JP7283624B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、マルチエージェントシステムにおいてエージェント間での協調動作を実現するための、情報処理装置及び情報処理方法に関し、更には、それらを実現するためのプログラムに関する。
複数のエージェントを協調させて動作させるシステムは、マルチエージェントシステムと呼ばれる。マルチエージェントシステムでは、各エージェントは、自身のセンサが観測した情報と、近くに存在する他のエージェントからローカルな通信で得られた情報とに基づいて、自身の行動を決定する。また、マルチエージェントシステムにおけるエージェントの代表例としては、自律走行型のロボットが挙げられるが、エージェントには人が含まれていても良い。
特許文献1は、マルチエージェントシステムの一例を開示している。特許文献1に開示されたマルチエージェントシステムでは、複数台のロボットが、複数のタスクの中から自律的に実行すべきタスクを選択する手法が採用されている。具体的には、この手法では、各ロボットはタスクごとに自身がそのタスクを実行する際のコストを宣言する。これにより、マルチエージェントシステムは、宣言されたコストが最も小さいロボットに、その仕事を割り振る。この手法は、価格(コスト)を宣言し商品(タスク)を競り落とすという特徴から、オークションベースのタスク割当と呼ばれている。
特開2007-52683号公報
特許文献1に開示されたマルチエージェントシステムでは、タスク割当は、ロボット間の通信に基づいて行われるため、マルチエージェントシステムが活動する環境によっては、通信ができない状況又は通信が難しい状況が発生し、タスク割当が困難になることがある。
例えば、エージェントとして、ロボットに加えて人も混在する環境では、ロボット間では通信可能であっても、ロボットと人との間では通常通信が不可能である。このため、特許文献1に開示されたマルチエージェントシステムでは、ロボットと人とが混在する環境下でタスク割り当てが不可能である。また、ロボット間であっても、通信プロトコルが異なる場合は、通信が不可能である。この場合も、タスク割り当ては不可能である
その他、他の多くのシステムが通信を既に行っている状況では、通信帯域が占領されることによって、通常では通信可能なロボット間における通信ができなくなったり、通信遅延が大きくなったりする。このような場合も、タスク割当が困難となる。
特に、非通信環境下でのタスク割当の課題は、マルチエージェントシステム内で、どのエージェント(ロボットや人)がどのタスクを実行するつもりなのか整合が取れないことである。整合が取れない場合、1つのエージェントが行えばよいタスクに複数のエージェントが集まってしまい、他のタスクが達成できていない、といった状況が起こり得る。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、非通信環境下にあるマルチエージェントシステムにおいて、各エージェントへのタスク割当を支援し得る、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における情報処理装置は、複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、前記エージェントにおけるタスクの割当を支援するための装置であって、
前記エージェントの位置及び速度を含む前記エージェントの状況を観測する、観測部と、
観測された前記位置、観測された前記速度、及び前記エージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、前記エージェントによる観測された前記状況下での前記タスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測する、タスク重み推測部と、
観測された前記位置、観測された前記速度、及び推測された前記第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、前記第1のタスク重みを更新する、タスク重み更新部と、
を備え、
前記第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルであり、
前記第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における情報処理方法は、複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、前記エージェントにおけるタスクの割当を支援するための方法であって、
前記エージェントの位置及び速度を含む前記エージェントの状況を観測し、
観測された前記位置、観測された前記速度、及び前記エージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、前記エージェントによる観測された前記状況下での前記タスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測し、
観測された前記位置、観測された前記速度、及び推測された前記第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、前記第1のタスク重みを更新し、
前記第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルであり、
前記第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである、
ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータに、複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、前記エージェントにおけるタスクの割当を支援させるためのプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記エージェントの位置及び速度を含む前記エージェントの状況を観測させ、
観測された前記位置、観測された前記速度、及び前記エージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、前記エージェントによる観測された前記状況下での前記タスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測させ、
観測された前記位置、観測された前記速度、及び推測された前記第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、前記第1のタスク重みを更新させ、
前記第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルであり、
前記第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである、
ことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、非通信環境下にあるマルチエージェントシステムにおいて、各エージェントへのタスク割当を支援することができる。
図1は、実施の形態1における情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1における情報処理装置の構成を具体的に示すブロック図である。 図3は、実施の形態1において各エージェントが実行するタスクの一例を説明する図である。 図4は、実施の形態1における情報処理装置の動作を示すフロー図である。 図5は、実施の形態1における情報処理装置の変形例の構成を具体的に示すブロック図である。 図6は、実施の形態2における情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図7は、実施の形態2における情報処理装置の動作を示すフロー図である。 図8は、実施の形態1及び2における情報処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1における、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、図1~図5を参照しながら説明する。
[装置構成]
最初に、実施の形態1における情報処理装置の概略構成について図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1における情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す、実施の形態1における情報処理装置10は、複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、エージェントにおけるタスクの割当を支援する装置である。情報処理装置10によれば、マルチエージェントシステムにおいてエージェント間での協調動作が実現できる。
図1に示すように、情報処理装置10は、観測部11と、タスク重み推測部12と、タスク重み更新部13とを備えている。このような構成において、観測部11は、エージェントの位置及び速度を含むエージェントの状況を観測する。
タスク重み推測部12は、観測された位置、観測された速度、及びエージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、エージェントによる観測された状況下でのタスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測する。第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルである。
タスク重み更新部13は、観測された位置、観測された速度、及び推測された第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、第1のタスク重みを更新する。第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである。
このように、実施の形態1では、エージェントの状況が観測され、観測された状況を用いることによって、エージェントがタスクを実際に実行しようとしているかどうかを示す第2のタスク重みが推測されている。このため、実施の形態1では、非通信環境下であっても、各エージェントが他のエージェントがどのタスクを実行するつもりか判断でき、マルチエージェントシステムの協調が可能となる。つまり、実施の形態1によれば、非通信環境下にあるマルチエージェントシステムにおいて、各エージェントへのタスク割当を支援することができる。
続いて、図2~図5を用いて、実施の形態1における情報処理装置の構成及び機能について具体的に説明する。図2は、実施の形態1における情報処理装置の構成を具体的に示すブロック図である。
まず、図2に示すように、実施の形態1では、複数のエージェント20によって、マルチエージェントシステム100が構築されている。エージェント20としては、自律走行型のロボット、更には、人が挙げられる。情報処理装置10は、マルチエージェントシステム100を構成する特定のエージェント、即ち、1台の自律走行型のロボットに搭載されている。
以下においては、情報処理装置10を搭載する特定のエージェントを「20A」と表記する。また、以下において、1台のエージェント20に搭載された情報処理装置10が、他の1台のエージェント20によって実行されるタスクの割当を支援する状況に焦点を当てて説明する。
