本出願の実施形態は、固定のパケット損失隠蔽ポリシーが使用されるのでパケット損失復元効果が比較的悪いという問題を解決するための、データストリーム伝送方法およびデバイスを提供する。
第1の態様によれば、データストリーム伝送方法が提供される。本方法は以下を含む。
送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定する。送信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成する。送信デバイスは、経路上でデータストリームを送信し、データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む。
プリセットされた固定のパケット損失隠蔽ポリシーを使用する代わりに、データストリームを送信するために使用される経路のステータス情報に基づいて動的に決定されるパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって、パケット損失隠蔽パケットがデータストリームのために生成される。したがって、パケット損失隠蔽パケットを使用して、伝送処理中に損失したパケットを復元して、パケット損失復元効果を効果的に改善し、それにより、パケット損失復元の後に取得されるパケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスをさらに改善する。
第1の態様に関して、第1の態様の第1の可能な実装では、送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定する前に、本方法は、以下をさらに含む。
送信デバイスは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定する。
第1の態様の第1の可能な実装に関して、第1の態様の第2の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
第1の態様の第2の可能な実装に関して、第1の態様の第3の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の可能な実装では、データストリームを送信するために1つまたは2つの経路が使用される。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第4の可能な実装では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第5の可能な実装では、送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
送信デバイスは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第6の可能な実装では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第7の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、または前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第8の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーが前方誤り訂正FECであるとき、パケット損失隠蔽パケットは、冗長パケットである。送信デバイスが、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成することは、
FECコーディング方式を決定することであって、コーディング方式は、ブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む、ことと、決定されたコーディング方式に基づいて元のパケットを符号化して、冗長パケットを生成することと
を含む。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第9の可能な実装では、本方法は以下をさらに含む。
送信デバイスは、受信デバイスにパケット損失隠蔽制御メッセージを送信し、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第10の可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第1の態様の第9の可能な実装に関して、第1の態様の第11の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
第1の態様の第10の可能な実装に関して、第1の態様の第12の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
第1の態様の第10または第12の可能な実装に関して、第1の態様の第13の可能な実装では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
第1の態様の第9または第11の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第1の態様の第10または第12の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第1の態様または第1の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第14の可能な実装では、データストリームが2つの経路上で送信されるとき、送信デバイスが経路上でデータストリームを送信することは、
2つの経路のうちのより長い遅延をもつ経路上で元のパケットを送信することと、2つの経路のうちのより短い遅延をもつ経路上でパケット損失隠蔽パケットを送信することであって、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットが送信された後に送信され、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、時間間隔tで送信され、tは、2つの経路上でデータストリームを送信する一方向遅延差である、ことと
を含む。
第2の態様によれば、データストリーム伝送方法が提供される。本方法は以下を含む。
受信デバイスが、データストリームのものであり、送信デバイスによって送信された、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを受信し、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽ポリシーに従って生成され、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームを送信するために使用される経路の経路ステータス情報に基づいて送信デバイスによって決定される。パケット損失隠蔽パケットは、損失した元のパケットを復元するために、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって生成される。すなわち、伝送処理中に損失した元のパケットは、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元される。これは、パケット損失復元の後に取得されるパケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
第2の態様に関して、第2の態様の第1の可能な実装では、損失した元のパケットが、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元される前に、本方法は、
パケット損失隠蔽制御メッセージを受信することであって、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される、ことをさらに含む。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第2の態様に関して、第2の態様の第2の可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第2の態様の第1の可能な実装に関して、第2の態様の第3の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
第2の態様の第2の可能な実装に関して、第2の態様の第4の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される識別子を示すためにさらに使用される。
第2の態様の第2または第4の可能な実装に関して、可能な実装では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
第2の態様の第1または第4の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第2の態様の第2、第4、または第5の可能な実装に関して、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第3の態様によれば、データストリーム伝送方法が提供される。本方法は以下を含む。
制御デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定する。制御デバイスは、送信デバイスにパケット損失隠蔽ポリシーを送信、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するために送信デバイスによって使用される。したがって、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって生成されたパケット損失隠蔽パケットを使用して、伝送処理中に損失したパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、それにより、パケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスをさらに改善する。
第3の態様に関して、第3の態様の第1の可能な実装では、制御デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定する前に、本方法は、以下をさらに含む。
制御デバイスは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定する。
第3の態様の第1の可能な実装に関して、第3の態様の第2の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
第3の態様の第2の可能な実装に関して、第3の態様の第3の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
第3の態様または第3の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の可能な実装では、データストリームを送信するために1つまたは2つの経路が使用される。
第3の態様または第3の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第4の可能な実装では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
第3の態様または第3の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第5の可能な実装では、制御デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
制御デバイスは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
第3の態様または第3の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第6の可能な実装では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
第3の態様または第3の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第7の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、または前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
第4の態様によれば、データストリーム伝送デバイスが提供される。本デバイスは、
データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成された、決定ユニットと、
パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するように構成された、生成ユニットと、
経路上でデータストリームを送信するように構成された、送信ユニットであって、データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む、送信ユニットと
を含む。
本デバイスは、データストリームを送信するために使用される経路のステータス情報に基づいて動的に決定されるパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって、データストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失したパケットを復元し、それにより、パケット損失復元効果を効果的に改善し、パケット損失レートを効果的に低減する。
第4の態様に関して、第4の態様の第1の可能な実装では、決定ユニットは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
第4の態様の第1の可能な実装に関して、第4の態様の第2の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
