JP7283482B2 - アンテナモジュール、及び車両 - Google Patents

アンテナモジュール、及び車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7283482B2
JP7283482B2 JP2020552522A JP2020552522A JP7283482B2 JP 7283482 B2 JP7283482 B2 JP 7283482B2 JP 2020552522 A JP2020552522 A JP 2020552522A JP 2020552522 A JP2020552522 A JP 2020552522A JP 7283482 B2 JP7283482 B2 JP 7283482B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
wall
antenna
antenna module
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020552522A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020084841A1 (ja
Inventor
竜宏 志村
勇男 桂
政彦 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Publication of JPWO2020084841A1 publication Critical patent/JPWO2020084841A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7283482B2 publication Critical patent/JP7283482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
    • H01Q1/3275Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle mounted on a horizontal surface of the vehicle, e.g. on roof, hood, trunk
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/325Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle
    • H01Q1/3291Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the location of the antenna on the vehicle mounted in or on other locations inside the vehicle or vehicle body
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/42Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q19/00Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic
    • H01Q19/10Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces
    • H01Q19/104Combinations of primary active antenna elements and units with secondary devices, e.g. with quasi-optical devices, for giving the antenna a desired directional characteristic using reflecting surfaces using a substantially flat reflector for deflecting the radiated beam, e.g. periscopic antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • H01Q21/061Two dimensional planar arrays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/28Combinations of substantially independent non-interacting antenna units or systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/2605Array of radiating elements provided with a feedback control over the element weights, e.g. adaptive arrays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本開示は、アンテナモジュール、及び車両に関するものである。
本出願は、2018年10月24日出願の日本出願第2018-199742号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、移動通信システムによる無線通信が可能な車載移動局が開示されている。
国際公開第2018/088051号
一実施形態であるアンテナモジュールは、車両に設けられるアンテナモジュールであって、前記車両の外壁に設けられた開口から車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナと、前記アレイアンテナを車内で保持する筐体と、を備えている。
他の実施形態である車両は、上記アンテナモジュールを備えた車両である。
図1は、車載通信機が搭載された車両を示す図である。 図2は、第1実施形態に係るアンテナモジュールの断面図である。 図3は、モジュール本体を示す斜視図である。 図4は、屈曲基板の断面図である。 図5Aは、放射面の法線方向を説明するための図であり、第1実施形態のアンテナベース25の配置を示している。 図5Bは、放射面の法線方向を説明するための図であり、アンテナベースの配置の他の例を示している。 図6Aは、アンテナベースから放射される電波によるビームの一例を示す図である。 図6Bは、変形したビームの一例を示す図である。 図7は、制御回路の機能ブロック図である。 図8は、補正処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、第2実施形態に係るアンテナモジュールの部分断面図である。 図10は、車両の上面図である。 図11は、第3実施形態に係るアンテナモジュールの部分断面図である。 図12は、第4実施形態に係るアンテナモジュールの上面図である。 図13は、第4実施形態のアンテナモジュールの部分断面図である。 図14は、第4実施形態の変形例に係るアンテナモジュールの部分断面図である。 図15は、第4実施形態の他の変形例に係るアンテナモジュールの部分断面図である。