図2に示すように、実施の形態1では、情報処理装置10は、観測部11と、タスク重み推測部12と、タスク重み更新部13と、行動モデル格納部14と、意志決定モデル格納部15とを備えている。
観測部11は、情報処理装置10を搭載している特定のエージェント20A以外の他のエージェント20について状況を観測する。タスク重み推測部12は、他のエージェント20について、第2のタスク重みを推測する。タスク重み更新部13は、他のエージェント20について、第1のタスク重みを更新する。但し、実施の形態1にかかる情報処理装置10が、他のエージェント20毎に処理を行う態様とすれば、1台のエージェント20Aに搭載された情報処理装置10によって、複数のエージェント20それぞれで実行されるタスクの割当の支援が可能となる。
観測部11は、実施の形態1では、他のエージェント20の各時刻tにおける位置x(t)及び速度v(t)を観測する。具体的には、観測部11は、カメラ、Lider等のセンサ21から、センサデータを取得し、取得したセンサデータに基づいて、位置x(t)及び速度v(t)を算出する。また、観測部11は、速度を直接観測できるセンサを用いて速度を算出しても良いし、エージェントの位置情報の変化から速度を算出しても良い。この場合、観測間隔をΔtとして、時刻tの位置x(t)と次の観測時刻の位置x(t+Δt)とから、観測部11は、速度v(t+Δt)(=(x(t+Δt) - x(t))/Δt)(ただし、「/」は割り算を表す)を算出する。
タスク重み推測部12は、タスク重み観測部12によって観測された他のエージェント20の位置及び速度と、タスク重み更新部13によって更新済の第1のタスク重みとから、行動モデルを参照して、他のエージェント20における第2のタスク重みを推測する。
ここで、第1のタスク重み及び第2のタスク重みについて説明する。第1のタスク重み及び第2のタスク重みは、共に、エージェント20が各タスクをどの程度実行するつもりかを示すものであり、タスクの実行確率を示している。但し、第1のタスク重みは、設定値である。これに対して、第2のタスク重みは、エージェントの観測された状況から推測される推測値である。
また、第1のタスク重み及び第2のタスク重みを共に「α」で表すとする。そして、例えば、タスク1、タスク2、タスク3があり、各タスクのタスク重みをα、α、αとすると、下記の数1が成立する。
Figure 0007283624000001
上記数1は、エージェント20が、タスク1を2分の1の確率で、タスク2を3分の1の確率で、タスク3を6分の1の確率で実行することを示している。形式的には、タスク重み推測部12は、他のエージェント20の位置及び速度、第1のタスク重み(設定値)αハットを入力値として、第1のモデルを用いて、以下の数2に示す第2のタスク重み(推測値)αブレーヴェを出力する。
Figure 0007283624000002
タスク重み更新部13は、観測部11によって観測された他のエージェント20の位置及び速度と、タスク重み推測部12によって推測された第2のタスク重みとを、第2のモデルに入力する。そして、タスク重み更新部13は、第2のモデルの出力結果から、他のエージェント20の意志決定を示す、次の時刻におけるタスク重みを予測し、予測値によって第1の重みを更新する。
形式的には、タスク重み更新部13は、観測部11で観測された位置x(t)、速度v(t)、及びタスク重み推測部12によって推測された第2のタスク重み(推測値)αブレーヴェを、意志決定モデルに入力する。タスク重み更新部13は、以下の数3に示す、次の時刻における第1のタスク重み(αハット(t+△t))を予測する。
Figure 0007283624000003
また、タスク重み更新部13は、意志決定モデルに、上述した他のエージェント20の現在における、位置、速度、及び第2のタスク重みに加えて、これらの過去の履歴も入力することができる。
行動モデル格納部14は、第1のモデル(以下、「行動モデル」と表記する。)を格納している。行動モデルは、事前に他のエージェント20から送信されてきたものであっても良いし、他のエージェントの行動を予想して構築されたものであっても良い。具体的には、実施の形態1では、行動モデルは、様々な状況においてエージェント20の速度を決定する規範である。形式的には、行動モデルは、例えば、タスク重みと位置を入力として、速度を出力する、以下の数4に示す関数Fである。
Figure 0007283624000004
意志決定モデル格納部15は、第2のモデル(以下、「意志決定モデル」と表記する。)を格納している。意志決定モデルは、エージェント20が、状況に応じてどのように自身のタスク重みを更新するかを示すモデルである。形式的には、タスク重み更新部13で用いられる、後述の関数Gが、意志決定モデルに相当する。
ここで、タスク重み推測部12及びタスク重み更新部13の機能について、行動モデル及び意志決定モデルの具体例を挙げながら、図3を用いて詳細に説明する。図3は、実施の形態1において各エージェントが実行するタスクの一例を説明する図である。
第1実施例では、具体的な行動モデル及び意志決定モデルと、タスク重み推測方法とを例にとって、システムの処理と効果を説明する。まず、図3のように、タスク実行場所が複数別の場所に存在する状況を考える。タスクの集合をM=(1,…,m)とし、タスクjの実行位置をyjとする。
まず、行動モデル格納部14は、行動モデルとして、制御分野で広く使われる人工力場制御モデルを格納する。すなわち、行動モデル格納部14は、行動モデルとして、以下の数6に示す関数Fを記憶する。
Figure 0007283624000005
Figure 0007283624000006
