JP7282327B2 - 細胞固定デバイス、細胞固定方法、及び細胞操作方法 - Google Patents

細胞固定デバイス、細胞固定方法、及び細胞操作方法 Download PDF

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Description

本開示は細胞固定デバイス及び細胞固定方法に関する。
特許文献1、2に、細胞を固定するデバイスが開示されている。
特開2002-27969号公報 WO2009/016842号公報
特許文献1に記載のデバイスは、液溜めと、貫通孔との間に微細な溝を備える。液溜めに細胞を含む試料を投入し、貫通孔を陰圧にすると、微細な溝のうち、液溜め側の入口部分で細胞が固定される。特許文献2に記載のデバイスは、マイクロメッシュを用いて細胞を固定する。
特許文献1、2に記載のデバイスは、微小な細胞を固定しようとする場合、複数の細胞をまとめて固定する。そのため、特許文献1、2に記載のデバイスでは、1個の微小な細胞を、他の細胞から分離して固定することは困難であった。本開示の一局面は、1個の微小な細胞を、他の細胞から分離して固定できる細胞固定デバイス及び細胞固定方法を提供することを目的とする。
本開示の一局面は、細胞を固定する細胞固定デバイスであって、表面に溝が形成された第1部材と、前記第1部材と当接し、前記溝を覆う第2部材と、前記溝と前記第2部材とにより形成される流路と、前記第1部材又は前記第2部材を貫通し、前記流路に連通する複数の孔と、を備え、前記流路は、前記複数の孔の一部である第1孔に連通する部分から、前記複数の孔の一部である第2孔に連通する部分まで延びる第1流路と、前記第1流路から分岐し、前記複数の孔のうちのいずれかの孔に連通する部分まで延びる第2流路と、を備え、前記第2流路は、前記第1流路よりも幅が狭く、前記細胞を固定可能な隘路部を備える細胞固定デバイスである。
本開示の一局面である細胞固定デバイスを用いれば、1個の微小な細胞を、他の細胞から分離して固定できる。
本開示の別の局面は、細胞固定デバイスを用いて細胞を固定する細胞固定方法である。前記細胞固定デバイスは、表面に溝が形成された第1部材と、前記第1部材と当接し、前記溝を覆う第2部材と、前記溝と前記第2部材とにより形成される流路と、前記第1部材又は前記第2部材を貫通し、前記流路に連通する複数の孔とを備える。
前記流路は、前記複数の孔の一部である第1孔に連通する部分から、前記複数の孔の一部である第2孔に連通する部分まで延びる第1流路と、前記第1流路から分岐し、前記複数の孔のうちのいずれかの孔である第3孔に連通する部分まで延びる第2流路と、を備える。前記第2流路は、前記第1流路よりも幅が狭く、前記細胞を固定可能な隘路部を備える。
本開示の別の局面である細胞固定方法では、前記細胞を含む液を前記第1孔に供給し、前記第2孔及び前記第3孔から吸引を行うことで、前記細胞を含む液を、前記第1流路から前記第2流路に流入させ、前記吸引を止める。
本開示の別の局面である細胞固定方法を用いれば、1個の微小な細胞を、他の細胞から分離して固定できる。
第1部材3と第2部材5とが分離した状態にある細胞固定デバイス1の構成を表す斜視図である。 第1溝9及び第2溝11、13の構成を表す平面図である。 図2におけるIII-III断面で細胞固定デバイス1を切断した断面図である。 図2におけるIV-IV断面で細胞固定デバイス1を切断した断面図である。 図5Aは、細胞45が固定されていない枝流路43Aを示す説明図であり、図5Bは、細胞45が固定された枝流路43Aを示す説明図である。 細胞を固定した枝流路43Aを表す写真である。 枝流路43Aの構成を表す説明図である。 図8Aは、サイズがW1以上である複数の細胞45が上流部49に固定された状態を表す説明図であり、図8Bは、サイズがW1以上である1つの細胞45が上流部49に固定された状態を表す説明図であり、図8Cは、サイズがW1よりは小さくW2以上である1つの細胞45が下流部51に固定された状態を表す説明図である。
本開示の例示的な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
1.細胞固定デバイス1の構成
細胞固定デバイス1の構成を、図1~図4に基づき説明する。細胞固定デバイス1は、細胞を固定する用途に用いられるデバイスである。図1に示すように、細胞固定デバイス1は、第1部材3と、第2部材5と、を備える。
第1部材3は、平面視において長方形である板状の部材である。第1部材3はポリジメチルシロキサン(PDMS)から成る。第1部材3の弾性率は、固定しようとする細胞の弾性率より小さい。