[本開示が解決しようとする課題]
上記車載移動局は、車両の天井(ルーフ)に載置されたアンテナ装置(アンテナモジュール)を備えている。アンテナ装置は、多数のアンテナ素子を備えたアレイアンテナを構成しており、基地局へ向けてビームを形成することができる。
ここで、上記車載移動局のアンテナ装置は、車両のルーフ等の外側面に取り付けられるため、車両のデザインや車高制限等の観点から車両の外側面に対して高さを抑えることが要求される。
本開示はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車両の外側面に対して高さを抑えることができるアンテナモジュール、及び車両の提供を目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、車両の外側面に対して高さを抑えることができる。
最初に実施形態の内容を列記して説明する。
[実施形態の概要]
(1)一実施形態であるアンテナモジュールは、車両に設けられるアンテナモジュールであって、前記車両の外壁に設けられた開口から車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナと、前記アレイアンテナを車内で保持する筐体と、を備えている。
上記構成のアンテナモジュールによれば、車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナを車内で保持するので、車両の外側面に対するアレイアンテナの高さを抑えることができる。
(2)アレイアンテナから放射される電波が金属板の近傍を通過する際、電波が有するエネルギーが金属板によって損なわれ、アレイアンテナが形成するビームに変形が生じ、利得低下の原因となることがある。
このため、上記アンテナモジュールにおいて、前記外壁が、金属板を含む場合、前記アレイアンテナが受信する受信波の送信元である基地局の方向へ、前記ビームの指向方向を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記受信波の到来方向と、前記開口の開口面との交差角度に応じて、前記ビームの指向方向を補正することが好ましい。
この場合、受信波の交差角度が小さくなることで、ビームの指向方向と、開口面との交差角度が小さくなり、ビームが金属製の外板に接近することでビームに変形が生じたとしても、その変形を補完するようにビームの指向方向を補正することができ、これにより利得低下を抑制できる。
(3)アレイアンテナから放射される送信波が外壁の開口の内端に放射されると、送信波が筐体内部側等、意図しない方向へ反射されてビームに変形が生じ、利得低下の原因となることがある。
このため、上記アンテナモジュールにおいて、前記開口の内端に設けられ、前記アレイアンテナから放射される送信波が入射すると、入射した前記送信波を車外へ向けて放射させる誘導部をさらに備えていてもよい。
この場合、誘導部によって、開口の内端に放射され意図しない方向へ放射されるおそれがある送信波を車外へ放射することができ、この結果、ビームの変形を抑制できる。
(4)(5)上記アンテナモジュールにおいて、前記誘導部は、入射した前記送信波を車外へ向けて反射させる反射素子であってもよいし、入射した前記送信波を車外へ向けて放射させるメタマテリアルであってもよい。
この場合、開口の内端の方向に放射される送信波を効果的に車外へ放射することができる。
(6)上記アンテナモジュールにおいて、前記筐体は、前記アレイアンテナが固定された底部と、前記底部から立設された円筒状の側壁部と、を含み、前記外壁には、前記筐体が挿入固定される固定用スリーブが設けられ、前記側壁部には、前記筐体を前記固定用スリーブに固定するための固定機構が設けられていることが好ましい。
この場合、筐体を簡易な構成で容易に外壁に固定することができる。
(7)上記アンテナモジュールにおいて、前記側壁部の先端には、径方向外側に延びるとともに前記車両の外側から前記外壁に当接する環状の鍔部が設けられ、前記鍔部は、前記外壁の外面と面一であることが好ましい。
(8)他の実施形態である車両は、上記(1)から(7)のいずれかに記載のアンテナモジュールを備えた車両である。
この構成によれば、車両を移動局として利用することができる。
(9)また、上記車両において、前記車両は、前記外壁が、金属板を含む場合、前記外壁の外面における前記開口の周囲を覆うように設けられ、前記アレイアンテナから放射される電波と前記外壁との間を遮蔽する遮蔽部をさらに備えていることが好ましい。
この場合、電波が外壁の外面の近傍を通過する際に、遮蔽部によって電波と前記外壁との間が遮蔽されるので、電波のエネルギーが損なわれるのを抑制でき、ビームに変形が生じるのを抑制することができる。
(10)(11)上記車両において、遮蔽部は、前記外側面を覆う電波吸収体であってもよいし、前記外側面を覆う絶縁材であってもよい。
この場合、電波と外壁との間を効果的に遮蔽することができる。
[実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載する各実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
図1は、車載通信機が搭載された車両を示す図である。
図1中、車載通信機1は車両10に搭載されている。車載通信機1は、移動通信システムの基地局2と無線通信を行う移動局である。車両10は、通常の乗用車の他、バスや鉄道車両等も含む。
基地局2は、建物の屋上等の比較的高所に設置され、地上の車載通信機1と無線通信を行う。
車載通信機1と、基地局2との間で行われる無線通信は、例えば、第5世代移動通信システムに準拠した無線通信である。
第5世代移動通信システムでは、例えば、6GHz以上の非常に高い周波数の電波を用いるため、伝搬時の減衰が大きい。このため、車載通信機1及び基地局2は、電波の減衰を補償するために、ビームフォーミングを行う。車載通信機1は、ビームBの方向が基地局2の方向へ向くように制御することができる。
車両10に搭載された車載通信機1は、通信装置3と、アンテナモジュール4とを備えている。通信装置3は、アンテナモジュール4によって基地局2との間で無線通信を行う。また、通信装置3は、車両10内に位置するスマートフォン等の移動端末(図示せず)と無線LAN等による通信を行う。通信装置3は、車両10内の移動端末と、基地局2との間の通信を中継する機能を有している。
通信装置3は、アンテナモジュール4へ送信ベースバンド信号を与える。また、通信装置3は、アンテナモジュール4から与えられる受信ベースバンド信号を受け付ける。
