JP7284578B2 - サーボモータ - Google Patents

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Description

本発明は、サーボモータに関する。
従来から、位置、速度等の検出値に基づいて回転が制御されるサーボモータが使用されている。例えば、サーボモータおよびギアユニットを備えたギヤードモータにおいて、出力ギヤの回転位置あるいは被駆動部材の位置を検出してサーボモータの駆動電流を制御することにより、出力ギヤあるいは被駆動部材の位置、速度等を制御する。特許文献1には、この種のサーボモータを備えたギヤードモータが開示される。
特願2018-64405号公報
サーボモータにおいて、通電によるコイルの発熱の影響で巻線の焼損等の不具合が発生することを防止するため、コイル温度を監視し、コイル温度が予め定めた上限温度を越えるとモータを停止させるリミッター制御が行われる。
サーボモータがブラシ付きモータである場合、発熱源であるコイルがロータに設けられているため、コイルとサーミスタとを近接させることが難しい。従って、従来は、モータケースの外部にサーミスタを配置していた。そのため、コイル温度を精度良く検出できず、正確なコイル温度に基づいて制御を行うことができなかった。
上記問題点に鑑み、本発明の目的は、サーボモータのコイル温度を精度良く検出して、正確なコイル温度に基づく制御を行うことにある。
本発明の例示的なサーボモータは、有底筒状のモータケースとモータケースの開口部に固定されるエンドカバーを有するモータハウジングと、モータケースの内周側に配置される円筒状のステータコイルと、ステータコイルの内周側に配置されるロータであって回転軸と回転軸に固定されたマグネットを有するロータと、前記ステータコイルに電流を供給し前記ロータの回転を制御する制御基板を有する。制御基板は、モータハウジングの内部において前記エンドカバー上に配置される第1基板部分と、前記モータハウジングの外部に配置される第2基板部分を有し、第1基板部分にはステータコイルの温度を検出するサーミスタが配置され、第2基板部分にはロータの回転を制御するための電子部品が配置される。第1基板部分と前記ステータコイル間には間隙を有し、サーミスタの少なくとも一部は、ステータスコイルを回転軸方向から見た場合に第1の基板部分上の前記ステータコイルの形状となる環状の対向領域に配置される。
例示的な本発明のサーボモータによれば、サーボモータのコイル温度を精度良く計測できるため、正確なコイル温度に基づく制御を行うことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るサーボモータの側面図である。 図2は、図1のサーボモータの断面図およびその部分拡大図である。 図3は、図1のサーボモータの分解斜視図である。 図4は、サーミスタおよびホールICの配置図である。 図5は、変形例のサーミスタおよびホールICの配置図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。本明細書では、互いに直交する3方向をX方向、Y方向、Z方向とする。Z方向はサーボモータの軸線方向である。また、Z方向の一方側をZ1とし、Z方向の他方側をZ2とし、X方向の一方側をX1とし、X方向の他方側をX2とし、Y方向の一方側をY1とし、Y方向の他方側をY2とする。
<サーボモータの構成>
図1は、本発明の実施形態に係るサーボモータ1の側面図である。サーボモータ1は、各種の被駆動部材を駆動する装置に用いられる。図1に示すように、サーボモータ1は、モータハウジング2と、モータハウジング2からZ1側へ突出する出力軸3Aを備えた回転軸3と、モータハウジング2に一部が収納される制御基板4を有する。例えば、サーボモータ1の回転を図示しないギアユニットによって減速して被駆動部材に伝達する場合、出力軸3Aにギアユニットの入力歯車が固定される。回転軸3は、モータハウジング2の中心に配置されており、Z方向に延びている。回転軸3は、Z方向に延びる回転軸線Lを中心として回転する。
制御基板4は、モータハウジング2の内部に配置される第1基板部分41、および、モータハウジング2の外部に配置される第2基板部分42を備える。制御基板4のX1側の部分が第2基板部分42であり、X2側の部分が第1基板部分41である。第2基板部分42は、モータハウジング2からX1方向に突出する。