図1に示すように、第1部材3の短辺に平行な方向をX方向とする。第1部材3の長辺に平行な方向をY方向とする。第1部材3の厚みは0.5mmである。なお、第1部材3の厚みは1.0mm以下であることが好ましい。
図1に示すように、第1部材3の一方の表面7に、第1溝9と、第2溝11、13とが形成されている。第1溝9及び第2溝11、13は、表面7における他の部分よりも陥没した部分である。第1溝9は、Y方向に平行な直線状の溝である。第1溝9は、Y方向側の端部に、拡張部15を備える。また、第1溝9は、Y方向とは反対方向側の端部に、拡張部17を備える。拡張部15、17は、第1溝9における他の部分(以下では本体部19とする)よりも、X-Y平面において拡張された部分である。本体部19の幅及び深さは、どの位置でも一定である。
図2に示すように、第2溝11は、16本の分岐部21と、8本の一次合流部23と、4本の二次合流部25と、2本の三次合流部27と、1本の四次合流部29と、を備える。16本の分岐部21は、それぞれ、本体部19から分岐し、X方向に沿って延びる。16本の分岐部21は、Y方向に沿って配列されている。隣接する2本の分岐部21同士の間隔は、どの2本の分岐部21を選択しても一定である。隣接する2本の分岐部21同士の間隔は、500μm以上である。分岐部21は、本体部19よりも幅が狭い。分岐部21は、本体部19より浅い。分岐部21の幅及び深さは、細胞を固定できるように調整されている。分岐部21の幅は、固定しようとする細胞の幅の80~99%であることが好ましい。
8本の一次合流部23は、それぞれ、2本の分岐部21が合流した部分である。一次合流部23はX方向に沿って延びる。一次合流部23の幅及び深さは、分岐部21の幅及び深さより大きい。
4本の二次合流部25は、それぞれ、2本の一次合流部23が合流した部分である。二次合流部25はX方向に沿って延びる。二次合流部25の幅及び深さは、分岐部21の幅及び深さより大きい。
2本の三次合流部27は、それぞれ、2本の二次合流部25が合流した部分である。三次合流部27はX方向に沿って延びる。三次合流部27の幅及び深さは、分岐部21の幅及び深さより大きい。
1本の四次合流部29は、2本の三次合流部27が合流した部分である。四次合流部29は、屈曲しながら、吸引部31に至る。吸引部31は、第2溝11、13が合流する部分である。吸引部31は、周囲の表面7よりも陥没した部分である。吸引部31は、拡張部17よりも、Y方向とは反対方向側に移動した位置にある。吸引部31は、四次合流部29に比べて、X-Y平面において拡張されている。
第2溝13は、本体部19を対称軸として、第2溝11と対称となる形状を有する。第2溝13が備える四次合流部29も、吸引部31に至る。
第2部材5は、平面視において長方形である板状の部材である。第2部材5のX方向及びY方向におけるサイズは、第1部材3と同じである。第2部材5の材質は、第1部材3の材質と同じである。そのため、第2部材5の弾性率は、固定しようとする細胞の弾性率より小さい。
第2部材5は、第1孔33、第2孔35、及び第3孔37を備える。第1孔33、第2孔35、及び第3孔37は、それぞれ、第2部材5を厚み方向に貫通する。第1孔33、第2孔35、及び第3孔37の形状は、それぞれ、平面視において円形である。第1孔33、第2孔35、及び第3孔37は、その順番に、Y方向に沿って配列されている。第1孔33と第2孔35との間隔は、第2孔35と第3孔37との間隔に比べて広い。第1孔33、第2孔35、及び第3孔37は、複数の孔に対応する。
第2部材5の一方の表面39を、第1部材3の表面7に当接させることができる。表面39は、第1孔33、第2孔35、及び第3孔37を除き、平面である。このとき、第1溝9は、拡張部15、17を除き、表面39により覆われる。
図3に示すように、第1溝9と表面39とにより、第1流路41が形成される。第1流路41は周囲が閉じられた流路である。第1孔33は拡張部15に連通している。第2孔35は拡張部17に連通している。よって、細胞固定デバイス1の外部から、第1孔33、拡張部15、第1流路41、拡張部17、及び第2孔35を順次経て、細胞固定デバイス1の外部に再び至る経路が形成される。
第1流路41の幅は、50μm以上5mm以下であることが好ましい。第1流路41の幅とは、X方向における幅である。第1流路41の幅が50μm以上である場合、第1流路41内を細胞が流れ易くなり、細胞が後述する枝流路43Aに吸い込まれ易くなる。第1流路41の幅が5mm以下である場合、第1流路41内における細胞の流れが適度に遅くなり、細胞が枝流路43Aにアクセスし易くなる。