アンテナモジュール4は、通信装置3に接続され、通信装置3から与えられる送信ベースバンド信号をRF信号に変調するとともに位相制御や増幅等の信号処理を行い、信号処理後のRF信号を無線送信する。また、アンテナモジュール4は、基地局2から送信される無線波を受信することでRF信号を得る。さらに、アンテナモジュール4は、RF信号に対して変調や、増幅、位相制御等の信号処理を行い、信号処理後の受信ベースバンド信号を通信装置3へ与える。
さらに、アンテナモジュール4は、ビームBの方向(アンテナモジュール4の指向方向)を制御する機能を有している。
つまり、アンテナモジュール4は、車載通信機1におけるフロントエンドモジュールを構成する。
アンテナモジュール4は、RF信号の送受信のために、例えば、車両10のルーフ(屋根)を構成する外壁11に設けられた開口12に取り付けられている。アンテナモジュール4は、外壁11表面に対してほぼ面一となるように、埋め込まれて取り付けられている。
〔第1実施形態に係るアンテナモジュールについて〕
図2は、第1実施形態に係るアンテナモジュール4の断面図である。
図2中、アンテナモジュール4は、モジュール本体20と、モジュール本体20を収容する筐体21と、レドーム22とを備えている。
アンテナモジュール4が取り付けられている外壁11は、車両10の外側面(外面)10aを構成する金属製の外板(金属板)13と、外板13の内側に積層された防音材等からなる内張材14とを含んでいる。よって、外板13の外面が、車両10の外側面10aとなる。外板13は、例えば、鋼板である。
筐体21は、樹脂等によって形成された部材であり、一面に矩形状の開口21aを有する矩形箱状に形成されている。筐体21は、開口21aが車外に開口するように、外壁11の開口12に取り付けられている。
筐体21のサイズは、例えば、平面寸法が100mmから200mm程度であり、高さ寸法が数10mm程度である。
筐体21の側面には、当該側面から突出する突起15が形成されている。突起15は、外板13の内側面(内面)13aに当接することで、外壁11に対する筐体21の位置決めを行う。また、突起15は、外板13と内張材14との間に介在しており、筐体21を外壁11に固定している。
レドーム22は、樹脂等によって形成された矩形板状の部材であり、筐体21の開口21aを塞いでいる。
レドーム22は、モジュール本体20が送受信する電波を通過させつつ、モジュール本体20を外部に対して保護している。
レドーム22は、開口21aによって画定される開口面23に配置されている。
レドーム22の周縁は、筐体21の端縁部21dに固定されている。端縁部21dは、レドーム22が開口面23に取り付け固定されるように、当該レドーム22を保持する。
レドーム22の表面22aは、外壁11表面に対してほぼ面一に形成されている。
なお、ここで、面一とは、実質的に面一であることを指し、例えば、レドーム22が、外壁11の表面形状に倣った曲面に対して、わずかに突出した曲面となっていたり、取り付け方法や、各部品の製造方法等に起因して、外壁11表面からわずかに突出したりへこんだりする場合も、面一に含まれる。
図3は、モジュール本体20を示す斜視図である。
図2及び図3に示すように、モジュール本体20は、4つのアンテナベース25と、回路基板26とを備えている。
アンテナベース25は、例えば、ガラス布基材エポキシ樹脂材等の絶縁材を積層することで矩形板状に形成されている。アンテナベース25の放射面25aには、複数の放射素子27が設けられている。放射素子27は、例えば、平面アンテナである。
アンテナベース25は、それぞれが複数の放射素子27によってアレイアンテナを構成しており、それぞれ個別にビームフォーミングが可能となっている。
アレイアンテナであるアンテナベース25は、外壁11に設けられた開口12から車両10の外側へ向けたビームを形成する。
アンテナベース25は、筐体21によって車内に保持されている。
このため、本実施形態のアンテナモジュール4は、車両10の外側面10aに対するアンテナベース25の高さを抑えることができる。
なお、車内とは、外板13により構成される車両10の外側面10aよりも内側を意味し、車外とは、外側面10aよりも外側を意味する。
4つのアンテナベース25と、回路基板26とは、帯状の屈曲基板28を介して接続されている。
屈曲基板28は、例えば、柔軟性を有しており、曲げ変形(屈曲)させることができる誘電体フィルムによって形成されている。
図4は、屈曲基板28の断面図である。
図4に示すように、アンテナベース25は、第1誘電体層29と、第2誘電体層30と、第3誘電体層31と、第4誘電体層32と、第5誘電体層33とを含んで構成されている。各誘電体層のうち、一面が放射面25aを構成する第1誘電体層29には、放射素子27が実装されている。
第2誘電体層30は、アンテナベース25の端面から突出して回路基板26側へ延びている。屈曲基板28は、この第2誘電体層30がアンテナベース25の端面から回路基板26側へ延びている部分によって構成されている。つまり、屈曲基板28は、第2誘電体層30に一体に設けられている。
ここで、第1誘電体層29、第3誘電体層31、第4誘電体層32、及び第5誘電体層33はガラス布基材エポキシ樹脂材等の絶縁材で形成されている一方、第2誘電体層30は、誘電体フィルムによって形成されている。これにより、屈曲基板28は、誘電体フィルムによって形成される。
屈曲基板28は、回路基板26の誘電体層36に積層され、回路基板26の層の一部を構成している。よって、屈曲基板28は、回路基板26に一体に設けられている。
このように、屈曲基板28は、アンテナベース25及び回路基板26に一体的に設けられ、アンテナベース25と、回路基板26とを接続している。
第1誘電体層29と、第2誘電体層30との間には、導体からなる給電線路37が形成されている。
給電線路37は、放射素子27それぞれへ給電するための線路である。図4では、1本の給電線路37の断面を示しているが、屈曲基板28には、アンテナベース25に設けられた放射素子27に対応して複数本の給電線路37が形成されている。
給電線路37は、図示しないスルーホール等によって、放射素子27と接続されている。給電線路37は、アンテナベース25から、屈曲基板28を通過して、回路基板26に亘って形成されている。
また、第2誘電体層30と、第3誘電体層31との間には、導体からなるグランドパターン38が設けられている。グランドパターン38も、アンテナベース25から、屈曲基板28を通過して、回路基板26に亘って形成されている。
グランドパターン38は、アンテナベース25のグランドパターン34に図示しないスルーホール等によって接続される。また、グランドパターン38は、回路基板26の誘電体層36に形成されているグランドパターン39に図示しないスルーホール等によって接続される。
グランドパターン38は、アンテナベース25、屈曲基板28、及び回路基板26に亘って給電線路37に対向するように設けられている。これによって、給電線路37は、マイクロストリップラインとして機能する。なお、図2及び図3では、給電線路37を省略して示している。
