JP7280076B2 - 管路切断治具および管路切断方法 - Google Patents
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Description
(a)支承ロッド(本体)と、
(b)支承ロッドの案内面側で支承ロッドの長手軸線に沿って縦に並んで装着された「3個」の案内ローラ(ガイドローラ)と、
(c)支承ロッドの切断面側で複数の案内ローラの間に装着される「4個」のカッターホイールと、
を備えたものである。
(a)先に、挿入端側に設けられる「小径」のカッターホイールで肉厚の薄い部分(例えば、配管の管壁)を段階的に切断する、
(b)その後、反挿入端側に設けられる「大径」のカッターホイールで肉厚の厚い部分(例えば、継手類)を段階的に切断する、
ようにしたほうが、牽引装置(例えば、油圧式の押し引き装置)に必要以上の負荷を与えることなく、比較的スムーズに管路を切断することができるからである。
なお、このような事象は、管壁の薄い部分(例えば、経年劣化による腐食)をカッターホイールで切断する場合や、牽引装置(例えば、油圧シリンダ)で切断・拡開工具を管路内に引き込む場合(切断・拡開工具の初動時)においても、同様に発生することが想定される。
その結果、上記構成では、仮に、挿入端側の「ガイドホイール」に多大な反力が作用した場合であっても、各「回転部材」の回転挙動に及ぼす影響を緩和(低減)することができ、その結果、管路切断治具を管路内で安定的に直進移動させることが可能である。
(a)工事区間の両端を掘削して、発進立坑V1および到達立坑V2を設ける、
(b)発進立坑V1および到達立坑V2の各立坑において、既設管路P1を撤去する、
(c)油圧式等の押し引き装置Dを発進立坑V1内に設置する、
(d)押し引き装置Dを駆動して、ロッドRを継ぎ足しつつ、これらを既設管路P1内に順次送り込む、
(e)到達立坑V2まで送り込まれたロッドRに管路切断拡径具1を接続するとともに、この管路切断拡径具1に新設管路P2を接続する、
(f)押し引き装置Dを駆動して、管路切断拡径具1および新設管路P2を発進立坑V1に向けて引き込む、
といった作業手順を踏むことによりおこなわれる。
次に、管路切断拡径具1について図1および図2を参照しつつ説明する。
図1および図2に示すように、管路切断拡径具1は、管路切断治具10と、管路拡径治具20(いわゆるエクスパンダ)と、回転角度検知装置30とを備えている。なお、上記管路切断治具10が特許請求の範囲に記載の「管路切断治具」に該当する。
まず、管路切断拡径具1を構成する管路切断治具10について図2および図3を参照しつつ説明する。
図2および図3に示すように、管路切断治具10は、略円柱状の本体11と、複数のカッターホイール12A~12Dと、第1ガイドホイール13と、複数(本実施形態では「3組」)の第2ガイドホイール14とを備えている。なお、上記本体11と、カッターホイール12A~12Dと、第1ガイドホイール13と、第2ガイドホイール14とが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「本体」と、「カッター部材」と、「第1ガイドホイール」(「ガイドホイール」)と、「第2ガイドホイール」(「ガイドホイール」)とに該当する。
(a)カッターホイール12A~12Dを、それぞれ、収納する収納孔11a1~11d1と、
(b)後述する第1ガイドホイール13の回転部材13A,13Bを、それぞれ、収納する収納溝11e1,11f1と、
(c)後述する第2ガイドホイール14の回転部材14A,14Bを、それぞれ、収納する収納溝11g1,11h1と、
が形成されている。
これら収納孔11a1~11d1には、それぞれ、軸部材15A~15Dを挿通可能な軸挿通孔11a2~11d2が、カッターホイール12A~12Dの挿入方向と交叉する方向に貫通するように形成されている。
