoryの略語である。DRAMは、Dynamic Random Access Memoryの略語である。
外部記憶装置は、データを保管する記憶装置である。外部記憶装置の具体例は、HDDである。また、外部記憶装置は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard
Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
入力インタフェースは、マウス、キーボード、あるいはタッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェースは、具体的には、USB端子である。なお、入力インタフェースは、LANと接続されるポートであってもよい。USBは、Universal Serial Busの略語である。LANは、Local Area
Networkの略語である。
出力インタフェースは、ディスプレイといった表示装置のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェースは、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCDである。出力インタフェースは、表示器インタフェースともいう。HDMI(登録商標)は、High Definition Multimedia Interfaceの略語である。LCDは、Liquid Crystal Displayの略語である。
通信装置は、レシーバとトランスミッタを有する。通信装置は、LAN、インターネット、あるいは電話回線といった通信網に接続している。通信装置は、具体的には、通信チップまたはNICである。NICは、Network Interface Cardの略語である。
健全性評価プログラムは、健全性評価システム700の各装置において実行される。健全性評価プログラムは、演算装置に読み込まれ、演算装置によって実行される。主記憶装置には、健全性評価プログラムだけでなく、OSも記憶されている。OSは、Operating Systemの略語である。演算装置は、OSを実行しながら、健全性評価プログラムを実行する。健全性評価プログラムおよびOSは、外部記憶装置に記憶されていてもよい。外部記憶装置に記憶されている健全性評価プログラムおよびOSは、主記憶装置にロードされ、演算装置によって実行される。なお、健全性評価プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
健全性評価装置300は、演算装置を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、健全性評価プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、演算装置と同じように、健全性評価プログラムを実行する装置である。
健全性評価プログラムにより利用、処理または出力されるデータ、情報、信号値および変数値は、主記憶装置、外部記憶装置、または、演算装置内のレジスタあるいはキャッシュメモリに記憶される。
例えば、健全性評価装置300では、車両データ受信部301と機器評価部302と編成評価部303と情報設定部304と評価情報送信部305と設定情報受信部306の各部の「部」を「回路」、「工程」、「手順」、「処理」、あるいは「サーキットリー」に読み替えてもよい。健全性評価プログラムは、車両データ受信処理と機器評価処理と編成評価処理と情報設定処理と評価情報送信処理と設定情報受信処理を、コンピュータに実行させる。車両データ受信処理と機器評価処理と編成評価処理と情報設定処理と評価情報送信処理と設定情報受信処理の「処理」を「プログラム」、「プログラムプロダクト」、「プログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体」、または「プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体」に読み替えてもよい。また、健全性評価方法は、健全性評価システム700の各装置が健全性評価プログラムを実行することにより行われる方法である。
健全性評価プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に格納されて提供されてもよい。また、健全性評価プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
***動作の説明***
次に、本実施の形態に係る健全性評価システム700の動作について説明する。健全性評価システム700の動作手順は、健全性評価方法に相当する。また、健全性評価システム700の動作を実現するプログラムは、健全性評価処理をコンピュータに実行させる健全性評価プログラムに相当する。健全性評価システム700の動作とは、健全性評価システム700の各装置の動作である。
また、健全性評価値31を算出する評価対象のノード11、すなわち評価対象機器を評価対象ノード20と称して説明する。
健全性評価装置300は、複数のノード11から構成される車両編成10の健全性を評価する装置である。
<健全性評価処理>
図4は、本実施の形態に係る健全性評価装置300による健全性評価処理の全体フロー図である。
健全性評価処理は健全性評価装置300にて実行される。健全性評価処理は、例えば日毎あるいは週毎といった定期的なタイミングで実行しても、任意のタイミングで実行してもよい。
ステップS101において、車両データ受信部301は、機器健全性評価のための情報として、車両編成を構成する各ノードに対応する機器稼働データあるいは外観検査データを取得する。
ステップS102において、機器評価部302および編成評価部303は、個別のノードに対する健全性を評価する。
機器評価部302は、複数のノードのうち、自ノードが依存するノードが存在しない末端のノードについて、健全性評価値と運用期限とを算出する。自ノードが依存するノードを下位ノードという。
また、編成評価部303は、末端のノード以外のノードについて、健全性評価値と運用期限とを算出する。
編成評価部303は、依存関係データベース332から依存関係情報33を取得する。編成評価部303は、依存関係情報33を用いて、複数のノードのうち評価対象ノード20について、評価対象ノード20の下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定する。そして、編成評価部303は、動的に決定される統合処理を用いて下位ノードの健全性評価値を情報統合することにより評価対象ノード20の健全性評価値を算出する。
なお、評価対象ノード20とは、複数のノードのうちの評価対象のノードであり、依存する下位ノードが存在するノードである。
ステップS103において、編成評価部303は、車両編成中の全ノードに対する評価が完了したか確認する。完了していなければ、処理はステップS101に戻り、残りのノードに対する健全性評価を繰り返す。完了していれば、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、編成評価部303は、車両編成に対する健全性を評価し、車両編成についての健全性評価値と運用期限とを含む健全性評価情報を生成する。
