JP7292092B2 - 引出し構造 - Google Patents

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Description

本発明は、引出し構造に関するものである。
従来から、キッチンのカウンター等には引出しが設けられている。例えば、下記の特許文献1に記載のキャビネットでは、キャビネット本体の側壁にキャビネット側レールが設けられ、引出しに引出し側レールが設けられている。引出しに設けられたローラーがキャビネット側レール上を転動するとともに、キャビネットに設けられたローラーが引出し側レールの下面に沿って転動して、引出しが前後方向にスライド可能とされている。幅方向一方側(左側)のキャビネット側レールには、引出しに設けられたローラーがキャビネット側レールから脱落するのを防止する脱落防止片が設けられている。
特許文献1では、キャビネット本体の側壁に移動規制用回転ローラーが設けられ、このローラーが引出しの側面に当接することで、引出しの幅方向の移動が規制されている。また、引出しの幅方向の移動を規制するために、引出し側レールの幅方向の先端部に下方に向かって延びる下向き壁部が設けられ、下向き壁部と引出しの側板とでキャビネットに設けられたローラーを挟み込む構成も知られている。
特開2015-100470号公報
しかしながら、上記の引出しの下向き壁部と引出しの側板とでキャビネットに設けられたローラーを挟み込む構成では、使用者が引出しを前方に引き出す際に、引出しを幅方向の一方側に寄せて引き出してしまうと、下向き壁部がキャビネットに設けられたローラー上に乗り上げてしまうことがある。引出しを、幅方向のうちキャビネット側レールの脱落防止片が設けられている側と反対側(右側)に寄せて引き出してしまうと、幅方向の他方側(左側)で、引出しの下向き壁部がキャビネットに設けられたローラー上に乗り上げてしまい、引出し側レールが脱落防止片に当接して、引出し側レールに傷が付いてしまうという問題点がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、引出し側レール部に傷が付くことを抑制することができる引出し構造を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る引出し構造は、幅方向に離間して配置された一対の側板を有し、前方に開口する収納本体と、前記一対の側板に設けられ、前後方向に延びるレールと、該レールに設けられたローラーと、該ローラーに支持され、前記前後方向にスライド可能とされた引出しと、該引出しの前記幅方向の一方側への移動を規制する移動規制部を有する移動規制体と、を備え、前記引出しは、前記幅方向に離間して配置された一対の側パネル部と、該一対の側パネル部から前記幅方向の外側に折曲され、前記ローラーに前記前後方向にスライド可能に支持された引出し側レール部と、該引出し側レール部から下方に折曲され、前記側板と前記ローラーとの間に配置された係合片部と、を有し、前記レールは、前記側板に固定される固定部と、該固定部の上端部から前記幅方向の内側に折曲され、前記引出し側レール部の上方に配置された上部片部と、を有し、前記一対の側板のうち前記幅方向の他方側の前記側板に設けられる前記レールには、前記上部片部から下方に折曲された折返し片部が設けられ、前記移動規制部は、前記一対の側板のうち前記幅方向の一方側の前記側板に設けられ、前記移動規制部の下部は、前記レールの前記上部片部よりも下方、且つ前記引出しの前記引出し側レール部よりも上方に配置されていることを特徴とする。
このように構成された引出し構造では、使用者が引出しを前方に引き出す際に、引出しを幅方向の一方側に寄せて引き出してしまうと、引出しの幅方向の他方側の係合片部がローラー上に乗り上げて、引出しは幅方向の一方側に変位しようとする。幅方向の一方側では、引出しの引出し側レール部または係合片部が、引出し側レール部よりも上方に設けられた移動規制部の下部に当接する。これにより、引出しの幅方向の一方側への移動が規制される。よって、幅方向の他方側において、引出しの係合片部がローラー上に乗り上げることがなく、レールの折返し片部が引出しの引出し側レール部に接触することがない。したがって、引出しの幅方向の他方側の引出し側レール部に傷がつくことを抑制することができる。