この状態で、カッターホイール12A~12Dは、本体11の外面から突設されるとともに、これらの刃先が本体11の軸方向に沿って直線状に並設されるようになっている。なお、上記カッターホイール12A~12Dの突出方向が特許請求の範囲に記載の「第1方向」に該当する。
これら収納溝11e1,11f1は、収納孔11a1よりも挿入端11A側で、本体11の軸方向に沿って互いに間隔を空けて設けられ、軸方向視において本体11の軸心から径方向外側に向けて放射状に広がるように形成されている(図3の「A-A断面」および「B-B断面」参照)。
この状態で、回転部材13A,13Bは、軸方向視において本体11の外面から放射状に突出するように配置される。
本実施形態では、後述する第2ガイドホイール14の回転部材14A,14Bが、本体11に「3組」取り付けられるように構成されている。このため、収納溝11g1,11h1も、これに対応して、本体11に「3組」形成されている。
この状態で、回転部材14A,14Bは、本体11の外面から同一方向に突出するように配置される。なお、上記第1ガイドホイール13および第2ガイドホイールの突出方向が特許請求の範囲に記載の「第2方向」に該当する。
カッターホイール12A~12Dは、その外周先端に既設管路P1の管壁を切断するための刃先が設けられ、これらの径がその順で大きくなるように形成されている。
これらカッターホイール12A~12Dは、本体11に回転自在に支持された状態で、本体11の軸心から刃先までの距離が次第に長くなるように配置される。
(a)最も「小径」のカッターホイール12Aで、既設管路P1の管壁に切断痕を管軸方向に沿って形成する、
(b)カッターホイール12B,12Cで、カッターホイール12Aにより形成された切断痕の切断深度を深める、
(c)最も「大径」のカッターホイール12Dで、既設管路P1の管壁を管軸方向に沿って完全に切断していく、
といった流れで既設管路P1を切断するように構成されている。なお、本実施形態では、回転式のカッター部材(カッターホイール)を用いたが、これに代えて、その他のカッター部材(例えば、固定刃)を用いることも可能である。
第1ガイドホイール13は、一対の回転部材13A,13Bを有し、これらの外周先端には、カッターホイール12A~12Dと同様な刃先が形成されている。なお、上記回転部材13A,13Bが特許請求の範囲に記載の「一対の回転部材」に該当する。
上述したように、回転部材13A,13Bは、それぞれ、収納溝11e1,11f1に収納された状態で、軸部材15E,15Fが挿通されることによって、本体11に回転自在に支持されるようになっている。
具体的に、回転部材13A,13Bは、
(a)管路切断治具10を既設管路P1に挿入した状態で、これらの突出方向が、既設管路P1の内面の略法線方向上に重なるようにして配置されるとともに、
(b)軸方向視において、これらの突出方向の間に、カッターホイール12A~12Dの反突出方向および後述する回転部材14A,14Bの突出方向が配置される、
ようになっている。
このため、本実施形態では、管路切断治具10を既設管路P1内で管軸方向に移動させても、回転部材13A,13Bによって、既設管路P1の管壁が切断されることがなく、その内面に二条の溝G1,G1(図3の「A-A断面」および「B-B断面」参照)が形成されるのにとどまるように構成されている。なお、本実施形態では、回転部材13A,13Bの外周先端を、鋭利な形状(鋭角形状)としたが、管壁に溝G1を形成することが困難または不可能な形状(例えば、断面円弧形状)とすることも可能である。
第2ガイドホイール14は、第1ガイドホイール13と同様に、一対の回転部材14A,14Bを有し、これらの外周先端には、刃先が形成されている。なお、上記回転部材14A,14Bが特許請求の範囲に記載の「一対の回転部材」に該当する。
上述したように、これら回転部材14A,14Bは、それぞれ、収納溝11g1,11h1に収納された状態で、「1本」の軸部材15Gが挿通されることによって、本体11に回転自在に支持されるようになっている。