制御基板4には、図示しない配線パターンが形成され、電子部品が配置される。第2基板部分42に配置される電子部品は、サーボモータ1の回転を制御する制御回路を構成する回転制御用の電子部品5を含む。回転制御用の電子部品5は、例えば、マイクロコントローラ、ゲートドライバ、FET等である。サーボモータ1の制御回路は、例えば、出力軸3Aの回転に基づいて駆動される被駆動部材の回転位置を図示しないセンサによって検出し、被駆動部材の回転位置に基づいてサーボモータ1の駆動電流を制御する。
第2基板部分42には、制御基板4上の回路と外部機器とを接続するためのコネクタ6が配置される。本実施形態では、第2基板部分42のZ1側の面に電子部品5が配置され、Z2側の面にコネクタ6が配置される。なお、電子部品5およびコネクタ6は、第2基板部分42のいずれの面に配置されていてもよい。
サーボモータ1は、制御基板4に配置される電子部品として、回転制御用の電子部品5およびコネクタ6に加えて、少なくとも、後述するホールIC7およびサーミスタ8(図2、図3参照)を備える。ホールIC7およびサーミスタ8は、第1基板部分41に配置され、モータハウジング2の内部に収容される。
図2は、図1のサーボモータ1の断面図およびその部分拡大図である。図3は、図1のサーボモータ1の分解斜視図である。以下、図2、図3を参照して、モータハウジング2およびその内部の構造を説明する。モータハウジング2は、モータケース10およびエンドカバー20を備える。モータケース10は有底筒状であり、Z方向(軸線方向)に延びている。エンドカバー20は、モータケース10のZ2方向の端部に設けられた開口部11に固定される。モータケース10は金属製であり、エンドカバー20は樹脂製である。なお、エンドカバー20は金属製であってもよい。
モータケース10は、円筒状の筒部12と、筒部12のZ1方向の端部を塞ぐ端板部13を備える。回転軸3は、モータケース10に取り付けられた第1軸受部材61、および、エンドカバー20に取り付けられた第2軸受部材62によって回転可能に支持される。第1軸受部材61は、モータケース10の端板部13の中央部分を貫通する円形孔14に配置される。また、第2軸受部材62は、エンドカバー20の中央部分を貫通する円形孔21に配置される。
モータケース10の内周側には、ステータコイル30と、ステータコイル30の内周側に配置されるマグネット40と、ステータコイル30を支持するバックヨーク50が配置される。バックヨーク50は、モータケース10の筒部12の内周面に固定される。ステータコイル30は、バックヨーク50の内周面に固定される。従って、ステータコイル30は、バックヨーク50を介してモータケース10に固定される。バックヨーク50は、モータケース10に対して、加締めおよび接着剤により固定される。また、ステータコイル30は、バックヨーク50に対して、接着剤により固定される。
ステータコイル30およびバックヨーク50は、モータハウジング2に固定されており、サーボモータ1のステータ部を構成する。サーボモータ1は、ステータ部に対して相対回転するロータ1Aを備える。ロータ1Aは、回転軸3と、回転軸3に固定されたマグネット40を備える。ロータ1Aは、マグネット40とステータコイル30とが径方向に対向する位置に配置される。ロータ1Aは、回転軸3を中心として回転可能に支持される。
ステータコイル30は、U相、V相、W相の巻線31を備えた筒状のコイルである。バックヨーク50は金属製であり、環状の金属板を積層した積層板である。図2に示すように、バックヨーク50のZ方向の長さ(高さ)は、ステータコイル30のZ方向の長さ(高さ)より小さい。バックヨーク50は、モータケース10のZ方向の中央よりZ1側に寄った位置に固定される。ステータコイル30のZ1側の端部は、バックヨーク50からZ1側へ突出しており、モータケース10の端板部13の近傍まで延びている。ステータコイル30と端板部13との間には、ワッシャー19が介在する。ステータコイル30のZ2側の端部は、バックヨーク50からZ2側へ突出する。ステータコイル30のZ2側の端部は、モータケース10の開口部11に配置された第1基板部分41と対向する。ステータコイル30と第1基板部分41との間には、Z方向の隙間Sが形成されている。ステータコイル30からは、U相、V相、W相の巻線31の端部がそれぞれ2本ずつZ2方向に引き出され、第1基板部分41に接続される。
<制御基板の固定構造>