また、本発明に係る引出し構造では、前記移動規制体は、前記一方側の側板に沿って配置された基部を有し、前記移動規制部は、前記基部から前記幅方向の他方側に突出し、上下方向に延在し、先端部が尖ったリブ形状をなしていることが好ましい。
このように構成された引出し構造では、使用者が引出しを前方に引き出す際に、引出しを幅方向の一方側に寄せて引き出してしまうと、引出しの引出し側レール部または係合片部が、移動規制部の下部に当接する。移動規制部は、先端部が尖ったリブ形状をなしているため、引出し側レール部または係合片部と移動規制部との当接面積を小さくすることができる。よって、引出しを引き出す際の摩擦抵抗が抑えられるため、引出しをスムーズに引き出すことができる。
また、本発明に係る引出し構造では、前記移動規制体は、前記移動規制部の下方に設けられ、前記引出しの前記係合片部と前記側板との間に配置される下向き片部を有していてもよい。
このように構成された引出し構造では、使用者が引出しを前方に引き出す際に、引出しを幅方向の一方側に大きく寄せて引き出してしまうと、引出しの引出し側レール部または係合片部が、幅方向の一方側の側板に移動規制部よりも下方に設けられた下向き片部に当接する。下向き片部は係合片部と側板との間に配置されているため、引出しの引出し側レール部または係合片部が下向き片部に当接して、引出し幅方向の一方側への移動が規制される。よって、幅方向の他方側において、引出しの幅方向の他方側の係合片部がローラー上に乗り上げて、レールの折返し片部が引出しの引出し側レール部に接触することがない。したがって、引出しの幅方向の他方側の引出し側レール部に傷がつくことを抑制することができる。
また、本発明に係る引出し構造では、前記移動規制体は、前記レールに着脱可能に設けられていてもよい。
このように構成された引出し構造では、移動規制体はレールに着脱可能に設けられているため、既存のレールを用いて移動規制体を設置することができる。
また、本発明に係る引出し構造では、前記移動規制体は、前記一対の側板のうち前記一方側の側板に螺子で固定される螺子固定部と、該螺子固定部の上方に設けられ、前記側板に沿う取付補助部を有していてもよい。
このように構成された引出し構造では、移動規制体の螺子固定部を側板に取り付ける際には、作業者が取付補助部を側板側に押さえつけて取付作業を行うことができ、作業性が良い。
本発明に係る引出し構造によれば、引出し側レール部に傷が付くことを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る引出し構造を備えたキャビネットが設置されたキッチンを示す斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 図1のB-B線断面図である。 図2のC部拡大図である。 図3のD部拡大図である。 本発明の一実施形態に係る移動規制部材(移動規制体)を示す斜視図である。 図3のD部拡大図であり、移動規制部材(移動規制体)に下向き片部が設けられていないものとして、引出しが幅方向に一方側に移動してしまった場合の軌跡を二点鎖線で示している。
以下、本発明の一実施形態に係る引出し構造および移動規制部材について、図1から図6に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る引出し構造を備えたキャビネットが設置されたキッチンを示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のキッチンには、床面に設置されたキャビネット(以下、単にキャビネットと称する)101、天井に吊り下げられたキャビネット102及び換気扇装置103が設置されている。
本実施形態では、使用者Hがキャビネット101に向かって右側に壁Wが設けられている。換言すると、正面視で、キャビネット101の右側が壁に沿うように、キャビネット101はキッチン内に配置されている。
キャビネット101には、複数の引出し111や、シンク112、コンロ113、カウンター114等が設けられている。本実施形態の引出し構造1は、複数の引出し111のうち、コンロ113の下方且つ壁W寄りに配置された小引出し5に設けられている。小引出し5には、主に調味料等の小物が設置可能とされている。