人工力場制御モデルでは、まず、数5に示すように、ポテンシャル関数Pが設定される。このポテンシャル関数Pは、本問題においてはタスクを実行するコストの期待値に相当するものである。タスクjを実行するコストは、タスクjの実行位置とエージェント20との距離の2乗であり、期待値を出すためにタスクjのタスク重み(実行確率)αjをコストに乗算し、タスク毎に乗算値を合算することによって算出される。そして、数6に示すように、関数Fは、関数P(コスト)が減少する方向に速度を決定する。
意志決定モデル格納部は、意志決定モデルとして、ゲーム理論における合理的な戦略更新の手法の1つである、レプリケータダイナミクスを格納する。すなわち、意志決定モデル格納部は、意志決定モデルとして、以下の数7に示す関数Gを記憶する。
Figure 0007283624000007
レプリケータダイナミクスの性質の1つは、現在の期待コストP(αブレーヴェ, x)より、コストの低いタスクを実行する確率を高くするというものである。そのため、レプリケータダイナミクスは、よりコストの低いタスクを実行しようとする、合理的な意志決定モデルとなっている。タスク重み更新部13は、意志決定モデル格納部に記憶された関数Gをそのまま用いて処理するだけなので、ここでは説明を省略する。
タスク重み推測部12は、行動モデルから、観測された位置及び観測された速度に矛盾しない重み係数を特定し、特定した重み係数と第1のタスク重みとの比較結果に基づいて、第2のタスク重みを推測する。
具体的には、タスク重み推測部12は、行動モデル格納部14に格納されている関数Fを、行動モデルとして利用する。関数Fは、行動モデルと無矛盾なタスク重みの中で、第1のタスク重み(設定値)αハットと最も近似している重み係数を、第2のタスク重み(推測値)として出力する。タスク重みが行動モデルと無矛盾であるとは、観測位置x(t)及び速度v(t)と関数Fに対して、タスク重みαが以下の数8を満たすことである。
Figure 0007283624000008
ここで、F-1は関数Fの逆関数である。行動モデルとなる関数Fに照らし合わせたとき、観測速度v(t)が出力される重み係数αのみが、上記数8を満たす。
次に、タスク重み推測部12は、制約を満たす中で、第1のタスク重み(設定値)αハットに最も近いものを、第2のタスク重み(推測値)として選択する。実施の形態1における関数Fに対しては、これらの手順で得られる第2のタスク重み(推測値)は、例えば、以下の数9及び数10に示す関数Hによって求められる。下記数10において、Aは、行列Aの疑似逆行列である。
Figure 0007283624000009
Figure 0007283624000010
このように、実施の形態1では、まず、行動モデルと無矛盾な重み係数を特定することにより、一定以上の確度で他エージェントの第2のタスク重みが推測される。例えば、2つのタスクしかない場合、ほとんどの場合で、真のタスク重みと一致する第2のタスク重みが推測される。例えば、下記数11が成り立つのであれば、下記数12に示す通りとなり、逆行列が求められる。下記数11において、xはエージェントの位置であり、yはタスクが行われる位置である。
Figure 0007283624000011
Figure 0007283624000012
このため、下記数13により、第2のタスク重み(推測値)が、第1のタスク重み(設定値)に依存せず一意に決定され、真の値と一致する。よって、情報処理装置10によって推測された第2のタスク重みを用いて、各エージェント20のタスク割当を行えば、複数のエージェント20による協調動作が実現できる。
Figure 0007283624000013
また、図3に示したように、タスクが3つ以上存在し、例えば、エージェントがタスク1の実行場所にとどまっているとする。この場合において、第1のタスク重み(設定値)なしでは、このエージェントが、タスク1を実行するつもりなのか、タスク2、3、4を均等な確率で実行するためにタスク1の実行場所にとどまり続けているのか、を判断することは不可能である。
しかしながら、実施の形態1では、エージェント20の合理性が仮定され、第1のタスク重み(設定値)の更新によって、第2のタスク重み(推測値)も更新されていく。このため、タスク1の実行場所にいるエージェント20は、タスク1を最小のコストで実行できる。この場合に、第2のタスク(推測値)αブレーヴェの値が次第に高くなっていき、第3者は、このエージェントがタスク1を実行するつもりだと判断できる。よって、実施の形態1では、エージェントがコストの高いタスクを同じ確率で実行しようとし続ける、というような不合理な推測は、排除されることになる。
[装置動作]
次に、実施の形態1における情報処理装置10の動作について図4を用いて説明する。図4は、実施の形態1における情報処理装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1~図3を参照する。また、実施の形態1では、情報処理装置10を動作させることによって、情報処理方法が実施される。よって、実施の形態1における情報処理方法の説明は、以下の情報処理装置10の動作説明に代える。
図2に示すように、最初に、情報処理装置10において、観測部11は、センサ21からのセンサデータに基づいて、他のエージェント20の位置及び速度を観測する(ステップA1)。
次に、タスク重み推測部12は、ステップA1で観測された位置及び速度と、第1のタスク重みとから、第1のモデルを参照して、第2のタスク重みを推測する(ステップA2)。上述したように、第1のタスク重みは、他のエージェント20によるタスクの実行確率の設定値を示す重みである。第2のタスク重みは、他のエージェント20による観測された状況下でのタスクの実行確率を示す重みである。