ステップS105において、編成評価部303は、評価情報送信部305により、車両編成における健全性評価情報を計画生成装置400に送信する。
さらに、ステップS106において、編成評価部303は、車両編成における健全性評価情報を可視化する可視化情報を生成する。
最後に、ステップS107において、編成評価部303は、可視化情報を健全性監視装置500に送信する。
図5は、本実施の形態に係る依存関係データベース332に格納されている依存関係情報33の構築例を示す図である。
依存関係データベース332は、車両編成10を頂点とし、複数のノードの各ノード同士の依存関係が設定された依存関係情報33を格納する。また、依存関係データベース332は、依存関係情報33に、依存関係の強さを表す重要度が設定されている。
依存関係データベース332は、依存関係が有向グラフ(矢印)により定義され、有向グラフに依存関係の重要度が対応付けられている。
図5の依存関係情報33では、有向グラフネットワークにより、ルートノードである車両編成10、ルートノードが依存するミドルノード1,2,3,4、および、ミドルノード1が依存するノード1,2,3,4の各々における機能的な依存関係が定義されている。
例えば、ルートノードは、車両編成10である。ミドルノード1,2,3,4の各々は、車両編成10が機能的に依存する車両である。ノード1,2,3,4の各々は、車両に搭載され、車両が機能的に依存するSIVあるいは蓄電池といった機器である。
なお、以下において、車両編成10と車両編成に紐づけられるノードを車両編成中の全ノードと呼ぶ場合がある。車両編成10そのものを含む車両編成中の全ノードには、車両編成10、車両といったミドルノード、および、SIVあるいは蓄電池といった末端のノードが含まれる。
末端のノードとは、依存するノードが存在しないノード、すなわち、自ノードに向かう有向グラフが存在しないノードである。
図5では、ルートノードの健全性は、ミドルノード1,2,3,4の各々の健全性状態に依存する。ミドルノード1の健全性は、ノード1,2,3,4の各々の健全性状態に依存する。
なお、図5において、wは、重要度を表している。例えば、ノード4について、重要度w=0.5である。重要度wは、あるノードに向かう全ての依存関係に対して、その合計値が1となるように設定されている。
図6は、本実施の形態に対する比較例であり、車両編成10を頂点とした依存関係における設定例の比較例を示す図である。
図6の比較例では、複数のノードの依存関係と、各ノードの重要度wと、算出後の健全性評価値Hとが設定されている。
例えば、健全度評価値Hは、100が最も健全であり、0が最も異常、すなわち危険な状態を示す。
比較例では、ノード4のみが健全性評価値が20と低い。しかし、比較例のように単純に重要度と健全性評価値を重みづけ加算した場合、ミドルノード1の健全性評価値は60となる。このように、情報統合により情報が丸められ、中間ノードの健全性評価値は上昇する。最終的には、もう保守が必要なノード(機器、検査項目)があるにも関わらず編成の健全性評価値は高くなってしまい、問題ない車両であるように見えてしまう。***
<<機器健全性評価処理>>
図7は、本実施の形態に係る機器評価部302による機器健全性評価処理のフロー図である。
機器健全性評価処理は、健全性評価装置300の機器評価部302にて実行される。また、機器健全性評価処理は、図3の全体フロー図におけるステップS102の一部の詳細フローに相当する。
機器健全性評価処理は、評価対象の車両編成における末端のノードに対する健全性評価を行う処理である。図5の例では、ノード1、ノード2、ノード3、およびノード4が末端のノードとなる。
ステップS201において、機器健全性推定部321は、車両編成を構成する末端のノードに対応する機器稼働データあるいは外観検査データをもとに、当該末端のノードの健全性を健全性評価値として推定する。
次に、ステップS202において、機器運用期限推定部322は、末端のノードの健全性評価値に基づいて末端のノードの運用期限を算出する。
ステップS203において、健全性評価値と運用期限との各情報が機器健全性データベースに格納される。
ここで、ノードの健全性を表す健全性評価値とは、例えば、当該ノードが異常あるいは故障といった問題がなく稼働できる残り日数を示す余寿命情報である。あるいは、健全性評価値とは、新品状態および保守直後のような、健全性が保証されている状態を基準に、現在から将来にかけてどれだけ状態変化、すなわち劣化しているかを数値化した劣化度情報である。健全性評価値は、余寿命情報と劣化度情報の、いずれかの指標または両指標とする。
また、ステップS201の機器健全性推定部321における健全性の推定方法、ならびに、ステップS202の機器運用期限推定部322における当該ノードの運用期限の推定方法については、どのような推定方法を採用しても構わない。例えば、機械学習による推定方法でもよいし、統計分析に基づく推定方法でもよい。
<<編成健全性評価処理>>
図8は、本実施の形態に係る編成評価部303による編成健全性評価処理のフロー図である。
編成健全性評価処理は、編成評価部303にて実行される、車両編成に対する健全性評価の処理である。また、編成健全性評価処理は、図3の全体フロー図におけるステップS102の一部とステップS104との詳細フローに相当する。
図5の例では、ノード1、ノード2、ノード3、およびノード4といった、依存する下位ノードが存在しない末端のノードの健全性評価が完了している。一方、依存する下位ノードが存在するミドルノード1の健全性評価は完了していない。編成健全性評価処理は、これらのミドルノードの健全性評価と車両編成の健全性評価とを行う処理である。
ステップS301において、編成健全性推定部331は、依存関係データベース332に格納されている、評価対象の車両編成10を構成するノードの依存関係情報33を取得する。
ステップS302において、編成健全性推定部331は、車両編成そのものを含む車両編成中の全ノードの中から、自身が依存している下位ノードの健全性評価がすべて完了しているノードを抽出し、健全性を評価する対象である評価対象ノード20とする。
評価対象ノード20には、自評価対象ノードが依存するノードが存在する。すなわち、評価対象ノード20には、自評価対象ノードに向かう有向グラフが存在する。
評価対象ノード20が依存するノードを、評価対象ノードの下位ノード21と称する。
編成評価部303は、複数のノードのうち、依存するノードが存在するノードを順に評価対象ノード20として、評価対象ノード20の健全性評価値を算出する。そして、編成評価部303は、最終的に、車両編成10が依存するノードの全てについて健全性評価値の算出が完了すると、車両編成10の健全性評価値を算出する。
具体的には、編成評価部303は、ステップS302からステップS307の処理を繰り返す。
図5では、例えば、ミドルノード1を評価対象ノード20とする。また、ミドルノード1が依存する下位ノード21は、ノード1、ノード2、ノード3、およびノード4である。ノード1、ノード2、ノード3、およびノード4のすべてについて、健全性評価が完了している場合に、ミドルノード1の健全性評価が可能になる。
<下位ノード21の健全性評価値および重要度を取得:ステップS303>
ステップS303において、編成健全性推定部331は、評価対象ノード20が依存する下位ノード21の健全性評価値と運用期限を取得する。また、編成健全性推定部331は、評価対象ノード20と下位ノード21との間の依存関係の重要度を取得する。