以下の説明において、使用者Hが、小引出し5に向かった状態で左右方向となる方向を、幅方向と称する。幅方向のうち、中央側に向かう方向を内側と称し、反対側に向かう方向を外側と称する。使用者Hが、小引出し5に向かった状態で手前側を前側と称し、奥側を後側と称し、手前側と奥側とを結ぶ方向を前後方向と称する。
図2は、図1のA-A線断面図であり、簡略して示している。図3は、図1のB-B線断面図であり、上部のみを示している。なお、図3では、図1に断面方向を示しているように、後方から見た断面図となっている。
図2及び図3に示すように、引出し構造1は、収納本体2と、一対の受けレール(レール)3と、一対のローラー4(図3参照。以下同じ。)と、小引出し(引出し)5と、移動規制部材(移動規制体)6と、を備えている。
図3に示すように、収納本体2は、幅方向に離間して配置された一対の側板21と、一対の側板21の下端部を連結する底板(不図示)と、一対の側板21の後端部を連結する背板(不図示)と、を有している。収納本体2は、前方が開口している。
各側板21は、板状に形成されている。側板21は、板厚方向を幅方向に向けて配置されている。一対の側板21のうち、幅方向の一方側(使用者Hがキャビネットに向かって左側)の側板21を側板21Aと称し、幅方向の他方側(使用者Hがキャビネットに向かって右側)の側板21を側板21Bと称することがある。
一対の受けレール3は、各側板21に設けられている。一対の受けレール3のうち、側板21Aに設けられる受けレール3を受けレール3Aと称し、側板21Bに設けられる受けレール3を受けレール3Bと称することがある。
図2に示すように、受けレール3は、前後方向に延びている。図3に示すように、受けレール3は、固定片部(固定部)31と、下部片部32と、上部片部33と、を有している。固定片部31、下部片部32及び上部片部33は、一体に構成されている。本実施形態では、受けレール3は、金属材料で形成されている。
図4は、図2のC部拡大図である。
固定片部31は、側板21の内面(幅方向の内側を向く面)21cに設けられている。図4に示すように、固定片部31は、螺子31tで側板21に固定されている。
各ローラー4は、各受けレール3の固定片部31の前端部に設けられている。ローラー4は、幅方向を軸線方向として、軸線回りに回動自在とされている。
図3に示すように、下部片部32は、固定片部31の下端部から幅方向の内側に折曲されている。上部片部33は、固定片部31の上端部から幅方向の内側に折曲されている。
受けレール(幅方向の他方側に設けられるレール)3Bは、上部片部33の先端部に、下方に向かって折曲された折返し片部34が設けられている。折返し片部34は、下方に向かうにしたがって次第に幅方向の内側に向かうように傾斜している。上部片部33及び折返し片部34は、ローラー4よりも上方の高さ位置に配置されている。
図4に示すように、下部片部32及び上部片部33は、固定片部31の前端部、つまりローラー4の直上及び直下には設けられていない。
図3に示すように、小引出し5は、一対の側引出し部材50と、底板部56と、前板部57(図2参照。以下同じ。)と、後板部58(図2参照。以下同じ。)と、を有している。本実施形態では、側引出し部材50は金属材料で形成され、底板部56、前板部57及び後板部58は木材料で形成されている。
一対の側引出し部材50は、幅方向に離間して配置されている。
図5は、図3のD部拡大図である。
図5に示すように、各側引出し部材50は、側パネル部51と、スライド片部(引出し側レール部)52と、係合片部53と、下部接合片部54(図3参照。以下同じ。)と、を有している。
側パネル部51は、板状に形成されている。側パネル部51は、板厚方向を幅方向に向けて配置されている。側パネル部51は、前後方向に長い形状をなしている。側パネル部51の上部は、上方に向かうにしたがって次第に幅方向の外側に向かうように傾斜している。
スライド片部52は、側パネル部51の上端部から幅方向の外側に折曲されている。スライド片部52は、側パネル部51の前後方向の略全長にわたって設けられている。スライド片部52は、ローラー4の上面に支持されている。
スライド片部52は、ローラー4の回転により、前後方向にスライド可能とされている。これにより、小引出し5は、前後方向に移動可能とされている。