また、ステップA2において、第1のタスク重みとしては、後述するステップA3が未だ実行されていない場合は、予め設定された初期値が用いられる。初期値としては、例えば(0, … 0)等が挙げられる。また、後述するステップA3が既に実行されている場合は、第1のタスク重みとしては、直近のステップA3で更新された値が用いられる。
続いて、タスク重み更新部13は、ステップA1で観測された、他のエージェント20の位置及び速度と、ステップA2で推測された第2のタスク重みとを、意志決定モデルに入力する。そして、タスク重み更新部13は、意志決定モデルの出力結果を用いて、第1のタスクを予測し、予測した値によって第1のタスクを更新する(ステップA3)。
その後、タスク重み更新部13は、終了条件が満たされているかどうかを判定する(ステップA4)。ステップA4の判定の結果、終了条件が満たされていない場合(ステップA4:NO)に、観測部11に再度ステップA1を実行させる。また、再度ステップA2及びA3も実行される。なお、この場合のステップA2では、先のステップA4で更新された第1のタスク重みが用いられる。一方、ステップA4の判定の結果、終了条件が満たされている場合(ステップA4:YES)に、情報処理装置10における処理は終了する。
ステップA4における終了条件は、特に限定されるものではない。終了条件としては、例えば、現在までの一定時間の間に、エージェント20においてタスク重みに閾値を超える変化が生じていないこと等が挙げられる。このような終了条件は、タスク割当が達成されたために、タスク重みに変化がなくなった、という予想のもとに、タスク割当の達成を予測してタスク重みの更新を終了するという条件に該当する。
このように、実施の形態1では、マルチエージェントシステム100が稼働している間は、ステップA1~A3が、短いスパンで繰り返し実行される。このため、第2のタスク重みの推測処理と、第1のタスク重みの更新処理とは、フィードバック的に、互いの出力を入力として繰り返され、両者のタスク重みの値は更新されていく。
[プログラム]
実施の形態1におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップA1~A4を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、実施の形態1における情報処理装置と情報処理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、観測部11、タスク重み推測部12、及びタスク重み更新部13として機能し、処理を行なう。コンピュータとしては、エージェント20となるロボットに搭載されたコンピュータが挙げられるが、その他に、汎用のPC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット型端末装置等も挙げられる。
また、本実施の形態1では、行動モデル格納部14及び意志決定モデル格納部15は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって実現されていても良いし、別のコンピュータの記憶装置によって実現されていても良い。
また、実施の形態1におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、観測部11、タスク重み推測部12、及びタスク重み更新部13のいずれかとして機能しても良い。
[変形例]
ここで、実施の形態1における変形例について図5を用いて説明する。図5は、実施の形態1における情報処理装置の変形例の構成を具体的に示すブロック図である。図5に示すように、本変形例では、情報処理装置10は、観測部11と、タスク重み推測部12と、タスク重み更新部13と、行動モデル格納部14と、意志決定モデル格納部15と、タスク割当部16と備えている。
タスク割当部16は、マルチエージェントシステムで行われるタスクそれぞれのコストを計算し、計算した各コストと、他のエージェント20について推測された第2の重みに基づいて、特定のエージェント20Aにタスクを割り当てる。以下に、タスク割当処理について詳細に説明する。
エージェント20であるロボットの速度制御は、人工力場制御モデルFに従うとする。ロボット自身のタスク重みの更新は、他のエージェント20の集合をL={1,…,l}として、下記数14に基づいて行われる。
Figure 0007283624000014
また、上記数14の各項は、下記数15~数17のように、定義されるとする。
Figure 0007283624000015
Figure 0007283624000016
Figure 0007283624000017
上記数14において、上記数15に示すQは、自身と他エージェントを含む全体でタスクiが行われる確率が低いならば、自身がタスクiを行う確率を上げる、という処理に相当する。上記数14において、上記数16に示すRは、自身のタスク重みの和を1に近づける、という処理に相当する。最後に、上記数14において、上記数17に示すSは、より実行するコストの高いタスクを実行する確率を減らす、という処理に相当する。
タスク割当部16は、上記数14に従って、タスク重みαを更新していくことで、他エージェントが実行するつもりのないタスクのうち、よりコストが低いものを、特定のエージェント20Aに割り当て、これを1つ実行させる。そのため、本変形例1では、エージェントへのタスク割当が達成される。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2における、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムについて、図6及び図7を参照しながら説明する。