屈曲基板28は、この給電線路37によって、アンテナベース25と回路基板26との間を給電可能に接続する。
図2及び図3に示すように、回路基板26は、矩形板状の基板であり、ガラス布基材エポキシ樹脂材等の絶縁材により形成されている。回路基板26には、上述のRF信号の送受信に関する信号処理を行うための制御回路41が実装されている。本実施形態の回路基板26は、ほぼ正方形の板状である。回路基板26は、筐体21の底部21bの内側面(内面)21b1に固定されている。
アンテナベース25から屈曲基板28を通じて回路基板26に延びる給電線路37は、制御回路41に接続される。つまり、各放射素子27は、給電線路37を介して制御回路41に接続される。
内側面21b1は、開口面23に対してほぼ平行に形成されている。よって、回路基板26は、開口面23に対してほぼ平行となるように固定される。
また、回路基板26は、水平面に対してほぼ平行に固定されている。よって、開口面23も水平面に対してほぼ平行である。なお、ここで、水平面とは、車両10が水平状態にあるときにおける水平面をいう。
筐体21の底部21bの外側面(外面)21b2には、制御回路41と、通信装置3とを接続するためのコネクタ42が設けられている。
屈曲基板28は、回路基板26の各辺の端部に接続されている。よって、アンテナベース25は、回路基板26の各辺の端部に屈曲基板28を介して接続されている。
アンテナベース25は、屈曲基板28を折り曲げる(屈曲させる)ことで、回路基板26に対して傾斜している。
なお、回路基板26は、車両10が水平な道路上に停止している場合において、ほぼ水平となるように固定される。
このように、各アンテナベース25が屈曲基板28を介して回路基板26に接続されているので、回路基板26を基端部として各アンテナベース25を傾斜させることができる。
各アンテナベース25は、レドーム22が取り付けられる開口面23に対して傾斜した状態で、筐体21に固定されている。
各アンテナベース25は、内側面21b1の縁部から立ち上がる傾斜部21cに、ブラケット43を介して固定されている。各アンテナベース25は、傾斜部21cに対してほぼ平行となるように当該傾斜部21cに固定されている。
これによって、各アンテナベース25の放射面25aは、開口面23に対して傾斜している。
各アンテナベース25は、回路基板26の各辺の端部を基端部として、互いの放射面25aが向かい合う方向に立ち上げられて傾斜している。よって、各アンテナベース25は、互いに異なる方向に傾斜している。
なお、各アンテナベース25が互いに異なる方向に傾斜している状態とは、後述するアンテナベース25の法線方向が互いに異なっている状態をいう。
このように、各アンテナベース25の基端部側には、折り曲げ可能な屈曲基板28が設けられているので、例えば、アンテナベース25の放射素子27を回路基板26に実装することで、アンテナベース25と、回路基板26とを一体的に構成した場合と比較して、容易に各アンテナベース25の放射面25aを傾斜させることができる。
また、各アンテナベース25は、放射面25aの法線方向が、放射面25a側で互いに交差するように、傾斜した状態で固定されている。これにより、各アンテナベース25の放射面25aは、水平面方向においては回路基板26を中心として前後左右の4方向のいずれかに向けられるとともに、垂直面方向においては水平方向に対して斜め上方に向けられる。
これにより、アンテナモジュール4は、水平面方向においては、各アンテナベース25で指向方向を分担して対応でき、垂直面方向においては、各アンテナベース25の放射面25aを斜め上方に向けることで、高所に設置される基地局2の方向に指向方向を向けることができる。
なお、放射面25aの法線方向とは、放射面25aに直交する方向をいう。
図5A及び図5Bは、放射面の法線方向を説明するための図であり、図5Aは、本実施形態のアンテナベース25の配置を示している。
図5Aに示すように、本実施形態のアンテナベース25は、開口面23の中央側に放射面25aが向くように傾斜している。
これによって、一方(紙面左側)のアンテナベース25の法線方向D1と、他方(紙面右側)のアンテナベース25の法線方向D2とが、放射面25a側で互いに交差している。
つまり、一方のアンテナベース25と、他方のアンテナベース25とは、互いのビーム(指向方向)が交差するように傾斜している。
図5Bは、アンテナベース25の配置の他の例を示す図である。
図5Bでは、アンテナベース25は、開口面23の中央側とは反対側に放射面25aが向くように傾斜している。
これによって、一方(紙面左側)のアンテナベース25の法線方向D1と、他方(紙面右側)のアンテナベース25の法線方向D2とが、放射面25aに対して反対側で互いに交差している。
つまり、図5Bでは、一方のアンテナベース25と、他方のアンテナベース25とは、互いのビーム(指向方向)が交差しないように傾斜している。
図5A及ぶ図5Bにて示した各アンテナベース25は、回路基板26を介して対向して配置された場合について説明したが、互いに隣接して回路基板26に配置される場合についても同様である。
本実施形態の各アンテナベース25は、上述のように、ビームフォーミングが可能である。また、制御回路41は、受信した基地局2からの無線波に基づいて、当該無線波の到来方向を検出し、検出した到来方向に基づいてビームの方向を制御する機能を有している。
ここで、アンテナモジュール4は、外壁11表面に対して埋め込まれているため、アンテナベース25の放射面25aで形成されるビームの垂直面方向は、回路基板26を挟んで対向するアンテナベース25及び筐体21の端縁部21dを回避するために、水平方向よりも上方に向ける必要がある。
さらに、アンテナベース25から放射される電波が外板13の近傍を通過する際、磁性体でかつ導電体である外板13によって当該電波が有するエネルギーが損なわれる。
図6Aは、アンテナベース25が形成するビームの一例を示す図である。
図6Aに示すように、アンテナベース25によるビームB1は、当該ビームB1の指向方向Lと、開口12の開口面12a(筐体21の開口面23)との交差角度θが小さくなると、外板13に接近する。なお、ビームの指向方向とは、そのビームのビーム強度が最も高い方向をいう。また、交差角度は、アンテナベース25によるビームの指向方向又は受信波の到来方向と、開口面12aとが交差する際の角度をいう。
ビームB1が外板13に接近すると、アンテナベース25から放射される電波は、外板13の近傍を通過することでそのエネルギーが損なわれる。
このため、例えば、図6A中のビームB1の外板13に面している領域R(ハッチングの部分)のビームに変形が生じる。
図6Bは、変形したビームの一例を示す図である。図6B中、ビームB2には、外板13の近傍を通過した電波のエネルギーが損なわれることで、変形が生じ、外板13に近い部分にヌルが発生している。このため、ビームB2においては、部分的に利得の低下が生じている。