編成健全性推定部331は、下位ノード21の健全性評価値および運用期限を含む健全性評価情報を、機器健全性データベース323、あるいは、編成健全性データベース334から取得する。
下位ノード21が末端のノードの場合、健全性評価情報は、機器健全性データベース323から取得される。下位ノード21が車両あるいは電源といった中間要素のノードの場合、健全性評価情報は、編成健全性データベース334から取得する。
編成健全性データベース334には、ステップS302からステップS307の処理で既に算出済みの中間要素のノードについて、健全性評価値および運用期限を含む健全性評価情報が格納されている。
編成健全性推定部331は、依存関係情報33から、評価対象ノード20と下位ノード21との間の依存関係の重要度を取得する。重要度は、依存関係における重みを表す。
図5の具体例では、ミドルノード1の下位ノード21であるノード1,2,3,4について、健全性評価値、運用期限、および依存関係の重要度が取得される。
<評価対象ノード20の健全性評価値の算出:ステップS304>
図9は、本実施の形態に係る評価対象ノード20の健全性評価値を算出する統合処理のフロー図である。図9のフロー図は、ステップS304の詳細フローに相当する。
まず、ステップS304における評価対象ノード20の健全性評価値を算出する統合処理の概要について説明する。
編成健全性推定部331は、評価対象ノード20について、下位ノード21の健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定する。そして、編成健全性推定部331は、動的に決定される統合処理により評価対象ノード20の健全性評価値を算出する。
具体的には、編成健全性推定部331により、下位ノード21の健全性評価値と、閾値データベース311に格納されている第1の閾値th1と第2の閾値th2の各々との大小関係に応じて、統合処理が動的に決定される。
具体的には、以下の通りである。
処理の説明の前提として、評価対象ノード20の健全性評価値Hpを算出するものとする。評価対象ノード20は、N個の下位ノード(x={1,…,N})を有する。Nは、2以上の整数とする。下位ノードxは、健全性評価値Hnode_xと重要度wnode _xとが対応する。
ステップS341において、編成健全性推定部331の判定部312は、全下位ノード(x={1,…,N})の健全性評価値Hnode_xと重要度wnode_xを取得する。なお、ここで、依存関係情報33から取得された下位ノードの重要度を対応重要度と称する。
図5の例では、ミドルノード1を評価対象ノード20とすると、ノード1,2,3,4の各々における健全性評価値Hと対応重要度wとが取得される。
ステップS342およびステップS343において、判定部312は、複数の下位ノードの中に、複数の閾値の中で最も小さい第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードがあるか否かを判定する。
具体的には、判定部312は、全下位ノードの健全性評価値Hnode_x(x={1,…,N})について、Hnode_x>th2か否かを判定する。
下位ノードの健全性評価値の全てが第2の閾値th2より大きい場合、ステップS344に進む。
一方、下位ノードの健全性評価値のうち第2の閾値th2以下のものがある場合、ステップS349に進む。
ここでは、下位ノードの健全性評価値の全てが第2の閾値th2より大きいか否か、すなわち、第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードがあるか否かを判定している。しかし、下位ノードの健全性評価値の全てが第2の閾値th2以上か否か、すなわち、第2の閾値th2より小さい健全性評価値を有する下位ノードがあるか否かを判定してもよい。以下の説明においても同様に、「~以上」あるいは「~以下」を、矛盾のない範囲で、「~より大きい」あるいは「~より小さい」としてもよい。
ステップS349の処理は、第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードが存在する場合の処理である。評価値算出部313は、複数の下位ノードの中に第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードがあれば、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を次のように行う。
ステップS349において、評価値算出部313は、統合処理として、複数の下位ノードの各々の健全性評価値うち、最も小さい健全性評価値を評価対象ノード20の健全性評価値とする統合処理を行う。その後、処理はステップS348に進む。
ステップS344からステップS346の処理は、下位ノードの健全性評価値の全てが第2の閾値th2より大きい場合、すなわち、第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードが存在しない場合の処理である。
ステップS344からステップS346の処理は、全下位ノードの各々において、健全性評価値と第1の閾値th1との大小関係に応じた統合重要度w’が算出される。
そして、ステップS347において、全下位ノードの各々について、健全性評価値と統合重要度w’とを乗算した値を加算することにより、評価対象ノード20の健全性評価値が算出される。
ステップS344からステップS347の処理の概要は、以下の通りである。
評価値算出部313は、複数の下位ノードの中に第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードがなければ、複数の下位ノードの各下位ノードについて、依存関係情報から各下位ノードに対応する重要度を対応重要度wとして取得する。評価値算出部313は、対応重要度wに対して各下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて定められる重み付け係数αを乗じた統合重要度w’を算出する。評価値算出部313は、各下位ノードの健全性評価値に統合重要度w’を乗算し、乗算により得られた値を加算する。評価値算出部313は、加算により得られた値を評価対象ノード20の健全性評価値とする処理を行う。評価値算出部313は、以上の処理を下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理として動的に決定し、動的に決定される統合処理により評価対象ノード20の健全性評価値を算出する。
具体的には、以下の通りである。
評価値算出部313は、複数の下位ノードである全下位ノードのうちのひとつの下位ノードについて処理を行う。
ステップS344において、評価値算出部313は、処理対象の下位ノードについて、複数の閾値の中で最も大きい第1の閾値th1以上の健全性評価値を有するか否かを判定する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの健全性評価値Hnode_xについて、Hnode_x≧th1か否かを判定する。
第1の閾値th1以上の健全性評価値を有する場合、ステップS345に進む。
第1の閾値th1以上の健全性評価値ではない場合、ステップS350に進む。