スライド片部52は、受けレール3の上部片部33及び折返し片部34(図3参照。以下同じ。)よりも下方に配置されている。換言すると、スライド片部52と上部片部33との間、及びスライド片部52と折返し片部34の先端部と間には隙間(クリアランス)が形成されている。この隙間があることで、小引出し5を収納本体2に取り付けたり、小引出し5を収納本体2から取り外したりすることが可能とされている。
係合片部53は、スライド片部52の先端部から下方に折曲されている。係合片部53は、ローラー4上部に、幅方向の外側に沿って配置されている。係合片部53は、側板21とローラー4との間に配置されている。係合片部53がローラー4の上部に係合されることにより、小引出し5の幅方向の内側への移動が規制されている。
図3に示すように、下部接合片部54は、側パネル部51の下端部から幅方向の内側に折曲されている。下部接合片部54は、側パネル部51の前後方向の略全長にわたって設けられている。
底板部56は、板状に形成されている。底板部56は、板厚方向の上下方向に向けて配置されている。底板部56の幅方向の端部は、側パネル部51の下端部や下部接合片部54に接合されている。
図2に示すように、前板部57は、側引出し部材50の前端部及び底板部56の前端部に設けられている。後板部58は、側引出し部材50の後端部及び底板部56の後端部に設けられている。
移動規制部材6は、一対の側板21のうち幅方向の一方側の配置される側板21Aに設けられている。本実施形態では、移動規制部材6は、樹脂材料により形成されている。
図6は、移動規制部材6を示す斜視図である。
図6に示すように、移動規制部材6は、基部61と、移動規制リブ(移動規制部)62と、下向き片部63と、取付補助片部(取付補助部)64と、を有している。
基部61は、平板状に形成されている。基部61は、板厚方向を幅方向に向けて配置されている。基部61における幅方向の一方側の面(側板21側を向く面)には、幅方向の他方側に凹む凹部61gが形成されている。基部61の凹部61gには、レール3の前部の上端部3u(図4参照)が配置されている。
基部61の上部には、上方に向かうにしたがって次第に幅方向の一方側に向かうように傾斜する中間テーパー部66が形成されている。
基部61の前後方向の中間には、板厚方向に貫通する取付孔(螺子固定部)61dが形成されている。図4に示すように、取付孔61dに挿通された螺子61tが、受けレール3に形成された取付孔(不図示)に挿通され、側板21に螺合されている。移動規制部材6は、螺子61tで側板21に螺子止めされることで、側板21に着脱可能に設けられている。
図6に示すように、基部61の前部には、幅方向の他方側に突出した段部61eが設けられる。移動規制リブ62は、段部61eの前後方向の中間に設けられている。移動規制リブ62は、段部61eから幅方向の他方側に突出し、先端部が尖って、上下方向に延在するリブ形状をなしている。
図5に示すように、移動規制リブ62の下部62dは、受けレール3の上部片部33よりも下方、且つ小引出し5のスライド片部52よりも上方に配置されている。
下向き片部63は、段部61eから下方に延びている。下向き片部63は、小引出し5の係合片部53と側板21との間の隙間に配置される。
取付補助片部64は、中間テーパー部66から上方に延びている。取付補助片部64は、側板21に沿って配置されている。
図6に示すように、取付補助片部64の上部には、上方に向かうにしたがって次第に幅方向の一方側に向かうように傾斜する上部テーパー部67が形成されている。
取付補助片部64の後部、中間テーパー部66の後部及び基部61の後部には、後方に向かうにしたがって次第に幅方向の一方側に向かうように傾斜する後部テーパー部68が形成されている。
上記の引出し構造1において、使用者Hが小引出し5を前方に引き出す際に、小引出し5を幅方向の一方側に寄せて引き出してしまうと、小引出し5の幅方向の他方側の係合片部53がローラー4上に乗り上げて、小引出し5は幅方向の一方側に変位しようとする。幅方向の一方側では、小引出し5のスライド片部52または係合片部53が、スライド片部52よりも上方に設けられた移動規制リブ62の下部62dに当接する(図5に示す二点鎖線P参照)。これにより、小引出し5の幅方向の一方側への移動が規制される。
図7は、図3のD部拡大図であり、移動規制部材6に下向き片部63が設けられていないものとして、小引出し5が幅方向に一方側に移動してしまった場合の軌跡を二点鎖線で示している。