本実施形態のアンテナモジュール4は、このように、アンテナベース25によるビームの指向方向と、開口面12aとの交差角度θが所定値よりも小さくなる場合、ビームの指向方向を補正する機能を有している。
アンテナモジュール4は、例えば、図6Bに示すように、ヌルが発生することを想定して、指向方向L1へ向けてビームを形成すべきと判断する場合において、ビームB2よりも交差角度が小さく設定された指向方向L2へ向くビームB3が形成されるように、ビームの指向方向を補正する。
これにより、ビームB2においては変形が発生した部分を補完でき、部分的な利得の低下を抑制できる。
図7は、制御回路41の機能ブロック図である。
図7に示すように、制御回路41は、制御部41aと、モデム41bとを備えている。
モデム41bは、各アンテナベース25の放射素子27が受信する基地局2からの受信波を復調し、放射素子27それぞれの受信強度を示す強度情報を制御部41aへ与える機能を有する。
制御部41aは、プロセッサや記憶部を備えたコンピュータであり、モデム41bから与えられる強度情報に基づいてビームの指向方向が基地局2へ向くように制御する機能を有する。
制御回路41は、各アンテナベース25の放射素子27によって送受信される信号の位相を個別に調整可能な位相調整器を備えている。制御部41aは、この位相調整器を制御することでビームの指向方向を制御する。
制御部41aは、ビームの指向方向を制御する際に、ビームの指向方向を補正する補正処理を行う。
図8は、補正処理の一例を示すフローチャートである。
まず制御部41aは、強度情報に基づいて、基地局2からの受信波の到来方向を特定し、受信波の到来方向と、開口面12aとの交差角度を算出する(ステップS1)。放射素子27それぞれの受信強度の相対的関係を含む強度情報は、基地局2からの受信波の到来方向を示している。よって、制御部41aは、強度情報に基づいて基地局2からの受信波の到来方向を特定することができる。
次いで、制御部41aは、基地局2からの受信波の交差角度が所定値以下か否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において基地局2からの受信波の交差角度が所定値以下でないと判定すると、制御部41aは、ステップS4へ進み、強度情報に基づいて、基地局2へ向く方向となるようにビームの指向方向を制御する(ステップS4)。
一方、ステップS2において基地局2からの受信波の交差角度が所定値以下であると判定すると、制御部41aは、ステップS3へ進み、強度情報に基づいて得られる基地局2へ向く方向に対して補正された方向となるようにビームの指向方向を制御する(ステップS3)。
制御部41aは、ステップS3において、現状において基地局2へ向くビームの指向方向と、開口面12aとの交差角度よりも、小さい交差角度のビームが形成されるように、ビームの指向方向を補正する。
例えば、ステップS2において基地局2からの受信波の交差角度が所定値以下であると判定された場合において、図6B中の指向方向L1が基地局2へ向くビームB2の指向方向であるとする。
このとき、制御部41aは、基地局2へ向くビームB2の交差角度θ1よりも小さい交差角度θ2である指向方向L2のビームB3が形成されるように制御する。
なお、ステップS2における所定値は、ビームに変形が生じて利得の低下が生じ始める交差角度に設定される。
また、制御部41aによるビームの交差角度に対する補正量は、予めコンピュータ等によるシミュレーションによって求められる。
以上のように、制御部41aは、基地局2からの受信波の交差角度に応じてビームの指向方向を補正する。
これにより、ビームの指向方向の交差角度が小さくなり、ビームが外板13に接近することで、ビームに変形が生じたとしても、その変形を補完するようにビームの指向方向を補正することで部分的な利得低下を抑制できる。
なお、本実施形態では、基地局2からの受信波の交差角度が所定値以下の場合にビームの指向方向の補正を行う場合を例示したが、例えば、基地局2からの受信波の交差角度が小さくなるに従って、ビームの指向方向に対する補正量を大きくするといったように、基地局2からの受信波の交差角度に応じて、補正量を変化させるように構成することもできる。
〔第2実施形態について〕
図9は、第2実施形態に係るアンテナモジュール4の部分断面図であり、図10は、車両10の上面図である。
本実施形態は、車両10の外側面10aに遮蔽部50が設けられている点において、第1実施形態と相違している。
遮蔽部50は、シート状の部材であり、矩形状に形成されている。遮蔽部50は、例えば、電波吸収シートによって構成される。
遮蔽部50は、車両10の外側面10aに積層されている。遮蔽部50は、開口12の周縁に積層されており、開口12の周囲を取り囲んで設けられている。つまり、外壁11(外板13)の外面における開口12の周囲を覆うように設けられている。
これにより、遮蔽部50は、アンテナベース25から放射される電波と外板13とを電気的及び磁気的に遮蔽する。
この遮蔽部50によって、電波が外板13の近傍を通過する際に、電波のエネルギーが損なわれるのを抑制でき、ビームに変形が生じるのを抑制することができる。
本実施形態では、遮蔽部50を電波吸収シートで構成した場合を例示したが、樹脂やゴム等の絶縁材で構成されたシート材を用いてもよい。この場合も、アンテナベース25から放射される電波と外板13とを電気的及び磁気的に遮蔽することができる。
また、本実施形態の遮蔽部50は、車両10のルーフにおける外側面10aの内、開口12の周縁を含む一部を覆うように設けた場合を例示したが、遮蔽部50は、少なくとも、外側面10aの内、ビームに変形を生じさせる範囲に設けられていればよく、ルーフ全体を遮蔽するように設けてもよい。
〔第3実施形態について〕
図11は、第3実施形態に係るアンテナモジュール4の部分断面図である。
本実施形態のアンテナモジュール4は、誘導部55を備えている点において、第1実施形態と相違している。
誘導部55は、電波を反射する反射素子であり、開口12の内端(内側端面)である筐体21の端縁部21dに設けられている。端縁部21dの内面には、誘導部55を保持するための突起56が形成されている。誘導部55は、各アンテナベース25の上側にアンテナベース25の長手方向に沿って配置されている。
回路基板26を挟んで誘導部55に対向配置されるアンテナベース25からの送信波が当該誘導部55に入射すると、誘導部55は、入射した送信波を車両10の外側へ向けて反射する。
誘導部55は、図11に示すように、端縁部21dに向かって照射された送信波(入射波)を反射し、当該送信波の放射経路を、端縁部21dに照射されない程度に曲げ、反射波を車両10の外部へ導く。
アンテナモジュール4は、外壁11表面に対して埋め込まれているため、アンテナベース25から放射される送信波は、回路基板26挟んで対向する筐体21の端縁部21dに照射されるおそれがある。
送信波が筐体21の端縁部21dに放射されると、送信波が筐体21内部側等、意図しない方向へ反射されてビームに変形が生じ、利得低下の原因となることがある。