実施の形態2では、マルチエージェントシステムによる、効率的な他のエージェントのタスク重みの推測を行う構成について説明する。実施の形態1では、エージェントである各ロボットは、通信できない他のすべてのエージェントのタスク重みを推測しなければ、タスク割当を達成することができなかった。これに対して、実施の形態2では、マルチエージェントシステムにおいて、通信可能な各エージェントが、通信できない他のエージェントのタスク重みを、手分けして推測する。
[装置構成]
最初に、実施の形態2における情報処理装置の構成について図6を用いて説明する。図6は、実施の形態2における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
まず、図6に示すように、実施の形態2では、情報処理装置10は、1つのエージェント20だけでなく、幾つかのエージェント20にも搭載されている。図6に示すように、情報処理装置10は、図2に示した実施の形態1の例と異なり、観測部11と、タスク重み推測部12と、タスク重み更新部13と、行動モデル格納部14と、意志決定モデル格納部15と、送信部17と、受信部18と、重み統合部19とを備えている。また、図6の例では、1つの情報処理装置10についてのみ、機能ブロックが記述されており、他の情報処理装置については、機能ブロックの記述は省略されている。
観測部11は、実施の形態2では、マルチエージェントシステム100を構成するエージェント20のうち、決められたエージェント20のみについて位置及び速度を観測する。すなわち、実施の形態2では、観測部11は、それが搭載されたエージェント以外の他のエージェント20全てを観測する訳ではなく、限られたエージェント20のみを観測する。
具体的には、観測部11は、設定された条件を満たすエージェント20、例えば、それが搭載されたエージェントから距離r以下のエージェント20のみを観測しても良い。また、観測部11は、事前に割り振られたエージェント20のみを観測しても良い。また、観測対象となるエージェントは、複数の情報処理装置の観測部11によって観測されても良い。つまり、1つのエージェントが、複数の情報処理装置10の観測対象になっていても良い。
タスク重み推測部12は、実施の形態2では、重み統合部19によって統合された第1の重みを用いて、第2のタスク重みを推測する。重み統合部19の機能については後述する。また、タスク重み更新部13は、実施の形態1と同様に機能し、第1の重みを更新する。
送信部17は、タスク重み更新部13によって更新された第1の重みを、マルチエージェントシステム100内の通信可能な他のエージェント20に送信する。受信部18は、他のエージェント20から、送信されてきた更新後の第1の重みを受信する。
重み統合部19は、受信部18が受信した更新後の第1のタスク重みを用いて、他のエージェント20それぞれ毎に第1のタスク重みを統合する。また、重み統合部19は、タスク重み更新部13によって第1のタスク重みが更新されたエージェント20(観測対象)については、タスク重み更新部13が更新した第1のタスク重み(送信部17によって送信されたタスク重み)も用いて、他のエージェント20それぞれ毎に第1のタスク重みを統合する。重み統合部19は、統合後の第1のタスク重みを、例えば、外部の装置又は上述の変形例で示したタスク割当部16に出力する。
ここで、重み統合部19による統合処理について、より詳細に説明する。統合処理としては、例えば、各第1のタスク重みの平均値の算出処理が挙げられる。具体的には、エージェント1がエージェントAについて予測した第1のタスク重みがαハットであり、エージェント2がエージェントAについて予測した第1のタスク重みがαハットであるとする。この場合、重み統合部19は、下記の数18に基づいて、統合された第1のタスク重みαハットを算出する。
Figure 0007283624000018
情報処理装置10は、重み統合部19によれば、観測していない他のエージェントについても第1のタスク重みを得ることができる。つまり、受信部18が、観測していないエージェントについて、別のエージェントから送信されてきた第1の重みを取得すると、重み統合部19は、受信された第1の重みを統合して、観測していないエージェントの第1の重みを求めることができる。
例えば、上述の例において、エージェント3が、エージェントAについて観測もタスク重みの推測もしていないとする。この場合でも、エージェント3は、エージェント1から受信した第1のタスク重みαハットと、エージェント2から受信した第1のタスク重みαハットとを統合して、エージェントAの第1の重みを求めることができる。
また、図6には示されていないが、実施の形態2においても、上述の実施の形態1における変形例と同様に、タスク割当部16が設けられていても良い。
[装置動作]
次に、実施の形態2における情報処理装置10の動作について図7を用いて説明する。図7は、実施の形態2における情報処理装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図6を参照する。また、実施の形態2では、情報処理装置10を動作させることによって、情報処理方法が実施される。よって、実施の形態2における情報処理方法の説明は、以下の情報処理装置10の動作説明に代える。
図7に示すように、最初に、情報処理装置10において、観測部11は、センサからのセンサデータに基づいて、設定条件を満たす又は予め決定された他のエージェント20の位置及び速度を観測する(ステップB1)。
次に、タスク重み推測部12は、ステップB1で観測された位置及び速度と、第1のタスク重みとから、第1のモデルを参照して、観測対象となった他のエージェント20の第2のタスク重みを推測する(ステップB2)。
また、ステップB2において、第1のタスク重みとしては、後述するステップB3又はB6が未だ実行されていない場合は、予め設定された初期値が用いられる。また、後述するステップB3又はB6が既に実行されている場合は、第1のタスク重みとしては、直近のステップB3又はB6で更新された値が用いられる。