このため、本実施形態では、管路切断治具10を既設管路P1内で移動させても、回転部材14A,14Bによって、既設管路P1の管壁が切断されることがなく、その内面に二条の溝G2,G2(図3の「D-D断面」参照)が形成されるのにとどまるように構成されている。なお、本実施形態では、回転部材14A,14Bの外周先端を、鋭利な形状(鋭角形状)としたが、既設管路P1の内面に溝G2を形成することが困難または不可能な形状(例えば、断面円弧形状)とすることも可能である。
次に、管路拡径治具20について図2を参照しつつ説明する。
図2に示すように、管路拡径治具20は、鋼製の部材からなり、截頭円錐状(円錐台状)に形成されている。また、管路拡径治具20は、管路切断治具10の反挿入端11Bに接続(本実施形態では、「ボルト接続」)される縮径側の挿入端20Aと、後述する回転角度検知装置30の挿入端32Aに接続(本実施形態では、「ネジ接続」)される拡径側の反挿入端20Bとを有している。
次に、回転角度検知装置30について説明する。
回転角度検知装置30は、既設管路P1に対する管路切断治具10の相対角度を検出するための装置であって、装置本体31と、装置本体31を被覆する被覆部材32とを有している。
その結果、本実施形態では、管路切断治具10の破損・損傷などの不具合を、未然に防ぐことができるように構成されている。なお、本実施形態では、管路切断拡径具1に回転角度検知装置30を設けたが、これを省略することも可能である。
次に、本実施形態にかかる管路切断治具10を用いた管路切断方法について図1~図6を参照しつつ説明する。なお、以下においては、説明の便宜上、
・発進立坑V1から挿入されたロッドRが、押し引き装置Dによる押し込み動作によって、既設管路P1内を通じて到達立坑V2に送り込まれている、
ことを前提として説明する。
図1、図2および図4に示すように、本実施形態にかかる管路切断方法は、管路切断治具接続工程S100をおこなうことから始まる。
具体的に、管路切断治具接続工程S100では、
(a)ロッドRに管路切断治具10の挿入端11Aを接続するとともに、
(b)この管路切断治具10の反挿入端11Bに、管路拡径治具20、回転角度検知装置30および新設管路P2の順で接続する、
作業をおこなう。なお、本実施形態では、管路切断治具10、管路拡径治具20および回転角度検知装置30が互いに接続された状態で、これらが個別に回転移動することがないように強固に連結されるように構成されている。
本実施形態では、このような管路切断治具接続工程S100をおこなった後、次工程であるガイドホイール接触工程S200がおこなわれるようになっている。
図1~図4に示すように、ガイドホイール接触工程S200では、管路切断治具10の第1ガイドホイール13および第2ガイドホイール14を既設管路P1の内面に接触させる作業をおこなう。
具体的、ガイドホイール接触工程S200では、押し引き装置Dを駆動することによって、管路切断治具10(管路切断拡径具1)を既設管路P1内に引き込む作業をおこなう。
このとき、回転部材13A,13Bは、カッターホイール12Aが既設管路P1内に挿入されていくのにしたがって、これらの外周先端が既設管路P1の内面に強く押し付けられるようになっている。
これにより、既設管路P1の内面には、管路切断治具10の移動方向に沿って、既設管路P1の内面に、二条の溝G1,G1が形成されていくこととなる。
その結果、本実施形態では、既設管路P1の切断中に、管路切断治具10が回転移動してしまうことを有効に抑制することができるように構成されている。
「3組」の回転部材14A,14Bが既設管路P1内に挿入された状態では、既設管路P1の内面に、
(a)カッターホイール12A~12Dがより強く押圧されるのと同時に、
(b)その反対側で突出する回転部材14A,14Bも強く押圧される、
ようになる。
その結果、本実施形態では、既設管路P1の切断中に、本体11の反挿入端11B側に多大な反力が作用した場合であっても、回転部材14A,14Bの回転挙動に及ぼす影響を低減することが可能なため、管路切断治具10を既設管路P1内で安定的に直進走行させることができる。
