JP7289452B2 - リセプタクル端子及び基板コネクタ - Google Patents
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Description
前記可動コネクタは、基板に載置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して可動ハウジングを変位可能に支持する可動片と、端子とを備える。前記端子は、基板接続部と、固定ハウジング固定部と、可動片としての可動ばねと、可動ハウジング固定部と、前記ピン端子と導通接触する接触片とで構成される。
本発明の目的は、十分なフローティング量を確保しつつ低背化を達成するリセプタクル端子及び基板コネクタを提供することである。
請求項2に記載の発明のように、請求項1において、前記抱持部が、前記弾性板部の前記延設端部と前記U字状部を介して接続され、前記プラグ端子の一方の面(6a)に対して面接触する第1接触板部(71)と、前記第1接触板部の前記第2方向の一対の端部(71a)から一対のばね板部(73)を介してそれぞれ折り返され、前記プラグ端子の他方の面(6b)と面接触する一対の第2接触板部(72)と、を含み、前記一対の第2接触板部と前記第1接触板部との間で前記プラグ端子を抱持するように構成されていてもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1~3の何れか一項に記載のリセプタクル端子と、前記リセプタクル端子の前記一対の固定板部の前記圧入部が圧入される一対の固定孔(83)と、前記リセプタクル端子の前記抱持部が収容され、前記挿抜方向の両側に開放する収容室(25a)とが形成されるリセプタクルハウジングと、を備える基板コネクタ(1)を提供する。
請求項2に記載の発明では、抱持部が、プラグ端子の一方の面に対して面接触する第1接触板部と、第1接触板部からばね板部を介して折り返されてプラグ端子の他方の面と面接触する一対の第2接触板部との間で、プラグ端子を抱持する。このため、広い接触面積で高い接触圧力を確保することができる。これにより、接触抵抗を抑えて高電流を流すことが可能となる。
請求項4に記載の発明では、挿抜方向の低背化を図りつつ、十分なフローティング量を確保することができる基板コネクタを実現することができる。また、リセプタクル端子の抱持部を収容するリセプタクルハウジングの収容室が、挿抜方向の両側に開放している。このため、プラグ端子を基板コネクタに対してトップ側、及び基板に対向するボトム側の何れの側からも接続することが可能となる。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るリセプタクル端子3を含む基板コネクタであるリセプタクルコネクタ1の上方からの概略斜視図である。図2はリセプタクルコネクタ1の下方からの概略斜視図である。図3はリセプタクルコネクタ1の概略平面図である。図4はリセプタクルコネクタ1の概略底面図である。
図5は、相手側の基板コネクタであるプラグコネクタ4の斜め上方からの斜視図である。図6は、プラグコネクタ4の斜め下方からの斜視図である。図5及び図6に示すように、プラグコネクタ4は、プラグハウジング5と、一対のプラグ端子6とを備える。プラグコネクタ4は、基板200(図7を参照)に実装される。
図8に示すように、基板100は、実装面である表面101と、裏面102とを有している。基板100は、表面101と裏面102とを貫通する開口部103を有している。プラグコネクタ4の一対のプラグ端子6は、基板100の裏面102側から開口部103を通して、一対のリセプタクル端子3に接続される。また、図示していないが、プラグコネクタ4が、上下反転された状態で、プラグ端子6が、リセプタクルコネクタ1のトップ側からリセプタクル端子3に接続される場合がある。
図5及び図6に示すように、プラグハウジング5は、天壁部51と、前壁部52と、後壁部53と、一対の側壁部54と、基板側の底壁部55とを含む。プラグハウジング5には、天壁部51から底壁部55に貫通する断面矩形の一対の端子保持孔56が形成されている。
挿抜方向Xから見て、プラグ端子6は、挿抜方向Xと直交する、板厚方向Tと幅方向Wとを有している。プラグ端子6は、板厚方向Tに対向する一方の面6aと他方の面6bとを有している。
次いで、リセプタクルコネクタ1を説明する。
まず、リセプタクル端子3を説明する。