図2に示すように、第1基板部分41は、ステータコイル30およびマグネット40のZ2側に配置される。図3に示すように、第1基板部分41の中央には円形の中央孔43が設けられている。図2に示すように、回転軸3は中央孔43に通され、中央孔43のZ2側において第2軸受部材62に保持される。第1基板部分41は、モータケース10のZ2方向の端部とエンドカバー20との間にZ方向(軸線方向)に挟まれてモータハウジング2に固定される。また、第1基板部分41とエンドカバー20との間には、弾性部材9が配置される。
図3に示すように、第1基板部分41の外周縁には、径方向内側へ切り欠いた切り欠き部44が複数位置に設けられている。各切り欠き部44は、周方向の両端部分がモータケース10の板厚(径方向の厚さ)よりわずかに大きい寸法だけ径方向内側へ切り欠かれている。また、各切り欠き部44の周方向の中央部分は、周方向の両端部分よりも一段大きく径方向内側へ切り欠かれている。本実施形態では、切り欠き部44は120°間隔で3箇所に設けられている。3箇所の切り欠き部44には、ステータコイル30からZ2方向へ引き出されたU相、V相、W相の巻線31が配置される。
第1基板部分41は、周方向で隣り合う切り欠き部44の間に設けられた突出部45と、突出部45の内周側に設けられた環状部46とを備える。突出部45の径方向外側の端縁は、中央孔43の中心点を中心とする円弧状である。本実施形態では、突出部45は、切り欠き部44と同様に、120°間隔で3箇所に配置されている。3箇所の突出部45のうちの1箇所はX1方向を向いており、第2基板部分42と繋がっている。なお、切り欠き部44および突出部45の数は、3以外であってもよい。
制御基板4は、第1基板部分41の突出部45の先端部分がモータケース10とエンドカバー20との間に挟まれることにより、モータハウジング2に固定される。図3に示すように、モータケース10は、筒部12の開口部11側(Z2側)の端部をZ1方向に切り欠いた切り欠き部15を複数位置に備える。各切り欠き部15は、第1基板部分41の突出部45とZ方向から見て重なる位置に設けられている。上記のように、突出部45は3箇所に設けられているため、切り欠き部15も3箇所に設けられている。
モータケース10の開口部11側(Z2側)の端部において、周方向で隣り合う切り欠き部15の間には、Z2方向に突出する突出部16が設けられている。制御基板4とモータハウジング2とを組み立てる際には、モータケース10の開口部11にZ2側から第1基板部分41を嵌め込む。その際、3箇所の切り欠き部15にそれぞれ第1基板部分41の突出部45を配置する。次に、第1基板部分41のZ2側から、突出部16の内周側へエンドカバー20を嵌め込む。その際、第1基板部分41とエンドカバー20の間に環状の弾性部材9を配置する。弾性部材9の表面に両面テープを貼り付けて、エンドカバー20に弾性部材9を貼り付けて組み立てることにより、弾性部材9の位置ずれを抑制でき、組立性を向上させることができる。しかる後に、3箇所の突出部16を外周側から加締めることにより、エンドカバー20をモータケース10に固定する。
エンドカバー20を固定すると、第1基板部分41は、モータケース10の切り欠き部15の縁とエンドカバー20との間に3箇所の突出部45が挟まれる。弾性部材9は、Z方向から見て突出部45の先端部分と重なる。従って、エンドカバー20と突出部45との間に弾性部材9が介在する。弾性部材9は、エンドカバー20と突出部45との間でZ方向に圧縮され、弾性変形している。従って、第1基板部分41は、弾性部材9の弾性復帰力によってモータハウジング2に押し付けられている。
図2、図3に示すように、エンドカバー20は、円形孔21を囲む内側円筒部22と、内側円筒部22のZ2方向の端部から径方向外側へ屈曲して延びる内側環状部23と、内側環状部23の外周端部からZ1方向へ屈曲して延びる外側円筒部24と、外側円筒部24のZ1方向の端部から径方向外側へ屈曲して延びる外側環状部25を備える。エンドカバー20は、第2軸受部材62を保持する部位が筒状の内側円筒部22であるため、第2軸受部材62を安定して保持することができる。
<サーミスタおよびホールICの配置>
図4は、サーミスタおよびホールICの配置図であり、制御基板4をZ1側から見た平面図である。図4において、破線はZ1側から見たステータコイル30の形状である。図2、図4に示すように、第1基板部分41は、ステータコイル30とZ方向(軸線方向)に対向する環状の対向領域Rを備える。第1基板部分41の切り欠き部44の周方向の中央部分は、対向領域Rに位置する。上記のように、3箇所の切り欠き部44の周方向の中央部分には、ステータコイル30から引き出されたU相、V相、W相の巻線31が配置される。