管路切断工程S300では、カッターホイール12A~12Dによって既設管路P1を管軸方向に沿って切断する作業をおこなう。
具体的に、管路切断工程S300では、押し引き装置Dを駆動することによって、到達立坑V2側に位置する管路切断治具10(管路切断拡径具1)を発進立坑V1まで移動させる作業をおこなう。
(a)既設管路P1の内面(管壁)には、管軸方向に沿って、
・第1ガイドホイール13によって、二条の溝G1,G1が、また、
・第2ガイドホイール14によって、二条の溝G2,G2が、
それぞれ、形成されるとともに、
(b)その反対側の管壁が、カッターホイール12A~12Dによって、切断される、
ようになっている。
(a)管路拡径治具20によって既設管路P1が内面側から押し広げられる(拡径される)とともに、
(b)新設管路P2が既設管路P1に沿って敷設される、
ようになっている。
すなわち、本実施形態では、既設管路P1の拡径を比較的小さな引き込み力でおこなうことができるため、押し引き装置Dの引き込み能力を低減することができ、その結果、装置の小型化等を図ることが可能となっている。
ここで、上述した「管路切断工程S300」と同様な作業をおこなったときの試験結果について図1、図5および図6を参照しつつ説明する。
なお、図6中、
・「第1前」の下欄の「○」は、第1ガイドホイール13がカッターホイール12Aよりも挿入端11A側に設けられていることを、
・「第2前」の下欄の「○」は、第2ガイドホイール14がカッターホイール12Aとカッターホイール12Bとの間に設けられていることを、
・「第2中」の下欄の「○」は、第2ガイドホイール14がカッターホイール12Bとカッターホイール12Cとの間に設けられていることを、
・「第2後」の下欄の「○」は、第2ガイドホイール14がカッターホイール12Cとカッターホイール12Dとの間に設けられていることを、
・「第1後」の下欄の「○」は、(第1ガイドホイール13と同一構成の)第1ガイドホイール13´(回転部材13A´,13B´)がカッターホイール12Dよりも反挿入端11Bに設けられていることを、
それぞれ示している。
また、図6中、「回転抑止」は、管路切断治具を管路内で管軸方向に移動させた際のその回転抑止度合を、また、「挿通性」は、管路切断治具を管路内で管軸方向に移動させた際の挿通状態(挿通することができたか否か)を、それぞれ示している。
本試験で用いた試験用管路TPは、図5に示すように、所定長さに切断された複数の鋼製の配管材(例えば、呼び径50A)を、
・いわゆる袋ナットを締めることで配管材同士を連結することが可能な差し込み式の管用継手C1(袋ナット式の管用継手)、
・一対のハウジング部材をボルト・ナット接合することで配管材同士を連結することが可能な差し込み式の管用継手C2(ハウジング式の管用継手)、および、
・ポリエチレン管などの軟質部材からなる軟質管C3、
の何れかで接続することにより、作成されたものである。
以下、管路切断治具10および「比較例1」~「比較例6」の管路切断治具の各試験結果について説明する。
まず、本実施形態にかかる管路切断治具10を用いた試験結果について説明する。
図5および図6に示すように、本実施形態にかかる管路切断治具10を試験用管路TP内で移動させた結果、
(a)引き込み途中で停止してしまうことがなく(管用継手C1,C2や軟質管C3等に引っ掛かることなく)、また、
(b)回転移動することなく、
試験用管路TPを管軸方向に沿って切り開くことができたため、本試験では、「回転抑止」性能および「挿通」性能の何れにおいても「良好」といった試験結果を得ることができた。
次に、「比較例1」の管路切断治具を用いた試験結果について説明する。
「比較例1」の管路切断治具は、管路切断治具10に対して、
・第1ガイドホイール13´(回転部材13A´,13B´)を追加したものである。
このような「比較例1」の管路切断治具を試験用管路TP内で移動させた。
その結果、
(a)回転移動した形跡はみられなかったが、