続いて、タスク重み更新部13は、ステップB1で観測された、他のエージェント20の位置及び速度と、ステップB2で推測された第2のタスク重みとを、意志決定モデルに入力する。そして、タスク重み更新部13は、意志決定モデルの出力結果を用いて、第1のタスクを予測し、予測した値によって第1のタスク重みを更新する(ステップB3)。
次に、送信部17は、ステップB3で更新された第1のタスク重みを、マルチエージェントシステム100内の通信可能な他のエージェント20に送信する(ステップB4)。
次に、受信部18は、他のエージェント20から、送信されてきた更新後の第1の重みを受信する(ステップB5)。
次に、重み統合部19は、ステップB3で更新した第1のタスク重みと、ステップB5で受信した更新後の第1のタスク重みとを用いて、他のエージェント20それぞれ毎に第1のタスク重みを統合する(ステップB6)。
また、ステップB6において、重み統合部19は、ステップB1での観測対象になっていないエージェント20について、ステップB5で更新後の第1のタスク重みを受信している場合は、このエージェント20についても、第1のタスク重みの統合を実行する。更に、ステップB6では、重み統合部19は、統合後の第1のタスク重みを、例えば、外部の装置又は上述の変形例で示したタスク割当部16に出力する。
その後、タスク重み更新部13は、終了条件が満たされているかどうかを判定する(ステップB7)。ステップB7の判定の結果、終了条件が満たされていない場合(ステップB7:NO)に、観測部11に再度ステップB1を実行させる。一方、ステップB7の判定の結果、終了条件が満たされている場合(ステップB7:YES)に、情報処理装置10における処理は終了する。
以上のように、実施の形態2によれば、マルチエージェントシステム100において、通信可能な各エージェント20が、通信不能な他のエージェント20のタスク重みを、手分けして推測することができる。
[プログラム]
実施の形態2におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップB1~B7を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、実施の形態2における情報処理装置と情報処理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、観測部11、タスク重み推測部12、タスク重み更新部13、送信部17、受信部18、及び重み統合部19として機能し、処理を行なう。コンピュータとしては、エージェント20となるロボットに搭載されたコンピュータが挙げられるが、その他に、汎用のPC、スマートフォン、タブレット型端末装置等も挙げられる。
また、本実施の形態2では、行動モデル格納部14及び意志決定モデル格納部15は、コンピュータに備えられたハードディスク等の記憶装置に、これらを構成するデータファイルを格納することによって実現されていても良いし、別のコンピュータの記憶装置によって実現されていても良い。
また、実施の形態2におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、観測部11、タスク重み推測部12、タスク重み更新部13、送信部17、受信部18、及び重み統合部19のいずれかとして機能しても良い。
(物理構成)
ここで、実施の形態1及び2におけるプログラムを実行することによって、情報処理装置10を実現するコンピュータについて図8を用いて説明する。図8は、実施の形態1及び2における情報処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図8に示すように、コンピュータ110は、CPU(Central Processing Unit)111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
また、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。この態様では、GPU又はFPGAが、実施の形態におけるプログラムを実行することができる。
CPU111は、記憶装置113に格納された、コード群で構成された実施の形態におけるプログラムをメインメモリ112に展開し、各コードを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。
また、実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体等の不揮発性記録媒体が挙げられる。
実施の形態1及び2における情報処理装置10は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、情報処理装置10は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上のように本発明によれば、非通信環境下にあるマルチエージェントシステムにおいて、各エージェントへのタスク割当を支援することができる。本発明は、マルチエージェントシステムに有用である。
10 情報処理装置
11 観測部
12 タスク重み推測部
13 タスク重み更新部
14 行動モデル格納部
15 意志決定モデル格納部
16 タスク割当部
17 送信部
18 受信部
19 重み統合部
20 エージェント
100 マルチエージェントシステム
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (7)

  1. 複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、前記エージェントにおけるタスクの割当を支援するための装置であって、