ホールIC7は、第1基板部分41のZ1側の面に配置される。第1基板部分41のZ
1側の面は、マグネット40と対向する側の面である。ホールIC7は、配線パターンを介して第2基板部分42に設けられた制御回路に接続される。制御回路は、ホールIC7の出力に基づき、ロータ1Aの回転位置を検出する。本実施形態では、ホールIC7は、120°間隔で3箇所に配置されている。各ホールIC7は、第1基板部分41の環状部46において、突出部45の周方向の中央と一致する角度位置に配置される。図2に示すように、各ホールIC7は、一部がマグネット40とZ方向に対向する。
サーミスタ8は、第1基板部分41のZ1側の面に配置される。すなわち、サーミスタ8は、第1基板部分41においてステータコイル30と対向する側の面に配置される。サーミスタ8は、配線パターンを介して第2基板部分42に設けられた制御回路に接続される。制御回路は、サーミスタ8の出力に基づき、コイル温度を検出する。制御回路は、コイル温度に基づき、ステータコイル30へ供給する電流を制御する。例えば、巻線31の焼損を防止するためのリミッター制御を行う。
サーミスタ8は、少なくとも一部が対向領域R内に配置される。図2、図4に示すように、サーミスタ8は、ホールIC7よりも外周側に配置されており、サーミスタ8のホールIC7側(X2側)の端部が対向領域R内に配置される。対向領域Rは、第1基板部分41においてステータコイル30との距離が最も近い位置である。従って、対向領域R内にサーミスタ8を配置することにより、サーミスタ8とステータコイル30とを最も近づけることができる。
サーミスタ8は、Z方向(軸線方向)から見て、ステータコイル30の中心である回転軸線Lに対して第2基板部分42と同じ側(X1側)に配置される。つまり、サーミスタ8は、第1基板部分41において、第2基板部分42との距離が小さく、第2基板部分42に設けられた制御回路と接続するための配線長が短い領域に配置される。より具体的には、サーミスタ8は、第2基板部分42と繋がる突出部45の周方向の中央に配置される。第2基板部分42と繋がる突出部45の周方向の中央は、第2基板部分42に設けられた制御回路との距離が最も小さい位置である。
<熱伝導部材>
図2に示すように、ステータコイル30とサーミスタ8との隙間には、空気より熱伝導率が高い熱伝導部材80が配置される。熱伝導部材80は、Z1側がステータコイル30に接し、Z2側はサーミスタ8に接した状態となるように配置される。これにより、ステータコイル30の熱がサーミスタ8に伝わりやすくなると共に、ステータコイル30の熱が第1基板部分41に逃げにくくなる。例えば、熱伝導部材80として、空気より熱伝導性が高い熱伝導性接着剤を用いることができる。あるいは、熱伝導部材80として、熱伝導テープを用いることができる。
<スペーサ>
回転軸3には、マグネット40のZ1側およびZ2側にそれぞれ、ロータ1AのZ方向の移動を制限するスペーサが取り付けられている。本実施形態では、スペーサとして、第1軸受部材61とマグネット40との間に配置されるスラストブッシュ71と、マグネット40と第1基板部分41との間に配置されるワッシャー72を備える。図2に示すように、スラストブッシュ71はマグネット40のZ1方向の面に接する。一方、ワッシャー72は、マグネット40のZ2方向の面から離間した位置に固定される。ワッシャー72とマグネット40のZ2方向の面との隙間には、接着剤73が配置される。
図2に示すように、ワッシャー72の外周部分は、第1基板部分41の中央孔43の縁とZ方向に対向する。従って、ロータ1AのZ2側への移動は、ワッシャー72と第1基板部分41とが衝突することによって制限される。図2に示すように、スペーサとして機
能するワッシャー72のZ方向(軸線方向)の高さH1は、ホールIC7のZ方向(軸線方向)の高さH2よりも大きい。このような寸法のワッシャー72をマグネット40の第1基板部分41側(Z2側)に配置することにより、マグネット40と第1基板部分41との距離がワッシャー72の高さH1より小さくなることがない範囲にロータ1Aの移動範囲を制限できる。従って、マグネット40がホールIC7に衝突することを防止できる。
<本実施形態の主な作用効果>