一対の固定板部31は、図13Aに示すように挿抜方向Xから見て、第1方向Y1に延在し、第2方向Y2に対向して配置される。図13Bに示すように、各固定板部31は、リセプタクルハウジング2の固定孔83(図17を参照)に圧入される圧入部31aと、圧入部31aに隣接する非圧入部31bとを含む。圧入部31aには、圧入突起31cが形成されている。
図9~図13Cに示すように、架橋板部33は、第2方向Y2に延在し、一対の固定板部31の非圧入部31b間を溝形状に接続する。架橋板部33は、挿抜方向Xを短手とし、第2方向Y2を長手とする長尺の矩形板部である。架橋板部33は、第2方向Y2の一対の端部33aと、上縁部33bと、下縁部33cとを有する。
図11に示すように、弾性板部34は、架橋板部33の中央領域CAから挿抜方向Xに片持ち状に延設される矩形板部である。弾性板部34は、架橋板部33の上縁部33bと接続される基端部34aと、基端部34aの反対側の延設端部34bとを含む。
図9~図13Cに示すように、抱持部70は、第1接触板部71と、一対の第2接触板部72と、一対のばね板部73と、第1案内板部74と、一対の第2案内板部75とを含む。
図11に示すように、第1接触板部71の上縁部71bが、U字状部35を介して弾性板部34の延設端部34bと接続されている。
図9及び図13Aに示すように、一対の第2接触板部72は、第1接触板部71の第2方向Y2の一対の端部71aから一対のばね板部73を介して折り返状に接続されている。図12に示すように、各第2接触板部72は、第2方向Y2を短手とし、挿抜方向Xを長手とする矩形板部である。各第2接触板部72は、上端部72aと、下端部72bと、一対の側部72c,72dとを有している。
図13Aに示すように、各第2接触板部72には、第1接触板部71側に突出する凸部72eが形成されている。凸部72eは、挿抜方向X(図13Aにおいて紙面に対して直交する方向)に長い矩形状に形成されている。第2接触板部72の凸部72eの頂部によって、矩形状の第2接触部72fが形成されている。第2接触部72fの裏側には、第2接触部72fを突出形成するために、矩形状の凹部72g(図9を参照)が形成されている。
第1案内板部74と下側の第2案内板部76は、下方からプラグ端子6の接触部62が挿入されるときに、挿入されるプラグ端子6の接触部62を第1接触板部71と第2接触板部72との間に案内する機能を果たす。
図13Aに示すように、挿抜方向Xから見て、各ばね板部73は、第1接触板部71の対応する端部71aから第1方向Y1に直交状に延設される平板状の第1板部73aと、第1板部73aの延設端と対応する第2接触板部72とを連結する半円筒状の第2板部73bとを含む。
図8に示すように、コネクタ接続時に、抱持部70は、プラグ端子6の一方の面6aと他方の面6bとに面接触する状態で、プラグ端子6を抱持する。
次いで、リセプタクルハウジング2を説明する。
図14~図17に示すように、リセプタクルハウジング2は、天壁部21と、前壁部22と、後壁部23と、一対の側壁部24と、リブ構造部80と、案内リブ91と、一対の位置決めリブ92とを含む。リセプタクルハウジング2には、一対の端子収容室25が形成されている。各端子収容室25にリセプタクル端子3が収容され保持される(図3を参照)。
一対の位置決めリブ82は、仕切りリブ81の第2方向Y2の一対の端部81aに直交状に連結されており、それぞれ前壁部22及び後壁部23の内側に沿って配置されている。
図15及び図17に示すように、各位置決めリブ82の各端部82aは、リセプタクル端子3の架橋板部33の対応する端部33a(図11を参照)を第1方向Y1に位置決めする第1位置決め面84と、リセプタクル端子3の対応する固定板部31の非圧入部31b(図11を参照)を第2方向Y2に位置決めする第2位置決め面85とを直交状に有している。
図示していないが、プラグ端子6が端子収容室25にリセプタクルコネクタ1のトップ側から挿入されるときに、図1に示される案内リブ91の頂部91aが、リセプタクル端子3のU字状部35に先んじてプラグ端子6と当接する。これにより、プラグ端子6が、リセプタクル端子3に不用意な外力を及ぼすことなく、第1収容室25a内の抱持部70側(図3を参照)に、スムーズに案内される。
本実施形態では、図11に示すように、固定板部31が固定される状態で、抱持部70が白抜き矢符に示すように第1方向Y1に変位するときに、架橋板部33の第2方向Y2の中央領域CAから片持ち状に延設される弾性板部34の曲げ変形に伴って、架橋板部33の一対の端部領域EAが、端部33aを固定端として、図11に黒塗り矢符で示すように、ねじり変形される。
