JP7286941B2 - 踏み間違い加速抑制装置及び踏み間違い加速抑制システム - Google Patents

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Description

本開示は、アクセルペダルの踏み間違いによる加速を抑制する技術に関する。
特許文献1には、アクセルペダルの踏み込み速度が速度閾値よりも大きい場合に、車の移動を抑制する誤発進防止装置が開示されている。特許文献1に記載の装置は、アクセルペダルの踏み込み速度と速度閾値とを比較して、アクセルペダルの踏み間違いを判断して、踏み間違いが発生した場合に、車両の移動を抑制している。
特開第5819509号公報
上述したようなアクセルペダルの踏み間違いによる移動を抑制する装置は、車両に搭載された状態で出荷されているが、このような装置を、出荷後の車両に後付で搭載したいという要望がある。上述したような装置は車両のネットワークに接続されており、ネットワークを介してアクセルペダルの踏み間違いを判断するための情報を収集する。しかしながら、このような装置を後付すると、車両のネットワークに接続することができず、アクセルペダルの踏み間違いを判断するための情報を収集することができない。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、出荷後の車両に搭載して、踏み間違いによる加速を抑制することが可能な加速抑制装置を提供することを目的とする。
本開示は、車両のアクセルペダルの踏み間違いによる加速を抑制する踏み間違い加速抑制装置(20,90)であって、アクセル信号入力端子(22,25)と、センサ信号入力端子(27,28)と、ランプ信号入力端子(30)と、車速信号入力端子(29)と、アクセル信号出力端子(34,37)と、制御部(50)と、を備える。アクセル信号入力端子は、アクセルペダルセンサ(11,12)により検出された第1アクセル開度を示す第1信号が入力される。センサ信号入力端子は、前方監視センサ(13)及び後方監視センサ(14)により検知された検知信号が入力される。ランプ信号入力端子は、バックランプのオンオフを示すバックランプ信号が入力される。車速信号入力端子は、車速センサにより検出された車速信号が入力される。アクセル信号出力端子は、アクセル開度に応じて車両の駆動力を制御する駆動力制御部(200)へ第1信号を出力する。制御部は、車速信号が予め設定された第1基準速度以下を示し、且つ、センサ信号がバックランプ信号の示す車両の進行方向における障害物の検出を示し、且つ、第1信号が予め設定された第1基準開度以上である場合に、アクセル信号出力端子から出力する出力信号を、第1信号から、第1アクセル開度よりも小さい第2アクセル開度を示す第2信号に切り替える加速抑制処理を実行する。
本開示によれば、アクセル信号入力端子、センサ信号入力端子、ランプ信号入力端子及び車速信号入力端子を備える。そのため、車両のネットワークに接続できなくても、アクセルペダルセンサ、前方監視センサセンサ、後方監視センサ、及び車速センサのそれぞれから各種信号と、バックランプ信号を取得することができる。すなわち、出荷後の車両に搭載しても、各種信号を取得することができる。また、アクセル信号出力部を備えるため、車両のネットワークに接続できなくても、アクセルペダルセンサにより検出された第1アクセル開度を示す第1信号を、駆動力制御部へ出力することができる。さらに、取得した各種信号に基づいて、ドライバがアクセルペダルを踏み間違えたか否か判断され、踏み間違えたと判断された場合に、加速抑制処理が実行される。したがって、出荷後の車両に搭載して、踏み間違いによる加速を抑制することができる。
踏み間違い加速抑制システムの構成を示す図である。 制御部の機能的構成を示すブロック図である。 車両制御装置の外観を示す図である。 HMI装置の外観を示す図である。 アクセルペダルセンサから出力されるセンサ信号とアクセル開度との対応を示す図である。 車両の制御状態の遷移を示す図である。 車両制御装置が実行する車両制御状態の移行を判断する判断処理の処理手順を示すフローチャートである。
本開示の例示的な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<1.システム構成>
まず、踏み間違い加速抑制システム100(以下、加速抑制システム100)の構成について、図1~3を参照して説明する。