第4の態様の第2の可能な実装に関して、第4の態様の第3の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の可能な実装では、データストリームを送信するために1つまたは2つの経路が使用される。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第4の可能な実装では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第5の可能な実装では、決定ユニットが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
決定ユニットは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第6の可能な実装では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第7の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、または前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第8の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーが前方誤り訂正FECであるとき、パケット損失隠蔽パケットは、冗長パケットである。生成ユニットが、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成することは、以下を含む。
決定ユニットは、FECコーディング方式を決定し、コーディング方式は、ブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
生成ユニットは、決定されたコーディング方式に基づいて元のパケットを符号化して、冗長パケットを生成する。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第9の可能な実装では、送信ユニットは、受信デバイスにパケット損失隠蔽制御メッセージを送信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第10の可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第4の態様の第9の可能な実装に関して、第4の態様の第11の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
第4の態様の第10の可能な実装に関して、第4の態様の第12の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
第4の態様の第10または第12の可能な実装に関して、第4の態様の第13の可能な実装では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
第4の態様の第9または第11の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第4の態様の第10または第12の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第4の態様または第4の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第14の可能な実装では、データストリームが2つの経路上で送信されるとき、送信ユニットが経路上でデータストリームを送信することは、
2つの経路のうちのより長い遅延をもつ経路上で元のパケットを送信することと、
2つの経路のうちのより短い遅延をもつ経路上でパケット損失隠蔽パケットを送信することであって、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットが送信された後に送信され、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、時間間隔tで送信され、tは、2つの経路上でデータストリームを送信する一方向遅延差である、ことと
を含む。
第5の態様によれば、データストリーム伝送デバイスが提供される。本デバイスは、
データストリームのものであり、送信デバイスによって送信された、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを受信するように構成された、受信ユニットであって、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽ポリシーに従って生成され、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームを送信するために使用される経路の経路ステータス情報に基づいて送信デバイスによって決定される、受信ユニットと、
パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、損失した元のパケットを復元するように構成された、処理ユニットと
を含む。具体的には、伝送処理中に損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元される。これは、パケット損失復元の後に取得されるパケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
第5の態様に関して、第5の態様の第1の可能な実装では、受信ユニットは、パケット損失隠蔽制御メッセージを受信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第5の態様に関して、第5の態様の第2の可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第5の態様の第1の可能な実装に関して、第5の態様の第3の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
第5の態様の第2の可能な実装に関して、第5の態様の第4の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
第5の態様の第2または第4の可能な実装に関して、可能な実装では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
第5の態様の第1または第4の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第5の態様の第2、第4、または第5の可能な実装に関して、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第6の態様によれば、データストリーム伝送デバイスが提供される。本デバイスは、
データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成された、決定ユニットと、
送信デバイスにパケット損失隠蔽ポリシーを送信するように構成された、送信ユニットであって、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するために送信デバイスによって使用される、送信ユニットとを含む。したがって、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって生成されたパケット損失隠蔽パケットを使用して、伝送処理中に損失したパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、それにより、パケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスをさらに改善する。
第6の態様に関して、第6の態様の第1の可能な実装では、決定ユニットは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
第6の態様の第1の可能な実装に関して、第6の態様の第2の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
第6の態様の第2の可能な実装に関して、第6の態様の第3の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
第6の態様または第6の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の可能な実装では、データストリームを送信するために1つまたは2つの経路が使用される。
第6の態様または第6の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の第4の可能な実装では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
第6の態様または第6の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の第5の可能な実装では、決定ユニットが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
決定ユニットは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
第6の態様または第6の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の第6の可能な実装では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
第6の態様または第6の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第6の態様の第7の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、または前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
第7の態様によれば、データストリーム伝送デバイスが提供される。本デバイスは、
データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成された、プロセッサであって、
プロセッサは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するようにさらに構成された、プロセッサと、
経路上でデータストリームを送信するように構成された、送信機であって、データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む、送信機と
を含む。
パケット損失隠蔽パケットは、データストリームを送信するために使用される経路のステータス情報に基づいて動的に決定されるパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって、データストリームのために生成され、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失したパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、それにより、パケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスをさらに改善する。
第7の態様に関して、第7の態様の可能な実装では、プロセッサユニットは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
第7の態様の第1の可能な実装に関して、第7の態様の第2の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
第7の態様の第2の可能な実装に関して、第7の態様の第3の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の可能な実装では、データストリームを送信するために1つまたは2つの経路が使用される。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第4の可能な実装では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第5の可能な実装では、プロセッサが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
プロセッサは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第6の可能な実装では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第7の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、または前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第8の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーが前方誤り訂正FECであるとき、パケット損失隠蔽パケットは、冗長パケットである。プロセッサが、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成することは、以下を含む。
プロセッサは、FECコーディング方式を決定し、コーディング方式は、ブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
プロセッサは、決定されたコーディング方式に基づいて元のパケットを符号化して、冗長パケットを生成する。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第9の可能な実装では、送信機は、受信デバイスにパケット損失隠蔽制御メッセージを送信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第10の可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第7の態様の第9の可能な実装に関して、第7の態様の第11の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