図7に示すように、使用者Hが小引出し5を前方に引き出す際に、小引出し5を幅方向の一方側に大きく寄せて引き出してしまうと、移動規制部材6に下向き片部63が設けられていなければ、小引出し5のスライド片部52の幅方向の一方側の先端部(角部)及び係合片部53が移動規制部材6の直下に嵌まり込んでしまう可能性がある(図7の二点鎖線Q参照)。移動規制部材6に下向き片部63が設けられていることで、使用者Hが小引出し5を前方に引き出す際に、小引出し5を幅方向の一方側に大きく寄せて引き出してしまった場合には、小引出し5のスライド片部52または係合片部53が下向き片部63における幅方向の他方側を向く面に当接し、小引出し5幅方向の一方側への移動が規制される。よって、幅方向の他方側において、小引出し5の係合片部53がローラー4上に乗り上げることがなく、受けレール3の折返し片部34が小引出し5のスライド片部52に接触することがない。したがって、小引出し5の幅方向の他方側のスライド片部52に傷がつくことを抑制することができる。
このように構成された引出し構造1では、使用者Hが小引出し5を前方に引き出す際に、小引出し5を幅方向の一方側に寄せて引き出してしまうと、幅方向の一方側では、小引出し5のスライド片部52または係合片部53が、スライド片部52よりも上方に設けられた移動規制リブ62の下部62dに当接する(図5に示す二点鎖線P参照)。これにより、小引出し5の幅方向の一方側への移動が規制される。よって、幅方向の他方側において、小引出し5の係合片部53がローラー4上に乗り上げることがなく、受けレール3の折返し片部34が小引出し5のスライド片部52に接触することがない。したがって、小引出し5の幅方向の他方側のスライド片部52に傷がつくことを抑制することができる。
図1に示すように、引出し構造1が壁Wに沿って設けられていると、使用者Hは、壁W寄りに立って、壁Wと反対側となる幅方向の一方側に引き出してしまうことがある。よって、引出し構造1を設けて、小引出し5の幅方向の他方側のスライド片部52に傷がつくことを抑制することは効果的である。
また、使用者Hが小引出し5を前方に引き出す際に、小引出し5を幅方向の一方側に寄せて引き出してしまうと、小引出し5のスライド片部52または係合片部53が、移動規制リブ62の下部62dに当接する。移動規制リブ62は、先端部が尖ったリブ形状をなしているため、係合片部53または係合片部53と移動規制リブ62との当接面積を小さくすることができる。よって、小引出し5を引き出す際の摩擦抵抗が抑えられるため、小引出し5をスムーズに引き出すことができる。
また、移動規制部材6に下向き片部63が設けられていることで、使用者Hが小引出し5を前方に引き出す際に、小引出し5を幅方向の一方側に大きく寄せて引き出してしまった場合には、小引出し5のスライド片部52または係合片部53が下向き片部63における幅方向の他方側を向く面に当接し、小引出し5幅方向の一方側への移動が規制される。よって、幅方向の他方側において、小引出し5の係合片部53がローラー4上に乗り上げることがなく、受けレール3の折返し片部34が小引出し5のスライド片部52に接触することがない。したがって、小引出し5の幅方向の他方側のスライド片部52に傷がつくことを抑制することができる。
また、移動規制部材6は受けレール3に着脱可能に設けられているため、既存の受けレール3を用いて移動規制部材6を設置することができる。
また、移動規制部材6の基部61の取付孔61dに螺子61tを挿通して、基部61を側板21に取り付ける際には、作業者が取付補助片部64を側板21側に押さえつけて(図4の二点鎖線R参照)取付作業を行うことができ、作業性が良い。
また、移動規制部材6の取付補助片部64の上部には、上方に向かうにしたがって次第に幅方向の一方側に向かうように傾斜する上部テーパー部67が形成されている。移動規制部材6の取付補助片部64の後部、中間テーパー部66の後部及び基部61の後部には、後方に向かうにしたがって次第に幅方向の一方側に向かうように傾斜する後部テーパー部68が形成されている。よって、小引出し5を収納本体2か取り外す際に、小引出し5が移動規制部材6の上部及び後部に干渉することが抑制される。