加速抑制システム100は、アクセルペダルセンサ11、車速センサ15、バックランプ16、パーキングブレーキ17及び駆動力制御部200を備える車両に搭載され、ドライバのアクセルペダルの踏み間違いによる加速を抑制するシステムである。図1に示すように、加速抑制システム100は、前方監視センサ13と、後方監視センサ14と、車両制御装置20と、Human Machine Interface(HMI)装置90と、を備える。
アクセルペダルセンサ11は、アクセル開度を検出し、検出したアクセル開度を示す第1信号を出力する。第1信号は、車両制御装置20を介して駆動力制御部200へ出力される。図5に示すように、第1信号は、電圧VA1~VA2の範囲でアクセル開度0%~100%を表す。VA1<VA2である。アクセル開度の単位は%である。ドライバがアクセルペダルを全く踏んでいないときのアクセル開度は0%である。ドライバがアクセルペダルを上限まで踏んでいるときのアクセル開度は100%である。本実施形態では、アクセルペダルセンサ11により検出されるアクセル開度が第1アクセル開度に相当する。
駆動力制御部200は、車両制御装置20から出力された出力信号が示すアクセル開度に応じて、車両の駆動力を制御する。駆動力制御部200は、例えば、出力信号示すアクセル開度に応じてスロットル開度を設定する。駆動力制御部200として、例えば、パワーマネージメントコントローラ等が挙げられる。
前方監視センサ13及び後方監視センサ14は、音波センサ、ミリ波センサ、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ、赤外線イメージセンサなどである。前方監視センサ13は、車両の前方を探索して障害物を検出する。後方監視センサ14は、車両の後方を探索して障害物を検出する。前方監視センサ13及び後方監視センサ14は、車両の製造時に搭載されてもよいし、車両制御装置20及びHMI装置90と共に、出荷後の車両に搭載されても(すなわち、車両に後付されても)よい。本実施形態では、前方監視センサ13及び後方監視センサ14が障害物センサに相当する。
車両制御装置20は、図3に示すように、略直方体形状の筐体に形成されており、筐体の側面に設けられた、アクセル信号入力端子22と、センサ信号入力端子27,28と、車速信号入力端子29と、ランプ信号入力端子30と、ブレーキ信号入力端子31と、アクセル信号出力端子34と、通信端子39と、を備え、出荷後の車両に後付される装置である。また、車両制御装置20は、筐体の内部に、制御部50と、第2信号生成部63と、コイル電源61と、リレースイッチ70と、を備える。
アクセル信号入力端子22は、アクセルペダルセンサ11に接続されているとともに、信号線42を介してリレースイッチ70に接続されている。アクセル信号出力端子34は、駆動力制御部200の入力端子に接続されているとともに、信号線46を介してリレースイッチ70に接続されている。さらに、アクセル信号入力端子22は、信号線を介して制御部50に接続されている。
センサ信号入力端子27,28のそれぞれは、ワイヤーハーネスで前方監視センサ13及び後方監視センサ14のそれぞれに接続されている。また、車速信号入力端子29、ランプ信号入力端子30、及びブレーキ信号入力端子31のそれぞれは、ワイヤーハーネスで車速センサ15、バックランプ16、及びパーキングブレーキ17のそれぞれに接続されている。また、センサ信号入力端子27,28、車速信号入力端子29、ランプ信号入力端子30、及びブレーキ信号入力端子31は、制御部50に接続されている。
通信端子39は、信号線を介して制御部50に接続されている。また、通信端子39は、ローカルCAN信号線を介して、HMI装置90に接続されている。これにより、ローカルCAN信号線を介して、車両制御装置20とHMI装置90との間で、通信が行われる。なお、CANは登録商標である。
車両制御装置20は、後付装置であるため、車両内のネットワーク(例えば、CANネットワーク)に接続することができない。そのため、車両制御装置20は、センサ信号入力端子27,28、車速信号入力端子29、ランプ信号入力端子30、及びブレーキ信号入力端子31をワイヤーハーネスで車両に搭載されたセンサ等に接続することによって、各種信号を取得する。
制御部50は、CPU51と、ROM及びRAMを含む半導体メモリ52(以下、メモリ52)と、を有するマイクロコンピュータを備える。制御部50の各機能は、CPU51が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。本実施形態では、メモリ52が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に相当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部50は、1つのマイクロコンピュータを備えていてもよいし、複数のマイクロコンピュータを備えていてもよい。