以上のように、本実施形態のサーボモータ1は、Z方向(軸線方向)に延びる有底筒状のモータケース10、および、モータケース10の開口部11に固定されるエンドカバー20を備えるモータハウジング2と、モータケース10の内周側に配置されるステータコイル30と、ステータコイル30の内周側に配置されるマグネット40および回転軸3を備えるロータ1Aと、モータハウジング2の内部に配置される第1基板部分41、および、モータハウジング2の外部に配置される第2基板部分42を備える制御基板4と、第1基板部分41に配置されるサーミスタ8と、第2基板部分42に配置される回転制御用の電子部品5とを有する。第1基板部分41は、ステータコイル30とZ方向(軸線方向)に対向する対向領域Rを備え、サーミスタ8の少なくとも一部は、対向領域R内に配置される。
本実施形態では、このように、制御基板4の第1基板部分41をモータハウジング2の内部に配置し、第1基板部分41にサーミスタ8を配置している。これにより、モータハウジング2の内部にサーミスタ8を配置できるので、ステータコイル30の近くにサーミスタを配置できる。また、サーミスタ8は、少なくとも一部が、第1基板部分41においてステータコイル30とZ方向(軸線方向)に対向する対向領域R内に配置される。このように、制御基板4上においてステータコイル30とZ方向(軸線方向)で対向する位置にサーミスタ8を配置することにより、ステータコイル30の直近でコイル温度を計測できる。従って、コイル温度を精度良く計測できるため、正確なコイル温度に基づく制御を行うことができる。例えば、巻線31の焼損を防止するためのリミッター制御を正確なコイル温度に基づいて行うことができる。
また、本実施形態では、制御基板4の一部をモータハウジング2の内部に収容してサーミスタ8およびホールIC7を配置し、制御基板4の他の部分をモータハウジング2の外部に配置して回転制御用の電子部品5およびコネクタ6を配置している。このように、共通の基板にサーミスタ8、ホールIC7、電子部品5およびコネクタ6を搭載してモータハウジング2と一体に組み立てることで、サーボモータ1全体の配線構造を簡素化することができる。特に、モータハウジング2の内部にサーミスタ8を配置し、モータハウジング2の外部に制御回路を配置した構造でありながら、サーミスタ8およびホールIC7への配線を基板内で行うことができる。また、第1基板部分41を用いてステータコイル30への配線を行うことができる。従って、配線構造を簡素化することができる。
本実施形態では、サーミスタ8とステータコイル30との間に、空気より熱伝導率が高い熱伝導部材80が配置される。従って、熱伝導部材80を介してステータコイル30の熱がサーミスタ8へ伝わるので、空気を介してステータコイル30の熱がサーミスタ8へ伝わる構造よりも、ステータコイル30の熱が第1基板部分41へ逃げにくい。よって、コイル温度をより正確に計測できるので、より正確なコイル温度に基づく制御を行うことができる。
本実施形態では、第1基板部分41は、モータケース10とエンドカバー20との間にZ方向(軸線方向)に挟まれて固定される。従って、追加の固定部品なしでサーボモータ1と制御基板4とを一体に組み立てることができる。よって、部品点数を少なくすること
ができる。
本実施形態では、エンドカバー20と第1基板部分41との間に弾性部材9が配置される。従って、弾性部材9によって第1基板部分41をモータケース10に押し付けることができるので、サーボモータ1の駆動時に制御基板4の振動を抑制できる。よって、制御基板4の振動によるビビリ音を抑制でき、静音化を図ることができる。
本実施形態では、マグネット40と第1基板部分41との間にスペーサとして機能するワッシャー72が配置されており、ワッシャー72のZ方向(軸線方向)の高さH1は、ホールIC7のZ方向(軸線方向)の高さH2より大きい。従って、ワッシャー72によってロータ1Aのスラスト方向の動きを抑制でき、ホールIC7とマグネット40との衝突を防止でき、ホールIC7の損傷を抑制できる。
本実施形態では、サーミスタ8は、Z方向(軸線方向)から見て、ステータコイル30の中心に対して第2基板部分42と同じ側(X1側)に位置する。このような配置により、第2基板部分42に搭載された回転制御用の電子部品5と、サーミスタ8との距離を小さくすることができるので、配線長を短くでき、制御基板4上の配線パターンを簡素化することができる。
<変形例>