ステップS345において、評価値算出部313は、第1の閾値th1以上の健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wをそのまま統合重要度w’として取得する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの対応重要度wnode_xを据置き、w’node_x=wnode_xとする。
ステップS350において、評価値算出部313は、第1の閾値th1より小さい健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wに重み付け係数αを乗算した値を統合重要度w’として算出する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの対応重要度wnode_xをα倍、すなわちw’node_x=α×wnode_xとする。重み付け係数α倍は、例えば、2倍、3倍、あるいは5倍といった定数倍である。αは、車両編成の各ノードの重要性、危険度、あるいはコストといった条件により、どのように設定されてもよい。
この処理により、健全性評価値が比較的小さい下位ノードについては、重要度を高くすることにより、一部の下位ノードの劣化をより大きく評価対象ノード20の健全性評価値に反映させることができる。
ステップS346において、評価値算出部313は、全下位ノードについて統合重要度w’を取得したかを判定する。
全下位ノードについて統合重要度w’を取得した場合は、ステップS347に進む。
ステップS347において、評価値算出部313は、各下位ノードの健全性評価値H ode_xに統合重要度w’ node_xを乗算し、乗算により得られた値を加算し、加算により得られた値を評価対象ノード20の健全性評価値とする処理を行う。すなわち、評価値算出部313は、修正後の重要度である統合重要度w’を用いて、評価対象ノード20の健全性評価値を重み付き加算する。
評価対象ノード20の健全性評価値Hpを、修正後の重要度である統合重要度w’を用いて算出する場合について説明する。評価対象ノードがN個の下位ノードの健全性に依存するものとする。
評価対象ノード20が依存する各ノードの健全性評価値をHi(i=1,・・・,N)、依存する各ノードの統合重要度をw’i(i=1,・・・,N)、全下位ノードの統合重要度w’の総和をWとする。このとき、評価値算出部313は、次の数1のように重み付き加算する。
(数1)健全性評価値Hp=(w’1・H1+・・・+w’N・HN)/W
数1により、一部のノードの異常あるいは劣化状態を上位のノードの健全性評価値に適切に反映させることを可能とする。
具体例のバリエーションについて説明する。
<バリエーション1>
図5に示すようにミドルノード1が、ノード1,2,3,4に依存するものとする。ミドルノード1の健全性評価値Hpを算出する。
th1=50,th2=25とする。
α=5とする。
ノード1は、H1=100およびw1=0.2とする。
ノード2は、H2=70およびw2=0.3とする。
ノード3は、H3=40およびw3=0.3とする。
ノード4は、H4=20およびw4=0.2とする。
本実施の形態に係る健全性評価装置300によれば、H4=20がth2=25より小さいため、ミドルノード1の健全性評価値Hpは、下位ノードの中で一番小さい20となる(ステップS349)。
<バリエーション2>
図5に示すようにミドルノード1が、ノード1,2,3,4に依存するものとする。ミドルノード1の健全性評価値Hpを算出する。
th1=50,th2=25とする。
α=5とする。
ノード1は、H1=100およびw1=0.2とする。
ノード2は、H2=70およびw2=0.3とする。
ノード3は、H3=40およびw3=0.3とする。
ノード4は、H4=30およびw4=0.2とする。
本実施の形態に係る健全性評価装置300によれば、th2以下の健全性評価値は無い。
H1=100はth1=50以上である。よって、w’1は、w1=0.2の据置きである。
H2=70はth1=50以上である。よって、w’2は、w2=0.3の据置きである。
H3=40はth2=20より大きく、th1=50より小さい。よって、w’3=α×w3=5×0.3=1.5である。
H4=30はth2=20より大きく、th1=50より小さい。よって、w’4=α×w4=5×0.2=1.0である。
ミドルノード1の健全性評価値Hp=(0.2×100+0.3×70+1.5×40+1.0×30)/(0.2+0.3+1.5+1.0)=37となる。
<バリエーション3>
また、ノード1,2,3,4の健全性評価値と重要度を、図6におけるノード1,2,3,4と同様とする。
本実施の形態に係る健全性評価装置300によれば、H4=20がth2=25より小さいため、ミドルノード1の健全性評価値Hpは、下位ノードの中で一番小さい20となる。
図6の比較例では、ミドルノード1の健全性評価値は60であり、情報統合により、危険な状態のノード4の情報が丸められてしまっている。
一方、本実施の形態に係る健全性評価装置300によれば、ミドルノード1の健全性評価値Hpは20となり、ノード4の情報が適切にミドルノード1の健全性評価値に反映される。
次に、図8に戻り説明を続ける。
ステップS305において、期限推定部333は、依存関係情報33と下位ノードにおける運用期限とに基づいて、評価対象ノード20の運用期限32を算出する。編成評価部303は、評価対象ノード20の健全性評価値31と運用期限32とを編成健全性データベース334に格納する。
なお、下位ノードにおける運用期限には、末端のノードの運用期限が含まれる。
具体的には、期限推定部333は、評価対象ノード20が依存する全ノードにおける運用期限の中から最悪値を抽出し、最悪値に基づいて評価対象ノード20の運用期限32を算出する。期限推定部333は、評価時点から最も日付が近い運用期限を最悪値として抽出する。
つまり、期限推定部333は、評価対象ノード20の下位ノードの運用期限のうち、最も早く到来する運用期限を評価対象ノード20の運用期限32とする。
ステップS306において、編成健全性推定部331は、評価対象ノード20の健全性評価値31と運用期限32とを、評価対象ノード20の健全性評価情報34として編成健全性データベース334に格納する。
ステップS307において、編成健全性推定部331は、車両編成そのものを含む車両編成中の全ノード(車両編成、車両といった中間要素、各ノード)の健全性評価が完了しているか確認する。完了していなければ処理はステップS302に戻って処理を繰り返し、完了していれば処理を終了する。
図5の具体例では、ミドルノード1が評価対象ノード20に該当する。上記の処理では、ステップS302にて、都度、そこまでの時点で健全性評価が完了したノードを参照し、その中のいずれかにのみ依存するノードを次の評価対象ノードとしていき、最終的に「車両編成」の健全性評価まで終えたところで処理完了となる。
<<可視化情報生成処理>>
図10は、本実施の形態に係る可視化情報生成部335による可視化情報生成処理のフロー図である。
可視化情報生成処理は、可視化情報生成部335にて実行される。また、本処理は、図4の全体フロー図におけるステップS106の詳細フローに相当する。