図2に示すように、制御部50は、第1アクセル開度取得部65、障害物検出部53、車速検出部54、進行方向検出部55、パーキングブレーキ検出部56、出力制御部57、HMI制御部58、及び機能オフ部59の機能を有する。制御部50に含まれる各部の機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の機能は、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。例えば、制御部50の各部の機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は、デジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組み合わせによって実現されてもよい。
リレースイッチ70は、第1接点71と、第2接点72と、出力側接点73と、可動片74と、コイル75と、を備える。
第1接点71は、信号線42を介してアクセル信号入力端子22に接続されている。第2接点72は、信号線44を介して第2信号生成部63に接続されている。出力側接点73は、信号線46を介してアクセル信号出力端子34に接続されている。
可動片74の一方の端部は、出力側接点73に接続されている。可動片74の反対の端部は、第1接点71及び第2接点72のうちの一方と接続する。すなわち、可動片74は、第1接点71と出力側接点73とを接続する位置(以下、第1位置)に移動することもできるし、第2接点72と出力側接点73とを接続する位置(以下、第2位置)に移動することもできる。
コイル電源61は、コイル75の一方の端部と出力制御部57との間に接続されている。コイル電源61は、出力制御部57によりオンにされると、コイル75に電源を供給し、出力制御部57によりオフにされると、コイル75に電源を供給しない。
コイル75は、コイル電源61がオンの場合に通電状態になり、電流が流れ、磁力を発生させる。また、コイル75は、コイル電源61がオフの場合に非通電状態になり、磁力を発生しない。
可動片74は、コイル75が発生させる磁力により第1位置から第2位置、又は第2位置から第1位置へ移動する。すなわち、コイル75の通電を制御することにより、可動片74の位置を切り替えることができる。本実施形態では、コイル75が非通電状態のときに、可動片74は第1位置に位置し、コイル75が通電状態のときに、可動片74は第2位置に位置する。
第2信号生成部63は、第2アクセル開度を示す第2信号を生成する。第2アクセル開度は0%である。図5に示すように、アクセルペダルセンサ11の出力特性では、電圧0~VA1の範囲がアクセル開度0%に対応する。第2信号生成部63は、第2信号生成部63のオン時に、第2信号として電圧VA1を示す信号を生成し、第2信号生成部63のオフ時に、第2信号としてグランド電位を示す信号(すなわち0Vを示す信号)を生成する。本実施形態では、第2信号生成部63、コイル電源61及びリレースイッチ70からリレー回路が構成される。
よって、可動片74が第1位置に位置している場合、車両制御装置20から駆動力制御部200へ出力される出力信号は第1信号になり、可動片74が第2位置に位置している場合、出力信号は第2信号になる。
出力制御部57は、予め設定された抑制条件Aが成立した場合に、可動片74を第2位置に移動させ、加速抑制処理を実行する。また、出力制御部57は、予め設定された復帰条件B,C,D,Eのいずれかが成立した場合に、可動片74を第1位置に移動させ、加速抑制処理を停止する。抑制条件A及び復帰条件B,C,D,Eの詳細は後述する。
HMI装置90は、図4に示すように、略直方体形状の筐体に形成されており、機能オフスイッチ91と、表示部92と、を備える。機能オフスイッチ91及び表示部92は、それぞれ、筐体の側面に設けられている。本実施形態では、HMI装置90が報知部に相当する。
機能オフスイッチ91は、ユーザにより操作されるスイッチである。ユーザが機能オフスイッチ91をオンにすると、オン信号が制御部50に入力される。機能オフ部59は、オン信号を取得すると、出力制御部57による加速抑制処理の実行を禁止する。ユーザは、加速抑制処理を実行させたくない場合に、機能オフスイッチ91をオンにすればよい。