図5は、変形例のサーミスタ8およびホールIC7の配置図である。上記形態では、サーミスタ8の一部のみが対向領域R内に配置されているが、図5に示す配置では、サーミスタ8の全体が対向領域R内に配置される。図5に示す配置では、ホールIC7は、Z方向(軸線方向)から見てステータコイル30より内周側に配置されている。このように、ステータコイル30より内周側にホールIC7の位置をずらしたことにより、対向領域R内にサーミスタ8の全体を配置するスペースを確保できる。
対向領域R内にサーミスタ8の全体を配置した場合には、ステータコイル30の熱が最もサーミスタ8に届きやすい。従って、コイル温度をより精度良く計測できる。よって、より正確なコイル温度に基づく制御を行うことができる。例えば、巻線31の焼損を防止するためのリミッター制御をより正確なコイル温度に基づいて行うことができる。なお、図5の配置において、上記形態と同様に、サーミスタ8とステータコイル30との間に空気より熱伝導率が高い熱伝導部材80を配置することが好ましい。これにより、ステータコイル30の熱が第1基板部分41へ更に逃げにくくなるため、コイル温度を更に正確に計測できる。従って、コイル温度に基づく制御を正確なコイル温度に基づいて行うことができる。
1…サーボモータ、1A…ロータ、2…モータハウジング、3…回転軸、3A…出力軸、4…制御基板、5…回転制御用の電子部品、6…コネクタ、7…ホールIC、8…サーミスタ、9…弾性部材、10…モータケース、11…開口部、12…筒部、13…端板部、14…円形孔、15…切り欠き部、16…突出部、19…ワッシャー、20…エンドカバー、21…円形孔、22…内側円筒部、23…内側環状部、24…外側円筒部、25…外側環状部、30…ステータコイル、31…巻線、40…マグネット、41…第1基板部分、42…第2基板部分、43…中央孔、44…切り欠き部、45…突出部、46…環状部、50…バックヨーク、61…第1軸受部材、62…第2軸受部材、71…スラストブッシュ、72…ワッシャー、73…接着剤、80…熱伝導部材、H1…ワッシャーの軸線方向の高さ、H2…ホールICの軸線方向の高さ、L…回転軸線、R…対向領域、S…ステータコイルと第1基板部分との隙間

Claims (7)

  1. 有底筒状のモータケースと前記モータケースの開口部に固定されるエンドカバーを有するモータハウジングと、前記モータケースの内周側に配置される円筒状のステータコイルと、前記ステータコイルの内周側に配置されるロータであって回転軸と前記回転軸に固定されたマグネットを有するロータと、前記ステータコイルに電流を供給し前記ロータの回転を制御する制御基板を有するサーボモータであって、
    前記制御基板は、前記モータハウジングの内部において前記エンドカバー上に配置される第1基板部分と、前記モータハウジングの外部に配置される第2基板部分を有し、
    前記第1基板部分には、前記ロータの回転位置を検出するホールICが120度間隔で3個配置され、そのうちの1個のホールICであって前記第2基板部分に近いホールICの近傍に前記ステータコイルの温度を検出するサーミスタが配置され、前記第2基板部分には前記ロータの回転を制御するための電子部品が配置され、
    前記第1基板部分と前記ステータコイル間には間隙を有し、前記3個のホールICおよび前記サーミスタの一部は、前記ステータコイルを前記回転軸方向から見た場合に前記第1の基板部分上の前記ステータコイルの形状である環状の対向領域に配置されたサーボモータ。
  2. 前記サーミスタは前記第2基板部分に近い位置に配置された請求項1に記載のサーボモータ。
  3. 前記サーミスタと前記ステータコイルとの間に空気より熱伝導率が高い熱伝導部材が配置された請求項1または2に記載のサーボモータ。
  4. 前記第1基板部分は、前記モータケースと前記エンドカバーとの間に挟まれて固定された請求項1から3の何れか一項に記載のサーボモータ。
  5. 前記エンドカバーと前記第1基板部分との間に弾性部材が配置された請求項4に記載のサーボモータ。
  6. 前記マグネットと前記第1基板部分との間に配置されるスペーサを有し、前記スペーサ
    の前記回転軸方向の高さは、前記ホールICの前記軸線方向の高さより大きい請求項1から5の何れか一項に記載のサーボモータ。
  7. 前記サーミスタは、前記回転軸方向から見て、前記ステータコイルの中心に対して前記
    第2基板部分と同じ側に位置する請求項1からの何れか一項に記載のサーボモータ。
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