この点、本実施形態では、反射素子からなる誘導部55が開口12の内端である筐体21の端縁部21dに設けられているので、開口12の内端へ放射され意図しない方向へ放射されるおそれがある送信波を車外へ放射することができ、この結果、ビームの変形を抑制できる。
本実施形態では、誘導部55を反射素子で構成した場合を例示したが、例えば、入射する電磁波を所望の方向に導くことができるメタマテリアルからなる素子を用いてもよい。この場合も、ビームの変形を抑制できる。
なお、メタマテリアルとは、例えば、電磁波の波長に比べて十分に小さいセルが周期的に配列され、電磁波に対する物性値が調整可能な人工物質のことである。
〔第4実施形態について〕
図12は、第4実施形態に係るアンテナモジュール4の上面図である。
本実施形態では、筐体21の底部21bが円板状に形成されており、筐体21全体が円形とされている点において、第1実施形態と相違している。
本実施形態の筐体21は、モジュール本体20が固定された円板状の底部21bと、底部21bの周囲から立設された円筒状の側壁部21eとに含んで構成されている。
図13は、本実施形態のアンテナモジュール4の部分断面図である。
本実施形態の開口12は、筐体21に対応して円形に形成されている。
開口12の内周面には、筐体21が内部に固定される円筒状の固定用スリーブ60が挿入固定されている。
固定用スリーブ60の内周面60aには、雌ねじ60bが形成されている。
筐体21の側壁部21eの外周面21e1には、固定用スリーブ60の雌ねじ60bに螺合する雄ねじ21fか形成されている。
筐体21は、雄ねじ21fを固定用スリーブ60の雌ねじ60bに螺合させることで固定用スリーブ60内に固定され、外壁11に固定されている。
つまり、雄ねじ21fは、側壁部21eの外周面21e1に設けられて筐体21を固定用スリーブ60に固定するための固定機構を構成する。
また、側壁部21eの底部21b側には、径方向外側に突出した環状突起62が形成されている。この環状突起62は、筐体21が外壁11に固定された状態で、固定用スリーブ60の端面に当接している。
よって、筐体21は、車内から固定用スリーブ60内にねじ込まれ、固定される。また、この際、環状突起62は、固定用スリーブ60に対する筐体21の軸方向の位置を定めるストッパとして機能する。
このように、本実施形態のアンテナモジュール4によれば、筐体21を簡易な構成で容易に外壁11に固定することができる。
なお、本実施形態では、側壁部21eの外周面21e1に設けられて筐体21を固定用スリーブ60に固定するための固定機構として、雄ねじ21fを設けた場合を例示したが、筐体21を固定用スリーブ60に固定できれば、ねじ以外であってもよく、例えば、側壁部21eから径方向外側に突出し、固定用スリーブ60の内周面に設けられた孔部、又は固定用スリーブ60の下端面に係合する突起を固定機構として設けてもよい。
図14は、第4実施形態の変形例に係るアンテナモジュール4の部分断面図である。
本変形例では、筐体21の側壁部21eに環状突起62が設けられておらず、側壁部21eの先端である端縁部21e2に鍔部66が設けられている。
鍔部66は、径方向外側に延びるとともに環状に形成されている。鍔部66は、筐体21が固定用スリーブ60に固定された状態で、車両10の外側から外壁11に当接している。
外壁11には、鍔部66の形状に一致するように凹んでいる凹部68が形成されている。鍔部66が凹部68に当接することで、車両10の外側となる鍔部66の外面66aは、車両10の外側面10a(外板13の外面)と面一となるように形成されている。
本変形例では、筐体21は、車外から固定用スリーブ60内にねじ込まれ、固定される。また、この際、鍔部66は、固定用スリーブ60に対する筐体21の軸方向の位置を定めるストッパとして機能する。
図15は、第4実施形態の他の変形例に係るアンテナモジュール4の部分断面図である。
本変形例では、外壁11に凹部68が形成されておらず、鍔部66は、車両10の外側面10aに当接している。
鍔部66は、径方向先端に向かって先細りとなるように形成されており、これによって、外面66aは、外側面10aに対して滑らかに繋がっている。
この場合も、筐体21は、車両10の外側から固定用スリーブ60内にねじ込まれ、固定される。また、鍔部66は、固定用スリーブ60に対する筐体21の軸方向の位置を定めるストッパとして機能する。
さらに本変形例では、鍔部66が外板13を覆っているので、例えば、鍔部66を樹脂等の絶縁材で形成すれば、アンテナベース25から放射される電波と外板13とを電気的及び磁気的に遮蔽する遮蔽部50として機能させることができる。
〔その他〕
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
上記実施形態では、車両の外側面10aを構成する外板13として鋼板を用いた場合を例示したが、外板13は、導電性を有する他の金属材料、例えば、アルミニウム合金等により形成されている場合もある。
また、上記実施形態では、アンテナモジュール4を車両10のルーフの外壁11に設けた場合を例示したが、アンテナモジュール4は、ルーフの外壁11だけでなく、他の部分の外壁、特に上向きの面に設けられていればよく、例えば、自動車であれば、トランクやボンネット等の外壁に設けてもよい。
上記実施形態では、アンテナベース25を4つ備えた場合を例示したが、3つ備える構成としてもよいし、5つ以上備える構成としてもよい。この場合、回路基板26は、アンテナベース25の数に応じて多角形とすることが好ましい。回路基板26の各辺の端部に各アンテナベース25を接続できるからである。
また、上記実施形態では、屈曲基板28を折り曲げ可能な誘電体フィルムによって形成した場合を例示したが、誘電体フィルムに代えて、屈曲基板28は、回路基板26と、アンテナベース25とを回動可能に接続しつつ、給電が可能なヒンジ等によって構成してもよい。
本開示の範囲は、上記した意味ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車載通信機
2 基地局
3 通信装置
4 アンテナモジュール
10 車両
10a 外側面
11 外壁
12 開口
12a 開口面
13 外板
13a 内側面
14 内張材
15 突起
20 モジュール本体
21 筐体
21a 開口
21b 底部
21b1 内側面
21b2 外側面
21c 傾斜部
21d 端縁部
21e 側壁部
21e1 外周面
21e2 端縁部
21f 雄ねじ
22 レドーム
22a 表面
23 開口面
25 アンテナベース
25a 放射面
26 回路基板
27 放射素子
28 屈曲基板
29 第1誘電体層
30 第2誘電体層
31 第3誘電体層
32 第4誘電体層
33 第5誘電体層
34 グランドパターン
36 誘電体層
37 給電線路
38 グランドパターン
39 グランドパターン
41 制御回路
41a 制御部
41b モデム
42 コネクタ
43 ブラケット
50 遮蔽部
55 誘導部