表示部92は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを含む。HMI制御部58は、出力制御部57による加速抑制処理の実行時に、HMI装置90へ、アクセルペダルを離すことを促す警告の報知を報知する指令を出力する。HMI装置90は、HMI制御部58から指令を受け取ると、表示部92に警告を表示する。警告は、例えば、「アクセルを離してください」などである。
なお、本実施形態では、車両制御装置20、又は、車両制御装置20及びHMI装置90が踏み間違い加速抑制装置に相当する。
<2.状態遷移>
図6に示すように、パーキング状態において、車速が閾値以下、または、パーキングブレーキがオフになると、スタンバイ状態に移行する。スタンバイ状態では、障害物の探索を行う。スタンバイ状態において、車速が閾値以上またはパーキングブレーキがオンになると、パーキング状態に移行する。
また、スタンバイ状態において、条件A1及び条件A2が成立すると、障害物検知状態に移行する。さらに、障害物検知状態において、条件A1及び条件A3及び条件A4が成立すると、加速抑制処理を実行する加速抑制制御状態に移行する。加速抑制制御状態において、復帰条件B,C,D,Eのいずれかが成立すると、スタンバイ状態に移行する。なお、条件A1~A4、復帰条件B~Eの詳細は後述する。
スタンバイ状態において、機能オフスイッチ91がオンになると、機能オフ状態に移行する。機能オフ状態では、加速抑制処理の実行が禁止される。また、機能オフ状態において、機能オフスイッチ91がオフになると、スタンバイ状態に移行する。
<3.処理>
次に、制御部50が実行する車両制御状態の移行を判断する判断処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。制御部50は、所定周期で繰り返し判断処理を実行する。判断処理の実行前の初期状態では、コイル75は非通電状態であり、可動片74は第1位置に位置している。すなわち、第1アクセル開度を示す第1信号が駆動力制御部200へ出力されている。
S10では、第1アクセル開度取得部65が、アクセルペダルセンサ11から出力された第1信号から、第1アクセル開度を取得する。
続いて、S20では、障害物検出部53が、前方監視センサ13及び後方監視センサ14から出力されたセンサ信号から、車両の前方に存在する障害物及び車両の後方に存在する障害物を検出する。
続いて、S30では、車速検出部54は、車速センサから出力された車速信号から車速を検出する。
続いて、S40では、進行方向検出部55が、バックランプ16から出力されたバックランプ信号から、車両の進行方向を検出する。すなわち、進行方向検出部55は、バックランプ信号がオンの場合には後進を検出し、バックランプ信号がオフの場合には前進を検出する。車両制御装置20は、CANネットワークに接続できないため、シフトセンサからシフト信号を取得することができない。そのため、進行方向検出部55は、バックランプ信号から車両の進行方向を検出している。
続いて、S50では、出力制御部57が、現時点において車両の状態が通常制御状態であるか否かを判定する。通常制御状態とは、可動片74が第1位置にあり、第1接点71と出力側接点73とが接続している状態である。通常制御状態のとき、出力信号が表すアクセル開度は第1アクセル開度である。通常制御状態のとき、駆動力制御部200は、第1アクセル開度に応じて車両の駆動力を制御する。通常制御状態のとき、第1アクセル開度が大きくなれば、車両は発進し、加速することができる。なお、上述したスタンバイ状態及び障害物検知状態が通常制御状態に相当する。
一方、通常制御状態でない車両制御状態とは、加速抑制処理を実行中の加速抑制制御状態であり、可動片74が第2位置にあり、第2接点72と出力側接点73とが接続している状態である。加速抑制制御状態のとき、出力信号が表すアクセル開度は第2アクセル開度である。加速抑制制御状態のとき、駆動力制御部200は、第2アクセル開度に応じて車両の駆動力を制御する。
S50において、通常制御状態であると判定した場合は、S60の処理に進み、通常制御状態ではないと判定した場合は、S80の処理へ進む。
S60では、出力制御部57が、S10~S40における検出結果に基づいて、抑制条件Aに含まれる条件A1、A2、A3がすべて成立するか否かを判定する。
条件A1は、車速が予め設定された第1基準速度以下である。第1基準速度は、駐車場などを走行していると見なせる低速値である。