第7の態様の第10の可能な実装に関して、第7の態様の第12の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
第7の態様の第10または第12の可能な実装に関して、第7の態様の第13の可能な実装では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
第7の態様の第9または第11の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第7の態様の第10または第12の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第7の態様または第7の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第7の態様の第14の可能な実装では、データストリームが2つの経路上で送信されるとき、送信機が経路上でデータストリームを送信することは、
2つの経路のうちのより長い遅延をもつ経路上で元のパケットを送信することと、
2つの経路のうちのより短い遅延をもつ経路上でパケット損失隠蔽パケットを送信することであって、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットが送信された後に送信され、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、時間間隔tで送信され、tは、2つの経路上でデータストリームを送信する一方向遅延差である、ことと
を含む。
第8の態様によれば、データストリーム伝送デバイスが提供される。本デバイスは、
データストリームのものであり、送信デバイスによって送信された、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを受信するように構成された、受信機であって、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽ポリシーに従って生成され、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームを送信するために使用される経路の経路ステータス情報に基づいて送信デバイスによって決定される、受信機と、
パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、損失した元のパケットを復元するように構成された、プロセッサと
を含む。
パケット損失隠蔽パケットは、データストリームを送信するために使用される経路のステータス情報に基づいて決定されるパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって生成され、伝送処理中に損失した元のパケットは、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、それにより、パケット損失レートが効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスがさらに改善する。
第8の態様に関して、第8の態様の第1の可能な実装では、受信機は、パケット損失隠蔽制御メッセージを受信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第8の態様に関して、第8の態様の第2の可能な実装では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
第8の態様の第1の可能な実装に関して、第8の態様の第3の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
第8の態様の第2の可能な実装に関して、第8の態様の第4の可能な実装では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
第8の態様の第2または第4の可能な実装に関して、可能な実装では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
第8の態様の第1または第4の可能な実装に関して、可能な実装では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第8の態様の第2、第4、または第5の可能な実装に関して、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
第9の態様によれば、データストリーム伝送デバイスが提供される。本デバイスは、
データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成された、プロセッサと、
送信デバイスにパケット損失隠蔽ポリシーを送信するように構成された、送信機であって、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するために送信デバイスによって使用される、送信機とを含む。したがって、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって生成されたパケット損失隠蔽パケットを使用して、伝送処理中に損失したパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、それにより、パケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスをさらに改善する。
第9の態様に関して、第9の態様の第1の可能な実装では、プロセッサは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
第9の態様の第1の可能な実装に関して、第9の態様の第2の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
第9の態様の第2の可能な実装に関して、第9の態様の第3の可能な実装では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
第9の態様または第9の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第9の態様の可能な実装では、データストリームを送信するために1つまたは2つの経路が使用される。
第9の態様または第9の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第9の態様の第4の可能な実装では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
第9の態様または第9の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第9の態様の第5の可能な実装では、プロセッサが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
プロセッサは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
第9の態様または第9の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第9の態様の第6の可能な実装では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
第9の態様または第9の態様の上記の可能な実装のうちのいずれか1つに関して、第9の態様の第7の可能な実装では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、または前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
第10の態様によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。命令がコンピュータ上で動作されたとき、コンピュータは、第1から第3の態様の任意の可能な実装による方法を実施することを可能にされる。
本出願の実施形態は、命令を記憶するように構成された、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がコンピュータ上で実行されたとき、第1から第3の態様の任意の可能な実装による方法が実装される。
提供されるデータストリーム伝送方法およびデバイスに基づいて、送信デバイスは、データストリームを送信するために使用される経路の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを動的に決定し、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成し、次いで、経路上で元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを含むデータストリームを送信する。したがって、データストリームを受信すると、受信デバイスは、送信デバイスから受信されたパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。これは、パケット損失復元の後に取得されるパケット損失レートを効果的に低減し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
本出願の実施形態は、ソフトウェア定義ワイドエリアネットワーク(software defined-wide area network、SD-WAN)などのシナリオに適用され得、パケット損失に敏感であるサービス、たとえば、ビデオ会議サービスに固有である、データストリーム伝送方法およびデバイスを提供する。
本実施形態では、送信デバイスと受信デバイスとの間に複数の経路がある。たとえば、SD-WANシナリオでは、図1に示されているように、顧客宅内機器の間に複数のWANリンクがある。
図1は、SD-WANの基本ネットワークアーキテクチャの概略図である。図1に示されているように、SD-WANの基本ネットワークアーキテクチャは、複数の位置(サイトとも呼ばれる)に配置された顧客宅内機器(customer premise equipment、CPE)を含む。顧客宅内機器は、物理的顧客宅内機器であり得るか、または仮想的顧客宅内機器(virtual customer premise equipment、vCPE)であり得る。vCPEは、汎用サーバ上で動作する。
顧客宅内機器の各々は、2つ以上のWAN接続を有する。すなわち、顧客宅内機器の間でデータストリームを伝送するために使用される2つ以上のWANリンクがあり、WANリンクは互いに依存しない。たとえば、WANリンクは、インターネットプロトコルセキュリティ(internet protocol security、IPSec)などのトンネリング技術を使用することによってオーバーレイ(overlay)ネットワークを形成して、基礎をなす伝送ネットワークに依存しなくなる。複数のWANの間で、高可用性(アクティブ-アクティブ)ロードバランシングが実装されることが可能である。
SD-WANシステムは、システム中の顧客宅内機器などの他のデバイスに対して集中型アプリケーション実施監視およびポリシー管理を実施するように構成された、コントローラを含む。
SD-WANシステムにおいて、データストリーム伝送処理が図2に示されている。図2では、端末1が端末2にオーディオおよびビデオストリームを送信する例が使用される。端末1は、送信されるべきオーディオおよびビデオストリームを符号化し、符号化されたオーディオおよびビデオストリームをネットワークデバイス1に送信する。ネットワークデバイス1は、複数のWANリンクを使用することによって、符号化されたオーディオおよびビデオストリームをネットワークデバイス2に転送する。次いで、ネットワークデバイス2は、受信されたオーディオおよびビデオストリームを端末2に送信する。オーディオおよびビデオストリームを受信した後に、端末2は、復号技術を使用することによってオーディオおよびビデオストリームを復号し、オーディオおよびビデオストリームから元のビデオおよび元のオーディオを復元する。端末2がインテリジェントデバイスである場合、たとえば、モバイルフォンまたはコンピュータなどのディスプレイを有するデバイスである場合、端末2は、ディスプレイ上で、復号されたビデオおよび復号されたオーディオを再生する。
端末1および端末2は、オーディオおよびビデオ符号化および復号のためのインテリジェント端末(たとえば、モバイルフォンもしくはタブレットコンピュータ)、カメラ、または端末(たとえば、Skype)などのデバイスであり得る。ネットワークデバイス1およびネットワークデバイス2は、ルータ、スイッチ、およびサーバなどのデバイスであり得る。
WANリンクは不安定であるので、WANリンク上のデータストリーム伝送中にパケット損失があり得る。SD-WANにおけるデータストリーム伝送処理では、(オーディオおよびビデオパケットなどの)伝送データストリームが、悪い品質をもつWANリンクにスケジュールされた場合、大量のパケットが損失して、ユーザエクスペリエンスが大いに影響を受け得る。
加えて、SD-WAN中の2つ以上のWANリンクは互いに依存しないので、WANリンクは、接続および統合されて、1つのオーディオおよびビデオストリームに信頼できる伝送を提供することができない。1つのオーディオおよびビデオストリームが、単にパケットレベルロードバランシングスケジューリングを通して様々なWANリンクを介して伝送された場合、複数の連結WANリンクの伝送効果は、WANリンクのパケット損失レートの差、遅延、ジッタなどにより、単一のWANリンクのそれよりも悪くなり得る。言い換えれば、複数のWANリンクが、オーディオおよびビデオストリームを伝送するために連結されたとき、複数のWANリンクの伝送効果の和は、単一のWANリンクの伝送効果よりも悪く、1+1<1という効果が達成される。