第2部材5の表面39を、第1部材の表面7に当接させたとき、第2溝11、13は、吸引部31を除き、表面39により覆われる。図3、図4に示すように、第2溝11、13と表面39とにより、第2流路43が形成される。第2流路43は周囲が閉じられた流路である。第2流路43は第1流路41から分岐し、吸引部31まで延びる。
第2流路43のうち、分岐部21と表面39とにより形成される部分を枝流路43Aとする。枝流路43Aは複数存在する。複数の枝流路43Aは、第1流路41における複数の位置でそれぞれ分岐した流路である。枝流路43Aは、第1流路41よりも幅が狭い。枝流路43Aは細胞を固定する部分である。枝流路43Aは、細胞を固定可能な隘路部に対応する。枝流路43Aの幅は、分岐部21の幅と同じである。枝流路43Aの幅は、固定しようとする細胞の幅の80~99%であることが好ましい。
第2流路43のうち、一次合流部23、二次合流部25、三次合流部27、及び四次合流部29と、表面39とにより形成される部分を合流流路43Bとする。合流流路43Bは、複数の枝流路43Aが合流した流路である。
第3孔37は吸引部31に連通している。そのため、第1流路41から、枝流路43A、合流流路43B、吸引部31、及び第3孔37を順次経て、細胞固定デバイス1の外部に至る経路が形成される。
2.実施例
(2-1)細胞懸濁液の調製
ココミクサKJ株を通気培養した。培養条件は以下のとおりとした。
培地:MA5培地
明暗期:12/12時間
CO濃度:2%
ココミクサKJ株は、2013年6月4日付で独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許生物寄託センター(NITE-IPOD)(千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 120号室)に受託番号FERM P-22254として寄託されている。ココミクサKJ株の短径は1~2μmであり、長径は2~5μmである。
OD720が0.005の状態でココミクサKJ株の培養を開始し、OD720が約0.5になるまで培養を行った。培養の終了後、ココミクサKJ株を含む細胞懸濁液を調製した。細胞懸濁液は細胞を含む液に対応する。
(2-2)細胞固定方法
第2部材5の表面39を、第1部材の表面7に当接させた。次に、第1孔33に細胞懸濁液を供給した。次に、シリンジポンプを用い、第2孔35、及び第3孔37から吸引を行った。吸引の圧力は118Paとした。なお、吸引の圧力は、1Pa以上が好ましく、10Pa以上がさらに好ましく、100Pa以上が特に好ましい。
細胞懸濁液は、第1孔33、拡張部15、第1流路41、拡張部17、及び第2孔35を順次経て、細胞固定デバイス1の外部に排出された。
また、一部の細胞懸濁液は、第1流路41から枝流路43Aに流入し、合流流路43B、吸引部31、及び第3孔37を順次経て、細胞固定デバイス1の外部に排出された。細胞懸濁液が枝流路43Aを流れるとき、細胞の一部は枝流路43Aに固定された。
図5Aに、細胞45が固定されていない枝流路43Aを示す。図5Bに、細胞45が固定された枝流路43Aを示す。枝流路43Aの流路壁46は、細胞45により押し広げられる。細胞を固定した枝流路43Aの写真を図6に示す。図6において、三角形の指標が指す位置に藻の細胞が固定されている。図6に示すように、1個の細胞が、他の細胞から分離して固定されている。細胞の一部が枝流路43Aに固定された後、吸引を止めることが好ましい。
(2-3)インジェクションの実施
第2部材5を第1部材3から分離した。分岐部21に固定されている細胞に対し、顕微鏡下で、マイクロマニュピレーターを用いてインジェクションを行った。インジェクションにより、以下のサンプルを細胞内に導入した。インジェクションは細胞操作に対応する。
サンプル:Alexa488-dextran 10kDa 0.6mM
(2-4)細胞の回収及び培養
第1部材3のうち、固定されている細胞を含む部分を、メスを用いて切り出した。切り出した部分には、分岐部21の一部と、その周辺部とが含まれる。次に、切り出した部分を培地に投入した。そして、内部の温度が25℃であるCOインキュベーター内で細胞を培養した。細胞を培養しながら、細胞のトラッキングを行った。
3.細胞固定デバイス1が奏する効果
(1A)細胞固定デバイス1を用いれば、1個の微小な細胞を、他の細胞から分離して固定できる。
(1B)細胞固定デバイス1は、複数の枝流路43Aを備える。細胞固定デバイス1は、複数の枝流路43Aにおいて、それぞれ、細胞を固定することができる。また、細胞固定デバイス1は、複数の枝流路43Aが合流した合流流路43Bを備える。そのため、複数の枝流路43A間における細胞懸濁液の流量のばらつきを抑制することができる。