56 突起
60 固定用スリーブ
60a 内周面
60b 雌ねじ
62 環状突起
66 鍔部
66a 外面
68 凹部
B ビーム
B1 ビーム
B2 ビーム
B3 ビーム
D1 法線方向
D2 法線方向
L 指向方向
L1 指向方向
L2 指向方向
θ、θ1、θ2 交差角度

Claims (10)

  1. 車両に設けられるアンテナモジュールであって、
    前記車両の外壁に設けられた開口から車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナと、
    前記アレイアンテナを車内で保持する筐体と、
    前記開口の内端に設けられ、前記アレイアンテナから放射される送信波が入射すると、入射した前記送信波を車外へ向けて放射させる誘導部と、
    を備えている
    アンテナモジュール。
  2. 前記外壁は、金属板を含み、
    前記アレイアンテナが受信する受信波の送信元である基地局の方向へ、前記ビームの指向方向を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記受信波の到来方向と、前記開口の開口面との交差角度に応じて、前記ビームの指向方向を補正する
    請求項1に記載のアンテナモジュール。
  3. 前記誘導部は、入射した前記送信波を車外へ向けて反射させる反射素子を含む
    請求項1または請求項2に記載のアンテナモジュール。
  4. 前記誘導部は、入射した前記送信波を車外へ向けて放射させるメタマテリアルを含む
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアンテナモジュール。
  5. 車両に設けられるアンテナモジュールであって、
    前記車両の外壁に設けられた開口から車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナと、
    前記アレイアンテナを車内で保持する筐体と、を備え、
    前記筐体は、
    前記アレイアンテナが固定された底部と、前記底部から立設された円筒状の側壁部と、
    を含み、
    前記外壁には、前記筐体が挿入固定される固定用スリーブが設けられ、
    前記側壁部には、前記筐体を前記固定用スリーブに固定するための固定機構が設けられている
    アンテナモジュール。
  6. 前記側壁部の先端には、径方向外側に延びるとともに前記車両の外側から前記外壁に当接する環状の鍔部が設けられ、
    前記鍔部は、前記外壁の外面と面一である
    請求項5に記載のアンテナモジュール。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のアンテナモジュールを備えた車両。
  8. 前記外壁は、金属板を含み、
    前記車両は、前記外壁の外面における前記開口の周囲を覆うように設けられ、前記アレイアンテナから放射される電波と前記外壁との間を遮蔽する遮蔽部をさらに備えている
    請求項7に記載の車両。
  9. 外壁に設けられた開口から車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナ、および、前記アレイアンテナを車内で保持する筐体を備えるアンテナモジュールと、
    前記外壁の外面における前記開口の周囲を覆うように設けられ、前記アレイアンテナから放射される電波と前記外壁との間を遮蔽する遮蔽部と、を備え、
    前記外壁は、金属板を含み、
    前記遮蔽部は、前記外面を覆う電波吸収体を含む
    車両。
  10. 外壁に設けられた開口から車外へ向けたビームを形成するアレイアンテナ、および、前記アレイアンテナを車内で保持する筐体を備えるアンテナモジュールと、
    前記外壁の外面における前記開口の周囲を覆うように設けられ、前記アレイアンテナから放射される電波と前記外壁との間を遮蔽する遮蔽部と、を備え、
    前記外壁は、金属板を含み、
    前記遮蔽部は、前記外面を覆う絶縁材を含む
    車両。
JP2020552522A 2018-10-24 2019-07-08 アンテナモジュール、及び車両 Active JP7283482B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018199742 2018-10-24
JP2018199742 2018-10-24
PCT/JP2019/027004 WO2020084841A1 (ja) 2018-10-24 2019-07-08 アンテナモジュール、及び車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020084841A1 JPWO2020084841A1 (ja) 2021-10-07
JP7283482B2 true JP7283482B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=70332211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020552522A Active JP7283482B2 (ja) 2018-10-24 2019-07-08 アンテナモジュール、及び車両

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11862846B2 (ja)
JP (1) JP7283482B2 (ja)
DE (1) DE112019005320T5 (ja)
WO (1) WO2020084841A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11095022B2 (en) * 2017-03-30 2021-08-17 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Planar antenna and wireless module
US11008731B2 (en) * 2017-03-31 2021-05-18 Komatsu Ltd. Work vehicle
KR102241159B1 (ko) 2019-02-20 2021-04-16 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 안테나 모듈, 및 그것을 탑재한 통신 장치, 그리고 안테나 모듈의 제조 방법
WO2020203757A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社オートネットワーク技術研究所 配線モジュール
US11728578B2 (en) * 2019-08-27 2023-08-15 2J Antennas Usa, Corporation Quad 5G NR MIMO antenna array with slanted formation