現在の技術では、送信される必要があるデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するために、FEC、パケット複製、または自動再伝送など、プリセットされた固定のパケット損失隠蔽ポリシーが使用される。比較的悪い経路ステータス情報の場合、伝送処理中に損失したパケットを復元するために、固定のパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによって生成されたパケット損失隠蔽パケットが使用されたとき、パケット復元効果は良くなく、パケット損失レートは、パケット損失復元の後に依然として極めて高い。
この点から見て、いくつかのパケット損失隠蔽技術が、データストリームを伝送するためのWANリンクのために使用される必要がある。したがって、本出願の実施形態は、データストリーム伝送方法およびネットワークデバイスを提供する。データストリームを送信するためのWANリンクのリンクステータスが比較的悪いとき、ネットワークデバイスは、WANリンクのリンクステータスに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ポリシーに従って、送信されるべきデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成し、次いで、1つまたは2つのWANリンク上で、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを含むデータストリームを送信する。本出願の実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーが、データストリームを送信するために使用される経路のステータス情報に基づいて動的に決定され、パケット損失隠蔽パケットが、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのために生成され、データストリームは、経路上で受信デバイスに送信される。データストリームを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、損失した元のパケットを復元し、それにより、パケット損失復元効果を改善し、パケット損失復元の後に取得されるパケット損失レートを効果的に低減する。伝送効果は、より良いリンク(たとえば、マルチプロトコルラベルスイッチング(multi-protocol label switching、MPLS)リンク)のそれと同様である。
SD-WANシナリオでは、WANリンクは、データストリームを送信するために使用される経路であり、WANリンクのリンクステータス情報は、経路ステータス情報と呼ばれる。
共通のパケット損失隠蔽ポリシーは、前方誤り訂正(forward error correction、FEC)、パケット複製、自動再送要求(automatic repeat request、ARQ)などを含む。
FECでは、特定の符号化(たとえば、パケットコーディングにおけるリードソロモンコード(reed-solomon code、RSコード)コーディング)を通して元のパケットに基づいて、冗長パケットが生成される。FECでは、パケット損失隠蔽パケットは冗長パケットである。データストリーム伝送処理では、伝送端が、元のパケットとパケット損失隠蔽パケットとを含むデータストリームを送信する。データストリームを受信すると、受信端は、受信されたデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットに基づいてデータストリームを復号して、特定の確率で、損失した元のパケットを復元する。FECは、再伝送なしおよび高いリアルタイム実施という利点を有し、共通のパケット損失シナリオに適用可能であり、特定の確率で損失したパケットを復元するために使用されることが可能である。
パケット複製では、元のパケットの1つまたは複数のコピー(copy)が作られる。コピーパケットはパケット損失隠蔽パケットとして参照される。コピーパケットは受信端に送信され、したがって、受信端は、コピーパケットに基づいて、損失した元のパケットを復元することができる。パケット複製は、再伝送なしおよび高いリアルタイム実施という利点を有し、共通のパケット損失シナリオに適用可能であり、特定の確率で損失したパケットを復元するために使用されることが可能である。
ARQでは、受信端は、伝送端によって送信されたデータストリームを受信し、パケット損失が受信データストリーム中で発生するかどうかを検出する。パケット損失が発生すると決定されたとき、受信端は、データストリームを再び送信することを伝送端に要求する。ARQの利点は、余分の帯域幅リソースが少ししか占有されないことである。
本明細書における伝送端および受信端は、それぞれ端末およびネットワークデバイスなどのデバイスであり得ることに留意されたい。
図3を参照しながら、以下で、本出願の実施形態において提供されるデータストリーム伝送方法について詳細に説明する。図3に示されているように、本方法は、送信デバイスによって実施され、送信デバイスは、図2に示されているネットワークデバイスであり得る。本出願の実施形態において述べられる「第1の」および「第2の」は、対象を区別するために使用されるにすぎず、対象を限定しないことに留意されたい。
本出願の実施形態では、データストリームを送信するために使用される経路を決定するために使用される経路の経路ステータス情報は、第2の経路ステータス情報と呼ばれ、パケット損失隠蔽ポリシーを決定するために使用される経路の経路ステータス情報は、第1の経路ステータス情報と呼ばれることにさらに留意されたい。第1の経路ステータス情報および第2の経路ステータス情報は、使用シナリオを区別するためにのみ使用され、経路ステータス情報に対する限定とはならない。
図3に示されているように、本方法は以下のステップを含み得る。
S101:送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定する。
経路は、データストリームが送信デバイスから受信デバイスに通過する経路である。送信デバイスは、パケット損失レートまたは遅延などの経路の第1の経路ステータス情報に基づいて、パケット損失隠蔽を向上させることができるパケット損失隠蔽ポリシー(たとえば、FEC、パケット複製、またはARQ)などを動的に決定し、次いで、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成する。したがって、送信デバイスによって送信されたデータストリームを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽パケットに基づいて、データストリームの伝送処理中に損失したパケットを復元することができる。
たとえば、送信デバイスは、経路の第1の経路ステータス情報中にあるパケット損失レートおよび遅延に基づいて、パケット損失隠蔽ポリシーを決定する。実施形態では、経路のパケット損失レートがプリセットパケット損失レートしきい値よりも少なく、経路の遅延がプリセット遅延しきい値よりも少ないとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーはARQであると決定される。
別の実施形態では、送信デバイスは、経路の第1の経路ステータス情報と、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値とに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定してよく、パケット損失隠蔽ターゲット値は、パケット損失レートターゲット値を含み、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含む。たとえば、送信されるべきデータストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値について、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少なくなることを保証するために、総パケット損失レートは0.01%よりも少なくなるように設定される。
経路のパケット損失レートが、データストリームパケット損失隠蔽のターゲットパケット損失レート0.01%よりも少なく、経路の遅延が、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲットのために設定された遅延ターゲット値を満たすとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーはFECであることが決定される。たとえば、送信されるべきデータストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値について、遅延ターゲットは、150msよりも少なくなるように設定される。データストリームを送信するために使用される2つの経路、すなわち、経路1および経路2があり、経路1の遅延が80msであり、経路2の遅延が120msである場合、パケット損失隠蔽ポリシーはFECであると決定されることが可能である。この場合、経路1および経路2上のARQ繰り返しによって引き起こされる遅延は、データストリームを伝送するための(150msよりも少ない)ターゲット遅延値を満たすことができない。したがって、ARQは使用されることが可能でない。
別の実施形態では、送信デバイスは、代替として、経路の第1の経路ステータス情報と、データストリームのトラフィックレートとに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し得る。たとえば、経路の遅延がプリセットしきい値よりも少なく、経路上でデータストリームを伝送するトラフィックレートがプリセットしきい値よりも少ないとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーはパケット複製であると決定される。経路の遅延がプリセットしきい値よりも大きく、経路上でデータストリームを伝送するトラフィックレートがプリセットしきい値よりも大きいとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーはFECであると決定される。
使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーがFECであると決定されたとき、コーディングアルゴリズムが、経路の経路ステータス情報に基づいてさらに決定され得る。たとえば、経路上で損失した連続するパケットの数量がプリセットしきい値よりも少ないとき、FECパケットコーディングが使用される。経路上で損失した連続するパケットの数量がプリセットしきい値以上であるとき、FEC畳み込みコーディングが使用される。
実施形態では、送信デバイスは、代替として、経路の第1の経路ステータス情報と、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値と、データストリームのトラフィックレートとに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し得る。たとえば、データストリームを送信するために設定された、パケット損失レートおよび遅延を含むパケット損失隠蔽ターゲット値が満たされるかどうかが、経路のパケット損失レートおよび遅延に基づいて最初に決定される。パケット損失レートおよび遅延が満たされたとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーが、経路のパケット損失レートおよび遅延と、経路上でデータストリームを伝送するトラフィックレートとに基づいて決定される。たとえば、経路の遅延がプリセットしきい値よりも少なく、経路上でデータストリームを伝送するトラフィックレートがプリセットしきい値よりも少ないとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーはパケット複製であると決定される。経路の遅延がプリセットしきい値よりも大きく、経路上でデータストリームを伝送するトラフィックレートがプリセットしきい値よりも大きいとき、使用されるべきパケット損失隠蔽ポリシーはFECであると決定される。
S102:送信デバイスが、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成する。
送信デバイスは、S101において決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに従って、送信されるべきデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成する。たとえば、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーがFECである場合、元のパケットは、FECコーディングアルゴリズムを使用することによって符号化されて、パケット損失隠蔽パケットが生成される。FECでは、パケット損失隠蔽パケットは冗長パケットとも呼ばれる。
たとえば、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーがパケット複製である場合、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットを複製することによって生成される。
S103:送信デバイスが、経路上でデータストリームを送信し、データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む。
送信デバイスは、受信デバイスに、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを送信する。したがって、パケット損失隠蔽パケットを受信した後に、受信デバイスは、パケット損失隠蔽パケットに基づいて、伝送処理中に損失したパケットを復元する。具体的には、受信デバイスは、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを復号し、デデュプリケーションおよび再配置を実施して元のデータパケットを取得する。