    前記エージェントの位置及び速度を含む前記エージェントの状況を観測する、観測と、
    観測された前記位置、観測された前記速度、及び前記エージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、前記エージェントによる観測された前記状況下での前記タスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測する、タスク重み推測と、
    観測された前記位置、観測された前記速度、及び推測された前記第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、前記第1のタスク重みを更新する、タスク重み更新と、
    を備え、
    前記第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルであり、
    前記第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 請求項1に記載の情報処理装置であって、
    前記タスク重み推測は、前記第1のモデルから、観測された前記位置及び観測された前記速度に矛盾しない前記重み係数を特定し、特定した前記重み係数と前記第1のタスク重みとの比較結果に基づいて、前記第2のタスク重みを推測する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の情報処理装置であって、
    当該情報処理装置が、前記複数のエージェントにおける特定のエージェントに搭載されており、
    前記観測が、前記特定のエージェント以外の他のエージェントについて、前記状況を観測し、
    前記タスク重み推測が、前記他のエージェントについて、前記第2のタスク重みを推測し、
    前記タスク重み更新が、前記他のエージェントについて、前記第1のタスク重みを更新する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  4. 請求項3に記載の情報処理装置であって、
    当該情報処理装置が、
    前記マルチエージェントシステムで行われるタスクそれぞれのコストを計算し、計算した各コストと、前記他のエージェントについて推測された前記第2のタスク重みに基づいて、前記特定のエージェントにタスクを割り当てる、タスク割当を更に備えている、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  5. 請求項3または4に記載の情報処理装置であって、
    更新後の前記第1のタスク重みを前記他のエージェントに送信する、送信と、
    前記他のエージェントから、更新後の前記第1のタスク重みを受信する、受信と、
    受信した更新後の前記第1の重みを用いて、前記他のエージェントそれぞれ毎に前記第1のタスク重みを統合する、重み統合と、
    を備え、
    前記タスク重み推測は、前記他のエージェントについて、統合後の前記第1の重みを用いて、前記第2のタスク重みを推測する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  6. 複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、前記エージェントにおけるタスクの割当を支援するための方法であって、
    前記エージェントの位置及び速度を含む前記エージェントの状況を観測し、
    観測された前記位置、観測された前記速度、及び前記エージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、前記エージェントによる観測された前記状況下での前記タスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測し、
    観測された前記位置、観測された前記速度、及び推測された前記第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、前記第1のタスク重みを更新し、
    前記第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルであり、
    前記第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである、
    ことを特徴とする情報処理方法。
  7. コンピュータに、複数のエージェントを動作させるマルチエージェントシステムにおいて、前記エージェントにおけるタスクの割当を支援させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記エージェントの位置及び速度を含む前記エージェントの状況を観測させ、
    観測された前記位置、観測された前記速度、及び前記エージェントによるタスクの実行確率の設定値を示す第1のタスク重みから、第1のモデルを参照して、前記エージェントによる観測された前記状況下での前記タスクの実行確率を示す第2のタスク重みを推測させ、
    観測された前記位置、観測された前記速度、及び推測された前記第2のタスク重みを、第2のモデルに入力して、前記第1のタスク重みを更新させ、
    前記第1のモデルは、位置及び速度の一方と重み係数とが入力されると、位置及び速度の他方を出力する、モデルであり、
    前記第2のモデルは、位置、速度、第2のタスク重みを用いて算出されるコストが低いほど、第1の重みの値を高くする、モデルである、
    ことを特徴とするプログラム
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