(1C)枝流路43A同士の間隔は500μm以上である。そのため、第1部材3から、1のみの分岐部21を含む部分を切り出し、培養することが容易である。
(1D)第1部材3の弾性率は、細胞の弾性率より小さい。そのため、図5Bに示すように、枝流路43Aの流路壁46が、固定した細胞45により押し広げられ易い。そのため、細胞45をしっかりと固定することができる。
(1E)第1部材3の材質は、ポリジメチルシロキサンである。ポリジメチルシロキサンの弾性率は、一般的に、細胞の弾性率より小さい。そのため、図5Bに示すように、枝流路43Aの流路壁46が、固定した細胞45により押し広げられ易い。そのため、細胞45をしっかりと固定することができる。
(1F)第1部材3において、表面7から、その裏面47までの厚みは1.0mm以下である。そのため、裏面47の側から、顕微鏡を用いて、固定された細胞を観察することが容易である。
<第2実施形態>
1.第1実施形態との相違点
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、枝流路43Aの幅は、どの位置でも一定であった。これに対し、第2実施形態では、枝流路43Aが図7に示す形態を有する点で、第1実施形態と相違する。
図7に示すように、枝流路43Aは、上流部49と下流部51とを備える。上流部49は、第1流路41の側に位置する。下流部51は、上流部49よりも合流流路43Bの側に位置する。
上流部49の幅はW1である。下流部51の幅はW2である。W1及びW2は、Y方向における幅である。W2はW1より小さい。W1の値は、例えば、2μm以上3μm以下である。W2の値は、例えば、3μm以上5μm以下である。
下流部51と上流部49との境界には、段差が生じている。枝流路43Aの幅は、下流部51と上流部49との境界において急激に変化している。
2.細胞固定デバイス1が奏する効果
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(2A)細胞固定デバイス1は、様々なサイズの細胞45を固定することができる。例えば、図8A、図8Bに示すように、細胞45のサイズがW1以上である場合、細胞45を上流部49に固定することができる。図8Aに示すように、複数の細胞45を上流部49に集積することができる。
また、例えば、図8Cに示すように、細胞45のサイズがW1よりは小さくW2以上である場合、細胞45を下流部51に固定することができる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)表面39のうち、第1溝9、第2溝11、13に対向する部分に溝が形成されていてもよい。その場合、第1流路41は、第1溝9と、表面39側の溝とにより形成される。第2流路43は、第2溝11、13と、表面39側の溝とにより形成される。
(2)第1孔33、第2孔35、及び第3孔37のうちの少なくとも一部は、裏面47から表面7まで貫通する孔であってもよい。すなわち、第1孔33、第2孔35、及び第3孔37のうちの少なくとも一部は、第1部材3に形成されていてもよい。
(3)吸引部31は、拡張部17と同じ場所にあってもよい。その場合、第2孔35及び第3孔37に代えて、吸引部31及び拡張部17に連通する一つの孔を第2部材5に形成することができる。
(4)四次合流部29は、全ての分岐部21よりもY方向の反対方向側において、第1溝9に合流してもよい。
(5)第1部材3及び第2部材5の材質は、ポリジメチルシロキサン以外の材質であってもよい。
(6)枝流路43Aの数は、第1、第2実施形態における数とは異なっていてもよい。枝流路43Aの数は、1本の一次合流流路に対して、1本以上4本以下であることが好ましく、2本以上4本以下であることがさらに好ましい。一次合流流路とは、合流流路43Bのうち、一次合流部23と表面39とにより形成される部分である。枝流路43Aの数が、1本の一次合流流路に対して1本以上である場合、細胞固定デバイス1の構造を維持し、細胞を枝流路43Aに固定することができる。枝流路43Aの数が、1本の一次合流流路に対して2本以上である場合、枝流路43A同士の間隔が大きくなる。その結果、枝流路43Aに固定された複数の細胞同士が適度に離れるため、細胞に物質導入を行うことが容易である。枝流路43Aの数が、1本の一次合流流路に対して4本以下である場合、枝流路43A同士の間隔が適度に離れた状態で、より多くの細胞に一度に物質導入を行うことができる。