S104:受信デバイスが、受信されたパケット損失隠蔽パケットを使用することによって、損失した元のパケットを復元する。
すなわち、受信デバイスは、送信デバイスから受信されたパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを復号し、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを再配置する。
実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、ARQ、パケット複製、またはFECなど、パケット損失隠蔽パケットのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。パケット損失隠蔽パケットの特定のフォーマットが図4に示されている。図4において、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報およびペイロード(payload)を含み、ペイロードは、伝送されるべきデータを搬送するために使用される。
インジケーション情報は、データストリーム、たとえば、データストリームの5要素を送信するために使用される識別子を示すためにさらに使用され得る。実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、インジケーション情報は、元のパケットを送信するために使用される経路の識別子、およびパケット損失隠蔽パケットを送信するために使用される経路の識別子などの情報を示すために使用される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、図4に示されているように、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。たとえば、インジケーション情報によって示されるパケット損失隠蔽ポリシーがFECである場合、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータは、FECブロックコーディングまたはFEC畳み込みコーディングを搬送し得る。ブロックコーディングは、RSコーディング、ファウンテンコーディング、ラプターコーディング、またはLDPCコーディングのうちの1つを含み得る。畳み込みコーディングは、LDPCコーディングまたはポーラーコーディングを含み得る。加えて、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータは、RSコーディングにおけるブロック長さおよび冗長パケットの数量など、他の関係するパラメータをさらに搬送し得る。
実施形態では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
任意選択で、実施形態では、受信デバイスがデータストリームを復号し、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを再配置する前に、本方法は以下をさらに含む。
受信デバイスは、送信デバイスによって送信された制御メッセージを受信し、制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、ARQ、パケット複製、およびFECなど、パケット損失隠蔽パケットのためであるパケット損失隠蔽ポリシーを示す。特定のパケット損失隠蔽パケットが図4に示されている。
インジケーション情報は、データストリームの識別子、およびデータストリームを送信するために使用される経路の識別子などの情報を示すためにさらに使用される。実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、インジケーション情報は、元のパケットを送信するために使用される経路の識別子、およびパケット損失隠蔽パケットを送信するために使用される経路の識別子などの情報を示すために使用される。
任意選択で、実施形態では、制御メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含み得る。たとえば、インジケーション情報によって示されるパケット損失隠蔽ポリシーがFECである場合、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータは、FECブロックコーディングまたはFEC畳み込みコーディングを搬送し得る。ブロックコーディングは、RSコーディング、ファウンテンコーディング、ラプターコーディング、またはLDPCコーディングのうちの1つを含み得る。畳み込みコーディングは、LDPCコーディングまたはポーラーコーディングを含み得る。加えて、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータは、RSコーディングにおけるブロック長さおよび冗長パケットの数量など、他の関係するパラメータをさらに搬送し得る。
このようにして、受信デバイスは、パケット損失隠蔽パケット中のまたは受信された制御メッセージ中のインジケーション情報によって示されるパケット損失隠蔽ポリシーに従ってパケット損失隠蔽パケットを復号し、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを再配置して、元のデータパケット、すなわち、元のデータストリームを取得する。
たとえば、図5Aから図5Cに示されているように、パケット損失隠蔽ポリシーがFECである例が説明のために使用される。(1)送信デバイスが、元のデータストリーム、すなわち、元のパケット1、2、3、4、5、および6を取得する。(2)送信デバイスが、FECに従って、符号化される元のパケットの数量を決定する。符号化される元のパケットの数量を決定する様式は、パケットコーディングにおいて設定されたパケットの最大数量、タイムアウト機構がトリガされた後に収集されるパケットの数量、または畳み込みコーディングにおいて対応する機構を使用することによって決定されるパケットの数量という、いくつかの様式を含み得るが、これらに限定されない。たとえば、符号化される元のパケットは、1、2、3、および4である。(3)送信デバイスが、パケットコーディング中における元のパケットの数量K、冗長パケットの数量R、元のパケットの長さ、およびコーディング長さなどのコーディングパラメータ、または畳み込みコーディング中の対応するコーディングパラメータを決定する。(4)送信デバイスが、決定されたコーディングパラメータに基づいてFECコーディングを実施し、符号化パケットを生成する。様々なコーディングアルゴリズムに従って、生成された符号化パケットは、新たに生成された冗長パケットa、b、およびcを含み得るか、または元のパケット1、2、3、および4または冗長パケットa、b、およびcを含み得る。(5)送信デバイスが、元のパケットおよび冗長パケットをカプセル化してデータストリーム1234abcを取得する。実施形態では、送信デバイスは、追加の制御メッセージを使用することによって、復号に必要な情報(たとえば、復号パラメータ)を受信デバイスに送信し、したがって、受信デバイスは、データストリームを受信した後に制御メッセージに基づいてデータストリームを復号し得る。このステップでは、制御メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのインジケーション情報およびコーディングパラメータ、たとえば、パケットコーディングのブロックサイズを含み得る。(6)送信デバイスが、WANリンクを通してデータストリーム1234abcを受信デバイスに送信し、データストリームは、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを含む。(7)WANリンクが不安定であるので、データストリームを伝送しているときにパケット損失が発生し得る。この場合、受信デバイスは、データストリーム中の13abcのみを受信し得る。(8)受信デバイスが、受信されたデータストリーム13abcを配置する。(9)受信デバイスが、元のパケットの数量K、冗長パケットの数量R、元のパケットの長さ、およびコーディング長さなど、送信デバイスによって送信された制御メッセージからの復号パラメータ、または畳み込みコーディング中の対応するコーディングパラメータを取得する。(10)受信デバイスが、復号パラメータに基づいて、実際に受信されたデータストリーム13abを復号し、損失したパケットを復元する。(11)受信デバイスが、復元されたパケットおよび受信された元のパケットを再配置して、1、2、3、および4を取得する。(12)受信デバイスが、(11)において復元されたパケット1、2、3、および4を端末に送信する。パケットがオーディオおよびビデオパケットである場合、端末は、オーディオおよびビデオパケットを表示する際に容易になり、それにより、パケット損失隠蔽伝送効率が改善され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
図5Cの(4)において、送信デバイスは、決定されたコーディングパラメータに基づいてFECコーディングを実施して、符号化パケットを生成し、符号化パケットは、パケット損失隠蔽パケットであり得る。実施形態では、送信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成し、すなわち、図3のS102を行う。
送信デバイスがパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成する処理が図6に示されている。図6では、送信デバイスは、パケット損失隠蔽コントローラを含む。パケット損失隠蔽コントローラは、データストリームを送信するために使用される経路を決定し、データストリームを送信するために使用される経路に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成され、したがって、送信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成する。
実施形態では、送信デバイスは、データストリームを送信するための所与の最適化ターゲット情報を取得する。たとえば、送信されるべきデータストリームがビデオ会議のビデオストリームである場合、ビデオ会議の、スムーズなビデオおよびフレームフリーズなしなどの全体的な効果が保証される必要がある。送信デバイスは、内部変換を通してパケット損失隠蔽ターゲット値を生成する。たとえば、伝送処理中のデータストリームのパケット損失レートは、0.01%よりも少ない必要がある。送信デバイスのパケット損失隠蔽コントローラは、データストリームを送信するために使用される経路のパケット損失レート、遅延、およびネットワークジッタなどの経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを動的に決定して、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってパケット損失隠蔽パケットを生成する。
実施形態では、パケット損失隠蔽コントローラは、パケット損失隠蔽ポリシーを決定するために、設定された制約条件、たとえば、パケット損失レートしきい値、遅延しきい値、ネットワークジッタしきい値、利用可能な帯域幅しきい値、および別のしきい値に基づいて、経路の経路ステータス情報を制約し得る。パケット損失隠蔽ポリシーは、ARQ、パケット複製、およびFECを含む。送信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってパケット損失隠蔽パケットを生成し、経路輻輳制御機構および経路選択機構に基づいてデータストリームを受信デバイスに送信する。
パケット損失隠蔽ポリシーは動的に決定され、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽ポリシーに従って生成され、したがって、データストリームを伝送するパケット損失隠蔽能力が向上され、ユーザエクスペリエンスが改善される。
任意選択で、図7に示されているように、パケット損失隠蔽ポリシーが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいて決定される前に、すなわち、図3に示されている実施形態のS101の前に、本方法は以下のステップをさらに含み得る。
S105:送信デバイスが、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路のうちで、データストリームを送信するための経路を決定する。
実施形態では、図8に示されているように、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路のうちで、データストリームを送信するための経路を決定することは、以下を含む。
S1051:送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される少なくとも2つの経路を取得する。
実施形態では、送信デバイスは、図1に示されているコントローラから、データストリームを送信するために使用される少なくとも2つの経路を取得する。言い換えれば、コントローラは、データストリームを送信するために使用される経路を送信デバイスに通知する。代替として、送信デバイスは、ローカルトンネルステータス保守などの情報を使用することによって、データストリームを送信するために使用される少なくとも2つの経路を取得する。少なくとも2つの経路は、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路である。
実施形態では、送信デバイスが、コントローラから、データストリームを送信するために使用されるただ1つの経路を取得したとき、または送信デバイスが、ローカルトンネルステータス保守などの情報を使用することによって、データストリームを送信するために使用されるただ1つの経路を取得したとき、送信デバイスは、この経路を使用してデータストリームを伝送する。
S1052:送信デバイスが、少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するための経路を決定する。