条件A2は、車両の進行方向に存在する障害物が検出されていることである。車両の進行方向に存在する障害物とは、車両が前進している場合は、車両の前方に存在する障害物であり、車両が後進している場合は、車両の後方に存在する障害物である。
条件A3は、第1アクセル開度が予め設定された第1基準開度以上である。
条件A1,A2,A3がすべて成立する場合はS70の処理へ進み、条件A1,A2,A3の少なくとも一つが成立しない場合は本処理を終了する。
S70では、出力制御部57は、車両の状態を、通常制御状態から加速抑制制御状態へ移行させる処理を実行する。すなわち、出力制御部57は、可動片74の位置を、第1位置から第2位置へ移動させる処理を実行する。また、このとき、HMI制御部58は、HMI装置90へ警告の出力を指令する。
また、S80では、出力制御部57は、復帰条件B,C,D,Eのいずれかが成立するか否か判定する。条件Bは、条件B1及び条件B2を含む。条件B1は、車両の進行方向において障害物が検出されていないことである。条件B2は、第1アクセル開度が予め設定された第2基準開度以下である。第2基準開度は、ドライバがアクセルペダルを離したと見なせる値である。条件B1及び条件B2の両方が成立した場合に、復帰条件Bが成立する。
復帰条件Cは、条件C1及び条件C2を含む。条件C1は、車両の進行方向が変更したことである。すなわち、条件C1は、バックランプ信号がオンからオフ又はオフからオンへ変化したことである。条件C2は、第1アクセル開度が予め設定された第2基準開度以下である。条件C1及び条件C2の両方が成立した場合に、復帰条件Cが成立する。
復帰条件Dは、条件D1及び条件D2を含む。条件D1は、車両の進行方向が変更したことである。条件D2は、車速が予め設定された第2基準速度以下である。第2基準速度は、停車とみなせる0に近い値である。条件D1及び条件D2の両方が成立した場合に、復帰条件Dが成立する。
復帰条件Eは、条件E1及び条件E2を含む。条件E1は、第1アクセル開度が予め設定された第2基準開度以下である。条件E2は、車速が予め設定された第2基準速度以下である。条件E1及び条件E2の両方が成立した場合に、復帰条件Eが成立する。
S80において、復帰条件B,C,D,Eのいずれかが成立している場合は、S90の処理へ進み、復帰条件B,C,D,Eのいずれも成立しない場合は、本処理を終了する。
S90では、出力制御部57は、加速抑制処理の実行を停止し、車両制御状態を、加速抑制制御状態から通常制御状態へ移行させる処理を行う。具体的には、出力制御部57は、コイル75を通電状態から非通電状態へ切替え、可動片74を第2位置から第1位置へ移動させる処理を行う。以上で本処理を終了する。
<4.効果>
以上説明した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)車両制御装置20は、センサ信号入力端子27,28、車速信号入力端子29、及びランプ信号入力端子30を備える。そのため、車両制御装置20は、出荷後の車両に搭載しても、アクセルペダルセンサ11,12、前方監視センサ13、後方監視センサ14、及び車速センサのそれぞれからの信号と、バックランプ信号を取得することができる。また、車両制御装置20は、アクセル信号出力端子34を備えるため、出荷後の車両に搭載しても、第1信号又は第2信号を駆動力制御部200へ出力することができる。さらに、取得した各種信号に基づいて抑制条件Aが成立するか否か判断され、抑制条件Aが成立した場合には、加速抑制処理が実行される。したがって、車両制御装置20を出荷後の車両に搭載することによって、アクセルペダルを踏み間違った場合に、加速を抑制することができる。
(2)復帰条件Bが成立した場合には、進行方向に障害物が存在せず第1アクセル開度も小さいので、加速を抑制しなくても安全を確保できる。よって、駆動力制御部200への出力信号が第2信号から第1信号に戻される。これにより、ドライバは、アクセルペダルの踏み込みに応じた加速で走行することができる。また、条件B1と条件B2の両方の成立によって復帰条件Bが成立するため、安全性を高めることができる。
(3)復帰条件Cが成立した場合には、車両が障害物から遠ざかり、第1アクセル開度も小さいので、加速を抑制しなくても安全を確保できる。よって、駆動力制御部200への出力信号が第2信号から第1信号に戻される。これにより、ドライバは、アクセルペダルの踏み込みに応じた加速で走行することができる。また、条件C1と条件C2の両方の成立によって復帰条件Cが成立するため、安全性を高めることができる。