US20210243509A1 (en) * 2020-02-05 2021-08-05 Johnson Controls Technology Company Elevated floor with integrated antennas
JP7497276B2 (ja) * 2020-11-10 2024-06-10 ヒロセ電機株式会社 アンテナユニットおよびアンテナ装置
WO2023095223A1 (ja) * 2021-11-24 2023-06-01 エイターリンク株式会社 ワイヤレス電力供給装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003309410A (ja) 2002-04-15 2003-10-31 Denso Corp 車両用埋込みアンテナの搭載構造および車両用埋込みアンテナの搭載方法
JP2005051338A (ja) 2003-07-30 2005-02-24 Clarion Co Ltd 乗物用アンテナ及びそれを用いた乗物
US20170187101A1 (en) 2015-12-23 2017-06-29 Tom Freeman Device system and method for providing mobile satellite communication
JP2017152850A (ja) 2016-02-23 2017-08-31 株式会社Soken アンテナ装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63306704A (ja) * 1987-06-08 1988-12-14 A T R Koudenpa Tsushin Kenkyusho:Kk 移動体のアンテナ
US20100218224A1 (en) 2005-02-07 2010-08-26 Raysat, Inc. System and Method for Low Cost Mobile TV
JP4877191B2 (ja) 2007-10-23 2012-02-15 パナソニック株式会社 車載アンテナ装置及び車載アンテナシステム
KR102599996B1 (ko) * 2016-11-11 2023-11-09 삼성전자 주식회사 금속 구조물을 포함하는 빔포밍 안테나 어셈블리
JP6988816B2 (ja) 2016-11-14 2022-01-05 住友電気工業株式会社 車載移動局用アンテナ装置及び車載移動局
JP7110552B2 (ja) 2017-05-25 2022-08-02 凸版印刷株式会社 硬化性組成物および硬化膜

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003309410A (ja) 2002-04-15 2003-10-31 Denso Corp 車両用埋込みアンテナの搭載構造および車両用埋込みアンテナの搭載方法
JP2005051338A (ja) 2003-07-30 2005-02-24 Clarion Co Ltd 乗物用アンテナ及びそれを用いた乗物
US20170187101A1 (en) 2015-12-23 2017-06-29 Tom Freeman Device system and method for providing mobile satellite communication
JP2017152850A (ja) 2016-02-23 2017-08-31 株式会社Soken アンテナ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020084841A1 (ja) 2020-04-30
US11862846B2 (en) 2024-01-02
US20220006178A1 (en) 2022-01-06
DE112019005320T5 (de) 2021-07-15
JPWO2020084841A1 (ja) 2021-10-07
CN112913078A (zh) 2021-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7283482B2 (ja) アンテナモジュール、及び車両
JP7092152B2 (ja) アンテナモジュール、及び車両
US8519890B2 (en) Planar bi-directional radiation antenna
KR102033311B1 (ko) 스트립라인 급전 슬롯 배열 안테나 및 이의 제조 방법
US20180233812A1 (en) Radome and vehicular radar apparatus comprising same
US10756446B2 (en) Planar antenna structure with reduced coupling between antenna arrays
KR101111578B1 (ko) 이중편파 양방향성 안테나
JP2015190809A (ja) レーダ装置およびレーダ方法
CN112913078B (zh) 天线模块和车辆
KR101943893B1 (ko) 부엽 억제를 위한 파라볼릭 오프셋 안테나 혼 지지대 설계 방법 및 이를 이용한 안테나 시스템
JP2015190810A (ja) レーダ装置およびレーダ方法
US12009582B2 (en) Antenna module and vehicle roof with antenna module
KR101833038B1 (ko) 차량 추돌 방지를 위한 차량용 레이더 안테나시스템
KR101999207B1 (ko) 패치 어레이 안테나
KR102252951B1 (ko) 광각 레이돔
JP2022047097A (ja) アンテナ装置
KR102139032B1 (ko) 차량간 통신용 안테나 장치
US20140159972A1 (en) On-board radar having lens antenna
JP7208102B2 (ja) アンテナ装置
JP7242441B2 (ja) レーダ装置
US11005181B2 (en) Multi-layer antenna assembly and related antenna array
WO2020162577A1 (ja) レーダ装置
JP2008278066A (ja) アンテナ、及び侵入検知センサ
WO2020095497A1 (ja) アンテナモジュール、及び車両
KR20100005385U (ko) 이동체용 안테나

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220321

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7283482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150