データストリームを送信するために使用される2つ以上の経路を取得したとき、送信デバイスは、データストリームを伝送するための各経路のパケット損失レート、一方向遅延、二方向遅延、ネットワークジッタ、および利用可能な帯域幅など、各経路の経路ステータス情報を測定し、各経路の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために最終的に使用される経路を決定する。
実施形態では、送信デバイスは、少なくとも2つの経路のパケット損失レートに基づいて、データストリームを送信するための1つの経路、2つの経路、または複数の経路を決定する。
実施形態では、送信デバイスは、少なくとも2つの取得された経路のパケット損失レート、遅延、ネットワークジッタ、利用可能な帯域幅、および遅延差のうちの少なくとも1つに基づいて、データストリームを送信するための1つまたは2つの経路を決定する。
たとえば、実施形態では、図9に示されているように、送信デバイスは、少なくとも2つの経路の各々のパケット損失レートがプリセットパケット損失レートしきい値Lossthresholdを満たすかどうかを最初に決定する。パケット損失レートしきい値を満たす1つの経路があるとき、送信デバイスは、単一の経路上でデータストリームを伝送し、すなわち、その経路上でデータストリームを送信する。パケット損失レートしきい値を満たす2つ以上の経路があるとき、送信デバイスは、2つ以上の経路の遅延がプリセット遅延しきい値Delaythresholdを満たすかどうかをさらに決定する。遅延しきい値を満たす1つの経路があるとき、送信デバイスは、その経路上でデータストリームを送信する。遅延しきい値を満たす2つ以上の経路があるとき、送信デバイスは、2つ以上の経路のネットワークジッタがプリセットネットワークジッタしきい値Jitterthresholdを満たすかどうかをさらに決定する。ネットワークジッタしきい値を満たす1つの経路があるとき、送信デバイスは、その経路上でデータストリームを送信する。ネットワークジッタしきい値を満たす2つ以上の経路があるとき、送信デバイスは、2つ以上の経路の利用可能な帯域幅に基づいて、データストリームを送信するために最終的に使用される経路をさらに決定し得る。たとえば、送信デバイスは、2つ以上の経路の帯域幅がプリセット帯域幅しきい値Bandthresholdを満たすかどうかを決定する。帯域幅しきい値を満たす1つの経路があるとき、送信デバイスは、その経路上でデータストリームを送信する。
実施形態では、帯域幅しきい値を満たす2つ以上の経路があり、データストリームを送信するために単一の経路が使用されるとき、送信デバイスは、データストリームを送信するための経路として、最大の利用可能な帯域幅をもつ経路を決定し得る。
実施形態では、帯域幅しきい値を満たす2つ以上の経路があるとき、送信デバイスは、データストリームを送信するための経路として、利用可能な帯域幅中の比較的大きい帯域幅をもつ2つ以上の経路を決定し得る。
実施形態では、図10に示されているように、帯域幅しきい値を満たす2つ以上の経路があるとき、送信デバイスは、帯域幅しきい値を満たす2つ以上の経路のうちで、いずれか2つの経路の遅延差がプリセット遅延差しきい値Delta_delaythresholdを満たすかどうかをさらに決定し得る。帯域幅しきい値を満たす2つ以上の経路のうちの2つの経路の遅延差が、遅延差しきい値を満たすとき、送信デバイスは、これらの2つの経路上でデータストリームを送信することを決定する。
実施形態では、帯域幅しきい値を満たす2つ以上の経路のうちの経路の複数のペアの各々が、遅延差しきい値を満たす遅延差を有するとき、送信デバイスは、最小遅延差をもつ2つの経路上でデータストリームを送信することを決定する。
実施形態では、送信デバイスは、遅延差がプリセット遅延差しきい値よりも少ない2つの経路上でデータストリームを送信することを決定する。言い換えれば、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、これらの2つの経路の遅延差は、プリセット遅延差しきい値よりも少ない。
本出願の実施形態では、送信デバイスは、経路のパケット損失レートと、経路の遅延、ネットワークジッタ、利用可能な帯域幅、または遅延差のうちの少なくとも1つとの様々な決定シーケンスで、データストリームを送信するための経路を決定し得ることに留意されたい。これは、本出願の実施形態では限定されない。
実施形態では、データストリームを送信するために使用される1つの経路があると最終的に決定したとき、図3において送信デバイスが経路上でデータストリームを送信するS103は、特に以下の通りである。送信デバイスは、経路上で、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを含むデータストリームを送信し、したがって、パケット損失隠蔽パケットを受信した後に、受信デバイスは、パケット損失隠蔽パケットに基づいて、伝送処理中に損失したパケットを復元する。
実施形態では、送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される1つの経路があると決定したとき、送信デバイスは、経路上で、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを含むデータストリームを送信する。
任意選択で、実施形態では、図11に示されているように、送信デバイスは、現在の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される最適な経路を動的に決定し、様々なパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを送信する。図11では、瞬間においてデータストリームを送信するために使用されている経路のステータスが比較的悪いとき、経路は、データストリームを送信するために、経路ステータスが比較的良い経路にスイッチングされる。
実施形態では、送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される2つの経路があると決定したとき、送信デバイスは、2つの経路の一方向遅延を別々に決定し、2つの経路の遅延差を決定する。元のパケットは、より長い遅延をもつ経路上で送信され、パケット損失隠蔽パケットは、より短い遅延をもつ経路上で送信される。加えて、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットが送信された後に送信され、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、時間間隔tで送信され、tは、図12に示されているように、2つの経路上でデータストリームを送信するための一方向時間差であり、したがって、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、受信デバイスに同時に到着する。
2つの経路の遅延差を計算する処理が図13に示されている。図13では、ルータ1は送信デバイスであり、ルータ2は受信デバイスである。図13では、記録される時間点は、ルータ1およびルータ2上のローカル時間点であることに留意されたい。ルータ1上の時間点およびルータ2上の時間点は較正されず、ルータ1上のローカル時間点およびルータ2上のローカル点は対応していないことがある。たとえば、現在の時間点は、北京時間の午前9時00分であり、一方、ルータ1上の現在の時間点は、北京時間の午前9時01分であり、ルータ2上の現在の時間点は、北京時間の午前9時02分である。表記法の意味について以下のように説明される。
t1は、パケット1がルータ1に到着するローカル時間点である。
t1’は、パケット1がルータ2に到着するローカル時間点である。
t1sAは、パケット1(たとえば、元のパケット)が経路A上で送信される、ルータ1上のローカル時間点である。
t1rAは、パケット1(たとえば、元のパケット)が経路Aに沿ってルータ2に到着する、ルータ2上のローカル時間点である。
t1sBは、パケット1(たとえば、パケット損失隠蔽パケット)が経路B上で送信される、ルータ1上のローカル時間点である。
t1rBは、パケット1(たとえば、パケット損失隠蔽パケット)が経路Bに沿ってルータ2に到着する、ルータ2上のローカル時間点である。
Δclockは、ルータ1上のローカル時間点とルータ2上のローカル時間点との間のクロックオフセットである。たとえば、現在の瞬間において、ルータ1上の時間点が北京時間の午前9時01分であり、ルータ2上の時間点が北京時間の午前9時01分である場合、Δclockは1分である。
ΔAは、ルータ1がパケット1を受信する時間点と、ルータ1が経路A上でパケット1を送信する時間点との間の間隔である。
ΔBは、ルータ1がパケット1を受信する時間点と、ルータ1が経路B上でパケット1を送信する時間点との間の間隔である。
TAは、経路A上でルータ1からルータ2にパケット1またはパケット2を伝送する時間期間である。
TBは、経路B上でルータ1からルータ2にパケット1またはパケット2を伝送する時間期間である。
t2は、パケット2がルータ1に到着するローカル時間点である。
t2’は、パケット2がルータ2に到着するローカル時間点である。
t2sAは、パケット2(たとえば、元のパケット)が経路A上で送信される、ルータ1上のローカル時間点である。
t2rAは、パケット2(たとえば、元のパケット)が経路Aに沿ってルータ2に到着する、ルータ2上のローカル時間点である。
t2sBは、パケット2(たとえば、パケット損失隠蔽パケット)が経路B上で送信される、ルータ1上のローカル時間点である。
t2rBは、パケット2(たとえば、パケット損失隠蔽パケット)が経路Bに沿ってルータ2に到着する、ルータ2上のローカル時間点である。
この場合、以下の式が真である。
t1sA=t1+ΔA
t1sB=t1+ΔB
t1rA=t1+ΔA+TA=t1’-Δclock+ΔA+TA
t1rB=t1+ΔB+TB=t1-Δclock+ΔB+TB
したがって、パケット1が経路Aを通ってルータに到着する時間点と、パケット1が経路Bを通ってルータに到着する時間点との間の時間差Δpathは、以下の通りである。
t1rB-t1rA=(t1’-Δclock+ΔB+TB)-(t1’-Δclock+ΔA+TA)
=(ΔB-ΔA)+(TB-TA)
=(ΔB-ΔA)+(Δpath)
ΔB=ΔAであるとき、Δpath=t1rB-t1rAである。
さらに、最大ジッタは、J=max(abs{(t2rx-t2)-(t1ry-t1)})であり、xおよびyは、{A,B,C,...}に属し、t2rxは、パケット2が経路xに沿ってルータ2に到着する、ルータ2上のローカル時間点であり、t1ryは、パケット1が経路yに沿ってルータ2に到着する、ルータ2上のローカル時間点である。
最大ジッタは、t1ry=t1+ΔA+TAおよびt2rx=t2+ΔB+TBをJ=max(abs{(t2rx-t2)-(t1ry-t1)})に代入することによって、以下のように取得される。
J=max(abs{T2x-T1y+Δ2x-Δ1y})
T2xは、経路x上でパケット2を伝送する時間期間を表し、T1yは、経路y上でパケット1を伝送する時間期間を表し、xおよびyはそれぞれ経路である。たとえば、xは経路Bであり、yは経路Aである。Δ2xは、パケット2が経路x上で送信される前に存在する待ち時間期間である。Δ1yは、パケット1が経路y上で送信される前に存在する待ち時間期間である。
実施形態では、ルータ1は、遅延制御を実施しない。パケットを受信すると、ルータ1は、経路Aおよび経路B上でパケットを直ちに送信し、すなわち、ΔB=ΔA=0。したがって、J=max(abs{T2x-T1y})。この場合、ルータ2は、固定サイズのバッファでジッタに抵抗する必要がある。
実施形態では、ルータ1は、パケットを送信する前にJを予測し、Jがプリセットしきい値よりも大きいと予測したとき、ルータ1は、単一の経路上でパケットを送信する。
実施形態では、ルータ1は、遅延制御を実施し、元のパケットとパケット損失隠蔽パケットがルータ2に同時に到着すること、すなわち、Δ1x+T1x=Δ1y+T1yを要求する。したがって、J=max(abs{T2x}-max{T1y})。
ルータ1が遅延制御を実施した後に、ジッタは、単一の経路上にある傾向があり、この解決策は、ルータ2のバッファリングに依然として依存する必要がある。具体的には、ジッタが単一の経路上にある傾向があることは、伝送のために複数の経路が追加された後に、データストリームの最大ジッタ値が、複数の選択された経路のうちの経路上の最小ジッタ値に接近することを意味する。言い換えれば、複数の経路は、データストリームのジッタ値を増加させず、すなわち、より多くのジッタを引き起こさず、したがって、ユーザエクスペリエンスに影響を及ぼさない。
この場合、伝送遅延が増加し得る。図14に示されているように、2つの経路上でデータストリームを送信することを決定したとき、送信デバイスは、2つの経路の遅延を別々に決定し、2つの経路の時間差を決定する。送信デバイスは、より長い遅延をもつ経路上で元のパケットを送信する。元のパケットが送信された後に遅延差の間隔で、送信デバイスは、より短い遅延をもつ経路上でパケット損失隠蔽パケットを送信し、したがって、元のパケットとパケット損失隠蔽パケットは、受信デバイスに同時に到着する。受信デバイスは、パケットを復号し、再配置し、パケットを対応する端末に転送する。加えて、受信デバイスは、帯域内測定を実施する。具体的には、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを受信すると、受信デバイスは、経路の経路ステータスを測定し、経路ステータス情報を送信デバイスに送信する。
送信デバイスは、経路の経路ステータス情報を受信し、データストリームが現在送信されている2つの経路が、(パケット損失レート、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅などを含む)指定されたしきい値を依然として満たすかどうかを決定する。2つの経路がしきい値を満たす場合、送信デバイスは、依然として2つの経路上でデータストリームを送信する。2つの経路がしきい値を満たさない場合、送信デバイスは、より良い経路ステータス情報をもつ選択された経路上でデータストリームを送信する。この場合、2つの経路上でデータストリームを送信することは、1つの経路上でデータストリームを送信することにスイッチングする。