可視化情報生成部335は、車両編成について健全性評価値と運用期限との算出が完了すると、各ノードの運用期限に基づいて、車両編成と各ノードとのそれぞれの検査の期限を表す検査期限を算出する。そして、可視化情報生成部335は、車両編成と各ノードとのそれぞれの健全性と検査期限とを可視化するための可視化情報35を生成する。
また、可視化情報生成部335は、車両編成と各ノードとのそれぞれの検査期限に基づいて、車両編成と各ノードとのそれぞれの検査の開始を推奨する推奨検査期限を算出する。そして、可視化情報生成部335は、車両編成と各ノードとのそれぞれの推奨検査期限を可視化するための情報も可視化情報35に含める。
可視化情報生成部335は、車両編成と各ノードとのそれぞれの健全性、検査期限、および推奨検査期限を、過去から現在、さらに将来に至るまでの時系列推移として可視化する可視化情報35を生成する。
ステップS401において、可視化情報生成部335は、物理構成データベース336に格納されている車両編成の物理的な構成情報を取得する。
ステップS402において、可視化情報生成部335は、編成健全性データベース334に格納されている車両編成および車両編成を構成する全ノードの健全性評価情報を取得する。
ステップS403において、可視化情報生成部335は、健全性評価情報のうち運用期限をもとに、各ノードの検査期限と推奨検査期限の各情報を算出する。
最後に、ステップS403において、可視化情報生成部335は、取得した物理構成情報に沿って、取得した全ノードの健全性評価情報をソートする。
ここで、ステップS403の処理について、検査期限は、当該ノードの検査所要日数を考慮して運用期限から減算した日付とする。また、推奨検査期限は、当該ノードの保守に係る交換部品の調達に必要な日数および保守人員の確保に必要な最低日数(リードタイム)を考慮して検査期限から減算した日付とする。このとき、検査所要日数およびリードタイムについては、車両編成および車両編成を構成するノードごとに個別に設定することができ、健全性監視装置500にて保守員が設定・変更することが可能である。
また、図10の可視化情報生成処理のフローが完了すると、ステップS107の処理にて、可視化情報生成部335は、車両編成健全性の可視化情報35を健全性監視装置500に送信する。
図11は、本実施の形態に係る健全性評価情報を可視化した可視化情報35の例である。
図11は、健全性監視装置500において、評価対象の車両編成、および、車両編成を構成する複数のノードのそれぞれの健全性評価情報を可視化した表示例を示している。
図11では、ステップS404の処理により、車両編成におけるノードの物理構成に基づいてソートした順に車両編成および各ノードが並ぶ。また、その右隣の列には、評価時点(現在)の健全性評価値が設定される。さらにその右隣には機器の検査期限に関する情報(推奨検査期限/検査期限/運用期限)が設定される。そしてその横、図の最右側には、過去から現在、さらには将来に至る健全性評価値の時系列変化の様子が表示される。
なお、健全性評価値については、数値で表示してもよいし、図11のように「健全」「要注意」「危険」といった数種類のラベル情報に変換して表示してもよい。また、健全性評価値の時系列変化の部分で、現在、また、当該車両編成の推奨検査期限/検査期限/運用期限の各日付が分かるような線を重畳表示してもよい。
図11に示すように、本実施の形態に係る健全性評価システム700によれば、車両2の機器Bのみが要保守の「危険」で、他の車両および機器の状態は「健全」であった場合でも、車両2の機器Bの情報が丸められることはない。車両2の機器Bの「危険」の情報が「車両2」および「編成1」に適切に反映される。
図12は、本実施の形態に係る依存関係データベース332と物理構成データベース336を定義する処理のフロー図である。
図12では、車両編成健全性評価に必要な、機器依存関係情報および機器物理構成情報の定義に係る処理フローが示されている。
健全性評価装置300の情報設定部304は、複数のノードの依存関係および物理構成の情報を、評価対象の車両編成の制御装置から取得し、データベースに格納する。
情報設定部304は、複数のノードの依存関係および物理構成の情報を修正あるいは変更する情報を取得し、データベースを修正あるいは変更する。複数のノードの依存関係および物理構成の情報を修正あるいは変更する情報は、例えば、健全性監視装置500の入力装置を介して、保守者から取得してもよい。
ステップS501において、車両データ受信部301は、車両編成が具備する制御装置から、車両編成を構成する各ノードの依存関係および物理構成の情報を取得する。
ステップS502において、情報設定部304は、車両編成を構成する各ノードの依存関係を依存関係情報33として構築する。
ステップS503において、情報設定部304は、設定情報受信部306が取得した情報をもとに構築済の依存関係情報33を修正・変更する。
ステップS504において、情報設定部304は、修正・変更した依存関係情報33を依存関係データベース332に格納する。
ステップS505において、情報設定部304は、車両編成を構成する各ノードの物理構成を物理構成情報36として構築する。
ステップS506において、情報設定部304は、設定情報受信部306が取得した情報をもとに構築済の物理構成情報36を修正・変更する。
ステップS507において、情報設定部304は、修正・変更した物理構成情報36を物理構成データベース336に格納する。
ここで、ステップS501の処理について、車両編成中の各ノードの依存関係および物理構成の情報は、例えば車両編成全体を制御する列車統合管理装置(TCMS)といった制御装置から取得することができる。TCMSは、Train Control and
Management Systemの略語である。
次に、ステップS503およびステップS505の処理に関して、依存関係情報33あるいは物理構成情報36は、健全性監視装置500の情報設定部503にて修正・変更することができる。ここで修正・変更可能な情報として、依存関係あるいは物理構成の接続(有向グラフ)、および各ノード間の依存関係の重要度である。なお、修正・変更情報は、健全性評価を行うための事前準備として最初に一度行うだけでなく、健全性評価の時系列変化を監視する中で適宜見直していくことも可能である。
***他の構成***
本実施の形態では、健全性評価システム700の各装置の機能がソフトウェアで実現される。変形例として、健全性評価システム700の各装置の機能がハードウェアで実現されてもよい。
具体的には、健全性評価システム700の各装置は、演算装置に替えて電子回路を備える。
電子回路は、健全性評価システム700の各装置の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。
健全性評価システム700の各装置の機能は、1つの電子回路で実現されてもよいし、複数の電子回路に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、健全性評価システム700の各装置の機能の一部が電子回路で実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。また、健全性評価システム700の各装置の機能の一部またはすべての機能がファームウェアで実現されてもよい。
プロセッサと電子回路の各々は、プロセッシングサーキットリとも呼ばれる。つまり、健全性評価システム700の各装置の機能は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