(4)復帰条件Dが成立した場合には、車両が障害物から遠ざかり、車両が停止したと見なせるため、加速を抑制しなくても安全を確保できる。よって、駆動力制御部200への出力信号が第2信号から第1信号に戻される。また、条件D1と条件D2の両方の成立によって復帰条件Dが成立するため、安全性を高めることができる。
(5)復帰条件Eが成立した場合には、第1アクセル開度が小さく、車両が停止したと見なせるため、加速を抑制しなくても安全を確保できる。よって、駆動力制御部200への出力信号が第2信号から第1信号に戻される。また、条件E1と条件E2の両方の成立によって復帰条件Eが成立するため、安全性を高めることができる。
(6)車両制御装置20がリレースイッチ70を備えることにより、コイル75の通電状態と非通電状態とを切り替えることによって、駆動力制御部200への出力信号を第1信号と第2信号とで切り替えることができる。すなわち、簡易な構成により、加速抑制処理の実行と非実行とを切り替えることができる。
(7)加速抑制処理の実行時に、アクセルペダルを離すことを促す警告を表示部92に表示することにより、ドライバは、アクセルペダルの踏み間違いを認識して対処することができる。
(8)HMI装置90に機能オフスイッチ91が設けられていることにより、ユーザの要望に応じて、加速抑制処理の実行を禁止することができる。車両制御装置20を出荷後の車両に搭載する場合、車両の車種等によっては、不必要な加速抑制処理を実行する可能性がある。このような場合に、ユーザが機能オフスイッチ91を操作することにより、加速抑制処理の実行を禁止して、車両を走行させることができる。
(他の実施形態)
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(a)抑制条件Aは、条件A1~A3に加えて、さらに、条件A4を含んでいてもよい。条件A4は、パーキングブレーキン信号がオフである。
(b)機能オフスイッチ91は、表示部92と一体的に形成されたタッチスイッチでもよい。
(c)HMI装置90は、表示部92の代わりにスピーカを備え、警告を音声で出力してもよい。あるいは、HMI装置90は、表示部92に加えてスピーカを備え、警告を表示部92とスピーカの少なくとも一方から出力するようにしてもよい。
(d)リレースイッチ70の代わりに、他のスイッチを用いてもよい。
(f)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
11…アクセルペダルセンサ、13…前方監視センサ、14…後方監視センサ、20…車両制御装置、22…アクセル信号入力端子、27,28…センサ信号入力端子、29…車速信号入力端子、30…ランプ信号入力端子、34…アクセル信号出力端子、50…制御部、200…駆動力制御部。

Claims (10)

  1. 車両のアクセルペダルの踏み間違いによる加速を抑制する踏み間違い加速抑制装置(20,90)であって、
    筐体と、
    前記筐体の側面に設けられており、アクセルペダルセンサ(11)に第1ワイヤーハーネスで直接接続され、前記アクセルペダルセンサにより検出された第1アクセル開度を示す第1信号が入力されるアクセル信号入力端子(22)と、
    前記筐体の側面に設けられており、前方監視センサ(13)及び後方監視センサ(14)に第2及び第3ワイヤーハーネスで直接接続され、前記前方監視センサ及び前記後方監視センサにより検出されたセンサ信号が入力されるセンサ信号入力端子(27,28)と、
    前記筐体の側面に設けられており、バックランプ(16)に第4ワイヤーハーネスで直接接続され、前記バックランプのオンオフを示すバックランプ信号が入力されるランプ信号入力端子(30)と、
    前記筐体の側面に設けられており、車速センサに第5ワイヤーハーネスで直接接続され、前記車速センサにより検出された車速信号が入力される車速信号入力端子(29)と、
    前記筐体の側面に設けられており、アクセル開度に応じて前記車両の駆動力を制御する駆動力制御部(200)へ前記第1信号を出力するアクセル信号出力端子(34)と、
    前記筐体に内蔵されており、前記車速信号が予め設定された第1基準速度以下を示し、且つ、前記センサ信号が前記バックランプ信号の示す前記車両の進行方向における障害物の検出を示し、且つ、前記第1信号が予め設定された第1基準開度以上である場合に、前記アクセル信号出力端子から出力する出力信号を、前記第1信号から、前記第1アクセル開度よりも小さい第2アクセル開度を示す第2信号に切り替える加速抑制処理を実行する制御部(50)と、を備える、
    踏み間違い加速抑制装置。