次の期間において、送信デバイスが、経路ステータス情報が指定のしきい値を満たす他の2つの経路を決定した場合、送信デバイスは、1つの経路上でデータストリームを送信することを、2つの経路上でデータストリームを送信することにスイッチングする。送信デバイスによってデータストリームを送信するために使用される経路を決定することは、コマンドを使用することによってまたは別の様式で構成され得る。
実施形態では、データストリームを送信するために使用される経路を決定し、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、代替として、送信デバイス以外のサードパーティデバイス(以下、制御デバイスと呼ばれる)によって完了され得る。
実施形態では、図15に示されているように、制御デバイスは、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の経路ステータス情報(第2の経路ステータス情報とも呼ばれる)に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定し、制御デバイスは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいて、パケット損失隠蔽ポリシーを決定し、制御デバイスは、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを送信デバイスに送信する。言い換えれば、送信デバイスがデータストリームを送信する前に、送信デバイスは、制御デバイスからパケット損失隠蔽ポリシーを取得し、したがって、送信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってパケット損失隠蔽パケットを生成し、それにより、データストリームを送信することを完了する。
任意選択で、実施形態では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
任意選択で、実施形態では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、および遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームを送信するために使用される、1つの経路、または2つの経路がある。
任意選択で、実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
任意選択で、実施形態では、第3の態様の第5の可能な実装では、制御デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
制御デバイスは、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
制御デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路を決定し、制御デバイスが、データストリームのためであるパケット損失隠蔽ポリシーを決定する処理は、送信デバイスが、データストリームを送信するために使用される経路を決定し、送信デバイスが、データストリームのためであるパケット損失隠蔽ポリシーを決定する処理と同様である。説明を簡潔にするために、詳細について本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、データストリーム伝送デバイスを提供する。この伝送デバイスは、送信デバイスである。図16に示されているように、送信デバイスは、決定ユニット210、生成ユニット220、および送信ユニット230を含む。
決定ユニット210は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成される。
生成ユニット220は、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するように構成される。
送信ユニット230は、経路上でデータストリームを送信するように構成される。データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む。したがって、データストリームを受信すると、受信デバイスは、送信デバイスから受信されたパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
実施形態では、決定ユニット210は、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
実施形態では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。任意選択で、実施形態では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、および遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームを送信するために使用される、1つの経路、または2つの経路がある。
実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
任意選択で、実施形態では、決定ユニット210が、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
決定ユニット210は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
実施形態では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、および前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーが前方誤り訂正FECであるとき、パケット損失隠蔽パケットは、冗長パケットである。生成ユニット220が、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成することは、以下を含む。
決定ユニット210は、FECコーディング方式を決定し、コーディング方式は、ブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
生成ユニット220は、決定されたコーディング方式に基づいて元のパケットを符号化して、冗長パケットを生成する。
任意選択で、実施形態では、送信ユニット230は、受信デバイスにパケット損失隠蔽制御メッセージを送信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
任意選択で、実施形態では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
任意選択で、実施形態では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
実施形態では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームが2つの経路上で送信されるとき、送信ユニットが経路上でデータストリームを送信することは、
2つの経路のうちのより長い遅延をもつ経路上で元のパケットを送信することと、2つの経路のうちのより短い遅延をもつ経路上でパケット損失隠蔽パケットを送信することであって、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットが送信された後に送信され、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、時間間隔tで送信され、tは、2つの経路上でデータストリームを送信する一方向遅延差である、ことと
を含む。
送信デバイスの機能ユニットの機能は、図3および図7に示されている実施形態の送信デバイスによって実施されるステップを使用することによって実装され得る。したがって、本出願のこの実施形態で提供されるデバイスの特定の動作処理について、本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、データストリーム伝送デバイスを提供する。このデバイスは、受信デバイスである。図17に示されているように、受信デバイスは、受信ユニット310および処理ユニット320を含む。
受信ユニット310は、データストリームのものであり、送信デバイスによって送信された、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを受信するように構成され、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽ポリシーに従って生成される。
処理ユニット320は、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、損失した元のパケットを復元するように、すなわち、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元するように構成される。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
任意選択で、実施形態では、受信ユニット310は、パケット損失隠蔽制御メッセージを受信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
実施形態では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
実施形態では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
受信デバイスの機能ユニットの機能は、図3および図7に示されている実施形態の受信デバイスによって実施されるステップを使用することによって実装され得る。したがって、本出願のこの実施形態で提供されるデバイスの特定の動作処理について、本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、データストリーム伝送デバイスを提供する。この伝送デバイスは、制御デバイスである。図18に示されているように、制御デバイスは、データストリームと、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーとを送信するために使用される経路を決定するように構成される。制御デバイスは、決定ユニット410および送信ユニット420を含む。
決定ユニット410は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成される。
送信ユニット420は、送信デバイスにパケット損失隠蔽ポリシーを送信するように構成され、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成し、経路上でデータストリームを送信するために送信デバイスによって使用される。データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む。したがって、データストリームを受信すると、受信デバイスは、送信デバイスから受信されたパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
実施形態では、決定ユニット410は、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
実施形態では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
任意選択で、実施形態では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、および遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームを送信するために使用される、1つの経路、または2つの経路がある。
実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
決定ユニット410が、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
決定ユニット410は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
任意選択で、実施形態では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、および前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
制御デバイスの機能ユニットの機能は、図15に示されている実施形態の制御デバイスによって実施されるステップを使用することによって実装され得る。したがって、本出願のこの実施形態で提供されるデバイスの特定の動作処理について、本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、データストリーム伝送デバイスをさらに提供する。この伝送デバイスは、送信デバイスである。図19に示されているように、送信デバイスは、プロセッサ510および送信機520を含む。
プロセッサ510は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成するように構成される。
送信機520は、経路上でデータストリームを送信するように構成される。データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む。したがって、データストリームを受信すると、受信デバイスは、送信デバイスから受信されたパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