(b)引き込み途中で、管用継手C1,C2等に引っ掛かるなどして停止してしまった、ことから、本試験では、「回転抑止」性能においては「良好」であるが、「挿通」性能においては「不可」という試験結果であった。
次に、「比較例2」の管路切断治具を用いた試験結果について説明する。
「比較例2」の管路切断治具は、管路切断治具10に対して、
・第1ガイドホイール13を除去したものである。
このような「比較例2」の管路切断治具を試験用管路TP内で移動させた結果、
(a)引き込み途中で停止してしまったうえ、
(b)停止するまでの間に回転移動した形跡がみられた、
ことから、本試験では、「回転抑止」性能および「挿通」性能の何れにおいても「不可」という試験結果であった。
次に、「比較例3」の管路切断治具を用いた試験結果について説明する。
「比較例3」の管路切断治具は、管路切断治具10に対して、
(a)第1ガイドホイール13´(回転部材13A´,13B´)を追加するとともに、
(b)「3組」の第2ガイドホイール14を全て除去した、
ものである。
このような「比較例3」の管路切断治具を試験用管路TP内で移動させたところ、本試験では、「比較例2」の管路切断治具と同様な試験結果(「回転抑止」性能および「挿通」性能の何れにおいても「不可」)であった。
次に、「比較例4」の管路切断治具を用いた試験結果について説明する。
「比較例4」の管路切断治具は、管路切断治具10に対して、
・第1ガイドホイール13を除去して、第1ガイドホイール13´(回転部材13A´,13B´)を設けるとともに、
・「3組」の第2ガイドホイール14のうちの「真ん中(「第2中」)」および「反挿入端側(第2後)」を除去した、
ものである
このような「比較例4」の管路切断治具を試験用管路TP内で移動させたところ、本試験の試験結果では、「比較例2」および「比較例3」の管路切断治具と同様な試験結果(「回転抑止」性能および「挿通」性能の何れにおいても「不可」)であった。
(a)「挿通」性能を「良好」にするためには、
・第1ガイドホイール13と、「3組」の第2ガイドホイール14のうちの少なくとも1つを設けなければならないこと(以下、これを「第1条件」と称す)、および、
・第1ガイドホイール13´を設けてはならないこと(以下、これを「第2条件」と称す)、
といった2つの条件を少なくとも満たす必要がある一方、
(b)「回転抑止」性能を良好にするためには、
・少なくとも、上記「第1条件」を満たす必要があること、
がわかる。
以下、このような予想を検証するためにおこなった試験結果について説明する。
上記予想を検証するための試験では、管路切断治具10に対して、「3組」の第2ガイドホイール14のうち、
(a)「挿入端側(「第2前」)」および「真ん中(第2中)」を除去した管路切断治具(以下、「比較例5」の管路切断治具と称す)と、
(b)「反挿入端側(第2後)を除去した管路切断治具(以下、「比較例6」の管路切断治具と称す)と、
を用いて作業をおこなった。
その結果、「比較例5」および「比較例6」の何れの管路切断治具においても、管路切断治具10と同様な試験結果(「回転抑止」性能および「挿通」性能の何れにおいても「良好」)を得ることができた。
このため、本実施形態では、本体11の挿入端11A側を、回転部材13A,13Bを介して、既設管路P1の内面に良好にグリップさせることができるため、既設管路P1内での管路切断治具10の回転移動を有効に抑制することが可能である。
すなわち、本実施形態では、比較的大きい反力が作用しがちな反挿入端11B側に、「1本」の軸部材15Gにより支持される回転部材14A,14Bが設けられているため、その反力を「2個」の回転部材で分散して受け止めることが可能である。
その結果、本実施形態では、回転部材14A,14Bの回転挙動に及ぼす影響を低減することができるため、管路切断治具10を既設管路P1内で安定的に直進走行させることが可能である。
10 管路切断治具
11 本体
11A 挿入端
11B 反挿入端
11a1~11d1 収納孔
11e1~11h1 収納溝