一次合流流路の数は、第1、第2実施形態における数とは異なっていてもよい。一次合流流路の数は、2本以上4本以下であることが好ましい。一次合流流路の数が2本以上である場合、複数の細胞を一度に固定することができる。一次合流流路の数が4本以下である場合、強い吸引力を維持することができる。
(7)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(8)上述した細胞固定デバイスの他、当該細胞固定デバイスを構成要素とするシステム、細胞の固定方法、細胞の培養方法、細胞の観察方法、細胞への遺伝子の導入方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…細胞固定デバイス、3…第1部材、5…第2部材、7…表面、9…第1溝、11、13…第2溝、15、17…拡張部、19…本体部、21…分岐部、23…一次合流部、25…二次合流部、27…三次合流部、29…四次合流部、31…吸引部、33…第1孔、35…第2孔、37…第3孔、39…表面、41…第1流路、43…第2流路、43A…枝流路、43B…合流流路、45…細胞、46…流路壁、47…裏面、49…上流部、51…下流部

Claims (7)

  1. 細胞を固定する細胞固定デバイスであって、
    表面に溝が形成された第1部材と、
    前記第1部材と当接し、前記溝を覆う第2部材と、
    前記溝と前記第2部材とにより形成される流路と、
    前記第1部材又は前記第2部材を貫通し、前記流路に連通する複数の孔と、
    を備え、
    前記流路は、
    前記複数の孔の一部である第1孔に連通する部分から、前記複数の孔の一部である第2孔に連通する部分まで延びる第1流路と、
    前記第1流路から分岐し、前記複数の孔のうちのいずれかの孔に連通する部分まで延びる第2流路と、
    を備え、
    前記第2流路は、前記第1流路よりも幅が狭く、前記細胞を固定可能な隘路部を備え
    前記隘路部の幅が前記細胞の幅の80~99%であり、かつ、前記第1部材の弾性率が前記細胞の弾性率より小さい細胞固定デバイス。
  2. 請求項1に記載の細胞固定デバイスであって、
    前記第2流路は、前記第1流路における複数の位置でそれぞれ分岐する複数の枝流路と、前記複数の枝流路が合流した合流流路とを備え、
    前記隘路部は、前記枝流路に備えられている細胞固定デバイス。
  3. 請求項2に記載の細胞固定デバイスであって、
    前記隘路部は、
    上流部と、
    前記上流部よりも前記合流流路の側に位置し、前記上流部よりも幅が狭い下流部と、
    を備える細胞固定デバイス。
  4. 請求項2又は3に記載の細胞固定デバイスであって、
    前記枝流路同士の間隔は500μm以上であり
    前記第1部材及び前記第2部材の材質は、ポリジメチルシロキサンである細胞固定デバイス。
  5. 請求項1~のいずれか1項に記載の細胞固定デバイスであって、
    前記第1部材の材質は、ポリジメチルシロキサンであり、
    前記第1部材において、前記表面から、その裏面までの厚みは1.0mm以下である細胞固定デバイス。
  6. 細胞固定デバイスを用いて細胞を固定する細胞固定方法であって、
    前記細胞固定デバイスは、
    表面に溝が形成された第1部材と、
    前記第1部材と当接し、前記溝を覆う第2部材と、
    前記溝と前記第2部材とにより形成される流路と、
    前記第1部材又は前記第2部材を貫通し、前記流路に連通する複数の孔と、
    を備え、
    前記流路は、
    前記複数の孔の一部である第1孔に連通する部分から、前記複数の孔の一部である第2孔に連通する部分まで延びる第1流路と、
    前記第1流路から分岐し、前記複数の孔のうちのいずれかの孔である第3孔に連通する部分まで延びる第2流路と、
    を備え、
    前記第2流路は、前記第1流路よりも幅が狭く、前記細胞を固定可能な隘路部を備え、
    前記隘路部の幅が前記細胞の幅の80~99%であり、かつ、前記第1部材の弾性率が前記細胞の弾性率より小さく、
    前記細胞を含む液を前記第1孔に供給し、
    前記第2孔及び前記第3孔から吸引を行うことで、前記細胞を含む液を、前記第1流路から前記第2流路に流入させ、
    前記吸引を止める細胞固定方法。
  7. 請求項6に記載の細胞固定方法を行い、
    前記第2部材を前記第1部材から分離し、
    固定されている前記細胞に対しインジェクションを行う、
    細胞操作方法
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