なお、上述した実施の形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記に示す実施形態では、移動規制部はリブ形状をなしているが、本発明はこれに限られない。例えば、移動規制部の先端部が、側板21と平行な面状に形成されていてもよい。または、移動規制部が、点状に形成され、互いに間隔を有して複数配置されていてもよい。移動規制部の先端部には、幅方向に弾性変形可能なゴムやスポンジ等が設けられ、小引出し5のスライド片部52または係合片部53が当接した際の干渉を緩和する構成であってもよい。
また、上記に示す実施形態では、移動規制部材6は下向き片部63を有しているが、本発明はこれに限られず、移動規制部材6が少なくとも移動規制部を有していればよい。
また、上記に示す実施形態では、移動規制部材6は取付補助片部64を有しているが、本発明はこれに限られず、取付補助片部64を有していなくてもよい。また、移動規制部材6が側板21に螺子61tで固定されているが、本発明はこれに限られず、移動規制部材6は、接着剤や両面テープ等の固定手段により側板21に固定されていてもよい。
また、上記に示す実施形態では、移動規制部材6は受けレール3と別体で設けられているが、本発明はこれに限られず、移動規制体がレールと一体に形成されていてもよい。
1…引出し構造
2…収納本体
3…受けレール(レール)
4…ローラー
5…小引出し(引出し)
6…移動規制部材(移動規制体)
21…側板
31…固定片部(固定部)
32…下部片部
33…上部片部
34…折返し片部
50…側引出し部材
51…側パネル部
52…スライド片部(引出し側レール部)
53…係合片部
61…基部
61d…取付孔(螺子固定部)
61t…螺子
62…移動規制リブ(移動規制部)
63…下向き片部
64…取付補助片部
67…上部テーパー部
68…後部テーパー部

Claims (5)

  1. 幅方向に離間して配置された一対の側板を有し、前方に開口する収納本体と、
    前記一対の側板に設けられ、前後方向に延びるレールと、
    該レールに設けられたローラーと、
    該ローラーに支持され、前記前後方向にスライド可能とされた引出しと、
    該引出しの前記幅方向の一方側への移動を規制する移動規制部を有する移動規制体と、を備え、
    前記引出しは、
    前記幅方向に離間して配置された一対の側パネル部と、
    該一対の側パネル部から前記幅方向の外側に折曲され、前記ローラーに前記前後方向にスライド可能に支持された引出し側レール部と、
    該引出し側レール部から下方に折曲され、前記側板と前記ローラーとの間に配置された係合片部と、を有し、
    前記レールは、
    前記側板に固定される固定部と、
    該固定部の上端部から前記幅方向の内側に折曲され、前記引出し側レール部の上方に配置された上部片部と、を有し、
    前記一対の側板のうち前記幅方向の他方側の前記側板に設けられる前記レールには、前記上部片部から下方に折曲された折返し片部が設けられ、
    前記移動規制部は、前記一対の側板のうち前記幅方向の一方側の前記側板に設けられ、
    前記移動規制部の下部は、前記レールの前記上部片部よりも下方、且つ前記引出しの前記引出し側レール部よりも上方に配置されていることを特徴とする引出し構造。
  2. 前記移動規制体は、前記一方側の側板に沿って配置された基部を有し、
    前記移動規制部は、前記基部から前記幅方向の他方側に突出し、上下方向に延在し、先端部が尖ったリブ形状をなしている請求項1に記載の引出し構造。
  3. 前記移動規制体は、
    前記移動規制部の下方に設けられ、前記引出しの前記係合片部と前記側板との間に配置される下向き片部を有する請求項1または2に記載の引出し構造。
  4. 前記移動規制体は、前記レールに着脱可能に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の引出し構造。
  5. 前記移動規制体は、
    前記一対の側板のうち前記一方側の側板に螺子で固定される螺子固定部と、
    該螺子固定部の上方に設けられ、前記側板に沿う取付補助部を有する請求項1から4のいずれか一項に記載の引出し構造。
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