11a2~11g2 軸挿通孔
12A~12D カッターホイール
13,13´ 第1ガイドホイール
13A,13B 回転部材
14 第2ガイドホイール
14A,14B 回転部材
15A~15G 軸部材
20 管路拡径治具
20A 挿入端
20B 反挿入端
30 回転角度検知装置
31 装置本体
32 被覆部材
32A 挿入端
32B 反挿入端
P1 既設管路
P2 新設管路
V1 発進立坑
V2 到達立坑
D 押し引き装置
R ロッド
G1,G2 溝
TP 試験用管路
C1,C2 管用継手
C3 軟質管
Claims (4)
- 管路内に挿入可能な本体と、
前記本体に設けられ、前記本体の外面から第1方向に突出して前記本体の軸方向に並設される複数のカッター部材と、
前記本体に回転自在に設けられ、前記本体の外面から前記第1方向とは反対側の第2方向に突出する複数のガイドホイールと、
を備えた管路切断治具であって、
複数の前記ガイドホイールは、
全ての前記カッター部材よりも前記本体の挿入端側に設けられる第1ガイドホイールと、
前記本体の最も挿入端側に位置する前記カッター部材と最も反挿入端側に位置する前記カッター部材との間に設けられ、前記第1ガイドホイールとは異なる第2ガイドホイールと、を有し、
前記本体の最も反挿入端側に位置する前記カッター部材よりも反挿入端側にはガイドイホールを設けず、
前記第1ガイドホイールおよび前記第2ガイドホイールは、
それぞれ、前記管路の内面に接する一対の回転部材を有し、
一方の前記回転部材の軸心に対する他方の前記回転部材の軸心の傾斜角度は、
前記第2ガイドホイールよりも前記第1ガイドホイールのほうが大きく、
前記第2ガイドホイールは、
一方の前記回転部材の軸芯と他方の前記回転部材の軸心とが同一軸線上に配置されている、
ことを特徴とする管路切断治具。 - 前記第1ガイドホイールは、一対の前記回転部材が前記本体の外面から放射状に突出するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の管路切断治具。
- 前記回転部材は、その径方向外側の先端が鋭角に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の管路切断治具。
- 管路内に挿入可能な本体と、
前記本体に設けられ、前記本体の外面から第1方向に突出して前記本体の軸方向に並設される複数のカッター部材と、
前記本体に回動自在に設けられ、前記本体の外面から前記第1方向とは反対側の第2方向に突出する複数のガイドホイールと、
を備えた管路切断治具を用いて前記管路を切断する管路切断方法であって、
複数の前記ガイドホイールは、
全ての前記カッター部材よりも前記本体の挿入端側に設けられる第1ガイドホイールと、
前記本体の最も挿入端側に位置する前記カッター部材と最も反挿入端側に位置する前記カッター部材との間に設けられ、前記第1ガイドホイールとは異なる第2ガイドホイールと、を有し、
前記本体の最も反挿入端側に位置する前記カッター部材よりも反挿入端側にはガイドイホールを設けず、
前記第1ガイドホイールおよび前記第2ガイドホイールは、
それぞれ、前記管路の内面に接する一対の回転部材を有し、
一方の前記回転部材の軸心に対する他方の前記回転部材の軸心の傾斜角度は、
前記第2ガイドホイールよりも前記第1ガイドホイールのほうが大きく、
前記第2ガイドホイールは、
一方の前記回転部材の軸芯と他方の前記回転部材の軸心とが同一軸線上に配置され、
前記管路切断方法は、
前記管路内に前記管路切断治具の挿入端側を挿入して前記第1ガイドホイールおよび前記第2ガイドホイールを前記管路の内面に接触させるガイドホイール接触工程と、
前記ガイドホイール接触工程をおこなった後、前記管路切断治具を挿入方向にさらに移動させて複数の前記カッター部材で前記管路の管壁を管軸方向に切断する管路切断工程と、を含む、
ことを特徴とする管路切断方法。
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