***本実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係る健全性評価システム700によれば、評価対象ノードが依存する各下位ノードの情報統合を行う編成評価部における編成健全性推定部が、各下位ノードの健全性評価値と複数の閾値に応じて場合分けする。そして、編成評価部における編成健全性推定部が、それぞれの場合に適した情報統合ロジックを動的に当てはめて、情報統合処理をする。複数の閾値として、例えば、第1の閾値th1と第2の閾値th2(th1>th2)を用いる。
これにより、本実施の形態に係る健全性評価システム700によれば、情報の丸めの影響を受けにくくなり、一部の異常あるいは劣化状態を全体の健全性評価値に伝搬可能となる。
また、本実施の形態に係る健全性評価システム700によれば、車両編成の健全性評価値から搭載機器の異常・劣化状態を認識しやすくなる。とくに重要度が高い下位要素の健全性評価値はより確実に上位に伝搬されるため、全体(車両編成)の健全性評価が高度化するという効果がある。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点および実施の形態1に追加する点について説明する。
本実施の形態において、実施の形態1と同様の機能を有する構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
実施の形態1では、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理において、複数の閾値として、第1の閾値th1と第2の閾値th2を用いる態様について説明した。
本実施の形態では、下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理において、複数の閾値として、第1の閾値th1と第2の閾値th2に加え、第1の閾値th1より小さく第2の閾値th2より大きい第3の閾値th3を用いる態様について説明する。
***構成の説明***
本実施の形態に係る健全性評価システム700の構成は、実施の形態1と同様である。
ただし、図2の閾値データベース311には、第1の閾値th1と第2の閾値th2に加え、第1の閾値th1より小さく第2の閾値th2より大きい第3の閾値th3が格納されている。
また、本実施の形態では、重み付け係数αとして、第1の重み付け係数α1と第2の重み付け係数α2とがある。第2の重み付け係数α2は、第1の重み付け係数α1より大きい、すなわちα2>α1とする。
本実施の形態では、評価値算出部313は、第1の閾値th1より小さく、かつ、第3の閾値th3以上の健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wに第1の重み付け係数α1を乗算した値を統合重要度w’として算出する。また、評価値算出部313は、第3の閾値th3より小さく、かつ、第2の閾値th2より大きい健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wに第2の重み付け係数α2を乗算した値を統合重要度w’として算出する。
第2の重み付け係数α2は、第1の重み付け係数α1より大きい値をとるため、健全性評価値がより小さい下位ノードについては、その健全性評価値を評価対象ノード20の健全性評価値により大きく反映させることができる。
***動作の説明***
本実施の形態では、実施の形態1で説明した図9の評価対象ノード20の健全性評価値を算出する処理のフロー図が実施の形態1と異なる。
図13は、本実施の形態に係る評価対象ノード20の健全性評価値を算出する処理のフロー図である。図13のフロー図は、実施の形態1で説明した図8のステップS304の詳細フローに相当する。
ステップS341からステップS343、ステップS346からステップS348、およびステップS349の処理は、実施の形態1で説明した図9と同様である。
実施の形態1と同様に、ステップS344aからステップS346の処理は、下位ノードの健全性評価値の全てが第2の閾値th2より大きい場合、すなわち、第2の閾値th2以下の健全性評価値を有する下位ノードが存在しない場合の処理である。
ステップS344aからステップS346の処理では、全下位ノードの各々について、健全性評価値と第1の閾値th1および第3の閾値th3との大小関係に応じた統合重要度w’が算出される。
そして、ステップS347において、全下位ノードの各々について、健全性評価値と統合重要度w’とを乗算した値を加算することにより、評価対象ノード20の健全性評価値が算出される。
具体的には、以下の通りである。
評価値算出部313は、評価対象ノード20の複数の下位ノードである全下位ノードのうちのひとつの下位ノードについて処理を行う。
ステップS344aにおいて、評価値算出部313は、処理対象の下位ノードについて、第3の閾値th3以上の健全性評価値を有するか否かを判定する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの健全性評価値Hnode_xについて、Hnode_x≧th3か否かを判定する。
第3の閾値th3以上の健全性評価値を有する場合、ステップS344bに進む。
第3の閾値th3以上の健全性評価値ではない場合、ステップS350bに進む。
ステップS350bでは、処理対象の下位ノードの健全性評価値は、第3の閾値th3より小さく、かつ、第2の閾値th2より大きいことを意味する。
評価値算出部313は、第3の閾値th3より小さく、かつ、第2の閾値th2より大きい健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wに第2の重み付け係数α2を乗算した値を統合重要度w’として算出する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの対応重要度wnode_xをα2倍、すなわちw’node_x=α2×wnode_xとする。
ステップS344bにおいて、評価値算出部313は、処理対象の下位ノードについて、第1の閾値th1以上の健全性評価値を有するか否かを判定する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの健全性評価値Hnode_xについて、Hnode_x≧th1か否かを判定する。
第1の閾値th1以上の健全性評価値を有する場合、ステップS345に進む。
第1の閾値th1以上の健全性評価値ではない場合、ステップS350aに進む。
ステップS345において、評価値算出部313は、第1の閾値th1以上の健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wをそのまま統合重要度w’として取得する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの対応重要度wnode_xを据置き、w’node_x=wnode_xとする。
ステップS350aでは、処理対象の下位ノードの健全性評価値は、第1の閾値th1より小さく、かつ、第3の閾値th3以上であることを意味する。