実施形態では、プロセッサ510は、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
実施形態では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
任意選択で、実施形態では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、および遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームを送信するために使用される、1つの経路、または2つの経路がある。
実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
実施形態では、プロセッサ510が、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
プロセッサ510は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
任意選択で、実施形態では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、および前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーが前方誤り訂正FECであるとき、パケット損失隠蔽パケットは、冗長パケットである。プロセッサ510が、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成することは、以下を含む。
プロセッサ510は、FECコーディング方式を決定し、コーディング方式は、ブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
プロセッサ510は、決定されたコーディング方式に基づいて元のパケットを符号化して、冗長パケットを生成する。
任意選択で、実施形態では、送信機520は、受信デバイスにパケット損失隠蔽制御メッセージを送信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
実施形態では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
実施形態では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームが2つの経路上で送信されるとき、送信機が経路上でデータストリームを送信することは、
2つの経路のうちのより長い遅延をもつ経路上で元のパケットを送信することと、2つの経路のうちのより短い遅延をもつ経路上でパケット損失隠蔽パケットを送信することであって、パケット損失隠蔽パケットは、元のパケットが送信された後に送信され、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットは、時間間隔tで送信され、tは、2つの経路上でデータストリームを送信する一方向遅延差である、ことと
を含む。
任意選択で、実施形態では、制御デバイスは、命令およびデータ、たとえば、パケット損失隠蔽ポリシーを記憶するように構成された、メモリ530をさらに含む。
送信デバイスの機能構成要素の機能は、図3および図7に示されている実施形態の送信デバイスによって実施されるステップを使用することによって実装され得る。したがって、本出願のこの実施形態で提供されるデバイスの特定の動作処理について、本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、データストリーム伝送デバイスをさらに提供する。この伝送デバイスは、受信デバイスである。図20に示されているように、受信デバイスは、受信機610およびプロセッサ620を含む。
受信機610は、データストリームのものであり、送信デバイスによって送信された、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを受信するように構成され、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽ポリシーに従って生成される。
プロセッサ620は、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、損失した元のパケットを復元するように、すなわち、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元するように構成される。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
実施形態では、受信機610は、パケット損失隠蔽制御メッセージを受信するようにさらに構成され、パケット損失隠蔽制御メッセージは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
実施形態では、インジケーション情報は、データストリームの識別子と、データストリームを送信するために使用される経路の識別子とを示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽メッセージは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、インジケーション情報を含み、インジケーション情報は、データストリームのためのものであるパケット損失隠蔽ポリシーを示すために使用される。したがって、パケット損失隠蔽ポリシーを受信すると、受信デバイスは、パケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリーム中のパケット損失隠蔽パケットを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、データストリームの伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。このようにして、経路ステータスが比較的悪いとき、損失した元のパケットは、動的に決定されたパケット損失隠蔽ポリシーに基づいて生成されるパケット損失隠蔽パケットを使用することによって復元され、データストリームの伝送処理中のパケット損失が低減し、ユーザエクスペリエンスが改善される。
実施形態では、インジケーション情報は、データストリームを送信するために使用される経路の識別子を示すためにさらに使用される。
任意選択で、実施形態では、インジケーション情報は、パケット損失隠蔽パケットの拡張フィールド中で搬送される。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽パケットは、パケット損失隠蔽パケットのコーディングパラメータをさらに含む。パケット損失隠蔽ポリシーがFECであるとき、コーディングパラメータは、符号化のために使用されるブロックコーディングまたは畳み込みコーディングを含む。
任意選択で、実施形態では、制御デバイスは、命令およびデータ、たとえば、元のパケットおよびパケット損失隠蔽パケットを記憶するように構成された、メモリ630をさらに含む。
受信デバイスの機能構成要素の機能は、図3および図7に示されている実施形態の受信デバイスによって実施されるステップを使用することによって実装され得る。したがって、本出願のこの実施形態で提供されるデバイスの特定の動作処理について、本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、データストリーム伝送デバイスをさらに提供する。この伝送デバイスは、制御デバイスである。図21に示されているように、制御デバイスは、プロセッサ710および送信機720を含む。
プロセッサ710は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定するように構成される。
送信機720は、送信デバイスにパケット損失隠蔽ポリシーを送信するように構成され、パケット損失隠蔽ポリシーは、データストリームのパケット損失隠蔽パケットを生成し、経路上でデータストリームを送信するために送信デバイスによって使用される。データストリームは、元のパケットと、パケット損失隠蔽パケットとを含む。したがって、データストリームを受信すると、受信デバイスは、送信デバイスから受信されたパケット損失隠蔽ポリシーに従ってデータストリームを復号し、パケット損失隠蔽パケットを使用することによって、伝送処理中に損失した元のパケットを復元する。これは、パケット損失復元効果を効果的に改善し、ユーザエクスペリエンスを改善する。
実施形態では、プロセッサ710は、送信デバイスから受信デバイスへの少なくとも2つの経路の第2の経路ステータス情報に基づいて、データストリームを送信するために使用される経路を決定するようにさらに構成される。
実施形態では、第2の経路ステータス情報は、パケット損失レートを含む。
任意選択で、実施形態では、第2の経路ステータス情報は、遅延、ネットワークジッタ、帯域幅、および遅延差のうちの少なくとも1つをさらに含む。
任意選択で、実施形態では、データストリームを送信するために使用される、1つの経路、または2つの経路がある。
実施形態では、データストリームを送信するために使用される2つの経路があるとき、データストリームを送信するために使用される経路の遅延差は、遅延差しきい値よりも少ない。
任意選択で、実施形態では、プロセッサ710が、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報に基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定することは、以下を含む。
プロセッサ710は、データストリームを送信するために使用される経路の第1の経路ステータス情報、データストリームのパケット損失隠蔽ターゲット値、またはデータストリームのトラフィックレートのうちの少なくとも1つに基づいてパケット損失隠蔽ポリシーを決定し、パケット損失隠蔽ターゲット値は、データストリームを伝送するためのパケット損失レート上限を含んで、決定されたパケット損失隠蔽ポリシーを使用することによってデータストリーム上でパケット損失復元が実施された後に取得されるパケット損失レートが、パケット損失レート上限よりも少ないことを保証する。
任意選択で、実施形態では、第1の経路ステータス情報は、遅延またはパケット損失レートのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、実施形態では、パケット損失隠蔽ポリシーは、自動再送要求ARQ、パケット複製、および前方誤り訂正FECのうちの少なくとも1つを含む。
任意選択で、実施形態では、制御デバイスは、命令およびデータ、たとえば、パケット損失隠蔽ポリシーを記憶するように構成された、メモリ730をさらに含む。
制御デバイスの機能構成要素の機能は、図15に示されている実施形態の制御デバイスによって実施されるステップを使用することによって実装され得る。したがって、本出願のこの実施形態で提供されるデバイスの特定の動作処理について、本明細書で再び説明されない。
本出願の実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。命令がコンピュータ上で動作されたとき、図3、図7、または図15の方法/ステップが実施される。
本出願の実施形態は、命令を記憶するように構成された、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がコンピュータ上で実行されたとき、図3、図7、または図15の方法/ステップが実施される。
本出願の上記の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって実装され得る。実施形態を実装するためにソフトウェアが使用されるとき、実施形態の全部または一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装され得る。コンピュータプログラム製品は1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータ上にロードされ、実行されたとき、本出願の実施形態による手順または機能がすべてまたは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または別のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得るか、またはコンピュータ可読媒体から別のコンピュータ可読媒体に伝送され得る。たとえば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターから、ワイヤード(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(Digital Subscriber Line、DSL))様式でまたはワイヤレス(たとえば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)様式で、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンターに伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体であるか、または1つもしくは複数の使用可能な媒体を組み込んでいるサーバもしくはデータセンターなどのデータ記憶デバイスであり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、DVD)、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))などであり得る。
上記の説明は、本出願の特定の実装にすぎず、本出願の保護範囲を限定することを意図されない。本出願に開示される技術範囲内で当業者によって容易に理解されるいかなる変更または置換も、本出願の保護範囲内に入るものである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従わなければならないものである。