また、リセプタクル端子3を用いることにより、挿抜方向Xの低背化を図りつつ、十分なフローティング量を確保することができるリセプタクルコネクタ1(基板コネクタ)を実現することができる。
また、リセプタクル端子3のU字状部35から弾性板部34に延びるスリット36(図11を参照)内に、図1に示すように、リセプタクルハウジング2の案内リブ91が配置される。プラグ端子6(図5を参照)が、リセプタクルコネクタ1のトップ側から接続される接続作業時に、案内リブ91によって、プラグ端子6の接続が案内される。このため、トップ側からプラグ端子6が接続される接続作業時に、リセプタクル端子3にかかる外力が低減され、リセプタクル端子3のへたりの発生が抑制される。
(第2実施形態)
図18は、本発明の第2実施形態に係るリセプタクル端子3Pの上斜め後方からの斜視図である。
本実施形態では、弾性板部34に関して、挿抜方向Xの大部分の領域で、第2方向Y2の幅を広くすることができる。このため、より大電流を流すことができる。さらに、大電流に対応するために、リセプタクル端子3の板厚を厚くしてもよい。
また、図示していないが、リセプタクル端子3の基板接続部32が、固定板部31から直交状に折り曲げられて、基板100に表面実装されてもよい。その他、本発明は、特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
2 リセプタクルハウジング
3;3P リセプタクル端子
4 プラグコネクタ
6 プラグ端子
6a 一方の面
6b 他方の面
10 基板対基板コネクタ
25 端子収容室
25a 第1収容室
26 上開口
27 下開口
31 固定板部
31a 圧入部
31b 非圧入部
32 基板接続部
33 架橋板部
34 弾性板部
34a 基端部
34b 延設端部
35 U字状部
36;36P スリット
70 抱持部
71 第1接触板部
72 第2接触板部
73 ばね板部
80 リブ構造部
83 固定孔
91 案内リブ
91a 頂部
100 基板
103 開口部
200 基板
CA 中央領域
EA 端部領域
T 板厚方向
W 幅方向
X 挿抜方向
Y1 第1方向
Y2 第2方向
Claims (5)
- 基板対基板コネクタに用いられ板状のプラグ端子と接続されるリセプタクル端子であって、
挿抜方向から見て、前記プラグ端子の板厚方向に相当する第1方向に延在し、前記プラグ端子の幅方向に相当する第2方向に対向して配置される一対の固定板部であって、リセプタクルハウジングの固定孔に圧入される圧入部と前記圧入部に隣接する非圧入部とを含む一対の固定板部と、
前記一対の固定板部の前記非圧入部から延設される一対の基板接続部と、
前記第2方向に延在し前記一対の固定板部の前記非圧入部間を溝形状に接続する架橋板部であって、前記第2方向に関して中央領域と前記中央領域の両側の一対の端部領域とを含む架橋板部と、
前記架橋板部の前記中央領域から前記挿抜方向に片持ち状に延設される弾性板部と、
前記弾性板部の延設端部とU字状部を介して接続され、前記プラグ端子を前記プラグ端子の両面に面接触する状態で抱持する抱持部と、を備え、
前記抱持部が前記第1方向に変位するときに、前記弾性板部の曲げ変形に伴って前記架橋板部の前記一対の端部領域がねじり変形されるように構成されている、リセプタクル端子。 - 前記抱持部が、前記弾性板部の前記延設端部と前記U字状部を介して接続され、前記プラグ端子の一方の面に対して面接触する第1接触板部と、前記第1接触板部の前記第2方向の一対の端部から一対のばね板部を介してそれぞれ折り返され、前記プラグ端子の他方の面と面接触する一対の第2接触板部と、を含み、
前記一対の第2接触板部と前記第1接触板部との間で前記プラグ端子を抱持するように構成されている、請求項1に記載のリセプタクル端子。 - 前記U字状部から前記弾性板部へ前記挿抜方向に延びるスリットが形成されている、請求項1又は2に記載のリセプタクル端子。
- 請求項1~3の何れか一項に記載のリセプタクル端子と、
前記リセプタクル端子の前記一対の固定板部の前記圧入部が圧入される一対の固定孔と、前記リセプタクル端子の前記抱持部が収容され、前記挿抜方向の両側に開放する収容室とが形成されるリセプタクルハウジングと、を備える基板コネクタ。 - 前記リセプタクル端子の前記U字状部から前記弾性板部へ前記挿抜方向に延びるスリットが形成され、
前記リセプタクルハウジングが、前記スリット内に配置されており、前記リセプタクル端子への前記プラグ端子の接続を案内する案内リブを含む、請求項4に記載の基板コネクタ。
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