ステップS350aにおいて、評価値算出部313は、第1の閾値th1より小さく、かつ、第3の閾値th3以上の健全性評価値を有する下位ノードについては、対応重要度wに第1の重み付け係数α1を乗算した値を統合重要度w’として算出する。すなわち、評価値算出部313は、下位ノードxの対応重要度wnode_xをα1倍、すなわち、w’node_x=α1×wnode_xとする。
第2の重み付け係数α2は、第1の重み付け係数α1より大きい値をとるため、劣化度が高いといった健全性評価値がより小さい下位ノードについては、その健全性評価値を評価対象ノード20の健全性評価値により大きく反映させることができる。
この処理により、健全性評価値が比較的小さい下位ノードについては、重要度を高くすることができ、より大きく評価対象ノード20の健全性評価値に反映させることができる。
具体的のバリエーションについて説明する。
<バリエーション4>
ミドルノード1が、ノード1,2,3,4に依存するものとする。ミドルノード1の健全性評価値Hpを算出する。
th1=75,th3=50,th2=25とする。
α1=3、α2=6とする。
ノード1は、H1=100およびw1=0.2とする。
ノード2は、H2=70およびw2=0.3とする。
ノード3は、H3=40およびw3=0.3とする。
ノード4は、H4=30およびw4=0.2とする。
本実施の形態に係る健全性評価装置300によれば、th2以下の健全性評価値は無い。
H1=100は、th1=75以上である。よって、w’1は、w1=0.2の据置きである。
H2=70は、th3=50以上、th1=75より小さい。よって、w’2は、w2=α1×0.3=0.9である。
H3=40は、th2=25より大きく、th3=50以下である。よって、w’3は、w3=α2×0.3=1.8である。
H4=30は、th2=25より大きく、th3=50以下である。よって、w’4は、w4=α2×0.2=1.2である。
ミドルノード1の健全性評価値Hp=(0.2×100+0.9×70+1.8×40+1.2×30)/(0.2+0.9+1.8+1.2)≒46.6となる。
***他の構成***
実施の形態1では、統合処理の動的な決定の判定に、2つの閾値th1,th2を用いた。また、本実施の形態では、統合処理の動的な決定の判定に、3つの閾値th1,th2,th3を用いた。上述した実施の形態の方式を採用することにより、4つ以上の閾値を用いて統合処理の動的な決定の判定を実行してもよい。
***本実施の形態の効果の説明***
以上のように、本実施の形態に係る健全性評価システム700によれば、3つの閾値により、依存する各下位ノードの健全性評価値に応じて情報統合ロジックを動的に変更することができる。2つの閾値による情報統合ロジックの判定と比較して、閾値前後の下位ノードが存在するときの上位ノードの健全性評価値について、閾値を超えた前後の健全性評価値のギャップをより滑らかにできる。
よって、本実施の形態に係る健全性評価システム700によれば、情報丸めの影響の軽減による全体の健全性評価値算出の高度化効果に加え、閾値(場合分け)の数を増やすことで、閾値前後の評価値の変化をより滑らかにつなぐ効果も得られる。
以上の実施の形態1および2では、健全性評価システムの各装置の各部を独立した機能ブロックとして説明した。しかし、健全性評価システムの各装置の構成は、上述した実施の形態のような構成でなくてもよい。健全性評価システムの各装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、どのような構成でもよい。また、健全性評価システムの各装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
また、実施の形態1および2のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1および2では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本開示の範囲、本開示の適用物の範囲、および本開示の用途の範囲を制限することを意図するものではない。上述した実施の形態は、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 車両編成、11 ノード、20 評価対象ノード、21 下位ノード、31 健全性評価値、32 運用期限、33 依存関係情報、34 健全性評価情報、35 可視化情報、36 物理構成情報、100 車両編成装置、101 稼働データ収集部、102 稼働データ送信部、200 車両外観検査装置、201 外観検査部、202 検査データ送信部、300 健全性評価装置、301 車両データ受信部、302 機器評価部、303 編成評価部、304 情報設定部、305 評価情報送信部、306 設定情報受信部、311 閾値データベース、312 判定部、313 評価値算出部、321 機器健全性推定部、322 機器運用期限推定部、323 機器健全性データベース、331 編成健全性推定部、332 依存関係データベース、333 期限推定部、334 編成健全性データベース、335 可視化情報生成部、336 物理構成データベース、400 計画生成装置、401 健全性評価情報受信部、402 計画部、500
健全性監視装置、501 可視化情報受信部、502 情報可視化部、503 情報設定部、504 設定情報送信部、700 健全性評価システム。

Claims (9)

  1. 複数のノードから構成される車両編成の健全性を評価する健全性評価装置において、
    前記複数のノードのうち依存する下位ノードが存在しない末端のノードについて、健全性を表す健全性評価値を算出する機器評価部と、
    前記車両編成を頂点とし、前記複数のノードの各ノード同士の依存関係と前記依存関係の強さを表す重要度とが設定された依存関係情報を格納する依存関係データベースから前記依存関係情報を取得し、前記複数のノードのうち評価対象の評価対象ノードであって依存する複数の下位ノードが存在する評価対象ノードについて、前記下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、前記下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定し、動的に決定される統合処理により前記評価対象ノードの健全性評価値を算出する編成評価部と
    を備え
    前記編成評価部は、
    前記複数の下位ノードの中に、前記複数の閾値の中で最も小さい第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがあるか否かを判定する判定部と、
    前記複数の下位ノードの中に前記第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがなければ、前記複数の下位ノードの各下位ノードについて前記複数の閾値の中で最も大きい第1の閾値以上の健全性評価値を有するか否かを判定し、前記統合処理として、前記第1の閾値より小さい健全性評価値を有する下位ノードについては前記依存関係情報から当該下位ノードに対応する重要度を対応重要度として取得し、前記対応重要度に対して当該下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて定められる重み付け係数を乗じた統合重要度を算出し、前記第1の閾値以上の健全性評価値を有する下位ノードについては前記対応重要度を前記統合重要度として取得し、各下位ノードの健全性評価値に前記統合重要度を乗算し、乗算により得られた値を加算し、加算により得られた値を前記評価対象ノードの健全性評価値とする処理を行う評価値算出部と