  2. 請求項1に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、
    前記制御部は、
    前記出力信号を前記第1信号から前記第2信号に切り替えた後、前記センサ信号が前記車両の進行方向における前記障害物の不検出を示し、且つ、前記第1信号が予め設定された第2基準開度であって、前記第1基準開度よりも小さい第2基準開度以下になった場合に、前記出力信号を前記第2信号から前記第1信号に戻す、
    踏み間違い加速抑制装置。
  3. 請求項1又は2に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、
    前記制御部は、
    前記出力信号を前記第1信号から前記第2信号に切り替えた後、前記バックランプ信号がオンからオフ又はオフからオフに変化し、且つ、前記第1信号が予め設定された第2基準開度であって、前記第1基準開度よりも小さい第2基準開度以下になった場合に、前記出力信号を前記第2信号から前記第1信号に戻す、
    踏み間違い加速抑制装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、
    前記制御部は、
    前記出力信号を前記第1信号から前記第2信号に切り替えた後、前記バックランプ信号がオンからオフ又はオフからオフに変化し、且つ、前記車速信号が予め設定された第2基準速度であって、前記第1基準速度よりも小さい第2基準速度以下になった場合に、前記出力信号を前記第2信号から前記第1信号に戻す、
    踏み間違い加速抑制装置。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、
    前記制御部は、
    前記出力信号を前記第1信号から前記第2信号に切り替えた後、前記第1信号が予め設定された第2基準開度であって、前記第1基準開度よりも小さい第2基準開度以下になり、且つ、前記車速信号が予め設定された第2基準速度であって、前記第1基準速度よりも
    小さい第2基準速度以下になった場合に、前記出力信号を前記第2信号から前記第1信号に戻す、
    踏み間違い加速抑制装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、さらに、
    前記筐体に内蔵されており、前記アクセル信号入力端子と、前記アクセル信号出力端子との間に設けられたリレー回路を備え、
    前記リレー回路は、
    前記第2信号を生成する信号生成部(63)と、
    コイル(75)と、
    前記アクセル信号入力端子に信号線(42)を介して接続された第1接点(71)と、
    前記信号生成部に信号線(44)を介して接続された第2接点(72)と、
    前記アクセル信号出力端子に信号線(46)を介して接続された出力側接点(73)と、
    前記コイルが通電状態か非通電状態かに応じて、前記出力側接点を前記第1接点と前記第2接点のいずれかに接続する可動片(74)と、を備え、
    前記制御部は、前記コイルの通電を制御する、
    踏み間違い加速抑制装置。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、さらに、
    前記制御部による前記加速抑制処理の実行時に、前記アクセルペダルを離すことを促す旨の警告を報知するインターフェース装置(90)を備える、
    踏み間違い加速抑制装置。
  8. 請求項7に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、
    前記インターフェース装置は前記警告を表示する表示部(92)を含む、
    踏み間違い加速抑制装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載の踏み間違い加速抑制装置であって、さらに、
    ユーザによる操作に応じて、前記制御部による前記加速抑制処理の実行を禁止する、機能オフスイッチ(91)を備える、
    踏み間違い加速抑制装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の踏み間違い加速抑制装置と、
    前記踏み間違い加速抑制装置が備える前記センサ信号入力端子(27,28)にワイヤーハーネスで直接接続される前方監視センサ(13)及び後方監視センサ(14)と、を備える、
    踏み間違い加速抑制システム。
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