    を備える健全性評価装置。
  2. 前記複数の閾値には、前記第1の閾値より小さく前記第2の閾値より大きい第3の閾値が含まれており、
    前記重み付け係数には、第1の重み付け係数と第2の重み付け係数とが含まれており、
    前記評価値算出部は、
    前記第1の閾値より小さく、かつ、前記第3の閾値以上の健全性評価値を有する下位ノードについては前記対応重要度に前記第1の重み付け係数を乗算した値を前記統合重要度として算出し、前記第3の閾値より小さく、かつ、前記第2の閾値より大きい健全性評価値を有する下位ノードについては前記対応重要度に前記第2の重み付け係数を乗算した値を前記統合重要度として算出する請求項に記載の健全性評価装置。
  3. 前記第2の重み付け係数は、前記第1の重み付け係数より大きい請求項に記載の健全性評価装置。
  4. 前記評価値算出部は、
    前記複数の下位ノードの中に前記第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがあれば、前記統合処理として、前記複数の下位ノードの各々の健全性評価値うち、最も小さい健全性評価値を前記評価対象ノードの健全性評価値とする処理を行う請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の健全性評価装置。
  5. 前記依存関係データベースは、
    前記依存関係が有向グラフにより定義され、前記有向グラフに前記依存関係の重要度が対応付けられた前記依存関係情報を格納する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の健全性評価装置。
  6. 前記編成評価部は、
    前記複数のノードのうち、自ノードが依存するノードが存在するノードを順に評価対象ノードとして、前記評価対象ノードの健全性評価値を算出し、前記車両編成が依存するノードの全てについて健全性評価値の算出が完了すると、前記車両編成の健全性評価値を算出する請求項1から請求項のいずれか1項に記載の健全性評価装置。
  7. 前記編成評価部は、
    前記車両編成について健全性評価値と運用期限とを算出すると、前記複数のノードの各ノードの運用期限に基づいて、前記車両編成と前記複数のノードの各ノードとのそれぞれの検査の期限を表す検査期限を算出し、前記車両編成と前記複数のノードの各ノードとのそれぞれの健全性と検査期限とを可視化するための可視化情報を生成する請求項に記載の健全性評価装置。
  8. 複数のノードから構成される車両編成の健全性を評価する健全性評価装置に用いられる健全性評価方法において、
    コンピュータが、前記複数のノードのうち依存する下位ノードが存在しない末端のノードについて、健全性を表す健全性評価値を算出し、
    コンピュータが、前記車両編成を頂点とし、前記複数のノードの各ノード同士の依存関係と前記依存関係の強さを表す重要度とが設定された依存関係情報を格納する依存関係データベースから前記依存関係情報を取得し、前記複数のノードのうち評価対象の評価対象ノードであって依存する複数の下位ノードが存在する評価対象ノードについて、前記下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、前記下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定し、動的に決定される統合処理により前記評価対象ノードの健全性評価値を算出する処理であって、前記複数の下位ノードの中に、前記複数の閾値の中で最も小さい第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがあるか否かを判定し、前記複数の下位ノードの中に前記第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがなければ、前記複数の下位ノードの各下位ノードについて前記複数の閾値の中で最も大きい第1の閾値以上の健全性評価値を有するか否かを判定し、前記統合処理として、前記第1の閾値より小さい健全性評価値を有する下位ノードについては前記依存関係情報から当該下位ノードに対応する重要度を対応重要度として取得し、前記対応重要度に対して当該下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて定められる重み付け係数を乗じた統合重要度を算出し、前記第1の閾値以上の健全性評価値を有する下位ノードについては前記対応重要度を前記統合重要度として取得し、各下位ノードの健全性評価値に前記統合重要度を乗算し、乗算により得られた値を加算し、加算により得られた値を前記評価対象ノードの健全性評価値とする処理を行う健全性評価方法。
  9. 複数のノードから構成される車両編成の健全性を評価する健全性評価装置に用いられる健全性評価プログラムにおいて、
    前記複数のノードのうち依存する下位ノードが存在しない末端のノードについて、健全性を表す健全性評価値を算出する機器評価処理と、
    前記車両編成を頂点とし、前記複数のノードの各ノード同士の依存関係と前記依存関係の強さを表す重要度とが設定された依存関係情報を格納する依存関係データベースから前記依存関係情報を取得し、前記複数のノードのうち評価対象の評価対象ノードであって依存する複数の下位ノードが存在する評価対象ノードについて、前記下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて、前記下位ノードの健全性評価値を統合する統合処理を動的に決定し、動的に決定される統合処理により前記評価対象ノードの健全性評価値を算出する編成評価処理と
    をコンピュータに実行させる健全性評価プログラムであって、
    前記編成評価処理は、
    前記複数の下位ノードの中に、前記複数の閾値の中で最も小さい第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがあるか否かを判定する判定処理と、
    前記複数の下位ノードの中に前記第2の閾値以下の健全性評価値を有する下位ノードがなければ、前記複数の下位ノードの各下位ノードについて前記複数の閾値の中で最も大きい第1の閾値以上の健全性評価値を有するか否かを判定し、前記統合処理として、前記第1の閾値より小さい健全性評価値を有する下位ノードについては前記依存関係情報から当該下位ノードに対応する重要度を対応重要度として取得し、前記対応重要度に対して当該下位ノードの健全性評価値と複数の閾値の各々との大小関係に応じて定められる重み付け係数を乗じた統合重要度を算出し、前記第1の閾値以上の健全性評価値を有する下位ノードについては前記対応重要度を前記統合重要度として取得し、各下位ノードの健全性評価値に前記統合重要度を乗算し、乗算により得られた値を加算し、加算により得られた値を前記評価対象ノードの健全性評価値とする処理を行う評価値算出処理と
    を備える健全性評価プログラム
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